JP4295590B2 - レーザエッチング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池製造等に用いられるレーザエッチング装置に関する。
図10から図12に基づき、従来のレーザエッチング装置に関し説明する。図10(a)は従来のレーザエッチング装置の要部である基板支持装置の立面断面図、(b)は(a)中H−H矢視平面図、(c)は支持ピンのピン先端部の説明図である。図11(a)〜(h)はレーザエッチング装置における太陽電池製造工程の説明図であり、図12は従来の問題点の説明図である。
レーザエッチング装置は、例えば太陽電池の製造時には、ガラス基板1を基板支持装置10の所定位置に水平に載置し、周辺部の要部を基板押え板11で押さえて固定し、ガラス基板1上に所定の電極膜等を形成した後、上方から数十ミクロン径のレーザビームを照射し、レーザエッチングにより内部接続回路のパターニングを行う。
しかしながら近年、太陽電池は大型化しており、ガラス基板1も一辺1m以上のサイズとなっているため、基板支持装置10においてもガラス基板1の周辺部のみを支持したのではガラス基板1に撓みが生じるため、ガラス基板1の中央側に1点ないし複数点(例えば、図示のように5点)に支持ピン12を配置し、ガラス基板1の下面を支持し撓みの発生を防止し、ガラス基板1の水平を維持しレーザエッチングの正確を図っている。
支持ピン12のピン先端部材12aは、図10(c)に概要を示すように、先端が部分球面をなす凸面を有する円筒状で、下部には取付部を設け支持ピン12の本体12bに取り付けられる。ピン先端部材12aは、レーザ照射を受けるので、通常、耐熱樹脂(例えば商標名PEEK:Poly ether ether Ketone)製、または金属製を用いる。
レーザエッチング装置での太陽電池製造工程を図11により概略説明すると、同図(a)に示すガラス基板1に、(b)に示すように透明電極(Transparent Conductive Oxide。以下、「TCO」という)2の膜を形成し、(c)に示すように上方からレーザ照射LtによりTCOエッチングを行い、複数に区分されたTCO2を形成する。しかる後、(d)に示すようにアモルファスシリコン(以下、「a−Si」という)3の層を形成し、(e)に示すようにレーザ照射Lsによりa−Siエッチングを行い、各TCO毎に区分されたa−Si層3を形成する。
しかる後、(f)に示すように表面電極(以下、「Ag」という)4の膜を形成し、(g)に示すようにレーザ照射LaによりAgエッチングを行い、各TCO毎に区分されたAg4を形成するが、この段階のレーザ照射Laは、ガラス基板1側から行わなければならず、ガラス基板1を上下反転し太陽電池膜面1aを下方に向けて支持し、上方からレーザ照射Laを行うこととなる。このため、支持ピン12は下方から太陽電池膜面1a、すなわちAg4等に直接接してガラス基板1を支持する。
以上の工程で、多数の区分されたTCO2、a−Si層3、Ag4がそれぞれ一つの単位となる太陽電池の素子として形成され、且つそれらが直列に接続された太陽電池が形成されるが、さらに(h)に示すようにガラス基板1の周囲においてレーザ照射Liにより絶縁エッチングを行う。
しかしながら、上述のように、Agエッチングはガラス基板1側から行わなければならないので、ガラス基板1を上下反転し太陽電池膜面1aを下方に向けて支持し、上方からレーザ照射Laを行う。そのため、支持ピン12のピン先端部12aが太陽電池膜面1aに直接接触して支持を行うので、図12に示すように、Ag4面やエッチング溝5に対して、支持力(面圧)Fを及ぼし、膜面を損傷する場合がある。
また、ガラス基板1を反転して基板支持装置10上に載置したとき、位置決めのためガラス基板1を定位置まで横にずらす操作が多少なりとも生じ、太陽電池膜面1a、すなわちAg4面やエッチング溝5に対その横ズレの摺動Sを及ぼすこととなり、摩擦により膜面を損傷し、支持ピン2に発生する振動によっても膜面を損傷する場合がある。(なお、図12における支持ピン12の図示は、支持力F、摺動Sの方向を示すもので、支持ピン2の位置、大きさの関係を示すものではない。)
