JP4309912B2 - ローラゲート - Google Patents

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Description

本発明は、ローラゲートに関し、特に、重量を軽減できると共にコスト削減を図ることができるローラゲートに関するものである。
一般に、河川や用水路等に設けられ止水や水位調整を行うための水門は、その開閉構造等の違いにより、種々のタイプに分類される。例えば、特開2003−129453号公報には、ガイドローラ7(主ローラ)によってゲート本体5の開閉をガイドするローラゲート1が開示されている。このローラゲート1は、ガイドローラ7が支持軸体8(主ローラ軸)によって回転自在に軸支され、その支持軸体8がゲート本体5に支持されることにより、ガイドローラ7がゲート本体5に取り付けられている。
ここで、図4を参照して、従来のローラゲート101におけるゲート本体110への主ローラ軸120の支持構造について説明する。図4は、従来のローラゲート101の斜視図である。
図4に示すように、従来のローラゲート101のゲート本体110は、スキンプレート111と、そのスキンプレート111の側端部に位置する端縦桁112と、その端縦桁112に対向してスキンプレート111に一端を溶接して連結される中間縦桁113とを主に備えて構成されている。
そして、そのゲート本体110の端縦桁112と中間縦桁113とによって主ローラ軸120が支持されることにより、主ローラ軸120に軸支された主ローラ130がゲート本体110に取り付けられている。
特開2003−129453号公報
しかしながら、上述のように構成されるローラゲート101では、端縦桁112と中間縦桁113との間には、製造上、溶接作業を行うスペースを確保しておかなければならないので、その分、端縦桁112と中間縦桁113との間隔が広がり、主ローラ軸120の長さが必要以上に長くなっていた。従って、ローラゲート全体の重量が重くなると共に材料コストが嵩むという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、重量を軽減できると共にコスト削減を図ることができるローラゲートを提供することを目的としている。
この目的を解決するために請求項1記載のローラゲートは、一対の支柱体間に昇降自在に配設されるゲート本体と、そのゲート本体に支持される主ローラ軸と、その主ローラ軸に回転自在に軸支されると共に前記一対の支柱体にそれぞれ配設されたガイド溝と係合して前記ゲート本体の昇降をガイドする少なくとも一対の主ローラとを備えるものであって、前記ゲート本体は、スキンプレートと、そのスキンプレートに配設される一対の端縦桁と、その端縦桁に連結される複数の主桁とを備え、その端縦桁は、前記スキンプレートに連結される第1フランジと、その第1フランジに一端が連結される第1ウェブと、その第1ウェブに対向して配設され前記第1フランジに一端が連結される第2ウェブと、前記第1フランジに対向して配設され前記第1ウェブ及び第2ウェブの他端を連結する第2フランジとを備えると共に、前記第1フランジと第1ウェブと第2ウェブと第2フランジとがそれぞれ連結されることにより箱形状に構成され、その端縦桁の前記第1ウェブと第2ウェブとによって前記主ローラ軸が支持されると共に、前記第1ウェブ及び第2ウェブの前記主ローラ軸を支持する支持部に前記主ローラ軸から作用されるねじり力が前記端縦桁を介して前記主桁に伝達される。
請求項2記載のローラゲートは、請求項1記載のローラゲートにおいて、前記端縦桁の第1フランジは、前記スキンプレートに一体形成されている。
請求項3記載のローラゲートは、請求項1又は2に記載のローラゲートにおいて、前記端縦桁は、前記第1フランジに一端が連結される第1裏当材と、前記第2フランジに一端が連結される第2裏当材とを備え、前記第1ウェブ又は第2ウェブのいずれか一方は、一端が前記第1裏当材の他端側に連結されることで前記第1フランジに連結されると共に、他端が前記第2裏当材の他端側に連結されることで前記第2フランジに連結される。
