JP4313780B2 - 成形装置のイジェクト高さ調整機構及び調整方法 - Google Patents

成形装置のイジェクト高さ調整機構及び調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、被成形品を樹脂封止した成形品等をイジェクト部材を用いて金型から離型させる成形装置のイジェクト高さ調整機構及び調整方法に関する。
従来、特許文献1に記載されるように、封止装置等の成形装置においてはイジェクトピン等のイジェクト部材を用いたイジェクト機構により成形品を離型する方法が採用されている。
このようなイジェクト機構は、コスト低減や装置全体のコンパクト化を図る等の理由により、溶融した樹脂などの封止材料をキャビティ内へと圧送するプランジャの駆動装置と共用されることが多い。
例えば、図5に記載する成形装置1(特許文献1記載の成形装置と略同様の装置)においても、上型2と下型4とを合わせてできるキャビティ6内において、被成形品3を図示せぬ樹脂等により封止した後、イジェクト機構部10により成形品を離型可能な構造が採用されている。
ここでも1つの駆動装置5により、ベース部12がキャビティ6に対して進退動可能なように構成され、該ベース部12にプランジャ15へと繋がるプランジャロッド16と、イジェクトプレート7を支持可能なイジェクトロッド20が設置・固定されている。前記イジェクトプレート7には複数のイジェクトピン8(イジェクト部材)が立設・固定されており、イジェクトプレート7の進退動(上下動)により、複数のキャビティ6内で成形された成形品を一度に離型(イジェクト)することが可能な構成とされている。
この成形装置1の動作を簡単に説明する。
上型2と下型4とが閉じる以前に、キャビティ6相当位置にまで被成形品3が供給された後、上型2と下型4とがクランプする。その後、図示せぬ供給機構によりプランジャ上部11に樹脂等の封止材料が供給される。更に、駆動装置5によりベース部12を介してプランジャ15が上型2側へと移動することにより、プランジャ上部11の封止材料が供給路9を通ってキャビティ6へと圧送される。封止材料が固まった後、上型2と下型4とが開き、再度駆動装置5を駆動してイジェクトロッド20、イジェクトプレート7を介してイジェクトピン8をキャビティ6内へと突出させ、成形品を離型させる。
このように成形装置1においても、プランジャ15によるキャビティ6内への封止材料の圧送と、イジェクトロッド20による成形品のイジェクト動作とを駆動装置5で実現している。
特開2002−113752号公報
しかしながら、成形装置は常に同一の被成形品を樹脂等により封止しているのではなく、種々の被成形品を封止できるようになっている。例えば厚みの異なる成形品であるならば、必然的にキャビティ部分(キャビティ底部)の深さも異なってくる。
ある被成形品を樹脂モールドする場合においては、プランジャの高さとイジェクトロッドの高さ(位置)を最適の状態に調整していた場合でも、別の被成形品をモールドする場合には必ずしもその調整量が最適ではなく、成形品の種類毎に調整を行う必要がある。
前述した図5における従来例においては、このような場合、イジェクトロッド20に設けられた調整ナット22により調整していたが、イジェクトロッドは通常複数設けられていることからその調整箇所も複数となるため絶対高さ調整のほか水平調整にも時間がかかり、製品歩留まりに影響を与えることもあった。
即ち、複数の調整箇所を均一に調整できない場合はイジェクトプレートが傾くこととなり、結果として各キャビティ毎にイジェクトピンの突出量や突出するタイミングが異なってしまう。しかし、均一に調整を行なうには相応の技量と時間を必要とする。
そこで本発明は、これらの不具合を解消し、簡易・迅速に正確な調整を行うことができるイジェクト高さ調整機構を提供することをその課題としている。
本発明は、イジェクト部材によって成形品を金型から離型させる成形装置のイジェクト高さ調整機構において、前記イジェクト部材が取り付けられたイジェクトプレートと、該イジェクトプレートを稼働させる複数のイジェクトロッドと、該複数のイジェクトロッドによる前記イジェクトプレートの高さ調整を連動して同時に行なうことができる高さ可変機構と、を備え、且つ、該可変機構は、前記複数のイジェクトロッドが立設・固定された可動プレートと、該可動プレートに設けられた複数のローラを転接可能にそれぞれ支持する複数の偏心カムを備え、該偏心カム、その回転により前記ローラをデジタル的に上下動させる複数の波目形状を備えたことにより、上記課題の解決を図ったものである。
