JP4306476B2 - 自動車用交流発電機 - Google Patents

自動車用交流発電機 Download PDF

Info

Publication number
JP4306476B2
JP4306476B2 JP2004022126A JP2004022126A JP4306476B2 JP 4306476 B2 JP4306476 B2 JP 4306476B2 JP 2004022126 A JP2004022126 A JP 2004022126A JP 2004022126 A JP2004022126 A JP 2004022126A JP 4306476 B2 JP4306476 B2 JP 4306476B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rear bearing
bearing
side wall
box
washer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004022126A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005218235A (ja
Inventor
井畑  幸一
中村  重信
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004022126A priority Critical patent/JP4306476B2/ja
Priority to US11/034,768 priority patent/US7038340B2/en
Publication of JP2005218235A publication Critical patent/JP2005218235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4306476B2 publication Critical patent/JP4306476B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/16Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields
    • H02K5/173Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using bearings with rolling contact, e.g. ball bearings
    • H02K5/1732Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using bearings with rolling contact, e.g. ball bearings radially supporting the rotary shaft at both ends of the rotor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C25/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for wear or play
    • F16C25/06Ball or roller bearings
    • F16C25/08Ball or roller bearings self-adjusting
    • F16C25/083Ball or roller bearings self-adjusting with resilient means acting axially on a race ring to preload the bearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/54Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2380/00Electrical apparatus
    • F16C2380/26Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Description

この発明は、乗用車、トラックなどの自動車エンジンに搭載される自動車用交流発電機(オルタネータ)に関し、とくに自動車用交流発電機の回転軸の軸受け装置の耐振動性の向上およびベアリングのクリープの抑制にかかわる。
自動車エンジンに装着され該エンジンに駆動される交流発電機は、図5に示すように、一対の碗状を呈するフロント(ドライブエンド)フレーム4とリア(リアエンド)フレーム5とを、各々の開口部を向かい合せて、固定子2を挟持して接合した構造のハウジングを有する。フロントフレーム4およびリアフレーム5のそれぞれの中央部には、内部に向かって軸方向に互いに突出する円筒状のフロントベアリングボックス(以下、フロントボックス)7およびリアベアリングボックス(以下、リアボックス)8が設けられている。このフロントボックス7およびリアボックス8のそれぞれには、フロントベアリング71およびリアベアリング81が取り付けられている。このフロントベアリング71およびリアベアリング81には、固定子2の内側に配された回転子3の回転軸(シャフト)30が回転自在に支持されている。この回転軸30は、フロントフレーム4から外に突き出している先端部に取り付けたプーリ20を介してエンジンにより駆動される。
