JP4296018B2 - カレンダ機構を備えたクロノグラフ時計 - Google Patents

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    • G04F7/0847Watches or clocks with stop devices, e.g. chronograph with start-stop control mechanisms with column wheel

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カレンダ機構を備えたクロノグラフ時計に関する。特に、本発明は、「時」、「分」、「秒」を計測して、それぞれのクロノグラフ計測結果をクロノグラフ時針、クロノグラフ分針、クロノグラフ秒針で表示し、さらに、日車によりカレンダ表示を行うように構成したクロノグラフ時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来の第1タイプのクロノグラフ時計
(1・1)表輪列
図36〜図41を参照すると、従来の第1タイプのクロノグラフ時計において、ムーブメント(駆動部分を含む機械体)800は、表輪列、裏輪列、切り換え装置、針合わせ装置、自動巻き装置及び/又は手巻き装置などを含むベースユニット801と、クロノグラフ機構、カレンダ機構などを含むクロノグラフユニット900とを備える。ベースユニット801は、ムーブメント800の基板を構成する地板802と、地板802に対して回転可能でありかつ軸線方向に移動可能に設けられた巻真808と、地板802に対して回転可能に設けられた表輪列と、香箱受(図示せず)、輪列受(図示せず)、てんぷ受(図示せず)と、脱進機構(がんぎ車、アンクル)(図示せず)と、調速機構(てんぷ)(図示せず)とを有する。
【0003】
表輪列は、香箱車(図示せず)、二番車(図示せず)、三番車836、四番車838を含む。ぜんまい(図示せず)が香箱車内に配置され、クロノグラフ時計の動力源を構成する。香箱車の回転により二番車が回転する。二番車の回転により三番車836が回転する。三番車836は、三番かな836bと、三番歯車(図示せず)と、三番伝えかな836dとを含む。分車832は、筒かな832bと、分歯車832cと、第二筒かな832dとを含む。三番かな836bは分歯車832cと噛合う。三番車836の回転により分車832が回転する。筒かな832bの回転により日の裏車(図示せず)が回転する。日の裏車の回転により筒車848が回転する。三番車836の回転により四番車840が回転する。四番車840は、第二四番かな840dを含む。
【0004】
(1・2)クロノグラフユニット
クロノグラフユニット900は、クロノグラフ機構の基板を構成するクロノグラフ地板902と、クロノグラフ地板902に対して文字板904のある側に配置されたクロノグラフ受912と、クロノグラフ地板902およびクロノグラフ受912に対して回転可能に設けられたクロノグラフ輪列とを有する。クロノグラフ機構の作動および停止を制御するためのスタートストップボタン906と、クロノグラフ機構をリセットさせるためのリセットボタン908とがムーブメント800に対して配置される。スタートストップボタン906の作動により動作する発停レバー914がクロノグラフユニット900に設けられる。
【0005】
(1・3)秒クロノグラフ機構
図36〜図38を参照すると、秒クロノグラフ中間車920がクロノグラフ地板902およびクロノグラフ受912に対して回転可能なように配置される。秒クロノグラフ中間車920は、秒クロノグラフ中間車軸920bと、秒クロノグラフ中間歯車920cと、秒クロノグラフ中間車クラッチリング920dと、秒クロノグラフ中間車クラッチばね920eと、秒クラッチ筒920fと、秒クラッチばね座920gと、秒クラッチリング920hとを含む。
秒中間車850が秒クロノグラフ中間車軸920bに対して回転可能に設けられる。秒中間車850は秒中間歯車850bと、秒中間車クラッチリング850cとを含む。秒中間歯車止め座850dが、秒中間車クラッチリング850cを回転可能に保持するために、秒クロノグラフ中間車軸920bに固定される。
【0006】
第二四番かな840dの回転により秒中間歯車850bは回転する。秒中間歯車850bの回転により秒車852が回転する。秒車852に取付けられた秒針(小秒針)854により、現在の時刻の「秒」を表示する。
スタートストップボタン906の作動により発停レバー914を動作させると、秒クロノグラフ中間車クラッチばね920eのばねの力により、秒クロノグラフ中間車クラッチリング920dは秒中間車クラッチリング850cと連動して回転する。この状態で、第二四番かな840dの回転により秒クロノグラフ中間歯車920cは回転する。すなわち、秒クロノグラフ中間車クラッチリング920dと、秒中間車クラッチリング850cは「クラッチ」を構成する。秒クロノグラフ中間歯車920cの回転により秒クロノグラフ車922は回転する。秒クロノグラフ車922は秒クロノグラフ歯車922bと、秒クロノグラフ車軸922cと、秒ハートカム922dと、停止レバー板922fとを含む。クロノグラフ計測作動時に、秒クロノグラフ車軸922cに取付けられたクロノグラフ秒針924により、1秒経過のような「秒」の経過時間の計測結果を表示する。
【0007】
(1・4)時刻表示機構
図36、図37、図39を参照すると、第二日の裏車860がクロノグラフ地板902に対して回転可能なように配置される。第二日の裏車860は、第二日の裏歯車A860aと、第二日の裏歯車B860bと、第二日の裏かな860cとを含む。第二日の裏歯車A860aは第二筒かな832dと噛合う。分車832の回転により第二日の裏車860は回転する。第二日の裏歯車B860bの回転により第二分車862は回転する。第二分車862に取付けられた分針864により、現在の時刻の「分」を表示する。第二日の裏かな860cの回転により第二筒車866は回転する。第二筒車866に取付けられた時針868により、現在の時刻の「時」を表示する。
【0008】
(1・5)時クロノグラフ機構
時クロノグラフ中間車930が第二筒車866の回転により回転するように配置される。時クロノグラフ車932が時クロノグラフ中間車930の回転により回転するように配置される。時クロノグラフ車932は時クロノグラフ歯車932bと、時クロノグラフ車軸932cと、時ハートカム932dと、時クロノグラフ車クラッチばね932eと、時クロノグラフ車クラッチばね止め座932fと、時クロノグラフ車クラッチばね受け座932gと、時クロノグラフ車クラッチリング932hとを含む。時クロノグラフ歯車932bは、時クロノグラフ車軸932cに対して回転可能に設けられる。
【0009】
スタートストップボタン906の作動により時発停レバーA934、時発停レバーB936を動作させると、時クロノグラフ車クラッチばね932eのばねの力により、時クロノグラフ車軸932cは時クロノグラフ歯車932bと連動して回転する。この状態で、時クロノグラフ中間車930の回転により時クロノグラフ車軸932cは回転する。すなわち、時クロノグラフ車クラッチリング932h、時クロノグラフ車クラッチばね932eは「クラッチ」を構成する。クロノグラフ計測作動時に、時クロノグラフ車軸932cに取付けられたクロノグラフ時針938により、1時間経過のような「時」の経過時間の計測結果を表示する。
【0010】
(1・6)分クロノグラフ機構
図36、図37、図40を参照すると、分クロノグラフ車942が三番伝えかな836dの回転により回転するように配置される。分クロノグラフ車942は分クロノグラフ歯車942bと、分クロノグラフ車軸942cと、分ハートカム942dと、分クロノグラフ車クラッチばね942eと、分クロノグラフ車クラッチばね止め座942fと、分クロノグラフ車クラッチばね受け座942gと、分クロノグラフクラッチリング942hとを含む。分クロノグラフ歯車942bは、分クロノグラフ車軸942cに対して回転可能に設けられる。
【0011】
スタートストップボタン906の作動により分発停レバーA944、分発停レバーB946を動作させると、分クロノグラフ車クラッチばね942eのばねの力により、分クロノグラフ車軸942cは分クロノグラフ歯車942bと連動して回転する。この状態で、分クロノグラフ中間車940の回転により分クロノグラフ車軸932cは回転する。すなわち、分クロノグラフクラッチリング942h、分クロノグラフ車クラッチばね942eは「クラッチ」を構成する。クロノグラフ計測作動時に、分クロノグラフ車軸942cに取付けられたクロノグラフ分針948により、1分間経過のような「分」の経過時間の計測結果を表示する。
【0012】
(1・7)カレンダ機構
図36、図37、図41を参照すると、筒車848の回転により日回し中間車870は回転する。日回し中間車870の回転により日回し車872は回転する。日送り爪874は日回し車872と一体になって回転する。31個の内歯を有する日歯車876が、地板802に対して回転可能に配置される。日送り爪874は、1日に1歯分だけ、日歯車876を回転させることができる。日歯車ジャンパ878が、日歯車876の回転方向の位置を規正するために設けられる。日送り伝え車880がクロノグラフ地板902およびクロノグラフ受912に対して回転可能なように配置される。日送り伝え車880は、日送り伝え歯車A880aと、日送り伝え歯車B880bと、日送り伝え車軸880cとを含む。日送り伝え歯車A880aは日歯車876と噛合う。
【0013】
第二日回し車882は日送り伝え車880の回転により回転するように設けられる。第二日回し車882はクロノグラフ地板902に固定した第二日回し車ピン882pに対して回転可能に配置される。第二日回し車882は第二日回し歯車882bと、第二日回しカム882cとを含む。第二日回し歯車882bは日送り伝え歯車B880bと噛合う。31個の内歯を有する日車886が、クロノグラフ受912に対して回転可能に配置される。日ジャンパ888が、日車886の回転方向の位置を規正するために設けられる。第二日回しカム882cは、1日に1歯分だけ、日車886を回転させることができる。日車886に設けられた「1」〜「31」の数字(図示せず)により、文字板の日窓(図示せず)内に、現在の「日付け」を表示することができる。
【0014】
日ジャンパ888の一部分は秒車852の一部分に重なるように配置される。分クロノグラフ車942の一部分は日回し車872の一部分に重なるように配置される。分クロノグラフ車942の一部分は日回し中間車870の一部分に重なるように配置される。日歯車ジャンパ878は分クロノグラフ車942の一部分に重なるように配置される。日車886は日歯車876に重なるように配置される。
【0015】
(2)従来の第2タイプのクロノグラフ時計
従来の第2タイプのクロノグラフ時計は、クロノグラフ計測モードにおいて、香箱車の回転に基づいて回転可能に設けられたクロノグラフ車と、クロノグラフ車の回転に基づいて回転するように設けられた分クロノグラフ輪列と、クロノグラフ車の回転に基づいて回転するように設けられた時クロノグラフ輪列とを有する。クロノグラフ機構が作動していない状態では、第1発停レバー及び第2発停レバーは、秒クラッチリング224の外周斜面部分に接触して、四番車の歯車上面から秒クラッチリングを離す。秒クラッチばね及び秒クラッチリングは、クロノグラフ時計に設けられた第1のクラッチ機構を構成する。時分クロノグラフ中間車(A)が、クロノグラフ車の回転に基づいて回転するように構成されている。時分クロノグラフ中間車(B)が、時分クロノグラフ中間車(A)の回転に基づいて回転する。時分クロノグラフ中間車(B)は、地板の一部を貫通する。時分クロノグラフ中間車(B)はスリップ機構を有する。
【0016】
