JP2001013207A - 半導体素子検査用ソケット、半導体装置の検査方法及び製造方法 - Google Patents

半導体素子検査用ソケット、半導体装置の検査方法及び製造方法

Info

Publication number
JP2001013207A
JP2001013207A JP11182139A JP18213999A JP2001013207A JP 2001013207 A JP2001013207 A JP 2001013207A JP 11182139 A JP11182139 A JP 11182139A JP 18213999 A JP18213999 A JP 18213999A JP 2001013207 A JP2001013207 A JP 2001013207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor element
tape circuit
socket
inspection
elastomer sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11182139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3559725B2 (ja
Inventor
Tadayoshi Tanaka
直敬 田中
Hiroyuki Ota
裕之 太田
Hideo Miura
英生 三浦
Ichiro Anjo
一郎 安生
Hideo Arima
英夫 有馬
Akio Hasebe
昭男 長谷部
Kenichi Yamamoto
健一 山本
Kenichiro Morinaga
賢一郎 森永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP18213999A priority Critical patent/JP3559725B2/ja
Publication of JP2001013207A publication Critical patent/JP2001013207A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3559725B2 publication Critical patent/JP3559725B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Connecting Device With Holders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の外部突起電極の高さバラツキを適切に吸
収できる半導体素子検査用ソケットを実現する。 【解決手段】テープ回路2はIC5のはんだバンプ6の
配置に対応した位置に電極パッド7が形成される。テー
プ回路2の電極パッド7が形成されたIC搭載部分には
マザーソケット部4に形成された凹部にエラストマシー
ト1が収容される。エラストマシート1の上面はマザー
ソケット部4の上面位置より高くなる構成にする。テー
プ回路2とエラストマシート1との接触面をテープ回路
2が支持されている面より0.1mm程度高くし半導体
素子側から押圧すると、一旦、テープ回路2が弛む方向
に変形し、ある荷重範囲まで弛んだ状態が維持されテー
プ回路2の張力を増加させることなく荷重を加えること
ができ、パッド7の局所的な変形を許容でき、半導体素
子の外部突起電極6間の高さばらつきを吸収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素子の下面及び周
囲にエリアアレイ状に電極を有するBGA(Ball
Grid Array)型半導体装置に係わり、特に電
極間のピッチが0.5mm以下のファインピッチのBG
A型半導体装置の検査に適した半導体素子検査用ソケッ
トと、半導体装置の検査方法と、半導体装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICパッケージの小型化を図るた
め、外部接続電極として半田バンプ等の突起電極を用い
た構造のIC(例えば、BGA)が提供されるようにな
ってきている。また、更なる小型化を図るため、この突
起電極を有する半導体装置についても高密度化、高速化
が要求されており、これに伴い電極間ピッチは更に小さ
くなる傾向にある。
【0003】一方、製造されたICに対しては、所定の
特性を奏するか否かを試験するバーンイン試験等の特性
試験が実施されるが、この試験時においてICはIC検
査用ソケットに装着された状態で試験が実施される。従
って、IC検査用ソケットもICの高密度、微細化に対
応させる必要がある。また、突起電極単体の強度は高密
度、微細化に伴い極端に減少してきているため、IC検
査用ソケットに設けられたコンタクトピンを接触させて
も突起電極にダメージを与えないような構成にする必要
がある。
【0004】このようなIC検査用ソケットのニーズに
対応して、例えば特開平9−289028号公報に記載
されている発明においては、有機材料から成るフローテ
ィング部材によって支持された金属製の弓型コンタクト
ピンを用いている。このコンタクトピンを用いることに
より、コンタクトピンの弓型形状部分がフローティング
部材とのストッパーとなって、はんだボール端子が耐熱
試験等において軟化した場合でも、コンタクトピンの押
し込み量を制御することではんだボールの変形を押える
構造となっている。
【0005】また、特開平10−69955号公報に記
載されている発明においては、弾性部材によって支持さ
れた金属製の複数のコンタクトピンの径寸法を半田バン
プに突き刺し可能な径寸法とし、その端部が半田バンプ
に突き刺されることにより電気的に接続することで半田
バンプの変形を抑え、かつ良好なコンタクトが得られる
構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ICパッケ
ージの小型化への急速な進展に伴い、近い将来、IC検
査用ソケットの電極ピッチは0.5mm以下に対応でき
るようにする必要がある。しかしながら、上述したIC
検査用ソケットにあっては、金属製のコンタクトピンを
用いることが前提であるため、ICのファインピッチ化
に対してさらに微細なコンタクトピンを形成、設置する
必要があり、コスト的にも技術的にも限界がある。
【0007】さらに、コンタクトピンを用いたソケット
構造の場合、コンタクトピンが狭ピッチで配置されてい
ると、直接検査用のベース基板へ取り付けることが困難
であるため、一旦、中間基板で配線の再引き回しをした
上で、さらにベース基板との接続用のピンを形成する必
要があり、さらなるコスト増加の要因となる。
【0008】これに対して、図7に示すように、金属製
のコンタクトピンを廃して、ICの外部電極配置に対応
した電極パッドを有するテープ回路2と、テープ回路2
及びマザーソケット4との間にエラストマシート1を配
