JP2001060933A - 直流成分除去回路及びそれを用いたofdm受信装置 - Google Patents

直流成分除去回路及びそれを用いたofdm受信装置

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 A/D変換により生じた直流成分を除去する
ことにより、OFDM信号を十分な精度で復調すること
ができるOFDM受信装置を実現する。 【解決手段】 受信したOFDM変調信号を乗算器10
2によってローカル発振信号と乗算して中間周波数信号
IFに変換し、バンドパスフィルタ104により所望の
帯域の信号成分のみを抽出し、A/D変換器105でデ
ィジタル信号405に変換する。直流除去回路402に
おいて、IIRフィルタ403によりデータ405の直
流成分を抽出し、減算器404により直流成分を取り除
き、OFDM信号成分のみを含む信号407を出力す
る。OFDM信号407をディジタル直交復調器408
によって直交するIチャネルとQチャネルの信号に復調
し、さらにFFT演算器409によって周波数分解さ
れ、復調信号が出力されるので、直流成分の影響を防止
でき、高精度な信号復調を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM変調方式
の放送信号を受信する受信装置、特に、受信信号の直流
成分を除去する直流成分除去回路を備えた受信装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル信号伝送、例えば、そ
の一例として、ディジタル放送分野において、直交周波
数分割多重方式(OFDM)と呼ばれるディジタル信号
の変調方式が提案され、実用化されている。OFDM変
調方式は、伝送帯域内に多数の直交する副搬送波を設け
て、それぞれの副搬送波の振幅及び位相にデータを割り
当て、PSKやQAMなどのディジタル変調方式で変調
し、それぞれの副搬送波における変調信号を多重して伝
送する。
【0003】このように多数の副搬送波で伝送帯域を分
割するため、副搬送波1波あたりの帯域幅は狭くなり、
シンボル速度は遅くなるが、搬送波の数が多数あるの
で、総合的な伝送速度は従来の変調方式とほぼ変わらな
い。また、シンボル速度が遅くなるので、マルチパス妨
害の存在する伝送路では、シンボル時間長に対して、マ
ルチパスの時間長を短くすることができるため、マルチ
パス妨害に対して強い変調方式として期待されている。
このような特徴からOFDM変調方式は、マルチパス妨
害の影響を強く受ける地上波によるディジタル信号の伝
送において特に注目されている。
【0004】最近の半導体技術の進歩により離散的フー
リエ変換(以下、便宜上FFTと記述する)や離散的フ
ーリエ逆変換をハードウェアによって実現することが可
能となり、これを用いて簡単にOFDM変調を行ったり
逆にOFDM方式で変調した信号を復調することができ
るようになったこともOFDM変調方式が注目される理
由の一つである。
【0005】図7は、OFDM変調信号を受信するOF
DM受信装置の一構成例を示すブロック図である。図7
において、101は受信アンテナ、102は乗算器、1
03はチューナー、104はバンドパスフィルタ(BP
F)、105はアナログ/ディジタル変換回路(A/
D)、106はディジタル直交復調器(DIQ)、10
7は数値コントロール発振器(NCO:Numerical Cont
rol Oscillator)、108は搬送波周波数誤差検出器
(f誤差検出器)、109はFFT演算器、110及び
111は受信器の出力であり、それぞれ直交しているI
チャネル及びQチャネルの復調データである。
【0006】以下、図7を参照しつつ、OFDM変調信
号の受信動作について説明する。RF(Radio Frequenc
y )信号は受信アンテナ101によって捕捉され、受信
信号が乗算器102に供給される。乗算器102によっ
て、チューナー103で生成したローカル発振信号とR
F信号との混合処理が行われる、中間周波数帯域信号
(IF信号)が出力され、BPF104に供給される。
なお、ローカル発振信号とRF信号との混合処理は、例
えば、乗算処理によって実現される。
【0007】BPF104によって、所定の周波数成分
を持つIF信号のみが抽出され、A/D変換器105に
供給される。A/D変換器105によって、入力される
IF信号がディジタル信号に変換される。ディジタル直
