JP4308451B2 - 補聴器の制御装置および補聴器の制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話から出力されるトーン信号を利用して補聴器の各種特性を設定することができる補聴器の制御装置および補聴器の制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に使用される補聴器にあっては、使用者の聴覚の状態に応じた種々の特性(例えば、音量、使用周波数)に設定することが可能となっており、この特性を設定するに際しては専用の制御装置を使用している。
【0003】
従来のこの種の制御装置としては、例えば、特開平2−149200号公報に記載されたようなものがあり、このものは、マイクロコントローラ、マスタープログラムモジュール、補聴器の特性データが記憶されるファームプログラムモジュール、キーボード、ディスプレイ、補聴器インターフェース等を備えている。
【0004】
ファームプログラムモジュールには、複数個の補聴器が装着可能となっており、各メーカーの補聴器の種類によって必要とされる特性データの方式の選択が可能になっている。この選択時に、操作者はディスプレイに指示された項目をキーボードで選択しながら書込みデータの設定を行ない、この書込みデータで補聴器の各種特性を設定するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の制御装置にあっては、キーボードやディスプレイを備えた専用のコントローラが必要となるため、装置の部品点数が増大してしまうとともに大型化してしまうという問題があった。
【0006】
また、補聴器の設定は専門の技術者が行なう必要があり、専門の技術者が制御装置の前で補聴器の設定をしなければならず、すなわち、使用者が制御装置のある場所に行かなければならず補聴器を遠隔地から調整することができないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題を解決するためのものであり、小型で、可搬性に優れ、かつ遠隔操作が可能な補聴器の制御装置および補聴器の制御システムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の補聴器の制御装置は、DTMF(Dual Tone Multi Frequency)等のトーン信号が入力される入力手段と、前記入力手段に入力されたトーン信号に対応した設定機能を有し、前記設定機能に応じた出力信号を前記補聴器に出力することにより、前記補聴器の各種特性を設定する設定手段とを備えて構成される。
【0009】
このような構成により、トーン信号を出力可能な装置、例えば、携帯電話を制御装置に接続し、携帯電話から入力されたトーン信号に対応した設定機能に応じた出力信号を補聴器に出力することにより、補聴器の各種特性を簡単に設定することができる。
【0010】
このため、小型で、かつ可搬性に優れた制御装置を提供することができる。
【0011】
また、本発明の補聴器の制御装置は、前記制御装置または前記補聴器の各種エラー情報を検出する検出手段と、前記検出手段からの検出情報に基づいて前記エラー情報を表示する表示手段とを備えて構成される。
【0012】
このような構成により、補聴器と制御装置が未接続のとき、操作者が入力したトーン信号が何等かの理由で無効となったとき、あるいは補聴器に故障等が発生したとき等の理由により、エラーが発生したときに、容易に確認することができる。
【0013】
また、本発明の補聴器の制御装置は、前記検出手段は、前記制御手段または前記補聴器の電源が投入されたことを検出するとともに、前記表示手段は、前記電源が投入されたことを表示するように構成される。
【0014】
このような構成により、電源の投入、未投入を容易に識別することができる。
【0015】
また、本発明の補聴器の制御装置は、前記表示手段は、前記設定手段からの指令に基づき、前記補聴器の各種特性に応じた表示を行なうように構成される。
【0016】
このような構成により、現在補聴器に対してどのような設定を行なっているのかを容易に把握することができる。
【0017】
また、本発明の補聴器の制御装置は、前記検出手段は、前記制御装置または前記補聴器の電池が消耗されたことを検出するとともに、前記表示手段は、前記消耗情報を表示するように構成される。
【0018】
このような構成により、使用者に電池の交換を容易に促すことができる。
【0019】
また、本発明の補聴器の制御装置は、前記設定手段は、前記トーン信号の未入力時に低電力モードに移行するように構成される。
【0020】
このような構成により、電力の使用を必要最小限に抑えることができる。
【0021】
