JP4311876B2 - エレクトロフォトクロミックスマートウィンドウおよび方法 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、建物のガラス張りに使用するのに適したスマートウィンドウに関する。本スマートウィンドウは、(i)電荷の注入または注出によって暗色化(すなわち、色の濃化または透明性の低下)または淡色化(すなわち、黒ずみの減少または透明性の増加)を行うことができるエレクトロクロミック(EC)素子と、(ii)ウィンドウに太陽光が当たった時にEC素子の暗色化を行うために必要な電荷を供給することができる光電(フォトエレクトリック)(PE)素子とを有するものに関する。そのようなPE−EC結合装置は「フォトエレクトロクロミック」(PEC)装置と呼ばれる。
【0002】
本発明のPECスマートウィンドウに使用するのに好適なPE素子は、色素増感した再生光電化学(リジェネレイテッド・フォトエレクトロ・ケミカル)(RPEC)型であり、固体半導体光電極と電解液とを外部電気回路によって接続した時、光量子が電極と衝突することによって電極および電解液間の接合部から分離した電荷キャリヤを発生する。RPEC電気化学セルでは、再生物理化学サイクルのために電解液内で化学変化を生じることなく電荷キャリヤ(電子)が電解液によって搬送される。
【0003】
本発明はまた、PEC装置のPEおよびEC素子を相互接続して、EC装置の損傷を回避しながら切り換え時間を最長にするように相互間の電流の流れを調整する電子制御手段に関する。しかし、ここに開示されている制御手段は、PEC装置の一部でないECセルの制御にも適用できる。
【0004】
発明の背景
PEC装置
本発明を適用可能なスマートウィンドウは一般的に大きな表面積を有しており、建築産業で使用されている他の専門ガラス張り材料と大差のない価格で製造しなければならない。このことは、暗色化または淡色化のいずれでも必要な清澄度を有する複雑なPEC装置で達成することが最も困難である。さらに、PECウィンドウのPEおよびEC素子は本来的に不整合(mismatch)であるため、暗色化が不均一になったり、部分的になったり、または甚だしく遅かったり、あるいはそれらが組み合わされたものになりがちである。
【0005】
ネマティック液晶の層を使用し、透過太陽光を受け取るように配置された外部PEセルによって制御される太陽感応スマートウィンドウが、モッコフシアック(Mockovciak)の米国特許第4,475,031号明細書に開示されている。液晶層を暗色化するのに必要な電圧を与えるために充分なPEセルを用いており、入射光の強さに従ってウィンドウを確実に暗色化するために電圧調整器を使用している。しかし、液晶層は、特にウィンドウを暗色化した時、清澄度が劣るためにスマートウィンドウ用に満足できる電気光学的変調材料を形成しない。また、PEセルおよび電圧調整器をウィンドウから分離して設置しなければならないため、このスマートウィンドウの取り付けおよび接続は高コストになると共に見苦しい。ラッセル(Russell)外の米国特許第4,968,127号明細書およびオカウス(Okaus)の米国特許第5,015,086号明細書などの他の特許も、眼鏡に使用される同様な自己出力型太陽感応装置を開示している。
【0006】
ベンソン(Benson)への米国特許第5,384,653号明細書は、ガラス基板の上に大面積EC素子を形成し、その縁部の周囲に複数のシリコンベースのPEセルを連続層溶着(successive layer deposition)によって形成したものを用いた二重ガラス張り自己出力型スマートウィンドウを開示している。必要な切り換え電圧を与えるために充分なPEセルを直列接続している。ECセルをPEセルの出力部か、バッテリなどの外部電源のいずれかに接続するためにセレクタスイッチを使用している。選択された電源の極性を逆にしてECセルの暗色化または淡色化を行うために、転極スイッチを使用している。この装置は本質的に自立形(self-contained)であるが、EC装置およびPEセルに必要な様々な層の溶着が従来のPVD(物理的蒸着)、スパッタリングまたはCVD(化学的蒸着)技法によってマスクを使用して真空状態で行われるため、ウィンドウの面積が厳しく制限されると共に装置が高価になる。また、この電気構造では、淡色化用に暗色化用と同じ電圧を使用する必要があり、これによって甚だしく遅い切り換え時間か、EC素子の損傷のいずれかの結果が生じる。最後になるが、ウィンドウのうちのPEセルに使用可能な面積が小さいため、それらからの電力出力も小さく、またPEセルは目障りである。
【0007】
レバンティス(Levantis)外への米国特許第5,457,564号明細書は、スマートウィンドウとして使用されるECセルを開示しており、このセルは、隙間を空けた1対のガラス基板上にスパッタ付着させたそれぞれの透明電極上に塗布された1対の相補型エレクトロクロミックポリマーを有し、その隙間に電解質が充てんされている。セルは、(入射光に対して)装置の背後に配置された外部設置型のシリコンベースのPEセルによって電力を供給される。セルに当たった光がエレクトロクロミック装置を暗色化するのに充分な電流を発生し、したがって透過光を減少させる。入射光を除去することによって、エレクトロクロミック装置はセルを介して放電し(この時、順方向バイアスダイオードとして作用する)、装置の透明性を回復することができる。やはりPEセルおよび電圧調整器をウィンドウから分離して設置しなければならないため、このスマートウィンドウの取り付けおよび接続が高コストになると共に見苦しい。また、(ダイオードとして作用する)シリコンPEセルの閾値電圧がウィンドウの淡色化に必要な電圧の大部分であるため、ウィンドウの電気制御は満足できるものではないであろう。このため、淡色化は部分的であると共に進行が遅く、暗色化が日周サイクルで入射光の強さに比例することはまったく無理である。
