JP4296264B2 - 塗装ガン - Google Patents

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Description

本発明は、塗装ガン、特に自動車車体の側面下部に設けられるサイドシルを塗装するのに適した塗装ガンに関する。
図5は、自動車車体を示す側面図である。また、図6は、図5における1−1断面に塗料を噴射する塗装ガンの一部を示す概略側面図である。また、図7は、図5における2−2断面にシーリング剤を塗布する従来のシーリング装置を示す概略側面図である。
自動車車体Vの側面下部には、図5に示すように、サイドシルWが設けられている。そして、このサイドシルWのフランジ部Fには、走行中の飛石等による傷や錆を防止するために、塩化ビニール系塗料等を他の車体部分よりも厚めに塗装する必要がある。このフランジ部Fの塗装を吹き付け式の塗装ガンで行う場合、図6に示すように、フランジ部Fの幅Dと塗料の吹付幅(拡散幅)が一致するように、フランジ部Fと塗装ガンのノズル11との間隔Lを一定に保つ必要があった。
ところで、ノズルと対象物との間隔を一定に保つ技術としては、図7に示すように、ホイールハウスHの横壁Whの下面と縦壁Wvの外面とに沿ってノズル102を案内する第1ガイドローラ110及び第2ガイドローラ111をノズル102の近傍に設けたシーリング装置100が開示されている(特許文献1参照)。かかるシーリング装置100によれば、第1ガイドローラ110を横壁Whの下面に当接させ、第2ガイドローラ111を縦壁Wvの外面に当接させることにより、ノズル102を目的の位置に容易に合わせることができる。そして、このような技術を塗装ガンに応用すれば、フランジ部Fと塗装ガンのノズル11との間隔Lを一定に保つことができると考えられる(図5参照)。
特開平7−275766号公報(段落0016〜0018、図2)
しかし、仮に前記シーリング装置100のように、塗装ガンのノズル近傍にサイドシルWに当接する2つのガイドローラを設けたとしても、塗装時にガイドローラがサイドシルWから離間してノズルの向きが変化し、塗料の噴射方向が変わってしまうおそれがある。また、ガイドローラがサイドシルWから離間することによって噴霧パターンが変わってしまいフランジ部Fから塗料がはみ出したり、所定の膜厚に塗装できないおそれがある。すなわち、塗装ガンのノズル近傍にガイドローラを2つ備えるように構成したとしても、塗装面とノズルの間隔及び角度を一定に保持しながら塗装ガンを移動させて塗料を均一に吹き付けることは、困難である。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものであり、塗装面とノズルの間隔及び角度を一定に保持しながら移動させることが容易な塗装ガンを提供することを課題とする。
本発明に係る塗装ガンは、自動車の車体側面下部に前後方向に沿って延在するフランジ部と、このフランジ部の上端から車両外側に向かって略水平に延出するアウターパネルの下面部と、この下面部の前記フランジ部と反対側の端部から上方に延出するアウターパネルの側面部と、を有するサイドシルの前記フランジ部を塗装するための塗装ガンであって、塗料を噴射するノズルを備えるガン本体と、前記フランジ部に対する前記ノズルの距離及び角度を一定に保持しつつ、前記フランジ部に沿って前記ガン本体を案内するガイド機構と、を有し前記ガイド機構は、前記ガン本体の移動方向前方において前記フランジ部に当接する第1ガイドローラと、前記ガン本体の移動方向前方において前記下面部に当接する第2ガイドローラと、前記ガン本体の移動方向前方において前記側面部に当接する第3ガイドローラと、これら第1乃至第3のガイドローラと前記ガン本体とをそれぞれ連結する連結手段と、を有し、前記連結手段の連結棒の一端側に前記第1ガイドローラが回転自在に軸支され、前記連結棒の他端側にハンドルが取り付けられていることを特徴とする。
かかる塗装ガンによれば、第1ガイドローラは、塗装ガンの移動方向前方において自動車の車体側面下部に前後方向に沿って延在するフランジ部と当接するように構成されていることから、塗装ガンを移動させるために移動方向へ力を加えた場合にも、かかるガイドローラが筋交の役目を果たすため、塗装ガンが傾いたりすることがない。
また、第2ガイドローラ及び第3ガイドローラは、塗装ガンの移動方向前方において、フランジ部の上端から車両外側に向かって略水平に延出するアウターパネルの下面部と、この下面部の前記フランジ部と反対側の端部から上方に延出するアウターパネルの側面部とに当接するように構成されていることから、かかる下面部と側面部が定規の役割を果たし、塗装ガンをガイド面に沿って移動させることが容易となる。
