JP3891728B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造技術に関し、特に外部端子をエリアアレイ配置とした半導体装置の外部端子の電気的接続性向上に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下に説明する技術は、本発明を研究、完成するに際し、本発明者によって検討されたものであり、その概要は次のとおりである。
【0003】
BGA(Ball Grid Array)、CSP(Chip Scale Package) またはベアチップなどのエリアアレイタイプの半導体装置の検査(例えば、バーンイン検査など)あるいは試験においては、シートコンタクト方式が検討され始めている。
【0004】
このシートコンタクト方式は、前記半導体装置の外部端子に対応した位置に接触子である基板側端子が形成されたテープ状回路基板(回路基板)を用い、このテープ状回路基板を組み込んだソケット(検査装置)がテストボード(例えば、バーンインボードなど)に搭載され、このソケットに半導体装置をセットして検査を行う方式である。
【0005】
その際、ソケット内では、半導体装置に荷重が印加され、これにより、半導体装置をテープ状回路基板に押し付けてテープ状回路基板と半導体装置との電気的接続が行われる。
【0006】
この方法では、半導体装置の外部端子と基板側端子(接触子)との間の押圧力を均一化するためにテープ状回路基板の下側に弾性膜を配置することもある。
【0007】
なお、半導体チップを電気的検査する際の半導体チップの表面電極とプローブ端子との電気的接続を向上させる技術が、例えば、特開平9−115971号公報に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記した技術のシートコンタクト方式では、外部端子の数が増えると電気的な接続が取れない端子が発生することが判明した。これを改善する1つの方法として押圧力増加が考えられ、これにより、接続不良については多少は改善されるが、押圧力を増加すると、押圧機構が大形になるという問題が発生する。
【0009】
また、押圧力増加により半導体装置の外部端子の変形が顕著に増え、その結果、半導体装置へのダメージ(損傷)が増加するという問題が起こる。
【0010】
ここで、外部端子が増えた際に電気的接続不良が発生する原因(発明者による検討結果)について説明する。
【0011】
まず、基板側端子との間で接触の取れない外部端子を調べると、外部端子と基板側端子(接触子)間の位置ずれや外部端子の汚染・変形などがある。しかし、これらを除くと、半導体装置の中央部の外部端子よりは外側に配置された端子、特に外側から2列目の外部端子に接触が取れなくなるものが発生し易いことが分かった。この現象は、外部端子の数に依存せず、また外部端子の取り付けピッチにもほとんど依存しないことも実験で判明した。
【0012】
この原因を究明してみると、シートコンタクト方式では、外側から2列目の部分に掛かる圧力が他に比べて極めて低くなること、および中央近傍では逆に圧力が高くなることが判明した。この圧力低下部分と接触のとりずらい部分はほぼ一致した。
【0013】
この実験で判明した特異な現象については、次の様に解釈している。すなわち、半導体装置を押し込むと、基板側端子が形成されたテープ状回路基板では大きな変形を強制される最外周端子に最も高い圧力が掛かるが、それより内側の端子での圧力は低くほぼ同レベルとなる。
【0014】
これに対して、弾性膜では弾性膜自体が変形しにくい中央部分は一定変位に対して発生する圧力が高く、外周に向かうほど弾性膜の拘束性は低下するため圧力は低下すると推定している。このテープ回路と弾性膜の応力の合成で、結果として半導体装置の外側から2列目の部分に掛かる圧力が他に比べて極めて低くなり、また、逆に中央部では圧力が高くなるものと推定している。
【0015】
本発明の目的は、ダメージを与えずに信頼度の高い電気的接続を行うことを可能にする半導体装置製造方法を提供することにある。
【0016】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0018】
すなわち、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体装置の外部端子である突起状端子に対応する複数の基板側端子が分散配置された回路基板と、基板側端子取り付け面の反対の面側に配置された弾性膜とを備える検査装置を用いたものであって、複数の前記突起状端子が外部端子取り付け面に分散配置されて設けられた前記半導体装置を準備し、前記検査装置において、前記回路基板の前記基板側端子取り付け面に配置された外側1列目の前記基板側端子より高く形成された外側2列目の前記基板側端子と、前記半導体装置の前記外部端子取り付け面の外側2列目の前記突起状端子とを対応させて前記半導体装置と前記回路基板とを位置決めする工程と、前記半導体装置に荷重を印加して、前記半導体装置の前記突起状端子を前記回路基板の前記基板側端子に押し付ける工程と、前記半導体装置の前記突起状端子と前記検査装置の前記回路基板の前記基板側端子とを電気的に接続して前記半導体装置を電気的に検査する工程とを有するものである。
【0019】
これにより、外側2列目の突起状端子と基板側端子間に掛かる圧力を外側2列目の突起状端子の高さが高くない場合と比較して高くすることができ、その結果、検査時の半導体装置の外側2列目の突起状端子と基板側端子との接触を確実に行うことができる。
【0020】
したがって、検査時の半導体装置の突起状端子と回路基板の基板側端子との接触信頼性を向上でき、これにより、半導体装置にダメージを与えずに信頼度の高い電気的接続を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の半導体装置の構造の一例を示す図であり、(a)は(b)のA−A断面を示す断面図、(b)は底面図、図2は図3に示す本発明の実施の形態1の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のB−B断面の構造の一例を示す断面図、図3は本発明の実施の形態1の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部の構造の一例を示す平面図、図4は図1に示す半導体装置における外部端子位置と端子変形量の関係の一例を示す計測結果図、図5は本発明の実施の形態1の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の構造の一例を示す拡大部分断面図である。
【0024】
図1に示す本実施の形態1の半導体装置は、外部端子であるはんだボール2(突起状端子)をエリアアレイ状に配置したフリップチップ3である。
【0025】
すなわち、フリップチップ3は、半導体集積回路が形成された半導体チップ1と、はんだボール取り付け面(外部端子取り付け面)1aに分散配置されて取り付けられた複数の外部端子であるはんだボール2(突起状端子)とからなり、本実施の形態1では、その一例として、図1(b)に示すように、256個のはんだボール2がはんだボール取り付け面1aに格子状配列で取り付けられている場合であり、さらに、図1(a)に示すように、これらはんだボール2のうち外側1列目のはんだボール2と比べて外側2列目はんだボール2aが高く設けられている。
【0026】
つまり、外側2列目はんだボール2aをそれ以外のはんだボール2と比べて、エリアアレイ状端子形成面であるはんだボール取り付け面1aに対して垂直方向に突出させたものである。
【0027】
したがって、本実施の形態1のフリップチップ3では、52個の外側2列目はんだボール2aがそれ以外のはんだボール2よりボール径が大きく形成されている。
【0028】
ここで、半導体チップ1は、その大きさが、例えば、9mm角であり、表面であるはんだボール取り付け面1aには0.5mmピッチで、かつ16行×16列の正方格子状の配置ではんだボール2が取り付けられている。
【0029】
なお、はんだボール2が形成されるパット径は0.3mmであり、パッド総数は256個である。はんだボール2は、パッド表面上に共晶はんだを印刷法で形成した。
【0030】
その際、外側2列目はんだボール2aとそれ以外のはんだボール2とのボール径の差は、数十μm程度であるが、本実施の形態1では、52個の外側2列目はんだボール2aの高さ(ボール径)が平均160μmであり、それ以外のはんだボール2の高さが平均145μmである。
【0031】
なお、外側2列目はんだボール2aのみを高く形成する方法としては、はんだを印刷する際のスクリーンマスクの開口を外側2列目の部分のみ広くし、その部分でのはんだ供給量を多くする方法を用いて形成した。
【0032】
次に、本実施の形態1の半導体装置の製造方法に用いる検査装置(図5参照)の構造について図1、図2、図3および図5を用いて説明する。
【0033】
前記検査装置は、フリップチップ3を収容可能なソケット4であり、例えば、半導体装置のバーンイン検査などにおいて、シートコンタクト方式でフリップチップ3を検査する際に用いるものである。
