JP4303271B2 - 下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法 - Google Patents
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「色の異なる2種以上の熱可塑性樹脂チップを圧延ロールにかけて圧延シートをつくる第一工程および前記圧延シートを前記圧延方向を90゜前後回転してもう一度圧延ロールにかけて圧延する第二工程よりなる雲形模様を有する熱可塑性樹脂シートの製造方法において、長さが0.2〜5.0mmの繊維を熱可塑性樹脂チップにおいて5〜20重量%含有させた前記2種以上の熱可塑性樹脂チップを用いることを特徴とする雲形模様を有する熱可塑性樹脂シートの製造方法」
である。
「各層の色合が異っている2層以上の繊維含有熱可塑性樹脂積層体を予定表面の側からエンボスするかあるいはその一部を切削することにより予定表面側に凹凸を形成する第一工程と、第一工程で得られた予定表面側に凹凸を有する積層体を圧延する第二工程よりなることを特徴とする熱可塑性樹脂シートの模様現出方法」
である。
「熱可塑性樹脂からなる模様上層と模様下層の積層体の圧延模様を有する装飾材において、透明性充填剤を含有した半透明性配合を有する模様上層を、不透明性充填剤の多い不透明性配合を有する模様下層と合わせ、前記模様上層を構成する熱可塑性樹脂の軟化点より低い温度に設定されたカレンダーロールにより圧延して形成した化粧層が、模様下層が海部分を形成し、模様上層が島部分を形成し、且つ島部分の周囲に透明性充填剤を含有した半透明部分が形成された該化粧層を有することを特徴とする装飾材」
である。
請求項1は、透明性付与可能な無機充填剤を含有する繊維無含有の熱可塑性樹脂チップと一種類の色を有する繊維無含有の着色熱可塑性樹脂チップ、又は相互に色の異なる少なくとも二種類の繊維無含有の着色熱可塑性樹脂チップとの配合物をカレンダー加工することにより形成された、透明地に着色流れ模様を有する少なくとも2枚の化粧層シートと熱可塑性樹脂を用いて得られた基材シートとの積層体をエンボス加工し、次いでエンボス加工後に得られるエンボス加工処理積層体を、前記配合物をカレンダー加工するときの圧延方向に対して実質的に直交する方向に圧延するように、80〜110℃に加熱されたカレンダーロールにてカレンダー加工することを特徴とする、下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法であり、
請求項2は、前記無機充填剤が、タルクである請求項1又は2に記載の下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法であり、
請求項3は、前記熱可塑性樹脂チップが、塩化ビニル樹脂及び/又は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有してなる請求項1又は2に記載の下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法であり、
請求項4は、前記装飾材が、建築用装飾材である請求項1〜3のいずれか一項に記載の下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法であり、
請求項5は、前記建築用装飾材が、床材である請求項4に記載の下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法である。
〔透明樹脂チップの調製例〕
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(重合度700、酢酸ビニルモノマー単位含有量5質量%)19質量%、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤)8質量%、タルク(無機充填剤)39質量%、炭酸カルシウム(無機充填剤)30質量%、安定剤2質量%、アクリル系加工助剤1質量%及び粘結剤1質量%を、バンバリーミキサーにより加熱混練して混練物を調製した。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(重合度700、酢酸ビニルモノマー単位含有量5質量%)12質量%、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(可塑剤)5質量%、タルク(無機充填剤)5質量%、炭酸カルシウム(無機充填剤)73質量%、安定剤1質量%、アクリル系加工助剤1質量%、粘結剤1質量%及び顔料2質量%を、バンバリーミキサーにより加熱混練して混練物を調製した。
