JP4315216B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
例えば従来から、いわゆるタンデム方式の画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、各色(例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)毎に設けられた複数の感光体が用紙搬送用のベルトの周動方向に沿って配列されており、各感光体に担持された各色画像をベルト上の用紙に順次転写する構成になっている。
ところで、このようなタンデム方式の画像形成装置では、用紙に対する各色画像の形成位置がずれると、色ずれが生じたカラー画像が形成されてしまう。このため、画像形成装置の中には、上記各色画像の形成位置を調整する機能を備えたものがある(特許文献1参照)。この調整機能を実行すると、画像形成装置は、複数のマークからなるレジストレーションパターン(位置合わせ用パターン)をベルト上に形成する。このレジストレーションパターンは、基準色のマークと調整色のマークとを有し、両マーク間のマークずらし量が互いに異なる複数のマーク対を備えるパターンである。各マーク対の濃度はその各マーク対のマークずらし量に応じて異なり、濃度が極大値となるマーク対が、それを構成する両マークが一致(マークずらし量がゼロ)しているとみなす。そこで、各マーク対の濃度を濃度センサによって順次測定し、それらの濃度の極大値を示すマーク対を特定する。そして、当該マーク対について画像形成装置が当初想定していた位置ずれ量を、基準色の画像の形成位置に対する調整色の画像の形成位置のずれ量として決定し、そのずれ量を相殺するよう調整する。
特開2004−61876公報
ところが、例えば濃度センサから出力される濃度に応じた受光信号に一時的なノイズが発生することがある。上記従来の画像形成装置では、濃度の極大値に基づき画像の形成位置のずれ量を決定するから、上記ノイズの影響によって両マークが一致していないマーク対を間違って両マークが一致するものとして特定してしまい、画像の形成位置のずれ量の決定精度が低下してしまうおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、画像の形成位置のずれ量の決定精度が低下してしまうことを抑制することが可能な画像形成装置を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る画像形成装置は、相対的に移動する対象物上に、画像データに基づき画像を形成する形成手段と、基準色のマークと調整色のマークとを有し、両マーク間のマークずらし量が互いに異なる複数のマーク対を備えるパターンのデータを前記画像データとして前記形成手段に与える制御手段と、検出領域内における前記対象物上の前記マーク対の前記マークずらし量に応じた光を受光する受光手段と、互いに位相が異なる複数の理想波形の中から、前記受光手段での受光波形との合致度合いに基づき特定の理想波形を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された前記特定の理想波形に基づき前記基準色の画像に対する前記調整色の画像の形成位置のずれ量を決定する決定手段と、を備える。
本発明によれば、互いに位相が異なる複数の理想波形(例えばノイズが発生していないときの受光手段での受光波形)の中から、パターンに対する受光手段での受光量に基づく受光波形との合致度合いに基づき特定の理想波形を抽出し、この特定の理想波形に基づき画像の形成位置のずれ量を決定する。従って、例えばノイズ等の影響によって画像の形成位置のずれ量の決定精度が低下してしまうことを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明の画像形成装置であって、前記複数の理想波形と、当該各理想波形の位相に応じた複数のずれ量との対応関係を示す関係情報が記憶される記憶手段を備え、前記決定手段は、前記関係情報に基づき前記特定の理想波形に対応するずれ量を、前記形成位置のずれ量として決定する。
例えば抽出手段で抽出された特定の理想波形のピーク位置を求めて、このピーク位置から基準色の画像に対する調整色の画像の形成位置のずれ量を決定する構成であってもよい。しかし、本発明のように、複数の理想波形と、各理想波形の位相に応じた複数のずれ量との対応関係を示す関係情報を予め記憶手段に記憶しておき、この関係情報を利用するようにすれば、ピーク位置を求める必要がなく処理の簡素化を図ることが可能となる。
第3の発明は、第1または第2の発明の画像形成装置であって、前記理想波形同士の最小位相差に対応する前記対象物上の距離差が、前記マーク対同士の前記マークずらし量の最小差よりも短い。