その結果、Ag4のエッチング溝5側が潰れてTCO2との接触部6が生じ、短絡となり、太陽電池の基板効率が低下する、という問題があった。
太陽電池のレーザパターニング工程はその正確さとともにレーザ加工重複部の低抵抗化や、レーザ加工による下地層や表面層のダメージの防止等が求められるが、それらの問題については、例えば特開2000−208794公報(特許文献1)等にその対策が示されているが、支持ピン12と太陽電池膜面1aとの接触による膜面の損傷と短絡の問題についての対策は未だ有効なものは見られない。
特開2000−208794公報(第2頁、図1等)
本発明は、上記のような従来の太陽電池製造等に用いられるレーザエッチング装置の問題を解決し、基板上に形成された膜面側を支持ピンで支持しても、膜面に損傷を生じることが防止され、膜面の素子の損傷により短絡を発生し基板効率を低下させることも防止できるレーザエッチング装置を提供することを課題とする。
本発明のの手段として、基板を略水平に載置して同基板の周辺を押えて固定するとともに同基板の、同基板上に形成された膜面側である下面を支持する支持ピンを備える基板支持装置を有し、上方からレーザを照射して前記基板上の膜面にレーザエッチングを行うレーザエッチング装置において、前記支持ピンの上端部は水平面をなし、同上端部の中央に凹部を設けその周囲を同上端部が囲む空気室とし、同空気室と空気供給装置とを連通する空気供給通路を備えるとともに、同上端部は断面が鋭角状に形成され同鋭角状の先端が前記水平面において線状の環を形成してなることを特徴とするレーザエッチング装置を提供する。
本発明のの手段として、基板を略水平に載置して同基板の周辺を押えて固定するとともに同基板の、同基板上に形成された膜面側である下面を支持する支持ピンを備える基板支持装置を有し、上方からレーザを照射して前記基板上の膜面にレーザエッチングを行うレーザエッチング装置において、前記支持ピンは、上側に平面をなす上端面と下側に凸球面とを有する半球体と、同半球体の凸球面を回転自在に上端に装填して支持するピン本体とを備え、前記半球体の上端面の中央に凹部を設けその周囲を同上端面が囲む空気室とし、同空気室と空気供給装置とを連通する空気供給通路を備えてなることを特徴とするレーザエッチング装置を提供する。
本発明のの手段として、第の手段のレーザエッチング装置において、前記上端面に、さらに前記空気室を囲む環状溝を設けてなることを特徴とするレーザエッチング装置を提供する。
第1の手段の発明によれば、レーザエッチング装置を、基板を略水平に載置して同基板の周辺を押えて固定するとともに同基板の、同基板上に形成された膜面側である下面を支持する支持ピンを備える基板支持装置を有し、上方からレーザを照射して前記基板上の膜面にレーザエッチングを行うレーザエッチング装置において、前記支持ピンの上端部は水平面をなし、同上端部の中央に凹部を設けその周囲を同上端部が囲む空気室とし、同空気室と空気供給装置とを連通する空気供給通路を備えるとともに、同上端部は断面が鋭角状に形成され同鋭角状の先端が前記水平面において線状の環を形成してなるように構成したので、基板の膜面を支持しても、空気室は上部が膜面で塞がれ、空気供給通路から送り込まれて空気室に溜まり周囲の断面鋭角状の上端部から流れ出す空気により空気支持されるが、膜面との空気の流れ出す隙間は線状の環をなすため空気支持がより安定し、安定した支持位置が得られ、膜面と支持ピンとが接触せず、その間の摩擦が防止されて膜面の損傷が防止され、太陽電池膜面の場合は膜面の損傷による短絡が生じることが防止され基板効率の高い太陽電池を製造することが可能となる等、種々の製品用の基板上にレーザエッチング工程を行う場合において同様に膜面を損傷せず、品質の高い膜面を備えた基板を製造することが可能となる。
