JP4304090B2 - 型締装置 - Google Patents

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この発明は、例えば、射出成形用金型に溶融樹脂を射出して成形品を成形する射出装置等の型締装置に関する。
射出成形用金型に溶融樹脂を射出して成形品を成形する射出装置等の型締装置の中には、固定金型が取付けられた固定ダイと、この固定ダイにその一端を支持される複数本のタイバーと移動金型が取付けられ、前記タイバーに支持されながら固定金型に対して進退自在な移動ダイとを備え、固定ダイにはタイバーを進退させる油圧型締シリンダを備え、また、移動ダイは、ブーストシリンダによってタイバー上において進退され、移動ダイは所定位置において型締用ハーフナットによってタイバーに係止され、そして、前記油圧型締シリンダを駆動して固定金型と移動金型とを型締するようになっているものがある。
さらに、生産性の向上を図るために、2個以上の金型を用いて1台の型締装置によって同時または別成形サイクルで射出成形する射出装置の型締装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この型締装置は、固定プレートと第2の移動プレートとの間に、前記固定プレートに対して進退自在に別の第1の移動プレートを設けている。そして、固定プレートと第1の移動プレートとの間及び第2の移動プレートと第1の移動プレートとの間にそれぞれ金型を設けている。また、第1の移動プレートには射出装置から射出される溶融樹脂をそれぞれの金型のキャビティに導く樹脂通路が設けられている。
第1の移動プレート及び第2の移動プレートはタイバーによって進退自在に支持され、ブーストシリンダによって進退駆動されるようになっている。さらに、第1の移動プレート及び第2の移動プレートにはハーフナットが設けられ、タイバーと係脱可能である。そして、タイバーの端部は固定プレートに設けられた型締シリンダに連結され、タイバーを介して第1の移動プレート及び第2の移動プレートを移動させ、金型の固定側金型と移動側金型を型締するようになっている。
特開昭58−205743号公報
ところで、特許文献1に示す射出成形機によれば、1回の型締で、2個以上の金型を用いて同時成形あるいは別の成形サイクルで射出成形でき、生産性の向上を図ることができる。
しかし、タイバーに対して第1の移動プレート及び第2の移動プレートが移動自在であり、この移動自在な第1の移動プレートに射出装置から射出される溶融樹脂をそれぞれの金型のキャビティに導く樹脂通路が設けられている。
射出装置から射出される溶融樹脂を第1の移動プレートの樹脂通路に注入した後、第1の移動プレートを移動させると、射出装置のノズルと第1の移動プレートの樹脂通路におけるノズルタッチ面とが離れる。このとき、射出装置のノズルから余剰の溶融樹脂が流れ出し、いわゆる糸引き現象が生じるという問題がある。
さらに、固定プレートと第1の移動プレートとに取付けられる金型の厚さによって射出装置を追従して移動させると、装置が大掛かりとなる。
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、2個以上の金型を用いて1台の型締装置によって同時に成形できるとともに、射出装置のノズルからの糸引き現象を防止でき、また装置の簡素化を図ることができる型締装置を提供することにある。
この発明は、前述した目的を達成するために、請求項1は、フレームと、前記フレームに固定されるとともに、射出装置から射出される溶融樹脂を金型のキャビティに導く樹脂通路を有する固定ダイプレートと、前記固定ダイプレートの表裏面にそれぞれ設けられ前記金型の第1及び第2の固定側金型と、前記フレームに移動自在に設けられ前記固定ダイプレートの表裏面に対して進退自在な第1及び第2の移動ダイプレートと、前記第1及び第2のダイプレートにそれぞれ設けられ前記第1及び第2の固定側金型と接離可能な第1及び第2の移動側金型と、前記固定ダイプレートを挿通し、前記第1及び第2の移動ダイプレートを移動自在に案内するタイバーと、前記第1及び第2の移動ダイプレートに設けられ前記タイバーと係脱可能なハーフナットと、前記第1及び第2の移動ダイプレートのうち一方の移動ダイプレートに設けられ前記タイバーを介して前記第1及び第2の固定側金型に対して前記第1及び第2の移動側金型を前進させて型締力を発生させる型締シリンダとを具備したことを特徴とする型締装置にある。