マーク対同士のマークずらし量差を短くすればするほど、更に微小単位で形成位置のずれ量を決定することができるが、その反面でより多くのマーク対を形成せざるを得なくなる。これに対して、本発明によれば、理想波形同士の最小位相差に対応する対象物上の距離差が、マーク対同士のマークずらし量の最小差よりも短い。従って、マーク対同士のマークずらし量差を小さくしなくても微小単位で形成位置のずれ量を決定することができる。
第4の発明は、第1から第3のいずれか一つの発明の画像形成装置であって、前記受光手段での受光波形は、前記対象物上の前記マークの有無によって変化する受光量が閾値を上回るタイミングと下回るタイミングとの時間差に応じた波形である。
受光手段での受光量変化に基づく受光波形としては、マーク対の濃度に応じた受光量変化そのものの波形であってもよいが、例えば濃度を測定するために受光量のピーク値を検出するための構成が必要になる。これに対して、本発明では、受光手段での受光波形は、上記受光量が閾値を上回るタイミングと下回るタイミングとの時間差に応じた波形であるため、受光量のピーク値を検出する構成が不要である。
第5の発明は、第1から第4のいずれか一つの発明の画像形成装置であって、前記形成手段は、複数の調整色それぞれの画像を形成する構成とされ、前記複数の理想波形の形状が前記各調整色によって異なる。
基準色の形成位置に対する各調整色の形成位置の配置位置は互いに異なり、この配置位置によって受光波形の形状が異なり得る。従って、調整色ごとに、それに対応して設けられる理想波形群の形状を変えることが好ましい。
本発明によれば、例えばノイズ等の影響によって画像の形成位置のずれ量の決定精度が低下してしまうことを抑制することができる。
本発明の実施形態について図1から図8を参照して説明する。
(プリンタの全体構成)
図1は、本実施形態のプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。なお、以下の説明においては、図1における右側(右方)をプリンタ1の前側(前方)とする。
図1に示すように、プリンタ1(画像形成装置の一例)は、直接転写タンデム方式のカラーレーザプリンタであって、ケーシング3を備えている。ケーシング3の底部には供給トレイ5が設けられ、この供給トレイ5に、被記録媒体(例えば用紙などのシート材)7が積載される。
被記録媒体7は、押圧板9によってピックアップローラ13に向かって押圧され、ピックアップローラ13の回転によって、レジストローラ17へ送られる。レジストローラ17は、被記録媒体7の斜行補正を行った後、所定のタイミングで、被記録媒体7をベルトユニット21上へ送り出す。
画像形成部19は、搬送手段の一例としてのベルトユニット21、露光手段としての一例としてのスキャナ部23、プロセス部25、定着器28などを備えている。なお、本実施形態では、スキャナ部23及びプロセス部25が「形成手段」の一例である。
ベルトユニット21は、一対の支持ローラ27,29の間に架設される無端のベルト31(対象物の一例)を備える。そして、ベルト31は、例えば後側の支持ローラ29が回転駆動することで図1の反時計回り方向に循環移動し、そのベルト31上に載せた被記録媒体7を後方へ搬送する。
なお、ベルトユニット21の下側には、ベルト31に付着したトナー(補正用パターン131のトナーを含む)、紙粉等を除去するためのクリーニングローラ33が設けられている。
スキャナ部23は、画像データに基づきオンオフ制御されるレーザ発光部(図示せず)を備え、各色画像毎のレーザ光Lを、それぞれの色に対応する感光ドラム37の表面に照射しつつ高速走査する。
プロセス部25は、ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの各色に対応して4つ設けられている。各プロセス部25は、トナー(着色剤の一例)の色等を除いて同一の構成とされている。以下の説明において、色毎に区別する必要がある場合は各部の符号にK(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の添え字を付し、区別する必要がない場合は添え字を省略する。
各プロセス部25は、感光ドラム(像担持体、感光体の一例)37、帯電器39及び現像カートリッジ41等を備えて構成されている。現像カートリッジ41には、トナー収容室43、現像ローラ47(現像剤像担持体の一例)等が設けられ、トナー収容室43内のトナーが現像ローラ47上に供給される。
感光ドラム37の表面は、帯電器39により一様に正帯電される。その後、スキャナ部23からのレーザ光Lにより露光されて、被記録媒体7に形成すべき各色画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ47上に担持されているトナーが、感光ドラム37の表面上に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム37の静電潜像は、各色ごとのトナー像として可視像化される。
