JP4315020B2 - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、光通信システムなどに好適な半導体集積回路装置およびその製造方法に関する。
半導体集積回路装置では、外部から送られて来た光信号に対して、集積回路での処理をおこなうために光信号を電気信号に変換する必要がある。そのため、従来では、例えば図28に示したように、半導体集積回路110を電気的接続部130を介して外部基板120の配線121に接続すると共に、外部基板120にフォトダイオードあるいはレーザなどの光・電気変換素子140および光導波路150を設けて光信号と電気信号とを変換させるようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。このような従来の半導体集積回路装置では、例えば、外部から光導波路150を介して送られてきた光信号h1は、フォトダイオードなどの光・電気変換素子140により電気信号S1に変換し、半導体集積回路110に送信していた。また、例えば、半導体集積回路110で信号処理した電気信号S2は、レーザなどの光・電気変換素子140により光信号h2として外部に送信していた。
更に、装置の小型化を目的として、集積回路上にGaAs系の化合物半導体よりなる面発光レーザを、バンプ接続などを介して実装し、集積回路と受発光素子とを一つのモジュールとして装置にする試みが行われている(例えば、非特許文献1参照。)。
特開平10−214995号公報 特開平7−64140号公報 特開2001−135893号公報 特開平11−46014号公報 特開平9−293893号公報 特開平11−274315号公報 2001年国際固体素子・材料カンファレンスの拡張アブストラクト(Extended Abstracts of International Conference on Solid State Devices and Materials ;SSDM2001),p.594−595 コキ・ウエノ(Koki Ueno )、外1名,ポーラスシリコンダイオードの発光不揮発メモリ効果(Light-emissive nonvolatile memory effects in porous silicon diodes),「アプライド・フィジクス・レターズ(Applied Physics Letters )」,(米国),American Institute of Physics ,1999年1月,第74巻,第1号,p.93−95 E.ノイフェルト(E. Neufeld)、外6名,エルビウムおよび酸素を添加した電子ビーム成長SiGeからの発光(Luminescence from erbium- and oxygen-doped SiGe grown by molecular beam epitaxy ),「シン・ソリッド・フィルムズ(Thin Solid Films)」,(オランダ),エルゼビア(Elsevier)社,1998年5月,第321巻,p.219−222 多孔質シリコンの陽極化成,「表面技術」,第46巻,第5号,p.8−13
しかしながら、非特許文献1に記載された集積回路装置では、化合物半導体よりなる半導体発光素子を、シリコン(Si)集積回路上に実装する必要があり、材料がまったく異なっているので、装置の小型化または高機能化には限界があった。
近年では、元来間接半導体であるため発光しないとされていたシリコンに関して、ポーラスシリコン(例えば、特許文献2および非特許文献2参照。)、微結晶化シリコン、またはシリコンとゲルマニウム(Ge)との混晶(例えば、特許文献3ないし特許文献6および非特許文献3参照。)などの発光現象が報告されている。しかし、このようなシリコンの発光を利用した半導体発光素子とシリコン集積回路とを集積化した装置には至っていなかった。本発明は、シリコンの発光を利用した半導体発光素子とシリコン集積回路とをワンチップ化し、装置の著しい小型化および高機能化を実現するものである。ただし、多層配線層が必要なロジックトランジスタと半導体発光素子とをワンチップ化した場合、多層配線層を介して外部と光信号を授受する際に光強度が減衰してしまい、正確に光信号を送受信することが困難になってしまうおそれがあった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、小型かつ高機能であると共に、半導体発光素子からの光信号の減衰を防止して、正確に光信号を送受信することができる半導体集積回路装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明による半導体集積回路装置は、シリコンにより構成され、対向する第1の面および第2の面を有すると共に、第1の面と第2の面との間において光信号が透過可能な素子基板と、素子基板の第1の面側に形成された半導体集積回路と、素子基板の第1の面側に形成され、ポーラスシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)よりなる発光部を備えると共に光信号を素子基板を介して第2の面側から外部へ出力する半導体発光素子、および外部からの光信号が素子基板を介して第2の面側から入力される光電変換素子を有する光入出力部と、半導体集積回路および光入出力部の上に層間絶縁膜を間にして設けられた配線層と、配線層の上に、接着層を介して配設された支持基板とを備えたものである。
本発明による半導体集積回路装置の製造方法は、対向する第1の面および第2の面を有する素子基板として、シリコンよりなる保持基板の表面に埋込み酸化層およびシリコンよりなる半導体薄膜が順に積層されたSOI基板を用い、素子基板の第1の面側となる半導体薄膜に、半導体集積回路とポーラスシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)よりなる発光部を備えた半導体発光素子および光電変換素子を有する光入出力部とを形成する工程と、半導体集積回路および光入出力部の上に層間絶縁膜を間にして配線層を設ける工程と、配線層の上に、接着層を介して支持基板を配設する工程と、SOI基板から少なくとも保持基板を除去することにより、素子基板を第2の面側から、半導体発光素子から外部へ出力される光信号および外部から光電変換素子に入力される光信号が透過可能な程度に薄膜化する工程とを含むものである。
本発明の半導体集積回路装置によれば、素子基板の第1の面側に半導体集積回路と、半導体発光素子および光電変換素子を有する光入出力部を形成し、半導体発光素子からの光信号は素子基板を介して第2の面側から外部へ出力させ、外部からの光信号は素子基板を介して第2の面側から光電変換素子に入力させるようにしたので、多層配線層などを介して光信号を授受する必要がなくなり、光信号の授受に要する距離を大幅に短縮することができる。よって、光信号の減衰を防止することができる。
また、半導体発光素子が、ポーラスシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)よりなる発光部を備えるようにしたので、半導体集積回路との集積化が容易であり、装置の小型化および高機能化に有利である。
更に、半導体発光素子が、素子基板の第1の面側の表面に反射膜を有するようにすれば、光信号を素子基板の第2の面側へ反射させることができ、効率よく光信号を出力することができる。
本発明の半導体集積回路装置の製造方法によれば、素子基板としてSOI基板を用い、素子基板の第1の面側となる半導体薄膜に半導体集積回路および光入出力部を形成し、その上に配線層および支持基板を設けたのち、SOI基板から少なくとも保持基板を除去することにより、素子基板を第2の面側から薄膜化するようにしたので、本発明の半導体集積回路装置を容易に製造することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置の断面構成を表すものである。この半導体集積回路装置1は、例えば、対向する第1の面10Aおよび第2の面10Bを有する素子基板10を備えており、この素子基板10の第1の面10A側に、半導体集積回路20と、この半導体集積回路20と外部との間で光信号の送受信を行う光入出力(I/O)部30とが形成されている。光I/O部30は、外部から入力された光信号を電気信号に変換する光電変換素子40と、半導体集積回路20で処理された電気信号を光信号に変換して外部へ出力する半導体発光素子50とを備えている。半導体集積回路20と光I/O部30との間、および、光電変換素子40と半導体発光素子50との間は、素子分離層11により分離されている。素子基板10の第1の面10A側には、多層金属配線よりなる配線層60が設けられ、配線層60の上に、接着層70を介して支持基板80が配設されている。なお、図1は、簡潔のため、半導体集積回路20等を駆動するための電気的接続部については省略している(図12参照。)。