第2の手段の発明によれば、レーザエッチング装置を、基板を略水平に載置して同基板の周辺を押えて固定するとともに同基板の、同基板上に形成された膜面側である下面を支持する支持ピンを備える基板支持装置を有し、上方からレーザを照射して前記基板上の膜面にレーザエッチングを行うレーザエッチング装置において、前記支持ピンは、上側に平面をなす上端面と下側に凸球面とを有する半球体と、同半球体の凸球面を回転自在に上端に装填して支持するピン本体とを備え、前記半球体の上端面の中央に凹部を設けその周囲を同上端面が囲む空気室とし、同空気室と空気供給装置とを連通する空気供給通路を備えてなるように構成したので、基板の膜面を支持しても、空気室は上部が膜面で塞がれ、空気供給通路から送り込まれて空気室に溜まり周囲の上端面から流れ出す空気により空気支持される。しかも、半球体は、ピン本体に回動自在に支承されているため、ピン本体または膜面に傾きがあっても追従し、空気支持が安定化するとともに、安定した支持位置が得られる。また、半球体の追従傾動により、膜面の傾斜、支持ピン側の振動等に対しても、膜面と支持ピンとの接触を確実に回避でき、その間の摩擦が防止されて膜面の損傷が防止され、太陽電池膜面の場合は膜面の損傷による短絡が生じることが防止され基板効率の高い太陽電池を製造することが可能となる等、種々の製品用の基板上にレーザエッチング工程を行う場合において同様に膜面を損傷せず、品質の高い膜面を備えた基板を製造することが可能となる。
第3の手段の発明によれば、第2の手段のレーザエッチング装置において、前記上端面に、さらに前記空気室を囲む環状溝を設けてなるように構成したので、第2の手段の発明の効果に加え、環状溝によって空気室が外部に向けて多段に形成された効果が生じ、空気支持がより安定化する。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、図1により参考例1、図2により参考例2、図3により参考例3、図4、図5により参考例4、図6により実施例、図7、図8により実施例、図9により参考に係る本発明のレーザエッチング装置を説明する。
[参考例1]
図1は、本発明の参考例1に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピン112の縦断面図である。本参考例において、レーザエッチング装置、その基板支持装置10の構造は、「支持ピン」以外は図10、図11に基いて前述した従来のものと同様であり、図示を省略し、また同じ部分は同じ名称、符号を用いて説明を省略し異なる点を主に説明するとともに、図10、図11も参照するものとする。なお、このことは後述の他の実施例、参考例においても同様であり、以下繰り返し注記することを省略する。
図1に示すように、本参考例の支持ピン112は、ピン先端部材となる球体112aがピン本体112bの上端に回転自在に装填され支持されている。
そのため、基板の膜面、例えば太陽電池膜面1aを直接接触して支持しても、ガラス基板1と支持ピン112との間の摩擦力が低減し、支持ピン112の振動が防止され、太陽電池膜面1aを損傷して短絡が生じることが防止される。
[参考例
図2(a)は、本発明の参考例に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピン212の縦断面図であり、(b)は(a)中A−A矢視平面図である。
図2に示すように、本参考例の支持ピン212は、ピン本体212bの上端が上に凸の半球状に形成されるとともに、頂部212aに空気吹出し孔20が開口し、空気吹出し孔20はピン本体212b内の空気供給通路21と連通し、空気供給通路21は図示しない空気供給装置に連通している。
そのため、基板の膜面、例えば太陽電池膜面1aを支持しても、空気吹出し孔20から吹き出す空気aにより、太陽電池膜面1aと支持ピン212とが接触せず、その間の摩擦が防止され、太陽電池膜面1aを損傷して短絡が生じることが防止される。
[参考例3]
図3(a)は、本発明の参考例3に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピン312の縦断面図であり、(b)は(a)中B−B矢視平面図である。
図3に示すように、本参考例の支持ピン312は、ピン本体312bの水平面をなす上端面312aにおいて複数の空気吹出し孔30が同一円周上に、好ましくは等間隔に、開口し、各空気吹出し孔30はピン本体312b内の空気供給通路31と連通し、空気供給通路31は図示しない空気供給装置に連通している。
