JP4296683B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクや光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスク状記録媒体がカートリッジ筐体内に回転自在に収容されたディスクカートリッジに関し、特に、カートリッジ筐体の開口部を開放してディスク状記録媒体の一部を露出させるシャッタ機構が第1のシャッタ部材と第2のシャッタ部材とを有するディスクカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、音声、映像或いはコンピュータのデータ等の情報の記録及び/又は再生が可能なディスク状記録媒体がカートリッジ筐体内に回転自在に収容されたディスクカートリッジとしては、例えば、図40に示すような構成のものが知られている。このディスクカートリッジ1は、コンピュータのデータ等の情報を使用者が後から記録書き込みできる追記形光磁気ディスク4を内蔵しているディスクカートリッジであり、図40に示すような外観形状を有している。
【0003】
即ち、このディスクカートリッジ1は、一対の上シェル2a及び下シェル2bによって構成されるカートリッジ筐体2と、このカートリッジ筐体2のディスク収納室3内に回転自在に収容された光磁気ディスク4等を備えている。カートリッジ筐体2の上下両面には、中央部から一辺に向かって延びる上下の開口部5が設けられている。この開口部5は、その一辺に沿ってスライド可能とされたシャッタ部材6によって開閉可能とされている。6aは、シャッタ部材6の先端部の抜け出しを防止するための押え部材である。
【0004】
また、光磁気ディスク4の中央部には、金属によって円盤状に形成されたセンタハブ7が設けられている。このセンタハブ7は、開口部5の内側端部に対応されている。このセンタハブ7には、情報記録再生装置の本体側に設けられるターンテーブルが装着され、このターンテーブルによるチャッキングで光磁気ディスク4が所定速度(例えば、線速度一定)で回転駆動される。この際、開口部5内にヘッド部が挿入される光磁気ピックアップ装置により、光磁気ディスク4に対する情報信号の記録又は再生が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来のディスクカートリッジにおいては、開口部5を開閉するシャッタ部材6が断面コ字状をなすように形成されており、このシャッタ部材6をカートリッジ筐体2の一辺に嵌め合わせ、その一辺に沿ってシャッタ部材6をスライドさせて開口部5を開閉する構造となっていた。そのため、カートリッジ筐体2とシャッタ部材6との間に大きな隙間ができてしまい、微小なゴミや埃等の侵入を防ぐことができないという不十分な点があった。
【0006】
特に、近年では、光ディスクの大容量化・高記録密度化の流れの中、記録パターンの狭ピッチ化、線密度の増大化が進んでいる。光ディスク或いは光磁気ディスクは、記録面上にゴミや埃が侵入することによって読取り或いは書込みビームが遮蔽されたり、情報記録面が傷つけられたりすることがあり、これによって正常な情報の読み書きができなくなってしまう場合がある。
【0007】
ところが、更なる大容量化・高記録密度化により、従来では影響の少なかった微小なゴミや埃であってもデータの読み書きに対する影響度が増加し、上述したように単に上下シェル2a,2bを重ね合せて組み立てただけでは、微小なサイズのゴミや埃の侵入を防ぐことができなかった。この場合、カートリッジ筐体2内に侵入した微小なゴミが光磁気ディスク4の情報記録面に付着すると、このゴミによって情報記録面が傷つけられた場合ど同様の状態となり、正常な情報の読み書きができなくなってしまうという問題がある。
【0008】
そこで、本願特許出願人は、上述したような問題点に鑑みて、図41に示すようなディスクカートリッジに関する特許出願を行った(特願平11−195044号)。このディスクカートリッジ8は、上シェル9a及び下シェル9bからなるカートリッジ筐体9と、このカートリッジ筐体9のディスク収納室10内に収納された光ディスク11と、この光ディスク11の一部を露出させるためカートリッジ筐体9に設けた開口部12を開閉するシャッタ機構13と、このシャッタ機構13を保護するためカートリッジ筐体9に取り付けられたカバー部材14等を備えている。
【0009】
上シェル9aと下シェル9bとを重ね合せて接合することによってカートリッジ筐体9が形成され、このカートリッジ筐体9のディスク収納室10内に光ディスク11が回転自在に収納されている。このカートリッジ筐体9の下シェル9b側にシャッタ機構13を覆うようにカバー部材14が取り付けられており、このカバー部材14によってシャッタ機構13の保護とカートリッジ筐体9の防塵等が図られている。
【0010】
このようなディスクカートリッジ8のシャッタ機構13は、第1のシャッタ部材15と第2のシャッタ部材16とから構成されている。第1のシャッタ部材15は、カートリッジ筐体9に設けた開口部12のうち、光ピックアップ装置が出し入れされる記録及び/又は再生用の開口部を開閉するもので、シャッタ部15aと帯状部15bとを有している。シャッタ部15aは略台形とされており、一方の斜辺は円弧状に形成されていて、この円弧状斜辺に連続して帯状部15bが設けられている。帯状部15bは、円弧状斜辺の一側に連続すると共に同程度の曲率半径を有する円弧状ガイド15b1と、円弧状斜辺の他側に連続して直線状に突出する直線状ガイド15b2とを有している。
【0011】
この帯状部15bは、上シェル9aの内壁9a1と下シェル9bの周壁9b1との間に形成されたガイド部17内に移動可能に収納されている。ガイド部17は、ディスク収納室10の周囲を取り囲むように円弧状に形成されている。このガイド部17の一端は下シェル9bの側壁9a2によって閉鎖されている。一方、ガイド部17の他端は上シェル9aの側壁9a3に開口されており、その開口部から直線状ガイド15b2の先端に設けた操作部13aが露出されている。この操作部13aを押圧してカートリッジ筐体9の側面に設けたガイド溝17b内を背面側へ移動させることにより、第1のシャッタ部材15が図42に示す状態から図43に示す状態に変化する。その結果、シャッタ部15aが回動変化して開口部12の記録及び/又は再生用の開口部が開かれる。
【0012】
この第1のシャッタ部材15の回動に連動して第2のシャッタ部材16が、第1のシャッタ部材15と反対側に回動される。即ち、第2のシャッタ部材16は、カートリッジ筐体9の背面側の一方の角部において、支持ピン16aによりカートリッジ筐体9に回動自在に支持されている。この第2のシャッタ部材16の他端はカートリッジ筐体9の中央部まで延在され、コイルバネ18によって第1のシャッタ部材15側に付勢されている。これにより、第2のシャッタ部材16の前端縁に設けた係止部16bが第1のシャッタ部材15の後端縁に設けた凸部15cに当接されている。
【0013】
この第1のシャッタ部材15の凸部15cは、図42に示すように、第1のシャッタ部材15が開口部12を閉じている状態では、カートリッジ筐体9の前後方向略中央部に位置している。この状態から、図43に示すように、第1のシャッタ部材15を回動させて開口部12を開くことにより、凸部15cがカートリッジ筐体9の背面側に移動する。そのため、凸部15cの移動力が係止部16bに作用し、コイルバネ18の付勢力に抗して第2のシャッタ部材16が背面側に後退する。この第2のシャッタ部材16の回動変化により、開口部12の駆動用開口部が開かれる。
【0014】
このような先行技術に係るディスクカートリッジ8によれば、シャッタ機構13が2つのシャッタ部材15,16の組み合せからなり、そのシャッタ機構13をカバー部材14で保護する構成となっていたため、ゴミや埃等の侵入を効果的に防止できると共に、シャッタ機構をスムースに動作させることができるという効果を得ることができる。
【0015】
ところが、第1のシャッタ部材15と第2のシャッタ部材16とは、コイルバネ18のバネ力で係止部16bを凸部15cに付勢して係合させ、コイルバネ18のバネ力だけで閉じ合せる構造となっていた。そのため、コイルバネ18のバネ力に抗する力がその付勢方向と反対側に作用すると、第2のシャッタ部材16が比較的簡単に回動してシャッタ機構13が開いてしまうという課題があった。
【0016】
本発明は、このような先行技術に係るディスクカートリッジの課題に鑑みてなされたものであり、シャッタ機構を閉じたときにはシャッタ閉合機構で一対のシャッタ部材を互いに係合させることにより、より確実にシャッタ機構を閉じることができるようにして、上述したような先行技術の課題を解決することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述したような課題を解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1記載のディスクカートリッジは、一対のシェルを重ね合せることによって内部にディスク収納室を形成したカートリッジ筐体と、ディスク収納室内に回転自在に収納されたディスク状記録媒体と、カートリッジ筐体に取り付けられると共に相互に回動可能に連結され且つその回動によりカートリッジ筐体に設けた開口部を開閉してディスク状記録媒体の一部を露出可能とした一対のシャッタ部材を有するシャッタ機構と、を備えたディスクカートリッジにおいて、一対のシャッタ部材には、シャッタ閉状態において相互に結合されるシャッタ閉合機構を設けたことを特徴としている。
【0018】
本出願の請求項2記載のディスクカートリッジは、シャッタ閉合機構は、一方のシャッタ部材に設けたロック部と、他方のシャッタ部材に設けられ且つロック部に着脱可能に係合されるロック受け部とを有することを特徴としている。