時クロノグラフ伝え車(C)が、時分クロノグラフ中間かな(B)の回転に基づいて回転する。時クロノグラフ伝え車(B)が、時クロノグラフ伝え車(C)の回転に基づいて回転する。時クロノグラフ伝え車(A)が、時クロノグラフ伝え車(B)の回転に基づいて回転する。時クロノグラフ車が、時クロノグラフ伝え車(A)の回転に基づいて回転する。時クラッチばねは、第2のクラッチ機構を構成する。分クロノグラフ中間車が、時分クロノグラフ中間かな(B)の回転に基づいて回転する。分クロノグラフ車が、分クロノグラフ中間車の回転に基づいて回転する。分クラッチばねは、第3のクラッチ機構を構成する。
日車が日車押さえによって第二輪列受に回転可能に組み込まれ、「日」の表示を行う。日車は、カレンダ送り機構によって作動される(例えば、特許文献1参照)。
【0017】
(3)従来の第3タイプのクロノグラフ時計
従来の第3タイプのクロノグラフ時計では、リセット作動時に、クロノグラフハンマが回転して、3つのハート状部材に当たるように構成されている(例えば、特許文献2参照)。
【0018】
【特許文献1】
特開平11−23741号公報(第10〜13頁、図1〜図4)
【特許文献2】
特許第3336041号公報(第3〜6頁、図4、図5、図14)
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のクロノグラフ時計においては、下記に示すような課題があった。
(1)従来の第1タイプのクロノグラフ時計の課題
従来の第1タイプのクロノグラフ時計においては、クロノグラフ地板とクロノグラフ受との間にクロノグラフ機構を配置し、クロノグラフ機構と重なるようにカレンダ機構を配置している。すなわち、分クロノグラフ車の一部分は日回し車の一部分に重なり、分クロノグラフ車の一部分は日回し中間車の一部分に重なり、日歯車ジャンパは分クロノグラフ車の一部分に重なるように配置されている。また、従来の第1タイプのクロノグラフ時計は日車および日歯車を備え、日車は日歯車に重なるように配置されている。したがって、カレンダ機構を構成する部品の数が多く、カレンダ機構が複雑になっていた。したがって、従来の第1タイプのクロノグラフ時計においては、ムーブメントの厚さが厚くなる課題があった。
【0020】
(2)従来の第2タイプのクロノグラフ時計の課題
従来の第2タイプのクロノグラフ時計においては、表輪列にクラッチ機構を設けている。また、クロノグラフ機構を構成する部品の数が多く、クロノグラフ機構が複雑になっていた。したがって、従来の第2タイプのクロノグラフ時計においては、ムーブメントの厚さが厚くなる課題があった。
【0021】
(3)従来の第3タイプのクロノグラフ時計の課題
従来の第3タイプのクロノグラフ時計においては、クロノグラフハンマがハート状部材に当たる部分の部品公差が厳しく、クロノグラフハンマの製造時に、ハート状部材に当たる部分を個別に調整する必要性があった。すなわち、クロノグラフハンマが回転して、同時に3つのハート状部材に当たるので、クロノグラフハンマのハート状部材に当たる3つの部分の寸法形状を正確に管理するのが非常に困難であった。
【0022】
【発明の目的】
本発明の目的は、クロノグラフ機構と、カレンダ機構とが重ならないように構成し、ムーブメントの厚さが薄いクロノグラフ時計を実現することにある。
また、本発明の他の目的は、クロノグラフ機構と、カレンダ機構の構造が簡素なクロノグラフ時計を実現することにある。
また、本発明の他の目的は、クロノグラフ機構の製造および組立が容易なクロノグラフ時計を実現することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、香箱車内に設けられたぜんまいを動力源とし、日付けの表示を行うカレンダ機構を備えたクロノグラフ時計において、ムーブメントの基板を構成する地板と、香箱車の回転に基づいて回転する表輪列と、表輪列の回転を制御するための脱進・調速装置とを含み、かつ、自動巻き装置又は手巻き装置の少なくとも1つを有するベースユニットと、秒表示機構と、秒クロノグラフ輪列と、分クロノグラフ輪列と、時クロノグラフ輪列と、カレンダ機構とを含むクロノグラフユニットとを備えるように構成した。
【0024】
本発明のクロノグラフ時計では、クロノグラフユニットは、ベースユニットよりも文字板がある方の側に配置され、カレンダ機構は日車および日送り機構を含み、前記日送り機構は、秒表示機構、秒クロノグラフ輪列、分クロノグラフ輪列、時クロノグラフ輪列のいずれとも重ならないように配置されることを特徴とする。
本発明のクロノグラフ時計は、日車の修正を行うための日修正機構を備え、日修正機構は日修正車を含み、日修正車は、秒表示機構、秒クロノグラフ輪列、分クロノグラフ輪列、時クロノグラフ輪列、日送り機構のいずれとも重ならないように配置されるのが好ましい。この構成により、小型で薄型のクロノグラフ時計を実現することができる。
【0025】
また、本発明のクロノグラフ時計では、秒表示機構は、秒車を含み、秒車の回転中心は、ムーブメントの3時方向基準線の上において、中間の位置に配置され、秒クロノグラフ輪列は、秒クロノグラフ車を含み、秒クロノグラフ車の回転中心は、ムーブメントの中心に配置され、分クロノグラフ輪列は、分クロノグラフ車を含み、分クロノグラフ車の回転中心は、ムーブメントの9時方向基準線の上において、中間の位置に配置され、時クロノグラフ輪列は、時クロノグラフ車を含み、時クロノグラフ車の回転中心は、ムーブメントの6時方向基準線の上において、中間の位置に配置され、日送り機構は、日回し車を含み、日回し車の回転中心は、「9時12時領域」に配置され、カレンダ機構は、日車の位置を規正するための日ジャンパを含み、日ジャンパは、ムーブメントの12時方向基準線に重なるように配置されるのが好ましい。この構成により、クロノグラフ機構と、カレンダ機構の構造が簡素なクロノグラフ時計を実現することができる。
【0026】
また、本発明のクロノグラフ時計は、ムーブメントの「12時3時領域」にある部品に作用するように配置され、かつ、秒クロノグラフ輪列と、分クロノグラフ輪列と、時クロノグラフ輪列の発停動作を制御するためのスタート・ストップボタンと、ムーブメントの「3時6時領域」にある部品に作用するように配置され、かつ、秒クロノグラフ輪列と、分クロノグラフ輪列と、時クロノグラフ輪列の帰零動作を制御するためのリセットボタンと、スタート・ストップボタンの作動により作動し、秒クロノグラフ輪列と、分クロノグラフ輪列と、時クロノグラフ輪列の回転および停止の動作を制御するための発停作動用レバーと、リセットボタンの作動により作動し、秒クロノグラフ輪列と、分クロノグラフ輪列と、時クロノグラフ輪列の帰零の動作を制御するための復針作動用レバーと、発停作動用レバーの作動を制御するための作動カムとを備えるのが好ましい。そして、前記作動カムの回転中心はムーブメントの「3時6時領域」に配置されるのが好ましい。この構成により、クロノグラフ機構の製造および組立が容易なクロノグラフ時計を実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
なお、説明を明瞭にするために、それぞれの図面においては、本発明の構成と関連が薄い部分の構造の記載を省略してある。従って、従来のクロノグラフ時計と同様な構造を利用することができる切り換え装置、針合わせ装置、自動巻き装置、手巻き装置、カレンダ装置、カレンダ修正装置等の構造に関する詳細な説明は省略する。
【0028】
(1)ムーブメントの全体構成と用語の定義
図1〜図8を参照すると、本発明のクロノグラフ時計のムーブメント(駆動部分を含む機械体)100は、表輪列、裏輪列、切り換え装置、針合わせ装置、自動巻き装置、手巻き装置などを含むベースユニット101と、クロノグラフ機構、カレンダ機構(カレンダ送り機構、カレンダ修正機構)、指針駆動用輪列などを含むクロノグラフユニット300とを備える。ベースユニット101は、自動巻き装置、手巻き装置の少なくとも1つを備えるように構成される。
【0029】
地板102の両側のうちで、文字板104のある方の側をムーブメント100の「裏側」と称し、文字板104のある方の側と反対側をムーブメント100の「表側」と称する。ムーブメント100の「表側」に組み込まれる輪列を「表輪列」と称し、ムーブメント100の「裏側」に組み込まれる輪列を「裏輪列」と称している。文字板104の表面の外周部分には、通常、1から12の数字、又は、これらに対応する略字等が設けられている。従って、時計の外周部分に沿う各方向をこの数字を用いて表現することができる。
【0030】
ムーブメント100は、表輪列、裏輪列、切り換え装置、針合わせ装置、自動巻き装置及び/又は手巻き装置などを含むベースユニット101(図5、図6を参照)と、クロノグラフ機構、カレンダ機構などを含むクロノグラフユニット300(図1〜図4を参照)とを備える。ベースユニット101は、地板102と、1個以上の受とを含む。クロノグラフユニット300は、クロノグラフ地板302と、クロノグラフ受312とを含む。
【0031】
例えば、腕時計の場合には、腕時計の上方向、上側をそれぞれ「12時方向」、「12時側」と称し、腕時計の右方向、右側をそれぞれ「3時方向」、「3時側」と称し、腕時計の下方向、下側をそれぞれ「6時方向」、「6時側」と称し、腕時計の左方向、左側をそれぞれ「9時方向」、「9時側」と称する。同様に、ムーブメント100の上方向、上側をそれぞれ「12時方向」、「12時側」と称し、ムーブメント100の右方向、右側をそれぞれ「3時方向」、「3時側」と称し、ムーブメント100の下方向、下側をそれぞれ「6時方向」、「6時側」と称し、ムーブメント100の左方向、左側をそれぞれ「9時方向」、「9時側」と称する。
【0032】
ムーブメント100において、文字板104の12時目盛に対応する位置を「12時位置」と称し、文字板104の1時目盛に対応する位置を「1時位置」と称し、文字板104の3時目盛に対応する位置を「3時位置」と称し、同様に「4時位置」から「10時位置」を定義してゆき、最後に、文字板104の11時目盛に対応する位置を「11時位置」と称する。
ムーブメント100において、ムーブメント100の中心402から「12時位置」に向かう方向を「12時方向」と称し、ムーブメント100の中心402から「1時位置」に向かう方向を「1時方向」と称し、ムーブメント100の中心402から「2時位置」に向かう方向を「2時方向」と称し、ムーブメント100の中心402から「3時位置」に向かう方向を「3時方向」と称し、同様に「4時方向」から「10時方向」を定義してゆき、最後に、ムーブメント100の中心402から「11時位置」に向かう方向を「11時方向」と称する。
【0033】
例えば、図6において、ムーブメント100の「12時方向」、「3時方向」、「6時方向」、「9時方向」を示す。
【0034】
図5〜図8を参照すると、ムーブメント100(ベースユニット101、クロノグラフユニット300)において、ムーブメント100の中心402には、時針368の回転中心、分針364の回転中心、クロノグラフ秒針324の回転中心が位置している(図15参照)。ムーブメント100(ベースユニット101、クロノグラフユニット300)において、ムーブメント100(ベースユニット101、クロノグラフユニット300)の中心から「12時方向」に向かう12時方向基準線KJ1と、ムーブメント100(ベースユニット101、クロノグラフユニット300)の中心から「3時方向」に向かう3時方向基準線KJ2との間に位置する開き角度が90度である扇形の領域を「12時3時領域」と称し、3時方向基準線KJ2と、ムーブメント100(ベースユニット101、クロノグラフユニット300)の中心から「6時方向」に向かう6時方向基準線KJ3との間に位置する開き角度が90度である扇形の領域を「3時6時領域」と称し、6時方向基準線KJ3と、ムーブメント100(ベースユニット101、クロノグラフユニット300)の中心から「9時方向」に向かう9時方向基準線KJ4との間に位置する開き角度が90度である扇形の領域を「6時9時領域」と称し、9時方向基準線KJ4と、12時方向基準線KJ1との間に位置する開き角度が90度である扇形の領域を「9時12時領域」と称する。したがって、ムーブメント100(ベースユニット101、クロノグラフユニット300)には、「12時3時領域」、「3時6時領域」、「6時9時領域」、「9時12時領域」の4個の領域が定義される。ムーブメント100(ベースユニット101)の3時方向基準線KJ2の上には、巻真108の中心軸線が配置される。