請求項4記載のローラゲートは、請求項1から3のいずれかに記載のローラゲートにおいて、前記端縦桁は、前記第1ウェブ及び第2ウェブが平板状に構成されると共に、第1ウェブ及び第2ウェブの前記主ローラ軸を支持する支持部にそれぞれ配設される支圧板を備え、その支圧板は、前記第1ウェブ及び第2ウェブの板厚よりも厚く構成されている。
請求項1記載のローラゲートによれば、ゲート本体の端縦桁は、第1フランジと第1ウェブと第2ウェブと第2フランジとがそれぞれ連結されることにより箱形状に構成されると共に、その端縦桁の第1ウェブと第2ウェブとによって主ローラ軸を支持し、その支持部に主ローラ軸から作用されるねじり力が箱形状の端縦桁を介して主桁に伝達される構造としたので、主ローラ軸に作用する荷重を主桁に円滑に伝達することができ、主ローラ軸を支持する端縦桁の第1ウェブと第2ウェブとの対向間隔を狭めることができる。よって、主ローラ軸の全長を短くすることができる。
即ち、従来のローラゲートのように、端縦桁と、その端縦桁に隣接する中間縦桁とによって主ローラ軸を支持する場合、それら端縦桁と中間縦桁との間には、製造上、溶接作業を行うスペースを確保しておかなければならないので、その分、端縦桁と中間縦桁との間隔が広がり、主ローラ軸の全長が必要以上に長くなっていた。従って、ローラゲート全体の重量が重くなると共に材料コストが嵩んでしまった。
これに対し、本発明におけるローラゲートよれば、箱形状に構成される端縦桁の第1ウェブと第2ウェブとによって主ローラ軸を支持することにより、主ローラ軸の長さを短くできるので、ローラゲート全体の重量を軽減できると共にコスト削減を図ることができるという効果がある。これにより、特に、多数の主ローラを備えるローラゲートにおいては、重量軽減およびコスト削減の効果が大きくなる。
請求項2記載のローラゲートによれば、請求項1記載のローラゲートの奏する効果に加え、端縦桁の第1フランジは、スキンプレートに一体形成されているので、部品点数を減らすことができ、その分、ローラゲート全体の重量を軽減できると共にコスト削減を図ることができるという効果がある。
請求項3記載のローラゲートによれば、請求項1又は2に記載のローラゲートの奏する効果に加え、端縦桁は、第1フランジに一端が連結される第1裏当材と、第2フランジに一端が連結される第2裏当材とを備えているので、第1ウェブ又は第2ウェブのいずれか一方は、一端が第1裏当材の他端側に連結されることで第1フランジに連結されると共に、他端が第2裏当材の他端側に連結されることで第2フランジに連結される。よって、端縦桁の製造時において、第1ウェブ又は第2ウェブを第1フランジ及び第2フランジに連結する際の位置決めが行い易く、作業性の向上を図ることができるという効果がある。従って、端縦桁の製造を容易に行うことができるという効果がある。
請求項4記載のローラゲートによれば、請求項1から3のいずれかに記載のローラゲートの奏する効果に加え、端縦桁は、第1ウェブ及び第2ウェブの主ローラ軸を支持する支持部にそれぞれ配設されると共に第1ウェブ及び第2ウェブの板厚よりも厚く構成される支圧板を備えているので、第1ウェブと第2ウェブとによって主ローラ軸を支持する際の端縦桁の支持強度を確保することができる。よって、第1ウェブ及び第2ウェブの板厚は、主ローラ軸から端縦桁に伝えられる荷重による曲げ強度、せん断強度およびねじり強度に対して十分な板厚を確保するのみで良く、ゲート本体に作用する水圧荷重による支圧強度を考慮しなくても良い。その結果、第1ウェブ及び第2ウェブの板厚を薄くでき、ローラゲート全体の重量を軽減することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の一実施形態におけるローラゲート1が配設された水門50の正面図であり、図1(b)は、図1(a)のIb−Ib線における水門50の断面図である。