【0019】
本出願の請求項3記載のディスクカートリッジは、ロック部は先端部に爪部を設けた弾性片からなり、ロック受け部は爪部が係合される突部を設けた切欠き部からなることを特徴としている。
【0020】
本出願の請求項4記載のディスクカートリッジは、ロック部は弾性を有する一対のロック片からなり、ロック受け部は一対のロック片が係合される切欠き部からなることを特徴としている。
【0021】
本出願の請求項5記載のディスクカートリッジは、一対のロック片は、先端部を円弧状に形成すると共に互いの凹側を対向させて配置することにより設けたことを特徴としている。
【0022】
本出願の請求項6記載のディスクカートリッジは、一対のシャッタ部材のうち、一方のシャッタ部材はカートリッジ筐体に回動自在に支持し、他方のシャッタ部材は一方のシャッタ部材に回動自在に連結すると共にカートリッジ筐体の外部に先端部が突出される帯状部を設け、この帯状部に外力を加えることにより一対のシャッタ部材の開閉動作を可能としたことを特徴としている。
【0023】
本出願の請求項7記載のディスクカートリッジは、帯状部の一側部の先端には外力が入力される操作部を設け、この一側部の長さを他方のシャッタ部材の移動ストロークよりも長くすると共に剛性を他の部分よりも低くして撓み変形を容易にしたことを特徴としている。
【0024】
本出願の請求項8記載のディスクカートリッジは、一対のシャッタ部材のうち、一方のシャッタ部材には軸部を設けると共に他方のシャッタ部材には軸部が回動可能に係合される係合孔を設け、この係合孔に軸部を係合することにより一対のシャッタ部材を回動可能に連結したことを特徴としている。
【0025】
本出願の請求項9記載のディスクカートリッジは、軸部には直径方向両側に突出する庇部を設け、係合孔は特定位置においてのみ当該庇部が貫通可能とされた長孔であることを特徴としている。
【0026】
上述のように構成したことにより、本出願の請求項1記載のディスクカートリッジでは、シャッタ機構が閉じたときには一対のシャッタ部材に設けたシャッタ閉合機構が作動してシャッタ機構がロックされるため、一対のシャッタ部材を確実に閉合させて所定以下の力ではシャッタ機構が開放することがない。
【0027】
本出願の請求項2記載のディスクカートリッジでは、一方のシャッタ部材のロック部が他方のシャッタ部材のロック受け部に着脱可能に係合されるため、一対のシャッタ部材を相互に結合させてシャッタ機構を簡単且つ確実にロックすることができる。
【0028】
本出願の請求項3記載のディスクカートリッジでは、爪部を設けた弾性片をロック部として形成すると共に、凸部を設けた切欠き部をロック受け部として形成することにより、一対のシャッタ部材を相互に結合して開口部を簡単且つ確実にロックすることができる。
【0029】
本出願の請求項4記載のディスクカートリッジでは、弾性を有する一対のロック片をロック部として形成すると共に、切欠き部をロック受け部として形成することにより、一対のシャッタ部材を相互に結合して開口部を簡単且つ確実にロックすることができる。
【0030】
本出願の請求項5記載のディスクカートリッジでは、弾性を有する一対のロック片でロック部を形成すると共に、切欠き部をロック受け部として形成することにより、一対のシャッタ部材を相互に結合して開口部を簡単且つ確実にロックすることができる。
【0031】
本出願の請求項6記載のディスクカートリッジでは、第2のシャッタ部材がカートリッジ筐体に回転自在に支持され、このシャッタ部材に第1のシャッタ部材が回転自在に連結されていて、第1のシャッタ部材に設けた帯状部がカートリッジ筐体の外部に突出されているため、この帯状部に外力を加えて開閉操作することにより、一対のシャッタ部材を確実且つスムースに開閉動作させることができる。
【0032】
本出願の請求項7記載のディスクカートリッジでは、帯状部の一側部の長さが第1のシャッタ部材の移動ストロークよりも長く設定されているため、シャッタ機構を閉じる際に一側部を撓み変形させて一対のシャッタ部材をオーバーストロークさせることができ、これにより、シャッタ機構のガタを吸収して開口部を確実且つスムースに閉じることができる。
【0033】
本出願の請求項8記載のディスクカートリッジでは、第1のシャッタ部材の帯状部に外力を加えて開閉操作することにより、一対のシャッタ部材に回動運動を生じさせてシャッタ機構を確実且つスムースに開閉動作させることができる。
【0034】
本出願の請求項9記載のディスクカートリッジでは、係合孔に庇部を貫通させた後相対的に回動させることによって一対のシャッタ部材を回動自在に連結し、部分組立を可能として組立性の向上を図ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図39は、本発明のディスクカートリッジの実施の例を示すものである。即ち、図1はディスクカートリッジの第1の実施例を上面側から見た分解斜視図、図2は同じく下面側から見た分解斜視図、図3は上シェルの底面図、図4は下シェルの平面図、図5は中シェルの平面図、図6は中シェルの中央部縦断面図、図7は図5のV−V線拡大断面図、図8は第1のシャッタ部材の斜視図、図9は第2のシャッタ部材の斜視図、図10は第1のシャッタ部材と第2のシャッタ部材を部分組立したシャッタ機構の閉状態を示す平面図、図11は図10のW−W線拡大断面図、図12は同じくシャッタ機構の開状態を示す平面図である。
【0036】
また、図13は上シェルに光ディスクを収納した底面図、図14は図13に中シェルを組み立てた底面図、図15は図14に第1のシャッタ部材を組み立てた底面図、図16は図15に第2のシャッタ部材を組み立てた底面図、図17は図16に下シェルを組み立てた底面図、図18は下シェルに第1及び第2のシャッタ部材を組み立てた平面図、図19は図16のシャッタ機構を開いた底面図、図20A,Bは第1のシャッタ部材とロック機構との関係を示す説明図、図21は第1の実施例に係るディスクカートリッジの外観構成を示す斜視図である。
【0037】
更に、図22は図21のX−X線拡大断面図、図23は図21に示すディスクカートリッジの構成を説明するための中央部縦断面図、図24A,Bは本実施例及び従来例の防塵効果を比較する説明図、図25は本発明のディスクカートリッジを使用可能な情報記録再生装置の回路構成の一実施例を示すブロック説明図、図26は図25の情報記録再生装置に対する本発明のディスクカートリッジの挿入前の状態を示す斜視図、図27は同じく情報記録再生装置に対するディスクカートリッジの挿入中の状態を示す斜視図、図28は同じく情報記録再生装置に対するディスクカートリッジの挿入後の状態を示す斜視図である。
【0038】
また、図29乃至図34は、本発明のディスクカートリッジのシャッタ機構の第2の実施例を示すものである。即ち、図29は第2の実施例に係るシャッタ機構を上シェルに組み立てて開いた状態を示す斜視図、図30は同じくシャッタ機構を示す開状態の底面図、図31は同じく上シェルに組み立てて閉じた状態を示す斜視図、図32は同じくシャッタ機構を示す閉状態の底面図、図33A,Bは図30の要部を拡大して示す底面図及び平面図、図34A,Bは第1及び第2のシャッタ部材の組立工程を説明する要部拡大底面図及びそのY−Y線断面図、図35A,Bは図32のZ−Z線部分の断面図である。
【0039】
更に、図36乃至図39は、本発明のディスクカートリッジのシャッタ機構の第3及び第4の実施例を示すものである。即ち、図36は第3の実施例に係るシャッタ機構の開状態の底面図、図37は同じく閉状態の底面図、図38は第4の実施例に係るシャッタ機構の開状態の底面図、図39は同じく閉状態の底面図である。
【0040】
第1の実施例として示すディスクカートリッジ20は、ディスク状記録媒体として、オーディオ情報としての音楽信号やビデオ情報としての映像信号及び音楽信号等の各種の情報信号が予め記録された再生専用型の光ディスク、或いはオーディオ情報やビデオ情報等の情報信号が1度だけ記録可能(追記型)若しくは何度でも繰り返して記録可能(書換え型)とされた記録可能型の光ディスク21を収納したものである。しかしながら、ディスク状記録媒体としては、これに限定されるものではなく、薄い円盤の表面に磁性薄膜層を形成して特定位置の磁化状態により情報を記憶するようにした磁気ディスク、同様に形成した磁性薄膜層に光ヘッドと磁気ヘッドを使用して情報を書き込み又は読み出すようにした光磁気ディスクその他の記憶媒体を適用することができるものである。
【0041】
このディスクカートリッジ20は、図1及び図2に示すように、一対の上シェル23、下シェル24及び中シェル25を重ね合せることによって形成されるカートリッジ筐体22と、このカートリッジ筐体22内に形成されたディスク収納室26内に回転自在に収容される光ディスク21と、下シェル24及び中シェル25に形成された開口部27a,27bを開閉するシャッタ機構28等を備えて構成されている。
【0042】
上シェル23は、図1〜図3に示すように、正面側が円弧形状とされた略四角形をなす薄い皿状の部材からなり、凹部側である内面を下にして配置される。この上シェル23の周縁には前側壁23aと左右の側壁23b,23cと、後側壁23dとが下方へ突出するように設けられている。これら側壁23a〜23dの内側には、四辺において各側壁23a〜23dと内接する円周方向に連続された円形の内壁23eが設けられている。この内壁23eの内側には中シェル25が嵌合され、この中シェル25と上シェル23とによってディスク収納部26が形成されている。
【0043】
上シェル23の前側壁23aの中央部及びこれに対応する内壁23eの中央部には、ディスク記録再生装置に装着する際に光学ピックアップ装置の光学ヘッドを通過させるための切欠き29a,29bが設けられている。更に、前側壁23aと内壁23eとの間には、内壁23eの外周面に沿って延びる円弧状の通路からなる帯ガイド部30が設けられている。この帯ガイド部30は、一方の側壁23bの内側から他方の側壁23cの内側まで延在され、更に、その側壁23cを貫通する通し孔29cによって外部に連通されている。
【0044】
また、上シェル23の左右の側壁23b,23cには、ディスク記録再生装置に装着する際の位置決めや誤挿入防止等の役割を果たす側壁溝31a,32aが前後方向に延在されて設けられている。一方の側壁溝31aは上シェル23の前側部分のみとされている一方、他方の側壁溝32aは上シェル23の背面まで貫通されている。この側壁溝32aには、通し孔29cが開口されている。更に、上シェル23の内側の四隅には、下シェル24をネジ止めするための凸部33がそれぞれ設けられている。更に、右側壁23c側の前隅部には、ロック部材35を回動自在に支持する軸凸部34aが設けられている。
【0045】
ロック部材35は、図1及び図20A,B等に示すように、軸凸部34aに回動自在に嵌合される円筒状の筒軸部35aと、この筒軸部35aの外周面から側方へ突出するように設けられたロック片35b、操作片35c及びバネ片35dを有している。ロック片35bとバネ片35dが同方向へ突出されていて、これらと逆方向へ操作片35cが突出されている。バネ片35dは、上シェル23の前側壁23aの内面に圧接され、このバネ片35dのバネ力によりロック片35bが帯ガイド部30側に付勢される。これと同時に、操作片35cが上シェル23の右側壁23cに設けた貫通孔29dを貫通し、その先端部が側壁溝32a内に突出される。
【0046】
また、上シェル23の右側壁23c側の後隅部には、シャッタ機構28を回動自在に支持する軸凸部34bが設けられている。更に、左側壁23b側の後隅部には、光ディスク21に記録された情報の誤消去を防止するための誤消去防止片36が収納される防止片収納部37が設けられている。この防止片収納部37は、カートリッジ筐体22の背面に開口する操作窓37aを有し、この操作窓37aを開閉するように誤消去防止片36がスライド可能に取り付けられている。誤消去防止片36は、図1及び図2に示すように、操作窓37aを開閉する開閉部36aと、この開閉部36aの操作時にクリック感を付与する抵抗部36bとを有している。
【0047】
このような構成を有する上シェル23の材質としては、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)やHIPS(高衝撃性ポリスチレン)等の合成樹脂が好適である。しかしながら、その他の合成樹脂を適用できることは勿論のこと、アルミニウム合金その他の金属材料を用いることもできる。本実施例では、上シェル23は、2色のABS樹脂を用いて2色成形によって形成されている。即ち、図3において、C字状をなす透し窓23Aが無色透明のABS樹脂によって形成されており、その他の部分は適当な色のABS樹脂によって形成されている。この透し窓23Aからディスク収納室26内を覗き見することができるようになっている。
【0048】
このような上シェル23の内壁23e内に嵌合される中シェル25は、図1、図2及び図5乃至図7に示すような構成を有している。この中シェル25は、薄い円盤状の板材によって形成されており、その外周縁には一面側に突出し且つ円周方向に連続する側壁25aが設けられている。更に、中シェル25には、外周縁の一部に開口され且つ半径方向内側に延在されて中央部に達する開口部27が設けられている。この開口部27は、下シェル24の開口部38に対応させて設けたもので、両開口部27,38は同様の形状及び大きさに形成されている。
【0049】
これらの開口部27,38は、ディスク記録再生装置のターンテーブルと光学ピックアップ装置の光学ヘッドを出入りさせるために設けたもので、それらの出入りが可能な形状及び大きさに形成されている。即ち、開口部27,38の中央部は、ターンテーブルが出入りするためのテーブル用領域である。このテーブル用領域には光学ヘッドが出入りするためのヘッド用領域が連続して形成されており、このヘッド用領域が半径方向外側に直線状に延在されて外周縁に開口されている。更に、開口部27,38の半径方向に延びる側縁部の一方には段部27a,38aを設けており、これによりヘッド用領域の幅がテーブル用領域の幅よりも若干幅広に形成されている。
【0050】
また、中シェル25には、側壁25aが突出する側に円弧状に膨出されると共に円周方向に無端状に連続するリブ部39が設けられている。このリブ部39は、開口部27の中央内周縁に沿って円弧状に連続された内側リブ部39aと、側壁25aに沿って円周方向に連続された外側リブ部39bと、開口部27bの両側縁に沿って半径方向に延在されると共に半径方向内側において内側リブ部39aに連続され且つ同外側において外側リブ部39bに連続された半径方向リブ部39c,39cとを有している。
【0051】
このリブ部39は、中シェル25の強度を増加させると共に平面度を向上させて面振れを除去又は小さくさせる役割を有する。更に、リブ部39のうち内側リブ部39aには、中シェル25内に収納された光ディスク21を支える役割が与えられている。そのため、内側リブ部39aは、光ディスク21のセンタ孔21aの近傍に設けられた内側非記録領域と対応する位置に形成されている。この内側リブ部39aで光ディスク21の内側非記録領域を支持することにより、その半径方向外側に設けられた情報記録面が中シェル25の表面と接触しないようにしている。
【0052】
即ち、内側リブ部39aの高さH1 が最も高く設定されていて、外側リブ部39bの高さH2 が2番目の高さに設定され、半径方向リブ部39cの高さH3 が最も低く設定されている(H1 >H2 >H3 )。この場合、内側リブ部39aの高さH1 と外側リブ部39bの高さH2 は同一であってもよい。しかしながら、半径方向リブ部39cは常に内側リブ部39a及び外側リブ部39bよりも低く設定する。このような高さ関係を各リブ部39a,39b,39c間に持たせることにより、半径方向リブ部39cが光ディスク21の情報記録面に接触するのを確実に防止することができる。
【0053】
尚、リブ部39の外側リブ部39bは、光ディスク21の外周縁に設けられた外側非記録領域と対応する位置に形成するようにする。これにより、光ディスク21の外周縁が中シェル25の表面と接触した場合にも、外側リブ部39bによって光ディスク21の情報記録面が傷つけられるおそれをなくすことができる。
【0054】
また、中シェル25は、図6に示すように中央部を高くして外周縁側を低くした球面部を有するドーム形状に形成されている。いま、中シェル25の中央部の高さをHa、外周縁の高さをHbとすると、中央部と外周縁との高さの差ΔH(=Ha−Hb)は0.03mm乃至0.3mmとすることが好ましく、最も好適な値は0.1mm程度である。この中シェル25の材質としては、例えば、ステンレス鋼(SUS340)が好適であり、厚さ0.2mmのステンレス鋼を使用したところ良い結果が得られた。しかしながら、ステンレス鋼以外の他の金属を用いることができることは勿論のこと、ABS樹脂やHIPS等の合成樹脂を用いることもできる。
【0055】
更に、中シェル25の開口部27の左右の開口端縁には、一対の位置決め用の切欠き部27b,27bが設けられている。この一対の切欠き部27b,27bに対応して上シェル23には、図示しないが位置決め用の凸部が設けられている。従って、位置決め用凸部に切欠き部27b,27bを当接させて所定の状態で中シェル25を上シェル23の内壁23e内に嵌合することにより、中シェル25が上シェル23に対して自動的に位置決めされる。これにより、開口部27が所定の方向に延在された状態で開口される。
【0056】
このような中シェル25と上シェル23とで囲まれることによって形成されるディスク収納室26内に収納される光ディスク21は、中央部にセンタ穴21aが設けられた厚みの薄い円板状の記録部材からなる。この光ディスク21の中央部の一面には、センタ穴21aを覆うようにセンタハブ40が接着剤等の固着手段によって固定されている。センタハブ40は、マグネットによって吸着される鉄板等の磁性材料によって形成されている。このセンタハブ40にはディスク記録再生装置に内蔵されるディスク回転駆動装置のターンテーブルが嵌合される。このターンテーブルとセンタハブ40が磁力によってチャッキングされることにより、光ディスク21がターンテーブルと回転方向に一体化され、ターンテーブルによって回転駆動される。
【0057】
この光ディスク21の一面には、ディスク記録再生装置に内蔵される光学ピックアップ装置の光学ヘッドが対向される情報記録の可能な情報記録領域41と、情報記録の不可能な非記録領域とが設けられている。非記録領域は、光ディスク21の内側であるセンタハブ40の外側に所定幅で設けられた内側非記録領域42aと、光ディスク21の外周縁に所定幅で設けられた外側非記録領域42bとからなる。この内外の非記録領域42a,42b間に情報記録領域41が設けられている。この光ディスク21の基板の材質としては、例えば、ポリカーボネート(PC)やポリオレフィン等の合成樹脂が好適であるが、他の合成樹脂を用いることができることは勿論のこと、合成樹脂以外であっても情報記録媒体として用いられるガラス材やアルミニウム合金等の各種の材料を用いることができる。
【0058】
下シェル24は、図1,図2及び図4等に示すように、その外観形状は上シェル23と対応する形状とされており、正面側が円弧形状とされた略四角形をなす薄い皿状の部材からなる。この下シェル24は凹部側である内面を上にして配置され、その周縁には前側壁24aと左右の側壁24b,24cと、後側壁24dとが上方へ突出するように設けられている。前側壁24aと左右の側壁24b,24cとが連続する前側の左右両隅部には、円弧状の内壁24e,24eが設けられている。各内壁24eの外側には、前側壁24a及び左右側壁24b,24cとの間に所定の隙間をあけて外壁24f,24fが設けられている。
