JP4302140B2 - パケット送信制御装置及びパケット送信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の移動局に対するパケットの送信制御を行うパケット送信制御装置及びパケット制御方法に関する。特に、本発明は、移動通信システムにおける下りパケットの送信制御を行うパケット送信制御装置及びパケット送信制御方法に関する。
移動通信システムの下りリンクでは、無線基地局が、当該無線基地局に属する移動局との間で、1つの物理チャネルを共有している場合がある。以下、この時に用いられる物理チャネルを「下り共有チャネル」と呼ぶ。
かかる下り共有チャネルにおいては、無線基地局が、通信相手である複数の移動局に対するパケット送信順序を、各移動局との間の瞬時の無線品質に基づいて制御することによって、当該無線基地局で提供できるスループット、いわゆるシステム収容能力を高めることができる。
このような無線基地局によるパケットの送信順序の制御は「スケジューリング」と呼ばれており、かかるスケジューリングをパケット伝送に適用することで、通信容量が増大し、あるいは通信品質が向上することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
また、一般的に、従来のスケジューリングにおいて対象となるパケットは、伝送遅延に対する要求条件がさほど厳しくないことを前提として考えられていた。
ところで、第3世代移動通信システム、いわゆるIMT−2000の標準化については、地域標準化機関等により組織された「3GPP/3GPP2(Third−Generation Partnership Project/Third−Generation Partnership Project 2)」において、3GPPでは「W−CDMA方式」として、3GPP2では「cdma2000方式」として、標準仕様の策定作業がなされている。
3GPPでは、近年のインターネットの急速な普及に伴い、特に下りリンクにおいて、データベースやWebサイトからのダウンロード等による高速・大容量のトラヒックが増加するとの予測に基づき下り方向の高速パケット伝送方式である「HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)」の標準化が行われている(例えば、非特許文献2参照)。
また、3GPP2でも、上記同様の観点から下り方向の高速データ専用の伝送方式「1x−EV DO」の標準化が行われている(例えば、非特許文献3参照)。なお、cdma2000方式の「1x−EV DO」において、「DO」は、Date Onlyの意味である。
例えば、HSDPAでは、移動局と無線基地局との間の無線品質に応じて無線チャネルの変調方式や符号化率を制御する方式(例えば、HSDPAでは、AMCS(Adaptive Modulation and Coding Scheme)と呼ばれている)と、数msの周期で動作するスケジューリングとを組み合わせて用いることで、個々の移動局に対するスループット、及びシステム全体のスループットを向上させることができるようになっている。
無線基地局におけるスケジューリングアルゴリズムとして、無線基地局に属する移動局に対して、順番(例えば、移動局#1→#2→#3→…)に下り共有チャネルを割り当てることによって、送信待ちパケットの送信順序を制御する「ラウンドロビンスケジューラ」が良く知られている。
また、無線基地局におけるスケジューリングアルゴリズムとして、各移動局に対するパケットの瞬時伝送速度や平均伝送速度に基づいて送信待ちパケットの送信順序を制御する「Proportional Fairnessスケジューラ」や「MAX C/I(Maximum C/I)スケジューラ」が知られている。
「Proportional Fairnessスケジューリング」は、個々の移動局の下り回線における瞬時無線品質の変動に応じて、送信キューの割り当てを行いつつ、各移動局に対する公平性(Fairness)もサポートするスケジューリングアルゴリズムである。
以下、図9を参照して、Proportional Fairnessスケジューリングに関する簡易な説明を行う。図9は、無線基地局に搭載されたProportional Fairnessスケジューラの動作を示すフローチャートである。
Proportional Fairnessスケジューリンリングは、測定した各移動局に対するパケットの瞬時伝送速度(又は、各移動局との間の瞬時無線品質)及び各移動局に対するパケットの平均伝送速度(又は、各移動局との間の平均無線品質)に基づいて、当該無線基地局に属する各移動局の評価関数を求め、当該評価関数を最大にする移動局に対して送信キューを割り当てる(すなわち、パケットをスケジューリングする)というものである。
図9に示すように、ステップS1001において、無線基地局は、以下のように初期値を設定する。
n=1(n:移動局の添え字)
max=0(Cmax:評価関数の最大値)
max=0(nmax:評価関数の最大となる移動局の添え字)
ステップS1002において、無線基地局は、評価関数の計算に必要な要素、具体的には、各移動局#nに対するパケットの瞬時伝送速度R、及び各移動局#nに対するパケットの平均伝送速度
Figure 0004302140
を測定する。
ステップS1003において、無線基地局は、ステップS1002で測定された値を用いて、次式に基づく評価関数Cを計算する。
Figure 0004302140
ステップS1004において、無線基地局は、ステップS1003で計算された評価関数Cが、評価関数の最大値Cmaxを超えているかどうかを判定する。
ここでは、Cmax=0であるので、ステップS1004の判定がYESとなり、ステップS1005において、無線基地局は、ステップS1003で計算されたCの値をCmaxに設定すると共に、nmax=1と設定する。
その後、無線基地局は、ステップS1006において、nを+1だけインクリメントし、ステップS1007において、nがN(無線基地局と通信中の移動局数)を超えているか否かについて判定する。
nがNを超えていない場合、本動作は、ステップS1002乃至ステップS1006までのステップを繰り返すことによって、N個の評価関数Cが順次求められる。
ステップS1008において、無線基地局は、評価関数Cが最大となる移動局#nmaxを選択して、当該移動局#nmaxに対して送信キューを割り当てる。
ここで、評価関数Cは、分子が「各移動局に対するパケットの瞬時伝送速度(又は、各移動局との間の瞬時無線品質)」であり、分母が「各移動局に対するパケットの平均伝送速度(又は、各移動局との間の平均無線品質)」であるため、平均伝送速度に対して瞬時伝送速度が大きい場合に、移動局#nに対して送信キューが割り当てられる確率が大きくなる。
したがって、従来のProportional Fairnessスケジューリンリングによれば、平均伝送速度が高い移動局も、平均伝送速度が低い移動局も、その移動局にとって瞬時伝送速度が高い場合に、送信キューが割り当てられることになり、ユーザダイバーシチゲインによるスループットの向上と公平性の両方が提供される。
J.M.Holtzman、IEEE VTC2000 Spring 3GPP TR25.848 v4.0.0 3GPP2 C.S0024 Rev.1.0.0 しかしながら、従来のProportional Fairnessスケジューリンリングには、ストリーミングサービスやテレビ電話サービス等の各種サービスのQoS(Quality of Service)や、移動局間の能力差や、スケジューリング機会の均等化等を考慮して、各移動局に対するパケットのスケジューリングを行うことができないという問題点があった。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、従来のProportional Fairnessスケジューラを動作させつつ、各種サービスのQoSや移動局間の能力差やスケジューリング機会の均等化等を考慮して、各移動局に対するパケットのスケジューリングを実現することができるパケット送信制御装置及びパケット送信制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、複数の移動局に対するパケットの送信制御を行うパケット送信制御装置であって、前記複数の移動局の各々に対するパケットの平均伝送速度を取得する平均伝送速度取得部と、前記複数の移動局の各々に対するパケットの最低保証伝送速度を取得する最低保証伝送速度取得部と、前記複数の移動局の各々に対してパケットがスケジューリングされた頻度を示すスケジューリング頻度を取得するスケジューリング頻度取得部と、前記複数の移動局の各々の能力情報を取得する能力情報取得部と、前記平均伝送速度と前記最低保証伝送速度と前記スケジューリング頻度と前記能力情報とに基づいて、前記複数の移動局の各々に対するパケットのスケジューリングを行うスケジューリング部とを具備することを要旨とする。
かかる発明によれば、スケジューリング部が、パケットの平均伝送速度とパケットの最低保証伝送速度とスケジューリング頻度と移動局の能力情報とに基づいて、複数の移動局の各々に対するパケットのスケジューリングを行うため、従来のProportional Fairnessスケジューラを動作させる場合であっても、各種サービスのQoSや移動局間の能力差やスケジューリング機会の均等化等を考慮することができる。