交復調器106によって、ディジタル化したIF信号が
Iチャネル成分とQチャネル成分に分解され、さらに搬
送波周波数誤差検出器108の検出信号により制御され
るNCO107が発生する再生搬送波周波数により基底
帯域信号に変換される。基底帯域信号がFFT演算器1
09に供給され、周波数分解され、Iチャネル及びQチ
ャネル復調データ110と111が出力される。
【0008】図8及び図9は、IF信号をA/D変換し
てディジタル直交復調するときの周波数変遷の過程を示
す概念図である。図8(a)に示すように、まず、規定
されたIF周波数fC を中心周波数とするOFDM変調
信号がA/D変換器105に入力される。このOFDM
変調信号が、A/D変換器105によってサンプリング
周波数fS (fS =4fC )でサンプリングされ、ディ
ジタル信号に変換される。この変換により、同図(b)
に示すように繰り返し成分が生じる。
【0009】そして、図8(c)に示すように、ディジ
タル直交復調器106において、IF周波数fC を用い
てディジタル化したIF信号がベースバンドに変換され
る。そして、FFT演算器109により、ベースバンド
に変換された信号、即ち、−fC からfC までの周波数
帯域における信号に対して周波数解析が行われ、OFD
M変調信号が復調される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の受信器では、IF帯域のアナログ信号をA/D変換
器105においてディジタル信号に変換される際、A/
D変換器105に入力するときの直流オフセットやA/
D変換器105の変換誤差により、不要な直流成分が生
じる。図9(a)には、A/D変換時に直流成分が発生
したときの状況を示している。図示のように、周波数0
において、大きな電力を持つ直流成分が発生してしま
う。
【0011】そして、図9(b)に示すように、ディジ
タル直交復調器106において、IF周波数fC を用い
てベースバンドに変換する際、この不要な直流成分はア
ップコンバート、即ち、周波数fC に変換される。この
結果、FFT演算器109においては、−fC からfC
までの周波数帯域において周波数解析が行われるので、
OFDM信号成分のみではなく、周波数fC に変換され
た直流成分も周波数解析の対象となり、この直流成分が
周波数解析され、復調信号に混入される。
【0012】FFT演算器109では、処理できる信号
の最大電力が決まっており、OFDM変調信号成分以外
の周波数帯域にOFDM変調信号に対して電力の大きな
不要信号が存在する場合、この不要信号を表現するため
にダイナミックレンジの割り振りが行われ、相対的に電
力の小さいOFDM信号成分が十分な精度で表現できな
くなるという不具合が生じる。OFDM変調信号におけ
る各搬送波の電力はOFDM変調信号の電力を搬送波の
数で除算した電力となるが、直流成分は無変調信号であ
るため、OFDM信号の搬送波よりも大きな電力となる
ことがある。
【0013】図10は、FFT演算処理により得られた
OFDM信号成分を示す図である。同図(a)は、不要
な直流成分がなく、OFDM信号成分のみの場合、FF
T演算器109に出力信号の電力を示している。なお、
ここで、各OFDM搬送波は同じ電力を持つとしてい
る。同図(b)は、A/D変換において不要な直流成分
が発生した場合のOFDM信号成分を示している。図示
のように、A/D変換によって生じた不要な直流成分が
周波数−fC に変換され、他のOFDM信号成分ととも
にFFT演算処理が行われる。直流成分が大きな電力を
有するので、これを表現するために、FFT演算器10
9のダイナミックレンジが割り振られ、相対的に電力が
小さいOFDM信号成分が十分な精度で表現されること
ができなくなる。この結果、FFT演算の結果、OFD
M変調信号の復調結果は十分な精度を保証できなくなる
という不利益が生じる。
【0014】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、A/D変換により生じた直流成
分を除去することにより、OFDM信号を十分な精度で
復調することができる直流成分除去回路及びそれを用い
たOFDM受信装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の直流成分除去回路は、OFDM変調信号に
含まれる直流成分を除去する直流成分除去回路であっ