置したシートコンタクト方式のIC検査用ソケット構造
が考案されており、その実用化に向けた検討が進められ
ている。
【0009】IC検査用ソケット構造の概略を図7を用
いて説明すると、ICソケット本体8とマザーソケット
4との間にICの外部電極配置に対応した電極パッドを
有するテープ回路2と、テープ回路2とマザーソケット
4との間のIC搭載部分にエラストマシート1を配置し
た構成になっている。このエラストマシート1は、マザ
ーソケット4の中央部に形成された凹部に収容される構
造となっている。
【0010】検査対象となるIC5は、ICソケット本
体8のガイドにしたがって挿入され、機械的な押し圧機
構により、テープ回路2に形成された電極パッドにIC
5の外部電極を押し当てることによって検査を行う。テ
ープ回路2を用いたソケット構造の場合、電極パッドの
狭ピッチ化、微細化が比較的容易である点、金属製のコ
ンタクトピンに比べてコスト的にかなり安価である点、
テープ回路2の部分以外の共通化が図れる点で、ファイ
ンピッチタイプICの検査用ソケット構造として有効で
ある。
【0011】金属製のコンタクトピンを用いたソケット
構造においては、各ピン位置が検査対象であるICの外
部突起電極(例えば、半田バンプ)からの押し圧に対し
て独立に上下方向に変形できるため、ICの隣接する外
部突起電極間の高さばらつきを吸収しやすい。
【0012】これに対して、テープ回路2を用いたシー
トコンタクト方式のソケット構造においては、検査対象
であるIC5の外部突起電極からの押し圧に対してテー
プ回路面が連続的に変形するため、IC5の隣接する外
部突起電極間の高さばらつきを吸収しにくい。
【0013】そこで、テープ回路2のIC5搭載(挿
入)部分に対応する部分にエラストマシート1を凹部に
収容して配置し、IC5の外部突起電極からの押し圧に
よって生じたエラストマシート1の局所的な変形が、外
部突起電極の高さが低く、押し圧を受けていないテープ
回路2上の電極パッド領域へ逃げることで高さばらつき
を吸収できるようにしている。
【0014】しかしながら、テープ回路2に比べてエラ
ストマシート1の剛性が低いために、押し圧によって生
じたエラストマシート1の変形がほとんど面外方向に逃
げてしまい、かつ押し圧を受けていない領域についても
テープ回路2の張力によってつられてエラストマシート
1も、外部突起電極に対して凹状に変形し、結果として
検査対象であるICの外部突起電極間の高さばらつきを
あまり吸収できないという問題がある。
【0015】このような問題に対して、特開平7−26
3504号公報に記載されている発明においては、テー
プ回路上に形成された電極(接触)パッド面に、検査対
象であるICの外部電極の高さバラツキに対して均一に
コンタクトできるように、検査装置全体を外界の気圧に
対して減圧された雰囲気にし、大気圧によってテープ回
路面を均一に押し圧できる方法を提供している。
【0016】しかしながら、外気圧に対して減圧された
雰囲気を維持するには大規模な新規設備が必要となり、
検査コストが上昇するという問題がある。
【0017】また、特開平9−153528号公報に記
載されている発明にあっては、ウエハレベルでテスティ
ングを行うプローブカードデバイスにおいて、メンブレ
ンタイプといわれる膜部材のプローブカード裏面に配置
されたエラストマシートに切り込みを形成することによ
り区画された接触バンプ群に対応する独立した押し圧エ
リアに構成しても、エラストマシートの上面に配置され
たプローブカードは連続体として変形するため、その独
立変形効果は小さい。このため、本発明の課題であるは
んだバンプのような30μmを超える高さバラツキを吸
収する観点からその効果は十分ではない。
【0018】したがって、ICの外部電極のファインピ
ッチ化に対して検査コストを安く抑えるためには、上記
した従来の機械的な押し圧機構を採用したシートコンタ
クト方式のソケット構造において、ICの外部電極の高
さバラツキを十分に吸収できる方法(構造)を開発する
必要がある。
【0019】なお、特開昭61−259470号公報に
は、半導体チップの電気的テストを行うための電気ソケ
ットが開示されている。この公報に記載されたものは、
マザーソケットに対応する剛性基板と半導体チップとの
間に可撓性のリード台及び弾性変形層が配置されている
が、この弾性変形層は、平面状の剛性基板に単に配置さ
れている。このため、上述した検査用ソケット構造のよ
うに、凹部にエラストマシートが収容される構造とはな
っておらず、上述のような課題は生じないものである。
【0020】本発明の目的は、複数の外部突起電極の高
さバラツキを適切に吸収できる半導体素子検査用ソケッ
ト、この検査用ソケットを用いた半導体装置の検査方法
及び製造方法を実現することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成される。 (1)半導体素子本体の下面側に複数の外部突起電極を
有する半導体素子の検査に用いられ、上記複数の外部突
起電極に接触する複数の電極パッドを有するテープ回路
と、このテープ回路を支持し、その上面に凹部を有する
マザーソケットと、このマザーソケットの凹部に収容さ
れ、上記テープ回路と上記マザーソケットとの間に配置
されるエラストマシートとを備え、上記テープ回路上の
電極パッドと上記外部突起電極とが対向するように半導
体素子を上記テープ回路に搭載し、半導体素子を押圧す
ることによって、上記半導体素子の検査を行う半導体素
子検査用ソケットにおいて、上記テープ回路と上記エラ
ストマシートとの接触面の位置と上記半導体素子本体の
下面との第1の距離が、上記テープ回路と上記マザーソ
ケットとの接触面の位置と上記半導体素子本体の下面と
の第2の距離より小である。
【0022】(2)好ましくは、上記(2)において、
上記第2の距離は、上記第1の距離より、上記半導体素
子の検査状態での押圧力に対するテープ回路面の平均的
な沈み込み量の相当量分大である。
【0023】(3)半導体素子本体の下面側に複数の外
部突起電極を有する半導体素子の検査に用いられ、上記
複数の外部突起電極に接触する複数の電極パッドを有す
るテープ回路と、このテープ回路を支持し、その上面に
凹部を有するマザーソケットと、このマザーソケットの
凹部に収容され、上記テープ回路と上記マザーソケット
との間に配置されるエラストマシートとを備え、上記テ
ープ回路上の電極パッドと上記外部突起電極とが対向す
るように半導体素子を上記テープ回路に搭載し、半導体
素子を押圧することによって、上記半導体素子の検査を
行う半導体素子検査用ソケットにおいて、半導体素子が
押圧され検査状態にある上記テープ回路と上記エラスト
マシートとの接触面の位置と上記半導体素子本体の下面
との距離が、上記テープ回路と上記マザーソケットとの
接触面の位置と上記半導体素子本体の下面との距離より
小である。
【0024】(4)半導体素子本体の下面側に複数の外
部突起電極を有する半導体素子の検査に用いられ、上記