素子基板10は、例えば、シリコンなどの半導体により構成され、第1の面10Aと第2の面10Bとの間において光信号が透過可能となっており、光電変換素子40には、外部からの光信号h1が素子基板10を介して第2の面10B側から入力され、半導体発光素子50からの光信号h2は、素子基板10を介して第2の面10B側から出力される。これにより、この半導体集積回路装置1では、光信号h1,h2の授受に要する距離を大幅に短縮し、光信号h1,h2の減衰を防止することができるようになっている。
素子基板10の積層方向における厚み(以下、単に「厚み」という。)は、光信号h1,h2の波長に応じて設定されることが好ましく、具体的には、例えば0.05μm以上10μm以下であることが好ましい。光信号h1,h2を効率よく透過させることができるからである。
素子基板10の第1の面10A側の表面は、必要に応じて酸化シリコンよりなる熱酸化膜12が設けられ、この熱酸化膜12の上に、ほぼ全面にわたって、窒化シリコン(SiN)等よりなるエッチングストップ層13、および酸化シリコン,PSG(Phospho-Silicate Glass)またはBPSG(Boron Phospho-Silicate Glass)等よりなる層間絶縁膜14が素子基板10側からこの順に形成されている。層間絶縁膜14の上には、配線層60、接着層70および支持基板80が設けられている。素子基板10の第2の面10B側の表面には、厚みが例えば0.05μm以上2μm以下の二酸化シリコン(SiO2 )などよりなる絶縁層15が設けられている。
素子基板10および絶縁層15は、例えば、シリコンなどよりなる保持基板の表面に、二酸化シリコンなどよりなる埋込み酸化層およびシリコンなどよりなる半導体薄膜が順に積層された基板、いわゆるSOI(Silicon On Insulator)基板などを加工することにより形成されたものである。具体的には、素子基板10および絶縁層15は、SOI基板の半導体薄膜に半導体集積回路20および光I/O部30を形成したのちSOI基板から保持基板を除去した半導体薄膜および埋込み酸化層によりそれぞれ構成されている。このようにSOI基板を用いれば、保持基板を除去する際にエッチングの選択比を取りやすいという利点がある。
半導体集積回路20は、多数のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor ;相補型MOS)トランジスタを集積して論理回路系を構成したものであり、CMOSトランジスタ自体は例えば従来のものと同一の構成を有している。なお、図1では、一つのCMOSトランジスタにおいて、nチャネル型トランジスタのみを示し、pチャネル型トランジスタについては省略している。
このnチャネル型トランジスタは、例えば、従来のものと同一の構成を有しており、p型シリコンよりなる素子基板10の第1の面10A側に、ソース領域およびドレイン領域としてリン(P)またはヒ素(As)などの不純物が注入されたn++シリコンよりなる拡散領域21,22が形成されている。素子基板10の第1の面10A上には、酸化シリコンよりなるゲート絶縁膜23を介してゲート電極24が設けられている。ゲート電極24は、例えば、多結晶シリコンまたはSiGeよりなるシリコン含有層24Aと、低抵抗化のためニッケル(Ni),コバルト(Co),チタン(Ti)またはタングステン(W)等を含むシリサイド層24Bとの積層構造を有している。ゲート電極24の側面には、酸化シリコン等よりなるサイドウォール24Cが設けられている。拡散領域21,22の第1の面10A側の表面には、電気的接続のためシリサイド層21A,22Aがそれぞれ形成され、接続孔14A内に設けられたタングステン(W)等よりなるコンタクトプラグ25を介して電気的に接続されている。
なお、CMOSトランジスタとしては最先端のものを適用することも可能であり、その場合、例えば、ゲート絶縁膜23は、光I/O部30における熱酸化膜12の厚みとは異なり、薄膜化するようにしてもよく、あるいは、ハフニウム酸化膜などのhigh−k(高誘電率)膜により構成してもよい。
光電変換素子40は、例えば、pn接合型フォトダイオードにより構成されており、素子基板10の第1の面10A側に、n+拡散層41、ポテンシャル井戸としてのp++拡散層42、およびn++拡散層43が形成されている。光電変換素子40の第1の面10A側の表面には、熱酸化膜12を介して、読み出し用の電荷移動を行うトランスファーゲート44が設けられている。
半導体発光素子50は、例えば、ポーラスシリコン発光素子により構成されており、素子基板10に、リン(P)またはヒ素(As)などの不純物が注入されたn+シリコンよりなる拡散層51、ポーラスシリコンよりなる発光部52、およびp+シリコンよりなる表面シリコン層53が絶縁層15側からこの順に形成されている。表面シリコン層53は、後述する製造工程においてコンタクトプラグ55,56との接続のためのシリサイド層53Aを形成するためのものである。なお、半導体発光素子50は、n+シリコンよりなる拡散層51の代わりにp+シリコンよりなる拡散層を有する構成とすることも可能である。
半導体発光素子50は、第1の面10A側の表面に、保護膜としての熱酸化膜12を介して、反射膜54を有している。この反射膜54は、発光部52で発生した光信号h2を反射させることにより、光信号の出力効率を高めるためのものであり、例えば、タングステン(W),アルミニウム(Al),銅(Cu)またはチタン(Ti)等の金属材料により構成されている。中でも、高融点金属であるタングステンが好ましい。また、反射膜54の下に、金属の拡散防止膜としてシリコン窒化膜などが形成されていてもよい。
図2(A)および図2(B)は、半導体発光素子50を素子基板10の第1の面10A側から見た構成を、断面構成と対応させて表すものである。なお、図2(A)では、層間絶縁膜14,エッチングストップ層13および熱酸化膜12は省略している。
発光部52の第1の面10A側の表面は、表面シリコン層53の周囲に形成されたシリサイド層53Aおよびコンタクトプラグ55を介して、配線層60に電気的に接続されている。ここでは、シリサイド層53Aを設けることにより、発光部52に対して均一に電圧を印加することができる。また、光信号h2を素子基板10を介して第2の面10B側から出力するようにしたので、半導体発光素子50の発光部52のうち実質的な発光領域は、シリサイド層53Aの内側のシリサイド化されていない表面シリコン層53の部分に限定されず、発光部52の全体を発光領域とすることが可能となる。
拡散層51は、素子分離層11の下を迂回して素子基板10の第1の面10A側まで拡張されている。拡散層51の第1の面10A側の表面には、シリサイド層51Aが形成されている。これにより、発光部52の第2の面10B側の表面は、拡散層51、シリサイド層51Aおよびコンタクトプラグ56を介して配線層60に電気的に接続されている。