これにより、複数のイジェクトロッドの高さ調整を同期させ、イジェクトプレート、更にはイジェクト部材の高さ調整を、簡易・迅速、且つ正確に行なうことができる。
そして、駆動源としての回転力を、効率良く高さ調整に利用することができる。更に、自動調心機能(詳細後述)を発揮させることができる。
例えば、前記複数の波目形状は、その1つ1つの底部が最も前記偏心カムの軸心に近くなる形状であってもよい。
又、前記複数の波目形状は、該偏心カムの回転角度の増加に伴って軸心から徐々に半径方向に増大する曲線をベースとし、該曲線と前記偏心カムの前記軸心から一定角度毎に半径方向へと延びる直線とのそれぞれの交点を通る同一半径の円弧が連続した凹状であってもよい。又、前記波目形状の前記半径を、前記ローラの半径と同一か、又は若干大きい大きさに設定してもよい。
更に、本発明は、イジェクト部材によって成形品を金型から離型させる成形装置のイジェクト高さ調整方法において、前記イジェクト部材が取り付けられたイジェクトプレートを稼動させる複数のイジェクトロッドを備え、該イジェクトロッドが立設・固定された可動プレートを該可動プレートに設けられた複数のローラを介してそれぞれのローラ位置においてカム面に複数の波目形状を備える複数の偏心カムで支持する工程と、前記複数の偏心カムを同期して回転させることで前記複数のローラを同時にデジタル的に上下動させて、前記可動プレートを上下に移動させる工程と、を経て高さ調整することにより、上記課題を解決するものである。
これにより、複数のイジェクトロッドの高さ調整を同期させ、イジェクトプレート、更にはイジェクト部材の高さ調整を、簡易・迅速、且つ正確に行なうことができる。なお、前記可動プレートを上下に移動させる工程で、前記複数のローラのデジタル的な上下動が、前記偏心カムの回転量の振り戻しによってなされてもよい。
本発明により、複数のイジェクトロッドの高さ調整が容易となる。又、それに伴い、生産効率の低下や、人的コストの上昇を防止することが可能となる。
以下、添付図面を用いて、本発明に係る実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例である高さ調整機構を備える成形装置(樹脂モールド封止装置)のイジェクト機構部110の側面図であり、図2は平面図である。又、図3(A)は、当該イジェクト機構部110においてイジェクトロッド高さ調整を行う高さ可変機構H1の一部をなす偏心カムの全体図であり、(B)は(A)の矢示IIIB部拡大図である。なお、当該イジェクト機構部110は、前述した図5記載の成形装置1においては、ベース部12、プランジャロッド16、イジェクトロッド20に相当する部分である。
イジェクト機構部110は、ベース部112と、該ベース部112に取り付けられたサーボモータ(駆動源)130と、イジェクトロッド120(第1〜第4イジェクトロッド120A、120B、120C、120D)及びイジェクトロッド120の高さ可変機構H1とから主に構成される。
ベース部112には、その略中央部に図示せぬプランジャへと繋がるプランジャロッド116が立設・固定されている。又、イジェクトロッド120の高さ可変機構H1の駆動源であるサーボモータ130が連結具146及びボルト148により固定されている。
次に、高さ可変機構H1の構成をより具体的に説明する。
前記ベース部112には係止具150により第1、第2連結軸140、141が回転自在に支持されている。第1連結軸140の一方の軸端部(図2上側)には第1偏心カム124A及び第1プーリ128Aが装着されている。該第1プーリ128Aは、モータプーリ134と第1タイミングベルト126Aを介して連結されている。第1連結軸140の他方の軸端部(図2下側)にも同様に第2偏心カム124B及び第2プーリ128Bが設けられている。
一方、第2連結軸141の両軸端付近にも同様に第3及び第4偏心カム124C、124Dが装着されている。但し、プーリについては、第3偏心カム124C側(図2下側)にのみ第3プーリ128Cが装着されている。又、前記第2プーリ128Bと第3プーリ128Cは第2タイミングベルト126Bで連結されている。即ち、モータ130の回転に従い、各偏心カム124(第1〜第4偏心カム124A〜124D)が連動して回転する構成とされている。