複数の外部突起電極に接触する複数の電極パッドを有す
るテープ回路と、このテープ回路を支持し、その上面に
凹部を有するマザーソケットと、このマザーソケットの
凹部に収容され、上記テープ回路と上記マザーソケット
との間に配置されるエラストマシートとを備え、上記テ
ープ回路上の電極パッドと上記外部突起電極とが対向す
るように半導体素子を上記テープ回路に搭載し、半導体
素子を押圧することによって、上記半導体素子の検査を
行う半導体素子検査用ソケットにおいて、上記テープ回
路と上記エラストマシートとの接触面の位置と上記半導
体素子本体の下面との第1の距離が、上記テープ回路と
上記マザーソケットとの接触面の位置と上記半導体素子
本体の下面との第2の距離より小であり、かつ上記エラ
ストマシートに穴または溝が形成されている。
【0025】(5)好ましくは、上記(4)において、
エラストマシートに形成された穴は、テープ回路上に形
成された電極パッド位置に対向して形成されている。
【0026】(6)また、好ましくは、上記(4)にお
いて、エラストマシートには同一ピッチで格子状に溝が
形成されており、上記格子状に形成された溝の交点位置
が上記テープ回路上に形成された各々の電極パッド領域
の範囲内にある。
【0027】(7)半導体装置の検査方法において、半
導体素子本体の下面側に複数の外部突起電極を有する半
導体素子の検査に用いられ、上記複数の外部突起電極に
接触する複数の電極パッドを有するテープ回路と、この
テープ回路を支持し、その上面に凹部を有するマザーソ
ケットと、このマザーソケットの凹部に収容され、上記
テープ回路と上記マザーソケットとの間に配置されるエ
ラストマシートとを備え、上記テープ回路と上記エラス
トマシートとの接触面の位置と上記半導体素子本体の下
面との第1の距離が、上記テープ回路と上記マザーソケ
ットとの接触面の位置と上記半導体素子本体の下面との
第2の距離より小である半導体検査用ソケットを用い、
上記テープ回路上の電極パッドと上記外部突起電極とが
対向するように半導体素子を上記テープ回路に搭載し、
半導体素子を押圧することによって、上記テープ回路上
の電極パッドと上記外部突起電極とを接触させて、上記
半導体素子のバーンイン検査を行う。
【0028】(8)半導体装置の製造方法において、半
導体素子本体の下面側に形成された複数の外部突起電極
に接触する複数の電極パッドを有するテープ回路と、こ
のテープ回路を支持し、その上面に凹部を有するマザー
ソケットと、このマザーソケットの凹部に収容され、上
記テープ回路と上記マザーソケットとの間に配置される
エラストマシートとを有し、上記テープ回路と上記エラ
ストマシートとの接触面の位置と上記半導体素子本体の
下面との第1の距離が、上記テープ回路と上記マザーソ
ケットとの接触面の位置と上記半導体素子本体の下面と
の第2の距離より小である半導体検査用ソケットを用い
て、上記テープ回路上の電極パッドと上記外部突起電極
とが対向するように半導体素子を上記テープ回路に搭載
し、半導体素子を押圧することによって、上記テープ回
路上の電極パッドと上記外部突起電極とを接触させて、
半導体素子本体の下面側に複数の外部突起電極が形成さ
れた半導体装置を、上記半導体素子のバーンイン検査を
行うバーイン検査工程を備える。
【0029】つまり、本発明では、金属製のコンタクト
ピンを廃して、ICの外部突起電極配置に対応した電極
(接触)パッドを有するテープ回路と、テープ回路とマ
ザーソケットとの間にエラストマシートを配置したIC
検査用ソケット構造において、 半導体側からの機械
的な押し圧機構により検査を行う場合に、テープ回路が
マザーソケットに固定されている面より、テープ回路が
エラストマシートと接触している面を高くする。
【0030】上記との組み合わせにおいて、エラス
トマシート上に穴(孔)または格子状の溝を形成し、テ
ープ回路上に形成された電極(接触)パッド位置と穴
(孔)位置を対応させる。または格子状に形成された溝
の交点位置を、各々の電極(接触)パッド領域の範囲内
に対応させる。
【0031】エラストマシートとの接触面を、テープ回
路が支持されている面より0.1mm程度高くし、半導
体素子側から押し圧をかけると、一旦テープ回路が弛む
(圧縮ひずみ)方向に変形して、ある荷重範囲まで弛ん
だ状態が維持される。
【0032】したがって、上述したによれば、テープ
回路の張力を増加させることなく荷重を加えていくこと
が可能となるため、テープ回路上に形成された電極(接
触)パッドの局所的な変形を許容でき、半導体素子の外
部突起電極間の高さばらつきを吸収するのに有効であ
る。
【0033】さらに、上述したによれば、エラストマ
シートの、テープ回路上に形成された電極(接触)パッ
ドに対応する位置に穴(孔)を形成、又は、格子状の溝
を形成してその交点位置を上記パッドと対応させること
により、各電極(接触)パッド位置における局所的な剛
性が大幅に低下するため、上記と組み合わせることに
より、テープ回路上の電極(接触)パッド部分の局所的
な変形がより低荷重で許容され、従来よりも低荷重で高
さバラツキ吸収量の改善が可能となる。
【0034】ただし、テープ回路の沈み込みによってテ
ープ回路の張力が増加し、電極(接触)パッド部分の局
所的な変形が許容されにくくなると、エラストマシート
の形状効果がでにくくなるため、と組み合わせて行う
ことが必要である。この際、エラストマシートに形成す
る穴(孔)は、その目的から必然ではあるが、テープ回
路上に形成された各々の電極(接触)パッドと同位置に
形成する。あるいは、エラストマシートに形成する溝
は、少なくともテープ回路上に形成された電極(接触)
パッドピッチと同一ピッチで格子状に形成され、その各
々の交点位置がテープ回路上の各々の電極(接触)パッ
ド形成領域の範囲内に収まるよう、テープ回路とエラス
トマシートの位置関係を設定する。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態に
関わる半導体素子検査用ソケットを示す図であり、図1
の(A)はIC挿入部の概略断面図であり、図1の
(B)はテープ回路2の平面図である。なお、この第1
の実施形態において、図示していない他の構成部分は、
図7に示した例と同様であるため、図示及び詳細な説明
は省略する。
【0036】図1において、テープ回路2は、検査対象
であるIC5の外部電極であるはんだバンプ6(半導体
素子本体の下面側に複数の外部突起電極)の配置位置に
対応した位置に電極(接触)パッド7が形成される。テ
ープ回路2は耐熱性に優れたポリイミド系の材料を基材
とし、テープ上に形成された電極(接触)パッド7の表
面には、検査対象であるIC5の外部電極である半田バ
ンプ6との接触抵抗を安定に保つため、種々の凹凸形状
がめっき等により形成され、酸化膜を擦り取る役割を果
たしている。
【0037】テープ回路2上の電極(接触)パッド7を
含む配線パターンはエッチングプロセスかメッキプロセ
スを用いて形成され、配線材料には電解銅箔か圧延銅箔