前記調製例で調製された透明な熱可塑性樹脂チップ5質量部と、前記調製例で調製された着色熱可塑性樹脂チップ1質量部(混合質量比=ホワイト着色熱可塑性樹脂チップ1:イエローベージュ着色熱可塑性樹脂チップ1:ブラウン着色熱可塑性樹脂チップ1)との配合物を、図1に示す加熱撹拌機1に投入し、前記配合物を撹拌しながら予熱した。
ミキシングロール上で、白色のベースパッド(塩化ビニル樹脂塊)に、前記調製例で調製されたイエローベージュ着色熱可塑性樹脂チップとブラウン着色熱可塑性樹脂チップとの混合着色熱可塑性樹脂チップを散布し、軽く練って切り出し、厚さ28mmの基材シートを製造した。なお、混合着色熱可塑性樹脂チップとベースパッドとの混合質量比率は3:7とした。
前記のようにして製造された基材シートの上に流れ模様方向を同じくした4枚の化粧層シートを重ねてなる重ね合わせ物を、ベルトコンベア16の上に、ベルトコンベア16による搬送方向が前記流れ方向に直交するように、載置した。ベルトコンベア16に載置された重ね合わせ物を加熱装置15で予熱した。予熱された重ね合わせ物をエンボス処理装置17により重ね合わせ物における基材シート及び化粧層シートを相互に軽く接着乃至結合した。このエンボス処理により、重ね合わせ物は単なる重ね合わせ状態から一体物としての積層体となった。このエンボス処理装置17における一対のエンボスロールにおける圧延比は1/1.1であり、エンボスパターンはW字とM字とを組み合わせた繰り返し模様であり、エンボス深さは1mmであった。
なお、この実施例により製造された装飾材の表面に形成された雲形模様を示す写真を図面として示そうとすると、画像データの変換により雲形模様を如実に示す画像とはならなかった。が、実際には、化粧材の表面には、下側の化粧層シートに形成された拡張された流れ模様が上側の化粧層シートを透かして観察され、カレンダー加工により拡大されて、空に広がる雲が重なったような印象を受ける模様が形成され、まさに雲形模様が形成されたというべきであった。
2 定量供給機
3 ベルトコンベア
4 加熱装置
5 チップ投入装置
6 第1カレンダー装置
7 第2ベルトコンベア
8 第2加熱装置
9 第2カレンダー装置
10 裁断機
11 化粧層シート
11A 表面部
11B 流れ模様
12 基材シート
13 透明又は半透明のシート
14 積層体
15 加熱装置
16 ベルトコンベア
17 エンボス処理装置
18 加熱装置
19 ベルトコンベア
20 第3カレンダー装置
21 加熱装置
22 ベルトコンベア
23 第4カレンダー装置
24 冷却装置
25 乾燥装置
26 裁断装置
Claims (5)
- 透明性付与可能な無機充填剤を含有する繊維無含有の熱可塑性樹脂チップと一種類の色を有する繊維無含有の着色熱可塑性樹脂チップ、又は相互に色の異なる少なくとも二種類の繊維無含有の着色熱可塑性樹脂チップとの配合物をカレンダー加工することにより形成された、透明地に着色流れ模様を有する少なくとも2枚の化粧層シートと熱可塑性樹脂を用いて得られた基材シートとの積層体をエンボス加工し、次いでエンボス加工後に得られるエンボス加工処理積層体を、前記配合物をカレンダー加工するときの圧延方向に対して実質的に直交する方向に圧延するように、80〜110℃に加熱されたカレンダーロールにてカレンダー加工することを特徴とする、下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法。
- 前記無機充填剤が、タルクである請求項1又は2に記載の下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法。
- 前記熱可塑性樹脂チップが、塩化ビニル樹脂及び/又は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有してなる請求項1又は2に記載の下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法。
- 前記装飾材が、建築用装飾材である請求項1〜3のいずれか一項に記載の下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法。
- 前記建築用装飾材が、床材である請求項4に記載の下側の化粧層シートに形成されている雲形模様を上側の化粧層シートを透かして観察可能に上下に積層されてなる化粧層シートを有する装飾材の製造方法。
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