JP4308354B2 - 孔版印刷機の給紙機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷機の給紙機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
孔版印刷機の版胴には、たとえば感熱性孔版原紙が取り付けられる。感熱性孔版原紙はサーマルヘッドを用いて製版するが、より高精度の印刷を実現するには孔版原紙を薄くすることが考えられる。
【0003】
ところが、従来の孔版印刷機は、給紙台に積み重ねられた用紙を1枚ずつ分離して送り出すため、たとえば図1の要部断面に示したように、回転する給紙リング4に接触した用紙2が摩擦力によって給紙リング4とさばき板6との間に引き込まれ、用紙が重なっているときには給紙リング4に接触した用紙だけが給紙リング4とさばき板6との間を通過することによって、用紙が1枚ずつ送り出されるようになっている給紙機構が用いられている。この給紙機構から送り出された用紙は、版胴とプレスローラとに挟持されて印刷されるが、用紙の後端側が給紙リング4とさばき板6の間をまだ通過していない状態で用紙の先端側が版胴とプレスローラに挟持されると、版胴に取り付けられた孔版原紙には用紙から引張力が作用することがある。孔版原紙を薄くした場合には、この引張力の影響によって孔版原紙は破れやすくなり、孔版原紙の耐久性が低下する。
【0004】
また、このような給紙機構では、両面印刷する場合、片面印刷済み用紙にさらに印刷するとき、印刷済み面がさばき板6に擦れて汚れることがある。また、多色刷りの場合、印刷した面に別の色をさらに印刷するとき、印刷面が給紙リング4に擦れて汚れることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、用紙を擦ることなく1枚ずつ分離して搬送することができる孔版印刷機の給紙機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の孔版印刷機の給紙機構を提供する。
【0007】
孔版印刷機の給紙機構は、給紙台に積み重ねられた用紙を1枚ずつ分離して搬送するタイプのものである。孔版印刷機の給紙機構は、給紙台の上方に配置され、給紙台に対向する部分が用紙搬送方向に移動した後その上方を通って戻る無端循環部材と、給紙台側から上記無端循環部材の給紙台に対向する部分を通って空気を吸引し、給紙台上の用紙が上記無端循環部材に吸着され搬送されるようにする吸引手段とを備える。
【0008】
上記構成において、吸引手段により、給紙台側から無端循環部材の給紙台に対向する部分(下側部分)を通って空気が吸引される。たとえば、無端循環部材に適宜貫通穴を設けて、無端循環部材から空気を吸引しても、無端循環部材の周囲に隙間を設け、無端循環部材の周囲から空気を吸引しても、あるいは、両方を組み合わせてもよい。無端循環部材への空気の吸引によって、給紙台に積み重ねられた用紙のうち一番上の用紙が吸い上げられ、無端循環部材の下側部分に吸着される。無端循環部材の下側部分が用紙搬送方向に移動すると、吸着された用紙は、積み重ねられた用紙から分離され、搬送される。
【0009】
上記構成によれば、無端循環部材の下側部分は用紙に強く圧接することがななく、また、用紙を擦ることなく、給紙台上の用紙を1枚ずつ分離して搬送することができる。したがって、積み重ねられた用紙に損傷を与えずに1枚ずつ分離して搬送することができる。
【0010】
具体的には、以下のように種々の構成とすることが可能である。
【0011】
第1の具体的構成としては、上記無端循環部材は、その厚さ方向に貫通孔が形成された無端ベルト部材であり、上記吸引手段は、該無端ベルト部材の循環経路の内側から空気を吸引する。
【0012】
上記構成において、無端ベルト部材には、たとえば、多数の貫通孔を散点状に形成しても、循環方向に線状に延在する貫通孔を形成してもよい。後者の貫通孔を循環経路全周に連続して形成すれば、複数の無端ベルト部材を隙間を設けて並列して配置し、その隙間から吸引する構成となる。
【0013】
上記構成によれば、無端ベルト部材の給紙台に対向する部分の貫通孔から空気を吸引することによって、無端ベルト部材の給紙台に対向する部分に給紙台の一番上の用紙だけが吸い上げられ吸着されるようにすることができる。吸着された用紙は、無端ベルト部材の循環によって搬送される。無端ベルト部材の給紙台に対向する部分を直線状にして、用紙を真っ直ぐ安定して搬送することができる。
【0014】
第2の具体的構成としては、上記無端循環部材は、その筒壁に貫通孔が形成された略円筒状のローラ部材であり、上記ローラ部材の内部には、給紙台に対向する第1空間とそれ以外の第2空間とに仕切る仕切り部材が配置され、上記吸引手段は、該第1空間から空気を吸引する。
【0015】
上記構成によれば、ローラ部材の給紙台に対向する側に給紙台の一番上の用紙だけが吸い上げられ吸着されるようにすることができる。吸着された用紙は、ローラ部材の回転によって搬送される。
【0016】