【0059】
更に、下シェル24には、前面部中央に開口され且つ後方に真っ直ぐ延在されて中央部に達する開口部38が設けられている。この開口部38は、中シェル25の開口部27と対をなすもので、組立時には両開口部27,38は互いに重なり合うように形成されている。
【0060】
かくして、下シェル24に上シェル23を組付けて重ね合せると、下シェル24の前側壁24a、左右の側壁24b,24c及び後側壁24dの内側に上シェル23の前側壁23a、左右の側壁23b,23c及び後側壁23dが入り込む。そして、上シェル23の内壁23eの外側に所定の隙間をあけて下シェル24の内壁24eが対向するように設置される。この上シェル23の内壁23eと下シェル24の内壁24eとの間に設定された円弧状の空間部によって、シャッタ機構28の第1のシャッタ部材に設けた帯状部をガイドする帯ガイド部30が形成されている。
【0061】
また、下シェル24の内壁24eと外壁24fとで囲まれた領域内には、上シェル23と下シェル24をネジ止めするための固定ネジが挿通される凸部44がそれぞれ設けられている。この凸部44は、下シェル24の後側の両隅部にも設けられている。更に、後側両隅部の近傍には、一対の凸部45,45が設けられている。そして、各凸部45には、ディスクカートリッジ20をディスク記録再生装置の所定位置に位置決めするための一対の位置決め穴45a,45bが穿設されている。
【0062】
図4及び図17に示す符号46は、上述した誤消去防止片36の下面の一部を露出させるための表示穴である。従って、この実施例によれば、ディスクカートリッジ20の背面及び下面の二方向から誤消去防止片36の状態を目視により確認し、或いは機械によって自動的に検出することができる。尚、表示穴を上シェル23にも設けることにより、背面及び下面に上面を加えた三方向から目視を可能とすることができる。
【0063】
また、下シェル24の左右の側壁24b,24cには、上シェル23の左右の側壁23b,23cに設けた側壁溝31a,32aとそれぞれ一体となってガイド溝31,32を形成する側壁溝31b,32bが同様に前後方向に延在されて設けられている。即ち、一方の側壁溝31bは下シェル24の前側部分のみとされている一方、他方の側壁溝32bは下シェル24の背面まで貫通されている。この側壁溝32bには、内壁24eの内側に連通される通し孔29cが開口されている。更に、通し孔29cのある側の内壁24eには、ロック部材35のロック片35bを出し入れさせる切欠き47が設けられている。
【0064】
このような構成を有する下シェル24の材質としては、例えば、ABS樹脂やHIPS等の合成樹脂が好適である。しかしながら、その他の合成樹脂を適用できることは勿論のこと、アルミニウム合金その他の金属材料を用いることもできる。更に、2色又は3色以上の合成樹脂を使用して、2色成形或いは多色成形できることは勿論である。
【0065】
シャッタ機構28は、図1、図2及び図8〜図12に示すように、第1のシャッタ部材50と第2のシャッタ部材51との組み合せからなる一対のシャッタ部材によって構成されている。第1のシャッタ部材50は、開口部27,38のうちヘッド用領域を開閉する略扇形状をしたシャッタ部50aと、このシャッタ部50aの先端縁に連続し且つ円弧状に湾曲されて一体に形成された帯状部50bとを備えている。シャッタ部50aの中央側には、側方に湾曲するように突出されたアーム部52が設けられている。このアーム部52の先端部には、一面側にリング状に突出する筒軸部52aが設けられている。この筒軸部52aは、例えば、バーリング加工によって形成することができる。しかしながら、軸ピンをカシメ止め或いは圧入する等して筒軸部52aに代えることもできる。
【0066】
第1のシャッタ部材50の帯状部50bは、シャッタ部50aの先端縁から一面側に突出されており、全体が帯ガイド部30の曲率半径と略同一の曲率半径によって円弧状に形成されている。この帯状部50bは、シャッタ部50aの先端縁全体から一方の突出側にかけて厚肉に形成された厚肉部53aと、この厚肉部53aの一端から他方の突出側にかけて薄肉に形成された薄肉部53bとを有している。帯状部50bの厚肉部53aは、その曲面形状を保持できるように適度な剛性が付与されており、帯ガイド部30にガイドされて円周方向に曲線運動が容易に行えるように形成されている。この厚肉部53aの先端側には、幅方向の一側を適宜な長さに亘って細くする切欠き53cが設けられている。この切欠き53cは、第1のシャッタ部材50の開放状態において光学ヘッドが開口部27,38内に入り込むのを許容するために設けたものである。
【0067】
帯ガイド部30の薄肉部53bは、厚肉部53aよりも肉厚を薄くすることによって適度な弾性を付与し、肉厚方向へ容易に弾性変形し得るように構成している。これにより、図12及び図19に示すように、第1のシャッタ部材50が開方向へ移動したとき、薄肉部53bはカートリッジ筐体22のガイド溝32にガイドされて曲線運動から直線運動へ容易に変化することができる。更に、薄肉部53bの先端部には、シャッタ機構28の開閉動作時に外力が入力される突起状の操作部53dが設けられている。この操作部53dは、第1のシャッタ部材50をカートリッジ筐体22に組み立てた状態においてガイド溝32内に突出される。
【0068】
更に、薄肉部53bの中途部には、ロック部材35のロック爪35bが係合されるロック孔54が設けられている。このロック孔54は、第1のシャッタ部材50が開状態にあるときにロック機構に臨む位置に設定されている。このロック孔54にロック爪35bを係合することにより、第1のシャッタ部材50がロックされてシャッタ機構が開状態に保持される。
【0069】
また、第2のシャッタ部材51は、シャッタ部として重なり合うように形成された略三角形をなす内シャッタ片51aと外シャッタ片51bとを有している。外シャッタ片51bには、内シャッタ片51aとの間を連結する連結部51cと反対側に突出するアーム部55が設けられている。アーム部55の先端部には、第2のシャッタ部材51の回動中心となる筒軸部55aが設けられている。この筒軸部55aは、アーム部55の先端部に設けた孔をバーリング加工することによって形成され、内シャッタ片51a側に突出されている。この筒軸部55aを上シェル23の軸凸部34bに嵌合することにより、第2のシャッタ部材51がカートリッジ筐体22に回転可能に保持される。
【0070】
更に、外シャッタ片51bのアーム部55との連結部には、第1のシャッタ部材50を回動可能に連結するための係合孔56が設けられている。この係合孔56は、第1のシャッタ部材50のシャッタ部50aの重合縁57aを挟み込む重合縁57bが延びる方向に延在されている。係合孔56のアーム部55側の一端は、他の部分よりも直径が大とされており、この大径部56aによって筒軸部52aの挿入が容易に行えるようにしている。尚、連結部51cの先端部には、シャッタ部50aを通すための切欠き51dが設けられている。
【0071】
かくして、図10及び図12に示すように、第1のシャッタ部材50の筒軸部52aを第2のシャッタ部材51の係合孔56に係合することにより、一対のシャッタ部材50,51からなるシャッタ機構28を部分組み立てすることができる。尚、図11Bに示すように、第2のシャッタ部材51と同様に第1のシャッタ部材50も2つに折り曲げて内シャッタ片50c及び外シャッタ片50dを形成し、互いの開口部を噛み合わせる構成とすることにより、気体が流れる流路を更に複雑にしてゴミや埃等の侵入をより効果的に防止することができる。
【0072】
このような構成を有する第1及び第2のシャッタ部材50,51の材質としては、例えば、ステンレス鋼その他の金属、ABS樹脂やHIPS等の合成樹脂を使用し、金属や合成樹脂の単一材料で形成することができる。更に、金属と合成樹脂とを組み合せ、複合材料として両シャッタ部材50,51を形成することもできる。例えば、第1のシャッタ部材50と第2のシャッタ部材51とが重なり合う部分を摩擦係数の小さな合成樹脂で被覆する。これにより、金属が持つ剛性によってシャッタ機構28の薄型化を確保しつつ接触部分の摩擦力を軽減して耐久性の向上を図ることができる。
【0073】
この実施例に係るディスクカートリッジ20は、例えば、次のようにして組み立てることができる。このディスクカートリッジ20の組立作業は、図2に示すように、上シェル23を下にした状態で行われる。まず、図3に示す上シェル23の内壁23e内に光ディスク21を収納する。このとき、光ディスク21は、センタハブ40のある面を下にして内壁23e内に入れる。この光ディスク21を収納した状態が、図13に示す図である。
【0074】
次に、図14に示すように、中シェル25を、平面部を上にして内壁23e内に嵌め込む。このとき、中シェル25は、その開口部27を上シェル23の切欠き29a,29bのある側に向けて嵌め込み、切欠き部27bを上シェル23の位置決め突起に合せる。これにより、中シェル25が上シェル23に対して自動的に位置決めされ、中シェル25と上シェル23とで形成されるディスク収納室26内に光ディスク21が回転自在に収納される。
【0075】
次に、図15に示すように、第1のシャッタ部材50を所定位置に嵌め込む。即ち、第1のシャッタ部材50のシャッタ部50aで中シェル25の開口部27のうちヘッド用領域を覆うようにして帯状部50bを上シェル23の帯ガイド部30内に挿入する。このとき、帯状部50bは帯ガイド部30と略同一の曲率半径を有する円弧状に形成されており、帯ガイド部30に沿って帯状部50bが延在されている。そのため、帯状部50b、特に薄肉部53bを帯ガイド部30の円弧と同程度の曲率半径を有する円弧に湾曲させる作業を必要としないことから、第1のシャッタ部材50の組立作業を極めて簡単且つ迅速に行うことができる。特に、カートリッジ筐体22の一方の側面に設けたガイド溝32に連通された通し孔29cは他の部分よりも隙間が狭く設定されているが、薄肉部53bが通し孔29cに沿うように湾曲されているため、狭い通し孔29cであっても簡単に通すことができる。
