JP4305739B2 - 電子地図表示装置及び電子地図表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子地図表示装置及び電子地図表示方法に関し、例えばカーナビゲーション装置に適用することができる。本発明は、タッチパネルにより選択された地図中の表記に係る情報を振動によりユーザーに伝達することにより、従来に比して地図に係る各種の情報を確実にユーザーに伝達することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子地図表示装置であるカーナビゲーション装置においては、液晶表示パネル等による表示装置で地図を表示し、目的地までの道案内等に利用できるようになされている。
【0003】
このようなカーナビゲーション装置における地図の表示においては、車両の通行可能な道路を主体として、各地の地名、目標となる建築物等を表示するようになされている。またVICS(Vehicle Information and Communication System)等により取得した交通渋滞情報についても、併せて地図上で表示することにより、ユーザーの使い勝手を向上するようになされている。
【0004】
これに対して例えば特開2000−155893号公報においては、ハンドル等の車両の操作に係る部位の振動により、右折、左折等の指示をユーザーに通知する方法が提案されるようになされている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−155893号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのようなカーナビゲーション装置においては、一見して周囲の状況等を把握し得るように、ダッシュボード等に設けられた小さな表示画面により地図を表示することが必要なことにより、地図に係る各種の情報の提供に関して実用上未だ不十分な問題がある。
【0007】
すなわちカーナビゲーション装置における地図の表示においては、表記を見誤ってしまう場合がある。具体的に、例えば区画整理された農地において、用水路が道路に平行して設けられている場合、この用水路の表記を道路の表記と見誤ってしまう場合がある。また道路に沿った赤線等の表示により交通渋滞を表示する場合においては、この交通渋滞の表記を、道路の表記と見誤ってしまう場合もある。また一般道の上に高架による高速道路等が設けられて、これら一般道、高速道路が平行している場合に、一般道に係る交通渋滞の表記を高速道路に係る交通渋滞の表記と見誤ってしまう場合がある。また同様に、国道の表記と県道の表記とを見誤ってしまう場合がある。
【0008】
また高架等の立体的な構造に係る状況については詳細に表示し得ず、これにより例えば高架下の行き止まりの道路に侵入してしまう場合もある。
【0009】
このような表記の見誤り等にあっては、表記を詳細なものとすれば、防止できるとも考えられるが、カーナビゲーション装置においては、小さな表示画面に表示することにより、表記を詳細にすると視認性が劣化し、却って表記を確認しづらくなる。
【0010】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来に比して地図に係る各種の情報を確実にユーザーに伝達することができる電子地図表示装置及び電子地図表示方法を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明は、電子地図表示装置に適用して、タッチパネルを介して検出される地図の表示中の表記の選択により、該選択された表記に係る情報をアクチュエータの駆動によりタッチパネルを振動させてユーザーに伝達する。ここで前記選択された表記が道路の表記であり、前記アクチュエータの駆動による前記タッチパネルの振動により、道路の表記と、他の表記とを識別できるようにする。また前記選択された表記が道路の表記であり、前記アクチュエータの駆動による前記タッチパネルの振動により、前記選択された表記に係る道路の渋滞の程度を伝達する。また前記選択された表記が道路の表記であり、前記アクチュエータの駆動による前記タッチパネルの振動により、前記選択された表記に係る道路の通行の制限を伝達する。また前記選択された表記が交差点の表記であり、前記アクチュエータの駆動による前記タッチパネルの振動により、前記交差点の構造を伝達する。また前記選択された表記が、ナビゲーションに供する道路の表記であるようにする。
【0012】
また請求項8の発明においては、電子地図表示方法に適用して、タッチパネルを介して検出される地図の表示中の表記の選択により、該選択された表記に係る情報をアクチュエータの駆動によりタッチパネルを振動させてユーザーに伝達する。ここで前記選択された表記が道路の表記であり、前記アクチュエータの駆動による前記タッチパネルの振動により、道路の表記と、他の表記とを識別できるようにする。
【0013】
請求項1、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、又は請求項8の構成によれば、タッチパネルを介して検出される地図の表示中の表記の選択により、該選択された表記に係る情報をアクチュエータの駆動によりタッチパネルを振動させてユーザーに伝達することにより、表示以外の伝達方法により地図に係る各種の情報を伝達することができ、これにより振動による情報の伝達により、また振動により情報を伝達する分、地図の表示を簡略化できることにより、従来に比して地図に係る各種の情報を確実にユーザーに伝達することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0016】
(1)実施の形態の構成
図2は、本発明の実施の形態に係るカーナビゲーション装置を示すブロック図である。このカーナビゲーション装置1において、位置検出部2は、GPSレシーバー等により構成され、このカーナビゲーション装置1の現在位置を検出して出力する。2次記憶部3は、地図の表示に供する地図データ、POI(Point Of Interest )情報、各種検索に使用する情報、映像コンテンツ、音楽コンテンツ等を記録して保持し、演算処理部4の制御によりこれら保持した各種のデータを出力する。なお2次記憶部3は、記録媒体に、光ディスクであるDVD(Digital Versatile Disk)、磁気ディスクであるハードディスク等が適用される。
【0017】
操作入力部5は、リモートコマンダー、タッチパネル、音声を取得するマイク、このマイクで取得した音声を処理してユーザーによる指示を検出する音声認識手段等により構成され、ユーザーによる指示を演算処理部4に通知する。
【0018】
出力部6は、演算処理部4に係る各種の処理結果をユーザーに伝達する。ここで出力部6において、表示装置7は、液晶表示装置等により構成され、画像出力制御部8の駆動により地図等を表示する。画像出力制御部8は、演算処理部4の制御により表示装置7を駆動する。これによりこのカーナビゲーション装置1では、このカーナビゲーション装置1の操作に係る各種メニュー画面を表示し、さらには地図等を表示するようになされている。また出力部6において、音声出力制御部9は、演算処理部4の制御により道案内等に供する音声信号を合成し、この音声信号によりスピーカ10を駆動する。
【0019】
この実施の形態において、カーナビゲーション装置1は、振動により所定の情報をユーザーに伝達するようになされ、この振動に供するアクチュエータ11、このアクチュエータ11を演算処理部4の制御により駆動する駆動回路が設けられるようになされている。
【0020】
ここで図3に断面図により示すように、アクチュエータ11は、表示装置7の表示画面の周囲、所定箇所に配置され、操作入力部5を構成するタッチパネル13をこの表示画面に保持するようになされている。なおこの実施の形態で、アクチュエータ11は、例えば圧電素子により作成される。これによりこのカーナビゲーション装置1では、ユーザーによるタッチパネル13の操作に応動したアクチュエータ11の駆動によりタッチパネル13を振動させて、ユーザーに各種の情報を通知するようになされている。
【0021】
なおカーナビゲーション装置1では、これらの構成に加えて、VICS等による交通渋滞の情報等を取得する通信手段を保持するようになされている。
【0022】
演算処理部4は(図2)、このカーナビゲーション装置1の動作を制御するコンピュータを構成する。すなわち演算処理部4は、リードオンリメモリ(ROM)4Aの記録に従ってランダムアクセスメモリ(RAM)4Bにワークエリアを確保して不揮発性メモリ4Cに記録された所定の処理手順を中央処理ユニット(CPU)4Dにより実行することによりこのカーナビゲーション装置1全体の動作を制御する。またこの処理において、インターフェース(I/F)4Eを介して操作入力部5等との間で各種のデータを入出力する。
【0023】
すなわち演算処理部4においては、電源が立ち上げられると、所定のメニュー画面を表示装置7により表示する。またこのメニュー画面に表示したメニューの選択により各部の動作を制御する。
【0024】
演算処理部4は、このようなユーザーによる操作により映像コンテンツ、音楽コンテンツの提供をユーザーが選択すると、2次記憶部3に保持してなる映像コンテンツ、音楽コンテンツの一覧を表示し、この一覧によるコンテンツの選択により対応するコンテンツのデータを2次記憶部3より再生して出力部6より出力する。
【0025】
これに対してユーザーが地図の表示を指示した場合、同様のメニュー画面の表示により表示に供する地図の選択、倍率等を受け付ける。またユーザーによる操作に応動して2次記憶部3に保持された地図データをロードして画像出力制御部8に出力し、これにより図4に示すように、対応する地域の地図を表示装置7で表示する。またこのとき、ユーザーにより店舗ガイド等が指示されると、対応する店舗等のマークをこの地図の表示上で表示する。
【0026】
これに対してユーザーによりルート検索が指示されると、操作入力部5を介して目的地の入力を受け付け、また位置検出部2により現在位置を検出する。またこれら目的地、現在位置により目的地までのルートを検索し、このルートに係る地図を表示装置7で表示する。またユーザーによりこのようにして検出したルートによるナビゲーションが指示されると、位置検出部2で検出される現在位置に基づいてこのルートによりユーザーを道案内する。
【0027】
これらの処理において、演算処理部4は、ユーザーのタッチパネル13の操作によるメニューの選択に応動して、アクチュエータ11を駆動し、これによりあたかも押圧操作子を操作した場合のような操作感をユーザーに提供する。なおこの操作感においては、一般にクリック感と呼ばれる操作感覚である。
【0028】
これに対して地図を表示している際に、ユーザーによるタッチパネル13の操作が検出されると、図1に示す処理手順の実行により、タッチパネルにより選択された地図中の表記に係る情報をタッチパネル13の振動によりユーザーに伝達する。
【0029】
すなわち演算処理部4は、地図を表示した状態でインターフェース4Eを介してタッチパネル13の操作が検出されると、ステップSP1からステップSP2に移り、タッチされたタッチパネル13における座標を取得する。また続くステップSP3において、この座標を判定することにより、表示のスクロールか否か判断する。ここでこの実施の形態では、表示画面の周辺部がスクロールを指示する部位に割り当てられ、演算処理部4においては、ステップSP2で取得した座標がこのスクロールを指示する部位の座標の場合、ステップSP3からステップSP4に移り、タッチされた部位の表示が表示画面の中央になるように、表示画面をスクロールさせた後、ステップSP5に移ってこの処理手順を終了する。
【0030】
これに対してユーザーが表示画面の周辺部以外の箇所をタッチした場合、ステップSP3で否定結果が得られることにより、演算処理部4は、ステップSP3からステップSP6に移る。ここで演算処理部4は、ユーザーがタッチした箇所が、事前に登録された表記に係る箇所か否か判断する。すなわちカーナビゲーション装置1では、振動により情報を伝達する表記、振動により伝達する情報の内容を事前に登録できるようになされ、この登録した内容を2次記憶部3で記憶する。
【0031】
ここでこのような振動により情報を伝達する表記としては、自動車の通行可能な道路の表記、地図上で表示される各種のマークによる表記を選択できるようになされ、これにより例えば道路の表記を登録した場合には、振動により、道路の表記と類似した歩行者専用道路、用水路等の他の表記とを識別できるようになされている。また各種のマークとして例えばお気に入りの店舗を登録した場合には、小さな縮尺によりこの店舗のマークを地図上に表示していない場合でも、振動によりこの店舗の位置を確認できるようになされている。
【0032】
これに対して振動により伝達する情報においては、これら位置の確認に加えて、例えば以下の情報を設定できるようになされている。すなわち道路については、国道、県道、私道を識別する情報、交通渋滞の情報、各種の交通規制、道案内に供する道路と他の道路との識別情報、交差点に係る情報等を設定できるようになされている。
【0033】
演算処理部4は、このような事前のユーザーの設定に係る表示をユーザーがタッチしていない場合、ステップSP6で否定結果が得られることにより、ステップSP6からステップSP5に移ってこの処理手順を終了する。これに対してステップSP6で肯定結果が得られると、ステップSP6からステップSP7に移り、事前の設定に基づいてアクチュエータ11を駆動した後、ステップSP5に移ってこの処理手順を終了する。
【0034】
ここで例えば振動の対象に道路を設定している場合であって、ユーザーが道路の表記をタッチした場合、アクチュエータ11の駆動によりタッチパネル13を振動させ、これにより振動の有無により通行可能な道路と、類似した表記に係る用水路等を識別できるようにする。またこれに加えてこの振動により伝達する情報として、国道、県道、私道を識別する情報の伝達をユーザーが選択している場合であって、ユーザーがタッチした道路がそれぞれ国道、県道、私道の場合、それぞれ振動の振幅を段階的に小さくしてタッチパネル13を振動させ、これにより指に感じる振動の大きさにより道路の種類を識別できるようにする。なおこの場合、振動の周波数をそれぞれ段階的に切り換えるようにし、これにより振動の周波数によりこれらの情報を伝達するようにしてもよい。また振動パターンの切り換えにより、これらの情報を伝達するようにしてもよい。なおこのような振動パターンにあっては、国道の場合、短時間の振動を一定周期で繰り返し、県道の場合、この短時間の振動の2回の繰り返しを一定周期で繰り返し、私道の場合、この短時間の振動の3回の繰り返しを一定周期で繰り返す場合等が考えられる。
【0035】
これに対してこの振動により伝達する情報として、交通渋滞の情報が選択されている場合、VICSによる交通情報に基づいて、交通渋滞の激しい箇所程、振動が激しくなるように、アクチュエータ11を駆動する。この場合も、演算処理部4は、振幅の可変により、又は振動の周波数の可変により、交通渋滞の激しい箇所程、振動が激しくなるようにアクチュエータ11を駆動する。なおこの場合も交通渋滞の激しい箇所程、短時間の振動の繰り返し周期を短くすること等により、振動パターンにより交通渋滞の程度を通知するようにしてもよい。
【0036】
また振動により伝達する情報として、交通規制の情報が選択されている場合、ユーザーによりタッチされた箇所の軌跡を判定し、一方通行、車両通行止め等によりこの軌跡の変化方向への車両の走行が法規上、さらには道路の構造上禁止される方向の場合、同様に振動を急激に増大させる。
【0037】
また振動により伝達する情報として道案内に供する道路と他の道路との識別が設定されている場合、ユーザーによりタッチされた箇所が道案内に係る道路と、他の道路とで同様に振動を切り換える。また振動により伝達する情報として交差点に係る情報が設定されている場合であって、この交差点が立体交差による場合、単なる道路の交差による交差点の場合に比して振動を急激に増大させる。これらによりこのカーナビゲーション装置1では、道路の表記に係る各種の情報を振動により伝達するようになされ、その分、道路の表記を簡略化して表示画面の視認性を向上するようになされている。
【0038】
これに対して振動の対象として各種のマークをユーザーが選択した場合、この選択したマークに係る箇所をユーザーがタッチすると、タッチパネル13を振動させる。これにより例えばナビゲーションの指示により移動している場合に、事前に目的地を振動の対象にユーザーが設定している場合、一々、表示画面を目視しなくても、指により表示画面を探るだけで目的地の大まかな位置を確認できるようになされている。また同様に、例えばお気に入りの店舗、駐車場等をユーザーが振動の対象に設定している場合には、これらを振動により確認できるようになされている。
【0039】
このようなマークに係る振動において、ユーザーがこれらのマークの接近を示すモードにより振動対象を指定している場合、演算処理部4においては、ユーザーのタッチした箇所がこれらマークに対応する箇所より遠ざかるに従って振動が小さくなるように、又は振動の周波数が低くなるように、アクチュエータ11を駆動する。これによりこのカーナビゲーション装置1では手さぐりにより目的地等を確認できるようになされている。
【0040】
これに対してユーザーが例えば駐車場を振動対象に設定し、密度に応じた振動のモードを選択した場合、演算処理部4は、ユーザーがタッチした箇所の区画について対象となる箇所の数を検出し、この数が多い程、振動が激しくなるように、アクチュエータ11を駆動する。
【0041】
これらによりこのカーナビゲーション装置1では、このような各種お気に入り等のマークを表示しなくても、振動によりこれらを確認できるようになされ、その分、ユーザーに各種の情報を伝達するようにして表示画面の表示を簡略化できるようになされている。
【0042】
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、このカーナビゲーション装置1では、表示画面に設けられたタッチパネル13の操作によるメニューの選択により、演算処理部4で各部の動作が制御され、これによりナビゲーション等に利用される。すなわちユーザーがコンテンツの提供を指示した場合、2次記憶部3に保持された映像コンテンツ、音楽コンテンツが再生されて出力部6より出力される。またユーザーが地図の表示を指示した場合、2次記憶部3に保持された地図データがロードされ、画像出力制御部8により表示装置7で地図が表示される。これに対してユーザーがルート検索を指示した場合、位置検出部2で検出される現在位置と、ユーザーにより指示された目的地とからルートが検索され、この移動経路に係る地図が表示装置7により表示される。またこの移動経路によるナビゲーションが指示されると、位置検出部2で検出される現在位置を中心にした地図を表示し、この地図上で移動経路を表示し、また音声によるガイドを提供する。
【0043】
カーナビゲーション装置1では、このような各種指示に係るメニューの選択において、ユーザーによるタッチパネル13の操作が検出されると、このタッチパネル13を保持してなるアクチュエータ11を駆動し、これにより押圧操作子を操作した場合のような操作感がユーザーに提供される。これによりこのカーナビゲーション装置1では、指による操作を操作感により確認できるようになされ、その分、使い勝手を向上できるようになされている。
【0044】
カーナビゲーション装置1では、このような操作感の向上に供するアクチュエータ11を利用して、タッチパネル13により選択された地図中の表記に係る情報が振動によりユーザーに伝達される。これによりカーナビゲーション装置1では、地図の表示を複雑化させることなく、各種の情報をユーザーに伝達することができ、その分、従来に比して地図に係る各種の情報を確実にユーザーに伝達することができる。
【0045】
すなわちユーザーの設定により、地図の表示上で、道路の表記がタッチされると、タッチパネル13が振動させるのに対し、この道路以外の箇所がタッチされた場合には、何ら振動しないようになされる。これにより例えば区画整理された農地において、用水路が道路に平行して設けられている場合、この用水路の表記を道路の表記と見誤ってしまう場合にあっても、指を介して知覚される振動によりこれらの表示の誤認識を有効に回避することができる。
【0046】
また振動により渋滞の程度を示すことにより、渋滞に係る表示を省略して地図の表示を見易いものとすることができ、また交通渋滞を確実にユーザーに伝達することができる。
【0047】
また交通規制に係る一方通行、通行止め等と振動により伝達することによっても、これらの情報に係る地図上の表示を省略して地図の表示を見易いものとすることができ、またこれら交通規制に係る情報を確実にユーザーに伝達することができる。また交差点に係る情報、さらにはナビゲーションに係る道路の情報を伝達することによっても、同様に、確実にユーザーに伝達することができる。
【0048】
またこのような渋滞の程度等を振動の大きさ、周波数等により伝達することによっても、これらの情報に係る地図上の表示を省略して地図の表示を見易いものとし、これらの情報を確実にユーザーに伝達することができる。
【0049】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、タッチパネルにより選択された地図中の表記に係る情報を振動によりユーザーに伝達することにより、従来に比して地図に係る各種の情報を確実にユーザーに伝達することができる。
【0050】
またこのような振動による情報の伝達に供する表記を道路の表記に設定して、他の表記とを識別できるようにすることにより、道路の表記と類似した表記の誤認識を有効に回避することができる。
【0051】
またこのような振動による情報の伝達に供する表記を道路の表記に設定して、選択された表記に係る道路の渋滞の程度を伝達することにより、地図の表示を簡略化して認識容易として、交通渋滞の情報を確実に伝達することができる。
【0052】
またこのような振動による情報の伝達に供する表記を道路の表記に設定して、選択された表記に係る道路の通行の制限を伝達することにより、地図の表示を簡略化して認識容易として、交通規制の情報を確実に伝達することができる。
【0053】
またこのような振動による情報の伝達に供する表記を交差点の表記に設定して、交差点の構造を伝達することにより、地図の表示を簡略化して認識容易として、立体交差等の交差点の構造に係る情報を確実に伝達することができる。
【0054】
またこのような振動による情報の伝達に供する表記をナビゲーションに供する道路の表記に設定して、地図の表示を簡略化して認識容易として、確実にユーザーを目的地に道案内することができる。
【0055】
またこれらの場合に、選択された表記に係る対象物に応じて、タッチパネルの振動を切り換えることにより、地図の表示を簡略化して認識容易として、例えば目的地、お気に入りの店舗等の所在地等を確実にユーザーに伝達することができる。
【0056】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、単に振動により各種の情報を伝達する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば振動の周波数を高くする場合には、これと連動してビープ音等の周波数を高くする場合等、振動と音声との連動により伝達するようにしてもよい。
【0057】
また上述の実施の形態においては、道路の情報として国道等の種別等を伝達する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば上り、下り等、平面的な地図によっては表現できない各種の情報を伝達するようにしてもよい。
【0058】
また上述の実施の形態においては、圧電素子によるアクチュエータによるタッチパネルを振動させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、タッチパネルと表示画面との間を密閉空間とし、この密閉空間に対する空気振動の伝達によりタッチパネルを振動させる場合等、タッチパネルを振動させる構成にあっては、種々の構成を広く適用することができる。
【0059】
また上述の実施の形態においては、本発明をカーナビゲーション装置に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ナビゲーション機能を有するPDA(Personal Digital Assistants )、単に地図を表示するPDA等に広く適用することができる。
【0060】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、タッチパネルにより選択された地図中の表記に係る情報を振動によりユーザーに伝達することにより、従来に比して地図に係る各種の情報を確実にユーザーに伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカーナビゲーション装置における処理手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態に係るカーナビゲーション装置を示すブロック図である。
【図3】図2のカーナビゲーション装置における操作入力部の構成を示す断面図である。
【図4】図2のカーナビゲーション装置における地図の表示を示す平面図である。
【符号の説明】
1……カーナビゲーション装置、2……位置検出部、4……演算処理部、7……表示装置、11……アクチュエータ、13……タッチパネル
Claims (8)
- 所望の画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面に保持されたタッチパネルと、
前記タッチパネルを振動させるアクチュエータとを有し、
前記表示手段により地図を表示し、
前記タッチパネルを介して検出される前記地図の表示中の表記の選択により、該選択された表記に係る情報を前記アクチュエータの駆動により前記タッチパネルを振動させてユーザーに伝達し、
前記選択された表記が道路の表記であり、
前記アクチュエータの駆動による前記タッチパネルの振動により、道路の表記と、他の表記とを識別できるようにする
電子地図表示装置。 - 前記選択された表記に係る対象物に応じて、前記アクチュエータによる前記タッチパネルの振動を切り換える
請求項1に記載の電子地図表示装置。 - 前記振動の切り換えが、振動の周波数、振動の振幅又は振動のパターンの切り換えである
請求項2に記載の電子地図表示装置。 - 所望の画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面に保持されたタッチパネルと、
前記タッチパネルを振動させるアクチュエータとを有し、
前記表示手段により地図を表示し、
前記タッチパネルを介して検出される前記地図の表示中の表記の選択により、該選択された表記に係る情報を前記アクチュエータの駆動により前記タッチパネルを振動させてユーザーに伝達し、
前記選択された表記が道路の表記であり、
前記アクチュエータの駆動による前記タッチパネルの振動により、前記選択された表記に係る道路の渋滞の程度を伝達する
電子地図表示装置。 - 所望の画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面に保持されたタッチパネルと、
前記タッチパネルを振動させるアクチュエータとを有し、
前記表示手段により地図を表示し、
前記タッチパネルを介して検出される前記地図の表示中の表記の選択により、該選択された表記に係る情報を前記アクチュエータの駆動により前記タッチパネルを振動させてユーザーに伝達し、
前記選択された表記が道路の表記であり、
前記アクチュエータの駆動による前記タッチパネルの振動により、前記選択された表記に係る道路の通行の制限を伝達する
電子地図表示装置。 - 所望の画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面に保持されたタッチパネルと、
前記タッチパネルを振動させるアクチュエータとを有し、
前記表示手段により地図を表示し、
前記タッチパネルを介して検出される前記地図の表示中の表記の選択により、該選択された表記に係る情報を前記アクチュエータの駆動により前記タッチパネルを振動させてユーザーに伝達し、
前記選択された表記が交差点の表記であり、
前記アクチュエータの駆動による前記タッチパネルの振動により、前記交差点の構造を伝達する
電子地図表示装置。 - 所望の画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面に保持されたタッチパネルと、
前記タッチパネルを振動させるアクチュエータとを有し、
前記表示手段により地図を表示し、
前記タッチパネルを介して検出される前記地図の表示中の表記の選択により、該選択された表記に係る情報を前記アクチュエータの駆動により前記タッチパネルを振動させてユーザーに伝達し、
前記選択された表記が、ナビゲーションに供する道路の表記である
電子地図表示装置。 - 所望の画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面に保持されたタッチパネルと、
前記タッチパネルを振動させるアクチュエータとを有する電子地図表示装置の電子地図表示方法において、
前記表示手段により地図を表示し、
前記タッチパネルを介して検出される前記地図の表示中の表記の選択により、該選択された表記に係る情報を前記アクチュエータの駆動により前記タッチパネルを振動させてユーザーに伝達し、
前記選択された表記が道路の表記であり、
前記アクチュエータの駆動による前記タッチパネルの振動により、道路の表記と、他の表記とを識別できるようにする
電子地図表示方法。
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