また、第1乃至第3ガイドローラは、連結手段によってガン本体と連結されていることから、これら3つのガイドローラによってガン本体が支えられて、塗装ガンとワークとの間隔及び角度が一定に保持される。
なお、ガイド面の連続方向と塗装面の連続方向とが一致していれば、「ガイド面」の断面形状は特に限定されず、例えば、自動車車体の側面下部に設けられるサイドシルのアウターパネルのように断面略弓形に湾曲していてもよい。また、第2ガイドローラ及び第3ガイドローラは、塗装ガンの進行方向に対して垂直方向に離間する前記ガイド面上の2点に当接するのが望ましい。これにより、塗装面に対するノズルの距離及び角度を一定に保ちつつ、ワークに沿って塗装ガンを移動させることができる。例えば、自動車のサイドシルを塗装する場合には、第2ガイドローラをアウターパネルの下面部に当接させ、第3ガイドローラをアウターパネルの側面部であって第2ガイドローラの当接点から塗装ガンの進行方向に対して垂直方向に離間した点に当接させる。
また、本発明に係る塗装ガンは、第1乃至第3のガイドローラのうち、少なくとも1つのガイドローラは、連結手段に着脱自在に連結されるように構成するのが望ましい。
かかる塗装ガンによれば、ワークの形状に合わせてガイドローラを選択して交換することにより、多種多様な形状のワークに対応させて塗装を行うことが可能となる。
また、本発明に係る塗装ガンは、第1乃至第3のガイドローラのうち、少なくとも1つのガイドローラは、連結手段に位置調節自在に連結されるように構成するのが望ましい。
かかる塗装ガンによれば、ワークの形状に合わせてガイドローラの固定位置を調節することにより、多種多様な形状のワークに対応させて塗装を行うことが可能となる。
本発明に係る塗装ガンによれば、塗装面とノズルの間隔及び角度を一定に保持しながら塗装ガンを移動させて塗料を均一に吹き付けることが容易となる。これにより、塗料が塗装面からはみ出したり、塗装ムラができたりすることがなくなり、塗装品質を向上させることができる。また、塗装面の周囲にマスキングテープを張る必要がなくなり、施工の煩雑さを解消することができる。
本発明の好適な実施形態について、自動車の車体側面下部に長手方向に沿って設けられたサイドシルのフランジ部に塗料を吹き付ける場合を例にとって、図面を参照して詳細に説明する。参照する図面において、図1〜図3は、本発明の実施形態に係る塗装ガンの構造図であり、図1は側面図、図2は平面図、図3は正面図である。また、図4は、ガン本体の構造を示す概略断面図である。
なお、本実施形態のサイドシルWは、請求項中の「ワーク」に相当し(図5、図6参照)、フランジ部Fの外側面は、請求項中の「塗装面」に相当し、アウターパネルOの外側面は、請求項中の「ガイド面」に相当する。
<塗装ガン1の構成>
塗装ガン1は、図1〜図4に示すように、塗料の吹き付けを行うガン本体10と、このガン本体10をサイドシルWのフランジ部Fの外側面(以下、「塗装面P」という。)に沿って案内するためのガイド機構20とから構成されている。本実施形態にかかる塗装ガン1は、エアを吹き出すことによって塗料を吸い上げて拡散させるエアスプレー方式の塗装ガンである。
(ガン本体10)
はじめに、ガン本体10の構造について説明する。
図4は、ガン本体の構造を示す概略断面図である。なお、説明の都合上、図4はガイド機構20を省略して示している。
ガン本体10は、図4に示すように、側面視すると拳銃のような形状をしており、主にノズル11、ケーシング12、引き金13、塗料供給管14及びエア供給管15から構成されている。
ノズル11は、エアとともに塗料を噴射する略円筒形状の部材であり、塗料供給管14を介してケーシング12の一端側に取り付けられている。また、ノズル11は、その内部が二重構造に形成されており、中心軸付近には塗料供給通路TPが形成され、この塗料供給通路TPを囲うようにエア供給通路APが形成されている。そして、ノズル11の先端において塗料供給通路TPとエア供給通路APとが合流し、エアとともに塗料が噴射されるようになっている。
ケーシング12は、一端側に塗料供給管14を取り付けるための塗料供給管取付部12bが形成されており、他端側から下方に向かってガン本体10を把持するためのグリップ12aが形成されている。また、ケーシング12の中央部には引き金13が回動可能に取り付けられている。