請求項2は、請求項1の前記第1及び第2の移動ダイプレートは、ブーストシリンダによって進退駆動されることを特徴とする。
請求項3は、請求項1の前記第1及び第2の移動ダイプレートは、サーボモータとボールねじによって進退駆動されることを特徴とする。
請求項4は、請求項1の前記タイバーは、一端部に前記ハーフナットの一部と係合可能な段付き部を有し、前記型締シリンダによってタイバーに前進力が加わったとき、前記ハーフナット及び段付き部を介して前記第1及び第2の移動ダイプレートに前進力が作用することを特徴とする。
請求項5は、請求項1の前記タイバーは、一端部に前記ハーフナットの一部と係合可能な段付き部を有し、前記型締シリンダによってタイバーが移動したとき、前記ハーフナット及び段付き部を介して前記第1及び第2の移動ダイプレートに後退力が作用することを特徴とする。
請求項6は、請求項1の前記第1と第2の移動ダイプレートの少なくとも一方は、型開シリンダによって前記固定ダイプレートから後退されることを特徴とする。
前述した構成によれば、中間の固定ダイプレートと第1と第2の移動プレートとの間に配置した金型によって同種または異種の成形品を同時に成形することができる。しかも、中間に固定ダイプレートを配置し、この固定ダイプレートを挟んで両側に第1と第2の移動ダイプレートを配置し、片方の移動ダイプレート側からタイバーを介して型締力を作用させることにより、型締プレス力量を1/2にすることができる。
請求項7は、フレームと、前記フレームに固定され、その表裏に固定金型が設けられた固定ダイプレートと、前記固定ダイプレートに対して進退自在に設けられた第1及び第2の移動ダイプレートと、前記固定ダイプレートを挿通し、前記第1及び第2の移動ダイプレートを移動自在に案内するタイバーと、前記固定ダイプレートに対して前記第1及び第2の移動ダイプレートを進退動させる駆動機構と、前記第1及び第2の移動ダイプレートに設けられた移動金型と、前記第1の移動ダイプレートを前記タイバーに係脱自在に支持する第1の係脱機構と、前記第2の移動ダイプレートを前記タイバーに係脱自在に支持する第2の係脱機構と、前記第2の移動ダイプレートに配設された型締機構より構成された型締装置を用い、前記固定ダイプレートに向けて前記駆動機構により前記第1及び第2の移動ダイプレートを高速前進させる工程と、前記固定ダイプレートに向けて前記駆動機構により前記第1及び第2の移動ダイプレートを低速前進させる工程と、前記第1の移動ダイプレートを第1の係脱機構により前記タイバーに係合する工程と、前記第2の移動ダイプレートを第2の係脱機構により前記タイバーに係合する工程と、前記第2の移動ダイプレートに配設された型締機構により高圧型締めする工程よりなることを特徴とする射出成形機の型締方法にある。
この発明によれば、2個以上の金型を用いて1台の型締装置によって同時に成形できるとともに、固定ダイプレートに金型のキャビティに連通する樹脂通路のノズルタッチ面を設けたため、ノズルタッチ面と射出装置のノズルとの相対位置が一定であり、ノズルからの糸引き現象を防止でき、また装置の簡素化を図ることができるという効果がある。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1(A)〜(C)は射出装置の型締装置を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。図1において、図中1は、長方形状のフレームを示し、このフレーム1の長手方向の略中間部には固定ダイプレート2が固定されている。固定ダイプレート2の表裏両側には第1の移動ダイプレート3と第2の移動ダイプレート4が配置されている。
第1の移動ダイプレート3と第2の移動ダイプレート4はフレーム1の上面に設けられたホルダ5を介して支持されており、固定ダイプレート2に対して進退自在である。図2に示すように、固定ダイプレート2の四隅には貫通孔6が穿設され、これら貫通孔6にはガイドブッシュ7が装着されている。固定ダイプレート2の各貫通孔6にはガイドブッシュ7を介してタイバー8が軸方向に移動自在に挿通されている。
