JP4303351B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は特定の調査対象領域を撮像して得た入力画像を処理する画像処理装置に関し、特に入力画像からの移動体部分の抽出を確実に行える画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像処理装置として図17に示すものがあった。この図17は従来の画像処理装置のブロック構成図である。
【0003】
同図において従来の画像処理装置100は、調査対象領域10を撮像する撮像手段101より順次入力される入力画像S1を格納する画像記憶手段102と、この画像記憶手段102に格納された入力画像S1及び新たに入力される入力画像S2を比較演算して差分画像S3を出力する比較演算部103と、この差分画像S3に基づいて調査対象領域10に移動体を検出する移動体検出部104とを備える構成である。
【0004】
次に、前記構成に基づく従来の画像処理装置の移動体検出動作について説明する。
まず、調査対象領域10を撮像手段101が撮像して得られた入力画像S1が、画像記憶手段102に入力されて格納される。比較演算部103は前記画像記憶手段102に格納された入力画像S1と新たに入力された入力画像S2とを比較して差分画像S3を生成して出力する。この差分画像S3に基づいて移動体検出部104が移動体を画像として抽出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の画像処理装置は以上のように構成されており、ある時刻tに撮像手段101で撮像されて画像記憶手段102に格納された入力画像S1と前記時刻tより後の時刻t’で撮像手段101で撮像された入力画像S2とを比較演算部103で比較して差分画像S3が出力され、移動体検出部104が差分画像S3をあらかじめ設定された所定の閾値に基づいて解析して移動体を検出するという処理を行うが、閾値は画像全体に対し一つだけ設定されることから、調査対象領域10の各部分間において明るさの差異がある場合、若しくは各部分間において物体深度に差異がある場合には、各部分にとっては高すぎる値あるいは低すぎる値となっていることも少なくなく、移動体を誤って識別させる等の課題を有した。すなわち、閾値が低すぎると明るさが明るい(輝度が高い)場合又は物体深度が浅い場合には過敏な検知によってノイズの影響を受けやすく誤検出が多くなり、また閾値が高すぎると明るさが暗い(輝度が低い)場合又は物体深度が深い場合には感度が低下して検出漏れが多くなるという課題を有していた。
【0006】
一方、移動体を認識するためには、移動体が含まれない背景画像と、移動体が含まれる画像との差分を取って移動体を抽出するのが最も効果的であるが、背景となるべき調査対象領域は、時間、天候、環境変化に伴って徐々に状態が変ることもあり、これに追随させて背景画像も変えていかないと、正しく移動体を認識することはできない。そのため、確実に移動体のみを抽出するためには、調査対象領域の変化に合わせて背景画像も更新していく必要がある。ただ、背景画像の更新頻度が短いと、移動体の静止状態が背景画像に取込まれ、その後移動体が誤って認識されたり、逆に、更新頻度が長いと本来の移動体以外で徐々に変化している部分も移動体として誤って認識されたりしてしまうという課題を有していた。
【0007】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、調査対象領域における背景変化を適切に取込み、移動体を正しく抽出できる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像処理装置は、断続的な内容変化を伴って順次入力される入力画像を処理する画像処理装置において、前記入力画像のうち、所定期間変化しない画像を背景画像として設定する背景画像設定手段と、前記設定された背景画像及び順次入力される入力画像を比較演算して差分画像を出力する差分演算手段と、前記差分画像を所定の閾値に基づいて2値化し、移動部分抽出画像を得る画像抽出手段とを備え、前記背景画像設定手段が、少なくとも、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力する輝度偏差演算手段と、前記輝度偏差信号に基づいて前記背景画像の輝度を調整する輝度調整手段とを備えてなり、前記背景画像及び入力画像の画像領域に、少なくとも前記移動部分抽出画像位置を含む所定の矩形領域を設定し、当該矩形領域、並びに、順次入力される入力画像に対する背景画像の前回の輝度調整及び前々回の輝度調整でそれぞれ前記矩形領域に設定された部分で、前記背景画像の輝度調整を行わないものである。
このように本発明によれば、背景画像設定手段で入力画像を基に背景画像を設定し、差分演算手段で背景画像及び順次入力される入力画像を比較演算して差分画像を出力し、画像抽出手段で前記差分画像を所定の閾値に基づいて2値化し、移動部分抽出画像を得て、順次入力される入力画像から移動体を識別することにより、撮像条件、例えば明るさ、物体深度等が異なる場合であっても背景画像を用いて入力画像を処理することにより、正確且つ確実に移動部分の抽出画像を得ることができる。
【0009】