塗料供給管取付部12bの引き金13側の下部には、塗料供給ホースTHが接続される塗料ジョイント16が設けられており、グリップ12aの下端には、エア供給ホースAHが接続されるエアジョイント17が設けられている。
ケーシング12の内部には、塗料供給管14と塗料ジョイント16とを連通する塗料供給通路TPが形成されている。この塗料供給通路TP上には、塗料供給通路TPを開閉する塗料制御弁18が設けられている。
また、ケーシング12の内部には、後記するエア供給管15とエアジョイント17とを連通するエア供給通路APが形成されている。このエア供給通路AP上には、エア供給通路APを開閉するエア制御弁19が設けられている。
塗料制御弁18は、塗料供給管取付部12b内の塗料供給通路TP上に設けられた弁座18cにニードル弁18aの一端側が当接離間することにより、塗料供給通路TPを開閉するようになっている。ニードル弁18aの他端側は、グリップ12aの上方に形成されたシリンダ18d内に嵌装されており、シリンダ18d内に備えられたスプリング18bにより弁座18c方向に付勢されている。また、ニードル弁18aは、引き金13を貫通するように設置されている。これにより、塗料制御弁18は、引き金13を引くとニードル弁18aが弁座18cから離間して塗料供給通路TPを開放し、引き金13を放すとニードル弁18aが弁座18cに当接して塗料供給通路TPを閉塞するようになっている。
エア制御弁19は、エア供給通路APを兼ねるシリンダ19e内に設置された弁座19bに弁体19aが当接離間することにより、エア供給通路APを開閉するようになっている。シリンダ19eは、グリップ12aの上方に形成されている。弁体19aは、シリンダ19e内に設置されたスプリング19cによって弁座19bに向かって付勢されている。弁体19aは、弁座19bを貫通して引き金13に当接する支軸19dに支持されている。これにより、エア制御弁19は、引き金13を引くと弁体19aが弁座19bから離間してエア供給通路APを開放し、引き金13を放すと弁体19aが弁座19bに当接してエア供給通路APを閉塞するようになっている。
引き金13は、ケーシング12の中央部に垂下されており、引き金13を操作することにより塗料制御弁18及びエア制御弁19を開閉できるように構成されている。
塗料供給管14は、剛性を有する管状の部材であり、一方の端部がノズル11に取り付けられているとともに、他方の端部がケーシング12の塗料供給管取付部12bに取り付けられている。塗料供給管14の中空部は、ノズル11に塗料を供給するための塗料供給通路TPとなっており、ケーシング12に形成された塗料供給通路TPと連通している。
エア供給管15は、ノズル11にエアを供給するための管状部材であり、ノズル11の下部とケーシング12の一端側の下部とを結んで取り付けられている。このエア供給管15の中空部は、ノズル11にエアを供給するためのエア供給通路APとなっており、ケーシング12に形成されたエア供給通路APと連通している。
(ガイド機構20)
ガイド機構20は、図1〜図3に示すように、主に、サイドシルWのフランジ部Fの塗装面P又はアウターパネルOの外側面(以下、「ガイド面G」という。)に当接する3つのガイドローラ21、31、41と、これらを支持してガン本体10と連結する複数の連結部材とから構成されている。以下、これら3つのガイドローラ21、31、41と連結部材の連結構造や支持構造等について説明する。
なお、ここにいう「複数の連結部材」が請求項の「連結手段」に相当し、本実施形態においては、符号22、23、24、25、32、33、42,43が請求項の「連結手段」に相当する。
3つのガイドローラ21、31、41は、サイドシルW上の3点に当接してガン本体10の位置と姿勢(すなわち塗装面Pに対するノズル11の間隔Lと角度R(図2参照))を決める役割を果たすものである。本実施形態では、第1ガイドローラ21は塗装面Pに当接し、第2ガイドローラ31及び第3ガイドローラ41はガイド面Gに当接するようになっている(図1参照)。
第1〜第3ガイドローラ21、31、41は、図1〜図3に示すように、第1〜第3ローラ支持部材22、32、42の一端側にそれぞれ回転自在に軸支されている。これにより、第1〜第3ガイドローラ21、31、41を塗装面P又はガイド面Gに当接させながらガン本体10を移動させると、塗装面P又はガイド面Gに沿って第1〜第3ガイドローラ21、31、41が転動するようになっている。