各偏心カム124は全て同一の形状であり、同一の向きで装着されている。即ち、偏心カム124は、図3に示すように偏心カム124の回転角度θの増加に伴って、軸心O1から徐々に半径方向に遠ざかる曲線(点a1、a2、a3、a4・・・を通る曲線:a1<a2<a3<a4・・・)Lbを、そのカム面124CAMの基本形状として有している。又、前記軸心O1から一定角度θ0、θ1毎に半径方向へと延びる直線(L1、L2、L3、L4・・・)上にあって、前記曲線Lb上の点a1、a2、a3、a4・・・から等距離Ra0にある点Ra1、Ra2、Ra3、Ra4・・・を中心とし、それぞれ点a1、a2、a3、a4を通る同一半径Ra0の円弧が連続した凹状の波目形状を有している。この波目の半径Ra0は、後述するローラ142の半径に対応した大きさ(等しいか若干大きい大きさ)に設定されている。
図1、図2に戻って、前述したモータプーリ134の近傍には、サーボモータ130の回転位置(回転原点)を検出するためのセンサ132が付設されている。
又、前記ベース部112はその一部が張り出した張り出し部112A、112Bが一体的に形成されており、該張り出し部112A、112Bをそれぞれ跨ぐように可動プレート136A、136Bが配置されている。
又、可動プレート136Aには第2偏心カム124B側に第2イジェクトロッド120Bが、第3偏心カム124C側に第3イジェクトロッド120Cが立設されている。又、可動プレート136Bには第1偏心カム124A側に第1イジェクトロッド120Aが、第4偏心カム124D側に第4イジェクトロッド120Dが立設されている。
更に、前記可動プレート136A、136Bは、両プレート136A、136Bに固定されるガイドピン154が、ガイドピン孔155内を摺動することにより、前記張り出し部112A、112Bに対して上下動可能である。
又、各偏心カム124のそれぞれのカム面124CAMとそれぞれ転接するローラ142(第1〜第4ローラ142A〜142D)が可動プレート136A、136B側に取付けられている。
即ち、前記可動プレート136A、136Bは、各偏心カム124とローラ142とのそれぞれの接触点を介してベース部112に支持されており、サーボモータ130の回転に連動して回転する各偏心カムの回転位置(偏心位置)により、可動プレート136A、136B、更にはイジェクトロッド120が、ガイドピン154及びガイドピン孔155にガイドされつつ上下に変位する構成とされている。イジェクトロッド120の変位により、図示せぬイジェクトプレート(図5のイジェクトプレート7参照)の高さ(位置)が調整可能である。
又、前記張り出し部112Aにはテンション付与ローラ152が装着されており、前記第2タイミングベルト126Bにテンションを付与している。
なお、成形品取出し時におけるイジェクトピンの駆動は、図示せぬ駆動装置(図5の駆動装置5に相当する装置)により、ベース部112を駆動することにより行なう。
なお、本実施形態では可動プレート136A、136Bは2つの部材として構成されているが、単一の(一体的な)部材として構成することも可能である。
次に、上記高さ調整機構の作用について説明する。
前記サーボモータ130は、図示せぬドライバを介して図示せぬコントローラにより制御されており、通電時初期には、先ず、サーボモータ130のイニシャル位置を決定するために、センサ132によりイニシャル位置が確認されるまでサーボモータ130を駆動する。センサ132がイニシャル位置を検知するとその位置がサーボモータ130の原点位置として認識される。イジェクトロッド120を介してイジェクトプレートの高さ調整を行なう場合には、その位置からイジェクトロッド120の高さを変化させるためのパラメータを、図示せぬコントローラに入力することによって、サーボモータ130の駆動を介して希望する位置にまで全偏心カム124を同時に回転させる。
即ち、サーボモータ130に通電され、該モータ130が駆動すると、図示せぬモータ軸に装着されたモータプーリ134が回転し、それに伴いこの回転力が該モータプーリ134から、第1タイミングベルト126A→第1プーリ128A、第1偏心カム124A、第1連結軸140、第2偏心カム124B、第2プーリ128B→第2タイミングベルト126B→第3プーリ128C、第3偏心カム124C、第2連結軸141、第4偏心カム124Dへと伝達される。
又、偏心カム124の回転位置(偏心位置)に応じてローラ142を介して可動プレート136A、136Bが上下に移動(図示せぬキャビティに対しての進退動)し、それに伴い、可動プレート136A、136Bに立設されたイジェクトロッド120も上下に移動するため、結果的に4本のイジェクトロッド120A〜120Dの高さ、更には図示せぬイジェクトプレート及び図示せぬイジェクトピン(イジェクト部材)の高さが同時に(同期されて)調整されることになる。このように偏心カムを用いることで、駆動源であるモータ130の回転する力を、効率良く高さ調整に利用することができる。このとき、前記可動プレート136A、136Bは、前述したガイドピン154、及びガイドピン孔155により位置規制されているため、上下動以外の動きは発生しない。