【0008】
ブランズ(Branz)外への米国特許第5,377,037号明細書は、眼鏡レンズに使用されるPEC装置を開示しており、これはそれぞれレンズ表面上に透明薄膜層を溶着することによって形成されたシリコンベースPEセルおよびECセルの自己調整型組み合わせを有している。ECセルの電解質を含めて約8層の透明材料薄膜をPVD、スパッタリングまたはCVD技法によってガラス基板上に連続的に重ねる必要があり、これによって得られた多層被膜は高価であり、第2ガラス基板によって保護されていないため、傷つきやすい。これらの特徴から、そのようなPEC装置はスマートウィンドウに使用するには適さない。ブランズ外の装置のPEセルは、好ましくはブリード抵抗器を介してECセルに直結され、PEC装置を自己暗色化すなわち「太陽感応式」にしようとしている。しかし、ブランズのPEC装置の自己暗色化機能は、レバンティスの装置に関して前述したものと同じ欠点を伴っている。さらに、各ECセルに対して1つのシリコンPEセルを用いているだけであるので、電圧が眼鏡に必要な迅速な暗色化を行うには不十分であり、スマートウィンドウに必要なもっと緩やかな暗色化にも不十分である。
【0009】
ネーチャー(Nature)(1996年10月17日付けの第383号)に掲載された論文で、ベッチンガー(Bechinger)他は、光起電力フィルムで一方の電極を形成し、エレクトロクロミックフィルムでセルの他方の電極を形成したPECセルの開発を報告している。使用したPE素子は、グレッツェル(Graetzel)外の国際特許出願第WO91/16719号および第WO96/08022号に開示されているRPECセルであり、このセルは透明色素増感ナノ結晶TiO2半導体光電極と、Pt被覆対電極と、その間に配置された電解液とを用いている。使用したEC素子は、Li+ イオンを含むポリマー電解液を使用した従来のWO3−Li+ システムに基づいていた。そのようなPECセルが開路状態(すなわち、電極が互いに接続されていない状態)で光を受けた時、PE素子で発生した電圧はセルを暗色化しない(電流が流れず、EC素子の作用電極にLiイオンが搬送されないからである)。光を受けたセルが短絡した時、電流が流れてLiイオンを作用電極に搬送し、セルを暗色化する。報告されている実験は小面積のセル(1cm2および25cm2)であるが、空間的に局部的な暗色化が目立った。これらのセルは、レーザビームなどを使用してそれらに書くことができるため、ディスプレイ用に使用する場合には好都合であろうと思われる。しかし、この特徴は大面積のスマートウィンドウには重大な欠点である。さらに、単一のRPECセルから得られる電圧/電流は非常に低いため、セルの短絡および開路だけで行われる暗色化および淡色化制御の範囲および速度は限定されている。
【0010】
ECスマートウィンドウにおける電荷制御
ECスマートウィンドウでは、暗色および淡色状態間の切り換えが本来的に遅いが、充電率および供給電荷量を増加させることによってその移行を高速化する試みには多大な注意を払わなければならない。すなわち、
ECセルの充電または放電が速すぎるか、多すぎる場合、ECセルの可使用寿命(サイクル数)が大幅に低下するであろう。
暗色化/淡色化の速度は拡散制限(diffusion-limited)されているため、過剰な局部電荷集中が発生し、そのために損傷が生じる可能性がある。
充電電圧が通常、極薄TCO(透明導電性酸化物)フィルムを介して印加されるため、電圧はフィルム全体に不均一に分布し、やはり過剰局部電荷集中の危険性がある。
ECセルが老化すると、それの充電特性が変化するため、セルが新しい時に安全であった電荷(または充電率)が古くなった時には安全でなくなる。
【0011】
漸増的に充電および放電される時のECセルの電荷状態を記録して、過剰充電/放電の危険性を低減させるために積分技法を使用することは周知である。カール・ツァイス(Carl-Zeiss)への米国特許第4,512,637号明細書および第4,529,275号明細書は定電流充電と、(連続的な完全または部分充電および放電の両方またはいずれか一方の作用による)セルの電荷状態を記録するためのデジタルカウンタとを使用することによって、総過充電(total overcharging)の危険性を軽減することを開示している。セント・ゴーバン(Saint Gobain)への米国特許第6,365,365号明細書は、セルのアナログ(analogue)として機能してセルと一緒に充電および放電される基準コンデンサを使用することを開示している。着色の漸増変化(暗色化)が必要になった時、所望の着色を基準電圧として「ダイヤルイン」し、それをコンデンサの電圧と比較する。次に、セルおよびコンデンサを(必要に応じて)放電または充電して、コンデンサ電圧を基準電圧にする。この方法には、漸増着色または淡色化の合間にセルの自己淡色化(すなわち放電)を補償できるという利点がある。しかし、カール・ツァイスおよびセント・ゴーバンの開示のいずれも最適充電率を確保することを問題にしておらず、またECセルの老化を補償することもできない。
【0012】
