JP4306924B2 - 物体表面の光沢度判別方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射光の光量に応じた出力電流を信号処理して、物体表面の光沢度を判別する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、物体表面の光沢度を判別する際には、物体表面に赤外線、可視光線等を照射し、その反射光を、カラーセンサ、リニアイメージセンサ等の素子で受光し、出力電流を信号処理することで検知していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造の光沢センサを使用した場合、カラーセンサ、リニアイメージセンサ等が高価であること、およびセンサ素子で受光した後の信号処理が複雑であることなどから、光沢センサ自体の価格が高価になるという問題点があった。
一方、安価な2端子のホトダイオードをセンサ素子として使用した場合、試料表面の色濃度によって反射光量が異なること、および被測定試料からの反射光が正反射光と乱反射光が混合された状態であることなどから、正確な光沢度の測定は非常に難しいという問題点があった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するもので、赤外〜可視領域に含まれる光線を物体に照射して反射させ、位相差フィルムと偏光フィルタとを通過する反射光と、偏光フィルタを通過する反射光とに分けて位置検出センサ(Position Sensitive Detector:以下、PSDと称する。)にて検知し、上記2つの反射光の光量に応じた出力電流を各々2つの電流増幅回路に分流した後、反転増幅器に入力し、信号処理することを特徴とする物体表面の光沢度判別方法である。
また、上記電流増幅回路と反転増幅器がオペアンプの負帰還回路であることを特徴とする物体表面の光沢度判別方法である。
さらに、上記の位相差フィルムが1/2波長板または複屈折効果を示す透明フィルムであることを特徴とする物体表面の光沢度判別方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】
物体表面の色濃度に関係なく、物体表面の光沢度を反射光の光量に応じた出力電流として取り出し、信号処理することによって判別する。
すなわち、赤外〜可視領域に含まれる光線を物体に照射して反射させ、位相差フィルムと偏光フィルタとを通過する反射光と、偏光フィルタを通過する反射光とに分けて位置検出センサにて検知し、上記2つの反射光の光量に応じた出力電流を各々2つの電流増幅回路に分流した後、反転増幅器に入力し、信号処理する。上記電流増幅回路と反転増幅器はオペアンプの負帰還回路を用い、正確な増幅度が得られるようにする。
【0006】
【実施例】
以下は、本発明を用いた実施例の一例である。
〔実施例1〕
本発明による物体表面の光沢度判別方法を利用した光沢センサの構造を図1に示す。
図1において、被測定試料3に対し光の入射角と反射角が等しくなるように光源1とPSD6を配置する。光源1からの光は集光レンズ2を使ってスポット光の状態で被測定試料3に照射する。必ずしも光点を一点に集中させる必要はない。
光源1としては、LEDの他にハロゲンランプ、半導体レーザー等の単波長成分の多い光源を用いることが可能である。
【0007】
図2は、図1の受光側を詳しく記述したものである。
図2に示す1/2波長板4、偏光フィルタ8を通過する前の反射光bについて、被測定試料3に対する水平方向の振動成分dをs波、s波と直角方向の振動成分eをp波とした場合、正反射光は反射の法則に従いs波方向の振動成分に偏った反射光で、かつ試料表面の光沢度が高いほど支配的となる。また、乱反射光は正反射光を除く拡散的な反射光でs波、p波を含む様々な振動方向を持ち、試料表面の光沢度が低いほど支配的となる。
【0008】
図2の偏光フィルタ8の透過方向は縦方向であり、これは被測定試料3に対する反射光bの水平方向の振動成分dと平行な方向である。
また、図2の1/2波長板4は位相差フィルムの一種である。
図2に見られるように、被測定試料3の表面からの反射光bについて、半分を1/2波長板4と偏光フィルタ8、残りの半分を偏光フィルタ8のみ通過するようにし、偏光フィルタ8を通過した後の反射光cの中心がPSD6の中心に入射するように配置する。この際、1/2波長板4の向きは、図4に示すとおり被測定試料からの反射光に含まれるs波hの振動方向を約90°回転させる向き(1/2波長板4の光軸9をs波hの振動方向に対してθ=45°の向き)に設置することが望ましい。
【0009】
図5は、図2の被測定試料3からの反射光bについて偏光フィルタ8のみを通過する成分を表している。偏光フィルタ8を通過する前の反射光bは、乱反射光jと正反射光k、lで構成されている。乱反射光jが偏光フィルタ8を通過する際に、透過方向に対して垂直の振動方向をもつp波は通過が抑制されるが、平行の振動方向をもつs波は通過が可能となる。
一方、正反射光k、lのうち、偏光フィルタ8の透過方向に対して平行の振動方向をもつ正反射光kは通過が可能となるが、垂直の振動方向をもつ正反射光lは通過が抑制される。よって、被測定試料3からの反射光bについて偏光フィルタ8のみを通過する成分は、正反射光(s波)mと乱反射光(s波)nとなる。
【0010】
図6は、図2の被測定試料3からの反射光bについて1/2波長板4と偏光フィルタ8の両方を通過する成分を表している。1/2波長板4と偏光フィルタ8を通過する前の反射光bは、図4と同様に乱反射光jと正反射光k、lで構成されている。乱反射光jはs波、p波を含む様々な振動方向を持つ反射光で、s波とp波の存在確率はほぼ等しい。また、正反射光はs波方向に偏った反射光であるため、s波方向の振動成分kはp波方向の振動成分lに比べて極端に大きくなる。1/2波長板4を通過した乱反射光oはs波、p波ともに90°振動方向を変えるため、後段の偏光フィルタ8を通過する際に、透過方向に対して垂直の振動方向をもつs波は通過が抑制され、平行の振動方向をもつp波は通過が可能となる。
一方、1/2波長板4を通過した正反射光p、qは90°振動方向を変えるため、後段の偏光フィルタ8を通過する際に、透過方向に対して垂直の振動方向をもつs波は通過が抑制されるが、平行の振動成分をもつp波は通過が可能となる。よって、被測定試料3からの反射光bについて1/2波長板4と偏光フィルタ8の両方を通過する成分は、正反射光(p波)rと乱反射光(p波)sとなる。
【0011】
このため、図2のようにPSD6に入射する光のうち、上領域は偏光フィルタ8のみを通過してきた正反射光(s波)と乱反射光(s波)からなる反射光fとなり、下領域は1/2波長板4と偏光フィルタ8の両方を通過してきた正反射光(p波)と乱反射光(p波)からなる反射光gになり、これら反射光f、gの照射光量と照射位置およびPSD6の電極間抵抗等によって決まる電流(IPSD1、IPSD2)が、PSD6の端子から流れ出すことになる。
【0012】
図3は、図2におけるPSD6の出力電流(IPSD1、IPSD2)を信号処理し、正反射光量に応じた出力電圧を得るための信号処理回路の例である。PSD6のカソード端子10には予め電圧Vccが印加されている。PSD6のアノード端子11、12からは、PSD6で受光された反射光cによる電流(IPSD1、IPSD2)が分流し、次段のオペアンプ13、14による電流増幅回路で別々に増幅される。この際、帰還抵抗R1、R2の値は、IPSD2側のみ通過する位相差フィルムによる減衰率γを補正するために、
【0013】
【数1】
に設定することが望ましい。オペアンプ回路13、14のそれぞれの出力電圧、−IPSD1×R1と−IPSD2×R2は、後段の反転増幅器の差動アンプ回路15でその電位差(IPSD1×R1−IPSD2×R2)が取り出され、(R4/R3)倍に増幅される。従って、出力端子16には、{IPSD1−IPSD2/(1−γ)}×R1×(R4/R3)の電圧が得られる。
【0014】
図3におけるPSD6の出力電流のうち、IPSD1は{正反射光(s波)+乱反射光(s波)}に比例した電流であり、IPSD2/(1−γ)は、{正反射光(p波)+乱反射光(p波)}に比例した電流であることから、2つの電流量の差{IPSD1−IPSD2/(1−γ)}は、[{正反射光(s波)+乱反射光(s波)}−{正反射光(p波)+乱反射光(p波)}]と比例関係にあると考えられる。
ここで、乱反射光に含まれるs波とp波の存在確率がほぼ等しく、乱反射(s波)≒乱反射(p波)となること、および、正反射光はs波方向の振動成分に偏った反射光であり、正反射光(s波)−正反射光(p波)≒正反射光(s波)となることを利用すると、先の式から