第3の具体的構成としては、上記無端循環部材は、略円筒状のローラ部材である。上記ローラ部材の周囲を略全体的に覆うカバー部材を備える。該カバー部材内から上記吸引手段は空気を吸引する。該カバー部材は給紙台に対向する部分に切り欠き部を有する。該切り欠き部から隙間を設けて上記ローラ部材が突出する。
【0017】
上記構成によれば、カバー部材の切り欠き部から突出したローラ部材は、給紙台の用紙に対向する。吸引手段がカバー部材内から空気を吸引すると、カバー部材の切り欠き部とローラ部材との間から空気が吸い込まれる。これによって、給紙台の一番上の用紙だけが吸い上げられる。吸い上げられた用紙は、ローラ部材の回転によって搬送される。
【0018】
好ましくは、上記給紙台の用紙搬送側に隣接して配置され、上記無端循環部材の給紙台に対向する部分の下側に、略用紙搬送方向とは反対方向に空気を吹き込む空気吹き込み手段と、給紙台の用紙搬送側に隣接して配置され、用紙搬送経路に下方から延在して接近するさばき部材とをさらに備える。
【0019】
上記構成によれば、空気吹き込み手段からの空気が、給紙台に積み重ねられた用紙の上部に吹き付けられ、用紙間に空気が入り、用紙は互いに分離した状態となる。分離し浮き上がった用紙のうち、一番上の用紙が無端循環部材に吸着されて搬送される。このとき、用紙搬送経路に接近して配置されたさばき部材は、吸着された一番上の用紙の通過は許容するが、それより下側の用紙とは干渉し、一番上の用紙の搬送に伴ってそれより下側の用紙が一緒に移動しないようにする。
【0020】
したがって、効率良く、かつ用紙に損傷を与えずに、用紙を分離することができる。
【0021】
好ましくは、上記無端循環部材の給紙台に対向する部分の間から下方に所定距離突出した押さえ部材をさらに備える。
【0022】
上記構成によれば、空気吹き込み手段から空気が吹き付けられて互いに分離した状態となった用紙は、その一部が押さえ部材に押さえられ、浮き上がらないので、用紙は押さえられた部分の周囲で湾曲し、これによって用紙の分離が促進される。
【0023】
したがって、より効率良く用紙を分離することができる。
【0024】
好ましくは、上記押さえ部材が上記無端循環部材の給紙台に対向する部分の間から下方に突出する距離を調整する押さえ部材調整手段をさらに備える。
【0025】
上記構成によれば、印刷条件(たとえば、用紙の厚さ、大きさ、硬さ、表面性状や用紙搬送速度など)に応じて、無端循環部材の給紙台に対向する部分、すなわち用紙吸着面からの押さえ部材突出量を適宜調整し、用紙がより効率良く分離されるようにすることができる。
【0026】
好ましくは、上記吸引手段が上記無端循環部材の給紙台に対向する部分を通って吸引する空気の吸引圧力を調整する吸引圧力調整手段をさらに備える。
【0027】
上記構成によれば、印刷条件に応じて、用紙を無端循環部材に吸引する際の吸引力を適宜調整し、用紙がより効率良く分離されるようにすることができる。
【0028】
好ましくは、上記さばき部材が用紙搬送経路に接近する位置を調整するさばき部材調整手段をさらに備える。
【0029】
上記構成によれば、印刷条件に応じて、さばき部材と無端循環部材との間の隙間を適宜調整し、用紙がより効率良く分離されるようにすることができる。
【0030】
より好ましくは、印刷条件に応じて、上記押さえ部材調整手段、上記吸引圧力調整手段、又は上記さばき部材調整手段を適宜動作させる自動調整手段をさらに備える。
【0031】
上記構成によれば、印刷条件(たとえば、操作パネルからの用紙の種類の選択、搬送中の用紙の厚さの検出結果などにより設定する。)に応じて、自動調整手段は、押さえ部材の突出量、用紙の吸引圧力、さばき部材と無端循環部材との間の隙間の大きさのうち少なくとも1つを自動調整する。したがって、オペレータによる調整作業が不要となり、操作性が向上する。
【0032】
さらに好ましくは、用紙を重ねて搬送したことを検知する重送検知手段と、該重送検知手段が用紙を重ねて搬送したことを検知したときに、上記無端循環部材を逆方向に所定距離循環させてその用紙を戻した後、正方向に循環させて用紙の搬送をやり直す重送リトライ手段とをさらに備える。
【0033】
上記構成によれば、用紙を重ねて搬送したことを検知したとき、その用紙を戻して搬送をやり直すことによって、用紙の分離効率を向上させることができる。搬送のやり直しが所定回数に達したときに、搬送を中止してエラーとして処理するようにしても、あるいは重なったままの搬送を許容してもよいが、用紙が重なっている限り搬送を許容しなければ、必ず1枚ずつ印刷することになり、印刷済み用紙の中に印刷されていない用紙が混入しないようにすることができる。
【0034】
好ましくは、上記重送リトライ手段の搬送やり直し動作の頻度を監視する重送リトライ監視手段と、該重送リトライ検知手段により上記重送リトライ手段の搬送やり直し動作の頻度が所定値より大きいことを検出したときに、上記自動調整手段を動作させる自動補正手段とを備える。
【0035】