【0035】
(2)ベースユニットの構成
図5、図6を参照すると、ベースユニット101は、ムーブメント100の基板を構成する地板102と、表輪列と、裏輪列と、香箱受112と、輪列受114と、てんぷ受116と、自動巻輪列受118と、脱進・調速装置と、自動巻き装置と、手巻き装置と、切り換え装置と、日の裏押さえ278などを有する。
巻真108が、地板102の巻真案内穴に回転可能に組み込まれる。文字板104(図10〜図14に仮想線で示す)がムーブメント100に取付けられる。てんぷ140、がんぎ車(図示せず)、アンクル(図示せず)を含む脱進・調速装置と、四番車138(図10参照)、三番車136(図10参照)、二番車(図示せず)、香箱車130を含む表輪列とが、ベースユニット101の「表側」に配置される。さらに、香箱車130の上軸部、二番車の上軸部を回転可能なように支持する香箱受112と、三番車136の上軸部、四番車138の上軸部、がんぎ車の上軸部を回転可能なように支持する輪列受114と、アンクルの上軸部を回転可能なように支持するアンクル受(図示せず)と、てんぷ140の上軸部を回転可能なように支持するてんぷ受116とが、ベースユニット101の「表側」に配置される。
【0036】
おしどり、かんぬき、かんぬきばね、かんぬき押さえなどを含む切換装置により、巻真108の軸線方向の位置を決める。巻真108が、回転軸線方向に沿ってムーブメント100の内側に一番近い方の第1の巻真位置(0段目)にある状態で巻真108を回転させると、つづみ車276の回転を介してきち車260が回転する。丸穴車(図示せず)が、きち車の回転により回転するように構成される。丸穴伝え車(図示せず)が、丸穴車の回転により回転するように構成される。揺動丸穴車262が、丸穴伝え車の回転により回転するように構成される。角穴車256が、揺動丸穴車262の回転により回転する。香箱車130は、香箱歯車130aと、香箱真(図示せず)と、ぜんまい(図示せず)とを備える。角穴車256が回転することにより、香箱車130に収容されたぜんまいを巻き上げるように構成される。
【0037】
二番車が、香箱車130の回転により回転するように構成される。二番車は二番歯車(図示せず)と、二番かな(図示せず)とを含む。香箱歯車130aは二番かなと噛み合うように構成される。三番車136が二番車の回転により回転するように構成される。三番車136は三番歯車(図示せず)と、三番かな(図示せず)とを含む。四番車138が、三番車136の回転により回転するように構成される。四番車138は四番歯車(図示せず)と、四番かな(図示せず)とを含む。三番歯車は四番かなと噛み合うように構成される。四番車138の回転により、がんぎ車は、アンクルに制御されながら回転するように構成される。がんぎ車はがんぎ歯車(図示せず)と、がんぎかな(図示せず)とを含む。四番歯車はがんぎかなと噛み合うように構成される。香箱車130、二番車、三番車136、四番車138は表輪列を構成する。
表輪列の回転を制御するための脱進・調速装置は、てんぷ140と、がんぎ車と、アンクルとを含む。てんぷ140は、てん真と、てん輪と、ひげぜんまいとを含む。ひげぜんまいは、複数の巻き数をもったうずまき状(螺旋状)の形態の薄板ばねである。てんぷ140は、地板102及びてんぷ受116に対して回転可能なように支持される。
【0038】
図6、図10を参照すると、分車124は、分歯車124aと筒かな124bとを含む。分歯車124aは三番車136の三番かなと噛み合うように構成される。分歯車124aと筒かな124bは一体になって回転するように構成される。筒かな124bと分歯車124aには、筒かな124bが分歯車124aに対してスリップできるように構成されたスリップ機構が設けられる。日の裏押さえ278は分車124を回転可能なように地板102に対して支持する。
【0039】
図6、図13を参照すると、日の裏車268は日の裏歯車268aと、日の裏かな268bとを含む。筒かな124bは日の裏かな268bと噛み合うように構成される。巻真108を、その回転軸線方向に沿って第3の巻真位置(2段目)にある状態に引き出すと、小鉄レバー280は回転する。この状態で、巻真108を回転させると、つづみ車276の回転を介して小鉄車266が回転する。小鉄車266の回転により、日の裏車268の回転を介して、筒かな124bが回転するように構成される。したがって、巻真108を2段目に引き出して、巻真108を回転させることにより、針合わせを行うことができるように構成される。
【0040】
図5、図6を参照すると、自動巻装置は、回転錘250と、回転錘250の回転に基づいて回転する一番仲介車252と、一番仲介車252の回転に基づいて回転する二番仲介車(図示せず)と、一番仲介車252および二番仲介車の回転に基づいて1方向に回転する切換伝え車(図示せず)と、切換伝え車の回転に基づいて回転する一番伝え車(図示せず)と、一番伝え車の回転に基づいて回転する二番伝え車(図示せず)と、二番伝え車の回転に基づいて回転する三番伝え車254とを備える。三番伝え車254の三番伝えかなは、角穴車256と噛み合うように構成される。
【0041】
手巻き装置は、巻真108の回転により回転するきち車260と、きち車260の回転により回転する丸穴車(図示せず)と、丸穴車の回転により回転する丸穴伝え車(図示せず)と、丸穴伝え車の回転により回転する揺動丸穴車262と、揺動丸穴車262の回転に基づいて1方向に角穴車256と、角穴車256の逆転を防止するためのこはぜ258とを含む。おしどり270、かんぬき272、かんぬき押さえ274などを含む切換装置により、巻真108の軸線方向の位置を決める。巻真108が、回転軸線方向に沿ってムーブメント100の内側に一番近い方の第1の巻真位置(0段目)にある状態で巻真108を回転させると、つづみ車276の回転を介してきち車260が回転する。きち車260の回転により、丸穴車の回転を介して丸穴伝え車が回転する。丸穴伝え車の回転により、揺動丸穴車262が回転する。角穴車256は、揺動丸穴車262の回転に基づいて1方向に回転して、ぜんまいを巻き上げることができる。
図6、図14を参照すると、裏輪列は、小鉄車266、日の裏車268を含む。カレンダ修正装置は、小鉄レバー280、日修正伝え車A282、日修正伝え車B284、日修正伝え車C286、日修正車288等を含む。日の裏車268の回転中心は、「3時6時領域」に配置される。
【0042】
(3)時分表示機構の構成
図8〜図10を参照すると、第二日の裏車360がクロノグラフ地板302に対して回転可能なように配置される。第二日の裏車360は、第二日の裏歯車A360aと、第二日の裏歯車B360bと、第二日の裏かなA360cと、第二日の裏かなB360dとを含む。第二日の裏歯車A360aは筒かな124bと噛合う。第二日の裏車360の回転中心は、「9時12時領域」に配置される。分車124の回転により第二日の裏車360は回転する。第二日の裏歯車B360bの回転により第二分車362は回転する。第二分車362は、クロノグラフ受312に固定した第二分車パイプに対して回転可能なように配置される。第二分車362に取付けられた分針364により、現在の時刻の「分」を表示する。第二日の裏かなB360dの回転により筒車366は回転する。筒車366に取付けられた時針368により、現在の時刻の「時」を表示する。
【0043】
巻真108を2段目に引き出して、巻真108を回転させると、つづみ車276の回転を介して小鉄車266が回転する。小鉄車266の回転により、日の裏車268の回転を介して、筒かな124bが回転する。筒かな124bの回転により第二日の裏車360は回転する。第二日の裏車360の回転により、第二分車362および筒車366は回転する。したがって、巻真108を2段目に引き出して、巻真108を回転させることにより、針合わせを行うことができる。
【0044】
(4)カレンダ機構の構成
図8〜図10を参照すると、第二日の裏車360の回転により日回し中間車370は回転する。日回し中間車370は、日回し中間歯車370aと、日回し中間かな370bとを含む。日回し中間歯車370aは第二日の裏かなA360cと噛合う。日回し中間車370の回転により日回し車372は回転する。日送り爪374は日回し車372と一体になって回転する。日回し車372の回転中心、日回し中間車370の回転中心は、「9時12時領域」に配置される。すなわち、日送り機構は「9時12時領域」に配置される。日回し車372は、クロノグラフ機構を構成する輪列と重ならないように配置される。日回し中間車370は、クロノグラフ機構を構成する輪列と重ならないように配置される。
【0045】
31個の内歯を有する日車376が、クロノグラフ受312に対して回転可能に配置される。日送り爪374は、1日に1歯分だけ、日車376を回転させることができる。日ジャンパ378が、日車376の回転方向の位置を規正するために設けられる。日ジャンパ378の回転中心は、「12時3時領域」に配置される。日ジャンパ378は、クロノグラフ機構を構成する輪列と重ならないように配置される。日ジャンパ378は、ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の12時方向基準線KJ1に重なるように配置されるのが好ましい。
【0046】
日ジャンパ378が日車376を規正する位置は、「12時方向」に配置される。すなわち、日ジャンパ378が規正する日車376の2つの歯の間に、ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の12時方向基準線KJ1が位置するように構成されるのが好ましい。この構成により、確実に日車376の2つの歯を規正することができる、薄型のクロノグラフ機構を有する薄型のクロノグラフ時計を実現することができる。
日車押さえ380が、日車376の歯部分を回転可能なように支持するために、クロノグラフ受312に対して配置される。日車376に設けられた「1」〜「31」の数字(図示せず)により、文字板104の日窓(図示せず)内に、現在の「日付け」を表示することができる。
【0047】
(5)時クロノグラフ輪列の構成
図1〜図4、図8、図9、図11を参照すると、時クロノグラフ中間車330がクロノグラフ受312に対して回転可能なように配置される。時クロノグラフ中間車330の回転中心は、ムーブメント100の6時方向基準線KJ3の上にあるように配置されるのが好ましい。時クロノグラフ中間車330の回転中心は、ムーブメント100の「3時6時領域」にあるように配置してもよいし、ムーブメント100の「6時9時領域」にあるように配置してもよい。時クロノグラフ中間車330は、ムーブメント100の6時方向基準線KJ3に重なるように配置されるのが特に好ましい。この構成により、小型で薄型のクロノグラフ時計を実現することができる。
時クロノグラフ中間車330は筒車366の回転により回転するように配置される。時クロノグラフ中間車330は時クロノグラフ中間歯車330bと、時クロノグラフ中間かな330cとを含む。時クロノグラフ中間歯車330bは筒車366と噛合う。時クロノグラフ車332がクロノグラフ地板302およびクロノグラフ受312に対して回転可能なように配置される。時クロノグラフ車332は時クロノグラフ中間車330の回転により回転するように配置される。
【0048】
時クロノグラフ車332は時クロノグラフ歯車332bと、時クロノグラフ車軸332cと、時ハートカム332dと、時クロノグラフ車クラッチばね332eと、時クロノグラフ車クラッチばね止め座332fと、時クロノグラフ車クラッチばね受け座332gと、時クロノグラフ車クラッチリング332hと、時クロノグラフ車クラッチばね止め座ピン332jと、時クロノグラフ歯車受け座332kとを含む。時クロノグラフ車クラッチばね止め座332fと、時クロノグラフ歯車受け座332kは、時クロノグラフ車軸332cに固定される。時クロノグラフ車クラッチばね止め座ピン332jは時クロノグラフ車クラッチばね止め座332fに固定される。
