JP4308247B2 - 光ファイバセンサシステム - Google Patents

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Description

本発明は光ファイバを用いて振動や音響を検出するための光ファイバセンサシステムに関するものである。
光ファイバをセンサとして用いる光ファイバセンサは、電気的なセンサに比べて電磁ノイズの影響を受けないため、信頼性に優れている。光ファイバセンシングシステムとしては、例えば光ファイバの屈曲により通過光量が減衰することを利用して曲がり量を測定する光マイクロベンディング法や、光ファイバの伸びによりブリルアン散乱光の周波数が変位することを利用したBOTDR法などがある。又光ファイバブラッググレーティングにより反射波長や透過波長が変位することを利用してセンシングするものがある。又広帯域の光源を用いて多点の音響信号を検出する多点光マイクロフォンシステムも提案されている(非特許文献1)。
渡邊利成他、「FBGを用いた多地点光マイクロフォンシステムの検討」信学技報、Pn2005-78、OFT2005-65、OPE2005-126、LQE2005-141、P43〜48
しかるにBOTDR法では、発生パルス毎に位置を測定するためリアルタイムの計測ができず、信号を計測するのに適していないという欠点があった。又測定箇所が局所的であるため、多点の計測や広範囲な計測及び災害など緊急を要する計測に適していないという欠点があった。更に多点FBG法においても従来の方式では波長の変動を感度よく測定するため、測定時間がかかるという欠点があった。又従来の方式は検出可能な周波数は10kHz程度の測定が上限であり、音のように20kHzまでの振動を測定するのが困難であるという欠点があった。
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであって、波長可変光源を用いることによって信号や音響を高速で検出するための光ファイバセンサシステムを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の光ファイバセンサシステムは、一定の波長範囲で周期的に波長が変化するシングルモードの光を発生する波長可変レーザと、前記波長可変レーザからの光を第1,第2の分岐光に分岐する光分岐部と、前記光分岐部で分岐された第1の分岐光を光ファイバを介して縦続接続された複数の光サーキュレータによって分岐し、その反射光を合成する光サーキュレータ部と、前記光分岐部の第2の分岐光に対して更に分岐する光サーキュレータ、及び光サーキュレータから得られる光を反射する参照ミラーを有し、参照光を生成する参照ミラー部と、前記光サーキュレータ部で分離された分岐光が夫々与えられ、互いに異なる反射基準位置を設定し、外部から加わる振動によって夫々の反射位置が変化する反射光を生成して光サーキュレータ部に戻す複数のセンサ部と、前記光サーキュレータ部からの重畳された反射光信号と前記参照ミラー部で生成された参照光とを干渉させる光干渉部と、前記光干渉部から得られる互いに位相の反転した2つの干渉波の差分を光電変換する受光部と、前記受光部に得られる受光信号をフーリエ変換により周波数領域の信号に変換するフーリエ変換部と、前記フーリエ変換された信号を周波数領域で分離して前記各センサ部からの信号に相当する前記フーリエ変換信号を抽出する周波数分離部と、前記周波数分離部で分離された各センサ部からの信号を時間領域の信号に逆変換するフーリエ逆変換部と、を有するものである。
ここで前記各センサ部は、測定対象となる振動源に分岐光を照射し、その反射光を受光するようにしてもよい。
この課題を解決するために、本発明の光ファイバセンサシステムは、一定の波長範囲で周期的に波長が変化するシングルモードの光を発生する波長可変レーザと、前記波長可変レーザからの光が与えられる光ファイバ及びその光を分岐及び結合させる光カップラを有し、前記波長可変レーザからのレーザ光を分岐すると共に、反射光を合成する光分岐合成部と、前記光分岐合成部からの分岐された光が夫々与えられ、互いに異なる反射基準位置を設定すると共に、外部から加わる振動によってその反射位置を変化させた反射光を前記光分岐合成部に導く複数のセンサ部と、前記光分岐合成部に接続され、前記波長可変レーザからの分岐光を基準の反射位置で変化させて参照光を前記分岐合成部の光ファイバに導く参照反射部と、前記光分岐合成部より得られる反射光と前記参照反射部より得られる参照光とを干渉させる光干渉部と、前記光干渉部より得られる干渉光を受光して電気信号に変換する受光部と、前記受光部に得られる受光信号をフーリエ変換して周波数領域の信号に変換するフーリエ変換部と、前記フーリエ変換された信号を周波数領域で分離して前記各センサ部からの信号に相当する前記フーリエ変換信号を抽出する周波数分離部と、前記周波数分離部で分離された各センサ部からの信号を時間領域の信号に逆変換するフーリエ逆変換部と、を有するものである。