上記構成によれば、重送が発生すれば、押さえ部材の突出量、用紙の吸引圧力、さばき部材と無端循環部材との間の隙間の大きさの各調整量について所定の優先順位で、あるいは適宜に組み合わせて、搬送のやり直しが少なくなるように自動的に補正することによって、用紙の分離効率を向上させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態に係る孔版印刷機の給紙機構について詳細に説明する。
【0037】
まず、第1実施形態の孔版印刷機10について、図2〜図13を参照しながら詳細に説明する。図2は全体構成図、図3は要部斜視図、図4は要部正面図、図5は要部側面図、図6は要部底面図、図7〜図9は要部構成図、図10はブロック図、図11〜図13は動作のフローチャートである。
【0038】
孔版印刷機10は、図2に示すように、給紙台12に載置された用紙90を上から1枚ずつ分離し、フィードローラ対30で、版胴50とプレスローラ52との間に供給する。版胴50には製版部54が製版した孔版原紙(図示せず)が装着され、装着された孔版原紙は回収部56によって版胴50から剥がされるようになっている。版胴50は、その内部にインクが供給され、用紙の送り速度と同期して回転するようになっている。プレスローラ52は、版胴50の下方に接離可能に配置されていて、用紙が版胴50とプレスローラ52との間を通過するときに上昇し、用紙を版胴50側に押し付け、印刷するようになっている。印刷された用紙は版胴50から剥がされ、印刷されていない下面がベルト搬送装置58で支持され、紙受台59へ排出される。版胴50から用紙が剥がれやすいように、エアー装置57で空気を吹き付けるようになっている。
【0039】
孔版印刷機10は、給紙台12に載置された用紙90を上から1枚ずつ分離してフィードローラ対30に送り出す給紙機構の構成が従来の装置とは異なるが、他の構成は従来装置と同様であるので、以下、従来の装置との相違点を中心にさらに説明する。
【0040】
給紙台12は、給紙台モータ13(図10参照)により駆動される不図示の昇降装置によって上下に移動する。その位置を上限リミッタスイッチ72および下限リミッタスイッチ74で検知し、給紙台12の移動範囲を制限するようになっている。給紙台12の用紙搬送側(図2において右側)には、側壁14が立設され、給紙台12に載置した用紙90の一辺が接近又は当接するようになっている。
【0041】
側壁14の上縁14aは、詳しくは後述する吸着搬送装置20の搬送ベルト下面24s(図5参照)との間に、所定の間隔を形成するようになっている。側壁14の用紙搬送下流側(給紙台12とは反対側)には、ウレタンゴム製のさばき板16が上向きに固定され、搬送ベルト下面24sに下方から接近又は当接し、搬送ベルト下面24sとさばき板16との間を1枚の用紙だけが通過できるようになっている。
【0042】
詳しくは、図7に示すように、さばき板16は上下方向に移動自在に支持され、その一側端には、サバキ開度調整モータ40の出力軸に固定された歯車46が噛合するラック16aが形成されている。また、さばき板16には水平方向に突起部16bが形成され、さばき板16の上限および下限位置をリミッタスイッチ対42,44で検知して規制できるようになっている。
【0043】
側壁14の用紙搬送下流側には、ブロー装置60(図3参照)のブローボックス62が配置されている。ブローボックス62には、図3および図4に示したように、側壁14およびさばき板16に干渉されずに、直接、給紙台12の上方に対向する部分に、吹出口62aが設けられている。ブローボックス62には吐出ファン64が接続されていて、吐出ファン64から送り込まれた空気が、吹出口62aから、大略搬送ベルト下面24sに沿って給紙台12の上方に向けて吹き出るようになっている。
【0044】
吸着搬送装置20は、図3に示したように、大略、一対の駆動ローラ22a,22bと、複数の搬送ベルト24と、吸引ボックス26と、吸引ファン28とからなる。
【0045】
一対の駆動ローラ22a,22bは、用紙幅方向(用紙に沿って用紙搬送方向とは直角方向)に互いに平行に、一方22aが給紙台12の上方に、他方22bが給紙台12より用紙搬送方向下流側に、それぞれ配置されている。
【0046】
複数の搬送ベルト24は、一対の駆動ローラ22a,22bに、軸方向(用紙幅方向)に適宜間隔を設けて掛けられ、循環するようになっている。すなわち、搬送ベルトモータ23(図10参照)により駆動ローラ22a,22bが回転すると、搬送ベルト24の下側部分が用紙搬送方向下流側に向けて移動する一方、搬送ベルト24の上側部分は用紙搬送方向上流側に移動する。各搬送ベルト24には、図3に示すように、その厚さ方向に貫通する多数の貫通穴24aが適宜間隔で形成されている。なお、貫通穴24aの図示は、図4では全部を、図6では一部を省略している。
【0047】
吸引ボックス26は、一対の駆動ローラ22a,22bと搬送ベルト24で囲まれた内側部分には配置されている。吸引ボックス26の下壁には、図6に示すように、各搬送ベルト24の下側部分に沿ってそれぞれ2本のスリット26aが、また、搬送ベルト24間の隙間にはそれぞれ1本のスリット26bが、形成されている。
