JP4295312B2 - 配線回路基板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、配線回路基板およびその製造方法、詳しくは、電気機器や電子機器に装備される配線回路基板およびその製造方法に関する。
フレキシブル配線回路基板や回路付サスペンション基板などの配線回路基板は、通常、ポリイミドからなるベース層と、そのベース層の上に形成された銅箔からなる導体回路と、ベース層の上および導体回路の上に形成されたポリイミドからなるカバー層とを備えており、電子部品を実装して、各種の電気機器や電子機器に搭載されている。
このような配線回路基板において、実装された電子部品の静電破壊を防止するために、半導電性層を、カバー層の上に形成することが知られている。例えば、カバー層の上に、導電ポリマー層を形成して、その導電ポリマー層によってカバー層の静電気の帯電を除去することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−158480号公報
また、実装された電子部品の静電破壊を防止するために、半導電性層を、導体回路の上に形成することも検討されている。
図6は、回路付サスペンション基板の長手方向に直交する幅方向の断面図であって、例えば、この図6に示すように、金属支持基板22と、金属支持基板22の上に形成されるベース絶縁層23と、ベース絶縁層23の上に形成され、並列配置される複数の配線27を有する導体パターン24と、導体パターン24を被覆するように、ベース絶縁層23の上に形成されるカバー絶縁層25とを備える回路付サスペンション基板21において、半導電性層30を、ベース絶縁層23の幅方向両外側における金属支持基板22の表面、導体パターン24から露出するベース絶縁層23の表面、および、導体パターン24の表面に、幅方向に沿って連続して形成して、その半導電性層30によって導体パターン24の静電気の帯電を除去することが試案される。
しかし、上記した回路付サスペンション基板21では、半導電性層30は、ベース絶縁層23の幅方向両外側における金属支持基板22の表面において接地されるものの、その接地部分が2箇所であるため、外力が幅方向両外側から作用することにより、ベース絶縁層23の幅方向両外側の半導電性層30が剥離したときには、接地部分が確保されず、静電気の除去が困難となる場合がある。
本発明の目的は、半導電性層と金属支持基板との接地部分を確実に複数箇所確保することができ、確実に導体パターンの静電気を除去して、配線回路基板に実装される電子部品の静電破壊を防止することのできる、配線回路基板およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の配線回路基板は、金属支持基板と、前記金属支持基板の上に形成される絶縁層と、前記絶縁層の上に形成され、複数の配線を有する導体パターンと、前記導体パターンから露出する前記絶縁層の表面に、前記導体パターンに接触するように形成される半導電性層とを備え、隣接する少なくとも2つの前記配線間において、前記絶縁層には、前記金属支持基板が露出する溝部が形成されており、前記半導電性層が、前記溝部において、前記金属支持基板に接触され、前記半導電性層が、前記溝部を隔てて設けられる各前記絶縁層の両側面に形成されており、それら前記半導電性層の下端部が前記金属支持基板に接触されていることを特徴としている。
また、本発明の配線回路基板では、前記半導電性層が、導電性ポリマーからなることが好適である。
また、本発明の配線回路基板では、複数の前記配線は、前記溝部を隔てて設けられる各前記絶縁層に、1対毎に設けられていることが好適である。
また、本発明の配線回路基板の製造方法は、金属支持基板を用意して、前記金属支持基板の上に、前記金属支持基板が露出する溝部が形成されるように絶縁層を形成する工程、
前記溝部を隔てて形成される各前記絶縁層に、1対毎に設けられる複数の配線を有する導体パターンを形成する工程、および、半導電性層を、前記導体パターンから露出する各前記絶縁層の表面に、前記導体パターンおよび前記溝部における前記金属支持基板に接触するように、かつ、前記溝部を隔てて設けられる各前記絶縁層の両側面に、それら下端部が前記金属支持基板に接触されるように、形成する工程を備えることを特徴としている。
また、本発明の配線回路基板の製造方法では、前記半導電性層を形成する工程において、前記半導電性層を、導電性ポリマーから形成することが好適である。
本発明の配線回路基板によれば、半導電性層は、少なくとも2つの配線間に形成される溝部において、金属支持基板に接触するとともに、溝部を挟む少なくとも2つの絶縁層の外側においても、金属支持基板に接触できる。そうすると、半導電性層は、金属支持基板との接地部分を、複数箇所、確実に確保することができる。そのため、複数箇所における接地により、電荷の安定した減衰性能を得ることができ、導体パターンに帯電する静電気を確実かつ安定して除去することができる。その結果、配線回路基板に実装される電子部品の静電破壊を防止することができ、配線回路基板の接続信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明の配線回路基板の製造方法によれば、半導電性層を、導体パターンおよび溝部における金属支持基板に接触するように形成するとともに、溝部を挟む絶縁層の外側においても、金属支持基板に接触するように形成できる。そうすると、半導電性層は、金属支持基板との接地部分を、複数箇所、確実に確保することができる。そのため、複数箇所における接地により、電荷の安定した減衰性能を得ることができ、導体パターンに帯電する静電気を確実かつ安定して除去することができる。その結果、この製造方法により得られる配線回路基板に実装される電子部品の静電破壊を防止することができ、配線回路基板の接続信頼性の向上を図ることができる。
図1は、本発明の配線回路基板の一実施形態である回路付サスペンション基板を示す概略平面図、図2は、図1におけるA−A線の断面図である。なお、図1において、金属支持基板2に対する導体パターン4の相対配置を明確に示すために、後述するベース絶縁層3、半導電性層7およびカバー絶縁層5は省略されている。
図1において、この回路付サスペンション基板1は、ハードディスクドライブの磁気ヘッド(図示せず)を実装して、その磁気ヘッドを、磁気ヘッドと磁気ディスク(図示せず)とが相対的に走行するときの空気流に抗して、磁気ディスクとの間に微小な間隔を保持しながら支持する金属支持基板2に、磁気ヘッドと、リード・ライト基板(図示せず)とを接続するための導体パターン4が一体的に形成されている。
なお、導体パターン4は、後述するが、磁気ヘッドの接続端子に接続するための磁気ヘッド側接続端子15と、リード・ライト基板の接続端子に接続するための外部側接続端子16と、磁気ヘッド側接続端子15および外部側接続端子16(以下、単に「端子部10」と総称する場合がある。)を接続するための複数の配線9とを一体的に備えている。
この回路付サスペンション基板1は、長手方向に延びるように形成されており、磁気ヘッド側接続端子形成領域17と、外部側接続端子形成領域18と、磁気ヘッド側接続端子形成領域17と外部側接続端子形成領域18との間に配置される配線形成領域19とを一体的に備えている。
磁気ヘッド側接続端子形成領域17は、回路付サスペンション基板1の長手方向一端部(以下、先端部という。)に配置され、平面視略矩形状に形成されている。また、磁気ヘッド側接続端子形成領域17には、複数の配線9の先端部から連続して、幅広のランドとして幅方向(長手方向に直交する方向、以下同じ。)において並列配置される磁気ヘッド側接続端子15と、磁気ヘッド側接続端子15を挟んで、金属支持基板2を切り抜くことによって形成される、磁気ヘッドを実装するためのジンバル8とが設けられている。
外部側接続端子形成領域18は、回路付サスペンション基板1の長手方向他端部(以下、後端部という。)に配置され、平面視略矩形状に形成されている。また、外部側接続端子形成領域18には、複数の配線9の後端部から連続して、幅広のランドとして幅方向において並列配置される外部側接続端子16が設けられている。
配線形成領域19は、磁気ヘッド側接続端子形成領域17と外部ヘッド側接続端子領域18との間において、これらと連続するように、回路付サスペンション基板1の長手方向にわたって配置され、平面視略矩形平帯形状に形成されている。また、配線形成領域19には、長手方向に沿って延びる複数の配線9が幅方向において互いに間隔を隔てて並列配置されている。
複数の配線9は、幅方向一方側に並列配置される一方の1対の配線9aおよび9bと、幅方向他方側に並列配置される他方の1対の配線9cおよび9dとから形成されている。なお、一方の1対の配線9aおよび9bのうち、一方の配線9aは、幅方向外側に配置され、他方の配線9bは、幅方向内側に配置されている。また、他方の1対の配線9cおよび9dのうち、一方の配線9cは、幅方向内側に配置され、他方の配線9dは、幅方向外側に配置されている。
これら一方の1対の配線9aおよび9bと、他方の1対の配線9cおよび9dとは、幅方向において間隔を隔てて配置されている。
これら複数の配線9は、磁気ディスクのデータを読み込むためのリード配線と、磁気ディスクにデータを書き込むためのライト配線とのいずれかであって、その組合せにおいて、例えば、一方の1対の配線9aおよび9bはともにリード配線、他方の1対の配線9cおよび9dはともにライト配線である組合せ、例えば、一方の1対の配線9aおよび9bはともにライト配線、他方の1対の配線9cおよび9dはともにリード配線である組合せ、例えば、一方の1対の配線9aおよび9bにおいて、一方の配線がリード配線で他方の配線がライト配線であるかまたはその逆であり、他方の1対の配線9cおよび9dにおいて、一方の配線がリード配線で他方の配線がライト配線であるかまたはその逆である組合せのうちの、いずれかの組合せが選択される。
そして、この回路付サスペンション基板1は、図2に示すように、配線形成領域19においては、金属支持基板2と、金属支持基板2の上に形成される絶縁層としてのベース絶縁層3と、ベース絶縁層3の上に形成される導体パターン4と、導体パターン4から露出するベース絶縁層3の表面に形成される半導電性層7と、金属支持基板2、半導電性層7および導体パターン4の上に形成されるカバー絶縁層5とを備えている。
また、この回路付サスペンション基板1は、図示しないが、磁気ヘッド側接続端子形成領域17と外部ヘッド側接続端子領域18においては、金属支持基板2と、金属支持基板2の上に形成されるベース絶縁層3と、ベース絶縁層3の上に形成され、配線9および端子部10が一体的に形成される導体パターン4と、配線9を被覆し、かつ、端子部10を開口するように、ベース絶縁層3の上に形成されるカバー絶縁層5とを備えている。
金属支持基板2は、上記した回路付サスペンション基板1の外形形状に対応する長手方向に延びる平板状の薄板から形成されている。
金属支持基板2は、その幅が、通常、0.2〜2.0mmであり、配線形成領域19においては、例えば、0.43〜1.28mm、好ましくは、0.5〜1.0mmである。金属支持基板2の厚みは、例えば、10〜50μm、好ましくは、18〜25μmである。
ベース絶縁層3は、金属支持基板2の上に、導体パターン4が形成される部分に対応するパターンとして形成されている。ベース絶縁層3は、配線形成領域19においては、一方の1対の配線9aおよび9bに対応する第1ベース絶縁層3aと、他方の1対の配線9cおよび9dに対応する第2ベース絶縁層3bとを備えている。つまり、これら第1ベース絶縁層3aおよび第2ベース絶縁層3bは、幅方向において互いに間隔を隔てて配置されており、第1ベース絶縁層3aが、幅方向一方側に配置され、第2ベース絶縁層3bが、第1ベース絶縁層3aと幅方向において対向配置するように、幅方向他方側に配置されている。
これによって、ベース絶縁層3には、配線形成領域19において、第1ベース絶縁層3aと第2ベース絶縁層3bとの間に、金属支持基板2の幅方向途中が露出する溝部6が、形成されている。また、ベース絶縁層3は、配線形成領域19において、金属支持基板2の幅方向両端部11、より具体的には、金属支持基板2の幅方向一端部11aおよび幅方向他端部11bの上面を、露出させている。
ベース絶縁層3は、配線形成領域19において、第1ベース絶縁層3aの幅が、例えば、100〜1000μm、好ましくは、210〜630μmであり、第2ベース絶縁層3bの幅が、例えば、100〜1000μm、好ましくは、210〜630μmである。また、溝部6の幅は、例えば、30〜500μm、好ましくは、30〜200μm、さらに好ましくは、30〜70μmである。また、ベース絶縁層3の厚みは、例えば、1〜35μm、好ましくは、5〜12μmである。
導体パターン4は、上記したように幅方向において互いに間隔を隔てて並列配置される複数の配線9と、各配線9の先端部および後端部にそれぞれ接続される各端子部10(図1参照)とを一体的に備える配線回路パターンとして形成されている。
この導体パターン4では、配線形成領域19においては、一方の1対の配線9aおよび9bと、他方の1対の配線9cおよび9dとが、それぞれ、溝部6を隔てて設けられる第1ベース絶縁層3aの上と、第2ベース絶縁層3bの上とに、1対毎に設けられている。また、各端子部10の表面には、必要に応じて、図示しない金属めっき層が形成されている。
導体パターン4において、各配線9の幅は、例えば、10〜200μm、好ましくは、20〜70μmである。
一方の1対の配線9aおよび9b間の間隔と、他方の1対の配線9cおよび9d間の間隔とは、それぞれ、例えば、10〜200μm、好ましくは、20〜40μmである。また、一方の1対の配線9aおよび9bのうちの、幅方向内側の配線9bと、他方の1対の配線9cおよび9dのうちの、幅方向内側の配線9cとの間の間隔は、例えば、50〜540μm、好ましくは、70〜240μmである。
導体パターン4の厚みは、例えば、3〜20μm、好ましくは、3〜17μmである。
半導電性層7は、配線形成領域19において、導体パターン4から露出するベース絶縁層3を被覆するように形成されている。より具体的には、半導電性層7は、導体パターン4から露出し、かつ、カバー絶縁層5に被覆されるベース絶縁層3の表面に形成されている。すなわち、半導電性層5は、ベース絶縁層3と、カバー絶縁層5との間に介在されるように形成されている。
また、半導電性層7は、ベース絶縁層3の第1ベース絶縁層3aおよび第2ベース絶縁層3bに対応して、第1半導電性層7aと第2半導電性層7bとを備えている。
第1半導電性層7aは、一方の1対の配線9aおよび9bから露出する第1ベース絶縁層3aの表面に形成されている。より具体的には、一方の1対の配線9aおよび9bの各幅方向両側面と接触するように、一方の1対の配線9aおよび9bから露出する第1ベース絶縁層3aの上面および幅方向両側面に、形成されている。また、第1半導電性層7aは、第1ベース絶縁層3aから露出する金属支持基板2の上面に形成され、より具体的には、第1ベース絶縁層3aの幅方向一側面に形成され、金属支持基板2の幅方向一端部11aの上面に積層される部分が第1下端部12とされ、第1ベース絶縁層3aの幅方向他側面に形成され、溝部6における金属支持基板2の幅方向一端部の上面に積層される部分が第2下端部13とされている。
また、第2半導電性層7bは、他方の1対の配線9cおよび9dから露出する第2ベース絶縁層3bの表面に形成されている。より具体的には、他方の1対の配線9cおよび9dの各幅方向両側面と接触するように、他方の1対の配線9cおよび9dから露出する第2ベース絶縁層3bの上面および幅方向両側面に、形成されている。また、第2半導電性層7bは、第2ベース絶縁層3bから露出する金属支持基板2の上面に形成され、より具体的には、第2ベース絶縁層3bの幅方向一側面に形成され、溝部6における金属支持基板2の幅方向他端部の上面に積層される部分が第3下端部14とされ、第2ベース絶縁層3bの幅方向他側面に形成され、金属支持基板2の幅方向他端部11bの上面に積層される部分が第4下端部35とされている。
これにより、第1半導電性層7aは、その厚み方向下側において、第1ベース絶縁層3aと接触し、その厚み方向上側において、カバー絶縁層5と接触している。また、第1半導電性層7aは、幅方向において、一方の1対の配線9aおよび9bと接触し、厚み方向下側において、第1下端部12および第2下端部13が金属支持基板2と接触している。
また、第2半導電性層7bは、その厚み方向下側において、第2ベース絶縁層3bと接触し、その厚み方向上側において、カバー絶縁層5と接触している。また、第2半導電性層7bは、幅方向において、他方の1対の配線9cおよび9dと接触し、厚み方向下側において、第3下端部14および第4下端部35が金属支持基板2と接触している。
要するに、各半導電性層7は、金属支持基板2、各ベース絶縁層3、導体パターン4およびカバー絶縁層5に、それぞれ接触している。
各半導電性層7の厚みは、例えば、5〜50nm、好ましくは、10〜40nmである。
カバー絶縁層5は、配線形成領域19においては、半導電性層7から露出する金属支持基板2、導体パターン4および半導電性層7の上に、パターンとして形成されている。より具体的には、カバー絶縁層5は、配線形成領域19における幅方向において、第1ベース絶縁層3aの幅方向両側面に形成される第1半導電性層7aを被覆し、第2ベース絶縁層3bの幅方向両側面に形成される第2半導電性層7bを被覆して、かつ、第1半導電性層7aおよび第2半導電性層7bの間における金属支持基板2の上面を被覆するように、連続して形成されている。また、カバー絶縁層5は、配線形成領域19における幅方向において、金属支持基板2の幅方向両端部11(幅方向一端部11aおよび幅方向他端部11b)の両端縁の上面を露出するように形成されている。
また、カバー絶縁層5は、磁気ヘッド側接続端子領域17および外部側接続端子領域18においては、図示しないが、配線9を被覆し、かつ、端子部10を開口するように、ベース絶縁層3の上に、パターンとして形成されている。
カバー絶縁層5の幅は、配線形成領域19において、例えば、0.15〜1.95mm、好ましくは、0.38〜1.23mmである。また、カバー絶縁層5の厚みは、例えば、1〜40μm、好ましくは、1〜7μmである。
図3および図4は、図2に示す回路付サスペンション基板の製造工程を示す、工程図である。
次に、この回路付サスペンション基板1の製造方法について、図3および図4を参照して、説明する。
この方法では、まず、図3(a)に示すように、金属支持基板2を用意する。
金属支持基板2を形成する金属としては、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などの金属箔が用いられる。好ましくは、ステンレス箔が用いられる。
この方法では、次いで、図3(b)〜(e)に示すように、ベース絶縁層3を、金属支持基板2の上に、導体パターン4が形成される部分に対応し、溝部6が形成されるパターンとして形成する。
ベース絶縁層3を形成する絶縁体としては、例えば、ポリイミド、アクリル、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂が用いられる。これらのうち、パターンでベース絶縁層3を形成するためには、好ましくは、感光性の合成樹脂が用いられ、さらに好ましくは、感光性ポリイミドが用いられる。
ベース絶縁層3を、感光性ポリイミドから形成する部分には、例えば、まず、図3(b)に示すように、感光剤を含むポリイミド前駆体(以下、感光性ポリアミック酸樹脂という。)のワニスを調製して、そのワニスを、例えば、ロールコート法、グラビアコート法、スピンコート法、バーコート法など公知の塗布方法により、金属支持基板2の表面に均一に塗布し、乾燥して、ベース皮膜33を形成する。
次いで、図3(c)に示すように、ベース皮膜33を、フォトマスク34を介して露光する。ネガ画像でパターンニングする場合には、ベース絶縁層3を形成しない部分には、遮光部分34aが対向し、ベース絶縁層3を形成する部分には、光透過部分34bが対向するように、フォトマスク34を配置して、露光する。
次いで、必要によりネガ画像を形成するために所定温度で加熱後、図3(d)に示すように、ベース皮膜33における遮光部分34aが対向していた未露光部分を、現像により除去する。現像は、例えば、現像液としてアルカリ現像液などを用いて、浸漬法またはスプレー法などが用いられる。これによって、ベース皮膜33が、上記したパターンに形成される。
なお、ポジ画像でパターンニングする場合には、図示しないが、上記した逆、すなわち、ベース絶縁層3を形成しない部分には、光透過部分34bが対向し、ベース絶縁層3を形成する部分には、遮光部分34aが対向するように、フォトマスク34を配置して、露光した後、必要によりポジ画像を形成するために所定温度で加熱後、現像する。
その後、図3(e)に示すように、ベース皮膜33を、例えば、減圧下、250℃以上で加熱することにより、硬化(イミド化)させて、ベース絶縁層3を形成する。
これによって、ベース絶縁層3を、金属支持基板2の上に、導体パターン4が形成される部分に対応し、溝部6が形成されるパターンとして形成する。
この方法では、次いで、図4(f)に示すように、導体パターン4を、ベース絶縁層3の上に、形成する。
導体パターン4を形成するための導体としては、例えば、銅、ニッケル、金、はんだまたはこれらの合金などの金属箔が用いられ、導電性、廉価性および加工性の観点から、好ましくは、銅箔が用いられる。
導体パターン4を形成するには、ベース絶縁層3の表面に、例えば、サブトラクティブ法、アディティブ法などの公知のパターンニング法によって、導体パターン4を、上記した端子部10および配線9が一体的に形成される配線回路パターンとして形成する。
サブトラクティブ法では、まず、ベース絶縁層3の全面に、必要により接着剤層を介して導体を積層し、次いで、この導体の上に、配線回路パターンと同一パターンのエッチングレジストを形成し、このエッチングレジストをレジストとして、導体をエッチングして導体パターン4を形成し、その後に、エッチングレジストを除去する。
アディティブ法では、まず、ベース絶縁層3の全面に、導体薄膜からなる種膜を形成し、次いで、この種膜の表面に、配線回路パターンと逆パターンでめっきレジストを形成した後、めっきレジストから露出する種膜の表面に、電解めっきにより、配線回路パターンとして導体パターン4を形成し、その後に、めっきレジストおよびそのめっきレジストが積層されていた部分の種膜を除去する。
次いで、この方法では、図4(g)に示すように、半導電性層7を、導体パターン4から露出するベース絶縁層3の表面に、導体パターン4および金属支持基板2(金属支持基板2の幅方向両端部11aおよび11b、および、溝部6における幅方向両端部)に接触するように、形成する。
半導電性層7を形成する半導電性材料としては、例えば、樹脂または金属が用いられる。
樹脂としては、例えば、導電性ポリマー、例えば、導電性粒子が分散される半導電性樹脂組成物などが用いられる。
これら半導電性層7を形成する半導電性材料のうち、好ましくは、導電性ポリマーが用いられる。
導電性ポリマーとしては、例えば、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、またはこれらの誘導体などが用いられる。好ましくは、ポリアニリンが用いられる。これら導電性ポリマーは、単独使用または2種以上併用することができる。
金属としては、例えば、酸化金属などが用いられ、酸化金属としては、例えば、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化銅、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化インジウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛などの金属酸化物が用いられる。好ましくは、酸化クロムが用いられる。これら金属は、単独使用または2種以上併用することができる。
半導電性層7を導電性ポリマーから形成するには、例えば、回路付サスペンション基板1を、導電性ポリマーの重合液に浸漬することにより、ポリマーが析出するように重合させる方法、例えば、回路付サスペンション基板1に、導電性ポリマーの溶液を塗布し、溶媒を乾燥させる方法などが用いられる。
回路付サスペンション基板1を、導電性ポリマーの重合液に浸漬することにより、ポリマーが析出するように重合させる方法では、例えば、まず、図4(f)に示す製造途中の回路付サスペンション基板1を、導電性ポリマーの重合液に浸漬するとともに、その重合液に重合開始剤を配合する。
導電性ポリマーの重合液は、例えば、導電性ポリマーを重合するためのモノマーおよび溶媒を配合することにより調製される。
モノマーとしては、例えば、アニリン、ピロール、チオフェンなどが用いられ、好ましくは、アニリンが用いられる。これらモノマーは、単独使用または2種以上併用することができる。
溶媒としては、例えば、水、酸性水溶液などが用いられ、好ましくは、酸性水溶液が用いられる。酸性水溶液を形成する酸性成分としては、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸などの無機酸、例えば、ギ酸、酢酸、シュウ酸などの有機酸などが用いられる。これら溶媒は、単独使用または2種以上併用することができる。
重合開始剤としては、例えば、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩などのアゾ系開始剤、例えば、過硫酸カリウム(ペルオキソ二硫酸カリウム)、過硫酸アンモニウム(ペルオキソ二硫酸アンモニウム)などの過硫酸塩系開始剤、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素などの過酸化物系開始剤、例えば、フェニル置換エタンなどの置換エタン系開始剤、例えば、芳香族カルボニル化合物などのカルボニル系開始剤、例えば、過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムとの組合せ、過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムとの組合せなどのレドックス系開始剤などが用いられる。これら重合開始剤は、単独使用または2種以上併用することができる。
また、重合開始剤を導電性ポリマーの重合液に配合するには、必要により、重合開始剤を溶媒に溶解させた重合開始剤溶液を調製し、この重合開始剤溶液を配合することもできる。なお、重合開始剤溶液の調製において用いられる溶媒は、重合液の調製に用いられる溶媒と同様のものが用いられる。
導電性ポリマーの重合液において、モノマーの濃度は、例えば、0.005〜0.5mol/L、好ましくは、0.01〜0.1mol/Lであり、溶媒が酸性水溶液である場合における酸性成分の濃度は、例えば、0.002〜0.1mol/L、好ましくは、0.005〜0.05mol/Lである。また、重合開始剤(または重合開始剤溶液)が配合されたときの、重合液においては、重合開始剤の濃度が、例えば、0.002〜0.2mol/L、好ましくは、0.005〜0.1mol/Lである。
そして、上記した回路付サスペンション基板1を導電性ポリマーの重合液に浸漬して、重合開始剤を配合した後、例えば、5〜180分間、好ましくは、10〜100分間、回路付サスペンション基板1を導電性ポリマーの重合液に浸漬する。この浸漬において、導電性ポリマーの重合液は、その浸漬温度が、例えば、1〜40℃、好ましくは、5〜25℃に設定される。
これにより、導電性ポリマーからなる半導電性層7が、導体パターン4から露出するベース絶縁層3の表面において析出するように重合され形成される。
その後、半導電性層7が形成された製造途中の回路付サスペンション基板1を水洗する。
次いで、この方法では、必要により、半導電性層7の導電性ポリマーをドーピングする。
半導電性層7の導電性ポリマーをドーピングするには、上記した半導電性層7が形成された回路付サスペンション基板1を、ドーピング剤を溶解した溶液(ドーピング剤溶液)に浸漬する。
ドーピング剤は、導電性ポリマーに導電性を付与するものであって、例えば、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ノボラック樹脂、p−フェノールスルホン酸ノボラック樹脂、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物などが用いられる。これらドーピング剤は、単独使用または2種以上併用することができる。
ドーピング剤を溶解するための溶媒としては、例えば、水、メタノールなどが用いられる。
ドーピング剤溶液の調製においては、ドーピング剤の濃度が、例えば、5〜100重量%、好ましくは、10〜50重量%となるように、溶媒を配合する。
半導電性層7が形成された回路付サスペンション基板1のドーピング剤溶液への浸漬時間は、例えば、30秒〜30分、好ましくは、1〜10分に設定される。また、ドーピング剤溶液の浸漬温度は、例えば、10〜70℃、好ましくは、20〜60℃に設定される。
上記した半導電性層7の導電性ポリマーのドーピングにより、導電性ポリマーに導電性が付与される。
その後、この方法では、導電性ポリマーがドーピングされた半導電性層7が形成された製造途中の回路付サスペンション基板1をさらに水洗する。
なお、上記した導電性ポリマーからなる半導電性層7を、例えば、特開平5−331431号公報、特開平9−207259号公報、特開2003−124581号公報、特開2003−203436号公報、特開2003−204130号公報、特開2004−158480号公報の記載などに準拠して形成することもできる。
また、回路付サスペンション基板1に、導電性ポリマーの溶液を塗布し、溶媒を乾燥させる方法では、例えば、まず、導電性ポリマーの溶液を調製する。
導電性ポリマーの溶液を調製するには、例えば、モノマー溶液に、重合開始剤溶液を配合することにより、モノマーを重合させて、導電性ポリマーを得る。次いで、得られた導電性ポリマーを、溶媒に溶解することにより、導電性ポリマーの溶液を調製する。
モノマー溶液は、例えば、モノマーおよび溶媒を配合することにより調製される。また、モノマーとしては、上記と同様のものが用いられる。溶媒としては、上記した導電性ポリマーの重合液の調製に用いた溶媒と同様の溶媒が用いられる。重合開始剤溶液は、上記と同様のものが用いられる。
モノマー溶液において、モノマーの濃度は、例えば、0.001〜1mol/L、好ましくは、0.01〜0.1mol/Lであり、溶媒が酸性水溶液である場合における酸性成分の濃度は、例えば、0.001〜1mol/L、好ましくは、0.01〜0.1mol/Lである。また、重合開始剤が配合されたときの、モノマー溶液においては、重合開始剤の濃度が、例えば、0.001〜1mol/L、好ましくは、0.01〜0.1mol/Lである。
上記したモノマーの重合により、導電性ポリマーが得られ、例えば、得られた粉末を濾別して十分に洗浄することにより、導電性ポリマーの粉末を得ることができる。
導電性ポリマーの溶液を調製するための溶媒としては、導電性ポリマーを溶解できれば特に限定されず、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホランなどの有機溶媒が用いられる。
導電性ポリマーの溶液の調製においては、導電性ポリマーの濃度が、例えば、0.1〜100g/Lとなるように、溶媒を配合する。
次いで、調製した導電性ポリマーの溶液を、図4(f)で示す製造途中の回路付サスペンション基板1に、例えば、キャスティングなどの公知の塗布方法により塗布し、その後、溶媒を、例えば、50〜200℃、好ましくは、70〜120℃で、例えば、1〜60分間、好ましくは、1〜10分間、加熱することにより、乾燥させる。
これにより、導電性ポリマーからなる半導電性層7が、導体パターン4から露出するベース絶縁層3の表面において析出するように形成される。
その後、半導電性層7が形成された製造途中の回路付サスペンション基板1を水洗する。
次いで、この方法では、必要により、半導電性層7の導電性ポリマーをドーピングする。半導電性層7の導電性ポリマーをドーピングするには、上記と同様の方法が用いられる。上記した半導電性層7の導電性ポリマーのドーピングにより、導電性ポリマーに導電性が付与される。
その後、この方法では、導電性ポリマーがドーピングされた半導電性層7が形成された製造途中の回路付サスペンション基板1をさらに水洗する。
なお、上記した導電性ポリマーからなる半導電性層7を、例えば、特開2002−275261号公報の記載などに準拠して形成することもできる。
半導電性樹脂組成物は、例えば、イミド樹脂またはイミド樹脂前駆体、導電性粒子および溶媒を含有している。
イミド樹脂としては、公知のイミド樹脂を用いることができ、例えば、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミドなどが用いられる。
イミド樹脂前駆体としては、例えば、特開2004−35825号公報に記載されるイミド樹脂前駆体を用いることができ、例えば、ポリアミック酸樹脂が用いられる。
導電性粒子としては、例えば、導電性ポリマー粒子、カーボン粒子、金属粒子、酸化金属粒子などが用いられる。
導電性ポリマー粒子としては、例えば、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの粒子、またはこれらの誘導体の粒子が用いられる。好ましくは、ポリアニリン粒子が用いられる。なお、導電性ポリマー粒子は、ドーピング剤によるドーピングによって、導電性が付与される。
ドーピング剤としては、上記と同様のものが用いられる。ドーピングは、予め導電性ポリマー粒子を分散(溶解)する溶媒中に配合させておいてもよく、また、半導電性層7を形成した後、半導電性層7が形成された製造途中の回路付サスペンション基板1をドーピング剤の溶液に浸漬してもよい。
カーボン粒子としては、例えば、カーボンブラック粒子、例えば、カーボンナノファイバーなどが用いられる。
金属粒子としては、例えば、クロム、ニッケル、銅、チタン、ジルコニウム、インジウム、アルミニウム、亜鉛などの粒子が用いられる。
酸化金属粒子としては、例えば、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化銅、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化インジウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛などの粒子、または、これらの複合酸化物の粒子、より具体的には、酸化インジウムと酸化スズとの複合酸化物の粒子(ITO粒子)、酸化スズと酸化リンとの複合酸化物の粒子(PTO粒子)などの粒子が用いられる。
これら導電性粒子は、単独使用または2種以上併用することができる。好ましくは、ITO粒子が用いられる。
導電性粒子は、その平均粒子径が、例えば、10nm〜1μm、好ましくは、10nm〜400nm、さらに好ましくは、10nm〜100nmである。なお、導電性粒子がカーボンナノファイバーである場合には、例えば、その直径が100〜200nmであり、その長さが、5〜20μmである。平均粒子径(直径)がこれより小さいと、平均粒子径(直径)の調整が困難となる場合があり、また、これより大きいと、塗布に不向きとなる場合がある。
溶媒は、イミド樹脂またはイミド樹脂前駆体、および、導電性粒子を分散(溶解)できれば、特に制限されないが、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒が用いられる。また、これら溶媒は、単独使用または2種以上併用することができる。
そして、半導電性樹脂組成物は、上記したイミド樹脂またはイミド樹脂前駆体、導電性粒子、および、溶媒を配合することによって、調製することができる。
導電性粒子の配合割合は、イミド樹脂またはイミド樹脂前駆体100重量部に対して、例えば、1〜300重量部、好ましくは、5〜100重量部である。導電性粒子の配合割合が、これより少ないと、導電性が十分でない場合がある。また、これより多いと、イミド樹脂またはイミド樹脂前駆体の良好な膜特性が損なわれる場合がある。
また、溶媒は、これらイミド樹脂またはイミド樹脂前駆体、および、導電性粒子の総量が、半導電性樹脂組成物に対して、例えば、1〜40重量%(固形分濃度)、好ましくは、5〜30重量%(固形分濃度)となるように、配合する。固形分濃度がこれより少なくても多くても、目的の膜厚に制御することが困難となる場合がある。
上記調製した半導電性樹脂組成物を、導体パターン4の表面と、導体パターン4から露出するベース絶縁層3の表面と、ベース絶縁層3から露出する金属支持基板2の表面との全面に、例えば、ロールコート法、グラビアコート法、スピンコート法、バーコート法など公知の塗布方法により、均一に塗布する。その後、例えば、60〜250℃、好ましくは、80〜200℃で、例えば、1〜30分間、好ましくは、3〜15分間加熱して乾燥する。
また、半導電性樹脂組成物が、イミド樹脂前駆体を含有する場合には、乾燥後、そのイミド樹脂前駆体を、例えば、減圧下、250℃以上で加熱することにより、硬化(イミド化)させる。
その後、金属支持基板2の表面および導体パターン4の表面に形成された半導電性層7をエッチングなどで除去することより、半導電性層7を上記したパターンで形成する。
また、半導電性層7を金属から形成するには、例えば、金属をターゲットとしてスパッタリングした後、必要に応じて、加熱により酸化する方法、反応性スパッタリングする方法、酸化金属をターゲットとしてスパッタリングする方法などが用いられる。なお、上記した方法で導電性ポリマーを金属から形成する場合において、スパッタリングまたは加熱酸化の後に、半導電性層7が導体パターン4から露出するベース絶縁層3の表面に形成されるように、金属支持基板2の表面および導体パターン4の表面に形成された半導電性層7を、エッチングなどにより除去する。
これにより、半導電性層7を、導体パターン4から露出するベース絶縁層3の表面に、導体パターン4および金属支持基板2に接触して電気的に接続されるように、形成することができる。
このようにして形成される半導電性層7の表面抵抗値は、例えば、104〜1012Ω/□、好ましくは、105〜1011Ω/□の範囲に設定される。半導電性層7の表面抵抗値がこれより小さいと、実装される電子部品の誤作動を生じる場合がある。また、半導電性層7の表面抵抗値がこれより大きいと、静電破壊を防止することができない場合がある。
次いで、この方法では、図4(h)に示すように、カバー絶縁層5を、配線形成領域19においては、半導電性層7から露出する金属支持基板2、導体パターン4および半導電性層7の上に、かつ、磁気ヘッド側接続端子領域17および外部側接続端子領域18においては、配線9を被覆し、かつ、端子部10を開口するように、ベース絶縁層3の上に、形成する。
カバー絶縁層5を形成する絶縁体としては、ベース絶縁層3と同様の絶縁体を用いられ、好ましくは、感光性の合成樹脂が用いられ、さらに好ましくは、感光性ポリイミドが用いられる。
カバー絶縁層5を上記したパターンで形成するには、まず、感光性ポリアミック酸樹脂のワニスを、配線形成領域19においては、金属支持基板2、導体パターン4、半導電性層7の上に、かつ、磁気ヘッド側接続端子形成領域17および外部ヘッド側接続端子領域18においては、導体パターン4およびベース絶縁層3の上に、上記と同様の方法により、均一に塗布する。次いで、塗布されたワニスを、上記と同様に、乾燥して、カバー皮膜を形成する。
その後、上記と同様の方法により、カバー皮膜を、フォトマスクを介して露光した後、必要により所定温度で加熱後、上記と同様の方法により、カバー絶縁層5を形成しない部分を、現像により除去する。その後、カバー皮膜を、例えば、減圧下、250℃以上で加熱することにより、硬化(イミド化)させて、カバー絶縁層5を形成する。
これにより、カバー絶縁層5を、配線形成領域19においては、半導電性層7から露出する金属支持基板2、導体パターン4および半導電性層7の上に、かつ、磁気ヘッド側接続端子領域17および外部側接続端子領域18においては、配線9を被覆し、かつ、端子部10を開口するように、ベース絶縁層3の上に、形成する。
その後、この方法では、端子部10の表面に、必要に応じて、図示しない金属めっき層を形成した後、図1に示すように、金属支持基板2を、化学エッチングによって切り抜いて、ジンバル8を形成するとともに、外形加工することにより、回路付サスペンション基板1を得る。
そして、この回路付サスペンション基板1によれば、半導電性層7、すなわち、第1半導電性層7aおよび第2半導電性層7bは、溝部6において、第2下端部13および第3下端部14が金属支持基板2にそれぞれ接触するとともに、ベース絶縁層3の幅方向外側、すなわち、第1ベース絶縁層3aの幅方向一側面および第2ベース絶縁層3bの幅方向他側面においても、第1下端部12および第4下端部35が金属支持基板2にそれぞれ接触している。
そうすると、半導電性層7は、金属支持基板2との接地部分を、4箇所確実に確保することができる。すると、例えば、外力が、回路付サスペンション基板1の幅方向外側から作用して、第1下端部12や第4下端部35が剥離したときでも、溝部6における第2下端部13や第3下端部14によって、金属支持基板2との接地部分を確実に確保することができる。
そのため、このような接地により、電荷の安定した減衰性能を得ることができ、導体パターン4に帯電する静電気を確実かつ安定して除去することができる。その結果、回路付サスペンション基板1に実装される電子部品の静電破壊を防止することができ、回路付サスペンション基板1の接続信頼性の向上を図ることができる。
また、この回路付サスペンション基板1では、配線形成領域19においては、一方の1対の配線9aおよび9bと、他方の1対の配線9cおよび9dとが、それぞれ、第1ベース絶縁層3aと第2ベース絶縁層3bとに、1対毎に設けられている。そのため、一方の1対の配線9aおよび9bに帯電する静電気と、他方の1対の配線9cおよび9dに帯電する静電気とを、確実に除去することができる。その結果、回路付サスペンション基板1に実装される電子部品の静電破壊を確実に防止することができ、回路付サスペンション基板1の接続信頼性の向上を確実に図ることができる。
なお、上記した回路付サスペンション基板1の製造方法において、半導電性層7を、導電性ポリマーから形成すれば、半導電性層7の導電性ポリマーとベース絶縁層3(樹脂)との密着力が高いことから、半導電性層7をベース絶縁層3の表面に確実に形成することができる。
また、この場合には、半導電性層7の形成においてスパッタリング装置などが不要であるため、半導電性層5を簡単に形成することができる。そのため、回路付サスペンション基板1の製造工程を容易にすることができる。
図5は、本発明の配線回路基板の他の実施形態である回路付サスペンション基板の幅方向の断面図である。なお、上記した各部に対応する部材については、図5において同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上記した説明において、カバー絶縁層5は、第2下端部13と第3下端部14との間においては、溝部6を被覆するように、連続して形成したが、例えば、図5に示すように、カバー絶縁層5を、第2下端部13と第3下端部14との間においては、溝部6の幅方向途中が露出されるように、幅方向において分離して形成することもができる。
また、上記した説明では、1対の配線が設けられるベース絶縁層3を、第1ベース絶縁層3aおよび第2ベース絶縁層3bから、2つ形成したが、その数は特に限定されず、例えば、図示しないが、幅方向において互いに間隔を隔てて、3つ以上の複数個、形成することができる。なお、この場合には、半導電性層7を、各ベース絶縁層3に対応して、各ベース絶縁層3の表面に形成することができる。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、何ら実施例および比較例に限定されることはない。
実施例1
厚み20μmのステンレス箔からなる金属支持基板を用意した(図3(a)参照)。
次いで、その金属支持基板の表面に、感光性ポリアミック酸樹脂のワニスを、スピンコーターを用いて均一に塗布し、次いで、塗布されたワニスを、90℃で15分加熱することにより、ベース皮膜を形成した(図3(b)参照)。その後、そのベース皮膜を、フォトマスクを介して、700mJ/cm2で露光させ(図3(c)参照)、190℃で10分加熱した後、アルカリ現像液を用いて現像した(図3(d)参照)。その後、1.33Paに減圧した状態で、385℃で硬化させることにより、ポリイミドからなるベース絶縁層を、配線形成領域に、第1ベース絶縁層と第2ベース絶縁層とを備え、導体パターンが形成される部分に対応し、溝部が形成されるパターンで形成した(図3(e)参照)。第1ベース絶縁層の幅は240μm、第2ベース絶縁層の幅は520μm、溝部の幅は50μmであった。ベース絶縁層の厚みは、10μmであった。
次いで、銅箔からなる厚み10μmの導体パターンを、アディティブ法により、互いに間隔を隔てて並列配置される複数の配線と、各配線の先端部および後端部からそれぞれ接続される各端子部とを備える配線回路パターンとして形成した(図4(f)参照)。配線形成領域においては、各配線の幅は40μmであった。一方の1対の配線間の間隔と、他方の1対の配線間の間隔とは、それぞれ、25μm、一方の1対の配線のうちの、幅方向内側の配線と、他方の1対の配線のうちの、幅方向内側の配線との間隔は150μmであった。
次いで、配線形成領域において、半導電性層を、導体パターンから露出するベース絶縁層の表面に、導体パターンおよび金属支持基板(金属支持基板の幅方向両端部、および、溝部における幅方向両端部)に接触するように形成した。
半導電性層の形成では、まず、ポリアニリン粉末を調製した。
ポリアニリン粉末の調製では、攪拌装置、温度計および直管アダプターを備えた10L容量セパラブルフラスコに、蒸留水6000g、36%塩酸360mLおよびアニリン400g(4.295モル)を配合して攪拌することにより、アニリンのモノマー溶液を調製した。このアニリンのモノマー溶液に、28%硫酸水溶液1927g(硫酸:4.295モル)を冷却しながら配合し、次いで、30%重合開始剤溶液3273g(ペルオキソ二硫酸アンモニウム:4.295モル)を、アニリンのモノマー溶液が−3℃以下に保持されるように、冷却しながら、攪拌下で徐々に滴下した。その後、反応溶液が−3℃以下に保持されるように、さらに1時間攪拌した。これにより、ポリアニリン粉末が析出された。
その後、ポリアニリン粉末を濾別し、水洗およびアセトン洗浄した後、これを、2Nアンモニア水4L中に投入して、オートホモミキサーにて回転数5000rpmで5時間攪拌した。その後、ポリアニリン粉末を濾別し、さらに、十分に水洗およびアセトン洗浄することにより、ポリアニリン粉末を調製した。
次いで、調製されたポリアニリン粉末のうちの10gを、NMP90gに溶解することにより、ポリアニリンのNMP溶液を調製した。
次いで、上記した回路付サスペンション基板に、このポリアニリンのNMP溶液を、キャスティングにより塗布した。
その後、80℃で、10分間、乾燥して、ポリアニリンからなる半導電性層を形成した。次いで、半導電性層が形成された回路付サスペンション基板を、20重量%p−フェノールスルホン酸ノボラック樹脂水溶液に、80℃で、10分間、浸漬することにより、半導電性層をドーピングした。その後、これを水洗した(図4(g)参照)。なお、このドーピングされたポリアニリンからなる半導電性層の厚みは30nmであった。また、ドーピングされたポリアニリンからなる半導電性層の表面抵抗値を、表面抵抗測定装置(三菱化学(株)製、Hiresta−up MCP−HT450)を用いて、温度25℃、湿度15%で測定したところ、1×107Ω/□であった。
次いで、上記した感光性ポリアミック酸樹脂のワニスを、配線形成領域においては、金属支持基板、導体パターンおよび半導電性層の上に、かつ、磁気ヘッド側接続端子形成領域および外部ヘッド側接続端子領域においては、導体パターンおよびベース絶縁層の上に、スピンコーターを用いて均一に塗布し、90℃で10分加熱することにより、厚み7μmのカバー皮膜を形成した。その後、そのカバー皮膜を、フォトマスクを介して、700mJ/cm2で露光させ、180℃で10分加熱した後、アルカリ現像液を用いて現像することにより、カバー皮膜をネガ画像でパターンニングした。その後、1.33Paに減圧した状態で、385℃で硬化させることにより、ポリイミドからなるカバー絶縁層を、配線形成領域においては、半導電性層から露出する金属支持基板、導体パターン、半導電性層の上に、かつ、磁気ヘッド側接続端子領域および外部側接続端子領域においては、配線を被覆し、かつ、端子部を開口するように、ベース絶縁層の上に、パターンとして形成した(図4(h)参照)。カバー絶縁層の厚みは、5μmであった。
その後、金属支持基板を、化学エッチングによって切り抜いて、ジンバルを形成するとともに、外形加工することにより、回路付サスペンション基板を得た(図1参照)。
比較例1
実施例1において、ベース絶縁層の形成において、溝部を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして、回路付サスペンション基板を得た。
(評価)
帯電減衰性能
実施例1および比較例1により得られた回路付サスペンション基板に、クリーンスティック(HT−1950、石原産業(株)製)によって、その幅方向外側から外力を作用させた後、この回路付サスペンション基板について、ナノクーロンメータ(春日電機(株)製)により、帯電減衰性能を評価した。その結果、0.1nC(ナノクーロン)の電荷が減衰するのに、実施例1の回路付サスペンション基板では、減衰時間が0.10秒で、その標準偏差が0.01であった。一方、比較例1の回路付サスペンション基板では、減衰時間が2.00秒で、その標準偏差が0.50であった。
実施例1の回路付サスペンション基板は、比較例1の回路付サスペンション基板に比べて、安定した減衰性能を得ることができた。
本発明の配線回路基板の一実施形態である回路付サスペンション基板を示す概略平面図である。 図1におけるA−A線の断面図である。 図2に示す回路付サスペンション基板の製造工程を示す、工程図であって、(a)は、金属支持基板を用意する工程、(b)は、ベース皮膜を、金属支持基板の上に形成する工程、(c)は、ベース皮膜を、フォトマスクを介して露光する工程(d)は、ベース皮膜の未露光部分を現像により除去する工程(e)は、ベース皮膜を硬化させてベース絶縁層を形成する工程を示す。 図3に続いて、図2に示す回路付サスペンション基板の製造工程を示す、工程図であって、(f)は、導体パターンを、ベース絶縁層の上に形成する工程、(g)は、半導電性層を、導体パターンから露出するベース絶縁層の表面に、導体パターンおよび金属支持基板に接触するように、形成する工程、(h)は、カバー絶縁層を、配線形成領域においては、半導電性層から露出する金属支持基板、導体パターンおよび半導電性層の上に、形成する工程を示す。 本発明の配線回路基板の他の実施形態である回路付サスペンション基板の幅方向の断面図である。 回路付サスペンション基板(溝部のない態様)の幅方向の断面図である。
符号の説明
1 回路付サスペンション基板
2 金属支持基板
3 ベース絶縁層
3a 第1ベース絶縁層
3b 第2ベース絶縁層
4 導体パターン
6 溝部
7 半導電性層
7a 第1半導電性層
7b 第2半導電性層
9 配線

Claims (5)

  1. 金属支持基板と、
    前記金属支持基板の上に形成される絶縁層と、
    前記絶縁層の上に形成され、複数の配線を有する導体パターンと、
    前記導体パターンから露出する前記絶縁層の表面に、前記導体パターンに接触するように形成される半導電性層とを備え、
    隣接する少なくとも2つの前記配線間において、前記絶縁層には、前記金属支持基板が露出する溝部が形成されており、
    前記半導電性層が、前記溝部において、前記金属支持基板に接触され
    前記半導電性層が、前記溝部を隔てて設けられる各前記絶縁層の両側面に形成されており、それら前記半導電性層の下端部が前記金属支持基板に接触されていることを特徴とする、配線回路基板。
  2. 前記半導電性層が、導電性ポリマーからなることを特徴とする、請求項1に記載の配線回路基板。
  3. 複数の前記配線は、前記溝部を隔てて設けられる各前記絶縁層に、1対毎に設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の配線回路基板。
  4. 金属支持基板を用意して、前記金属支持基板の上に、前記金属支持基板が露出する溝部が形成されるように絶縁層を形成する工程、
    前記溝部を隔てて形成される各前記絶縁層に、1対毎に設けられる複数の配線を有する導体パターンを形成する工程、および、
    半導電性層を、前記導体パターンから露出する各前記絶縁層の表面に、前記導体パターンおよび前記溝部における前記金属支持基板に接触するように、かつ、前記溝部を隔てて設けられる各前記絶縁層の両側面に、それら下端部が前記金属支持基板に接触されるように、形成する工程を備えることを特徴とする、配線回路基板の製造方法。
  5. 前記半導電性層を形成する工程において、前記半導電性層を、導電性ポリマーから形成することを特徴とする、請求項4に記載の配線回路基板の製造方法。
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