て、上記OFDM変調信号に含まれる直流成分を抽出す
る信号抽出回路と、上記OFDM変調信号と上記信号抽
出回路の出力信号との引き算処理を行う演算回路とを有
する。
【0016】また、本発明のOFDM受信装置は、受信
したOFDM変調信号を復調するOFDM受信装置であ
って、上記OFDM変調信号を中間周波数信号に変換す
る周波数変換回路と、上記周波数変換回路の出力信号に
含まれる所定の周波数帯域の信号成分を抽出する帯域通
過フィルタと、上記帯域通過フィルタの出力信号をディ
ジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路
と、上記アナログ/ディジタル変換回路の出力データに
含まれる直流成分を除去する直流成分除去回路と、上記
直流成分除去回路の出力信号に対してディジタル直交復
調を行うディジタル直交復調回路と、上記ディジタル直
交復調回路の出力信号に対して、例えば、FFT演算処
理によって周波数分解を行う周波数解析回路とを有す
る。
【0017】また、本発明では、好適には、上記直流成
分除去回路は、上記アナログ/ディジタル変換回路の出
力データに含まれる直流成分を抽出する信号抽出回路
と、上記アナログ/ディジタル変換回路の出力データと
上記信号抽出回路の出力データとの引き算処理を行う演
算回路とを有し、上記信号抽出回路は、IIRフィルタ
である。
【0018】さらに、本発明では、上記周波数変換回路
は、上記受信したOFDM変調信号の周波数に応じた発
振信号を生成する発振回路と、上記発振回路からの発振
信号と上記受信したOFDM変調信号との混合処理を行
う信号混合回路とを有し、上記信号混合回路は、例え
ば、掛け算処理を行う乗算器によって構成される。
【0019】本発明によれば、OFDM受信装置におい
て、受信したOFDM変調信号が中間周波信号に変換し
たあと、バンドパスフィルタによって、所定の中心周波
数を持つ信号帯域が抽出され、抽出した信号がアナログ
/ディジタル変換回路によってディジタル信号に変換さ
れる。この変換において、抽出した信号に含まれている
直流成分またはアナログ/ディジタル変換回路の変換誤
差によって、変換で得られたディジタル信号に直流成分
が含まれる。直流成分をそのまま次段の処理回路に供給
すると、FFT処理の精度が影響され、OFDM変調信
号が正しく復調できなくなる。本発明において、アナロ
グ/ディジタル変換回路の出力信号に対して、直流成分
除去回路によって直流成分を除去する処理が行われる。
例えば、信号抽出回路によって、ディジタル信号に含ま
れる直流成分が抽出され、もとのディジタル信号との引
き算処理の結果、直流成分が除去される。直流成分が除
去されたディジタル信号に対して、ディジタル直交復調
処理を経て、さらにFFT演算処理によって、OFDM
変調信号が精度よく復調される。
【0020】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係るOFDM受信装置の第1の実施形態
を示す回路図である。図1では、OFDM受信装置にお
いて、受信アンテナ101からA/D変換器105まで
の各部分回路は、例えば、図7に示す受信装置のそれぞ
れの部分回路と同じ構成及び機能を有する。本実施形態
のOFDM受信装置では、A/D変換器105とディジ
タル直交復調器408との間に、直流成分除去回路40
2が設けられている。当該直流成分除去回路402によ
って、A/D変換器105の出力データ405に含まれ
ている直流成分が除去され、直流成分による影響が抑制
される。
【0021】以下、本実施形態のOFDM受信装置の各
部分について説明する。受信アンテナ101は、RF信
号を捕捉して乗算器102に供給する。チューナー10
3は、受信したRF信号の周波数に応じて、ローカル発
振信号の発振周波数を制御し、ローカル発振信号を乗算
器102に供給する。
【0022】乗算器102は、受信アンテナ101から
のRF信号とチューナー103からのローカル発振信号
との掛け算処理を行い、所定の中間周波数を持つ中間周
波数帯域信号IFを生成し、バンドパスフィルタ104
に供給する。バンドパスフィルタ104は、IF信号の
所定の周波数成分のみを抽出し、A/D変換器105に
供給する。A/D変換器105は、バンドパスフィルタ
104により抽出したIF信号をディジタル信号405
に変換し、直流成分除去回路402に供給する。ここ
で、例えば、A/D変換器105の入力信号の直流オフ
