JP4312244B2 - ミシンのポケット付け装置 - Google Patents
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Description
シリンダ122のロッド123は、基端部が回動自在に支持されていて、この回動によってポケット押さえ板121が昇降するようになっている。また、シリンダ122のアーム124の先端部には、ポケット押さえ板121と連結される連結ブロック125が設けられている。そして、アーム124が伸縮することでポケット押さえ板121が切欠113に対して進入/退避するようになっている。ポケット押さえ板121が切欠113に進入し、下降した状態ではポケット布の最外周が縫製されて、切欠113から退避した状態では最外周の内側が再度縫製されることになる。
ミシンテーブル上に載置された身頃とポケット布とを個別に押さえ、縫製時に前記押さえられた身頃とポケット布とを水平方向に移動させながら縫製するミシンのポケット付け装置において、
昇降することにより前記身頃を押さえる身頃押さえと、
前記ポケット布のサイズに応じて進退するとともに、昇降することにより前記ポケット布を押さえるポケット押さえと、
前記身頃押さえの昇降動作及び前記ポケット押さえの昇降動作、進退動作を制御する制御部と、
操作指示が入力される第一入力キー及び第二入力キーを有し、前記各入力キーに入力された操作指示を前記制御部に出力する操作部と、
前記第一入力キー、前記第二入力キーによる操作手順をモードA又はモードBに切り替えるための切り替え指示が入力される入力部とを備え、
前記制御部は、前記入力部に対する前記切り替え指示に基づき、
前記モードAでは、第一入力キーに対して前記身頃押さえの昇降動作に関する操作を割り当て、第二入力キーの第1段階操作に対して、前記ポケット押さえの進退動作に関する操作を割り当て、前記第二入力キーの第二段階操作に対して、前記ポケット押さえの昇降動作に関する操作を割り当て、
前記モードBでは、第一入力キーに対して前記身頃押さえの上昇操作及び前記ポケット押さえの上昇操作、後退操作を割り当て、第二入力キーに対して、前記身頃押さえの下降操作、前記ポケット押さえの下降操作、前進操作を割り当てるように、
前記第一入力キー、前記第二入力キーによる縫製時の操作手順を切り替え制御することを特徴とするミシンのポケット付け装置。
ポケット付け装置を搭載したミシンは、図1に示すように基端側よりも先端部が細い略楔形の身頃Mとポケット布Pとを縫製するものであり、具体的にはポケット布Pの最外周とその内側周囲とを縫製するものである。図1中のN1は最外周の縫い目、N2はその内側周囲の縫い目である。なお、本実施形態においては、縫製可能なポケット布PのサイズがS,M,L,LLの4サイズである場合を例示して説明する。
一対の支持フレーム32は、その先端部で身頃押さえ板31を支持し、基端部が回動自在に基部20に支持されている。一対の支持フレーム32には補強材34が基端部側に掛け渡されている。
縫製条件とは、縫製時における種々の条件のことであり、例えば縫い目のピッチや、縫い目種類、布厚等がある。
一方、第一ペダル51の踏み込みに、第二ペダル52の踏み込みにより実行された操作とは逆の操作を割り当てている。具体的には、身頃押さえ板31が下降状態、ポケット押さえ板61が下降状態で、かつ前進状態である場合は、第一ペダル51の踏み込みにポケット押さえ板61の上昇操作を割り当てている。身頃押さえ板31が下降状態、ポケット押さえ板61が上昇状態で、かつ前進状態である場合は、第一ペダル51の踏み込みにポケット押さえ板61の後退操作を割り当てている。身頃押さえ板31が下降状態、ポケット押さえ板61が上昇状態で、かつ後退状態である場合は、第一ペダル51の踏み込みに身頃押さえ板31の上昇操作を割り当てている。
まず、縫製開始前には、身頃押さえ板31とポケット押さえ板61とが上昇状態で待機している。この際、進退部70は第一伸縮状態となっている。そして、縫製直前になると、縫製されるポケット布Pのサイズに基づいた身頃押さえ板31と、ポケット押さえ板61とが、作業者によって支持フレーム32及び進退部70に取り付けられる。例えば、図3ではLLサイズの身頃押さえ板31と、ポケット押さえ板61とが取り付けられた状態を示している。また、図9はLサイズの身頃押さえ板31と、ポケット押さえ板61とが取り付けられた状態、図10はMサイズの身頃押さえ板31と、ポケット押さえ板61とが取り付けられた状態、図11はSサイズの身頃押さえ板31と、ポケット押さえ板61とが取り付けられた状態を示している。
モードAにおけるフローチャートを図12、13に示す。図12はM,L,LLサイズのポケット布Pを縫製する場合のフローチャートであり、図13はSサイズのポケット布Pを縫製する場合のフローチャートである。
その後、作業者により第一ペダル51が踏まれると(ステップS2:図6(a)参照)、制御部7は、身頃押さえ板31が下降するように、身頃用シリンダ43を制御して、身頃押さえ板31で身頃Mを押さえる(ステップS3)。