【0048】
吸引ファン28は、図3に示すように、吸引ボックス26に接続され、吸引ボックス26のスリット26a,26bから空気を吸い込むようになっている。吸引ファン28の吸い込み口には、開閉可能なシャッタ27が設けられていて、その開度を変えることによって吸引圧を調整できるようになっている。シャッタ27は、吸気ソレノイド29(図10参照)によって開閉し、その最大開度が変えられるようになっている。
【0049】
詳しくは図8に示すように、シャッタ27は回転軸100を中心に回動自在に支持され、その端部がストッパー102,104に当接したときに閉じるようになっている。すなわち、図8(b)に示すように、回転軸100に形成された孔101に「の」字状に通したワイヤー114の一端をスプリング116により引っ張り、他端を吸気ソレノイド29のプランジャー112に接続している。矢印190,192で示すように、プランジャー112が後退するとシャッタ27が回って開き、突出すると閉じるようになっている。なお、プランジャー112の突出位置はストッパー106,108で規制されるようになっている。
【0050】
吸気ソレノイド29は、支持プレート120に固定されている。この支持プレートの位置は、プランジャー112の軸方向に調節できるようになっているので、シャッタ27の最大開度を変え、これによって、吸着搬送装置20が用紙を吸引するときの吸引圧力を調整できるようになっている。詳しくは、支持プレート120は、矢印194で示すようにプランジャー112の軸方向に移動自在に支持され、その上部にはラック121が形成されている。このラック121に噛合する歯車122をソレノイド位置調整モータ130(図10参照)により回転することによって、支持プレート120の位置(したがって、吸着搬送装置20の吸引圧力)を調整できるようになっている。支持プレート120の移動限界は、リミッタスイッチ対132,134で検出して規制されるようになっている。
【0051】
図4に示すように、用紙幅方向に並べた搬送ベルト24の用紙幅方向中央には、用紙搬送方向に延在する押さえ板18が設けられている。押さえ板18は、表面がフッ素加工された金属製の部品であり、図5に示すように、その下部が搬送ベルト下面24sより下方に突出するようになっている。この下方突出量は、押さえ板調整モータ200で調整できるようになっている。
【0052】
詳しくは、押さえ板18は、フレーム20fに固定された支持軸19に回動自在に支持されている。押さえ板18には、調整軸220のねじが螺合する突片18aが突設されている。調整軸220の上端には歯車212が固定され、押さえ板調整モータ200の出力軸に固定された歯車210と噛合するようになっている。さらに詳しくは、図9に示すように、調整軸220は、フレーム20fに形成された長穴20sを貫通し、突片18aに螺合している。調整軸220には段部221が形成され、この段部221がフレーム20fに外側から係合するようになっている。調整軸220に嵌められたスプリング222によって押さえ板18は下方に付勢され、調整軸220の回転により押さえ板18の突出量が変わるようになっている。調整軸220と押さえ板調整モータ200とは、不図示のユニットベースに支持され、押さえ板18が移動すると、押さえ板18とともに一体的に移動するようになっている。
【0053】
フィードローラ対30は、搬送ロ−ラモータ38(図10参照)で駆動される。搬送ローラモータ38はステッピングモータであり、版胴50の回転に同期して用紙を精度良く搬送することができるようになっている。
【0054】
さらに、図10のブロック図を参照しながら、構成を説明する。
【0055】
CPU11には、ROM92、RAM94、給紙台モータ13、搬送ベルトモータ23、搬送ローラモータ38、ソレノイド位置調整モータ130、サバキ開度調整モータ40、押さえ板調整モータ200、吸気ソレノイド29、吸引ファン28、吐出ファン64、上限リミッタスイッチ72、下限リミッタスイッチ74、用紙レベルセンサ78、透過センサ▲1▼および▲2▼(76,80)、ソレノイド位置リミッタスイッチ対132,134、サバキ開度リミッタスイッチ対42,44、押さえ板リミッタスイッチ対202,204、および操作パネル96が接続されている。
【0056】
CPU11は、孔版印刷機10の動作を制御する。ROM92は、制御プログラム等のデータを記憶する。RAM94は、データを一時的に記憶する。給紙台モータ13は、給紙台12を昇降する。搬送ベルトモータ23は、搬送ベルト24を駆動する。搬送ローラモータ38は、フィードローラ対30を駆動する。搬送ベルトモータ23および搬送ローラモータ38には不図示のエンコーダが設けられ、用紙の搬送位置を検出できるようになっている。
【0057】