まず、図1を参照して、水門50の概略構成について説明する。水門50は、河川や用水路等に設けられ止水や水位調整を行うためのものであり、図1に示すように、水路Rを挟んで立設する一対の支柱体60と、その一対の支柱体60間に配設されるローラゲート1と、そのローラゲート1を昇降させる駆動装置70とを主に備えて構成されている。
支柱体60は、図1に示すように、内部に鋼材を組み込んだ鉄筋コンクリートから角柱状に構成され、ローラゲート1と対向する面には、ガイド溝65が配設されている。
ガイド溝65は、後述するローラゲート1の主ローラ30と係合して駆動装置70によるローラゲート1の昇降をガイドするものであり、図1(b)に示すように、ステンレス鋼から断面コ字状に構成され、その凹部65aをローラゲート1に対向させて、支柱体60の長手方向(図1(a)上下方向)に延設されている。
また、図1(a)に示すように、支柱体60の最上部には、スラブ61が形成され、そのスラブ61には、駆動装置70が配設されている。
駆動装置70は、上述したようにローラゲート1を昇降させるための装置であり、図1(a)に示すように、駆動力を発生する駆動モータ71と、その駆動モータ71の駆動力をローラゲート1に伝達する伝達装置72とを主に備えて構成されている。
なお、本実施形態では、駆動モータ71が電力を駆動源とする電動モータから構成されると共に、伝達装置72が一対のラック72a及びピニオン(図示せず)を備えるラックアンドピニオン機構から構成されている。即ち、駆動モータ71の回転運動が伝達装置72のピニオンに伝達され、そのピニオンに伝達された駆動モータ71の回転運動がラック72aの直線運動に変換される。
また、図1(a)に示すように、ラック72aは、その運動方向を支柱体60の長手方向(図1(a)上下方向)に一致させて、ローラゲート1に連結されている。よって、ローラゲート1を支柱体60の長手方向(図1(a)上下方向)に沿って昇降させることができる。
ローラゲート1は、駆動装置70により昇降駆動されることで水路Rを開閉するものであり、図1に示すように、ゲート本体10と、そのゲート本体10に配設される主ローラ30とを主に備えて構成されている。ここで、図2を参照して、ローラゲート1の詳細構成について説明する。
図2(a)は、ローラゲート1の上面図であり、図2(b)は、図2(a)の矢印IIb方向から視たローラゲート1の正面図であり、図2(c)は、図2(a)の矢印IIc方向から視たローラゲート1の側面図である。また、図2(d)は、図2(b)のIId−IId線におけるローラゲート1の拡大断面図であり、図2(e)は、図2(b)のIIe−IIe線におけるローラゲート1の拡大断面図である。なお、図2(b)は、図1(a)の水門50を背面側(図1紙面裏側)から視たローラゲート1に対応する。
ゲート本体10は、ローラゲート1の骨格をなすものであり、図2に示すように、スキンプレート11と、そのスキンプレート11に配設される主桁12、中間縦桁13及び端縦桁20とを主に備えて構成されている。
スキンプレート11は、ゲート本体10の基体となるものであり、図2に示すように、略矩形平板状に構成され、その片面には、複数本の主桁12がそれぞれ立設されると共に、その主桁12に直交して複数本の中間縦桁13がそれぞれ立設されている。
主桁12は、ゲート本体10の剛性を確保するためのものであり、図2(d)に示すように、断面H形状に構成され、その対向する二辺の内の一辺がスキンプレート11に溶接され連結されると共に、図2(b)に示すように、スキンプレート11の幅方向(図2(b)左右方向)に延設されている。但し、主桁12は、断面H形状に構成される場合に限らず、例えば、断面コ形状、或いは、断面T形状に構成しても良い。なお、本実施形態では、図2(b)に示すように、5本の主桁12を備え、それら5本の主桁12がスキンプレート11の高さ方向(図2(b)上下方向)に配設されている。