また、本発明の補聴器の制御装置は、前記設定手段は、前記トーン信号が入力してから一定時間の間に前記トーン信号が入力しないときにCPUを停止させ、補聴器の電源供給を自動的に切るように構成される。
【0022】
このような構成により、不要な待機電力が消費されるのを防止することができる。
【0023】
また、本発明の補聴器の制御システムは、前記検出手段が、携帯電話から入力される前記トーン信号を検出し、前記携帯電話は、通信回線を介してWebサーバから前記補聴器の各種特性を取得して表示画面に表示する制御機能を有し、前記携帯電話を前記表示画面に表示された各種特性に応じて操作することにより、前記検出手段が前記携帯電話から前記トーン信号を検出するように構成される。
【0024】
このような構成により、補聴器の各種特性の入力を既存の携帯電話を使用して行なうことができ、専用の構成装置が不要になる。このため、制御装置の製造コストが増大するのを防止することができる。
【0025】
また、補聴器の制御装置に接続された携帯電話に他の電話機(PHSや有線の電話等)からトーン信号を送信することにより、制御装置を携帯電話を介して他の電話機で操作することができるため、制御装置を遠隔操作して補聴器を調整することができる。
【0026】
さらに、携帯電話の画面表示に従って携帯電話を操作して操作内容に応じたトーン信号を制御装置に出力することにより、補聴器の各種特性を簡単に設定することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1〜図10は本発明に係る補聴器の制御装置および補聴器の制御システムの一実施形態を示す図である。
【0029】
まず、構成を説明する。図1は補聴器の制御システムを示す図であり、図1において、制御システム1は、補聴器ケーブル2aを介して補聴器2に接続されるコントローラ(制御装置)3と、コントローラ3にケーブル4を介して接続される携帯電話5と、通信タワー6を介して接続可能なサーバ装置(NTTドコモグループが開発したiモードサービスを提供するiモードWebサーバ等)7とを備えて構成されている。
【0030】
補聴器2は各種特性を有しており、その各種特性としては、CF(Crossover Frequence)、TK(閾値設定)、Low(低域側調整)、High(高域側調整)、MOP(最大出力設定)、Vol(音量設定)等がある。
【0031】
コントローラ3(制御装置)は、図2に示すように、携帯電話5の操作ボタン5a、すなわち、テンキー、#、*等を押下することにより、出力されるDTMF(Dual Tone Multi Frequency)トーン(信号)が入力され、このDTMFトーンを検出するDTMFトーン検出手段(入力手段)11と、DTMFトーン検出手段11が検出したDTMFトーン(信号)に対応した設定機能(後述)を有し、この設定機能に応じた出力信号を生成するCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなるコマンド判定手段(設定手段)12と、補聴器の機種とその機種に応じた設定機能が関連付けられて記憶されたデータテーブル記憶手段13と、補聴器2に接続され、コマンド判定手段12によって設定された機能に応じた信号を補聴器2に出力する補聴器インターフェース14と、補聴器2の電源を制御する補聴器電源制御手段15と、コントローラ3の各種表示を行なう表示手段22とから構成されている。
【0032】
表示手段22は、図3で示すように電源の投入時に点灯される電源表示部(POWERで示す)17、補聴器表示部(HAで示す)18、電話表示部(TELで示す)19、性能表示部(PARAMETERで示す)20およびエラー表示部21を備えており、これら各表示部17〜21は全てLEDから構成されている。
【0033】
電源表示部17は、電源投入スイッチ16がONされたときに点灯するとともに、電源OFF時に消灯するようになっている。また、電源表示部17はコントローラ3の電池が消耗したときに点滅するとともに、電池が過放電したときに消灯するようになっている。
【0034】
また、補聴器表示部18は、補聴器2への電源供給がOFFのときに消灯するとともに、補聴器2への電源供給がONのときに点灯するようになっている。また、補聴器2とコントローラ3が通信中のときに一瞬消灯後に点灯するとともに、補聴器2内に電池が入ったままの場合に遅い点滅を行ない、さらに、コントローラ3と補聴器2の接続エラーが発生したときに速く点滅するようになっている。
【0035】
また、電話表示部19は待機時には消灯しており、携帯電話5からDTMFトーンが入力されときに点滅するようになっている。
【0036】
