JP4314436B2 - 防水天井 - Google Patents

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Description

この発明は設備室上の、上階側の床からの漏水を下階側の床上へ落下させることなく受け止める防水天井に関するものである。
例えば認証設備室、コンピュータ設備室その他の水を嫌う設備機器を収納した設備室を有する事務所建築等の構造物において、設備室の直上階で火災が発生したときに、消火のための大量の放水がされた場合、火災が発生した階の床の天端から下端側へ水が浸透し、直下階へ漏れる可能性がある。
このため、消火に伴う漏水から設備機器を保護するには設備室の天井に、上階側の床から漏出した水を受け止め、室外へ排出するための何らかの対策が必要になる(特許文献1〜4参照)。
特開平11-131676号公報 特公平6-96880号公報 実開昭52-28914号公報 特開昭53-41017号公報
特許文献1では本来の天井の下に防水板を敷設しているため、天井を二重構造にすることに等しく、結果的に設備室の天井高が低くなり、空間の容積を犠牲する不利益がある他、天井に照明器具が吊り下げられている場合には防水板が照明器具を塞ぐ形になるため、照明器具を除いた位置にしか防水板を配置することができず、床の全面を覆う形では配置することができない。
特許文献2では上階側の床の下に配置される防水板から、梁に沿って敷設された樋に水を流した後、柱の回りに配置された水抜きパイプから室外に排出しているが、防水板を床に接近させて配置している関係から、防水板が梁の位置で不連続になり、そのために梁の両側に梁用樋を敷設する必要が生ずる結果、部品点数が多くなり、部品の配置作業が複雑になっている。
特許文献3では躯体に植設したアンカーボルトに接合されたチャンネルとパネル押えに、防水板であるパネルを支持させることで、パネルを躯体表面に接近した位置に配置していることから、床の全面を覆う形でパネルを敷設することができるものの、パネルが躯体表面に近いため、床に適用した場合には照明器具と取り合う部分にパネルを敷設することができない。また排水まで考慮されていないため、漏水の量が多い場合には対応が利かない可能性がある。
特許文献4は室内で発生した油脂分を含む蒸気を天井の下面で受け止め、床上に落下させないように排出する構造であり、下階側の床上から上昇する蒸気を対象とするため、天井の上の床下端から下方へ落下する水を受け止めることはできない。
この発明は上記背景より、照明器具を塞ぐことなく、効率的に床の全面を覆い、上階側の床からの漏水を確実に受け止め得る形の防水天井を提案するものである。
請求項1では幅方向に互いに間隔を隔てて配置される上板と、幅方向に隣接する上板間に跨って上板の下方位置に配置される下板を組み合わせて防水天井を構成することにより、照明器具を塞ぐことなく、効率的に床の全面を覆い、漏水を確実に受け止めることを可能にする。
上板は幅方向両側に垂下部を、下板は幅方向両端に立上り部をそれぞれ有し、上板と下板は交互に配列し、上板の垂下部がその幅方向両側に隣接する下板の各立上り部を挟み込む形で組み合わせられる。
幅方向に対向する上板の垂下部と下板の立上り部との間、及び高さ方向に対向する上板の垂下部と下板との間に毛細管現象が生じない程度の十分な間隔が確保される。
上板は上階側の床から懸垂する吊り材に支持され、下板は上板に直接、もしくは間接的に支持される。上階側の床から漏出した水は最終的には上板より相対的に下に位置する下板によって受け止められる確率が高いため、下板の上面は排水のために長さ方向の一方側の端部から他方側の端部へかけて下方へ傾斜し、水勾配が付けられる。
幅方向に互いに間隔を隔てて配置される上板と、隣接する上板間に跨って上板の下方位置に配置される下板が組み合わせられ、上板と下板間に段差が付いた形で防水天井が構成されることで、照明器具の位置に上板を配置し、それ以外の位置に下板を配置すれば、上板の下に照明器具を露出させることができるため、防水天井を上階側の床の全面を覆うように配置しながらも、照明器具を塞ぐことが回避される。このため、既存の構造物においても照明器具の取付位置を変更する必要は生じず、設備室内での人の移動や作業に支障が生ずる高さまで防水天井を下げる必要も生じない。
また防水天井が本来の天井を兼ねるため、天井を二重に配置する必要がない上、基本的に2種類の板のみで防水天井が構成されることで、部品点数が少なくて済むため、効率的に床の全面を覆うことが可能になり、配置作業も単純化される。
上階側の床から漏出し、上板の上面が受けた水はその上板の上面を通じてそのレベルの低い側へ流れるか、または下板が相対的に上板の下に位置することで、下板の上面に流れ落ちた後にその下板の上面を通じて下板のレベルの低い側へ流れる。下板の上面が受けた水はそのまま下板の上面を通じてレベルの低い側へ流れる。
下板の上面上に存在する水はその傾斜により必ずレベルの低い側へ流れるが、上板の上面上に存在する水が下板に流れることなく留まる可能性がある場合には請求項2に記載のように上板の上面が下板の上面と同じ向きに、長さ方向の一方側の端部から他方側の端部へかけて下方へ傾斜させられるか、または請求項3に記載のように上板が上に凸に屈曲、もしくは湾曲した形に形成される。
請求項2の場合、上板の上面上に存在する水と下板の上面上に存在する水がそれぞれの傾斜によりレベルの低い側へ流れ、請求項3の場合には上板が上に凸に屈曲、もしくは湾曲することで、上板の上面が受けた水は幅方向に隣接するいずれか一方の、または両側の下板に自然に流れるため、請求項2と請求項3のいずれの場合にも防水天井を構成する上板と下板のいずれの位置から漏水があっても水を受け止めることができ、水を防水天井のレベルの低い側へ集めることが可能になる。
請求項3の場合には特に上板の上面上に存在する水が下板の上面へ流れることで、上板と下板のいずれの位置から漏水があっても、最終的には下板の上面上を勾配の低い側へ流れ、水を下板の長さ方向の端部側へ集めることができるため、後述する排水溝をこの下板の端部のレベルにのみ配置すればよいことになる。
請求項4に記載のように下板が下に凸に屈曲、もしくは湾曲した形をした場合には下板の上面が直接受ける、または上板から流れ落ち、受け止めた水が幅方向両側から漏れることが阻止されるため、防水天井からの漏水を確実に防止することが可能になる。
上階側の床の下に梁型が突出している場合には請求項5に記載のように上板の上面と下板の上面を梁下端のレベルより下に位置させることで、防水天井と梁との干渉を回避することができるため、梁型がある場合にも上板と下板のみによって防水天井を構成することが可能である。
上記のように下板の、レベルの低い長さ方向の端部側へ集められた水は例えば請求項6に記載のようにその下板の長さ方向の端部に敷設される排水溝と、排水溝の一部に配置される排水パイプを通じて室外へ排出される。請求項3の場合は上板と下板のいずれの位置から漏水があっても、下板の長さ方向の端部側へ集めることができるため、排水溝は下板のレベルにのみ敷設すれば足りる。
請求項1では幅方向に互いに間隔を隔てて配置される上板と、幅方向に隣接する上板間に跨って上板の下方位置に配置される下板を組み合わせ、上板と下板間に段差を付けて防水天井を構成するため、照明器具の位置に上板を配置し、それ以外の位置に下板を配置することで、上板の下に照明器具を露出させることができ、防水天井を上階側の床の全面を覆うように配置しながらも、照明器具を塞ぐ事態を回避できる。
防水天井は本来の天井を兼ねるため、天井を二重に配置する必要がなく、また上板と下板の2種類の板のみで構成されるため、部品点数が少なくて済み、効率的に床の全面を覆うことができ、配置作業も容易になる。
請求項2では上板の上面を下板と同じく長さ方向の一方側の端部から他方側の端部へかけて下方へ傾斜させることで、上板の上面上に存在する水と下板の上面上に存在する水をそれぞれの傾斜によりレベルの低い側へ流すことができるため、防水天井を構成する上板と下板のいずれの位置から漏水があっても水を防水天井のレベルの低い側へ集めることができる。
請求項3では上板が上に凸に屈曲、もしくは湾曲することで、上板の上面が受けた水を幅方向に隣接するいずれか一方の、または両側の下板に自然に流すことができるため、防水天井を構成する上板と下板のいずれの位置から漏水があっても水を防水天井のレベルの低い側へ集めることができる。
特に上板の上面上に存在する水が下板の上面へ流れることで、上板と下板のいずれの位置から漏水があっても、水を下板の長さ方向の端部側へ集めることができるため、防水天井の片側に排水溝を敷設する場合には下板のレベルにのみ排水溝を敷設すればよい。
請求項4では下板を下に凸に屈曲、もしくは湾曲した形にすることで、下板の上面が直接受ける、または上板から流れ落ちた水が幅方向両側から漏れることを阻止できるため、防水天井からの漏水を確実に防止することができる。
請求項5では上板の上面と下板の上面を梁下端のレベルより下に位置させるため、上階側の床の下に梁型が突出している場合にも防水天井を梁と干渉させることがなく、上板と下板のみによって防水天井を構成することができる。
請求項6では下板の、レベルの低い長さ方向の他方側の端部に敷設される排水溝と、排水溝の一部に配置される排水パイプを配置するため、下板の長さ方向の端部側へ集められた水を室外へ排出することができる。
請求項1に記載の発明の防水天井4は図1に示すように幅方向に互いに間隔を隔てて配置される上板5と、幅方向に隣接する上板5、5間に跨り、上板5の下方位置に配置される下板6から構成され、構造物内の設備室1において下階側の床2上の、上階側の床3下に敷設される。上板5と下板6はそれぞれ幅方向に並列し、互いに交互に配列する。
構造物は鉄骨造と鉄筋コンクリート造、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造の場合があり、その構造種別に応じ、床2、3はALC版やプレキャストコンクリート版、現場打ちコンクリート造等の場合がある。
設備室1は下階側の床2と上階側の床3、及び両床2、3に接続する壁7によって区画される。設備室1内に収納される設備機器1Aは例えば図1に示すように下階側の床2上に固定された支柱1cに支持されて下階側の床2から浮いた状態で敷設される床板1b上に設置される。
床3がフラットスラブの場合には特に防水天井4の敷設レベルは問われないが、図1、図5に示すように床3の下に梁型が突出している場合には上板5の上面と下板6の上面が梁8の下端のレベルより下に配置される(請求項5)。
上板5はその上面が受けた水が幅方向に隣接するいずれか一方の、または両側の下板6に自然に流れるようにする上では、上に凸に屈曲、もしくは湾曲した断面形状をする(請求項3)。図面では下板6を、その上面が直接受ける、または上板5から流れ落ちる水を受け止め、幅方向両側から水が漏れることのないよう、下に凸に屈曲、もしくは湾曲した断面形状にしている(請求項4)。
図面では上板5と下板6に加工のし易さの面から1枚の鋼板等、金属板の幅方向両側を折り曲げて溝形に成型した板を使用し、上板5の幅方向両側に垂下部5a、5aを、下板6の幅方向両側に立上り部6a、6aを形成している。上板5と下板6は防水性能と耐久性の面から主に鋼板やステンレススチール、アルミニウム合金等の金属板から成型されるが、軽量化の観点からはプラスチックや強化プラスチック等からも成型される。
上板5と下板6は図1、図3に示すように上板5の幅方向両側の垂下部5a、5aがその幅方向両側に隣接する下板6、6の各立上り部6a、6aを挟み込むような形で組み合わせられる。図示するように上板5と下板6にそれぞれに垂下部5aと立上り部6aを形成した場合の対向する垂下部5aと立上り部6a間のように、対向する上板5の幅方向の端部と下板6の幅方向の端部との間には毛細管現象が生じないよう、十分な間隔が確保される。
図面では図1、図3に示すように上階側の床3の下に、防水天井4の長さ方向(水勾配の方向)に長く、防水天井4の幅方向(水勾配の方向に直交する方向)に間隔を隔てて配列する照明器具16を上側から覆い、漏水から保護する役目を上板5に持たせるために、照明器具16の長さ方向に防水天井4の長さ方向を一致させた上で、照明器具16の位置に上板5を配置している。
このため、上板5の幅が下板6の幅より小さく、防水天井4の全体に占める上板5の面積が小さくなっているが、必ずしも上板5の幅と下板6の幅が相違する必要はない。上板5の幅と下板6の幅を等しくすれば、下板6として上板5を反転させて使用することができるため、防水天井4を構成する上で、1種類の板を用意すればよいことになる。
照明器具16の位置に上板5を配置した場合、照明器具16は上板5に支持される。図示するように上板5が上に凸に屈曲、もしくは湾曲した形をした場合には、下面側の凹部に照明器具16が納まる形になるため、照明器具16を支持した防水天井4の納まりが良好になり、室内での見栄えが向上する。照明器具16は例えば上板5の下面に接合された支持材17に接続されることにより上板5に支持される。
防水天井4は本来の天井を兼ねるため、室内での見栄えを考慮し、上板5と下板6の少なくともいずれか一方の下面に天井仕上げ材18が張り付けられる。図3、図6では上板5の下に照明器具16が位置しているため、下板6の下面にのみ天井仕上げ材18を張り付けている。
上板5と下板6は長さ方向に連続した1枚の板として製作される他、それぞれ長さ方向に複数枚の上板構成材51と下板構成材61に分割された形で製作される。図3、図6は上板5を複数枚の上板構成材51に分割した場合を示すが、分割された場合の長さ方向に隣接する上板構成材51、51同士や下板構成材61、61同士は図7に示すように互いに重複した形で連結され、連結部分の上に防水シート19が接着されるか、シーリング材が充填される等により止水処理が施される。上板構成材51、51や下板構成材61、61の連結部分では相対的にレベルの高い側に位置する上板構成材51や下板構成材61が上になるように重ね合わせられる。
上板5より下に位置する関係から、上階側の床3から漏出した水を最終的に受け止め得る下板6の上面は図2、図4、図5に示すように長さ方向の一方側の端部から他方側の端部へかけて下方へ傾斜し、水勾配が付けられる。そのレベルの低い、長さ方向の他方側の端部には防水天井4が受けた溝を集める排水溝10が敷設され、排水溝10の一部に水を室外へ排出する排水パイプ11が配置される(請求項6)。
上板5が上に凸に屈曲、もしくは湾曲した場合、上板5が受けた水は必ず下板6へ流れるため、上板5の上面が長さ方向の一方側の端部から他方側の端部へかけて下方へ傾斜する必要はないが、上板5の上面を下板6と同様に長さ方向の一方側の端部から他方側の端部へかけて下方へ傾斜させることもある(請求項2)。
下板6の上面は例えば幅方向両側の折り曲げ部分の折り曲げ幅(立上り部6aの高さ)を長さ方向に相違させることにより、または後述のブラケット13の高さを下板6の長さ方向に相違させることにより、あるいは上板5を吊り支持する吊り材12の長さを下板6の長さ方向に相違させること等により長さ方向に傾斜させられる。上板5の上面を傾斜させる場合も同様である。下板6の上面の傾斜、または下板6の上面と上板5の上面の傾斜は基本的には下板6自体、または下板6と上板5自体を傾斜させることにより確保される。
上板5と下板6は図2、図4に示すように互いに組み合わせられた状態で上階側の床3の全面、あるいはほぼ全面を覆うように配置される。図2に示すように設備室1の室内側に柱型が突出する場合には柱9の位置に配置される上板5、または下板6は柱型の形状に応じて切り欠かれる。
上板5と下板6は防水天井4からの漏水防止を確実にする上では図1、図2、図4に示すように防水天井4の幅方向両側に下板6が位置するように組み合わせられるが、例えば防水天井4の幅方向両側に位置する上板5の上面を幅方向に傾斜させることで、それに隣接する下板6に水を流すことができるため、必ずしも幅方向両側に下板6が配置される必要はない。
防水天井4の幅方向両側に下板6が配置されるか上板5が配置されるかに関係なく、防水天井4と壁7との間からの漏水を防止するために、図6に示すように壁7には防水天井4と壁7間に落下する水、または壁7を伝って落下する水を防水天井4に流すための水切り板4Aが固定される。水切り板4Aは例えば壁7から防水天井4へかけて下方へ傾斜するか、湾曲した形をし、水切り板4Aと壁7との間にはシーリング材20が充填される。
図2では防水天井4の水勾配が付く1方向の、レベルの低い片側に排水溝10を敷設していることから、排水溝10が防水天井4の幅方向の全幅に亘るよう、排水溝10の両端を壁7の内周面に突き当てている。
その結果として防水天井4のレベルの低い側の端部は壁7に突き当たってはいないが、例えば防水天井4の長さ方向に隣接する柱9、9間に下板6、または上板5を配置し、上板5、または下板6を柱9と干渉しない位置に配置すれば、防水天井4の幅方向に隣接する柱9、9間に亘って排水溝10を敷設すれば足りるため、防水天井4が上階側の床3の全面を覆う形になる。
上板5は上階側の床3から懸垂する吊り材12に支持され、下板6は上板5に直接、もしくは間接的に支持される。図面では上板5の下面にZ字形断面のブラケット13を溶接やボルト等により接合し、ブラケット13に下板6を接続し、支持させることにより上板5に間接的に支持させているが、下板6が受けた水が上板5との間の接続部分を乗り越えないように上板5と下板6が接続されていれば、下板6の上板5への支持方法は問われない。
吊り材12は例えば両端にねじが切られた棒状をし、図3に示すように上階側の床3に下端側から埋設されたインサート14に上端において接続されることにより床3から懸垂し、下端において上板5の上面に接合された連結材15に接続される。既存の構造物に対して防水天井4を設置する場合には後施工アンカーの要領で床3に削孔を形成してインサート14を挿入した後に、吊り材12が接続される。
ブラケット13は上板5の長さ方向に連続した長さを有する他、一定長さで切断された形をし、上板5の長さ方向に連続的に接合されるか、部分的に接合される。上板5への吊り材12の接続部分にボルトを使用する場合、及び下板6を上板5に直接、ボルトにより接合する場合はボルトの回りに止水処理が施される。防水天井4の幅方向端部に位置する下板6を支持するブラケット13は図1、図6に示すように壁7にアンカーボルト等により固定される。
図4〜図6は設備室1内に柱型が突出しない場合の防水天井4の敷設例を示す。ここでは柱型がないことから、排水溝10を設備室1の片側、すなわち防水天井4の長さ方向の片側に寄せ、壁7に接触する位置に敷設している。この場合、設備室1の平面が整形であることで、上板5と下板6を切り欠くことなく、防水天井4が上階側の床3の全面を覆う形にすることができる。
図4〜図6は防水天井4の全体、すなわち上板5と下板6に水勾配を付け、上板5を複数枚の上板構成材51から構成した場合を示している。前記のように長さ方向に隣接する上板構成材51、51は図6のC−C線断面図である図7に示すように相対的にレベルの高い側に位置する上板構成材51の端部が低い側に位置する上板構成材51の端部の上に重なった状態で互いに連結され、その上に両上板構成材51、51に跨って防水シート19が接着される。
図8は下板6の、レベル低い側の長さ方向の端部と排水溝10との取合い例を示すが、ここでは下板6の上面上の水が排水溝10まで案内され、確実に排水溝10内に入り込むよう、下板6の長さ方向の端部を排水溝10の上から排水溝10内に回り込むような形に屈曲、もしくは湾曲させている。上板5の端面は排水溝10内に落下し、跳ね返った水の浸入を阻止するために端面カバー23やシーリング材によって塞がれる。
図8ではまた、排水溝10と平行に間仕切り21を設置し、下板6の長さ方向の端部をこの間仕切り21に支持させている。下板6は直接的には間仕切り21の上端位置に敷設された上部ランナー22に支持される。
設備室と防水天井の関係を示した立面図であり、図2のA−A線断面図である。 防水天井の配置状態を示した図1の平面図である。 上板と下板の接続部分の詳細例を示した斜視図である。 設備室内に柱型が突出しない場合の防水天井の配置例を示した平面図である。 図4のB−B線断面図である。 図4の場合の上板と下板の接続部分、及び下板と壁との接続部分の詳細例を示した斜視図である。 図6のC−C線断面図である。 下板の長さ方向の端部と排水溝との取合い例を示した斜視図である。
符号の説明
1……設備室、1A……設備機器、1b……床板、1c……支柱、
2……下階側の床、3……上階側の床、
4……防水天井、4A……水切り板、5……上板、51……上板構成材、5a……垂下部、
6……下板、61……下板構成材、6a……立上り部、
7……壁、8……梁、9……柱、
10……排水溝、11……排水パイプ、
12……吊り材、13……ブラケット、14……インサート、15……連結材、
16……照明器具、17……支持材、18……天井仕上げ材、19……防水シート、20……シーリング材、21……間仕切り、22……上部ランナー、23……端面カバー

Claims (6)

  1. 構造物内における設備室上の、上階側の床下に敷設され、上階側の床から漏出した水を下階側の床上へ落下させることなく受け止める防水天井であり、
    上階側の床から懸垂する吊り材に支持され、幅方向に互いに間隔を隔てて配置される上板と、前記幅方向に隣接する上板間に跨り、上板の下方位置に配置され、上板に直接、もしくは間接的に支持される下板から構成され、
    前記上板は幅方向両側に垂下部を、前記下板は幅方向両端に立上り部をそれぞれ有し、
    前記上板と前記下板は交互に配列し、前記上板の垂下部がその幅方向両側に隣接する前記下板の前記各立上り部を挟み込む形で組み合わせられ、
    幅方向に対向する前記上板の垂下部と前記下板の立上り部との間、及び高さ方向に対向する前記上板の垂下部と前記下板との間に毛細管現象が生じない程度の十分な間隔が確保され、
    前記下板の上面は長さ方向の一方側の端部から他方側の端部へかけて下方へ傾斜している防水天井。
  2. 上板の上面は下板の上面と同じ向きに、長さ方向の一方側の端部から他方側の端部へかけて下方へ傾斜している請求項1記載の防水天井。
  3. 上板は上に凸に屈曲、もしくは湾曲した形をしている請求項1、もしくは請求項2記載の防水天井。
  4. 下板は下に凸に屈曲、もしくは湾曲した形をしている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の防水天井。
  5. 上板の上面と下板の上面は梁下端のレベルより下に位置する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の防水天井。
  6. 下板の、レベルの低い長さ方向の端部に排水溝が敷設され、排水溝の一部に排水パイプが配置されている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の防水天井。
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