JP4726068B2 - パケット送信制御装置、パケット送信制御方法 - Google Patents
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Description
下り共有チャネルにおいては、無線基地局が、通信相手である複数の移動局に対するパケットの送信順序を、各移動局の瞬時の無線品質に基づいて制御することによって、その無線基地局で提供できるスループット、いわゆるシステム収容能力を高めることができる。このような無線基地局によるパケットの送信順序制御は、スケジューリングと呼ばれ、パケットデータ伝送に適用することで、通信容量が増大し、あるいは通信品質が向上することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。また、従来のスケジューリングにおいては、対象となるパケットデータは、一般的に、伝送遅延に対する要求条件がさほど厳しくないことを前提として考えられていた。
また、各移動局の無線状態や各移動局の平均伝送速度に基づいて送信待ちパケットの送信順序を制御するProportional FairnessスケジューラやMAX C/I (Maximum C/I)スケジューラが知られている。以下に、一般的なProportional Fairnessスケジューラの制御方法の一例を説明する。
(初期値)
n=1・(n:移動局の添え字)
Cmax=0 (Cmax:評価関数の最大値)
nmax=0 (nmax:評価関数が最大となる移動局の添え字)
ステップS42では、評価関数の計算に必要な要素、具体的には、(1)各移動局の瞬時の無線状態Rn、(2)平均伝送速度avrgRnが測定される。ステップS43では、ステップS42で測定された上記(1)及び(2)の値を用いて次式に基づく評価関数Cnが計算される。
Cn=Rn/avrgRn
Cn=Rn/avrgRn
の代わりに、
Cn=Rn/(avrgRn−Rtarget)
を用いる。ここで、Rtargetは、保証すべき伝送速度である。
しかしながら、上記最低速度保証の機能を提供するProportional Fairnessスケジューラにおいても、平均の伝送速度avrgRnが、保証すべき伝送速度Rtargetに近づく、あるいは、保証すべき伝送速度Rtargetよりも小さい値になった場合に、評価関数Cnが異常に大きくなる、という問題が存在する。
また、特許文献2には、共有チャネルの送信割り当てにおいて、各移動局についての瞬時の下り品質と平均下り品質のみならず、瞬時の下り品質情報の時間的な分布も判断要素に加えて、共有チャネルの送信割り当てを行い、時間的に公平な送信割り当てを行う技術が記載されている。
しかしながら、上記従来のProportional Fairnessスケジューリングアルゴリズムにおいては、移動局が異常状態に遷移した場合に、その評価関数の分母である平均伝送速度avrgRnが0に近づき、結果として上記評価関数Cnが非常に大きくなり、上記移動局に必要以上にパケットが割り当てられ、システム全体のパフォーマンスが劣化する、という問題があった。
さらに、このような問題点は、上述した特許文献1や特許文献2によって解決することはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常状態の無線移動局によるシステムスループットの劣化を低減することのできるパケット送信制御装置、パケット送信制御方法を提供することである。
前記チャネル割り当て手段は、前記初期化手段により初期化された平均伝送速度の値を用いた評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うことを特徴とする。連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に平均伝送速度を初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にパケットを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
該評価関数Cnによる評価値が最大となる無線端末を送信相手の端末として選択することを特徴とする。評価値が最大となる無線端末を選択することにより、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
前記初期化手段は、前記無線端末の平均伝送速度から前記最低保証伝送速度を減算した値が、連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に、前記無線端末の平均伝送速度の値を初期化し、
前記チャネル割り当て手段は、前記初期化手段により初期化された平均伝送速度の値を用いた評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うことを特徴とする。連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に平均伝送速度を初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にパケットを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
該評価関数Cnによる評価値が最大となる無線端末を送信相手の端末として選択するようにしたことを特徴とする。評価値が最大となる無線端末を選択することにより、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