本発明の第2の特徴は、複数の移動局に対するパケットの送信制御を行うパケット送信制御方法であって、前記複数の移動局の各々に対するパケットの平均伝送速度を取得する工程と、前記複数の移動局の各々に対するパケットの最低保証伝送速度を取得する工程と、前記複数の移動局の各々に対してパケットがスケジューリングされた頻度を示すスケジューリング頻度を取得する工程と、前記複数の移動局の各々の能力情報を取得する工程と、前記平均伝送速度と前記最低保証伝送速度と前記スケジューリング頻度と前記能力情報とに基づいて、前記複数の移動局の各々に対するパケットのスケジューリングを行う工程とを有することを要旨とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る無線基地局におけるベースバンド信号処理部の機能ブロック図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る無線基地局におけるベースバンド信号処理部内のMAC−hs処理部の機能ブロック図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る無線基地局におけるベースバンド信号処理部内のMAC−hs処理部のH−ARQ部の動作を説明するための図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る無線基地局におけるベースバンド信号処理部内のMAC−hs処理部の移動局伝送速度計算部の動作を説明するための図である。 図7は、本発明の第1及び2の実施形態に係る無線基地局におけるベースバンド信号処理部内のMAC−hs処理部の動作を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る無線基地局におけるベースバンド信号処理部内のMAC−hs処理部の動作を示すフローチャートである。 図9は、従来技術に係る無線基地局におけるベースバンド信号処理部内のMAC−hs処理部の動作を示すフローチャートである。
[本発明の第1の実施形態]
(本発明の第1の実施形態に係るパケット送信制御装置の構成)
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態に係るパケット送信制御装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るパケット送信制御装置が設けられた移動通信システムの構成例を示す図である。
図1において、かかる移動通信システムは、無線基地局100と複数の移動局#1乃至#3とから構成されており、HSDPAを採用している。本実施形態では、無線基地局100に、上述のパケット送信制御装置が設けられている例について説明する。
HSDPAにおける下りパケット伝送では、各移動局#1乃至#3で共有して使用される下り共有チャネル(HS−SCCH[High Speed Shared Control Channel]やHS−DSCH(High Speed Downlink Shared Channel)と、各移動局#1乃至#3に個別に割り当てられる物理チャネルに付随する付随個別チャネル#1乃至#3(上り方向及び下り方向の双方向チャネル)が用いられる。
付随個別チャネル#1乃至#3の上り方向では、ユーザデータ以外に、パイロットシンボルや、下り付随個別チャネル送信のための送信電力制御コマンド(TPCコマンド)や、共有チャネルのスケジューリングやAMCS(適用変調・符号化)に用いるための下り無線品質情報や、再送制御(H−ARQ(Hybrid ARQ))における送達確認を報告する制御情報等が伝送される。
一方、付随個別チャネル#1乃至#3の下り方向では、上り付随個別チャネル送信のための送信電力制御コマンド(TPCコマンド)等が伝送される。
本実施形態において、各移動局#1乃至#3は、同一の構成及び機能を持つので、以下、特段の断りがない限り、移動局#n(n≧1)として説明を進める。
図2は、図1に示す無線基地局100の構成例を示す機能ブロック図である。図2において、無線基地局100は、送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、HWYインターフェース106とから構成される。
送受信アンテナ101は、下り共有チャネルや下り付随個別チャネル#1乃至#3等を含む下り無線周波数信号を各移動局#1乃至#3に送信し、各移動局#1乃至#3から下り付随個別チャネル#1乃至#3等を含む上り無線周波数信号を受信するものである。
アンプ部102は、ベースバンド信号処理部104から出力された下り無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ101に送信し、送受信アンテナ101からの上り無線周波数信号を増幅してベースバンド信号処理部104に送信するものである。
送受信部103は、アンプ部102から出力された上り無線周波数信号に対して周波数変換処理を施して得られたベースバンド信号をベースバンド信号処理部104に送信し、ベースバンド信号処理部104から出力されたベースバンド信号に対して無線周波数帯に変換する周波数変換処理を施して得られた下り無線周波数信号をアンプ部102に送信するものである。
ベースバンド信号処理部104は、HWYインターフェースから出力された下りパケットに対して、再送制御(H−ARQ)処理やスケジューリング処理や伝送フォーマット及びリソース選択処理やチャネル符号化処理(誤り訂正符号化処理)や拡散処理等を施して送受信部103に転送するものである。
また、ベースバンド信号処理部104は、送受信部103から出力されたベースバンド信号に対して、逆拡散処理やRAKE合成処理やチャネル復号化処理(誤り訂正復号化処理)等を施してHWYインターフェース106に転送するものである。
なお、かかるベースバンド信号には、後述するMAC−hs(Medium Access Control−HSDPA)処理に使用する各移動局#1乃至#3の無線状態の品質情報や、再送制御(H−ARQ)処理における送達確認情報も含まれている。かかる情報は、後述するように、ベースバンド信号処理部104内のレイヤー1処理部111において復号処理が行われ、ベースバンド信号処理部1−4内のMAC−hs処理部112において使用される。
図3に、ベースバンド信号処理部104の機能構成を示す。具体的には、図3に示すように、ベースバンド信号処理部104は、レイヤー1処理部111と、MAC−hs処理部112とから構成されている。なお、レイヤー1処理部111及びMAC−hs処理部112は、それぞれ呼処理部105と接続されている。
レイヤー1処理部111は、下りパケットに対する誤り訂正符号化処理及び拡散処理や、上りパケットに対する逆拡散処理、チャネル復号化処理(誤り訂正復号化処理)及びRAKE合成処理や、双方向の付随個別チャネルの送信電力制御処理を施すものである。
また、レイヤー1処理部111は、各移動局#1乃至#3からの上り個別物理チャネルの専用の制御ビットフィールドに載せられて報告される下り方向の無線品質(無線状態)を示す下り無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)や、H−ARQにおける送達確認情報(ACK/NACK/DTX)を受け取り、MAC−hs処理部112に出力するように構成されている。
ここで、下り無線品質情報は、例えば、瞬時受信SIR(Signal−to−Interference)や、BLER(Bit Error Rate)等であってもよい。
MAC−hs処理部112は、HSDPAにおける下り共有チャネルの再送制御(H−ARQ)処理や、送信待ちパケットに対するスケジューリング処理や、伝送フォーマット及びリソース選択処理等を施すものである。
図4に、MAC−hs処理部112の機能構成を示す。図4に示すように、MAC−hs処理部112は、フローコントロール部120と、MAC−hsリソース計算部130と、スケジューラ部140と、TFR(伝送フォーマット及びリソース:Transport Format and Resource)選択部150と、最低保証伝送速度設定部160と、移動局伝送速度計算部170と、パケット割り当て頻度計算部180と、パケット割り当て頻度平均計算部190と、能力情報設定部200と、評価関数計算部210とを具備している。
フローコントロール部120は、複数のフローコントロール(#1乃至#N)121乃至121によって構成されており、無線制御装置からHWYインターフェース106を介して受信した下りパケットの伝送速度を、実装されている送信キュー(バッファ)の容量等に基づいて調整する機能を備える。
各フローコントロール(#1乃至#N)121乃至121は、下りパケットの流通量(フロー)を監視しており、下りパケットの流通量が増大して送信キュー(バッファ)の空き容量が減少してくると、送信するパケット量を抑制する処理を行う。なお、各フローコントロール(#1乃至#N)121乃至121は、各移動局#1乃至#Nとの間のコネクション#1乃至#Nにそれぞれ対応するものとする。
MAC−hsリソース計算部130は、HS−DSCHに割り当てる無線リソース(電力リソースや符号リソースやハードウエアリソース等)を計算するものであって、電力リソースを計算するHS−DSCHパワーリソース計算部131と、符号リソースを計算するHS−DSCHコードリソース計算部132と、ハードウエアリソースを計算するハードウエアリソース計算部133とを備える。
スケジューラ部140は、各移動局に対して送信する下りパケットについてのスケジューリング処理を施すものである。
本実施形態において、スケジューラ部140は、後述のように、各移動局#1乃至#nに対するパケットの平均伝送速度
Figure 0004302140
と、各移動局#1乃至#nに対するパケットの最低保証伝送速度R target乃至R targetと、各移動局#1乃至#nに対してパケットがスケジューリングされた頻度を示すスケジューリング頻度f乃至fと、各移動局#1乃至#nの能力情報B乃至Bとに基づいて、各移動局#1乃至#nに対するパケットのスケジューリングを行うように構成されている。
具体的には、スケジューラ部140は、評価関数計算部210において計算された各移動局#1乃至#nに係る評価関数C乃至Cのうち、最大の評価関数Cmaxを持つ移動局#nmaxを選択して、当該移動局#nmaxに対してプライオリティキュー141を割り当てる(下りパケット送信用リソースを割り当てる)。なお、本実施形態に係るパケット送信制御装置において使用される評価関数Cについては後述する。
なお、スケジューラ部140は、上述の平均伝送速度が、上述の最低保証伝送速度に近づいた移動局に対してパケットを優先的にスケジューリングするように構成されていてもよい。
図4に示すように、スケジューラ部140は、N個のプライオリティキュー(#1乃至#N)141乃至141と、N個のリオーダリング部(#1乃至#N)142乃至142と、N個のH−ARQ部(#1乃至#N)143乃至143とを有する。