その後、各感光ドラム37の表面に担持されたトナー像は、ベルト31によって搬送される被記録媒体7が、感光ドラム37と転写ローラ53(転写手段の一例)との間の各転写位置を通る間に、転写ローラ53に印加される負極性の転写バイアスによって、被記録媒体7に順次転写される。こうしてトナー像が転写された被記録媒体7は、定着器28に搬送される。
定着器28は、トナー像を担持した被記録媒体7を、加熱ローラ55及び加圧ローラ57によって搬送しながら加熱することにより、トナー像を被記録媒体7に定着させる。そして、熱定着された被記録媒体7は、排紙ローラ61により排紙トレイ63上に排出される。
(プリンタの電気的構成)
図2は、上述のプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。
プリンタ1は、CPU77、ROM79、RAM81、NVRAM(メモリの一例)83、操作部85、表示部87、既述の画像形成部19、ネットワークインターフェイス89、光学センサ111等を備えている。
ROM79には、プリンタ1の動作を制御するための各種プログラムが記録されており、CPU77は、ROM79から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM81やNVRAM83に記憶させながら、プリンタ1の動作を制御する。
操作部85は、複数のボタンからなり、ユーザによって印刷開始の指示などの各種の入力操作が可能である。表示部87は、液晶ディスプレイやランプからなり、各種の設定画面や動作状態等を表示することが可能である。ネットワークインターフェイス89は、通信回線71を介して外部のコンピュータ(図示せず)等に接続されており、相互のデータ通信が可能となっている。
(位置ずれ補正処理)
カラー画像を形成可能なプリンタ1では、被記録媒体7に対する各色画像の形成位置(転写位置)がずれると、色ずれが生じたカラー画像が形成されてしまうため、各色画像の形成位置の合わせが重要である。そして、位置ずれ補正処理は、この色ずれを補正するための処理である。
位置ずれ補正処理では、プリンタ1のCPU77が、例えばNVRAM83から補正用パターン(レジストレーションパターン)131のデータを読み出して画像データとして画像形成部19に与える。このとき、CPU77は、制御手段として機能する。画像形成部19は、上記補正用パターン131を、ベルト31の表面に形成する。そして、CPU77は、次述する光学センサ111によって補正用パターン131に応じた受光レベルに基づきずれ量を測定して、このずれ量を相殺するようにレーザ走査位置の補正を行うものである。ここで、レーザ走査位置とは、スキャナ部23が、各色に対応するレーザ光を、各感光ドラム37上に照射する位置であり、この位置を変えるには、スキャナ部23における上記各レーザ光の出射タイミングを変えればよい。
1.光学センサ
光学センサ111は、図3に示すように、ベルト31の後側下方において1または複数台(本実施形態では例えば2台)設けられ、これら2台の光学センサ111が左右方向に並んで配置されている。各光学センサ111は、発光素子(例えばLED)113と受光素子(受光手段の一例 例えばフォトトランジスタ)115とを備える反射型のセンサである。具体的には、発光素子113は、ベルト31の表面に対して斜め方向から光を照射し、そのベルト31の表面からの反射光を受光素子115が受光する。発光素子113からの光が、ベルト31上に形成するスポット領域が、光学センサ111の検出領域Eとなる。
図4は、光学センサ111の回路図である。受光素子115からの受光信号S1は、受光素子115での受光量レベルが高いほど低いレベルとなり、受光量レベルが低いほど高いレベルとなる。そして、上記受光信号S1はヒステリシスコンパレータ117(比較回路の一例)に入力される。ヒステリシスコンパレータ117は、受光信号S1レベルを閾値(第1閾値TH1、第2閾値TH2)と比較し、この比較結果に応じてレベル反転する2値化信号S2を出力する。
2.本実施形態の補正用パターン
補正用パターン131は、図5に示すように、基準色のマーク133と調整色のマーク135とを有するマーク対137が、主走査方向及び副走査方向に複数列複数行で配列された構成になっている。副走査方向に沿った各列ごとの複数のマーク対137は、主走査方向において、基準色のマーク133に対する調整色のマーク135のマークずらし量が互いに異なる。このマークずらし量は副走査方向下流側のマーク対137ほど大きくなっている。換言すれば、副走査方向下流側のマーク対137ほど基準色のマーク133と調整色のマーク135との重なり度合いが小さくなっている。隣接するマーク対137同士のマークずらし量差(マークずらし量の最小差)は均一である必要はないが、本実施形態では、一律の値(例えば1ドット)になっている。なお、本実施形態では、基準色のマーク133と調整色のマーク135とは主走査方向の幅が異なる。例えば1ドット分だけ異なる。