中間縦桁13は、主桁12と同様にゲート本体10の剛性を確保するためのものであり、図2(e)に示すように、断面H形状に構成され、その対向する二辺の内の一辺がスキンプレート11に溶接され連結されると共に、図2(b)に示すように、スキンプレート11の高さ方向(図2(b)上下方向)に延設され主桁12間に介設されている。但し、中間縦桁13は、断面H形状に構成される場合に限らず、例えば、断面コ形状、或いは、断面T形状に構成しても良い。
なお、本実施形態では、図2(b)に示すように、5本の主桁12間にそれぞれ介設される4本の中間縦桁13を備え、それら4本の中間縦桁13がスキンプレート11の幅方向(図2(b)左右方向)に5列(合計20本)配設されている。
また、図2(b)に示すように、主桁12及び中間縦桁13が立設される面であってスキンプレート11の幅方向(図2(b)左右方向)両縁部には、一対の端縦桁20がそれぞれ配設されている。
端縦桁20は、ゲート本体10の剛性を確保すると共に後述する主ローラ軸40を支持するためのものであり、図2(b)に示すように、複数本の主桁12が連結されると共に、図2(e)に示すように、第1フランジ21と第1ウェブ22と第2フランジ23と第2ウェブ24とを備え、それら第1フランジ21、第1ウェブ22、第2フランジ23及び第2ウェブ24がそれぞれ連結され箱形状に構成されている。
第1フランジ21は、図2(e)に示すように、略矩形平板状に構成され、その片面がスキンプレート11に溶接され連結されている。また、この第1フランジ21の他方の面には、第1ウェブ22が立設されると共に、その第1ウェブ22に対向して第2ウェブ24が立設されている。
第1ウェブ22は、図2(e)に示すように、略矩形平板状に構成され、その一端が第1フランジ21に溶接され連結されると共に、他端が第2フランジ23に溶接され連結されている。
また、この第1ウェブ22には、その長手方向(図2(e)紙面表裏方向)に所定間隔で4個の支持孔22aがそれぞれ穿設されている。支持孔22aは、主ローラ軸40を挿通するためのものであり、この支持孔22aに主ローラ軸40を挿通することで、主ローラ軸40が端縦桁20に支持される。
第2フランジ23は、図2(e)に示すように、略矩形平板状に構成され、その片面には、第1ウェブ22及び第2ウェブ24がそれぞれ連結され第1フランジ21に対向して配設されている。
第2ウェブ24は、図2(e)に示すように、略矩形平板状に構成され、その一端を第1裏当材25に当接して溶接され連結されると共に、他端を第2裏当材26に当接して溶接され連結されている。第1裏当材25は、図2(e)に示すように、略矩形平板状に構成され、その一端が第1フランジ21に溶接され連結されている。第2裏当材26は、図2(e)に示すように、略矩形平板状に構成され、その一端が第2フランジ23に溶接され連結されている。
また、図2(e)に示すように、第1フランジ21と第2フランジ23との対向間の寸法L1に対して、第1裏当材25の寸法L2及び第2裏当材26の寸法L3は略同寸法に構成され、それら寸法L2及び寸法L3は、第2ウェブ24の寸法L4よりも短く構成されると共に(L2=L3<L4)、第1裏当材25と第2ウェブ24との当接量L5及び第2裏当材26と第2ウェブ24との当接量L6は略同寸法に構成され、それら寸法L5及び寸法L6は、第1裏当材25の寸法L2及び第2裏当材26の寸法L3よりも短く構成されている(L5=L6<L2=L3)。
また、第2ウェブ24には、その長手方向(図2(e)紙面表裏方向)に、第1ウェブ22に穿設された支持孔22aと同一間隔で4個の支持孔24aがそれぞれ穿設されている。この支持孔24aは、支持孔22aと同様に主ローラ軸40を挿通するためのものであり、この支持孔24aに主ローラ軸40を挿通することで、主ローラ軸40が端縦桁20に支持される。
主ローラ30は、支柱体60に配設されたガイド溝65と係合して駆動装置70によるローラゲート1の昇降をガイドすると共にゲート本体10に作用する水圧荷重を支柱体60に伝達するためのものであり、図2(e)に示すように、肉厚の円筒状に構成され、ベアリング35を介して主ローラ軸40に回転自在に軸支されている。