【0015】
【数2】
の関係が得られる。よって、出力端子16の電圧、{IPSD1−IPSD2/(1−γ)}×R1×(R4/R3)は、正反射光(s波)の光量に応じた値となり、この電圧値の大小から光沢度が判別できる。
【0016】
図12は、図3の信号処理回路による光沢センサ出力電圧とJIS Z8741 方法3によるGs(60°)測定値との相関データの一例を示したものである。図12のグラフから、光沢センサ出力値(V)はGs(60°)測定値(%)にほぼ比例し、被測定試料の光沢度が安定して測定されていることが確認できる。
【0017】
〔実施例2〕
実施例1における図2の光沢センサでは、偏光フィルタ8の透過方向を縦方向(s波と平行方向)としていた。しかし、図7のように偏光フィルタ17の透過方向を横方向(s波と垂直方向)に配置した場合についても同様に、光沢センサとして利用できる。
図7に示す1/2波長板4、偏光フィルタ17を通過する前の反射光bについて、図2と同様に被測定試料3に対する水平方向の振動成分dをs波、s波と直角方向の振動成分eをp波とする。
【0018】
図7では、被測定試料3からの反射光bについて1/2波長板4と偏光フィルタ17の両方を通過する成分は、正反射光(s波)と乱反射光(s波)、偏光フィルタ17のみ通過する成分は正反射光(p波)と乱反射光(p波)になる。(1/2波長板4と偏光フィルタ17、もしくは偏光フィルタ17のみを通過する反射光は、図5、6の場合と同様である。)
【0019】
図7のようにPSD6に入射する光のうち、上領域は1/2波長板4と偏光フィルタ17の両方を通過してきた正反射光(s波)と乱反射光(s波)からなる反射光t、下領域は偏光フィルタ17のみを通過してきた正反射光(p波)と乱反射光(p波)からなる反射光uになり、これら反射光t、uの照射光量と照射位置およびPSD6の電極間抵抗等によって決まる電流(IPSD1、IPSD2)が、PSD6の端子から流れ出すことになる。
よって、PSD6の出力電流(IPSD1、IPSD2)から、照射光量、照射位置、およびPSD6の電極間抵抗等によって決定される演算を図3と同様の信号処理回路を用いて行うことで、正反射光量に応じた出力電圧が得られ、この電圧値の大小から光沢度が判別できる。
【0020】
〔実施例3〕
実施例1、2では、被測定試料3からの反射光bのうち約半分を、1/2波長板4を用いて振動方向を90°回転させているが、正確に90°回転できなくとも、複屈折効果を示す透明フィルムを用いて、同様の光沢センサを構成することができる。
【0021】
図8は、図7における1/2波長板4の代わりに透明フィルム18を用いた場合を示す。図8における透明フィルム18は複屈折効果を示すフィルムを用いている。また、発光側は、図1と同様のものを用いている。図8に示す透明フィルム18、偏光フィルタ17を通過する前の反射光bについて、図2と同様に被測定試料3に対する水平方向の振動成分dをs波、s波と直角方向の振動成分eをp波とする。
図8では、偏光フィルタ17の透過方向を横方向としたが、偏光フィルタの透過方向を縦方向にした場合は下記のように考えることができる。
【0022】
図8の偏光フィルタ17の透過方向は横方向であり、これは被測定試料3に対する水平方向の振動成分dと垂直な方向である。
図8に示すように、被測定試料3の表面からの反射光bについて、半分を透明フィルム18と偏光フィルタ17、残りの半分を偏光フィルタ17のみ通過するようにし、偏光フィルタ17を通過した後の反射光cの中心がPSD6の中心に入射するように配置する。この際、透明フィルム18の向きは、図9に示すとおり被測定試料からの反射光に含まれるs波hの振動方向を約α°回転させる向きに設置している。この際、振動方向の回転角度α°ができるだけ大きくなるように透明フィルム18の光軸19を設定することが望ましい。
【0023】
図10は、図8の被測定試料3からの反射光bについて透明フィルム18と偏光フィルタ17の両方を通過する成分を表している。透明フィルム18と偏光フィルタ17を通過する前の反射光bは、乱反射光jと正反射光k、lで構成されている。透明フィルム18を通過した乱反射光xはs波、p波ともにα°振動方向を変えるため、後段の偏光フィルタ17を通過する際に、透過方向に対して垂直の振動方向をもつ乱反射(s波)×cos2αと乱反射(p波)×sin2αは通過が抑制され、平行の振動方向をもつ乱反射(s波)×sin2αと乱反射(p波)×cos2αは通過が可能となる。この際、乱反射光に含まれるs波とp波の存在確率がほぼ等しく、乱反射(s波)≒乱反射(p波)とすることにより、透明フィルム18と偏光フィルタ17の両方を通過する乱反射光は、