偏心カム124の軸心O1から前記ローラ142と接触しているカム面124CAMまでの距離は偏心カム124の回転位置(回転角度)によって異なるため、それに伴いイジェクトロッド120を介して図示せぬイジェクトプレート、イジェクトピンの高さを同時に調整することが可能となる。
このように、1の操作で複数の(4本の)イジェクトロッドの高さ調整ができるため、調整が短時間に終了する。
ここで、波目形状のカム面124CAMの作用を説明する。図4(A)は、前記波目状の偏心カム124とローラ142との対応関係(位置関係)を示した図であり、(B)は、比較のために波目状のない単純な曲線のカム面224CAMを備える偏心カム224とローラ242(ローラ142と同一)を示した図である。なお、説明の便宜上、カム面124CAM、224CAMの形状や大きさは誇張して図示してある。
本実施形態の全ての偏心カム124には、図4(A)に示すようにカム面が前述した波目形状とされている。仮に、このような波目形状が施されていない図4(B)のような偏心カム224であるならば、該偏心カム224が点(位置)a1からa2に回転する場合において、該偏心カム224の回転に応じてローラ242(更には可動プレート136A、136B、イジェクトロッド120)のカム軸心からの距離は、図4(B)に図示するカム軸心O1からカム面224CAMまでの距離がR1からR2へと連続的に変化するように、アナログ的に変化する(大きくなる)こととなる。
今、仮に、偏心カム224の回転により点a1の位置で止まるべきことを想定すると、偏心カム224の製造ばらつき、あるいはそのときの回転ばらつき等により、例えばa1Xの位置で止まったりa1Yの位置で止まったりした場合には、ローラ242はその位置でのカム面半径R1XあるいはR1Yに対応する高さに位置決めされてしまい、ばらつきがそのままローラ242の「位置のばらつき」として顕在化してしまう。
しかし、波目形状が施されている図4(A)のような場合においては、偏心カム124と接触するローラ142は、その波目形状に伴ってデジタル的(R1あるいはR2)に上下動(位置決め)されこととなる。即ち、今、同様に偏心カム124の回転により点a1の位置で止まるべきことを想定すると、偏心カム124の製造ばらつき、あるいはそのときの回転ばらつき等により、仮にa1Xの位置で止まったりa1Yの位置で止まったりした場合においても、ローラ142と偏心カム124との反力バランスにより(位置a1におけるカム面半径R1は位置a1X、a1Yにおけるカム面半径R1X、R1Yよりも小さいため)偏心カム124はより安定するa1位置に自動的に振り戻され、ローラ142の高さ(位置)は必ず位置a1に対応する高さに調整される。なお、この微調整は、各タイミングベルト126の遊び等によって吸収される。このことは換言すると、複数の偏心カム124A、124B、124C、124Dのそれぞれの回転量に微かな変位差が生じた場合でも、当該波目形状がその差を吸収し、結果的に複数のイジェクトロッド120の高さに差位が生じるのを防いでいることになる。
即ち、1つ1つの波目形状の範囲内であるならば、ローラ142に掛かるイジェクトロッド等からの反力によりそれぞれの波目形状の底部(最も軸心に近い位置)に自動的にローラ142が位置することとなり(自動調心機能)、結果として各々のイジェクトロッド120の高さにばらつきが生じることはない。
このことは相応の技量を要せずに、イジェクトロッドを介してイジェクトプレートの高精度な高さ調整(含む水平調整)が可能となることを意味している。
又、本実施形態のように、イジェクトロッド120等の反力を波目形状を有する偏心カムにより受け持つことで、イジェクトロッド120が受けるイジェクト反力を必ず各偏心カム124の軸心O1に向けさせることができる。つまり、図4(B)に示すように、波目形状の施されていない偏心カム224では常に反力が軸心へと向かないことから(Δeだけずれる)、該反力により偏心カムをα方向へと回転させる分力が発生する。従って、この分力に対向するための反力をサーボモータ側で与える必要があり、相応の容量が必要となる。しかしながら、本実施形態の場合は、上記波目形状が形成されていることにより、前述したようにイジェクト反力は必ず偏心カム124の軸心O1を通る方向に発生するため、分力は発生せず、出力の小さなサーボモータであっても偏心カムの回転位置の保持が可能となり、装置全体としてのコンパクト化、省電力化も可能となる。
