JP4309907B2 - 締結装置 - Google Patents

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この出願は、ボルト・ナット等の締結部材に対する自動締結装置に関する。
締結作業を迅速化するため、ボルト・ナットの着座までは低トルク・高速回転でソケットを回転させる高速駆動部と、着座後高トルクで締結する高トルク駆動部を備えた締結装置が公知である(特許文献1参照)。
また、ソケットの回転をラックアンドピニオン機構を利用して行うものも公知である(特許文献2参照)。
特開平7−34797号公報 特開2002−200569号公報
ところで、上記2系統の駆動手段を有するものは、高速駆動部をモータ駆動式とし、高トルク駆動部列としてラチェットをシリンダ駆動するようになっている。このため、装置に2通りの異なる動力源を有する駆動機構を必要とするため、駆動・伝達構造が別々となり、装置が複雑・大型化した。
そこで本願は、単一の動力源で駆動させ、かつ動力伝達も簡単にすることにより、装置を簡単・小型化することを目的とする。
上記課題を解決するため締結装置に係る請求項1の発明は、ワークへ締結部材を締結するための締結部と、この締結部を回転駆動させるための駆動機構とを備え、
前記駆動機構は、締結部材を高速で着座位置へ送り込む高速駆動部と、
その後、締結部材を高トルクで締結するための高トルク駆動部とを備え、
これら高速駆動部と高トルク駆動部とを同一の動力源により駆動するとともに、締結部材の着座までは高速駆動部により駆動し、着座後は高トルク駆動部により駆動するように動力伝達を切り換える切換手段を備えた締結装置において、
前記駆動機構は、高速低トルクで出力する高速ギヤ列と、低速高トルクで出力する高トルクギヤ列を備え、各ギヤ列はラックアンドピニオン機構で駆動され、
このラックアンドピニオン機構は、共通の動力源で駆動される一対の高速側ラックとトルク側ラックを備え、
高速側ラックは前記高速ギヤ列を噛み合い駆動し、トルク側ラック前記低速ギヤ列を噛み合い駆動するとともに、
高速側ラックとトルク側ラックは、締結部材の着座まで、同一の動力源で同時に駆動され、かつ前記切換手段は高速ギヤ列の出力のみを前記締結部へ伝達し、
締結部材が着座すると、高速側ラックのみが駆動停止され、前記切換手段は低速ギヤ列の出力のみを前記締結部へ伝達することを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記高速ギヤ列と低速ギヤ列の各出力ギヤは、同軸の出力軸上に支持され、この出力軸から前記締結部へ回転駆動力を伝達するとともに、
前記切換手段は、前記出力軸と前記各出力ギヤとの間に設けられたワンウエイクラッチにより、前記出力軸に対する前記高速ギヤ列からの出力伝達と低速ギヤ列からの出力伝達を切り換えることを特徴とする。
請求項3の発明は上記請求項2において、前記駆動機構が前記高速駆動部に締結部材の着座により前記高速側ラックへの動力伝達を停止する高速側エスケープ機構を備えることを特徴とする。
請求項4の発明は上記請求項3において、前記駆動機構が前記高速側エスケープ機構に加えて前記高トルク駆動部に、締結完了時の所定トルクで前記低速側ラックへの動力伝達を停止するトルク側エスケープ機構を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は上記請求項3又は4において、前記高速側及び低速側エスケープ機構はそれぞれ、前記高速側ラックとトルク側ラックの各端部を摺動可能に支持するとともに前記動力源により移動されるホルダプレートと、このホルダプレートに対して所定の設定荷重で前記高速側ラックとトルク側ラックの各端部を押しつけるエスケープスプリングとを備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、締結部材を高速で着座位置へ送り込む高速駆動部と、その後、締結部材を高トルクで締結するための高トルク駆動部とを同一の動力源により駆動するとともに、締結部材の着座までは高速駆動部により駆動し、着座後は高トルク駆動部により駆動するように動力伝達を切り換える切換手段を備えたので、動力源を単一化でき、かつ動力伝達経路も同様構造のもので構成できるようになり、装置を簡単・小型化できる。