【0034】
したがって、0.5mmピッチで16行×16列の正方格子状配置で合計256個のピン部材4fを備えたものであり、このピン部材4fがテストボード5に取り付けられてソケット4とテストボード5との電気的接続が行われる。
【0035】
図5に示すように、ソケット4は、フリップチップ3が配置されるソケット本体4aと、フリップチップ3に荷重を印加する蓋部材4bとからなり、この蓋部材4bには、蓋部材4bを閉じた際に蓋部材4bをソケット本体4aにロックするフック部材4eや、フリップチップ3に荷重を掛けるバネ部材4cおよび押圧子4dなどが設けられている。
【0036】
一方、ソケット本体4a側には、検査時にフリップチップ3とシートコンタクトを行うためのテープ状回路基板(回路基板)4gと、これの裏面側に配置された弾性膜4jと、弾性膜4jを支持するベース部材4kとが設けられている。
【0037】
さらに、テープ状回路基板4gの表面(フリップチップ3を支持する側の面)には、図3に示すように、フリップチップ3のはんだボール2に対応して格子状配列で形成された複数の基板側端子4hと、この基板側端子4hおよび外部と電気的に接続される測定用接続端子4iとが設けられている。
【0038】
なお、テープ状回路基板4gは、例えば、膜厚25μmのポリイミドフィルムによって形成され、その表面には、0.5mmピッチで、かつ16行×16列の正方格子状に直径0.3mmの接触子である基板側端子4hが形成されている。各基板側端子4hは、テープ状回路基板4gの外周部に形成された測定用接続端子4iとテープ上の配線によって電気的に接続されている。
【0039】
また、弾性膜4jは、例えば、シリコーンゴムなどによって形成される厚さ0.5mm程度の緩衝部材であり、フリップチップ3に荷重が掛かった際のフリップチップ3のはんだボール2のダメージを緩和させるものである。
【0040】
なお、図2に示すように、ベース部材4kは、テープ状回路基板4gとこれの裏面側に配置された弾性膜4jとを支持している。
【0041】
次に、本実施の形態1の半導体装置の製造方法について説明する。
【0042】
前記半導体装置の製造方法は、半導体製造工程において、ソケット4を用いてフリップチップ3を電気的に検査するものである。
【0043】
つまり、図1に示すフリップチップ3(半導体装置)を図2、図3および図5に示すソケット4(検査装置)に入れて所望の電気的検査(例えば、バーンイン検査など)を行うものである。
【0044】
まず、フリップチップ3をソケット4のソケット本体4aに入れる。
【0045】
この際、例えば、フリップチップ3の外周部とソケット本体4aの内周部とによってフリップチップ3とテープ状回路基板4gとの位置決めが行われ、これにより、フリップチップ3の各はんだボール2とこれに対応するテープ状回路基板4gの各基板側端子4hとが対向して配置される。
【0046】
その後、ソケット4の蓋部材4bを閉じてフック部材4eによりソケット本体4aとの間でフック部材4eをロックすると、蓋部材4bに取り付けられたバネ部材4cのバネ力により押圧子4dがフリップチップ3を押圧する。その際、フリップチップ3は、例えば、押圧子4dによって総圧6kgfで押され、これにより、フリップチップ3の各はんだボール2とこれに対応する基板側端子4hとが接触する。
【0047】
この状態で、ソケット4を介して所定の電流・電圧をフリップチップ3に印加し、これにより、フリップチップ3の電気的特性などを検査する。
【0048】
次に、前記製造方法すなわち検査方法に基づいて検査した結果について説明する。
【0049】
前記検査方法を用いて実施した導通検査は、1つのフリップチップ3を10回ソケット4に入れ、その都度、全てのはんだボール2と全ての基板側端子4hとの導通をチェックするものであり、これを100個のフリップチップ3を使用して評価した。合計1000回のチェックに対して、1000回とも全はんだボール2(全端子)の導通を確認することができた。
【0050】
なお、本実施の形態1に対する比較例として、はんだボール2の高さを全て平均145μmとした図1と同外形、同ピンの試料100個を用いて、上記と同様の検査を実施した。その結果、1ピン以上導通がとれない回数が1000回中69回発生した。
【0051】
以上のことにより、エリアアレイタイプの半導体装置(フリップチップ3)の外側2列目はんだボール2aを高くすることが効果の高いことが分かる。
【0052】
すなわち、フリップチップ3のはんだボール2のうち外側2列目はんだボール2aがそれ以外のはんだボール2より高く設けられていることにより、外側2列目はんだボール2aと基板側端子4h間に掛かる圧力を外側2列目はんだボール2aの高さが高くない場合と比較して高くすることができる。
【0053】
これは、外側2列目はんだボール2aの高さを高くしたことにより、これに対応する弾性膜4jの変形率が増加するためである。
【0054】
これにより、フリップチップ3の検査時にフリップチップ3のはんだボール2とシートコンタクト方式におけるテープ状回路基板4gの基板側端子4h間の応力を均一にすることができ、その結果、フリップチップ3への押圧荷重を増加させることなくはんだボール2と基板側端子4hとの接触信頼性を確保できる。
【0055】
したがって、検査時のフリップチップ3の外側2列目はんだボール2aと基板側端子4hとの接触を確実に行うことができるため、これにより、検査時の接触信頼性を向上できる。
【0056】
その結果、フリップチップ3(半導体装置)にダメージを与えずに信頼度の高い電気的接続を行うことができる。
【0057】
また、検査や試験時に応力を均一にしてフリップチップ3のはんだボール2を押すことになるため、フリップチップ3の複数のはんだボール2の変形をほぼ同一にすることができ、かつ、はんだボール2の高さを同一にできる。
【0058】
したがって、フリップチップ3を、例えば、はんだ接続によって実装基板などに実装する場合においても、前記実装基板の実装面の端子実装時の未接続の発生を防止できる。
【0059】
ここで、図5に示すソケット4(検査装置)を用いた導通検査後のフリップチップ3の外側1列目から8列目までのはんだボール2の変形量の測定値を図4のC線に示す。
【0060】
また、はんだボール2の高さを全て平均145μmとした図1と同外形、同ピンの比較例の通常フリップチップでのはんだボール2の変形量の測定値を図4のD線に示す。
【0061】
図4に示すように、はんだボール2の高さを全て145μmとした場合には、外側2列目はんだボール2aの変形が少ないことが分かる。このことから、前記通常フリップチップのように、はんだボール2の高さが全て同一の半導体装置の場合には、外側から2列目のはんだボール2に掛かる圧力が低いことが予想され、このことが前記比較例のように接触の確実性を低くする原因であると推定できる。
【0062】
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、外部端子である突起状端子をエリアアレイ状に配置したフリップチップ3の外側2列目のみのはんだボール2aを他のものと比べて高くする場合について説明したが、本実施の形態2では、実施の形態1と同様に256ピンのフリップチップ3(半導体装置)において、外側1列目から4列目までの合計192個のはんだボール2(突起状端子)の高さを160μmとし、それ以外の64個のはんだボール2の高さを145μmとする場合を説明する。
【0063】
すなわち、はんだボール2のうち中央部の端子と比べてその外側の端子が高く設けられているものである。
【0064】
ここで、本実施の形態2におけるフリップチップ3の前記中央部のはんだボール2とは、それぞれ外側5列目から内側に配置された8行×8列の64個のことであり、この64個のはんだボール2が高さ145μmである。
【0065】
なお、外側1列目から4列目までのはんだボール2の高さを高くする上では、実施の形態1と同様に、その部分でのはんだクリーム印刷時のスクリーンマスクの開口面積を広くした。このフリップチップ3を図2、図3に示す検査装置(図5に示すソケット4のこと)を用いて同様の導通検査を実施した。ここでは、各フリップチップ3を10回ずつ検査し、総数200回のチェックを実施した。その結果、1ピンでも導通が得られないものは発生しなかった。
【0066】
この検査後に、フリップチップ3の外部端子であるはんだボール2の変形量を列ごとに測定し、この平均値を取ると図4に示すE線となった。外部端子であるはんだボール2の高さを145μmと同一高さにした図4のD線の場合と比較すると、外側2列目におけるはんだボール2aの変形が増加し、逆に中央部近傍に対応する4列目から8列目でのはんだボール2の変形は低減していることが分かる。
【0067】
このことにより、外側2列目はんだボール2aに掛かる圧力が増加し、また、中央部近傍のはんだボール2に掛かる圧力が減少しているため、結果的にはんだボール2に掛かる圧力が均一化されていることが推定される。
【0068】