セットまたはA/D変換器105の変換誤差により、出
力データ405には、不要な直流成分が混入される。
【0023】直流成分除去回路402は、IIRフィル
タ403と減算回路404により構成されている。II
Rフィルタ403は、A/D変換器105の出力データ
405の所定の低周波成分406を抽出して、減算回路
404に供給する。即ち、IIRフィルタ403は、ロ
ーパスフィルタ(LPF)の特性を持ち、データ405
に含まれている直流成分を含む低周波信号成分406を
抽出する。
【0024】減算回路404は、A/D変換器105の
出力信号405とIIRフィルタ403の出力信号40
6との引き算処理を行い、引き算の結果、A/D変換器
105の出力信号405に含まれている直流成分及びそ
の近傍の帯域の低周波成分が除去され、直流成分の存在
しないデータ407を出力する。
【0025】ディジタル直交復調器408は、直流成分
が除去されたデータ407に応じて、ベースバンドにお
けるIチャネルとQチャネルの直交復調信号を生成し、
FFT演算器409に供給する。FFT演算器409
は、入力されたIチャネルとQチャネルの信号をFFT
演算処理によって周波数分解し、復調信号410と41
1を出力する。ここで、入力信号に含まれている直流成
分がすでに直流成分除去回路402により除去されたの
で、FFT演算器409にOFDM信号成分のみが入力
され、FFT演算処理によって、本来のOFDM信号成
分が正しく復調される。
【0026】図2及び図3は、本実施形態において直流
成分の除去処理にかかるIIRフィルタ及び処理前後の
信号の周波数特性を示している。以下、これらの図面を
参照しつつ、本実施形態のOFDM受信装置における直
流成分の除去処理について説明する。
【0027】図2(a)及び(b)は、それぞれ直流成
分除去回路402におけるIIRフィルタ403の周波
数特性及びA/D変換器105の出力信号405の周波
数特性を示している。同図(a)に示すように、IIR
フィルタ403は、ローパスフィルタとほぼ同じ周波数
特性を有し、直流成分(DC)を最大限に通過させ、高
周波成分を減衰させる。同図(b)に示すように、A/
D変換器105の出力データにおいて、OFDM信号成
分の他に、A/D変換誤差による不要な直流成分が存在
する。
【0028】図3(a)及び(b)は、それぞれIIR
フィルタ403の出力信号406及び減算器404の出
力信号の周波数特性を示している。同図(a)に示すよ
うに、IIRフィルタ403がローパスフィルタの特性
を有するので、入力信号に含まれる直流成分がほとんど
減衰されることなく、そのまま出力される。一方、入力
信号の高周波成分、例えば、OFDM帯域の中心周波数
C 付近の信号成分が減衰され、わずか出力信号に残っ
ている。
【0029】A/D変換器105の出力信号405とI
IRフィルタ403の出力信号406との引き算の結
果、図3(b)に示す周波数特性を持つ信号407が出
力される。図示のように、引き算処理によって、A/D
変換の出力信号の直流成分がほぼ完全に除去され、OF
DM信号成分のみが減算器404の出力信号407に残
される。
【0030】上述したように、本実施形態のOFDM受
信装置において、A/D変換器1105の出力データ4
05がIIRフィルタ403に入力され、直流成分及び
その近傍の低周波成分406が抽出される。減算器40
4によって、A/D変換器105の出力データ405と
IIRフィルタ403の出力データ406との引き算の
結果、直流成分が除去されたデータ407が出力され
る。
【0031】直流成分が除去されたデータ407がディ
ジタル直交復調器408に供給される。ディジタル直交
復調器408により入力信号が直交復調され、ベースバ
ンドにおけるIチャネル及びQチャネルの復調データが
出力され、FFT演算器409に供給される。FFT演
算器409において、Iチャネル及びQチャネルのデー
タが周波数分解され、復調データ410と411が出力
される。ここで、FFT演算器409に入力された信号
の中に、直流成分がすでに除去され、OFDM信号成分
のみが含まれているので、FFT演算が高精度に行わ
れ、OFDM信号成分が正しく復調される。
【0032】図4は、本実施形態における直流成分除去
回路402を構成するIIRフィルタ403の一例を示
す等価回路である。図示のように、IIRフィルタ40
3は、減算器602、増幅器603、加算器604及び