ここで前記各センサ部は、測定対象となる振動源にその分岐光を照射し、その反射光を受光するようにしてもよい。
このような特徴を有する本発明によれば、シングルモードの光源を用いてその走査速度を十分高速にすることによって、広帯域の振動や音声信号を再現することができ、又複数の振動源の信号を解析することができるという効果が得られる。又請求項1,2の発明によれば、光サーキュレータを用いるため、光の利用効率を向上させることができ、多数のセンサ部を有する検出システムにおいても各センサ部の振動を高感度で検出することができる。
図1は本発明の実施の形態1による光ファイバセンサシステムの全体構成を示す図である。本実施の形態では波長可変レーザ11を光源として用いる。波長可変レーザ11は例えば1.5μm帯のシングルモードの光を発生し、その波長を変化させるレーザ光源とする。その波長の範囲は例えば100nmとし、周期的に高速で波長を走査するものとする。この光源の光は光ファイバ12を介して光カップラ13に入力される。光カップラ13は波長可変レーザ11からの光と反射光とを分離するものであり、波長可変レーザ11からの光は光ファイバ14を介して光カップラ15に導かれる。光カップラ15には光ファイバ16,17が接続されている。光ファイバ17には更に光カップラ18が接続され、光カップラ18に更に光ファイバ19,20が接続される。このように次々と連続して光カップラが接続され、波長可変レーザ11からの光が分岐されていく。ここで光ファイバ12,14,16,17,19,20及び光ファイバカップラ13,15,18は波長可変レーザからのレーザ光を分岐して複数のセンサ部に導き、各センサ部からの反射光を合成する光分岐合成部を構成している。
そして最後の各光ファイバの端部にはセンサ部S1,S2・・・Snが設けられる。例えば光ファイバ16の端部のセンサ部S1では、コリメートレンズ21が設けられ、その出射光の光軸に垂直にハーフミラー22と反射板23が設けられる。ハーフミラー22は入射光の一部を反射する。反射板23は外部からの振動によって光軸方向に変位し、ハーフミラー22を透過した光を全反射するものであって、その面に垂直な振動を検出する素子である。振動源、例えば音源からの音や振動によって反射板23が振動した場合には、その反射の位置が異なる。これによりハーフミラー22との間で干渉波が変動する。センサ部S2についても同様に、光ファイバ19の他端にはコリメートレンズ24、ハーフミラー25、反射板26が設けられる。又光ファイバ20の端部に設けられるセンサ部Snにもコリメートレンズ27、ハーフミラー28及び振動板29が設けられる。その他の図示しないセンサ部も同様とする。ここで各ハーフミラー22,25,28とそれに対応する反射板23,26及び29の距離L1,L2・・・Lnは夫々異なるように、反射板を配置しておくものとし、その位置を各反射板の基準位置とする。この実施の形態では各センサ部で光を干渉させる。
さて光カップラ13に得られる反射光の一部は、光ファイバ31に導かれる。光ファイバ31の端部にはコリメートレンズ32が設けられ、その光軸には受光素子であるフォトダイオード33が設けられる。フォトダイオード33は反射光の干渉波を電気信号に変換するものであり、その出力はアンプ34を介して信号処理部35に与えられる。
次に信号処理部35内の構成について説明する。信号処理部35は図2に示すように、フォトダイオード33からの出力をデジタル値に変換するA/D変換部41、A/D変換部41の出力を時間領域の信号から周波数領域の信号に変換するフーリエ変換部42を有している。更にフーリエ変換された周波数領域の信号のうち、周波数帯域によって信号を分離する周波数分離部43及びその出力をフーリエ逆変換するフーリエ逆変換部44を有している。又この逆変換された出力を更にフーリエ変換するフーリエ変換部45を含んで構成されている。