本発明者の先行の国際特許出願第WO98/16870号に、切り換え時間の過大なトレードオフを伴わないでセル破損の危険性を軽減するように充電率を調整するECセル制御方法が開示されている。ECセルを充電(暗色化)するために、所定の最大電圧に達するまで定電流を加えた後、最大安全電荷(クーロン)を供給し終わるか、充電率(アンペア)が所定レベルより低くなるまで、定電圧で充電を進める。新しいセルより古いセルの方が早く最大電圧に達するので、この方法はセルのエージングについてある程度の補償を行っている。ピルキントン(Pilkington)PLCの最近の国際特許出願第WO97/28484号は、最大電圧限界に達した後も所定時間にわたって定電圧で充電を継続する点を除いて同様な方法を開示している。しかし、これらの方法では、(i)初期定電流限界を控えめに設定しなければならないこと、(ii)この限界値が、不適当なことに新しいセルと古いセルとで同じであること、(iii)定電圧状態の初期段階では充電率が安全レベルより相当に低いことから、セルの切り換えが必要以上に遅くなる。
【0013】
発明の目的
本発明の目的は、上記の従来技術の装置の問題の1つまたは複数を軽減するPECスマートウィンドウを提供することである。
【0014】
また、ECセルを破損する危険性を低くしながらECセルの切り換え時間を改善することができる電子制御手段を組み込んだPECスマートウィンドウを提供することが望ましいが、それは必須ではない。そのような制御手段はPEC装置に特に適しているといえるが、ECセルの制御全般に適用できることは理解されるであろう。
【0015】
発明の概要
1つの態様において本発明は、従来技術のPEC装置のEC素子が、(i)それらが単一のRPECセルから電力を供給されている場合、(ii)淡色化と暗色化とでPEセルの極性を逆転させることができない場合、および(iii)暗色化および淡色化の両方に同一電圧を印加する場合、またはそのいずれかの場合、満足できるように制御することができないという現実に基づいている。従って、1つの態様において本発明は、PE(好ましくはRPEC)素子が、その極性を逆転させるか、電子制御手段を使用して制御可能にEC素子に極性を印加するか、またはその両方を行うことができるように構成されているPEC装置を有している。PE素子を複数の個別セルとして形成し、それらから複数の出力電圧を発生して、制御手段を使用することによって、一方の極性の1つの電圧がEC素子の暗色化を行うように接続され、別の極性の別の電圧がEC素子の淡色化を行うように接続されるようにすることができる。このため、暗色化および淡色化の両方が、単一のRPECセルを使用した場合よりも迅速かつ完全に起こるであろう。これらの利点を達成するために、PEC装置のEC素子およびPE素子は両方の電極を共通に有することができない。
【0016】
RPECセルの電解質の要件がECセルの電解質の要件とまったく異なるため、PEC装置のRPEC型PE素子およびEC素子に対して共通の電解質を使用する(従って、両電極を共用する)ことは望ましくないことがわかっている。ECセルの電解質は、薄膜TCO導体上の電圧分布の不均一を補償するために比較的高い固有抵抗を有する必要があり、それはLi+イオンの緩衝および搬送を効果的に行うことを必要とする。RPECセルの電解質は、イオンを効果的に搬送するために低い固有抵抗(通常は100Ω・cmより相当に低い)を有する必要がある。しかし、大面積(>0.1m2)ECセル内の低固有抵抗の電解質はTCO膜内の電圧勾配(gradients)を悪化させ(exacerbate)、高電圧の領域の作用電極の破損を招くか、あるいは破損を回避するためには、遅い切り換え時間および不均一な着色を招くであろう。
【0017】
TCフィルム上の所定の場所と、電源電圧をフィルムの一方の縁部に印加してからの所定の時間における電圧不均一比Vnrが、その所定場所における時間tの電圧をV(D,t)、その所定場所のTCフィルムの縁部からの距離をD、TCフィルムの一辺の長さの半分の関数である時間tの基準電圧をV(L/2,t)とした時、Vnr(t)=V(D,t)/V(L/2,t)>1として定義されることが有用であることがわかった。VnrはこのTCフィルムの一辺の長さ(すなわち、セルの寸法)に伴って指数関数的に増加する。もちろん、それはセルの電解質の厚さの影響を受け、電解質が厚いほど、Vnrが減少する。この比は常にユニティ(1)より大きく、また標準最大安全セル電圧の印加時にセルの破損の危険性を排除しようとする場合、それが必ず3より低く、好ましくは2より小さいことが望ましいことがわかった。たとえば、1mm厚さの40cmx40cmECセルの場合、電解質の固有抵抗が20kΩ・cmであると、Vnrが4.7になり、セルが非常に破損しやすいことを表す。そのセルの電解質の固有抵抗を55kΩ・cmまで増加させると、Vnrは2.0まで低下する。20kΩの電解質でも、セルの厚さを5.5mmまで増加させることによって同じ結果を得ることができるであろうが、これは商業的に実現できそうにないことに注意されたい。
【0018】
RPECセルのTCO導体全体での電圧変動が(セル内のすべての照明点で電流が発生するので)問題にならないだけでなく、RPECセルの作用電極がECセルのような過剰な電荷集中によって破損される傾向が少ない。
【0019】
PE素子は、好ましくは各セルはガラス板/ウィンドウを(任意の方向に)横切って延在している、共通対の透明ガラス板の間に形成された複数の個別RPECセルに分割してもよい。3〜10個のストリップ状セルを備えたスマートウィンドウが好ましいが、大型ウィンドウにはそれ以上のセルを用いることができる。3枚ガラス板構造を使用し、PE素子のRPECセルが一方の外側ガラス板と内側ガラス板との間にストリップ状に形成され、EC素子が内側ガラス板と他方の外側ガラス板との間でウィンドウ全体を横切って延在する単一セルとして形成されていることが一般的に好ましい。(組み付け前に)対応のガラス板の一方または両方に塗布された透明の導電性ポリマーの壁を使用することによって、PE素子の個々のセルを直列接続すると共に、互いに分離することができる。壁は高さの数倍も幅広であるため、壁の横を通る、隣接するセル間の漏れ電流は無視できる程度である一方、電流は壁を通じて1つのセルの電極から隣のセルに容易に流れることができる。典型的なRPECセルのガラス板間の隙間(すなわち、壁の高さ)は数十ミクロンであるが、セルの間隔(すなわち、壁幅)は通常は少なくとも1mm幅である。上記のように、中間電圧を直列PEセルから引き出してECセルの放電に使用することができる一方、全電圧はセルの充電に使用される。