主ローラ軸40は、図2(e)に示すように、軸状に構成され、上述したように端縦桁20の第1ウェブ22に穿設された支持孔22a及び第2ウェブ24に穿設された支持孔24aにそれぞれ挿通され支圧板41によって端縦桁20に支持されている。
支圧板41は、図2(e)に示すように、略矩形平板状に構成され、2つの支圧板41が第1ウェブ22及び第2ウェブ24の主ローラ軸40を支持する支持部にそれぞれ溶接され配設されている。なお、この支圧板41には、主ローラ軸40の軸径と略同一径の支持孔(図示せず)が穿設されており、その支持孔に主ローラ軸40を挿通することで、主ローラ軸40が端縦桁20に支持される。
また、この支圧板41は、その板厚D1が第1ウェブ22の板厚D2及び第2ウェブ24の板厚D3よりも厚く構成されている(D1>D2,D1>D3)。よって、第1ウェブ22と第2ウェブ24とによって主ローラ軸40を支持する際の端縦桁20の支持強度を確保することができる。
また、上述した主ローラ軸40の外周面一端側には、図2(e)に示すように、係止溝40aが凹設されている。係止溝40aは、固定体45を係止するためのものであり、この係止溝40aに係止された固定体45が第2ウェブ24に配設された支圧板41に締結されることで、端縦桁20に支持された主ローラ軸40がゲート本体10に固定される。これにより、主ローラ軸40に軸支された主ローラ30がゲート本体10に取り付けられる。
なお、本実施形態では、図2(b)に示すように、8個の主ローラ30を備え、それら8個の主ローラ30がゲート本体10の幅方向(図2(b)左右方向)両側に各4個ずつ配設されている。
上述のように構成されるローラゲート1によれば、ゲート本体10の端縦桁20は、第1フランジ21と第1ウェブ22と第2ウェブ24と第2フランジ23とがそれぞれ連結されることにより箱形状に構成されると共に、その端縦桁20の第1ウェブ22と第2ウェブ24とによって主ローラ軸40を支持し、その支持部に主ローラ軸40から作用されるねじり力が箱形状の端縦桁20を介して主桁12に伝達される構造としたので、主ローラ軸40に作用する荷重を主桁12に円滑に伝達することができ、主ローラ軸40を支持する端縦桁20の第1ウェブ22と第2ウェブ24との対向間隔を狭めることができる。よって、主ローラ軸40の全長を短くすることができる。
即ち、従来のローラゲートのように、端縦桁と、その端縦桁に隣接する中間縦桁とによって主ローラ軸40を支持する場合、それら端縦桁と中間縦桁との間には、製造上、溶接作業を行うスペースを確保しておかなければならないので、その分、端縦桁と中間縦桁との間隔が広がり、主ローラ軸40の全長が必要以上に長くなっていた。従って、ローラゲート1全体の重量が重くなると共に材料コストが嵩んでしまった。
これに対し、本実施形態におけるローラゲート1よれば、箱形状に構成される端縦桁20の第1ウェブ22と第2ウェブ24とによって主ローラ軸40を支持することにより、主ローラ軸40の長さを短くできるので、ローラゲート1全体の重量を軽減できると共にコスト削減を図ることができる。
また、本実施形態におけるローラゲート1によれば、端縦桁20は、第1フランジ21に一端が連結される第1裏当材25と、第2フランジ23に一端が連結される第2裏当材26とを備えているので、第2ウェブ24は、一端が第1裏当材25の他端側に連結されることで第1フランジ21に連結されると共に、他端が第2裏当材26の他端側に連結されることで第2フランジ23に連結される。よって、端縦桁20の製造時において、第2ウェブ24を第1フランジ21及び第2フランジ23に連結する際の位置決めが行い易く、作業性の向上を図ることができる。従って、端縦桁10の製造を容易に行うことができる。
また、端縦桁20は、支圧板41を備えているので、第1ウェブ22と第2ウェブ24とによって主ローラ軸40を支持する際の端縦桁20の支持強度を確保することができる。よって、第1ウェブ22及び第2ウェブ24の板厚D2,D3は、主ローラ軸40から端縦桁20に伝えられる荷重による曲げ強度、せん断強度およびねじり強度に対して十分な板厚を確保するのみで良く、ゲート本体10に作用する水圧荷重による支圧強度を考慮しなくても良い。その結果、第1ウェブ22及び第2ウェブ24の板厚D2,D3を薄くでき、ローラゲート1全体の重量を軽減することができる。
次いで、図3を参照して、上述のように構成されるローラゲート1の製造方法について説明する。但し、ここでは、ゲート本体10に配設される端縦桁20の製造方法についてのみ説明する。
図3は、端縦桁20の製造工程を示した工程系統図であり、端縦桁20を製造する様子が時系列的に図示されている。なお、図3は、図2(b)の矢印III方向から視た端縦桁20の上面図に対応する。また、図3(a)及び図3(b)では、第1ウェブ22の一部が省略され図示されている。
端縦桁20の製造に際しては、まず、図3(a)に示すように、第1フランジ21、第1ウェブ22及び第2フランジ23をそれぞれ溶接して連結する(第1連結工程)。具体的には、第1ウェブ22の表裏両面に溶接を施して、溶接部W1,W2及びW3,W4を第1ウェブ22の長手方向(図3(a)紙面表裏方向)に連続して形成する。
第1連結工程の後は、図3(b)に示すように、第1裏当材25の一端を、第1連結工程で連結された第1ウェブ22に対向させて第1フランジ21に溶接して連結する(第2連結工程)。具体的には、第1裏当材25を第1ウェブ22の反対側(図3右側)から開先溶接を施して、溶接部W5を第1裏当材25の長手方向(図3(a)紙面表裏方向)に連続して形成する。
第2連結工程の後は、図3(c)に示すように、第2裏当材26の一端を、第1連結工程で連結された第1ウェブ22に対向させて第2フランジ23に溶接して連結する(第3連結工程)。具体的には、第2裏当材26を第1ウェブ22の反対側(図3右側)から開先溶接を施して、溶接部W6を第2裏当材26の長手方向(図3(a)紙面表裏方向)に連続して形成する。
なお、W2及びW4の溶接作業に支障がなければ、第1連結工程の前に第1フランジ21と第1裏当材25とを、第2フランジ23と第2裏当材26とを、それぞれ予め溶接して連結しておいても良い。その際には、図3(b)及び図3(c)Bに示すように、第1裏当材25及び第2裏当材26の表裏両面にそれぞれ溶接を施して、溶接部W5,W7及び溶接部W6,W8を第1裏当材25及び第2裏当材26の長手方向(図3(a)紙面表裏方向)に連続してそれぞれ形成する。
第3連結工程の後は、図3(d)に示すように、第2連結工程で第1フランジ21に一端が連結された第1裏当材25の他端および、第3連結工程で第2フランジ23に一端が連結された第2裏当材26の他端に第2ウェブ24を溶接して連結する(第4連結工程)。具体的には、第2ウェブ24に片面側(図3右側)から溶接を施して、溶接部W9,W10を第2ウェブ24の長手方向(図3(a)紙面表裏方向)に連続して形成する。
これにより、端縦桁20の製造時において、第2ウェブ24を第1フランジ21及び第2フランジ23に溶接して連結する際の位置決めが行い易く、作業性の向上を図ることができる。従って、端縦桁20の製造を容易に行うことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、ゲート本体10が第1フランジ21を備え、その第1フランジ21に第1ウェブ22及び第2ウェブ24がそれぞれ連結される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第1フランジ21をスキンプレート11に一体形成して構成しても良い。この場合には、部品点数を減らすことができ、その分、ローラゲート1全体の重量を軽減できると共にコスト削減を図ることができる。
また、上記実施形態では、8個の主ローラ30を備える場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、4個または6個の主ローラ30で構成しても良く、或いは、10個以上で構成しても良い。
また、上記実施形態では、主ローラ軸40が係止溝40aに係止された固定体45によってゲート本体10に固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、主ローラ軸40の外周面一端側におねじを螺刻し、そのおねじに対応するめねじが螺刻されたナットを主ローラ軸40のおねじに螺合することで、主ローラ軸40をゲート本体10に固定しても良い。
(a)は、本発明の一実施形態におけるローラゲートが配設された水門の正面図であり、(b)は、図1(a)のIb−Ib線における水門の断面図である。 (a)は、ローラゲートの上面図であり、(b)は、図2(a)の矢印IIb方向から視たローラゲートの正面図であり、(c)は、図2(a)の矢印IIc方向から視たローラゲートの側面図である。また、(d)は、図2(b)のIId−IId線におけるローラゲートの拡大断面図であり、(e)は、図2(b)のIIe−IIe線におけるローラゲートの拡大断面図である。 端縦桁の製造工程を示した工程系統図である。 従来のローラゲートの斜視図である。
符号の説明
1 ローラゲート
10 ゲート本体
11 スキンプレート
12 主桁
20 端縦桁
21 第1フランジ
22 第1ウェブ
23 第2フランジ
24 第2ウェブ
25 第1裏当材
26 第2裏当材
30 主ローラ
40 主ローラ軸
41 支圧板
60 支柱体
65 ガイド溝

Claims (4)

  1. 一対の支柱体間に昇降自在に配設されるゲート本体と、そのゲート本体に支持される主ローラ軸と、その主ローラ軸に回転自在に軸支されると共に前記一対の支柱体にそれぞれ配設されたガイド溝と係合して前記ゲート本体の昇降をガイドする少なくとも一対の主ローラとを備えるローラゲートにおいて、
    前記ゲート本体は、スキンプレートと、そのスキンプレートに配設される一対の端縦桁と、その端縦桁に連結される複数の主桁とを備え、
    その端縦桁は、前記スキンプレートに連結される第1フランジと、その第1フランジに一端が連結される第1ウェブと、その第1ウェブに対向して配設され前記第1フランジに一端が連結される第2ウェブと、前記第1フランジに対向して配設され前記第1ウェブ及び第2ウェブの他端を連結する第2フランジとを備えると共に、前記第1フランジと第1ウェブと第2ウェブと第2フランジとがそれぞれ連結されることにより箱形状に構成され、
    その端縦桁の前記第1ウェブと第2ウェブとによって前記主ローラ軸が支持されると共に、前記第1ウェブ及び第2ウェブの前記主ローラ軸を支持する支持部に前記主ローラ軸から作用されるねじり力が前記端縦桁を介して前記主桁に伝達されることを特徴とするローラゲート。
  2. 前記端縦桁の第1フランジは、前記スキンプレートに一体形成されていることを特徴とする請求項1記載のローラゲート。
  3. 前記端縦桁は、前記第1フランジに一端が連結される第1裏当材と、前記第2フランジに一端が連結される第2裏当材とを備え、
    前記第1ウェブ又は第2ウェブのいずれか一方は、一端が前記第1裏当材の他端側に連結されることで前記第1フランジに連結されると共に、他端が前記第2裏当材の他端側に連結されることで前記第2フランジに連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載のローラゲート。
  4. 前記端縦桁は、前記第1ウェブ及び第2ウェブが平板状に構成されると共に、それら第1ウェブ及び第2ウェブの前記主ローラ軸を支持する支持部にそれぞれ配設される支圧板を備え、
    その支圧板は、前記第1ウェブ及び第2ウェブの板厚よりも厚く構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のローラゲート。
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