【0024】
【数3】
と整理できる。
一方、透明フィルム18を通過した正反射光y、zはα°振動方向を変えるため、偏光フィルタ17の透過方向に対して平行の振動方向をもつ正反射光(s波)×sin2αと正反射(p波)×cos2αのみが偏光フィルタ17を通過できることとなる。よって、被測定試料3からの反射光bについて透明フィルム18と偏光フィルタ17の両方を通過する成分は、正反射光(s波)×sin2αと正反射(p波)×cos2αによる振動成分a'、および乱反射(s波)b'となる。
【0025】
図11は、図8の被測定試料3からの反射光bについて偏光フィルタ17のみを通過する成分を表している。偏光フィルタ17を通過する前の反射光bは、図10と同様に乱反射光jと正反射光k、lで構成されている。乱反射光jが偏光フィルタ17を通過する際に、透過方向に対して垂直の振動方向をもつs波は通過が抑制されるが、透過方向に対して平行の振動方向をもつp波は通過が可能となる。一方、正反射光lは偏光フィルタ17の透過方向に対して平行の振動方向をもつこととなり、通過が可能となるが、正反射光kは、偏光フィルタ17の透過方向に対して垂直の振動方向をもつことから、通過が抑制される。よって、被測定試料3からの反射光bについて偏光フィルタ17のみを通過する成分は、正反射光(p波)c'と乱反射光(p波)d'となる。
【0026】
このため、図8のようにPSD6に入射する光のうち、上領域は透明フィルム18と偏光フィルタ17の両方を通過してきた正反射光(s波)×sin2αと正反射(p波)×cos2α、および乱反射光(s波)からなる反射光v、下領域は偏光フィルタ17のみを通過してきた正反射光(p波)と乱反射光(p波)からなる反射光wになり、これらの照射光量と照射位置およびPSD6の電極間抵抗等によって決まる電流(IPSD1、IPSD2)が、PSD6の端子から流れ出すことになる。
よって、PSD6の出力電流(IPSD1、IPSD2)から、照射光量、照射位置、およびPSD6の電極間抵抗等によって決定される演算を図3と同様の信号処理回路を用いて行うことで、正反射光量に応じた出力電圧が得られ、この電圧値の大小から光沢度が判別できる。
【0027】
実施例1、2、3は偏光フィルタ8、17の透過方向と垂直な方向の光の透過率を0%とした場合であり、これらが実際と異なり、その違いが無視できない場合は図3に示した信号処理回路における演算を補正する必要がある。
【0028】
また、実施例1、2、3において被測定試料3からの反射光bの中心と位相差フィルム(1/2波長板4、透明フィルム18等)、偏光フィルタ8、17もしくはPSD6の位置関係が多少違っても、図3における信号処理回路における演算で補正することができる。
【0029】
実施例1、2、3では、非分割型のPSDを用いたが、分割型(2分割、4分割等)のPSD(あるいは、ホトダイオード)を用いることも可能である。
【0030】
【発明の効果】
上記したように、本発明は、物体表面の光沢度を示す正反射光量を的確に取り出し、該正反射光量に応じた出力電流を電流増幅回路/反転増幅器により信号処理するものであり、かつ、これらの回路はオペアンプの負帰還回路で構成されているので、正確な増幅度が得られ、測定精度の向上を図ることができる。
よって、物体表面の色濃度に関係なく、また、正反射光と乱反射光が混合した状態であっても、簡単かつ安価な回路構成により精度の高い光沢度測定を行い、光沢度判別をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光沢センサの実施例である。
【図2】図1の光沢センサの受光側の細部を示したものである。
【図3】図2の光沢センサでPSD出力電流を信号処理し、正反射光量に応じた出力電圧を取り出すための信号処理回路の回路図を示したものである。
【図4】図2の光沢センサで使用した1/2波長板によりs波の振動方向が90°回転することを表した図である。
【図5】図2の光沢センサで偏光フィルタのみを通過する反射成分を表した図である。
【図6】図2の光沢センサで1/2波長板と偏光フィルタの両方を通過する反射成分を表した図である。
【図7】図1の光沢センサについて偏光フィルタの透過方向を横方向とした光沢センサの受光側の細部を示したものである。
【図8】図1の光沢センサについて1/2波長板の代わりに、複屈折効果を示す透明フィルムを使用した光沢センサの受光側の細部を示したものである。
【図9】図8の光沢センサで使用した透明フィルムによりs波の振動方向がα°回転することを表した図である。
【図10】図8の光沢センサで透明フィルムと偏光フィルタの両方を通過する反射成分を表した図である。
【図11】図8の光沢センサで偏光フィルタのみを通過する反射成分を表した図である。
【図12】図3の信号処理回路による光沢センサ出力電圧とJIS Z8741 方法3によるGs(60°)測定値との相関データの一例を示したものである。
【符号の説明】
1 光源
2 集光レンズ
3 被測定試料
4 1/2波長板
5 偏光フィルタ
6 PSD
7 PSD上に照射される反射光
8 偏光フィルタ(透過方向:縦)
9 1/2波長板の光軸
10 PSDのカソード端子
11 PSDのアノード端子
12 PSDのアノード端子
13 IPSD1の電流増幅回路
14 IPSD2の電流増幅回路
15 差動アンプ回路
16 信号処理回路の出力端子
17 偏光フィルタ(透過方向:横)
18 複屈折効果を持つ透明フィルム
19 透明フィルムの光軸
a 被測定試料3への入射光
b 被測定試料3からの反射光
c 偏光フィルタ8もしくは偏光フィルタ17を通過した後の反射光
d 被測定試料3に対する水平方向の振動成分
e s波と直角方向の振動成分
f PSD6の上領域に照射される正反射光(s波)と乱反射光(s波)
g PSD6の下領域に照射される正反射光(p波)と乱反射光(p波)
h 1/2波長板4もしくは透明フィルム18を通過する前のs波
i 1/2波長板4もしくは透明フィルム18を通過した後のs波
j 被測定試料3からの反射光bに含まれる乱反射光
k 被測定試料3からの反射光bに含まれる正反射光(s波)
l 被測定試料3からの反射光bに含まれる正反射光(p波)
m 偏光フィルタ8のみを通過した後の正反射光(s波)
n 偏光フィルタ8のみを通過した後の乱反射光(s波)
o 1/2波長板4を通過した後の乱反射光
p 1/2波長板4を通過した後の正反射光(s波)
q 1/2波長板4を通過した後の正反射光(p波)
r 1/2波長板4と偏光フィルタ8を共に通過した正反射光(p波)
s 1/2波長板4と偏光フィルタ8を共に通過した乱反射光(p波)
t PSD6の上領域に照射される正反射光(s波)と乱反射光(s波)
u PSD6の下領域に照射される正反射光(p波)と乱反射光(p波)
v PSD6の上領域に照射される正反射光(s波)×sin2αと正反射光(p波)×cos2α、および乱反射光(s波)
w PSD6の下領域に照射される正反射光(p波)と乱反射光(p波)
x 透明フィルム18を通過した後の乱反射光
y 透明フィルム18を通過した後の正反射光(s波)
z 透明フィルム18を通過した後の正反射光(p波)
a’ 透明フィルム18と偏光フィルタ17を通過したあとの正反射光(s波)×sin2αと正反射光(p波)×cos2α
b’ 透明フィルム18と偏光フィルタ17を通過したあとの乱反射光(s波)
c’ 偏光フィルタ17を通過した後の正反射光(p波)
d’ 偏光フィルタ17を通過した後の乱反射光(p波)
Claims (3)
- 赤外〜可視領域に含まれる光線を物体に照射して反射させ、位相差フィルムと偏光フィルタとを通過する反射光と、偏光フィルタを通過する反射光とに分けて位置検出センサにて検知し、上記2つの反射光の光量に応じた出力電流を各々2つの電流増幅回路に分流した後、反転増幅器に入力し、信号処理することを特徴とする物体表面の光沢度判別方法。
- 上記電流増幅回路と反転増幅器がオペアンプの負帰還回路であることを特徴とする請求項1記載の物体表面の光沢度判別方法。
- 上記の位相差フィルムが1/2波長板または複屈折効果を示す透明フィルムであることを特徴とする請求項1記載の物体表面の光沢度判別方法。
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