また、輝度偏差演算手段が背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力し、この輝度偏差信号に基づいて輝度調整手段が前記背景画像の輝度を調整し、背景画像を入力画像に近付けていくことにより、実際の背景が変化しても背景画像が対応でき、これに基づいて差分画像を処理するようにしているので、移動部分の変化・移動等を確実に認識できることとなり、正確な抽出を行うことができる。
さらに、移動体抽出画像を得たら、移動部分抽出画像位置を含む所定の矩形領域を設定し、この矩形領域と共に、前回及び前々回の輝度調整においてそれぞれ設定された矩形領域にあたる部分での前記背景画像の輝度調整を行わないようにし、所定時間静止したり同じ場所で少しずつ動いたりしている移動体の存在による画像変化が背景画像に与える影響をなくすことにより、誤って移動体が検出されることを確実に防げ、より正確に移動体抽出を行える。
【0010】
また、本発明に係る画像処理装置は必要に応じて、前記輝度偏差演算手段が、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して画像領域全体における輝度偏差信号を出力し、前記輝度調整手段が、前記輝度偏差信号に基づいて背景画像全体に対し輝度調整を行うものである。このように本発明によれば、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して画像領域全体における輝度偏差信号を出力し、且つ前記輝度偏差信号に基づいて背景画像全体に対し輝度調整を行い、背景画像を入力画像に近付けていくことにより、背景画像が実際の背景変化に追従して変化し、これに基づいて差分画像を処理することとなり、移動部分の変化・移動等を確実に認識できることとなり、正確な抽出を行うことができる。
【0011】
また、本発明に係る画像処理装置は必要に応じて、前記輝度偏差演算手段が、背景画像及び順次入力された入力画像の画像領域を複数の区分領域に分割し、当該分割した区分領域毎に前記背景画像及び入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力し、前記輝度調整手段が、前記各区分領域の輝度偏差信号に基づいて背景画像の輝度を調整するものである。このように本発明によれば、背景画像及び順次入力された入力画像の画像領域を複数の区分領域に分割し、当該分割した区分領域毎に前記背景画像及び入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力し、且つ前記各区分領域の輝度偏差信号に基づいて背景画像の輝度を調整して、背景画像を入力画像に近付けていくことにより、背景画像が実際の背景変化に精細に追従して変化し、これに基づいて差分画像を処理することとなり、移動部分の変化・移動等を確実に認識できることとなり、正確な抽出を行うことができる。
【0012】
また、本発明に係る画像処理装置は必要に応じて、前記輝度偏差演算手段が、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して各画素毎に輝度偏差信号を出力し、前記輝度調整手段が、前記輝度偏差信号に基づいて背景画像に対し各画素毎に輝度調整を行うものである。このように本発明によれば、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して各画素毎に輝度偏差信号を出力し、且つ前記輝度偏差信号に基づいて背景画像に対し各画素毎に輝度調整を行い、背景画像を入力画像に近付けていくことにより、背景画像が実際の背景変化に一層精細に追従して変化し、これに基づいて差分画像を処理することとなり、移動部分の変化・移動等を一層確実に認識できることとなり、正確な抽出を行うことができる。
【0013】
また、本発明に係る画像処理装置は必要に応じて、前記背景画像設定手段が、前記輝度偏差演算手段による比較及び輝度偏差信号の出力、並びに輝度調整手段での背景画像の輝度調整を少なくとも所定回数繰返し、前記背景画像を入力画像に略一致させるものである。このように本発明によれば、背景画像及び入力画像の比較及び輝度偏差信号の出力、並びに輝度偏差信号に基づく背景画像の輝度調整を少なくとも所定回数繰返し、背景画像を入力画像に略一致させることにより、背景画像と入力画像の比較処理でより実際の移動体画像に近い差分画像を得られることとなり、差分画像の処理による移動部分の変化・移動等の認識が一層確実にでき、正確な抽出を行うことができる。
【0014】
また、本発明に係る画像処理装置は必要に応じて、前記画像抽出手段が、前記移動部分抽出画像を抽出するための閾値を差分画像の各画素毎に設定されるものである。このように本発明によれば、前記画像抽出手段で移動部分抽出画像を抽出するための閾値を差分画像の各画素毎に設定し、画像の各部分間において明るさの差異がある場合や各部分間において物体深度に差異がある場合にも閾値を各画素の輝度値に応じて適切な値に動的に調整できることにより、ノイズの影響を受けて誤検出が多くなったり、また感度が低下して検出漏れが多くなったりすることが防げ、移動体をより正確に抽出できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置を図1ないし図9に基づいて説明する。この図1は本実施形態に係る画像処理装置のブロック構成図、図2は本実施形態に係る画像処理装置における背景画像確定動作フローチャート、図3は本実施形態に係る画像処理装置における背景画像確定過程説明図、図4は本実施形態に係る画像処理装置における背景画像更新過程説明図、図5は本実施形態に係る画像処理装置における移動体抽出動作フローチャート、図6は本実施形態に係る画像処理装置における差分画像2値化の閾値設定条件説明図、図7は本実施形態に係る画像処理装置における差分画像2値化の閾値設定プロセス例説明図、図8は本実施形態に係る画像処理装置における差分画像2値化の閾値設定条件変化例説明図、図9は本実施形態に係る画像処理装置における移動体抽出画像説明図を示す。