ソレノイド位置調整モータ130は、吸着搬送装置20の吸引圧力を調整する。サバキ開度調整モータ40は、さばき板16と搬送ベルト下面24sとの間の隙間の大きさを調整する。押さえ板調整モータ200は、押さえ板18の突出量を調整する。吸気ソレノイド29は、吸引ファン28の吸い込み口に設けたシャッタ27を開閉する。吸引ファン28は、吸引ボックス26のスリット26a,26bから空気を吸い込む。吐出ファン64は、ブローボックス62の吹出口62aから空気を吹き出す。上限リミッタスイッチ72および下限リミッタスイッチ74は、給紙台12の上限位置および下限位置を検出する。用紙レベルセンサ78は、搬送ベルト下面24sに接近して用紙があるか否かを検出する。透過センサ▲1▼(76)は、給紙台12上の用紙の有無を検出する。透過センサ▲2▼(80)は、用紙の通過(すなわち、用紙の先端および後端)と、用紙の重送(すなわち、用紙の厚さ)を検出する。操作パネル96は、操作スイッチや表示装置等を備える。
【0058】
次に、孔版印刷機10の動作について説明する。
【0059】
操作パネル96のスタート釦(図示せず)を押すと、操作パネル96から予め設定した印刷条件に応じて、押さえ板18の搬送ベルト下面24sからの突出量、支持プレート120の位置(すなわち、搬送ベルト下面24sへの用紙吸引圧力)、さばき板16と搬送ベルト下面24sとの間の隙間の大きさが自動的に設定される。そして、吸引ファン28と吐出ファン64が回転を開始する。このとき、吸引ファン28の吸い込み口は、シャッタ27によって閉じた状態である。次に、給紙台12が上昇する。給紙台12に載置された用紙90の上部を用紙レベルセンサ78が検知すると、給紙台12は上昇を停止し、給紙台12上の用紙90が搬送ベルト下面24sに接近した状態となる。用紙レベルセンサ78が用紙を検知しなくなると、用紙を検知するまで給紙台12が上昇するようになっている。
【0060】
次に、図4および図5に示したように、給紙台12に載置された用紙90の上部に、ブローボックス62の吹出口62aから空気が吹き込まれ、用紙90の間に隙間ができる。この空気の吹き付けによって用紙がさばかれる領域を、図5において符号Sで示している。次に、吸気ソレノイド29が動作してシャッタ27を開く。これによって、搬送ベルト下面24sと給紙台12上の一番上の用紙90aとの間の空間では、吸引ボックス26のスリット26a,26bへ空気が吸い込まれ、これに伴って、給紙台12の一番上の用紙90aが吸い上げられて搬送ベルト下面24sに吸着される。このとき、押さえ板18は、搬送ベルト下面24sから下方に所定量(たとえば、約3mm)突出し、用紙90の中央を押さえるので、一番上の用紙90aは、その両側だけが吸い上げられ、押さえられた部分の付近には、たわみが生じる。この用紙90aより下の他の用紙90b,90cには、前述のようにブローボックス62の吹出口62aから空気が吹き込まれ、搬送ベルト下面24sへは直接吸い上げられず、押さえ板18でその中央が下方に押さえられ、搬送ベルト下面24sに吸着された一番上の用紙90aとは十分に分離される。
【0061】
次に、搬送ベルト24が回転し、搬送ベルト24に吸着された用紙90aは、搬送ベルト下面24sとさばき板16との間の隙間を通って、停止中のフィードローラ対30へと搬送される。このとき、さばき板16は、吸着された用紙90aより下の他の用紙90b,90cと干渉して、用紙の重送を防止する。
【0062】
搬送ベルト24で送り出された用紙90aの先端が、停止しているフィードローラ対30に突き当たり、用紙にたわみが生じるまで、搬送ベルト24は用紙90aを搬送する。
【0063】
用紙90aの先端がフィードローラ対30の接触線に沿って一直線に揃い、押さえ板18によってできた用紙幅方向のたわみが解消し、搬送方向に直角になると、フィードローラ対30が回転を開始する。このとき同時に、吸気ソレノイド29が動作してシャッタ27を閉じ、搬送ベルト24への用紙吸着を停止する。これによって、用紙90aは、搬送ベルト24からフィードローラ対30側へ、円滑に受け渡される。
【0064】
プレスローラ52は、従来装置と同様、搬送された用紙が版胴50とプレスローラ52との間に達する所定タイミングで上昇し、これによって用紙は印刷され、その後、紙受台59上に排出される。
【0065】
次に、用紙が重なって搬送された重送時の搬送制御について、図11〜図13のフローチャートを参照しながら説明する。
【0066】
図11に示すように、ステップ#12において給紙開始を待ち、給紙を開始すると、ステップ#14においてリトライフラグをリセットし、ステップ#16において透過センサ▲2▼80が用紙の先端を検出するのを待つ。透過センサ▲2▼80が用紙の先端を検出したら、ステップ#18において重送であるか否かを判定する。
【0067】
重送でなければ、ステップ#30において透過センサ▲2▼80が用紙後端を検出するのを待ち、検出したらカウンタDをリセットして終了する。
【0068】