【0049】
時ハートカム332dと、時クロノグラフ車ばね受け座332gは時クロノグラフ車クラッチリング332hに固定される。時ハートカム332d、時クロノグラフ車ばね受け座332g、時クロノグラフ車クラッチリング332hは、時クロノグラフ車軸332cの軸線方向に移動可能なように時クロノグラフ車軸332cに組み込まれる。時クロノグラフ車クラッチばね止め座ピン332jにより、時ハートカム332d、時クロノグラフ車ばね受け座332g、時クロノグラフ車クラッチリング332hは、時クロノグラフ車クラッチばね止め座332fおよび時クロノグラフ車軸332cに対して回転しないように構成される。時クロノグラフ車クラッチばね332eにより、時クロノグラフ車クラッチリング332hは、時クロノグラフ歯車332bにむかって押されるように構成される。時クロノグラフ歯車332bは、時クロノグラフ歯車受け座332kおよび時クロノグラフ車軸332cに対して回転可能なように構成される。
【0050】
時クロノグラフ歯車332bは時クロノグラフ中間歯車330bと噛合う。時クロノグラフ車332の回転中心は、ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の6時方向基準線KJ3の上において、中間の位置に配置される。例えば、時クロノグラフ車332の回転中心は、地板102の半径の40〜70%の範囲にある位置で、6時方向基準線KJ3の上に配置されるのが好ましい。
【0051】
スタートストップボタン306の作動により時分発停レバー442を動作させると、時クロノグラフ車クラッチばね332eのばねの力により、時クロノグラフ車クラッチリング332hの下面は時クロノグラフ歯車332bの上面と接触する。したがって、この状態で、時クロノグラフ車軸332cは時クロノグラフ歯車332bと連動して回転する。したがって、この状態で、時クロノグラフ中間車330の回転により時クロノグラフ車軸332cは回転する。すなわち、時クロノグラフ車クラッチリング332h、時クロノグラフ車クラッチばね332eは「クラッチ」を構成する。クロノグラフ計測作動時に、時クロノグラフ車軸332cに取付けられたクロノグラフ時針338により、1時間経過のような「時」の経過時間の計測結果を表示する。クロノグラフ計測停止後に、リセットボタン308の作動により復針レバー464を動作させると、復針レバー464は時ハートカム332dを回転させ、クロノグラフ時針338を帰零させることができる。
【0052】
(6)分クロノグラフ輪列の構成
図1〜図4、図8、図9、図12を参照すると、分クロノグラフ中間車A340がクロノグラフ地板302およびクロノグラフ受312に対して回転可能なように配置される。分クロノグラフ中間車A340は第二日の裏車360の回転により回転するように配置される。分クロノグラフ中間車A340のかな部分は第二日の裏歯車B360bと噛合う。分クロノグラフ中間車B341がクロノグラフ地板302およびクロノグラフ受312に対して回転可能なように配置される。分クロノグラフ中間車B341は分クロノグラフ中間車A340の回転により回転するように配置される。分クロノグラフ中間車B341のかな部分は分クロノグラフ中間車A340の歯車部分と噛合う。分クロノグラフ車342がクロノグラフ地板302およびクロノグラフ受312に対して回転可能なように配置される。分クロノグラフ車342は分クロノグラフ中間車B341の回転により回転するように配置される。
【0053】
分クロノグラフ車342は分クロノグラフ歯車342bと、分クロノグラフ車軸342cと、分ハートカム342dと、分クロノグラフ車クラッチばね342eと、分クロノグラフ車クラッチばね止め座342fと、分クロノグラフ車クラッチばね受け座342gと、分クロノグラフクラッチリング342hと、分クロノグラフ車クラッチばね止め座ピン342jと、分クロノグラフ歯車受け座342kとを含む。分クロノグラフ車クラッチばね止め座342fと、分クロノグラフ歯車受け座342kは、分クロノグラフ車軸342cに固定される。分クロノグラフ車クラッチばね止め座ピン342jは分クロノグラフ車クラッチばね止め座342fに固定される。
【0054】
ハートカム342dと、分クロノグラフ車ばね受け座342gは分クロノグラフ車クラッチリング342hに固定される。分ハートカム342d、分クロノグラフ車ばね受け座342g、分クロノグラフ車クラッチリング342hは、分クロノグラフ車軸342cの軸線方向に移動可能なように分クロノグラフ車軸342cに組み込まれる。分クロノグラフ車クラッチばね止め座ピン342jにより、分ハートカム342d、分クロノグラフ車ばね受け座342g、分クロノグラフ車クラッチリング342hは、分クロノグラフ車クラッチばね止め座342fおよび分クロノグラフ車軸342cに対して回転しないように構成される。分クロノグラフ車クラッチばね342eにより、分クロノグラフ車クラッチリング342hは、分クロノグラフ歯車342bにむかって押されるように構成される。分クロノグラフ歯車342bは、分クロノグラフ歯車受け座342kおよび分クロノグラフ車軸342cに対して回転可能なように構成される。分クロノグラフ歯車342bは分クロノグラフ中間車B341の歯車部分と噛合う。
【0055】
分クロノグラフ車342の回転中心は、ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の9時方向基準線KJ4の上において、中間の位置に配置される。例えば、分クロノグラフ車342の回転中心は、地板102の半径の40〜70%の範囲にある位置で、9時方向基準線KJ4の上に配置されるのが好ましい。ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の中心から分クロノグラフ車342の回転中心までの距離は、ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の中心から時クロノグラフ車332の回転中心までの距離と等しくなるように構成されるのが好ましい。この構成により、見やすい時クロノグラフ表示および分クロノグラフ表示を行うことができるクロノグラフ時計を実現することができる。
【0056】
スタートストップボタン306の作動により時分発停レバー442を動作させると、分クロノグラフ車クラッチばね342eのばねの力により、分クロノグラフ車クラッチリング342hの下面は分クロノグラフ歯車342bの上面と接触する。したがって、この状態で、分クロノグラフ車軸342cは分クロノグラフ歯車342bと連動して回転する。この状態で、第二日の裏車360の回転により、分クロノグラフ中間車A340、分クロノグラフ中間車B341の回転を介して分クロノグラフ車軸332cは回転する。すなわち、分クロノグラフクラッチリング342h、分クロノグラフ車クラッチばね342eは「クラッチ」を構成する。クロノグラフ計測作動時に、分クロノグラフ車軸342cに取付けられたクロノグラフ分針348により、1分間経過のような「分」の経過時間の計測結果を表示する。クロノグラフ計測停止後に、リセットボタン308の作動により復針レバー464を動作させると、復針レバー464は分ハートカム342dを回転させ、クロノグラフ分針348を帰零させることができる。
【0057】
第二日の裏車360の回転中心、分クロノグラフ中間車A340の回転中心、分クロノグラフ中間車B341の回転中心は、「9時12時領域」に配置される。分クロノグラフ中間車A340、分クロノグラフ中間車B341は、日送り機構を構成する輪列と重ならないように配置される。分クロノグラフ中間車A340、分クロノグラフ中間車B341は、日修正機構を構成する部品と重ならないように配置される。この構成により、小型で薄型のクロノグラフ時計を実現することができる。
【0058】
(7)秒表示機構および秒クロノグラフ輪列の構成
図1〜図4、図8、図9、図13を参照すると、秒クロノグラフ中間車320がクロノグラフ地板302およびクロノグラフ受312に対して回転可能なように配置される。秒クロノグラフ中間車320は、秒クロノグラフ中間車軸320bと、秒クロノグラフ中間歯車320cと、秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dと、秒クロノグラフ中間車クラッチばね320eと、秒中間歯車320fと、秒中間歯車止め座320gとを含む。
秒クロノグラフ中間歯車320cは秒クロノグラフ中間車軸320bに固定される。秒中間歯車止め座320gは、秒クロノグラフ中間車軸320bに固定される。秒中間歯車320fは、秒クロノグラフ中間車軸320bに対して回転可能に設けられる。秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dと秒クロノグラフ中間車クラッチばね320eは一体に形成される。秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dと秒クロノグラフ中間車クラッチばね320eは、秒クロノグラフ中間車軸320bの軸線方向に移動可能なように秒クロノグラフ中間車軸320bに組み込まれる。秒クロノグラフ中間車クラッチばね320eにより、秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dは秒中間歯車320fに向かって押されるように構成される。
【0059】
秒伝え車318が四番車138に固定される。秒伝え車318は日の裏押さえ278とクロノグラフ地板302との間に配置される。秒伝え車318の回転により秒中間歯車320fは回転する。秒中間歯車320fの回転により秒車352が回転する。秒車352に取付けられた秒針(小秒針)354により、現在の時刻の「秒」を表示する。すなわち、秒車352は秒表示機構を構成する。秒車352の回転中心は、ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の3時方向基準線KJ2の上において、中間の位置に配置される。例えば、秒車352の回転中心は、地板102の半径の40〜70%の範囲にある位置で、3時方向基準線KJ2の上に配置されるのが好ましい。
秒車352は、日送り機構と重ならないように配置され、かつ、日修正機構と重ならないように配置されるのが好ましい。この構成により、小型で薄型のクロノグラフ時計を実現することができる。
【0060】
ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の中心402から秒車352の回転中心までの距離は、ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の中心から分クロノグラフ車342の回転中心までの距離、および、ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の中心402から時クロノグラフ車332の回転中心までの距離と等しくなるように構成されるのが好ましい。この構成により、見やすい秒表示、時クロノグラフ表示および分クロノグラフ表示を行うことができるクロノグラフ時計を実現することができる。
【0061】
スタートストップボタン306の作動により発停レバーA444、発停レバーB446を動作させると、秒クロノグラフ中間車クラッチばね320eのばねの力により、秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dは秒中間歯車320fに押しつけられる。この状態で、秒クロノグラフ中間歯車320cおよび秒クロノグラフ中間車軸320bは、秒中間歯車320fと連動して回転する。すなわち、この状態で、秒伝え車318の回転により秒クロノグラフ中間歯車320cは回転する。秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dと、秒クロノグラフ中間車クラッチばね320eは「クラッチ」を構成する。