【0020】
製造コストの観点から、本発明のPECスマートウィンドウの被膜を簡単な浸漬およびスクリーン印刷の両方またはそのいずれかの方法を使用してゾル−ゲル技法で付着させることが望ましい。そのような方法は当該技術分野では周知であり、本発明の一部を構成していない。しかし、3枚ガラス板合わせウィンドウの中央ガラス板の各側に同一電極材料を用いることは、これによって(各側にTCO導体を事前被覆したガラスを用いると仮定して)ガラス板を単一の浸漬作業で被覆し、単一のベーキング作業で焼成することができるため、大いに好都合である。本発明の任意的特徴によれば、これは、RPECセルの作用電極およびECセルの対電極の両方にTiO2を使用した場合に達成される。
【0021】
電子制御手段は、セルを正または負極性で様々な直列/並列構造に切り換えることができるように構成できるが、セルを永久的に直列に接続し、制御手段が使用EC素子の寸法および形式に対して理論的または(好ましくは)実験的に決定された記憶安全充電プロフィールを参考にしてEC素子の充電および放電を調整することが一般的に好ましい。安全充電プロフィールは、マイクロプロセッサ制御手段にアクセス可能なEPROM(または他のファームウェア)内に2つのルックアップテーブル(充電用に1つ、放電用に1つ)の形で記憶されることが好ましい。それは、いつでも安全にECに対して注入または抽出することができる充電/放電電流と注入/注出し終わった総電荷(クーロン)とを関係付ける。これらのプロフィールは実験的に決定されるのが最良であるが、一般的には、セルが完全充電または放電状態に達した時、それらは指数関数形崩壊特性を示す。
【0022】
このため、マイクロプロセッサ制御手段はいつでもこのプロフィールに従ってセルに対して注入/注出される電流を設定し、これによってECセルの損傷の危険性を伴わないで切り換え時間を最短にすることができる。ウィンドウを長時間にわたって部分暗色化状態で切り換えている場合、制御手段がウィンドウを次の所望の部分的な新たな分暗色化状態にする前に完全放電を実施することによってウィンドウを「ゼロ化」することが望ましいであろう。これによって、ECセルの自己放電によって生じる不正確さが排除される。マイクロプロセッサコントローラを使用することによって、ECセルがサイクル動作した回数に従って、または(セルエージングの代用として)初期充電中の電圧増加率に従って記憶プロフィールのスケーリング(scaling)または他の調整を行うこともできる。
【0023】
制御手段にバッテリを含めることによって、ウィンドウが切り換えられていない時にバッテリをPE素子から充電することができるため、またPE素子から必要電力を発生するための光が不十分である時にバッテリを使用して制御手段およびウィンドウに電力を供給することができるため、好都合である。たとえば、建物内の人はプライバシーのために夜間にウィンドウを暗色化することを望む場合がある。このため、制御手段およびバッテリをフレーム内に配置して、ウィンドウ全体を自立させることができる。
【0024】
発明の実施の形態
以上に本発明の性質を大まかに説明してきたので、次にPECスマートウィンドウおよびその制御手段の例を図により説明する。以下の説明では添付の図面を参照する。
【0025】
図1に示されている選択例のスマートウィンドウ100は、3枚の狭い間隔で設けられたガラス板、すなわち第1外側ガラス板102と、内部すなわち中央ガラス板104と、第2外側ガラス板106とを含み、これらは通常はウィンドウフレーム(図示せず)にはめ込まれている。本例では、ガラス板102が部屋または建物に対してウィンドウの外側に位置し、ガラス板106がウィンドウの内側に位置している。4セルRPEC PE素子108が外側ガラス板102と中央ガラス板104との間に位置し、単一セルEC素子110が中央ガラス板104と内側ガラス板106との間に位置している。説明のため、図1においてセルおよびそれらの構成要素の厚さがガラス板の厚さに較べて非常に誇張されている。ガラス板102、104および106は、アサヒ(Asahi)およびピルキントン(Pilkington)などの供給元から入手できる市販のTCO被覆ガラスで形成され、内側および外側ガラス板102および106は一方の側部だけにTCO被膜を有するが、中央ガラス板104は両側にTCO被膜を有している。図1において、TCO被膜が陰影をつけて示され、それに付着させたセル電極層が斜線で示されている。
【0026】
組み付ける前に、外側ガラス板102のTCO層を浸漬またはスクリーン印刷によってPt含有溶液で被覆し、これによってベーキングまたは乾燥後にわずかに2〜3分子の厚さでよい被膜114が形成される。次に、レーザアブレーションによってTCOおよびPt層を除去して、ガラス板102の一方の縁部から他方の縁部まで延びた3つの細いチャネル116を形成する。これらのチャネルは、RPEC素子108の4つのセル118を互いに電気的に絶縁して形成することができる。やはり組み付ける前に、粘着性のある透明導電性ポリマーの3つの平行ビーズを各チャネル116の1つの側部に沿って被覆TCO層112上に押し出して、組み付け後に各セル118を互いに物理的に分離する壁120を形成する。組み付ける前に、粘着性のある非導電性ポリマーのビーズをガラス板102の被覆側の全縁部に付着させて、(組み付け後に)縁部シール122を形成する。図面では、わかりやすくするためにガラス板の上縁部に沿った縁部シールが示されていない。
