JP4300684B2 - 薬剤散布車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スラリー状の薬剤を散布する自走式の薬剤散布車、特に配管、タンク内に残溜すると閉塞を起こし易い固化する性質を有する薬剤を散布するのに適した薬剤散布車に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の薬剤を散布する自走式の散布車は従来から公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
自走式車輌を運転席で操縦して走行し、走行中、或いは停止中に薬剤スラリーを散布して散布が終わると、スラリータンク、スラリータンクから散布ノズルに至るまでの配管、上記配管の途中に設けられたポンプや弁、散布ノズルなどを洗浄水等で洗浄し、残溜するスラリーを除去してスラリーの固化による閉塞を防止することが必要であるが、これは人手と時間を要する面倒な作業であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の薬剤散布車は上述した問題点を解消するために開発されたもので、走行部と、走行部上に支持された搭載部とを備えた自走式車輌の上記搭載部にスラリーの散布方向を制御する制御装置を備えた薬剤散布装置と、上記薬剤散布装置に供給するスラリーの攪拌調整装置と、を設けたことを特徴とする薬剤散布車であって、前記薬剤散布装置は、前記スラリーの攪拌調整装置としてのスラリータンクと散布ノズルとを接続する管路に、前記スラリータンク側から順にスラリーポンプ、開閉弁を設けた薬剤散布手段と、前記スラリーポンプと前記開閉弁との間の前記管路に一端が接続され、他端が洗浄水タンクに接続された洗浄水取出管に、洗浄水ポンプを設けた前記薬剤散布手段を洗浄する洗浄手段と、この洗浄手段、前記スラリーポンプおよび前記開閉弁を制御して前記管路と前記洗浄水取出管との接続部分より上流側の前記管路と下流側の前記管路とを前記洗浄手段で洗浄する制御手段とを備えていることを特徴とする。
そして、前記洗浄手段は、前記管路と前記洗浄水取出管との接続部分と前記スラリーポンプとの間の前記管路に設けた三方弁と、この三方弁の残りの口に一端が接続され、洗浄ノズルが他端側に接続された洗浄管とを備え、前記制御手段は前記洗浄手段、前記スラリーポンプおよび前記開閉弁を制御して前記スラリータンクをも前記洗浄手段で洗浄するのが好ましい。
また、上記搭載部は走行部に対して旋回可能に設けることが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
1はクローラ2によって走行する走行部で、走行部上には水平旋回可能に搭載部3が設けられている。搭載部を走行部上に水平旋回可能に設けることは、パワーシャベル等の重機によって周知なので、その構成は省略する。搭載部3上の一側には運転席4、他側にはクローラ2を駆動して走行部1を走行させたり、後述のスラリーポンプや、洗浄水ポンプのモータを駆動するためのエンジンを包囲したボンネット5が設けてある(図1参照)。
【0006】
搭載部3の後半部の中央には薬剤スラリーの攪拌調整装置としてのスラリータンク11、スラリータンクの両側には清水が供給される洗浄水タンク21が床から上に離して設けてある。2つの洗浄水タンクは底部で連通管21′で連通して一体になっているため、図2では1つのタンクとして示してある。
【0007】
図2において、前記スラリータンク11は高さの中程にタンク外のモータ、減速機によって回転駆動される水平軸の回りに軸に対して直角の放射状で、直角及び/又は一定角度が付いた攪拌翼を取付けた攪拌機Aが設けられて居り、内部に供給された清水と薬品を上記攪拌機で攪拌し、散布すべきスラリーにする。スラリータンクの底部の横向きの抜出管12には流路切替え可能な第1三方弁V−1の一方の横向き口を取付け、該弁の他方の横向き口には排出管13、下向き口にはスラリー導管14の一端を接続する。この第1三方弁は、図示の矢印のように流路を切替えて抜出管12と排出管13を連通したり、抜出管12とスラリー導管14を連通したりすることができ、抜出管12と排出管13を連通するとスラリータンク内の液(スラリー)が排出管から外に排出される。
【0008】
スラリー導管14の途中には正逆転可能なスラリーポンプP1が設けてあり、該管14の他端は流路切替え可能な第2三方弁V−2の一方の横向き口に接続する。上記スラリーポンプP1には開閉弁V−5を有する排水管が接続している。このスラリーポンプはスラリータンクの下の搭載部の床の上に設置してある。
【0009】