【0018】
前記各図において本実施形態に係る画像処理装置は、調査対象領域10を撮像して入力画像S1を出力する撮像手段2と、前記入力画像の比較対象となる背景画像を設定する背景画像設定手段3と、前記設定された背景画像を格納する画像記憶手段4と、この画像記憶手段4に格納された背景画像及び順次入力される入力画像を比較演算して差分画像を出力する差分演算手段5と、前記差分画像を所定の閾値に基づいて2値化し、移動部分抽出画像を得る画像抽出手段6とを備える構成である。
【0019】
前記背景画像設定手段3は、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力する輝度偏差演算手段3aと、前記輝度偏差信号に基づいて前記背景画像の輝度を調整する輝度調整手段3bと、背景画像の初期画像を与えると共に、前記輝度調整手段3bで輝度調整された背景画像を正式な背景画像として利用可能かどうかを判断する背景画像調整手段3cとを備える構成である。輝度調整手段3bによる輝度調整は、黒と白の間の所定の輝度を、黒を0、白を255として0〜255の輝度値で表し、この輝度値1単位分の増減を行う仕組みである。
【0020】
次に、前記構成に基づく本実施形態に係る画像処理装置の背景画像確定並びに移動体抽出動作についてそれぞれ図2及び図5に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、あらかじめ設定された画像(図3参照)を背景画像の初期値として導入する(ステップ100)。また、撮像手段2が調査対象領域10を撮像することにより得られる入力画像を入力する(ステップ101)。この入力画像と、前記背景画像とをそれぞれ画像を構成する各画素毎に輝度偏差演算手段3aで比較演算して輝度偏差信号を出力する(ステップ102、ステップ103)。輝度偏差信号に基づき、背景画像の各画素において、入力画像の輝度より背景画像の輝度が小さい場合は、輝度調整手段3bで背景画像の画素の輝度を前記輝度値1単位分だけ大きく(明るく)する(ステップ104)。一方、入力画像の輝度より背景画像の輝度が大きい場合には、輝度調整手段3bで背景画像の画素の輝度を輝度値1単位分だけ小さく(暗く)する(ステップ105)。さらに、入力画像の輝度と背景画像の輝度が等しい場合は、輝度の補正は行わない。そして、入力画像及び背景画像の全ての画素について輝度比較・補正処理が完了したかどうか判断し(ステップ106)、全ての画素について比較・補正処理が完了したら、背景画像の比較・補正処理回数を判断する背景画像積算値(初期値0)に1を加える(ステップ107)。全ての画素について処理が完了していない場合は、前記ステップ102に戻って前記各処理を繰返す(ステップ102〜106)。
【0021】
ステップ107の後、背景画像積算値があらかじめ与えられた所定数(本実施形態では300)を上回ったかどうかを判断し(ステップ108)、上回っていれば、十分な比較・補正によりこの時点の入力画像の背景部分にほぼ一致するこの背景画像を正式に調査対象領域のこの時点の背景画像として、画像記憶手段4に格納して背景画像を更新する(ステップ109)。背景画像積算値が所定数に達していなければ前記ステップ101に戻り、前記各処理を繰返す(ステップ101〜108)。背景画像積算値が所定数に達するまでに、背景画像は図3に示すように入力画像に略一致するようになっていく。
【0022】
背景画像更新後、調査対象領域10の撮像及び入力画像の入力が継続されているかどうか判断し(ステップ110)、継続されていれば前記ステップ101に戻って前記各処理を繰返し(ステップ101〜110)、継続されていなければ一連の処理を終了する。
撮像が続き、日照や天候等といった調査対象領域10の変化に伴って撮像手段2から入力される入力画像が変わっても、前記処理によって図4に示すように背景画像が入力画像に合わせて変化し、常時正しい背景を得ることができる。
【0023】
また、移動体抽出動作については、図5のフローチャートに示すように、まず、撮像手段2が調査対象領域10を撮像することにより得られる入力画像を入力する(ステップ120)。そして、前記背景画像確定処理により得られたこの時点の背景画像を画像記憶手段4から取得する(ステップ121)。前記入力された入力画像と背景画像とを比較演算し(ステップ122)、入力画像と背景画像との間に差異がある場合には、入力画像と背景画像の差分画像(背景差分)を抽出する(ステップ123)。
【0024】
移動体抽出画像は、前記画像抽出手段6において、設定された閾値(検出感度)に対する偏差の大小によって前記差分画像を2値化した画像として得られる。ただし、撮像される調査対象領域は、得られた画像における各画素位置によって見かけの感度の差が生じた状態で検出される。
【0025】
このような検出の際の感度差を補償するために、画像の各画素単位で背景画像の輝度値に応じて閾値が自動設定される。すなわち、明るい(輝度が高い)ところは閾値を高く(感度を低く)、暗い(輝度が低い)ところは閾値を低く(感度を高く)する仕組みとなっている。図6に示すように、輝度値BRが所定範囲(BR1〜BR2)の値を取る場合に、閾値SHも所定範囲(SH1〜SH2)の値を取り、閾値を与える式は、SH=BR・(SH2−SH1)/(BR2−BR1)となる。また、輝度値がBR1より小さい場合には閾値はSH1、輝度値がBR2より大きい場合には閾値はSH2としている。
【0026】
このような背景画像の輝度値に対応する閾値の自動設定プロセスの例を図7、図8に基づいて説明すると、まず、図7(A)に示すように背景画像(画像サイズ:3ピクセル×3ピクセル)の平均輝度値を求め、平均輝度値150を中心に±50の範囲でBR1=100、BR2=200をそれぞれ決定し、図7(B)に示すような閾値設定条件を作成する。この場合、輝度値BRが100〜200の範囲では、閾値SHを与える式は、SH=BR・(20−10)/(200−100)=BR・0.1となり、また、輝度値が100より小さい場合には閾値はSH1=10、輝度値が200より大きい場合には閾値はSH2=20となる。これにより、差分画像の各ピクセル毎の閾値がそれぞれ決定される(図7(C)参照)。画像の明るさの変化で背景画像の平均輝度値が大きくなったり(平均輝度値200、図8(A)参照)、小さくなったり(平均輝度値100、図8(B)参照)した場合、それぞれBR1〜BR2の範囲も平均輝度値に従って変化し、閾値を与える式は前記同様として閾値SHの取りうる範囲SH1〜SH2がBR1〜BR2の範囲に伴って変化する。
【0027】
こうしてステップ123の後、差分画像を輝度値によって変化する閾値に基づいて2値化し(ステップ124)、図9に示すような白黒2値の移動体抽出画像を得る(ステップ125)。前記ステップ122で入力画像と背景画像との間に差異がない場合には、前記ステップ120に戻って前記処理を繰返す(ステップ120〜122)。
ステップ125の後、調査対象領域10の撮像及び入力画像の入力が継続されているかどうか判断し(ステップ126)、継続されていれば前記ステップ120に戻って前記各処理を繰返し(ステップ120〜126)、継続されていなければ一連の処理を終了する。
【0028】
このように、本実施の形態に係る画像処理装置においては、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して各画素毎に輝度偏差信号を出力し、且つこの輝度偏差信号に基づいて背景画像を各画素毎に輝度調整することが所定回数繰返されて所定時間変化しない入力画像に略一致する背景画像が設定されると共に、この背景画像及び順次入力される入力画像を比較演算して出力される差分画像を各画素毎に輝度値に応じて設定される閾値に基づいて2値化し、移動部分抽出画像を得ることから、背景画像が実際の背景変化に精細に追従して変化し、背景画像と入力画像の比較処理でより実際の移動体画像に近い差分画像を得られると共に、画像の各部分間において明るさや物体深度の差異がある場合にもノイズの影響を受けたり感度が低下したりせず、差分画像の処理による移動部分の変化・移動等の認識が確実にできることとなり、誤検出や検出漏れを防げ、正確且つ確実に移動体の抽出画像を得ることができる。
【0029】
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置を図10ないし図13に基づいて説明する。図10は本実施形態に係る画像処理装置のブロック構成図、図11は本実施形態に係る画像処理装置における背景画像確定動作フローチャート、図12は本実施形態に係る画像処理装置における移動体抽出動作フローチャート、図13は本実施形態に係る画像処理装置における矩形領域設定状態説明図を示す。
【0030】
前記各図において本実施形態に係る画像処理装置は、前記第1の実施形態と同様に、撮像手段2と、背景画像設定手段3と、画像記憶手段4と、差分演算手段5と、画像抽出手段6とを共通して備える一方、異なる点として、移動体画像抽出時に移動体の存在位置に基づく矩形領域を設定する矩形領域設定手段7を備え、矩形領域に含まれる画像部分は背景画像の更新の対象としないように処理する構成を有するものである。
【0031】
次に、前記構成に基づく本実施形態に係る画像処理装置の背景画像確定並びに移動体抽出動作について図11及び図12のフローチャートを用いて説明する。ステップ200からステップ208までは前記第1の実施形態のステップ100からステップ108と同様である。
【0032】
ステップ208の後、背景画像積算値があらかじめ与えられた所定数(本実施形態では300)を上回っていれば、後述する移動体抽出動作により移動体を含む矩形領域が設定されているかどうかを判別し(ステップ209)、矩形領域が設定されている場合は、前記積算値が所定数を上回った背景画像から前記矩形領域分の画像情報を除き(ステップ210)、除いた残りの背景画像で背景画像を更新する(ステップ211)。これにより、前記矩形領域にあたる部分の更新は行われない。
【0033】
前記ステップ209で矩形領域が設定されていない場合には、前記積算値が所定数を上回った背景画像そのままで背景画像を更新する(ステップ212)。
背景画像更新後、調査対象領域10の撮像及び入力画像の入力が継続されているかどうか判断し(ステップ213)、継続されていれば前記ステップ201に戻って前記各処理を繰返し(ステップ201〜213)、継続されていなければ一連の処理を終了する。
【0034】
また、移動体抽出動作についても、ステップ220からステップ225までは前記第1の実施形態のステップ120からステップ125と同様である。
ステップ225の後、図13に示すように、前記背景更新時のために調査対象領域と一対一に対応する画面中に移動体抽出画像を含む矩形領域を設定する(ステップ226)。
この後、調査対象領域10の撮像及び入力画像の入力が継続されているかどうか判断し(ステップ227)、継続されていれば前記ステップ220に戻って前記各処理を繰返し(ステップ220〜227)、継続されていなければ一連の処理を終了する。
【0035】
このように、本実施の形態に係る画像処理装置においては、移動体抽出画像を得たら、移動体抽出画像位置を含む矩形領域を設定し、矩形領域での前記背景画像の更新を行わないようにして、所定時間静止した移動体の存在による画像変化が背景画像に与える影響をなくせることから、より正確な移動体抽出を行うことができる。
【0036】
なお、前記実施形態に係る画像処理装置においては、移動体抽出画像を得たら、移動体抽出画像位置を含む矩形領域を設定し、この矩形領域での前記背景画像の更新を行わないようにする構成としているが、これに加えて、順次入力される入力画像に対する背景画像の前回の更新で矩形領域を設定された部分、及び前々回の更新で矩形領域を設定された部分についても、前記背景画像の更新を行わない構成とすることもでき、移動体の存在が画像変化に影響を与えた部分を広くとって前記背景画像の更新を行わないようにし、確定される背景画像への移動体の影響を極小とすることで、誤って移動体が背景画像に同化する状態を確実に防げ、正しい背景画像との比較で正確に移動体抽出を行える。
【0037】
また、前記実施形態に係る画像処理装置においては、移動体抽出画像位置を含む矩形領域が設定されると、この矩形領域部分での前記背景画像の更新が行われず、元の移動体が常に抽出される構成としているが、この他、移動体が所定の期間以上動かず、移動体抽出画像位置を含む矩形領域の設定が所定回の背景画像更新に際しても変化しない場合、所定回の背景画像更新後、この矩形領域の設定をいったん解いて、矩形領域であった部分についても背景画像の更新を行う構成とすることもでき、移動してきた自動車が調査対象領域に駐車された場合など、移動体が長期間静止するような状況に対し、静止した移動体を改めて背景として判断することで、静止した移動体が継続して移動体と判断されず、静止した移動体が別の新たな移動体に与える悪影響を極小とすることができ、誤って移動体が重なって一体化する状態を確実に防ぐこととなり、移動する移動体の抽出を確実に行える。
【0038】
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置を図14ないし図16に基づいて説明する。図14は本実施形態に係る画像処理装置のブロック構成図、図15は本実施形態に係る画像処理装置における背景画像確定動作フローチャート、図16は本実施形態に係る画像処理装置における移動体抽出動作フローチャートを示す。
【0039】
前記各図において本実施形態に係る画像処理装置は、前記第1の実施形態と同様に、撮像手段2と、背景画像設定手段3と、画像記憶手段4と、差分演算手段5と、画像抽出手段6とを共通して備える一方、輝度偏差演算手段8及び輝度調整手段9が背景画像設定手段3から独立した状態で別個に設けられ、背景画像確定並びに移動体抽出の各処理手順を異ならせた構成を有するものである。
【0040】
前記輝度偏差演算手段8は、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力する構成であり、また、輝度調整手段9は、前記輝度偏差信号に基づいて前記背景画像の輝度を調整する構成である。輝度調整手段3bによる輝度調整は、前記第1の実施形態同様、黒と白の間の所定の輝度を、黒を0、白を255として0〜255の輝度値で表し、この輝度値1単位分の増減を行う仕組みである。
【0041】
次に、前記構成に基づく本実施形態に係る画像処理装置の背景画像確定並びに移動体抽出動作について図15及び図16のフローチャートを用いて説明する。まず、撮像手段2が調査対象領域10を撮像することにより得られる入力画像を入力し(ステップ301)、この入力画像と、直後に入力された入力画像とを比較し、前後で変化があるかどうかを判断する(ステップ302)。前後の入力画像に差異がなければ、入力画像の継続性を判断する入力画像積算値(初期値0)に1を加える(ステップ303)。ここで、前後の入力画像に差異が認められれば、前記ステップ301に戻って前記各処理を繰返す(ステップ301、302)。
【0042】
ステップ303の後、入力画像積算値があらかじめ与えられた所定数(本実施形態では300)を上回ったかどうかを判断し(ステップ304)、上回っていれば、変化しなかった入力画像を正式に調査対象領域のこの時点の背景画像として、画像記憶手段4に格納して背景画像を更新する(ステップ305)。所定数に達していなければ前記ステップ301に戻り、前記各処理を繰返す(ステップ301〜304)。
【0043】
背景画像設定後、調査対象領域10の撮像及び入力画像の入力が継続されているかどうか判断し(ステップ306)、継続されていれば前記ステップ301に戻って前記各処理を繰返し(ステップ301〜306)、継続されていなければ一連の処理を終了する。
【0044】
また、移動体抽出動作については、まず、撮像手段2が調査対象領域10を撮像することにより得られる入力画像を入力する(ステップ320)。そして、前記背景画像確定処理により得られたこの時点の背景画像を画像記憶手段4から取得する(ステップ321)。
【0045】
入力された入力画像と背景画像とをそれぞれ画像を構成する各画素毎に輝度偏差演算手段3aで比較演算して輝度偏差信号を出力する(ステップ322、ステップ323)。輝度偏差信号に基づき、各画素において、入力画像の輝度より背景画像の輝度が小さい場合は、輝度調整手段3bで背景画像の輝度を前記輝度値1単位分だけ大きくする(ステップ324)。一方、入力画像の輝度より背景画像の輝度が大きい場合には、輝度調整手段で背景画像の輝度を輝度値1単位分だけ小さくする(ステップ325)。さらに、入力画像の輝度と背景画像の輝度が等しい場合は、輝度の補正は行わない。そして、入力画像及び背景画像の全ての画素について輝度比較・補正処理が完了したかどうか判断し(ステップ326)、全ての画素について比較・補正処理が終了したら、この輝度補正を行った背景画像を画像記憶手段4に格納して背景画像を更新する(ステップ327)。全ての画素について処理が完了していない場合は、前記ステップ322に戻って前記各処理を繰返す(ステップ322〜326)。
【0046】
この後、この背景画像と前記入力された入力画像との比較演算(ステップ328)処理から後のステップ328以降は、前記第1の実施形態におけるステップ122以降と同様である。
【0047】
このように、本実施の形態に係る画像処理装置においては、所定時間変化しない入力画像に一致する背景画像が設定されると共に、この背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して各画素毎に輝度偏差信号を出力し、且つこの輝度偏差信号に基づいて背景画像を各画素毎に輝度調整して背景画像が再設定され、この背景画像及び順次入力される入力画像を比較演算して出力される差分画像を各画素毎に輝度値に応じて設定される閾値に基づいて2値化し、移動部分抽出画像を得ることから、前記第1の実施形態同様、背景画像が実際の背景変化に精細に追従して変化し、背景画像と入力画像の比較処理でより実際の移動体画像に近い差分画像を得られると共に、画像の各部分間において明るさや物体深度の差異がある場合にもノイズの影響を受けたり感度が低下したりせず、差分画像の処理による移動部分の変化・移動等の認識が確実にできることとなり、誤検出や検出漏れを防げ、正確且つ確実に移動体の抽出画像を得ることができる。
【0048】
なお、前記第1ないし第3の各実施形態に係る画像処理装置においては、輝度偏差演算手段が背景画像及び入力画像を比較演算して各画素毎に輝度偏差信号を出力すると共に、輝度調整手段が、前記輝度偏差信号に基づいて背景画像に対し各画素毎に輝度調整を行う構成としているが、この他、比較演算で画像領域全体における輝度偏差信号を出力し、背景画像全体に対し輝度調整を行う構成、又は、背景画像及び順次入力された入力画像の画像領域を複数の区分領域に分割し、この分割した区分領域毎に前記背景画像及び入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力し、且つこの各区分領域の輝度偏差信号に基づいて背景画像の輝度を調整する構成とすることもでき、前記実施の形態同様、背景画像を実際の背景変化に追従させて変化させ、これに基づいて差分画像を得ることとなり、移動部分の変化・移動等を確実に認識できる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、背景画像設定手段で入力画像を基に背景画像を設定し、差分演算手段で背景画像及び順次入力される入力画像を比較演算して差分画像を出力し、画像抽出手段で前記差分画像を所定の閾値に基づいて2値化し、移動部分抽出画像を得て、順次入力される入力画像から移動体を識別することにより、撮像条件、例えば明るさ、物体深度等が異なる場合であっても背景画像を用いて入力画像を処理することにより、正確且つ確実に移動部分の抽出画像を得ることができるという効果を奏する。
【0050】
また、本発明においては、輝度偏差演算手段が背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力し、この輝度偏差信号に基づいて輝度調整手段が前記背景画像の輝度を調整し、背景画像を入力画像に近付けていくことにより、実際の背景が変化しても背景画像が対応でき、これに基づいて差分画像を処理するようにしているので、移動部分の変化・移動等を確実に認識できることとなり、正確な抽出を行うことができるという効果を有する。
【0051】
また、本発明においては、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して画像領域全体における輝度偏差信号を出力し、且つ前記輝度偏差信号に基づいて背景画像全体に対し輝度調整を行い、背景画像を入力画像に近付けていくことにより、背景画像が実際の背景変化に追従して変化し、これに基づいて差分画像を処理することとなり、移動部分の変化・移動等を確実に認識できることとなり、正確な抽出を行うことができるという効果を有する。
【0052】
また、本発明においては、背景画像及び順次入力された入力画像の画像領域を複数の区分領域に分割し、当該分割した区分領域毎に前記背景画像及び入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力し、且つ前記各区分領域の輝度偏差信号に基づいて背景画像の輝度を調整して、背景画像を入力画像に近付けていくことにより、背景画像が実際の背景変化に精細に追従して変化し、これに基づいて差分画像を処理することとなり、移動部分の変化・移動等を確実に認識できることとなり、正確な抽出を行うことができるという効果を有する。
【0053】
また、本発明においては、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して各画素毎に輝度偏差信号を出力し、且つ前記輝度偏差信号に基づいて背景画像に対し各画素毎に輝度調整を行い、背景画像を入力画像に近付けていくことにより、背景画像が実際の背景変化に一層精細に追従して変化し、これに基づいて差分画像を処理することとなり、移動部分の変化・移動等を一層確実に認識できることとなり、正確な抽出を行うことができるという効果を有する。
【0054】
また、本発明においては、背景画像及び入力画像の比較及び輝度偏差信号の出力、並びに輝度偏差信号に基づく背景画像の輝度調整を少なくとも所定回数繰返し、前記背景画像を入力画像に略一致させることにより、背景画像と入力画像の比較処理でより実際の移動体画像に近い差分画像を得られることとなり、差分画像の処理による移動部分の変化・移動等の認識が一層確実にでき、正確な抽出を行うことができるという効果を有する。
【0055】
また、本発明においては、移動体抽出画像を得たら、移動部分抽出画像位置を含む所定の矩形領域を設定し、矩形領域での前記背景画像の輝度調整を行わないようにし、所定時間静止した移動体の存在による画像変化が背景画像に与える影響をなくすことにより、誤って移動体が検出されることを防げ、より正確な移動体抽出を行うことができるという効果を有する。
【0056】
また、本発明においては、移動体抽出画像を得たら、移動部分抽出画像位置を含む所定の矩形領域を設定し、この矩形領域と共に、前回及び前々回の輝度調整においてそれぞれ設定された矩形領域にあたる部分での前記背景画像の輝度調整を行わないようにし、所定時間静止したり同じ場所で少しずつ動いたりしている移動体の存在による画像変化が背景画像に与える影響をなくすことにより、誤って移動体が検出されることを確実に防げ、より正確に移動体抽出を行えるという効果を有する。
【0057】
また、本発明においては、前記画像抽出手段で移動部分抽出画像を抽出するための閾値を差分画像の各画素毎に設定し、画像の各部分間において明るさの差異がある場合や各部分間において物体深度に差異がある場合にも閾値を各画素の輝度値に応じて適切な値に動的に調整できることにより、ノイズの影響を受けて誤検出が多くなったり、また感度が低下して検出漏れが多くなったりすることが防げ、移動体をより正確に抽出できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置のブロック構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における背景画像確定動作フローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における背景画像確定過程説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における背景画像更新過程説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における移動体抽出動作フローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における差分画像2値化の閾値設定条件説明図である。
【図7】(A)は本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における差分画像2値化の閾値設定プロセスでの背景画像平均輝度値確定状態例説明図である。
(B)は本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における差分画像2値化の閾値設定プロセスでの閾値設定条件説明図である。