なお、第1〜第3ガイドローラ21、31、41は、塗装面P及びガイド面Gに傷を付けないように、ゴムなどの比較的やわらかい材料で形成されていることが好ましい。
第1連結部材25は、第1ガイドローラ21及び第2ガイドローラ31とガン本体10とを連結するための部材であり、図1〜図3に示すように、ガン本体10の塗料供給管14の中間部付近に取り付けられている。第1連結部材25は、上側部材25aと下側部材25bとから構成されており(図1参照)、これらの部材の対向する面には、前記塗料供給管14と嵌合する凹溝(図示せず)がそれぞれ形成されている。第1連結部材25は、上側部材25aと下側部材25bとによって前記塗料供給管14を上下方向から挟んでボルト止めにより固定されている。また、下側部材25bは、塗料供給管14の軸方向と直交する方向に挿通孔25cを形成することができるように、高さ方向に厚みを持たせて形成されている。この挿通孔25cには、連結棒24が挿通されている。
連結棒24は、前記第1連結部材25の挿通孔25cに挿通されて、ガン本体10の移動方向に向かって塗装面Pと平行に延出する部材である(図2、図3参照)。連結棒24の一端側には、第1ローラ支持部材22を着脱可能に固定する第1ローラ受け部材23が取り付けられている。また、連結棒24の中間部には、第2ローラ支持部材32を着脱可能に固定する第2ローラ受け部材33が取り付けられている。
なお、図3に示すように、連結棒24の他端側は、第1連結部材25の下側部材25bから突出して固定されており、かかる他端側には、ハンドル取付部材52を介してハンドル51が取り付けられている。
第1ローラ受け部材23は、連結棒24と第1ローラ支持部材22とを連結する部材であり、連結棒24が挿通される第1挿通孔23dと、第1ローラ支持部材22が挿通される第2挿通孔23bが形成されている。第1挿通孔23dと第2挿通孔23bは、上下に離間して互いに直交する方向に形成されている(図2、図3参照)。
第1ローラ支持部材22は、前述のように一端側に第1ガイドローラ21を回転自在に軸支しており、他端側が前記第1ローラ受け部材23の第2挿通孔23bに挿通されて、この第1ローラ受け部材23にねじ23aによって長さ調節可能に固定されている。これにより、第1ガイドローラ21の先端から第1ローラ受け部材23までの長さを調整して、塗装面Pとノズル11との間隔Lを適切な長さに調節することができる。
また、第1ガイドローラ21は、第1ローラ支持部材22、第1ローラ受け部材23、連結棒24及び第1連結部材25を介してガン本体10に固定されると共に、ガン本体10の移動方向前方において塗装面Pと当接することとなる。これにより、塗装ガン1を塗装面Pの連続方向に移動させるために力を加えた場合にも、第1ガイドローラ21とガン本体10とを連結する各部材が筋交の役目を果たし、塗装ガン1が傾いて塗装面Pとノズル11との角度Rが変化することを防止できる。
第2ローラ受け部材33は、図2に示すように、連結棒24と第2ローラ支持部材32(図3参照)とを連結する部材である。第2ローラ受け部材33の一端側には連結棒24を挿通する第1挿通孔33dが形成されており、他端側には第2ローラ支持部材32を挿通する第2挿通孔33bが前記第1挿通孔33dと直交する方向に形成されている。第2ローラ受け部材33は、第1挿通孔33dに連結棒24が挿通されて、ねじ33cによって連結棒24の中間部に固定される。このとき、第2ローラ受け部材33は、図1に示すように、塗料供給管14と平行に連結棒24から延出するように固定される。
第2ローラ支持部材32は、前述のように一端側に第2ガイドローラ31を回転自在に軸支しており、他端側が第2ローラ受け部材33の第2挿通孔33bに挿通されて、この第2ローラ受け部材33にねじ33aによって固定されている。これにより、第2ガイドローラ31は、第2ローラ支持部材32、第2ローラ受け部33、連結棒24及び第1連結部材25を介してガン本体10に固定されると共に、ガイド面Gの形状に合わせて上下方向に調節可能となっている。また、第2ガイドローラ31は、連結棒24に沿って第2ローラ受け部材33を移動させることにより、連結棒24の軸方向にも調節可能となっている。
第2連結部材43は、第3ガイドローラ41とガン本体10とを連結するための部材であり、図1〜図3に示すように、塗料供給管14の後端部付近に取り付けられている。第2連結部材43は、平面視長方形状の板状部材である上側部材43aと下側部材43bとから構成されており、これらの部材の対向する面には、長尺方向の中央部に前記塗料供給管14と嵌合する凹溝(図示せず)がそれぞれ形成されている。第2連結部材43は、上側部材43aと下側部材43bとによって前記塗料供給管14を上下方向から挟んでボルト止めにより固定される。これにより、第2連結部材43は、塗料供給管14から塗装面Pと平行に両端部が張り出した状態となる。この張出部分43eには、図2に示すように、所定間隔を開けて複数の挿通孔43dが形成されている。
第3ローラ支持部材42は、一端部に第3ガイドローラ41を回転自在に軸支しており、他端部が第2連結部材43の張出部分43eに形成された挿通孔43dに挿通されてねじ43cにより固定されている。この挿通孔43dは、前記したように張出部分43eに複数箇所形成されているため、第3ローラ支持部材42の取り付けに際しては、サイドシルWの形状やガイドローラの配置バランスを考慮して、適切な挿通孔43dを選択することができるようになっている。
なお、本実施形態においては、第3ローラ支持部材42は、その一端部に取り付けた第3ガイドローラ41が、ガイド面Gと当接しやすいように中間部が折り曲げられている(図1参照)。異なる形状のワークを塗装する場合には、他のワークの形状に合う他の形状のローラ支持部材を備えたガイドローラを用意しておき、交換するのが望ましい。
このように、第3ガイドローラ41は、第3ローラ支持部材42、及び第2連結部材43を介してガン本体10に固定されると共に、ガイド面Gの形状に合わせて上下方向に調節可能となっている。また、第3ローラ支持部材42を挿通して固定する挿通孔43dを変えることにより、水平方向にも調節可能となっている。さらに、第3ガイドローラ41は、第2連結部材43を塗料供給管14に沿って移動させることにより、塗料供給管14の軸方向にも調節可能となっている。
以上のように構成されたガイド機構20によれば、第1ガイドローラ21、第2ガイドローラ31及び第3ガイドローラ41をサイドシルW上の3点に当接させると、ガン本体10の位置と姿勢が定まる。したがって、第1ガイドローラ21、第2ガイドローラ31及び第3ガイドローラ41の固定位置を適宜調節することにより、塗装面Pとノズル11との距離L及び角度Rを適切に定めることができる。
なお、第1ガイドローラ21と、第2ガイドローラ31及び第3ガイドローラ41との間隔が広いほど、ガン本体10を安定して支えることができる。
<塗装ガン1の使用方法>
はじめに、ガン本体10の塗料ジョイント16とエアジョイント17に、塗料供給ホースTHとエア供給ホースAH(図4参照)をそれぞれ接続する。エア供給ホースAHは、図示しないコンプレッサに接続されており、塗装ガン1に圧縮空気を供給する。塗料供給ホースTHは、図示しない塗料貯留槽に接続されており、ノズル11からエアとともに塗料が噴射されるのに伴い、塗料貯留槽から塗料を吸い上げて塗装ガン1に塗料を供給する。
つぎに、第1ガイドローラ21、第2ガイドローラ31及び第3ガイドローラ41の固定位置を調節する。すなわち、第1ガイドローラ21、第2ガイドローラ31及び第3ガイドローラ41をサイドシルWの3点に当接させたときに、塗装面Pとノズル11との間隔L及び角度Rが適切な値になるように、各ガイドローラ21、31、41の突出長さや固定位置を計算したり、実際に位置合わせしたりして調節する。
各ガイドローラ21、31、41の固定位置が定まったら、ケーシング12のグリップ12a及びハンドル51を把持して塗装ガン1を持ち上げ、各ガイドローラ21、31、41をサイドシルWの塗装面P及びガイド面Gに当接させる。これにより、塗装ガン1は、塗装面Pとノズル11との間隔L及び角度Rが適切に保持されて安定する。
そして、引き金13を引くと、ケーシング12内で塗料供給通路を閉塞している塗料制御弁18が動いて塗料供給通路が開放される。また、同時にケーシング12内でエア供給通路を閉塞しているエア制御弁19が動いてエア供給通路が開放される。すると、圧縮空気がエア供給管15を通ってノズル11から噴射され、これに伴って塗料が塗料供給管14から吸い上げられてエアと一緒にノズル11から噴射される。
塗料は、ノズル11の形状(噴出口の形状)によって所定の角度で拡散し、塗装面Pに付着する。各ガイドローラ21、31、41は、塗料が塗装面Pに到達したときの拡散幅が塗装面Pの幅D(図6参照)と等しくなるように調節されており、塗装面Pから塗料がはみ出ることなく塗装することができる。
つぎに、塗装ガン1を塗装面Pの連続方向に沿って移動させるため、各ガイドローラ21、31、41を塗装面P又はガイド面Gに押し付けながら、移動させる方向に向かってグリップ12aとハンドル51から塗装ガン1に力を加える。
