JP4298445B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像処理装置に関し、特には、サブサンプルされた画像信号の補間処理に関する。
民生用のデジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラでは、原色ベイヤー配列の撮像素子を用いた単板撮像方式のカメラシステムが主流となっている。
原色ベイヤー配列の撮像素子では、図24に示すように、RGBの色フィルタが1画素単位で規則的に配置されており、その画素に配置されている色フィルタ以外の色情報を得るためには、近傍の画素を用いた補間処理が必要となる。この補間処理は、一般に同時化補間処理と呼ばれている。
原色ベイヤー配列の撮像素子を用いた単板カメラシステムでG信号の同時化処理を行う場合、G信号は図27のように、オフセットサンプリングされているため、画像全体を単一の特性の補間フィルタで一様に補間すると、画質が劣化するという問題がある。
これは、オフセットサンプリングを行うと、図25に示す周波数平面上で、○で示される、水平方向および垂直方向のナイキスト周波数の位置を結んだひし形の内部が再現可能な周波数帯域となることに起因する。
即ち、図26(a)のように、垂直方向のナイキスト周波数Vnqおよび水平方向のナイキスト周波数Hnqよりも低域の信号を通過させるような特性の補間フィルタで一様に補間すると、点Dfsを中心とする折り返し信号により、点Dnqの近傍の領域の画質が劣化する。
また、図26(b)のように、Dnqを結んでできる四辺形の内部を通過領域とする特性の補間フィルタで一様に補間すると、水平方向のナイキスト周波数Hnqおよび垂直方向のナイキスト周波数Vnqの近傍に含まれる高域信号が消滅し、ぼけた画像になってしまう。
そこで、画像全体を単一の特性の補間フィルタで一様に補間することにより生じる画質への悪影響を改善するために、画素ごとに近傍画素との相関を検出し、相関に応じて最適な補間方式を切り替える適応同時化補間処理が特許文献1、特許文献2で提案されている。
特許文献1では、入力される画像信号から、水平方向および垂直方向の高周波成分をそれぞれ検出し、水平方向の高周波成分を多く含む場合には、垂直方向に相関が強い縦縞の信号であると判定して縦縞の信号に好適な補間処理を行い、垂直方向の高周波成分を多く含む場合には、水平方向に相関が強い横縞の信号であると判定して横縞の信号に好適な補間処理を行い、これら二通りの条件に当てはまらない場合は、周辺画素の平均値で補間処理を行っている。
また、特許文献2では、垂直、水平、斜め方向の相関度を算出し、相関度が最大になる方向に補間処理を行っている。
米国特許5382976号 特開平10−150668号公報
しかし、特許文献1では、水平、垂直以外の方向に相関を持つ画素については、相関に基づいた良好な補間処理を行うことができず、斜め方向に関して解像感が劣化するという問題点があった。
一方、特許文献2では、相関を検出する方向を増やすことにより、好適な補間処理が適用される領域をより細かく制御したが、相関方向の判定結果が切り替わる際に、補間結果が不連続に切り替わり、画質に違和感が生じるという問題点があった。
本発明は、このような問題を解決し、任意の方向に相関を有する画素に対して好適な補間処理を行い、相関方向の変化によって補間結果に不連続な切り替わりが生じるのを防止することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明においては、オフセットサンプリングされた画像信号を補間処理する画像処理装置であって、前記画像信号において補間すべき画素の相関が高い任意の方向に応じた係数を発生する相関検出手段と、前記相関検出手段により得られた係数に基づいて補間信号を生成する補間信号生成手段とを備え、前記相関検出手段は、垂直方向の相関の度合いと水平方向の相関の度合いとを検出し、前記垂直方向の相関の度合いを示す垂直相関データと前記水平方向の相関の度合いを示す水平相関データの大小を比較し、大きい方の値で小さい方の値を除した結果得られた商が所定の閾値よりも大きい場合に前記商に基づいて前記係数を生成し、前記商が前記閾値よりも小さい場合には水平方向あるいは垂直方向に応じた係数を生成する構成とした。
本発明によれば、相関が高い任意の方向を考慮した補間処理を行うことにより、特定の方向の高域成分の消失や、偽信号の発生を防ぎ、画質劣化が低減する。
また、補間結果の切り替わりが不連続にならない。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第一の実施の形態)
図1は本発明を適用したビデオカメラの構成を示す図である。
図1において、撮像素子101は図24に示した原色ベイヤー配列の色フィルタが配置された撮像素子であり、各画素の色フィルタに応じたRGBの各画像信号を出力する。撮像素子101〜出力された画像信号はA/D102はによりデジタル信号に変換され、ホワイトバランス回路103によりホワイトバランス調整処理されて補間処理回路104に出力される。補間処理回路104は本発明の特徴的な構成であり、後述の様にRGBのカラー値からG信号の同時化補間処理結果を出力する。補間処理回路104から出力された画像信号はエンコーダ105により周知の符号化処理を施され、記録回路106により記録媒体107に記録される。
次に、補間処理回路104について説明する。
図2は、補間処理回路104の構成を示すブロック図である。