(C)は本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における差分画像2値化の閾値設定プロセスでの差分画像閾値確定状態説明図である。
【図8】(A)は本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における差分画像2値化の閾値設定プロセスでの他の閾値設定条件説明図である。
(B)は本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における差分画像2値化の閾値設定プロセスでの別の他の閾値設定条件説明図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における移動体抽出画像説明図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置のブロック構成図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置における背景画像確定動作フローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置における移動体抽出動作フローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置における矩形領域設定状態説明図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置のブロック構成図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置における背景画像確定動作フローチャートである。
【図16】本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置における移動体抽出動作フローチャートである。
【図17】従来の画像処理装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
1、100 画像処理装置
2、101 撮像手段
3 背景画像設定手段
3a、8 輝度偏差演算手段
3b、9 輝度調整手段
4、102 画像記憶手段
5 差分演算手段
6 画像抽出手段
7 矩形領域設定手段
10 調査対象領域
103 比較演算部
104 移動体検出部
S1、S2 入力画像
S3 差分画像
Claims (6)
- 断続的な内容変化を伴って順次入力される入力画像を処理する画像処理装置において、
前記入力画像のうち、所定期間変化しない画像を背景画像として設定する背景画像設定手段と、
前記設定された背景画像及び順次入力される入力画像を比較演算して差分画像を出力する差分演算手段と、
前記差分画像を所定の閾値に基づいて2値化し、移動部分抽出画像を得る画像抽出手段とを備え、
前記背景画像設定手段が、少なくとも、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力する輝度偏差演算手段と、前記輝度偏差信号に基づいて前記背景画像の輝度を調整する輝度調整手段とを備えてなり、
前記背景画像及び入力画像の画像領域に、少なくとも前記移動部分抽出画像位置を含む所定の矩形領域を設定し、
当該矩形領域、並びに、順次入力される入力画像に対する背景画像の前回の輝度調整及び前々回の輝度調整でそれぞれ前記矩形領域に設定された部分で、前記背景画像の輝度調整を行わないことを
特徴とする画像処理装置。 - 前記請求項1に記載の画像処理装置において、
前記輝度偏差演算手段が、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して画像領域全体における輝度偏差信号を出力し、
前記輝度調整手段が、前記輝度偏差信号に基づいて背景画像全体に対し輝度調整を行うことを
特徴とする画像処理装置。 - 前記請求項1に記載の画像処理装置において、
前記輝度偏差演算手段が、背景画像及び順次入力された入力画像の画像領域を複数の区分領域に分割し、当該分割した区分領域毎に前記背景画像及び入力画像を比較演算して輝度偏差信号を出力し、
前記輝度調整手段が、前記各区分領域の輝度偏差信号に基づいて背景画像の輝度を調整することを
特徴とする画像処理装置。 - 前記請求項1に記載の画像処理装置において、
前記輝度偏差演算手段が、背景画像及び順次入力された入力画像を比較演算して各画素毎に輝度偏差信号を出力し、
前記輝度調整手段が、前記輝度偏差信号に基づいて背景画像に対し各画素毎に輝度調整を行うことを
特徴とする画像処理装置。 - 前記請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記背景画像設定手段が、前記輝度偏差演算手段による比較及び輝度偏差信号の出力、並びに輝度調整手段での背景画像の輝度調整を少なくとも所定回数繰返し、前記背景画像を入力画像に略一致させることを
特徴とする画像処理装置。 - 前記請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記画像抽出手段が、前記移動部分抽出画像を抽出するための閾値を差分画像の各画素毎に設定されることを
特徴とする画像処理装置。
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