なお、プライオリティキュー(#1乃至#N)141乃至141リオーダリング部(#1乃至#N)142乃至142及びH−ARQ部(#1乃至#N)143乃至143は、各移動局#1乃至#Nとの間のコネクション#1乃至#Nにそれぞれ対応するものとする。
プライオリティキュー(#1乃至#N)141乃至141Nは、コネクション毎に設けられている送信キューである。すなわち、プライオリティキュー(#1乃至#N)141乃至141は、スケジューリング処理によって選択されるまでの間、下りパケットを蓄積するように構成されている。
通常、1つの移動局に対して1つのプライオリティキューが用いられるが、1つの移動局が複数のコネクションを設定している場合、1つの移動局に対して複数のプライオリティキューが用いられる。
リオーダリング部(#1乃至#N)142乃至142は、H−ARQを用いた再送制御処理において、移動局#nが、下りパケットについての受信順序制御処理を行うことができるように、下りパケットに対してシーケンス番号を付与して、移動局#nの受信バッファが溢れないように、ウィンドウ制御処理を行うものである。
H−ARQ部(#1乃至#N)143乃至143は、MプロセスのストップアンドウェイトプロトコルARQによって、上り方向のAck/Nackフィードバックに基づいた再送制御処理を行うものである。
図5を参照して、H−ARQ部(#1乃至#N)143乃至143で行われるストップアンドウェイトプロトコルARQの動作例について説明する。
図5に示すように、ストップアンドウェイトプロトコルARQでは、受信側は、送信側からのパケットを受け取ると送信確認(Ack/Nack)を送信側に返す。図5の例では、受信側は、パケット#1を受け取ったとき、正しく受信できなかったので、否定応答(Nack)を送信側に返している。一方、受信側は、パケット#2について正しく受信できたので、肯定応答(Ack)を送信側に返している。以下、受信側は、受け取ったパケットの順に、Ack又はNackを送信側に返す動作を繰り返す。
TFR選択部150は、N個のTFR選択機能(#1乃至#N)151乃至151によって構成されている。なお、各TFR選択機能(#1乃至#N)151乃至151は、各移動局#1乃至#Nとの間のコネクション#1乃至#Nにそれぞれ対応するものとする。
各TFR選択機能(#1乃至#N)151乃至151は、上りチャネルを介して受信した下り回線品質インジケータであるCQIや、MAC−hsリソース計算部130で計算されたHS−DSCHに割り当てるべき無線リソース(電力リソースや符号リソースやハードウエアリソース)等に基づいて、各コネクション#1乃至#Nにおいて利用される下り伝送フォーマット(符号変調方式や変調多値数や符号化率等)及び送信電力等を決定するように構成されている。
各TFR選択機能(#1乃至#N)151乃至151は、決定した下り伝送フォーマット及び送信電力等を、レイヤー1処理部111に通知する。
最低保証伝送速度設定部160は、移動局#nに対するパケットの最低保証伝送速度R target乃至R targetを取得するものである。
具体的には、最低保証伝送速度設定部160は、プライオリティキュー141乃至141内の下りパケットについて保証されるべき最低伝送速度に該当する最低保証伝送速度R targetを設定するものである。
最低保証伝送速度設定部160は、呼処理部105を介して遠隔からの指定に応じて、最低保証伝送速度R targetを設定するように構成されていてもよい。
また、最低保証伝送速度設定部160は、サービス種別ごとに、契約種別ごとに、端末種別ごとに、セル種別ごとに、又は優先度クラスごとに、最低保証伝送速度R targetを設定するように構成されていてもよい。
例えば、サービス種別は、下りパケットを転送するサービスの種別を示すものであり、例えば、VoIPサービスや音声サービスやストリーミングサービスやテレビ電話サービスやFTPサービス等を含む。
また、契約種別は、下りパケットの宛先移動局のユーザが加入している契約の種別を示すものであり、例えば、Low Class契約やHigh Class契約等を含む。
また、端末種別は、下りパケットの宛先移動局をクラス分けするものであり、例えば、移動局の識別情報に基づくクラスや、RAKE受信機能や等化器や受信ダイバーシチや干渉キャンセラ等の有無又は種別や、受信可能な変調方式やコード数やビット数等の端末の能力を含む。
また、セル種別は、下りパケットの宛先移動局が在圏するセルの形態の種別を示すものであり、例えば、セルの識別情報に基づくクラスや、屋内又は屋外や、郊外又は市街地や、高トラフィック地帯又は低トラフィック地帯等を含む。
さらに、優先度クラスPCは、下りパケットの送信に係る優先度を示すものであり、例えば、第1の優先度の下りパケットは、第2の優先度の下りパケットよりも優先的に送信される。
また、最低保証伝送速度設定部160は、
Figure 0004302140
の場合、評価関数Cの分母に設定すべき値R minusを、プライオリティキュー141乃至141毎に設定するように構成されている。なお、R minusは、上述の平均伝送速度が、上述の最低保証伝送速度以下になることを防ぐための第2のパラメータである。
また、最低保証伝送速度設定部160は、より確実に最低伝送速度を保証するために、最低保証伝送速度R targetを、実際に保証されるべき最低伝送速度より大きく設定することができる。
また、最低保証伝送速度設定部160は、適度な公平性による最低伝送速度を保証するために、最低保証伝送速度R targetを、実際に保証されるべき最低伝送速度より小さく設定することができる。
また、最低保証伝送速度設定部160は、各移動局#nに対するパケットの瞬時伝送速度rの計算方法(後述)ごとに、最低保証伝送速度R targetを設定するように構成されていてもよい。
移動局伝送速度計算部170は、各移動局#1乃至#nに対するパケットの平均伝送速度
Figure 0004302140
を取得するものである。
具体的には、移動局伝送速度計算部170は、(式1)に基づいて、時刻tにおける移動局#nに対する下りパケットの平均伝送速度
Figure 0004302140
を計算する。
ここで、δは、平均化処理を行う区間を指定する所定のパラメータであり、また、平均化処理のための忘却係数(0≦δ≦1)を示すものである。δを制御することにより、スケジューラが提供する時間的な機会の公正性の強弱を制御することができる。
例えば、δの値を「0.99」と設定するよりも、δの値を「0.9999」と設定する方が、各移動局#1乃至#nに対するパケットの平均伝送速度を算出する区間が大きくなり、結果として、長い時間にわたる各移動局#1乃至#n間のスケジューリング機会の均等化を考慮することになり、より時間的に公平性の高いスケジューラを動作させることが可能となる。
逆に言えば、各移動局#1乃至#nに対するパケットの平均伝送速度を算出する区間を小さくすると、すなわち、δの値を小さくすると、短い時間にわたる各移動局#1乃至#n間のスケジューリング機会の均等化を考慮することになるため、より時間的に公平性の低いスケジューラを動作させることが可能となる。
本パラメータδは、各移動局#1乃至#nに対する下りパケット、すなわち、各プライオリティキュー141乃至141内の下りパケットについて、サービス種別や、契約種別や、端末種別(例えば、上述の能力情報Bに基づく種別)や、セル種別や、優先度クラス種別等に基づいて設定されることができる。
また、(式1)において、rは、移動局#nに対するパケットの瞬時伝送速度を示すものである。
移動局#nに対するパケットの瞬時伝送速度rは、移動局#nから送達確認を受信したパケットのサイズ(データ量)、移動局#nに対して送信したパケットのサイズ(データ量)、又は、移動局#nから報告された当該移動局#nとの間の無線品質に基づいて推定される送信可能なパケットのサイズ(データ量)のいずれかであるものとする。
なお、「無線状態から推定される送信可能なパケットのサイズ」とは、下り無線品質を示すCQIや、下り伝送チャネルの瞬時SIRや、MAC−hsリソース計算部130において計算されたHS−DSCHに割り当てる無線リソース等に基づいて、所定の誤り率で送信可能と推定されるパケットのサイズのことを表す。
また、移動局伝送速度計算部170は、所定の送信時間間隔TTI(Transmission Time Interval)ごと、又は、パケットのスケジューリングに用いる評価関数を算出する時間間隔ごとに、パケットの平均伝送速度を更新するように構成されている。
例えば、移動局伝送速度計算部170は、所定の計算方法で、パケットの平均伝送速度の更新に用いる当該パケットの瞬時伝送速度rを算出するように構成されている。
具体的には、移動局伝送速度計算部170は、図6に示すように、タイプ#1乃至タイプ#5のパターンで、パケットの平均伝送速度を更新するように構成されている。
タイプ#1のパターンの場合、移動局伝送速度計算部170は、移動局#nと接続されている期間中の全てのTTIごとに、移動局#nから送達確認を受信したパケットのサイズ(データ量)を算出することによって、パケットの平均伝送速度を更新する。
タイプ#2のパターンの場合、移動局伝送速度計算部170は、移動局#nと接続されている期間中の全てのTTIごとに、移動局#nに対して送信したパケットのサイズ(データ量)を算出することによって、パケットの平均伝送速度を更新する。
タイプ#3のパターンの場合、移動局伝送速度計算部170は、移動局#nと接続されている期間中の全てのTTIごとに、移動局#nから報告された当該移動局#nとの間の無線状態に基づいて推定される送信可能なパケットのサイズ(データ量)を算出することによって、パケットの平均伝送速度を更新する。
タイプ#4のパターンの場合、移動局伝送速度計算部170は、パケットのスケジューリングに用いる評価関数を算出する時間間隔ごとに、移動局#nから送達確認を受信したパケットのサイズ(データ量)を算出することによって、パケットの平均伝送速度を更新する。
タイプ#5のパターンの場合、移動局伝送速度計算部170は、パケットのスケジューリングに用いる評価関数を算出する時間間隔ごとに、移動局#nに対して送信したパケットのサイズ(データ量)を算出することによって、パケットの平均伝送速度を更新する。