そのため、基板の膜面、例えば太陽電池膜面1aを支持しても、同一円周上で上端面312aに開口する複数の空気吹出し孔30から吹き出す空気aにより、安定した支持位置が得られ、太陽電池膜面1aと支持ピン312とが接触せず、その間の摩擦が防止され、太陽電池膜面1aを損傷して短絡が生じることが防止される。
[参考例4]
図4(a)は、本発明の参考例4に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピン412の縦断面図であり、(b)は(a)中C−C矢視平面図である。
図4に示すように、本参考例の支持ピン412は、ピン本体412bの水平面をなす上端面412aの中央に凹部を設けその周囲を上端面412aが囲む空気室40とし、空気室40はピン本体412b内の空気供給通路41と連通し、空気供給通路41は図示しない空気供給装置に連通している。
そのため、基板の膜面、例えば太陽電池膜面1aを支持しても、空気室40は上部が太陽電池膜面1aで塞がれ、空気供給通路41から送り込まれて空気室40に溜まり周囲の上端面412aから流れ出す空気aにより空気支持されるので、安定した支持位置が得られ、太陽電池膜面1aと支持ピン312とが接触せず、その間の摩擦が防止され、太陽電池膜面1aを損傷して短絡が生じることが防止される。
図5は、参考例4の変形例を示すもので、(a)は、支持ピン412の変形例の縦断面図であり、(b)は(a)中D−D矢視平面図である。図5に示すように、本変形例は、ピン本体412bの平面をなす上端面412aに、さらに空気室40を囲むように上端が水平面をなしゴム等の軟質材からなる緩衝材42を配置したものである。そのため、一時空気支持が破れて太陽電池膜面1aが支持ピン412上端の緩衝材42に接触しても、接触の衝撃と面圧を低減でき、太陽電池膜面1aを損傷して短絡が生じることが防止される。
図6(a)は、本発明の実施例に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピン512の縦断面図であり、(b)は(a)中E−E矢視平面図である。
図6(a)、(b)に示すように、本実施例の支持ピン512は、ピン本体512bの水平面をなす上端部512aの中央に凹部を設けその周囲を上端部512aが囲む空気室40とし、空気室50はピン本体512b内の空気供給通路51と連通し、空気供給通路51は図示しない空気供給装置に連通しているが、上端部512aは断面が鋭角状に形成され、先端が一水平面において線状の環を形成している。
そのため、基板の膜面、例えば太陽電池膜面1aを支持しても、空気室50は上部が太陽電池膜面1aで塞がれ、空気供給通路41から送り込まれて空気室50に溜まり周囲の断面鋭角状の上端部512aから流れ出す空気aにより空気支持されるが、太陽電池膜面1aとの空気aの流れ出す隙間は線状の環をなすので空気支持がより安定し、安定した支持位置が得られ、太陽電池膜面1aと支持ピン312とが接触せず、その間の摩擦が防止され、太陽電池膜面1aを損傷して短絡が生じることが防止される。
図6(c)は、本実施例の変形例の支持ピン512の縦断面図であり、(d)は(c)中F−F矢視平面図、(e)は、本実施例の別の変形例の支持ピン512の縦断面図であり、(f)は(e)中G−G矢視平面図である。同図(a)、(b)に示すものは上端部512aがピン本体512の外周延長上に位置し、(e)、(f)に示すものは上端部512aが空気室50の底部外周の垂直延長上に位置し、(c)、(d)に示すものはその中間に位置するものであり、作用効果は同様である。
図7は、本発明の実施例に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピン612の縦断面図である。
図7に示すように、本実施例の支持ピン612は、ピン先端部材となる半球体612aの下側の凸球面63aが、ピン本体612bの上端の凹球面63bに回転自在に装填され支持されている。半球体612aの上側は一平面をなす上端面62が形成され、その中央に凹部を設けその周囲を上端面62が囲む空気室60とし、空気室60は半球体612a内の空気供給通路61aと連通し、空気供給通路61aはピン本体612b内の空気供給通路61bと連通し、また、空気供給通路61bは図示しない空気供給装置に連通している。