このように、発光部52の第1の面10A側の表面をシリサイド層53Aを介してコンタクトプラグ55に電気的に接続すると共に、発光部52の第2の面10B側の表面を、拡散層51およびシリサイド層51Aを介してコンタクトプラグ56に電気的に接続することにより、コンタクトプラグ55,56を介して発光部52の第1の面10A側および第2の面10B側の両方から順方向に電圧をかけて発光部52のポーラスシリコンを発光させ、光信号h2を出力させることができる。また、半導体発光素子50の構成が簡素化され、後述するようにコンタクトプラグ55,56を同一工程で作製することができるので、多数の半導体発光素子50を簡易な製造工程で集積化することができる。更に、集積化した多数の半導体発光素子50の発光部52のそれぞれにコンタクトプラグ55を設けると共にコンタクトプラグ56を一つだけ形成し、それらのコンタクトプラグ55と一つのコンタクトプラグ56とを介して多数の半導体発光素子50の発光部52に同時に電圧を印加するようにすることも可能となる。
図1に示した配線層60は、例えば、各々金属配線と層間絶縁膜とからなる第1配線層61、第2配線層62および第3配線層63、並びに窒化シリコン(SiN)等よりなる保護膜(パッシベーション膜)64が、素子基板10側からこの順に積層された構成を有している。第1配線層61,第2配線層62および第3配線層63の層間絶縁膜は、二酸化シリコン(SiO2 )膜,フッ素化酸化シリコン(SiOF)膜あるいは有機Low−K膜(低誘電率層間膜)等、通常のLSI(Large Scale Integrated circuit;大規模集積回路)の層間絶縁膜として使用されるものであれば特に限定されない。また、第1配線層61,第2配線層62および第3配線層63の金属配線は、例えばCuダマシン配線、またはアルミニウム(Al)配線により構成されている。
図1に示した接着層70は、配線層60と支持基板80とを全面にわたって貼り合わせるためのものであり、例えばSOG(Spin on Glass )、有機膜または接着剤により構成されている。
図1に示した支持基板80は、後述する製造工程においてSOI基板から保持基板を除去する際に、SOI基板の機械的強度を確保するためのものであり、例えばシリコン(Si),酸化シリコン(SiO2 ),ガラスまたはセラミックにより構成されている。
この半導体集積回路装置1は、例えば、次のようにして製造することができる。
図3ないし図11は、この半導体集積回路装置1の製造方法を工程順に表すものである。なお、図3ないし図11では半導体発光素子50のみを表している。半導体集積回路20および光電変換素子40については、従来の一般的な製造方法により製造することができる。
まず、図3(A)に示したように、対向する第1の面10Aおよび第2の面10Bを有する素子基板10を用意する。ここでは、素子基板10として、厚みが例えば約700μmのシリコンよりなる保持基板91の表面に、二酸化シリコンよりなる埋込み酸化層92およびp型シリコンよりなる半導体薄膜93が順に積層されたSOI基板を用いる。なお、SOI基板は、張り合わせ法または水素イオン注入法などの一般的な方法により製造されたものを用いることができ、製法の如何は問わない。埋込み酸化層92および半導体薄膜93の厚みは任意に設定可能であるが、埋込み酸化層92の厚みは例えば0.05μm以上2μm以下、半導体薄膜93の厚みは例えば0.05μm以上10μm以下とすることが好ましい。
次いで、図3(B)に示したように、素子基板10の第1の面10A側、すなわち半導体薄膜93に、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により、素子分離部11を形成する。すなわち、まず、半導体薄膜93に、リソグラフィ技術およびエッチングにより溝(トレンチ)を形成し、この溝に、例えばHDP(High-Density Plasma ;高密度プラズマ)−CVD(Chemical Vapor Deposition ;化学気相成長)法により、酸化膜を埋没させる。次いで、CMP(Chemical and Mechanical Polishing : 化学的機械研磨)法により、溝以外の酸化膜を除去する。なお、素子分離部11の形成は、半導体集積回路20および光電変換素子40と共通の製造工程で行うことができる。
続いて、図3(C)に示したように、素子基板10の第1の面10A側、すなわち半導体薄膜93において、発光部52の形成予定領域に、リン(P)またはヒ素(As)などの不純物を注入し、n+シリコンよりなる拡散層51を形成する。
そののち、図4(A)に示したように、拡散層51内の、発光部52の形成予定領域にホウ素(B)などの不純物を注入し、深さが例えば0.3μmないし3μm程度のp型領域94を形成する。なお、ここではイオン注入法によりp型領域94を形成するようにしたが、例えば3μmよりも深いp型領域94を形成する必要がある場合には、予めエピタキシャル法により半導体薄膜93にこのような濃度分布を与えておくようにしてもよい。
p型領域94を形成したのち、図4(B)に示したように、例えば非特許文献4に記載された陽極化成法により、p型領域94をポーラス化させ、ポーラスシリコンよりなる発光部52を形成する。すなわち、p型領域94以外はフォトレジスト等でマスキング(図示せず)しておき、p型領域94の表面からHF(フッ化水素)を浸漬させて、p型領域94をポーラス化する。発光部52の深さ方向におけるポーラス度は、時間と電流密度とによって制御することができる。なお、発光部52上には、後述するようにエピタキシャル法で表面シリコン層53を形成する必要があるため、陽極化成の初期は電流密度を小さく設定して表面近傍のポーラス度は小さめに形成し、その後は電流密度を上げて所望のポーラス度となるようにして多層構造とすることが望ましい。発光部52を形成した後、フォトレジスト等のマスキング(図示せず)を除去する。
発光部52を形成したのち、図4(C)に示したように、エピタキシャル成長により表面シリコン層53を形成する。このとき、欠陥の少ない表面シリコン層53を形成するために、エピタキシャル成長の前に、例えば1000℃以上の高温で水素アニールして、表面付近のポーラス層のみを再配列させて平坦化することが望ましい。
表面シリコン層53を形成したのち、図5(A)に示したように、全面に熱酸化膜12を形成する。熱酸化膜12の形成は、半導体集積回路20のゲート酸化膜23、および光電変換素子40の第1の面10A側の表面を覆う熱酸化膜12と共通の製造工程で行うことができる。更に、同じく図5(A)に示したように、熱酸化膜12の上に、反射膜54を形成するための金属膜95を形成する。金属膜95の構成材料としては、例えば、タングステン(W),アルミニウム(Al),銅(Cu)またはチタン(Ti)等の金属材料を用いることができ、中でも、高融点金属であるタングステンが好ましい。また、場合によっては、金属膜95を形成する前に、金属の拡散防止膜としてシリコン窒化膜などを形成することもある。
熱酸化膜12および金属膜95を形成したのち、シリサイド接合による電気的接合を行う。すなわち、まず、図5(B)に示したように、リソグラフィ技術およびエッチングにより、金属膜95を選択的に除去し、反射膜54を形成する。次いで、同じく図5(B)に示したように、リソグラフィ技術およびエッチングにより、コンタクトプラグ54,55の形成予定位置の熱酸化膜12を選択的に除去し、拡散層51および表面シリコン層53を露出させる。
次いで、図5(C)に示したように、例えばシリサイド技術により、Ni(ニッケル),Co(コバルト),Ti(チタン),W(タングステン)などを用い、シリサイド層51A,53Aを形成する。このシリサイド層51A,53Aの形成は、半導体集積回路20におけるシリサイド層21A,22A,24Bと共通の製造工程で行うことができる。
シリサイド層51A,53Aを形成したのち、図6(A)に示したように、接続孔14Aを形成するためのエッチングストッパとして、上述した材料よりなるエッチングストップ層13を形成する。更に、同じく図6(A)に示したように、上述した材料よりなる層間絶縁膜14を形成する。このエッチングストップ層13および層間絶縁膜14の形成は、半導体集積回路20および光電変換素子40と共通の製造工程で行うことができる。
エッチングストップ層13および層間絶縁膜14を形成したのち、図6(B)に示したように、リソグラフィ技術およびエッチングにより、エッチングストップ層13をエッチングストッパとして、接続孔14Aを設ける。
接続孔14Aを設けたのち、図7(A)に示したように、接続孔14Aに、上述した材料よりなるコンタクトプラグ55,56を形成する。コンタクトプラグ55,56は、例えば、まず、スパッタ法またはCVD法によりTiN等のバリアメタルを成膜し、次いで、CVD法によってタングステン膜を成長させ、続いて、CMP法により接続孔14A以外のタングステン膜を除去することにより形成する。このコンタクトプラグ55,56の形成は、半導体集積回路20におけるコンタクトプラグ25と共通の製造工程で行うことができる。
コンタクトプラグ55,56を形成したのち、図7(B)に示したように、例えばCuダマシンプロセスにより、第1配線層61,第2配線層62,第3配線層63を形成し、更に全面に保護膜64を形成する。これにより、配線層60が形成される。この配線層60以降の製造工程については、半導体集積回路20のトランジスタおよび光電変換素子40と同一工程で形成してもよい。
配線層60を形成したのち、図8に示したように、配線層60の上に、上述した材料よりなる接着層70を形成し、図8および図9に示したように、素子基板10の第1の面10A側に、接着層70を介して上述した材料よりなる支持基板80を貼り合わせる。
素子基板10の第1の面10A側に支持基板80を配設したのち、図10に示したように、素子基板10を反転させ、図11に示したように、例えば研磨,CMP,ドライまたはウェットエッチング法により、素子基板10から保持基板91を除去することにより素子基板10を第2の面10B側から(矢印A方向から)薄膜化する。素子基板10の第2の面10B側には、埋込み酸化層92が残存し、絶縁層15が形成される。なお、埋込み酸化層92はエッチングで荒れるので、場合によっては一度除去し、絶縁層15をCVD等で成膜し直すようにしてもよい。以上により、図1に示した半導体集積回路装置1が完成する。
図12は、このような半導体集積回路装置1と外部とのインターフェースを模式的に表すものである。半導体集積回路装置1は、素子基板10の第2の面10B側が外部基板220に対向するように配置され、フリップチップ接続などによる電気的接続部230を介して外部基板220の配線221に接続されている。この電気的接続部230は、半導体集積回路装置1の半導体集積回路20および光I/O部30を駆動するための電気的インターフェース部である。また、外部基板220には、光電変換素子40に対して光信号h1を送信するための光導波路251およびミラー251Aと、半導体発光素子50からの光信号h2を受信するための光導波路252およびミラー252Aとが設けられている。なお、図12では、エッチングストップ層13および層間絶縁膜14は省略している。
この半導体集積回路装置1では、例えば、外部基板220の光導波路251およびミラー251Aを介して送られてきた光信号h1は、光電変換素子40に入力され、電気信号に変換されて、配線層60を介して半導体集積回路20に送信される。また、半導体集積回路20で信号処理された電気信号は、配線層60を介して半導体発光素子50に入力され、光信号h2として出力され、外部基板220のミラー252Aおよび光導波路252を介して送信される。ここでは、光電変換素子40に、外部からの光信号h1が素子基板10を介して第2の面10B側から入力され、半導体発光素子50からの光信号h2が、素子基板10を介して第2の面10B側から出力されるので、光信号h1,h2を素子基板10の第1の面10A側から配線層60を介して送受信する場合に比べて、光信号h1,h2の授受に要する距離が大幅に短縮され、光信号h1,h2の減衰が防止される。
このように本実施の形態では、素子基板10の第1の面10A側に光電変換素子40および半導体発光素子50を形成し、光電変換素子40に、外部からの光信号h1を素子基板10の第2の面10B側から入力し、半導体発光素子50からの光信号h2を、素子基板10の第2の面10B側から出力するようにしたので、配線層60などを介して光信号h1,h2を授受する必要がなくなり、光信号h1,h2の授受に要する距離を大幅に短縮することができる。よって、光信号h1,h2の減衰を防止し、正確に光信号h1,h2を送受信することができる。
また、半導体発光素子50が、素子基板10の第1の面10A側の表面に、反射膜54を有するようにすれば、光信号h2を第2の面10B側へ反射させることができ、効率よく光信号h2を出力することができる。
本実施の形態の半導体集積回路装置1の製造方法によれば、素子基板10として保持基板91の表面に埋込み酸化層92および半導体薄膜93が順に積層されたSOI基板を用い、半導体薄膜93に半導体集積回路20、光電変換素子40および半導体発光素子50を形成したのち、素子基板10から保持基板91を除去することにより素子基板10を第2の面10B側から薄膜化するようにしたので、本実施の形態の半導体集積回路装置1を容易に製造することができる。また、素子分離部11、酸化膜12、エッチングストップ層13、シリサイド層51A,53A、コンタクトプラグ55,56の形成など、半導体発光素子50の製造工程の大部分を、半導体集積回路20および光電変換素子40と共通化することができ、簡素な製造工程で小型かつ高機能な半導体集積回路1を製造することができる。
(第2の実施の形態)
図13は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路装置の断面構成を表すものである。この半導体集積回路装置2は、光I/O部30が、シリコンゲルマニウム(SiGe)を用いた光電変換素子340およびSiGeを用いた半導体発光素子350を有することを除いては、第1の実施の形態の半導体集積回路装置1と同一の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。なお、図13では光I/O部30のみを示している。
光電変換素子340は、例えば、SiGeフォトダイオードにより構成されており、素子基板10に、p型領域341およびSiGeを用いた受光部342が絶縁層15側からこの順に形成されている。受光部342は、例えば、SiGe混晶により構成されたものでもよく、または、SiGe層とシリコン層とを交互に4層ないし20層程度積層した構造を有していてもよい。受光部342の第1の面10A側の表面は、二酸化シリコン(SiO2 )等よりなる表面酸化膜343およびシリサイド層343Aで覆われており、このシリサイド層343Aはコンタクトプラグ344を介して配線層60に電気的に接続されている。
p型領域341は、素子分離層11の下を迂回して素子基板10の第1の面10A側の表面まで拡張されている。p型領域341の第1の面10A側の表面にはシリサイド層341Aが形成されており、このシリサイド層341Aはコンタクトプラグ345を介して配線層60に電気的に接続されている。
半導体発光素子350は、例えば、SiGe発光素子により構成されており、素子基板10に、p型領域351、SiGeを用いた発光部352、およびn型シリコンよりなる表面シリコン層353が絶縁層15側からこの順に形成されている。発光部352は、例えば、SiGeの混晶により構成されていてもよく、または、SiGe層とシリコン層とを交互に4層ないし20層程度積層した構造を有していてもよい。また、発光部352には、発光効率を向上させるため、エルビウム(Er)などの希土類元素が添加されていてもよい。表面シリコン層353は、後述する製造工程においてシリサイド層53Aを形成するためのものである。半導体発光素子350は、素子基板10の第1の面10A側の表面に、第1の実施の形態と同様に反射膜54が設けられており、これにより光信号h2の出力効率を高めることができるようになっている。
発光部352の第1の面10A側の表面は、第1の実施の形態と同様に、表面シリコン層353の周囲に形成されたシリサイド層53Aおよびコンタクトプラグ55を介して、配線層60に電気的に接続されている。また、p型領域351は、第1の実施の形態の拡散層51と同様に、素子分離層11の下を迂回して素子基板10の第1の面10A側の表面まで拡張され、発光部352の第2の面10B側の表面は、p型領域351、シリサイド層51Aおよびコンタクトプラグ56を介して配線層60に電気的に接続されている。よって、この半導体発光素子350においても、第1の実施の形態の半導体発光素子50と同様に、コンタクトプラグ55,56を介して発光部352の第1の面10A側および第2の面10B側の両方から順方向に電圧をかけて発光部352のSiGeを発光させ、光信号h2を出力させることができるようになっている。
この半導体集積回路装置2は、例えば、次のようにして製造することができる。
図14ないし図18は、この半導体集積回路装置2の製造方法を工程順に表すものである。なお、図14ないし図18では半導体発光素子350のみを表している。光電変換素子340については、半導体発光素子350と同様にして製造することができる。また、第1の実施の形態と製造工程が重複する部分については、図5ないし図11を参照して説明する。
まず、図14(A)に示したように、素子基板10として、第1の実施の形態と同様のSOI基板、すなわち、保持基板91の表面に埋込み酸化層92および半導体薄膜93が順に積層されたものを用意する。次いで、図14(B)に示したように、半導体薄膜93にホウ素(B)などの不純物を注入し、p型領域351を形成する。
続いて、図14(C)に示したように、半導体薄膜93の全面に、発光部352を形成するためのSiGe含有層96を形成する。SiGe含有層96は、例えば、SiGeの混晶を成長させることにより形成してもよく、または、SiGe層とシリコン(Si)層とを交互に4層ないし20層程度積層することにより形成してもよい。また、SiGe含有層96には、発光部352の発光効率を向上させるため、エルビウム(Er)などの希土類元素を添加してもよい。
そののち、同じく図14(C)に示したように、SiGe含有層96の上に、不純物を添加しないシリコンよりなる、エピタキシャル成長用の下地シリコン(Si)層97を形成する。
下地シリコン層97を形成したのち、図15(A)に示したように、例えばフォトリソグラフィ技術およびエッチングにより、発光部352の形成予定領域以外のSiGe含有層96および下地シリコン層97を選択的に除去する。続いて、図15(B)に示したように、例えばエピタキシャル成長により、全面にわたって、不純物を添加しないシリコンよりなる埋込みシリコン(Si)層98を形成する。埋込みシリコン層98を形成したのち、図15(C)に示したように、例えばフォトリソグラフィ技術およびエッチングにより、発光部352の形成予定領域の上の下地シリコン層97および埋込みシリコン層98を選択的に除去する。
下地シリコン層97および埋込みシリコン層98を選択的に除去したのち、全面を軽くエッチングし、図16(A)に示したように、全面にわたって、表面シリコン層353を形成する。
表面シリコン層353を形成したのち、図16(B)に示したように、例えばSTI法により、素子分離部11を形成する。これにより、SiGe含有層96が埋込みシリコン層98から分離され、発光部352が形成される。
素子分離部11を形成したのち、図16(C)に示したように、埋込みシリコン層98およびその上の表面シリコン層353に、ホウ素(B)などの不純物を注入する。これにより、p型領域351が拡張され、素子分離層11の下を迂回して素子基板10の第1の面10A側に達する。
p型領域351を拡張したのち、図5(A)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、図17(A)に示したように、全面に熱酸化膜12を形成し、熱酸化膜12の上に、反射膜54を形成するための金属膜95を形成する。このとき、第1の実施の形態と同様に、場合によっては、金属膜95を形成する前に、金属の拡散防止膜としてシリコン窒化膜などを形成することもある。
熱酸化膜12および金属膜95を形成したのち、図5(B)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、反射膜54を形成し、コンタクトプラグ54,55の形成予定位置の熱酸化膜12を選択的に除去し、p型領域351および表面シリコン層353を露出させる。そののち、図5(C)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、図17(B)に示したように、例えばシリサイド技術により、Ni(ニッケル),Co(コバルト),Ti(チタン),W(タングステン)などを用い、シリサイド層51A,53Aを形成する。このとき、発光部352をシリコンよりなるp型領域351と表面シリコン層353とで挟んだ構造とすることにより、表面シリコン層353を用いてシリサイド層53Aを容易に形成することができる。
シリサイド層51A,53Aを形成したのち、図6(A)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、エッチングストップ層13および層間絶縁膜14を形成する。続いて、図6(B)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、エッチングストップ層13をエッチングストッパとして、接続孔14Aを設ける。そののち、図18に示したように、第1の実施の形態と同様にして、接続孔14Aに、コンタクトプラグ55,56を形成する。
コンタクトプラグ55,56を形成したのち、図7(B)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、配線層60を形成する。続いて、図8および図9に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、素子基板10の第1の面10A側に、接着層70を介して上述した材料よりなる支持基板80を貼り合わせる。そののち、図10および図11に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、素子基板10を反転させ、素子基板10から保持基板91を除去することにより素子基板10を第2の面10B側から薄膜化する。以上により、図13に示した半導体集積回路装置2が完成する。
この半導体集積回路装置2は、第1の実施の形態の半導体集積回路装置1と同様に、図12に示したように、外部とのインターフェースを構築することが可能であり、その作用および効果は第1の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態)
図19は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体集積回路装置の断面構成を表すものである。この半導体集積回路装置3は、半導体集積回路320が、シリコンゲルマニウム(SiGe)を用いたストレインシリコン(Strained−Si;歪シリコン)トランジスタを有することを除いては、第2の実施の形態の半導体集積回路装置2と同一の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。また、ストレインシリコントランジスタにおいて、第1の実施の形態のトランジスタに対応する構成要素には、同一の符号を付して説明する。なお、図19では半導体集積回路320と、光I/O部30の半導体発光素子350のみを示している。
半導体集積回路320ののストレインシリコントランジスタでは、例えば、素子基板10に、p型領域321、SiGe含有領域322が絶縁層15側からこの順に形成されている。SiGe含有領域322の上には、SiGe含有領域322により結晶構造が歪められたp型ストレインシリコンよりなるストレインシリコンチャネル部323と、その両側に、ソース領域およびドレイン領域としてリン(P)またはヒ素(As)などの不純物が注入されたn+シリコンよりなる拡散領域21,22とが形成されている。これにより、この半導体集積回路320では、ストレインシリコントランジスタによる高速動作が可能となっている。ゲート絶縁膜23,ゲート電極24,シリサイド層21A,22Aおよびコンタクトプラグ25は、第1の実施の形態と同様に構成されている。
半導体発光素子350は、第2の実施の形態と同様に構成されている。
この半導体集積回路装置3は、例えば、次のようにして製造することができる。
図20ないし図23は、この半導体集積回路装置3の製造方法を工程順に表すものである。なお、図20ないし図23では半導体集積回路320および半導体発光素子350のみを表している。光電変換素子340については、半導体発光素子350と同様にして製造することができる。また、第1の実施の形態と製造工程が重複する部分については図5ないし図11を参照して説明し、第2の実施の形態と製造工程が重複する部分については図14ないし図18を参照して説明する。
まず、図20(A)に示したように、図14(A)および図14(B)に示した工程により、第2の実施の形態と同様にして、素子基板10としてSOI基板を用意し、この素子基板10の半導体薄膜93にホウ素(B)などの不純物を注入し、半導体発光素子350のp型領域351および半導体集積回路320のp型領域321を形成する。なお、p型領域351,321は同一工程で形成することができる。
次いで、同じく図20(A)に示したように、図14(C)に示した工程により、第2の実施の形態と同様にして、半導体発光素子350の発光部352および半導体集積回路320のSiGe含有領域322を形成するため、SiGe含有層96および下地シリコン層97を形成する。
次いで、図20(B)に示したように、図15に示した工程により、第2の実施の形態と同様にして、例えばフォトリソグラフィ技術およびエッチングにより、半導体発光素子350の発光部352および半導体集積回路320のSiGe含有領域322の形成予定領域を除いて、SiGe含有層96および下地シリコン層97を選択的に除去し、その部分に埋込みシリコン層98を形成する。
続いて、全面を軽くエッチングし、同じく図20(B)に示したように、全面にわたって、n型シリコンよりなる共通シリコン層99を形成する。共通シリコン層99は、半導体発光素子350の表面シリコン層353および半導体集積回路320のストレインシリコンチャネル部323を形成するためのものである。
そののち、図21(A)に示したように、例えばSTI法により、素子分離部11を形成する。これにより、半導体発光素子350においては、SiGe含有層96が埋込みシリコン層98から分離され、発光部352が形成される。また、半導体集積回路320においては、素子分離層11により、SiGe含有層96が各トランジスタごとに分離され、SiGe含有領域322が形成される。
素子分離部11を形成したのち、図21(B)に示したように、半導体発光素子350においては、埋込みシリコン層98およびその上の共通シリコン層99に、ホウ素(B)などの不純物を注入する。これにより、半導体発光素子350のp型領域351が拡張され、素子分離層11の下を迂回して素子基板10の第1の面10A側の表面に達する。発光部352上の共通シリコン層99は、そのままn型シリコンよりなる表面シリコン層353として用いる。また、半導体集積回路320においては、SiGe含有領域322上の共通シリコン層99に不純物を注入することにより、p型のストレインシリコンチャネル部323を形成する。
p型領域351を拡張したのち、図5(A)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、図22(A)に示したように、全面に熱酸化膜12を形成し、反射膜54を形成するための金属膜95を形成する。このとき、第1の実施の形態と同様に、場合によっては、金属膜95を形成する前に、金属の拡散防止膜としてシリコン窒化膜などを形成することもある。
熱酸化膜12および金属膜95を形成したのち、半導体発光素子350においては、図5(B)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、反射膜54を形成し、コンタクトプラグ54,55の形成予定位置の熱酸化膜12を選択的に除去し、p型領域351および表面シリコン層353を露出させる。また、半導体集積回路320においては、熱酸化膜12を薄膜化してゲート絶縁膜23を形成し、次いでゲート電極24のシリコン含有層24Aおよび拡散領域21,22を形成する。そののち、図22(B)に示したように、例えばシリサイド技術により、Ni(ニッケル),Co(コバルト),Ti(チタン),W(タングステン)などを用い、シリサイド層21A,22A,24B,51A,53Aを形成する。これらのシリサイド層21A,22A,24B,51A,53Aは同一工程で形成することができる。
シリサイド層21A,22A,24B,51A,53Aを形成したのち、図6(A)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、エッチングストップ層13および層間絶縁膜14を形成する。続いて、図6(B)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、エッチングストップ層13をエッチングストッパとして、接続孔14Aを設ける。そののち、図23に示したように、第1の実施の形態と同様にして、接続孔14Aに、コンタクトプラグ25,55,56を形成する。
コンタクトプラグ25,55,56を形成したのち、図7(B)に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、配線層60を形成する。続いて、図8および図9に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、素子基板10の第1の面10A側に、接着層70を介して上述した材料よりなる支持基板80を貼り合わせる。そののち、図10および図11に示した工程により、第1の実施の形態と同様にして、素子基板10を反転させ、素子基板10から保持基板91を除去することにより素子基板10を第2の面10B側から薄膜化する。以上により、図19に示した半導体集積回路装置3が完成する。
この半導体集積回路装置3は、第1の実施の形態の半導体集積回路装置1と同様に、図12に示したように、外部とのインターフェースを構築することが可能であり、その作用および効果は第1の実施の形態と同様である。
以上実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態においては、半導体集積回路装置1,2,3の構成を具体的に挙げて説明したが、半導体集積回路装置1,2,3の構成は上記実施の形態に限られない。例えば、半導体発光素子50,350の反射膜54は、必ずしも設けなくてもよい。
また、例えば、上記第2の実施の形態および第3の実施の形態では、半導体集積回路装置2,3が、SiGeを用いた光電変換素子340を有する場合について説明したが、第1の実施の形態と同様のシリコンフォトダイオードにより構成された光電変換素子40を有していてもよい。
更に、例えば、上記実施の形態では、配線層60が第1配線層61,第2配線層62,第3配線層63を含む場合について説明したが、配線層60に含まれる金属配線の積層数は特に3層に限られない。
加えて、例えば、図1,図13および図19では、便宜上、半導体集積回路20,320のトランジスタと、光電変換素子40,340と、半導体発光素子50,350とがすべて一つずつ隣接して素子基板10に形成されている場合について表したが、素子基板10上における半導体集積回路20,320と、光電変換素子40、340と、半導体発光素子50,350との実際の位置関係は、必ずしも隣接している必要はなく、もっと離れたものであってもよい。また、半導体集積回路20,320においてトランジスタが多数配置されていることは言うまでもないが、光電変換素子40,340および半導体発光素子50,350についても、それぞれ複数配置されていてもよい。更に、光電変換素子40、340または半導体発光素子50,350を複数設ける場合には、複数の光電変換素子40、340の各々に互いに異なる波長の光信号h1が入力されるようにしたり、半導体発光素子50,350の各々が互いに異なる波長の光信号h2を出力するようにしてもよい。これにより、多チャンネルの光通信も可能とすることができるので望ましい。
更にまた、例えば、上記実施の形態では、半導体集積回路20,320のトランジスタと、光電変換素子40,340と、半導体発光素子50,350とを有する半導体集積回路装置1,2,3について説明したが、本発明は、半導体集積回路と光電変換素子または半導体発光素子のいずれか一方のみを有する半導体集積回路装置についても適用することができる。
加えてまた、例えば、上記実施の形態において説明した各層の材料および厚み、または成膜方法および成膜条件などは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよく、または他の成膜方法および成膜条件としてもよい。
更にまた、例えば、上記実施の形態では、素子基板10としてSOI基板を用いる場合について説明したが、素子基板10は必ずしもSOI基板に限定されるものではなく、例えばバルク基板を用いてもよい。
加えてまた、例えば、上記実施の形態では、素子基板10から保持基板91のみを除去し、素子基板10の第2の面10B側に埋込み酸化層92を残存させることにより絶縁層15を形成する場合について説明したが、素子基板10から保持基板91および埋込み酸化層92を除去し、絶縁層15を有しない構成としてもよい。このように絶縁層15を有しない構造とすれば、光信号h1,h2の減衰をより効果的に防止することが可能となる。
更にまた、例えば、保持基板91および埋込み酸化層92を除去したのちに、改めて素子基板10の第2の面10B側に、酸化シリコン膜または窒化シリコン膜などよりなる絶縁層15を設けるようにしてもよい。
加えてまた、例えば、上記実施の形態では、保持基板91をすべて除去することにより素子基板10を第2の面10B側から全面にわたって均一に薄膜化するようにした場合について説明したが、素子基板10は必ずしも全面にわたって均一に薄膜化されていなくてもよい。例えば、図24に示したように、素子基板10のうち光I/O部30の形成された領域を、第1の面10Aと第2の面10Bとの間で光信号h1,h2が透過可能な厚みに薄膜化するようにしてもよい。その場合、素子基板10の強度が確保できれば、例えば図25に示したように、接着層70および支持基板80を必ずしも設けなくてもよい。
更にまた、例えば図26に示したように、素子基板10のうち半導体発光素子50および光電変換素子40の形成された領域を、第1の面10Aと第2の面10Bとの間で光信号h1,h2が透過可能な厚みに薄膜化し、窓40A,50Aを設けるようにしてもよい。その場合にも、素子基板10の強度が確保できれば、例えば図27に示したように、接着層70および支持基板80を必ずしも設けなくてもよい。
加えてまた、上記実施の形態では、素子分離部11をSTI法により形成する場合について説明したが、素子分離部11の幅、または半導体薄膜93の結晶欠陥の程度によっては、LOCOS(local oxidation of silicon)による素子分離を用い、半導体集積回路20または光I/O部30の各素子へのダメージを低減するようにしてもよい。
本発明による半導体集積回路装置およびその製造方法は、例えば、光通信システム、コンピュータシステム、モバイルシステム、ゲーム機器、自動車制御システム、宇宙関連システムに好適である。
本発明による半導体発光装置は、本発明の半導体集積回路装置における光信号の光源のほか、例えば、レーザプリンタの光源、光ディスク用途、光スイッチング(コンピュータ)、光表示板に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置の構成を表す断面図である。 図1に示した半導体発光素子を素子基板の第1の面側から見た構成を断面構成と対応させて表す上面図および断面図である。 図1に示した半導体集積回路装置の半導体発光素子の製造方法を工程順に表す断面図である。 図3に続く工程を表す断面図である。 図4に続く工程を表す断面図である。 図5に続く工程を表す断面図である。 図6に続く工程を表す断面図である。 図7に続く工程を表す断面図である。 図8に続く工程を表す断面図である。 図9に続く工程を表す断面図である。 図10に続く工程を表す断面図である。 図1に示した半導体集積回路装置の外部とのインターフェースを模式的に表す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路装置の構成を表す断面図である。 図13に示した半導体集積回路装置の半導体発光素子の製造方法を工程順に表す断面図である。 図14に続く工程を表す断面図である。 図15に続く工程を表す断面図である。 図16に続く工程を表す断面図である。 図17に続く工程を表す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体集積回路装置の構成を表す断面図である。 図19に示した半導体集積回路装置の製造方法を工程順に表す断面図である。 図20に続く工程を表す断面図である。 図21に続く工程を表す断面図である。 図22に続く工程を表す断面図である。 図1に示した半導体集積回路装置の変形例を表す図である。 図1に示した半導体集積回路装置の他の変形例を表す図である。 図1に示した半導体集積回路装置の更に他の変形例を表す図である。 図1に示した半導体集積回路装置の更に他の変形例を表す図である。 従来の半導体集積回路による光信号の送受信の一例を表した図である。
符号の説明
1,2,3…半導体集積回路装置、10…素子基板、10A…第1の面、10B…第2の面、11…素子分離部、12…熱酸化膜、13…エッチングストップ層、14…層間絶縁膜、14A…接続孔、15…絶縁層、20,320…半導体集積回路、30…光入出力(I/O)部、40,340…光電変換素子、50,350…半導体発光素子、60…配線層、64…保護膜、70…接着層、80…支持基板、91…保持基板、92…埋込み酸化層、93…半導体薄膜

Claims (19)

  1. シリコンにより構成され、対向する第1の面および第2の面を有すると共に、前記第1の面と第2の面との間において光信号が透過可能な素子基板と、
    前記素子基板の第1の面側に形成された半導体集積回路と、
    前記素子基板の第1の面側に形成され、ポーラスシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)よりなる発光部を備えると共に光信号を前記素子基板を介して第2の面側から外部へ出力する半導体発光素子、および外部からの光信号が前記素子基板を介して第2の面側から入力される光電変換素子を有する光入出力部と、
    前記半導体集積回路および前記光入出力部の上に層間絶縁膜を間にして設けられた配線層と、
    前記配線層の上に、接着層を介して配設された支持基板と
    を備えた半導体集積回路装置。
  2. 前記半導体発光素子は、前記素子基板の第1の面側の表面に反射膜を有す
    求項記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記半導体発光素子は、
    前記発光部と、
    前記発光部の第1の面側の表面に形成された表面シリコン層と、
    前記表面シリコン層の周囲に形成された第1のシリサイド層と、
    前記第1のシリサイド層を介して前記発光部の前記第1の面側の表面に接続されると共に前記配線層に接続された第1のコンタクトプラグと、
    前記発光部の周囲に形成された素子分離層と、
    前記発光部と前記第2の面との間の領域および前記素子分離層の下を迂回して前記素子基板の第1の面側まで拡張された領域を有する層と、
    前記拡張された領域の前記第1の面側の表面に形成された第2のシリサイド層と、
    前記第2のシリサイド層を介して前記発光部の前記第2の面側の表面に接続されると共に前記配線層に接続された第2のコンタクトプラグと
    を備えた請求項1または2記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記半導体発光素子は、シリコンゲルマニウムよりなる発光部を備え、
    前記光電変換素子は、シリコンゲルマニウムよりなる受光部を備えた
    請求項3記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記半導体発光素子は、シリコンゲルマニウムよりなる発光部を備え、