【0027】
中央ガラス板104は、外側TCO層124と内側TCO層126とを有している。組み付ける前に、被覆ガラス板104をゾル−ゲル溶液に浸漬し、この溶液はTCO表面に微結晶TiO2の薄膜(一般的に25〜50ミクロン厚さ)を(ベーキング時に)形成することができる。図1において、外側TCO層124に得られたTiO2被膜が128で示されており、内側TCO層126に得られた被膜が130で示されている。TiO2層126および128を形成した後、感光染料の薄い被膜(数分子程度の厚さ、図示せず)を中央ガラス板104の少なくとも外側TiO2被膜128に付着させる。最後に、外側ガラス板102に組み付ける前に、中央ガラス板104の外表面上の被膜に3つのスロットまたはチャネル132をレーザアブレーションによって切断し、隣接のRPECセル118を互いに電気的に絶縁する。
【0028】
図1を精査すれば、外側ガラス板102が中央ガラス板104からわずかに右側に延在し、中央ガラス板104が外側ガラス板102の端部からわずかに左側に延在していることがわかるであろう。これは、面積の大きい電気端子をこれらのガラス板の突出被覆側に付着できるようにするためである。また、4つのRPECセル118が(ウィンドウの組み付け後に)導電性壁120によって直列に電気接続されることもわかるであろう。このため、4つの直列接続セルの出力が中央ガラス板104のTCO層の左端部と外側ガラス板102のTCO層112の左端部との間に現れる。最後になるが、中央導電リード線133が中央導電性壁120に取り付けられて、RPECセル118のグループからの中間電圧出力を与えることができるようにしている。
【0029】
内側ガラス板106のTCO層134は(建物に対して)外側すなわち(ウィンドウ100の層に対して)内側面に配置されている。中央ガラス板104に組み付ける前に、TCO層124をゾル−ゲル方法によって、ECセル110の作用電極を形成するWO3層136で被覆する。やはり組み付ける前に、ガラス板106の周辺縁部の周囲に粘着性の絶縁ポリマーのビーズを押し出して、ガラス板104および106を組み付けた時に縁部シール138を形成する。本例では、4つのRPECセル18が直列接続されるので、合計で2ボルトをわずかに超える電圧をECセルの駆動用に使用でき、中央リード線133から1ボルトをわずかに超える電圧が得られる。一般的にバッテリの充電および制御ユニット用に好都合な電圧を発生するためには5または6個の直列接続RPECセルが好ましい。
【0030】
ウィンドウ100のガラス板を上記のように組み付けてシールする前に、外側ガラス板102および104に小さい穴を穿孔して、真空状態下および毛管作用によっていずれかこの一方により適当な電解液を導入できるようにする。小さい電解液タンクを各セルに連結したままにして、熱膨張および収縮によるセル容積の変化を補償してもよい。電解液の組成は、RPECおよびECセルの作用電極および対電極の詳細な組成と同様に、本発明の一部を構成しておらず、前述のグレッツェルおよびベッチンガの出版物から知ることができる。同様に、各形式のセルの作用は周知であり、本発明の一部を構成していない。また、TiO2はECセルの対電極として好ましくなく、代わりにVO5対電極のほうが一般的に使用されるが、その場合の不都合な点として、中央ガラス板104の両側を同時に浸漬被覆することができず、その被膜を1回の焼成段階で硬化させることができないという欠点があることも理解されるであろう。中央ガラス板104の両側のTiO2被膜の制約がなければ、RPECおよびECセルの作用電極および対電極の位置を上記例に示されている位置から変更することもできる。
【0031】
図2は、2極3位置手動スイッチ152に基づいた簡単な制御手段150を示すブロック図であり、スイッチの極はスマートウィンドウ100のEC素子110に接続されている。RPEC素子108を形成する直列接続セル118の3つの出力部112、133および124が制御手段150に入力を行う。スイッチ152の極が中央位置にある時、EC素子110はRPEC素子108から絶縁され、右側の位置にある時、それらは正(充電)極性としたリード線112および114(全電圧)をEC素子110に接続し、左側の位置にある時、それらは負(放電)極性としてリード線112および133(半電圧)をEC素子に接続する。図示されていないが、RPECセル118用のバッテリセットの代わりに3極スイッチを使用してもよい。これによって、全く光がPE素子10を照らさない夜間にEC素子を着色するか、淡色化することができる。所望ならば、PE素子がバッテリを充電するように構成することもできる。
【0032】
図3は、第1例のスマートウィンドウ100を制御できるより複雑化したマイクロプロセッサベースの制御手段200を示しており、ウィンドウ100、RPEC素子108およびEC素子110が概略的に示されている。制御手段200は基本的にマイクロプロセッサユニット202を備えており、このユニット202は、EC素子110用の安全充電プロフィール(ルックアップテーブル)を記憶する第1EPROM204と、素子110用の安全放電プロフィール(ルックアップテーブル)を記憶する第2EPROM206とに接続されている。ユニット202は通常、マイクロプロセッサ208自体と、アナログ/デジタル(A/D)信号インターフェース210と、デジタル/アナログ(D/A)信号インターフェース212とを含む単一のチップである。信号変換器212はセルドライバ回路214を介してECセル110とインターフェースしている。