なお、移動局伝送速度計算部170は、上述の方法の他に、例えば、移動局#nが通信状態に入った後、一定期間ごとに、MAC−hs処理部112に流入したデータリンク層におけるデータ量を測定することによって、当該移動局#nに対する瞬時伝送速度rを求めるように構成されていてもよい。かかる場合、MAC−hs処理部112が、データリンク層におけるデータ伝送速度を測定する機能を具備している必要がある。
パケット割当頻度計算部180は、各移動局#1乃至#nに対してパケットがスケジューリングされた頻度を示すスケジューリング頻度f乃至fを取得するものである。
具体的には、パケット割当頻度計算部180は、移動局#nごとに、すなわち、プライオリティキュー141乃至141ごとに、過去の所定期間(測定期間)において各移動局に対してパケットがスケジューリングされた頻度を示すスケジューリング頻度(すなわち、パケット割当頻度)fを算出するものである。
例えば、パケット割当頻度計算部180は、時刻tにおけるスケジューリング頻度f(t)を、下式に基づいて算出する。
(t)=τ・f(t−1)+(1−τ)・Al(t)
ここで、Al(t)は、時刻tにおいて移動局#nに対してパケットがスケジューリングされたか否かを示す情報であり、時刻tにおいて移動局#nに対してパケットがスケジューリングされた場合に「1」となり、時刻tにおいて移動局#nに対してパケットがスケジューリングされた場合に「0」となる値である。
また、τは、パラメータとして与えられる忘却係数であり、τを1に近づけた場合、上述のスケジューリング頻度の測定期間を大きくすることができ、より時間的な公平性を大きくすることができる。逆に、τを小さくした場合には、上述のスケジューリング頻度の測定期間を小さくすることができ、より時間的な公平性を小さくすることができる。
また、パケット割当頻度計算部180は、時刻tにおけるスケジューリング頻度f(t)を、下式に基づいて算出するように構成されていてもよい。
Figure 0004302140
ここで、Al(τ)は、時刻τにおいて移動局#nに対してパケットがスケジューリングされたか否かを示す情報であり、時刻τにおいて移動局#nに対してパケットがスケジューリングされた場合に「1」となり、時刻τにおいて移動局#nに対してパケットがスケジューリングされた場合に「0」となる値である。
また、Tは、上述のスケジューリング頻度の測定期間の大小を制御するための制御パラメータであり、Tを大きく設定した場合、上述のスケジューリング頻度の測定期間を大きくすることができ、より時間的な公平性を大きくすることができる。逆に、Tを小さく設定した場合には、上述のスケジューリング頻度の測定期間を小さくすることができ、より時間的な公平性を小さくすることができる。
ここで、パケット割当頻度計算部180は、無線基地局100の上位ノードから、上述のパラメータτ及びTをダウンロードしてもよいし、端末I/F(外部インターフェース機能)を具備して、直接、端末から上述のパラメータτ及びTを読み取るように構成されていてもよい。
パケット割当頻度平均算出部190は、パケット割当頻度計算部180によって算出された各移動局#1乃至#nのスケジューリング頻度f乃至f(プライオリティキュー141乃至141ごとのパケット割当頻度)を用いて、複数の移動局#1乃至#n間のスケジューリング頻度の平均値Fを算出するものである。
例えば、パケット割当頻度平均算出部190は、複数の移動局#n間のスケジューリング頻度の平均値Fを、下式に基づいて算出する。
Figure 0004302140
また、パケット割当頻度平均算出部190は、複数の移動局#1乃至#n間のスケジューリング頻度の平均値Fとして、複数の移動局におけるスケジューリング頻度についての統計的な中心の値を求めればよいため、複数の移動局におけるスケジューリング頻度の中央値や幾何平均値や調和平均値や最頻値を算出するように構成されていてもよい。
能力情報設定部200は、各移動局#1乃至#nの能力情報B乃至Bを取得するものである。具体的には、能力情報設定部200は、移動局#nの能力に応じて、能力情報Bを設定するように構成されている。
ここで、能力情報Bは、移動局#nについて、3GPP TS25.306に定義されている「UE Capability Category」におけるパラメータや、高度受信器機能(Advanced Receiver)の有無や、受信ダイバーシチ機能の有無や、送信ダイバーシチ対応の可否等に基づいて設定される。
なお、高度受信器機能は、従来のRAKE受信器における等価器や干渉キャンセラやG−RAKE等を示す。
また、「UE Capability Category」におけるパラメータとしては、受信可能な変調方式(例えば、「16QAM及びQPSK」や「QPSKのみ」等)や、受信可能な最大コード数(Maximum number of HS−DSCH codes received)や、一度に受信可能な最大データ量(Maximum number of bits of HS−DSCH transport block received within an HS−DSCH TTI)や、Turbo復号のための受信器におけるメモリバッファ量(Total number of soft channel bits)や、一度パケットを受信してから再びパケットを受信可能となるまでの時間の最小値(Maximum TTI interval)等が挙げられる。
また、能力情報設定部200は、外部からの指示に応じて、上述の移動局#nの能力に対応する能力情報Bを設定するように構成されていてもよい。具体的には、能力情報設定部200は、無線基地局100の上位ノードからシグナリングによって通知された移動局#nの能力に対応する能力情報Bを設定するように構成されていてもよいし、直接移動局#nによって通知された移動局#nの能力に対応する能力情報Bを設定するように構成されていてもよい。また、能力情報設定部200は、移動局#nのIDや端末情報から、移動局#nの能力を取得するように構成されていてもよい。
評価関数計算部210は、後述のように、移動局#nごとに、スケジューラ部140によるスケジューリング処理において用いられる評価関数Cを算出するものである。
例えば、評価関数計算部210は、評価関数Cを算出する際に、レイヤー1処理部から受信したCQIの値とMAC−hsリソース計算部130によって算出された無線リソースとに基づいて推定した移動局に対して送信可能なパケットの瞬時伝送速度rを「無線状態R」として用いることができる。
また、評価関数計算部210は、評価関数Cを算出する際に、レイヤー1処理部から受信したCQIの値を「無線状態R」として用いることができる。
また、評価関数計算部210は、評価関数Cを算出する際に、レイヤー1処理部から受信したCQIの値を、式「R =10(CQI/1)」によって算出した値を「無線状態R」として用いることができる。
呼処理部105は、無線基地局100の上位に位置する無線制御装置との間で呼処理制御信号の送受信を行い、無線基地局100の状態管理や無線リソース割り当てを行うものである。
HWYインターフェース106は、無線制御装置との間のインターフェースの役割を果たすものであり、無線制御装置から受信した下りパケットをベースバンド信号処理部104に転送し、ベースバンド信号処理部104から受信した上りパケットを無線制御装置に転送するものである。
(本実施形態に係るパケット送信制御装置の動作)
図7を参照して、本実施形態に係るパケット送信制御装置の動作、具体的には、MAC−hs処理部112における下りパケットのスケジューリング処理の動作について説明する。
図7に示すように、ステップS2001において、評価関数計算部210は、移動局#nに係る評価関数Cを計算するための初期値設定処理を行う。具体的には、評価関数計算部210は、初期値として、「n=1」、「Cmax=0」及び「nmax=0」を設定する。ここで、nは、移動局の添え字を表し、Cmaxは、評価関数Cの最大値を表し、nmaxは、評価関数Cが最大となる移動局の添え字を表す。
ステップS2002において、評価関数計算部210は、レイヤー1処理部111から、移動局#nとの間の下りリンクの瞬時無線状態R(又は、移動局#nとの間の下りリンクの瞬時無線状態から推定される送信可能なパケットのサイズ(データ量)R)を取得する。
ステップS2003において、評価関数計算部210は、移動局伝送速度計算部170から、移動局#nに対する下りパケットの平均伝送速度
Figure 0004302140
を取得する。
ステップS2004において、評価関数計算部210は、最低保証伝送速度設定部160から、移動局#nに割り当てられているプライオリティキュー141内のパケットに対して保証されるべき最低保証伝送速度R target及び評価関数Cの分母に設定すべきパラメータR minusを取得する。
ステップS2005において、評価関数計算部210は、パケット割当頻度計算部180から、移動局#nに割り当てられているプライオリティキュー141内のパケットが過去にスケジューリングされた頻度を示すスケジューリング頻度fを取得するとともに、パケット割当頻度平均計算部190から、複数の移動局#1乃至#n間のスケジューリング頻度f乃至fの平均値Fを取得する。
ステップS2006において、評価関数計算部210は、能力情報設定部200から、移動局#nの能力情報Bを取得する。
ステップS2007において、評価関数計算部210は、ステップS2002乃至S2006における全ての情報を取得したか否かについて判定する。
全ての情報が取得されたと判定された場合(ステップS2007の「YES」の場合)、本動作は、ステップS2008に進み、それ以外の場合(ステップS2007の「NO」の場合)、評価関数計算部210は、未取得の情報の取得を試みる。
評価関数計算部210は、ステップS2008において、呼処理部105を介して遠隔から指定された「パラメータα,β,γ」を受け取り、ステップS2009において、下式に従って評価関数Cを計算する。
Figure 0004302140
上述のように、評価関数Cが計算されると、ステップS2010において、評価関数計算部210は、計算された評価関数Cが最大値であるか否かについて判定する。
現在、Cmax=0(初期値)と設定されているので、ステップS2011において、評価関数計算部210は、ステップS2009で算出した評価関数CをCmaxに設定し、Cmaxに対応する移動局#nの添え字nをnmaxに設定する。
ステップS2012において、評価関数計算部210は、次の移動局#n+1の評価関数Cn+1を計算するために、nの値を+1だけインクリメントする。
ステップS2013において、評価関数計算部210は、nの値が、無線基地局100と通信中の移動局数Nを超えるか否かについて判定する。
ステップS2011でnの値が移動局数Nを超えないと判定された場合(ステップS2011の「NO」の場合)、本動作は、ステップS2002からステップS2010までのループ処理を、nの値が移動局数Nを超えると判定されるまで繰り返し行う。この結果、評価関数計算部210は、無線基地局100と通信中の全ての移動局についての評価関数Cを計算することができる。
一方、ステップS2011でnの値が移動局数Nを超えると判定された場合(ステップS2011の「YES」の場合)、評価関数計算部210は、ステップS2009で設定されたnmaxに対応する移動局#nmaxに対して送信キューの割り当てを行うようにスケジューラ部140に指示する。
(本実施形態に係るパケット送信制御装置の作用・効果)
本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、スケジューラ部140が、パケットの平均伝送速度とパケットの最低保証伝送速度とスケジューリング頻度と移動局の能力情報とに基づいて、複数の移動局の各々に対するパケットのスケジューリングを行うため、従来のProportional Fairnessスケジューラを動作させる場合であっても、各種サービスのQoSや移動局間の能力差やスケジューリング機会の均等化等を考慮することができる。
以下、評価関数計算部210が、(式2a)及び(式2b)を用いて評価関数Cを計算した場合の作用効果について、具体的に説明する。
本実施形態によれば、(式2a)及び(式2b)において、一般的なPropotional Fairnessスケジューラで用いられる評価関数
Figure 0004302140
の分母を、
Figure 0004302140
と書き換えているため、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度が、最低保証伝送速度に近づいた場合に、評価関数Cの値が増大するため、当該移動局#nに対してパケットをスケジューリングする確率を増大させることができる。
すなわち、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、一般的なPropotional Fairnessスケジューラの機能に、最低伝送速度の保証機能を提供する機能を付加することができる。
ここで、「R target」及び「R minus」は、遠隔、例えば、無線基地局100の上位ノード(例えば、無線制御装置やコアネットワーク上のサーバ等)から指定されるように構成されていてもよい。かかる場合、例えば、「R target」及び「R minus」は、呼処理制御信号に含められて上位ノードから無線基地局100へと通知される。
無線基地局100の呼処理部105が、上記呼処理制御信号に含まれる「R target」及び「R minus」を受け取り、ベースバンド信号処理部104内のMAC−hs処理部112の評価関数計算部210に転送する。
評価関数計算部210は、転送されてきた「R target」及び「R minus」を、(式2a)又は(式2b)に代入して評価関数Cを計算する。
例えば、最低保証伝送速度設定部160は、ストリーミングサービスを提供する場合に、最低保証伝送速度R targetを、「128(64kbpsに相当する値。1TTI当たりの伝送ブロックサイズに変換した値。)」と設定する。
ここで、パケットの平均伝送速度が「300」である移動局#nの無線品質が伝搬環境の変化により劣化して、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度が「300」から徐々に減少したとする。
この際、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度が「128」に近づけば近づくほど、評価関数Cの分母の値が小さくなり、結果として、評価関数Cの値は増加し、移動局#nに送信キューが割り当てられる機会が増加する。その結果、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度は増加する。
このように、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度が、最低保証伝送速度R targetに近づけば近づくほど、評価関数Cの値の増加幅は大きい。したがって、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度は、最低保証伝送速度R targetよりも高く保たれることになり、移動局#nに対するパケットの最低伝送速度が保証されることになる。
また、本実施形態において、最低保証伝送速度設定部160は、実際に保証されるべき所望の最低伝送速度が「64kbps」であるにも係らず、最低保証伝送速度R targetとして「128」ではなく、「128」より大きい値(例えば、「150」)を設定した場合、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度が「150」に近づけば近づくほど、評価関数Cの分母の値が小さくなり、結果として、評価関数Cの値が増加し、移動局#nに送信キューが割り当てられる機会が増加する。その結果、最低保証伝送速度R targetとして「128」を設定するよりも、より確実に最低伝送速度を保証することが可能となる。
一方、本実施形態において、最低保証伝送速度設定部160は、実際に保証されるべき所望の最低伝送速度が「64kbps」であるにも係らず、最低保証伝送速度R targetとして「128」ではなく、「128」よりも小さいの値(例えば、「100」)を設定した場合、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度が「100」に近づけば近づくほど、評価関数Cの分母の値が小さくなり、結果として、評価関数Cの値が増加し、移動局#nに送信キューが割り当てられる機会が増加する。
その結果、最低保証伝送速度R targetとして「128」を設定するよりも、最低伝送速度の保証の強さは小さくなるが、従来の「Proportional Fairnessスケジューラ(最低保証伝送速度R targetが「0」である場合)」に比べて、適度な最低伝送速度を保証することができる。かかる場合、厳密に最低伝送速度の保証を行わない分、従来の「Proportional Fairnessスケジューリング」の効果が大きくなり、セル全体のスループットは向上する。
すなわち、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、最低保証伝送速度設定部160が、最低保証伝送速度R targetとして、実際に保証されるべき最低伝送速度よりも大きい値、或いは、小さい値を設定することにより、提供すべき最低伝送速度の保証の強弱を制御することが可能となる。
なお、最低保証伝送速度R targetは、優先度クラスごとに、サービス種別ごとに、端末種別ごとに、セル種別ごとに、又は、契約種別毎に設定されるように構成されていてもよい。
一方、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度が、「R target+R minus」以下となる場合には、(式2b)を用いて、評価関数Cを求める。
ここで、R minusには、適切な値が設定される。例えば、R minusは、優先度クラスごとに、サービス種別ごとに、端末種別ごとに、セル種別ごとに、又は、契約種別毎に設定されるように構成されていてもよい。
例えば、VoIPサービスのような厳密に最低伝送速度を保証する必要がある場合には、R minusに「10−10」が設定される。かかる場合、評価関数Cの値は、非常に大きくなり、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度が、「R target+R minus」よりも大きくなるまで、移動局#nに送信キューが割り当てられる確率が著しく大きくなり、厳密に最低伝送速度を保証することが可能となる。
また、例えば、契約種別として、厳密ではないが、ある所定の割合で最低伝送速度を保証する必要がある場合には、R minusに「1」が設定される。かかる場合、評価関数Cの値は、ある程度大きくなるため、移動局#nに送信キューが割り当てられる確率をある程度大きくすることができる。すなわち、R minusを制御することにより、提供する最低伝送速度の保証の強弱を制御することが可能となる。
また、移動局#nに対するパケットの平均伝送速度が、「R target+R minus」以下となる場合には、移動局#nとの間に最低伝送速度を保証する通信を構築することができないと判断し、移動局#nとの通信を切断するという制御も可能となる。かかる場合、あまりにも通信品質が悪く最低伝送速度を保証することができない移動局に対して無線リソースを割り当てる必要がなくなるため、セル全体としてのスループットは向上する。その結果、評価関数計算部210は、評価関数Cを算出する際に、(式2b)及び(式3b)を用いる必要はない。
なお、本実施形態において、パラメータα及びβを適切に設定することにより、最低伝送速度の保証が可能な「Proportional Fairnessスケジューラ(α=1,β=1)」や、最低伝送速度の保証が可能な「MAX C/Iスケジューラ(α=1,β〜0(但し、β≠0))や、「Proportional Faimessスケジューラ」と「MAX C/Iスケジューラ」の中間の性質を持ち、かつ、最低伝送速度の保証が可能なスケジューラを提供することが可能となる。
また、本実施形態によれば、(式2a)及び(式2b)において、一般的なPropotional Fairnessスケジューラで用いられる評価関数
Figure 0004302140
に、移動局#nに対応するプライオリティキュー141のスケジューリング頻度(パケット割当頻度)fと、複数の移動局#1乃至#nに対応するプライオリティキュー141乃至141のスケジューリング頻度(パケット割当頻度)f乃至fの平均値Fとに基づく項exp(−γ・(f−F))が乗算されているため、一般的なPropotional Fairnessスケジューラの機能に対して、スケジューリング機会の均等化を付加することができる。
例えば、5台の移動局A1、A2、A3、A4、A5が存在し、測定対象のTTIにおけるスケジューリング頻度f乃至fが、それぞれ「0.1」、「0.2」、「0.3」、「0.4」、「0.5」であった場合に、スケジューリング機会の均等化を実現するためには、スケジューリング機会の少ない移動局A1、A2、A3、A4、A5の順に割当機会(スケジューリング機会)を大きくする必要がある。
ここで、上述の5台の移動局A1乃至A5間のスケジューリング頻度f乃至fの平均値Fは、「0.3」であるため、各移動局A1乃至A5に対応するexp(−γ・(f−F))の値は、それぞれ、「exp(0.2γ)」、「exp(0.1γ)」、「exp(0.0γ)」、「exp(−0.1γ)」、「exp(−0.2γ)」となり、移動局A1、A2、A3、A4、A5の順に評価関数Cの大きさを大きくすることができる。
また、本実施形態に係るパケット送信制御システムによれば、パラメータ(忘却係数)γを制御することによって、スケジューリング機会に関する公平性(均等化)の強弱を制御することができる。
例えば、γの値を小さくした場合、移動局A1乃至A5に対応するexp(−γ・(f−F))の値(すなわち、「exp(0.2γ)」、「exp(0.1γ)」、「exp(0.0γ)」、「exp(−0.1γ)」、「exp(−0.2γ)」)の差が小さくなり、スケジューリング機会に関する公平性を弱くすることができる。
一方、γの値を大きくした場合、移動局A1乃至A5に対応するexp(−γ・(f−F))の値(すなわち、「exp(0.2γ)」、「exp(0.1γ)」、「exp(0.0γ)」、「exp(−0.1γ)」、「exp(−0.2γ)」)の差が大きくなり、スケジューリング機会に関する公平性を強くすることができる。
なお、上述のスケジューリング機会に関する公平性(均等化)の強弱を制御するためのパラメータγは、優先度クラスごとに、サービス種別ごとに、端末種別ごとに、セル種別ごとに、又は、契約種別毎に設定されるように構成されていてもよい。
また、本実施形態に係るパケット送信制御システムにおいて、評価関数計算部210は、評価関数Cにおけるスケジューリング機会の均等化を図る項であるexp(−γ・(f−F))の代わりに、
Figure 0004302140
や、−a・x+a・F+bを用いるように構成されていてもよい。ここで、a、bは、任意の定数とする。
また、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、(式2a)及び(式2b)において、一般的なPropotional Fairnessスケジューラで用いられる評価関数
Figure 0004302140
に、移動局#nが具備する能力に対応する能力情報Bが乗算されているため、Propotional Fairnessスケジューラの機能に加えて、各移動局の能力に応じたスケジューリングを実現することができる。
例えば、2台の移動局A1、A2が存在し、移動局A1の能力が「受信ダイバーシチ機能有り」であり、移動局A2の能力が「受信ダイバーシチ機能無し」であるものとする。このとき、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、移動局A1の能力情報BA1の値を「2.0」と設定し、移動局A2の能力情報BA2の値を「1.0」と設定することによって、移動局A2に関する評価関数CA2に比べて、移動局A1に関する評価関数CA1を大きくするように制御することができる。
また、例えば、2台の移動局A1、A2が存在し、移動局A1の能力が「受信可能な最大コード数:10」であり、移動局A2の能力が「受信可能な最大コード数:5」であるものとする。このとき、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、移動局A1の能力情報BA1の値を「3.0」と設定し、移動局A2の能力情報BA2の値を「1.0」と設定することによって、移動局A2に関する評価関数CA2に比べて、移動局A1に関する評価関数CA1を大きくするように制御することができる。
さらに、例えば、2台の移動局A1、A2が存在し、移動局A1の能力が「受信ダイバーシチ機能有り」であり、移動局A2の能力が「等価器有り」であるものとする。このとき、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、移動局A1の能力情報BA1の値を「2.0」と設定し、移動局A2の能力情報BA2の値を「1.5」と設定することによって、移動局の能力に応じた優先度を付加した評価関数をスケジューリング処理において用いることが可能となる。
(変更例1)
また、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、所定のパラメータα、βを適切に設定することによって、スケジューリング機会の均等化を提供可能なスケジューラ、例えば、Proportional Fairnessスケジューラ(α=1、β=1)や、MAX C/Iスケジューラ(α=1、β〜1(但し、β≠0))や、両者の中間の性質を持つスケジューラを提供することが可能となる。
また、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、上述のスケジューラ以外のスケジューラを用いるように構成されていてもよい。例えば、評価関数Cが、
Figure 0004302140
であるスケジューラを用いる場合、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、かかる評価関数C
Figure 0004302140
と変更することによって、従来のスケジューラの機能に加えて、最低保証伝送速度の保証機能、スケジューリング機会の均等化機能及び移動局の能力(性能)に応じたスケジューリングを提供することができる。
ここで、α、β、γは、0から1の範囲の値を取るパラメータであり、Wは、無線基地局100におけるパケットの滞留時間を示すものである。
なお、本実施形態では、1つの移動局が、1つのプライオリティキューを使用するものとしているが、1つの移動局が、複数のプライオリティキュー(例えば、K個のプライオリティキュー)を使用することも可能であり、その場合、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、N個のプライオリティキューの代わりに、N×K個のプライオリティキューに対してスケジューリング処理を行うことになる。
また、MAC−hs処理部112の評価関数計算部210は、例えば、CPUやデジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、或いはFPGA等のプログラムの書き換えが可能なプログラマブルデバイスによって構成されており、所定のメモリ領域に評価関数Cを算出するためのプログラムを記憶しており、所定のパラメータ(α,β,δ,γ)をダウンロードして書き換える構成となっていてもよい。
ここで、評価関数計算部210は、無線基地局100の上位ノードから、所定のパラメータ(α,β,δ,γ)をダウンロードしてもよいし、端末I/F(外部インターフェース機能)を具備して、直接、端末から所定のパラメータ(α,β,δ,γ)を読み取るように構成されていてもよい。
また、上述したMAC−hs処理部112の各機能ブロックは、ハードウェアで分割されていてもよいし、プロセッサ上のプログラムでソフトウェアとして分割されていてもよい。
[本発明の第2の実施形態]
(本発明の第2の実施形態に係るパケット送信制御装置)
本発明の第2の実施形態に係るパケット送信制御装置について、上述の第1の実施形態に係るパケット送信制御装置との相違点を主として説明する。
本実施形態に係るパケット送信制御装置は、移動局#nにおいて受信可能な時間の最小値(TTImin,n:Minimum TTI interval)を考慮した評価関数Cを用いるように構成されている。
具体的には、パケット送信制御装置の評価関数計算部210は、
Figure 0004302140
に従って、評価関数Cを算出する。
例えば、文献「3GPP TS25.306 v5.2.0(UE Radio Access capabilities)」の「Table5.1a」に示すように、移動局#nの受信信号処理負荷を軽減するために、TTImin,nとして「2」や「3」といった値を取ることが考えられる。
また、H−ARQのAck/Nackの誤り率を低減するために、上り伝送チャネルにおけるAck/Nackの送信において再送制御を行う場合にも、TTImin,nとして「2」や「3」といった値を取ることが考えられる。
本実施形態に係るパケット伝送制御装置によれば、TTImin,nを考慮した平均伝送速度の算出及び最低保証伝送速度の設定を行うことができる。
[本発明の第3の実施形態]
(本発明の第3の実施形態に係るパケット送信制御装置)
本発明の第3の実施形態に係るパケット送信制御装置について、上述の第1の実施形態に係るパケット送信制御装置との相違点を主として説明する。
一般的に、パケット通信網におけるパケット伝送においては、例えば、特開平3−58646号公報に提案されているように、2種類の優先度クラスPCを設け、第1の優先度をもつパケットを第2の優先度をもつパケットより優先的に伝送することが考えられている。
そこで、本実施形態では、スケジューラ部140が、移動局#nごとにパケットの送信に係る優先度クラスPCを管理しており、優先度クラスPCに応じて、パケットをスケジューリングするように構成されている。
以下、図8を参照して、本実施形態に係るパケット送信制御装置の動作について説明する。
図8に示すように、ステップS3000において、MAC−hs処理部112の評価関数計算部210は、プライオリティキュー(#1乃至#N)141乃至141をいくつかの優先度クラスPCに分類する。
ステップS3001乃至ステップS3007の動作は、図7に示すステップS2001乃至ステップS2005の動作と同一である。
評価関数計算部210は、ステップ3008において、移動局#nの評価関数Cの計算に必要な
Figure 0004302140
を全て取得すると、ステップS3009において、呼処理部105を介して遠隔から指定された優先度クラスPC毎の所定のパラメータ(αPCn,βPCn,γPCn)及び優先度クラス毎の重み係数(ウェイト)APCn(但し、PCは、移動局#nの優先度クラスの添え字)を受け取る。なお、所定のパラメータ(αPCn,βPCn,γPCn)及び重み係数(ウェイト)APCnは、各優先度クラスPCにおいて共通の値を用いるように設定されていてもよい。
ステップS3009において、評価関数計算部210は、下式に基づいて評価関数Cを計算する。
Figure 0004302140
ここで、PCは、移動局#nが属する優先度クラスを示す。また、パケット割当頻度の移動局間の平均値FPC(スケジューリング頻度fの平均値FPC)は、
Figure 0004302140
のように、優先度クラスPCごとに計算される。
上述のように、評価関数Cが計算されると、ステップS3010において、評価関数計算部210は、計算された評価関数Cが最大値であるか否かについて判定する。
現在、Cmax=0(初期値)と設定されているので、ステップS3011において、評価関数計算部210は、ステップS3009で測定した評価関数CをCmaxに設定し、Cmaxに対応する移動局#nの添え字nをnmaxに設定する。
ステップS3012において、評価関数計算部210は、次の移動局#n+1の評価関数Cn+1を計算するために、nの値を+1だけインクリメントする。
ステップS3013において、評価関数計算部210は、nの値が、無線基地局100と通信中の移動局数Nを超えるか否かについて判定する。
ステップS3013でnの値が移動局数Nを超えないと判定された場合(ステップS3013の「NO」の場合)、本動作は、ステップS3002からステップS3013までのループ処理を、nの値が移動局数Nを超えると判定されるまで繰り返し行う。この結果、評価関数計算部210は、無線基地局100と通信中の全ての移動局についての評価関数Cを計算することができる。
一方、ステップS3013でnの値が移動局数Nを超えると判定された場合(ステップS3013の「YES」の場合)、評価関数計算部210は、ステップS3011で設定されたnmaxに対応する移動局#nmaxに対して送信キューの割り当てを行うようにスケジューラ部140に指示する。
本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、優先度クラスPCに応じて重み係数APCnや指数αPCn,βPCn,δPCnを制御するとともに、優先度クラスPCごとに最低保証伝送速度R targetを設定することにより、優先度クラスPCに応じた最低伝送速度の保証を行いつつ、優先度クラスPCに応じた適切なスケジューラを実現することができる。
また、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、優先度クラスPCに応じて重み係数APCnや指数αPCn,βPCn,δPCnを制御するとともに、スケジューリング機会の均等化の度合いを制御するパラメータγPCnを、優先度クラスPCごとに設定することにより、各優先度クラスPC内でのスケジューリング機会の均等化及び優先度クラスPC間のスケジューリング機会の均等化を図りつつ、優先度クラスPCに応じた適切なスケジューラを実現することができる。
また、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、移動局#nの優先度クラスPC及び能力情報Bに応じた適切なスケジューラを実現することができる。
例えば、上述の(式3a)及び(式3b)において、例えば、優先度クラスを2つ設け、高い優先度クラスをPC=1、低い優先度クラスをPC=2とした場合、重み係数A>重み係数Aとなるように設定することによって、高い優先度クラスの移動局のパケットを優先的に送信するように設定することができる。すなわち、重み係数Aと重み係数Aとの差を大きく取ることによって、優先度の高いパケットが必ず優先して送信することができる。
また、パラメータ(α,β)=(1,1)及び(α,β)=(1,0)と設定することにより、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、高い優先度クラス(PC=1)のパケットに対して、Proportional Fairnessスケジューラとして動作し、低い優先度クラス(PC=2)のパケットに対して、MAX C/Iスケジューラとして動作することができる。
また、パラメータ(δ,δ)=(0.9999,0.99)と設定することにより、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、高い優先度クラス(PC=1)のパケットに対して平均化区間を大きく設定して時間的な公平性をより大きく考慮し、低い優先度クラス(PC=2)のパケットに対して平均化区間を小さく設定して時間的な公平性をより小さく考慮するように制御することができる。
さらに、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、上述のような優先度クラスの制御に加えて、優先度クラスごとに、最低保証伝送速度を設定することができる。
すなわち、高い優先度クラス(PC=1)を持つ移動局#nに対する最低保証伝送速度R targetを「256」と設定し、低い優先度クラス(PC=2)を持つ移動局#mに対する最低保証伝送速度R targetを「64」と設定したとすると、高い優先度クラスを持つ移動局#n宛てのパケットに対して、高い伝送速度が保証され、低い優先度クラスを持つ移動局#m宛てのパケットに対して、低い伝送速度が保証されることになる。
すなわち、優先度クラス毎に最低保証伝送速度を設定することにより、優先度クラスに応じた最低伝送速度を保証することができる。
本実施形態に係るパケット送信制御装置において、優先度クラス「1」の移動局は、優先度クラス「1」の移動局間のスケジューリング頻度の平均値を用いて評価関数を算出し、優先度クラス「2」の移動局は、優先度クラス「2」の移動局間のスケジューリング頻度の平均値を用いて評価関数を算出する。
したがって、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、優先度クラスPCが同じである移動局間で、スケジューリング機会の均等化を図ることができる。
さらに、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、上述のような優先度クラスPCによる制御に加えて、優先度クラスPCごとに、スケジューリング機会の均等化の強弱を制御するパラメータγPCnを設定することができる。
すなわち、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、優先度が高い優先度クラス「1」におけるパラメータγを「2」と設定し、優先度が低い優先度クラス「2」におけるパラメータγを「1」と設定することによって、優先度クラス「1」に係るパケットに対して、より強いスケジューリング機会の均等化を保証し、優先度クラス「2」に係るパケットに対して、より弱いスケジューリング機会の均等化を保証することができる。
ここで、反対に、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、優先度が高い優先度クラス「1」におけるパラメータγを「1」と設定し、優先度が低い優先度クラス「2」におけるパラメータγを「2」と設定することによって、優先度クラス「1」に係るパケットに対して、より弱いスケジューリング機会の均等化を保証し、優先度クラス「2」に係るパケットに対して、より強いスケジューリング機会の均等化を保証するように構成されていてもよい。
また、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、優先度クラスPCに応じてスケジューラのパラメータを変えつつ、優先度クラスPCごとに複数の移動局間のスケジュール頻度の平均値を算出する際の母集団を設定し、当該母集団の中でスケジューリング機会の均等化の度合いを変えるという形態であったが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、本発明に係るパケット送信制御装置は、サービス種別(サービスクラス)を定義することで、サービス種別に応じてスケジューラのパラメータを設定し、サービス種別ごとに複数の移動局間のスケジュール頻度の平均値を算出する際の母集団を設定し、当該母集団の中でスケジューリング機会の均等化の度合いを変えることによって、適切なスケジューラを実現することが可能である。
ここで、サービス種別は、様々なデータ量のパケットを転送するサービスをクラス分けするものであり、例えば、映像パケット転送サービスや音声パケット転送サービスを含む。
また、本発明に係るパケット送信制御装置は、契約種別を定義することで、契約種別に応じてスケジューラのパラメータを設定し、契約種別ごとに複数の移動局間のスケジュール頻度の平均値を算出する際の母集団を設定し、当該母集団の中でスケジューリング機会の均等化の度合いを変えることによって、適切なスケジューラを実現することが可能である。
ここで、契約種別は、様々な利用料金の契約をクラス分けするものであり、例えば、Low Class契約やHigh Class契約を含む。
また、本発明に係るパケット送信制御装置は、セル種別を定義することで、セル種別に応じてスケジューラのパラメータを設定し、セル種別ごとに複数の移動局間のスケジュール頻度の平均値を算出する際の母集団を設定し、当該母集団の中でスケジューリング機会の均等化の度合いを変えることによって、適切なスケジューラを実現することが可能である。
ここで、セル種別は、セルの形態をクラス分けするものであり、例えば、屋内セル又は屋外セルや、市街地又は郊外や、高トラヒック地帯又は低トラヒック地帯等を含む。
また、本発明に係るパケット送信制御装置は、端末種別を定義することで、端末種別に応じてスケジューラのパラメータを設定し、端末種別ごとに複数の移動局間のスケジュール頻度の平均値を算出する際の母集団を設定し、当該母集団の中でスケジューリング機会の均等化の度合いを変えることによって、適切なスケジューラを実現することが可能である。
ここで、端末種別は、様々な端末をクラス分けするものであり、例えば、移動局の識別情報に基づくクラスや、RAKE受信機能や等化器や受信ダイバーシチや干渉キャンセラ等の有無又は種別や、受信可能な変調方式やコード数やビット数等の端末能力を含む。
また、本実施形態に係るパケット送信制御装置は、上述の優先度クラスPCとは別に、移動局の具備する能力に基づいた能力情報Bを設定することができる。
例えば、移動局#1、移動局#2及び移動局#3が存在した場合に、移動局#1及び移動局#2は、高い優先度クラスを持ち、その重み係数を「3.0」とし、一方で、移動局#3は、低い優先度クラスを持ち、その重み係数を「1.0」とする。
また、移動局#1は、RAKE受信器を具備し、移動局#2及び移動局#3は、等価器を具備し、それぞれの能力情報Bを「1.0」、「2.0」、「2.0」とする。
かかる場合、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、優先度クラス及び移動局の能力の両方を考慮したスケジューリングが可能となっている。
すなわち、本実施形態に係るパケット送信制御装置によれば、移動局の具備する能力に基づいた能力情報Bを評価関数Cに組み込むことにより、優先度クラス及び移動局の能力の両方を考慮したスケジューリングを提供することができる。
[本発明の第4の実施形態]
(本発明の第4の実施形態に係るパケット送信制御装置)
本発明の第4の実施形態に係るパケット送信制御装置について、上述の第3の実施形態に係るパケット送信制御装置との相違点を主として説明する。
本実施形態に係るパケット送信制御装置は、移動局#nにおいて受信可能な時間の最小値(TTImin,n:Minimum TTI interval)を考慮した評価関数Cを用いるように構成されている。
具体的には、パケット送信制御装置の評価関数計算部210は、
Figure 0004302140
に従って、評価関数Cを算出する。
例えば、文献「3GPP TS25.306 v5.2.0(UE Radio Access capabilities)」の「Table5.1a」に示すように、移動局#nの受信信号処理負荷を軽減するために、TTImin,nとして「2」や「3」といった値を取ることが考えられる。
また、H−ARQのAck/Nackの誤り率を低減するために、上り伝送チャネルにおけるAck/Nackの送信において再送制御を行う場合にも、TTImin,nとして「2」や「3」といった値を取ることが考えられる。
本実施形態に係るパケット伝送制御装置によれば、TTImin,nを考慮した平均伝送速度の算出及び最低保証伝送速度の設定を行うことができる。
(変更例2)
なお、上述の実施形態は、3GPPにおける高速パケット伝送方式であるHSDPAに関して記述したが、本発明は、HSDPAに限定されるものではなく、移動通信システムにおける下りパケットの送信制御処理を行う任意の高速パケット伝送方式に適用することが可能である。
例えば、本発明は、3GPP2におけるcdma2000 1x−EV DOや、TDDにおける高速パケット伝送方式等の高速パケット伝送方式に適用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、従来のProportional Fairnessスケジューラを動作させつつ、各種サービスのQoSや移動局間の能力差やスケジューリング機会の均等化等を考慮して、各移動局に対するパケットのスケジューリングを実現することができるパケット送信制御装置及びパケット送信制御方法を提供することができる。

Claims (15)

  1. 複数の移動局に対するパケットの送信制御を行うパケット送信制御装置であって、
    前記複数の移動局の各々に対するパケットの平均伝送速度を取得する平均伝送速度取得部と、
    前記複数の移動局の各々に対するパケットの最低保証伝送速度を取得する最低保証伝送速度取得部と、
    前記複数の移動局の各々に対してパケットがスケジューリングされた頻度を示すスケジューリング頻度を取得するスケジューリング頻度取得部と、
    前記複数の移動局の各々の能力情報を取得する能力情報取得部と、
    前記平均伝送速度と前記最低保証伝送速度と前記スケジューリング頻度と前記能力情報とに基づいて、前記複数の移動局の各々に対するパケットのスケジューリングを行うスケジューリング部とを具備することを特徴とするパケット送信制御装置。
  2. 前記スケジューリング部は、前記平均伝送速度が前記最低保証伝送速度に近づいた移動局に対して、パケットを優先的にスケジューリングすることを特徴とする請求項1に記載のパケット送信制御装置。
  3. 前記平均伝送速度取得部は、各移動局nに対するパケットの平均伝送速度
    Figure 0004302140
    を取得し、
    前記最低保証伝送速度取得部は、前記移動局nに対するパケットの最低保証伝送速度R targetを取得し、
    前記スケジューリング頻度取得部は、前記移動局nに対してパケットがスケジューリングされた頻度を示すスケジューリング頻度fを取得し、
    前記能力情報取得部は、前記移動局の能力情報Bを取得し、
    前記スケジューリング部は、前記移動局nとの間の無線状態Rと、複数の移動局に関する前記スケジューリング頻度fの平均値Fと、所定のパラメータα、βと、前記移動局nに対してパケットをスケジューリングする機会の均等化を制御するための第1のパラメータγとを取得し、
    Figure 0004302140
    の間の関係に基づいて、パケットをスケジューリングする移動局を選択することを特徴とする請求項1に記載のパケット送信制御装置。
  4. 前記スケジューリング部は、
    Figure 0004302140
    に従って算出される評価関数Cが最大となる移動局に対してパケットをスケジューリングすることを特徴とする請求項3に記載のパケット送信制御装置。
  5. 前記スケジューリング部は、前記平均伝送速度
    Figure 0004302140
    が前記最低保証伝送速度以下になることを防ぐための第2のパラメータR minusを取得し、
    Figure 0004302140
    の間の関係に基づいて、パケットをスケジューリングする移動局を選択することを特徴とする請求項3に記載のパケット送信制御装置。
  6. 前記スケジューリング部は、
    Figure 0004302140
    に従って算出される評価関数Cが最大となる移動局に対してパケットをスケジューリングすることを特徴とする請求項5に記載のパケット送信制御装置。
  7. 前記スケジューリング部は、移動局nごとに前記パケットの送信に係る優先度クラスPCを管理しており、前記移動局nの優先度クラスPCの重み係数APCnと前記所定のパラメータαPCn、βPCnと前記第1のパラメータγPCnと前記スケジューリング頻度fの平均値FPCnとを取得し、
    Figure 0004302140
    の間の関係に基づいて、パケットをスケジューリングする移動局を選択することを特徴とする請求項3に記載のパケット送信制御装置。
  8. 前記スケジューリング部は、
    Figure 0004302140
    に従って算出される評価関数Cが最大となる移動局に対してパケットをスケジューリングすることを特徴とする請求項7に記載のパケット送信制御装置。
  9. 前記スケジューリング部は、前記平均伝送速度
    Figure 0004302140
    が前記最低保証伝送速度以下になることを防ぐための第2のパラメータR minusを取得し、
    Figure 0004302140
    の間の関係に基づいて、パケットをスケジューリングする移動局を選択することを特徴とする請求項7に記載のパケット送信制御装置。
  10. 前記スケジューリング部は、
    Figure 0004302140
    に従って算出される評価関数Cが最大となる移動局に対してパケットをスケジューリングすることを特徴とする請求項9に記載のパケット送信制御装置。
  11. 前記最低保証伝送速度取得部は、サービス種別ごとに、契約種別ごとに、端末種別ごとに、セル種別ごとに、又は優先度クラスごとに、前記最低保証伝送速度を設定することを特徴とする請求項1に記載のパケット送信制御装置。
  12. 前記平均伝送速度取得部は、各移動局nに対するパケットの瞬時伝送速度rと忘却係数δとを用いて、
    Figure 0004302140
    に従って、前記平均伝送速度
    Figure 0004302140
    を算出することを特徴とする請求項1に記載のパケット送信制御装置。
  13. 前記スケジューリング部は、サービス種別ごとに、契約種別ごとに、端末種別ごとに、セル種別ごとに、又は優先度クラスごとに、前記複数の移動局に関するスケジューリング頻度fの平均値Fと、前記所定のパラメータα、βと、前記第1のパラメータγとを設定することを特徴とする請求項3に記載のパケット送信制御装置。
  14. 前記スケジューリング頻度取得部は、時刻tにおいて移動局nに対してパケットがスケジューリングされたか否かを示す情報Alと忘却係数τとを用いて、f(t)=τ・f(t−1)+(1−τ)・Alに従って、前記スケジューリング頻度f(t)を算出することを特徴とする請求項1に記載のパケット送信制御装置。
  15. 前記能力情報取得部は、前記移動局の能力情報として、受信ダイバーシチ機能の有無、送信ダイバーシチ対応の可否、高度受信器機能の有無、一度に受信可能な最大データ量、受信可能な変調方式、受信可能な最大データ量、一度パケットを受信してから再びパケットを受信可能となるまでの最小時間の少なくとも1つを取得することを特徴とする請求項1に記載のパケット送信制御装置。
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