また、性能表示部20は6つの表示部20a〜20fを備えており、表示部20aは携帯電話5からLowに相当するトーン信号が入力したときに点灯し、表示部20bは携帯電話5からHighに相当するトーン信号が入力したときに点灯し、表示部20cは携帯電話5からMOPに相当するトーン信号が入力したときに点灯し、表示部20dは携帯電話5からCFに相当するトーン信号が入力したときに点灯し、表示部20eは携帯電話5からTKに相当するトーン信号が入力したときに点灯し、表示部20fはDTMFトーンからVolに相当するトーン信号が入力したときに点灯するようになっている。また、性能表示部20は補聴器2の設定が終了したときに消灯する。
【0037】
また、エラー表示部21は、例えば、携帯電話5から入力したDTMF信号が何等かの理由で無効となったとき、あるいは補聴器2に故障が発生したとき等の理由によりエラーが発生したときに、点灯するとともに、正常時に消灯するようになっている(以上の表示手段22の表示内容は図4参照)。
【0038】
また、これらの上述した各種エラー検出や電池の残量検出等はコマンド判定手段12によって検出されるようになっており、コマンド判定手段12はこれら検出情報に基づいて表示手段22を点灯制御するようになっている。
【0039】
なお、本実施形態では、コマンド判定手段12が設定手段を構成している。
【0040】
また、コマンド判定手段12は携帯電話5からDTMFトーンが入力されないときに、コントローラ3のCPUの動作を停止する低電力モードに移行するようになっており、携帯電話5からDTMF信号が入力した時点でコントローラ3のCPUの動作を開始して電力を供給するようになっている。
【0041】
また、コマンド判定手段12は、タイマーを備えており、携帯電話5からDTMFトーンが入力してから一定時間の間にDTMFトーンが入力されないときに電源を自動的に切るようになっている。
【0042】
一方、図1において、携帯電話5から通信タワー6を介してサーバ装置7に接続されており、サーバ装置7のweb上のプログラムをダウンロードして表示するようになっている。
【0043】
具体的には、図5に示すように、webの検出画面(状態0)、補聴器のタイプの選択画面(状態1)、補聴器の品番の選択画面(状態2)、補聴器の性能の選択画面(状態3)、各性能のそれぞれを調整する選択画面(状態4)が表示されるようになっている。
【0044】
また、サーバ装置7のwebはPC8からアップロード可能になっており、PC7を使って性能等が逐次更新可能になっている。
【0045】
また、携帯電話5は中継機9を介して他の電話機(PHSや有線の電話機等)10からDTMFトーンが入力可能になっており、コントローラ3は他の電話機10を操作することにより、携帯電話5を介して遠隔操作可能になっている。
【0046】
次に、図6〜図10のフローチャートに基づいて補聴器2の性能設定方法を説明する。なお、図6〜図10のフローチャートは、コマンド判定手段12のROMに記憶され、CPUによって実行される制御プログラムである。
【0047】
まず、図6のフローチャートに基づいて電源スイッチ16をONにしたときの処理を説明する。
【0048】
まず、電源スイッチ16をONにして電源を投入すると(ステップS1)、リセットされた後(ステップS2)、コマンド設定手段12のCPUの作動が開始される(ステップS3)。次いで、CPUのポートやレジスタが設定された後(ステップS4)、電源表示部17が点灯されるとともに、コントローラ3の各電子機器に電力供給を停止してDTMFトーンの入力待ち状態となる(ステップS5)。
【0049】
次に、図7、8のフローチャートに基づいて補聴器2とコントローラ3の接続時の処理と接続エラー検出時の処理を説明する。
【0050】
図7において、まず、補聴器2とコントローラ3の接続状態を検出し(ステップS11)、補聴器2とコントローラ3の接続が十分でない場合には、図8のステップS21においてエラーフラグをONにする。次いで、エラー表示部21を点灯させた後(ステップS22)、補聴器表示部18を速く点滅させる(ステップS23)。
【0051】
一方、ステップS11で補聴器2とコントローラ3の接続が正常である場合には、今回コントローラ3に接続された補聴器と前回コントローラ3に接続された補聴器が同じであるか否かを判別するために、補聴器2のメモリチップのIDを検出した後、メモリチップからデータを読み出す(ステップS12)。ここで、正常に読み出せない場合には、エラーと判断して図8のフローチャートを実行する。
【0052】
次いで、データを正常に読み込めた場合には、補聴器の機種が前回と一致していたか否かを判別し(ステップS13)、一致していた場合には今回の処理を終了する。
【0053】
次に、図9のフローチャートに基づいて、コントローラ3にDTMFトーンが入力したときの割込み処理を説明する。
【0054】
まず、DTMFトーン検出手段11に携帯電話5のからテンキー、#、*等に対応したDTMFトーンが入力した場合には、CPUの停止を解除した後(ステップS31)、割込み処理を禁止する(ステップS32)。次いで、入力したDTMFシリアルデータをコマンド設定手段12で読み取った後(ステップS33)、DTMFデータをRAMに一旦格納して(ステップS34)、割込み処理を許可して(ステップS35)、処理を終了する。
【0055】
次に、図10のフローチャートおよび図5の携帯電話5の出力画面に基づいて携帯電話5からコントローラ3にDTMFトーンを入力して補聴器2を制御する方法を説明する。
【0056】
まず、携帯電話5を操作してサーバ装置7を呼び出して補聴器の調整を行なうwebを表示する(図5の状態0)。ここで、操作者は操作ボタンの*を押下すると、図5の状態1の画面に移行する。次いで、調整する補聴器を選択するために補聴器のタイプ1〜4の中から所望のタイプの補聴器を選択するために操作ボタンの1〜4の何れかを押下する。
【0057】
このとき、押下した操作ボタンに対応して図5の状態2の画面に移行するため、補聴器の品番を選択するために画面の指示に従って操作ボタンを操作する。このとき、図5の状態3の画面に移行するため、画面の指示に従って補聴器の性能を選択する。このとき、状態4の画面に移行するために、画面の指示に従って操作ボタンを押下して各種性能をそれぞれ選択する。
【0058】
携帯電話5でこのような操作を行なったときにコントローラ3は、図9のフローチャートを実行する。このフローチャートの具体的なフローチャートが図10で示すものである。
【0059】
すなわち、携帯電話5から出力されるDTMFトーンをDTMFトーン検出手段11で検出したときにコマンド判定手段12でDTMFトーンを判別する。このとき、データテーブル記憶手段13に記憶されたデータを参照して状態を判断する(データテーブル記憶手段13には状態0〜4に対応した補聴器の機種の性能が格納されている)。
【0060】
まず、状態で0である場合には、*が入力したか否かを判別し(ステップS41)、正常に入力しなかった場合には、エラー表示部21を点灯し(ステップS42)、正常に入力した場合には、待機状態に移行する(ステップS43)。
【0061】
次いで、状態1である場合には、状態1に設定されたか否かを判別した後、*が入力された場合に初期化処理であるReady処理を実行し、テンキーが入力された場合には(ステップS46)、補聴器2のタイプに対応した1〜4の何れかのDTMFトーンが入力されたか否かを判別する(ステップS47)。
【0062】
ここで、DTMFトーンが1であった場合には補聴器のタイプがCIC、2であった場合にはカナル、3であった場合にはコンチャ、4であった場合には耳かけである。そして、このDTMFトーンの何れかが入力されたものであるか判別し、正常に入力しなかった場合には、エラー表示部21を点灯し(ステップS48)、正常に入力した場合に補聴器2のタイプ情報をRAMに記憶した後(ステップS49)、現在の状態2として復帰する(ステップS50)。
【0063】
次いで、状態2に設定されたか否かを判断した後、*が入力された場合に初期化処理であるReady処理を実行し、テンキーが入力された場合には(ステップS51)、補聴器2の品番に対応した1〜3の何れかのDTMFトーンが入力されたか否かを判別する(ステップS52)。
【0064】
ここで、DTMFトーンが正常に入力しなかった場合には、エラー表示部21を点灯し(ステップS53)、正常に入力した場合に補聴器2の品番情報をRAMに記憶した後(ステップS54)、補聴器電源制御手段15からの検出情報に基づいて補聴器の電池があるか否かを判別する(ステップS55)。
【0065】
このとき、補聴器2内に電池がある場合には、既に前に調整していた補聴器がコントローラ3に接続されていたものと判断してエラー表示部21にバッテリーエラーとして表示を行ない(ステップS56)、電池がない場合には、すなわち、今回調整する補聴器をコントローラ3に接続して補聴器2の電源をONにする(ステップS57)。
【0066】
次いで、補聴器2が正常に接続されているか否かを確認し(ステップS58)、正常に接続されていない場合には、補聴器表示部18の点滅を速く行なってエラー表示を行なう(ステップS59)。また、正常に接続されている場合には、データを読み込んで(ステップS60)、補聴器2の機種とICが一致しているか否かを判別し(ステップS61)、一致していない場合には補聴器表示部18の点滅を速く行なってエラー表示を行なう(ステップS62)。
【0067】
また、補聴器の機種とICが一致している場合には参照データとして補聴器2の機種とICデータを記憶して(ステップS63)、現在の状態3として復帰する(ステップS64)。
