JP2005218235A - 自動車用交流発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大容量の交流発電機の回転軸を支持するベアリングの耐クリープ性を向上させるとともに、予圧を許容範囲内に納めることが容易な予圧手段を備えた自動車用交流発電機を安価に提供する。
【解決手段】交流発電機10は、固定子2、回転子3、およびアルミニウム合金製でいずれも碗状を呈し、各々の開口部が、固定子鉄心22を挟み込むようにして、接合された一対のフロントフレーム4とリアフレーム5とを備えている。フロントフレーム4とリアフレーム5との各々の側面中央部には、円筒状のフロントボックス7およびリアボックス8が形成され、各々に回転子3の回転軸30を支持するフロントベアリング71およびリアベアリング81が取り付けられている。リアベアリング81とリアフレーム5の側壁面83との隙間53には、リアベアリング81の外輪84と側壁面83とに接触するように、一体型の二重波ワッシャ1が挟着されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、乗用車、トラックなどの自動車エンジンに搭載される自動車用交流発電機(オルタネータ)に関し、とくに自動車用交流発電機の回転軸の軸受け装置の耐振動性の向上およびベアリングのクリープの抑制にかかわる。
自動車エンジンに装着され該エンジンに駆動される交流発電機は、図5に示すように、一対の碗状を呈するフロント(ドライブエンド)フレーム4とリア(リアエンド)フレーム5とを、各々の開口部を向かい合せて、固定子2を挟持して接合した構造のハウジングを有する。フロントフレーム4およびリアフレーム5のそれぞれの中央部には、内部に向かって軸方向に互いに突出する円筒状のフロントベアリングボックス(以下、フロントボックス)7およびリアベアリングボックス(以下、リアボックス)8が設けられている。このフロントボックス7およびリアボックス8のそれぞれには、フロントベアリング71およびリアベアリング81が取り付けられている。このフロントベアリング71およびリアベアリング81には、固定子2の内側に配された回転子3の回転軸(シャフト)30が回転自在に支持されている。この回転軸30は、フロントフレーム4から外に突き出している先端部に取り付けたプーリ20を介してエンジンにより駆動される。
フロントベアリング71の外輪74はフロントボックス7に固定されているが、リアベアリング81の外輪84は軸方向の変位が可能な状態でリアボックス8に保持されている。リアボックス8は、筒状のリアベアリングホルダを備えている。リアベアリングホルダは、リアフレーム5のリア側の側壁部に固定されており、リアフレーム5の側壁部とともに、ベアリング収容部を形成している。この結果、ベアリング収容部内には、リアベアリング81が軸方向にわずかに移動可能に保持される。さらに、ベアリング収容部内には、リアベアリング81の外輪84を軸方向の一方へ向けて付勢する手段が設けられている。この付勢(予圧付与)手段により、リアベアリング81の外輪84には軸方向に向けて所定の予圧が付与されている。
この予圧付与手段として、シングルウェーブワッシャ(以下、一重波ワッシャ)1Aが用いられている。一重波ワッシャ1Aは、リアベアリング81とリアフレーム5の側壁部の内側面(側壁面)83との間の隙間53に配置されている。この内側面(側壁面)83は、リアボックス8の側壁の内側面でもある。一重波ワッシャ1Aは、リアベアリング81の外輪84と内側面(側壁面)83とに接触するように配置され、挟持されている。一重波ワッシャ1Aは、図5の(ロ)、(ハ)に示すように、細板状のバネ材を一周だけ環状に曲げ、さらに複数の山部と谷部とを交互に形成して形状をしている。また、特許文献1、2、3などにおいても、通常の電動機において、軸受けケーシングの軸受け収容凹部の下端面とアウターケーシングの上端面との間に弾発部材として一重波ワッシャを挟着した構造が採用されている。