    前記半導体集積回路は、シリコンゲルマニウムよりなるシリコンゲルマニウム含有領域および前記シリコンゲルマニウム含有領域上に形成されたストレインシリコンチャネル部を有するストレインシリコントランジスタを備え
    求項記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記光電変換素子は、
    前記素子基板の第1の面側に形成され、シリコンゲルマニウムよりなる受光部と、
    前記受光部の第1の面側の表面に形成された第1のシリサイド層と、
    前記第1のシリサイド層を介して前記受光部の前記第1の面側の表面に接続されると共に前記配線層に接続された第1のコンタクトプラグと、
    前記受光部の周囲に形成された素子分離層と、
    前記受光部と前記第2の面との間の領域および前記素子分離層の下を迂回して前記素子基板の第1の面側まで拡張された領域を有する層と、
    前記拡張された領域の前記第1の面側の表面に形成された第2のシリサイド層と、
    前記第2のシリサイド層を介して前記受光部の前記第2の面側の表面に接続されると共に前記配線層に接続された第2のコンタクトプラグと
    を備えた請求項5記載の半導体集積回路装置。
  7. 前記素子基板の第2の面側に対向位置された外部基板を備え、
    前記外部基板は、
    前記電気的接続部を介して前記素子基板に接続された配線と、
    前記光電変換素子に対して光信号を送信するための光導波路および前記光導波路の先端に設けられたミラーと、
    前記半導体発光素子からの光信号を受信するための光導波路および前記光導波路の先端に設けられたミラーと
    を備えた請求項1または2記載の半導体集積回路装置。
  8. 前記素子基板の厚みは0.05μm以上10μm以下であ
    求項記載の半導体集積回路装置。
  9. 前記素子基板は、保持基板の表面に埋込み酸化層および半導体薄膜が順に積層されたSOI基板から少なくとも保持基板を除去することにより形成されたものであ
    求項記載の半導体集積回路装置。
  10. 前記素子基板は、前記SOI基板から前記保持基板および前記埋込み酸化層を除去することにより形成されたものであ
    求項記載の半導体集積回路装置。
  11. 前記素子基板は、前記SOI基板から前記保持基板および前記埋込み酸化層を除去したのち、前記埋込み酸化層が除去された面に絶縁層を形成することにより形成されたものであ
    求項10記載の半導体集積回路装置。
  12. 対向する第1の面および第2の面を有する素子基板として、シリコンよりなる保持基板の表面に埋込み酸化層およびシリコンよりなる半導体薄膜が順に積層されたSOI基板を用い、前記素子基板の第1の面側となる前記半導体薄膜に、半導体集積回路とポーラスシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)よりなる発光部を備えた半導体発光素子および光電変換素子を有する光入出力部とを形成する工程と、
    前記半導体集積回路および前記光入出力部の上に層間絶縁膜を間にして配線層を設ける工程と、
    前記配線層の上に、接着層を介して支持基板を配設する工程と、
    前記SOI基板から少なくとも前記保持基板を除去することにより、前記素子基板を第2の面側から、前記半導体発光素子から外部へ出力される光信号および外部から前記光電変換素子に入力される光信号が透過可能な程度に薄膜化する工程と
    を含む半導体集積回路装置の製造方法。
  13. 前記半導体発光素子の、前記素子基板の第1の面側の表面に、反射膜を設け
    求項12記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  14. 前記半導体発光素子を形成する工程は、
    前記半導体薄膜に素子分離層を形成する工程と、
    前記半導体薄膜にn+シリコンよりなる拡散層を形成する工程と、
    前記拡散層内にポーラスシリコンよりなる発光部を形成する工程と、
    前記発光部の第1の面側の表面に表面シリコン層を形成する工程と、
    前記発光部の第1の面側の表面に第1のシリサイド層を形成すると共に、前記拡散層が前記素子分離層の下を迂回して前記半導体薄膜の表面まで拡張された領域に第2のシリサイド層を形成する工程と、
    前記第1のシリサイド層を介して第1のコンタクトプラグを前記発光部の第1の面側の表面に接続すると共に、前記第2のシリサイド層を介して第2のコンタクトプラグを前記発光部の第2の面側の表面に接続する工程と
    を含む請求項12または13記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  15. 前記半導体発光素子を形成する工程は、
    前記半導体薄膜にp型領域を形成する工程と、
    前記半導体薄膜上にシリコンゲルマニウム含有層を形成する工程と、
    前記半導体発光素子の発光部の形成予定領域以外のシリコンゲルマニウム含有層を選択的に除去し、前記シリコンゲルマニウム含有層を除去した領域に埋込みシリコン層を形成する工程と、
    前記シリコンゲルマニウム含有層および前記埋込みシリコン層の全面にわたって表面シリコン層を形成する工程と、
    素子分離層を形成することによりシリコンゲルマニウム含有層と埋込みシリコン層とを分離して、シリコンゲルマニウムよりなる発光部を形成する工程と、
    前記埋込みシリコン層に不純物を注入することにより、前記p型領域を、前記素子分離層の下を迂回して前記素子基板の表面まで拡張する工程と、
    前記発光部の第1の面側の表面に第1のシリサイド層を形成すると共に、前記p型領域を拡張した領域に第2のシリサイド層を形成する工程と、
    前記第1のシリサイド層を介して第1のコンタクトプラグを前記発光部の第1の面側の表面に接続すると共に、前記第2のシリサイド層を介して第2のコンタクトプラグを前記発光部の第2の面側の表面に接続する工程と
    を含む請求項12または13記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  16. 前記素子基板に前記半導体集積回路および前記半導体発光素子を形成する工程は、
    前記素子基板上にシリコンゲルマニウム含有層を形成する工程と、
    前記半導体発光素子の発光部の形成予定領域および前記半導体集積回路の形成予定領域以外のシリコンゲルマニウム含有層を選択的に除去し、前記シリコンゲルマニウム含有層を除去した領域に埋込みシリコン層を形成する工程と、
    前記素子基板の全面にわたって共通シリコン層を形成する工程と、
    前記シリコンゲルマニウム含有層および前記共通シリコン層を用いて、前記半導体発光素子の形成予定領域にシリコンゲルマニウムよりなる発光部を形成すると共に、前記半導体集積回路の形成予定領域に、シリコンゲルマニウム含有領域および前記シリコンゲルマニウム含有領域上に形成されたストレインシリコンチャネル部を有するストレインシリコントランジスタを形成する工程
    を含む請求項15記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  17. 前記素子基板を0.05μm以上10μm以下の厚みに薄膜化す
    求項12記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  18. 前記SOI基板から前記保持基板および前記埋込み酸化層を除去することにより前記素子基板を薄膜化す
    求項12記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  19. 前記SOI基板から前記保持基板および前記埋込み酸化層を除去することにより前記素子基板を薄膜化したのち、前記埋込み酸化層が除去された面に絶縁層を形成す
    求項18記載の半導体集積回路装置の製造方法。
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