そのうえ、共通の動力源で駆動される高速側ラックとトルク側ラックを備え、共通の動力源で両ラックを駆動するので、種類が異なる複数の動力を用いる必要がなく、装置の構造を簡単化する。
また、ラック・ピニオン機構による駆動形式のため、ラックを進退させるだけで、簡単かつ確実な駆動を可能にする。
しかも、高速ギヤ列,高トルクギヤ列をほぼ同様構成の機構として構成できるので、動力伝達構造を簡単化できる。また、ギヤ機構とすることでコンパクトに構成できる。
請求項2の発明によれば、ワンウェイクラッチにより、ギヤ機構におけるる2系統の動力伝達経路切換を簡単な構造で可能にする。
請求項3の発明によれば、駆動機構は、締結部材の着座により動力伝達を停止する高速側エスケープ機構を備えるので、着座までは高速駆動部で締結部材を高速送りするとともに、着座後は高速側エスケープ機構により高速駆動部に対する動力伝達を自動的に停止して、高トルク駆動部による高トルクでの締結に切り換えることができる。
請求項4の発明によれば、高速側エスケープ機構に加えて、トルク側エスケープ機構を設けたので、高トルク駆動部による締結が続行され、次第にトルクが増加し、やがて締結完了時の所定トルクになると、トルク側エスケープ機構により自動的に高トルク駆動部に対する動力伝達が停止され、過大トルクによる締結を防止し、適切なトルクで締結作業を完了させることができる。
請求項5の発明によれば、各エスケープ機構は、動力源からラックへの動力伝達を断続する簡単な構造として構成できる。
以下、ボルト締結装置として構成された実施例を図面に基づいて説明する。
図1は装置全体の平面構成を概略的に示す図、図2は装置の斜視図である。
これらの図において、このボルト締結装置は、動力源としてのエアシリンダ1と、このエアシリンダ1の伸縮ロッド2により進退する(図の右方、すなわち締結方向への移動を前進、逆方向への移動を後退とする)ホルダプレート3と、このホルダプレート3によって進退する一対のラック(高速ラック4a及びトルクラック4b)と、これらのラックの直線運動をラックアンドピニオン機構を介して回転出力に変換するギヤ機構5を備える。ギヤ機構5の出力軸(図示省略)にはソケット6が一体回転するように設けられ、このソケット6に保持されているボルト7を、ワーク8のナット穴9(図1)へ締結するようになっている。
各ラックの後端側はエスケープ機構を介してホルダプレート3側へ摺動自在に支持され、他端側はエアシリンダ1上に一体化されているホルダ1aに対して進退自在に支持されている。エスケープ機構は、高速ラック4a側の高速側エスケープ機構10aとトルクラック4b側のトルク側エスケープ機構10bを備える。高速ラック4a及びトルクラック4bはそれぞれ前進することによりギヤ機構5のピニオンギヤ20、30を回転駆動する。
ボルト7がワーク8の入り口へ着座するまでは、高速ラック4aにより駆動されたギヤ機構5が低トルク高速回転出力でソケット6を回転させ、ボルト7の高速送り込みを実現する。
ボルト7がワーク8の締結部へ着座すると、高速側エスケープ機構10aがそのトルク増大を感知して高速ラック4aをホルダプレート3に対してフリーとすることにより、高速ラック4aへの動力伝達を遮断する。
以下、ホルダプレートに各ラックが連動する状態を非エスケープ状態、フリーとなって連動しない状態をエスケープ状態とし、高速側エスケープ機構10aがエスケープ状態となるトルクを着座トルクということにする。また着座とは、ボルト7の頭部が、ナット穴9の開口端部又はその上に重ねられた締結部材に当接してトルク増になる状態をいう。
ボルト7の着座後は、高速ラック4aによる駆動がエスケープされるが、トルクラック4bによる駆動はまだエスケープされないため、トルクラック4bにより駆動してギヤ機構5が高トルク低速回転出力でソケット6を回転させ、ボルト7を所定トルクで締結完了する。以下、このときの所定トルクを締結完了トルクという。