【0068】
次いで、状態3に設定されたか否かを判断した後、*が入力された場合に初期化処理であるReady処理を実行し、テンキーが入力された場合には(ステップS65)、補聴器2の性能に対応した1〜6の何れかのDTMFトーンが入力されたか否かを判別する(ステップS66)。
【0069】
ここで、DTMFトーンが0であれば全てのパラメータ、DTMFトーンが1であればCF、2であればTK、3であればLow、4であればHigh、5であればMOP、6であればVolと判断する。そして、DTMFトーンが正常に入力しなかった場合には、エラー表示部21を点灯し(ステップS67)、正常に入力した場合に性能のパラメータを選択する(ステップS68)。
【0070】
また、補聴器2のLowゲインを調整する場合には、図5に示すようにコマンド判定手段12は3が入力したことで判断を行なう。次いで、補聴器2がコントローラ3から不意に取外されて不要に調整終了が発生するのを防ぐために、補聴器2がコントローラ3に正常に接続されているか否かを判別し(ステップS69)、正常に接続されている場合には現在の状態4として復帰する(ステップS70)。
【0071】
次いで、状態4に設定されたか否かを判断した後、*が入力された場合に初期化処理であるReady処理を実行し、テンキーと♯が入力された場合には、#と補聴器2の性能に対応した2桁の数値が入力したか否かを判別する(ステップS71、S72、S73)。ここで、図5の状態4に示すように、例えば、携帯電話5にCP250のLow調整の画面表示が行なわれている場合には、2桁の数字の最後に#(例えば、06#)を押下する調整操作が行なわれる。また、CP250聴力型書込みの画面表示が行なわれている場合には、例えば、77#を押下する調整操作が行なわれる。
【0072】
このとき、このDTMFトーンを判定した後、補聴器2がコントローラ3から不意に取外されて不要に調整終了が発生するのを防ぐために、補聴器2がコントローラ3に正常に接続されているか否かを判別し(ステップS74)、正常に接続されている場合には補聴器2にこの性能に応じた書込みを行なって(ステップS75)現在の状態3として復帰し(ステップS76)、状態3のステップS65〜70の処理を実行する。
【0073】
また、このときには調整される性能に応じた表示部20a〜20fの何れか1つが表示される。
【0074】
一方、ステップS72で#のDTMFトーンを検出しない場合には、前回の値を4ビット左にシフトした後(ステップS77)、今回の値を下位に4ビットシフトしてRAMに格納して復帰する(ステップS78、S79)。
【0075】
このように本実施形態では、DTMFトーンを検出するDTMF検出手段11と、DTMF検出手段11が検出したDTMFトーンに対応した設定機能を有し、設定機能に応じた出力信号を補聴器2に出力することにより、補聴器2の各種特性を設定するコマンド判定手段12とを備えたコントローラ3を設けたため、DTMFトーンに対応した設定機能に応じた出力信号を補聴器2に出力することにより、補聴器2の各種特性を簡単に設定することができる。このため、小型で、かつ可搬性に優れたコントローラ3を提供することができる。
【0076】
また、コマンド判定手段12によってコントローラ3または補聴器2の各種エラー情報を検出するとともに、このエラー情報を表示手段22で表示するようになっているため、補聴器2とコントローラ3が未接続のとき、操作者が入力したDTMFトーンが何等かの理由で無効となったとき、あるいは補聴器2に故障等が発生したとき等の理由により、エラーが発生したときに、容易に確認することができる。
【0077】
また、補聴器2の電源が投入されたことを補聴器電源制御手段15によって検出するとともに、電源が投入されたことを電源表示部17によって表示しているので、電源の投入、未投入を容易に識別することができる。
【0078】
また、表示部20によって補聴器2の各種特性に応じた表示を行なうようにしたため、現在補聴器に対してどのような設定を行なっているのかを容易に把握することができる。
【0079】
また、コントローラ3の電池が消耗されたことを検出するとともに、この消耗情報を電源表示部17によって表示するので、使用者に電池の交換を容易に促すことができる。
【0080】
また、DTMF信号の未入力時にコントローラ3の各電子機器を低電力モードに移行するようにしたため、電力の使用を必要最小限に抑えることができる。
【0081】
また、DTMF信号が入力してから一定時間の間にDTMF信号が入力しないときにCPUを停止するように構成したため、不要な待機電力が消費されるのを防止することができる。
【0082】