【0033】
ドライバ214用の電力は、バッテリ216か、RPECセル108の照明時にそのセル108から電力を順次受け取る電圧調整器およびバッテリ充電ユニット218の出力部、またはその両方から供給される。この充電ユニットは、セルが照明されていない時にセル108をバッテリから絶縁する機能も有する。充電/絶縁ユニット218およびドライバ回路214に含まれる回路は当該技術分野の専門家には周知である。そのような回路の構造は本発明の一部を構成していない。本例では、A/Dインターフェース210に3つの連続入力信号、すなわち線220でバッテリ電圧が、線222でEC素子110にわたって存在する電圧が、線224でEC素子に対して流出入する電流が供給され、電流信号はドライバ回路214内で発生する。また、A/Dドライバ210は、手動コントロールユニットまたはスイッチとして図示されている外部コマンドユニット226からコマンド信号を受け取るように接続されているが、その信号は中央建物制御システムからの入力でもよい。
【0034】
本例では、EC素子によって蓄積されるか、それに搬送された全電荷をマイクロプロセッサユニット208でセルに対して流出入する電流を時間積分することによって、または充電および放電事象の最新履歴を記憶することによって継続的に計算する。しかし、ドライバ214内の回路が注入または注出された全電荷を表す信号を発生し、その信号をA/Dインターフェース210に送ることができることも考えられる。また、マイクロプロセッサユニット208がセルのエージングの代用としてセル110が経験したサイクル数を記録することも考えられる。また、マイクロプロセッサユニット208は、最後の完全淡色化以降に行われた部分暗色化または淡色化の数を記録して、定期的に、好ましくは5〜10回の部分コマンド毎に完全淡色化を強制することによって、新しいコマンドに応答する前にセルの「ゼロ化」を行うことが望ましい。同様に、セルを定期的に、好ましくは少なくとも24時間に1回、完全淡色化するようにマイクロプロセッサをプログラムすることが望ましい。これによって、セル内に保持されている電荷をマイクロプロセッサによって計算されたセル内に保持されている電荷と正確に一致させることができる。
【0035】
実験的に得られる典型的な安全充電(着色/暗色化)および放電(淡色化)プロフィールが図4のグラフで示されている。それらは安全電流(mA)とEC素子110内に存在する電荷(クーロン)との関係を示している。着色グラフからのデータは充電ルックアップテーブルとしてEPROM204に記憶され、淡色化グラフからのデータは放電ルックアップテーブルとしてEPROM206に記憶される。これらの曲線の形状は一般的に同一の作用電極および対電極を備えたいずれのECセルにも当てはまるが、安全電流の大きさはセル/ウィンドウの大きさによって決まる。従って、ウィンドウおよびそのコントローラを最初に設置する時、マイクロプロセッサに、それに接続するウィンドウの寸法および性質について「伝える」必要がある。これは、設置時にコンフィギュレーションスイッチ(configuration switch)などを設定するだけで行われる。そのようなスイッチが図2に228で概略的に示されている。
【0036】
作用を説明すると、ウィンドウ100のEC素子110が完全淡色状態にあり、ウィンドウに光が当たり、コマンドユニット226がウィンドウを淡色状態にしておくことを表わすよう設定されている場合、RPEC素子108の出力はバッテリ216の充電に使用され、ドライバ214によってECセル110にはまったく電圧が印加されない。次に、完全暗色化が必要であることを表示するようにコマンドユニット226を設定すると、マイクロプロセッサ208はゼロ電荷を表すコードを充電EPROM204に入力して、それから安全初期電流(約750mA)および注入すべき電荷を表すコードを出力させる。素子110は完全に放電しているので、初期電流はその素子110が耐えることができる絶対最大安全電流であり、ドライバユニット214に信号を送ってその電流をEC素子110に供給する。実際に送られる電流および電圧(それぞれ線224および222で示されている)をマイクロプロセッサで監視して、電流を時間積分することによって、注入電荷を算出する。2〜3秒毎にマイクロプロセッサはそれまでに注入された電荷を表すコードをEPROM204に入力し、設定すべき新しい安全電流を表す出力コードをルックアップテーブルから呼び出す。この処理は、必要電荷を注入し終わるまでか、最小電流レベルに達するまで継続され、最小電流レベルに達した時、素子110は電源から切り離される。
【0037】
充電処理の途中か、それが完了した後、部分淡色化が必要であることを表す信号をコマンドユニット228から受け取った場合、マイクロプロセッサ208はその命令を、目標残留電荷を素子110内に残すことを設定するものと解釈し、除去すべき電荷を計算する。対応の入力をEPROM206内の放電ルックアップテーブルに送り、設定すべき安全放電電流を表す新しいコードを発生し、それに従ってD/Aユニット212がドライバ回路214を制御する。この場合も、素子110内の残留電荷を2〜3秒毎に計算してEPROM206に送り、新しい安全電流レベルを発生する。この処理は、残留電荷がユーザによって設定された着色レベルに対応した電荷に等しいとマイクロプロセッサが決定するまで継続される。
【0038】