前記2つの洗浄水タンクの底部を連通した洗浄水取出管22の途中には洗浄水ポンプP2、その下流に逆止弁V−6が設けてある。この洗浄水取出管22の他端には前記第2三方弁の下向き口に上端が接続した連絡管23の下端と、該取出管22から延長状に延びるスラリー供給管15の一端とが連結してある。つまり、洗浄水取出管22とスラリー供給管15と連絡管23とは逆T字形に接続されている。スラリー供給管15の一端部近くには開閉弁V−4が設けてある。洗浄水ポンプP2は一方の洗浄タンクの下の搭載部の床の上に設けてある。
【0010】
前記第2三方弁V−2の他方の横向き口には洗浄管24の一端が接続する。この第2三方弁V−2は、図示の矢印のように流路を切替えて連絡管23とスラリー導管14とを連通したり、連絡管23と洗浄管24とを連通したりすることができる。
【0011】
上記洗浄管24の下流はスラリータンク11の上方に導かれ、その他端部にはスラリータンクの内部で上下動したり、回転して噴出方向を変化したりする洗浄ノズル26を下端に取付けた下向きの複数の枝管25が設けてある。又、必要に応じてスラリータンクの上壁にある投入口の周辺や、投入口の蓋11′に洗浄ノズルを設けても構わない。
【0012】
前記スラリー供給管15の他端は流路切替え可能な第3三方弁V−3の下向き口に接続する。この第3三方弁の二つの横向き口の一方には散布ノズル17を先端に取付けた取付管16が接続し、他方の横向き口にはスラリータンクの内部上方に連通した循環管18が接続する。この第3三方弁V−3は、図示の矢印のように流路を切替えてスラリー供給管15と取付管16とを連通したり、スラリー供給管15と循環管18とを連通したりすることができる。
【0013】
上記各弁V−1、V−2、V−3、V−4、V−5、ポンプP1、P2、攪拌機Aはいずれも油圧で操作される。そして、三方弁V−1、V−2、V−3は三方向のうち、二方向を連通状態にするために流路を切替える弁である。
【0014】
薬剤散布装置10は、散布すべき薬剤スラリーを入れたスラリータンク11、抜出管12、第1三方弁V−1、途中にスラリーポンプP1が設けられたスラリー導管14、第2三方弁V−2、連絡管23、スラリー供給管15、第3三方弁V−3、取付管16、散布ノズル17とからなり、第1三方弁により抜出管12とスラリー導管14とを連通状態、第2三方弁によりスラリー導管14と連絡管23を連通状態にし、スラリー供給管15の途中の開閉弁V−4を開にし、第3三方弁によりスラリー供給管15と散布ノズルの取付管16とを連通状態にし、スラリーポンプP1を正転することによりスラリータンク内の薬剤スラリーを散布ノズル17から散布できる。尚、スラリー導管14、連絡管23を流れたスラリーは逆止弁V−6で阻止されて洗浄水取出管22には流入できず、スラリー供給管15に流入する(スラリー散布工程)。
【0015】
又、洗浄手段20は、洗浄水タンク21、洗浄水取出管22、連絡管23、第2三方弁V−2までが共通で、その後、洗浄管24、枝管25、洗浄ノズル26からなるスラリータンク洗浄用と、上記第2三方弁V−2の後、スラリー導管14、第1三方弁V−1、抜出管12からなるスラリーポンプ吸込側洗浄用の二手と、洗浄水タンク21、洗浄水取出管22、スラリー供給管15、第3三方弁V−3までが共通で、その後、取付管16からなるスラリーポンプ吐出側、散布ノズル洗浄用と、上記三方弁V−3の後、循環管18からなるスラリーポンプ吐出側、循環管洗浄用の二手とからなる。
【0016】
前記スラリータンク洗浄用の洗浄手段でスラリータンクを洗浄するには、第2三方弁V−2を切替えて連絡管23と洗浄管24とを連通状態にし、スラリー供給管15の開閉弁V−4を閉にして洗浄水が開閉弁V−4から先にスラリー供給管に浸入するのを停め、洗浄水ポンプP2をONにして行う。これにより洗浄水タンク内の洗浄水(清水)は洗浄水取出管22、逆止弁V−6、連絡管23、洗浄管24、枝管25を経てスラリータンク内の洗浄ノズル26からタンク内に噴出し、スラリータンクの内部を洗浄する。このときスラリータンクの抜出管12に取付けた第1三方弁V−1はそのまゝなので抜出管12とスラリー導管14が連通状態になっている。従って、スラリータンク内の液は抜出管12からスラリー導管14を通ってスラリーポンプP1に流れて行き、スラリーポンプP1が逆流を防ぐ構造であればスラリーポンプP1で、又、スラリーポンプがそのような構造でなくても連絡管23と洗浄管24とを連通状態にした第2三方弁V−2で行き止まる(スラリータンク洗浄工程)。尚、第3三方弁はこの工程に関係ないので流路切替えはどちらでもよい。又、この工程中、洗浄ノズル26はタンク11内で上下動や、回転することにより、スラリータンク内が清浄にされる。
【0017】
前記スラリーポンプ吸込側洗浄用の洗浄手段で洗浄を行うには、前記開閉弁V−4を閉にし、第2三方弁V−2を切替えて連絡管23とスラリー導管14とを連通状態にし、第1三方弁V−1によりスラリー導管14と抜出管12とを連通状態にし、洗浄水ポンプP2をON、スラリーポンプP1を逆転ONにする。これにより洗浄水タンク内の洗浄水は洗浄水ポンプで洗浄水取出管22から開閉弁V−4の閉でスラリー供給管15には流入せず、連絡管23からスラリー導管14に流入し、逆転するスラリーポンプP1により第1三方弁V−1から抜出管12を通ってスラリータンク11に流入する(スラリーポンプ吸込側洗浄工程)。尚、第3三方弁はこの工程に関係ないので流路切替えはどちらでもよい。
【0018】
前記スラリーポンプ吐出側、散布ノズル洗浄用の洗浄手段で洗浄を行うには、スラリーポンプP1はOFF、第1三方弁V−1は切替えて抜出管12と排出管13とを連通状態にし、第2三方弁V−2により連絡管23とスラリー導管14とを連通状態にし、開閉弁V−4は開、第3三方弁V−3によりスラリー供給管15と取付管16とを連通状態にし、洗浄水ポンプP2をONにする。これにより洗浄水タンク内の洗浄水は洗浄水ポンプP2の運転で洗浄水取出管22の逆止弁V−6を通ってスラリー供給管15に流入し、第3三方弁V−3によって取付管16に流入し、散布ノズル17から噴出する。従って、スラリー供給管15、取付管16、散布ノズル17を洗浄水で洗浄できる(スラリーポンプ吐出側、散布ノズル洗浄工程)。このとき、逆止弁V−6を通過した一部の洗浄水は連絡管23から第2三方弁V−2を通りスラリー導管14、スラリーポンプP1に逆流するが、この洗浄水はスラリーポンプP1が逆流を防ぐ構造であればスラリーポンプP1で、スラリーポンプがそのような構造でなくても抜出管12と排出管13を連通状態にした第1三方弁V−1で行き止まる。
【0019】
又、前記スラリーポンプ吐出側、循環管洗浄用の洗浄手段で洗浄を行うには、スラリーポンプP1をOFF、第1三方弁V−1は抜出管12とスラリー導管14とを連通状態、第2三方弁V−2もスラリー導管14と連絡管23とを連通状態、第3三方弁V−3はスラリー供給管15と循環管18とを連通状態、開閉弁V−4は開にし、洗浄水ポンプP2をONにする。これにより洗浄水タンクの洗浄水は洗浄水取出管22、スラリー供給管15、循環管18を流れてスラリータンク11に流入し、スラリー供給管15、循環管18を洗浄することができる(スラリーポンプ吐出側、循環管洗浄工程)。このとき、第1三方弁V−1により抜出管12とスラリー導管14とは連通状態にあるので、スラリータンク内のスラリーは抜出管12からスラリー導管14に流入してスラリーポンプに向かって流れ、同時に第2三方弁V−2により連絡管23とスラリー導管14は連通状態にあるので、洗浄水取出管22の逆止弁V−6を通過した洗浄水の一部は連絡管23からスラリー導管14に流入するが、これらの抜出管12からスラリー導管14に流入したスラリーや、連絡管23からスラリー導管14に流入した洗浄水は配管を満たす状態になる。
【0020】
上記したように洗浄水ポンプのON、スラリーポンプの逆転ON、第1、第2、第3各三方弁の流路の切替え、開閉弁V−4の開閉を制御し、洗浄手段によって薬剤散布手段を洗浄水で洗浄し、薬剤散布手段に残溜するスラリーを除去してスラリーの固化による閉塞を防止できる。
【0021】
図示の装置による薬剤散布までの工程と、散布後の工程を概略説明する。尚、攪拌機は第1工程の水張り、最終工程の洗浄終了を除き、常時、回転させておく。又、スラリーポンプP1の排水管の開閉弁V−5はスラリータンクブロー工程のときのみ開で、他の工程では閉である。
【0022】
第1工程(スラリータンク水張り)
スラリータンク11内に清水を所定のレベルまで導入する。このときスラリーポンプP1、洗浄水ポンプP2はともにOFF、第1三方弁V−1は抜出管12とスラリー導入管14とを連通し、開閉弁V−4は閉であり、第2三方弁V−2、第3三方弁V−3はこの工程に関係ないので流路切替えはどちらでもよい。
【0023】
第2工程(薬品投入)
スラリータンクの上壁にある投入口の蓋11′を開き、タンクの内部に薬品を、内部の水量に応じて所定量投入する。このときスラリーポンプP1はON、洗浄水ポンプP2はOFF、第1三方弁は抜出管12とスラリー導管14とを連通し、第2三方弁はスラリー導管14と連絡管23とを連通し、第3三方弁はスラリー供給管15と循環管18とを連通し、開閉弁V−4は開にする。
【0024】
第3工程(高速攪拌、循環)
上記第2工程をそのまゝ例えば5分間続ける。これによりスラリータンク内の水と薬品は攪拌翼で混合され、抜出管12、スラリー導管14、連絡管23、スラリー供給管15、循環管18を流れてスラリータンクに戻り、循環することによりスラリー固化(固着)防止を図っている。
【0025】
第4工程
段落0019で述べたスラリーポンプ吐出側、循環管洗浄工程の第1回目を行う。このとき、スラリータンクには洗浄廃水が入り、タンク内のスラリーと混合するが、時間、水量が少なく、スラリー濃度にほとんど影響を与えないため、そのまゝ混合され、散布される。
【0026】
第5工程
段落0014で述べたスラリー散布工程を行う。
【0027】
第6工程(スラリータンク内の残スラリーブロー)
第1三方弁V−1は抜出管12と排出管13を連通状態にしてスラリータンク内の残スラリーを排出管13から外に排出する。このときスラリーポンプP1の排水管の開閉弁V−5を開にする。その理由はスラリーポンプ内に薬液が溜まり、固化(固着)することを防ぐためである。尚、このとき第2三方弁、第3三方弁、開閉弁V−4はこの工程に関係ないので流路切替えや、開閉はどちらでもよい。又、スラリーポンプP1、洗浄水ポンプP2はともにOFFにしておく。
【0028】
第7工程
段落0016で述べたスラリータンク洗浄工程の第1回目を行う。
【0029】
第8工程
段落0017で述べたスラリーポンプ吸込側洗浄工程の第1回目を行う。
【0030】
第9工程
段落0027で述べたのと同じスラリータンクブロー工程の第1回目を行う。
【0031】
第10工程
段落0018で述べたスラリーポンプ吐出側、散布ノズル洗浄工程を行う。
【0032】
第11工程
段落0016で述べたスラリータンク洗浄工程の第2回目を行う。
【0033】
第12工程
段落0027で述べたスラリータンクブロー工程の第2回目を行う。
【0034】
第13工程
段落0016で述べたスラリータンク洗浄工程の第3回目を行う。
【0035】
第14工程
段落0019で述べたスラリーポンプ吐出側、循環管洗浄工程の第2回目を行う。段落0019では、第3三方弁V−3はスラリー供給管15と循環管18とを連通状態にするとしたが、この第14工程では第3三方弁V−3はスラリー供給管15と取付管16とを連通状態にして、散布ノズル17から噴出させるようにして使用しても構わない。
【0036】
第15工程
段落0017で述べたスラリーポンプ吸込側洗浄工程の第2回目を行う。
【0037】
第16工程
段落0027で述べたのと同じスラリータンクブロー工程の第3回目を行う。
【0038】
第17工程(洗浄終了)
攪拌機を停め、スラリーポンプ、洗浄水ポンプP1,P2はともにOFF、第1三方弁V−1は抜出管12と排出管13とを連通状態、第2三方弁V−2は連絡管23と洗浄管24とを連通状態、開閉弁V−4を開、スラリーポンプの排水管の開閉弁V−5を開にする。尚、第3三方弁はこの工程に関係ないので流路切替えはどちらでもよい。これにより次回作業準備前迄は、系内を水抜き状態として凍結防止を図り、洗浄が終了する。
【0039】
運転席4の図示していない操作パネルには各種のスイッチ類があるので、そのスイッチのON、OFFによって上記工程を行うことができる。又、スラリー調整工程、洗浄工程はスラリータンクのそばで操作した方が作業しやすいので、上記工程のためのスイッチ類は、図示していないがスラリータンクのそばの制御盤に設けてある。上記第6工程から第16工程まではシーケンサー等を利用することにより自動で行うことができる。更に、一連の工程には直接関係ないものゝ、図示のように、スラリー供給管15の開閉弁V−4の手前の位置に圧力指示警報計PIAを設けて配管閉塞トラブルに対応したり、洗浄水タンク21に水位計を設けて洗浄水ポンプP2の空転トラブルに対応したりする安全対策を付加することが好ましい。尚、前述した各種の管の多くは耐圧ホースで構成されている。
【0040】
ボンネット5の上には低い支柱5′を複数本立て、その上に散布ノズル17の散布方向を制御する散布装置29の前後方向に細長い基礎フレーム30が水平に固定してある。そして、基礎フレーム30の前端部には短い連結管30′を上下方向に貫通して固定し、該管の下端には前記散布ノズルの取付管16が接続し、スラリーの散布時に取付管16から散布すべきスラリーが供給される。
【0041】
図3〜6に示したように、連結管30′の上端部には、該管の垂直軸心Y−Yを中心に回動できる第1スイーベルジョイント31が取付けてあり、その外周にはピニオン31aが設けてある。そして、基礎フレーム30上には流体圧シリンダとピストンとからなる旋回用アクチュエータ32を設置し、そのピストンの先端に取付けたラック32aが上記第1スイーベルジョイントのピニオン31aと噛合う。従って、旋回用アクチュエータのピストンを伸縮作動することにより第1スイーベルジョイント31は、縦軸心Y−Yを中心に、図5に示すように、例えば角度α1=160゜程度迄の範囲内で回動可能である。33はラック32aの進退を導き、且つ、ピニオン31aとの噛合いを保つため基礎フレームに設けたスライドガイドを示す。
【0042】
第1スイーベルジョイント31の上端部には旋回テーブル34を貫通して固定してある。第1スイーベルジョイント31の上端には上半部が水平方向に向いた第1直角エルボ35が取付けてある。この第1直角エルボ35の水平方向に向いた上半部の水平軸心X−Xは直立管の垂直軸心Y−Yと直交する。
【0043】
上記第1直角エルボ35の先端には上記水平軸心X−Xを中心に回動できる第2スイーベルジョイント36を取付け、この第2スイーベルジョイントには先端を前に向けた第2直角エルボ37を水平に固定してある。
【0044】
上記第2直角エルボ37の湾曲部には水平軸心X−Xに沿った固定軸38を設け、この軸38にはピニオン36aが固定してある。そして、旋回テーブル34上には流体圧シリンダとピストンからなる俯仰用アクチュエータ39を設置し、そのピストンの先端に取付けたラック39aが上記ピニオン36aと噛合う。従って、俯仰用アクチュエータ39のピストンを伸縮作動することにより第2スイベルジョイント36及び第2直角エルボ37は、水平軸心X−Xを中心に、図6に示すように、例えば角度α2=105゜程度迄の範囲内で回動可能である。そして、第2直角エルボの前に向いた先端には、前端に散布ノズル17を取付けた流体供給管40を連結してあるため、散布ノズル17は俯仰する。尚、39′はラック39aの進退を導き、且つピニオン36aとの噛合いを保つため旋回テーブル34に設けたスライドガイドである。
【0045】
以上で明らかなように、基礎フレーム30上に設置した旋回用アクチュエータ32のピストンを伸縮作動することによって、図5に示すように第1スイーベルジョイント31を介して垂直軸心Y−Yを中心に旋回テーブル34が水平に旋回し、散布ノズル17の向きを首振り式に変化させることができると共に、旋回テーブル34上に設置した俯仰用アクチュエータ39のピストンを伸縮作動することによって第2スイーベルジョイント36を介して図6に示すように水平軸心X−Xを中心に第2直角エルボ37、流体供給管40と一体に散布ノズル17を俯仰させ、散布されるスラリーの届く位置を遠近に変化させることができる。散布ノズルが散布するスラリーの水平な散布領域を垂直軸心Y−Yを中心にどの程度にするか、又、同じく水平軸心X−Xを中心に散布ノズルを俯仰させてスラリーをどこに届かせるかは旋回用アクチュエータ32と俯仰用アクチュエータ39の各ピストンを、散布すべき現場の状況に応じ、どの程度、伸縮作動するか適切に定めればよい。
【0046】
散布ノズル17には棒状の直線散布と、前向きの扁平な扇形散布とに切換えることができるものを使用している。棒状の直線散布と、円錐形散布とに切換えることができる散布ノズルは従来からあるが、これによると円錐形散布の場合、中心に沿った流体の散布量は厚く、中心から両側に離れるにつれ流体の散布量は薄くなるのに対し、扁平な扇形散布の場合は中心に沿った流体の散布量の厚さも、中心から両側に離れた位置での流体の散布量の厚さもほゞ一定に保つことができ、扇形の散布領域内での散布量の厚さの厚薄を無くせるからである。
【0047】
この散布ノズル17は、図7に示すように、前向きに直径を縮小したテーパ外面41を有する前半部aと、前半部の後から一体に延長する円筒形の後半部bとからなるノズル本体17′を備えている。前半部aの前端は垂直面で、その前端から後に向かって後半部の前端まで直径方向に形成されたコ形のスリット43を有し、このスリット43により前半部aには該スリットで隔てられた二つの対向片42,42が形成されている。又、後半部bは前端が上記スリット43の後端に開口した流体供給孔44を中心に貫通して有する。
【0048】
50はノズル本体の前半部のスリット43内に収容された例えばバネ鋼製のU形断面の弾性部材であり、その折返した端部50′はスリット43の後壁に対しネジなどで固定されている。そして、その2つの弾性片51,51はスリット43で隔てられたノズル本体の前半部の対向片42,42の相対向した面に沿っている。この弾性部材50の幅は、ノズル本体の前半部の垂直な前端面の直径にほゞ等しく、且つ各弾性片51,51の前端は対向片42,42の前端に位置する。尚、弾性部材の折返した端部50′はノズル本体の後半部の中心に貫通して設けられた流体供給孔44の前端をスリット43の内部に連通させる開口を有する。
【0049】
流体供給孔44の前端には、弾性部材50の折返した端部に形成された開口を通じノズル本体のスリット43の内部に短く突出するノズルチップ45が取付けてあり、このノズルチップ45には円筒形の弾性を有する散布チューブ46の後端部を嵌めて固定してある。この散布チューブの前端もノズル本体の前半部の垂直な前端面に位置する。
【0050】
55はノズル本体17′の外に前後方向に進退可能に嵌合したケーシング筒で、その内周にはノズル本体の前半部のテーパ外面41に対応したテーパ面56を内周に有する。従って、ケーシング筒55を最後退させると(図7、A′,B′参照)、ケーシング筒55の内周のテーパ面56はノズル本体の前半部のテーパ外面41の外に重なる。
【0051】
ノズル本体の前半部aのスリット43で隔てられた二つの対向片42,42の前端部には上記スリットとは直交した貫通孔が上下方向に設けられ、その各貫通孔にはスライドカム片47が摺動可能に支持されている。このスライドカム片47,47の相対向した内面48,48はU形断面の弾性部材50の折返した各弾性片51,51の外面に当接し、各弾性片51の弾力により互いに反対の方向に弾圧されている。従って、図7(A)に示すようにノズル本体17′に対してケーシング筒55を最前進させた状態では各スライドカム片47,47の外面49は各対向片のテーパ外面41から外に突出し、ケーシング筒55の内周のテーパ面56の後部に押付けられる。各スライドカム片47,47の外面49はケーシング筒の内周のテーパ面56に対応した曲面にしておくことが好ましい。
【0052】
ノズル本体17′に対してケーシング筒55を進退させるには、例えばノズル本体の後半部の円筒形の外周に雄ねじを形成し、ケーシング筒の後部内周に雌ねじを形成し、この雄ねじと雌ねじをねじ係合し、ノズル本体に対してケーシング筒を正逆に手で回動して進退させてもよいが、図示の実施形態ではノズル本体の後半部の外周に軸方向の溝53を設け、ケーシング筒の後部に半径方向にねじ込んだねじ57の内端部を上記溝53に係合させ、ねじ57が軸方向の溝53の前端と後端に当接する範囲でケーシング筒を進退させるようにしてある。
【0053】
従って、例えば図3,4に示すように、ノズル本体の流体供給孔44の後端部に接続した流体供給管40を第2直角エルボ37の前向き端部に連結し、この第2直角エルボに流体圧シリンダ61を固定し、その前端から突出して伸縮するピストン62をケーシング筒55に連結し、このシリンダ61とピストン62とで散布ノズルの散布状況を変化させる遠隔操作手段60とし、これによって上記軸方向の溝53の前端と後端にねじ57が当接する範囲内でケーシング筒を遠隔的に進退させて任意の位置に停め、棒状散布、所定の扇形角での扇形散布が行えるようにする。
【0054】
つまり、図3(B)の実線及び図7(A)、(B)、(C)ではピストン62はシリンダから伸長し、ケーシング筒55をノズル本体に対し最前進状態にしている。これにより図7(A)、(B)、(C)に示すように弾性部材の折返した2つの弾性片51,51はスライドカム片47,47を反対方向に弾圧し、両カム片47,47の外面49,49をケーシング筒55の内周のテーパ面56の後部に押付ける。このため弾性片51,51はスリット43の内部で開き、散布チューブ46は弾性で円筒形の状態を保つ(図7c参照)。従って、流体供給管40から散布チューブ46に加圧して供給されるスラリーは散布チューブ前端の口径で決まるが、好ましくは、直径約5〜20mmの直線状ないし棒状に散布チューブの前端から散布される。
【0055】
これに対して、図3(B)の破線、及び図7(A′)、(B′)、(C′)で示したように、遠隔操作手段60でケーシング筒55を最後退状態にすると、前述したようにケーシング筒の内周のテーパ面56はノズル本体の前半部のテーパ外面41の外に重なる。これによりスライドカム片47,47は弾性部材50の各弾性片51の付勢に抗してケーシング筒の内周のテーパ面56で半径方向内向きに押され、その各内面48は両弾性片51,51を相対向して内向きに圧迫し、弾性の散布チューブ46を図7(C′)に示すように扁平に変形する。従って、散布チューブの前端から散布されるスラリーは、図3(B)の破線、図7(B′)に示すように前向きの扇形で、且つ図7(A′)に示すように扁平になる。図7(B′)の扇形の最大の扇形の角度αや厚さtは散布チューブの太さ、材質、散布ポンプ等の流体供給手段の能力等の諸条件により変動するが、好ましい最大の扇形の角度αは約100゜、厚さtは約5〜10mmである。
【0056】
従って、遠隔操作手段60でケーシング筒55を最前進状態から後退させる位置に応じて散布チューブ46が弾性片51,51により圧迫されて扁平になる程度は変化し、散布チューブの前端から散布されるスラリーの扇形の角度、及び扁平の厚さを調整できるので、散布目的に応じてケーシング筒の後退量を調節すればよい。
【0057】
弾性部材50の各弾性片51,51の前から見た断面形状は平行な直線形状ではなく、図7(C,C′)に示したように相対向した放物線にすることが散布領域両端での対象物濃度の均一化が図られるため、好ましい。
【0058】
又、ノズル本体の後半部bの中心に開設された流体供給孔は前端部44aに対して後部44bを大径にし、前端部44aと後部44bとの境界の段部44′も放物線の断面形状にすると、乱流発生防止が図られるため、ケーシング筒を最前進状態にして直線状に散布するときの指向性が向上し、好ましい。
【0059】
又、ケーシング筒55には洗浄液の注入口58を設け、こゝから水や洗浄薬液を注入することによりケーシング筒の内面と、ノズル本体の外面とを洗浄し、散布すべき流体によってケーシング筒とノズル本体とが固着するのを防止する。尚、洗浄廃水はケーシング筒の前端から排出される。
【0060】
上記洗浄効果の向上と、スライドカム片47,47のスライドをスムースに行わせるため、ノズル本体の前半部の各対向片42,42の前端部に設けられたスライドカム片がスライドする貫通孔には、該孔よりも幅が狭い前端開放部54,54を形成しておくことが好ましい。
【0061】
散布ノズルによる流体散布時、推力が発生するが、水平方向の旋回を油圧式の旋回用アクチュエータ32で制御し、垂直方向の俯仰を油圧式の俯仰用アクチュエータ39で制御し、後述の反力防止コントロール弁を使用することにより反力を防止し、散布ノズルの向きの変動を防ぐことができる。
【0062】
更に、図3に示すように、旋回用アクチュエータ32のピストンを伸縮作動するためそのシリンダに接続した給排用の2つのポート32b、及び俯仰用アクチュエータ39のピストンを伸縮作動するため、そのシリンダに接続した給排用の2つのポート39bは、図3に示すように前後−左右の4方向ジョイスティックバルブ63を介して流体供給源、例えば油圧ポンプと、反力防止コントロール弁V1を経て油槽に接続することが好ましい。
【0063】
上記のようにすることにより、上記バルブ63の操作レバー63′を直立した上向きの中立状態から手動で左右に傾けることにより旋回用アクチュエータのピストンを伸縮作動し、旋回テーブル34を左右に旋回させることができる。又、その操作レバー63′を直立した上向きの中立状態から手動で前後に傾けることにより俯仰用アクチュエータのピストンを伸縮作動し、散布ノズル17を俯仰させることができる。そのほか、操作レバー63′を斜めに傾けることにより旋回と俯仰とを合成した方向に散布ノズル17を向けることができる。
【0064】
尚、旋回用アクチュエータ32と、俯仰用アクチュエータ39の油圧シリンダのロッド側とエンド側との面積差によるピストンの伸縮速度を、各アクチュエータの給排用の各ポート32b、39bに油圧流量コントロールバルブV2を設け、各ピストンの伸縮を等速で行い、操作性を非常に高めることができる。
【0065】
同様に、遠隔制御手段60のピストン62を進退させるため、そのシリンダ61に接続した給排用の2つのポート60bを前後2方向のジョイスティックバルブ64を介して図3に示すように流体供給源、例えば油圧ポンプと、油槽に接続し、上記バルブの操作レバー64′を、上向きの中立位置に保つことによりピストン62はシリンダ61から伸長してケーシング筒55を前進状態に保ち、散布ノズルに棒状散布を行わせる。上向きの中立位置から操作レバー64′を後に傾けるにつれケーシング筒は逐次、後退し、散布ノズルは次第に扇形角の大きな扇形散布を行う。このシリンダ61のロッド側とエンド側との面積差によるピストンの伸縮速度を、このシリンダの給排用ポート60bにも油圧流量コントロールバルブV2を設け、ピストン62の伸縮を等速で行うことができ、操作性を高めることができる。尚、前述したジョイスティックバルブ63、64は運転席に設置すればよい。
【0066】
散布ノズル17に棒状散布を行わせるか、扇形散布を行わせるかはスラリーを散布する現場の状況に応じて定め、散布ノズルを俯仰してスラリーの到達地点を例えば遠方にし、その状態で散布ノズルを時計方向に旋回させてスラリーの1回目の散布を行い、次にはスラリーの到達地点を少し近くし、散布ノズルを反時計方向に旋回させてスラリーの2回目の散布を行い、こうしてスラリーの到達地点を次第に近付けながら散布ノズルの旋回を繰返すことによって(勿論、スラリー到達地点は近くから次第に遠方にしてもよいし、散布ノズルの旋回は時計方向と反時計方向に交互に変えず、時計方向、又は反時計方向のどちらか一方だけでもよい)、図8に示したように連結管30′のY−Y軸心を中心にした扇形領域S1にスラリーを散布することができる。そうしたら、走行部1に対して搭載部3を水平に矢印方向に旋回し、上記扇形領域S1のそばにスラリーを散布して別の扇形領域S2を少し宛、重ならせて形成でき、これを繰返すことによって走行部1を余り移動せずに扇形の散布領域S1,S2,S3を近接して次々に幾つも形成できる。
【0067】
搭載部3上には、ボンネット5と一方の洗浄水タンク21との間にクレーン6を設置し、スラリータンク11の蓋11′を外し、タンク内に供給するスラリー用薬剤の容器を上記クレーンによってタンクの供給口の上に吊上げ、薬剤を容易にスラリータンク内に投入できるようにすることが好ましい。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、走行部と、走行部上に支持された搭載部とを備えた自走式車輌の上記搭載部にスラリーの散布方向を制御する制御装置を備えた薬剤散布装置と、上記薬剤散布装置に供給するスラリーの攪拌調整装置と、を設けたことを特徴とする薬剤散布車であって、前記薬剤散布装置は、前記スラリーの攪拌調整装置としてのスラリータンクと散布ノズルとを接続する管路に、前記スラリータンク側から順にスラリーポンプ、開閉弁を設けた薬剤散布手段と、前記スラリーポンプと前記開閉弁との間の前記管路に一端が接続され、他端が洗浄水タンクに接続された洗浄水取出管に、洗浄水ポンプを設けた前記薬剤散布手段を洗浄する洗浄手段と、この洗浄手段、前記スラリーポンプおよび前記開閉弁を制御して前記管路と前記洗浄水取出管との接続部分より上流側の前記管路と下流側の前記管路とを前記洗浄手段で洗浄する制御手段を設けたので、搭載部に設置した薬剤の攪拌調整装置としてのスラリータンクで散布すべき薬剤スラリーを調整し、そのスラリーを、自走式車輌を走行しながら、或いは停止したまゝで、散布方向を制御可能な薬剤散布装置を介して散布ノズルから散布する。そして、散布が終了したら搭載している洗浄手段により上記薬剤散布装置と薬剤スラリーの攪拌調整装置とを洗浄水で洗浄し、残溜している薬剤スラリーを外に排出、除去し、薬剤散布装置と薬剤スラリーの攪拌調整装置としてのスラリータンクとが固まった薬剤スラリーで目詰まりして機能しなくなるのを防止できる。
さらに、前記洗浄手段は、前記管路と前記洗浄水取出管との接続部分と前記スラリーポンプとの間の前記管路に設けた三方弁と、この三方弁の残りの口に一端が接続され、洗浄ノズルが他端側に接続された洗浄管とを備え、前記制御手段は前記洗浄手段、前記スラリーポンプおよび前記開閉弁を制御して前記スラリータンクをも前記洗浄手段で洗浄するので、スラリータンク内に薬剤が溜まり、固化(固着)するのを防ぐことができる。
又、走行部に対して搭載部を旋回可能にすることにより、走行部で余り移動せず、搭載部を旋回してはスラリーの散布領域を近接して幾つも形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施形態の薬剤散布車の左側面図、(B)は同上の右側面図、(C)は同上の後面図。
【図2】図1の薬剤散布車の薬剤散布装置と洗浄手段の説明図。
【図3】(A)は散布ノズルの散布方向制御装置の側面図、(B)は同上の平面図、(C)は前面図。
【図4】図3の散布ノズルの散布方向制御装置の斜視図。
【図5】図3の散布ノズルの散布方向制御装置の旋回状態の説明図。
【図6】図3の散布ノズルの散布方向制御装置の俯仰状態の説明図。
【図7】(A)は図3の散布ノズルの棒状散布状態の縦断側面図、(B)は同上の横断平面図、(C)は(A)の前面図、(A′)は扇形散布状態の縦断側面図、(B′)は同上の横断平面図、(C′)は(A′)の前面図。
【図8】走行部に対して搭載部を旋回し、スラリーの散布領域を一部宛、重ならせて形成している状態の平面図。
【符号の説明】
1 走行部
3 搭載部
10 薬剤散布装置
11 スラリータンク(薬剤スラリーの攪拌調整装置)
17 散布ノズル
20 洗浄手段
21 洗浄水タンク
29 散布ノズルの散布方向制御装置

Claims (3)

  1. 走行部と、走行部上に支持された搭載部とを備えた自走式車輌の上記搭載部にスラリーの散布方向を制御する制御装置を備えた薬剤散布装置と、上記薬剤散布装置に供給するスラリーの攪拌調整装置と、を設けたことを特徴とする薬剤散布車であって、
    前記薬剤散布装置は、前記スラリーの攪拌調整装置としてのスラリータンクと散布ノズルとを接続する管路に、前記スラリータンク側から順にスラリーポンプ、開閉弁を設けた薬剤散布手段と、
    前記スラリーポンプと前記開閉弁との間の前記管路に一端が接続され、他端が洗浄水タンクに接続された洗浄水取出管に、洗浄水ポンプを設けた前記薬剤散布手段を洗浄する洗浄手段と、
    この洗浄手段、前記スラリーポンプおよび前記開閉弁を制御して前記管路と前記洗浄水取出管との接続部分より上流側の前記管路と下流側の前記管路とを前記洗浄手段で洗浄する制御手段とを備えていることを特徴とする薬剤散布車。
  2. 請求項1に記載の薬剤散布車において、前記洗浄手段は、前記管路と前記洗浄水取出管との接続部分と前記スラリーポンプとの間の前記管路に設けた三方弁と、この三方弁の残りの口に一端が接続され、前記スラリータンクを洗浄する洗浄ノズルが他端側に接続された洗浄管とを備え、
    前記制御手段は前記洗浄手段、前記スラリーポンプおよび前記開閉弁を制御して前記スラリータンクをも前記洗浄手段で洗浄することを特徴とする薬剤散布車。
  3. 請求項1又は2に記載の薬剤散布車において、搭載部は走行部に対して旋回可能に設けられていることを特徴とする薬剤散布車。
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