特開平9−287620号公報 特開平8−103049号公報 特開2000−87964公報
通常の電動機では回転時の振動による軸方向の負荷は小さいが、自動車用交流発電機では、エンジンの振動を受けるとともに、発電機本体の高速回転により自励振動が加わった強い振動を受ける。また、近年、自動車で必要とされる電気負荷が増大する傾向にあり、大容量の発電が要求されている。このため、回転子が大型化して重量が増大し、回転軸を支持するベアリングが受けるクリープ力(振動と回転子重量の積)は増大し、自動車用交流発電機の耐クリープ力を大きくすることが必要となっている。
大容量の自動車用交流発電機における耐クリープ力の増大および必要予圧を確保するためには、ウェーブワッシャのバネ荷重を増大する必要がある。ウェーブワッシャの設計において、ワッシャの寸法は外径についてはベアリングの外輪以下、内径は回転軸の径以上に制限される。また、ウェーブワッシャが設置される隙間53の軸方向寸法δは、図5の(イ)に示す如く、ハウジングの構成部品の軸方向寸法A、B、C、および回転子3側の部品の軸方向寸法D〜Iの多数の部品の寸法公差が加算されるので、その公差に従い幅(大きさ)が変動する。この隙間53の軸方向寸法δの大きさのバラツキにより、ウェーブワッシャの予圧(セット荷重)が変動する。このセット荷重の変動範囲を小さくするためには多数の部品の加工精度を上げる方法もあるが、加工精度の向上は大幅なコストの増大を招く。
図5の(ロ)、(ハ)に示す一重波ワッシャ1Aが使用されている従来の小容量発電機では、低振動、軽重量の条件下において、隙間53の軸方向寸法δの公差範囲Z1において、図3に破線Sで示すバネ荷重特性のように、クリープの防止に必要な必要予圧(耐クリープ性)および予圧許容限界を共に満足する。回転子3が大重量である大容量発電機に一重波ワッシャを使用した場合に高振動が加わると、隙間53の軸方向寸法δの公差範囲Z2に示す如く、耐クリープ性は満足しても予圧が許容限界を超えて過大となり、早期破損の原因となる。
なお、一重波ワッシャを2枚直列に設置して直列ダブルウェーブワッシャとしバネ定数を低減すれば、ほぼ図3に実線Wで示すバネ荷重特性となり、耐クリープ性および予圧許容限界を共に満足する。しかしながら、2枚の一重波ワッシャの双方の山と谷とが付き合わさるように位置を合わせて固定することが必要であり、大幅なコストの上昇となるとともに、使用中の回転力により双方の山の位置がずれた場合、バネ荷重が大幅に低下しクリープが生じるという問題が発生する。
この発明の目的は、大容量発電に対応して回転子の重量が増大しても、回転軸を支持するベアリングに適正な予圧を付与でき、交流発電機における耐クリープ性の向上および過大予圧の防止を低コストに実現できる自動車用交流発電機の提供にある。
請求項1の発明では、フロントベアリングおよびリアベアリングを保持したハウジング内に固定子を設置するとともに、該固定子の内側に、フロントベアリングおよびリアベアリングに回転自在に支持されたシャフトを有する回転子を配てなる自動車用交流発電機において、フロントベアリングまたはリアベアリングのいずれか一方または双方の外輪に、多重ヘリカルウェーブワッシャ(以下、多重波ワッシャ)で予圧を付与している。
多重波ワッシャは、一重波ワッシャに比べて低いバネ定数と大きな変位量を有し、安定した予圧をフロントベアリングまたはリアベアリングの外輪に付与できる。このため、交流発電機の軸方向寸法の寸法公差が大きくても適正範囲の予圧が確実に得られ、耐クリープ力を大きく維持でき、長期間にわたって焼きつきなどのトラブルの発生を防止できる。また、単一の部品であるため、一重波ワッシャを直列に複数使用する場合に比較して装着が容易であり、コストの上昇も小さい。