タイバー8は円柱棒状体であり、長手方向の略中間部から基端部側、前記第2の移動ダイプレート4側が太径部8aに、先端部側、前記第1の移動ダイプレート3側が細径部8bに形成されている。そして、タイバー8の太径部8aと細径部8bとの境界部には段付き部9が設けられている。さらに、タイバー8の太径部8aにおける先端部には後述する第1の型締用ハーフナット21と係脱する係合溝10が、太径部8aにおける基端部には後述する第2の型締用ハーフナット26と係脱する係合溝11が設けられている。なお、係合溝10,11は鋸歯状の螺旋溝あるいは環状溝のいずれでもよい。
また、第1の移動ダイプレート3の四隅には貫通孔12が穿設され、第2の移動ダイプレート4の四隅には貫通孔13が穿設されている。そして、タイバー8の先端部側は第1の移動ダイプレート3の貫通孔12に軸方向に移動自在に挿通されている。また、タイバー8の基端部側は第2の移動ダイプレート4の貫通孔13に軸方向に移動自在に挿通されている。さらに、複数本のタイバー8の長手方向の先端部、すなわち細径部8bの先端部相互は連結プレート14によって連結され、複数本のタイバー8は同時に軸方向に移動するようになっている。
また、フレーム1には第1及び第2の移動ダイプレート3,4を固定ダイプレート2に対して進退移動させる駆動機構としてブーストシリンダ101,102のシリンダ部101a,102aが設けられ、このブーストシリンダ101,102のロッド101b,102bは第1及び第2の移動ダイプレート3,4に連結されている。さらに、固定ダイプレート2との間には型開シリンダ103が設けられている。そして、この型開シリンダ103のシリンダ部103aは固定ダイプレート2に固定され、ロッド103bは第2の移動ダイプレート4に連結されている。ただし、この型開シリンダ103は第2の金型18の型開き(開放)にのみ使用するので、ロッド103bは必ずしも第2の移動ダイプレート4に連結されている必要はない。
従って、固定ダイプレート2に対して第1及び第2の移動ダイプレート3,4はブーストシリンダ101,102の駆動により4本のタイバー8をガイドとして進退自在である。固定ダイプレート2の右側面と第1の移動ダイプレート3との間には第1の金型15を構成する固定側金型16と移動側金型17が取付けられている。そして、固定側金型16の背面は固定ダイプレート2に、移動側金型17の背面は第1の移動ダイプレート3に固定され、固定側金型16と移動側金型17とは互いに衝合可能に対向している。
同様に、固定ダイプレート2の左側面と第2の移動ダイプレート4との間には第2の金型18を構成する固定側金型19と移動側金型20が取付けられている。そして、固定側金型19の背面は固定ダイプレート2に、移動側金型20の背面は第2の移動ダイプレート4に固定され、固定側金型19と移動側金型20とは互いに衝合可能に対向している。
固定ダイプレート2にはノズルタッチ面2aを有する樹脂通路2bが設けられ、樹脂通路2bは第1及び第2の金型15,18のキャビティ(図示しない)に連通している。さらに、固定ダイプレート2にはノズルタッチ面2aにはテーブル1aに固定された第1及び第2の射出装置104,105のノズル104a,105aが接合され、第1及び第2の射出装置104,105から溶融樹脂を第1及び第2の金型15,18のキャビティに注入することができるようになっている。
また、第1の移動ダイプレート3の各タイバー8が挿通する貫通孔12に対応して第1の型締用ハーフナット21が設けられている。この第1の型締用ハーフナット21は、ナットケーシング22の内部にタイバー8の係合溝10に係脱可能なハーフナット本体23が設けられている。このハーフナット本体23は開閉シリンダ24によってタイバー8の係合溝10に対して開閉(係脱)するようになっている。さらに、ナットケーシング22にはタイバー8の段付き部9に対して係合するストッパ25が設けられている。
また、第2の移動ダイプレート4の各タイバー8が挿通する貫通孔13に対応して第2の型締用ハーフナット26が設けられている。この第2の型締用ハーフナット26は、図3及び図4に示すように、ナットケーシング27の内部にタイバー8の係合溝11に係脱可能なハーフナット本体28が設けられている。このハーフナット本体28は開閉シリンダ29(図2参照)によってタイバー8の係合溝11に対して開閉(係脱)するようになっている。