レジスタ605により構成されている。
【0033】入力データ601は、減算器602におい
て、レジスタ605の出力との減算処理が行われる。減
算処理の結果が増幅器603に供給され、増幅係数Kで
増幅されたデータが加算器604に入力される。加算器
604において、増幅データとレジスタ605の出力デ
ータとの加算処理が行われ、加算の結果606が出力さ
れる。
【0034】上述したIIRフィルタ403において、
乗算器603の乗算係数Kは、IIRフィルタの周波数
特性を決定するので、係数Kを変化させることによって
フィルタ特性を変えることができる。さらに、レジスタ
605は、動作周波数2fC毎にフィルタの出力データ
606を保持する。このように、IIRフィルタ403
においては、乗算器が一つのみであり、複数の乗算器を
持つようなFIRフィルタに比べて、回路の規模が小さ
くて済む。
【0035】なお、データ処理能力が十分な場合に、上
述したハードウェアで構成したIIRフィルタ403
は、DSP(Digital Signal Processor)の信号演算に
よって実現することできる。DSPを使用する場合、加
算、減算及び乗算処理は、それぞれDSPにおける数値
演算によって実現でき、レジスタのデータ保持機能はD
SP内部のメモリによって実現できる。さらに、DSP
を使用する場合、演算のパラメータ、例えば、乗算係数
Kは、外部により適宜設定することができ、また、受信
状況などに応じて、随時調整できるので、IIRフィル
タの特性を最適に設定することができる。
【0036】第2実施形態 図5は本発明に係るOFDM受信装置の第2の実施形態
を示す回路図である。なお、図5では、OFDM受信装
置の一部分、即ち、A/D変換器702からFFT演算
器706までの各部分回路を示している。A/D変換器
702より以前の各部分回路、例えば、受信アンテナ、
乗算器及びバンドパスフィルタは、図1に示す第1の実
施形態のそれぞれの部分に対応しているので、ここで
は、これらの部分を省略している。なお、A/D変換器
702は、図1に示すA/D変換器105とほぼ同じ構
成を有するものである。
【0037】A/D変換器702に、所定の中心周波数
C を持つOFDM信号701が入力される。ここで、
入力信号701は、乗算器によって周波数変換されたI
F信号から抽出された所定の帯域信号、例えば、図1に
示すバンドパスフィルタ104の出力信号と同じであ
る。A/D変換器702の入力信号701に含まれてい
る直流オフセットまたはA/D変換器702の誤差によ
って、変換後の出力データ703には、不要な直流成分
が含まれる。
【0038】A/D変換器702の出力信号703がF
IRフィルタ704に入力される。FIRフィルタ70
4は、入力データ703の高周波成分を通過させ、直流
成分を減衰させる。即ち、FIRフィルタ704は、ハ
イパスフィルタの特性を持つ。直流成分が除去されたデ
ータ705がディジタル直交復調器705に供給され
る。
【0039】直交復調器706及びその後段のFFT演
算器707は、図1に示す第1の実施形態のディジタル
直交復調器408及びFFT演算器409とほぼ同じで
ある。即ち、ディジタル直交復調器706は、直流成分
が除去されたデータ705に応じて、ベースバンドにお
けるIチャネルとQチャネルの直交復調信号を生成し、
FFT演算器707に供給する。FFT演算器707
は、入力されたIチャネルとQチャネルの信号をFFT
演算処理によって周波数分解を行い、復調信号708と
709を出力する。
【0040】本実施形態のOFDM受信装置において、
A/D変換器702の出力データ703に含まれている
直流成分がFIRフィルタ704によって除去されるの
で、FFT演算器409にOFDM信号成分のみが入力
され、FFT演算処理によって、本来のOFDM信号成
分が正しく復調される。
【0041】図6は、本実施形態のOFDM受信装置に
用いられているFIRフィルタ704の周波数特性を示
している。図示のように、FIRフィルタ704は、直
流成分を減衰させ、高域信号成分のみを通過させるハイ
パスフィルタの特性を有する。当該FIRフィルタ70
4によって、A/D変換器702の出力データ703に
含まれている直流成分が除去され、図6に示すOFDM
信号帯域幅以内の信号成分のみが出力される。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の直流成分