請求項2の発明では、リアベアリングとリアボックスの側壁との間の隙間に、リアベアリングの外輪とリアボックスの側壁とに接触して多重波ワッシャを設置したことを特徴とする。自動車用交流発電機では、一般にプーリ側のフロントベアリングは大型でフロントフレームに固定されており、リアベアリングは小型で予圧保持されている。この構成によれば、小型であるリアベアリングとリアボックスの外側壁との隙間に多重波ワッシャを挟着することにより、小型の多重波ワッシャで、リアベアリングの耐クリープ性およびワッシャの許容応力の双方を満足することができる。
請求項3の発明では、リアボックスの側壁は、リアフレームのアルミニウム合金製の側壁部と、側壁部の内側面に配置された鉄製のワッシャボックスとを備え、多重波ワッシャは、リアベアリングの外輪とワッシャボックスとに接触して設置されたことを特徴とする。多重波ワッシャでは、リアベアリングとリアボックスの外側壁との隙間が、一重波ワッシャに比べ2倍以上必要となる。そこで多重波ワッシャの当り面をアルミニウムのリアフレームに代えて鉄製のワッシャボックスを追加することにより、当り面の肉厚を薄肉にでき軸方向寸法を短縮できるとともに、低振動仕様の一重波ワッシャ使用時と、回転子などリアフレーム以外は全て共用できるので、コストアップを押さえることができる。また、フレームのワッシャ当り面がアルミニウムから鉄に代わるので当り面の耐摩耗性が向上する。
請求項4の発明では、リアボックスは、筒体と、この筒体の後端に設けられたフランジとを有するリアベアリングホルダを備え、該リアベアリングホルダのフランジがリアフレームの側壁部に締結されており、ワッシャボックスは、筒部と、この筒部の一端から径方向外側に拡がる外側鍔部と、筒部の他端から径方向内側に拡がり、多重波ワッシャを受ける内側鍔部とからなり、外側鍔部がリアベアリングホルダのフランジとリアフレームの側壁部とで挟着されていることを特徴とする。リアボックスとリアフレームとの間でワッシャボックスを挟み付け固定することにより、三者一体となり組付性が向上する。
請求項5の発明では、多重波ワッシャは、軸方向に隣り合う円環のうち、一方の円環の山部と他方の円環の谷部とが当接していることを特徴とする。この構成では、多重波ワッシャのバネ定数を低減できるので、大容量の発電機において、リアベアリングの外輪のクリープを防止するための荷重を確保しつつ、隙間が最小時、すなわち多重波ワッシャの変位量が最大となっても、多重波ワッシャの許容応力以内とすることができる。
請求項6の発明では、一般にアルミニウム製であるリアフレームの一部であるリアボックスの側壁に多重波ワッシャの端が当接することを防止でき、滑らかにウェーブしている頂部が当接する。よって、多重波ワッシャの端がリアボックスの外側壁の摩耗を促進することを阻止でき、安定して予圧(バネ荷重)を付与でき信頼性が向上する。さらに、多重波ワッシャの組付方向は任意でよく、組付工数を低減できる。
この発明の最良の形態を、実施例1および実施例2に基づき説明する。
図1は、この発明の実施例1にかかる自動車用の交流発電機(オルタネータ)10を示す。この実施例の交流発電機10は、自動車エンジンによりベルトを介して駆動され、車載の蓄電池を充電するとともに、自動車に搭載された各種の電気機器に給電する。
交流発電機10は、固定子2、回転子3、およびアルミニウム合金製でいずれも碗状を呈する一対のドライブエンドフレーム(以下、フロントフレーム)4とリアエンドフレーム(以下、リアフレーム)5とを備えている。リアフレーム5の後側の側壁部の外側には、三相交流を直流に変換する整流装置61、ブラシ装置62および電圧調整機63が設置され、これらはリアフレーム5に締結されたリアエンドカバー64で覆われている。