図2において、WB103から入力された画像信号は、補間部104aと相関判定部104bにおいて処理された後、それぞれの出力信号が合成部104cに入力され、最終的なG信号の同時化補間処理結果が出力される。
ここで、入力画像信号は、画素ごとに、配置される色フィルタに対応してRGBいずれかのカラー値を有し、WB103で予めホワイトバランスが補正された画像信号である。
以下、図2の各部の動作について順次説明する。
まず、補間部104aについて説明する。
補間部104aでは、色分離処理手部201において、入力された画像信号から補間対象となるG信号の画素を抽出した後、並列に接続された垂直方向補間部202、水平方向補間部203及び、二次元補間部204に対して出力する。そして、これら三つの補間部おいて補間処理を行い、それぞれ補間データを出力する。
ここで、色分離処理部201では、例えば、Gのフィルタが配置された画素はそのまま画素値を出力し、RまたはBのフィルタが配置された画素は画素値を0で置き換えて出力する。
また、図2では、補間部104aが色分離処理部201を内包する構成となっているが、補間部104aに色分離処理部を含まない構成であっても構わない。この場合は、例えば、外部にRGBのいずれの信号も分離できる色分離処理部を持ち、この色分離処理部によって生成された色分離後のG信号を補間部104aに入力する。
次に、垂直方向補間部202、水平方向補間部203、及び二次元補間部204について説明する。
垂直方向補間部202では、図3に示すような、垂直方向のナイキスト周波数で周波数振幅応答が0になる遮断特性の1次元低域通過フィルタを用い、垂直方向に隣接する複数画素の画像信号による補間処理を行う。
垂直方向補間部203では、図4に示すような、水平方向のナイキスト周波数で周波数振幅応答が0になる遮断特性の1次元低域通過フィルタを用い、水平方向に隣接する複数画素の画像信号による補間処理を行う。
また、二次元補間部204は、図5に示すように、垂直方向周波数V、または、水平方向周波数Hがナイキスト周波数Vnq、Hnqであるときに、周波数振幅応答が0になる遮断特性を持つ2次元低域通過フィルタを用い、水平及び垂直方向に隣接する複数画素の画像信号による補間処理を行う。
次に、相関判定部104bの処理について説明する。
相関判定部104bは、図2に示すように、垂直方向相関値検出部205、水平方向相関値検出部206、及び、相関係数算出部207から構成され、補間しようとする画素の相関の方向に応じた相関係数Kを生成する。
相関判定部104bでは、垂直方向相関値検出部205と水平方向相関値検出部206において、それぞれ垂直方向または水平方向における特定の周波数成分を含む信号を抽出し、垂直方向相関値Vdiffと水平方向相関値Hdiffを出力する。図6(a)、図6(b)は、垂直方向相関値検出部205と水平方向相関値検出部206を示すブロック図である。
垂直方向相関値検出部206と水平方向相関値検出部207は、図7に示す、着目画素P0を中心とした垂直方向または水平方向の5画素および3画素に対して処理を行う。
垂直方向相関値検出部205は、着目画素P0を中心とした垂直方向の5画素[P−2v,P−1v,P0,P1v,P2v]に対し、[−1,0,2,0,−1]というフィルタ係数のバンドパスフィルタVBPF601により処理した後、絶対値回路602により絶対値を取った信号と、着目画素P0を中心とした垂直方向の3画素[P−1v,P0,P1v]に対して、[1,0,−1]というフィルタ係数のバンドパスフィルタVBPF603により処理した後、絶対値回路604により絶対値を取った信号を加算器605により加算して垂直方向相関値Vdiffを出力する。
また、水平方向相関値検出部206は、着目画素P0を中心とした水平方向の5画素[P−2v,P−1v,P0,P1v,P2v]に対して、[−1,0,2,0,−1]というフィルタ係数のバンドパスフィルタHBPF606により処理した後、絶対値回路607により絶対値を取った信号と、着目画素P0を中心とした垂直方向の3画素[P−1v,P0,P1v]に対して、[1,0,−1]というフィルタ係数のバンドパスフィルタHBPF608により処理した後、絶対値回路609により絶対値を取った信号を加算器610により加算して、水平方向相関値Hdiffを出力する。
図8は、垂直方向相関値検出部205または水平方向相関値検出部206によって抽出される信号を二次元周波数平面に示した図である。
図8では、縦軸Vは垂直方向の周波数成分、横軸Hは水平方向の周波数成分、原点は直流成分を示し、二次元周波数平面の第一象現のみ示してある。
図8において、801、802はそれぞれ、図6を用いて説明した垂直方向相関値検出部205及び水平方向相関値検出部206の周波数特性を示し、いずれも、画像のサンプリング周波数fsに対して1/4となる周波数の信号が入力されたとき、出力であるVdiffまたはHdiffが最大となる。
ここで、Vdiffの値が大きいということは、周波数領域において垂直方向の高周波成分を多く含むことを示し、画像として見たときには細かい横縞状のパターンが観測される。
また、Hdiffの値が大きいということは、周波数領域において水平方向の高周波成分を多く含むことを示し、画像として見たときには細かい縦縞状のパターンが観測される。
また、前述のように、水平方向相関値検出部205及び垂直方向相関値検出部206では、それぞれ絶対値回路の出力を加算して、HdiffおよびVdiffを生成しているので、HdiffおよびVdiffの値は常に正の値をとる。
また、図8において、垂直方向および水平方向の周波数成分がともにfs/4である点Dと原点を通る直線Bline上では、水平方向相関値Hdiffと垂直方向相関値Vdiffの値は等しい。直線Blineよりも横軸H側の領域では、両方の相関値のうち、水平方向相関値Hdiffの方が大きく、直線Blineよりも縦軸V側の領域では垂直方向相関値Vdiffの方が大きい。
相関係数算出部207は、垂直方向相関値Vdiffと水平方向相関値Hdiffの関係を利用し、補間すべき画素が垂直方向と水平方向の間のいずれの方向に相関が高いのかを検出し、検出された相関の方向に従う相関係数Kを生成する。
ここで、図10を用いて、本形態において検出する「相関の方向」について説明する。
図10において、横軸Hは水平方向の周波数成分を示し、縦軸Vは垂直方向の周波数成分を示す。この周波数平面上で、水平方向の周波数成分がPh、垂直方向の周波数成分がPvである点Pの信号における相関の方向は、直流成分を示す原点oと点Pとを結ぶ直線の傾きaで示される。水平方向を基準として角度θ傾いた直線の場合、その傾きaは
a=tanθ=Pv/Phとなる。
従って、水平方向の周波数成分と垂直方向の周波数成分が抽出できれば、両者の比から相関の方向が求められる。
相関判定部104bでは、画像信号の時間領域から周波数領域への変換は行わず、水平方向相関値検出部205及び垂直方向相関値検出部206で行われる画素の値を用いた時間領域での演算結果から、画像に含まれる水平方向および垂直方向の周波数成分を推定している。
次に、相関係数算出部207の処理を図11のフローチャートを用いて説明する。
図11において、まず、S1101でHdiffとVdiffの値を比較し、両者が等しい場合には相関係数K=0とし(S1102)、両者が異なる場合にはS1103に進む。
S1103ではHdiffとVdiffの大小を比較し、Hdiffが大きい場合にはS1104、Vdiffが大きい場合にはS1105に進む。
S1104では、Vdiff/Hdiffをパラメータとして、式(1)で示す演算を行ってKを算出する。
K=1−Vdiff/Hdiff・・・(1)
S1105では、Hdiff/Vdiffをパラメータとして、式(2)で示す演算を行ってKを算出する。
K=Hdiff/Vdiff−1・・・(2)
このような処理により、−1から1までの値を持ち、補間すべき画素の相関の方向に応じた相関係数Kを算出する。
図12は、図9に示すCZPチャートを入力画像としたときに得られた相関係数Kと、各画素が持つ周波数成分との対応を示す模式図である。
図12において、縦軸Vは垂直方向の周波数成分、横軸Hは水平方向の周波数成分、原点は直流成分であることを示す。また、CZPチャートの対象性を考慮して、周波数平面の第一象現のみ示している。
図12において、横軸H上では相関係数K=1、縦軸V上では相関係数K=−1となる。また、水平方向および垂直方向の周波数成分が共にサンプリング周波数fsの1/4である点D1と原点を結んだ直線をBline1とし、Bline1に直交する直線をBline2とすると、直線Bline1、および直線Bline2上において、相関係数K=0となる。また、直線Bline2、直線Bline1と横軸Hで囲まれた領域(a)では、相関の方向に応じて、相関係数Kの値が0から1まで矢印の方向に変化する。また、直線Bline2、直線Bline1と縦軸Vで囲まれた領域(b)では、相関の方向に応じて、相関係数の値が0から−1まで、矢印の方向に変化する。
最後に、合成部104cの処理について説明する。
合成部104cは、相関判定部104bから出力される相関係数Kに基づいて、補間部104aから出力される三つの補間値のうち2種類を選択し、相関係数Kを混合比としてそれら二つの補間値を加重平均して、最終的なG信号の同時化補間処理結果を出力する。
補間値合成の具体的な手順は以下の通りである。
まず、最上位ビットにより相関係数Kの符号Ksを判別する。
相関係数Kが正の値である場合、即ちKs=0のとき、垂直方向補間部202の出力と二次元補間部204の出力を、相関係数Kの絶対値Kaにより式(3)に示すように加重平均し、加重平均結果としての加算器211の出力をスイッチ213により選択することで、最終的なG信号の同時化補間処理結果として出力する。
合成補間値=垂直方向補間値*Ka+二次元補間値*(1−Ka)・・・(3)
従って、相関係数KがK=1のとき、即ち、垂直方向相関値Vdiffが水平方向相関値Hdiffよりも著しく大きいときには、垂直方向補間値のみが最終的なG信号の同時化補間処理結果として出力される。
一方、相関係数Kが負の値である場合、即ちKs=1のとき、水平方向補間処理部203の出力と二次元補間部204の出力を、相関係数の絶対値Kaにより式(4)に示すように加重平均し、加重平均結果としての加算器212の出力をスイッチ213により選択することで、最終的なG信号の同時化補間処理結果として出力する。
合成補間値=水平方向補間値*Ka+垂直方向補間値*(1−Ka)・・・(4)
従って、相関係数KがK=−1のとき、即ち、水平方向相関値Hdiffが垂直方向相関値Vdiffよりも著しく大きいときには、水平方向補間値のみが最終的なG信号の同時化補間処理結果として出力される。
また、式(3)、(4)では、Kaが0に近いほど、合成補間値20または合成補間値21に占める二次元補間値の割合が大きくなる。ここで、Kaが0に近い値をとるということは、垂直方向相関値Vdiffと水平方向相関値Hdiffの値が等しくなり、斜め45°方向の相関が高くなることを示しているので、二次元補間部204を斜め45°方向に重み付けした補間特性に設定することで、斜め方向の解像感を向上させることができる。
このような斜め方向に相関が高い場合に適した補間処理とは、例えば図5で示すような周波数特性を持つ2次元低域通過フィルタによって実現される。このフィルタは、水平方向のナイキスト周波数Hnqおよび垂直方向のナイキスト周波数Vnqを結んでできる四辺形の内部の領域の信号をなるべく減衰させずに、この四辺形の外部の領域の信号を遮断する特徴をもつ。
従って、斜め方向の解像感を損なうことなく、オフセットサンプリングによって生じる斜め方向からの折り返しによる画質劣化を防ぎ、良好な画質を得ることができる。
また、本形態では、相関を示す方向が変化すると、水平方向の相関値と垂直方向の相関値の比が変化することを利用して、相関の方向を示す相関係数を求めている。
この相関係数を用いて前述のような補間値の合成処理を行うと、例えば、相関の方向が斜め方向から水平方向に変化する時には、斜め方向に相関の高い画素に適した補間処理によって生成された補間値をベースとし、相関方向の変化に応じて水平方向の補間値の割合が増加するように、重み付け加算の係数を変化させながら2種類の補間処理手段の結果を重み付加算することができる。
従って、斜め方向に適したな補間処理と水平方向補間値の出力結果がなだらかに切り替わり、画質に違和感が生じない。
これは、相関の方向が斜め方向から垂直方向に切り替わる場合も同様である。
この様に、本形態によれば、オフセットサンプリングされたG信号を補間する際、補間すべき画素の垂直方向、水平方向の相関値を検出し、これらの相関値からいずれの方向に相関が高いのかということを推定し、この相関の方向に応じた係数値を算出する。そして、この係数に基づいて垂直方向、あるいは水平方向の補間データと斜め方向の補間データとを重み付け加算しているので、相関の方向の変化に応じて連続的に斜め方向の補間データと垂直、水平方向の補間データの割合を変化させ、相関方向の変化によって補間結果に不連続な切り替わりが生じるのを防止することが可能となる。
(第二の実施の形態)
次に、第二の実施形態について説明する。
第二の実施形態における補間処理回路の概略構成は、図2に示す第一の実施形態の概略構成と同様である。第一の実施形態との差異は、相関判定ユニットにおける相関係数算出部207のみであるので、相関係数算出部207についてのみ説明し、その他の構成要素については説明を省略する。
以下、本実施形態の相関判定部104bにおいて、垂直方向相関値検出部205、及び水平方向相関値検出部206の出力信号であるHdiff,Vdiffから相関係数算出部207で相関係数Kを出力する処理について、図13のフローチャートを参照しながら説明する。
図13において、まず、S1301でHdiffとVdiffの値を比較し、両者が等しい場合には、相関係数K=0とし(S1302)、両者が異なる場合には、S1303に進む。
S1303では、HdiffとVdiffの大小を比較し、Hdiffが大きい場合にはS1304に進み、Vdiffが大きい場合にはS1307に進む。
S1304ではVdiff/Hdiffが所定の閾値Th1よりも大きく、かつ1より小さいかどうかを判別する。そして、Th1よりも大きく、かつ1より小さい場合には式(5)で示される演算を行ってKを算出し(S1305)、それ以外の場合にはK=1とする(S1306)。
K=(1−Vdiff/Hdiff)/(1−Th1)・・・(5)
また、S1307では、Hdiff/Vdiffが閾値Th1よりも大きく、かつ1より小さいか否かを判別する。そして、閾値Th1よりも大きく、かつ1より小さい場合には式(6)で示される演算を行ってKを算出し(S1308)、それ以外の場合にはK=−1とする(S1309)。
K=(Hdiff/Vdiff−1)/(1−Th1)・・・(6)
以上により、−1から1までの値をもつ相関係数Kが出力される。
ここで、閾値Th1は、Th1=tanθ(0°≦θ<45°)を用い、θによって決まる定数である。
図14は、図8のCZPチャートを入力画像としたとき、Th1=tan15°として求めた相関係数Kと、各画素が持つ周波数成分との対応を示す模式図である。図14において、縦軸Vは垂直方向の周波数成分、横軸Hは水平方向の周波数成分、原点は直流成分であることを示す。
本実施形態では、相関係数算出部207において、閾値Th1を設けることにより、Hdiff及びVdiffの割合によらず、相関係数Kが常に1または−1となる領域を確保することが可能となる。
即ち、図14において、白色の領域では相関係数K=1、黒色の領域では相関係数K=−1が一律に設定される。
従って、水平方向の相関値または垂直方向の相関値が著しく高いときには、後段の合成部104cにおいて、水平方向の補間データ、または、垂直方向の補間データをそのまま出力することができ、垂直方向、および水平方向の解像感が向上する。
一方、図14において、水平方向のナイキスト周波数Hnqと垂直方向のナイキスト周波数Vnqの位置を通り、横軸Hに対して45°の傾きを持つ直線L45上と、横軸Hに対して135°の傾きを持つL135上では、相関係数K=0となる。
そして、第一の実施形態と同様、相関係数Kが0に近づけば近づくほど、最終的なG信号の同時化補間処理結果に占める二次元補間値の割合が大きくなる。そのため、斜め方向の解像感を向上させることができる。
また、図14において、灰色の領域(c)での相関係数Kの分布は、相関方向の変化に応じて、K=0からK=1まで、即ち、斜め線L45、L135上から黒色の領域まで矢印で示す方向に沿って連続な値をもつ。同様に、灰色の領域(d)での相関係数Kの分布は、相関方向の変化に応じて、K=0からK=−1まで、即ち、斜め線L45、L135上から黒色の領域まで矢印で示す方向に沿って連続した値をもつ。
そのため、合成部104cにおいて、斜め方向の補間データと水平方向または垂直方向の補間データの出力結果がなだらかに切り替わり、画質に違和感が生じない。
さらに、本実施形態では、Th1の値を大きくすると垂直方向および水平方向の解像感が優先し、Th1の値を小さくすると斜め方向の解像感を優先するよう、合成部104cでの処理を制御することできる。そのため、垂直方向、水平方向、斜め方向の解像感のバランスを考慮して閾値Th1の値を調整することにより、どの方向に相関があっても良好な補間処理を行うことが可能となる。
(第三の実施形態)
図15は、本実施形態における補間処理回路104の構成を示すブロック図である。図15において、図2と同様の構成については同一番号を付して説明する。
図15において、入力された画像信号は、図2と同様に補間部104aと相関判定部104bにおいて並列に処理された後、それぞれの出力信号が合成部104cに入力され、最終的なG信号の同時化補間処理結果が出力される。
まず、補間部104aについて説明する。補間部104aでは、色分離処理部201において、補間対象となるG信号の画素を抽出した後、並列に接続された四つの補間部202、203、214、215に出力される。色分離処理部201は第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、各補間部の処理について説明する。
垂直方向補間部202と水平方向補間部203は第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
45°方向補間部214では、図16に示すように、垂直方向のナイキスト周波数Vnq1と水平方向のナイキスト周波数Hnq2を結んだ斜め45°の方向にのみ遮断特性を持つ二次元低域通過フィルタによりフィルタ処理を行い、補間データを出力する。
また、135°方向補間部215は、図17に示すように、垂直方向のナイキスト周波数Vnq1と水平方向のナイキスト周波数Hnq1を結んだ斜め135°の方向にのみ遮断特性を持つ二次元低域通過フィルタによりフィルタ処理を行い、補間データを出力する。
次に、相関判定部104bの処理について説明する。
相関判定部104bでは、垂直方向相関値検出部205、水平方向相関値検出部206、45°方向相関値検出部216、及び135°方向相関値検出部217において、各方向における特定の周波数成分を推定するためのフィルタ処理を行い、水平方向相関値Hdiff、垂直方向相関値Vdiff、45°方向相関値D1diff、135°方向相関値D2diffを出力する。
ここで、垂直方向相関値検出部205及び水平方向相関値検出部206は第一の実施形態と同様であるので説明を省略し、45°方向相関値検出部216と135°方向相関値検出部217で行われる処理について説明する。
図18(a)、図18(b)はそれぞれ、45°方向相関値検出部216と135°方向相関値検出部217の構成を示すブロック図である。
45°方向相関値検出部216と135°方向相関値検出手部217では、垂直方向相関検出部205及び水平方向相関検出部206と異なり、図19、図20に示すような、G色の色フィルタが配置された画素のみを用いて処理を行う。
45°方向相関検出部216では、図19(a)に示すように、まず、着目画素の色フィルタ判別回路1801に画像信号が入力され、例えば、図19において、G22を着目画素としたとき、着目画素G22の位置にG色のフィルタが配置されているかどうかを判別し、判別信号G_fgを出力する。ここで、図19(a)のように着目画素にG色フィルタが配置されている場合はG_fg=1とし、図19(c)のようにG色のフィルタが配置されていない場合にはG_fg=0とする。
着目画素にG色フィルタが配置されている場合、即ち、G_fg=1の場合には着目画素G22及び45°方向に隣接する2画素G13,G31に対して[−1,2,−1]という係数を持つフィルタD1_BPF1805により斜め方向のフィルタ処理を行った後、絶対値回路1808を通した信号を出力する。
一方、着目画素にG色フィルタが配置されていない場合、すなわち、G_fg=0の場合には、図19(c)に示すように、着目画素を中心とした斜め方向の画素列G13、G22、G31がG色の画素値を持たず、フィルタ処理を行うことができない。
そこで、図20(a)に示すように、着目画素G22の近傍でG色フィルタが配置された4画素、G12、G21、G23、G32を用いて45°方向の相関値を検出する。具体的には、G12、G21に対して[1,−1]という係数を持つフィルタD1_HPF1803により斜め方向のフィルタ処理を行った後、絶対値回路1806を通した信号と、G23、G32に対して[1,−1]という係数を持つフィルタD1_HPF1804によりフィルタ処理を行った後、絶対値回路1807を通した信号を加算器1809にて加算した後、乗算器1810で平均値をとる処理を行う。
同様に、135°方向相関検出部217でも、まず、着目画素の色フィルタ判別回路1812に画像信号が入力され、同様に判別信号G_fgを出力する。ここで、図19(b)のように着目画素にG色フィルタが配置されている場合はG_fg=1とし、図19(c)のように、G色のフィルタが配置されていない場合にはG_fg=0とする。
着目画素にG色フィルタが配置されている場合には、着目画素G22および135°方向に隣接する2画素G11、G33に対して[−1,2,−1]という係数を持つD2_BPF1819により斜め方向のフィルタ処理を行った後、絶対値回路1819を通した信号を出力する。
一方、着目画素にG色フィルタが配置されている場合には、図19(c)に示すように、着目画素を中心とした斜め方向の画素列G11、G22、G33がG色の画素値を持たず、フィルタ処理を行うことができない。そこで、図20(b)に示すように着目画素G22の近傍でG色フィルタが配置された4画素、G12、G21、G23、G32を用いて135°方向の相関値を検出する。
具体的には、G12、G23に対して[1,−1]という係数をもつフィルタD2_HPF1814により斜め方向のフィルタ処理を行った後、絶対値回路1817を通した信号と、G21、G32に対して[1,−1]という係数をもつフィルタD2_HPF1815により斜め方向のフィルタ処理を行った後、絶対値回路1818を通した信号とを加算器1820で加算し、乗算器1821により平均値をとる処理を行う。
また、45°方向相関値検出部216及び135°方向相関値検出部217には、それぞれ絶対値を出力するので、D1diff及びD2diffの値は常に正の値をとる。
図21は、45°方向相関値検出部216、135°方向相関値検出部217によって抽出される信号を二次元周波数平面に示した図である。
図21において、縦軸Vは垂直方向の周波数成分、横軸Hは水平方向の周波数成分、原点は直流成分であることを示す。
図21(a)は45°方向相関値検出部216で行われる処理の周波数特性を示す。この処理では、垂直方向のナイキスト周波数Vnq1と水平方向のナイキスト周波数Hnq1を通る、135°方向の直線上の周波数成分をもつ信号が入力されたとき、出力信号D1diffが最大となる。
一方、図21(b)は135°方向相関値検出部217で行われる処理の周波数特性を示す。この処理では、垂直方向のナイキスト周波数Vnq1と水平方向のナイキスト周波数Hnq2を通る、45°方向の直線上の周波数成分をもつ信号が入力されたとき、出力信号D1diffが最大となる。
ここで、D1diffの値が大きいということは、周波数領域において、水平方向を基準として45°方向の高周波成分を多く含むことを示し、画像として見たときに、左上がりの細かい斜め縞状のパターンが観測される。
また、D2diffの値が大きいということは、水平方向を基準として135°方向の高周波成分を多く含むことを示し、画像として見たときには右上がりの細かい斜め縞状のパターンが観測される。
D1diffとD2diffの大小を比較すると、図21において、薄い灰色で示される領域(c)および(f)は、D1diffの値が支配的であり、濃い灰色で示される領域(d)および(e)は、D2diffの値が支配的となる。したがって、D1diffとD2diffを用いた相関方向判定を行うと、右上がりの斜め方向と左上がりの斜め方向の二つに大別することができる。
次に、四方向の相関値検出手段の出力信号であるHdiff,Vdiff、D1diff、D2diffを用いた相関係数算出部207の処理を説明する。
ここでは、Hdiff,Vdiffを用いて相関係数Kを出力するとともに、相関係数Kの値が1または−1以外のときに、D1diff、D2diffを用いて、合成部104cでの補間値合成処理を制御するための制御信号filt_fgを生成する。以下、図22のフローチャートを用いて、相関係数の生成処理および、制御信号filt_fgの生成処理を説明する。
図22において、まず、S2201でHdiffとVdiffの値を比較し、両者が等しい場合にはS2202に進み、両者が異なる場合にはS2206に進む。
S2202では相関係数KをK=0とし、S2203においてD1diffとD2diffの大小を比較する。そして、D1diffが大きい場合にはfilt_fgを0に設定し(S2204)、D2diffが大きい場合にはfilt_fgを1に設定する(S2205)。
S2206ではHdiffとVdiffの大小を比較し、Hdiffが大きい場合にはS2207に進み、Vdiffが大きい場合にはS2213に進む。
S2207では、Vdiff/Hdiffが閾値Th1よりも大きく、かつ1より小さいか否かを判定し、Vdiff/Hdiffが閾値Th1よりも大きく、かつ1より小さい場合にはS2208に進み、それ以外の場合にはK=1として終了する(S2212)。
S2208では前述の式(5)の演算を行ってKを算出し、更にS2209においてD1diffとD2diffの大小を比較する。そして、D1diffが大きい場合にはfilt_fgを0に設定し(S2210)、D2diffが大きい場合にはfilt_fgを1に設定する(S2211)。
また、S2213では、Hdiff/Vdiffが閾値Th1よりも大きく、かつ1より小さいか否かを判定し、Hdiff/Vdiffが閾値Th1よりも大きく、かつ1より小さい場合にはS2214に進み、それ以外の場合にはK=−1として終了する(S2218)。
S2214では前述の式(6)の演算を行ってKを算出し、更にS2215においてD1diffとD2diffの大小を比較する。そして、D1diffが大きい場合にはfilt_fgを0に設定し(S2216)、D2diffが大きい場合にはfilt_fgを1に設定する(S2217)。
この様に、−1から1までの値をもつ相関係数K及び、補間値合成ユニットの制御信号filt_fgを生成する。
次に、合成部104cの処理について説明する。
合成部104cでは、相関判定部104bから入力される相関係数Kと制御信号filt_fgに基づいて、最終的なG信号の同時化補間処理結果を出力する。
図23は、CZPチャートを入力画像としたとき、相関値Kおよび制御信号filt_fgと、合成される補間値の組み合わせの対応関係を周波数平面上に示した模式図である。図23では、縦軸Vは垂直方向の周波数成分、横軸Hは水平方向の周波数成分、原点は直流成分であることを示す。
図23において、水平方向および垂直方向の周波数成分がともに画像のサンプリング周波数fsの1/4である点D1とD4を結ぶ直線L1上および、水平方向と垂直方向のナイキスト周波数Vnq1とHnq1を結ぶ直線L2上、及び、水平方向と垂直方向のナイキスト周波数Vnq2とHnq2を結ぶ直線L3上においては、filt_fgが0となるため、スイッチ218により45°方向補間部214からの補間値が選択され、更に、相関係数Kが0であるため、このスイッチ218からの補間値がそのまま出力される。
また、水平方向および垂直方向の周波数成分がともに画像のサンプリング周波数fsの1/4である点D2とD3を結ぶ直線L4上および、水平方向と垂直方向のナイキスト周波数Vnq1とHnq2を結ぶ直線L5上、及び、水平方向と垂直方向のナイキスト周波数Vnq2とHnq1を結ぶ直線L6上においては、filt_fgが1となるため、スイッチ218により135°方向補間部215からの補間値が選択され、更に、相関係数Kが0であるため、このスイッチ218からの補間値がそのまま出力される。
また、領域(a)では相関係数K=1となるため、水平方向補間部203の出力がそのままスイッチ213により選択されて出力される。また、領域(b)では相関係数K=−1となるため、垂直方向補間部202からの出力がそのままスイッチ213により選択されて出力される。
また、領域(e)は、相関係数Kが0<K<1で、かつ、制御信号filt_fgが0である領域である。この場合、filt_fgが0であるため、スイッチ218により45°方向補間部214からの補間データを選択し、相関係数の絶対値Kaを用いて以下の式(7)に示す演算を行った結果として、加算器212の出力をスイッチ213により選択し、合成補間値として出力する。
合成補間値=45°補間値*(1−Ka)+垂直方向補間値*Ka・・・(7)
また、領域(c)は、相関係数Kが0<K<1で、かつ、制御信号filt_fgが1である領域である。この場合、filt_fgが1であるため、スイッチ218により135°方向補間部214からの補間データを選択し、相関係数の絶対値Kaを用いて以下の式(8)に示す演算を行った結果として、加算器212の出力をスイッチ213により選択し、合成補間値として出力する。
合成補間値=135°補間値*(1−Ka)+水平方向補間値*Ka・・・(8)
また、領域(f)は、相関係数Kが−1<K<0で、かつ、制御信号filt_fgが0である領域である。この場合、filt_fgが0であるため、スイッチ218により45°方向補間部214からの補間データを選択し、相関係数の絶対値Kaを用いて以下の式(9)に示す演算を行った結果として、加算器212の出力をスイッチ213により選択し、合成補間値として出力する。
合成補間値=45°補間値*(1−Ka)+水平方向補間値*Ka・・・(9)
また、領域(d)は、相関係数Kが、−1<K<0で、かつ、制御信号filt_fgが1である領域である。この場合、filt_fgが1であるため、スイッチ218により135°方向補間部214からの補間データを選択し、相関係数の絶対値Kaを用いて以下の式(10)に示す演算を行った結果として、加算器211の出力をスイッチ213により選択し、合成補間値として出力する。
合成補間値=135°補間値*(1−Ka)+垂直方向補間値*Ka・・・(10)
また、相関係数Kが1の場合には水平方向の補間値が最終的な補間結果として出力され、相関係数Kが−1の場合には垂直方向の補間値が最終的な補間結果として出力される。
本形態では、垂直方向、水平方向の相関検出結果に加え、45°、135°方向の相関検出結果を求め、これらの相関検出結果に基づいて相関の方向に従う係数を算出するので、ベースとなる斜め方向に適した補間処理の精度をより向上させることができる。
例えば、相関の方向が45°から水平方向に変化する時には、45°方向に重みを持つフィルタにより得られた補間データをベースとし、相関方向の変化に応じて水平方向の補間データの割合が増加するように、二つの補間データを重み付加算するので、45°方向の補間データと水平方向の補間データとが滑らかに切り替わる。
また、45°方向の相関が高くなればなるほど、45°方向の補間データの割合が大きくなるので、斜め方向の解像感を損なうことがない。
この効果は、相関の方向が45°から垂直方向に変化する場合、および、135°方向の補間データをベースに、水平方向または垂直方向に相関方向が変化する場合についても同様に得られる。
また、制御信号filt_fgによって、45°方向の補間データと135°方向の補間データとを切り替えているが、45°方向の補間データをそのまま出力する状態と、135°方向の補間データをそのまま出力する状態との間で遷移する途中で、水平方向の補間データもしくは、垂直方向の補間データと合成されるため、最終的な補間結果は相関の方向の変化に応じて、なだらかに変化し、違和感は生じない。
本発明が適用される撮像装置の構成を示す図である。 補間処理回路の構成を示す図である。 補間回路の特性を示す図である。 補間回路の特性を示す図である。 補間回路の特性を示す図である。 相関判定部の構成を示す図である。 補間処理の様子を示す図である。 画像の特性を示す図である。 CZPチャートを示す図である。 相関の方向を示す図である。 相関判定処理を示すフローチャートである。 相関方向の様子を示す図である。 相関判定処理を示すフローチャートである。 相関係数と周波数領域の様子を示す図である。 補間処理回路を示す図である。 補間回路の特性を示す図である。 補間回路の特性を示す図である。 相関判定部の構成を示す図である。 補間処理の様子を示す図である。 補間処理の様子を示す図である。 相関方向の様子を示す図である。 相関判定処理を示すフローチャートである。 相関係数と周波数領域の様子を示す図である。 色フィルタの配列を示す図である。 画像データの周波数特性を示す図である。 画像データの周波数特性を示す図である。 G信号の同時化処理を示す図である。

Claims (8)

  1. オフセットサンプリングされた画像信号を補間処理する画像処理装置であって、
    前記画像信号において補間すべき画素の相関が高い任意の方向に応じた係数を発生する相関検出手段と、
    前記相関検出手段により得られた係数に基づいて補間信号を生成する補間信号生成手段とを備え
    前記相関検出手段は、垂直方向の相関の度合いと水平方向の相関の度合いとを検出し、前記垂直方向の相関の度合いを示す垂直相関データと前記水平方向の相関の度合いを示す水平相関データの大小を比較し、大きい方の値で小さい方の値を除した結果得られた商が所定の閾値よりも大きい場合に前記商に基づいて前記係数を生成し、前記商が前記閾値よりも小さい場合には水平方向あるいは垂直方向に応じた係数を生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補間信号生成手段は、水平方向の画素に対してフィルタ処理を行って第1の補間データを生成する水平方向補間手段と、垂直方向の画素に対してフィルタ処理を行って第2の補間データを生成する垂直方向補間手段と、垂直及び水平方向の画素に対してフィルタ処理を行って第3の補間データを生成する二次元補間手段とを有し、前記係数に従い前記第3の補間データと前記第1あるいは第2の補間データとを合成することにより前記補間信号を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記二次元補間手段は、垂直方向と水平方向の座標軸を持つ周波数平面で、垂直方向におけるナイキスト周波数の位置と、水平方向におけるナイキスト周波数の位置を結んでできる四辺形の内側の領域を通過させ、前記四辺形の外側の領域を遮断する周波数特性を有することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  4. 前記補間信号生成手段は、水平方向の画素に対してフィルタ処理を行って第1の補間データを生成する水平方向補間手段と、垂直方向の画素に対してフィルタ処理を行って第2の補間データを生成する垂直方向補間手段と、水平方向に対し45°の方向に遮断特性をもつフィルタ処理を行って第3の補間データを生成する第3の補間手段と、水平方向に対し135°の方向に遮断特性をもつフィルタ処理を行って第4の補間データを生成する第4の補間手段とを有し、前記第3の補間データあるいは第4の補間データのうちの一方と、前記第1または第2の補間データとを合成することにより前記補間信号を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記相関検出手段は、前記45°方向の相関の度合いと135°方向の相関の度合いとを検出し、これら45°方向の相関の度合いと135°方向の相関の度合いとに基づいて前記第3の補間データと第4の補間データのうちの一方を選択するための制御信号を生成することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  6. 前記画像信号はR、G、Bの色成分を有し、前記G成分の画像信号がオフセットサンプリングされていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記相関検出手段は前記R、G、Bの各色成分の画像信号を用いて前記係数を発生し、前記補間信号生成手段は前記G成分の画像信号のみを用いて前記補間信号を生成することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  8. オフセットサンプリングされた画像信号を補間処理する画像処理方法であって、
    前記画像信号において補間すべき画素の相関が高い任意の方向に応じた係数を発生する相関検出工程と、
    前記相関検出手段により得られた係数に基づいて補間信号を生成する補間信号生成工程とを備え
    前記相関検出工程は、垂直方向の相関の度合いと水平方向の相関の度合いとを検出し、前記垂直方向の相関の度合いを示す垂直相関データと前記水平方向の相関の度合いを示す水平相関データの大小を比較し、大きい方の値で小さい方の値を除した結果得られた商が所定の閾値よりも大きい場合に前記商に基づいて前記係数を生成し、前記商が前記閾値よりも小さい場合には水平方向あるいは垂直方向に応じた係数を生成することを特徴とする画像処理方法。
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