ボルト7のトルクが締結完了トルクになると、その反力がトルクラック4bから伝達されたトルク側エスケープ機構10bはエスケープ状態となり、トルクラック4bをホルダプレート3に対してフリーとすることにより、トルクラック4bへの動力伝達を遮断する。
トルク側エスケープ機構10bのエスケープにより締結が完了するので、その後、ワーク8を取り出し、手動又は自動によりエアシリンダ1の伸縮ロッド2を後退させれば、ホルダプレート3は当初位置に戻り、高速ラック4a及びトルクラック4bがそれぞれ当初の状態に復帰し、さらに高速側エスケープ機構10a及びトルク側エスケープ機構10bも当初の作動前状態に復帰するので、次の締結が可能となる。
以下、エスケープ機構について説明する。図3は非エスケープ状態、図4はエスケープ状態をそれぞれ示す斜視図である。これらの図において、高速側エスケープ機構10a、10bはそれぞれ、ホルダプレート3の背面に設けられたブラケット11へ回動自在に支持されたL字形レバー12と、このL字形レバー12をラックの前進側へ回動付勢するエスケープスプリング13を備える。
各ラックの反力がエスケープスプリング13の設定荷重より大きくなると、エスケープスプリング13の弾力に抗してL字形レバー12が回動し、ラックをフリーにして後退させ(図4)、ホルダプレート3からラックへの動力伝達を遮断し、ラックによるギヤ機構5の駆動を停止するように構成される。
L字形レバー12は、ブラケット11へ軸14により回動自在に支持され、一方の腕部12aを高速ラック4aの端部に設けられた頭部15に当接し、他端をエスケープスプリング13の一端に当接している。エスケープスプリング13の他端はブラケット11に取付けられているアジャストボルト16の先端に支持され、アジャストボルト16を進退させることによりバネ力を微調整できる。
各エスケープスプリング13のセット荷重は、高速側の高速側エスケープ機構10aにおけるものが着座トルクと均衡する程度、高トルク側のトルク側エスケープ機構10bにおけるものが締結完了トルクに均衡する程度となるようそれぞれ設定される。なおエスケープスプリング13は図示のコイルスプリングに限らず種々な形式が可能である。
図5はギヤ機構5の構成を示す。ギヤ機構5は高速ギヤ列17及び高トルクギヤ列18の2系統のギヤ列で構成される。高速ギヤ列17は高速ラック4aにて駆動されるピニオンギヤ20と、このピニオンギヤ20と一体化されている大径ギヤ21と、この大径ギヤ21により駆動される小径ギヤ22とを備え、小径ギヤ22が設けられている主軸23を介して同軸の駆動傘歯車24へ駆動力を増速して伝達する。
駆動傘歯車24は出力傘歯車25と噛み合い、出力傘歯車25はソケット6と同軸の出力軸26上に形成されているので、出力傘歯車25を回転させることによりソケット6を回転駆動する。小径ギヤ22と主軸23の間にはワンウェイクラッチ26が設けられ、小径ギヤ22が主軸23より高速に回転するときのみ、小径ギヤ22の回転を主軸23へ伝達する。
ピニオンギヤ20と大径ギヤ21は主軸23と平行な副軸27上にベアリング28、29で回転自在に支持されている。
高トルクギヤ列18側は、トルクラック4bと噛み合うピニオンギヤ30及びこれと噛み合う大径の減速ギヤ31とからなり、ピニオンギヤ30は副軸27上にベアリング32を介して回転自在に支持され、ピニオンギヤ20及び大径ギヤ21と同軸で支持されている。
ピニオンギヤ30は減速ギヤ31を減速回転させる。減速ギヤ31はワンウエイクラッチ33を介して主軸23上に支持され、主軸23の回転よりも減速ギヤ31側の回転が速くなるときのみ、回転出力を主軸23へ伝達し、駆動傘歯車24を主軸23と一体に回転させる。
高速ギヤ列17は低トルク高速回転出力を得るため、例えば、歯数比を、ピニオンギヤ20:大径ギヤ21:小径ギヤ22=10:48:10として、10倍で伝達するようになっている。
高トルクギヤ列18は、高トルク低速回転出力を得るため、例えば、歯数比をピニオンギヤ30:減速ギヤ31=10:42とし、トルク伝達が4.8倍程度となるようになっている。
なお、これらのギヤ比は任意に設定可能であり、歯数比を調整して、より高速化・高トルク化するよう設定することもできる。