そのため、基板の膜面、例えば太陽電池膜面1aを支持しても、空気室60は上部が太陽電池膜面1aで塞がれ、空気供給通路61b、61aから送り込まれて空気室60に溜まり周囲の上端面62から流れ出す空気aにより空気支持される。しかも、半球体612aは、ピン本体612bに回動自在に支承されているので、ピン本体612aまたは太陽電池膜面1aに傾きがあっても追従し、空気支持が安定化するとともに、安定した支持位置が得られる。また、半球体612aの追従傾動により太陽電池膜面1aの傾斜、支持ピン側の振動等に対しても、太陽電池膜面1aと支持ピン612との接触が確実に回避でき、その間の摩擦が防止され、太陽電池膜面1aを損傷して短絡が生じることが防止される。
図8は、実施例の変形例を示すもので、支持ピン612の変形例の縦断面図である。図8に示すように、本変形例は、ピン本体612bの平面をなす上端面62に、さらに空気室60を囲むように単数の、あるいは好ましくは複数環の環状溝64を配置したものである。そのため、環状溝64によって空気室60が外部に向けて多段に形成された効果が生じ、空気支持がより安定化する。
なお、本実施例において、「半球体」とは必ずしも完全な半球を意味するのではなく、上記のような凸球面63aと上端面62を有するものであればよく、本明細書、及び特許請求の範囲の記載において「半球体」とはその意味で用いる。
[参考例5]
図9は、本発明の参考例5に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピン712の一部断面とした立面図である。
図9に示すように、本参考例の支持ピン712は、基板支持装置10に一つまたは好ましくは複数備えられるが、それぞれ基板支持装置10の底部にブラケット71を介してエアシリンダ70によって昇降可能に取り付けられている。エアシリンダ70には空気配管72を介して空気供給装置73が接続し、空気供給装置73は空気供給、排出のための弁や制御装置も含め備えられ、エアシリンダ70を昇降させるものであり、それらが「支持ピン昇降手段」を構成している。
支持ピン712は、エアシリンダ70により上昇せしめられた上昇位置では、ガラス基板1を所定の高さ位置で支持する高さになるように機構的に設定される。また、下降せしめられた下降位置では、ガラス基板1と接触せずガラス基板1との間に十分な間隔が得られる位置まで下降するように設定される。
参考例における「支持ピン昇降手段」としては、上記エアシリンダ70等はあくまでも一例であってそれに限られず、電気駆動昇降装置と電力供給装置、油圧シリンダ等油圧駆動昇降機構と油圧供給装置、等によってもよい。
参考例においては、ガラス基板1を基板支持装置10に載置し、位置合わせをする段階では支持ピン712は下降位置としておき、しかる後に支持ピン712をガラス基板1を水平に支持する所定高さの上昇位置まで上昇させ、ガラス基板1を水平に支持することができる。従って、ガラス基板1の膜面、例えば太陽電池膜面1aを下側に向けて支持する工程において太陽電池膜面1aを直接接触し支持しても、太陽電池膜面1aと支持ピン712との間の摺動Sが無く、摩擦力が働かず、支持ピン712の振動が防止され、太陽電池膜面1aを損傷して短絡が生じることが防止される。
以上のように、各実施例のレーザエッチング装置によれば、太陽電池膜面1aを損傷して短絡が生じることが防止されるので、基板効率の高い太陽電池を製造することが可能となるが、本発明のレーザエッチング装置は、太陽電池用のガラス基板上の太陽電池膜面を形成する場合のみならず、基板自体はガラス製のものに限られず、また、種々の目的の製品用の基板上にレーザエッチング工程を行う場合において同様に膜面を損傷せず、品質の高い膜面を備えた基板を製造することを可能とするものである。
また、本発明は上記の実施例に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