各ガイドローラ21、31、41は、各ローラ支持部材22、32、42にそれぞれ回転自在に軸支されているため、塗装ガン1は、ガイド機構20によって塗装面Pとノズル11との間隔L及び角度Rを維持されたまま力を加えた方向に移動する。このとき、第1ガイドローラ21は、塗装ガン1の移動方向前方において塗装面Pと当接しているため、移動方向に力を加えても、塗装ガン1が傾くことがない。
また、第2ガイドローラ31及び第3ガイドローラ41は、ノズル11の近傍においてガイド面Gと当接しており、かかるガイド面Gを定規代わりにして、塗装ガン1を塗装面Pの連続方向に案内する。
このように、塗装ガン1を塗装面Pの連続方向に沿って移動させている間、引き金13を操作して塗料を噴射することにより、塗装面Pが塗装される。
以上、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、少なくとも3つのガイドローラを備えていれば、ガイドローラの数はいくつであってもよい。また、ガイドローラの支持部材や連結部材は、ガイドローラを所定の位置に保持可能である限り、どのような構造であってもよい。
また、第2ガイドローラ31と第3ガイドローラ41は、図2に示すように、塗装ガン1の移動方向前方(図2においてガン本体10の左側)に配置するのが好ましい。このように配置すると、塗りはじめの位置において3つのガイドローラ21、31、41をガイド面Gに確実に当接させることができるため、塗りはじめから塗装面Pに対するノズル11の距離及び角度を正確に合わせることができる。
また、本実施形態においては、塗装ガンはエア噴射方式のスプレーガンとしたが、例えば圧送式塗装ガン等、他の方式の塗装ガンであってもよい。
また、多種多様な形状のワークに適応可能とするために、様々な形状のローラ支持部材を有するガイドローラを用意しておき、ワークの形状に応じてガイドローラを交換するのが好ましい。
本実施形態に係る塗装ガンを示す側面図である。 本実施形態に係る塗装ガンを示す平面図である。 本実施形態に係る塗装ガンを示す正面図である。 ガン本体の構造を示す概略断面図である。 自動車車体を示す側面図である。 図5における1−1断面に塗料を噴射する塗装ガンの一部を示す概略側面図である。 図5における2−2断面にシーリング剤を塗布する従来のシーリング装置を示す概略側面図である。
符号の説明
1 塗装ガン
10 ガン本体
11 ノズル
20 ガイド機構
21 第1ガイドローラ
31 第2ガイドローラ
41 第3ガイドローラ
W サイドシル(ワーク)
F フランジ部
P 塗装面
G ガイド面

Claims (3)

  1. 自動車の車体側面下部に前後方向に沿って延在するフランジ部と、このフランジ部の上端から車両外側に向かって略水平に延出するアウターパネルの下面部と、この下面部の前記フランジ部と反対側の端部から上方に延出するアウターパネルの側面部と、を有するサイドシルの前記フランジ部を塗装するための塗装ガンであって、
    塗料を噴射するノズルを備えるガン本体と、
    前記フランジ部に対する前記ノズルの距離及び角度を一定に保持しつつ、前記フランジ部に沿って前記ガン本体を案内するガイド機構と、を有し
    前記ガイド機構は、
    前記ガン本体の移動方向前方において前記フランジ部に当接する第1ガイドローラと、
    前記ガン本体の移動方向前方において前記下面部に当接する第2ガイドローラと、
    前記ガン本体の移動方向前方において前記側面部に当接する第3ガイドローラと、
    これら第1乃至第3のガイドローラと前記ガン本体とをそれぞれ連結する連結手段と、を有し、
    前記連結手段の連結棒の一端側に前記第1ガイドローラが回転自在に軸支され、前記連結棒の他端側にハンドルが取り付けられていることを特徴とする塗装ガン。

  2. 前記第1乃至第3のガイドローラのうち、少なくとも1つのガイドローラは、前記連結手段に着脱自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の塗装ガン。
  3. 前記第1乃至第3のガイドローラのうち、少なくとも1つのガイドローラは、前記連結手段に固定位置を調節自在に連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塗装ガン。


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