次に本実施の形態の動作について説明する。波長可変レーザ11は例えば1.5μm帯で100nmの波長帯域を有する波長走査信号を出力する。この走査周波数を例えば50kHzとする。この光は光ファイバ12、光カップラ13,15を介して各光ファイバ16,19,20よりセンサ部S1,S2・・・Snに与えられる。各センサ部ではその端部よりコリメートレンズ22,24,27を介し光が空間に平行光として出射され、ハーフミラー22,25及び28でその一部が反射される。又光の一部はハーフミラーを透過し、反射板23,26又は29で反射される。そしてハーフミラー22と反射板23によって1つのエタロンが構成される。センサ部S1のエタロンの特性は例えば図3Aに示すものとなる。同様にしてハーフミラー25と反射板26とによってエタロンが構成され、その波長λに対する強度変化は図3Bに示すものとなる。又ハーフミラー22と反射板29によって構成されるエタロンの特性は図3Cに示すものとなる。ここで夫々のハーフミラーと反射板との距離L1,L2,Lnが徐々に広くなっているため、図3A〜図3Cに示すようにその強度変化の間隔は距離L1〜Lnが広いほど短いものとなる。
周期的に波長掃引されたシングルモードの光がこのような特性のエタロンに入射するため、図3A〜図3Cの特性がそのまま時間軸領域で強度が変化する信号に変換される。この反射光は光カップラ18,15を介して重畳されて光カップラ13に加わる。ここで反射板22,26,29は振動源によってその面に垂直に微小間隔移動するものとすると、各エタロンは外部から加わる振動によって図3A,図3B,図3Cに示す特性からわずかにその周期が変化し、重畳された光のレベルもそれに応じたものとなる。その反射光は光ファイバ31よりコリメートレンズ32を介して出射され、フォトダイオード33により電気信号に変換される。そしてA/D変換部41でデジタル値に変換され、更にフーリエ変換部42で周波数領域の信号に変換される。
図4はこのフーリエ変換部42の出力を示す図である。ここで反射板23,26及び29が夫々のハーフミラー22,25,28に対して夫々一定の位置にあれば、フーリエ変換後の周波数は夫々f1,f2,fnのように一定となる。ここでスパイクノイズ等が加わったとしても周波数領域の信号に変換されるため、このようなノイズはレベルが低く、高いS/N比で周波数を検出することができる。そして各反射板23,26,29が夫々ΔL1,ΔL2・・・ΔLnの範囲で光軸方向に振動することによって、図4に示すように周波数f1,f2・・・fnも夫々Δf1,Δf2・・・Δfnの範囲で変動する。従って例えば周波数f1について、その変化範囲Δf1のみの信号の周波数帯域を周波数分離部43で検出して、フーリエ逆変換部44で逆変換することにより、図5Aに示すような時間領域の信号に変換することができる。この場合に縦軸は距離L1を中心とする反射板23の振動を示す信号となる。この信号を例えばD/A変換して増幅しスピーカ等から出力すれば、反射板23に得られる音を再現することができる。又図5Aに示す時間領域の信号を更にフーリエ変換部45によってフーリエ変換することによって、図6に示すように周波数領域の信号に変換することができ、そのときのスペクトルを検出できる。
同じく図4に示す周波数領域の信号から周波数f2を中心とする変化範囲Δf2の信号を周波数分離部43で抽出してフーリエ逆変換することによって図5Bに示す時間軸領域の信号が得られる。これを更にフーリエ変換部45でフーリエ変換すれば、図6Bに示す周波数領域の信号となる。同様に周波数fnを中心とする変化範囲Δfnの周波数領域の信号を抽出してフーリエ逆変換することによって、図5Cに示す時間軸領域の信号が得られる。これをフーリエ変換することによって図6Cに示す周波数領域の信号が得られる。
このようにこの実施の形態1では多数のセンサ部S1〜Snの多点の振動を検出し、振動源のモニタ及び振動の解析が可能となる。ここで波長可変レーザ11の走査速度を40kHzとすれば、その1/2までの帯域、即ち20kHzまでの帯域の可聴域の音響信号を再現することができる。又複数の振動源の振動をリアルタイムで解析することが可能となる。更に光源としてコヒーレント長が無限大のシングルモードの光源を用いることによって、センサ数をほぼ無限に拡大することができる。又エタロンの干渉に関して微小な光の干渉も検出できるため、センサ部が簡略化されるという効果も得られる。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について説明する。この実施の形態ではセンサ部のみが前述した実施の形態1と異なっており、その他の構成については同じであるので、センサ部S1について図7に示す。図示のようにコリメートレンズ21の背後にハーフミラー22を設け、反射板23を用いることなく直接振動源51に向けて光を照射するようにしたものである。