ステップS9で作業者により第二ペダル52が一段目まで踏まれると(図6(b)参照)、制御部7はこれから縫製されるポケット布Pのサイズに対応した伸縮状態となるように、進退部70のシリンダ71,72を制御する(ステップS10)。
ステップS13で作業者により第二ペダル52が一段目から二段目まで踏み込まれると、制御部7は、ポケット押さえ板61が下降するように、ポケット用シリンダ83を制御する(ステップS14)。
ステップS20で最外周の縫製が完了した旨を検知すると(ステップS21)、制御部7はポケット押さえ板61が上昇するように、ポケット用シリンダ83を制御する(ステップS22)。
縫製が完了すると、制御部7は、ポケット押さえ板61及び身頃押さえ板31が上昇するように、ポケット用シリンダ83及び身頃用シリンダ43を制御し(ステップS26)、縫製処理を終了する。
その後、作業者により第一ペダル51が踏まれると(ステップS32)、制御部7は、身頃押さえ板31が下降するように、身頃用シリンダ43を制御して、身頃押さえ板31で身頃Mを押さえる(ステップS33)。
ステップS39で作業者により第二ペダル52が二段目まで踏み込まれると、制御部7は、ポケット押さえ板61が下降するように、ポケット用シリンダ83を制御する(ステップS40)。
ステップS46で最外周の縫製が完了すると、制御部7は、隙間S1内の内側周囲の縫製位置に針が落ちるように、X−Yステージ3及び縫製機構4を制御して、ポケット布Pの内側周囲を縫製する(ステップS47)。
縫製が完了すると、制御部7は、ポケット押さえ板61及び身頃押さえ板31が上昇するように、ポケット用シリンダ83及び身頃用シリンダ43を制御し(ステップS48)、縫製処理を終了する。
モードBにおけるフローチャートを図14、15に示す。図14はM,L,LLサイズのポケット布Pを縫製する場合のフローチャートであり、図15はSサイズのポケット布Pを縫製する場合のフローチャートである。
その後、作業者により第二ペダル52が二段目まで踏み込まれると(ステップS52)、制御部7は、身頃押さえ板31が下降するように、身頃用シリンダ43を制御して、身頃押さえ板31で身頃Mを押さえる(ステップS53)。
ステップS59で作業者により第二ペダル52が二段目まで踏み込まれると、制御部7はこれから縫製されるポケット布Pのサイズに対応した伸縮状態となるように、進退部70のシリンダ71,72を制御する(ステップS60)。
ステップS63で作業者により再度第二ペダル52が二段目まで踏み込まれると、制御部7は、ポケット押さえ板61が下降するように、ポケット用シリンダ83を制御する(ステップS64)。
ステップS70で最外周の縫製が完了した旨を検知すると(ステップS71)、制御部7はポケット押さえ板61が上昇するように、ポケット用シリンダ83を制御する(ステップS72)。
縫製が完了すると、制御部7は、ポケット押さえ板61及び身頃押さえ板31が上昇するように、ポケット用シリンダ83及び身頃用シリンダ43を制御し(ステップS76)、縫製処理を終了する。
その後、作業者により第二ペダル52が二段目まで踏み込まれると(ステップS82)、制御部7は、身頃押さえ板31が下降するように、身頃用シリンダ43を制御して、身頃押さえ板31で身頃Mを押さえる(ステップS83)。
ステップS89で作業者により第二ペダル52が二段目まで踏み込まれると、制御部7は、ポケット押さえ板61が下降するように、ポケット用シリンダ83を制御する(ステップS90)。
ステップS86で最外周の縫製が完了すると、制御部7は、隙間S1内の内側周囲の縫製位置に針が落ちるように、X−Yステージ3及び縫製機構4を制御して、ポケット布Pの内側周囲を縫製する(ステップS97)。
縫製が完了すると、制御部7は、ポケット押さえ板61及び身頃押さえ板31が上昇するように、ポケット用シリンダ83及び身頃用シリンダ43を制御し(ステップS98)、縫製処理を終了する。
さらに、従来のものであると、サイズが違っていても連結位置が一定のために、ポケット押さえ板が必要以上に移動することになるが、本実施形態のように基部20から連結ブロック62までの距離をサイズ毎に適した値に設定されていれば、必要以上にポケット押さえ板61を移動することも解消される。したがって、サイクルタイムを短縮することも可能となる。
例えば、本実施形態では、ミシン1の操作部5、入力部6及び制御部7がポケット付け装置2の操作部、入力部及び制御部を兼ね備えた場合を例示して説明したが、ポケット付け装置2専用の操作部、入力部及び制御部を設けてもよい。
さらに、本実施形態では、進退部70がシリンダ71,72によって基部20からシリンダ71の先端部に連結された連結ブロック62までの距離を調整するようになっているが、前記距離を調整するものであれば如何なるものでもよい。例えば、スライド自在に保持された連結ブロック62を、モータやギア等のとの組合せによりスライドさせることで、前記距離を調整するものが挙げられる。
また、進退部70を第四伸縮状態から第一伸縮状態に切り替える際には、シリンダ71,72を同時に収縮させるようにすれば、ポケット押さえ板61の退避動作を高速化することができ、縫製作業を短縮することが可能となる。