3.色ずれ量の決定処理
CPU77は色ずれ補正タイミングが到来したときに位置ずれ補正処理を実行する。色ずれ補正タイミングは、例えば前回の位置ずれ補正処理(後述するS4及びS8の両方の補正を含む)からの経過時間または、画像形成を行った被記録媒体の枚数などが、ある基準値に達したときである。
図6には、補正用パターン131に基づく色ずれ量の決定処理が示されている。CPU77は、補正用パターン131をベルト31上に形成しつつS11で光学センサ111から2値化信号S2に基づき図7上段に示す受光波形を取得する(以下、ここで取得した受光波形を「サンプリング受光波形W1」という)。
ここで、基準色のマーク133と調整色のマーク135との重なり度合いによって検出領域Eからの反射光量が異なる。これにより、上記重なり度合いが多くなると、その分だけベルト31の下地の露出範囲が広くなるため、受光信号S1レベルが低くなり、上記2値化信号S2のパルス幅(受光信号S1が第1閾値TH1を上回るタイミングと第2閾値を下回るタイミングとの時間差)が狭くなる。これに対して、上記重なり度合いが少なくなると、その分だけベルト31の下地の露出範囲が狭くなるため、受光信号S1レベルが高くなり、上記2値化信号S2のパルス幅が広くなる。CPU77は、上記2値化信号S2に基づき重なり度合い毎のパルス幅に応じた波形を、上記サンプリング受光波形W1として取得する。
次にS12で複数の理想波形W2の中から特定の理想波形W2'を抽出する。理想波形W2とは、例えばノイズ等による影響がない場合における理想的な受光波形をいう。これは、例えば上記サンプリング受光波形W1を予め取得してそれを加工して得ることができる。また、理想波形W2は上記パルス幅を示す軸と時間軸との2次元座標系のデータとして例えばNVRAM83(記憶手段の一例)に記憶される。複数の理想波形W2は上記時間軸上における位相が互いに異なる。各理想波形間の位相差Δt1は、サンプリング受光波形W1上のサンプリング間隔Δt2(図7上段の白丸同士の時間間隔)よりも短い。つまり、上記位相差Δt1に対応するベルト31上の距離差が上記マーク対137同士のマークずらし量差(サンプリング間隔Δt2に対応するベルト31上の距離)よりも短い。
NVRAM83には、上記複数の理想波形W2のデータと共に、各理想波形W2それぞれの位相に対応した複数のずれ量データとの対応関係を示すデータテーブル(関係情報の一例)が記憶されている。ここで、ずれ量とは主走査方向における画像の形成位置のずれ量であり、基準色と調整色との画像の形成位置が一致しているときのサンプリング受光波形W1に最も近い理想波形W2が基準の理想波形W2とされ、このデータに対応付けられたずれ量がゼロとされている。他の理想波形のずれ量は、基準の理想波形W2との位相差に応じた値に設定されている。なお、データテーブルでなく、各理想波形W2の位相と上記ずれ量との関係式をNVRAM83に記憶しておき、この関係式によって特定の理想波形W2'として抽出された理想波形W2の位相に対応するずれ量を算出するようにしてもよい。
そして、上記複数の理想波形W2の中から、サンプリング受光波形W1との合致度合いに基づき特定の理想波形W2'を抽出する。特定の理想波形W2'は、サンプリング受光波形W1に近似した理想波形W2である。この抽出のために、本実施形態では内積法を使う。具体的には、サンプリング受光波形W1の座標データを(P1,t1)とし、各理想波形W2の座標データを(Px,tx)とする。"P"はパルス幅を示す軸上の値であり、"t"は時間軸の値であり、"x"は理想波形W2の識別番号である。CPU77は、各理想波形W2毎に、サンプリング受光波形W1との内積の累計値(=Σ(P1・Px+t1・tx))を算出する。これは、サンプリング受光波形W1の1周期内の範囲内で計算する。累積値が大きい理想波形W2ほどサンプリング受光波形W1との合致度が高いことを意味する。本実施形態では、上記累積値が最も大きい理想波形W2を1つ特定の理想波形W2'として抽出する。このとき、CPU77は抽出手段として機能する。
続いて、CPU77はS13で色ずれ量を決定する。図7の例では、太線で示した理想波形W2が特定の理想波形W2'として抽出される。基準色と調整色との画像の形成位置が一致していれば、画像形成部19は図5に示す通りの補正用パターン131をベルト31上に形成することができる。このときに、CPU77は、上記基準の理想波形W2を特定の理想波形W2'として抽出し、これに対応するゼロの値を示すずれ量データをNVRAM83から読み出すことになる。
