JP4299476B2 - 情報配信システム,そのサーバ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,音楽,画像,文字等のディジタル情報を各ユーザの情報端末に無線配信する情報配信システム,及びそれを構成するサーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年,携帯電話等の無線の情報端末が普及し,これを無線でインターネットに接続し,各ユーザが要求するディジタル画像やディジタル音楽等のコンテンツを配信するサービスが行われている。
例えば,特願2000−122571号では,駅等の人の集まる場所に設置される基地局が,各情報端末に無線配信されるコンテンツを管理するとともに,配信を受けたユーザに課金するシステムが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし,前記先願技術は,各基地局を運営する者が同一又は共同の事業者である場合を想定したものであり,基地局毎に異なる事業者,コンテンツの提供者,及び利用者を集約管理する方法は何ら示されていない。
従って、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基地局毎に異なる運営者,コンテンツ提供者,及び利用者を集約管理することが可能な情報配信システム,及びそれを構成するサーバを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、所定の各拠点に設置された基地局から,無線により該基地局の通信エリア内の情報情報端末への情報配信を行う情報配信システムにおいて,前記基地局と通信可能なサーバを有し,該サーバが,前記情報情報端末を利用する各ユーザの情報が格納されるユーザデータベースと,前記各前記基地局の情報を格納する基地局データベースと,前記各ユーザへの配信対象となるコンテンツデータとともにその価格情報及びそのコンテンツ提供者の情報が格納されるコンテンツデータベースとを有し,前記サーバが,前記各基地局から得た前記コンテンツ毎の前記各情報情報端末への配信実績情報と,前記ユーザデータベースと,前記基地局データベースと,前記コンテンツデータベースとに基づいて,前記各ユーザに対する請求額と,前記各コンテンツ提供者に対する対価と,前記各基地局の管理者への対価とを決定するよう構成されている。
これにより,個別に運営管理される各基地局,及びコンテンツ提供者を,サーバによって集約管理することが可能となる。
【0005】
また,前記サーバが,前記配信実績情報が前記各ユーザ毎に編成されて格納されるユーザ利用実績データベース,前記配信実績情報が前記各コンテンツ提供者毎に編成されて格納されるコンテンツ配信実績データベース,及び前記配信実績情報が前記各基地局毎に編成されて格納される基地局利用実績データベースのうち1つ又は複数を有し,
前記サーバが,前記ユーザ利用実績データベースの参照による前記前記各ユーザに対する請求額の決定,前記コンテンツ配信実績データベースの参照による前記各コンテンツ提供者に対する対価の決定,前記基地局利用実績データベースの参照による前記各基地局の管理者への対価の決定のうち1つ又は複数を実行するものであってもよい。
【0006】
また,前記配信実績情報に,各配信を識別する配信識別子と,該各配信先の前記情報情報端末の前記利用者を識別する利用者識別子と,該各配信された前記コンテンツを識別するコンテンツ識別子と,該配信がなされた前記基地局を識別する基地局識別子とが含まれ,これらに基づき,前記ユーザ利用実績データベース,前記コンテンツ配信実績データベース,及び前記基地局利用実績データベースが編成されるよう構成することも考えられる。
これにより,だれにどのコンテンツがどの基地局から配信されたかを,前記配信識別子により管理できる。
【0007】
また,前記サーバが,前記各情報情報端末による前記各ユーザからの情報要求に対して配信すべき前記コンテンツに関する情報が格納されるサービスデータベースを有し,これの参照により,前記各情報情報端末からの情報要求に対して前記基地局から配信される前記コンテンツを決定するものであってもよい。
これにより,例えば定期購読するコンテンツ等を要求する場合であっても,毎回前記情報端末に要求コンテンツを指定するための入力を行う必要がなくなる。
【0008】
また,本発明は,通信エリア内の情報端末に対し無線により情報配信を行う複数の基地局と通信可能に接続されるサーバを有する情報配信システムのサーバにおいて,前記情報情報端末を利用する各ユーザの情報が格納されるユーザデータベースと,前記各前記基地局の情報を格納する基地局データベースと,前記各ユーザへの配信対象となるコンテンツデータとともにその価格情報及びそのコンテンツ提供者の情報が格納されるコンテンツデータベースとを有し,前記サーバが,前記各基地局から得た前記各情報端末への前記コンテンツの配信実績情報と,前記ユーザデータベースと,前記基地局データベースと,前記コンテンツデータベースとに基づいて,前記各ユーザに対する請求額と,前記各コンテンツ提供者に対する対価と,前記各基地局の管理者への対価とを決定するサーバとして構成してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態及び実施例について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態及び実施例は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに、図1は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAの概略構成図,図3は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局と情報端末の概略構成を示すブロック図,図4は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAにおける無線通信の送受信タイミングの説明図,図5は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAの無線通信データの構成例を示す説明図,図6は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局の無線通信手順を示すフローチャート,図7は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する情報端末の無線通信手順を示すフローチャート,図8〜10は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局で生成されるデータの構成例を示す図である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態及び実施例について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態及び実施例は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに、図1は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAの概略構成図,図3は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局と情報端末の概略構成を示すブロック図,図4は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAにおける無線通信の送受信タイミングの説明図,図5は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAの無線通信データの構成例を示す説明図,図6は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局の無線通信手順を示すフローチャート,図7は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する情報端末の無線通信手順を示すフローチャート,図8〜10は本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局で生成されるデータの構成例を示す図である。
【0011】
本実施の形態に係る情報配信システムAは,図1に示すように,基地局1,携帯型の情報端末2,サーバ3,コンテンツ提供端末4により構成されている。図1に示すように,サーバ3には,駅などの人が集まる場所に設置される複数の基地局1,及び前記各ユーザへの配信対象(ユーザの要求情報)となる例えば,文字データ及びJPEG形式の画像データで構成されるニュース情報や,MP3形式の音楽データ,その他プログラム等のコンテンツを提供するコンテンツ提供端末4が専用通信線5によって通信可能に接続されている。さらに前記サーバ3は,インターネットにも接続されている。
前記基地局1及び前記情報端末2は,SS(Spread Spectrum)無線を用いて,半径約50m程度の範囲で双方向通信を行う無線通信機能を有している。
前記情報端末2は,予め前記サーバ3に登録されたユーザによって携帯され,前記各基地局1の通信エリア内において,該基地局1との間で無線通信が可能である。
以下,情報配信システムAにおいて,前記各基地局1及び各コンテンツ提供端末4が,各々別個の事業者により運営管理され,これらの事業者を集約管理するさらに別の事業者により,前記サーバ3が運営管理されることを想定して説明する。
以下に,前記サーバ3,基地局1,コンテンツ提供端末4,及び情報端末2について詳説する。
【0012】
(サーバ3のデータベース構成)
まず,図2を用いて前記サーバ3が有するデータベースの構成について説明する。
前記サーバ3は1つ又は複数のコンピュータで構成され,図3に示すように7つのデータベース,即ち,ユーザDB,コンテンツDB,基地局DB,サービスDB,ユーザ利用実績DB,コンテンツ配信実績DB,基地局利用実績DBを有する。前記サーバ3は,前記各基地局1との通信を行うことにより,前記各データベースの参照及び更新を行い,情報配信サービスを集約管理する。前記各データベースのうち,前記ユーザDB,前記コンテンツDB,前記基地局DB,及び前記サービスDBは,前記各情報端末2に対して前記コンテンツを配信する前に予めデータ登録がなされるものである。
【0013】
前記ユーザDBは,前記情報端末2を利用する各ユーザに関する情報,即ち,各ユーザを一意に特定するユーザID(各ユーザの識別情報),及び各ユーザの氏名,連絡先情報等が,前記ユーザID毎に格納されるデータベースである。これらのデータは,前記サーバ3のキーボード等による直接入力や,前記各情報端末2から前記各基地局1を経由した通信による入力,或いはインターネット経由の入力により登録される。
【0014】
前記コンテンツDBは,各コンテンツに関する情報,即ち,前記各コンテンツを一意に指定するコンテンツID,該コンテンツそのもの,該コンテンツの価格,該コンテンツの属性(スポーツ情報,クラッシック音楽等)を特定する属性ID,該コンテンツの提供事業者を特定する提供者ID等が,前記コンテンツID毎に格納されるデータベースである。これらのデータは,前記サーバ3のキーボード等による直接入力や,前記各コンテンツ提供端末4からのオンライン入力,或いはインターネット経由の入力により登録される。
【0015】
前記基地局DBは,前記各基地局1に関する情報,即ち,前記各基地局1を一意に特定する基地局ID,各基地局1の設置場所,及び各基地局管理業者の名称及び先情報等が,前記基地局ID毎に格納されるデータベースである。これらのデータは,前記サーバ3のキーボード等による直接入力や,前記各基地局1からのオンライン入力,或いはインターネット経由の入力により登録される。
【0016】
前記サービスDBは,前記各情報端末2を利用するユーザからの要求されるサービスに対応するコンテンツに関する情報が格納されるデータベースである。これは,例えば特定企業の最新の株価やインターネット経由で前記各ユーザ宛に届いた電子メールデータ等,予め各ユーザ個別に受け付けたサービスを特定するサービスIDと,これに対応するコンテンツIDと,前記各ユーザIDとが,該ユーザID毎に格納されるデータベースである。これらのデータは,前記サーバ3のキーボード等による直接入力や,前記各情報端末2から前記各基地局1を経由した通信による入力,或いはインターネット経由の入力により登録される。
残りの前記ユーザ利用実績DB,前記コンテンツ配信実績DB,前記基地局利用実績DBは,前記情報端末2への各コンテンツ配信が完了する度に随時データ登録されるものであるが,これらについては後述する。
【0017】
(コンテンツ提供端末4)
次に,前記コンテンツ提供端末4について説明する。
前記コンテンツ提供端末4は,前記サーバ3と専用通信線5に接続されたコンピュータである。該コンテンツ提供端末4により,各種のコンテンツが,該コンテンツの前記属性ID,該コンテンツの希望価格,予め付与された自身の前記提供者ID等とともに前記サーバ3へ送信され,これに基づいて前記サーバ3により前記コンテンツDBにデータ登録される。図1に示す本実施の形態では,前記コンテンツ提供端末4は,専用通信線5によって前記サーバ3と接続されているが,通信速度やセキュリティ上の対策を施せば,インターネット経由で接続する等,他の接続方法であってもかまわない。
【0018】
(基地局1の構成)
次に,前記基地局1の構成について説明する。
前記基地局1は,図3に示すように,データ記憶部11,受信バッファ12,送受信ユニット13,通信制御部14,データ制御部15から構成されている。
前記通信制御部14は,前記サーバ3との通信を制御する。
前記送受信ユニット13は,前記SS通信による前記情報端末2との無線通信を制御する。前記情報端末2との通信は,同一周波数帯上(例えば2400〜2500MHz)で,時間的に送信と受信とを切替えて通信を行う。即ち,通常は前記基地局1が送信状態,前記各情報端末2は受信状態とし,前記基地局1から時間を指定した所定の送信許可情報が含まれるデータが送信された場合にのみ,該指定時間に限り,前記基地局1が受信状態,前記各情報端末2が送信状態に切り替わるよう制御される。前記指定時間は,送受信されるデータの種類やデータ量等により随時決定される。
前記データ記憶部11は,例えばハードディスク等の記憶装置であり,前記各情報端末2に配信されるコンテンツに関するデータベースである配信コンテンツDB,及び前記配信スケジュール等のデータが格納される。前記配信コンテンツDBには,コンテンツそのもの,前記コンテンツID,前記属性ID,サイズ,登録日時等のデータが含まれ,これらのデータは,例えば,前記サーバ3から定期的に転送される
前記受信バッファ12は,前記送受信ユニット13により通信エリア内の前記各情報端末2から受信したデータを一時的に格納する記憶装置である。
前記データ制御部15は,前記受信バッファ12に格納されたデータに含まれる前記ユーザIDにより,通信エリア内に入ったユーザを認識する。さらに,その他の情報により前記各情報端末2へ配信するコンテンツの選出,選出されたコンテンツ毎の宛先の編成,及び各コンテンツの配信スケジュールの生成が行われるが,これらについては後述する。
【0019】
(情報端末2の構成)
次に,前記情報端末2の構成について説明する。
前記情報端末2は,図3に示すように,送受信ユニット21,ワークメモリ22,データ保存メディア23,ROM24,MPU25,操作表示部26から構成されている。ここで,前記データ保存メディア23としては,スマートメディアやコンパクトフラッシュ等の着脱可能な不揮発性メモリを用いることが望ましいが,例えば内蔵のフラッシュメモリやDRAM等を用いることも可能である。
前記送受信ユニット21は,前記基地局1の送受信ユニット13に対応して,無線通信を制御する。前記基地局1からの受信データに,時間を指定した前記送信許可情報が含まれる場合に,該指定時間の間のみデータ送信可能にし,それ以外の時間帯は常に受信状態(受信待ち状態を含む)に制御する。
前記ワークメモリ22は,前記送受信ユニット21を介して受信した前記基地局1から送信されるデータを一時的に格納するものである。
前記操作表示部26は,前記情報端末2の利用者による各種データ入力,及び前記データ保存メディア23に格納されるコンテンツの再生処理を行う。
前記MPU25は,前記ワークメモリにデータが入力された際に,前記ワークメモリ22内のデータから,自身を宛先とするコンテンツ等のデータを抽出して前記データ保存メディア23に格納する処理や,抽出したデータの内容に応じて,前記送受信ユニット21を介して前記基地局1に通知を送信する処理等を,前記ROM24に記憶されたプログラムに従って実行する。
前記データ保存メディア23には,前記基地局1に対し,その前記情報端末2を利用するユーザを認識させるために送信する情報である前記ユーザIDが格納されている。この前記データ保存メディア23は,例えば,前記サーバ3へのユーザ登録の際に,各ユーザ固有の前記ユーザIDが格納されて発行されるスマートメディア等である。これより,各ユーザが,利用する前記情報端末2を取り替える度に前記サーバ3へのユーザ登録をやり直す必要がなく便利である。前記データ保存メディア23が,内蔵のフラッシュメモリ等である場合は,例えば,前記各情報端末2毎に固有のIDを予め格納しておき,これを前記ユーザIDとすることも考えられる。
【0020】
(基地局1〜情報端末2間の通信手順)
次に,図5を用いて,前記基地局1と前記情報端末2との間のコンテンツの配信手順について詳説する。
前記基地局1により,所定の周期で前記各情報端末2に対し,無線通信の同期をとるのに必要な例えば前記送信許可情報等が含まれる所定のヘッダー情報,及びコンテンツの配信要求を許可する旨を示す所定の要求許可コードを含む要求許可通知K1が送信される。無線通信で授受されるデータには,前記ヘッダー情報が必ず含まれるが,以下,これについては記載を省略する。
一方,前記情報端末2により,前記要求許可通知K1が受信されると,ユーザにより予めコンテンツを要求する旨の入力がなされている場合には,情報要求通知T1が送信される。該情報要求通知T1には,コンテンツの配信要求であることを示す所定の情報要求コードと,前記データ保存メディア23から読み出された自身の前記ユーザIDと,情報配信の要求を特定するトランザクション情報TRとが含まれる。該トランザクション情報TRには,前記MPU25によって生成され,各要求を一意に特定するトランザクションコード(要求識別子)と,要求するコンテンツの種類を特定する要求種別コードとが含まれる。該要求種別コードには,要求するコンテンツを直接指定する場合は,それに対応する前記コンテンツIDが,要求するコンテンツのジャンル等の属性を指定する場合は,それに対応する所定の前記属性IDが,各ユーザが予め個別に登録しているサービスに対応するコンテンツを要求する場合は,所定の前記サービスIDが指定される。これらのいずれを指定するかは,ユーザにより前記操作表示部26から予め入力される。
【0021】
一方,前記基地局1により,前記情報要求通知T1が受信されると,該情報要求通知T1を正常に受理したことを示す情報要求受理通知K2がエリア内の前記情報端末2に対して一斉送信される。前記情報要求受理通知K2は,図5中K2のデータ内容に示すように,それが前記情報要求受理通知K2であることを示す所定の要求受理コードに,前記各情報端末2から受信した全ての前記情報要求通知T1に含まれていた前記ユーザID,及び前記トランザクション情報TR,並びに要求されたコンテンツが存在するか否かを示す照会結果のリストが付加されたデータである。前記照会結果については後述する。この前記情報要求受理通知K2により,前記各情報端末2は,自身が送信した前記情報要求通知T1が,前記基地局1に正常に受理されたことを認識できる。
さらに,前記基地局1により,前記情報要求受理通知K2が送信された後,後述する配信スケジュールに従って,前記各情報端末2から要求されたコンテンツを含む配信コンテンツK3が送信される。該配信コンテンツK3には,図5中K3のデータ内容に示すように,それがコンテンツの送信であることを示すコンテンツ送信コード,及び要求されたコンテンツに加え,各コンテンツ毎にそれを要求した各ユーザの前記ユーザID及び対応する前記トランザクション情報TRのリストが含まれる。
さらに,前記基地局1により,前記配信コンテンツK3が送信された後,前記各情報端末2に対し,コンテンツが正常に届いたことの通知を要求する受信完了要求通知K4が送信される。該受信完了要求通知K4には,その通知であることを示す所定の受信完了要求コードが含まれる。
【0022】
一方,前記情報端末2により,前記受信完了要求通知K4が受信されると,前記配信コンテンツK3から自身宛てのコンテンツを正常に取り込めた前記情報端末2により,受信成功を示す通知である受信完了通知T2が前記基地局1に対して送信される。該受信完了通知T2には,その通知であることを示す所定の受信完了コード,自身の前記ユーザID,及び受信が成功したコンテンツに対応する前記トランザクション情報TRが含まれる。
【0023】
最後に,前記基地局1により,前記受信完了通知T2が受信されると,それを正常に受け取ったことを通知する受信完了確認通知K5が前記各情報端末2に対して送信される。該受信完了確認通知K5は,図5中K5のデータ内容に示すように,その通知であることを示す所定の受信完了確認コードに,受信した全ての前記受信完了通知T2に対応する前記ユーザID及び前記トランザクション情報TRのリストが付加されたデータである。
【0024】
以上示した前記基地局1からの送信データK1〜K5は,エリア内の前記全情報端末2に共通の通知を行うものK1,K4であるか,前記各情報端末2を個別に宛先指定した情報を送信するものK2,K3,K5であるかにかかわず,いずれもエリア内の前記全情報端末2に向かって一斉に送信される。これに対し,前記各情報端末2は,受信したデータK2,K3,K5に含まれる前記ユーザIDを参照し,自身の前記ユーザIDに対応するデータのみを抽出することができる。
これにより,複数ユーザから同じコンテンツを要求された場合であっても,ユーザ毎に複数回データ送信する必要がなく,前記情報端末2が移動し,通信エリア内での滞留時間が短い情報配信システムにおいて,効率のよいデータ送信が可能となる。
また,いわゆるオーダー番号に該当する前記トランザクション情報TRによって,各ユーザの配信要求が識別できるとともに,前記受信完了通知T2により,前記各情報端末2が要求したコンテンツが受信されたことを確実に確認できる。このため,コンテンツの配信に対し,ユーザに課金を行う場合であっても,失敗した配信に対して誤って課金してしまうことがなくなる。
【0025】
次に,以上示した通信手順を実現するにあたり,前記基地局1及び前記情報端末2の各々がどのように動作するかについて説明する。
(基地局1の動作)
まず,図6及び図8〜10を用いて,前記基地局1の動作について説明する。
図6は,前記基地局1の前記データ制御部15により実行される,前記各情報端末2との通信にかかる処理を示すフローチャートである。以下,S001,S002・・・は,処理手順(ステップ)の番号を示す。図中,開始から終了までの処理が,装置の電源投入から電源が切られるまでの間連続して実行される。
まずS001において,前記情報要求許可通知K1が送信された後,S002へ移行し,該情報要求通知K1の前記ヘッダー部で指定された所定の時間,前記各端末2からの前記情報要求通知T1が受信され,それらは一旦,前記要求バッファ12に,図8に示すようなテーブル形式(テーブルA)で格納される。該テーブルAに受信データが格納される際,前記情報要求通知T1に含まれない情報として,要求されたコンテンツを特定する前記コンテンツIDと,同じ前記トランザクション情報TRを含む前記情報要求通知T1が何回受信されたかをカウントした結果である要求回数と,各トランザクション情報TRに対応するデータ配信(通信)の進捗を示す進捗状態とが付加されて記憶される。前記受信データに含まれる前記トランザクション情報TRが初めて受信したものである場合,即ち,前記テーブルAに受信データに含まれるものと同じ前記トランザクション情報TRが存在しない場合は,前記コンテンツIDには空データ(データ無し)が,前記要求回数には1が,前記進捗状態には”配信組込前”が各々初期値として格納される。前記テーブルAに受信データに含まれるものと同じ前記トランザクション情報TRが存在する場合には,そのデータは追加されず,対応する前記要求回数のみが1プラスして更新される。
【0026】
次にS003へ移行し,前記テーブルAのうち,前記進捗状態が前記配信組込前であるものについて,前記各トランザクション情報TRに含まれる前記要求種別コードに基づいて,要求されたコンテンツの前記コンテンツIDが選出される。即ち,前記要求種別コードが,前記コンテンツIDである場合には該コンテンツIDが,要求するコンテンツのジャンル等を指定する前記属性IDである場合には,該属性IDを有するコンテンツのうち,例えば最新に登録されたコンテンツの前記コンテンツIDが,前記データ制御部15により前記データ記憶部11内の前記配信コンテンツDBが参照されることによって選出される。また,前記要求識別コードが前記サービスIDである場合には,該サービスIDとそれを要求したユーザの前記ユーザIDが前記サーバ3に通知され,前記サーバ3により前記サービスDBが参照されて得た前記コンテンツIDが,前記基地局1に返信される。このようにして選出された前記コンテンツIDが,前記テーブルAに格納された結果の例を図9に示す。
【0027】
次に,S004へ移行し,図9に示す前記テーブルAが参照され,前記進捗状態が前記配信組込前であるものについて,前記情報要求受理通知K2が生成され,前記各情報端末2へ送信される。このとき,S003において前記コンテンツIDが選出されたものについては,前記照会結果にデータ有りを示す識別子が,前記要求種別コードに対応する前記コンテンツIDを選出できなかったものについては,前記照会結果にデータ無しを示す識別子が,前記情報要求受理通知K2に含められる。その後,前記テーブルAのデータのうち,前記進捗状態の値が前記”配信組込前”であるものが,”配信予定”に更新され,配信予定に組み込まれたことが記録される。
以上,S001〜S004の工程が,各情報端末2からの要求受付工程となる。
【0028】
次に,S005へ移行し,図9に示す前記テーブルAのデータのうち,前記進捗状態の値が前記配信予定であるものについて,同じ前記コンテンツID毎に集約され,前記ユーザID及び前記トランザクション情報TRを宛先情報として編成したテーブルB(図10)が前記データ記憶部11に生成される。前記宛先情報は,前記ユーザIDのリスト(集合)として構成される。
【0029】
次に,S006へ移行し,図10に示す前記テーブルBの各データに対し,所定のルールに基づいて配信の優先順位付けが行われ,配信スケジュールテーブル(図11)が生成される。図11に示す前記配信スケジュールテーブルは,前記テーブルBの各データにおいて,前記要求回数が多い前記コンテンツIDから優先し,さらにその中で宛先となる前記ユーザIDの数の多いもの(即ち,要求するユーザ数の多いもの)から優先するというルールによって,優先順位付けを行った例である。
【0030】
次に,S007へ移行し,S006で優先順位付けされた前記配信スケジュールテーブルで決定された優先順位に従って,例えば,予め前記各コンテンツID毎に登録されている各コンテンツのサイズ情報が前記優先順位の高い(数字の小さい)ものから加算され,所定の送信最大サイズを超えない範囲でコンテンツが選ばれ,これらについて前記配信コンテンツK3が生成され,前記各情報端末2に対して一斉送信される。さらに,一斉送信されたデータについて,前記テーブルA(図9)の前記進捗状態の値が”配信終了”に更新され,配信が終了したことが記録される。
以上S005〜S007の工程が,各情報端末2への情報配信工程となる。
【0031】
次に,S008へ移行し,前記受信完了要求通知K4が送信され,前記テーブルA(図9)の前記進捗状態が前記”配信終了”であるものが,”確認受信前”に更新され,配信の確認中であることが記録される。
次に,S009へ移行し,該受信完了要求通知K1の前記ヘッダー部で指定した所定の時間,前記各端末2からの前記受信完了通知T2が受信され,それらは一旦,前記要求バッファ12に格納される。
最後に,S010において,前記要求バッファ12内の前記各受信完了通知T2から,前記受信完了確認通知K5が生成,送信されるとともに,前記テーブルA(図9)の前記進捗状態の値が前記”確認受信前”であるもののうち,前記受信完了通知T2に含まれるものと同じ前記トランザクション情報TRのデータについて,前記進捗状態の値が”確認受信済”に更新された後処理が終了する。該”確認受信済”となったデータが,配信が完了した(正常に受信された)ものであると認識できる。
以上S008〜S010の工程が,各情報端末2への配信確認工程となる。
【0032】
(情報端末2の動作)
次に,図7を用いて前記情報端末2の動作について説明する。
前記情報端末2では,前記MPU25により前記基地局1との通信が制御されるが,その際,前記基地局1への各情報要求について,その通信の進捗状態の管理が行われる。
前記情報端末2における各要求の前記進捗状態には,”未要求”,”要求受理待ち”,”受信待ち”,”コンテンツ無し”,”受信成功”,”受信完了”,”失敗”の7つの状態がある。即ち,ユーザから情報要求の入力がなされて未だ前記情報要求通知K1がなされていない状態が前記”未要求”(初期状態),前記情報要求通知T1がなされて前記基地局1からの前記情報要求受理通知K2を待つ状態が前記”要求受理待ち”,前記基地局1から前記情報要求受理通知K2が受信された場合であって,これに含まれる前記参照結果が前記コンテンツ有りを示す識別子であるため,コンテンツの配信を待つ状態が前記”受信待ち”,同じく前記参照結果が前記コンテンツ無しを示す識別子であるため,コンテンツの要求が中止される状態が前記”コンテンツ無し”,前記基地局1からコンテンツが正常に受信され,前記受信完了要求通知K4を待つ状態が前記”受信成功”,前記受信完了確認通知K5が受信され,その要求に関する全ての処理が終了した状態が前記”受信完了”,及び所定回数の前記情報要求通知T1がなされたにもかかわらず,コンテンツを正常に受信できなかった状態が前記”失敗”である。このような前記進捗状態が,前記MPU25により,前記トランザクション情報TR毎に,前記情報要求通知T1の最新の通知日時,その通知回数とともに,通信記録として前記データ保存メディア23に随時記録される。
【0033】
図7は,前記MPU25により実行が制御される,前記基地局1との通信にかかる処理を示すフローチャートである。前記情報端末2は,通常は前記基地局1からのデータの受信待ち状態であり,受信データの前記ヘッダー部で送信を許可する所定時間が指定された場合にのみ,必要に応じて送信を行う。図7の開始時点においては,既に,前記送受信ユニット21により前記基地局1からの受信データが前記ワークメモリ22に格納されているものとし,データを受信する毎に,図7に示す開始から終了までの処理が実行される。
【0034】
まず,S110において,前記ワークメモリ22内の受信データに,それが前記情報要求許可通知K1であることを示す前記要求許可コードが含まれるか否かが判別され,含まれる(前記情報要求許可通知K1である)場合には,S111へ移行する。S111では,前記通信記録が参照され,前記最新の通知日時から所定の再通知時間が経過しており(タイムアウト),かつその前記要求回数が所定の上限回数以上のデータがある場合には,それに対応する前記進捗状態が前記”失敗”に設定される。さらに,次のS112では,前記通信記録が参照され,前記進捗状態が前記”未要求”である要求,又は前記進捗状態が前記”要求受理待ち”若しくは”受信待ち”であり,かつ前記タイムアウトである要求が存在する場合には,それに対応する前記トランザクション情報TRを含む前記情報要求通知T1が送信される。さらに,S113に移行し,該送信された前記トランザクション情報TRに対応する前記進捗状態が前記”要求受理待ち”に設定されるとともに,前記要求回数がカウントアップされ,前記最新の通知日時が更新されて処理が終了する。
【0035】
S110において,受信データが前記情報要求許可通知K1でないと判別された場合には,S120に移行し,S110と同様に,受信データが前記情報要求受理通知K2であるか否かが判別され,そうであると判別された場合には,S121へ移行する。S121では,受信データから,前記データ保存メディア23に格納されている自身の前記ユーザIDが宛先に指定されるデータのみが抽出される。さらに,S122へ移行し,抽出されたデータに含まれる前記トランザクション情報TRが参照され,これに対応する前記通信記録の前記進捗状態が更新される。即ち,前記情報要求受理通知K2に含まれる前記参照結果が,前記データ有りを示す識別子である場合には,前記進捗状態が前記”受信待ち”に,前記データ無しを示す識別子である場合には,前記”コンテンツ無し”に更新されて処理が終了する。この状態が,前記基地局1によって前記情報要求通知T1が正常に受信されたことを認識した状態である。
【0036】
S120において,受信データが前記情報要求受理通知K2でないと判別された場合には,S130に移行し,受信データが前記配信コンテンツであるか否かが判別され,そうであると判別された場合には,S131へ移行する。S131では,受信データから,自身の前記ユーザIDが宛先に指定されるデータが抽出され,該データに含まれるコンテンツが前記データ保存メディア23に格納される。さらに,S132へ移行し,抽出されたデータに含まれる前記トランザクション情報TRに基づいて,これに対応する前記通信記録の前記進捗状態が更新される。ここで,コンテンツが正常に前記データ保存メディア23に格納された場合には,前記進捗状態が前記”受信成功”に,伝送エラー等によりコンテンツが完全な状態で前記データ保存メディア23に格納できなかった場合には,前記進捗状態が”未要求”に設定されて処理が終了する。これにより,正常受信できなかった場合には,前記タイムアウト発生時に,再度,前記情報要求通知T1が送信される。
【0037】
S130において,受信データが前記配信コンテンツK3でないと判別された場合には,S140に移行し,受信データが前記受信完了要求通知K4であるか否かが判別され,そうであると判別された場合には,S141へ移行する。S141では,前記通信記録が参照され,前記進捗状態が前記”受信成功”である要求が存在する場合には,それに対応する前記トランザクション情報TRを含む前記受信完了通知T2が送信される。
【0038】
S140において,受信データが前記受信完了要求通知K4でないと判別された場合には,S150に移行し,受信データが前記受信完了確認通知K5であるか否かが判別され,そうであると判別された場合には,S151へ移行する。S151では,前記通信記録が参照され,前記進捗状態が前記”受信成功”であるものが,前記”受信完了”に更新設定された後,処理が終了する。この状態が,前記受信完了確認通知T2が前記基地局1によって正常に受信されたことを認識した状態である。
S150において,受信データが前記受信完了確認通知K5でないと判別された場合には,そのまま処理が終了する。
【0039】
(各実績データベースの生成と課金処理)
次に,前記サーバ3で生成される,前記ユーザ利用実績DB,前記コンテンツ配信実績DB,及び前記基地局利用実績データベースの各実績データベース及びそれらを用いた課金処理について説明する。
前記各基地局1から前記各情報端末2へのコンテンツ配信が完了すると,即ち,前記各基地局1により前記受信完了通知T2が受信されると,その度に所定の配信実績情報が前記サーバ3へ送信され,前記サーバ3において,該配信実績情報に基づいて前記各実績データベースが生成される。前記基地局1から送信される前記配信実績情報には,前記受信完了通知T2に含まれる情報,即ち前記ユーザID及び前記トランザクション情報TRに,配信されたコンテンツの前記コンテンツIDが付加された情報のリスト,及びそれを受信した前記基地局1の前記基地局ID,並びにその完了通知の日時が含まれる。
前記サーバ3により,前記配信実績情報が受信されると,これが前記ユーザID毎に編成されて前記ユーザ利用実績DBに登録される。
また,前記配信実績情報に含まれる前記コンテンツIDをキーとして前記コンテンツDBが参照され,これにより取得された前記提供者IDと前記配信実績情報とが,該提供者ID毎に編成されて前記コンテンツ配信実績DBに登録される。
さらに,前記配信実績情報が,前記基地局ID毎に編成されて前記基地局利用実績DBに登録される。
前記各実績データベースへのデータ登録の際には,同じ前記トランザクション情報TRを含むデータが既に登録されているか否かが判別され,新規の登録である場合にのみ追加登録される。そうでない場合には,その前記配信実績情報は破棄される。これにより,コンテンツの配信完了の確認を確実に行おうとした結果,前記基地局1により同じ前記トランザクション情報TRを含む前記受信完了通知T2が複数回受信された場合であっても,前記配信実績情報の重複登録が防止でき,ユーザへの重複課金等の弊害を防止できる。
このようにして得られた前記各実績データベースに基づき,コンテンツの配信を受けた各ユーザに対する請求額と,前記各コンテンツ提供業者及び前記各基地局管理業者への対価とが決定される。
具体的には,例えば,月末等の所定の時期に,前記各実績データベースの前記完了通知日時データが参照され,過去1ヶ月間に配信の完了通知を受けたデータが抽出され,該データに含まれる前記コンテンツIDをキーとして,前記コンテンツDBから各コンテンツの価格データを得て,これを集計することによって,前記ユーザID毎の請求額が決定される。同様にして,例えば,前記コンテンツ提供業者及び前記基地局管理業者へは,各コンテンツの前記価格に所定の比率を乗じた対価が決定される。
【0040】
以上示したように,前記トランザクション情報TR毎に,コンテンツ配信の前記進捗状態が管理されることにより,前記基地局1と前記情報端末2との間の各通知及びコンテンツ配信が,各々独立して実行可能である。
例えば,ある前記情報端末2が,ある基地局Aとの間で,前記配信コンテンツK3の受信まで,即ち,コンテンツの受信成功までが終了した後,別の基地局Bの通信エリアへ移動した場合であっても,前記情報要求許可通知K1からやり直す必要はなく,前記受信完了要求通知K4に応じて前記受信完了通知T2を送信すれば,確実にコンテンツ配信が完了する。また,前記基地局1を介して前記情報要求通知T1を入力し,前記基地局1のデータ制御部15によって行われる処理,即ち,前記各基地局1の通信エリア内の各ユーザの認識,コンテンツの選出,前記宛先の編成,及び前記配信スケジュールテーブルの生成の各処理を行うプログラムを前記サーバ3に実装し,前記進捗状態を,前記サーバ3で集中管理されるよう構成すれば,前記情報端末2が通信中のいずれの段階で別の前記基地局1の通信エリアに移動しても,通信の続行が可能である。即ち,前記要求受付工程,前記情報配信工程,及び前記配信確認工程が各々異なる基地局で実行可能である。
また,前記サーバ3が,前記トランザクション情報TRを含む前記配信実績情報に基づいてユーザへの課金処理を行うので,重複課金の発生を防止でき,信頼性の高いシステムとなる。
【0041】
【実施例】
前記実施の形態に係る情報配信システムAでは,前記各情報端末2から要求されたコンテンツのみが配信されたが,前記配信コンテンツK3に,例えば,前記各基地局1周辺にある店を紹介する広告コンテンツや,新サービスを案内する放送コンテンツ等,無償のコンテンツを前記配信コンテンツK3に強制的に含めて送信することも考えられる。
ここに,図12は本発明の実施例に係る情報配信システムA’を構成する基地局で生成されるデータの構成例を示す図であり,前記情報配信システムAにおける前記配信スケジュールテーブル(図11)に相当するものである。
図12は,所定の広告コンテンツ及び放送コンテンツが,強制的に配信される例である。前記基地局1の前記データ制御部15により,コンテンツの選出が行われる際に,例えば,予め定められた定刻毎等の所定の頻度で,所定の前記広告コンテンツ及び放送コンテンツの各々に対応する前記コンテンツIDが選出される。そして,前記広告コンテンツは,最優先で配信されるようその優先順位を高くし,前記放送コンテンツは逆に最も優先順位を低くして,前記配信スケジュールテーブルが生成される。各コンテンツの宛先は,全ての前記情報端末2を対象とする識別子ALLが指定される。前記広告コンテンツ及び前記放送コンテンツを配信するタイミングは,定刻毎とする以外に,例えば,前記各情報端末からの要求の数が所定数より少ない場合にする等他の方法も考えられ,優先順位付けの方法も本例に示す方法に限られるものではない。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線による情報配信システムにおいて,各基地局が異なる事業者によって運営される場合に,それら基地局の運営者及びコンテンツの提供者並びに利用者を集約管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAの概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成するサーバの有するデータベースの構成図。
【図3】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局と情報端末の概略構成を示すブロック図。
【図4】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAにおける無線通信の送受信タイミングの説明図。
【図5】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAの無線通信データの構成例を示す説明図。
【図6】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局の無線通信手順を示すフローチャート。
【図7】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する情報端末の無線通信手順を示すフローチャート。
【図8】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局で生成されるデータの構成例を示す図。
【図9】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局で生成されるデータの構成例を示す図。
【図10】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局で生成されるデータの構成例を示す図。
【図11】本発明の実施の形態に係る情報配信システムAを構成する基地局で生成されるデータの構成例を示す図。
【図12】本発明の実施例に係る情報配信システムA’を構成する基地局で生成されるデータの構成例を示す図。
【符号の説明】
1…基地局
2…情報端末
3…サーバ
4…コンテンツ提供端末
5…専用通信線
11…データ記憶部
12…受信バッファ
13,21…送受信ユニット
14…通信制御部
15…データ制御部
22…ワークメモリ
23…データ保存メディア
24…ROM
25…MPU
26…操作表示部
K1…情報要求許可通知
K2…情報要求受理通知
K3…配信コンテンツ
K4…受信完了要求通知
K5…受信完了確認通知
T1…情報要求通知
T2…受信完了通知
TR…トランザクション情報
S001,S002,,,…ステップ

Claims (5)

  1. 所定の各拠点に設置された基地局から,無線により該基地局の通信エリア内の情報情報端末への情報配信を行う情報配信システムにおいて,
    前記基地局と通信可能なサーバを有し,
    該サーバが,
    前記情報情報端末を利用する各ユーザの情報が格納されるユーザデータベースと,
    前記各前記基地局の情報を格納する基地局データベースと,
    前記各ユーザへの配信対象となるコンテンツデータとともにその価格情報及びそのコンテンツ提供者の情報が格納されるコンテンツデータベースとを有し,
    前記サーバが,前記各基地局から得た前記各情報情報端末への前記コンテンツの配信実績情報と,前記ユーザデータベースと,前記基地局データベースと,前記コンテンツデータベースとに基づいて,前記各ユーザに対する請求額と,前記各コンテンツ提供者に対する対価と,前記各基地局の管理者への対価とを決定することを特徴とする情報配信システム。
  2. 前記サーバが,
    前記配信実績情報が前記各ユーザ毎に編成されて格納されるユーザ利用実績データベース,
    前記配信実績情報が前記各コンテンツ提供者毎に編成されて格納されるコンテンツ配信実績データベース,
    及び前記配信実績情報が前記各基地局毎に編成されて格納される基地局利用実績データベースのうち1つ又は複数を有し,
    前記サーバが,前記ユーザ利用実績データベースの参照による前記前記各ユーザに対する請求額の決定,前記コンテンツ配信実績データベースの参照による前記各コンテンツ提供者に対する対価の決定,前記基地局利用実績データベースの参照による前記各基地局の管理者への対価の決定のうち1つ又は複数を実行する請求項に記載の情報配信システム。
  3. 前記配信実績情報に,各配信を識別する配信識別子と,該各配信先の前記情報情報端末の前記利用者を識別する利用者識別子と,該各配信された前記コンテンツを識別するコンテンツ識別子と,該配信がなされた前記基地局を識別する基地局識別子とが含まれ,これらに基づき,前記ユーザ利用実績データベース,前記コンテンツ配信実績データベース,及び前記基地局利用実績データベースが編成されてなる請求項に記載の情報配信システム。
  4. 前記サーバが,前記各情報情報端末による前記各ユーザからの情報要求に対して配信すべき前記コンテンツに関する情報が格納されるサービスデータベースを有し,これの参照により,前記各情報情報端末からの情報要求に対して前記基地局から配信される前記コンテンツを決定する請求項1からのいずれかに記載の情報配信システム。
  5. 通信エリア内の情報端末に対し無線により情報配信を行う複数の基地局と通信可能に接続されるサーバを有する情報配信システムのサーバにおいて,
    前記情報情報端末を利用する各ユーザの情報が格納されるユーザデータベースと,
    前記各前記基地局の情報を格納する基地局データベースと,
    前記各ユーザへの配信対象となるコンテンツデータとともにその価格情報及びそのコンテンツ提供者の情報が格納されるコンテンツデータベースとを有し,
    前記サーバが,前記各基地局から得た前記各情報端末への前記コンテンツの配信実績情報と,前記ユーザデータベースと,前記基地局データベースと,前記コンテンツデータベースとに基づいて,前記各ユーザに対する請求額と,前記各コンテンツ提供者に対する対価と,前記各基地局の管理者への対価とを決定することを特徴とする情報配信システムのサーバ。
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