高速ギヤ列17と高トルクギヤ列18の切り換えは、エスケープ機構との連動で行われる。ボルト7の着座前までは、高速ラック4a及びトルクラック4bが共にピニオンギヤ20及びピニオンギヤ30をそれぞれ駆動するが、この段階では小径ギヤ22の回転が速いので、ワンウエイクラッチ26が接続となり、同33が断絶となり、高速ギヤ列17側の回転のみが出力傘歯車25へ伝達される。このとき高トルクギヤ列18はアイドル状態となる。
着座後は、高速ラック4aの駆動力がエスケープされるため、ピニオンギヤ20は駆動されず、ピニオンギヤ30のみがトルクラック4bで駆動されて、減速ギヤ31を減速回転させる。このとき、副軸27上のピニオンギヤ20及び大径ギヤ21はそれぞれベアリング28、29で回転自在であるため回転せず、その結果、小径ギヤ22は回転されない。またワンウエイクラッチ26は主軸23側の回転が速くなるため、断絶状態となる。したがって、駆動傘歯車24へは減速ギヤ31の回転のみが伝えられることになり、高トルク低速回転で出力傘歯車25を駆動する。
図6は高速系及び高トルク系の各駆動を対比説明するための図である。図中のA・B・Cは高速ギヤ列による駆動状態であり、Aはギヤ機構5における回転伝達経路を示し、
高速ラック4a→ピニオンギヤ20→大径ギヤ21→小径ギヤ22→主軸23→駆動傘歯車24→出力傘歯車25、
と回転が伝達され、出力軸26を高速・低トルクで回転駆動する。
Bは着座前の状態を示し、高速側エスケープ機構10aは非エスケープ状態であって、ホルダープレート3は高速ラック4aを前進側へ押圧付勢し、高速ラック4aによるピニオンギヤ20の駆動を可能にする。
Cは着座後であり、ソケット6から小径ギヤ22側へ伝えられる着座荷重の反力により高速ラック4aが高速側エスケープ機構10aをエスケープ状態となって高速ラック4aをフリーにする。
D・E・Fは、高トルクギヤ列18による駆動状態であり、Dはギヤ機構5における回転伝達経路を示し、
トルクラック4b→ピニオンギヤ30→減速ギヤ31→主軸23→駆動傘歯車24→出力傘歯車25と、
回転が伝達され、出力軸26を低速・高トルクで回転駆動する。
Eは着座前の状態を示し、高トルクギヤ列18はアイドル状態であり、主軸23に回転力を伝達しない。
Fは着座後の状態であり、着座後も締結完了までのストロークSに相当する間はトルク側エスケープ機構10bが非エスケープ状態を継続し、トルクラック4bによりピニオンギヤ30を駆動し、さらに減速ギヤ31を減速回転させて出力傘歯車25へ低速高トルク回転を出力する。
その後、締め付けが完了し、締結完了トルクに達すると、トルク側エスケープ機構10bも高速側と同様にエスケープ状態となり、トルクラック4bによるピニオンギヤ30の駆動を停止する。
図7はエスケープタイミングチャートである。まず締結スタートすると、高速ラック4a及びトルクラック4bは並んで前進する。やがて着座すると、高速側エスケープ機構10aがエスケープ状態となり、高速ラック4aは前進を停止するが、トルクラック4bは引き続き前進し、トルクを増大するトルクアップが開始され、高トルクでの締結を行う。
その後、締結完了トルクに達するとトルク増大が終了し、トルク側エスケープ機構10bもエスケープ状態となり、トルクラック4bも前進を停止してトルクアップが終了する。
続いてホルダプレート3を戻すと、やがて高速側エスケープ機構10a,10bが戻り、全体が当初状態に戻る。
このように、着座までは、高速ギヤ列17により高速でボルト7を送り込み、着座後は、高トルクギヤ列18により締結完了トルクまで締め上げるので、迅速な締結作業が可能になる。
しかも、共通の動力源であるエアシリンダ1により両ラックを駆動するので、種類が異なる複数の動力を用いる必要がなく、装置の構造を簡単化し、装置の小型化を可能にする。
また、ラック・ピニオン機構による駆動形式のため、エアシリンダ1でホルダプレート3を進退させるだけで、簡単かつ確実な駆動を可能にする。
しかも高速ギヤ列17,高トルクギヤ列18をほぼ同様構成の機構として構成できるので、動力伝達構造を簡単化できる。また、ギヤ機構とすることでコンパクトに構成できる。