本発明の請求項9によるパケット送信制御装置は、請求項2から請求項7までのいずれか1項において、前記初期化手段は、前記連続する所定時間間隔を、サービス種別毎、契約種別毎、端末種別毎、ユーザ毎、セル毎、Priority Class毎、のいずれか1つに応じて設定することを特徴とする。こうすることにより、連続する所定時間間隔を、より適切に設定することができる。
を含むことを特徴とする。平均の無線品質の値を初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にパケットを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
(移動通信システムの構成)
図1は、本発明の実施の一形態に係るパケット送信制御装置を用いた移動通信システムの構成例を示す図である。
同図において、この移動通信システムは、パケット送信制御装置としての機能を有する無線基地局100と、複数の無線端末すなわち移動局(#1〜#3)10〜12とから構成されている。
上記において各移動局(#1〜#3)10〜12は同一の構成、機能を持つので、以下では、特段の断りがない限り移動局n(n≧1)として説明を進める。
同図において、この無線基地局100は、送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、HWYインターフェース106から構成される。下りリンクのパケットデータについては、無線基地局100の上位に位置する無線制御装置からHWYインターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。ベースバンド信号処理部104では、再送制御(H-ARQ (Hybrid ARQ))の処理や、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、拡散処理が行われて送受信部103に転送される。送受信部103では、ベースバンド信号処理部104から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する周波数変換処理が施され、その後、アンプ部102で増幅されて送受信アンテナ101より送信される。
また、呼処理部105では、無線制御装置と呼処理制御信号の送受信を行い、無線基地局100の状態管理やリソース割り当てが行われる。
図3は、ベースバンド信号処理部104の機能構成例を示す機能ブロック図である。
同図において、このベースバンド信号処理部104は、レイヤー1処理部111と、MAC−hs(Medium Access Control−HSDPAの略称)処理部112から構成され、レイヤー1処理部111とMAC−hs処理部112はそれぞれ呼処理部105と接続される。レイヤー1処理部111では、下りデータのチャネル符号化や上りデータのチャネル復号化、上下の個別チャネルの送信電力制御や、RAKE合成、拡散・逆拡散処理が行われる。MAC−hs処理部112では、HSDPAにおける下り共有チャネルのHARQ(Hybrid ARQ)や送信待ちパケットに対するスケジューリングが行われる。
図4は、図3に示すMAC−hs処理部112の機能構成例を示す機能ブロック図である。同図において、このMAC−hs処理部112は、例えば、以下の機能ブロックを備えて構成される。
(1)フローコントロール部120
(2)MAC−hsリソース計算部130
(3)スケジューラ部140
(4)TFR(Transport Format and Resource)選択部150
(5)移動局伝送速度初期化部160
(6)移動局伝送速度計算部170
(7)評価関数計算部180
上記(2)のMAC−hsリソース計算部130は、HS−DSCHに割り当てる無線リソース(電力リソースや符号リソース、ハードウェアリソースなど)を計算するHS−DSCHパワーリソース計算部131とHS−DSCHコードリソース計算部132を備える。
例えば、上記平均伝送速度avrgRnが、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定する。
また、例えば、上記平均伝送速度avrgRnが、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定する。すなわち、上記平均伝送速度avrgRnが、連続する50TTI(1TTI=2msであるため、100ms)において、常に所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合に、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定してもよい。また、あるいは、上記平均伝送速度avrgRnが、連続する50 TTI(1TTI=2msであるため、100ms)において、所定の閾値Rthresholdよりも小さいTTIが20回以上存在した場合に、上記平均伝送速度avrgRnを初期化するべきだと判定してもよい。
さらに、上記連続する所定の時間間隔Timethresholdは、上記例においては、全ての移動局に共通の値としているが、移動局毎に設定してもよい。また、上記所定の時間間隔Timethresholdを、サービス種別毎、あるいは、契約種別毎、あるいは、端末種別毎、あるいは、ユーザ毎、あるいは、セル毎、あるいは、Priority Class毎に、設定してもよい。
avrgRn(t)=δ・avrgRn(t−1)+(1−δ)・rn …(1)
ここで、δは、平均化区間を指定するパラメータ、言い換えれば、平均化のための忘却係数(0≦δ≦1)である。本パラメータδは、前記プライオリティキュー1411〜141N内のデータに係るサービス種別や契約種別、受信器種別(RAKE受信器、等化器や受信ダイバーシチ、干渉キャンセラや、その他のUEのCapability(受信可能な変調方式や受信可能なコード数、ビット数等によってクラス分けされた指標)等)、セル種別、プライオリティクラス種別に基づいて設定されることができる。
<1>送信されたデータの送達確認ができたデータのサイズ(データ量)、又は
<2>送信されたデータのサイズ(データ量)、又は
<3>移動局nから報告される下り瞬時の無線状態、あるいは、前記無線状態から推定される送信可能なデータのサイズ(データ量)
のいずれかを移動局nにおけるデータ伝送速度(瞬時のデータ伝送速度)とする。
上記式(1)に基づいて求められた移動局nの平均伝送速度の更新機会の組み合わせは、例えば、図6に示されているような5通りが考えられる。すなわち、
タイプ# avrgRnの更新機会 rnの計算方法
1 接続時間中の全てのTTI毎 上記<1>
2 接続時間中の全てのTTI毎 上記<2>
3 接続時間中の全てのTTI毎 上記<3>
4 スケジューリングの計算を行ったTTI毎 上記<1>
5 スケジューリングの計算を行ったTTI毎 上記<2>
である。
具体的な初期化方法としては、例えば、平均伝送速度avrgRnを瞬時の無線状態Rnと同一とする、といった方法が考えられる。
avrgRn=Rn(t=1)
avrgRn(t)=δ'・avrgRn(t−1)+(1−δ')・rn (t>1)
ただし、δ'=min(1−1/t,δ)
である。ここで、関数min(A,B)は、AとBのうちで、小さい方の値を出力する関数である。また、Rnは、移動機nから報告される下り瞬時の無線状態、あるいは、上記無線状態から推定される送信可能なデータのサイズである。tはTTIを単位とした時間を示す指標(インデックス)である。そして、移動局伝送速度計算部170は、上記平均伝送速度avrgRnの初期化方法として、tの値を1にするといった方法が考えられる。
(実施の形態1)
同図において、MAC−hs処理部112の評価関数計算部180は、まず、ステップS1において、移動局nの評価関数を計算するための初期値設定を行う。
(初期値設定)
n=1
Cmax=0
nmax=0
ここで、nは移動局の添え字を表し、Cmaxは、評価関数の最大値を表し、nmaxは、評価関数が最大となる移動局の添え字を表す。
(1)ステップS2:レイヤー1処理部111から出力される移動局nの下りリンクの瞬時の無線状態、あるいは、上記無線状態から推定される送信可能なデータのサイズ(データ量)の取得(但し、「無線状態から推定される送信可能なデータのサイズ」とは、下りの品質を示すCQI、或いは、下り伝送チャネルの瞬時SIRと、MAC−hsリソース計算部で計算されたHS−DSCHに割り当てる無線リソースとから、所定の誤り率で送信可能と推定されるデータのサイズのことを表す)
(2)ステップS3:移動局伝送速度計算部170から出力される移動局nの平均伝送速度avrgRnの取得
ステップS5では、平均伝送速度avrgRnを初期化するか否かの判定を行う。例えば、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、平均伝送速度avrgRnが、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には(ステップS5でYES)ステップS6に進み、そうでない場合には(ステップS5でNO)、ステップS7に進む。
ステップS7では、呼処理部105を介して遠隔から指定される指数パラメータ(α、β)を受け取り、ステップS8で次式に従って、評価関数(Cn)が計算される。
C n =(R n ) α /(avrgR n ) β
また、本発明は、上記発明に限定されることはなく、評価関数Cnの式の一部が“(R n ) α /(avrgR n ) β ”であるスケジューラの場合に適用することが可能である。例えば、評価関数の式が、
C n ={(R n ) α /(avrgR n ) β }・(W n ) γ
というスケジューラの場合(但し、α、β、γは0〜1のパラメータ係数であり、Wnは移動局nに関する、無線基地局におけるパケットの滞留時間を表す)にも、本発明により、平均伝送速度avrgRnが、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には、上記平均伝送速度avrgRnを初期化する、という処理を加えてもよい。
なお、MAC−hs処理部112の評価関数計算部180は、例えば、CPUやデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、或いはFPGA等のプログラムの書き換えが可能なプログラマブルデバイスで構成され、所定のメモリ領域に上述した評価関数のプログラムが記憶され、パラメータ(α、β、δ、Timethreshold,Rthreshold)をダウンロードして書き換える構成がとられる。この時、上記パラメータ(α、β、δ、Timethreshold,Rthreshold)を無線基地局の上位ノードからダウンロードしてもよいし、評価関数計算部180に端末I/F(外部インターフェース機能)を設け、端末から直接上記パラメータ(α、β、δ、Timethreshold,Rthreshold)を読み込ませるような形態であってもよい。
また、上記実施例は、3GPPにおける高速パケット伝送方式HSDPAに関して記述したが、本発明は上記HSDPAに限定されるものではなく、その他の、移動通信システムにおける下りパケットの送信制御(スケジューリング)を行う高速パケット伝送方式に適用することが可能である。例えば、3GPP2におけるcdma2000 1x-EV DOや、3GPPにおけるTDD方式やLong Term Evolutionにおける高速パケット伝送方式など、がその他の高速パケット伝送方式としてあげられる。
上記実施例においては、ベースバンド信号処理部104が複数の無線端末にチャネルを割り当てるチャネル割り当て手段に対応する。また、移動局伝送速度初期化部160が平均伝送速度の値を初期化する初期化手段に対応する。
ところで、パケット通信網におけるパケット送信においては、保証されるべき最低保証伝送速度を設け、最低速度保証の機能を提供するProportional Fairnessスケジューラを提供することも考えられる。
本実施形態では、保証されるべき最低保証伝送速度を設定し、最低速度保証の機能を提供するProportional Fairnessスケジューラに、本発明に係るパケット送信制御方法を加味した場合に関して説明する。
図8は、本変更例におけるMAC−hs処理部112の機能構成例を示す機能ブロック図である。
まず、最低保証伝送速度設定部190は、プライオリティキュー1411乃至141N内の下りパケットについて保証されるべき最低保証伝送速度に該当する最低保証伝送速度Rn (target)を設定するものである。最低保証伝送速度設定部190は、呼処理部105を介して遠隔からの指定に応じて、最低保証伝送速度Rn (target)を設定するように構成されてもよい。
また、最低保証伝送速度設定部190は、サービス種別毎に、契約種別毎に、端末種別毎に、セル種別毎に、又は優先度クラス毎に、最低保証伝送速度Rn (target)を設定するように構成されてもよい。
また、最低保証伝送速度設定部190は、
avrgRn −Rn (target) ≦ Rn minus(avrgRn:平均伝送速度、Rn (target):最低保証伝送速度)
の場合、評価関数Cnの分母に設定すべき値Rn minusを、プライオリティキュー1411乃至141N毎に設定するように構成されている。
同図において、MAC−hs処理部112の評価関数計算部180は、まず、ステップS101において、移動局nの評価関数を計算するための初期値設定を行う。
(初期値設定)
n=1
Cmax=0
nmax=0
ここで、nは移動局の添え字を表し、Cmaxは、評価関数の最大値を表し、nmaxは、評価関数が最大となる移動局の添え字を表す。
(1)ステップS102:レイヤー1処理部111から出力される移動局nの下りリンクの瞬時の無線状態、あるいは、上記無線状態から推定される送信可能なデータのサイズ(データ量)の取得(但し、「無線状態から推定される送信可能なデータのサイズ」とは、下りの品質を示すCQI、或いは、下り伝送チャネルの瞬時SIRと、MAC−hsリソース計算部で計算されたHS−DSCHに割り当てる無線リソースとから、所定の誤り率で送信可能と推定されるデータのサイズのことを表す)
(2)ステップS103:移動局伝送速度計算部170から出力される移動局nの平均伝送速度avrgRnの取得
(3)ステップS104:評価関数計算部180は、最低保証伝送速度設定部190から、移動局#nに割り当てられているプライオリティキュー(#n)141n内のパケットに対して保証されるべき最低保証伝送速度Rn (target)、及び、
avrgRn −Rn (target) ≦ Rn minus
の場合において、評価関数Cnの分母に設定すべきパラメータRn minusを取得する。
ステップS106では、平均伝送速度avrgRnを初期化するか否かの判定を行う。例えば、連続する所定の時間間隔Timethresholdにおいて、平均伝送速度avrgRnから保証されるべき最低保証伝送速度Rn (target)を引いたもの、すなわち、(avrgRn−Rn (target))が、所定の閾値Rthresholdよりも小さい場合には(ステップS106でYES)ステップS107に進み、そうでない場合には(ステップS106でNO)、ステップS108に進む。
ステップS108では、呼処理部105を介して遠隔から指定される指数パラメータ(α、β)を受け取り、ステップS109で次式に従って、評価関数(Cn)が計算される。すなわち、
(avrgRn −Rn (target))> Rn minusの場合には、
C n ={(R n ) α /(avrgR n −R n (target) ) β
avrgRn −Rn (target) ≦ Rn minusの場合には、
C n =(R n ) α /(R n minus ) β
により、評価関数(Cn)の計算が行なわれる。ここで、Rn minusの値は、前記所定の閾値Rthresholdと同一としてもよく、また、別々に設定してもよい。
さらに、上記の説明において、無線端末の平均伝送速度の代わりに、SIR、CQI等の平均の無線品質を用いた場合でも、それらの値を初期化することにより、異常状態にある無線移動局に対して、必要以上にHS−DSCHを割り当ててしまう、という現象を回避することができ、システム全体のスループットの劣化を防ぐことができる。
100 無線基地局
101 送受信アンテナ
102 アンプ部
103 送受信部
104 ベースバンド信号処理部
105 呼処理部
106 HWYインターフェース
111 レイヤー1処理部
112 MAC−hs処理部
120 フローコントロール部
1211〜121N フローコントロール
130 HS−DSCHリソース計算部
131 HS−DSCHパワーリソース計算部
132 HS−DSCHコードリソース計算部
140 スケジューラ部
1411〜141N プライオリティキュー
1421〜142N リオーダリング部
1431〜143N HARQ部
150 TFR選択部
1511〜151N TFRSelect機能
160 移動局伝送速度初期化部
170 移動局伝送速度計算部
180 評価関数計算部
190 最低保証伝送速度設定部
Claims (11)
- 複数の無線端末それぞれに対するパケットの送信を制御するパケット送信制御装置であって、前記無線端末の平均伝送速度の値を分母に含む評価関数による評価値に基づいて前記複数の無線端末にチャネルを割り当てるチャネル割り当て手段と、前記複数の無線端末のうちの1つの無線端末における前記平均伝送速度の値が異常値になった場合に、前記平均伝送速度の値を初期化する初期化手段とを含むことを特徴とするパケット送信制御装置。
- 前記初期化手段は、前記平均伝送速度の値が、連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に、前記平均伝送速度の値を初期化し、
前記チャネル割り当て手段は、前記初期化手段により初期化された平均伝送速度の値を用いた評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うことを特徴とする請求項1記載のパケット送信制御装置。 - 無線端末nの無線状態をR n 、平均伝送速度をavrgR n とした場合に、前記評価関数はC n =(R n ) α /(avrgR n ) β であり、
該評価関数C n による評価値が最大となる無線端末を送信相手の端末として選択することを特徴とする請求項2記載のパケット送信制御装置。 - 前記初期化手段は、前記無線端末の平均伝送速度が所定閾値よりも小である場合に、前記無線端末の平均伝送速度avrgR n の値を前記無線状態R n の値と同一とすることを特徴とする請求項3記載のパケット送信制御装置。
- 最低保証伝送速度を設定する最低保証伝送速度設定手段を更に含み、
前記初期化手段は、前記無線端末の平均伝送速度から前記最低保証伝送速度を減算した値が、連続する所定時間間隔において、所定閾値よりも小である場合に、前記無線端末の平均伝送速度の値を初期化し、
前記チャネル割り当て手段は、前記初期化手段により初期化された平均伝送速度の値を用いた評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うことを特徴とする請求項1記載のパケット送信制御装置。 - 前記無線端末nの無線状態をR n 、前記平均伝送速度をavrgR n 、前記最低保証伝送速度をR n (target) とした場合に、前記評価関数はC n =(R n ) α /(avrgR n −R n (target) ) β であり、
該評価関数C n による評価値が最大となる無線端末を送信相手の端末として選択するようにしたことを特徴とする請求項5記載のパケット送信制御装置。 - 前記初期化手段は、前記無線端末の平均伝送速度が所定閾値よりも小である場合、または、前記無線端末の平均伝送速度avrgR n の値から前記最低保証伝送速度の値を減算した値が所定閾値よりも小である場合に、前記無線端末の平均伝送速度avrgR n の値を前記無線状態R n の値と同一とすることを特徴とする請求項6記載のパケット送信制御装置。
- 前記初期化手段は、前記閾値を、サービス種別毎、契約種別毎、端末種別毎、ユーザ毎、セル毎、Priority Class毎、のいずれか1つに応じて設定することを特徴とする請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載のパケット送信制御装置。
- 前記初期化手段は、前記連続する所定時間間隔を、サービス種別毎、契約種別毎、端末種別毎、ユーザ毎、セル毎、Priority Class毎、のいずれか1つに応じて設定することを特徴とする請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載のパケット送信制御装置。
- 前記無線端末の平均伝送速度の代わりに、SIR、CQIのいずれか一方を用いることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項記載のパケット送信制御装置。
- 複数の無線端末それぞれに対するパケットの送信を制御するパケット送信制御方法であって、前記無線端末の平均伝送速度、SIR、CQI等の平均の無線品質の値を分母に含む評価関数による評価値に基づいてチャネル割当てを行うチャネル割り当てステップと、
前記複数の無線端末のうちの1つの無線端末における前記平均伝送速度の値が異常値になった場合に、前記平均の無線品質の値を初期化する初期化ステップと、
を含むことを特徴とするパケット送信制御方法。
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