フロントベアリング71の外輪74はフロントボックス7に固定されているが、リアベアリング81の外輪84は軸方向の変位が可能な状態でリアボックス8に保持されている。リアボックス8は、筒状のリアベアリングホルダを備えている。リアベアリングホルダは、リアフレーム5のリア側の側壁部に固定されており、リアフレーム5の側壁部とともに、ベアリング収容部を形成している。この結果、ベアリング収容部内には、リアベアリング81が軸方向にわずかに移動可能に保持される。さらに、ベアリング収容部内には、リアベアリング81の外輪84を軸方向の一方へ向けて付勢する手段が設けられている。この付勢(予圧付与)手段により、リアベアリング81の外輪84には軸方向に向けて所定の予圧が付与されている。
この予圧付与手段として、シングルウェーブワッシャ(以下、一重波ワッシャ)1Aが用いられている。一重波ワッシャ1Aは、リアベアリング81とリアフレーム5の側壁部の内側面(側壁面)83との間の隙間53に配置されている。この内側面(側壁面)83は、リアボックス8の側壁の内側面でもある。一重波ワッシャ1Aは、リアベアリング81の外輪84と内側面(側壁面)83とに接触するように配置され、挟持されている。一重波ワッシャ1Aは、図5の(ロ)、(ハ)に示すように、細板状のバネ材を一周だけ環状に曲げ、さらに複数の山部と谷部とを交互に形成して形状をしている。また、特許文献1、2、3などにおいても、通常の電動機において、軸受けケーシングの軸受け収容凹部の下端面とアウターケーシングの上端面との間に弾発部材として一重波ワッシャを挟着した構造が採用されている。
特開平9−287620号公報 特開平8−103049号公報 特開2000−87964公報
通常の電動機では回転時の振動による軸方向の負荷は小さいが、自動車用交流発電機では、エンジンの振動を受けるとともに、発電機本体の高速回転により自励振動が加わった強い振動を受ける。また、近年、自動車で必要とされる電気負荷が増大する傾向にあり、大容量の発電が要求されている。このため、回転子が大型化して重量が増大し、回転軸を支持するベアリングが受けるクリープ力(振動と回転子重量の積)は増大し、自動車用交流発電機の耐クリープ力を大きくすることが必要となっている。
大容量の自動車用交流発電機における耐クリープ力の増大および必要予圧を確保するためには、ウェーブワッシャのバネ荷重を増大する必要がある。ウェーブワッシャの設計において、ワッシャの寸法は外径についてはベアリングの外輪以下、内径は回転軸の径以上に制限される。また、ウェーブワッシャが設置される隙間53の軸方向寸法δは、図5の(イ)に示す如く、ハウジングの構成部品の軸方向寸法A、B、C、および回転子3側の部品の軸方向寸法D〜Iの多数の部品の寸法公差が加算されるので、その公差に従い幅(大きさ)が変動する。この隙間53の軸方向寸法δの大きさのバラツキにより、ウェーブワッシャの予圧(セット荷重)が変動する。このセット荷重の変動範囲を小さくするためには多数の部品の加工精度を上げる方法もあるが、加工精度の向上は大幅なコストの増大を招く。
図5の(ロ)、(ハ)に示す一重波ワッシャ1Aが使用されている従来の小容量発電機では、低振動、軽重量の条件下において、隙間53の軸方向寸法δの公差範囲Z1において、図3に破線Sで示すバネ荷重特性のように、クリープの防止に必要な必要予圧(耐クリープ性)および予圧許容限界を共に満足する。回転子3が大重量である大容量発電機に一重波ワッシャを使用した場合に高振動が加わると、隙間53の軸方向寸法δの公差範囲Z2に示す如く、耐クリープ性は満足しても予圧が許容限界を超えて過大となり、早期破損の原因となる。
なお、一重波ワッシャを2枚直列に設置して直列ダブルウェーブワッシャとしバネ定数を低減すれば、ほぼ図3に実線Wで示すバネ荷重特性となり、耐クリープ性および予圧許容限界を共に満足する。しかしながら、2枚の一重波ワッシャの双方の山と谷とが付き合わさるように位置を合わせて固定することが必要であり、大幅なコストの上昇となるとともに、使用中の回転力により双方の山の位置がずれた場合、バネ荷重が大幅に低下しクリープが生じるという問題が発生する。
この発明の目的は、大容量発電に対応して回転子の重量が増大しても、回転軸を支持するベアリングに適正な予圧を付与でき、交流発電機における耐クリープ性の向上および過大予圧の防止を低コストに実現できる自動車用交流発電機の提供にある。
請求項1の発明では、フロントベアリングおよびリアベアリングを保持したハウジング内に固定子を設置するとともに、該固定子の内側に、フロントベアリングおよびリアベアリングに回転自在に支持されたシャフトを有する回転子を配してなる自動車用交流発電機において、リアベアリングの外輪に、多重ヘリカルウェーブワッシャ(以下、多重波ワッシャ)で予圧を付与している。
