JP4299234B2 - 近視を治療するための漢方薬組成物及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は植物と動物との薬用部分で製造した漢方薬組成物に関し、詳しくは、植物と動物との薬用部分で製造した近視を治療するための漢方薬組成物およびその製造方法に関するものである。
近視は普通また多発の病気で、成長発育期の青少年学生によく見られる。文化及び科学の発展とコンピューターの普及につれて、青少年近視の発病率は上昇する傾向がある。最近、全国の22省、市25万中小学生に対する調査によると、都会の中学生の近視発病率は29.4%で、最高は42%以上に達する。小学生の近視発病率は19.68%で、最高は32%以上に達する。
現在では、西洋医学は青少年の近視に対して、眼鏡で視力を矯正する他に、有効な治療法はまだできない。眼鏡は視力を矯正し、屈折度を調整することができるが、目自身を治療することはなく、必要とする眼鏡の度数が時間につれて上昇し、近視が進むことを防止することができない。
最近、漢方医学で近視を治療する方法の進歩は速い。その治療方法は以下の方法がある。
1.漢方薬の経口投与で治療する方法
Figure 0004299234
献1参照)。
Figure 0004299234
(2)補陰壮陽法において、方剤として補陰壮陽湯を用いる。
(3)益気定志法において、方剤として加味定志丸を用いる。
(4)益気安神法において、方剤として加味補心湯を用いる。
(5)舒肝明目法において、方剤として加味舒肝明目湯を用いる。
(6)温補命門法において、方剤として加味補腎丸を用いる。
2.漢方薬の目薬剤の外用で治療する方法
現在では、市販の近視を治療するための目薬剤の種類が多い。
効果が見られた報告が以下の通りである。
河北医学院付属第二医院は10%紅花の目薬で青少年の近視を治療している(非特許文献2参照)。
上海市閘北区目病防治組は「夏天無目薬」で(非特許文献3参照)、朱有章等は近視1号、11号目薬で(非特許文献4参照)青少年の近視を治療している。
またテトラメチルピラジン塩目薬、塩酸イソコリジン目薬膏等で近視を治療することも報告されている。
3.針刺で治療する方法
針刺激治療法としては、商景珊は漢方薬貼り耳針で(非特許文献5参照)、江洋は腕踝針で(非特許文献6参照)、中医研究院針灸研究所は梅花針で経穴と体表特定部位を叩くことで、梁戴は針刺晴明穴で(非特許文献7参照);鐘梅泉は電梅花針で“正光”穴等を叩くことで(非特許文献8参照)、近視を治療することが報告されている。
4.他の療法
前記療法の以外に、貼圧耳穴法もある。
Figure 0004299234
文献11参照)、張正賢等は経穴を按摩した後漢方薬で(非特許文献12参照)、近視を治療することもある。
張正賢の方法では長期間効果が持続すると報道された。
特許において千里明目膏の製造方法が開示されている(特許文献1参照)。
その方法は以下のステップを備えている。
Figure 0004299234
子、茯苓、牛夕、桃仁、紅花、目草それぞれ1.1〜2部を粉砕し、脱イオン水で3時間浸漬し、3回煎薬して、毎回45〜50分、不溶物を濾過して、3回の煎出液を併合し、混合、静置、沈降、濾過、濃縮してエキスが得られる。
(2)人参、鹿茸をそれぞれ2〜2.5部取って、単独に煎薬して、三回煎薬後、不溶物を濾過して、前記煎出液と併合して濃縮する。
(3)乳香、没薬それぞれ3〜3.5部、龍骨2部、磁石1部、丁香、木香、没香、蘇合香それぞれ1.5〜2部、真珠2〜2.5部、麝香、牛黄、熊胆それぞれ1.2〜1.8部、松香20〜25部を取って、一緒に極細な粉末に研磨して、120メッシュの篩をパスした粉末材料が得られる。
(4)樟丹80〜85部、香油120〜130部を取って、煉薬する。
まず、220〜320℃で香油を滴下するとビードの状態になるまで、樟丹を入れて、316℃で油脂酸化重合反応をさせ、脂肪酸鉛塩になってエキスが得られる。エキスを150℃に降温後、徐々に冷水に入れて、火毒を除く。
(5)火毒を除いたエキスを、水煎出液濃縮エキスと混合し、100〜120℃にて、エキス中の水を除く。
(6)粉末材料と蘇合香油を、水を除いたエキスに入れて、均一に混合する。混合温度は65〜70℃である。
(7)前記エキスを丸剤に製造する。直径は7mm、重さは0.55g、軟化点は55℃である。
Figure 0004299234
毛細管を拡張し、目の血液循環の改善、行気導滞、疏経通絡、毛様体筋痙攣の解除、疏肝、滋腎、清陽向上、濁陰降下、益気温陽という効果がある。