重送であれば、ステップ#20においてカウンタDをカウントアップし、ステップ#22において、カウンタDが5以上であるか否かを判定する。カウンタDが5未満であれば、ステップ#34においてエラー処理を実行する。すなわち、重なった用紙をそのまま搬送して印刷し紙受台19に排出した後、停止して、操作パネル96にエラー表示を行う。カウンタDが5以上であれば、ステップ#24においてリトライ、すなわち用紙搬送のやり直しが可能か否かを判定する。リトライが可能であれば、ステップ#26において、詳しくは後述するリトライ処理を実行する。リトライが可能でなければ、ステップ#34において前述のエラー処理を実行する。リトライは、用紙先端が版胴50およびプレスローラ52の間にまだ到達しておらず、かつ、用紙の後端がまださばき板16を通過していなければ、可能と判定する。
【0069】
上記ステップ#26のリトライ処理は、詳しくは図12に示す手順で実行する。すなわち、ステップ#52において搬送ローラモータ38を停止し、ステップ#54において搬送ベルトモータ23を停止し、用紙の搬送を停止する。次に、ステップ#56において搬送ローラモータ38を逆回転し、ステップ#58において搬送ベルトモータ23を逆回転し、用紙を逆方向に搬送し、ステップ#60において、用紙の先端がさばき板16を越えるのを待つ。用紙の先端がさばき板16を越えると、ステップ#62において搬送ローラモータ38を停止し、ステップ#64において搬送ベルトモータ23を停止し、用紙の搬送を停止する。そして、ステップ#66において、詳しくは後述する自動補正処理を実行し、ステップ#68において、リトライフラグをセットする。リトライフラグがセットされると、通常の給紙が再開され、図11のメインルーチンのステップ#14以降が実行される。
【0070】
次に、上記ステップ#66の自動補正処理について説明する。図13に示すように、ステップ#70において、フラグDが5であるか否かを判定する。
【0071】
フラグDが5であれば、すなわち、重送が5回連続して発生すれば、ステップ#86において、押さえ板18を搬送ベルト下面24sからさらに突出させて調整する余裕が残っているか否かを判定する。調整する余裕がなければ、すなわち調整できる限界に達していれば、操作パネル96にその旨の警告を表示し、調整する余裕があれば、押さえ板調整モータ200の駆動によって押さえ板18を所定量だけさらに突出させる。
【0072】
フラグDが5でなければ、ステップ#74において、フラグDが6であるか否かを判定する。
【0073】
フラグDが6であれば、ステップ#80において、シャッタ27の最大開度をさらに調整する余裕があるか否かを判定する。調整する余裕があれば、ステップ#84において、ソレノイド位置調整モータ40の駆動によってシャッタ27の最大開度を所定量調整する。たとえば、所定量小さくする。一方、調整する余裕がなければ、ステップ#82において操作パネル96にその旨の警告を表示する。
【0074】
フラグDが6でなければ、ステップ#74において、フラグDが7であるか否かを判定する。
【0075】
フラグDが7であれば、ステップ#92において、さばき板16と搬送ベルト下面24sとの間の隙間を調整する余裕があるか否かを判定する。調整する余裕があれば、ステップ#94において、サバキ開度調整モータ40の駆動により、さばき板16を所定量だけ上昇させ、さばき板16と搬送ベルト下面24sとの間の隙間を小さくする。一方、調整する余裕がなければ、ステップ#96において操作パネルにその旨の警告を表示する。
【0076】
フラグDが7でなければ、ステップ#76において、カウンタDをリセットし、ステップ#78で自動調整不能のエラー処理を実行する。
【0077】
以上説明したように、孔版印刷機10は、給紙台12上から用紙90を1枚だけ分離するときに、一番上の用紙90aを搬送ベルト24へ吸い上げ、吸着した状態で搬送し、フィードローラ対30へ受け渡す。このとき、搬送ベルト24は、分離して搬送する用紙90aに、強く圧接したり擦ったりしない。
【0078】
したがって、積み重ねられた用紙に損傷(リングの圧痕、サバキによる傷、印刷面の汚れなど)を与えずに1枚ずつ分離して搬送することができる。
【0079】
また、搬送される用紙には、従来装置のようにバックテンションが作用することはないので、円滑な給紙が可能となる。また、給紙リングやさばき板のように摩擦による消耗の激しい部品が無くなるため、メンテナンスが容易となる。
【0080】
次に、吸着搬送装置の構成が異なる第2実施形態について、図14(a)の要部全体斜視図および(b)の拡大切断斜視図を参照しながら説明する。
【0081】
第2実施形態の吸着搬送装300は、給紙台の搬送側端部の上方に配置される。吸着搬送装300は、その筒壁を貫通する多数の吸引孔312(図では一部のみ図示)が形成された略中空円筒状の給紙ローラ310を有する。給紙ローラ310の一端350には、駆動軸302が結合されている。給紙ローラ310は、ベアリング304,306によって回転自在に支持され、駆動軸302によって回転駆動されるようになっている。
【0082】