固定子2は、固定子鉄心22と、三相固定子巻線23と、固定子鉄心22と固定子巻線23との間を電気絶縁するインシュレータ24とを備えている。固定子鉄心22は、フロントフレーム4の周壁部の開口端部と、リアフレーム5の周壁部の開口端部との間に挟持されて固定されている。固定子2の内側には、所定の隙間を介して回転子3が配置されている。フロントフレーム4およびリアフレーム5は、側壁の中心にシャフト穴40およびシャフト穴50を有し、各々の開口部が、固定子鉄心22を挟み込むようにしてボルトによって接合されている。フロントフレーム4およびリアフレーム5には、冷却風を吐出または吸入するための多数の通風窓41、51が設けられている。
フロントフレーム4の側壁部の中央部には、内部に向かって軸方向に突出する円筒状のフロントベアリングボックス(フロントボックス)7が形成されている。リアフレーム5の側面の中央部には、内部に向かって軸方向に突出する円筒状のリアベアリングボックス(リアボックス)8が形成されている。フロントボックス7およびリアボックス8には、それぞれフロントベアリング71およびリアベアリング81が取り付けられている。フロントボックス7は、フロントフレーム4の中心に設けられ内部が前記シャフト穴40となっている筒部42と、筒部42の後端(内側端)面に締結した係止リング43によって形成されている。
リアボックス8は、後端に設けた鍔部(フランジ)82がリアフレーム5の中心にネジ52で締結された保持筒(リアベアリングホルダ)80と、前記シャフト穴50の周囲のリアフレーム5の側壁部の内側を座繰り成形して得られたリアフレーム5の側壁面83とによって形成されている。この実施例では、保持筒80は、筒体と、この筒体の後端に設けられた鍔部82とからなる。このため、リアボックス8の側壁は、リアフレーム5のアルミニウム合金製の側壁部により形成されている。
回転子3は、前部および後部がフロントベアリング71およびリアベアリング81に支持された回転軸30を有する。フロントフレーム4から先端側に突出した回転軸30の先端部にはプーリ20が設置され、プーリ20は、エンジンにベルト(いずれも図示せず)で連結されている。
回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻き回した磁界巻線31を、それぞれ6個の爪部を有するポールコア32によって、回転軸30を通して両側から挟み込んだ構造を有している。ポールコア32の両端面には、フロント側から吸い込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すための冷却ファン33、33が溶接などによって取り付けられている。また、回転軸30のリア側端部近傍には、磁界巻線31の両端に電気的に接続された2つのスリップリング34、35が形成されており、これらのスリップリング34、35を介してブラシ装置62から磁界巻線31に対して給電が行われる。
交流発電機10は、ハウジングから突き出した回転軸30の前端部に取り付けたプーリを介してエンジンにより駆動される。この交流発電機10は、ベルトを介してプーリ20にエンジンからの回転力が伝えられると、回転子3が所定方向に回転する。この状態で回転子3の磁界巻線31に外部から励磁電圧を印加することにより、ポールコア32のそれぞれの爪部が励磁され、固定子巻線23に三相交流電圧を発生させることができ、整流装置61の出力端子からは所定の直流電力が取り出される。整流装置61は、固定子巻線23によって発生する三相交流を整流して直流に変換する。
回転子3の回転軸30は、フロントベアリング71およびリアベアリング81に支持されているが、軸方向のガタつきを防止するため、所定の予圧を付与する必要がある。このため、リアベアリング81とリアフレーム5の側壁面83との間の隙間53にリアベアリング81の外輪84と側壁面83に接触して、一体型の二重波(二重ヘリカルウェーブ)ワッシャ1を挟着している。