ここでハーフミラー22と振動源との距離をあらかじめ所定の距離、例えばセンサ部S1ではL1、前述したセンサ部S2ではL2となるように設定しておく。その他のセンサ部についても実施の形態1と同じとする。こうすれば反射板を用いることなく、直接振動源からの反射光によって光を干渉させて、多点の振動源の振動状態を検出し、分析することができる。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3について説明する。この実施の形態でもセンサ部のみが前述した実施の形態1と異なっており、その他の構成は同じであるので、センサ部S1について図8に示す。図示のようにハーフミラー22に代えてビームスプリッタ52を光軸に対して45°の角度に配置する。ビームスプリッタ52は信号光の光の一部、例えば1/2を反射し、他の1/2を透過するものである。ビームスプリッタ52で反射された光は図示のようにミラー53に導かれ、そのまま正反射して元のビームスプリッタ52に加わる。従ってこの場合にもハーフミラーと同様に、ビームスプリッタ52で反射された光と反射部23からの反射光とを干渉させることができる。この場合にもビームスプリッタ52の位置から見てミラー53までの距離と反射板23までの距離の差を所定値L1に保っておく必要がある。その他のセンサ部S2,S3・・・についてもこの差をL2,L3・・・としておく。こうすれば実施の形態1と同様に、各センサ部からの反射部の振動状態を分離して検出し、分析することができる。
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4について説明する。この実施の形態においてもセンサ部のみが前述した実施の形態1と異なっており、その他の構成は同一であるので詳細な説明を省略する。センサ部S1は図9に示すようにビームスプリッタ52とミラー53を用いて参照光を形成すると共に、反射部23を除いて光を振動源51に直接照射して振動源51からの反射光を受光するようにしたものである。この場合にもセンサ部S1ではビームスプリッタの位置から見てミラー53までの距離と振動源51との間隔との差を距離L1とする。その他のセンサ部S2,S3・・・についてもこの差をL2,L3・・・としておく。こうすれば実施の形態1と同様に各センサ部の振動源の振動状態を分離して検出し、分析することができる。
(実施の形態5)
次に本発明の実施の形態5について図10を用いて説明する。この実施の形態では波長可変レーザ11からの光を光ファイバ12を介して光カップラ61に導く。光カップラ61は光ファイバ12,14,31に加えて光ファイバ62を結合させており、波長可変レーザ11の光を分岐すると共に、後述するように反射光と参照光とを干渉させる光干渉部として機能する。光ファイバ14以降の分岐部である光カップラ15,18や光ファイバ16,17,20については実施の形態1と同様である。各センサ部S1〜Snではハーフミラー22,25,28を除き、コリメートレンズ21,24,27からの平行光を直接反射板23,26,29に与えている。各反射板は振動によって夫々微小距離ΔL1,ΔL2,ΔLnだけ光軸方向に振動するものとする。
そしてこの実施の形態5では、光ファイバ62の先端にコリメートレンズ63及び参照ミラー64を設ける。ここで光カップラ61から参照ミラー64までの光学距離をL0とする。そして光カップラ61から反射板23までの距離は光学距離L0に実施の形態1のL1の距離分を加算した値、即ちL0+L1に設定しておく。同様にして光カップラ61から反射板26までの光学距離も実施の形態1と同様とするために、L0+L2と設定しておく。更に光カップラ61から反射板29までの光学距離についてはL0+Lnと設定する。こうすればセンサ部S1では参照ミラー64までの距離と反射板23までの光学距離の差はL1となる。同様にしてセンサ部S2,Snではその差はL2及びLnとなる。こうすれば実施の形態1の複数のハーフミラー22,25,28を1つの参照ミラー64で置き換えることができ、光カップラ61で参照ミラー64からの反射光と各センサ部からの反射光とを干渉させることができる。実施の形態5ではハーフミラーの数を少なくすることができるため、センサ数が多くなった場合にこの実施の形態が有効となる。
尚この実施の形態では、光カップラ61から各センサ部の反射板までの距離をL0+L1・・・と設定しているが、L0−L1,L0−L2・・・のように差が夫々L1,L2,Lnとなるように設定してもよい。
(実施の形態6)