【0062】
秒クロノグラフ中間歯車320cの回転により秒クロノグラフ車322は回転する。秒クロノグラフ車322は秒クロノグラフ歯車322bと、秒クロノグラフ車軸322cと、秒ハートカム322dと、停止レバー板322fとを含む。秒クロノグラフ車322の回転中心402は、四番車138の回転中心と同じであり、分車124の回転中心と同じであり、第二分車362の回転中心と同じであり、筒車366の回転中心と同じである。分車124の回転中心、および、筒車366の回転中心は、ムーブメント100(クロノグラフユニット300)の中心402に配置される。
【0063】
秒クロノグラフ中間車320の回転中心は、ムーブメント100の3時方向基準線KJ2の上にあるように配置されるのが好ましい。秒クロノグラフ中間車320の回転中心は、ムーブメント100の「12時3時領域」にあるように配置してもよいし、ムーブメント100の「3時6時領域」にあるように配置してもよい。秒クロノグラフ中間車320は、ムーブメント100の3時方向基準線KJ2に重なるように配置されるのが特に好ましい。この構成により、小型で薄型のクロノグラフ時計を実現することができる。
クロノグラフ計測作動時に、秒クロノグラフ車軸322cに取付けられたクロノグラフ秒針324により、1秒経過のような「秒」の経過時間の計測結果を表示する。クロノグラフ計測停止後に、リセットボタン308の作動により復針レバー464を動作させると、復針レバー464は秒ハートカム322dを回転させ、クロノグラフ秒針324を帰零させることができる。
【0064】
(8)カレンダ修正機構の構成
図1、図6〜図9、図14を参照すると、巻真108を、その回転軸線方向に沿って第2の巻真位置(1段目)にある状態に引き出すと、小鉄レバー280は回転する。この状態で、巻真108を回転させると、つづみ車276の回転を介して小鉄車266が回転する。小鉄車266の回転により、日修正伝え車A282の回転を介して、日修正伝え車B284が回転するように構成される。日修正伝え車B284の一端には、日修正伝え車C286が、日修正伝え車B284と一緒に回転するように構成される。したがって、日修正伝え車B284の回転により、日修正伝え車C286の回転を介して、日修正車288が回転するように構成される。日修正車288の回転中心、日修正伝え車C286の回転中心は、「12時3時領域」に配置される。日修正車288は、クロノグラフ機構を構成する輪列と重ならないように配置される。すなわち、日修正機構は「12時3時領域」に配置される。日修正機構は日送り機構と重ならないように配置される。この構成により、小型で薄型のクロノグラフ時計を実現することができる。
日修正車288は、1つの方向に回転すると、日車376を回転させることができるように構成される。この構成では、巻真108を第2の巻真位置(1段目)に引き出して、巻真108を1つの方向に回転させることによって、日車376を回転させ、日修正を行うことができる。
【0065】
(9)クロノグラフ作動機構
次に、クロノグラフ作動機構の構成について説明する。
(9−1)クロノグラフ計測を作動させない状態
図1、図16、図26を参照すると、クロノグラフ計測を作動させない状態におけるクロノグラフ作動機構の構成について説明する。ムーブメント100の2時方向には、スタート・ストップボタン306が設けられる。スタート・ストップボタン306の中心軸線は、ムーブメント100の2時方向に配置されるのが好ましいが、ムーブメント100の1時方向と3時方向の間の2時方向以外の位置に配置してもよい。スタート・ストップボタン306は、ムーブメント100の「12時3時領域」にある部品に作用するように配置される。
【0066】
スタート・ストップボタン306を矢印で指示する方向に押すことにより、作動レバーA412を回転させることができるように構成される。作動レバーA412がスタート・ストップボタン306と接触する位置は、ムーブメント100の「12時3時領域」にある。作動レバーA412は、作動レバーA回転軸412kを回転中心として回転可能なように配置される。作動レバーばね414はばね部分414bを有する。作動レバーばね414のばね部分414bの先端部414cは、作動レバーA412を、反時計回り方向に回転するように、スタート・ストップボタン306に向かって押し付けている。作動レバーばね414は作動レバーばね止めねじ414cにより、クロノグラフ地板302に取り付けられる。作動レバーB416には作動レバーBピン416bが固定される。作動レバーBピン416bの一部は作動レバーA412に設けられた丸穴412hに配置され、他の一部はクロノグラフ地板302に設けられた長穴形状のガイド穴302hに案内されて配置される。
スタート・ストップボタン306を押した後、スタート・ストップボタン306から指を離すと、作動レバーばね414のばね力により、作動レバー412は反時計回り方向に回転するように構成される。外装ケースに組み込まれている戻しばねのばね力により、スタート・ストップボタン306は元の位置に戻るように構成される。
【0067】
ムーブメント100の4時方向には、リセットボタン308が設けられ、このリセットボタン308を矢印で指示する方向に押すことにより、復針伝えレバーA480を回転させることができるように構成される。リセットボタン308を押した後、リセットボタン308から指を離すと、クリックばね418のばね力により、復針伝えレバーA480は時計回り方向に回転するように構成される。外装ケースに組み込まれている戻しばねのばね力により、リセットボタン308は元の位置に戻るように構成される。リセットボタン308の中心軸線は、ムーブメント100の4時方向に配置されるのが好ましいが、ムーブメント100の3時方向と6時方向の間の4時方向以外の位置に配置してもよい。リセットボタン308は、ムーブメント100の「3時6時領域」にある部品に作用するように配置される。復針伝えレバーA480がリセットボタン308と接触する位置は、ムーブメント100の「3時6時領域」にあるように構成される。
【0068】
作動カム420は駆動歯422と、ラチェット歯424を有し、回転可能に設けられる。作動カム420の回転中心はムーブメント100の「3時6時領域」に配置される。ラチェット歯424は、歯数が16枚である。駆動歯422は歯数が8枚であり、これは、ラチェット歯424の歯数の1/2である。従って、ラチェット歯424が1ピッチ送られると、駆動歯422は1/2ピッチ送られる。作動カム420は作動カム止めねじ420cにより、回転可能なようにクロノグラフ地板302に取り付けられる。作動レバーばね414のばね部分414bの先端部414cはまた、作動レバーB416を、作動レバーBピン416bを回転中心として反時計回り方向に回転するように、作動レバーB416の先端部416cを作動カム420のラチェット歯424に向かって押し付けている。
【0069】
駆動歯422の外周に対応する一箇所について見ると、ラチェット歯424が1ピッチ送られるごとに、駆動歯422の頂部422tと谷部422uが交互に位置するように構成される。ラチェット歯424の歯数は、駆動歯422の歯数の2倍であるかぎり、ラチェット歯424の歯数は16枚でなくてもよい。ただし、ラチェット歯424の歯数は偶数である。
ばね部を有する作動カムジャンパ426が設けられる。作動カムジャンパ426の規正部426aがラチェット歯424を規正して、作動カム420の回転方向に関する位置を定める。従って、ラチェット歯424と作動カムジャンパ426により、作動カム420は360/16度ずつ回転して、その位置に確実に位置決めされる。作動レバーB416の先端部416cは、ラチェット歯424に接触するように配置される。
【0070】
図1、図17、図18、図26を参照すると、発停レバーA444は、発停レバーA回転軸444kを中心に回転可能に設けられる。発停レバーA444は、発停レバー先端部444aと、発停レバーB接触部444bと、クラッチリング接触部444cとを有する。発停レバー先端部444aは、駆動歯422の頂部422tの外周部に接触している。
発停レバーB446は、発停レバーB回転軸446kを中心に回転可能に設けられる。発停レバーB446は、発停レバーA接触部446aと、発停レバーばね接触部446bと、クラッチリング接触部446cとを有する。発停レバーばね448は、ばね部分448bを有する。発停レバーばね448のばね部分448bは、発停レバーB446が発停レバーB回転軸446kを回転中心として時計回り方向に回転するように、発停レバーB446の発停レバーばね接触部446bを押している。発停レバーB446は、発停レバーA444が発停レバーA回転軸444kを回転中心として反時計回り方向に回転するように、発停レバーA444の発停レバー先端部444aを駆動歯422の頂部422tの外周部に押し付けている。
【0071】
発停レバーA444のクラッチリング接触部444cと、発停レバーB446のクラッチリング接触部446cは、秒クロノグラフ中間車320の秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dと接触し、クラッチをオフにしている。したがって、この状態では、秒中間歯車320fが回転しても、秒クロノグラフ中間歯車320cは回転せず、クロノグラフ秒針324は回転しない。
【0072】
図1、図19、図20、図26を参照すると、時分発停レバー442は、時分発停レバー回転軸442kを中心に回転可能に設けられる。時分発停レバー442は、時分発停レバー先端部442aと、クリックばね接触部442bと、時クラッチリング接触部442cと、分クラッチリング接触部442dとを有する。時分発停レバー先端部442aは、駆動歯422の頂部422tの外周部に接触している。
クリックばね418は、時分発停レバーばね部分418bと、復針伝えレバーばね部分418cとを有する。クリックばね418の時分発停レバーばね部分418bは、時分発停レバー442が時分発停レバー回転軸442kを回転中心として反時計回り方向に回転するように、時分発停レバー442のクリックばね接触部442bを押している。時分発停レバー442は、時分発停レバー442が時分発停レバー回転軸442kを回転中心として時計回り方向に回転するように、時分発停レバー442の時分発停レバー先端部442aを駆動歯422の頂部422tの外周部に押し付けている。
【0073】
時分発停レバー442の時クラッチリング接触部442cは、時クロノグラフ車332の時クロノグラフ車クラッチリング332hと接触し、クラッチをオフにしている。したがって、この状態では、時クロノグラフ歯車332bが回転しても、時クロノグラフ車軸332cは回転せず、クロノグラフ時針338は回転しない。また、時分発停レバー442の分クラッチリング接触部442dは、分クロノグラフ車342の分クロノグラフ車クラッチリング342hと接触し、クラッチをオフにしている。したがって、この状態では、分クロノグラフ歯車342bが回転しても、分クロノグラフ車軸342cは回転せず、クロノグラフ分針348は回転しない。
【0074】
(9−2)クロノグラフ計測を作動させた状態
図2、図21を参照すると、クロノグラフ計測を作動させた状態におけるクロノグラフ作動機構の構成について説明する。スタート・ストップボタン306を矢印で指示する方向に押すと、作動レバーA412は、作動レバーA回転軸412kを回転中心として時計回り方向に回転する。作動レバーB416の作動レバーBピン416bは、クロノグラフ地板302のガイド穴302hに案内され、作動レバーB416は移動する。