セルの老化に対する調整には、マイクロプロセッサ制御手段200を使用して多くの方法で対応することができる。たとえば、老化したEC素子は、素子が完全放電状態にある時に初期完全充電電流を供給するために必要な電圧の異常な上昇によって検出できるか、或いは、素子がサイクル動作した回数を計算することにより検出できる。老化の補償には様々な方法で対応することができる。たとえば、ルックアップテーブルから読み取った電流を補正係数で換算するようにマイクロプロセッサをプログラムするか、EPROM内の新しいルックアップテーブルセットを使用するようにプログラムすることができる。一般的に老化は安全電流プロフィールの形状を変化させるため、後者の方法が好適である。たとえば、すべての年齢のセルで最小限カットオフを保持することができるが、初期充電率はセルの老化に伴って低下する。
【0039】
次に図2を参照しながら、PECスマートウィンドウの第2例を説明する。この装置は、単一セルRPEC素子302と単一セルEC素子304とを組み合わせた2枚のガラス板合わせスマートウィンドウ300である。素子302は、TCO被膜310上に多孔質ナノ結晶TiO2を付着させてから、前述したようにそれに適当な電解液(図示せず)を含浸させることによって一方のガラス板306のTCO被覆内側表面上に形成される。電解液を所定位置に密封するために、イオン透過可能であるが電子不透過性の材料の層312をTiO2層308に付着させる。そのような材料はグレッツェルによって開示されている。次に、Ptの薄膜層314を層312の表面に付着させ、最後に導体316(たとえば導電性ポリマー)をPt層上に付着して、通電電極として機能させる。この電極は、外部接続用にウィンドウ300から延びたリード線318に接続されており、第2リード線302がガラス板306のTCO被膜310から出ている。
【0040】
EC素子304は、中央電極316とスマートウィンドウ300を形成する第2ガラス板322との間に形成されており、ガラス板322の内側面に設けられたTCO被膜324上に酸化バナジウム対電極326が形成されている。素子304の作用電極は、中央電極316の裏側に形成された酸化タングステンの層328である。次に、その間の空隙にレドックスカップル(redox couple)(たとえばリチウムベースのもの)を含有する電解液を充てんする。最後に、電気リード線322をTCO層326に接続して、ウィンドウ300の外部からセル304に電流を供給できるようにする。リード線322はリード線318および320と共に縁部シール334を貫通している。
【0041】
図5のPECウィンドウでは、REPCセル302およびECセル304が1つの共通電極すなわち導体(316)を共用しているが、両方の電極を共用していないことが分かるであろう。このため、REPCセルに影響を与えることなく、ECセルに加えられる電流の極性を外部から加えて逆転させることができる。それはまた、セルが電解液を共用していないという利点も有している。
【0042】
上記の例は本発明の目的を満たし、所望の利点を示しているが、請求項に定義されている本発明の範囲から逸脱しないで様々な変更および修正を加えることができることは、当該技術分野の専門家には理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1例を形成する未シール状態で枠が付けられていない3枚ガラス板合わせPECスマートウィンドウの上縁部の上方から見た斜視図(一定率の縮尺ではない)である。
【図2】 図1のウィンドウに使用するのに適した簡単なスイッチベースの制御手段の一例のブロック図である。
【図3】 図1のウィンドウに使用するのに適したマイクロプロセッサベースの制御手段の一例のブロック図である。
【図4】 図1のPECウィンドウのECセルの典型的な安全充電および放電プロフィールを示すグラフである。
【図5】 本発明に従って形成されたスマートウィンドウの第2例を形成する2枚ガラス板合わせスマートウィンドウの概略的な縦断面図である。
Claims (14)
- 透明再生光電化学(PE)素子が一部のエリアに延在しており、
通常の透明エレクトロクロミック(EC)素子も一部のエリアに延在しており、
前記PE素子は、横断するように横に並べて配置された複数の個別のPEセルを有しており、
前記PEセルの少なくとも2つが直列接続され、前記PEセルが照明された時、それから大きさ及び極性が異なる少なくとも2種類の電圧を得ることができるようになっており、
前記PEおよびEC素子を相互接続すると共に、その間の電流の流れを調整して、該PE素子に光が当たる時に該EC素子の暗色化または淡色化を行うように制御手段が設けられており、
該制御手段は、1つの前記電圧を前記EC素子に印加することによってそれの暗色化を行い、他の前記電圧を前記EC素子に印加することによってそれの淡色化を行うことができるスマートウィンドウ。 - 透明再生光電化学(PE)素子が一部のエリアに延在しており、
通常の透明エレクトロクロミック(EC)素子も一部のエリアに延在しており、
前記PE素子は、実質的に同一平面上に横に並べて配置された複数の直列接続PEセルを有しており、
前記PEセルの1つ以上に、外部から接続できる電気接続部を形成するように電気リード線が配置されて、光が当たった時、少なくとも1つのより高い電圧および1つのより低い電圧が該リード線に現れて、該より高い電圧は前記EC素子を充電するのに適し、該より低い電圧は適当な極性で該EC素子を放電するのに適しているスマートウィンドウ。 - 互いに狭い間隔で平行状態に配置された3枚の透明ガラス板を有しており、該ガラス板は、
第1および第2面を有する中央ガラス板と、
内側面および外側面を有し、該内側面と前記第1面とが並ぶようにして配置される第1外側ガラス板と、
内側面および外側面を有し、該内側面と前記第2面とが並ぶようにして配置される第2外側ガラス板とを含み、
前記PE素子は、前記第1外側ガラス板と前記中央ガラス板との間に形成され、