本発明の参考例1に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピンの縦断面図である。 (a)は本発明の参考例に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピンの縦断面図であり、(b)は(a)中A−A矢視平面図である。 (a)は本発明の参考に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピンの縦断面図であり、(b)は(a)中B−B矢視平面図である。 (a)は本発明の参考に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピンの縦断面図であり、(b)は(a)中C−C矢視平面図である。 参考の変形例を示し、(a)は支持ピンの変形例の縦断面図であり、(b)は(a)中D−D矢視平面図である。 (a)は本発明の実施例に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピンの縦断面図であり、(b)は(a)中E−E矢視平面図である。(c)は実施例の変形例の支持ピンの縦断面図、(d)は(c)中F−F矢視平面図、(e)は実施例の別の変形例の支持ピンの縦断面図、(f)は(e)中G−G矢視平面図である。 本発明の実施例に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピンの縦断面図である。 実施例の変形例を示し、支持ピンの変形例の縦断面図である。 本発明の参考に係るレーザエッチング装置の要部である支持ピンの一部断面とした立面図である。 (a)は従来のレーザエッチング装置の要部である基板支持装置の立面断面図、(b)は(a)中H−H矢視平面図、(c)は支持ピンのピン先端部の説明図である。 (a)〜(h)はレーザエッチング装置における太陽電池製造工程の説明図である。 従来の問題点の説明図である。
1 ガラス基板
1a 太陽電池膜面
2 TCO(透明電極)
3 a−Si層(アモルファスシリコン層)
4 Ag(表面電極)
5 エッチング溝
6 接触部
10 基板支持装置
11 基板押え板
12 支持ピン
20 空気吹出し孔
21 空気供給通路
30 空気吹出し孔
31 空気供給通路
40 空気室
41 空気供給通路
42 緩衝材
50 空気室
51 空気供給通路
60 空気室
61a、61b 空気供給通路
62 上端面
63a 凸球面
63b 凹球面
64 環状溝
70 エアシリンダ
71 ブラケット
72 空気配管
73 空気供給装置
112 支持ピン
112a 球体
212 支持ピン
212a 頂部
312 支持ピン
312a 上端面
412 支持ピン
412a 上端面
512 支持ピン
512a 上端部
612 支持ピン
612a 半球体
712 支持ピン

Claims (3)

  1. 基板を略水平に載置して同基板の周辺を押えて固定するとともに同基板の、同基板上に形成された膜面側である下面を支持する支持ピンを備える基板支持装置を有し、上方からレーザを照射して前記基板上の膜面にレーザエッチングを行うレーザエッチング装置において、前記支持ピンの上端部は水平面をなし、同上端部の中央に凹部を設けその周囲を同上端部が囲む空気室とし、同空気室と空気供給装置とを連通する空気供給通路を備えるとともに、同上端部は断面が鋭角状に形成され同鋭角状の先端が前記水平面において線状の環を形成してなることを特徴とするレーザエッチング装置。
  2. 基板を略水平に載置して同基板の周辺を押えて固定するとともに同基板の、同基板上に形成された膜面側である下面を支持する支持ピンを備える基板支持装置を有し、上方からレーザを照射して前記基板上の膜面にレーザエッチングを行うレーザエッチング装置において、前記支持ピンは、上側に平面をなす上端面と下側に凸球面とを有する半球体と、同半球体の凸球面を回転自在に上端に装填して支持するピン本体とを備え、前記半球体の上端面の中央に凹部を設けその周囲を同上端面が囲む空気室とし、同空気室と空気供給装置とを連通する空気供給通路を備えてなることを特徴とするレーザエッチング装置。
  3. 請求項に記載のレーザエッチング装置において、前記上端面に、さらに前記空気室を囲む環状溝を設けてなることを特徴とするレーザエッチング装置。
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