これにより、同一圧力でフリップチップ3を押圧した際、中央部の外側のはんだボール2には高い圧力が掛かることとなる。
【0069】
したがって、本実施の形態2におけるフリップチップ3は、全てのはんだボール2を同一高さにした場合と比較して、はんだボール2の基板側端子4hに対しての接触の確実性を向上できる。
【0070】
本実施の形態2の半導体装置の製造方法すなわち検査装置によれば、フリップチップ3のはんだボール2のうち中央部のはんだボール2と比べてその外側のはんだボール2が高く設けられていることにより、中央部におけるはんだボール2と基板側端子4h間に掛かる圧力を中央部の外側のはんだボール2の高さが高くない場合と比較して低くすることができる。
【0071】
これにより、フリップチップ3に一定圧力を印加すると、中央部外側の圧力の低い外側2列目付近のはんだボール2と基板側端子4h間に掛かる圧力を高くすることができ、その結果、外側2列目の接触信頼性を向上できる。
【0072】
(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3の半導体装置の構造の一例を示す図であり、(a)は(b)のG−G断面を示す断面図、(b)は底面図である。
【0073】
前記実施の形態2では、外部端子をエリアアレイ状に配置した256ピンのフリップチップ3において外側1列目から4列目までの合計192個のはんだボール2(外部端子)の高さをそれ以外のものより高くする場合を説明したが、本実施の形態3では、実施の形態2と同様に256ピンのフリップチップ3(半導体装置)において、図6(a),(b)に示すように、外側2列目から4列目までの合計132個のはんだボール2(外部端子)すなわち外側2〜4列目はんだボール2bの高さを160μmとし、それ以外の124個のはんだボール2の高さを145μmとする場合を説明する。
【0074】
すなわち、本実施の形態3のフリップチップ3においても、はんだボール2のうち中央部の端子と比べてその外側の端子が高く設けられているものである。
【0075】
ただし、外側1列目のはんだボール2は、145μmで形成されている。
【0076】
なお、本実施の形態3においても、フリップチップ3の前記中央部のはんだボール2とは、実施の形態2と同様に、それぞれ外側5列目から内側に配置された8行×8列の64個のことである。
【0077】
また、実施の形態2と同様の方法により、図2、図3に示す検査装置(図5に示すソケット4のこと)を用いて図6に示すフリップチップ3を80個導通検査した。その際、各フリップチップ3を10回ずつ検査し、総数800回のチェックを実施した。その結果、1ピンでも導通が得られないものの発生はゼロであった。
【0078】
この検査後のフリップチップ3の外部端子であるはんだボール2の変形量を列ごとに測定し、その平均値を取ったものを図4のF線に示す。
【0079】
これによれば、はんだボール2において1列目から4列目までを高くしたE線と比較して、外側2列目のはんだボール2の変形が増加しているため、実施の形態2の場合(E線)よりさらに応力改善がされていると判断できる。
【0080】
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4の半導体装置の構造の一例を示す図であり、(a)は(b)のH−H断面を示す断面図、(b)は底面図である。
【0081】
前記実施の形態1では、外部端子である突起状端子がはんだボール2で、かつ256ピンのフリップチップ3の場合について説明した。
【0082】
これに対し、本実施の形態4の半導体装置は、端子数225ピンの7.5mm角のLSI(Large Scale Integration)ベアチップ7であり、225個の突起状端子が15行×15列の格子状に配置されているものである。
【0083】
この突起状端子の設置ピッチは、例えば、0.45mmであり、前記突起状端子は0.2mm角のパッド端子6である。このパッド端子6の表面には金めっきが施されており、外側2列目の48個のパッド端子6(以降、外側2列目パッド端子6aという)は高さが3μmであり、また、他の177個は0.3μmである。
【0084】
このLSIベアチップ7を図2、図3に示す検査装置(図5に示すソケット4のこと)と同様の検査装置を用いて検査した。その際、テープ状回路基板4gは0.45mmピッチで、15行×15列の225個の接触子である基板側端子4hが形成されたものを用いた。
【0085】
なお、図7(a),(b)に示す外側2列目パッド端子6a以外の高さの低いパッド端子6と基板側端子4hとの導通を確実に行うために、本実施の形態4の各基板側端子4hの表面には、直径約0.1mmで、かつ高さ25μmの突起をめっきによって形成した。
【0086】
また、導通チェックでは押圧子4dに印加する総荷重を3.5kgfとし、1つのLSIベアチップ7を10回前記検査装置に入れ、その都度全てのパッド端子6と基板側端子4h間の導通をチェックした。これを100個のLSIベアチップ7を使用して評価した。その結果、合計1000回のチェックに対して、1000回とも全てのパッド端子6の導通を確認することができた。
【0087】
また、図7に示すLSIベアチップ7に対して、全てのパッド端子6の高さを0.3μmと均一にした場合の試料も20個作製した。これを前記同様の導通チェックを実施したところ、200回の検査に対して8回は1ピン以上での未接続が発生した。
【0088】
これにより、本実施の形態4のようなパッド端子6についても外側2列目の端子を高くすることにより、検査における接触(電気的接続)の確実性を向上できる。
【0089】
(実施の形態5)
図8は本発明の実施の形態5の半導体装置の構造の一例を示す図であり、(a)は(b)のI−I断面を示す断面図、(b)は底面図である。
【0090】
本実施の形態5の半導体装置は、総端子数221ピンの金バンプ付き端子8(突起状端子)を有する9.2mm角のLSIベアチップ7である。
【0091】
このLSIベアチップ7の外部端子である金バンプ付き端子8は、アルミニウム(Al)の表面電極(電極パッド)上にワイヤバンピングによって形成されたAuバンプである。
【0092】
なお、その際の端子配置は、千鳥配置(面心配置ともいう)になっている。すなわち、0.707mmピッチの11行×11列の正方格子状の端子配列の面心位置に0.707mmピッチで10行×10列の正方格子状端子が重なった構成になっており、金バンプ付き端子8の最小ピッチは0.5mmである。
【0093】
また、金バンプ付き端子8の高さは、外側2列目の36個の金バンプ付き端子8(以降、外側2列目バンプ端子8aという)では42μm、外側2列目バンプ端子8a以外の他の185個の端子では35μmになっている。なお、金バンプ高さの調節は、ワイヤバンピング後のボンダーヘッドでのバンプ平坦化工程時に実施した。
【0094】
このLSIベアチップ7を図2、図3に示す検査装置(図5に示すソケット4のこと)と同様の検査装置を用いて検査した。その際に用いたテープ状回路基板4gは、LSIベアチップ7の千鳥配置の金バンプ付き端子8に対応した位置に221個の接触子である基板側端子4hが形成されているものである。
【0095】
また、導通チェックでは印加する総荷重を1kgfとし、1つのLSIベアチップ7を10回前記検査装置に入れ、その都度導通をチェックした。なお、荷重を1kgfと低く設定したのは、荷重による金バンプ形状変形を防止するためである。これを100個のLSIベアチップ7を使用して評価した。
【0096】
その結果、合計1000回のチェックに対して、1000回とも全ピンの導通を確認することができた。
【0097】
また、図8に示すLSIベアチップ7の金バンプ付き端子8の高さを全て約35μmと均一にした場合の試料も20個作製した。これを前記同様の導通チェックを実施したところ、検査200回のうち19回は1ピン以上の端子の導通を確保することができなかった。
【0098】
(実施の形態6)
図9は本発明の実施の形態6の半導体装置の構造の一例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【0099】
本実施の形態6の半導体装置は、119個の外部端子である突起状端子を有する外形14mm×22mmのBGA9であり、BGA基板9aの表面のチップ側には樹脂モールド10が形成され、一方、その反対側の裏面には、前記突起状端子として、1.27mmピッチの7行×17列正方格子配置の共晶のはんだボール2が形成されている。
【0100】
本実施の形態6のBGA9では、短辺の外側2列目および外側3列目のはんだボール2(以降、外側2,3列目はんだボール2cという)、かつ長辺の外側2列目はんだボール2aの合計42個のみをボール径0.8mmとし、その他(短辺の外側2,3列目はんだボール2cおよび長辺の外側2列目はんだボール2a以外)の77個の端子はボール径0.75mmを適用した。
【0101】
なお、はんだボール径0.8mmを用いた部分の端子高さは平均で0.62mm、0.75mmの径のはんだボール2を用いた部分の端子の平均高さは0.60mmであった。
【0102】
このBGA9を図2、図3に示す検査装置(図5に示すソケット4のこと)と同様の検査装置を用いて検査した。その際、使用したテープ状回路基板4gは、BGA9の1.27mmピッチに対応し、かつ7行×17列正方格子配置の119個の接触子である基板側端子4hが形成されたものである。
【0103】
また、導通チェックでは印加する総荷重を1.5kgfとし、1つのBGA9を10回前記検査装置に入れ、その都度導通をチェックした。これを100個のBGA9を使用して評価した。
【0104】
その結果、合計1000回のチェックに対して、1000回とも全ピンの導通を確認することができた。
【0105】
また、図9に示すBGA9のはんだボール2に0.75mmの径の共晶のはんだボール2を用い、全ての端子高さを0.60mmと均一にした通常BGAも100個作製した。この通常BGAを前記同様の導通チェックを実施したところ、検査1000回に対して7回は1ピン以上の端子の導通を確保することができなかった。
【0106】
(実施の形態7)
図10は図11に示す本発明の実施の形態7の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のJ−J断面の構造の一例を示す断面図、図11は図10に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【0107】
なお、前記実施の形態1〜6は、半導体装置の外部端子の高さをその設置箇所に応じて変えたものであったが、本実施の形態7では、前記半導体装置の外部端子の高さを均一にして検査を行うその方法と検査装置の構造とを説明する。
【0108】
図10および図11は、図5に示すソケット4の要部(図2、図3に示す要部)の構造の変形例を示すものである。
【0109】
ここで、本実施の形態7の検査装置の要部における実施の形態1の図2、図3に示す検査装置の要部との相違点は、テープ状回路基板4g(回路基板)における基板側端子取り付け面4lに配置された基板側端子4hのうち、外側2列目基板側端子4mが、外側1列目を含むその他の基板側端子4hより10μm高く形成されていることである。
【0110】
なお、外側2列目基板側端子4mを他の基板側端子4hより10μm高くするには、外側2列目基板側端子4mの表面を銅めっきで25μm高く形成しておき、その後、外側2列目以外の基板側端子4hの表面をエッチングで15μmまで低くする。その際、外側2列目を含む全ての基板側端子4hの表面には金めっきを施し、その他の構成は図2、図3のものと同一にしている。
【0111】
図11に示すテープ状回路基板4gが設けられた検査装置(図5に示すソケット4)を用いて導通検査を実施した。検査した半導体装置は、図1に示すフリップチップ3とほぼ同様の9mm角のものであり、その表面であるはんだボール取り付け面1aに0.5mmピッチで外部端子である256個の突起状端子を正方格子状に配置したフリップチップ11(図10参照)である。
【0112】
ただし、図10に示すフリップチップ11は、全てのはんだボール2が高さ145μmで形成されている。
【0113】
したがって、フリップチップ11は、総端子数256ピンで、それぞれの共晶ボール径が0.3mmのものである。
【0114】
なお、図10、図11に示す検査装置を用いた検査方法すなわち半導体装置の製造方法は、実施の形態1で説明したものと同様である。
【0115】
ここで、このフリップチップ11は、実施の形態1で説明したように、それら100個を用いて、図2、図3に示す検査装置の要部を用いてその接触性を評価した際、1ピン以上導通がとれない回数が1000回中69回発生したものである。
【0116】
しかし、図10、図11に示す要部を有した検査装置を用い、かつフリップチップ11を100個を用いて各10回、計1000回の検査を実施した結果、全てにおいて全ピンの接触(電気的接続)を確認することができた。
【0117】
本実施の形態7の半導体装置の製造方法すなわち検査装置によれば、テープ状回路基板4gの外側1列目の基板側端子4hより外側2列目基板側端子4mが高く形成されていることにより、フリップチップ11の外側2列目のはんだボール2を高く設けた場合と同様に、外側2列目のはんだボール2と基板側端子4h間に掛かる圧力を高くすることができる。
【0118】
その結果、検査時のフリップチップ11の外側2列目のはんだボール2と基板側端子4hとの接触(電気的接続)を確実に行うことができる。
【0119】
(実施の形態8)
図12は図13に示す本発明の実施の形態8の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のK−K断面の構造の一例を示す断面図、図13は図12に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【0120】
本実施の形態8は、実施の形態7と同様にテープ状回路基板4gの基板側端子4hの高さを変えたものである。本実施の形態8では、132個ある外側2〜4列目基板側端子4nを124個あるそれ以外の他の基板側端子4hより10μm高くしたものである。
【0121】
すなわち、図13に示すように、テープ状回路基板4g(回路基板)の基板側端子取り付け面4lの中央部に配置された8行×8列の基板側端子4h(外側5列目から内側に配置された64個の基板側端子4h)よりその外側に配置された基板側端子4hすなわち外側2〜4列目基板側端子4nの高さを10μm高く形成したものである。
【0122】
なお、基板側端子4hを高くする方法は、前記実施の形態7の方法と同じくエッチングである。
【0123】
このテープ状回路基板4gを用いて、シートコンタクト方式で、前記実施の形態7と同様にはんだボール2の高さが均一で平均高さ145μmの256ピンのフリップチップ11を用いて検査を実施した。
【0124】
その結果、実施の形態7と同様に、フリップチップ11を100個用いて各10回、計1000回の検査を実施したが、全てにおいて、全ピンの接触(電気的接続)を確認することができた。
【0125】
本実施の形態8の半導体装置の製造方法すなわち検査装置によれば、テープ状回路基板4gの中央部に配置された基板側端子4hよりその外側の基板側端子4hが高く形成されていることにより、中央部外側の圧力の低い外側2列目付近のはんだボール2と基板側端子4h間に掛かる圧力を高くすることができる。
【0126】
その結果、外側2列目の接触信頼性(電気的接続の信頼性)を向上できる。
【0127】
(実施の形態9)
図14は本発明の実施の形態9の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部の構造の一例を示す図であり、(a)はテープ状回路基板の平面図、(b)は(a)のL−L断面を示す断面図、図15は図14に示すテープ状回路基板の構造を示す底面図である。
【0128】
図14および図15に示す検査装置の要部は、0.5mmピッチの10行×10列の正方格子状配列で、かつ100ピン端子を持つ半導体装置用のシートコンタクト方式の検査装置の要部である。
【0129】
この検査装置に設けられたテープ状回路基板4gの基板側端子取り付け面4lに形成した円形の接触子である基板側端子4hの直径は0.3mmであり、各基板側端子4hは、テープ状回路基板4gの外周部に形成された測定用接続端子4iと電気的に接続されている。
【0130】
また、この厚さ50μmのポリイミド製テープの裏面には、0.3mm角で高さ15μmの28個の四角形の突起部12が形成されている。これらの突起部12の設置箇所は、テープ状回路基板4gの基板側端子4hのうち、外側2列目基板側端子4mの裏面である。
【0131】
なお、この突起部12は、感光性樹脂を用いて、フォトリソグラフィ技術によって形成されたものである。
【0132】
さらに、このテープ状回路基板4gを用いて、図2、図3の要部を有する図5に示すソケット4(検査装置)と同様のシートコンタクト方式の検査装置を組み立てた。その際使用した弾性膜4jは厚さ0.5mmのゴム製(例えば、シリコーンゴムなど)で、また、この弾性膜4jを支持する台であるベース部材4kは強化プラスチック製(例えば、ウルテムなど)である。
【0133】
この図14および図15に示す検査装置に、5.5mm角で、かつ0.5mmピッチの10行×10列で100ピン端子を持つCSP13を総荷重1.5kgfで押し付けてコンタクト性(接触性)を評価した。このCSP13のはんだボール2の高さは約0.24mmと均一であり、その直径が0.30mmの共晶のはんだボール2である。
【0134】
このCSP13を100個を用い、各10回導通検査を実施した結果、合計1000回の検査の全てにおいて、全ピンの接触(電気的接続)を確認することができた。
【0135】
また、CSP13を100個用い、テープ状回路基板4gの裏面の突起部12を未形成の検査装置によってCSP13を導通検査したところ、1000回のうち49回未接触部の発生があった。これらのことにより、図14および図15に示す要部を有した検査装置を用いることにより、CSP13のはんだボール2の接触性(電気的接続性)を向上できる。
【0136】
(実施の形態10)
図16は本発明の実施の形態10の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部の構造の一例を示す図であり、(a)はテープ状回路基板の平面図、(b)は(a)のM−M断面を示す断面図、図17は図16に示すテープ状回路基板の構造を示す底面図である。
【0137】
図16および図17に示す検査装置の要部は、実施の形態9で説明した検査装置の要部におけるテープ状回路基板4gの裏面に設けられる突起部12の数を増やしたものである。
【0138】
すなわち、テープ状回路基板4gの基板側端子4hのうち、外側2列目に加えて外側3列目の基板側端子4hの裏面側に突起部12を設けたものであり、その際、外側2列目の基板側端子4hの裏面と同じく0.3mm角で、かつ高さ15μmの突起部12を追加した。したがって、突起部12は総数48個であるとともに、突起部12の形成方法は、実施の形態9と同じく感光性樹脂を用いて、フォトリソグラフィ技術によって形成した。
【0139】
このテープ状回路基板4gを用いて、実施の形態9と同様にシートコンタクト方式の検査装置を組み立てた。これに5.5mm角で、かつ0.5mmピッチの10行×10列で100ピン端子を持つCSP13を用いてコンタクト性を評価した。
【0140】
このCSP13を100個用いて各10回導通検査の結果、合計1000回の検査を実施したが、全てにおいて、全ピンの接触(電気的接続)を確認することができた。
【0141】
(実施の形態11)
図18は本発明の実施の形態11の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部の構造の一例を示す図であり、(a)は(b)のN−N断面を示す断面図、(b)は(a)に示すテープ状回路基板の平面図である。
【0142】
本実施の形態11における検査装置は、シートコンタクト方式を行うにあたり、図16、図17に示す前記実施の形態10の検査装置のようにテープ状回路基板4gの裏面側に突起部12を設けるのではなく、テープ状回路基板4gの裏面側に配置された弾性膜4jの裏面にテープ状回路基板4gの外側2列目基板側端子4mに対応させて図18(b)に示すように突起部12を枠状に形成するものである。
【0143】
すなわち、本実施の形態11の検査装置では、膜厚0.5mmの弾性膜4jの裏面のCSP13の外側2列目のはんだボール2と接触する基板側端子4h(外側2列目基板側端子4mのこと)の下に相当する箇所に、高さ0.1mm、幅0.3mmのポリイミド膜を接着させて突起部12を形成した。
【0144】
この突起部12が形成されたテープ状回路基板4gや弾性膜4jを用いて前記実施の形態10と同様にシートコンタクト方式の検査装置を組み立てた。
【0145】
さらに、図18に示す要部を有する検査装置を用い、5.5mm角の大きさで、かつ0.5mmピッチの10行×10列で100ピン端子を持つCSP13を用いてコンタクト性を評価した。なお、CSP13の突起状端子であるはんだボール2の高さは約0.24mmで、かつ直径0.30mmの共晶のはんだボール2によって形成されたものである。このCSP13を100個を用いて各10回導通検査を実施した。
【0146】
その結果、合計1000回の検査を実施したが、全てにおいて全ピンの接触(電気的接続)を確認することができた。
【0147】
(実施の形態12)
図19は図20に示す本発明の実施の形態12の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のO−O断面の構造の一例を示す断面図、図20は図19に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【0148】
本実施の形態12における検査装置は、シートコンタクト方式を行うにあたり、図18に示す前記実施の形態11の検査装置のように弾性膜4jの裏面に突起部12を設けるのではなく、弾性膜4jをその裏面側で支持する台であるベース部材4kに突起部12を枠状に形成するものである。
【0149】
そこで、図19および図20は、図2、図3に示す検査装置と同様の0.5mmピッチで16行×16列の正方格子状配置で合計256ピンを有する半導体装置に対応した検査装置である。シートコンタクト方式におけるテープ状回路基板4gおよび弾性膜4jは、図2、図3に示す検査装置のものと同じものを適用した。
【0150】
したがって、本実施の形態12の半導体装置の製造方法は、フリップチップ11(半導体装置)の外側1列目のはんだボール2(突起状端子)に接触するテープ状回路基板4gの基板側端子4hに対して、外側2列目はんだボール2aに接触する基板側端子4hの高さを高くする突起部12が弾性膜4jを支持するベース部材4kに設けられた検査装置を用いてフリップチップ11を電気的に検査するものである。
【0151】
つまり、ベース部材4kに形成された突起部12は、フリップチップ11のはんだボール2のうち外側2列目はんだボール2aに接触する外側2列目基板側端子4mの下方に枠状に形成したものである。なお、この突起部12は、例えば、高さ0.1mm、幅0.5mmであり、ベース部材4kと同様の強化プラスチック(例えば、ウルテムなど)によってベース部材4k製造時に切削で加工する。
【0152】
図19、図20に示す要部を有する検査装置に0.5mmピッチで16行×16列の正方格子状配置で合計256ピンを有するフリップチップ11を搭載し、この状態で検査を行った。このフリップチップ11は、直径0.3mmのSn−Ag−Cu系の中高温鉛レスはんだボールを端子に形成したものであり、その際のはんだボール2の高さは平均0.24mmであった。また、押圧子4dには、総圧5kgfを掛けた。
【0153】
このフリップチップ11を用いた導通検査では、100個の試料を各10回検査し、合計1000回の検査で1000回とも全ピンの導通を確認することができた。
【0154】
なお、比較のために、同じフリップチップ11を用いて、図2、図3に示す検査装置で同様に1000回の導通検査をしたところ、1ピン以上導通が取れなかったケースが82回発生した。このことにより、図19、図20の要部を有した検査装置を用いた半導体装置の製造方法は、フリップチップ11のはんだボール2とテープ状回路基板4gの基板側端子4hとの接触(電気的接続)を確実にする上で有効であることが分かる。
【0155】
(実施の形態13)
図21は図22に示す本発明の実施の形態13の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のP−P断面の構造の一例を示す断面図、図22は図21に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【0156】
本実施の形態13の検査装置は、実施の形態12の検査装置とほぼ同様のものであるが、ベース部材4kの突起部12をフリップチップ11の外側1列目から4列目までのはんだボール2に対応させ、テープ状回路基板4gの外側1列目から外側4列目までの基板側端子4hの下方に形成したものである。
【0157】
すなわち、本実施の形態13の半導体装置の製造方法は、フリップチップ11の中央部のはんだボール2(ここでは、外側5列目から内側の8×8=64個のはんだボール2)に接触するテープ状回路基板4g(回路基板)の基板側端子4hに対して、前記中央部の外側のはんだボール2に接触する外側1〜4列目基板側端子4pの高さを高くする突起部12が弾性膜4jを支持するベース部材4kに設けられた前記検査装置を用いてフリップチップ11を電気的に検査するものである。
【0158】
この際の突起部12は、高さ0.1mm、幅2.0mmで、実施の形態12と同様に強化プラスチックによって形成したものである。
【0159】
図21、図22に示す要部を有した検査装置に、実施の形態12と同様に0.5mmピッチで256ピンを有するフリップチップ11を搭載して検査を行った。このフリップチップ11を用いた導通検査では、100個の試料を各10回検査し、これにより、合計1000回の検査で1000回とも全ピンの導通を確認することができた。
【0160】
(実施の形態14)
図23は図24に示す本発明の実施の形態14の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のQ−Q断面の構造の一例を示す断面図、図24は図23に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【0161】
本実施の形態14の検査装置は、前記実施の形態13の検査装置とほぼ同様のものであるが、ベース部材4kに形成される突起部14をフリップチップ11の外側2〜4列目はんだボール2bに対応させ、テープ状回路基板4gの外側2〜4列目基板側端子4nの下方に形成したものである。
【0162】
なお、この際の突起部14は、高さ0.1mm、幅1.5mmで、前記実施の形態13と同様に強化プラスチックによって形成したものである。
【0163】
図23、図24に示す要部を有した検査装置に、実施の形態13と同様に0.5mmピッチで256ピンを有するフリップチップ11を搭載して検査を行った。このフリップチップ11を用いた導通検査では、200個の試料を各10回検査し、これにより、合計2000回の検査で2000回とも全ピンの導通を確認することができた。
【0164】
(実施の形態15)
図25は図26に示す本発明の実施の形態15の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のS−S断面の構造の一例を示す断面図、図26は図25に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【0165】
本実施の形態15は、検査装置のベース部材4kに2段構造の突起、すなわち突起部12と突起部14とを形成したものである。
【0166】
すなわち、フリップチップ11の外側2〜4列目はんだボール2bに対応してベース部材4kに形成された突起部14と、これの上に積層配置され、かつフリップチップ11の外側2列目はんだボール2aに対応して形成された突起部12とが設けられているベース部材4kを用いるものである。
【0167】
なお、突起部14の幅は、1.5mmであり、かつ厚さは0.05mmである。
【0168】
さらに、突起部12と突起部14の材質は、例えば、前記実施の形態16と同様の強化プラスチックである。
【0169】
この検査装置に実施の形態14と同様に0.5mmピッチで、かつ256ピンを有するフリップチップ11を搭載して検査を行った。このフリップチップ11を用いた導通検査では、200個の試料を各10回検査し、合計2000回の検査で、2000回とも全ピンの導通を確認することができた。
【0170】
(実施の形態16)
図27は図28に示す本発明の実施の形態16の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のR−R断面の構造の一例を示す断面図、図28は図27に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【0171】
本実施の形態16の検査装置は、前記実施の形態12の検査装置とほぼ同様のものであるが、検査装置のベース部材4kに形成する突起部15を、その幅を前記実施の形態12の突起部12の幅の1/2程度にするとともに、この突起部15を弾性膜4jのテープ状回路基板側の面に設けたものである。
【0172】
すなわち、図27、図28に示す要部を有する検査装置は、弾性膜4jのテープ状回路基板側の面にテープ状回路基板4gの基板側端子4hの外側1列目と2列目の間から2列目の中央付近に相当するところまで幅0.25mm、高さ0.1mmの突起部15を形成したものである。
【0173】
この際の突起部15の材質はポリイミドなどであり、それを接着材によって弾性膜4jのテープ状回路基板側の面に固定し、この弾性膜4jを備えた検査装置を用いて検査を実施した。
【0174】
なお、検査に用いたフリップチップ11は、実施の形態15と同様、0.5mmピッチでSn−Ag−Cu系はんだの256ピンとした。このフリップチップ11を用いた導通検査では、100個の試料を各10回検査し、合計1000回の検査で、1000回とも全ピンの導通を確認することができた。
【0175】
(実施の形態17)
図29は図30に示す本発明の実施の形態17の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のT−T断面の構造の一例を示す部分断面図、図30は図29に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図と基板側端子を拡大して示す部分拡大平面図である。
【0176】
実施の形態17に示す半導体装置の製造方法すなわち検査方法は、複数の半導体装置を同時に検査するものであり、図29に示す半導体装置は、実施の形態9で説明した5.5mm角で、かつ0.5mmピッチ10行×10列で100ピン端子を有するCSP13を4行×4列配置して計16個を一体とした22mm角の大形フリップチップ16である。
【0177】
したがって、図29、図30に示す要部を有した検査装置は、この大形フリップチップ16を検査する場合に使用するものである。
【0178】
また、前記検査装置は、複数のCSP13を検査するうえで、それらのはんだボール2に接触させる複数の基板側端子4hが平面状に配置された回路面(基板側端子取り付け面4l)を複数のCSP13において共通して適用する場合に用いるものである。
【0179】
なお、大形フリップチップ16の突起状端子であるはんだボール2は、総数1600個であり、高さ約0.24mmで、かつ直径0.30mmの共晶はんだボールから形成されている。ここでは、この大形フリップチップ16のコンタクト性を評価した。
【0180】
図29、図30に示す要部を有した検査装置は、16個のCSP13それぞれのはんだボール2に対応して16個のCSP13すなわち大形フリップチップ16を搭載可能に1600個の基板側端子4hが設けられたテープ状回路基板4gを備え、かつ最外周に配置されるCSP13のそれぞれの外側1列目のはんだボール2に対する基板側端子4hの接触圧力より外側2列目のはんだボール2に対する基板側端子4hの接触圧力が大きくなるように形成されているものであり、本実施の形態17ではこの検査装置を用いて大形フリップチップ16(ここでは、16個のCSP13を一体に形成したもの)を電気的に検査する。
【0181】
なお、図29、図30に示す検査装置では、外側1列目より外側2列目はんだボール2aへの基板側端子4hの接触圧力を大きくする手段として、ベース部材4k上に突起部12を設けている。
【0182】
この突起部12は、各0.3mm角で、かつ472個あり、高さは全て0.1mmである。突起部12の形成位置は、各CSP13単位における外側2列目のはんだボール2に対応した位置と、これに加えて16個のCSP13を1つの半導体装置すなわち大形フリップチップ16と見た場合のその外側2列目のはんだボール2に対応する位置とであり(図30参照)、これらのはんだボール2に対応する接触子である基板側端子4hの直下のベース部材4k上に472個の突起部12が形成されている。
【0183】
なお、突起部12は、強化プラスチック(例えば、ウルテムなど)を切削で形成したものである。
【0184】
この検査装置を用いて10個の大形フリップチップ16(CSP13に換算した場合160個の半導体装置)の導通検査を実施した。その際、押圧子4dを介して大形フリップチップ16には総圧25kgfを印加した。各大形フリップチップ16を10回ずつ検査した結果、1ピンでも未接触となるものは皆無であった。
【0185】
また、比較のために、同様の検査を突起部12の設けられていない検査装置を用いて実施したところ、100回の検査中、16回において1ピン以上の未接続が発生した。このことにより、図29、図30に示す要部を備えた検査装置を用いた検査方法は、突起部12を設けない検査装置を用いた検査方法と比較して、接触の信頼性を向上できることが分かる。
【0186】
なお、シートコンタクト方式においては、複数のCSP13が集まって集合体となった際に、この集合体(大形フリップチップ16)は、単一のCSP13の場合と類似する挙動を示すことにより、本実施の形態17の検査装置により、前記効果を生み出すことが可能になる。
【0187】
(実施の形態18)
図31は図32に示す本発明の実施の形態18の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のU−U断面の構造の一例を示す部分断面図、図32は図31に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図と基板側端子を拡大して示す部分拡大平面図である。
【0188】
本実施の形態18の半導体装置の製造方法すなわち検査方法は、前記実施の形態17と同様に複数の半導体装置を同時に検査するものであり、図31に示す半導体装置は、前記実施の形態17で説明した5.5mm角で、かつ0.5mmピッチ10行×10列で100ピン端子を有するCSP13を4行×4列配置して計16個を一体とした22mm角の大形フリップチップ16であり、図31、図32は、この大形フリップチップ16を検査する場合の検査装置の変形例を示したものである。
【0189】
なお、大形フリップチップ16の突起状端子であるはんだボール2は、前記実施の形態17の場合と同様に、総数1600個であり、高さ約0.24mmで、かつ直径0.30mmの共晶はんだボールから形成されている。
【0190】
図31、図32に示す要部を有した検査装置は、16個のCSP13それぞれのはんだボール2に対応して16個のCSP13すなわち大形フリップチップ16を搭載可能に1600個の基板側端子4hが設けられたテープ状回路基板4gを備え、かつそれぞれのCSP13の中央部のはんだボール2(ここでは、外側3列目から内側の6×6=36個のはんだボール2)に対する基板側端子4hの接触圧力より前記中央部の外側に配置された外側1,2列目のはんだボール2に対する外側1,2列目基板側端子4qの接触圧力が大きくなるように形成されているものであり、本実施の形態18でも、前記実施の形態17と同様に、この検査装置を用いて大形フリップチップ16(ここでは、16個のCSP13を一体に形成したもの)を電気的に検査する。
【0191】
なお、図31、図32に示す検査装置では、中央部よりその外側に配置されたはんだボール2aへの基板側端子4h(ここでは、外側1,2列目基板側端子4q)の接触圧力を大きくする手段として、図31に示すように、ベース部材4k上に配置された突起部支持板17に2種類の高さの突起部12が設けられている。
【0192】
ここで、突起部支持板17に形成された突起部12は、各0.3mm角で、かつ総数1024個である。その際、突起を設ける位置は、各CSP13の外側1,2列目に相当するはんだボール2に対応した位置であり、それぞれのCSP13ごとに64個ずつある。
【0193】
また、図31に示すように、突起部12の高さは2種類あり、大形フリップチップ16における中央部の4個分のCSP13では高さが0.05mmであり、前記中央部の外側に配置されるCSP13では高さが0.1mmである。
【0194】
これにより、大形フリップチップ16の中央部付近に配置されたCSP13のはんだボール2と接触する基板側端子4hに対して、中央部付近の外側に配置されたCSP13のはんだボール2に接触する基板側端子4hを平均値で高くすることができる。
【0195】
なお、平均値で高くするという表現は、個々のCSP13では中央近傍より、外側付近のはんだボール2を高く設定しており、さらに、大形フリップチップ16のCSP13単位では、中央近傍のCSP13のはんだボール2より外側のCSP13のはんだボール2が高くなり、したがって、個々のはんだボール2では必ずしも中央近傍のCSP13のはんだボール2の高さより外周に配置されたCSP13のはんだボール2の高さが高くなる必要が無いためである。
【0196】
また、突起部12が形成される突起部支持板17は、例えば、厚さ1mmのNi板であり、大小の突起部12はエッチングによって形成した。
【0197】
この検査装置を用いて、前記実施の形態17と同様に、10個の大形フリップチップ16(CSP13に換算した場合160個の半導体装置)の導通検査を実施した。その際、大形フリップチップ16に印加する圧力は、前記実施の形態17と同様である。
【0198】
なお、各大形フリップチップ16を10回ずつ検査した結果、1ピンでも未接触となるものは皆無であった。
【0199】
ここで、本実施の形態18において、ベース部材4k上に直接でなく、突起部支持板17を介して突起部12を設けた理由は、同一の検査装置で突起部支持板17を交換するだけで端子配置や端子数の異なる半導体装置に対応させることを容易に可能にするためである。
【0200】
なお、図31、図32に示す要部を備えた検査装置を用いた検査方法によれば、実施の形態17の検査方法と同様に大形フリップチップ16のはんだボール2と検査装置のテープ状回路基板4gの基板側端子4hとの接触(電気的接続)の信頼性を向上できる。
【0201】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0202】
例えば、前記実施の形態1から18では、回路基板がテープ状回路基板4gの場合を説明したが、前記回路基板は、有機基板を用いたボードなどであってもよく、ボード端子と半導体装置の突起状端子間に掛かる応力を均一化することにより、ボード端子と半導体装置の突起状端子との良好な接続を可能にできる。
【0203】
また、前記実施の形態1から18は、全て検査する半導体装置の突起状端子基準であり、かつ前記突起状端子の位置基準である。一例として、回路基板(テープ状回路基板4g)の外側から5列目が高い場合でも、その位置が適用する半導体装置の突起状端子の外側から2列目であれば、それは前記実施の形態1から18を適用した製造方法である。
【0204】
さらに、前記実施の形態1から18では、テープ状回路基板4gと弾性膜4jとを別の部材として説明したが、テープ状回路基板4gと弾性膜4jとが一体であってもよく、この場合においても、前記実施の形態1から18と同一の効果を得ることができる。
【0205】
例えば、プリント基板などの有機材をベースにした基板では、これに相当する。
【0206】
さらに、弾性膜4jに形成する突起部12,15の素材は、弾性膜4jと同一であってもく、その場合にも前記実施の形態1〜18と同様の効果を得ることができる。
【0207】
また、前記実施の形態1から18では、テープ状回路基板4gの接触子である基板側端子4hが、正方格子状あるいは面心格子状に配置されている場合を説明したが、その配置やピッチが不規則な場合であっても同様の効果があることは明らかである。同様に、半導体装置の突起状端子や基板側端子4h(接触子)がフルグリッドでなく、中央部に前記突起状端子や前記接触子の無い場合でも適用できることは明らかである。
【0208】
また、前記実施の形態1から18では、検査装置(ソケット4)を使用する検査としてバーンイン検査の場合を説明したが、前記検査装置を用いたシートコンタクト方式の検査としては、プローブ検査などであってもよい。
【0209】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0210】
(1).半導体装置の突起状端子のうち外側1列目の端子と比べて外側2列目の端子が高く設けられていることにより、外側2列目の突起状端子と基板側端子間に掛かる圧力を外側2列目の突起状端子の高さが高くない場合と比較して高くすることができる。したがって、検査時の半導体装置の外側2列目の突起状端子と基板側端子との接触を確実に行うことができ、これにより、検査時の接触信頼性を向上できる。その結果、半導体装置にダメージを与えずに信頼度の高い電気的接続を行うことができる。
【0211】
(2).半導体装置の突起状端子のうち中央部の端子と比べてその外側の端子が高く設けられていることにより、中央部における突起状端子と基板側端子間に掛かる圧力を中央部の外側の突起状端子の高さが高くない場合と比較して低くすることができる。これにより、半導体装置に一定圧力を印加すると、中央部外側の圧力の低い外側2列目付近の突起状端子と基板側端子間に掛かる圧力を高くすることができ、その結果、外側2列目の接触信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明の実施の形態1の半導体装置の構造の一例を示す図であり、(a)は(b)のA−A断面を示す断面図、(b)は底面図である。
【図2】図3に示す本発明の実施の形態1の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のB−B断面の構造の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部の構造の一例を示す平面図である。
【図4】図1に示す半導体装置における外部端子位置と端子変形量の関係の一例を示す計測結果図である。
【図5】本発明の実施の形態1の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の構造の一例を示す拡大部分断面図である。
【図6】(a),(b)は本発明の実施の形態3の半導体装置の構造の一例を示す図であり、(a)は(b)のG−G断面を示す断面図、(b)は底面図である。
【図7】(a),(b)は本発明の実施の形態4の半導体装置の構造の一例を示す図であり、(a)は(b)のH−H断面を示す断面図、(b)は底面図である。
【図8】(a),(b)は本発明の実施の形態5の半導体装置の構造の一例を示す図であり、(a)は(b)のI−I断面を示す断面図、(b)は底面図である。
【図9】(a),(b)は本発明の実施の形態6の半導体装置の構造の一例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図10】図11に示す本発明の実施の形態7の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のJ−J断面の構造の一例を示す断面図である。
【図11】図10に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【図12】図13に示す本発明の実施の形態8の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のK−K断面の構造の一例を示す断面図である。
【図13】図12に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【図14】(a),(b)は本発明の実施の形態9の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部の構造の一例を示す図であり、(a)はテープ状回路基板の平面図、(b)は(a)のL−L断面を示す断面図である。
【図15】図14に示すテープ状回路基板の構造を示す底面図である。
【図16】(a),(b)は本発明の実施の形態10の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部の構造の一例を示す図であり、(a)はテープ状回路基板の平面図、(b)は(a)のM−M断面を示す断面図である。
【図17】図16に示すテープ状回路基板の構造を示す底面図である。
【図18】(a),(b)は本発明の実施の形態11の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部の構造の一例を示す図であり、(a)は(b)のN−N断面を示す断面図、(b)は(a)に示すテープ状回路基板の平面図である。
【図19】図20に示す本発明の実施の形態12の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のO−O断面の構造の一例を示す断面図である。
【図20】図19に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【図21】図22に示す本発明の実施の形態13の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のP−P断面の構造の一例を示す断面図である。
【図22】図21に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【図23】図24に示す本発明の実施の形態14の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のQ−Q断面の構造の一例を示す断面図である。
【図24】図23に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【図25】図26に示す本発明の実施の形態15の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のS−S断面の構造の一例を示す断面図である。
【図26】図25に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【図27】図28に示す本発明の実施の形態16の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のR−R断面の構造の一例を示す断面図である。
【図28】図27に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図である。
【図29】図30に示す本発明の実施の形態17の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のT−T断面の構造の一例を示す部分断面図である。
【図30】図29に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図と基板側端子を拡大して示す部分拡大平面図である。
【図31】図32に示す本発明の実施の形態18の半導体装置の製造方法に用いられる検査装置の要部のU−U断面の構造の一例を示す部分断面図である。
【図32】図31に示すテープ状回路基板の構造を示す平面図と基板側端子を拡大して示す部分拡大平面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ
1a はんだボール取り付け面(外部端子取り付け面)
2 はんだボール(突起状端子)
2a 外側2列目はんだボール
2b 外側2〜4列目はんだボール
2c 外側2,3列目はんだボール
3 フリップチップ(半導体装置)
4 ソケット(検査装置)
4a ソケット本体
4b 蓋部材
4c バネ部材
4d 押圧子
4e フック部材
4f ピン部材
4g テープ状回路基板(回路基板)
4h 基板側端子
4i 測定用接続端子
4j 弾性膜
4k ベース部材
4l 基板側端子取り付け面
4m 外側2列目基板側端子
4n 外側2〜4列目基板側端子
4p 外側1〜4列目基板側端子
4q 外側1,2列目基板側端子
5 テストボード
6 パッド端子(突起状端子)
6a 外側2列目パッド端子
7 LSIベアチップ(半導体装置)
8 金バンプ付き端子(突起状端子)
8a 外側2列目バンプ端子
9 BGA(半導体装置)
9a BGA基板
10 樹脂モールド
11 フリップチップ
12,14,15 突起部
13 CSP
16 大形フリップチップ
17 突起部支持板

Claims (6)

  1. 半導体装置の外部端子である突起状端子に対応する複数の基板側端子が分散配置された回路基板と、基板側端子取り付け面の反対の面側に配置された弾性膜とを備える検査装置を用いた半導体装置の製造方法であって、
    複数の前記突起状端子が外部端子取り付け面に分散配置されて設けられた前記半導体装置を準備し、前記検査装置において、前記回路基板の前記基板側端子取り付け面に配置された外側1列目の前記基板側端子より高く形成された外側2列目の前記基板側端子と、前記半導体装置の前記外部端子取り付け面の外側2列目の前記突起状端子とを対応させて前記半導体装置と前記回路基板とを位置決めする工程と、
    前記半導体装置に荷重を印加して、前記半導体装置の前記突起状端子を前記回路基板の前記基板側端子に押し付ける工程と、
    前記半導体装置の前記突起状端子と前記検査装置の前記回路基板の前記基板側端子とを電気的に接続して前記半導体装置を電気的に検査する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項記載の半導体装置の製造方法であって、複数の前記半導体装置を検査する際に、前記半導体装置それぞれの前記突起状端子に対応して複数の前記半導体装置を搭載可能に複数の前記基板側端子が設けられた前記回路基板を備え、最外周に配置される前記半導体装置のそれぞれの外側1列目の前記突起状端子に対する前記基板側端子の接触圧力より外側2列目の前記突起状端子に対する前記基板側端子の接触圧力が大きくなるように形成された前記検査装置を用いて複数の前記半導体装置を電気的に検査することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項または記載の半導体装置の製造方法であって、前記半導体装置の外側1列目の前記突起状端子に接触する前記回路基板の前記基板側端子に対して、外側2列目の前記突起状端子に接触する前記基板側端子の高さを高くする突起部が前記弾性膜を支持するベース部材に設けられた前記検査装置を用いて前記半導体装置を電気的に検査することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 半導体装置の外部端子である突起状端子に対応する複数の基板側端子が分散配置された回路基板と、基板側端子取り付け面の反対の面側に配置された弾性膜とを備える検査装置を用いた半導体装置の製造方法であって、
    複数の前記突起状端子が外部端子取り付け面に分散配置されて設けられた前記半導体装置を準備し、前記検査装置において、前記回路基板の前記基板側端子取り付け面の中央部に配置された前記基板側端子より高く形成された前記中央部の外側の前記基板側端子と、前記半導体装置の前記外部端子取り付け面の前記中央部の外側の前記突起状端子とを対応させて前記半導体装置と前記回路基板とを位置決めする工程と、
    前記半導体装置に荷重を印加して、前記半導体装置の前記突起状端子を前記回路基板の前記基板側端子に押し付ける工程と、
    前記半導体装置の前記突起状端子と前記検査装置の前記回路基板の前記基板側端子とを電気的に接続して前記半導体装置を電気的に検査する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項記載の半導体装置の製造方法であって、複数の前記半導体装置を検査する際に、前記半導体装置それぞれの前記突起状端子に対応して複数の前記半導体装置を搭載可能に複数の前記基板側端子が設けられた前記回路基板を備え、それぞれの前記半導体装置の中央部の前記突起状端子に対する前記基板側端子の接触圧力より前記中央部の外側の前記突起状端子に対する前記基板側端子の接触圧力が大きくなるように形成された前記検査装置を用いて複数の前記半導体装置を電気的に検査することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項または記載の半導体装置の製造方法であって、前記半導体装置の中央部の前記突起状端子に接触する前記回路基板の前記基板側端子に対して、前記中央部の外側の前記突起状端子に接触する前記基板側端子の高さを高くする突起部が前記弾性膜を支持するベース部材に設けられた前記検査装置を用いて前記半導体装置を電気的に検査することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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