一方、基準色に対して調整色の画像の形成位置が主走査方向にずれている場合には、基準色のマーク133と調整色のマーク135とが最も重なり合うマーク対137の位置が図5に示すパターンとは異なり、それに伴ってサンプリング受光波形W1の位相がずれる。従って、CPU77は、上記基準の理想波形W2とは位相が異なる他の理想波形W2を特定の理想波形W2'として抽出し、これに対応する値(ゼロでない)を示すずれ量データをNVRAM83から読み出すことになる。このようにして読み出されたずれ量データの値が上記色ずれ量として決定される。このとき、CPU77は決定手段として機能する。
以上、調整色1色について説明したが、この調整色1色の色ずれ量を他の調整色における画像の形成位置の調整に利用する方法もある。しかし、本実施形態では、他の調整色についても同様に、基準色との補正用パターン131を形成し、これに基づき上記色ずれ量の決定処理を個別に行う。
しかも、各調整色ごとに、理想波形W2の波形を変えている。これは、各調整色の画像形成順序によって光学センサ111にて取得されるサンプリング受光波形W1の波形が異なるからである。例えば図1に示すように、シアン画像の形成位置は他の調整色よりも上流側に位置するため、シアン及び基準色からなる補正用パターン131はマゼンタ及びイエローの各転写位置を通過する際に感光ドラム37と転写ローラ53との間の圧力によって画像全体及び画像エッジが微少につぶれる。従って、図8に示すように、シアン及び基準色からなる補正用パターン131に対応するサンプリング受光波形W1は高低差が小さく幅広な波形(同図上段の点線波形)になる。これに対して、他の調整色(マゼンタ、イエロー)及び基準色からなる補正用パターン131に対応するサンプリング受光波形W1は高低差が大きく幅が狭い波形(同図上段の実線波形)になる。
ここで、仮に、マゼンタ画像の形成位置のずれ量を求めるために、上記高低差が小さい波形(点線波形)を理想波形(同図下段の点線波形)として使用したとする。そうすると、上記内積計算においてサンプリング受光波形W1上のノイズの影響を受けやすくなり、サンプリング受光波形W1から位相がずれた理想波形W2を特定の理想波形W2'として抽出してしまうおそれがある。従って、マゼンタ画像の形成位置のずれ量を求めるためには、それに対応するサンプリング受光波形W1に近似した波形(同図下段の実線波形)を使用することが好ましい。そこで、本実施形態では、各調整色ごとに波形の異なる理想波形を用意し、補正用パターン131の形成及び色ずれ量の決定処理を個別に行うようにしている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、複数の理想波形W2の中から、サンプリング受光波形W1との合致度合いに基づき特定の理想波形W2'を抽出し、この特定の理想波形W2'に基づき基準色画像に対する調整色画像の形成位置のずれ量を決定する。従って、例えば図7上段の点線で示すようにサンプリング受光波形W1にノイズが含まれていたとしても、これによる影響を抑制することができる。
また、濃度センサ(図示せず)を用いて検出領域Eからの上記反射光量のピーク値をサンプリングし、これらのピーク値に応じた波形をサンプリング受光波形として取得する方法もある。しかし、このように受光量のピーク値を求める構成を備える濃度センサは上記光学センサ111に比べて高価であることが多い。これに対して、本実施形態では、比較的安価な光学センサ111を用いて2値化信号S2のパルス幅に応じた波形をサンプリング受光波形W1として取得する構成とした。
上記補正用パターン131におけるマークずらし量差を短くすればするほど、更に微小単位で形成位置のずれ量を決定することができるが、その分だけ多くのマーク対137を形成せざるを得なくなる。これに対して、本実施形態では、複数の理想波形W2の位相差Δt1に対応するベルト31上の距離差が上記サンプリング間隔Δt2に対応するマークずらし量差よりも短い。従って、上記マークずらし量差を短くしなくても上記位相差Δt1の設定値に応じた微小単位で形成位置のずれ量を決定することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、対象物(ベルト31)の反射率が、無彩色マーク及び有彩色マークよりも大きい構成であったが、逆に、対象物の反射率が、無彩色マーク及び有彩色マークよりも小さい構成では、有彩色マークに対する受光素子の受光量波形が、無彩色マークに対する受光素子の受光量波形に比べてレベル変化の傾きが小さくなる。この場合には、各図の受光波形が正負逆転し、受光量レベルと閾値との大小関係が逆になる。この構成であっても勿論よい。
(2)上記実施形態では、CPU77は、各色の色ずれ量に基づきレーザ光の出射タイミングを変更するなどして形成位置を調整する構成としたが、例えば上記ずれ量が所定値を超えたことを、例えばプリンタ1の表示部87にて報知し、調整処理を行わない構成であってもよい。