スタート・ストップボタン306を押して、作動レバーB416が移動すると、作動レバーB416の先端部416cは、作動カム420のラチェット歯424を1ピッチだけ、反時計回り方向に回転させる。作動カムジャンパ426の規正部426aはラチェット歯424を規正して、作動カム420の回転方向に関する位置を定める。従って、スタート・ストップボタン306を押して、作動レバーB416が移動すると、作動カム420は360/16度ずつ回転する。
【0075】
図2、図22、図23を参照すると、作動カム420が360/16度回転すると、発停レバーA444は、発停レバーA回転軸444kを中心に回転し、発停レバー先端部444aは、駆動歯422の谷部422uに位置する。また、発停レバーA444が回転すると、発停レバーB446も、発停レバーB回転軸446kを中心に回転する。
発停レバーA444が回転すると、発停レバーA444のクラッチリング接触部444cは、秒クロノグラフ中間車320の秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dから離れ、クラッチをオンにする。発停レバーB446が回転すると、発停レバーB446のクラッチリング接触部446cは、秒クロノグラフ中間車320の秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dから離れ、クラッチをオンにする。したがって、この状態では、秒クロノグラフ中間車軸320bが回転すると、秒クロノグラフ中間歯車320cは回転し、クロノグラフ秒針324も回転する。
【0076】
図2、図24、図25を参照すると、作動カム420が360/16度回転すると、時分発停レバー442は、時分発停レバー回転軸442kを中心に回転し、時分発停レバー先端部442aは、駆動歯422の谷部422tに位置する。時分発停レバー442が回転すると、時分発停レバー442の時クラッチリング接触部442cは、時クロノグラフ車332の時クロノグラフ車クラッチリング332hから離れ、クラッチをオンにする。したがって、この状態では、時クロノグラフ歯車332bが回転すると、時クロノグラフ車軸332cは回転し、クロノグラフ時針338も回転する。また、時分発停レバー442が回転すると、時分発停レバー442の分クラッチリング接触部442dは、分クロノグラフ車342の分クロノグラフ車クラッチリング342hから離れ、クラッチをオンにする。したがって、この状態では、分クロノグラフ歯車342bが回転すると、分クロノグラフ車軸342cは回転し、クロノグラフ分針348も回転する。
【0077】
(9−3)停止レバーの構成と作動
図2、図27、図28を参照すると、停止レバー440は、停止レバーばね450と、停止レバー体452とを含む。停止レバー体452は、停止レバー回転軸440kを中心に回転可能に設けられる。停止レバーばねかけピン440fがクロノグラフ地板302に設けられる。停止レバーばね450は、位置決め部450gと、ばね部分450hとを含む。停止レバー体452は、作動カム接触部452aと、停止レバーばね接触部452bと、規正部452cとを含む。停止レバーばね450は、停止レバー体452を時計周り方向に回転させるように、ばね部分450hの先端部が停止レバーばね接触部452bを押している。
クロノグラフ計測を作動させた状態において、停止レバー体452の作動カム接触部452aは、駆動歯422の頂部422tの外周部に接触している。したがって、この状態では、停止レバー体452の規正部452cは停止レバー板322fから離れる。したがって、この状態では、秒クロノグラフ軸322cは規正されない。
【0078】
図3、図29、図30を参照すると、クロノグラフ計測を停止させた状態において、作動カム420が360/16度回転すると、停止レバー体452の作動カム接触部452aは、駆動歯422の谷部422uの中に位置している。したがって、この状態では、停止レバーばね450のばね部分450hのばね力により、停止レバー体452の規正部452cは停止レバー板322fに接触する。したがって、この状態では、秒クロノグラフ軸322cは規正され、クロノグラフ秒針324は回転できない。
【0079】
図4、図29、図30を参照すると、リセットボタン308を矢印で示す方向に押して、復針伝えレバーA480が反時計回り方向に回転したリセット状態において、復針伝えレバーA480の停止レバー接触部480aは、停止レバー体452を押す。したがって、停止レバー体452は反時計回り方向に回転し、停止レバー体452の規正部452cは停止レバー板322fから離れる。したがって、この状態では、秒クロノグラフ軸322cは規正されない。
【0080】
(9−4)復針レバーの構成と作動
図1〜図3、図33〜図35を参照すると、復針伝えレバーA480は、停止レバー接触部480aと、作動カム接触部480bと、復針伝えレバー作動ピン480cとを含む。復針伝えレバーA480は、復針伝えレバーA回転軸480kを中心に回転可能に設けられる。復針伝えレバーB482は、復針伝えレバー作動穴482aと、復針レバー作動部482cとを含む。復針伝えレバーB482は、復針伝えレバーB回転軸482kを中心に回転可能に設けられる。復針伝えレバー作動ピン480cの一部は復針伝えレバー作動穴482aの中に配置される。復針伝えレバーガイド穴480hがクロノグラフ地板302に設けられる。復針伝えレバー作動ピン480cの一部は復針伝えレバーガイド穴480hの中に配置される。
【0081】
復針レバー464は、復針レバー作動ピン464aと、復針レバー案内穴464bと、復針レバー案内部464cと、時ハートカム接触部464dと、秒ハートカム接触部464eと、分ハートカム接触部464fとを含む。復針レバーガイドピンA464hと、復針レバーガイドピンB464jとがクロノグラフ地板302に設けられる。復針レバー作動ピン464aは復針レバー作動部482cの中に配置される。復針レバーガイドピンA464hは復針レバー案内穴464bの中に配置される。復針レバーガイドピンB464jは復針レバー案内部464cの中に配置される。復針レバー464は、復針レバーガイドピンA464hおよび復針レバーガイドピンB464jに案内されて移動可能に設けられる。
【0082】
図33を参照すると、クリックばね418の復針伝えレバーばね部分418cは、復針伝えレバーA480が復針伝えレバーA回転軸480kを回転中心として時計回り方向に回転するように、復針伝えレバーA480の復針伝えレバー作動ピン480cを押している。
クロノグラフ計測を作動させている状態およびクロノグラフ計測を停止させた状態において、時ハートカム接触部464dは時ハートカム332dから離れ、秒ハートカム接触部464eは秒ハートカム322dから離れ、分ハートカム接触部464fは分ハートカム342dから離れている。
【0083】
図1を参照すると、作動カム420の回転中心は、「3時6時領域」に位置している。作動レバーA412の回転中心は、「12時3時領域」に位置している。発停レバーA444の回転中心は、「3時6時領域」に位置している。時分発停レバー442の回転中心は、「6時9時領域」に位置している。復針伝えレバーA480の回転中心は、「3時6時領域」に位置している。復針伝えレバーB482の回転中心は、「6時9時領域」に位置している。復針レバー464は、「6時9時領域」に位置している。
図4、図34、図35を参照すると、リセットボタン308を矢印で示す方向に押して、復針伝えレバーA480が反時計回り方向に回転したリセット状態において、復針伝えレバーA480の作動カム接触部480bは、作動カム420の駆動歯422の谷部422uの中に位置する。復針伝えレバーA480の復針伝えレバー作動ピン480cが移動することにより、復針伝えレバーB482は復針伝えレバーB回転軸482kを中心に時計回り方向に回転する。
【0084】
復針伝えレバーB482の復針レバー作動部482cが移動することにより、復針レバー作動ピン464aに力が加えられる。したがって、復針レバー464は、復針レバーガイドピンA464hおよび復針レバーガイドピンB464jに案内されて、時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dに向かって、直線的に移動する。そして、時ハートカム接触部464dは時ハートカム332dに接触し、秒ハートカム接触部464eは秒ハートカム322dに接触し、分ハートカム接触部464fは分ハートカム342dに接触する。したがって、リセットボタン308を作動させることにより、時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dを帰零させることができる。この状態では、クロノグラフ時針338、クロノグラフ分針348、クロノグラフ秒針324は、いずれも「ゼロ位置」を指示する(図15参照)。
【0085】
復針レバー464が時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dと接触するとき、復針レバー464の位置は、時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dだけにより定められるように構成される。すなわち、復針レバー464の位置は、3つのハートカムにより「セルフアライメント」されるように構成される。
復針レバー464の復針レバー案内穴464bと復針レバーガイドピンA464hとの間にはすきまが設けられる。復針レバー464が時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dと接触するときの前記すきまは、復針レバー464が復針レバーガイドピンA464hおよび復針レバーガイドピンB464jに案内されるときの前記すきまより大きくなるように構成される。
【0086】
復針レバー464の復針レバー案内部464cと復針レバーガイドピンB464jとの間にはすきまが設けられる。復針レバー464が時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dと接触するときの前記すきまは、復針レバー464が復針レバーガイドピンA464hおよび復針レバーガイドピンB464jに案内されるときの前記すきまより大きくなるように構成される。
この構成により、復針レバー464が時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dと接触するとき、復針レバー464の位置は、3つのハートカムにより確実に決められる。すなわち、3つのハートカムにより、復針レバー464の位置を「セルフアライメント」することができる。
【0087】
図33、図34を参照すると、時ハートカム接触部464dと、秒ハートカム接触部464eは平行になるように構成されるのがよい。時ハートカム接触部464dと、秒ハートカム接触部464eのなす角度は、10度以下になるように構成されるのが好ましい。
時ハートカム接触部464dと、分ハートカム接触部464fのなす角度DTFは、80度〜100度であるのが好ましく、直角(90度)になるように構成されるの一層好ましい。この構成により、復針レバー464が時ハートカム332d、分ハートカム342dを同時に確実に帰零(復針)させることができる。
【0088】
復針レバー464は、復針レバーガイドピンA464hおよび復針レバーガイドピンB464jに案内されて、時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dに向かって移動方向が時ハートカム接触部464dに対してなす角度DLTは、30度〜60度であるのが好ましい。復針レバー464の作動ストロークが一番少なくなるのは、DLTが45度のときである。したがって、角度DLTは45度であるのが特に好ましい。この構成により、復針レバー464が時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dを、確実に帰零させることができる。角度DLTは、45度であるのが一層好ましい。この構成により、復針レバー464が時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dを、一層確実に帰零(復針)させることができる。