多重波ワッシャは、一重波ワッシャに比べて低いバネ定数と大きな変位量を有し、安定した予圧をリアベアリングの外輪に付与できる。このため、交流発電機の軸方向寸法の寸法公差が大きくても適正範囲の予圧が確実に得られ、耐クリープ力を大きく維持でき、長期間にわたって焼きつきなどのトラブルの発生を防止できる。また、単一の部品であるため、一重波ワッシャを直列に複数使用する場合に比較して装着が容易であり、コストの上昇も小さい。
また、本発明では、リアベアリングとリアボックスの側壁との間の隙間に、リアベアリングの外輪とリアボックスの側壁とに接触して多重波ワッシャを設置している。具体的には、リアボックスの側壁は、リアフレームのアルミニウム合金製の側壁部と、側壁部の内側面に配置された鉄製のワッシャボックスとを備え、多重波ワッシャは、リアベアリングの外輪とワッシャボックスとに接触して設置されたことを特徴とする。自動車用交流発電機では、一般にプーリ側のフロントベアリングは大型でフロントフレームに固定されており、リアベアリングは小型で予圧保持されている。この構成によれば、小型であるリアベアリングとリアボックスの外側壁との隙間に多重波ワッシャを挟着することにより、小型の多重波ワッシャで、リアベアリングの耐クリープ性およびワッシャの許容応力の双方を満足することができる。
そして、多重波ワッシャでは、リアベアリングとリアボックスの外側壁との隙間が、一重波ワッシャに比べ2倍以上必要となる。そこで多重波ワッシャの当り面をアルミニウムのリアフレームに代えて鉄製のワッシャボックスを追加することにより、当り面の肉厚を薄肉にでき軸方向寸法を短縮できるとともに、低振動仕様の一重波ワッシャ使用時と、回転子などリアフレーム以外は全て共用できるので、コストアップを押さえることができる。また、フレームのワッシャ当り面がアルミニウムから鉄に代わるので当り面の耐摩耗性が向上する。
また、リアボックスは、筒体と、この筒体の後端に設けられたフランジとを有するリアベアリングホルダを備え、該リアベアリングホルダのフランジがリアフレームの側壁部に締結されており、ワッシャボックスは、筒部と、この筒部の一端から径方向外側に拡がる外側鍔部と、筒部の他端から径方向内側に拡がり、多重波ワッシャを受ける内側鍔部とからなり、外側鍔部がリアベアリングホルダのフランジとリアフレームの側壁部に設けた径大座繰り面との間に挟着されていることを特徴とする。リアボックスとリアフレームとの間でワッシャボックスを挟み付け固定することにより、三者一体となり組付性が向上する。
請求項の発明では、多重波ワッシャは、軸方向に隣り合う円環のうち、一方の円環の山部と他方の円環の谷部とが当接していることを特徴とする。この構成では、多重波ワッシャのバネ定数を低減できるので、大容量の発電機において、リアベアリングの外輪のクリープを防止するための荷重を確保しつつ、隙間が最小時、すなわち多重波ワッシャの変位量が最大となっても、多重波ワッシャの許容応力以内とすることができる。
請求項の発明では、一般にアルミニウム製であるリアフレームの一部であるリアボックスの側壁に多重波ワッシャの端が当接することを防止でき、滑らかにウェーブしている頂部が当接する。よって、多重波ワッシャの端がリアボックスの外側壁の摩耗を促進することを阻止でき、安定して予圧(バネ荷重)を付与でき信頼性が向上する。さらに、多重波ワッシャの組付方向は任意でよく、組付工数を低減できる。
この発明の最良の形態を、参考例および実施例に基づき説明する
〔参考例〕
図1は、この発明の参考例にかかる自動車用の交流発電機(オルタネータ)10を示す。この参考例の交流発電機10は、自動車エンジンによりベルトを介して駆動され、車載の蓄電池を充電するとともに、自動車に搭載された各種の電気機器に給電する。
交流発電機10は、固定子2、回転子3、およびアルミニウム合金製でいずれも碗状を呈する一対のドライブエンドフレーム(以下、フロントフレーム)4とリアエンドフレーム(以下、リアフレーム)5とを備えている。リアフレーム5の後側の側壁部の外側には、三相交流を直流に変換する整流装置61、ブラシ装置62および電圧調整機63が設置され、これらはリアフレーム5に締結されたリアエンドカバー64で覆われている。
固定子2は、固定子鉄心22と、三相固定子巻線23と、固定子鉄心22と固定子巻線23との間を電気絶縁するインシュレータ24とを備えている。固定子鉄心22は、フロントフレーム4の周壁部の開口端部と、リアフレーム5の周壁部の開口端部との間に挟持されて固定されている。固定子2の内側には、所定の隙間を介して回転子3が配置されている。フロントフレーム4およびリアフレーム5は、側壁の中心にシャフト穴40およびシャフト穴50を有し、各々の開口部が、固定子鉄心22を挟み込むようにしてボルトによって接合されている。フロントフレーム4およびリアフレーム5には、冷却風を吐出または吸入するための多数の通風窓41、51が設けられている。
フロントフレーム4の側壁部の中央部には、内部に向かって軸方向に突出する円筒状のフロントベアリングボックス(フロントボックス)7が形成されている。リアフレーム5の側面の中央部には、内部に向かって軸方向に突出する円筒状のリアベアリングボックス(リアボックス)8が形成されている。フロントボックス7およびリアボックス8には、それぞれフロントベアリング71およびリアベアリング81が取り付けられている。フロントボックス7は、フロントフレーム4の中心に設けられ内部が前記シャフト穴40となっている筒部42と、筒部42の後端(内側端)面に締結した係止リング43によって形成されている。
リアボックス8は、後端に設けた鍔部(フランジ)82がリアフレーム5の中心にネジ52で締結された保持筒(リアベアリングホルダ)80と、前記シャフト穴50の周囲のリアフレーム5の側壁部の内側を座繰り成形して得られたリアフレーム5の側壁面83とによって形成されている。この参考例では、保持筒80は、筒体と、この筒体の後端に設けられた鍔部82とからなる。このため、リアボックス8の側壁は、リアフレーム5のアルミニウム合金製の側壁部により形成されている。
回転子3は、前部および後部がフロントベアリング71およびリアベアリング81に支持された回転軸30を有する。フロントフレーム4から先端側に突出した回転軸30の先端部にはプーリ20が設置され、プーリ20は、エンジンにベルト(いずれも図示せず)で連結されている。
回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻き回した磁界巻線31を、それぞれ6個の爪部を有するポールコア32によって、回転軸30を通して両側から挟み込んだ構造を有している。ポールコア32の両端面には、フロント側から吸い込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すための冷却ファン33、33が溶接などによって取り付けられている。また、回転軸30のリア側端部近傍には、磁界巻線31の両端に電気的に接続された2つのスリップリング34、35が形成されており、これらのスリップリング34、35を介してブラシ装置62から磁界巻線31に対して給電が行われる。
交流発電機10は、ハウジングから突き出した回転軸30の前端部に取り付けたプーリを介してエンジンにより駆動される。この交流発電機10は、ベルトを介してプーリ20にエンジンからの回転力が伝えられると、回転子3が所定方向に回転する。この状態で回転子3の磁界巻線31に外部から励磁電圧を印加することにより、ポールコア32のそれぞれの爪部が励磁され、固定子巻線23に三相交流電圧を発生させることができ、整流装置61の出力端子からは所定の直流電力が取り出される。整流装置61は、固定子巻線23によって発生する三相交流を整流して直流に変換する。
回転子3の回転軸30は、フロントベアリング71およびリアベアリング81に支持されているが、軸方向のガタつきを防止するため、所定の予圧を付与する必要がある。このため、リアベアリング81とリアフレーム5の側壁面83との間の隙間53にリアベアリング81の外輪84と側壁面83に接触して、一体型の二重波(二重ヘリカルウェーブ)ワッシャ1を挟着している。
二重波ワッシャ1は、図2に示す如く、細板状の一本のバネ材をその幅方向に関して環状に曲げて形成されている。この参考例では、二重波ワッシャ1は2周に亙って同一半径の円環状に曲げられており、一重目環状部11と、二重目環状部13とを有する。これら環状部11、13の両方において、細板状のバネ材がその厚さ方向に関して波打つように形成され、複数の山部と谷部とが設けられている。山部と谷部とは、所定の周期で交互に形成され、一重目環状部11は谷部12から始まり、同じ谷部12にて終端する。この一重目環状部11の終端は、引き続き二重目環状部13の始端となっている。二重目環状部13の始端は、一重目環状部11の始端、終端とは異なり、山部14となっている。環状部11、13の波の周期は同じであり、一重目環状部11の波形状と、二重目環状部13の波形状とは1/2周期だけずれて配置されている。
二重波ワッシャ1は、一方(一重目)の環状部11の谷部12と、他方(二重目)の環状部13の山部14とが当接している。また、一重目環状部11の端15は、一重目環状部11の谷部12に位置しており、二重波ワッシャ1の軸方向端面から離れた軸方向内側の位置に設定されている。二重目環状部13の端16は、二重目環状部13の山部14に位置しており、二重波ワッシャ1の軸方向端面から離れた軸方向内側の位置に設定されている。この結果、両端15、16が外輪84とリアフレーム5の側壁面83に接触しないように設定されている。この構成により、端15または端16が、アルミニウム合金製である側壁面83に接触して、側壁面83が摩耗し、予圧が低下する不具合を有効に防止できる。
この参考例の二重波ワッシャ1は、図3の特性グラフに実線Wで示す特性を有し、交流発電機10が大型化し回転子3の重量が増大しても、リアベアリング81の耐クリープ性と予圧の許容範囲との双方を満足することができ、長期間の使用に対して焼きつきなどのトラブルの発生を防止できる
〔実施例1〕
図4は実施例にかかる交流発電機を示す。この実施例では、参考例におけるリアフレーム5の側壁面83を除去して径大のシャフト穴50を形成し、この径大のシャフト穴50に鉄製のワッシャボックス9を挿設している。ワッシャボックス9は、シャフト穴50内に配置される筒部92と、この筒部92の一端(フロント側端)から径方向外側に拡がる外側鍔部91と、筒部92の他端(リア側端)から径方向内側に拡がる内側鍔部93とを有する。この内側鍔部93は、二重波ワッシャ1を受ける面を提供し、この実施例におけるリアボックス8の側壁を構成している。
二重波ワッシャ1は、リアベアリング81と内側鍔部93との間の隙間53に、リアベアリング81の外輪84と内側鍔部93の内壁面とに接触して挟着されている。ワッシャボックス9は、外側鍔部91が、保持筒80の鍔部(フランジ)82と、径大のシャフト穴50の周りのリアフレーム5の側壁部に設けた径大座繰り面85との間に挟持されて固定されている。よって、この実施例では、二重波ワッシャ1は、外輪84とワッシャボックス9とに接触して、これらの間に挟持されている。この実施例では、リアボックス8の側壁は、ワッシャボックス9の内側鍔部93により形成されている。
この構成では、ワッシャボックス9の使用により軸方向に大きくなった隙間53に二重波ワッシャ1が容易に設置でき、一重波ワッシャ1Aを使用した従来の交流発電機の一部を変更するだけで、二重波ワッシャ1を設置できる利点がある。また、二重波ワッシャ1は、鉄製であるワッシャボックス9の後端側の側壁部93に当接しているため、耐摩耗性に優れ、耐久性が向上する。さらに、ワッシャボックス9は、保持筒80をリアフレーム5に締結する際に同時に固定できるため、三者一体で組付性が向上する。
この発明の自動車用交流発電機は、回転子を軸方向に付勢する手段として、多重ヘリカルウェーブワッシャを採用しているため、優れた耐クリープ性と大きなワッシャの許容応力を有し、大容量の交流発電機として実用性が高い。なお、以上に説明した実施例に代えて、以下の構成を採用することができる。二重波ワッシャ1は、三重以上の多重ヘリカルウェーブワッシャであってもよい。リアフレーム5のアルミニウム合金製の側壁部の内側面上に、鉄製のワッシャボックスを積層して配置してもよい。この場合は、積層体によりリアボックス8の側壁が形成される。さらに、以上に説明した実施例の構成は、フロントボックスにも転用することができる。
自動車用交流発電機の断面図である(参考例)。 二重波ワッシャの斜視図、二面図である(参考例)。 ウェーブワッシャの特性グラフである。 車両用交流発電機の断面図である(実施例)。 従来の交流発電機の断面図およびウェーブワッシャの二面図である。
符号の説明
1 二重波ワッシャ(多重ヘリカルウェーブワッシャ)
10 交流発電機
12 谷部
14 山部
2 固定子
20 プーリ
3 回転子
30 回転軸(シャフト)
4 フロントフレーム(ドライブエンドフレーム)
5 リアフレーム(リアエンドフレーム)
7 フロントボックス(フロントベアリングボックス)
71 フロントベアリング
8 リアボックス(リアベアリングボックス)
80 保持筒(リアベアリングホルダ)
81 リアベアリング
82 鍔部(フランジ)
83 リアフレームの側壁面
84 リアベアリングの外輪
9 ワッシャボックス
91 鍔部
92 筒部
93 側壁部

Claims (3)

  1. フロントベアリングおよびリアベアリングを保持したハウジング内に固定子を設置するとともに、該固定子の内側に、前記フロントベアリングおよび前記リアベアリングに回転自在に支持されたシャフトを有する回転子を配してなり、
    前記リアベアリングの外輪に、多重ヘリカルウェーブワッシャにより予圧を付与した自動車用交流発電機であって、
    前記ハウジングは、前記フロントベアリングを保持したフロントベアリングボックスを有するフロントフレームと、前記リアベアリングを保持したリアベアリングボックスを有するリアフレームとを備えるとともに、前記フロントフレームおよび前記リアフレームの間に前記固定子を挟持した構造を有し、
    前記リアベアリングボックスの側壁は、前記リアフレームのアルミニウム合金製の側壁部と、該側壁部の内側面に配置された鉄製のワッシャボックスとを備え、前記多重ヘリカルウェーブワッシャは、前記リアベアリングの外輪と前記ワッシャボックスとに接触して設置され、
    前記リアベアリングボックスは、筒体と、この筒体の後端に設けられたフランジとを有するリアベアリングホルダを備え、該リアベアリングホルダの前記フランジが前記リアフレームの側壁部に締結されており、前記ワッシャボックスは、筒部と、この筒部の一端から径方向外側に拡がる外側鍔部と、前記筒部の他端から径方向内側に拡がり、前記多重ヘリカルウェーブワッシャを受ける内側鍔部とからなり、前記外側鍔部が前記リアベアリングホルダのフランジと前記リアフレームの側壁部に設けた径大座繰り面との間に挟着されていることを特徴とする自動車用交流発電機。
  2. 請求項1に記載の自動車用交流発電機において、前記多重ヘリカルウェーブワッシャは、軸方向に隣り合う円環のうち、一方の円環の山部と他方の円環の谷部とが当接していることを特徴とする自動車用交流発電機。
  3. 請求項2に記載の自動車用交流発電機において、前記多重ヘリカルウェーブワッシャの円環方向の両端部は、前記リアベアリングホルダの側壁と前記リアベアリングの外輪のいずれにも当接せず配置されていることを特徴とする自動車用交流発電機。
JP2004022126A 2004-01-29 2004-01-29 自動車用交流発電機 Expired - Fee Related JP4306476B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004022126A JP4306476B2 (ja) 2004-01-29 2004-01-29 自動車用交流発電機
US11/034,768 US7038340B2 (en) 2004-01-29 2005-01-14 Bearing device and AC generator for vehicles using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004022126A JP4306476B2 (ja) 2004-01-29 2004-01-29 自動車用交流発電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005218235A JP2005218235A (ja) 2005-08-11
JP4306476B2 true JP4306476B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=34805648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004022126A Expired - Fee Related JP4306476B2 (ja) 2004-01-29 2004-01-29 自動車用交流発電機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7038340B2 (ja)
JP (1) JP4306476B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8786150B2 (en) 2010-09-02 2014-07-22 Mitsubishi Electric Corporation Rotor shaft and AC generator for vehicle
JP2016174438A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 株式会社デンソー 駆動モータ

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006060550A1 (de) * 2006-12-21 2008-06-26 Schaeffler Kg Lageranordnung für eine schnell drehende Elektromaschine
US8196674B2 (en) * 2008-03-05 2012-06-12 Makita Corporation Impact tool
CN201383729Y (zh) * 2009-03-04 2010-01-13 中山大洋电机股份有限公司 一种跑步机用电机
JP5131329B2 (ja) 2010-08-18 2013-01-30 株式会社デンソー 自動車用交流発電機
US9054563B2 (en) * 2010-11-23 2015-06-09 Mitsubishi Electric Corporation Motor for electric power steering device
DE102011083914A1 (de) * 2011-09-30 2013-04-04 Robert Bosch Gmbh Elektrische Maschine und Verfahren zur Herstellung einer elektrischen Maschine
JP6601127B2 (ja) * 2015-10-08 2019-11-06 株式会社デンソー 駆動装置
JP2019027523A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 日本電産サンキョー株式会社 軸受組立体およびモータ
CN111668972B (zh) * 2019-03-05 2023-08-22 日本电产株式会社 无刷马达及包含该无刷马达的电气产品
DE102020204579A1 (de) * 2020-04-09 2021-10-14 Aktiebolaget Skf Lagereinheit und Verfahren zum Herstellen einer Lagereinheit
JP7499206B2 (ja) 2021-03-25 2024-06-13 日立Astemo株式会社 モータの固定構造

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08103049A (ja) 1994-09-30 1996-04-16 Kokusan Denki Co Ltd 電動機及びその組立て方法
US5639074A (en) * 1996-03-05 1997-06-17 Smalley Steel Ring Co. Interlaced wave spring
JPH09287620A (ja) 1996-04-19 1997-11-04 Ebara Corp ラジアル軸受装置
JP2000087964A (ja) 1998-09-10 2000-03-28 Nippon Seiko Kk モータ支持軸受構造
US6388351B1 (en) * 1999-12-30 2002-05-14 General Electric Company Bearing load washer
US6486580B1 (en) * 2000-02-10 2002-11-26 Visteon Global Technologies, Inc. Bearing retainer assembly

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8786150B2 (en) 2010-09-02 2014-07-22 Mitsubishi Electric Corporation Rotor shaft and AC generator for vehicle
JP2016174438A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 株式会社デンソー 駆動モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005218235A (ja) 2005-08-11
US20050168085A1 (en) 2005-08-04
US7038340B2 (en) 2006-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7038340B2 (en) Bearing device and AC generator for vehicles using the same
JP5131329B2 (ja) 自動車用交流発電機
US7834512B2 (en) Automotive alternator including annular core having protrusions and recesses alternately formed on its outer surface
JP3949368B2 (ja) 車両用交流発電機
JPH07303351A (ja) 車両用交流発電機
US6876111B2 (en) Bearing structure having a resin case with axial slit
US20090033181A1 (en) AC generator for vehicles
CN107949979B (zh) 车用交流发电机
JPH11164537A (ja) 車両用交流発電機
JP4020211B2 (ja) 交流発電機
US7982358B2 (en) High efficiency alternator bobbin
EP1246347B1 (en) Vehicle AC generator
EP3751713B1 (en) Control device-integrated rotary electric machine
US6867522B1 (en) Asynchronous machine
US7259494B2 (en) Vehicular alternator with a pair of dissimiliar metal alloy collector rings
US6617735B2 (en) Vehicle AC generator
JP6045267B2 (ja) 車両用交流発電機
US6927520B2 (en) Rotary electric machine having stator rotation-restricting bolt
JP4186833B2 (ja) タンデム式回転電機
JP2007295763A (ja) 回転電機のステータ及び交流発電機
EP2980967A1 (en) Electric motor and motor for wiper
JP4412152B2 (ja) 車両用交流発電機
JP3644126B2 (ja) 交流発電機
KR20140059644A (ko) 동력 변환 장치
JP2002136032A (ja) 車両用回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4306476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees