JP4296646B2 - Ofdm受信装置 - Google Patents

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    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OFDM変調方式の放送信号を受信する受信装置、特に、受信信号の直流成分を除去する直流成分除去回路を備えた受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル信号伝送、例えば、その一例として、ディジタル放送分野において、直交周波数分割多重方式(OFDM)と呼ばれるディジタル信号の変調方式が提案され、実用化されている。OFDM変調方式は、伝送帯域内に多数の直交する副搬送波を設けて、それぞれの副搬送波の振幅及び位相にデータを割り当て、PSKやQAMなどのディジタル変調方式で変調し、それぞれの副搬送波における変調信号を多重して伝送する。
【0003】
このように多数の副搬送波で伝送帯域を分割するため、副搬送波1波あたりの帯域幅は狭くなり、シンボル速度は遅くなるが、搬送波の数が多数あるので、総合的な伝送速度は従来の変調方式とほぼ変わらない。また、シンボル速度が遅くなるので、マルチパス妨害の存在する伝送路では、シンボル時間長に対して、マルチパスの時間長を短くすることができるため、マルチパス妨害に対して強い変調方式として期待されている。このような特徴からOFDM変調方式は、マルチパス妨害の影響を強く受ける地上波によるディジタル信号の伝送において特に注目されている。
【0004】
最近の半導体技術の進歩により離散的フーリエ変換(以下、便宜上FFTと記述する)や離散的フーリエ逆変換をハードウェアによって実現することが可能となり、これを用いて簡単にOFDM変調を行ったり逆にOFDM方式で変調した信号を復調することができるようになったこともOFDM変調方式が注目される理由の一つである。
【0005】
図7は、OFDM変調信号を受信するOFDM受信装置の一構成例を示すブロック図である。図7において、101は受信アンテナ、102は乗算器、103はチューナー、104はバンドパスフィルタ(BPF)、105はアナログ/ディジタル変換回路(A/D)、106はディジタル直交復調器(DIQ)、107は数値コントロール発振器(NCO:Numerical Control Oscillator)、108は搬送波周波数誤差検出器(f誤差検出器)、109はFFT演算器、110及び111は受信器の出力であり、それぞれ直交しているIチャネル及びQチャネルの復調データである。
【0006】
以下、図7を参照しつつ、OFDM変調信号の受信動作について説明する。
RF(Radio Frequency )信号は受信アンテナ101によって捕捉され、受信信号が乗算器102に供給される。乗算器102によって、チューナー103で生成したローカル発振信号とRF信号との混合処理が行われる、中間周波数帯域信号(IF信号)が出力され、BPF104に供給される。なお、ローカル発振信号とRF信号との混合処理は、例えば、乗算処理によって実現される。
【0007】
BPF104によって、所定の周波数成分を持つIF信号のみが抽出され、A/D変換器105に供給される。A/D変換器105によって、入力されるIF信号がディジタル信号に変換される。
ディジタル直交復調器106によって、ディジタル化したIF信号がIチャネル成分とQチャネル成分に分解され、さらに搬送波周波数誤差検出器108の検出信号により制御されるNCO107が発生する再生搬送波周波数により基底帯域信号に変換される。基底帯域信号がFFT演算器109に供給され、周波数分解され、Iチャネル及びQチャネル復調データ110と111が出力される。
【0008】
図8及び図9は、IF信号をA/D変換してディジタル直交復調するときの周波数変遷の過程を示す概念図である。
図8(a)に示すように、まず、規定されたIF周波数fC を中心周波数とするOFDM変調信号がA/D変換器105に入力される。このOFDM変調信号が、A/D変換器105によってサンプリング周波数fS (fS =4fC )でサンプリングされ、ディジタル信号に変換される。この変換により、同図(b)に示すように繰り返し成分が生じる。
【0009】
そして、図8(c)に示すように、ディジタル直交復調器106において、IF周波数fC を用いてディジタル化したIF信号がベースバンドに変換される。そして、FFT演算器109により、ベースバンドに変換された信号、即ち、−fC からfC までの周波数帯域における信号に対して周波数解析が行われ、OFDM変調信号が復調される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の受信器では、IF帯域のアナログ信号をA/D変換器105においてディジタル信号に変換される際、A/D変換器105に入力するときの直流オフセットやA/D変換器105の変換誤差により、不要な直流成分が生じる。図9(a)には、A/D変換時に直流成分が発生したときの状況を示している。図示のように、周波数0において、大きな電力を持つ直流成分が発生してしまう。
【0011】
そして、図9(b)に示すように、ディジタル直交復調器106において、IF周波数fC を用いてベースバンドに変換する際、この不要な直流成分はアップコンバート、即ち、周波数fC に変換される。この結果、FFT演算器109においては、−fC からfC までの周波数帯域において周波数解析が行われるので、OFDM信号成分のみではなく、周波数fC に変換された直流成分も周波数解析の対象となり、この直流成分が周波数解析され、復調信号に混入される。
【0012】
FFT演算器109では、処理できる信号の最大電力が決まっており、OFDM変調信号成分以外の周波数帯域にOFDM変調信号に対して電力の大きな不要信号が存在する場合、この不要信号を表現するためにダイナミックレンジの割り振りが行われ、相対的に電力の小さいOFDM信号成分が十分な精度で表現できなくなるという不具合が生じる。OFDM変調信号における各搬送波の電力はOFDM変調信号の電力を搬送波の数で除算した電力となるが、直流成分は無変調信号であるため、OFDM信号の搬送波よりも大きな電力となることがある。
【0013】
図10は、FFT演算処理により得られたOFDM信号成分を示す図である。同図(a)は、不要な直流成分がなく、OFDM信号成分のみの場合、FFT演算器109に出力信号の電力を示している。なお、ここで、各OFDM搬送波は同じ電力を持つとしている。同図(b)は、A/D変換において不要な直流成分が発生した場合のOFDM信号成分を示している。図示のように、A/D変換によって生じた不要な直流成分が周波数−fC に変換され、他のOFDM信号成分とともにFFT演算処理が行われる。直流成分が大きな電力を有するので、これを表現するために、FFT演算器109のダイナミックレンジが割り振られ、相対的に電力が小さいOFDM信号成分が十分な精度で表現されることができなくなる。この結果、FFT演算の結果、OFDM変調信号の復調結果は十分な精度を保証できなくなるという不利益が生じる。
【0014】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、A/D変換により生じた直流成分を除去することにより、OFDM信号を十分な精度で復調することができる直流成分除去回路を用いたOFDM受信装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のOFDM受信装置は、受信したOFDM変調信号を復調するOFDM受信装置であって、上記OFDM変調信号を中間周波数信号に変換する周波数変換回路と、上記周波数変換回路の出力信号に含まれる所定の周波数帯域の上記中間周波数信号のみを抽出する帯域通過フィルタと、上記帯域通過フィルタから出力された上記中間周波数信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路と、上記アナログ/ディジタル変換回路からの出力信号が供給される入力端子が第1の加算器の第1の入力端子に接続され、該第1の加算器の出力端子が乗算係数Kを有する乗算器の入力端子に接続され、該乗算器の出力端子が第2の加算器の第1の入力端子に接続され、該第2の加算器の出力端子がレジスタの入力端子に接続され、該レジスタの出力端子が上記第1の加算器の第2の入力端子と上記第2の加算器の第2の入力端子に接続されて構成されたディジタルフィルタを含み、上記アナログ/ディジタル変換回路の出力が第3の加算器の第1の入力端子と上記ディジタルフィルタの入力端子に接続され、上記ディジタルフィルタの第2の加算器の出力端子が上記第3の加算器の第2の入力端子に接続され、上記ディジタルフィルタ周波数特性を可変するために上記乗算器の乗算係数Kを受信状況に応じて随時調整し、上記第3の加算器で上記アナログ/ディジタル変換回路の出力データから上記ディジタルフィルタの出力データを減算し、上記アナログ/ディジタル変換回路の出力データに含まれる直流成分を除去する直流成分除去回路と、上記直流成分除去回路の出力信号に対してディジタル直交復調を行うディジタル直交復調回路と、上記ディジタル直交復調回路の出力信号に対して、周波数分解を行う周波数解析回路とを有する。
【0017】
また、本発明では、好適には、上記直流成分除去回路の上記ディジタルフィルタは、ローパスフィルタ特性を有するIIRフィルタである上記直流成分除去回路は、上記アナログ/ディジタル変換回路の出力データに含まれる直流成分を抽出するディジタルフィルタと、上記アナログ/ディジタル変換回路の出力データと上記ディジタルフィルタの出力データとの引き算処理を行う演算回路とを有する
【0018】
さらに、本発明では、上記周波数変換回路は、上記受信したOFDM変調信号の周波数に応じた発振信号を生成する発振回路と、上記発振回路からの発振信号と上記受信したOFDM変調信号との混合処理を行う信号混合回路とを有し、上記信号混合回路は、例えば、掛け算処理を行う乗算器によって構成される。
【0019】
本発明によれば、OFDM受信装置において、受信したOFDM変調信号が中間周波信号に変換したあと、バンドパスフィルタによって、所定の中心周波数を持つ信号帯域の中間周波数信号のみが抽出され、抽出した中間周波数信号がアナログ/ディジタル変換回路によってディジタル信号に変換される。この変換において、抽出した中間周波数信号に含まれている直流成分またはアナログ/ディジタル変換回路の変換誤差によって、変換で得られたディジタル信号に直流成分が含まれる。直流成分をそのまま次段の処理回路に供給すると、FFT処理の精度が影響され、OFDM変調信号が正しく復調できなくなる。本発明において、アナログ/ディジタル変換回路の出力信号に対して、直流成分除去回路によって直流成分を除去する処理が行われる。例えば、信号抽出回路のディジタルフィルタの周波数特性を受信状況により随時調整して、該ディジタルィルタからの出力データとアナログ/ディジタル変換回路の出力信号を演算処理することにより、ディジタル信号に含まれる直流成分が抽出され、もとのディジタル信号との引き算処理の結果、直流成分が除去される。直流成分が除去されたディジタル信号に対して、ディジタル直交復調処理を経て、さらにFFT演算処理によって、OFDM変調信号が精度よく復調される。
【0020】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
図1は本発明に係るOFDM受信装置の第1の実施形態を示す回路図である。図1では、OFDM受信装置において、受信アンテナ101からA/D変換器105までの各部分回路は、例えば、図7に示す受信装置のそれぞれの部分回路と同じ構成及び機能を有する。
本実施形態のOFDM受信装置では、A/D変換器105とディジタル直交復調器408との間に、直流成分除去回路402が設けられている。当該直流成分除去回路402によって、A/D変換器105の出力データ405に含まれている直流成分が除去され、直流成分による影響が抑制される。
【0021】
以下、本実施形態のOFDM受信装置の各部分について説明する。
受信アンテナ101は、RF信号を捕捉して乗算器102に供給する。
チューナー103は、受信したRF信号の周波数に応じて、ローカル発振信号の発振周波数を制御し、ローカル発振信号を乗算器102に供給する。
【0022】
乗算器102は、受信アンテナ101からのRF信号とチューナー103からのローカル発振信号との掛け算処理を行い、所定の中間周波数を持つ中間周波数帯域信号IFを生成し、バンドパスフィルタ104に供給する。
バンドパスフィルタ104は、IF信号の所定の周波数成分のみを抽出し、A/D変換器105に供給する。
A/D変換器105は、バンドパスフィルタ104により抽出したIF信号をディジタル信号405に変換し、直流成分除去回路402に供給する。ここで、例えば、A/D変換器105の入力信号の直流オフセットまたはA/D変換器105の変換誤差により、出力データ405には、不要な直流成分が混入される。
【0023】
直流成分除去回路402は、IIRフィルタ403と減算回路404により構成されている。IIRフィルタ403は、A/D変換器105の出力データ405の所定の低周波成分406を抽出して、減算回路404に供給する。即ち、IIRフィルタ403は、ローパスフィルタ(LPF)の特性を持ち、データ405に含まれている直流成分を含む低周波信号成分406を抽出する。
【0024】
減算回路404は、A/D変換器105の出力信号405とIIRフィルタ403の出力信号406との引き算処理を行い、引き算の結果、A/D変換器105の出力信号405に含まれている直流成分及びその近傍の帯域の低周波成分が除去され、直流成分の存在しないデータ407を出力する。
【0025】
ディジタル直交復調器408は、直流成分が除去されたデータ407に応じて、ベースバンドにおけるIチャネルとQチャネルの直交復調信号を生成し、FFT演算器409に供給する。
FFT演算器409は、入力されたIチャネルとQチャネルの信号をFFT演算処理によって周波数分解し、復調信号410と411を出力する。ここで、入力信号に含まれている直流成分がすでに直流成分除去回路402により除去されたので、FFT演算器409にOFDM信号成分のみが入力され、FFT演算処理によって、本来のOFDM信号成分が正しく復調される。
【0026】
図2及び図3は、本実施形態において直流成分の除去処理にかかるIIRフィルタ及び処理前後の信号の周波数特性を示している。以下、これらの図面を参照しつつ、本実施形態のOFDM受信装置における直流成分の除去処理について説明する。
【0027】
図2(a)及び(b)は、それぞれ直流成分除去回路402におけるIIRフィルタ403の周波数特性及びA/D変換器105の出力信号405の周波数特性を示している。
同図(a)に示すように、IIRフィルタ403は、ローパスフィルタとほぼ同じ周波数特性を有し、直流成分(DC)を最大限に通過させ、高周波成分を減衰させる。同図(b)に示すように、A/D変換器105の出力データにおいて、OFDM信号成分の他に、A/D変換誤差による不要な直流成分が存在する。
【0028】
図3(a)及び(b)は、それぞれIIRフィルタ403の出力信号406及び減算器404の出力信号の周波数特性を示している。
同図(a)に示すように、IIRフィルタ403がローパスフィルタの特性を有するので、入力信号に含まれる直流成分がほとんど減衰されることなく、そのまま出力される。一方、入力信号の高周波成分、例えば、OFDM帯域の中心周波数fC 付近の信号成分が減衰され、わずか出力信号に残っている。
【0029】
A/D変換器105の出力信号405とIIRフィルタ403の出力信号406との引き算の結果、図3(b)に示す周波数特性を持つ信号407が出力される。図示のように、引き算処理によって、A/D変換の出力信号の直流成分がほぼ完全に除去され、OFDM信号成分のみが減算器404の出力信号407に残される。
【0030】
上述したように、本実施形態のOFDM受信装置において、A/D変換器1105の出力データ405がIIRフィルタ403に入力され、直流成分及びその近傍の低周波成分406が抽出される。減算器404によって、A/D変換器105の出力データ405とIIRフィルタ403の出力データ406との引き算の結果、直流成分が除去されたデータ407が出力される。
【0031】
直流成分が除去されたデータ407がディジタル直交復調器408に供給される。ディジタル直交復調器408により入力信号が直交復調され、ベースバンドにおけるIチャネル及びQチャネルの復調データが出力され、FFT演算器409に供給される。FFT演算器409において、Iチャネル及びQチャネルのデータが周波数分解され、復調データ410と411が出力される。ここで、FFT演算器409に入力された信号の中に、直流成分がすでに除去され、OFDM信号成分のみが含まれているので、FFT演算が高精度に行われ、OFDM信号成分が正しく復調される。
【0032】
図4は、本実施形態における直流成分除去回路402を構成するIIRフィルタ403の一例を示す等価回路である。
図示のように、IIRフィルタ403は、減算器602、増幅器603、加算器604及びレジスタ605により構成されている。
【0033】
入力データ601は、減算器602において、レジスタ605の出力との減算処理が行われる。減算処理の結果が増幅器603に供給され、増幅係数Kで増幅されたデータが加算器604に入力される。加算器604において、増幅データとレジスタ605の出力データとの加算処理が行われ、加算の結果606が出力される。
【0034】
上述したIIRフィルタ403において、乗算器603の乗算係数Kは、IIRフィルタの周波数特性を決定するので、係数Kを変化させることによってフィルタ特性を変えることができる。さらに、レジスタ605は、動作周波数2fC 毎にフィルタの出力データ606を保持する。このように、IIRフィルタ403においては、乗算器が一つのみであり、複数の乗算器を持つようなFIRフィルタに比べて、回路の規模が小さくて済む。
【0035】
なお、データ処理能力が十分な場合に、上述したハードウェアで構成したIIRフィルタ403は、DSP(Digital Signal Processor)の信号演算によって実現することできる。DSPを使用する場合、加算、減算及び乗算処理は、それぞれDSPにおける数値演算によって実現でき、レジスタのデータ保持機能はDSP内部のメモリによって実現できる。さらに、DSPを使用する場合、演算のパラメータ、例えば、乗算係数Kは、外部により適宜設定することができ、また、受信状況などに応じて、随時調整できるので、IIRフィルタの特性を最適に設定することができる。
【0036】
第2実施形態
図5は本発明に係るOFDM受信装置の第2の実施形態を示す回路図である。なお、図5では、OFDM受信装置の一部分、即ち、A/D変換器702からFFT演算器706までの各部分回路を示している。A/D変換器702より以前の各部分回路、例えば、受信アンテナ、乗算器及びバンドパスフィルタは、図1に示す第1の実施形態のそれぞれの部分に対応しているので、ここでは、これらの部分を省略している。なお、A/D変換器702は、図1に示すA/D変換器105とほぼ同じ構成を有するものである。
【0037】
A/D変換器702に、所定の中心周波数fC を持つOFDM信号701が入力される。ここで、入力信号701は、乗算器によって周波数変換されたIF信号から抽出された所定の帯域信号、例えば、図1に示すバンドパスフィルタ104の出力信号と同じである。
A/D変換器702の入力信号701に含まれている直流オフセットまたはA/D変換器702の誤差によって、変換後の出力データ703には、不要な直流成分が含まれる。
【0038】
A/D変換器702の出力信号703がFIRフィルタ704に入力される。FIRフィルタ704は、入力データ703の高周波成分を通過させ、直流成分を減衰させる。即ち、FIRフィルタ704は、ハイパスフィルタの特性を持つ。直流成分が除去されたデータ705がディジタル直交復調器705に供給される。
【0039】
直交復調器706及びその後段のFFT演算器707は、図1に示す第1の実施形態のディジタル直交復調器408及びFFT演算器409とほぼ同じである。即ち、ディジタル直交復調器706は、直流成分が除去されたデータ705に応じて、ベースバンドにおけるIチャネルとQチャネルの直交復調信号を生成し、FFT演算器707に供給する。
FFT演算器707は、入力されたIチャネルとQチャネルの信号をFFT演算処理によって周波数分解を行い、復調信号708と709を出力する。
【0040】
本実施形態のOFDM受信装置において、A/D変換器702の出力データ703に含まれている直流成分がFIRフィルタ704によって除去されるので、FFT演算器409にOFDM信号成分のみが入力され、FFT演算処理によって、本来のOFDM信号成分が正しく復調される。
【0041】
図6は、本実施形態のOFDM受信装置に用いられているFIRフィルタ704の周波数特性を示している。
図示のように、FIRフィルタ704は、直流成分を減衰させ、高域信号成分のみを通過させるハイパスフィルタの特性を有する。当該FIRフィルタ704によって、A/D変換器702の出力データ703に含まれている直流成分が除去され、図6に示すOFDM信号帯域幅以内の信号成分のみが出力される。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の直流成分除去回路を用いたOFDM受信装置によれば、A/D変換器の誤差及びIF信号の直流オフセットにより生じた直流成分を除去でき、FFT演算の精度を向上でき、OFDM変調信号を正しく復調できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOFDM受信装置の第1の実施形態を示す回路図である。
【図2】IIRフィルタ及びA/D変換出力の周波数特性を示す図である。
【図3】IIRフィルタ及び直流成分除去回路の出力の周波数特性を示す図である。
【図4】IIRフィルタの構成を示す回路図である。
【図5】本発明に係るOFDM受信装置の第2の実施形態を示す回路図である。
【図6】図5のOFDM受信装置を構成するFIRフィルタの周波数特性を示す図である。
【図7】従来のOFDM受信装置の一例を示す回路図である。
【図8】OFDM受信装置における信号の周波数変遷の過程を示す図である。
【図9】OFDM受信装置における信号の周波数変遷の過程を示す図である。
【図10】FFT処理で得られたOFDM信号成分を示す図である。
【符号の説明】
101…受信アンテナ、102…乗算器、103…チューナー、104…バンドパスフィルタ、105…A/D変換器、106…ディジタル直交変調器、107…ディジタル制御発振器、108…周波数誤差検出器、109…FFT演算器、402…直流成分除去回路、403…IIRフィルタ、404…減算器、408,…ディジタル直交変調器、409…FFT演算器、602…減算器、603…増幅器、604…加算器、605…レジスタ、702…A/D変換器、704…FIRフィルタ、706…ディジタル直交変調器、707…FFT演算器。

Claims (4)

  1. 受信したOFDM変調信号を復調するOFDM受信装置であって、
    上記OFDM変調信号を中間周波数信号に変換する周波数変換回路と、
    上記周波数変換回路の出力信号に含まれる所定の周波数帯域の上記中間周波数信号のみを抽出する帯域通過フィルタと、
    上記帯域通過フィルタから出力された上記中間周波数信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路と、
    上記アナログ/ディジタル変換回路からの出力信号が供給される入力端子が第1の加算器の第1の入力端子に接続され、該第1の加算器の出力端子が乗算係数Kを有する乗算器の入力端子に接続され、該乗算器の出力端子が第2の加算器の第1の入力端子に接続され、該第2の加算器の出力端子がレジスタの入力端子に接続され、該レジスタの出力端子が上記第1の加算器の第2の入力端子と上記第2の加算器の第2の入力端子に接続されて構成されたディジタルフィルタを含み、上記アナログ/ディジタル変換回路の出力が第3の加算器の第1の入力端子と上記ディジタルフィルタの入力端子に接続され、上記ディジタルフィルタの第2の加算器の出力端子が上記第3の加算器の第2の入力端子に接続され、上記ディジタルフィルタ周波数特性を可変するために上記乗算器の乗算係数Kを受信状況に応じて随時調整し、上記第3の加算器で上記アナログ/ディジタル変換回路の出力データから上記ディジタルフィルタの出力データを減算し、上記アナログ/ディジタル変換回路の出力データに含まれる直流成分を除去する直流成分除去回路と、
    上記直流成分除去回路の出力信号に対してディジタル直交復調を行うディジタル直交復調回路と、
    上記ディジタル直交復調回路の出力信号に対して、周波数分解を行う周波数解析回路と
    を有するOFDM受信装置。
  2. 上記周波数解析回路は、FFT演算を行うFFT演算回路を有する
    請求項記載のOFDM受信装置。
  3. 上記周波数変換回路は、上記受信したOFDM変調信号の周波数に応じた発振信号を生成する発振回路と、
    上記発振回路からの発振信号と上記受信したOFDM変調信号との混合処理を行う信号混合回路と
    を有する請求項記載のOFDM受信装置。
  4. 上記信号混合回路は、上記発振回路からの発振信号と上記受信したOFDM変調信号との掛け算処理を行う乗算器を有する
    請求項記載のOFDM受信装置。
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