(3)「対象物」(パターンが形成されるもの)として、上記実施形態では、被記録媒体搬送用のベルト31であったが、そのベルト31によって搬送される被記録媒体7(用紙やOHPシートなどのシート材)であってもよい。また、画像形成装置が中間転写方式を採用したものであれば、像担持体に形成された現像剤像を、直接担持する中間転写ベルトであってもよい。
(4)上記実施形態では、画像形成装置として、直接転写方式のカラーレーザプリンタを示したが、本発明は、例えば中間転写方式のレーザプリンタ等にも適用することができ、さらにはインクジェット方式のプリンタにも適用することができる。また、着色剤を2色、3色或いは5色以上有するプリンタであってもよい。
(5)上記実施形態では基準色をブラックとしたが、これに限らず、これ以外の有彩色を基準色としてもよい。但し、有彩色同士は反射率がブラックに比べて比較的に近いため、有彩色を調整色にした方が都合のよい場合がある。例えば一の有彩色についての補正用パターンに基づく誤差補正量を、他の有彩色に適用することができる。
(6)上記実施形態では、累積値が最も大きい理想波形W2を特定の理想波形W2'として抽出したが、これに限らず、例えば累積値が大きい複数の理想波形W2を特定の理想波形W2'として抽出してもよい。そして、例えば、この複数の特定の理想波形W2'に対応するずれ量の平均値を画像の形成位置のずれ量として決定する。
(7)上記実施形態の補正用パターン131は、主走査方向の色ずれ量を決定するために、基準色のマーク133と調整色のマーク135とが主走査方向において順次ずれた構成としたが、副走査方向の色ずれ量を決定する場合には、基準色のマークと調整色のマークとが副走査方向において順次ずれた構成の補正用パターンを利用することになる。
本発明の実施形態1に係るプリンタの概略構成を示す側断面図 プリンタの電気的構成を示すブロック図 光学センサ及びベルトの斜視図 光学センサの回路図 補正用パターンの模式図及び受光信号の信号波形図 色ずれ量の決定処理を示すフローチャート サンプリング受光波形と理想波形を示した模式図 調整色別のサンプリング受光波形及び理想波形を示した図
符号の説明
1…プリンタ(画像形成装置)
23…スキャナ部(形成手段)
25…プロセス部(形成手段)
31…ベルト(対象物)
77…CPU(制御手段、決定手段、抽出手段)
115…受光素子(受光手段)
129…マーク対
131…補正用パターン(パターン)
133…基準色のマーク
135…調整色のマーク
E…検出領域
S1…受光信号
TH1…第1閾値
TH2…第2閾値
W…理想波形

Claims (5)

  1. 相対的に移動する対象物上に、画像データに基づき画像を形成する形成手段と、
    基準色のマークと調整色のマークとを有し、両マーク間のマークずらし量が互いに異なる複数のマーク対を備えるパターンのデータを前記画像データとして前記形成手段に与える制御手段と、
    検出領域内における前記対象物上の前記マーク対の前記マークずらし量に応じた光を受光する受光手段と、
    互いに位相が異なる複数の理想波形の中から、前記受光手段での受光波形との合致度合いに基づき特定の理想波形を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段で抽出された前記特定の理想波形に基づき前記基準色の画像に対する前記調整色の画像の形成位置のずれ量を決定する決定手段と、を備える画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記複数の理想波形と、当該各理想波形の位相に応じた複数のずれ量との対応関係を示す関係情報が記憶される記憶手段を備え、
    前記決定手段は、前記関係情報に基づき前記特定の理想波形に対応するずれ量を、前記形成位置のずれ量として決定する。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記理想波形同士の最小位相差に対応する前記対象物上の距離差が、前記マーク対同士の前記マークずらし量の最小差よりも短い。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記受光手段での受光波形は、前記対象物上の前記マークの有無によって変化する受光量が閾値を上回るタイミングと下回るタイミングとの時間差に応じた波形である。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記形成手段は、複数の調整色それぞれの画像を形成する構成とされ、
    前記複数の理想波形の形状が前記各調整色によって異なる。
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