が用いられる。図1中のテープ回路2は周辺2列配置の
はんだバンプ構成のICを想定したテープ回路を示して
おり、外周側の電極パッドは表層から引き出され、内周
側の電極(接触)パッドはスルーホール12を介してテ
ープ回路裏面から引き出された2層配線構造である。
【0038】1層配線構造の場合、電極(接触)パッド
間に配線が引き回されるため、狭ピッチ構造ではパッド
/配線間でのショートが懸念される。テープ回路2の電
極(接触)パッド7が形成されたIC搭載(挿入)部分
には、マザーソケット部4に形成された凹部にエラスト
マシート1が収容され、配置される。エラストマシート
1の材質としては、バーンイン試験を想定して、耐熱性
に優れたシリコンゴムをベースとした絶縁性の材料であ
ることが望ましい。
【0039】また、エラストマシート1の厚さは、被検
査対象であるIC5のはんだバンプ6の搭載領域のマク
ロな反りを吸収できる厚さが必要であるが、逆に厚すぎ
てIC押し付け時の、マクロな沈み込み量が多くなる
と、テープ回路2とエラストマシート1の干渉によって
高さバラツキ吸収量に位置依存性がでてしまう。そのた
め、その両方のバランスを考慮すると、0.3m程度の
厚さにするのが望ましいといえる。
【0040】配置されたエラストマシート1の上面は、
テープ回路2が支持されるマザーソケット4の上面より
高く、テープ回路2を取り付けた際、テープ回路2とエ
ラストマシート1との接触面が、マザーソケット部4の
上面位置より高く、テープ回路2とエラストマシート1
との接触面以外のその周囲の部分より高くなる構成にす
る。つまり、テープ回路2とエラストマシート1との接
触面の位置と半導体素子本体の下面との第1の距離が、
テープ回路2とマザーソケット4との接触面の位置と半
導体素子本体の下面との第2の距離より小である。
【0041】または、上記第2の距離は、上記第1の距
離より、上記半導体素子の検査状態での押圧力に対する
テープ回路面の平均的な沈み込み量の相当量分大となる
ように構成される。
【0042】上記周囲に対する高さの設定値は、テープ
回路2の下面に配置するエラストマシート1の厚さや硬
さ、および検査対象であるIC5の外部電極数により異
なってくるが、例えば200〜300ピン程度のICを
検査する場合には、0.1〜0.15mm程度高くする
のがよい。
【0043】外部電極(ここでは半田バンプ6)を有す
るIC5は、テープ回路2上に形成された電極(接触)
パッド7の位置に外形ガイド部3に沿って挿入され、I
C5側から押し圧(荷重)を受けることによって検査が
実施される。なお、本発明の実施の形態においては一個
のIC5に対して一個のソケットという構成となってい
るが、テープ回路2をマトリックス上に形成することに
より、一個のソケットに対し十数個のIC5を一括で検
査することも可能である。
【0044】図2は、本発明と従来技術とを比較するた
めの図であり、図2の(A)は、検査により荷重を受け
たとき、テープ回路2とエラストマシート1との接触面
がマザーソケット部4の上面位置より低くなる場合の例
の断面図である。また、図2の(B)は、テープ回路2
上に形成された電極(接触)パッド位置のテープ回路裏
面に歪みゲージを添付し、半導体素子をテープ回路2に
押し付けた時の荷重とテープ回路2の歪み(張力)変化
を測定した結果の一例の図である。
【0045】図2に示すように、荷重を受けていない状
態で、テープ回路2がマザーソケット部4に固定されて
いる面と、テープ回路2がエラストマシート1と接触し
ている面とが同一高さである場合、搭載された半導体素
子側から押し圧をかけると、テープ回路2の部分が沈み
込み、荷重が高くなるほどテープ回路2の歪み(張力)
が増加するのがわかる。
【0046】これに対して、本発明の実施形態のよう
に、テープ回路2とエラストマシート1との接触面を、
テープ回路2が支持されている面より0.1mm程度高
くし、半導体素子側から押し圧をかけると、一旦、テー
プ回路2が弛む(圧縮ひずみ)方向に変形して、ある荷
重範囲まで弛んだ状態が維持されるのがわかる。
【0047】したがって、図1に示した本発明の一実施
形態によれば、テープ回路2の張力を増加させることな
く荷重を加えていくことが可能となるため、テープ回路
2上に形成された電極(接触)パッド7の局所的な変形
を許容でき、半導体素子の外部突起電極6間の高さばら
つきを吸収するのに有効である。
【0048】図3は、外部電極が200ピンクラスのI
Cを用いて、エラストマシート1の各仕様における、テ
ープ回路2上のパッド面の荷重に対する沈み込み量を測
定した結果を示すグラフである。高温におけるバーンイ
ン試験では、外部電極であるはんだバンプ6の軟化によ
る潰れの問題があるため、1バンプ当たり20g以下に
荷重を抑える必要がある。
【0049】その際の電極(接触)パッド面の沈み込み
量はエラストマシート1の仕様によって若干異なるもの
の、おおよそ0.1〜0.15mmの範囲内にあること
がわかる。テープ回路2上の電極(接触)パッド面が押
し付け荷重によって周囲の高さとほぼ面一になるか若干
高い位置にあるように設計してやれば、テープ回路2の
張力増加を抑えることができるため、エラストマシート
1の初期の高さを0.1〜0.15mmにするのが適当
である。
【0050】したがって、基本的な設計思想としては、
所定の押し付け荷重に対するマクロ(平均的)な沈み込
み量の相当量分だけテープ回路2が支持されている面よ
り、テープ回路2とエラストマシート1との接触面位置
を高くすればよい。
【0051】以上のように、本発明の第1の実施形態に
よれば、エラストマシート1の上面が、テープ回路2が
支持されるマザーソケット4の上面より高く、テープ回
路2を取り付けた際、テープ回路2とエラストマシート
1との接触面がマザーソケット部4の上面位置より高
く、テープ回路2とエラストマシート1との接触面の周
囲の部分より高くなるように構成されているので、複数
の外部突起電極の高さバラツキを適切に吸収できる半導
体素子検査用ソケットを実現することができるととも
に、この検査用ソケットを用いた半導体装置の検査方法
を実現することができる。
【0052】図4は、本発明の第2の実施形態に関わる
半導体素子検査用ソケットを示す図であり、図4の
(A)はIC挿入部の要部断面を示し、図4の(B)は
エラストマシート1の概略構成を示す。この第2の実施
形態の基本的な構成は、上述した第1の実施形態と同様
であり、エラストマシート1の上面は、テープ回路2が
支持されるマザーソケット4の上面より高くして、テー
プ回路2を取り付けた際、テープ回路2とエラストマシ
ート1との接触面が周囲に対して高くなる構成にする。
この第2の実施形態においては、エラストマシート1の
高さについても、第1の実施形態に準ずるものとする。
【0053】エラストマシート1にはテープ回路1に形
成された電極(接触)パッド7に対応する位置に穴
(孔)9が形成され、テープ回路2に形成された電極
(接触)パッド7の直下にエラストマシート1に形成さ