給紙ローラ310の内部には、略三角柱状の仕切り部材308が回転不自在に固定されている。仕切り部材308は、一対の斜壁と両端の端壁とを有し、その底部には開口部309が形成されていて、開口部309が給紙台に対向するようになっている。なお、一方の端壁には、駆動軸302を支持するベアリング305が固定されている。仕切り部材308は、給紙ローラ310の内部空間を、給紙台に対向する第1空間とそれ以外の第2空間とに仕切る。第1空間には、吸気パイプ320が差し込まれている。吸気パイプ320は、給紙ローラ310の他端352を貫通し、吸気チューブ322に接続され、不図示の吸引ポンプによって第1空間から空気を吸引するようになっている。
【0083】
したがって、吸引ポンプの吸引によって、給紙ローラ310の給紙台に対向する部分の吸引孔312から空気が吸い込まれ、給紙台上の用紙が給紙ロ−ラ310に吸着される。吸着された用紙は、給紙ローラ310の回転によって版胴側へ搬送される。なお、図示していないが、第1実施例と同様に、給紙台に隣接してさばき板が突設され、用紙の重送を防止するようになっている。
【0084】
次に、第3実施形態について、図15の要部斜視図を参照しながら説明する。
【0085】
第3実施形態の吸着搬送装400は、給紙台の搬送側端部の上方に配置される。吸着搬送装400は、大略、箱形状のカバー408の下部から円筒状の給紙ローラ410が露出するようになっている。給紙ローラ410は、ベアリング404,406によって回転自在に支持され、その一端に結合された駆動軸402によって回転駆動されるようになっている。カバー408の底壁には切り欠き部409が形成され、給紙ローラ410の下部が露出して、給紙台上の用紙に接近して対向するようになっている。カバー408の上部には吸引ファン420が設けられ、カバー408内の空気を外部に吸い出すようになっている。カバー408の切り欠き部409と給紙ローラ410との間には隙間が形成され、この隙間からカバー408内へ空気が吸い込まれるようになっている。
【0086】
したがって、給紙台上の一番上の用紙は吸い上げられ、給紙ローラ410に接触する。吸い上げられた用紙は、給紙ローラ410の回転によって版胴側へ搬送されるようになっている。なお、図示していないが、第1実施例と同様に、給紙台に隣接してさばき板が突設され、用紙の重送を防止するようになっている。
【0087】
以上説明した各給紙機構は、用紙を擦ることなく1枚ずつ分離して搬送することができる。
【0088】
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されず、種々の態様で実施可能である。
【0089】
たとえば、用紙の重送時に、押さえ板18の突出量、用紙の吸引力、搬送ベルト下面24sとさばき板16との間の隙間の順に自動調整する代わりに、別の優先順位で、あるいは適宜に組み合わせて自動調整するようにしてもよい。また、自動調整を行う代わりに、手動で調整できるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例の装置の要部拡大図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の孔版印刷機の全体構成図である。
【図3】 図2の孔版印刷機の要部斜視図である。
【図4】 図2の孔版印刷機の要部正面図である。
【図5】 図2の孔版印刷機の要部側面図である。
【図6】 図2の孔版印刷機の要部底面図である。
【図7】 図2の孔版印刷機の要部正面図である。
【図8】 図2の孔版印刷機の要部側面図である。
【図9】 図2の孔版印刷機の要部断面図である。
【図10】 図2の孔版印刷機のブロック図である。
【図11】 図2の孔版印刷機の給版リトライ制御のフローチャートである。
【図12】 図11のステップ#26の詳細フローチャートである。
【図13】 図12のステップ#66の詳細フローチャートである。
【図14】 本発明の第2実施形態の孔版印刷機の要部構成図である。
【図15】 本発明の第3実施形態の孔版印刷機の要部構成図である。
【符号の説明】
10 孔版印刷機
11 CPU(自動調整手段、重送リトライ手段、重送リトライ監視手段、自動補正手段)
12 給紙台
13 給紙台モータ
14 側壁
14a 上縁
16 さばき板(さばき部材)
16a ラック
16b 突起部
18 押さえ板(押さえ部材)
18a 突片(押さえ部材調整手段)
19 支持軸
20 吸着搬送装置
20f フレーム
20s 長穴
22a,22b 駆動ローラ
23 搬送ベルトモータ
24 搬送ベルト(無端循環部材)
24a 貫通穴
24s 搬送ベルト下面
26 吸引ボックス(吸引手段)
26a,26b スリット
27 シャッタ
28 吸引ファン
29 吸気ソレノイド
30 フィードローラ対
38 搬送ローラモータ
40 サバキ開度調整モータ(さばき部材調整手段)
42,44 リミッタスイッチ
46 歯車(さばき部材調整手段)
50 版胴
52 プレスローラ
54 製版部
56 回収部
57 エアー装置
58 ベルト搬送装置
59 紙受台
60 ブロー装置