次に本発明の実施の形態6について図11を用いて説明する。この実施の形態では波長可変レーザ11からの光を光カップラ71に導く。そして光カップラ71は光を分岐する光分岐部であり、第1,第2の分岐光は光ファイバ72,73に与えられる。光ファイバ72にはサーキュレータ74が設けられる。サーキュレータ74は光ファイバ72から入射した光を光ファイバ75に導き、光ファイバ75からサーキュレータ74に入射する光を光ファイバ76に与えるものである。光ファイバ76の他端にはサーキュレータ77が設けられる。サーキュレータ77は光ファイバ76からの入射光を光ファイバ78に導き、光ファイバ78からサーキュレータ77への入射光を光ファイバ79に導くものである。このようにしてサーキュレータを従属接続することによって光を分岐していく。最終段の光ファイバ80にもサーキュレータ81を設ける。サーキュレータ81も同様にして光ファイバ80からの入射光を光ファイバ82に導き、光ファイバ82からサーキュレータ81に入射する光を光ファイバ83に導くものである。ここでサーキュレータ74,77,81とこれらに連結される光ファイバは、光分岐部で分岐された第1の分岐光を分岐して反射光を合成する光サーキュレータ部を構成している。そして光ファイバ75,78及び82の他端には実施の形態5と同様のセンサ部S1,S2,Snが設けられる。
さて光カップラ71で分岐した光ファイバ73の他端にもサーキュレータ84が設けられる。サーキュレータ84は光ファイバ73からの光を光ファイバ85に導き、光ファイバ85からの反射光を光ファイバ86に導くものである。光ファイバ85の他端にはコリメートレンズ87及び参照ミラー88が設けられる。ここで光ファイバ83,86の他端には、光カップラ89が設けられる。光カップラ89は光ファイバ83からの反射光と光ファイバ86からの参照光とを干渉させることによって、位相の反転した2つの干渉波を取り出す光干渉部である。2つの干渉波はバランスドフォトダイオード90に導かれる。バランスドフォトダイオード90は2つの入力の差分値を電気信号に変換する受光素子である。このフォトダイオード90の出力は増幅器34を介して前述した信号処理部35に与えられる。信号処理部35の構成は前述した実施の形態1と同一である。
この実施の形態ではマイケルソン干渉計でなく、マッハツェンダ干渉計を用いており、又光サーキュレータを用いるため前述した光カップラに比べて光信号の減衰を少なくすることができる。又この実施の形態では、光カップラ89から位相の反転した2つの干渉波を取り出すことができ、その差分をバランスドフォトダイオード90によって検出しているため、信号レベルを2倍にすることができる。従って波長可変レーザ11の出力レベルが低くても多数のセンサ部を有する多点型の検出システムに用いることができ、各センサ部の振動を高感度で検出することができるという優れた効果が得られる。
尚この実施の形態では、各センサ部はコリメートレンズからの出力を外部からの振動によってその光軸上の位置が振動する反射板23,26,29に与えているが、実施の形態2と同様に分岐した光を直接振動源に照射してその反射光を受光するようにしてもよい。又この実施の形態では、参照ミラー部で生成された参照光と光サーキュレータ部からの重畳された反射光とを光カップラを用いて干渉させているが、光カップラに代えてビームスプリッタ等を用いることもできる。
本発明の実施の形態1による光ファイバセンサシステムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態の信号処理部の構成を示す図である。 センサ部S1におけるエタロンの波長と信号強度を示す図である。 センサ部S2におけるエタロンの波長と信号強度を示す図である。 センサ部Snにおけるエタロンの波長と信号強度を示す図である。 光ファイバに重畳される反射光の信号を示す図である。 周波数分離部で分離されフーリエ逆変換して得られるセンサ部S1の振動を示す図である。 周波数分離部で分離されフーリエ逆変換して得られるセンサ部S2の振動を示す図である。 周波数分離部で分離されフーリエ逆変換して得られるセンサ部Snの振動を示す図である。 センサ部S1の時間軸方向の信号を周波数軸に変換した図である。 センサ部S2の時間軸方向の信号を周波数軸に変換した図である。 センサ部Snの時間軸方向の信号を周波数軸に変換した図である。 本発明の実施の形態2によるセンサ部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3によるセンサ部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4によるセンサ部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5による光ファイバセンサシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6による光ファイバセンサシステムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 波長可変レーザ
12,14,16,17,19,20,62,72,73,75,76,78,79,80,82,83 光ファイバ
13,15,18,71,89 光カップラ
21,24,27,63,87 コリメートレンズ
22,25,28 ハーフミラー
23,26,29 反射板
S1,S2・・・Sn センサ部
33 フォトダイオード
34 アンプ
35 信号処理部
41 A/D変換部
42 フーリエ変換部
43 周波数分離部
44 フーリエ逆変換部
45 フーリエ変換部
51 振動源
52 ビームスプリッタ
53 ミラー
64 参照ミラー
74,77,81,84 光サーキュレータ
90 バランスドフォトダイオード

Claims (4)

  1. 一定の波長範囲で周期的に波長が変化するシングルモードの光を発生する波長可変レーザと、
    前記波長可変レーザからの光を第1,第2の分岐光に分岐する光分岐部と、
    前記光分岐部で分岐された第1の分岐光を光ファイバを介して縦続接続された複数の光サーキュレータによって分岐し、その反射光を合成する光サーキュレータ部と、
    前記光分岐部の第2の分岐光に対して更に分岐する光サーキュレータ、及び光サーキュレータから得られる光を反射する参照ミラーを有し、参照光を生成する参照ミラー部と、
    前記光サーキュレータ部で分離された分岐光が夫々与えられ、互いに異なる反射基準位置を設定し、外部から加わる振動によって夫々の反射位置が変化する反射光を生成して光サーキュレータ部に戻す複数のセンサ部と、
    前記光サーキュレータ部からの重畳された反射光信号と前記参照ミラー部で生成された参照光とを干渉させる光干渉部と、
    前記光干渉部から得られる互いに位相の反転した2つの干渉波の差分を光電変換する受光部と、
    前記受光部に得られる受光信号をフーリエ変換により周波数領域の信号に変換するフーリエ変換部と、
    前記フーリエ変換された信号を周波数領域で分離して前記各センサ部からの信号に相当する前記フーリエ変換信号を抽出する周波数分離部と、
    前記周波数分離部で分離された各センサ部からの信号を時間領域の信号に逆変換するフーリエ逆変換部と、を有する光ファイバセンサシステム。
  2. 前記各センサ部は、測定対象となる振動源に分岐光を照射し、その反射光を受光する請求項1記載の光ファイバセンサシステム。
  3. 一定の波長範囲で周期的に波長が変化するシングルモードの光を発生する波長可変レーザと、
    前記波長可変レーザからの光が与えられる光ファイバ及びその光を分岐及び結合させる光カップラを有し、前記波長可変レーザからのレーザ光を分岐すると共に、反射光を合成する光分岐合成部と、
    前記光分岐合成部からの分岐された光が夫々与えられ、互いに異なる反射基準位置を設定すると共に、外部から加わる振動によってその反射位置を変化させた反射光を前記光分岐合成部に導く複数のセンサ部と、
    前記光分岐合成部に接続され、前記波長可変レーザからの分岐光を基準の反射位置で変化させて参照光を前記分岐合成部の光ファイバに導く参照反射部と、
    前記光分岐合成部より得られる反射光と前記参照反射部より得られる参照光とを干渉させる光干渉部と、
    前記光干渉部より得られる干渉光を受光して電気信号に変換する受光部と、
    前記受光部に得られる受光信号をフーリエ変換して周波数領域の信号に変換するフーリエ変換部と、
    前記フーリエ変換された信号を周波数領域で分離して前記各センサ部からの信号に相当する前記フーリエ変換信号を抽出する周波数分離部と、
    前記周波数分離部で分離された各センサ部からの信号を時間領域の信号に逆変換するフーリエ逆変換部と、を有する光ファイバセンサシステム。
  4. 前記各センサ部は、測定対象となる振動源にその分岐光を照射し、その反射光を受光する請求項記載の光ファイバセンサシステム。
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