れた穴(孔)9が対応するようにエラストマシート1を
配置する。
【0054】テープ回路2に接触する部分の穴(孔)9
の大きさは、テープ回路2に形成された電極(接触)パ
ッド7の直径より若干小さくするのが望ましい。穴
(孔)径が電極(接触)パッド7より大きいと、電極
(接触)パッド7から引き出された配線部が穴(孔)9
との境界となるため、テープ回路2に検査用IC5を押
し付けた際のテープ回路2の局所的な変形で配線部を断
線させる可能性があるからである。
【0055】エラストマシート1の穴(孔)9は、レー
ザ(炭酸ガスレーザ)加工により各種ICの外部電極配
置に対応したエラストマシート1を容易に形成すること
ができる。外形ガイド3には、テープ回路2上の電極
(接触)パッド7領域の初期の平坦度を確保するため、
エラストマシート1の端部に外形ガイド3の逃げ部分1
0を形成し、エラストマシート1の端部における外径ガ
イド3によるテープ回路2の拘束を防止する。
【0056】外部電極(ここでは半田バンプ6)を有す
るIC5はテープ回路2上に形成された電極(接触)パ
ッド7の位置に外形ガイド3に沿って挿入され、IC5
側から押し圧を受けることによって検査が実施される。
【0057】この第2の実施形態においても、上述した
第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0058】図5は、本発明の第3の実施形態に関わる
半導体素子検査用ソケットを示す図であり、図5の
(A)はIC挿入部の要部断面を示し、図5の(B)は
エラストマシート1の概略構成を示す。この第3の実施
形態の基本的な構成は、上述した第1の実施形態と同様
であり、エラストマシート1の上面は、テープ回路2が
支持されるマザーソケット4の上面より高くして、テー
プ回路2を取り付けた際、テープ回路2とエラストマシ
ート1との接触面が周囲に対して高くなる構成にする。
この第3の実施形態においても、エラストマシート1の
高さについても、第1の実施形態に準ずるものとする。
【0059】エラストマシート1にはテープ回路2に形
成された電極(接触)パッド7のピッチと少なくとも同
一ピッチで格子状に溝11が形成され、テープ回路2に
形成された電極(接触)パッド7の領域内の直下にエラ
ストマシート1に形成された格子状の溝11の交点が対
応するようにエラストマシート1を配置する。
【0060】エラストマシート1上に形成された溝11
は、テープ回路2と接触する側に形成するものとし、溝
11の幅は、先に示したテープ回路2上の電極(接触)
パッド7面のマクロな沈み込み量が0.1〜0.15m
mであることと、エラストマシート1のポアソン比が
0.5に近いことを勘案して、エラストマシート1の分
割された各々の部分が変形によって干渉しないためには
最低でも0.05mm程度は必要である。
【0061】エラストマシート1の溝11も、レーザ
(炭酸ガスレーザ)加工により行うのが望ましい。外形
ガイド8には、テープ回路2上の電極(接触)パッド7
の領域の初期の平坦度を確保するため、エラストマシー
ト1の端部に外径ガイド3の逃げ部分10を形成し、エ
ラストマシート1の端部におけるテープ回路2の拘束を
防止する。
【0062】外部電極(ここでは半田バンプ6)を有し
たIC5はテープ回路2上に形成された電極(接触)パ
ッド7の位置に外形ガイド8に沿って挿入され、IC5
側から押し圧を受けることによって検査が実施される。
【0063】この第3の実施形態においても、上述した
第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0064】なお、本発明の第3の実施形態において
は、格子状に形成した溝11の交点位置を、テープ回路
2上の電極(接触)パッド7の領域内に対応させること
としたが、その交点位置が電極(接触)パッド7の領域
内から外れた構成であっても、その効果が減少するだけ
であって本発明の形態に含まれるものである。
【0065】さらに、上述した第2及び第3の実施形態
において、テープ回路2上の電極(接触)パッド7の部
分の局所的な剛性低下を目的として、穴(孔)または格
子状の溝を形成することとしたが、その目的が電極(接
触)パッド7の部分の局所的な剛性を低下させる目的に
おいて同等であるならば、その形状が如何であっても本
発明の形態に含まれるものである。
【0066】本発明の第3の実施形態においては、その
量産性、加工性およびコストを勘案して、穴(孔)ある
いは溝形状を採用している。
【0067】図6は、本発明によるIC検査用ソケット
を用いて検査され、出荷される半導体装置の製造方法を
示すフローチャートである。図6において、前工程にお
いて製造された製品ウエハはP検(Pellet検査)
により初期の不良選別工程100が行われる。
【0068】この不良選別工程100に続いて、ウエハ
のダイシング工程101を行い、良品チップのみをCS
P(Chip Size Package)やBGA
(Ball Grid Array)等、外部電極には
んだボールを二次元配置したパッケージング構造に製造
する製造工程102が行われる。あるいは、工程100
に続いてウエハ上で一括で配線パターンや保護膜の形
成、はんだボール付けまでを行う工程103を実行し、
最後にダイシング工程104により分割されたパージ構
造に製造される。
【0069】個々に分割された最終形状の製品は、本発
明によるIC検査用ソケットによりバーンイン検査にか
けられ最終選別がなされる工程105が行われる。IC
検査用ソケットは、マザーソケット部分がメインボード
に複数個取り付けられる。これが一単位の検査用ボード
となり、個々のIC検査用ソケットのガイドに沿って検
査対象であるICが一括で複数個挿入される。弾性バネ
を内蔵した押し圧部により、ICの外部電極(はんだバ
ンプ等)がテープ回路上の接触パッドに押し付けられ、
125℃〜150℃の環境下でバーンイン検査(高温動
作試験)が実施される。
【0070】本発明の第1〜第3の実施形態に関わるI
C検査用ソケットによれば、1ピン当たりの押し付け荷
重が0.2N以下であっても30μm以上の外部電極
(はんだバンプ等)の高さバラツキ吸収が可能である。
したがって、狭ピッチ化に対応した例えば直径0.3m
m以下の微小なはんだバンプにおいても、バーンイン検
査環境下ではんだバンプの潰れを小さく抑えることがで
きる。
【0071】さらに、検査対象であるICの設計におい
て、はんだバンプの高さバラツキの要因となるはんだボ
ール自体の直径許容差やはんだが濡れる部分のパッド径
の許容差を緩和することができ、検査対象であるICの
低コスト化にも寄与できる。1〜3の実施の形態に関わ
るIC検査用ソケットにより行われたバーンイン検査に
より、動作特性がNGとなったものが選別され、良品と
して残ったものが製品として出荷される。
【0072】最終選別された製品の外部電極がはんだバ
ンプである場合、金属製のコンタクトピンによるバンプ
下面の差込痕や側面の削れ等は発生せず、テープ回路上
の電極パッドに形成された接触端子による0.01mm
以下の接触端子形状にならった圧痕が残るだけである。
【0073】以上のように、本発明によれば、複数の外
部突起電極の高さバラツキを適切に吸収できる半導体素
子検査用ソケットを用いた半導体装置の製造方法を実現
することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るIC
検査用ソケットによれば、テープ回路を用いた低コスト
なソケット構造において、ICの隣接する外部突起電極
の高さばらつき吸収に優れ、それに伴い更なる低荷重で
の検査が可能となり、今後のICの更なる微細化、高密
度化に対応しうる検査技術を確立できる。
【0075】つまり、複数の外部突起電極の高さバラツ
キを適切に吸収できる半導体素子検査用ソケットを実現
することができる。
【0076】また、上記検査用ソケットを用いた半導体
装置の検査方法及び製造方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関わる半導体素子検
査用ソケットの断面図である。
【図2】本発明と従来技術とを比較するための図であ
る。
【図3】エラストマシートの各仕様におけるテープ回路
上のパッド面の荷重に対する沈み込み量を測定した結果
を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態に関わる半導体素子検
査用ソケットを示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に関わる半導体素子検
査用ソケットを示す図である。
【図6】本発明によるIC検査用ソケットを用いて検査
され、出荷される半導体装置の製造方法を示すフローチ
ャートである。
【図7】シートコンタクト方式のIC検査用ソケット構
造の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 エラストマシート 2 テープ回路 3 外形ガイド部 4 マザーソケット 5 IC 6 半田バンプ 7 電極パッド 8 ICソケット本体 9 穴(孔) 10 外形ガイド逃げ部 11 溝 12 スルーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 英生 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 安生 一郎 東京都小平市上水本町五丁目20番地1号 株式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 有馬 英夫 東京都小平市上水本町五丁目20番地1号 株式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 長谷部 昭男 東京都小平市上水本町五丁目20番地1号 株式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 山本 健一 東京都小平市上水本町五丁目20番地1号 株式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 森永 賢一郎 東京都小平市上水本町五丁目20番地1号 株式会社日立製作所半導体グループ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体素子本体の下面側に複数の外部突起
    電極を有する半導体素子の検査に用いられ、上記複数の
    外部突起電極に接触する複数の電極パッドを有するテー
    プ回路と、このテープ回路を支持し、その上面に凹部を
    有するマザーソケットと、このマザーソケットの凹部に
    収容され、上記テープ回路と上記マザーソケットとの間
    に配置されるエラストマシートとを備え、上記テープ回
    路上の電極パッドと上記外部突起電極とが対向するよう
    に半導体素子を上記テープ回路に搭載し、半導体素子を
    押圧することによって、上記半導体素子の検査を行う半
    導体素子検査用ソケットにおいて、 上記テープ回路と上記エラストマシートとの接触面の位
    置と上記半導体素子本体の下面との第1の距離が、上記
    テープ回路と上記マザーソケットとの接触面の位置と上
    記半導体素子本体の下面との第2の距離より小であるこ
    とを特徴とする半導体素子検査用ソケット。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体素子検査用ソケット
    において、上記第2の距離は、上記第1の距離より、上
    記半導体素子の検査状態での押圧力に対するテープ回路
    面の平均的な沈み込み量の相当量分大であることを特徴
    とする半導体素子検査用ソケット。
  3. 【請求項3】半導体素子本体の下面側に複数の外部突起
    電極を有する半導体素子の検査に用いられ、上記複数の
    外部突起電極に接触する複数の電極パッドを有するテー
    プ回路と、このテープ回路を支持し、その上面に凹部を
    有するマザーソケットと、このマザーソケットの凹部に
    収容され、上記テープ回路と上記マザーソケットとの間
    に配置されるエラストマシートとを備え、上記テープ回
    路上の電極パッドと上記外部突起電極とが対向するよう
    に半導体素子を上記テープ回路に搭載し、半導体素子を
    押圧することによって、上記半導体素子の検査を行う半
    導体素子検査用ソケットにおいて、 半導体素子が押圧され検査状態にある上記テープ回路と
    上記エラストマシートとの接触面の位置と上記半導体素
    子本体の下面との距離が、上記テープ回路と上記マザー
    ソケットとの接触面の位置と上記半導体素子本体の下面
    との距離より小であることを特徴とする半導体素子検査
    用ソケット。
  4. 【請求項4】半導体素子本体の下面側に複数の外部突起
    電極を有する半導体素子の検査に用いられ、上記複数の
    外部突起電極に接触する複数の電極パッドを有するテー
    プ回路と、このテープ回路を支持し、その上面に凹部を
    有するマザーソケットと、このマザーソケットの凹部に
    収容され、上記テープ回路と上記マザーソケットとの間
    に配置されるエラストマシートとを備え、上記テープ回
    路上の電極パッドと上記外部突起電極とが対向するよう
    に半導体素子を上記テープ回路に搭載し、半導体素子を
    押圧することによって、上記半導体素子の検査を行う半
    導体素子検査用ソケットにおいて、 上記テープ回路と上記エラストマシートとの接触面の位
    置と上記半導体素子本体の下面との第1の距離が、上記
    テープ回路と上記マザーソケットとの接触面の位置と上
    記半導体素子本体の下面との第2の距離より小であり、
    かつ上記エラストマシートに穴または溝が形成されてい