62 ブローボックス(空気吹き込み手段)
62a 吹出口
64 吐出ファン
72 上限リミッタスイッチ
74 下限リミッタスイッチ
76 透過センサ▲1▼
78 用紙レベルセンサ
80 透過センサ▲2▼(重送検知手段)
90,90a,90b,90c 用紙
92 ROM
94 RAM
96 操作パネル
100 回転軸
101 孔
102,104,106,108 ストッパ
112 プランジャー
114 ワイヤー
116 スプリング
120 支持プレート(吸引圧力調整手段)
121 ラック
122 歯車(吸引圧力調整手段)
130 ソレノイド位置調整モータ(吸引圧力調整手段)
132,134 リミッタスイッチ
190,192,194 矢印
200 押さえ板位置調整モータ(押さえ部材調整手段)
202,204 リミッタスイッチ
210,212 歯車(押さえ部材調整手段)
220 調整軸(押さえ部材調整手段)
221 段部
222 スプリング(押さえ部材調整手段)
300 吸着搬送装置
302 駆動軸
304,305,306 ベアリング
308 仕切り部材
309 開口部
310 給紙ローラ(無端循環部材、ローラ部材)
312 吸引孔(貫通孔)
320 吸気パイプ
322 吸気チューブ
350 一端
352 他端
400 吸着搬送装置
402 駆動軸
404、406 ベアリング
408 カバー(カバー部材)
409 切り欠き部
410 給紙ローラ(無端循環部材、ローラ部材)
420 吸引ファン(吸引手段)

Claims (4)

  1. 給紙台(12)に積み重ねられた用紙(90)を1枚ずつ分離して搬送する孔版印刷機(10)の給紙機構において、
    給紙台(12)の上方に配置され、給紙台(12)に対向する部分が用紙搬送方向に移動した後その上方を通って戻る無端循環部材(24,310,410)と、
    給紙台(12)側から上記無端循環部材(24,310,410)の給紙台(12)に対向する部分を通って空気を吸引し、給紙台(12)上の用紙(90)が上記無端循環部材(24,310,410)に吸着され搬送されるようにする吸引手段(26,420)と
    用紙(90)を重ねて搬送したことを検知する重送検知手段(80)と、
    該重送検知手段が用紙(80)を重ねて搬送したことを検知したときに、上記無端循環部材(24)を逆方向に所定距離循環させてその用紙を戻した後、正方向に循環させて用紙の搬送をやり直す重送リトライ手段(11)と、
    を備えたことを特徴とする、孔版印刷機の給紙機構。
  2. 上記重送リトライ手段(11)の搬送やり直し動作の頻度を監視する重送リトライ監視手段(11)と、
    該重送リトライ検知手段(11)により上記重送リトライ手段(11)の搬送やり直し動作の頻度が所定値より大きいことを検出したときに、上記自動調整手段(11)を動作させる自動補正手段(11)とを備えたことを特徴とする、請求項記載の孔版印刷機の給紙機構。
  3. 給紙台(12)に積み重ねられた用紙(90)を1枚ずつ分離して搬送する孔版印刷機(10)の給紙機構において、
    給紙台(12)の上方に配置され、給紙台(12)に対向する部分が用紙搬送方向に移動した後その上方を通って戻る無端循環部材(310)と、
    給紙台(12)側から上記無端循環部材(310)の給紙台(12)に対向する部分を通って空気を吸引し、給紙台(12)上の用紙(90)が上記無端循環部材(310)に吸着され搬送されるようにする吸引手段と、を備え、
    上記無端循環部材(310)は、その筒壁に貫通孔(312)が形成された略円筒状のローラ部材(310)であり、
    上記ローラ部材(310)の内部には、給紙台(12)に対向する第1空間とそれ以外の第2空間とに仕切る仕切り部材(308)が配置され、
    上記吸引手段は、該第1空間から空気を吸引することを特徴とする、孔版印刷機の給紙機構。
  4. 給紙台(12)に積み重ねられた用紙(90)を1枚ずつ分離して搬送する孔版印刷機(10)の給紙機構において、
    給紙台(12)の上方に配置され、給紙台(12)に対向する部分が用紙搬送方向に移動した後その上方を通って戻る無端循環部材(410)と、
    給紙台(12)側から上記無端循環部材(410)の給紙台(12)に対向する部分を通って空気を吸引し、給紙台(12)上の用紙(90)が上記無端循環部材(410)に吸着され搬送されるようにする吸引手段(420)と、を備え、
    上記無端循環部材(410)は、略円筒状のローラ部材(410)であり、
    上記ローラ部材(410)の周囲を略全体的に覆うカバー部材(408)を備え、該カバー部材(408)内から上記吸引手段(420)は空気を吸引し、該カバー部材(408)は給紙台に対向する部分に切り欠き部(409)を有し、該切り欠き部(409)から隙間を設けて上記ローラ部材(410)が突出することを特徴とする、請求項1記載の孔版印刷機の給紙機構。
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