これを実現すべく、例えば、操作部5は第一ペダル51(第一入力キー)と、第二ペダル52(第二入力キー)とを備え、制御部7は入力部6に対する切り替え指示に基づき、第一ペダル51、第二ペダル52による縫製時の操作手順を切り替え制御する。ここで、操作手順としては、上述したようにモードAとモードBの2種類ある。モードAでは、第一ペダル51に対して身頃押さえ板31の動作に関する操作を割り当て、第二ペダル52の各段階に対してポケット押さえ板61の動作に関する操作を割り当てている。モードBでは、第二ペダル52に対して、身頃押さえ板31の下降操作、ポケット押さえ板61の前進操作及び下降操作を割り当て、第一ペダル51に対して、身頃押さえ板31の上昇操作、ポケット押さえ板61の上昇操作及び後退操作を割り当てている。
モードBの場合、上述したようにモードAよりも踏み込み回数が増えてしまうが、セット作業の途中でポケット押さえ板61が下降してくるといったことがない。つまりモードBは初心者向けのモードである。
2 ポケット付け装置
3 X−Yステージ
4 縫製機構
5 操作部
6 入力部
7 制御部
20 基部
30 身頃押さえ
31 身頃押さえ板
32 支持フレーム
33 切欠
40 身頃用昇降部
60 ポケット押さえ
61 ポケット押さえ板
62 連結ブロック
70 進退部
71,72 シリンダ
80 ポケット用昇降部
M 身頃
P ポケット布
Claims (1)
- ミシンテーブル上に載置された身頃とポケット布とを個別に押さえ、縫製時に前記押さえられた身頃とポケット布とを水平方向に移動させながら縫製するミシンのポケット付け装置において、
昇降することにより前記身頃を押さえる身頃押さえと、
前記ポケット布のサイズに応じて進退するとともに、昇降することにより前記ポケット布を押さえるポケット押さえと、
前記身頃押さえの昇降動作及び前記ポケット押さえの昇降動作、進退動作を制御する制御部と、
操作指示が入力される第一入力キー及び第二入力キーを有し、前記各入力キーに入力された操作指示を前記制御部に出力する操作部と、
前記第一入力キー、前記第二入力キーによる操作手順をモードA又はモードBに切り替えるための切り替え指示が入力される入力部とを備え、
前記制御部は、前記入力部に対する前記切り替え指示に基づき、
前記モードAでは、第一入力キーに対して前記身頃押さえの昇降動作に関する操作を割り当て、第二入力キーの第1段階操作に対して、前記ポケット押さえの進退動作に関する操作を割り当て、前記第二入力キーの第二段階操作に対して、前記ポケット押さえの昇降動作に関する操作を割り当て、
前記モードBでは、第一入力キーに対して前記身頃押さえの上昇操作及び前記ポケット押さえの上昇操作、後退操作を割り当て、第二入力キーに対して、前記身頃押さえの下降操作、前記ポケット押さえの下降操作、前進操作を割り当てるように、
前記第一入力キー、前記第二入力キーによる縫製時の操作手順を切り替え制御することを特徴とするミシンのポケット付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007314815A JP4312244B2 (ja) | 2007-12-05 | 2007-12-05 | ミシンのポケット付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007314815A JP4312244B2 (ja) | 2007-12-05 | 2007-12-05 | ミシンのポケット付け装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009011808A JP2009011808A (ja) | 2009-01-22 |
JP4312244B2 true JP4312244B2 (ja) | 2009-08-12 |
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Family Applications (1)
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JP2007314815A Active JP4312244B2 (ja) | 2007-12-05 | 2007-12-05 | ミシンのポケット付け装置 |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5965649B2 (ja) * | 2012-01-18 | 2016-08-10 | Juki株式会社 | 型板移動装置、及びポケットセッター |
-
2007
- 2007-12-05 JP JP2007314815A patent/JP4312244B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP2009011808A (ja) | 2009-01-22 |
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