【0089】
リセットボタン308を矢印で示す方向に押して、復針レバー464が時ハートカム332d、秒ハートカム322d、分ハートカム342dと接触するとき、復針レバー作動ピン464aに加えられる力の方向が、復針レバー464の秒ハートカム接触部464eに対してなす角度DLCは、57度〜84度であるのが好ましく、63度〜82度であるのが一層好ましい。復針レバー464の作動を詳細に解析すると、復針レバー464が時ハートカム332dに及ぼす力と、復針レバー464が秒ハートカム322dに及ぼす力と、復針レバー464が分ハートカム342dに及ぼす力とが同じ値になるのは、角度DLCが63.4度のときである。指針の重量比、慣性モーメント比等を考慮すると、復針レバー464が時ハートカム332dに及ぼす力、及び、復針レバー464が分ハートカム342dに及ぼす力と、復針レバー464が秒ハートカム322dに及ぼす力との比が1:5になるのは、角度DLCが81.85度のときである。したがって、角度DLCは、63度〜82度であるのが特に好ましい。
クリックばね418が復針伝えレバーB482を介して復針レバー464に設けられた復針レバー作動ピン464aに与える力をFとする(図34を参照)。復針レバー464が秒ハートカム322dに及ぼす力が0.3Fを切るのは、角度DLCが57.2度のときである。また、復針レバー464が時ハートカム332dに及ぼす力、及び、復針レバー464が分ハートカム342dに及ぼす力が0.1Fを切るのは、角度DLCが84.2度のときである。したがって、角度DLCは、57度〜84度であるのが好ましい。
この構成により、復針レバー464と時ハートカム332dが接触する力、復針レバー464と秒ハートカム322dと接触する力、復針レバー464と分ハートカム342dが接触する力を、均一になるように構成することができる。
【0090】
(10)クロノグラフ時計の作動の説明
図15を参照すると、クロノグラフ機構を作動させていない状態においては、時針368は、現在の時刻のうちの「時」を示し、分針364は、現在の時刻のうちの「分」を示し、秒針354(小秒針)は、現在の時刻のうちの「秒」を示している。図15に示すクロノグラフ時計は、「10時8分12秒」から「10時8分13秒」の中間の時刻を表示している。この状態で、クロノグラフ時針338は、「12」を指示した位置で停止し、クロノグラフ分針348は、「30」を指示した位置で停止し、クロノグラフ秒針324は、時計の12時方向、即ち、「60」を指示した位置で停止している。
【0091】
クロノグラフ秒針324は、1分間に1回転するように構成される。クロノグラフ秒針324に対応するクロノグラフ秒目盛は、時計の外周に沿って、即ち、クロノグラフ秒針324の先端の回転軌跡に沿って、「5」、「10」、「15」・・・「50」、「55」及び「60」が設けられている。
【0092】
一例として、本発明のクロノグラフ時計の実施の形態は、いわゆる「8振動」の時計となるように構成されている。「8振動」とは、てんぷが1時間に28800振りするような構成をいう。ここで、「振り」とは、てんぷが1つの方向に回転する状態を示し、てんぷは「2振り」でもとの位置に戻る。すなわち、「8振動」の時計では、てんぷは1秒間に8振りし、1秒間で4往復するように振動する。クロノグラフ時計を、いわゆる「10振動」の時計となるように構成してもよい。「10振動」とは、てんぷが1時間に36000振りするような構成をいう。「10振動」の時計では、てんぷは1秒間に10振りし、1秒間で5往復するように振動する。このように構成することにより、「1/10秒」単位でクロノグラフ計測をすることができるクロノグラフ時計を実現することができる。
この構成では、クロノグラフ秒目盛を、「1/10秒」ごとに設けるか、或いは、クロノグラフ秒目盛を、「1/5秒」ごとに設けるのがよい。このように構成することにより、高い精度のクロノグラフ時計を実現することができる。クロノグラフ時計を、いわゆる「5.5振動」又は「6振動」の時計となるように構成してもよい。これらの構成では、クロノグラフ秒目盛を、振動の数に合わせて設定し、輪列の歯数も振動の数に合わせて設定する。
【0093】
クロノグラフ分針348は、30分間に1回転するように構成される。クロノグラフ分針348に対応するクロノグラフ分目盛は、クロノグラフ分針348の先端の回転軌跡に沿って、「5」、「10」、「15」、「20」、「25」及び「30」が設けられる。クロノグラフ分針348は、60分間に1回転するように構成してもよい。
クロノグラフ時針338は、12時間に1回転するように構成される。クロノグラフ時針338に対応するクロノグラフ時目盛は、クロノグラフ時針338の先端の回転軌跡に沿って、「1」、「2」、「3」・・・「11」及び「12」が設けられている。クロノグラフ時針338は、24時間に1回転するように構成してもよい。
【0094】
日車376の日文字が現在の日付を表示している。図15に示すクロノグラフ時計は、「5日」を表示している。図15において、日窓の位置はムーブメントの「4時方向」と「5時方向」の中間にある構造を示しているが、日窓の位置はムーブメントの「12時方向」に配置することもできるし、「1時方向」、「8時方向」などの他の位置に配置することもできる。
本発明のクロノグラフ時計では、時針368の回転中心、分針364の回転中心、及びクロノグラフ秒針324の回転中心を時計のほぼ中心に配置し、秒針354(小秒針)の回転中心を時計の3時側に配置し、クロノグラフ分針348の回転中心を時計の9時側に配置し、クロノグラフ時針338の回転中心を時計の6時側に配置してある。従って、本発明のクロノグラフ時計では、それぞれの指針の表示が非常にわかりやすい。
【0095】
図15、図26を参照すると、クロノグラフ時計の2時方向にあるスタート・ストップボタン306を押して、クロノグラフの計測を開始させることができる。すなわち、スタート・ストップボタン306を押すと、作動レバーA412、作動レバーB416が作動して、作動カム420のラチェット歯424を1歯送り、作動カム420を回転させる。作動カム420が回転すると、発停レバーA444、発停レバーB446が秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dから離れ、時分発停レバー442が時クロノグラフ中間車クラッチリング332hおよび分クロノグラフ中間車クラッチリング342hから離れ、クラッチをオンにする。その結果、秒クロノグラフ車軸322cは回転し、分クロノグラフ車軸342cは回転し、時クロノグラフ車軸332cは回転する。その結果、クロノグラフ秒針324は、クロノグラフ計測結果の「秒」を表示し、クロノグラフ分針348は、クロノグラフ計測結果の「分」を表示し、クロノグラフ時針338は、クロノグラフ計測結果の「時」を表示する。
【0096】
次に、スタート・ストップボタン306を、もう1回押すと、クロノグラフ時計の計測を停止させることができる。すなわち、スタート・ストップボタン306をもう1回押すと、作動レバーA412、作動レバーB416が作動して、作動カム420のラチェット歯424を1歯送り、作動カム420を回転させる。作動カム420が回転すると、発停レバーA444、発停レバー446が秒クロノグラフ中間車クラッチリング320dに接触し、時分発停レバー442が時クロノグラフ中間車クラッチリング332hおよび分クロノグラフ中間車クラッチリング342hに接触し、クラッチをオフにする。また、作動カム420が停止レバー440を作動させ、停止レバー440は秒クロノグラフ車322の停止レバー板322を規正する。その結果、秒クロノグラフ車軸322cの回転は止まり、分クロノグラフ車軸342cの回転は止まり、時クロノグラフ車軸332cの回転は止まる。その結果、クロノグラフ秒針324は、クロノグラフ計測結果の「秒」を表示して停止し、クロノグラフ分針348は、クロノグラフ計測結果の「分」を表示して停止し、クロノグラフ時針338は、クロノグラフ計測結果の「時」を表示して停止する。
この状態で、スタート・ストップボタン306を、更に1回押すと、クロノグラフ計測が停止した状態から、さらにクロノグラフ計測を再開させることができる。
【0097】
図15、図35を参照すると、クロノグラフ計測が停止した状態において、リセットボタン308を押すと、クロノグラフ秒針324、クロノグラフ分針348、クロノグラフ時針338は、クロノグラフ機構の作動開始前の「零位置」に戻って停止する。すなわち、リセットボタン308を押すと、復針伝えレバーA480、復針伝えレバーB482、復針レバー464が作動する。さらに、復針伝えレバーA480が停止レバー440を回転させ、停止レバー体452の規正部452cが停止レバー板322fから離れ、秒クロノグラフ車322をフリーの状態にする。そして、復針レバー464は秒ハートカム322dを回転させ、分ハートカム342dを回転させ、時ハートカム332dを回転させて、クロノグラフ秒針324、クロノグラフ分針348、クロノグラフ時針338を「零位置」に帰零させる。
【0098】
クロノグラフ計測中においても、クロノグラフ計測が停止した状態においても、時針368は現在の時刻のうちの「時」を示し、分針364は現在の時刻のうちの「分」を示し、秒針354は現在の時刻のうちの「秒」を示している。
【0099】
図5、図6、図15を参照すると、りゅうず390を引き出すことにより、巻真108を引き出すことができる。巻真108を1段目に引き出して、りゅうず390を回転させることにより、巻真108を回転させて日修正を行うことができる。巻真108を2段目に引き出して、りゅうず390を回転させることにより、巻真108を回転させて時刻修正を行うことができる。
【0100】
【発明の効果】
本発明のクロノグラフ時計は、クロノグラフ機構とカレンダ機構が重ならない構造であり、本発明により、薄型のクロノグラフ時計を実現することができる。
本発明のクロノグラフ時計は、表輪列にクラッチ機構を設けていないので、クロノグラフ輪列の構造が簡単であり、部品点数が少ない。
本発明のクロノグラフ時計では、クロノグラフ機構を構成するレバーの構造が簡単であり、部品点数が少ない。
本発明のクロノグラフ時計では、クロノグラフ機構の製造および組立が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クロノグラフ機構とカレンダ機構を文字板側から見た状態で示す平面図である。
【図2】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、スタート状態におけるクロノグラフ機構を文字板側から見た状態で示す部分平面図である。
【図3】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、ストップ状態におけるクロノグラフ機構を文字板側から見た状態で示す部分平面図である。
【図4】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、リセット時におけるクロノグラフ機構を文字板側から見た状態で示す部分平面図である。
【図5】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、ベースユニットを文字板と反対側から見た状態で示す平面図である。
【図6】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、ベースユニットを文字板側から見た状態で示す平面図である。
【図7】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クロノグラフユニットを文字板と反対側から見た状態で示す平面図である。
【図8】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クロノグラフユニットを文字板側から見た状態で示す平面図である。