また、本実施形態では、コントローラ3が携帯電話5から入力されるDTMF信号を検出し、携帯電話5が、通信回線を介してサーバ装置7から補聴器2の各種特性を取得して表示画面に表示する制御機能を有し、携帯電話5を表示画面に表示された各種特性に応じて操作することにより、DTMF検出手段11が携帯電話5からDTMF信号を検出するようにしたため、補聴器2の各種特性の入力を既存の携帯電話を使用して行なうことができ、専用の構成装置が不要になる。このため、コントローラ3の製造コストが増大するのを防止することができる。
【0083】
また、携帯電話5の画面表示に従って携帯電話5を操作して操作内容に応じたDTMF信号を制御装置に出力することにより、補聴器2の各種特性を簡単に設定することができる。
【0084】
なお、本実施形態では、携帯電話5によってコントローラ3にDTMFトーンを出力しているため、携帯電話5に他の電話機10からDTMF信号を送信することにより、コントローラ3を携帯電話5を介して他の電話機10で操作することができ、コントローラ3を遠隔操作して補聴器2を調整することができる。
【0085】
なお、本実施形態では、サーバ装置7のWeb上のプログラムをダウンロードして表示するようにしたが、携帯電話にダウンロードして実行するアプリケーション実行型のプログラムでも良い。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、小型で、かつ可搬性に優れた制御装置を提供することができるとともに、遠隔操作可能な制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る補聴器の制御装置および補聴器の制御システムの一実施形態を示す図であり、そのシステム構成図
【図2】一実施形態のコントローラのブロック図
【図3】一実施形態のコントローラの表示手段を示す図
【図4】一実施形態の表示手段と表示状態の関係を示す図
【図5】一実施形態の携帯電話の各種表示画面を示す図
【図6】一実施形態のコントローラの電源をONにしたときの初期化処理のフローチャート
【図7】一実施形態のコントローラと補聴器の接続状態を検出する処理を示すフローチャート
【図8】一実施形態のコントローラに補聴器が正常に接続されていないときの処理を示すフローチャート
【図9】一実施形態のコントローラにDTMFトーンが入力したときの処理を示すフローチャート
【図10】一実施形態のコントローラによって補聴器を調整する処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1 制御システム
2 補聴器
3 コントローラ(制御装置)
5 携帯電話
7 サーバ装置
11 DTMFトーン検出手段(入力手段)
12 コマンド設定手段(設定手段、検出手段)
22 表示手段
Claims (7)
- 携帯電話、Webサーバ、および補聴器の制御装置を有する補聴器の制御システムであって、
前記携帯電話は、前記補聴器のタイプ、前記補聴器の品番、および前記補聴器の性能を特定するように指示し、かつ、通信回線を介して前記Webサーバから前記補聴器の各種特性を取得して表示する表示手段と、特定された前記補聴器のタイプ、前記補聴器の品番、および前記補聴器の性能に対応するトーン信号を前記補聴器の制御装置に送信する送信手段とを有し、
前記補聴器の制御装置は、前記携帯電話から前記トーン信号を検出する検出手段と、前記トーン信号に対応する設定機能に応じた出力信号を前記補聴器に出力することにより前記補聴器の各種特性を設定する設定手段とを有する、
補聴器の制御システム。 - 前記検出手段は、前記補聴器の制御装置または前記補聴器の各種エラー情報を検出し、
前記表示手段は、前記検出手段からの検出情報に基づいて前記エラー情報を表示する、請求項1に記載の補聴器の制御システム。 - 前記検出手段は、前記補聴器の制御装置または前記補聴器の電源が投入されることを検出し、前記表示手段は、前記電源が投入されたことを表示する、請求項2に記載の補聴器の制御システム。
- 前記表示手段は、前記設定手段からの指令に基づき、前記補聴器の各種特性に応じた表示を行う、請求項2または3に記載の補聴器の制御システム。
- 前記検出手段は、前記補聴器の制御装置または前記補聴器の電池が消耗されたことを検出し、前記表示手段は、前記消耗情報を表示する、請求項2〜4の何れかに記載の補聴器の制御システム。
- 前記設定手段は、前記トーン信号の未入力時に低電力モードに移行する、請求項1〜5の何れかに記載の補聴器の制御システム。
- 前記設定手段は、前記トーン信号が入力してから一定時間の間に前記トーン信号が入力しないときに電源を自動的に切る、請求項6に記載の補聴器の制御システム。
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