なお、前記に示した偏心カムの形状は、用途等により適宜変更可能である。
又、イジェクトロッドの本数は必ずしも4本である必要はなく、例えば、6本で構成することもできる。
又、本実施形態では駆動源としてサーボモータ130を用いているが、必ずしもこれに限定されることはなく、例えば手動により駆動させることも可能である。その場合でも一の調整で複数のイジェクトロッドの高さが調整できることから、本発明を適用する意義は大きい。
本発明は、半導体等を封止する樹脂モールド封止装置に利用できることは勿論、それ以外の分野であっても同期して動く複数の部材の微調整が必要な装置に幅広く適用可能である。
本発明の実施形態の一例である高さ調整機構を備える成形装置のイジェクト機構部110の全体側面図 本発明の実施形態の一例である高さ調整機構を備える成形装置のイジェクト機構部110の平面図 (A)は、偏心カム単体の全体図、(B)は(A)の矢示IIIB部拡大図 カムとローラの対応関係(位置関係)を示した図であり、(A)が波目状偏心カム、(B)が波目形状のない偏心カムを用いた図 高さ調整機構として、各イジェクトロッドの高さ調整をねじ式としたイジェクト機構部10を備えた成形装置の全体図
符号の説明
110…高さ可変機構部
112…ベース部
116…プランジャロッド
118…ガイドシャフト
120A、120B、120C、120D…イジェクトロッド
124A、124B、124C、124D…偏心カム
126A、126B…タイミングベルト
128A、128B、128C…プーリ
130…サーボモータ
132…センサ
134…モータプーリ
136…可動プレート
140、141…連結軸
150…係止具
152…テンション付与ローラ
154…ガイドピン
155…ガイドピン孔

Claims (6)

  1. イジェクト部材によって成形品を金型から離型させる成形装置のイジェクト高さ調整機構において、
    前記イジェクト部材が取り付けられたイジェクトプレートと、
    該イジェクトプレートを稼働させる複数のイジェクトロッドと、
    該複数のイジェクトロッドによる前記イジェクトプレートの高さ調整を連動して同時に行なうことができる高さ可変機構と、を備え、且つ、
    該可変機構は、前記複数のイジェクトロッドが立設・固定された可動プレートと、
    該可動プレートに設けられた複数のローラを転接可能にそれぞれ支持する複数の偏心カムを備え、
    該偏心カムは、その回転により前記ローラをデジタル的に上下動させる複数の波目形状を備える
    ことを特徴とする成形装置のイジェクト高さ調整機構
  2. 請求項1において、
    記複数の波目形状は、その1つ1つの底部が最も前記偏心カムの軸心に近くなる形状である
    ことを特徴とする成形装置のイジェクト高さ調整機構
  3. 請求項2において、
    前記複数の波目形状は、該偏心カムの回転角度の増加に伴って軸心から徐々に半径方向に増大する曲線をベースとし、該曲線と前記偏心カムの前記軸心から一定角度毎に半径方向へと延びる直線とのそれぞれの交点を通る同一半径の円弧が連続した凹状である
    ことを特徴とする成形装置のイジェクト高さ調整機構
  4. 請求項3において、
    前記波目形状の前記半径が、前記ローラの半径と同一か、又は若干大きい大きさに設定されている
    ことを特徴とする成形装置のイジェクト高さ調整機構
  5. イジェクト部材によって成形品を金型から離型させる成形装置のイジェクト高さ調整方法において、
    前記イジェクト部材が取り付けられたイジェクトプレートを稼動させる複数のイジェクトロッドを備え、該イジェクトロッドが立設・固定された可動プレートを該可動プレートに設けられた複数のローラを介してそれぞれのローラ位置においてカム面に複数の波目形状を備える複数の偏心カムで支持する工程と、
    前記複数の偏心カムを同期して回転させることで前記複数のローラを同時にデジタル的に上下動させて、前記可動プレートを上下に移動させる工程と、を含む
    ことを特徴とする成形装置のイジェクト高さ調整方法。
  6. 請求項5において、
    前記可動プレートを上下に移動させる工程で、前記複数のローラのデジタル的な上下動は、前記偏心カムの回転量の振り戻しによってなされる
    ことを特徴とする成形装置のイジェクト高さ調整方法。
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