JP4726068B2 - パケット送信制御装置、パケット送信制御方法 - Google Patents

パケット送信制御装置、パケット送信制御方法 Download PDF

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Description

本発明はパケット送信制御装置、パケット送信制御方法に関し、特に、移動通信システムにおける下りパケットの送信制御(スケジューリング)を行うパケット送信制御装置、パケット送信制御方法に関する。
移動通信システムの下りリンクにおいて、無線基地局が、当該無線基地局に属する無線端末すなわち移動局との間で、1つの物理チャネルを共有している場合がある。以下、この時に用いられる物理チャネルを下り共有チャネルと呼ぶ。
下り共有チャネルにおいては、無線基地局が、通信相手である複数の移動局に対するパケットの送信順序を、各移動局の瞬時の無線品質に基づいて制御することによって、その無線基地局で提供できるスループット、いわゆるシステム収容能力を高めることができる。このような無線基地局によるパケットの送信順序制御は、スケジューリングと呼ばれ、パケットデータ伝送に適用することで、通信容量が増大し、あるいは通信品質が向上することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。また、従来のスケジューリングにおいては、対象となるパケットデータは、一般的に、伝送遅延に対する要求条件がさほど厳しくないことを前提として考えられていた。
ところで、第3世代移動通信システム、いわゆるIMT−2000の標準化については、地域標準化機関等により組織された3GPP/3GPP2(Third-Generation Partnership Project/Third-Generation Partnership Project 2)において、前者ではW−CDMA方式、後者ではcdma2000方式に係る標準仕様の策定作業がなされている。
3GPPでは、近年のインターネットの急速な普及に伴い、特に下りリンクにおいてデータベースやWebサイトからのダウンロード等による高速・大容量のトラヒックが増加するとの予測に基づき下り方向の高速パケット伝送方式である「HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)」の標準化が行われている(例えば、非特許文献2参照)。また、3GPP2でも、上記同様の観点から下り方向の高速データ専用の伝送方式「1x-EV DO」の標準化が行われている(例えば、非特許文献3参照)。なお、cdma2000 1x-EV DOにおいて、「DO」はData Onlyの意味である。
例えば、HSDPAでは、移動局と無線基地局との間の無線状態に応じて無線チャネルの変調方式や符号化率を制御する方式(例えば、HSDPAでは、AMCS(Adaptive Modulation and Coding Scheme)と呼ばれている)と、数msの周期で動作するスケジューリングを組み合わせて用いることで、個々のユーザに対するスループット、及びシステム全体のスループットを向上させることができるようになっている。
無線基地局における送信待ちパケットの送信順序を制御するスケジューリングアルゴリズムとしては、無線基地局装置に属する移動局に順(例えば、移動局#1→#2→#3→…)に下り共有チャネルを割り当てることにより、パケットの送信順序を制御するラウンドロビンスケジューラが良く知られている。
また、各移動局の無線状態や各移動局の平均伝送速度に基づいて送信待ちパケットの送信順序を制御するProportional FairnessスケジューラやMAX C/I (Maximum C/I)スケジューラが知られている。以下に、一般的なProportional Fairnessスケジューラの制御方法の一例を説明する。
Proportional Fairnessは、個々の移動局の下り回線状況の瞬時的な変動に応じて、送信割り当てを行いつつ、移動局間の公平性もサポートするスケジューリングアルゴリズムである。以下に、Proportional Fairnessスケジューラに関する簡易な説明を行う。図10は、上記Proportional Fairnessスケジューラの動作を示すフローチャートである。このスケジューリングアルゴリズムは、各移動局の無線状態、平均伝送速度を評価関数の要素として測定し、無線基地局に属する各移動局の評価関数を求め、それを最大化する移動局に共有チャネルを割り当てるというものである。
同図において、ステップS41では、初期値が以下のように設定される。
(初期値)
n=1・(n:移動局の添え字)
max=0 (Cmax:評価関数の最大値)
max=0 (nmax:評価関数が最大となる移動局の添え字)
ステップS42では、評価関数の計算に必要な要素、具体的には、(1)各移動局の瞬時の無線状態Rn、(2)平均伝送速度avrgRnが測定される。ステップS43では、ステップS42で測定された上記(1)及び(2)の値を用いて次式に基づく評価関数Cnが計算される。
Cn=Rn/avrgRn
ステップS44では、ステップS43で計算された評価関数CnがCmaxを超えているかどうかを判定する。ここでは、Cmax=0であるので、ステップS44の判定がYESとなり、ステップS45では、ステップS43で計算されたCnの値がCmaxに、nmax=1にセットされる。その後、ステップS46でnが+1インクリメントされ、ステップS47のループ処理により無線基地局と通信中の移動局数の評価関数が順次求められ、ステップS48において、評価関数が最大となる移動局が選択され、その移動局に対し共有チャネルが割り当てられる。
Proportional Fairnessスケジューラは、各々の移動局において、下り品質が比較的良い状況での送信割り当てが行われるため、ラウンドロビンスケジューラと比較して、高いスループットを得ることが期待できる。その上で、各移動局の平均伝送速度で除算することで、平均伝送速度が高い移動局の評価関数式の値を下げ、時間的な公平性の高い割り当てを実現することができる。
ここで、上記Proportional Fairnessスケジューラにおける評価関数は、分子である瞬時の無線状態Rnを、分母である平均伝送速度avrgRnで割り算する、という形態をとっているため、上記平均伝送速度avrgRnが0に近づいた場合に、上記評価関数Cnが非常に大きくなることになる。この場合、一般的には、当該移動局nに対して、平均伝送速度avrgRnが0に等しい、すなわち、共有チャネルが割り当てられる頻度が小さい、ということを意味し、上記移動局nに共有チャネルを割り当てる必要があり、評価関数Cnが大きくなる、という動作は正しい。しかしながら、移動体通信においては、移動局が、突然電波の届かないトンネルや地下室に進入することにより、本質的に平均伝送速度avrgRnが0に近づく場合がある。ここで、「本質的に」とは、たとえ共有チャネルを十分当該移動局に割り当てても、平均伝送速度が0に近づくことを意味している。上記のような場合には、システム全体としては、上記移動局nだけでなく、他の移動局に対しても共有チャネルを割り当てる必要がある。言い換えれば、上記のような異常状態の移動局の評価関数が異常に大きくなる現象は、システム全体のパフォーマンスを劣化させるという問題を抱えている。
一方、前記HSDPAや1x-EV DOのような高速パケット方式は、一般的にBest Effort型の通信方式であり、割り当てられるべき移動局数が少ない場合には、高い通信速度のデータ通信を提供し、割り当てられるべき移動局数が多い場合には、低い通信速度のデータ通信を提供する通信方式である。しかしながら、上記高速パケット方式においても、Streaming、VoIP等のような、伝送遅延に対する所定の要求条件を満たす必要のあるサービスを提供することが考えられている。すなわち、上記高速パケット方式において、所定のサービス種別に対しては、ある最低速度を保証する最低速度保証(Guaranteed Bit Rate)を行う必要がある。最低速度保証とは、例えば、Streamingを行っている任意の移動局に対して、最低の通信速度64kbpsを保証する制御を行うことを示す。
