JP4298364B2 - 撮像装置、画像処理装置及びそれらの制御方法、プログラム - Google Patents
撮像装置、画像処理装置及びそれらの制御方法、プログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示器を有する画像処理装置と表示器を有する撮像装置とがネットワークを介して接続されて構成されているシステムにおける、各装置の表示器の表示制御に係る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、非特許文献1において、PTP(Picture Transfer Protocol)と呼ばれる画像通信プロトコルがPIMA(Photographic and Imaging Manufactures Association)より提案されている。PTPを利用すれば、ディジタルスチルカメラのデジタル画像をプリンタ等の画像処理装置に直接出力することができる。
【0003】
また、現在、このPTPをベースにしたDPS(Direct Print Service)が提案されている。DPSとは、パーソナルコンピュータ等の端末を介さずにディジタルスチルカメラのデジタル画像をプリンタに直接送信する印刷形態を提供するサービスである。
【0004】
【非特許文献1】
PIMA 15740:2000, Photography - Electronic still picture imaging - Picture Transfer Protocol (PTP) for Digital Still Photography Devices, PHOTOGRAPHIC AND IMAGING MANUFACTURERS ASSOCIATION, INC., Approved 2000-07-05, First EDITION)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、無線通信媒体を利用してDPSを実現する場合、ディジタルスチルカメラとプリンタとの間の接続関係がサービス享受者に視覚的に認識しにくいという問題がある。
【0005】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、撮像装置と画像処理装置との間の接続関係を容易に識別することができる撮像装置、画像処理装置及びそれらの制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明による撮像装置は以下の構成を備える。即ち、
それぞれが表示器を有する複数の画像処理装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの画像処理装置と通信可能な撮像装置であって、
表示器と、
前記複数の画像処理装置のいずれかと通信する通信手段と、
前記通信手段を介して、前記画像処理装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信手段と、
当該撮像装置の表示器の背景色を、前記受信手段で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更手段と
を備える。
【0007】
上記の目的を達成するための本発明による画像処理装置は以下の構成を備える。即ち、
それぞれが表示器を有する複数の撮像装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの撮像装置と通信可能な画像処理装置であって、
表示器と、
前記複数の撮像装置のいずれかと通信する通信手段と、
前記通信手段を介して、前記撮像装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信手段と、
当該画像処理装置の表示器の背景色を、前記受信手段で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更手段と
を備える。
【0008】
上記の目的を達成するための本発明による撮像装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
それぞれが表示器を有する複数の画像処理装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの画像処理装置と通信可能な撮像装置の制御方法であって、
前記複数の画像処理装置のいずれかと通信部によって通信する通信工程と、
前記通信部を介して、前記画像処理装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信工程と、
当該撮像装置の表示器の背景色を、前記受信工程で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更工程と
を備える。
【0009】
上記の目的を達成するための本発明による画像処理装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
それぞれが表示器を有する複数の撮像装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの撮像装置と通信可能な画像処理装置の制御方法であって、
前記複数の撮像装置のいずれかと通信部によって通信する通信工程と、
前記通信部を介して、前記撮像装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信工程と、