そのうえ、エスケープ機構を設けることにより、所定のトルクで高速ギヤ列17と高トルクギヤ列18を確実に選択切り換えできるので、簡単な構造で2系統の動力伝達経路を制御できる。このとき高速側エスケープ機構10aを設けることにより、高速送りとトルクアップの切換をタイミング良く自動的に行えるとともに、高トルク側エスケープ機構10bを設けることにより過大トルクによる締結を防止し、適切なトルクで締結作業を完了させることができる。
さらに、ワンウェイクラッチにより、ギヤ機構におけるる2系統の動力伝達経路切換を簡単な構造で可能にする。
なお、エスケープ機構は必ずしも実施例構造である必要はなく、公知のクラッチ機構を用いて伝達を制御することもできる。
また、動力源はエアシリンダ1のみならず、電動モータなど、他の形式ものを適宜用いることができる。
さらに、ボルト用締結装置のみならず、ナットの締結装置としても使用できる。
装置全体の平面構成を概略的に示す図 装置の斜視図 非エスケープ状態にあるエスケープ機構の斜視図 エスケープ状態にあるエスケープ機構の斜視図 ギヤ機構の構成を示す図 高速系及び高トルク系の各駆動を対比説明するための図 エスケープタイミングを示す図
符号の説明
1:エアシリンダ、2:伸縮ロッド、3:ホルダプレート、4:ラック、5:締結部、6:ソケット、7:ボルト、8:ワーク、9:ナット穴、10:エスケープ機構、13:エスケープスプリング

Claims (5)

  1. ワークへ締結部材を締結するための締結部と、この締結部を回転駆動させるための駆動機構とを備え、
    前記駆動機構は、締結部材を高速で着座位置へ送り込む高速駆動部と、
    その後、締結部材を高トルクで締結するための高トルク駆動部とを備え、
    これら高速駆動部と高トルク駆動部とを同一の動力源により駆動するとともに、締結部材の着座までは高速駆動部により駆動し、着座後は高トルク駆動部により駆動するように動力伝達を切り換える切換手段を備えた締結装置において、
    前記駆動機構は、高速低トルクで出力する高速ギヤ列と、低速高トルクで出力する高トルクギヤ列を備え、各ギヤ列はラックアンドピニオン機構で駆動され、
    このラックアンドピニオン機構は、共通の動力源で駆動される一対の高速側ラックとトルク側ラックを備え、
    高速側ラックは前記高速ギヤ列を噛み合い駆動し、トルク側ラック前記低速ギヤ列を噛み合い駆動するとともに、
    高速側ラックとトルク側ラックは、締結部材の着座まで、同一の動力源で同時に駆動され、かつ前記切換手段は高速ギヤ列の出力のみを前記締結部へ伝達し、
    締結部材が着座すると、高速側ラックのみが駆動停止され、前記切換手段は低速ギヤ列の出力のみを前記締結部へ伝達することを特徴とする締結装置。
  2. 前記高速ギヤ列と低速ギヤ列の各出力ギヤは、同軸の出力軸上に支持され、この出力軸から前記締結部へ回転駆動力を伝達するとともに、
    前記切換手段は、前記出力軸と前記各出力ギヤとの間に設けられたワンウエイクラッチにより、前記出力軸に対する前記高速ギヤ列からの出力伝達と低速ギヤ列からの出力伝達を切り換えることを特徴とする請求項1の締結装置。
  3. 前記駆動機構は、締結部材の着座により前記高速側ラックへの動力伝達を停止する高速側エスケープ機構を前記高速駆動部に備えることを特徴とする請求項の締結装置。
  4. 前記駆動機構は、前記高速側エスケープ機構に加えて前記高トルク駆動部に、締結完了時の所定トルクで前記低速側ラックへの動力伝達を停止するトルク側エスケープ機構を備えることを特徴とする請求項3の締結装置。
  5. 前記高速側及び低速側エスケープ機構はそれぞれ、前記高速側ラックとトルク側ラックの各端部を摺動可能に支持するとともに前記動力源により移動されるホルダプレートと、このホルダプレートに対して所定の設定荷重で前記高速側ラックとトルク側ラックの各端部を押しつけるエスケープスプリングとを備えることを特徴とする請求項3又は4の締結装置。
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