さらに、第2の型締用ハーフナット26のナットケーシング27は第2の移動ダイプレート4に設けられた型厚調整装置30に支持されている。型厚調整装置30にはナットケーシング27と当接する矩形状のプレート31が設けられ、このプレート31にはタイバー8の太径部8aと遊嵌する嵌合孔32が設けられている。
さらに、プレート31には嵌合孔32を挟んで点対称位置に駆動軸33と従動軸34がそれぞれ軸受35を介して回転自在に軸支されている。駆動軸33にはボールねじ36のねじ部37が形成され、このねじ部37は第2の移動ダイプレート4の嵌合部38に嵌合されている。また、ねじ部37にはボールねじ36のナット部39が螺合され、このナット部39は第2の移動ダイプレート4にビス40によって固定されている。従って、駆動軸33の回転がボールねじ36によって直線運動に変換され、駆動軸33が軸方向に進退するようになっている。
駆動軸33には第1の駆動プーリ41と第2の駆動プーリ42が隣接して嵌着されている。第1の駆動プーリ41は駆動ベルト43を介してサーボモータ44のプーリ45から回転力が伝達されるようになっている。
一方、前記従動軸34にはボールねじ46のねじ部47が形成され、このねじ部47は第2の移動ダイプレート4の嵌合部48に嵌合されている。また、ねじ部47にはボールねじ46のナット部49が螺合され、このナット部49は第2の移動ダイプレート4にビス50によって固定されている。従動軸34には従動プーリ51が嵌着されている。従動プーリ51と第2の駆動プーリ42との間にはガイドローラ52を介して伝動ベルト53が掛け渡され、この伝動ベルト53及び43を介してサーボモータ44の回転が従動軸34に伝達されるようになっている。従って、従動軸34の回転がボールねじ46によって直線運動に変換され、従動軸34が前記駆動軸33と同期して軸方向に進退するようになっている。
また、第2の移動ダイプレート4の各タイバー8が挿通する貫通孔13に対応して型締シリンダ54が設けられている。すなわち、第2の移動ダイプレート4にはタイバー8の太径部8aを取り囲むようにシリンダ部55が設けられている。このシリンダ部55の内部にはタイバー8の太径部8aに嵌合するピストン部56が嵌合されている。
シリンダ部55はシール部55c,55dによってシールされるとともに、ピストン部56によって左室55aと右室55bとに区画され、左室55a及び右室55bには油圧供給源(図示しない)と連通する油圧ポート57a,57bが設けられている。従って、油圧ポート57a,57bからシリンダ部55に供給される油圧によってピストン部56がタイバー8の軸方向に移動するようになっており、ピストン部56の一端面は前記第2の型締用ハーフナット26のプレート31に当接している。
ここで、型厚調整装置30の作用について説明する。固定ダイプレート2と第1及び第2の移動ダイプレート3,4に対してタイバー8は軸方向に移動自在である。従って、固定ダイプレート2と第1及び第2の移動ダイプレート3,4に第1と第2の金型15,18を固定した後、第1の移動ダイプレート3に設けたハーフナット23がタイバー8の段付き部9に接触し、ハーフナット23を閉じることで、その金型の型厚に応じて第2の移動ダイプレート4に対してタイバー8に係脱可能な第2の型締用ハーフナット26の位置関係を設定する必要がある。
そこで、第2の型締用ハーフナット26の開閉シリンダ29によってハーフナット本体28を後退させ、タイバー8の係合溝11に対して係合を解除した状態において、サーボモータ44を回転駆動すると、プーリ45から駆動ベルト43を介して第1の駆動プーリ41に回転力が伝達される。従って、駆動プーリ41の回転は駆動軸33を介してボールねじ36のねじ部37に伝動するため、ねじ部37と螺合するナット部39によって回転運動が直線運動に変換される。このとき、第1の駆動プーリ41の回転は伝動ベルト53を介して従動プーリ51に回転力が伝達される。
従って、従動プーリ51の回転は従動軸34を介してボールねじ46のねじ部47に伝動するため、ねじ部47と螺合するナット部49によって回転運動が直線運動に変換される。従って、駆動軸33と従動軸34が同期して軸方向に進退し、プレート31を介して第2の型締用ハーフナット26のナットケーシング27及びハーフナット本体28をタイバー8の軸方向に進退移動させて型厚調整することができ、このときプレート31の位置を位置検出センサによって検知して型厚の累積和とタイバー8の段付き部9からハーフナット本体28の係合部までの距離との差をサーボモータ44に入力することにより、正確に型厚調整することができる。
次に、前述のように構成された型締装置の第1の実施形態の作用について説明する。
図2は第1及び第2の型締用ハーフナット21,26が開放状態にあり、固定ダイプレート2に対して第1及び第2の移動ダイプレート3,4は離間し、第1及び第2の金型15,18の固定側金型16,19と移動側金型17,20は型開き状態にある。
この状態からブーストシリンダ101,102を駆動すると、第1及び第2の移動ダイプレート3,4はタイバー8にガイドされながら固定ダイプレート2に対して高速前進(矢印A)する。そして、図5に示すように、固定ダイプレート2に対して第1及び第2の移動ダイプレート3,4が接近する。また、タイバー8の段付き部9に第1の型締用ハーフナット21のストッパ25が当接する直前に、ブーストシリンダ101,102による駆動が低速前進(矢印B)に切換り、第1及び第2の金型15,18の固定側金型16,19に対して移動側金型17,20がさらに接近する。
第1及び第2の移動ダイプレート3,4の低速前進動作とともに第1の型締用ハーフナット21のストッパ25がタイバー8に段付き部9に接触することで、開閉シリンダ24が作動しハーフナット本体23が前進し、ハーフナット本体23がタイバー8の係合溝10に係合して第1の型締用ハーフナット21が閉状態(係合状態)となる。従って、図6に示すように、第1の移動ダイプレート3は第1の型締用ハーフナット21を介してタイバー8と結合状態となる。このとき、第2の型締用ハーフナット26は開放状態のまま、ブーストシリンダ101,102によって第1の移動ダイプレート3の低速前進によってタイバー8が寸法Lだけ矢印C方向に移動し、金型15は型閉じを完了する。さらに、第2の移動ダイプレート4が前進し、金型18の型閉じ完了で停止する。
次に、図7に示すように、第2の型締用ハーフナット26の開閉シリンダ29の作動によってハーフナット本体28が前進し、ハーフナット本体28がタイバー8の係合溝11に係合して第2の型締用ハーフナット26が閉状態(係合状態)となる。
第1及び第2の型締用ハーフナット21,26がタイバー8の係合溝10,11に係合した状態で、油圧供給源から第2の移動ダイプレート4の型締シリンダ54の右室55bに油圧が加わると、図8に示すように、ピストン部56は油圧によって左方向に移動する。従って、ピストン部56は第2の型締用ハーフナット26のプレート31を介して第2の型締用ハーフナット26の本体28を矢印D方向に押圧する。
第2の型締用ハーフナット26を矢印D方向に押圧することにより、タイバー8及び既に閉じている第1の型締用ハーフナット21を介して第1の移動ダイプレート3は固定ダイプレート2方向に前進し、第2の移動ダイプレート4は反力によって固定ダイプレート2方向に前進する。従って、第1及び第2の金型15,18の固定側金型16,19に対して移動側金型17,20が衝合して高圧型締される。
この状態で、第1及び第2の射出装置104,105のノズル104a,105aから加熱溶融樹脂を射出すると、溶融樹脂はノズルタッチ面2aを有する樹脂通路2bを介して第1及び第2の金型15,18のキャビティに注入される。キャビティに充填された溶融樹脂は保圧及び冷却工程を経て成形品となる。
次に、型締シリンダ54の油圧を抜いた後、第1の型締用ハーフナット21の係合を解除し、第2の型締用ハーフナット26を係合したままとする。そして、図9に示すように、油圧供給源から第2の移動ダイプレート4の型締シリンダ54の左室55aに油圧を加えると、ピストン部56及び第2の型締用ハーフナット26を介してタイバー8が矢印E方向に移動する。このとき、タイバー8の段付き部9とストッパ25とが当接するため、段付き部9によってストッパ25を押して第1の移動ダイプレート3を後退・型開きさせる。
次に、図10に示すように、第1及び第2の型締用ハーフナット21,26及び移動金型17,20を開放してタイバー8の係合溝11との係合を解除させ、型開シリンダ103によって第2の移動ダイプレート4を後退・型開きさせる。その後、図11に示すように、第1及び第2の金型15,18が型開きした後、ブーストシリンダ101,102によって第1及び第2の移動ダイプレート3,4が固定ダイプレート2から高速後退する。第1及び第2の金型15,18から成形品を取り出した後、図2に示す状態に戻る。
前述した第1の実施形態によれば、第1と第2の金型15,18によって同種または異種の成形品を同時に成形することができる。しかも、中間に固定ダイプレート2を配置し、この固定ダイプレート2を挟んで両側に第1と第2の移動ダイプレート3,4を配置し、片方の移動ダイプレート側からタイバー8を介して型締力を作用させることにより、第1と第2の金型15,18の型締力を実質的に1/2にすることができる。
図12は第2の実施形態を示す。第1の実施形態においては、型厚調整装置30としてボールねじ36,46を設け、サーボモータ44によってボールねじ36,46のねじ部37,47を回転させながら軸方向の移動をプレート31を介して第2の型締用ハーフナット26に伝達させるようにしている。
しかしながら、この発明は、前記第1の実施形態に限定されるものではなく、図12に示すように、第2の移動ダイプレート4に油圧シリンダ61のシリンダ部62を固定し、ピストンロッド63を第2の型締用ハーフナット26のプレート31に連結して油圧シリンダ61によって型厚調整するようにしてもよい。
また、第1の実施形態においては、第2の型締用ハーフナット26のハーフナット本体28を開閉シリンダ29によって進退させることにより開閉している。しかしながら、この発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、図12に示すように、サーボモータ64の回転軸にボールねじ65のねじ部66を連結し、このねじ部66にハーフナット本体28と連結するナット部67を螺合する。そして、ねじ部66の回転によって直線運動するナット部67によってハーフナット本体28を進退して開閉するようにしてもよい。
図13は第3の実施形態を示す。第1の実施形態においては、型開シリンダ103を固定ダイプレート2と第2の移動ダイプレート4との間のみに設け、型開時に、第1の移動ダイプレート3は型締シリンダ54によって高圧型開し、次に、第2の移動ダイプレート4は型開シリンダ103によって型開する、第1の移動ダイプレート3→第2の移動ダイプレート4の順に移動させていた。
しかし、図13(A)(B)に示すように、固定ダイプレート2と第1の移動ダイプレート3との間に第1の型開シリンダ103cを設け、固定ダイプレート2と第2の移動ダイプレート4との間に第2の型開シリンダ103dを設けて高圧型開きしてもよい。
このように第1の第2の型開シリンダ103c,103dを設けることにより、第1の移動ダイプレート3→第2の移動ダイプレート4の順に型開、第2の移動ダイプレート4→第1の移動ダイプレート3の順に型開、第1の移動ダイプレート3と第2の移動ダイプレート4とを同時に型開することもできる。
さらに、第1の実施形態においては、ブーストシリンダ101,102によって第1の移動ダイプレート3と第2の移動ダイプレート4を高速移動するように構成したが、ブーストシリンダに代ってサーボモータとボールねじとの組合せによって高速移動するように構成してもよい。
なお、この発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合わせてもよい。
この発明の第1の実施形態の射出装置の型締装置を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。 同実施形態を示し、型締装置の横断平面図。 同実施形態の型締シリンダ、型厚調整装置を示し、図4のA−A線に沿う断面図。 同実施形態の型厚調整装置の断面図。 同実施形態の型締装置の作用を説明するための半横断平面図。 同実施形態の型締装置の作用を説明するための半横断平面図。 同実施形態の型締装置の作用を説明するための半横断平面図。 同実施形態の型締装置の作用を説明するための半横断平面図。 同実施形態の型締装置の作用を説明するための半横断平面図。 同実施形態の型締装置の作用を説明するための半横断平面図。 同実施形態の型締装置の作用を説明するための半横断平面図。 この発明の第2の実施形態の型締シリンダ、型厚調整装置の縦断側面図。 この発明の第3の実施形態の射出装置の型締装置を示し、(A)は正面図、(B)は側面図。
符号の説明
1…フレーム、2…固定ダイプレート、3,4…移動ダイプレート、8…ダイバー、15,18…金型、16,19…固定側金型、17,20…移動側金型、21,26…型締用ハーフナット、54…型締シリンダ

Claims (7)

  1. フレームと、
    前記フレームに固定されるとともに、射出装置から射出される溶融樹脂を金型のキャビティに導く樹脂通路を有する固定ダイプレートと、
    前記固定ダイプレートの表裏面にそれぞれ設けられ前記金型の第1及び第2の固定側金型と、
    前記フレームに移動自在に設けられ前記固定ダイプレートの表裏面に対して進退自在な第1及び第2の移動ダイプレートと、
    前記第1及び第2のダイプレートにそれぞれ設けられ前記第1及び第2の固定側金型と接離可能な第1及び第2の移動側金型と、
    前記固定ダイプレートを挿通し、前記第1及び第2の移動ダイプレートを移動自在に案内するタイバーと、
    前記第1及び第2の移動ダイプレートに設けられ前記タイバーと係脱可能なハーフナットと、
    前記第1及び第2の移動ダイプレートのうち一方の移動ダイプレートに設けられ前記タイバーを介して前記第1及び第2の固定側金型に対して前記第1及び第2の移動側金型を前進させて型締力を発生させる型締シリンダと、
    を具備したことを特徴とする型締装置。
  2. 前記第1及び第2の移動ダイプレートは、ブーストシリンダによって進退駆動されることを特徴とする請求項1記載の型締装置。
  3. 前記第1及び第2の移動ダイプレートは、サーボモータとボールねじによって進退駆動されることを特徴とする請求項1記載の型締装置。
  4. 前記タイバーは、一端部に前記ハーフナットの一部と係合可能な段付き部を有し、前記型締シリンダによってタイバーに前進力が加わったとき、前記ハーフナット及び段付き部を介して前記第1及び第2の移動ダイプレートに前進力が作用することを特徴とする請求項1記載の型締装置。
  5. 前記タイバーは、一端部に前記ハーフナットの一部と係合可能な段付き部を有し、前記型締シリンダによってタイバーが移動したとき、前記ハーフナット及び段付き部を介して前記第1及び第2の移動ダイプレートに後退力が作用することを特徴とする請求項1記載の型締装置。
  6. 前記第1と第2の移動ダイプレートの少なくとも一方は、型開シリンダによって前記固定ダイプレートから後退されることを特徴とする請求項1記載の型締装置。
  7. フレームと、
    前記フレームに固定され、その表裏に固定金型が設けられた固定ダイプレートと、
    前記固定ダイプレートに対して進退自在に設けられた第1及び第2の移動ダイプレートと、
    前記固定ダイプレートを挿通し、前記第1及び第2の移動ダイプレートを移動自在に案内するタイバーと、
    前記固定ダイプレートに対して前記第1及び第2の移動ダイプレートを進退動させる駆動機構と、
    前記第1及び第2の移動ダイプレートに設けられた移動金型と、
    前記第1の移動ダイプレートを前記タイバーに係脱自在に支持する第1の係脱機構と、
    前記第2の移動ダイプレートを前記タイバーに係脱自在に支持する第2の係脱機構と、
    前記第2の移動ダイプレートに配設された型締機構より構成された型締装置を用い、前記固定ダイプレートに向けて前記駆動機構により前記第1及び第2の移動ダイプレートを高速前進させる工程と、
    前記固定ダイプレートに向けて前記駆動機構により前記第1及び第2の移動ダイプレートを低速前進させる工程と、
    前記第1の移動ダイプレートを第1の係脱機構により前記タイバーに係合する工程と、
    前記第2の移動ダイプレートを第2の係脱機構により前記タイバーに係合する工程と、
    前記第2の移動ダイプレートに配設された型締機構により高圧型締めする工程よりなることを特徴とする射出成形機の型締方法。
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