当該画像処理装置の表示器の背景色を、前記受信工程で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更工程と
を備える。
【0010】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、
それぞれが表示器を有する複数の画像処理装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの画像処理装置と通信可能な撮像装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記複数の画像処理装置のいずれかと通信部によって通信する通信工程と、
前記通信部を介して、前記画像処理装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信工程と、
当該撮像装置の表示器の背景色を、前記受信工程で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更工程と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、
それぞれが表示器を有する複数の撮像装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの撮像装置と通信可能な画像処理装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記複数の撮像装置のいずれかと通信部によって通信する通信工程と、
前記通信部を介して、前記撮像装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信工程と、
当該画像処理装置の表示器の背景色を、前記受信工程で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更工程と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0013】
<<実施形態1>>
図1は実施形態1のネットワークシステムの構成概念図である。
【0014】
10は無線LANアクセスポイント、100〜102は無線LAN対応プリンタ、110及び111は無線LAN対応DSC(ディジタルスチルカメラ)である。
【0015】
次に、無線LAN対応プリンタ100〜102の構成について、図2を用いて説明する。
【0016】
図2は実施形態1の無線LAN対応プリンタの構成を示すブロック図である。
【0017】
200はプリンタ内部バスであり、プリンタの各種構成要素を相互に接続する。201はプリントエンジンであり、プリント処理部202で生成された記録情報に基づいて記録媒体に印刷を行う。尚、プリントエンジン201が使用する印刷方式としては、インクジェット方式、レーザビーム方式、熱転写方式等の各種印刷方式を利用することができる。202はプリント処理部であり、例えば、RF部204を介してDSC110から受信した画像情報に基づいて、記録情報を生成する。
【0018】
203は無線メディアアクセス処理部であり、無線通信に係る制御を実行する。204はRF(Radio Frequency)部であり、無線信号の送受信を行う。205はCPUであり、プリンタ全体の制御を司る。206はフラッシュROMであり、後述する実施形態の処理を実現するプログラムを含む各種制御プログラムや各種設定情報等のデータを格納する。207は表示器であり、例えば、多色/単色LCD、多色/単色LED等で構成される。
【0019】
208は表示処理部であり、表示器207の表示制御(例えば、GUI表示制御)を司る。209はRAMであり、一時的な利用データを格納する格納領域やデータ退避領域として機能する。210は操作部であり、プリンタに係る各種操作を実現する。この操作部210は、例えば、ボタン、スイッチ、タッチパネル等で構成される。
【0020】
211はシステムコントローラであり、操作部210を介するプリンタに係るユーザ操作内容を解析する。212はメモリカードインタフェース(I/F)であり、着脱可能なメモリカード213との接続を実現する。213は着脱可能な記憶媒体であるメモリカードであり、例えば、SDカード、MMカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア等が挙げられる。214はパラレルインタフェース(I/F)であり、外部端末(例えば、パーソナルコンピュータ)との有線通信を司る。215はUSBインタフェース(I/F)であり、外部端末との有線通信を司る。
【0021】
次に、無線LAN対応DSC110及び111の構成について、図3を用いて説明する。
【0022】
図3は実施形態1の無線LAN対応DSCの構成を示すブロック図である。
【0023】
300はDSC内部バスであり、DSCの各種構成要素を相互に接続する。301は撮像部であり、被写体像を撮像するための光学系や、撮像素子等から構成される。302は映像処理部であり、撮像部301で撮像された画像の各種処理を実行する。この各種処理には、例えば、メモリカード313に記憶されている画像の再生処理や、撮像した画像の圧縮処理や、画像に関する情報(撮像日、サイズ等)を生成する処理等がある。
【0024】
303は無線メディアアクセス処理部であり、無線通信に係る制御を実行する。304はRF部であり、無線信号の送受信を行う。305はCPUであり、DSC全体の制御を司る。306はフラッシュROMであり、後述する実施形態の処理を実現するプログラムを含む各種制御プログラムや各種設定情報等のデータを格納する。307は表示器であり、例えば、多色/単色LCD、多色/単色LED等で構成される。
【0025】
308は表示処理部であり、表示器307の表示制御(例えば、GUI表示制御)を司る。309はRAMであり、一時的な利用データを格納する格納領域やデータ退避領域として機能する。310はユーザ操作部であり、DSCに係る各種操作を実現する。この操作部310は、例えば、ボタン、スイッチ、タッチパネル等で構成される。
【0026】
311はシステムコントローラであり、操作部310を介するDSCに係るユーザ操作内容を解析する。312はメモリカードインタフェース(I/F)であり、着脱可能なメモリカードとの接続を実現する。313は着脱可能なメモリカードであり、撮像部301で撮像した画像情報を記憶する。このメモリカード313は、例えば、SDカード、MMカード、コンパクトフラッシュ、スマートメディア等が挙げられる。314はオーディオインタフェース(I/F)であり、音声信号の入出力を実現する。315はUSBインタフェース(I/F)であり、外部端末(例えば、パーソナルコンピュータ、プリンタ等)との有線通信を司る。
【0027】
次に、無線LAN対応プリンタ100〜102、DSC110及び111のプロトコルスタックについて、図4を用いて説明する。
【0028】
図4は実施形態1のプロトコルスタックの構成モデルを示す図である。
【0029】
図4では、無線LANを筆頭に、既存LANプロトコルとして幅広く採用されるIEEE802.1〜16等のプロトコル(IEEE802系プロトコル)スタック(図の網掛け部:物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層)上に、PTP(Picture Transfer Protocol)を用いたダイレクトプリントサービス(Direct Print Service:DPS)アプリケーションが実装されている。
【0030】
また、ユーザI/Oマネージャ(User I/O Manager)が実装されており、このユーザI/Oマネージャは、DPSアプリケーションを含む各種通信対応アプリケーション(Webサービス(Service)等)に対する機器側からの操作情報の管理、機器の表示器への状態表示制御を司る。
【0031】
次に、実施形態1のネットワークシステムで実現される処理について、図5〜図7を用いて説明する。
【0032】
図5は実施形態1のDPSを実現するダイレクトプリントシステムのアーキテクチャーモデルを示す図である。
【0033】
無線LAN対応DSC51には、プリントクライアント(Print Client)511、ストレージサーバ(Storage Saver)512を実現する機能が実装されている。一方、無線LAN対応プリンタ(Printer)52には、プリントサーバ(Print Server)521、ストレージクライアント(Storage Client)522を実現する機能が実装されている。
【0034】
図6は実施形態1のネットワーク機器間のデータシーケンスを示すシーケンスチャートである。
【0035】
特に、図6では、DPSアプリケーションサービス実行時、プリントサーバ521−プリントクライアント521のネゴシエーション終了後に、無線LAN対応プリンタ52の表示内容・表示能力を収集するシーケンスを示している。
【0036】
尚、図6のデータシーケンスにおいて、破線のデータシーケンスは、実施形態1の特徴となるデータシーケンスである。
【0037】
以下、DPSアプリケーションサービス実行操作を行った無線LAN対応DSCの表示器に表示される内容を、サービス実行対象無線LAN対応プリンタの表示器上の表示内容・表示能力に応じてカスタマイズする処理について、図6のシーケンスチャートを用いて説明する。
【0038】
ネットワーク媒体にIEEE802.11系の無線IPネットワークを用いてトランスポート層のコネクション(60〜62)を確立した後、DPSサービスの実装有無の確認を行うためのDPSディスカバリー処理(63〜65)を実行する。
【0039】
DPSを開始するためのネゴシエーション処理(601〜604)の実行を完了後、無線LANDSCの操作・表示を管理統括するユーザI/Oマネージャに対して、サービス実行対象無線LAN対応プリンタは、自身のケイパビリティ情報(605)を送信する。
【0040】
無線LAN対応プリンタのケイパビリティ情報(605)を受信したユーザI/Oマネージャは、サービス実行対象無線LAN対応プリンタの操作・表示を管理統括するユーザI/Oマネージャとの間で、双方の表示器の表示内容・表示能力をネゴシエートするためのディスプレイケイパビリティ情報の獲得メッセージシーケンス(606,607)を実行する。
【0041】
そして、入手したディスプレイケイパビリティ情報に従って、表示器上のユーザI/O表示のカスタマイズ(610,611)を行う。
【0042】
この後、無線LAN対応DSC側で、ユーザ操作に起因する「プリントジョブ」の開始操作を検出した際、プリントクライアント511に対してプリントジョブの開始を通知(608)し、プリントクライアント511経由で無線LAN対応プリンタ内のプリントサーバ521に対して、プリントジョブのスタートを要求(609)する。
【0043】
尚、プリンタのケイパビリティ情報とは、プリンタの処理能力に関する情報であり、例えば、記録モード(カラー/モノクロ、高品位、高解像度)の種類、記録解像度、記録品位等がある。
【0044】
また、ディスプレイケイパビリティ情報とは、表示器の表示内容・表示能力に関する情報である。表示内容に関する情報としては、表示器の背景色、背景名等がある。また、表示能力に関する情報は、無線LAN対応プリンタが有する表示器のタイプ(例えば、モノクロLCD12色バックライト、カラーLCD16色バックライト等)を示すタイプ情報と、その無線LAN対応プリンタがDSCの操作対象となった場合に、操作対象である(あるいは動作状態である)ことを他の無線LAN対応プリンタと区別可能にユーザに通知するための表示形態を示す表示形態情報がある。
【0045】
また、表示形態情報は、色に限定されず、画像の形状表示(○、△、□)、文字情報表示、ブリンク表示(点滅パターン)等の、同一ネットワークの各プリンタの表示器で区別可能に表示できる表示形態であればどのようなものでも良い。また、表示形態情報ではなく、音声によって、同一ネットワークの各プリンタを区別可能にするようにしても良い。
【0046】
図7は実施形態1のディスプレイケイパビリティ情報受付処理を示すフローチャートである。
【0047】
尚、このディスプレイケイパビリティ情報受付処理は、接続要求元ネットワーク機器のユーザI/Oマネージャによって実行される。
【0048】
まず、ステップS801で、無線LAN対応DSCは、無線LAN対応プリンタよりディスプレイケイパビリティ情報を受け取った際、自己に装備された表示器の表示能力の確認を行う。
【0049】
尚、このディスプレイケイパビリティ情報は、RAM309に記憶される。
【0050】
ステップS802で、通信相手である無線LAN対応プリンタが表示する際の表示器の背景色情報を確認し、自己の表示器の背景色に反映可能か否かを判定する。反映不可能である場合(ステップS802でNO)、ステップS804に進む。一方、反映可能である場合(ステップS802でYES)、ステップS803に進み、自己の表示器の背景色を、通信相手の表示器の背景色と同一のものに設定する。
【0051】
その後、ステップS804で、自己の表示器の表示画面上に、通信相手である無線LAN対応プリンタが表示する際の表示器の背景色名を表示する。
【0052】
ステップS805で、通信相手である無線LAN対応プリンタが要求する表示情報を、無線LAN対応DSC側の表示器で表示が可能であるか否かを判定する。
【0053】
表示器に表示が可能である場合(ステップS805でYES)、ステップS806に進み、その通信相手から要求されている表示情報を自己の表示器の表示画面上に表示する。一方、表示器に表示が不可能である場合(ステップS805でNO)、ステップS807に進み、自己の表示画面に通信相手から要求されている表示情報を表示器で表示不可能である旨を表示する。
【0054】
尚、ステップS805で、自己の表示器に表示が不可能である場合には、単純に、自己の表示器の表示能力の制限以外に、無線LAN対応DSCで、表示器に画像を再生する再生処理等の表示器を占有する処理が実行されているような、通信相手から要求されている表示情報が存在しているが、その時点で、その表示情報を表示できない場合も含まれる。
【0055】
以上の処理により、通信セッションの確立後、DPSサービスのケイパビリティのネゴシエーション終了後に、通信相手の表示器上の表示内容を入手し、操作側の表示器の表示能力に合わせたカスタマイズを実現することが可能となる。つまり、操作側の表示器の表示内容を、通信相手の表示器の表示内容に基づく情報を含む表示内容に変更することが可能となる。
【0056】
例えば、同一ネットワークに同一の操作インタフェースを有している複数のプリンタ100〜102が存在している状態で、プリンタ100がDSC110の操作対象となった場合でも、図1に示されるように、プリンタ100の表示器とDSC110の表示器には、それぞれ同一の背景色(例えば、シアン)が表示されることになる。これにより、ユーザは、DSC110に格納されている画像をプリンタで印刷する場合に、どのプリンタで出力されるかを容易に識別することが可能となる。
【0057】
また、DSC110がプリンタ100の背景色(シアン)を表示する表示能力がない場合には、文字情報として背景色名(シアン)をDSC110の表示器に表示するような表示情報を生成しても良い。
【0058】
以上説明したように、実施形態1によれば、通信セッションの確立後、DPSアプリケーションを起動するためのアプリケーション層のネゴシエーション終了後に、通信相手の表示器上の表示内容を入手し、双方の表示器の表示能力に合わせたカスタマイズ(接続関係情報の表示)を実現することが可能となる。
【0059】
<<実施形態2>>
実施形態1では、ネットワーク媒体に、IEEE802.11系の無線IPネットワークと、表示器を具備し、かつネットワークとの接続が可能なネットワーク機器として複数の無線通信対応プリンタと無線通信対応ディジタルスチルカメラを用いたDPSシステムの下で、無線通信対応プリンタと無線通信対応ディジタルスチルカメラ間で通信セッションの確立後に、無線通信対応プリンタの表示器上の表示内容を入手し、無線通信対応ディジタルスチルカメラの表示器の表示能力に合わせたカスタマイズ(接続関係情報の表示)を行う実施形態について説明した。
【0060】
実施形態2では、無線通信対応プリンタと無線通信対応ディジタルスチルカメラ間で通信セッションの確立後に、無線通信対応ディジタルカメラの表示器上に表示される表示内容を入手し、無線通信対応プリンタの表示器の表示能力に合わせたカスタマイズ(接続関係情報の表示)を行う実施形態について説明する。
【0061】
実施形態2のネットワークシステムで実現される処理は、実施形態1の図8のフローチャートに示す処理を、無線LAN対応プリンタで実行することで、通信セッションを確立した無線LAN対応DSCの表示器への表示内容・表示能力の情報を入手した際の自己表示器上の表示をカスタマイズすることが可能となる。
【0062】
尚、図8において、ステップS805で、自己表示器に表示が不可能である場合には、単純に、自己の表示器の表示能力の制限以外に、無線LAN対応プリンタで、表示器にプリンタのメンテナンス情報を表示する表示処理等の表示器を占有する処理が実行されているような、通信相手から要求されている表示情報が存在しているが、その時点で、その表示情報を表示できない場合も含まれる。
【0063】
以上の処理により、通信セッションの確立後、DPSサービスのケイパビリティのネゴシエーション終了後に、通信相手の表示器上の表示内容を入手し、操作側の表示器の表示能力に合わせたカスタマイズを実現することが可能となる。
【0064】
以上説明したように、実施形態2によれば、通信セッションの確立後、DPSアプリケーションを起動するためのアプリケーション層のネゴシエーション終了後に、通信相手の表示器上の表示内容を入手し、双方の表示器の表示能力に合わせたカスタマイズ(接続関係情報の表示)を実現することが可能となる。
【0065】
<<実施形態3>>
上記実施形態1、2においては、図6に示すように、通信相手の表示器上の表示情報の授受を行う処理を、DPSアプリケーションのサービスによる通信相手の装置のケイパビリティ情報のネゴシエーション終了後に実行する構成としたが、これに限定されない。例えば、図8に示すように、DPSアプリケーションを実施するためのアプリケーション層のネゴシエーション終了後に、通信相手の表示器上の表示情報の授受を行っても、同様の効果を得ることが可能である。
【0066】
<<実施形態4>>
上記実施形態1〜3においては、ネットワーク媒体としてIEEE802.11系の無線IPネットワークを利用する例を示したが、これに限定されない。例えば、有線LANやBluetooth等の近距離無線ネットワーク媒体をネットワーク媒体としても、本発明を適用することができる。
【0067】
また、ネットワーク機器として無線LAN対応プリンタ及び無線LAN対応DSCを利用する例を示したが、これに限定されない。例えば、表示器を具備する無線LAN対応カムコーダや、表示器を有する無線LAN対応ストレージデバイス等の画像情報を他の装置から受信することが可能な画像処理装置に対しても、本発明を適用することができる。
【0068】
また、無線LAN対応プリンタの形態としては、単体のプリンタに限定されず、そのプリンタをプリント機能として有するファクシミリ装置、複写機等の画像処理装置であっても良い。
【0069】
また、撮像装置としては、無線LAN対応DSCに限定されず、無線LAN対応携帯端末(例えば、ディジタルデジタルビデオカメラ、カメラ付きノートパソコン、カメラ付きPDA、カメラ付き携帯電話)であっても良い。
【0070】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0071】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0072】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0073】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0074】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0075】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0076】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0077】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0078】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮像装置と画像処理装置との間の接続関係を容易に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のネットワークシステムの構成概念図である。
【図2】実施形態1の無線LAN対応プリンタの構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態1の無線LAN対応DSCの構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態1のプロトコルスタックの構成モデルを示す図である。
【図5】実施形態1のDPSを実現するダイレクトプリントシステムのアーキテクチャーモデルを示す図である。
【図6】実施形態1のネットワーク機器間のデータシーケンスを示すシーケンスチャートである。
【図7】実施形態1のディスプレイケイパビリティ情報受付処理を示すフローチャートである。
【図8】実施形態3のネットワーク機器間のデータシーケンスを示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
10 無線LANアクセスポイント
100〜102 無線LAN対応プリンタ
110〜111 無線LAN対応ディジタルスチルカメラ
Claims (10)
- それぞれが表示器を有する複数の画像処理装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの画像処理装置と通信可能な撮像装置であって、
表示器と、
前記複数の画像処理装置のいずれかと通信する通信手段と、
前記通信手段を介して、前記画像処理装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信手段と、
当該撮像装置の表示器の背景色を、前記受信手段で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更手段と
を備えることを特徴とする撮像装置。 - さらに、前記背景色情報に対応した背景色名も前記表示器に表示する表示制御手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記ディスプレイ情報は点滅パターン情報を含んでおり、前記変更手段は、当該点滅パターン情報に従って表示を点滅させる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。 - それぞれが表示器を有する複数の撮像装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの撮像装置と通信可能な画像処理装置であって、
表示器と、
前記複数の撮像装置のいずれかと通信する通信手段と、
前記通信手段を介して、前記撮像装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信手段と、
当該画像処理装置の表示器の背景色を、前記受信手段で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - さらに、前記背景色情報に対応した背景色名も前記表示器に表示する表示制御手段を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記ディスプレイ情報は点滅パターン情報を含んでおり、前記変更手段は、当該点滅パターン情報に従って表示を点滅させる
ことを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装置。 - それぞれが表示器を有する複数の画像処理装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの画像処理装置と通信可能な撮像装置の制御方法であって、
前記複数の画像処理装置のいずれかと通信部によって通信する通信工程と、
前記通信部を介して、前記画像処理装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信工程と、
当該撮像装置の表示器の背景色を、前記受信工程で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更工程と
を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。 - それぞれが表示器を有する複数の撮像装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの撮像装置と通信可能な画像処理装置の制御方法であって、
前記複数の撮像装置のいずれかと通信部によって通信する通信工程と、
前記通信部を介して、前記撮像装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信工程と、
当該画像処理装置の表示器の背景色を、前記受信工程で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更工程と
を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - それぞれが表示器を有する複数の画像処理装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの画像処理装置と通信可能な撮像装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記複数の画像処理装置のいずれかと通信部によって通信する通信工程と、
前記通信部を介して、前記画像処理装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信工程と、
当該撮像装置の表示器の背景色を、前記受信工程で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更工程と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - それぞれが表示器を有する複数の撮像装置が存在するネットワークにおいて、いずれかの撮像装置と通信可能な画像処理装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記複数の撮像装置のいずれかと通信部によって通信する通信工程と、
前記通信部を介して、前記撮像装置の表示器の背景色情報を含むディスプレイ情報を受信する受信工程と、
当該画像処理装置の表示器の背景色を、前記受信工程で受信したディスプレイ情報に含まれる背景色情報に対応する背景色に変更する変更工程と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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