    ることを特徴とする半導体素子検査用ソケット。
  5. 【請求項5】請求項4記載の半導体素子検査用ソケット
    において、エラストマシートに形成された穴は、テープ
    回路上に形成された電極パッド位置に対向して形成され
    ていることを特徴とする半導体素子検査用ソケット。
  6. 【請求項6】請求項4記載の半導体素子検査用ソケット
    において、エラストマシートには同一ピッチで格子状に
    溝が形成されており、上記格子状に形成された溝の交点
    位置が上記テープ回路上に形成された各々の電極パッド
    領域の範囲内にあることを特徴とする半導体素子検査用
    ソケット。
  7. 【請求項7】半導体装置の検査方法において、 半導体素子本体の下面側に複数の外部突起電極を有する
    半導体素子の検査に用いられ、上記複数の外部突起電極
    に接触する複数の電極パッドを有するテープ回路と、こ
    のテープ回路を支持し、その上面に凹部を有するマザー
    ソケットと、このマザーソケットの凹部に収容され、上
    記テープ回路と上記マザーソケットとの間に配置される
    エラストマシートとを備え、上記テープ回路と上記エラ
    ストマシートとの接触面の位置と上記半導体素子本体の
    下面との第1の距離が、上記テープ回路と上記マザーソ
    ケットとの接触面の位置と上記半導体素子本体の下面と
    の第2の距離より小である半導体検査用ソケットを用
    い、 上記テープ回路上の電極パッドと上記外部突起電極とが
    対向するように半導体素子を上記テープ回路に搭載し、 半導体素子を押圧することによって、上記テープ回路上
    の電極パッドと上記外部突起電極とを接触させて、上記
    半導体素子のバーンイン検査を行うことを特徴とする半
    導体装置の検査方法。
  8. 【請求項8】半導体装置の製造方法において、 半導体素子本体の下面側に形成された複数の外部突起電
    極に接触する複数の電極パッドを有するテープ回路と、
    このテープ回路を支持し、その上面に凹部を有するマザ
    ーソケットと、このマザーソケットの凹部に収容され、
    上記テープ回路と上記マザーソケットとの間に配置され
    るエラストマシートとを有し、上記テープ回路と上記エ
    ラストマシートとの接触面の位置と上記半導体素子本体
    の下面との第1の距離が、上記テープ回路と上記マザー
    ソケットとの接触面の位置と上記半導体素子本体の下面
    との第2の距離より小である半導体検査用ソケットを用
    いて、上記テープ回路上の電極パッドと上記外部突起電
    極とが対向するように半導体素子を上記テープ回路に搭
    載し、半導体素子を押圧することによって、上記テープ
    回路上の電極パッドと上記外部突起電極とを接触させ
    て、半導体素子本体の下面側に複数の外部突起電極が形
    成された半導体装置を、上記半導体素子のバーンイン検
    査を行うバーイン検査工程を備えることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
JP18213999A 1999-06-28 1999-06-28 半導体素子検査用ソケット、半導体装置の検査方法及び製造方法 Expired - Fee Related JP3559725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18213999A JP3559725B2 (ja) 1999-06-28 1999-06-28 半導体素子検査用ソケット、半導体装置の検査方法及び製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18213999A JP3559725B2 (ja) 1999-06-28 1999-06-28 半導体素子検査用ソケット、半導体装置の検査方法及び製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001013207A true JP2001013207A (ja) 2001-01-19
JP3559725B2 JP3559725B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=16113040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18213999A Expired - Fee Related JP3559725B2 (ja) 1999-06-28 1999-06-28 半導体素子検査用ソケット、半導体装置の検査方法及び製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3559725B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6752645B2 (en) 2001-08-08 2004-06-22 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Semiconductor device-socket having rotationally movable heat sinks
US7008254B2 (en) 2004-01-05 2006-03-07 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Connector
US7511375B2 (en) 2004-10-01 2009-03-31 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Semiconductor device carrier unit and semiconductor socket provided therewith
US7618277B2 (en) 2004-08-31 2009-11-17 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Method of mounting and demounting a semiconductor device, device for mounting and demounting a semiconductor device using the same, and socket for a semiconductor device
DE10362167B4 (de) * 2002-07-09 2009-12-31 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Sockel für eine Halbleitervorrichtung
KR101567956B1 (ko) 2014-06-05 2015-11-10 주식회사 아이에스시 컨택 시트 및 소켓 구조체