また、視力を改善、向上し、さらに正常に回復する。
この千里明目膏は、仮性近視を治療するための有効な漢方薬剤である。
それは外用経穴を按摩する硬膏剤を用いるものであって、経穴を按摩して、薬が経穴に刺激することによって、経穴の気を激発して、最適な薬の効用と両向調節作用を発揮させて、血液循環を促進する。
学生の目保健体操に配合して使って、不適感を解消させ、青少年に適用する。さらに療効も良いし、治療時間が短くて、効果が速く見られる。
また、治療後、長時間効果が持続し、副作用もない。
特許94114836X、公告号CN1037237C
Figure 0004299234
河北医学院付属第二医院「河北医薬」(3)5,1980 上海目病防治組「中草薬通迅」(11)37,1986 朱有章等「湖南医薬雑誌」(6)33,1980 商景珊「雲南中医学院学報」(1)32,1987 江洋等「上海針灸雑誌」(4)11,1987 梁戴等「中医雑誌」(9)、1985 鐘梅泉等「中国針灸」(1)21,1982 黄喜梅等「山西中医」(8)347,1987
Figure 0004299234
張正賢等「湖北中医雑誌」(16)33,1994
本発明の目的は、新規な仮性近視を治療するための漢方薬組成物及びその製造方法を提供することにある。
経口投与で、臨床の効果は良いが、湯薬と丸剤は時々胃腸に刺激があり、湯薬のため煎じることは手数がかかり、中小学生への用法としては適切でない。
今までの各地の近視を治療する資料を見れば、中医治療方法が多いが、使い難い、効果が持続しない、または視力が安定ではない。したがって、使い易く、効果が続き、新規な近視を治療する薬を開発することが要望されている。
一方、千里明目膏の製造方法が開示されているが、この目膏の漢方薬の種類が多く、53種類の漢方薬を用いることから、コストが高い。そして、水で有効成分を抽出することから、有機溶媒に溶ける有効成分を抽出し難い。
請求項1に係る発明は、熊胆の粉末20〜60重量部、黄蓍350〜450重量部、肉
Figure 0004299234
00〜380重量部、真珠100〜150重量部、乳香150〜240重量部、木香200〜280重量部、没薬100〜200重量部及び医学上許可される賦形剤からなることを特徴とする、近視を治療するための漢方薬組成物である。
請求項2に係る発明は、剤型が軟膏剤、硬膏剤、薬膜剤のいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載する近視を治療するための漢方薬組成物である。
請求項3に係る発明は、メチルアクリル酸ポリマー40000〜80000重量部、トリエチルクエン酸エステル4000〜6000重量部、体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液80000〜100000体積単位との混合物を賦形剤とすることを特徴とする、請求項1又は2に記載する近視を治療するための漢方薬組成物である。
請求項4に係る発明は、エタノールが95〜100重量%のエタノールであることを特徴とする、請求項3に記載する近視を治療するための漢方薬組成物である。
請求項5に係る発明は、以下のステップを備えることを特徴とする、近視を治療するための漢方薬組成物の製造方法である。
Figure 0004299234
重量部、麝香10〜40重量部、人参150〜240重量部、菊花300〜380重量部、真珠100〜150重量部、乳香150〜240重量部、木香200〜280重量部、没薬100〜200重量部及び医学上許可される賦形剤を準備する。
Figure 0004299234
し、0.5〜3時間還流抽出し、これを2〜3回繰返す。
3)還流抽出したエタノール抽出液を合併して、60〜70℃で、相対密度1.30〜1.32のエキスになるまで減圧濃縮する。
4)相対密度1.30〜1.32のエキスを40〜60℃で乾燥、粉砕し、200〜240メッシュの篩をパスしたエキス粉末を得る。
5)熊胆の粉末、真珠、麝香、乳香、没薬を−10〜−15℃で粉砕し、240〜300メッシュの篩をパスした超微細な粉末を得る。
6)得られたエキス粉末と前記超微細な粉末を混合して、混合粉末を得る。
7)前記混合粉末に医学上許可される賦形剤を添加して、漢方薬組成物の軟膏剤、硬膏剤、薬膜剤のいずれかに製造する。
請求項6に係る発明は、添加されたエタノール溶液が、40〜60重量%のエタノール溶液であることを特徴とする、請求項5に記載する近視を治療するための漢方薬組成物の製造方法である。
請求項7に係る発明は、還流抽出2回、毎回1〜2時間であることを特徴とする、請求項5に記載する近視を治療するための漢方薬組成物の製造方法である。
請求項8に係る発明は、賦形剤が、メチルアクリル酸ポリマー40000〜80000重量部、トリエチルクエン酸エステル4000〜6000重量部、体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液80000〜100000体積単位の混合物であり、メチルアクリル酸ポリマーを体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液で12〜36時間浸漬した後、トリエチルクエン酸エステルを添加して、25〜35℃にて溶解し、混合粉末を添加し、均一に混合して、黄色粘稠液体とし、塗布後、50〜65℃にて乾燥し、粘着防止層を被覆して、適用量に従って薬膜剤にカットすることを特徴とする、請求項5に記載する近視を治療するための漢方薬組成物の製造方法である。
本発明の漢方薬組成物の製造方法により、漢方薬の種類とコストを低減することができる。
本発明の漢方薬組成物の治療効果が従来の千里明目膏と同じか、さらにそれより良い。
本発明の製造方法によれば、水にとける薬物の有効成分だけでなく有機溶媒にとける薬物の有効成分もよく抽出できる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、以下の発明を実施するための最良の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
本発明の仮性近視を治療するための漢方薬組成物は、重量で熊胆粉末20〜60重量部、
Figure 0004299234
150〜240重量部、菊花300〜350重量部、真珠100〜150重量部、乳香150〜240重量部、木香200〜280重量部、没薬100〜200重量部及び医学上許可される賦形剤で製造した漢方薬組成物製剤である。
前記賦形剤としては、各剤型の製造に用いられる賦形剤である。賦形剤を添加して軟膏剤、硬膏剤、薬膜剤のいずれかになる。好ましい賦形剤は、メチルアクリル酸ポリマー40000〜80000重量部、トリエチルクエン酸エステル4000〜6000重量部、体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液80000〜100000体積単位の混合物である。
前記重量部ついては、銭、g、市両、市斤、キロg、トン等である。
前記体積単位については、ミリリットル、リットル等である。
前記エタノールについては、95〜100重量%のエタノールである。
Figure 0004299234
合物を抽出して、その抽出液を減圧濃縮してエキスを得る。さらにエキスを乾燥して粉末に研磨する。熊胆、真珠、麝香、乳香、没薬を超微細粉末に粉砕して、上述粉末と混合して、混合粉末を得る。
メチルアクリル酸ポリマーを体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液で12〜48時間浸漬した後、トリエチルクエン酸エステルを添加して、室温で溶解して、メチルアクリル酸ポリマーとトリエチルクエン酸エステルとの溶液に成る。
さらに前記混合粉末をメチルアクリル酸ポリマーとトリエチルクエン酸エステルとの溶液に入れて、黄色粘稠液体とし、塗布、乾燥して、近視を治療するための漢方薬組成物の貼膏薬膜剤に成る。
本発明の漢方薬組成物に用いられる熊胆粉末としては、熊胆で製造する。
熊胆は、熊科動物Ursus arctos Lまたは黒熊Selenarctos Thibetanus Cuvierの乾燥胆嚢である。主にタウロウルソデスオキシコール酸、ケノデオキシコール酸及びコール酸、コレステロール、胆汁色素、アミノ酸を含む。
黄蓍は、豆科植物蒙古黄蓍 Astragalusmembranaceus(Fisch)Bge. Var・mongholicus(Bg1)Hsiaoまたは膜莢黄蓍Astragalus membranaceus(Fisch)Bgeの乾燥根である。主にサポニン類成分を含み、黄蓍サポニンI−VIII、大豆サポニンI、またフラボノイド及び多糖類成分も含む。
Figure 0004299234
微量なアルカロイドと結晶性中性物質を含む。
麝香は、鹿科動物林麝Moschus berezovskii Flerov、馬麝M.Sifanicus Przewalskiまたは原麝M.moschiferus L.成年雄性体香嚢の乾燥分泌物である。主な成分はムスコン、アンドロステロン等のアンドロスタン類誘導体である。
現在では人工麝香を使う。
人参は、五加科植物人参Panax ginseng C.A.Mey.の乾燥根である。主に成分は人参サポニンR(X=o,a,a,b,b,b,c,d,e,f,g,g,h)等である。そして糖類、ペプチド、アミノ酸、有機酸、ビタミン類も含む。
菊花は、菊科植物菊Hrysanthemum morifolum Ramatの乾燥頭状花序である。主な成分は精油、アデニン、コリン及び配糖体である。例えば杭菊花である。
真珠は、海水または淡水の貝は外界刺激を受けて分泌する貝の真珠層に似る固体顆粒状
Figure 0004299234
益陰である。
乳香は、橄欖科植物力氏乳香樹Boswellia Carterii Birdw及び同属複数種類植物皮部
Figure 0004299234
木香は、菊科植物木香Aucklandia Iappa Decneの乾燥根である。主に精油を含む。精油の主成分はコスタスラクトン、イヌレニン、スチグマステロールである。一般的に雲木香を使う。
没薬は、橄欖科植物没薬樹Commphora molmol Engl及び同属複数種類植物皮から浸出
Figure 0004299234
本発明の近視を治療するための漢方薬組成物の製造方法は以下のステップを備える。
Figure 0004299234
麝香(一般的に人工麝香を使う)10〜40重量部、人参150〜240重量部、菊花(杭州産菊花、杭菊花)300〜380重量部、真珠100〜150重量部、乳香150〜240重量部、木香200〜280重量部、没薬100〜200重量部及び医学上許可される賦形剤を準備する。
Figure 0004299234
総重量の4〜8倍である。0.5〜3時間還流抽出して、その条件で2〜3回還流抽出する。
3)エタノール抽出液を合併して、60〜70℃で、相対密度1.30〜1.32のエキスになるまで減圧濃縮する。
4)相対密度1.30〜1.32のエキスを40〜60℃で乾燥、粉砕し、200〜240メッシュの篩をパスして、エキス粉末を得る。
5)熊胆、真珠、麝香、乳香、没薬を−10〜−15℃で粉砕し、240〜300メッシュの篩をパスして、超微細粉末を得る。
エキス粉末と超微細粉末を混合して混合粉末を得る。
6)混合粉末に医学上許可される賦形剤添加して、漢方薬組成物の軟膏剤、硬膏剤、薬膜剤のいずれかに形成する。
エタノール水溶液を抽出溶媒とすると、40〜80重量%のエタノール溶液を使用する。好ましくは40〜60重量%のエタノール溶液を使用する。毎回0.5〜3時間、還流抽出を2回行う。好ましくは毎回1〜2時間で2回の還流抽出を行う。
本発明に用いられる賦形剤は、メチルアクリル酸ポリマー40000〜80000重量部、トリエチルクエン酸エステル4000〜6000重量部、体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液80000〜100000体積単位の混合物である。
メチルアクリル酸ポリマーを体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液で12〜36時間浸漬した後、トリエチルクエン酸エステルを添加して、25〜30℃で溶解して、混合粉末を添加、均一に混合し、黄色粘稠液体にし、塗布し、50〜60℃で乾燥し、粘着防止層で被覆して、適用量に従って割って、薬膜剤にする。最後に包装する。
Figure 0004299234
本発明の近視を治療するための漢方薬組成物の漢方薬種類は従来の千里明目膏より降下する。10種類漢方薬があって、コストが下がる。治療効果は千里明目膏の効果に至ってひいては越える。
本発明の近視を治療するための漢方薬組成物の製造方法は、エタノール水溶液を抽出溶媒として、水溶性と脂溶性有効成分を抽出できる。人参等の漢方薬の有効成分は大体脂溶性であるので、十分に有効成分の抽出することができる。
樹脂類薬材と貴重な漢方薬を粉砕して、エタノール抽出物と混合することにより、賦形剤の作用を発揮して、有効成分を損なわせない。また、漢方薬を超微細に粉砕して、大部分の薬物の細胞を破壊させて、有効成分は浸出しやすい、治療効果をよく発揮させる。
メチルアクリル酸ポリマーを膜の材料として、安定性が良い。
トリエチルクエン酸エステルを可塑剤として、薬品の軟硬度を調節しやすい。
エタノールとアセトン(体積比1:1)を溶媒として、乾燥すれば揮発させることができる。
以下に実施例により本発明の近視を治療するための漢方薬組成物及びその製造方法を詳しく説明する。本発明の保護範囲は実施例に限定されるものではない。
実施例1
本実施例の近視を治療するための漢方薬組成物の原料として、熊胆の粉末40g、黄蓍
Figure 0004299234
40g、真珠125g、乳香195g、木香(雲木香)240g、没薬150gを使用し、賦形剤として、メチルアクリル酸ポリマー60000g、トリエチルクエン酸エステル5000g、体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液90000mlを使用する。前記エタノールについては、98重量%のエタノール水溶液である。最後に薬膜剤を製造した。
製造方法は以下である。
Figure 0004299234
195g、菊花(杭菊花)340g、真珠125g、乳香195g、木香240g、没薬150g、メチルアクリル酸ポリマー60000g、トリエチルクエン酸エステル5000g、体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液10000mlを原料として準備した。
Figure 0004299234
量の6倍である。2時間還流抽出して、エタノール抽出液を濾過して、さらに同量のエタノールを添加して、0.5時間還流抽出した。
3)エタノール抽出液を合併して、65℃で、相対密度1.31のエキスになるまで減圧濃縮した。
4)相対密度1.31のエキスを50℃で乾燥、粉砕し、200メッシュパスしたエキス粉末を得た。
5)熊胆、真珠、麝香、乳香、没薬を−14℃で粉砕し、300メッシュパスした超微細粉末を得た。
6)エキス粉末と超微細粉末を混合して混合粉末を得た。
7)メチルアクリル酸ポリマーを体積比1:1のエタノール(薬用)とアセトン(薬用)との混合液90000ml(用いられたエタノールは98重量%のエタノールである)で24時間浸漬した後、5000gトリエチルクエン酸エステルを添加して、30℃にて溶解した後、混合粉末を添加、均一に混合し、黄色粘稠液体にして、塗布し、60℃にて乾燥し、粘着防止層で被覆して、薬膜剤にカットした。
実施例2
製造プロセスは大体実施例1と同じである。
Figure 0004299234
50g、菊花300g、真珠100g、乳香150g、木香200g、没薬100g、メチルアクリル酸ポリマー40000g、トリエチルクエン酸エステル4000g、体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液80000mlを用いる。前記エタノールについては、95重量%のエタノール水溶液である。
Figure 0004299234
の4倍である。1.5時間還流抽出した後、さらに前記量のエタノールを添加し、エタノール抽出液を濾過して、0.5時間還流抽出する。2回のエタノール抽出液を合併して、60℃で、相対密度1.30のエキスになるまで減圧濃縮する。相対密度1.30のエキスを40℃で乾燥、粉砕し、200メッシュパスしたエキス粉末を得た。熊胆、真珠、麝香、乳香、没薬を−10℃で粉砕し、240メッシュパスした超微細粉末を得た。エキス粉末と超微細粉末混合して混合粉末を得た。メチルアクリル酸ポリマーを体積比1:1のエタノール(95重量%のエタノール)とアセトンとの混合液80000mlで12時間浸漬した後、4000gトリエチルクエン酸エステルを添加して、25℃にて溶解し、混合粉末を添加し、50℃にて乾燥し、薬膜剤が得られた。
実施例3
製造プロセスは大体実施例1と同じである。原料としては、熊胆の粉末60g、黄蓍4
Figure 0004299234
香240g、木香280g、没薬200g、メチルアクリル酸ポリマー80000g、トリエチルクエン酸エステル6000g、体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液100000mlを用いる。用いられたエタノールについては、100重量%のエタノール水溶液である。
Figure 0004299234
の8倍である。3時間還流抽出して、さらに同量のエタノールを添加して、1時間還流抽出して、さらに同量のエタノールを添加して、0.5時間還流抽出する。3回のエタノール抽出液を合併して、70℃で、相対密度1.32のエキスになるまで減圧濃縮する。相対密度1.32のエキスを60℃で乾燥、粉砕し、240メッシュパスしたエキス粉末を得た。熊胆の粉末、真珠、麝香、乳香、没薬を−15℃で粉砕し、300メッシュパスした超微細粉末を得た。エキス粉末と超微細粉末混合して混合粉末を得た。メチルアクリル酸ポリマーを体積比1:1のエタノール(100重量%のエタノール)とアセトンとの混合液100000mlで36時間浸漬した後、6000gトリエチルクエン酸エステルを添加して、35℃にて溶解し、混合粉末を添加し、65℃にて乾燥して、薬膜剤が得られた。
本発明の偽性近視を治療するための漢方薬組成物の薬膜剤と千里明目膏に対して比較した。
(1)一つ治療コースは一ヶ月であって、試験組は本発明薬膜剤を使って、対照組は千里明目膏を使う。
(2)試験対象は小学5年生、中学2年生、12〜16歳である。
(3)試験項目はA主観症状、B視力、C屈折度である。
(4)試験組は150人、300目であって;対照組は75人、150目である。
人体臨床試験の結果は以下である。
Figure 0004299234
この発明にかかる漢方薬組成物は、製薬業において利用され、また、その製造方法も同様である。

Claims (8)

  1. Figure 0004299234
    部、麝香10〜40重量部、人参150〜240重量部、菊花300〜380重量部、真珠100〜150重量部、乳香150〜240重量部、木香200〜280重量部、没薬100〜200重量部及び医学上許可される賦形剤からなることを特徴とする、近視を治療するための漢方薬組成物。
  2. 剤型が軟膏剤、硬膏剤、薬膜剤のいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載する近視を治療するための漢方薬組成物。
  3. メチルアクリル酸ポリマー40000〜80000重量部、トリエチルクエン酸エステル4000〜6000重量部、体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液80000〜100000体積単位との混合物を賦形剤とすることを特徴とする、請求項1又は2に記載する近視を治療するための漢方薬組成物。
  4. エタノールは95〜100重量%のエタノールであることを特徴とする、請求項3に記載する近視を治療するための漢方薬組成物。
  5. 以下のステップを備えることを特徴とする、近視を治療するための漢方薬組成物の製造方法。
    Figure 0004299234
    重量部、麝香10〜40重量部、人参150〜240重量部、菊花300〜380重量部、真珠100〜150重量部、乳香150〜240重量部、木香200〜280重量部、没薬100〜200重量部及び医学上許可される賦形剤を準備する。
    Figure 0004299234
    し、0.5〜3時間還流抽出し、これを2〜3回繰返す。
    3)還流抽出したエタノール抽出液を合併して、60〜70℃で、相対密度1.30〜1.32のエキスになるまで減圧濃縮する。
    4)相対密度1.30〜1.32のエキスを40〜60℃で乾燥、粉砕し、200〜240メッシュの篩をパスしたエキス粉末を得る。
    5)熊胆の粉末、真珠、麝香、乳香、没薬を−10〜−15℃で粉砕し、240〜300メッシュの篩をパスした超微細な粉末を得る。
    6)得られたエキス粉末と前記超微細な粉末を混合して、混合粉末を得る。
    7)前記混合粉末に医学上許可される賦形剤を添加して、漢方薬組成物の軟膏剤、硬膏剤、薬膜剤のいずれかに製造する。
  6. 添加されたエタノール溶液が、40〜60重量%のエタノール溶液であることを特徴とする、請求項5に記載する近視を治療するための漢方薬組成物の製造方法。
  7. 還流抽出2回、毎回1〜2時間であることを特徴とする、請求項5に記載する近視を治療するための漢方薬組成物の製造方法。
  8. 賦形剤が、メチルアクリル酸ポリマー40000〜80000重量部、トリエチルクエン酸エステル4000〜6000重量部、体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液80000〜100000体積単位の混合物であり、メチルアクリル酸ポリマーを体積比1:1のエタノールとアセトンとの混合液で12〜36時間浸漬した後、トリエチルクエン酸エステルを添加して、25〜35℃にて溶解し、混合粉末を添加し、均一に混合して、黄色粘稠液体とし、塗布後、50〜65℃にて乾燥し、粘着防止層を被覆して、適用量に従って薬膜剤にカットすることを特徴とする、請求項5に記載する近視を治療するための漢方薬組成物の製造方法。
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