Proportional Fairnessスケジューラにおいて最低速度保証の機能を提供する方法として、例えば、以下の手法が考えられる。すなわち、評価関数Cnとして、
Cn=Rn/avrgRn
の代わりに、
Cn=Rn/(avrgRn−Rtarget
を用いる。ここで、Rtargetは、保証すべき伝送速度である。
しかしながら、上記最低速度保証の機能を提供するProportional Fairnessスケジューラにおいても、平均の伝送速度avrgRnが、保証すべき伝送速度Rtargetに近づく、あるいは、保証すべき伝送速度Rtargetよりも小さい値になった場合に、評価関数Cnが異常に大きくなる、という問題が存在する。
なお、特許文献1には、異なる無線伝送速度を使用してパケットを送信する無線局が同一の無線チャネルに混在した場合に、トラヒック状況に応じて無線伝送速度毎にグループ化し、グループ毎に異なる無線チャネルにパケットを割当てることによって、伝送効率を良好に維持する技術が記載されている。
また、特許文献2には、共有チャネルの送信割り当てにおいて、各移動局についての瞬時の下り品質と平均下り品質のみならず、瞬時の下り品質情報の時間的な分布も判断要素に加えて、共有チャネルの送信割り当てを行い、時間的に公平な送信割り当てを行う技術が記載されている。
特開2002−261772号公報 特開2003−152630号公報 J. M. Holtzman, IEEE VTC2000 spring 3GPP TR25.848 v4.0.0 3GPP2 C. S0024 Rev.1.0.0
上述したように、無線基地局における送信待ちのパケットの送信順序を決定するスケジューリングアルゴリズムの1つとして、Proportional Fairnessスケジューリング法がある。
しかしながら、上記従来のProportional Fairnessスケジューリングアルゴリズムにおいては、移動局が異常状態に遷移した場合に、その評価関数の分母である平均伝送速度avrgRnが0に近づき、結果として上記評価関数Cnが非常に大きくなり、上記移動局に必要以上にパケットが割り当てられ、システム全体のパフォーマンスが劣化する、という問題があった。
上記問題は、従来のProportional Fairnessスケジューリングアルゴリズムに関してだけでなく、上述した最低速度保証を提供するスケジューリングアルゴリズムに関しても存在する。
さらに、このような問題点は、上述した特許文献1や特許文献2によって解決することはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常状態の無線移動局によるシステムスループットの劣化を低減することのできるパケット送信制御装置、パケット送信制御方法を提供することである。
本発明の請求項1によるパケット送信制御装置は、複数の無線端末それぞれに対するパケットの送信を制御するパケット送信制御装置であって、前記無線端末の平均伝送速度の値を分母に含む評価関数による評価値に基づいて前記複数の無線端末にチャネルを割り当てるチャネル割り当て手段と、前記複数の無線端末のうちの1つの無線端末における前記平均伝送速度の値が異常値になった場合に、前記平均伝送速度の値を初期化する初期化手段とを含むことを特徴とする。このようにすれば、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にパケットを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。また、平均伝送速度の値を初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にパケットを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
本発明の請求項2によるパケット送信制御装置は、請求項1において、前記初期化手段は、前記平均伝送速度の値が、連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に、前記平均伝送速度の値を初期化し、
前記チャネル割り当て手段は、前記初期化手段により初期化された平均伝送速度の値を用いた評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うことを特徴とする。連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に平均伝送速度を初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にパケットを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
本発明の請求項3によるパケット送信制御装置は、請求項2において、無線端末nの無線状態をRn、平均伝送速度をavrgRnとした場合に、前記評価関数は n =(R n α /(avrgR n β であり、
該評価関数Cnによる評価値が最大となる無線端末を送信相手の端末として選択することを特徴とする。評価値が最大となる無線端末を選択することにより、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
本発明の請求項4によるパケット送信制御装置は、請求項3において、前記初期化手段は、前記無線端末の平均伝送速度が所定閾値よりも小である場合に、前記無線端末の平均伝送速度avrgRnの値を前記無線状態Rnの値と同一とすることを特徴とする。平均伝送速度avrgRnの値を無線状態Rnの値と同一にすれば、容易に初期化できる。
本発明の請求項5によるパケット送信制御装置は、請求項1において、最低保証伝送速度を設定する最低保証伝送速度設定手段を更に含み、
前記初期化手段は、前記無線端末の平均伝送速度から前記最低保証伝送速度を減算した値が、連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に、前記無線端末の平均伝送速度の値を初期化し、
前記チャネル割り当て手段は、前記初期化手段により初期化された平均伝送速度の値を用いた評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うことを特徴とする。連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に平均伝送速度を初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にパケットを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
本発明の請求項6によるパケット送信制御装置は、請求項5において、前記無線端末nの無線状態をRn、前記平均伝送速度をavrgRn、前記最低保証伝送速度をRn (target)とした場合に、前記評価関数は n =(R n α /(avrgR n −R n (target) β であり、
該評価関数Cnによる評価値が最大となる無線端末を送信相手の端末として選択するようにしたことを特徴とする。評価値が最大となる無線端末を選択することにより、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
本発明の請求項7によるパケット送信制御装置は、請求項6において、前記初期化手段は、前記無線端末の平均伝送速度が所定閾値よりも小である場合、または、前記無線端末の平均伝送速度avrgRnの値から前記最低保証伝送速度の値を減算した値が所定閾値よりも小である場合に、前記無線端末の平均伝送速度avrgRnの値を前記無線状態Rnの値と同一とすることを特徴とする。平均伝送速度avrgRnの値を無線状態Rnの値と同一にすれば、容易に初期化できる。