前記EC素子は、前記第2外側ガラス板と前記中央ガラス板との間に形成されている請求項1又は2に項記載のスマートウィンドウ。 - 前記中央ガラス板の前記第1および第2面上に透明の導電被膜が形成されており、
前記第1および第2外側ガラス板の前記内側面上に透明の導電被膜が形成されており、
前記PE素子は、横に並べて配置されて実質的に横切るように延在する複数の細長いPEセルを有しており、
前記PEセルの各々は、前記中央ガラス板の前記第1面の前記透明の導電被膜上に形成された細長い内側電極と、該内側電極と向き合わせて前記第1外側ガラス板の前記内側透明被膜上に形成された細長い外側電極と、該電極間に収容された電解液とを有しており、
導電性ポリマー製の長手方向に延びた壁によって、前記セルの1つの電解液が隣接セルの電解液と側方混合することが防止されており、
前記壁は、1つのセルの内側電極を隣接セルの外側電極に電気的に接続して、該1つおよび隣接セルを電気的に直列配置するように配置されている請求項3記載のスマートウィンドウ。 - 第1透明ガラス板と第2透明ガラス板とが互いに狭い間隔で平行状態に配置されており、
前記第1透明ガラス板は内側面および外側面を有し、該第1透明ガラス板の該内側面上に透明の導電被膜が形成されており、
前記第2透明ガラス板は内側面および外側面を有し、該第2透明ガラス板の該内側面上に透明の導電被膜が形成されており、
前記透明ガラス板は、その内側面が互いに間隔を置いて互いに向き合って並ぶように配置されており、
透明再生光電化学(RPEC)セルの作用電極、電解質および対電極を有する層が前記第1透明ガラス板の前記透明被膜上に形成されており、
透明エレクトロクロミック(EC)セルの作用電極、電解質および対電極を有する層が前記第2透明ガラス板の前記透明導電被膜上に形成されており、
中央透明導電層が前記RPECセルおよび前記ECセルの最内側電極層を接続してその間にほぼ全体にわたって延在しており、
電気リード線が前記第1透明ガラス板の前記内側面上の前記透明導電被膜、前記第2透明ガラス板の前記内側面上の前記透明導電被膜、および前記中央導電層に個別の外部電気接続部を与えている、スマートウィンドウ。 - 前記RPECセルの前記作用電極および前記対電極は、前記セルの電荷キャリヤを伝導することができるが電子絶縁体であるポリマー層によって分離されており、
前記中央透明導電層は、変形可能またはキャスタブルポリマーで形成されている請求項5記載のスマートウィンドウ。 - 2枚の透明ガラス板の間に配置されたエレクトロクロミック(EC)素子を有しており、該EC素子は、電解液によって分離された作用電極および対電極を有し、該電極の各々は、前記透明ガラス板の一方の表面上に形成されて、前記電極に対して流出入する電流を流すことができる薄い透明の導電被膜の上に形成されているスマートウィンドウであって、前記電解液の固有抵抗を充分に高くして、前記EC素子に対して流出入する通常の電流の流れ状態において電圧不均一比(Vnr)が3を超えないようにしたことを特徴とするスマートウィンドウ。
- 前記制御手段は、
電荷状態を計算して、流出入する電流の流れを制御することができるマイクロプロセッサベースのコントローラと、
電荷状態に対する最大安全電流を示すルックアップテーブルを記憶する読み取り専用メモリ手段と、を有しており、現在の電荷状態を表す入力が、所望の目標電荷状態を達成するために加えるべき電流を表す出力を前記メモリ手段から発生できるようにした請求項1記載のスマートウィンドウ。 - 前記制御手段はバッテリと共に組み込まれており、前記バッテリは、前記PE素子によって充電され、所望時に前記EC素子の充電および放電を行うように接続されるように配置されている請求項8記載のスマートウィンドウ。
- エレクトロクロミックセルへ分配される電流、またはそれから引き出される電流を制御する方法であって、
前記セル内に存在する電荷の予想値を定期的に算出し、該予想値を第1メモリ手段に記憶する段階と、
前記予想値を利用して、制御入力によって表されたセルの色の変化を達成するために必要なセル電荷の正味必要変化量を算出する段階と、
前記正味必要電荷変化量に基づいて第2メモリ手段に記憶されたルックアップテーブルを調べて、前記セルに加えるべき初期電流の大きさおよび極性を表す出力を前記ルックアップテーブルから生成する段階と、
前記電流をセルに加える段階と、
セルの電荷状態および必要な電荷の残量を繰り返し予想する段階と、
前記電荷残量を使用して前記ルックアップテーブルを繰り返し調べて、前記正味電荷変量化が達成されるか、前記電流が所定閾値より低くなるまで、前記第2メモリ手段の出力に従って該電流を調節する段階とを含む方法。 - 電流を前記ECセルに加えて淡色状態からのそれの充電を行う時に、該ECセルにおける電圧の上昇を監視する段階と、
電圧が所定レベルより上昇した時、ルックアップテーブルによって示された充電電流を補正因子で減算する段階とを含む請求項10記載の方法。 - 電流を前記ECセルに加えて淡色状態からのそれの充電を行う時に、該ECセルにおける電圧の上昇を監視する段階と、
電圧が所定レベルより上昇した時、別のルックアップテーブルに切り換える段階とを含む請求項10記載の方法。 - 前記ECセルがその淡色状態と着色状態とを繰り返した回数の計数値を記録する段階と、
前記計数値が所定レベルより高くなった時、ルックアップテーブルによって示された充電電流を補正因子で減算する段階とを含む請求項10記載の方法。 - 前記ECセルがその淡色状態と着色状態とを繰り返した回数の計数値を記録する段階と、
前記計数値が所定レベルより高くなった時、別のルックアップテーブルに切り換える段階とを含む請求項10記載の方法。
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