JP4300624B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空調運転と冷房サイクルによるドライ運転とを行う空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気調和機としては、圧縮機,四路弁,室外熱交換器,第1減圧器,第1室内熱交換器,第2減圧器,室内熱交換器を環状に接続して構成された冷媒回路を備え、冷房サイクルで再熱ドライ運転を行うものがある。上記構成の空気調和機では、圧縮機から吐出された高圧冷媒は、室外熱交換器,全開状態の第1減圧器,第1室内熱交換器,減圧状態の第2減圧器,第2室内熱交換器を循環して、冷媒が凝縮される第1室内熱交換器で室内空気を加熱する一方、冷媒が蒸発する第2室内熱交換器で室内空気を除湿,冷却することによって、室内温度を下げることなく除湿を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記空気調和機では、再熱ドライ運転の場合、冷房運転または暖房運転で室内温度を目標設定温度に近づけてから、再熱ドライ運転に切り換える制御方法が考えられるが、真夏や真冬の空調負荷が大きい時期は、再熱ドライ運転だけでは室内温度を目標設定温度に保つことが困難なため、再熱ドライ運転と冷房運転との間または再熱ドライ運転と暖房運転との間で運転モードが煩雑に切り換わり、快適性が損なわれるという欠点がある。
【0004】
そこで、この発明の目的は、ドライ運転時に運転モードが煩雑に切り換わるのを防ぎ、快適性を向上できる空気調和機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の空気調和機は、
圧縮機,室外熱交換器,第1減圧器,第1室内熱交換器,第2減圧器および第2室内熱交換器とを環状に接続して構成された冷媒回路と、空調運転と冷房サイクルによるドライ運転とを切り換える運転モード切換部とを備えた空気調和機であって、
上記運転モード切換部は、ドライ運転が設定されている運転モードにおいて、冷房運転と暖房運転とドライ運転を切り換えて、室内温度が目標設定温度に基づく室内温度ゾーン内になるようにすると共に、
上記ドライ運転が設定されているモードにおいて、冷房運転からドライ運転に切り換える場合、上記目標設定温度よりも上記室内温度が所定温度低くなると、上記運転モード切換部に対してドライ運転を許可する第1許可部と、暖房運転からドライ運転に切り換える場合、上記目標設定温度よりも上記室内温度が所定温度高くなると、上記運転モード切換部に対してドライ運転を許可する第2許可部のうちの少なくとも一方を備えたことを特徴としている。
【0006】
上記請求項1の空気調和機によれば、冷房運転時、第1減圧器を絞る一方、第2減圧器を全開にし、上記圧縮機から吐出された高圧冷媒は、室外熱交換器で凝縮して、第1減圧器で減圧された後、第1,第2室内熱交換器で蒸発して、第1,第2室内熱交換器で室内空気を冷やす。そして、冷房運転からドライ運転に切り換える場合、冷房運転で目標設定温度よりも室内温度が所定温度低くなるまで室内空気を十分に冷やしてから上記第1許可部により上記運転モード切換部に対してドライ運転を許可する。そうして、冷房運転からドライ運転に切り換え、第1減圧器を全開にする一方、第2減圧器を絞り、圧縮機から吐出された高圧冷媒は、室外熱交換器,第1減圧器を通って第1室内熱交換器で凝縮して、凝縮した冷媒は、第2減圧器で減圧された後、第2室内熱交換器で蒸発して、第1室内熱交換器で室内空気を暖めると共に、第2室内熱交換器で室内空気の除湿と冷却を行う。また、暖房運転からドライ運転に切り換える場合、暖房運転で目標設定温度よりも室内温度を所定温度高くなるまで室内空気を十分に暖めてから上記第2許可部により運転モード切換部に対してドライ運転を許可して、暖房運転からドライ運転に切り換える。このように、冷房(または暖房)運転によって室内空気を十分に冷やす(または暖める)ことによって、ドライ運転に切り換わってもすぐに冷房(または暖房)運転に切り換わらない。したがって、ドライ運転と冷房運転との間またはドライ運転と暖房運転との間で運転モードが煩雑に切り換わるのを防いで、快適性を向上できる。なお、この発明の空気調和機は、第1許可部と第2許可部のうちのいずれか一方のみを備えたものでもよい。
【0007】
また、請求項2の空気調和機は、
圧縮機,室外熱交換器,第1減圧器,第1室内熱交換器,第2減圧器および第2室内熱交換器とを環状に接続して構成された冷媒回路を備え、空調運転と冷房サイクルによるドライ運転とを行う空気調和機であって、
ドライ運転が設定されている運転モードにおいて、上記空調運転の冷房運転または暖房運転と上記ドライ運転を切り換えて、室内温度が目標設定温度に基づく室内温度ゾーン内になるようにすると共に、
空調負荷が所定値よりも大きい空調運転においてドライ運転の指令があると、その指令から所定時間経過した後に、空調運転からドライ運転に切り換える一方、空調負荷が上記所定値よりも小さい空調運転においてドライ運転の指令があると、すぐに空調運転からドライ運転に切り換える運転モード切換部を備えたことを特徴としている。
【0008】
上記請求項2の空気調和機によれば、冷房(または暖房)運転時、空調負荷が所定値よりも大きいと、ドライ運転の指令があってもすぐに切り換えず、その指令から所定時間経過した後、すなわち、冷房運転で室内空気を十分に冷やしてから上記運転モード切換部はドライ運転に切り換える。一方、空調負荷が所定値よりも小さいと、運転モード切換部はドライ運転の指令ですぐに冷房(または暖房)運転からドライ運転に切り換える。このように、冷房(または暖房)運転において空調負荷が所定値よりも大きいときは室内空気を十分に冷やして(または暖めて)からドライ運転に切り換えることによって、ドライ運転に切り換わっても、すぐに冷房(または暖房)運転に切り換わらない。したがって、ドライ運転と冷房運転との間またはドライ運転と暖房運転との間で運転モードが煩雑に切り換わるのを防いで、快適性を向上できる。なお、この発明の空気調和機は、冷房運転または暖房運転のうちのいずれか一方のみを行うものでもよい。
【0009】
また、請求項3の空気調和機は、請求項2の空気調和機において、外気温度に基づいて上記所定時間を算出する時間算出部を備えたことを特徴としている。
【0010】
上記請求項3の空気調和機によれば、冷房運転からドライ運転に切り換える場合、外気温度が高いほど空調負荷が大きくなるので、外気温度が高いほど上記時間算出部により算出される所定時間を長くして、ドライ運転に切り換えるまでの冷房運転の時間を長くする一方、暖房運転からドライ運転に切り換える場合、外気温度が低いほど空調負荷が大きくなるので、外気温度が低いほど上記所定時間を長くして、ドライ運転に切り換えるまでの暖房運転の時間を長くする。このようにして、空調運転からドライ運転に切り換えるときに、空調負荷の大小に応じた最適な所定時間で空調運転を遅延させた後、ドライ運転に切り換えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の空気調和機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0012】
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態の空気調和機の回路図を示しており、1は圧縮機、2は上記圧縮機1の吐出側に一端が接続された四路弁、3は上記四路弁2の他端に一端が接続された室外熱交換器、4は上記室外熱交換器3の他端に一端が接続された第1減圧器としての電動膨張弁、5は上記電動膨張弁4の他端に一端が接続された第1室内熱交換器、6は上記第1室内熱交換器5の他端に一端が接続された第2減圧器としての室内用電動膨張弁、7は上記室内用電動膨張弁6の他端に一端が接続された室内熱交換器、8は上記室内熱交換器7の他端に四路弁2を介して一端が接続され、他端が圧縮機1の吸入側に接続されたアキュムレータである。