【0076】
次に、第2のシャッタ部材51を第1のシャッタ部材50に組み立てる。このとき、第2のシャッタ部材51は、図12に示すように、シャッタの開状態で第1のシャッタ部材50に重ね合せ、係合孔56の大径部56aに筒軸部52aを挿入する。その後、第2のシャッタ部材51を若干スライドさせて筒軸部52aを大径部56aから係合孔56に移動する。これと同時に、第2のシャッタ部材51の重合縁57bを第1のシャッタ部材50の重合縁57aに近づけ、互いに重合縁57a,57bを重ね合せる。そして、第2のシャッタ部材51の筒軸部55aを上シェル23の後側軸凸部34bに嵌合させる。
【0077】
更に、上シェル23の防止片収納部37内に誤消去防止片36を収納する。また、ロック部材35を、上シェル23の所定位置に取り付ける。即ち、前側軸凸部34aにロック部材35の筒軸部35aを嵌合し、操作片35cを側壁23cの貫通孔29dに内側から挿入する。そして、バネ片35dを前側壁23aの内面に当接させる。その結果、バネ片35dのバネ力によってロック部材35が図20Aにおいて時計方向に付勢される。これにより、ロック爪35bの先端部が第1のシャッタ部材50の帯状部50bの薄肉部53bに外側から圧接される。これと同時に、操作片35cの先端部が貫通孔29dを貫通して、ガイド溝32内に突出される。この状態を示すものが、図16である。
【0078】
その後、下シェル24を上シェル23に重ね合せる。そして、4本の固定ネジ59を使用して、下シェル24を上シェル23に締付固定する。この状態を示すものが、図17である。また、図18は、下シェル24とシャッタ機構28との関係を示すものである。図18において、実線で示すシャッタ機構28は、下シェル24の開口部38を閉じた状態を表すもので、一対のシャッタ部材50,51によって開口部38は完全に閉鎖されている。この実線で示すシャッタ機構28の閉状態は、図16に対応するものである。
【0079】
この場合、一対のシャッタ部材50,51と開口部38との間には、開口部38の全周に亘って適度な重ね合せ部が設定されている。しかも、一対のシャッタ部材50,51は、互いの重合縁57a,57bによって開口部38を横断する部分の全体が重ね合されている。従って、図24Aに示すように、これらの重ね合せ部によってラビリンス効果が発生し、開口部38の全周に亘ってチリや埃等が入り難い構造となっている。そのため、チリや埃等の進入を効果的に防止又は抑制することができる。これに対して、図24Bに示すように、従来のディスクカートリッジ(図40)では、上シェル2aの外側にシャッタ部材6が位置しているだけの構造であるため、シャッタ部材6と上シェル2aによってラビリンス効果を生ずることがなく、チリや埃等の進入が比較的容易に行われていた。
【0080】
また、図18において、二点鎖線で示すシャッタ機構28は、下シェル24の開口部38を開いた状態を表すもので、一対のシャッタ部材50,51によって開口部38は完全に開放されている。この二点鎖線で示すシャッタ機構28の開状態は、図19に対応するものである。
【0081】
上述したような組立作業を実行することにより、図21に示すディスクカートリッジ20が製造される。このディスクカートリッジ20によれば、上シェル23と中シェル25と下シェル24とによってカートリッジ筐体22が構成される。そして、上シェル23と中シェル25とで形成されるディスク収納室26内に光ディスク21が回転自在に収納されている。このディスクカートリッジ20を断面したものが、図22及び図23である。図22は、図21のX−X線部分を断面して示すもので、各構成部品は写実的に現されている。これに対して、図23は、ディスクカートリッジ20の構成を概略的に現したもので、各構成部品の厚み等は実際のものと異なるものになっている。
【0082】
上述したような構成を有するディスクカートリッジ20がディスク記録再生装置に装着される前には、シャッタ機構28は図16及び図21〜図23に示すような状態になっている。即ち、シャッタ機構28は、一対のシャッタ部材50,51の自重や上下シェル23,24との間に生じている摩擦力等によって中シェル25の開口部27及び下シェル24の開口部38を完全に閉じた状態にある。更に、図20A等に示すように、ロック部材35のロック爪35bが第1のシャッタ部材50の帯状部50bに設けたロック孔54に係合された状態にある。そのため、シャッタ機構28は、ロック機構によりロックされて開口部38を完全に閉じた状態に保持されている。
【0083】
このような状態のディスクカートリッジ20を、図26乃至図28に示すように、ディスク記録再生装置60に挿入することにより、このディスク記録再生装置60に設けられているシャッタ開閉機構によってロック部材35のロック状態が解除される。その後、このシャッタ開閉機構によってシャッタ機構28が開放され、開口部27,38が共に開かれる。このシャッタ機構28の開閉動作は、後に詳細に説明する。
【0084】
次に、ディスク記録再生装置60について説明する。このディスク記録再生装置60は、図26〜図28に示すように、中空の筐体からなる外装ケース61と、この外装ケース61内に収納された記録再生装置本体62等を備えて構成されている。外装ケース61は、図26に示すように、上面及び前面に開口されたケース本体63と、このケース本体63の上面を閉じるように上部に着脱可能に取り付けられたケース蓋体64と、ケース本体63及びケース蓋体64の前面を閉じるように前部に着脱可能に取り付けられた前部パネル65等を備えている。
【0085】
ケース本体63の4箇所には、下方に突出する脚体63aが設けられている。これらの脚体63aによってディスク記録再生装置60が支えられ、適宜位置に取り付けられる。前部パネル65は、横長とされた板状部材からなり、その上部には横長のカートリッジ出入口66が設けられている。カートリッジ出入口66は、ディスクカートリッジ20の正面側の大きさと略同程度の大きさに形成されている。このカートリッジ出入口66は、その内側に配置された開閉扉67によって常時は閉じられている。
【0086】
この開閉扉67をディスクカートリッジ20の前部で押圧し、図27に示すように、所定の位置まで差し込む。これにより、図示しないローディング機構によってディスクカートリッジ20が自動的に取り込まれる。そして、ローディング機構で搬送されたディスクカートリッジ20は、図28に示すように、所定位置で位置決めされて固定される。これと同時に又は前後して、シャッタ機構28の作動によって開口部27,38が開放される。
【0087】
その後、開放された開口部27,38内にディスク回転駆動装置68のターンテーブル68aと光学ピックアップ装置69の光学ヘッド69aとが入り込む。そして、ターンテーブル68aが光ディスク21のセンタ孔21aに係合し、ターンテーブル68aに内蔵されているマグネットによってセンタハブ40を吸着して保持する。これと同時に又は前後して、光学ヘッド69aが光ディスク21の情報記録領域に所定位置まで接近する。これにより、ディスク記録再生装置60による光ディスク21に対する情報信号の記録及び再生操作が可能となる。
【0088】
このディスク記録再生装置60の記録再生装置本体62は、例えば、図25に示すような構成要素を備えて構成されている。即ち、記録再生装置本体62は、システムコントローラS1とメモリーコントローラS5とドライブコントローラD1との3つの制御装置を備えている。システムコントローラS1とメモリーコントローラS5とは直に接続されていて、その接続ラインには読取り専用記憶装置(ROM)S2と読取り書込み記憶装置(RAM)S3とが接続されている。更に、メモリーコントローラS5には、メモリーS4とMPEG2(3M〜40Mbps に対応した既存のテレビ放送、HDTV、広帯域ISDNなどに応用される動画圧縮方式)用のエンコーダーS6及びデコーダーS7とが接続されている。更に、システムコントローラS1には、コントロールパネルS8とリモコン受信部S9とが接続されている。
【0089】
また、ドライブコントローラD1にはECCD4が接続されていて、その接続ラインには記憶装置(ROM)D2及び記憶装置(RAM)D3と、サーボ回路D6及びアドレスデコーダーD7とが接続されている。更に、ドライブコントローラD1には記録時のエラーを判断する記録時エラー判断回路D8が接続されている。このドライブコントローラD1は、コマンド用インタフェースを介してシステムコントローラS1に接続されている。また、ECCD4、データ用インタフェースを介してメモリーコントローラS5に接続されていると共に、変復調回路D5にも接続されている。そして、変復調回路D5は、光学ピックアップ装置69の光学ヘッド69aに接続されている。
【0090】
また、サーボ回路D6は、ディスク回転駆動装置であるスピンドルモータ68と、光学ピックアップ装置69と、記録時エラー判断回路D8とに接続されている。更に、光学ピックアップ装置69はアドレスデコーダーD7に接続され、このアドレスデコーダーD7は記録時エラー判断回路D8にも接続されている。
【0091】
このような構成を有するディスク記録再生装置60のカートリッジ出入口66からディスクカートリッジ20を挿入すると、ディスク記録再生装置60に内蔵された図示しないシャッタ開閉機構の掴み部が、ディスクカートリッジ20の一方の側面部に設けたガイド溝32内に入り込む。これにより、ガイド溝32内に突出されているシャッタ機構28の操作部53dを掴み部が挟持する。この掴み部はディスクカートリッジ20の挿入方向には移動しないため、ディスクカートリッジ20の挿入量に応じて相対的に操作部53dが引き出される。
【0092】
このとき、操作部53dに入力される引張力によって第1のシャッタ部材50の帯状部50bが引っ張られる。この帯状部50bは上シェル23の帯ガイド部30にガイドされて、図16において反時計方向に回転移動する。この帯状部50bの回転移動は、上シェル23の内壁23eの外周面にガイドされて行われるため、円弧運動であってもスムースに行うことができる。この帯状部50bの移動により、開口部27,38のヘッド用領域を覆っているシャッタ部50aが同様に反時計方向に回動される。その結果、図19に示すように、シャッタ部50aによって覆われていた開口部27,38のヘッド用領域が開放される。
【0093】
この際、第1のシャッタ部材50はディスク収納室26の中央部を中心にして回転移動する。そのため、シャッタ部50aの内側に連続して形成されたアーム部52の先端に設けられた筒軸部52aが同様に回転してカートリッジ筐体22の背面側に移動する。この筒軸部52aには第2のシャッタ部材51の係合孔56が係合されているため、筒軸部52aの背面側への移動によって第2のシャッタ部材51が背面側に押圧される。このとき、第2のシャッタ部材51は、その筒軸部55aが上シェル23の後側軸凸部34bに係合されているため、この軸凸部34bを回転中心として第2のシャッタ部材51が、図16において時計方向へ回転移動する。
【0094】
その結果、図19に示すように、第2のシャッタ部材51の背面側への移動により、第2のシャッタ部材51によって覆われていた開口部27,38のテーブル用領域が開放される。これにより、開口部27,38を覆っている第1及び第2のシャッタ部材50,51が共に開放側に移動するために、開口部27,38の全体が開放されて光ディスク21の一部が露出される。そのため、開口部27,38に対するターンテーブル68a及び光学ヘッド69aの挿入が可能となる。
【0095】
このとき、第1のシャッタ部材50の帯状部50bが所定位置まで引き出されると、ディスクカートリッジ20とシャッタ開閉機構との相対移動が停止され、掴み部による操作部53dの保持状態が継続される。その結果、シャッタ開閉機構によって第1のシャッタ部材50が開いた状態でロックされる。この第1のシャッタ部材50のロックによって第2のシャッタ部材51もロックされ、図19に示すように、第1及び第2のシャッタ部材50,51が共に開放状態に保持される。
【0096】
そこで、ターンテーブル68a等をディスクカートリッジ20側へ移動するか又はディスクカートリッジ20をターンテーブル68a側へ移動することにより、ターンテーブル68aに光ディスク21が装着されると共に、光学ヘッド69aが所定の間隔を保持して光ディスク21の情報記録面に対面される。これにより、ディスク記録再生装置60による光ディスク21の情報記録面に対する情報信号の再生又は記録が可能となる。
【0097】
そこで、記録再生装置本体62を動作させ、スピンドルモータ68の駆動によりターンテーブル68aを介して光ディスク21を回転させると共に、光学ピックアップ装置69の駆動により光学ヘッド69aからレーザ光を出射して情報記録面に予め記録されている情報信号を読み出し、又はその情報記録面に対して新たな情報信号を書き込む。これにより、記録再生装置本体62による情報信号の再生又は記録が実行される。
【0098】
このようにして行われる情報信号の再生又は記録の後、例えば、ディスク記録再生装置60に設けられるカートリッジ排出ボタン(図示せず)を操作することにより、ローディング機構の作動を介してディスクカートリッジ20がディスク記録再生装置60から排出される。即ち、ローディング機構の排出動作によってディスクカートリッジ20がカートリッジ出入口66側に移動すると、シャッタ開閉機構の掴み部によって保持されているシャッタ機構28の操作部53dが押圧される。
【0099】
その結果、ディスクカートリッジ20が所定距離を移動して操作部53dが通し孔29cの近傍まで戻されると、帯状部50bが帯ガイド部30にガイドされて当初の閉じ状態の位置まで移動する。これにより、図16に示すように、第1のシャッタ部材50のシャッタ部50aによって開口部27,38のヘッド用領域が閉じられる。
【0100】
このとき、下シェル24に開口部38を設けたことにより帯ガイド部30の端面が帯状部50bの移動軌跡上に位置しているため、肉厚部53aの先端部が開口部38から再び帯ガイド部30内に入るときに、帯ガイド部30を縁取る周縁部に当接するおそれがあるが、その周縁部に面取り加工を施すことにより肉厚部53aの通過を容易にして挿入動作が害されるおそれをなくすことができる。
【0101】
また、第1のシャッタ部材50の閉じ動作に連動して第2のシャッタ部材51が、図19において反時計方向に回転移動される。これにより、図16に示すように、第2のシャッタ部材51によって開口部27,38のテーブル用領域が閉じられる。その結果、2枚で一対のシャッタ部材50,51によって開口部27,38の全体が完全に閉じられる。
【0102】
このとき、第1のシャッタ部材50の帯状部50bが所定位置まで押し戻されると、その薄肉部53bに設けたロック孔54がロック部材35のロック爪35bの位置に到達する。このロック爪35bは、バネ片35dのバネ力によって常に薄肉部53b側に付勢されているため、ロック孔54が所定位置に到達したところでロック爪35bがロック孔54に入り込む。その結果、ロック部材35によるロック機構によって第1のシャッタ部材50がロックされる。この第1のシャッタ部材50のロックによって第2のシャッタ部材51もロックされ、図16に示すように、第1及び第2のシャッタ部材50,51が共に閉鎖状態に保持される。
【0103】
この場合、帯状部50bをロックするロック部材35によるロック機構は、第1のシャッタ部材50の閉じ方向への移動のみを許容し、その反対側への移動を阻止するワンウェイ構造となっている。その結果、ロック状態において、操作部53dに帯状部50bを引っ張る力が加えられたり、或いはシャッタ部50aを開くような力が加えられたような場合には、ロック爪35bがロック孔54に食い込むように作用する。そのため、ロック状態でシャッタを開放する力が働いた場合にも、ロック部材35によるロック状態が解除されることがなく、第1及び第2のシャッタ部材50,51は共に閉鎖状態に保持される。
【0104】
このとき、第1のシャッタ部材50の帯状部50bの薄肉部53bは、図20Aに示すように、長手方向に撓みが生じてオーバーストローク状態となる。そのため、第1のシャッタ部材50が完全に閉じたときにも、その反力が操作部53dを把持している掴み部に衝撃力として付加されるのを防ぐことができる。従って、第1のシャッタ部材50が閉じるときに生ずる反力により、シャッタ開閉機構が破損したり第1のシャッタ部材50自体が破損される等の不具合の発生を防止することができる。この際に生じた薄肉部53bの撓み変形は、掴み部が操作部53dから外れることにより、図20Bに示すように、薄肉部53b自体が持つ弾性によって元の自由状態に戻される。
【0105】
また、シャッタ機構28の閉状態では、U字状に形成された第2のシャッタ部材51の内シャッタ片51aと外シャッタ片51bとの間に第1のシャッタ部材50のシャッタ部50aが入り込む。そのため、図11に示すように2つのシャッタ部材50,51の挟み込みにより、その重合縁57a,57b間にラビリンス機能を発生させることができる。このラビリンス機能により、2つのシャッタ部材50,51間の隙間から気体が漏れ出るのを抑制することができ、従って、その気体の流れに伴うチリや埃等の進入を効果的に抑制することができる。尚、図11Bに示すように、2つのシャッタ部材を共にU字状に形成し、その重合縁を互いに重ね合せることによりラビリンス機能を更に高めることができ、チリや埃等の防塵効果をより効果的に発揮させることができる。
【0106】
図29乃至図35は、本発明のディスクカートリッジ20に係るシャッタ機構の第2の実施例を示すものである。この第2実施例のシャッタ機構70は、第1のシャッタ部材71と第2のシャッタ部材72とから構成されている点では上述した第1実施例のシャッタ機構28と共通しているが、両機構28,70が大きく異なるところは2枚のシャッタ部材71,72の連結構造に存在する。即ち、第2実施例のシャッタ機構70の新たな特徴は、2枚のシャッタ部材71,72を部分組立が可能な構成として組立性の大幅な向上を図った点にある。
【0107】
第1のシャッタ部材71及び第2のシャッタ部材72の形状及び構成は、上述した第1実施例の第1及び第2のシャッタ部材50,51と略同様であるため、略同様の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略し、異なる点について新たな符号を付して詳細に説明する。
【0108】
まず、第1及び第2のシャッタ部材71,72が第1及び第2のシャッタ部材50,51と共通する点について説明する。図29〜図32に示すように、第1のシャッタ部材71は、略同様の形状を備えたシャッタ部50aと帯状部50bとを有している。帯状部50bは略同様の形状及び構造を備えており、厚肉部53aと薄肉部53bとを有している。厚肉部53aには切欠き53cが設けられ、薄肉部53bには操作部53dとロック孔54とが設けられている。そして、シャッタ部50aが、アーム部52を有する点は共通である。また、第2のシャッタ部材72が、筒軸部55aを有する点も共通である。
【0109】
次に、第1及び第2のシャッタ部材71,72の異なる点について説明する。第1のシャッタ部材71のアーム部52の先端部には庇付き軸部73が設けられている。図33A,B及び図34A,Bに示すように、庇付き軸部73は、一面側に突出する軸部73aと、この軸部73aの先端部に連続して設けられ且つ直径方向両側に突出する庇部73bとを有している。庇部73bは、一方に大きく突出されている。これに対して、第1のシャッタ部材71には、庇部73bを貫通させることができる大きさの長孔からなる係合孔74が設けられている。この係合孔74と庇部73bとは、シャッタ機構70の閉状態から開状態に至るまでのいずれの状態においても、互いの長手方向が一致することがないようにその方向性が設定されている。
【0110】
また、第1のシャッタ部材71と第2のシャッタ部材72とは互いの端面によって突き当てられる構造となっており、両部材71,72の突き当て部71a,72aを当接させて開口部27,38を閉鎖する構成となっている。即ち、第1のシャッタ部材71の突き当て部71aには凹部75を設ける一方、第2のシャッタ部材72の突き当て部72aには凹部75に係合される凸部76が設けられている。この凹部75及び凸部76の形状は、図35Aに示すような断面形状とされている。
【0111】
第1のシャッタ部材71の凹部75は、一面側に傾斜面75aを設けた楔状の窪みからなり、この窪みを突き当て部71aの略全長に亘って延在させることにより長溝からなる凹部75が形成されている。これに対して、凸部76は、凹部75に対応した断面形状を有しており、一面側に傾斜面76aを設けた楔状の突起からなり、この突起を突き当て部72aの略全長に亘って延在させることにより突条からなる凸部76が形成されている。このように互いの突き当て部71a,72aに凹凸を設け、その凹凸を噛み合わせた状態で開口部27,38を閉じる構成とすることにより、その突当面からのチリや埃等の進入を効果的に防止することができる。
【0112】
尚、凹部75の水平面の開口部には、傾斜面75aと反対側に傾斜する傾斜面75bが設けられている。この傾斜面75bは、凸部76を導いて凹部75との係合が容易に行えるようにするものである。
【0113】
また、図29〜図32に示すように、第1のシャッタ部材71と第2のシャッタ部材72には、互いに係合されて相手のシャッタ部材をロックするシャッタ閉合機構77が設けられている。このシャッタ閉合機構77は、第1のシャッタ部材71に設けたロック受け部78と第2のシャッタ部材72に設けたロック部79とから構成されている。ロック受け部78は、突き当て部71aの端面側に開口した円形の切欠き部からなり、出口を若干狭くすることによってクリック感を発生させるようにしている。
【0114】
一方、ロック部79は、弾性を有する一対のロック片からなり、各ロック片の先端部を円弧状に形成し、全体に丸みを持たせることによってロック受け部78に対して着脱可能に構成している。このロック機構77を用いることにより、2枚のシャッタ部材71,72を部分組立して所定形状に保持することができる。従って、ロック機構77の部分組立化を可能として、組立作業の効率化を図ることができる。
【0115】
この第2実施例に係るシャッタ機構70は、例えば、次のようにして部分組立を行うことができる。まず、図34Aに示すように、第1のシャッタ部材71の庇付き軸部73を第2のシャッタ部材72の係合孔74に臨ませ、庇部73bの長手方向を係合孔74の長手方向に一致させる。この状態で、図34Bに示すように、庇部73bを係合孔74に貫通させる。その後、2つのシャッタ部材71,72を相対的に回転変位させることにより、一対のシャッタ部材71,72の部分組立が完了する。
【0116】
このとき、図33A,Bに示すように、庇部73bの長手方向両端がそれぞれ係合孔74の縁に係合されているため、庇付き軸部73と係合孔74との係合状態が解除されるおそれがない。この庇付き軸部73と係合孔74との係合状態は、図29及び図30に示すシャッタ機構70の開放状態から図31及び図32に示すシャッタ機構70の閉鎖状態に至るまでの全ての状態で保持される。従って、シャッタ機構70の開閉時のいずれにおいても、一対のシャッタ部材71,72間に外れ等の問題を生ずることがなく、また、上述した第1実施例と同様にスムースな開閉動作を確保することができる。
【0117】
図36及び図37は、シャッタ閉合機構の第2の実施例を示すものである。この第2の実施例に係るシャッタ閉合機構90は、第1のシャッタ部材71に設けたロック受け部91と第2のシャッタ部材72に設けたロック部92とから構成されている。ロック受け部91は、突き当て部71aの端面側に開口した略四角形をなす切欠きからなり、開口側の一側に突部91aが設けられている。また、ロック部92は、弾性を有するロック片からなり、その先端部に爪部92aを設けることによってクリック感を発生させると共に、ロック受け部91に対して着脱可能に構成している。このロック機構77を用いることにより、2枚のシャッタ部材71,72を部分組立して所定形状に保持することができる。
【0118】
また、図38及び図39には、シャッタ閉合機構の第3の実施例を示す。この第2の実施例に係るシャッタ閉合機構94は、第2の実施例に示したロック部92の爪部92aを内向きに形成すると共に、この爪部92aに対応させてロック受け部91の突部91aを半径方向内側に設けたものである。他の構成は上述した実施例と同様であり、かかる構成とすることによっても同様の効果を得ることができる。
【0119】
以上説明したが、本発明は上記した実施の例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例においては、情報記録媒体として光ディスクを用いた例について説明したが、光磁気ディスク、フロッピーディスク等の磁気ディスク、その他各種のディスク状記録媒体に適用することができる。更に、上記実施例では、情報記録再生装置として記録再生兼用のディスク記録再生装置に適用した例について説明したが、記録又は再生の一方のみが可能なディスク記録装置又はディスク再生装置に適用できることは勿論である。
【0120】
また、上記実施例においては、カートリッジ筐体22の下シェル24及び中シェル25に開口部27,38を設けた例について説明したが、これとは逆に上シェルのみに開口部を設けてもよく、また、下シェル24及び中シェル25に加えて上シェルにも開口部を設け、カートリッジ筐体の上下から同時にアクセスできる構造とすることもできる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0121】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願の請求項1記載のディスクカートリッジによれば、カートリッジ筐体とディスク状記録媒体とシャッタ機構とを備えたディスクカートリッジにおいて、一対のシャッタ部材にシャッタ閉合機構を設ける構成としたため、シャッタ機構が閉じたときにはシャッタ閉合機構によって一対のシャッタ部材をロックすることができる。従って、一対のシャッタ部材を確実に閉合させて所定以下の力ではシャッタ機構が開放することがなく、ゴミや埃等がディスク収納室内に入り込むのを効果的に防止又は抑制して防塵性に優れたディスクカートリッジを提供することができるという効果が得られる。
【0122】
本出願の請求項2記載のディスクカートリッジによれば、一方のシャッタ部材にロック部を設け且つ他方のシャッタ部材にロック受け部を設けてシャッタ閉合機構を構成するようにしたため、一対のシャッタ部材を相互に結合させてシャッタ機構を簡単且つ確実にロックすることができ、所定以下の力では開けられることがなく防塵性に優れたディスクカートリッジを提供することができるという効果が得られる。
【0123】
本出願の請求項3記載のディスクカートリッジによれば、爪部を設けた弾性片をロック部として形成すると共に凸部を設けた切欠き部をロック受け部としてシャッタ閉合機構を構成するようにしたため、一対のシャッタ部材を相互に結合して開口部を簡単且つ確実にロックすることができ、ゴミや埃等がディスク収納室内に入り込むのを効果的に防止又は抑制できるディスクカートリッジを提供することができるという効果が得られる。
【0124】
本出願の請求項4記載のディスクカートリッジによれば、弾性を有する一対のロック片をロック部として形成すると共に切欠き部をロック受け部としてシャッタ閉合機構を構成するようにしたため、一対のシャッタ部材を相互に結合して開口部を簡単且つ確実にロックすることができ、ゴミや埃等がディスク収納室内に入り込むのを効果的に防止又は抑制できるディスクカートリッジを提供することができるという効果が得られる。
【0125】
本出願の請求項5記載のディスクカートリッジによれば、弾性を有する一対のロック片でロック部を形成すると共に切欠き部をロック受け部としてシャッタ閉合機構を構成するようにしたため、一対のシャッタ部材を相互に結合して開口部を簡単且つ確実にロックすることができ、ゴミや埃等がディスク収納室内に入り込むのを効果的に防止又は抑制できるディスクカートリッジを提供することができるという効果が得られる。
【0126】
本出願の請求項6記載のディスクカートリッジによれば、第2のシャッタ部材をカートリッジ筐体に回転自在に支持し、このシャッタ部材に第1のシャッタ部材を回転自在に連結して第1のシャッタ部材に設けた帯状部をカートリッジ筐体の外部に突出させる構成としたため、この帯状部に外力を加えてシャッタ機構を開閉操作することができ、一対のシャッタ部材を確実且つスムースに開閉動作させることができるという効果が得られる。
【0127】
本出願の請求項7記載のディスクカートリッジによれば、帯状部の一側部の長さを第1のシャッタ部材の移動ストロークよりも長く設定すると共にその部分の剛性を他の部分よりも低くして撓み変形し易い構成としたため、シャッタ機構を閉じる際に一側部を撓み変形させて一対のシャッタ部材をオーバーストロークさせることができ、これにより、シャッタ機構のガタを吸収して開口部を確実且つスムースに閉じることができるという効果が得られる。
【0128】
本出願の請求項8記載のディスクカートリッジによれば、一方のシャッタ部材に軸部を設けると共に他方のシャッタ部材に係合孔を設け、この係合孔に軸部を係合して回動可能に連結する構成としたため、第1のシャッタ部材の帯状部に外力を加えて開閉操作することにより、一対のシャッタ部材に回動運動を生じさせてシャッタ機構を確実且つスムースに開閉動作させることができるという効果が得られる。
【0129】
本出願の請求項9記載のディスクカートリッジによれば、軸部には庇部を設けると共に係合孔は庇部が貫通可能な長孔として構成することにより、係合孔に庇部を貫通させた後相対的に回動させることによって一対のシャッタ部材を回動自在に連結することができ、部分組立を可能として組立性に優れたシャッタ機構を備えたディスクカートリッジを提供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクカートリッジの第1の実施例を示すもので、上面側から見た状態の分解斜視図である。
【図2】図1に示すディスクカートリッジを下面側から見た状態の分解斜視図である。
【図3】図1に示すディスクカートリッジの上シェルの底面図である。
【図4】図1に示すディスクカートリッジの下シェルの平面図である。
【図5】図1に示すディスクカートリッジの中シェルの平面図である。
【図6】図5に示す中シェルの中央部縦断面図である。
【図7】図5に示す中シェルのリブ部の高さの関係を説明するための説明図である。
【図8】図1に示すディスクカートリッジのシャッタ機構の第1実施例に係る第1のシャッタ部材を示す斜視図である。
【図9】図1に示すディスクカートリッジのシャッタ機構の第1実施例に係る第2のシャッタ部材を示す斜視図である。
【図10】図1に示すディスクカートリッジのシャッタ機構の第1実施例を示すもので、シャッタ機構の閉状態の底面図である。
【図11】同図Aは図10に示すシャッタ機構のW−W線部分の拡大断面図、同図Bは他の実施例のW−W線部分の拡大断面図である。
【図12】図1に示すディスクカートリッジのシャッタ機構の第1実施例を示すもので、シャッタ機構の開状態の底面図である。
【図13】図2に示す上シェルに光ディスクを組み込んだ状態の平面図である。
【図14】図13に更に中シェルを組み込んだ状態の平面図である。
【図15】図14に更に第1のシャッタ部材を組み込んだ状態の平面図である。
【図16】図15に更に第2のシャッタ部材を組み込んだ状態を示すもので、シャッタ機構の閉状態の平面図である。
【図17】図16に更に下シェルを組み込んだ状態の平面図である。
【図18】図4に示す下シェルに第1及び第2のシャッタ部材を組み込んだ状態の平面図である。
【図19】図16に示すシャッタ機構を開いた状態の平面図である。
【図20】図16に示すシャッタ機構によるシャッタロック後の状態を説明するためのもので、同図Aはオーバーストローク状態、同図Bは自由状態を示すそれぞれ説明図である。
【図21】図1に示すディスクカートリッジの組立後の状態を示す斜視図である。
【図22】図21に示すディスクカートリッジのX−X線部分の拡大断面図である。
【図23】図21に示すディスクカートリッジの構成を説明するための中央部縦断面図である。
【図24】本発明のディスクカートリッジのシャッタ機構と従来のシャッタ機構との相違を説明するためのもので、同図Aは本発明に係るシャッタ機構の防塵機能の説明図、同図Bは従来のシャッタ機構の防塵機能の説明図である。
【図25】本発明のディスクカートリッジが使用されるディスク記録再生装置の回路構成の一実施例を示すブロック説明図である。
【図26】本発明のディスクカートリッジが使用されるディスク記録再生装置に図1に示すディスクカートリッジを挿入する前の状態を示す斜視図である。
【図27】本発明のディスクカートリッジが使用されるディスク記録再生装置に図1に示すディスクカートリッジを挿入している状態を示す斜視図である。
【図28】本発明のディスクカートリッジが使用されるディスク記録再生装置に図1に示すディスクカートリッジを挿入した後の状態を示す斜視図である。
【図29】本発明のディスクカートリッジに係るシャッタ機構の第2の実施例を示すもので、上シェルに組み込まれたシャッタ機構の開状態を示す斜視図である。
【図30】図29に示すシャッタ機構を取り出して示すシャッタ開状態の平面図である。
【図31】図29に示すシャッタ機構の閉状態を示す斜視図である。
【図32】図31に示すシャッタ機構を取り出して示すシャッタ閉状態の平面図である。
【図33】図32に示すシャッタ機構の要部を拡大して示すもので、同図Aは平面図、同図Bは底面図である。
【図34】図33に示すシャッタ機構の要部の組立時における位置関係を説明するためのもので、同図Aは庇付き軸部と係合孔の長手方向を一致させた状態の平面図、同図Bは同図AのY−Y線断面図である。
【図35】図32に示すシャッタ機構のZ−Z線部分を断面して拡大して示すもので、同図Aは突き合せ前の状態の説明図、同図Bは突き合せ後の状態の説明図である。
【図36】本発明のディスクカートリッジに係るシャッタ機構の第3の実施例を示すもので、シャッタ機構の開状態を示す平面図である。
【図37】図36に示す第3の実施例に係るシャッタ機構の閉状態を示す平面図である。
【図38】本発明のディスクカートリッジに係るシャッタ機構の第4の実施例を示すもので、シャッタ機構の開状態を示す平面図である。
【図39】図38に示す第4の実施例に係るシャッタ機構の閉状態を示す平面図である。
【図40】従来のディスクカートリッジの第1の例を示す斜視図である。
【図41】従来のディスクカートリッジの第2の例を示す分解斜視図である。
【図42】図41に示す従来のディスクカートリッジのシャッタ閉状態を示す説明図である。
【図43】図41に示す従来のディスクカートリッジのシャッタ開状態を示す説明図である。
【符号の説明】
20 ディスクカートリッジ、 21 光ディスク(ディスク状記録媒体)、22 カートリッジ筐体、 23 上シェル、 24 下シェル、 25 中シェル、 26 ディスク収納室、 27,38 開口部、 28,71 シャッタ機構、 30 帯ガイド部、 32 ガイド溝、 35 ロック部材、 35b ロック爪、 35c 操作片、 39 リブ部、 50,71 第1のシャッタ部材、 50a シャッタ部、 50b 帯状部、 51,72 第2のシャッタ部材、 52a 筒軸部、 53d 操作部、 56,74 係合孔、60 ディスク記録再生装置、 62 記録再生装置本体、 68 ディスク回転駆動装置、 68a ターンテーブル、 69 光学ピックアップ装置、 69a 光学ヘッド

Claims (9)

  1. 一対のシェルを重ね合せることによって内部にディスク収納室を形成したカートリッジ筐体と、
    上記ディスク収納室内に回転自在に収納されたディスク状記録媒体と、
    上記カートリッジ筐体に取り付けられると共に相互に回動可能に連結され且つその回動により当該カートリッジ筐体に設けた開口部を開閉して上記ディスク状記録媒体の一部を露出可能とした一対のシャッタ部材を有するシャッタ機構と、
    を備えたディスクカートリッジにおいて、
    上記一対のシャッタ部材には、シャッタ閉状態において相互に結合されるシャッタ閉合機構を設けたことを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 上記シャッタ閉合機構は、一方のシャッタ部材に設けたロック部と、他方のシャッタ部材に設けられ且つ上記ロック部に着脱可能に係合されるロック受け部とを有することを特徴とするディスクカートリッジ。
  3. 上記ロック部は先端部に爪部を設けた弾性片からなり、上記ロック受け部は上記爪部が係合される突部を設けた切欠き部からなることを特徴とする請求項2記載のディスクカートリッジ。
  4. 上記ロック部は弾性を有する一対のロック片からなり、上記ロック受け部は上記一対のロック片が係合される切欠き部からなることを特徴とする請求項2記載のディスクカートリッジ。
  5. 上記一対のロック片は、先端部を円弧状に形成すると共に互いの凹側を対向させて配置することにより設けたことを特徴とする請求項2記載のディスクカートリッジ。
  6. 上記一対のシャッタ部材のうち、一方のシャッタ部材は上記カートリッジ筐体に回動自在に支持し、他方のシャッタ部材は一方のシャッタ部材に回動自在に連結すると共に上記カートリッジ筐体の外部に先端部が突出される帯状部を設け、当該帯状部に外力を加えることにより一対のシャッタ部材の開閉動作を可能としたことを特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
  7. 上記帯状部の一側部の先端には外力が入力される操作部を設け、当該一側部の長さを上記他方のシャッタ部材の移動ストロークよりも長くすると共に剛性を他の部分よりも低くして撓み変形を容易にしたことを特徴とする請求項6記載のディスクカートリッジ。
  8. 上記一対のシャッタ部材のうち、一方のシャッタ部材には軸部を設けると共に他方のシャッタ部材には上記軸部が回動可能に係合される係合孔を設け、当該係合孔に軸部を係合することにより一対のシャッタ部材を回動可能に連結したことを特徴とする請求項6記載のディスクカートリッジ。
  9. 上記軸部には直径方向両側に突出する庇部を設け、上記係合孔は特定位置においてのみ当該庇部が貫通可能とされた長孔であることを特徴とする請求項8記載のディスクカートリッジ。
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