本発明の請求項8によるパケット送信制御装置は、請求項2から請求項7までのいずれか1項において、前記初期化手段は、前記閾値を、サービス種別毎、契約種別毎、端末種別毎、ユーザ毎、セル毎、Priority Class毎、のいずれか1つに応じて設定することを特徴とする。こうすることにより、閾値を、より適切に設定することができる。
本発明の請求項9によるパケット送信制御装置は、請求項2から請求項7までのいずれか1項において、前記初期化手段は、前記連続する所定時間間隔を、サービス種別毎、契約種別毎、端末種別毎、ユーザ毎、セル毎、Priority Class毎、のいずれか1つに応じて設定することを特徴とする。こうすることにより、連続する所定時間間隔を、より適切に設定することができる。
本発明の請求項10によるパケット送信制御装置は、請求項1から請求項9までのいずれか1項において、前記無線端末の平均伝送速度の代わりに、SIR、CQIのいずれか一方を用いることを特徴とする。平均伝送速度の代わりに、SIR、CQI等の平均の無線品質を用いた場合も同様に、それらの値を初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にパケットを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
本発明の請求項11によるパケット送信制御方法は、複数の無線端末それぞれに対するパケットの送信を制御するパケット送信制御方法であって、前記無線端末の平均伝送速度、SIR、CQI等の平均の無線品質の値を分母に含む評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うチャネル割り当てステップと、前記複数の無線端末のうちの1つの無線端末における前記平均伝送速度の値が異常値になった場合に、前記平均の無線品質の値を初期化する初期化ステップと、
含むことを特徴とする。平均の無線品質の値を初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にパケットを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
なお、「無線端末が異常状態に遷移した場合」とは、評価関数の分母が0に近づく、評価関数の分母が所定の値に近づく、下りリンクの誤り率が所定の値を超える場合、移動機から報告されるCQI(Channel Quality Indicator)の平均値が所定の値より下回る場合、が考えられる。
以上説明したように本発明は、平均伝送速度avrgRnが、連続する所定の時間間隔において、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合に、平均伝送速度avrgRnを初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にパケットを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができるという効果がある。また、平均伝送速度の代わりに、SIR、CQI等の平均の無線品質を用いた場合も同様の効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(移動通信システムの構成)
図1は、本発明の実施の一形態に係るパケット送信制御装置を用いた移動通信システムの構成例を示す図である。
同図において、この移動通信システムは、パケット送信制御装置としての機能を有する無線基地局100と、複数の無線端末すなわち移動局(#1〜#3)10〜12とから構成されている。
また、前述したHSDPAを適用した移動通信システムが同図に示されている。HSDPAにおける下りパケット伝送では、各移動局(#1〜#3)10〜12で共有して使用される下り共有物理チャネルHS−PDSCH(High Speed − Physical Downlink Shared Channel、トランスポートチャネルで言えば、HS−DSCH:High Speed Downlink Shared Channel)と、各移動局(#1〜#3)10〜12で共有して使用される下り共有制御チャネルHS−SCCH(High Speed−Shared Control Channel)と、各移動局(#1〜#3)10〜12に個別に割り当てられる、上記共有物理チャネルに付随する付随個別チャネルA−DPCH(Associated−Dedicated Physical Channel) #1〜#3(上り下りの双方向チャネル)が用いられる。
また、上りリンクにおいては、さらに、各移動局(#1〜#3)10〜12に個別に割り当てられるHSDPA用の制御チャネルHS−DPCCH(High Speed − Dedicated Physical Control Channel)が用いられる。上りリンクでは、付随個別チャネル#1〜#3により、ユーザデータ以外に、パイロットシンボル、下り付随個別チャネル送信のための電力制御コマンド(TPCコマンド)が伝送され、上記HSDPA用の制御チャネルにより、共有チャネルのスケジューリングや、AMCS(適応変調・符号化)に用いるための下り品質情報、及び、下りリンクの共有チャネルHS−DSCHの送達確認情報が伝送される。
一方、下りリンクでは、付随個別チャネル#1〜#3により、上り付随個別チャネルのための送信電力制御コマンド等が伝送され、上記共有物理チャネルによりユーザデータが伝送される。
上記において各移動局(#1〜#3)10〜12は同一の構成、機能を持つので、以下では、特段の断りがない限り移動局n(n≧1)として説明を進める。
図2は、図1中の無線基地局100の構成例を示す機能ブロック図である。
同図において、この無線基地局100は、送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、HWYインターフェース106から構成される。下りリンクのパケットデータについては、無線基地局100の上位に位置する無線制御装置からHWYインターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。ベースバンド信号処理部104では、再送制御(H-ARQ (Hybrid ARQ))の処理や、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、拡散処理が行われて送受信部103に転送される。送受信部103では、ベースバンド信号処理部104から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する周波数変換処理が施され、その後、アンプ部102で増幅されて送受信アンテナ101より送信される。
一方、上りリンクのデータについては、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅され、送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部104で逆拡散やRAKE合成、誤り訂正復号がなされた後、HWYインターフェース106を介して無線制御装置に転送される。
また、呼処理部105では、無線制御装置と呼処理制御信号の送受信を行い、無線基地局100の状態管理やリソース割り当てが行われる。
(ベースバンド信号処理部の構成例)
図3は、ベースバンド信号処理部104の機能構成例を示す機能ブロック図である。
同図において、このベースバンド信号処理部104は、レイヤー1処理部111と、MAC−hs(Medium Access Control−HSDPAの略称)処理部112から構成され、レイヤー1処理部111とMAC−hs処理部112はそれぞれ呼処理部105と接続される。レイヤー1処理部111では、下りデータのチャネル符号化や上りデータのチャネル復号化、上下の個別チャネルの送信電力制御や、RAKE合成、拡散・逆拡散処理が行われる。MAC−hs処理部112では、HSDPAにおける下り共有チャネルのHARQ(Hybrid ARQ)や送信待ちパケットに対するスケジューリングが行われる。
(MAC−hs処理部の構成例)
図4は、図3に示すMAC−hs処理部112の機能構成例を示す機能ブロック図である。同図において、このMAC−hs処理部112は、例えば、以下の機能ブロックを備えて構成される。
(1)フローコントロール部120
(2)MAC−hsリソース計算部130
(3)スケジューラ部140
(4)TFR(Transport Format and Resource)選択部150
(5)移動局伝送速度初期化部160
(6)移動局伝送速度計算部170
(7)評価関数計算部180
上記(1)のフローコントロール部120は、無線制御装置からHWYインターフェース106を介して受信される信号の伝送速度を、実装されているバッファの容量等に基づいて調整する機能を備える。各フローコントロール(#1〜#N)1211〜121Nは、パケットの流通量を監視し、パケット流通量が増大し、キューバッファのメモリの空きが減少してくると送信パケット送出量を抑制する処理を行う。
上記(2)のMAC−hsリソース計算部130は、HS−DSCHに割り当てる無線リソース(電力リソースや符号リソース、ハードウェアリソースなど)を計算するHS−DSCHパワーリソース計算部131とHS−DSCHコードリソース計算部132を備える。
上記(3)のスケジューラ部140は、N個のプライオリティキュー(#1〜#N)1411〜141Nと、N個のリオーダリング部(#1〜#N)1421〜142Nと、N個のHARQ部(#1〜#N)1431〜143Nを有する。プライオリティキュー(#1〜#N) 1411〜141Nとは、コネクション毎のキューであり、通常は、1ユーザで1プライオリティキューを持つが、1ユーザが複数のコネクションを持つ場合には、1ユーザで複数のプライオリティキューを持つ。プライオリティキュー(#1〜#N) 1411〜141Nには、下りリンクのデータが入れられスケジューリングで選択されるまで蓄積される。リオーダリング部(#1〜#N)1421〜142Nでは、HARQにおける再送制御において、下りの受信順序制御を移動局nが行えるように、データに対してシーケンス番号を付与し、移動局nの受信バッファがあふれないようにウィンドウ制御を行う。HARQ部(#1〜#N) 1431〜143Nでは、Mプロセスのストップアンドウェイトプロトコルによって、上りAck/Nackフィードバックに基づいた再送制御を行う。
図5は、HARQ部(#1〜#N) 1431〜143Nで行われるストップアンドウェイトプロトコルの動作例を示す図である。ストップアンドウェイトプロトコルARQでは、受信側は、送信側からのパケットを受け取ると送信確認(Ack/Nack)を送信側に返す。同図では、受信側は、パケット#1を受け取ったとき、正しく受信されなかったので、否定応答(Nack)を送信側に返している。また、パケット#2については、正しく受信されたので、肯定応答(Ack)を送信側に返している。以下、受信側では、受け取ったパケットの順にAck又はNackを送信側に返す動作を繰り返す。
上記(4)のTFR(Transport Format and Resource)選択部150には、TFRSelect機能がN個(#1〜#N)1511〜151Nが備えられている。これらTFRSelect機能1511〜151Nは、選択されたユーザのデータについて、上りチャネルで受信する下り品質インジケータであるCQI(Channel Quality Indicator)や、MAC−hsリソース計算部で計算されたHS−DSCHに割り当てる無線リソース(電力リソース、符号リソース、ハードウェアリソース)などに基づいて、下り伝送チャネルの伝送フォーマット(コード変調、変調多値数、符号化率)及び送信電力を決定する。そして、このTFRSelect機能で決定された下り伝送チャネルの伝送フォーマット及び送信電力はレイヤー1処理部へと通知される。
上記(5)の移動局伝送速度初期化部160では、後述する移動局伝送速度計算部170から、移動局nの平均伝送速度(プライオリティキュー1411〜141N毎に計算される平均伝送速度)avrgRnを受け取り、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するか否かを判定し、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定した場合には、上記判定結果を、移動局伝送速度計算部170に通知する。
ここで、以下に、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するか否かの判定方法の例を記載する。
例えば、上記平均伝送速度avrgRnが、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定する。
また、例えば、上記平均伝送速度avrgRnが、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定する。すなわち、上記平均伝送速度avrgRnが、連続する50TTI(1TTI=2msであるため、100ms)において、常に所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合に、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定してもよい。また、あるいは、上記平均伝送速度avrgRnが、連続する50 TTI(1TTI=2msであるため、100ms)において、所定の閾値Rthresholdよりも小さいTTIが20回以上存在した場合に、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定してもよい。
ここで、上記連続する所定の時間間隔を計算する場合に、後述するavrgRnの更新機会を考慮して計算してもよい。すなわち、avrgRnの更新機会が「接続時間中の全てのTTI毎」である場合には、接続時間中の全てのTTIに関して連続する所定の時間間隔を計算し、avrgRnの更新機会が「スケジューリングの計算を行ったTTI毎」である場合には、スケジューリングの計算を行ったTTIに関して連続する所定の時間間隔を計算してもよい。例えば、後者の場合には、はじめの10TTIにスケジューリングの計算を行い、その後、10TTIにスケジューリングの計算を行わず、その次の10TTIにスケジューリングの計算を行ったとし、かつ、平均伝送速度avrgRnが、上記スケジューリングの計算を行った20TTIにおいて所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には、「平均伝送速度avrgRnは、連続する20TTIにおいて、所定の閾値Rthresholdよりも小さい」として計算する。
なお、上記所定の閾値Rthresholdは、上記例においては、全ての移動局に共通の値としているが、移動局毎に設定してもよい。また、上記所定の閾値Rthresholdを、サービス種別毎、あるいは、契約種別毎、あるいは、端末種別毎、あるいは、ユーザ毎、あるいは、セル毎、あるいは、Priority Class毎に、設定してもよい。
さらに、上記連続する所定の時間間隔Timethresholdは、上記例においては、全ての移動局に共通の値としているが、移動局毎に設定してもよい。また、上記所定の時間間隔Timethresholdを、サービス種別毎、あるいは、契約種別毎、あるいは、端末種別毎、あるいは、ユーザ毎、あるいは、セル毎、あるいは、Priority Class毎に、設定してもよい。
上記(6)の移動局伝送速度計算部170では、次式に基づき移動局nの伝送速度(平均伝送速度)が計算される。
avrgRn(t)=δ・avrgRn(t−1)+(1−δ)・rn …(1)
ここで、δは、平均化区間を指定するパラメータ、言い換えれば、平均化のための忘却係数(0≦δ≦1)である。本パラメータδは、前記プライオリティキュー1411〜141N内のデータに係るサービス種別や契約種別、受信器種別(RAKE受信器、等化器や受信ダイバーシチ、干渉キャンセラや、その他のUEのCapability(受信可能な変調方式や受信可能なコード数、ビット数等によってクラス分けされた指標)等)、セル種別、プライオリティクラス種別に基づいて設定されることができる。
また、式(1)において、rnは瞬時伝送速度を示すものであり、MAC−hs処理部112において
<1>送信されたデータの送達確認ができたデータのサイズ(データ量)、又は
<2>送信されたデータのサイズ(データ量)、又は
<3>移動局nから報告される下り瞬時の無線状態、あるいは、前記無線状態から推定される送信可能なデータのサイズ(データ量)
のいずれかを移動局nにおけるデータ伝送速度(瞬時のデータ伝送速度)とする。
ここで、上記<3>における移動局nから報告される下り瞬時の無線状態とは、例えば、下りリンクのSIRであったり、あるいは,移動機が上りリンクで無線基地局に通知するCQIであったりする。
上記式(1)に基づいて求められた移動局nの平均伝送速度の更新機会の組み合わせは、例えば、図6に示されているような5通りが考えられる。すなわち、
タイプ# avrgRnの更新機会 rnの計算方法
1 接続時間中の全てのTTI毎 上記<1>
2 接続時間中の全てのTTI毎 上記<2>
3 接続時間中の全てのTTI毎 上記<3>
4 スケジューリングの計算を行ったTTI毎 上記<1>
5 スケジューリングの計算を行ったTTI毎 上記<2>
である。
移動局伝送速度計算部170は、移動局伝送速度初期化部160から、平均伝送速度avrgRnを初期化するべきである、と通知された場合、上記平均伝送速度avrgRnを初期化する。
具体的な初期化方法としては、例えば、平均伝送速度avrgRnを瞬時の無線状態Rnと同一とする、といった方法が考えられる。
また、例えば、初期化方法として、平均伝送速度avrgRnを以下のように計算してもよい。すなわち、まず、平均伝送速度avrgRnの計算を、式(1)ではなく、以下の式を用いて行う。
avrgRn=Rn(t=1)
avrgRn(t)=δ'・avrgRn(t−1)+(1−δ')・rn (t>1)
ただし、δ'=min(1−1/t,δ)
である。ここで、関数min(A,B)は、AとBのうちで、小さい方の値を出力する関数である。また、Rnは、移動機nから報告される下り瞬時の無線状態、あるいは、上記無線状態から推定される送信可能なデータのサイズである。tはTTIを単位とした時間を示す指標(インデックス)である。そして、移動局伝送速度計算部170は、上記平均伝送速度avrgRnの初期化方法として、tの値を1にするといった方法が考えられる。
なお、移動局nの平均伝送速度を求めるには、上記方法の他に、例えば、データリンク層でのデータの伝送速度を測定する機能がMAC−hs処理部112に備えられ、移動局nがデータ通信状態に入った後、MAC−hs処理部112に流入したデータ量を一定時間毎に測定する。そして、その測定された一定時間毎のデータ量を移動局nにおけるデータ伝送速度(瞬時のデータ伝送速度)とする場合もある。
上記(7)の評価関数計算部180では、スケジューラ部140でのスケジューリングの際に用いられる移動局毎の評価関数が計算される。スケジューラ部140では、上記の評価関数計算部180で計算された移動局毎の評価関数のうち最大の評価関数を持つ移動局nを選択し、その移動局nに対しHS−PDSCH(HS−DSCH)を割り当てる(下りリンクの送信割り当てを行う)。
また、図3中のレイヤー1処理部111では、各移動局からの上りHSDPA用のHS−DPCCHに載せられて報告される下り無線状態を示す情報を受け取り、MAC−hs処理部112の評価関数計算部180に出力する。上記無線状態を示す情報とは、例えば、瞬時受信SIR(Signal-to-Interference)やBER(Bit Error Rate)、CQI(Channel Quality Indicator)等である。
次に、本発明に係るMAC−hs処理部112でのスケジューリング動作について図7のフローチャートを用いて説明する。
(実施の形態1)
同図において、MAC−hs処理部112の評価関数計算部180は、まず、ステップS1において、移動局nの評価関数を計算するための初期値設定を行う。
(初期値設定)
n=1
max=0
max=0
ここで、nは移動局の添え字を表し、Cmaxは、評価関数の最大値を表し、nmaxは、評価関数が最大となる移動局の添え字を表す。
ステップS2〜S3では、評価関数Cnの計算に用いる下記の(1)〜(2)の情報の取得が行われる。
(1)ステップS2:レイヤー1処理部111から出力される移動局nの下りリンクの瞬時の無線状態、あるいは、上記無線状態から推定される送信可能なデータのサイズ(データ量)の取得(但し、「無線状態から推定される送信可能なデータのサイズ」とは、下りの品質を示すCQI、或いは、下り伝送チャネルの瞬時SIRと、MAC−hsリソース計算部で計算されたHS−DSCHに割り当てる無線リソースとから、所定の誤り率で送信可能と推定されるデータのサイズのことを表す)
(2)ステップS3:移動局伝送速度計算部170から出力される移動局nの平均伝送速度avrgRnの取得
ステップS4では、上記(1)〜(2)の情報が全て取得されたかどうかが判定され、上記(1)〜(2)の情報が全て取得されたと判定されたとき(ステップS4でYES)は、次ステップに移行し、そうでなければ(ステップS4でNO)、上記(1)〜(2)の情報のうち未取得情報の取得が行われる。
ステップS5では、平均伝送速度avrgRnを初期化するか否かの判定を行う。例えば、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、平均伝送速度avrgRnが、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には(ステップS5でYES)ステップS6に進み、そうでない場合には(ステップS5でNO)、ステップS7に進む。
ステップS6では、ステップS5において、平均伝送速度avrgRnを初期化すると判定されたため、平均伝送速度avrgRnを初期化する。
ステップS7では、呼処理部105を介して遠隔から指定される指数パラメータ(α、β)を受け取り、ステップS8で次式に従って、評価関数(Cn)が計算される。
n =(R n α /(avrgR n β
ここでは、ステップS5、S6において、平均伝送速度avrgRnを初期化することの作用効果を説明する。平均伝送速度avrgRnが、0に近づいた場合、当該移動局nに関する評価関数Cnの値は増大する。この動作は、その平均伝送速度が小さくなった移動局nに対してHS−DSCHを優先的に割り当てることとなり、本来であれば正しい動作であるが、移動局nが異常状態にある場合などに、必要以上に移動局nにHS−DSCHを割り当てることとなり、他の移動局にHS−DSCHが割り当てられず、システム全体のスループットは劣化する。そこで、ある所定の時間間隔Timethresholdにおいて、上記移動局nの平均伝送速度avrgRnが、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合に、上記平均伝送速度avrgRnを初期化することにより、上記システム全体のスループットの劣化を回避することが可能となる。
ここで、上記所定の時間間隔Timethresholdや、所定の閾値Rthresholdは、遠隔、例えば、無線基地局100の上位ノード(例:無線制御装置やコアネットワーク上のサーバ等)から指定する。例えば、呼処理制御信号に含められて上位ノードから無線基地局100へと通知される。無線基地局100は、上記呼処理制御信号に含まれる所定の時間間隔Timethresholdや、所定の閾値Rthresholdを、呼処理部105で受け取り、ベースバンド信号処理部104内のMAC−hs処理部112の評価関数計算部180に転送する。また、あるいは、上記所定の時間間隔Timethresholdや、所定の閾値Rthresholdは、無線基地局100の内部パラメータとして保持され、ベースバンド信号処理部104内のMAC−hs処理部112の評価関数計算部180は、上記内部パラメータ内の上記所定の時間間隔Timethresholdや、所定の閾値Rthresholdを参照してもよい。
なお、上記例において、α及びβの値を適切に設定することにより、いわゆる典型的なProportional Fairnessスケジューラ(α=1、β=1)と、MAX C/Iスケジューラ(α=1、β=0)の中間のスケジューラを提供することが可能となる。
また、本発明は、上記発明に限定されることはなく、評価関数Cnの式の一部が“(R n α /(avrgR n β ”であるスケジューラの場合に適用することが可能である。例えば、評価関数の式が、
n ={(R n α /(avrgR n β }・(W n γ
というスケジューラの場合(但し、α、β、γは0〜1のパラメータ係数であり、Wnは移動局nに関する、無線基地局におけるパケットの滞留時間を表す)にも、本発明により、平均伝送速度avrgRnが、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には、上記平均伝送速度avrgRnを初期化する、という処理を加えてもよい。
上記のようにしてステップS8で評価関数Cnが計算されると、その計算された評価関数Cnが最大値であるかどうかの判定(ステップS9)が行われる。ここでは、Cmax=0に設定(初期値)されているので、ステップS8で測定された評価関数CnがCmaxに設定され、そのCmaxが与える移動局nが移動局nmaxとして設定される(ステップS10)。
ステップS11では、次の移動局の評価関数を計算するために移動局nを+1インクリメントする。そして、移動局nが無線基地局と通信中の移動局数(N)を超えると判断されなければ(ステップS12でNO)、上記のステップS2以降のループ処理が移動局数(N)を超えると判断されるまで繰り返し行われる。すなわち、無線基地局と通信中の移動局全ての評価関数Cnが計算される。一方、ステップS12で移動局nが無線基地局と通信中の移動局数(N)を超えると判断されたときは(ステップS12でYES)、ステップS10で設定された移動局nmaxに対してHS−DSCH(共有チャネル)の割り当てを行うようにスケジューラ部140に指示する(ステップS13)。
以上説明したような本実施形態によれば、平均伝送速度avrgRnが、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合に、上記平均伝送速度avrgRnを初期化することにより、異常状態にある移動局に対して、必要以上にHS−DSCHを割り当ててしまう、という現象を回避することが可能となり、システム全体のスループットの劣化を防ぐことが可能となる。
また、上記例においては、1ユーザが1プライオリティキューを持つとしているが、1ユーザが複数プライオリティキュー(例えばK個)を持つことも可能であり、その場合、N個のプライオリティキューの代わりに、N×K個のプライオリティキューに対して上記スケジューリングを行うことになる。
なお、MAC−hs処理部112の評価関数計算部180は、例えば、CPUやデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、或いはFPGA等のプログラムの書き換えが可能なプログラマブルデバイスで構成され、所定のメモリ領域に上述した評価関数のプログラムが記憶され、パラメータ(α、β、δ、Timethreshold,Rthreshold)をダウンロードして書き換える構成がとられる。この時、上記パラメータ(α、β、δ、Timethreshold,Rthreshold)を無線基地局の上位ノードからダウンロードしてもよいし、評価関数計算部180に端末I/F(外部インターフェース機能)を設け、端末から直接上記パラメータ(α、β、δ、Timethreshold,Rthreshold)を読み込ませるような形態であってもよい。
また、上述したMAC−hs処理部112の各機能ブロックは、ハードウェアで分割される場合もあるし、プロセッサ上のプログラムでソフトウェアとして分割されている場合もありうる。
また、上記実施例は、3GPPにおける高速パケット伝送方式HSDPAに関して記述したが、本発明は上記HSDPAに限定されるものではなく、その他の、移動通信システムにおける下りパケットの送信制御(スケジューリング)を行う高速パケット伝送方式に適用することが可能である。例えば、3GPP2におけるcdma2000 1x-EV DOや、3GPPにおけるTDD方式やLong Term Evolutionにおける高速パケット伝送方式など、がその他の高速パケット伝送方式としてあげられる。
なお、上記の説明において、「HS−DSCHを当該移動局に割り当てる」とは1TTIにおいてHS−DSCHが当該移動局の送信に用いられることを意味し、「多数のHS−DSCHを当該移動局に割り当てる」とは多数のTTIにおいてHS−DSCHが当該移動局の送信に用いられることを意味する。
上記実施例においては、ベースバンド信号処理部104が複数の無線端末にチャネルを割り当てるチャネル割り当て手段に対応する。また、移動局伝送速度初期化部160が平均伝送速度の値を初期化する初期化手段に対応する。
(変更例)
ところで、パケット通信網におけるパケット送信においては、保証されるべき最低保証伝送速度を設け、最低速度保証の機能を提供するProportional Fairnessスケジューラを提供することも考えられる。
本実施形態では、保証されるべき最低保証伝送速度を設定し、最低速度保証の機能を提供するProportional Fairnessスケジューラに、本発明に係るパケット送信制御方法を加味した場合に関して説明する。
図8は、本変更例におけるMAC−hs処理部112の機能構成例を示す機能ブロック図である。
同図の機能構成が図4の機能構成と異なる点は、最低保証伝送速度設定部190が追加されている点である。以下、最低保証伝送速度設定部190と、移動局伝送速度初期化部160に関して説明する。
まず、最低保証伝送速度設定部190は、プライオリティキュー1411乃至141N内の下りパケットについて保証されるべき最低保証伝送速度に該当する最低保証伝送速度Rn (target)を設定するものである。最低保証伝送速度設定部190は、呼処理部105を介して遠隔からの指定に応じて、最低保証伝送速度Rn (target)を設定するように構成されてもよい。
また、最低保証伝送速度設定部190は、サービス種別毎に、契約種別毎に、端末種別毎に、セル種別毎に、又は優先度クラス毎に、最低保証伝送速度Rn (target)を設定するように構成されてもよい。
例えば、サービス種別は、下りパケットを転送するサービスの種別を示すものであり、例えば、VoIPサービスや音声サービスやストリーミングサービスやFTPサービス等を含む。また、契約種別は、下りパケットの宛先移動局のユーザが加入している契約の種別を示すものであり、例えば、Low Class契約やHigh Class契約等を含む。また、端末種別は、下りパケットの宛先移動局の性能をクラス分けするものであり、移動局の識別情報に基づくクラスや、RAKE受信機能や等化器や受信ダイバーシチや干渉キャンセラ等の有無又は種別や、受信可能な変調方式やコード数やビット数等の端末能力等を含む。また、セル種別は、下りパケットの宛先移動局が在圏するセルの形態の種別を示すものであり、例えば、セルの識別情報に基づくクラスや、屋内又は屋外や、郊外又は市街地や、高トラヒック地帯又は低トラヒック地帯等を含む。
さらには、優先度クラスは、下りパケットの送信に関わる優先度を示すものであり、例えば、第1の優先度の下りパケットは、第2の優先度の下りパケットよりも優先的に送信される。
また、最低保証伝送速度設定部190は、
avrgRn −Rn (target) ≦ Rn minus(avrgRn:平均伝送速度、Rn (target):最低保証伝送速度)
の場合、評価関数Cnの分母に設定すべき値Rn minusを、プライオリティキュー1411乃至141N毎に設定するように構成されている。
移動局伝送速度初期化部160では、後述する移動局伝送速度計算部170から、移動局nの平均伝送速度(プライオリティキュー1411〜141N毎に計算される平均伝送速度)avrgRnを受け取り、最低保証伝送速度設定部190から、プライオリティキュー1411乃至141N内の下りパケットについて保証されるべき最低保証伝送速度に該当する最低保証伝送速度Rn (target)を受け取る。そして、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定した場合には、上記判定結果を、移動局伝送速度計算部170に通知する。
ここで、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するか否かの判定方法は、例えば、上記平均伝送速度avrgRnから、最低保証伝送速度Rn (target)を引いた値、すなわち、(avrgRn−Rn (target))が、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定する。また、例えば、上記(avrgRn−Rn (target))が、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定する。
次に、本変更例に係るMAC−hs処理部112でのスケジューリング動作について図9のフローチャートを用いて説明する。
同図において、MAC−hs処理部112の評価関数計算部180は、まず、ステップS101において、移動局nの評価関数を計算するための初期値設定を行う。
(初期値設定)
n=1
max=0
max=0
ここで、nは移動局の添え字を表し、Cmaxは、評価関数の最大値を表し、nmaxは、評価関数が最大となる移動局の添え字を表す。
ステップS102〜S104では、評価関数Cnの計算に用いる下記の(1)〜(3)の情報の取得が行われる。
(1)ステップS102:レイヤー1処理部111から出力される移動局nの下りリンクの瞬時の無線状態、あるいは、上記無線状態から推定される送信可能なデータのサイズ(データ量)の取得(但し、「無線状態から推定される送信可能なデータのサイズ」とは、下りの品質を示すCQI、或いは、下り伝送チャネルの瞬時SIRと、MAC−hsリソース計算部で計算されたHS−DSCHに割り当てる無線リソースとから、所定の誤り率で送信可能と推定されるデータのサイズのことを表す)
(2)ステップS103:移動局伝送速度計算部170から出力される移動局nの平均伝送速度avrgRnの取得
(3)ステップS104:評価関数計算部180は、最低保証伝送速度設定部190から、移動局#nに割り当てられているプライオリティキュー(#n)141n内のパケットに対して保証されるべき最低保証伝送速度Rn (target)、及び、
avrgRn −Rn (target) ≦ Rn minus
の場合において、評価関数Cnの分母に設定すべきパラメータRn minusを取得する。
ステップS105では、上記(1)〜(3)の情報が全て取得されたかどうかが判定され、上記(1)〜(3)の情報が全て取得されたと判定されたとき(ステップS105でYES)は、次ステップに移行し、そうでなければ(ステップS105でNO)、上記(1)〜(3)の情報のうち未取得情報の取得が行われる。
ステップS106では、平均伝送速度avrgRnを初期化するか否かの判定を行う。例えば、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、平均伝送速度avrgRnから保証されるべき最低保証伝送速度Rn (target)を引いたもの、すなわち、(avrgRn−Rn (target))が、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には(ステップS106でYES)ステップS107に進み、そうでない場合には(ステップS106でNO)、ステップS108に進む。
ステップS107では、ステップS106において、平均伝送速度avrgRnを初期化すると判定されたため、平均伝送速度avrgRnを初期化する。
ステップS108では、呼処理部105を介して遠隔から指定される指数パラメータ(α、β)を受け取り、ステップS109で次式に従って、評価関数(Cn)が計算される。すなわち、
(avrgRn −Rn (target))> Rn minusの場合には、
n ={(R n α /(avrgR n −R n (target) β
avrgRn −Rn (target) ≦ Rn minusの場合には、
n =(R n α /(R n minus β
により、評価関数(Cn)の計算が行なわれる。ここで、Rn minusの値は、前記所定の閾値Rthresholdと同一としてもよく、また、別々に設定してもよい。
ここでは、ステップS106、S107において、平均伝送速度avrgRnを初期化することの作用効果を説明する。平均伝送速度avrgRnが、保証されるべき最低保証伝送速度Rn (target)に近づいた場合、当該移動局nに関する評価関数Cnの値は増大する。この動作は、その平均伝送速度が保証されるべき最低保証伝送速度Rn (target)に近づいた移動局nに対してHS−DSCHを優先的に割り当てることとなり、本来であれば正しい動作であるが、移動局nが異常状態にある場合などに、必要以上に移動局nにHS−DSCHを割り当てることとなり、結果として、他の移動局にHS−DSCHが割り当てられず、システム全体のスループットは劣化する。そこで、ある所定の時間間隔Timethresholdにおいて、上記移動局nの平均伝送速度avrgRnから保証されるべき最低保証伝送速度Rn (target)を引いたもの、すなわち、(avrgRn−Rn (target))が、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合に、上記平均伝送速度avrgRnを初期化することにより、上記システム全体のスループットの劣化を回避することが可能となる。
ここで、上記所定の時間間隔Timethresholdや、所定の閾値Rthresholdは、遠隔、例えば、無線基地局100の上位ノード(例:無線制御装置やコアネットワーク上のサーバ等)から指定する。例えば、呼処理制御信号に含められて上位ノードから無線基地局100へと通知される。無線基地局100は、上記呼処理制御信号に含まれる所定の時間間隔Timethresholdや、所定の閾値Rthresholdを、呼処理部105で受け取り、ベースバンド信号処理部104内のMAC−hs処理部112の評価関数計算部180に転送する。また、あるいは、上記所定の時間間隔Timethresholdや、所定の閾値Rthresholdは、無線基地局100の内部パラメータとして保持され、ベースバンド信号処理部104内のMAC−hs処理部112の評価関数計算部180は、上記内部パラメータ内の上記所定の時間間隔Timethresholdや、所定の閾値Rthresholdを参照してもよい。
上記のようにしてステップS109で評価関数Cnが計算されると、その計算された評価関数Cnが最大値であるかどうかの判定(ステップS110)が行われる。ここでは、Cmax=0に設定(初期値)されているので、ステップS109で測定された評価関数CnがCmaxに設定され、そのCmaxが与える移動局nが移動局nmaxとして設定される(ステップS111)。
ステップS112では、次の移動局の評価関数を計算するために移動局nを+1インクリメントする。そして、移動局nが無線基地局と通信中の移動局数(N)を超えると判断されなければ(ステップS113でNO)、上記のステップS102以降のループ処理が移動局数(N)を超えると判断されるまで繰り返し行われる。すなわち、無線基地局と通信中の移動局全ての評価関数Cnが計算される。一方、ステップS113で移動局nが無線基地局と通信中の移動局数(N)を超えると判断されたときは(ステップS113でYES)、ステップS111で設定された移動局nmaxに対してHS−DSCH(共有チャネル)の割り当てを行うようにスケジューラ部140に指示する(ステップS114)。
以上説明したような実施形態によれば、平均伝送速度avrgRnから保証されるべき最低保証伝送速度Rn (target)を引いたもの、すなわち、(avrgRn−Rn (target))が、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合に、上記平均伝送速度avrgRnを初期化することにより、異常状態にある移動局に対して、必要以上にHS−DSCHを割り当ててしまう、という現象を回避することが可能となり、システム全体のスループットの劣化を防ぐことが可能となる。
また、上記例においては、1ユーザが1プライオリティキューを持つとしているが、1ユーザが複数プライオリティキュー(例えばK個)を持つことも可能であり、その場合、N個のプライオリティキューの代わりに、N×K個のプライオリティキューに対して上記スケジューリングを行うことになる。
さらに、上記の説明において、無線端末の平均伝送速度の代わりに、SIR、CQI等の平均の無線品質を用いた場合でも、それらの値を初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にHS−DSCHを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
本発明は、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にHS−DSCHを割り当ててしまう、という現象を回避し、システム全体のスループットの劣化を防ぐ場合に利用することができる。
本発明の実施の一形態に係るパケット送信制御装置を用いた移動通信システムの構成例を示す図である。 図1に示す無線基地局の構成例を示す機能ブロック図である。 無線基地局のベースバンド信号処理部の機能構成を示す機能ブロック図である。 無線基地局のMAC−hs処理部の機能構成を示す機能ブロック図である。 HARQ部で行われるストップアンドウェイトプロトコルの動作例を示す図である。 移動局の平均伝送速度の更新機会の組み合わせ例を示す図である。 図4のMAC−hs処理部でのスケジューリング動作を示すフローチャートである。 本発明の変更例に係る無線基地局のMAC−hs処理部の機能構成を示す機能ブロック図である。 図8のMAC−hs処理部でのスケジューリング動作を示すフローチャートである。 従来のスケジューリングアルゴリズムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10、11、12 移動局
100 無線基地局
101 送受信アンテナ
102 アンプ部
103 送受信部
104 ベースバンド信号処理部
105 呼処理部
106 HWYインターフェース
111 レイヤー1処理部
112 MAC−hs処理部
120 フローコントロール部
1211〜121N フローコントロール
130 HS−DSCHリソース計算部
131 HS−DSCHパワーリソース計算部
132 HS−DSCHコードリソース計算部
140 スケジューラ部
1411〜141N プライオリティキュー
1421〜142N リオーダリング部
1431〜143N HARQ部
150 TFR選択部
1511〜151N TFRSelect機能
160 移動局伝送速度初期化部
170 移動局伝送速度計算部
180 評価関数計算部
190 最低保証伝送速度設定部

Claims (11)

  1. 複数の無線端末それぞれに対するパケットの送信を制御するパケット送信制御装置であって、前記無線端末の平均伝送速度の値を分母に含む評価関数による評価値に基づいて前記複数の無線端末にチャネルを割り当てるチャネル割り当て手段と、前記複数の無線端末のうちの1つの無線端末における前記平均伝送速度の値が異常値になった場合に、前記平均伝送速度の値を初期化する初期化手段とを含むことを特徴とするパケット送信制御装置。
  2. 前記初期化手段は、前記平均伝送速度の値が、連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に、前記平均伝送速度の値を初期化し、
    前記チャネル割り当て手段は、前記初期化手段により初期化された平均伝送速度の値を用いた評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うことを特徴とする請求項1記載のパケット送信制御装置。
  3. 無線端末nの無線状態をR n 、平均伝送速度をavrgR n とした場合に、前記評価関数はC n =(R n α /(avrgR n β であり、
    該評価関数C n による評価値が最大となる無線端末を送信相手の端末として選択することを特徴とする請求項2記載のパケット送信制御装置。
  4. 前記初期化手段は、前記無線端末の平均伝送速度が所定閾値よりも小である場合に、前記無線端末の平均伝送速度avrgR n の値を前記無線状態R n の値と同一とすることを特徴とする請求項3記載のパケット送信制御装置。
  5. 最低保証伝送速度を設定する最低保証伝送速度設定手段を更に含み、
    前記初期化手段は、前記無線端末の平均伝送速度から前記最低保証伝送速度を減算した値が、連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に、前記無線端末の平均伝送速度の値を初期化し、
    前記チャネル割り当て手段は、前記初期化手段により初期化された平均伝送速度の値を用いた評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うことを特徴とする請求項1記載のパケット送信制御装置。
  6. 前記無線端末nの無線状態をR n 、前記平均伝送速度をavrgR n 、前記最低保証伝送速度をR n (target) とした場合に、前記評価関数はC n =(R n α /(avrgR n −R n (target) β であり、
    該評価関数C n による評価値が最大となる無線端末を送信相手の端末として選択するようにしたことを特徴とする請求項5記載のパケット送信制御装置。
  7. 前記初期化手段は、前記無線端末の平均伝送速度が所定閾値よりも小である場合、または、前記無線端末の平均伝送速度avrgR n の値から前記最低保証伝送速度の値を減算した値が所定閾値よりも小である場合に、前記無線端末の平均伝送速度avrgR n の値を前記無線状態R n の値と同一とすることを特徴とする請求項6記載のパケット送信制御装置。
  8. 前記初期化手段は、前記閾値を、サービス種別毎、契約種別毎、端末種別毎、ユーザ毎、セル毎、Priority Class毎、のいずれか1つに応じて設定することを特徴とする請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載のパケット送信制御装置。
  9. 前記初期化手段は、前記連続する所定時間間隔を、サービス種別毎、契約種別毎、端末種別毎、ユーザ毎、セル毎、Priority Class毎、のいずれか1つに応じて設定することを特徴とする請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載のパケット送信制御装置。
  10. 前記無線端末の平均伝送速度の代わりに、SIR、CQIのいずれか一方を用いることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項記載のパケット送信制御装置。
  11. 複数の無線端末それぞれに対するパケットの送信を制御するパケット送信制御方法であって、前記無線端末の平均伝送速度、SIR、CQI等の平均の無線品質の値を分母に含む評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うチャネル割り当てステップと、
    前記複数の無線端末のうちの1つの無線端末における前記平均伝送速度の値が異常値になった場合に、前記平均の無線品質の値を初期化する初期化ステップと、
    を含むことを特徴とするパケット送信制御方法。
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