上記圧縮機1,四路弁2,室外熱交換器3,電動膨張弁4,第1室内熱交換器5,室内用電動膨張弁6,室内熱交換器7およびアキュムレータ8で冷媒回路を構成している。また、上記空気調和機は、圧縮機1,四路弁2等を制御する制御装置10を備えている。上記制御装置10は、入出力回路やマイクロコンピュータ等からなり、運転モードを切り換える運転モード切換部10aと、上記運転モード切換部10aに対して冷房運転からドライ運転への切り換えを許可する第1許可部10bと、上記運転モード切換部10aに対して暖房運転からドライ運転への切り換えを許可する第2許可部10cとを有している。
【0013】
上記構成の空気調和機において、冷房運転では、四路弁2を実線の切換位置に切り換えて、電動膨張弁4を所定開度に絞り、室内用電動膨張弁6を全開にして、圧縮機1を起動する。そして、上記圧縮機1から吐出された高圧冷媒は、室外熱交換器3で凝縮した後、電動膨張弁4で減圧し、次に、減圧された低圧冷媒は、第1室内熱交換器5,第2室内熱交換器7で蒸発した後、四路弁2,アキュムレータ8を介して圧縮機1の吐出側に戻る。
【0014】
また、暖房運転では、四路弁2を点線の切換位置に切り換えて、電動膨張弁4を所定開度に絞り、室内用電動膨張弁6を全開にして、圧縮機1を起動する。そして、上記圧縮機1から吐出された高圧冷媒は、第1室内熱交換器5,第2室内熱交換器7で凝縮した後、電動膨張弁4で減圧し、次に、減圧された低圧冷媒は、室外熱交換器3で蒸発した後、四路弁2,アキュムレータ8を介して圧縮機1の吐出側に戻る。
【0015】
一方、冷房サイクルによる再熱ドライ運転では、四路弁2を実線の切換位置に切り換えて、電動膨張弁4を全開にし、室内用電動膨張弁6を絞り、圧縮機1を起動する。そして、上記圧縮機1から吐出された高圧冷媒は、室外熱交換器3と全開状態の電動膨張弁4とを介して第1室内熱交換器5に流れ、第1室内熱交換器5で凝縮した後、室内用電動膨張弁6で減圧し、次に、減圧された低圧冷媒は、第2室内熱交換器7で蒸発した後、四路弁2,アキュムレータ8を介して圧縮機1の吐出側に戻る。そうして、冷媒が凝縮される第1室内熱交換器で室内空気を加熱する一方、冷媒が蒸発する第2室内熱交換器で室内空気を除湿,冷却することによって、室内温度を下げることなく除湿を行う。
【0016】
図2は上記空気調和機の制御装置10の運転モードの切換制御の処理を説明するフローチャートである。
【0017】
図2において、ステップS1でリモートコントローラ(以下、リモコンという)設定の運転モードがドライか否かを判別して、リモコン設定の運転モードがドライであると判別すると、ステップS2に進む一方、リモコン設定の運転モードがドライでないと判別すると、ステップS1を繰り返す。
【0018】
次に、ステップS2で室内温度ゾーンがBか否かを判別して、室内温度ゾーンがBであると判別すると、ステップS3に進み、運転モードを再熱ドライに決定し、運転モード切換部10aに対して第1許可部10b(または第2許可部10c)冷房運転からドライ運転への切り換えを許可した後、ステップS1に戻る。
【0019】
一方、ステップS2で室内温度ゾーンがBでないと判別すると、ステップS4に進み、室内温度ゾーンがAか否を判別する。そして、ステップS4で室内温度ゾーンがAであると判別すると、ステップS5に進み、運転モードを冷房に決定する。一方、ステップS4で室内温度ゾーンがAでないと判別すると、すなわち、室内温度ゾーンがCであると判別すると、運転モードを暖房に決定する。
【0020】
上記室内温度ゾーンA,B,Cは、図3に示すように、室内温度上昇時と室内温度下降時で異なる。つまり、室内温度上昇時は、室内温度と目標設定温度との温度差△D(=室内温度−目標設定温度)がd3以下では室内温度ゾーンC(暖房)、△Dがd3〜d1では室内温度ゾーンB(再熱ドライ)、△Dがd1以上では室内温度ゾーンA(冷房)とする一方、室内温度下降時は、△Dがd2以上では室内温度ゾーンA(冷房)、△Dがd4〜d2では室内温度ゾーンB(再熱ドライ)、△Dがd3以下では室内温度ゾーンC(暖房)とするのである(ただし、d1>d2>d3>d4)。
【0021】
また、図4は上記空気調和機の外気温度ゾーンの決定方法を説明する図である。図4に示すように、外気温度上昇時は、外気温度がt3以下では外気温度ゾーンZ(冬期)、外気温度がt3〜t1では外気温度ゾーンY(中間期)、外気温度がt1以上では外気温度ゾーンX(夏期)とする一方、外気温度下降時は、外気温度がt2以上では外気温度ゾーンX(夏期)、外気温度がt2〜t3では外気温度ゾーンY(中間期)、外気温度がt4以下では外気温度ゾーンZ(冬期)とする。なお、上記外気温度ゾーンを決定する外気温度t1〜t4は、例えばt1を25℃、t2を24℃、t3を15℃、t4を14℃とする。
【0022】
図5は外気温度ゾーンX(夏期),Y(中間期),Z(冬期)における室内温度ゾーンA(冷房),B(再熱ドライ),C(暖房)の決定方法の一例を示している。
【0023】
[外気温度ゾーンX(夏期)]
図5に示すように、室内温度上昇時、温度差△D(=室内温度−目標設定温度)が−1℃以下では室内温度ゾーンC(暖房)、△Dが−1〜+2℃では室内温度ゾーンB(再熱ドライ)、△Dが+2℃以上では室内温度ゾーンA(冷房)とする一方、室内温度下降時、△Dが−1℃以上では室内温度ゾーンA(冷房)、△Dが−1〜−2℃では室内温度ゾーンB(再熱ドライ)、△Dが−2℃以下では室内温度ゾーンC(暖房)である。
【0024】
[外気温度ゾーンY(中間期)]
室内温度上昇時、温度差△D(=室内温度−目標設定温度)が−1℃以下では室内温度ゾーンC(暖房)、△Dが−1〜+2℃では室内温度ゾーンB(再熱ドライ)、△Dが+2℃以上では室内温度ゾーンA(冷房)とする一方、室内温度下降時、△Dが+1℃以上では室内温度ゾーンA(冷房)、△Dが+1〜−2℃では室内温度ゾーンB(再熱ドライ)、△Dが−2℃以下では室内温度ゾーンC(暖房)である。
【0025】
[外気温度ゾーンZ(冬期)]
室内温度上昇時、温度差△D(=室内温度−目標設定温度)が+1℃以下では室内温度ゾーンC(暖房)、△Dが+1〜+2℃では室内温度ゾーンB(再熱ドライ)、△Dが+2℃以上では室内温度ゾーンA(冷房)とする一方、室内温度下降時、△Dが+1℃以上では室内温度ゾーンA(冷房)、△Dが+1〜−2℃では室内温度ゾーンB(再熱ドライ)、△Dが−2℃以下では室内温度ゾーンC(暖房)である。
【0026】
このように、外気温度ゾーンY(中間期)に対して外気温度ゾーンX(夏期)では、室内温度下降時に室内温度ゾーンA(冷房)から室内温度ゾーンB(再熱ドライ)に切り換わるときの温度が−1℃と低くなっており、冷房運転から再熱ドライ運転に切り換わるときに冷房運転により室内空気を十分に冷やしている。また、外気温度ゾーンY(中間期)に対して外気温度ゾーンZ(冬期)では、室内温度上昇時に室内温度ゾーンC(暖房)から室内温度ゾーンB(再熱ドライ)に切り換わるときの温度が+1℃と高くなっており、暖房運転から再熱ドライ運転に切り換わるときに暖房運転により室内空気を十分に暖めている。したがって、再熱ドライ運転に切り換わっても、すぐには冷房(または暖房)運転に切り換わらないので、再熱ドライ運転と冷房(または暖房)運転との間で運転モードが煩雑に切り換わるのを防いで、快適性を向上できる。
【0027】
(第2実施形態)
図6はこの発明の第2実施形態の空気調和機の回路図を示しており、この空気調和機は、外気温度センサおよび制御装置を除いて第1実施形態の空気調和機と同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
【0028】
上記空気調和機は、外気温度を検出する外気温度センサ21と、入出力回路とマイクロコンピュータ等からなる制御装置20とを備えている。上記制御装置20は、運転モード切換部20aと、時間を算出する時間算出部20bと、空調運転から再熱ドライ運転への切り換えを遅延するためのタイマ20cとを備えている。
【0029】
図7は上記空気調和機の制御装置20の動作を説明するフローチャートを示している。以下、図7に従って上記制御装置20の運転モードの切換制御の処理について説明する。
【0030】
まず、ステップS11で室内温度ゾーンA→Bの変化があったか否かを判別して、室内温度ゾーンA→Bの変化が有ると判別すると、ステップS12に進む。一方、ステップS11で室内温度ゾーンA→Bの変化がないと判別すると、ステップS21に進み、室内温度ゾーンC→Bの変化が有るか否かを判別する。そして、ステップS21で室内温度ゾーンC→Bの変化が有ると判別すると、ステップS12に進む一方、室内温度ゾーンC→Bの変化がないと判別すると、ステップS11に戻る。
【0031】
次に、ステップS12で外気温度センサ21により外気温度を入力する。
【0032】
次に、ステップS13に進み、外気温度ゾーンがX(夏期)か否かを判別して、外気温度ゾーンがXであると判別すると、ステップS14に進み、タイマ値にtxをセットして、タイマ20cをスタートする。この外気温度ゾーンX(夏期)のタイマ値txは、図8に示すように、所定温度t2から外気温度が上がるに従って大きくなるように、
タイマ値 = A×外気温度+B (但し、A,Bは定数)
により設定され、所定の外気温度以上で最大値となる。
【0033】
次に、ステップS15に進み、タイマ20cがオーバーしたか否かを判別して、タイマ20cがオーバーしたと判別すると、ステップS16に進む一方、タイマ20cがオーバーしていないと判別すると、ステップS15を繰り返す。そして、ステップS16で運転モードを冷房から再熱ドライに変更して、ステップS11に戻る。
【0034】
また、ステップS13で外気温度ゾーンがXでないと判別すると、ステップS22に進み、外気温度ゾーンがY(中間期)か否かを判別する。そして、ステップS22で外気温度ゾーンがYであると判別すると、ステップS23に進み、運転モードを変更して、ステップS11に戻る。
【0035】
一方、ステップS22で外気温度ゾーンがYでないと判別すると、すなわち、外気温度ゾーンがZ(冬期)であると判別すると、ステップS24に進み、タイマ20cにtzをセットしてスタートする。この外気温度ゾーンZ(冬期)のタイマ値txは、図8に示すように、所定温度t1から外気温度が下がるに従って大きくなるように、
タイマ値 = C×外気温度+D (但し、C,Dは定数)
により設定され、所定の外気温度以下で最大値となる。
【0036】
次に、ステップS25でタイマ20cがオーバーしたか否かを判別して、タイマ20cがオーバーしたと判別すると、ステップS26に進む一方、タイマ20cがオーバーしていないと判別すると、ステップS25を繰り返す。そして、ステップS26で運転モードを暖房から再熱ドライに変更して、ステップS11に戻る。
【0037】
このように、冷房運転において、空調負荷が所定値よりも大きいとき、すなわち、外気温度が所定温度t2よりも高いとき、再熱ドライ運転への切り換えを所定時間遅らせて、冷房運転により室内空気を十分に冷やしてからドライ運転に切り換える。一方、暖房運転において、空調負荷が所定値よりも大きいとき、すなわち、外気温度が所定温度t1よりも低いとき、再熱ドライ運転への切り換えを所定時間遅らせて、暖房運転により室内空気を十分に暖めてからドライ運転に切り換える。そうすることによって、ドライ運転に切り換わっても、すぐに冷房(または暖房)運転に切り換わらないようにする。したがって、再熱ドライ運転と冷房運転との間または再熱ドライ運転と暖房運転との間で運転モードが煩雑に切り換わるのを防いで、快適性を向上できる。
【0038】
また、冷房運転からドライ運転に切り換える場合、外気温度が高いほど時間算出部20bにより算出される所定時間を長くして、ドライ運転に切り換えるまでの冷房運転の時間を長くする一方、暖房運転からドライ運転に切り換える場合、外気温度が低いほど所定時間を長くして、ドライ運転に切り換えるまでの暖房運転の時間を長くすることによって、空調負荷の大小に応じた最適な所定時間で冷房(または暖房)運転を遅延させた後、ドライ運転に切り換えできる。したがって、空調負荷に応じたきめ細かい制御ができ、快適性をさらに向上できる。
【0039】
上記実施の形態では、冷房運転,暖房運転および再熱ドライ運転を行う空気調和機について説明したが、冷房運転または暖房運転のいずれか一方と再熱ドライ運転を行う空気調和機にこの発明を適用してもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明の空気調和機は、圧縮機,室外熱交換器,第1減圧器,第1室内熱交換器,第2減圧器および第2室内熱交換器とを環状に接続して構成された冷媒回路と、空調運転と冷房サイクルによるドライ運転とを切り換える運転モード切換部とを備え、上記運転モード切換部は、ドライ運転が設定されている運転モードにおいて、冷房運転と暖房運転とドライ運転を切り換えて、室内温度が目標設定温度に基づく室内温度ゾーン内になるようにすると共に、ドライ運転が設定されているモードにおいて、冷房運転からドライ運転に切り換える場合、目標設定温度よりも室内温度が所定温度低くなると、上記運転モード切換部に対してドライ運転を許可する第1許可部と、暖房運転からドライ運転に切り換える場合、上記目標設定温度よりも上記室内温度が所定温度高くなると、上記運転モード切換部に対してドライ運転を許可する第2許可部のうちの少なくとも一方を備えたものである。
【0041】
したがって、請求項1の発明の空気調和機によれば、冷房(または暖房)運転によって室内空気を十分に冷やす(または暖める)ことによって、ドライ運転に切り換わってもすぐに冷房(または暖房)運転に切り換わらないようにして、ドライ運転と冷房運転との間またはドライ運転と暖房運転との間で運転モードが煩雑に切り換わるのを防ぐことができる。したがって、快適性を向上することができる。
【0042】
また、請求項2の発明の空気調和機は、圧縮機,室外熱交換器,第1減圧器,第1室内熱交換器,第2減圧器および第2室内熱交換器とを環状に接続して構成された冷媒回路を備え、ドライ運転が設定されている運転モードにおいて、空調運転(冷房運転または暖房運転)とドライ運転を切り換えて、室内温度が目標設定温度に基づく室内温度ゾーン内になるようにすると共に、運転モード切換部は、空調負荷が所定値よりも大きい空調運転においてドライ運転の指令があると、その指令から所定時間経過した後に、空調運転からドライ運転に切り換える一方、空調負荷が上記所定値よりも小さい空調運転においてドライ運転の指令があると、すぐに空調運転からドライ運転に切り換えるものである。
【0043】
したがって、請求項2の発明の空気調和機によれば、冷房(または暖房)運転において空調負荷が所定値よりも大きいときは室内空気を十分に冷やして(または暖めて)からドライ運転に切り換えることによって、ドライ運転に切り換わっても、すぐに冷房(または暖房)運転に切り換わらないようにして、ドライ運転と冷房運転との間またはドライ運転と暖房運転との間で運転モードが煩雑に切り換わるのを防ぐことができる。したがって、快適性を向上することができる。
【0044】
また、請求項3の発明の空気調和機は、請求項2の空気調和機において、外気温度に基づいて時間算出部により上記所定時間を算出するので、外気温度に対応する空調負荷の大小に応じて最適な所定時間で空調運転を遅延させた後、ドライ運転に切り換えることができる。したがって、空調負荷に応じたきめ細かい制御ができ、快適性をさらに向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施形態の空気調和機の回路図である。
【図2】 図2は上記空気調和機の制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図3】 図3は上記空気調和機の冷房,再熱ドライ,暖房における室内温度ゾーンの決定方法を説明する図である。
【図4】 図4は上記空気調和機の夏期,中間期,冬期における外気温度ゾーンの決定方法を説明する図である。
【図5】 図5は上記空気調和機の夏期,中間期,冬期における室内温度ゾーンの決定方法の一例を説明する図である。
【図6】 図6はこの発明の第2実施形態の空気調和機の回路図である。
【図7】 図7は上記空気調和機の制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図8】 図8は上記空気調和機の外気温度に対するタイマ値を示す図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…四路弁、
3…室外熱交換器と、4…電動膨張弁、
5…第1室内熱交換器、6…室内用電動膨張弁、
7…室内熱交換器、8…アキュムレータ、
10,20…制御装置、10a,20a…運転モード切換部、
10b…第1許可部、10c…第2許可部、
20b…時間算出部、20c…タイマ。
Claims (3)
- 圧縮機(1),室外熱交換器(3),第1減圧器(4),第1室内熱交換器(5),第2減圧器(6)および第2室内熱交換器(7)とを環状に接続して構成された冷媒回路と、空調運転と冷房サイクルによるドライ運転とを切り換える運転モード切換部(10a)とを備えた空気調和機であって、
上記運転モード切換部(10a)は、ドライ運転が設定されている運転モードにおいて、冷房運転と暖房運転とドライ運転を切り換えて、室内温度が目標設定温度に基づく室内温度ゾーン内になるようにすると共に、
上記ドライ運転が設定されているモードにおいて、冷房運転からドライ運転に切り換える場合、上記目標設定温度よりも上記室内温度が所定温度低くなると、上記運転モード切換部(10a)に対してドライ運転を許可する第1許可部(10b)と、暖房運転からドライ運転に切り換える場合、上記目標設定温度よりも上記室内温度が所定温度高くなると、上記運転モード切換部(10a)に対してドライ運転を許可する第2許可部(10c)のうちの少なくとも一方を備えたことを特徴とする空気調和機。 - 圧縮機(1),室外熱交換器(3),第1減圧器(4),第1室内熱交換器(5),第2減圧器(6)および第2室内熱交換器(7)とを環状に接続して構成された冷媒回路を備え、空調運転と冷房サイクルによるドライ運転とを行う空気調和機であって、
ドライ運転が設定されている運転モードにおいて、上記空調運転の冷房運転または暖房運転と上記ドライ運転を切り換えて、室内温度が目標設定温度に基づく室内温度ゾーン内になるようにすると共に、
空調負荷が所定値よりも大きい空調運転においてドライ運転の指令があると、その指令から所定時間経過した後に、空調運転からドライ運転に切り換える一方、空調負荷が上記所定値よりも小さい空調運転においてドライ運転の指令があると、すぐに空調運転からドライ運転に切り換える運転モード切換部(20a)を備えたことを特徴とする空気調和機。 - 請求項2に記載の空気調和機において、
外気温度に基づいて上記所定時間を算出する時間算出部(20b)を備えたことを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07198899A JP4300624B2 (ja) | 1999-03-17 | 1999-03-17 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
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