【図9】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、輪列の伝達経路を示す概略ブロック図である。
【図10】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、日送り輪列の伝達経路を示す部分断面図である。
【図11】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、時クロノグラフ輪列の伝達経路を示す部分断面図である。
【図12】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、分クロノグラフ輪列の伝達経路を示す部分断面図である。
【図13】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、秒クロノグラフ輪列の伝達経路を示す部分断面図である。
【図14】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、カレンダ修正輪列の伝達経路を示す部分断面図である。
【図15】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クロノグラフ機構を停止させている状態における、クロノグラフ時計のコンプリートの外観を示す概略平面図である。
【図16】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クロノグラフ機構を駆動させない状態における作動レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図17】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クラッチをオフにした状態における発停レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図18】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クラッチをオフにした状態における発停レバー、作動カムを示す部分断面図である。
【図19】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クラッチをオフにした状態における時分発停レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図20】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クラッチをオフにした状態における時分発停レバー、作動カムを示す部分断面図である。
【図21】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クロノグラフ機構を駆動させた状態における作動レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図22】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クラッチをオンにした状態における発停レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図23】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クラッチをオンにした状態における発停レバー、作動カムを示す部分断面図である。
【図24】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クラッチをオンにした状態における時分発停レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図25】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、クラッチをオンにした状態における時分発停レバー、作動カムを示す部分断面図である。
【図26】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、発停機構の構成を示す機能ブロック図である。
【図27】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、規正をオフにした状態で、ラン状態における停止レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図28】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、規正をオフにした状態で、ラン状態における停止レバー、作動カムを示す部分断面図である。
【図29】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、規正をオンにした状態で、ストップ状態における停止レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図30】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、規正をオンにした状態で、ストップ状態における停止レバー、作動カムを示す部分断面図である。
【図31】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、リセット状態における停止レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図32】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、リセット状態における停止レバー、作動カムを示す部分断面図である。
【図33】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、ストップ状態における復針レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図34】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、リセット状態における復針レバー、作動カムを示す部分平面図である。
【図35】 本発明のクロノグラフ時計の実施の形態において、リセット機構の構成を示す機能ブロック図である。
【図36】 従来のクロノグラフ時計において、クロノグラフ機構とカレンダ機構を文字板側から見た状態で示す平面図である。
【図37】 従来のクロノグラフ時計において、輪列の伝達経路を示す概略ブロック図である。
【図38】 従来のクロノグラフ時計において、秒クロノグラフ輪列の伝達経路を示す部分断面図である。
【図39】 従来のクロノグラフ時計において、時クロノグラフ輪列の伝達経路を示す部分断面図である。
【図40】 従来のクロノグラフ時計において、分クロノグラフ輪列の伝達経路を示す部分断面図である。
【図41】 従来のクロノグラフ時計において、カレンダ送り輪列の伝達経路を示す部分断面図である。
【符号の説明】
100 ムーブメント
101 ベースユニット
102 地板
104 文字板
108 巻真
130 香箱車
288 日修正車
300 クロノグラフユニット
302 クロノグラフ地板
306 スタート・ストップボタン
308 リセットボタン
322 秒クロノグラフ車
332 時クロノグラフ車
342 分クロノグラフ車
352 秒車
372 日回し車
378 日ジャンパ
412 作動レバーA
414 作動レバーB
420 作動カム
440 停止レバー
442 時分発停レバー
444 発停レバーA
446 発停レバーB
464 復針レバー
480 復針伝えレバーA
482 復針伝えレバーB

Claims (4)

  1. 香箱車内に設けられたぜんまいを動力源とし、日付けの表示を行うカレンダ機構を備えたクロノグラフ時計において、
    ムーブメント(100)の基板を構成する地板(102)と、香箱車(130)の回転に基づいて回転する表輪列と、表輪列の回転を制御するための脱進・調速装置とを含み、かつ、自動巻き装置又は手巻き装置の少なくとも1つを有するベースユニット(101)と、
    秒表示機構と、秒クロノグラフ輪列と、分クロノグラフ輪列と、時クロノグラフ輪列と、カレンダ機構とを含むクロノグラフユニット(300)とを備え、
    クロノグラフユニット(300)は、ベースユニット(101)よりも文字板がある方の側に配置され、
    前記カレンダ機構は日車および日送り機構を含み、前記日送り機構は、秒表示機構、秒クロノグラフ輪列、分クロノグラフ輪列、時クロノグラフ輪列のいずれとも重ならないように配置される、
    ことを特徴とするクロノグラフ時計。
  2. 日車の修正を行うための日修正機構を備え、日修正機構は日修正車(288)を含み、前記日修正車(288)は、秒表示機構、秒クロノグラフ輪列、分クロノグラフ輪列、時クロノグラフ輪列、日送り機構のいずれとも重ならないように配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクロノグラフ時計。
  3. 前記秒表示機構は、秒車(352)を含み、秒車(352)の回転中心は、ムーブメント(100)の3時方向基準線(KJ2)の上において、中間の位置に配置され、
    前記秒クロノグラフ輪列は、秒クロノグラフ車(322)を含み、秒クロノグラフ車(322)の回転中心は、ムーブメント(100)の中心に配置され、
    前記分クロノグラフ輪列は、分クロノグラフ車(342)を含み、分クロノグラフ車(342)の回転中心は、ムーブメント(100)の9時方向基準線(KJ4)の上において、中間の位置に配置され、
    前記時クロノグラフ輪列は、時クロノグラフ車(332)を含み、時クロノグラフ車(332)の回転中心は、ムーブメント(100)の6時方向基準線(KJ3)の上において、中間の位置に配置され、
    前記日送り機構は、日回し車(372)を含み、日回し車(372)の回転中心は、「9時12時領域」に配置され、
    前記カレンダ機構は、日車の位置を規正するための日ジャンパ(378)を含み、日ジャンパ(378)は、ムーブメント(100)の12時方向基準線(KJ1)に重なるように配置される、
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のクロノグラフ時計。
  4. ムーブメント(100)の「12時3時領域」にある部品に作用するように配置され、かつ、秒クロノグラフ輪列と、分クロノグラフ輪列と、時クロノグラフ輪列の発停動作を制御するためのスタート・ストップボタン(306)と、
    ムーブメント(100)の「3時6時領域」にある部品に作用するように配置され、かつ、秒クロノグラフ輪列と、分クロノグラフ輪列と、時クロノグラフ輪列の帰零動作を制御するためのリセットボタン(308)と、
    前記スタート・ストップボタンの作動により作動し、秒クロノグラフ輪列と、分クロノグラフ輪列と、時クロノグラフ輪列の回転および停止の動作を制御するための発停作動用レバー(412、416、440、442)と、
    前記リセットボタンの作動により作動し、秒クロノグラフ輪列と、分クロノグラフ輪列と、時クロノグラフ輪列の帰零の動作を制御するための復針作動用レバー(480、482、464)と、
    前記発停作動用レバー(412、416、440、442)の作動を制御するための作動カム(420)とを備え、
    前記作動カム(420)の回転中心はムーブメント(100)の「3時6時領域」に配置される、
    ことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクロノグラフ時計。
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