二重波ワッシャ1は、図2に示す如く、細板状の一本のバネ材をその幅方向に関して環状に曲げて形成されている。この実施例では、二重波ワッシャ1は2周に亙って同一半径の円環状に曲げられており、一重目環状部11と、二重目環状部13とを有する。これら環状部11、13の両方において、細板状のバネ材がその厚さ方向に関して波打つように形成され、複数の山部と谷部とが設けられている。山部と谷部とは、所定の周期で交互に形成され、一重目環状部11は谷部12から始まり、同じ谷部12にて終端する。この一重目環状部11の終端は、引き続き二重目環状部13の始端となっている。二重目環状部13の始端は、一重目環状部11の始端、終端とは異なり、山部14となっている。環状部11、13の波の周期は同じであり、一重目環状部11の波形状と、二重目環状部13の波形状とは1/2周期だけずれて配置されている。
二重波ワッシャ1は、一方(一重目)の環状部11の谷部12と、他方(二重目)の環状部13の山部14とが当接している。また、一重目環状部11の端15は、一重目環状部11の谷部12に位置しており、二重波ワッシャ1の軸方向端面から離れた軸方向内側の位置に設定されている。二重目環状部13の端16は、二重目環状部13の山部14に位置しており、二重波ワッシャ1の軸方向端面から離れた軸方向内側の位置に設定されている。この結果、両端15、16が外輪84とリアフレーム5の側壁面83に接触しないように設定されている。この構成により、端15または端16が、アルミニウム合金製である側壁面83に接触して、側壁面83が摩耗し、予圧が低下する不具合を有効に防止できる。
この実施例の二重波ワッシャ1は、図3の特性グラフに実線Wで示す特性を有し、交流発電機10が大型化し回転子3の重量が増大しても、リアベアリング81の耐クリープ性と予圧の許容範囲との双方を満足することができ、長期間の使用に対して焼きつきなどのトラブルの発生を防止できる。
図4は実施例2にかかる交流発電機を示す。この実施例では、実施例1におけるリアフレーム5の側壁面83を除去して径大のシャフト穴50を形成し、この径大のシャフト穴50に鉄製のワッシャボックス9を挿設している。ワッシャボックス9は、シャフト穴50内に配置される筒部92と、この筒部92の一端(フロント側端)から径方向外側に拡がる外側鍔部91と、筒部92の他端(リア側端)から径方向内側に拡がる内側鍔部93とを有する。この内側鍔部93は、二重波ワッシャ1を受ける面を提供し、この実施例におけるリアボックス8の側壁を構成している。
二重波ワッシャ1は、リアベアリング81と内側鍔部93との間の隙間53に、リアベアリング81の外輪84と内側鍔部93の内壁面とに接触して挟着されている。ワッシャボックス9は、外側鍔部91が、保持筒80の鍔部(フランジ)82と、径大のシャフト穴50の周りのリアフレーム5の側壁部に設けた径大座繰り面85との間に挟持されて固定されている。よって、この実施例では、二重波ワッシャ1は、外輪84とワッシャボックス9とに接触して、これらの間に挟持されている。この実施例では、リアボックス8の側壁は、ワッシャボックス9の内側鍔部93により形成されている。
この構成では、ワッシャボックス9の使用により軸方向に大きくなった隙間53に二重波ワッシャ1が容易に設置でき、一重波ワッシャ1Aを使用した従来の交流発電機の一部を変更するだけで、二重波ワッシャ1を設置できる利点がある。また、二重波ワッシャ1は、鉄製であるワッシャボックス9の後端側の側壁部93に当接しているため、耐摩耗性に優れ、耐久性が向上する。さらに、ワッシャボックス9は、保持筒80をリアフレーム5に締結する際に同時に固定できるため、三者一体で組付性が向上する。
この発明の自動車用交流発電機は、回転子を軸方向に付勢する手段として、多重ヘリカルウェーブワッシャを採用しているため、優れた耐クリープ性と大きなワッシャの許容応力を有し、大容量の交流発電機として実用性が高い。なお、以上に説明した実施例に代えて、以下の構成を採用することができる。二重波ワッシャ1は、三重以上の多重ヘリカルウェーブワッシャであってもよい。リアフレーム5のアルミニウム合金製の側壁部の内側面上に、鉄製のワッシャボックスを積層して配置してもよい。この場合は、積層体によりリアボックス8の側壁が形成される。さらに、以上に説明した実施例の構成は、フロントボックスにも転用することができる。
自動車用交流発電機の断面図である(実施例1)。 二重波ワッシャの斜視図、二面図である(実施例1)。 ウェーブワッシャの特性グラフである。 車両用交流発電機の断面図である(実施例2)。 従来の交流発電機の断面図およびウェーブワッシャの二面図である。
符号の説明
1 二重波ワッシャ(多重ヘリカルウェーブワッシャ)
10 交流発電機
12 谷部
14 山部
2 固定子
20 プーリ
3 回転子
30 回転軸(シャフト)
4 フロントフレーム(ドライブエンドフレーム)
5 リアフレーム(リアエンドフレーム)
7 フロントボックス(フロントベアリングボックス)
71 フロントベアリング
8 リアボックス(リアベアリングボックス)
80 保持筒(リアベアリングホルダ)
81 リアベアリング
82 鍔部(フランジ)
83 リアフレームの側壁面
84 リアベアリングの外輪
9 ワッシャボックス
91 鍔部
92 筒部
93 側壁部

Claims (6)

  1. フロントベアリングおよびリアベアリングを保持したハウジング内に固定子を設置するとともに、該固定子の内側に、前記フロントベアリングおよび前記リアベアリングに回転自在に支持されたシャフトを有する回転子を配してなる自動車用交流発電機において、
    前記フロントベアリングまたは前記リアベアリングのいずれか一方または双方の外輪に、多重ヘリカルウェーブワッシャにより予圧を付与したことを特徴とする自動車用交流発電機。
  2. 請求項1に記載の自動車用交流発電機において、前記ハウジングは、前記フロントベアリングを保持したフロントベアリングボックスを有するフロントフレームと、前記リアベアリングを保持したリアベアリングボックスを有するリアフレームとを備えるとともに、前記フロントフレームおよび前記リアフレームの間に前記固定子を挟持した構造を有し、 前記多重ヘリカルウェーブワッシャは、前記リアベアリングと前記リアベアリングボックスの側壁との間の隙間に、前記リアベアリングの外輪と前記リアベアリングボックスの側壁とに接触して設置されたことを特徴とする自動車用交流発電機。
  3. 請求項2に記載の自動車用交流発電機において、前記リアベアリングボックスの側壁は、前記リアフレームのアルミニウム合金製の側壁部と、該側壁部の内側面に配置された鉄製のワッシャボックスとを備え、前記多重ヘリカルウェーブワッシャは、前記外輪と前記ワッシャボックスとに接触して設置されたことを特徴とする自動車用交流発電機。
  4. 請求項3に記載の自動車用交流発電機において、前記リアベアリングボックスは、筒体と、この筒体の後端に設けられたフランジとを有するリアベアリングホルダを備え、該リアベアリングホルダの前記フランジが前記リアフレームの側壁部に締結されており、前記ワッシャボックスは、筒部と、この筒部の一端から径方向外側に拡がる外側鍔部と、前記筒部の他端から径方向内側に拡がり、前記多重ヘリカルウェーブワッシャを受ける内側鍔部とからなり、前記外側鍔部が前記リアベアリングホルダのフランジと前記リアフレームの側壁部とで挟着されていることを特徴とする自動車用交流発電機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の自動車用交流発電機において、前記多重ヘリカルウェーブワッシャは、軸方向に隣り合う円環のうち、一方の円環の山部と他方の円環の谷部とが当接していることを特徴とする自動車用交流発電機。
  6. 請求項5に記載の自動車用交流発電機において、前記多重ヘリカルウェーブワッシャの円環方向の両端部は、前記リアベアリングホルダの側壁と前記リアベアリングの外輪のいずれにも当接せず配置されていることを特徴とする自動車用交流発電機。
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