除去回路及びそれを用いたOFDM受信装置によれば、
A/D変換器の誤差及びIF信号の直流オフセットによ
り生じた直流成分を除去でき、FFT演算の精度を向上
でき、OFDM変調信号を正しく復調できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOFDM受信装置の第1の実施形
態を示す回路図である。
【図2】IIRフィルタ及びA/D変換出力の周波数特
性を示す図である。
【図3】IIRフィルタ及び直流成分除去回路の出力の
周波数特性を示す図である。
【図4】IIRフィルタの構成を示す回路図である。
【図5】本発明に係るOFDM受信装置の第2の実施形
態を示す回路図である。
【図6】図5のOFDM受信装置を構成するFIRフィ
ルタの周波数特性を示す図である。
【図7】従来のOFDM受信装置の一例を示す回路図で
ある。
【図8】OFDM受信装置における信号の周波数変遷の
過程を示す図である。
【図9】OFDM受信装置における信号の周波数変遷の
過程を示す図である。
【図10】FFT処理で得られたOFDM信号成分を示
す図である。
【符号の説明】
101…受信アンテナ、102…乗算器、103…チュ
ーナー、104…バンドパスフィルタ、105…A/D
変換器、106…ディジタル直交変調器、107…ディ
ジタル制御発振器、108…周波数誤差検出器、109
…FFT演算器、402…直流成分除去回路、403…
IIRフィルタ、404…減算器、408,…ディジタ
ル直交変調器、409…FFT演算器、602…減算
器、603…増幅器、604…加算器、605…レジス
タ、702…A/D変換器、704…FIRフィルタ、
706…ディジタル直交変調器、707…FFT演算
器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信したOFDM変調信号に含まれる直流
    成分を除去する直流成分除去回路であって、 上記OFDM変調信号に含まれる直流成分を抽出する信
    号抽出回路と、 上記OFDM変調信号と上記信号抽出回路の出力信号と
    の引き算処理を行う演算回路とを有する直流成分除去回
    路。
  2. 【請求項2】上記信号抽出回路は、IIRフィルタを含
    む請求項1記載の直流成分除去回路。
  3. 【請求項3】受信したOFDM変調信号を復調するOF
    DM受信装置であって、 上記OFDM変調信号を中間周波数信号に変換する周波
    数変換回路と、 上記周波数変換回路の出力信号に含まれる所定の周波数
    帯域の信号成分を抽出する帯域通過フィルタと、 上記帯域通過フィルタの出力信号をディジタル信号に変
    換するアナログ/ディジタル変換回路と、 上記アナログ/ディジタル変換回路の出力データに含ま
    れる直流成分を除去する直流成分除去回路と、 上記直流成分除去回路の出力信号に対してディジタル直
    交復調を行うディジタル直交復調回路と、 上記ディジタル直交復調回路の出力信号に対して、周波
    数分解を行う周波数解析回路とを有するOFDM受信装
    置。
  4. 【請求項4】上記直流成分除去回路は、上記アナログ/
    ディジタル変換回路の出力データに含まれる直流成分を
    抽出する信号抽出回路と、 上記アナログ/ディジタル変換回路の出力データと上記
    信号抽出回路の出力データとの引き算処理を行う演算回
    路とを有する請求項3記載のOFDM受信装置。
  5. 【請求項5】上記信号抽出回路は、IIRフィルタを含
    む請求項4記載のOFDM受信装置。
  6. 【請求項6】上記周波数解析回路は、FFT演算を行う
    FFT演算回路を有する請求項3記載のOFDM受信装
    置。
  7. 【請求項7】上記周波数変換回路は、上記受信したOF
    DM変調信号の周波数に応じた発振信号を生成する発振
    回路と、 上記発振回路からの発振信号と上記受信したOFDM変
    調信号との混合処理を行う信号混合回路とを有する請求
    項3記載のOFDM受信装置。
  8. 【請求項8】上記信号混合回路は、上記発振回路からの
    発振信号と上記受信したOFDM変調信号との掛け算処
    理を行う乗算器を有する請求項7記載のOFDM受信装
    置。
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