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6752645B2 (en) 2001-08-08 2004-06-22 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Semiconductor device-socket having rotationally movable heat sinks
DE10362167B4 (de) * 2002-07-09 2009-12-31 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Sockel für eine Halbleitervorrichtung
US7008254B2 (en) 2004-01-05 2006-03-07 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Connector
US7618277B2 (en) 2004-08-31 2009-11-17 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Method of mounting and demounting a semiconductor device, device for mounting and demounting a semiconductor device using the same, and socket for a semiconductor device
US7511375B2 (en) 2004-10-01 2009-03-31 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Semiconductor device carrier unit and semiconductor socket provided therewith
KR101567956B1 (ko) 2014-06-05 2015-11-10 주식회사 아이에스시 컨택 시트 및 소켓 구조체
WO2015186932A1 (ko) * 2014-06-05 2015-12-10 주식회사 아이에스시 컨택 시트 및 소켓 구조체
CN106560003A (zh) * 2014-06-05 2017-04-05 株式会社Isc 接触片与接脚座

Also Published As

Publication number Publication date
JP3559725B2 (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100344490B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
US6452807B1 (en) Test interposer for use with ball grid array packages, assemblies and ball grid array packages including same, and methods
JPH04321250A (ja) 電気的相互接続装置
US9182443B2 (en) Testing device and testing method thereof
KR20020001486A (ko) 컨택터 및 컨택터를 사용한 시험 방법
US20070066094A1 (en) Package having balls designed to reduce contact resistance, test apparatus for testing the package, and method of manufacturing the package
US20010010469A1 (en) Semiconductor inspection apparatus and inspection method using the apparatus
US7683485B2 (en) Semiconductor device
US11199578B2 (en) Testing apparatus and testing method
US20080012150A1 (en) Chip structure
JP3559725B2 (ja) 半導体素子検査用ソケット、半導体装置の検査方法及び製造方法
JP3453526B2 (ja) 半導体素子検査用ソケット、半導体装置、半導体装置の製造方法及び半導体装置の検査方法
JP2008130905A (ja) 半導体装置の製造方法及びそのテスト装置
JP2006005368A (ja) 半導体装置の製造方法
US20190195913A1 (en) Low force wafer test probe with variable geometry
CN114446905A (zh) 半导体封装结构
JP2010098046A (ja) プローブカードおよび半導体装置の製造方法
JP2011038930A (ja) プローブカード及び被検査装置のテスト方法
JP2005249448A (ja) 半導体部品検査装置
JP3318891B2 (ja) メンブレン型プローブ装置
US20240142493A1 (en) Socket for testing semiconductor device
KR101046382B1 (ko) 웨이퍼의 반도체 칩 테스트 장치
KR100548581B1 (ko) 웨이퍼 레벨 칩 스케일 패키지
JP3519923B2 (ja) パッケージ基板検査装置
JP3891728B2 (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080528

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080528

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090528

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100528

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110528

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110528

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110528

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120528

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120528

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees