JP4294105B2 - カメラ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両の事故査定等におけるような組写真を定型業務として撮影する作業が簡単に行え、また、撮影した組写真を特定のドキュメント等に利用することが容易なカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から電子スチルカメラは、静止画像を記録媒体内に蓄積し、任意の機会に再生して利用することができ、撮影時に即時に記録画像の確認ができる等の利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の一般的電子スチルカメラでは、多数の静止画像を整理する場合に画像ファイルの内容を逐一確認し必要な画像を多数の中から選別する作業に非常に手間がかかった。また、業務用途で複数の組写真を大量に撮影すると、各々の組写真を或るドキュメントに構成するために多大な工数が必要とされた。
更に、定型の組写真の各所定のコマをもれなく撮影するために、即ち、所定の順序で特定の対象物の各所定の部分を夫々決められた角度や距離或いは画角で間違いなく撮影するためには、特別の熟練と注意が必要とされた。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、このような組写真を大量に撮影しドキュメントとして構成するような用途に適用した場合にも業務の効率化が計られ、また、定型の組写真の撮影に適用しても一連の撮影を容易且つ効率的に行なうことができるこの種のカメラを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記課題を解決するため、一つの本願発明は:
光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
撮影者に提供する被写体としての対象物のいずれか部位を撮影すべきかに関する指示情報を記録する指示情報記憶手段と、
上記指示情報を撮影者に認識可能に提供するための指示情報出力手段と、
上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントを作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記憶するリレーション情報記録手段を備えたことを特徴とするカメラである。…………………………………(1)
【0005】
また、他の一つの本願発明は:
光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
撮影者に提供する被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を予め入力するための指示情報入力手段と、
上記指示情報入力手段を通して入力された指示情報を記憶しておくための指示情報記憶手段と、
上記指示情報記憶手段に記憶された指示情報を撮影者に認識可能に出力するための指示情報出力手段と、
上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントを作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記憶するリレーション情報記録手段と、
を備えたことを特徴とするカメラである。……………………(2)
【0006】
また、更に他の一つの本願発明は:
光学系を通して形成される被写体の像に係る光電変換出力を画像信号として出力する撮像手段と、上記撮像手段から出力された画像信号をデジタル化して得られた画像データを記録体に記録する記録手段とを備えたカメラであって、
被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を予め入力するための指示情報入力手段と、
上記指示情報入力手段を通して入力された指示情報を記憶しておくための指示情報記憶手段と、
上記指示情報記憶手段に記憶された指示情報を撮影者に認識可能に出力するための指示情報出力手段と、
上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントの作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段と、
を備えたことを特徴とするカメラである。…………………………(3)
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
尚、本願発明の種々の限定的局面で見た特徴について次に列挙しておく。
・光学系を通して形成される被写体の像に係る光電変換出力を画像信号として出力する撮像手段と、上記撮像手段から出力された画像信号をデジタル化して得られた画像データをを記録体に記録する記録手段とを備えたカメラであって、
被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を予め入力するための指示情報入力手段と、
上記指示情報入力手段を通して入力された指示情報を記憶しておくための指示情報記憶手段と、
上記指示情報記憶手段に記憶された指示情報を撮影者に認識可能に出力するための指示情報出力手段と、
上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントの作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段と、
上記記録手段によって記録された画像データを所定の伝送先に伝送する画像伝送手段と、
上記画像伝送手段が少なくとも上記指示情報に依拠して撮影記録された画像データおよび上記リレーション情報とをまとめて伝送を行なうよう制御する画像伝送制御手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。……………………………………(4)
・上記指示情報入力手段は、更に、上記指示情報に依拠して撮影記録される画像データを利用したドキュメントの作成に当たって必要となる付帯情報を入力設定するための付帯情報入力設定手段を含むものであることを特徴とする上記(3)または(4)のカメラ。……………………………………………………………(5)
・上記付帯情報入力設定手段が、当該ドキュメントの作成に利用される画像データの上記ドキュメント上での位置や大きさを規定するためのレイアウト情報を入力設定するための手段であることを特徴とする上記(5)のカメラ。…………(6)
・上記指示情報入力手段は、更に、上記指示情報に依拠して撮影記録される画像データに関する解説的情報であるコメント情報を入力設定するためのコメント情報入力設定手段を含むものであることを特徴とする上記(3)または(4)のカメラ。…………………………………………………………………………………(7)
・上記コメント情報入力設定手段は、更に、当該入力設定されるコメント情報の上記ドキュメント上での位置や範囲を規定するためのレイアウト情報を入力設定するための手段を含むものであることを特徴とする上記(7)のカメラ。……………………………………………………………………………………(8)
・上記画像伝送制御手段は、上記画像データおよび上記リレーション情報と共に、上記指示情報に依拠して撮影記録される画像情報を利用したドキュメントの作成に当たって必要となる付帯情報および/または上記指示情報に依拠して撮影記録される画像データに関する解説的情報であるコメント情報の伝送をまとめて行なうように制御する手段を含んでなるものであることを特徴とする上記(4)のカメラ。……………………………………………………………………………(9)
・上記指示情報出力手段から出力される指示情報が、それぞれの指示内容が互いに異なる複数の指示情報より構成され、上記指示情報出力手段は、該複数の各指示情報を出力するようになされたものであることを特徴とする上記(1)乃至(4)の何れか一つのカメラ。…………………………………………………………(10)
・上記指示情報出力手段は、撮影者による撮影記録動作の終了毎に順次、後続する新しい指示情報を時系列で出力するものであることを特徴とする上記(10)のカメラ。……………………………………………………………………(11)
・上記指示情報出力手段は、撮影者による撮影記録動作の終了毎に順次、後続する新しい指示情報を時系列で出力する際に、所要に応じて前回撮影記録動作時の指示情報を再現させる手段を含んでなるものであることを特徴とする上記(11)のカメラ。……………………………………………………………………(12)
・上記指示情報出力手段から出力される指示情報が、それぞれの指示内容が互いに異なる複数の指示情報より構成される指示情報群の異なる複数種のものによって構成され、該複数種の指示情報群のうちから一の指示情報を選択するための指示情報群選択手段を含んでなるものであることを特徴とする上記(1)乃至(4)の何れか一つのカメラ。………………………………………………(13)
・上記指示情報出力手段から出力される指示情報の内容に対応した文字情報を生成する文字情報生成手段と、
上記文字情報生成手段で生成された文字情報を適用された映像表示手段に表示せしめる表示手段と、
を更に備えたことを特徴とする上記(1)乃至(4)の何れか一つのカメラ。………………………………………………………………………(14)
・上記指示情報出力手段から出力される指示情報の内容に対応した音声情報を生成する音声情報生成手段と、
上記音声情報生成手段で生成された音声情報を適用された音声出力手段に供給せしめる音声出力制御手段と、を更に備えたことを特徴とする上記(1)乃至(4)の何れか一つのカメラ。………………………………………………(15)
・上記指示情報入力手段によって入力される指示情報が、同一の撮影対象物に関して互いに異なる撮影対象部位を特定するための複数の指示情報からなることを特徴とする上記(2)乃至(4)の何れか一つのカメラ。…………(16)
・上記指示情報入力手段によって入力される指示情報が、同一の撮影対象物に関して互いに異なる撮影対象部位を特定するための複数の指示情報からなる指示情報群の異なる複数種をもって構成され、該複数種の指示情報群は各別に選択可能に構成されたものであることを特徴とする上記(2)乃至(4)の何れか一つのカメラ。…………………………………………………………………………(17)
・光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
撮影者に提供する被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を記憶する指示情報記憶手段と、
上記指示情報を撮影者に認識可能に出力する出力モードと、該指示情報を出力しない非出力モードとの、いずれのモードで動作するかを選択的に切り換え制御する動作制御手段と
上記指示情報を撮影者に認識可能に提供するための指示情報出力手段と、
上記出力モードを選択されている場合に、上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントを作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。…………………………………(18)
・光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
撮影記録された各画像情報を、予め当該カメラに入力設定された、撮影対象物のいずれの部分を撮影記録するかの撮影対象部位を特定するための撮影者にとって必要な指示情報に対応付けるための画像対応付手段と、
上記画像対応付手段によって対応付けられた、上記画像データと上記指示情報に対応したドキュメント上の配置とを関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段、
を備えたことを特徴とするカメラ。……………………………………(19)
【0008】
【実施の形態】
図1は本発明のカメラの一つの実施の形態としてのディジタル電子スチルカメラの構成を示す斜視図である。
図1において、偏平型のカメラボディ1の前面側に撮影レンズ2が設けられ、上面にはカメラの状態を表示するためのLCDパネル3および操作者がこのカメラに対する種々の操作を行なうための種々のスイッチが配されたスイッチパネル4が設けられている。カメラボディ1の側面にはカードスロット5が設けられている。このカードスロット5はPCMCIA準拠のカード(フラッシュメモリ或いはSRAM等を可とするICメモリカード)6或いは、モデムカード(カード型のモデム)7に適合するものである。上記と同じ側面のカードスロット5より前面側に映像信号の出力端子8が設けられている。またカメラボディ1の後面側には操作者が画像を確認しるためのファインダー9が設けられている。
【0009】
図2は図1のカメラのスイッチパネル4におけるスイッチの配置の詳細を示す図である。
上方よりスイッチパネル4を見て右側の比較的大きな操作スイッチがスタートスイッチ41である。このスタートスイッチ41は撮影モード時にはレリーズスイッチとして機能し、その他のモード時にはモードの確定、或いは、次の動作へ進むための操作部として機能する。スタートスイッチ41の左に隣接して2つ縦並びに配されたスイッチがパワースイッチ42およびモードスイッチ43である。パワースイッチ42はカメラの電源をオンオフするためのものであり、モードスイッチ43はカメラの動作モードを切り換えるためのものである。スイッチパネル4の略々中央に配された点灯表示部を含む2つの横長の矩形のスイッチはそれぞれ、カメラ/通信切換スイッチ44および記録/再生(送信/受信)切換スイッチ45である。カメラ/通信切換スイッチ44は通常のカメラとしての動作モードと通信のモードとを切り換えるためのものであり、記録/再生(送信/受信)切換スイッチ45はカメラがカメラモードで動作しているときの記録/再生の切り換え、および、カメラが通信モードで動作しているときの送信/受信の切り換え操作を行なうためのものである。
【0010】
円形の縦並びの2つのスイッチ(+および−)はプラススイッチ46aおよびマイナススイッチ46bである。プラススイッチ46aは入力時の桁のプラス側への移動あるいは入力データの確定の操作のためのものであり、マイナススイッチ46bは入力桁の後退あるいは入力の取消の操作のためのものである。
2つのスイッチ(+および−)46aおよび46bに隣接して配された2つのスイッチは早送りスイッチ47aおよび早戻しスイッチ47bである。早送りスイッチ47aはデータの飛ばし送り等の操作あるいは媒体(木構造データファイル)のディレクトリ階層を上げる操作のためのものであり、早戻しスイッチ47bは逆方向でのデータの早送りあるいは媒体(木構造データファイル)のディレクトリ階層を下げる操作を行なうためのものである。
スイッチパネル4の左寄りに配された2つのスイッチはアップスイッチ48aおよびダウンスイッチ48bである。アップスイッチ48aはデータの選択を先送りする操作を行なうためのものであり、ダウンスイッチ48bはデータの選択を戻す方向の操作を行なうためのものである。
【0011】
図3は本発明の実施の形態としてのディジタル電子スチルカメラの構成を示すブロック図である。
光学系401は撮影レンズを含んで構成されるものであり、被写体の光学像を形成する。この光学像は撮像回路402によって電気信号に変換される。撮像回路402の次段のA/D変換回路403はこの電気信号をディジタル信号(データ)に変換する。このディジタルデータを一旦蓄積するための画像メモリ404が設けられている。画像メモリ404から読み出されたディジタル画像データはD/A変換回路405によってアナログ信号に変換され、更にプロセス回路406によってビデオ信号に変換されビューファインダー407によって映像として観察され得るようになる。
【0012】
一方、画像メモリ404から読み出されたディジタル画像データを圧縮処理し或いは供給された圧縮画像データを伸張処理するための圧縮伸張回路408が設けられている。この圧縮伸張回路408によって圧縮処理されたディジタル画像データはインターフェース回路(1)409を介して、コネクタ(1)410に接続されたメモリカード411に格納され、或いは、メモリカード411から読み出された圧縮画像データがインターフェース回路(1)409を介して圧縮伸張回路408に供給されて伸張処理される。
インターフェース回路(1)409およびコネクタ(1)410の系統と並行にインターフェース回路(2)412およびコネクタ(2)413の系統が設けられ、このコネクタ(2)413にモデムカード(カード型のモデム)414が接続され、このモデムを介して公衆回線等を通しての外部システムとの通信が行われる。圧縮伸張回路408、
インターフェース回路(1)409およびインターフェース回路(2)412はカメラ全体の動作を統括制御するシステム制御回路415と結ばれている。システム制御回路415はまたディジタル音声信号をD/A変換回路416に供給し、このD/A変換回路416によってアナログ信号に変換された音声信号がスピーカ417により発音されるようになされている。
【0013】
図1で説明したLCDパネル3に相応する表示パネル418およびスイッチパネル4に相応する操作スイッチ群419が設けられ、それぞれシステム制御回路415と結ばれている。特に、本発明の要素となる指示情報データを格納したEEPROM420が設けられ、これもシステム制御回路415と結ばれている。また、システム制御回路415からの指令に応動するキャラクタジェネレータ421が設けられ、このキャラクタジェネレータ421から発せられる文字乃至その他のパターン等の信号が既述のプロセス回路406の出力であるビデオ信号に重畳されてビューファインダー407上に文字乃至その他のパターンとして映出され得るようになされている。
【0014】
図4は本発明のカメラを用いて車両の事故での査定業務のための撮影を行なう様子を示す図である。先ず、図2のカメラ/通信切換スイッチ44を通常のカメラとしての動作モードを選択する側に切り換え、且つ、記録/再生(送信/受信)切換スイッチ45をカメラモードでの動作として記録動作を行なうように切り換える。この状態でパワースイッチ42をオンにするとカメラは通常撮影モードとなる。モードスイッチ43を1回押すと通常撮影モードから指示情報選択モードとなり、更に1回押すと通常撮影モードに復帰する。
【0015】
図5は、本発明のカメラが通常撮影モードで動作しているときのビューファインダー9(またはこれと等価な映像を映出する外部モニタ)およびLCDパネル3上での表示状況を示す図である。この図では上側がビューファインダー9の表示であり下側がLCDパネル3の表示である。図示のように画面左上部にカメラの動作モードの表示(ビューファインダー9上では9m,LCDパネル3上では3m)と右上部に撮影のコマ番号の表示(ビューファインダー9上では9f,LCDパネル3上では3f)がなされる。また、このとき、ビューファインダー9には光学系で捕らえた被写体の像がそのまま映出される。
【0016】
図6は本発明のカメラが指示情報の選択モードにあるときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。図2によって説明したカメラの動作モードを切り換えるためのモードスイッチ43を操作するとこの指示情報の選択モードが選択され、この図6の表示となる。この図でも上側がビューファインダーの表示であり下側がLCDパネルの表示である。図示のようにビューファインダーは画面がミュートされて灰色の画面になり、左上に「撮影:指示情報選択」という指示情報選択モードになっている旨の表示がなされる。この実施の形態のカメラでは、4種類の指示情報が登録されるように構成されていて、それらのうち現在選択されている指示情報の左側に矢印の表示が出るようになっている。アップスイッチ48aおよびダウンスイッチ48bを操作することによってこの矢印を移動させて所要の指示情報を選択する。LCDパネルには、同様に、「撮影:指示情報選択」というそのとき指示情報選択モードにある旨の表示と、ビューファインダー上で矢印で選択されている指示情報の種類を表わす表示がなされる。また、同時にスピーカ417から音声によって「指示情報を選択して下さい」というメッセージが出力される。
上記のような選択をした後、スタートスイッチ41を押すとその指示情報が実行されることになる。
【0017】
図7は図6の状態で選択操作を行った後スタートスイッチ41を押してその指示情報が実行されるときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。図示のようにビューファインダーの左上に「撮影:事故査定・小破」という指示情報選択モードになっている旨の表示がなされる。また、右上には1−1というコマ番号表示がなされる。同時に、整理番号の入力を要求するメッセージである「入力:整理番号」の表示が画面中央に現れ、入力すべき部分は点滅表示になる。また、同時にスピーカ417から音声によって「整理番号を入力して下さい」というメッセージが出力され、LCDパネルには「撮影:事故査定・小破」「入力:整理番号」の表示がなされる。
ここでアップスイッチ48aおよびダウンスイッチ48bを操作することによって、或いは、早送りスイッチ47aおよび早戻しスイッチ47bを操作することによって入力候補が選択され表示される。
一つの桁の入力をした後にプラススイッチ46aを押すと入力桁が1つ右に移動する。間違って入力した場合にはマイナススイッチ46bを押すことによってカーソルを左側に戻すことができる。
全ての入力が終了した後スタートスイッチ41を押すと次の段階に移行する。
【0018】
図8は図7の状態で上記のように全ての入力が終了した後にスタートスイッチ41を押すことにより移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
図8の状態ではビューファインダーの略々中央に「入力:コメント」というメッセージの表示がなされ、コメントの入力ができるようになる。このときのコメントの入力のための操作方法は、図7について説明した整理番号の入力の操作と同様である。LCDパネルにも「入力:コメント」の表示がなされる。同時に「コメントを入力して下さい」という音声によるメッセージも出力される。
【0019】
図9は図8の状態で上記コメント入力が終了した後にスタートスイッチ41を押すことにより移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
図9の段階になると、この実施の形態では、ビューファインダーの下方に「撮影:ナンバープレート」という表示がなされ同時にLCDパネルにも「撮影:ナンバープレート」の表示がなされる。また、「ナンバープレートを撮影して下さい」という音声によるメッセージも出力される。
操作者はこの指示情報(メッセージ)に従ってナンバープレートをフレーミングしてスタートスイッチ41を押すことにより最初の撮影が完了する。
【0020】
図10は図9の状態で最初の撮影(ナンバープレートの撮影)が終了した後に移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
この図10の段階では、図9の段階で撮影したナンバープレートがビューファインダーに再現される。メッセージは「確認:ナンバープレート」と表示される。音声は「ナンバープレート画像を確認して下さい。」と発声される。
操作者はナンバープレート画像をビューファインダーで確認して、撮影が良好で間違いがなければスタートスイッチ41を押す。もし撮影が良好でなかったり間違いであればマイナススイッチ46bを押すことにより図9の状態に戻る。
【0021】
図11は図10の状態で最初の撮影(ナンバープレートの撮影)が良好で間違いがない場合にスタートスイッチ41を押すことにより移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
ビューファインダーには、被写体像が再び表示され「撮影:車台番号」とカメラからの指示が表示される。LCDパネルにも同様の表示がなされる。音声は「車台番号を撮影して下さい」と発声する。これに応えて撮影者が車台番号をフレーミングしてスタートスイッチ41を押すことによりこの段階での撮影が完了する。
【0022】
図12は図11の状態で2回目の撮影(車台番号の撮影)が終了した後に移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
図12の段階ではカメラは被写体をそのままビューファインダーに映出しながら「撮影:ボティ全体」とメッセージを表示する。LCDパネルにも同様の表示がなされ、音声は「ボティ全体を撮影して下さい」と発声する。これに応えて撮影者がボティ全体をフレーミングしてスタートスイッチ41を押すことによりこの段階での撮影が完了する。
【0023】
図13は図12の状態で3回目の撮影(ボティ全体の撮影)が終了した後に移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
この図13の段階ではカメラは被写体をそのままビューファインダーに映出しながら「撮影:破損部分」とメッセージを表示する。LCDパネルにも同様の表示がなされ、音声は「破損部分を撮影して下さい」と発声する。撮影者がこれに応えて破損部分をフレーミングしてスタートスイッチ41を押すことによりこの段階での撮影が完了する。
【0024】
図14は、図13の状態で4回目の撮影(破損部分の撮影)が終了した後に移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
この図14の段階では、図13の段階で撮影した破損部分がビューファインダーに再現される。メッセージは「確認:破損部分」と表示される。音声は「破損部分の画像を確認して下さい。」と発声される。
操作者は破損部分の画像をビューファインダーで確認して、撮影が良好で間違いがなければスタートスイッチ41を押す。もし撮影が良好でなかったり間違いであればマイナススイッチ46bを押すことにより図14の状態に戻る。
【0025】
図15は図14の状態で前段階の撮影(破損部分の撮影)が良好で間違いがない場合にスタートスイッチ41を押すことにより移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
ビューファインダーの画面はミュートされ「撮影終了」というメッセージが表示される。LCDパネルにも「撮影:終了」の表示がなされる。音声は「撮影は終了しました」と発声する。これで1組の組写真の撮影が完了する。
尚、上記各段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの右上部のコマ番号表示が1−1,1−2,1−3,1−4,1−5のように左右の数字がハイフンで結ばれた形をとっているが、このハイフンの左側の数字が画像ファイルの階層構造(木構造)の記録に関するルートディレクトリの位置の表示であり、ハイフンの右側の数字がこのルートディレクトリ内に登録されているサブディレクトリの表示である。このサブディレクトリ内に上記各段階で撮影された画像のファイルが格納されている。
【0026】
図16は図3のディジタル電子スチルカメラのEEPROM420内に格納されている指示情報データの構造を示す模式図である。この実施の形態では、指示情報は4つ登録できるようになっているため、先頭に指示情報のポインタが4つ確保されている。これら4つのポインタの後に指示情報のブロックが4つ配置されている。図16ではこれら4つの指示情報のブロックのうちの先頭の指示情報1に関するものが表わされ、それ以降のものは図示省略されている。指示情報のデータ構成は可変長のデータ構成になっていて、各々の指示情報データは複数の可変長のステップの集合体として構成されている。
【0027】
その可変長のステップの先頭には、そのステップのIDが書かれている。例えば、<タイトル>,<書式ID>,<文字入力>,<撮影>,<確認>,<終了>といったものになる。
タイトルのステップは、IDのタイトルの後にユーザー(撮影者)に見せるための「事故査定小破」というような文字情報が記述されている。
以上が指示情報1に関する指示情報のブロックであるが、この実施の形態では、図示省略された指示情報2について上記指示情報1での文字情報に対応するものとして「事故査定大破」というような文字情報が記述されている。
【0028】
<書式ID>0001とは、指示情報データに基づいて実際に作成されたデータとこれに対応する画像データとを組み合わせてドキュメントの様式を決定するものである。
【0029】
<文字入力>には、ユーザーにどのような文字を入力するかを指示するための文字データである。この例では、「整理番号」或いは「コメント」であり、図7および図8について説明したようなビューファインダーの略々中央に出るメッセージの表示である。入力の文字数を規定することによって書式IDで規定された様式中のどこの部分(様式内での位置)のデータに該当するかという対応付けの表示がPART=1或いはPART=2というデータ(パートデータ叉は付帯情報)となっている。
<文字入力>「コメント」とあるのは既述の図8の表示状態に対応するもので、ユーザーに対してはこの「コメント」という文字列を表示のために使用する。この実施の形態ではこの「コメント」という項目に32文字を割り当て、この内容に対応する様式中のPART=2の位置にこのデータを埋め込む。
【0030】
<撮影>はユーザーに対する指示情報として「ナンバープレート」という文字によるメッセージを表示する。これは既述の図9の状態に対応する。このときの上記様式のドキュメント内での位置がPART=3として示される。
【0031】
既述の図10でナンバープレートの確認という段階があるが、これが図16のデータ構造における次の<確認>というステップである。このステップでもユーザーに対し確認のために「ナンバープレート」という文字によるメッセージを表示するためのデータが格納さている。撮影が良好でなく“−”のスイッチが押された場合に1つ前の状態に戻るために戻り先の情報を−1STEPという形で保有している。ここのステップ情報を変更することでその時の状況とユーザーの指示に従って柔軟な撮影を行なうための指示情報を構成することができる。
【0032】
上記の<撮影>での「ナンバープレート」の場合と同様にして、車台番号の撮影、ボディ全体の撮影、破損部分の撮影、と順次ステップを進めていくと、次の<確認>というステップに到る。ここで図14での確認のためのメッセージが出力されている。<終了>の命令によって図15の「撮影終了」の表示が出る。
【0033】
図17は、カメラのスイッチパネル4におけるモードスイッチ43の動作に関するフローチャートである。
ステップS1ではモードスイッチ43が押されたときに通常撮影モードであるかどうかが判定される。通常撮影モードでないときには次のステップS2に進む。ステップS2では通常撮影モードの設定をする。ステップS1で通常撮影モードであると判定されたときには、ステップS3に進んで指示情報選択の動作を行なう。
【0034】
図18は、図17のフローチャートにおけるステップS3の指示情報選択の動作の詳細を示すフローチャートである。
先ずステップS1で画面をミュートする。この実施の形態ではミュートによって画面のバッククラウンドを灰色一色にする。次にステップS2で指示情報メニューを表示する。この指示情報メニューは図6で説明した4種類登録されている指示情報のタイトルの表示である。次にフローチャートS3で矢印を1番に付ける。“No.=1”とあるが、これは1番のところに選択の矢印を付けるという意味である。ステップS4からステップS7までは操作スイッチの入力を判定する各ステップである。これらのステップでの判定は、ステップS4はモードスイッチ43、ステップS5はスタートスイッチ41、ステップS6はアップスイッチ48a、およびステップS7はダウンスイッチ48bの操作の有無(オン/オフ)の判定ステップである。ステップS4でモードスイッチ43がオンのときは通常の撮影動作に戻る。ステップS5でスタートスイッチ41が押されたときにはステップS10での指定された指示情報で撮影の動作をする。ステップS10については後に詳述する。ステップS6でアップスイッチ48aが押されたときには、矢印を番号の大きい方に進める。ステップS7のダウンスイッチ48bが押されたときには、矢印を番号の小さい方に1つ戻す。これらステップS6でのアップスイッチ48aの操作およびステップS7でのダウンスイッチ48bの操作により所望の位置に矢印を移動することができるように、場合に応じてステップS8またはステップS9を通して動作がS4の前の段階に循環するようになされている。
【0035】
図19は、図18のフローチャートにおけるステップS10での指定された指示情報で撮影する動作の詳細を示すフローチャートである。
先ずS1でサブディレクトリの作成を行なう。次のステップS2ではS1で作成したサブティレクトリの中にリレーショナルファイルを作成してファイルオープンする。ステップS3で現在指定されて撮影指示を行っている指示情報データの中からデータを取り出す。次のステップS4では、取り出されたデータがどのような指示情報に当たるものであるかの判定を行なう。この実施の形態では4つに別れるように、即ち、文字入力か、撮影か、確認か、終了かの4つに別れるようになっている。文字入力と判定されたときにはステップS5の文字入力処理に、撮影と判定されたときにはステップS6の撮影指示処理に、確認と判定されたときにはステップS7の確認指示処理に、終了と判定されたときにはステップS8に進む。ステップS8ではステップS2でオープンされていたリレーショナルファイルをクローズする。ステップS9では終了指示処理をする。ステップS5,S6,S7,S9については後に詳述する。
【0036】
ステップS2でのリレーショナルファイルとは管理情報をまとめて格納するファイルである。組写真を管理するための管理情報を格納するものとして画像ファイルと同じレベルでディレクトリ内にリレーショナルファイルを作成してその中に文字情報や組になっている画像ファイルのファイル情報を格納して組写真の管理を行なうようにするためのドキュメント管理上のデータファイルである。
【0037】
図20は、図19のフローチャートにおけるステップS5での文字入力処理動作の詳細を示すフローチャートである。ステップS1で画面をミュートする。これは図18のステップS1におけると同様である。次のステップS2で表示情報を表示する。この表示は音声による発音での表示という情報表示形態も含む。これ以降の表示の意味はいずれも同様である。ステップS3からS10まではスイッチ入力の判定動作である。ステップS3では早送りスイッチ47aが押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS12に進んで入力候補のとばし送りを行なう。通常のアップダウンスイッチ48a,48bでは順次候補を送っていくが、早送りのときは候補の文字を10ずつ飛ばして送るような送り動作を実行する。ステップS4では早戻しスイッチ47bが押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS13に進んで入力候補のとばし戻しを行なう。この飛ばし戻しでは候補の文字を10ずつ飛ばして戻るような動作を実行する。次に、ステップS5ではアップスイッチ48aが押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS14に進んで入力候補を通常の通り1つずつ送る。ステップS6ではダウンスイッチ48bが押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS15に進んで入力候補を1つずつ戻す。
【0038】
ステップS7ではモードスイッチ43が押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS16に進んで入力候補を漢字に変換する。ステップS8ではプラススイッチ46aが押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS17に進んで変更桁を右側に送る。ステップS9ではマイナススイッチ46bが押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS18に進んで変更桁を左側に戻す。ステップS10ではスタートスイッチ41が押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS11に進んでこのサブルーチンで入力された文字情報をリレーショナルファイルに書き込む。一方、スタートスイッチ41が押されていないと判定されたときには、ステップS3に戻ってこの処理を繰り返す。
【0039】
図21は図19のフローチャートにおけるステップS6の撮影指示処理の動作の詳細を示すフローチャートである。ステップS1でミュートを解除して被写体像をビューファインダに表示させる。次にステップS2で指示情報の表示を行なう。この表示と共に音声によるメッセージが発音されるようになされていることは既述の通りである。ステップS3ではスタートスイッチ41が押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS4に進んで撮影の動作を行なう。一方、スタートスイッチ41が押されていないと判定されたときには、スタートスイッチ41が押されるのを待機する。撮影が終了するとステップS5に進んでリレーションファイルに撮影した画像データファイルに関するデータを書き込む。
【0040】
図22は図19のフローチャートにおけるステップS7の確認指示処理の動作の詳細を示すフローチャートである。ステップS1で最終撮影画面の再生を行なう。これは直前のステップで撮影された画像を再生してビューファインダに表示する動作である。ステップS3でマイナススイッチ46bが押されたか否かを判定し、押されていないと判定されたときにはステップS4に進んでスタートスイッチ41が押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS5に進んで次の指示情報ステップの実行を指定して処理を終了する。一方、ステップS3でマイナススイッチ46bが押されたか否かを判定し、押されていると判定されたときにはステップS6に進んで指定されたステップの実行を指定して処理を終了する。
【0041】
図23は図19のフローチャートにおけるステップS9の終了指示処理の動作の詳細を示すフローチャートである。ステップS1で画面をミュートする。次にステップS2で終了メッセージをビューファインダ等に表示する。ステップS3でスタートスイッチ41が押されたか否かを判定し、押されたと判定されたときにはステップS4に進んでミュートを解除して被写体を表示する状態に戻し更に次のステップS5で通常撮影の設定を行なう。一方、スタートスイッチ41が押されていないと判定されたときには、スタートスイッチ41が押されるのを待機する。
【0042】
図24は本発明のカメラに適用されるメモリカード内のデータの配置を示す模式図である。メモリカードの記憶領域内にはルートディレクトリと呼ばれる記憶領域内のデータの管理領域があり、そのなかに順番にファイル或いはサブディレクトリの登録ができるようになされている。本実施の形態では指示情報に基づいた撮影が開始されると、それに対応してサブディレクトリが作成される。この例では、DS000001というサブディレクトリが作成される。この場合では図示のようにサブディレクトリDS000001はルートディレクトリの1に登録されている。またサブディレクトリの中にファイルの登録ができるようになっており、その1番にリレーションファイルを作成する。これはディレクトリの登録が可能な1番目に登録される。この状態を称して既述の例では1−1とルートディレクトリの1とサブディレクトリの1とをハイフンで繋いだものを1−1として表示してDS000001.1RELというものを略記的に表現している。
同様に、ナンバープレートを撮影したものは、ファイル名としてはDS000002.J6Iというような形でサブディレクトリに登録される。これはディレクトリ内1−2に登録されるのでコマ番号として1−2と略記的に表示される。コマ番号という形で表示例を作っているが、ファイル名称をそのまま表示するような実施の形態を採ることもできる。
【0043】
このような形で撮影が進んでいき、データ領域には一番右側にデータ領域という形で書かれているようなデータの配置が形成される。リレーシンデータと書いてあるのは、既述のフローチャートの中でリレーションファイルと称呼していたファイルであり、図示のようにこのリレーションファイルのデータがデータ領域の先頭に配置されている。これが組写真の管理データとなる。データ領域には、続いて、ナンバープレートの画像データ,車台番号の画像データ,ボディ全体の画像データ,破損部分の画像データというように、順次の撮影により得られる画像データの配置がなされる。
【0044】
図25は図23で説明したリレーションファイル中のリレーションデータの構造を示す模式図である。
図25のリレーションファイルの先頭にはタイトルが記録される。次に、関連付けられた書式の書式データとの関連を示す書式IDが入り、その次に、リレーションファイルが作成された作成日付が、作成日付として入る。修正がされた場合は修正日付が入る。この実施の形態では、入力された整理番号として、入力された文字データが次のデータブロックとして入る。これは<文字>というID、ユーザーに指示した「整理番号」というタイトル、入力されている文字数、実際に入力れた文字データ、指定された書式の中のどのパートに対応付けられているかという位置データ等々が入っている。
次のブロックはユーザーにコメントして入力要求したものが、上述の整理番号と同じ書式で入っている。これ以降には、撮影された画像が4つ、ドキュメント内の対応付けのパートデータと組み合わせて入っている。この実施の形態では、リレーションファイルに4つの画像のファイル名が<画像>の欄に記入されることでドキュメント管理情報が記録されたものとして扱っている。画像の識別データは、画像の識別データの後に撮影した画像のデータファイルのファイル名がパートデータの間に入る。
【0045】
図2について説明したように、スイッチパネル4のカメラ/通信切換スイッチ44は通常のカメラとしての動作モードと通信のモードとを切り換えるためのものであり、記録/再生(送信/受信)切換スイッチ45はカメラがカメラモードで動作しているときの記録/再生の切り換え、および、カメラが通信モードで動作しているときの送信/受信の切り換え操作を行なうためのものである。
今、カメラ/通信切換スイッチ44をカメラ側に設定し、記録/再生(送信/受信)切換スイッチ45をカメラモードで動作しているときの再生側に設定した状態で、モードスイッチ43を操作すると、このモードスイッチを1回押す毎に「通常再生」と「対応付け編集」のモードが交互に切り換わる。
この「対応付け編集」のモードについて以下に図面を参照しつつ説明する。
【0046】
図26はカメラが再生モードで動作しているときのビューファインダー9(またはこれと等価な映像を映出する外部モニタ)およびLCDパネル3上での表示状況を示す図である。この図では上側がビューファインダー9の表示であり下側がLCDパネル3の表示である。図示のように画面左上部にカメラの動作モードの表示(ビューファインダー9上では9m,LCDパネル3上では3mで、「再生」と表示)と右上部に撮影のコマ番号の表示(ビューファインダー9上では9f,LCDパネル3上では3f)がなされる。また、このとき、ビューファインダー9には再生されたコマ番号の画像が(この場合は第1コマの画像)が映出される。
この図26の状態で、モードスイッチ43を操作すると、即ち、このモードスイッチを1回押すと「対応付け編集」のモードに移行する。
【0047】
図27は本発明のカメラが「対応付け編集」のモードにあるときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。この図27の段階では、図6で説明した撮影のときと同様に指示情報を4種類のうちから1つ選べるようになっている。即ち、4種類の指示情報が表示されて、現在選択されている指示情報の左側に矢印の表示が出るようになっている。アップスイッチ48aおよびダウンスイッチ48bを操作することによってこの矢印を移動させて所要の指示情報を選択する。LCDパネルには、同様に、「編集:指示情報選択」というその時点で指示情報選択モードにある旨の表示と、ビューファインダー上で矢印で選択されている指示情報の種類を表わす表示がなされる。また、同時にスピーカ417から音声によって「編集指示情報を選択して下さい」というメッセージが出力される。
この図27の段階で、上記のような表示或いは任性のメッセージに従って選択操作をした後、スタートスイッチ41を押すと次の段階に移行する。
【0048】
図28は図27の状態で選択操作を行った後スタートスイッチ41を押して次の段階に移行したときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。図示のようにビューファインダーの左上に「編集:事故査定・小破」という指示情報選択モードになっている旨の表示がなされる。また、右上には2−1というコマ番号表示がなされる。同時に、整理番号の入力を要求するメッセージである「入力:整理番号」の表示が画面中央に現れ、入力すべき部分は点滅表示になる。また、同時にスピーカ417から音声によって「整理番号を入力して下さい」というメッセージが出力され、LCDパネルには「編集:事故査定・小破」「入力:整理番号」の表示がなされる。
ここでアップスイッチ48aおよびダウンスイッチ48bを操作することによって、或いは、早送りスイッチ47aおよび早戻しスイッチ47bを操作することによって入力候補が選択され表示される。また、一つの桁の入力をした後にプラススイッチ46aを押すと入力桁が1つ右に移動する。間違って入力した場合にはマイナススイッチ46bを押すことによってカーソルを左側に戻すことができる。これらの操作要領は図7の撮影の場合と同様である。
全ての入力が終了した後スタートスイッチ41を押すと次の段階に移行する。
【0049】
図29は上述した図28の段階でスタートスイッチ41を押すことによって移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
図29の状態ではビューファインダーの略々中央に「入力:コメント」というメッセージの表示がなされ、コメントの入力ができるようになる。このときのコメントの入力のための操作方法は、図28について説明した整理番号の入力の操作と同様である。LCDパネルにも「入力:コメント」の表示がなされる。同時に「コメントを入力して下さい」という音声によるメッセージも出力される。
【0050】
図30は図29の状態で上記コメント入力が終了した後にスタートスイッチ41を押すことにより移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
編集モードのときには、この図30の段階になると、撮影モードのときとは状況が異なってくる。即ち、指示情報の撮影のステップでは画面は再生モードに移行して直前の撮影画像を確認することとなったが、この編集モードでの図30の段階では、ビューファインダーの下方に「選択:ナンバープレート」といったような形で操作者に表示がなされ、同時にLCDパネルにも「選択:ナンバープレート」の表示がなされる。また、「ナンバープレート画像を選択して下さい」という音声によるメッセージも出力される。
操作者はこの指示情報(メッセージ)に従ってコマ送りしながら再生画像をナンバープレート画像になるように選択操作する。即ち、対応付け編集モードに入る前に操作者が予め必要な画像データを全て撮影しているということが前提になっている。操作者が任意に撮影した画像を撮影指示情報によって対応付けられた組情報に編集するというモードになっているということである。
図30の段階で、必要な画像データを選んでスタートスイッチを押すと、再生されている情報が組写真の情報として登録される。
【0051】
図31は対応付け編集の詳細を示すフローチャートである。対応付け編集が開始されるとステップS1でサブディレクトリを作成する。これは撮影のときと同様である。即ち、対応付け編集が開始されると新たにサブディレクトリが作成されてその中に関連付けられたファイルが入る。次にステップS2でリレーションファイルが撮影のときと同様にオープンされる。
次のステップS3で、対応付けを行っている指示情報の中から情報をステップ毎の情報として取り出す。ステップS4ではそれがどの指示命令に該当するかを判断する。文字入力であると判断されたときにはステップS5の文字入力処理に、撮影であると判断されたときにはステップS6の画像選択処理に移行し、確認であると判断されたときにはステップS3に戻る。命令終了であると判断されたときにはステップS7に進んでリレーションファイルを閉じ、ステップS8に進んで終了指示の実行を行なう。上記のS5の文字入力処理とS8の終了指示の動作は撮影のときと同様である。
【0052】
図32は図31のステップS6の画像選択処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS1でカレントのコマを再生する。ステップS2で選択指示のメッセージ部分を出力する。これは撮影指示情報中の文字情報を出力するものである。ステップS3からS7まではスイッチの状態の判定処理である。ステップS3では早送りスイッチ47aの状態を見て、このスイッチがオンであると判定されたときにはスイッチS10に進んで上位のディレクトリへの移動を行なう。ステップS4で早戻しスイッチ47bの状態を見て、このスイッチがオンであると判定されたときにはステップS11に進んで下位のディレクトリへの移動を行なう。ステップS5でアップスイッチ48aがオンであると判定されたときにはステップS12に進んでプラス1コマの再生を行なう。ステップS6でダウンスイッチ48bがオンであると判定されたときにはステップS13に進んでマイナス1コマの再生を行なう。ステップS10からS13までの処理が終了したときにはステップS3に戻る。ステップS7ではスタートスイッチ41の状態を見て、このスイッチが押されていないと判定されたときにはステップS3に戻る。このステップS7でスタートスイッチ41がオンであると判定されたときにはステップS8に進んで、現在リレーションファイル等を作成している対応付け編集が行われている編集ディレクトリ内であるか否かの判定を行なう。編集ディレクトリ内でなければステップS14で現在再生している画像データを編集ディレクトリ内にコピーする。そのコピーしてきた画像をステップS9でリレーションァイル内に書き込む。この書き込みによって、再生モードで指示情報に従った既に撮影された画像を撮影指示情報に従って対応付けするという作業が終了し、1組の組写真の情報が作成されたことになる。
【0053】
次に、関連付けられた画像情報と管理情報を公衆電話回線を介して伝送し、パーソナルコンピュータでドキュメントとして生成する実施の形態について説明する。
図33は本願発明の一実施の形態としてのディジタル電子スチルカメラを含む画像情報伝送処理システムを示す系統図である。同図において、本願発明の一実施の形態としてのディジタル電子スチルカメラ331によって撮影された画像の画像情報はモデム332を介して公衆電話回線333により目的とする相手方に伝送され、この相手方でモデム334を介してパーソナルコンピュータ335で受信されるようになされている。パーソナルコンピュータ335にはプリンタ336が接続されている。ディジタル電子スチルカメラ331から伝送された画像情報はこのパーソナルコンピュータ335で処理され、既述のようなドキュメントに編集される。この図33のシステムでは公衆回線を利用し直接て画像情報を伝送するようにしているが、カメラ331側に装填された情報記録媒体をオフラインでパーソナルコンピュータ335側に装填し直して上記同様の処理を行いドキュメントを編集するようにすることもできる。
【0054】
図34は、カメラ/通信切換スイッチ44が通信に設定され、記録/再生(送信/受信)切換スイッチ45が送信に設定されたときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
図示のようにビューファインダーの左上に「送信:データ選択」という送信でデータ選択モードになっている旨の表示がなされる。また、右上には1−1というコマ番号表示がなされる。同時に、画面全体には上記のコマ番号の再生画像が表示されると共に、画面中央に整理番号の表示がなされる。画面中のこの整理番号は、上述したリレーションファイルの先頭の文字情報である整理番号が表示されたものである。再生画像としてはリレーションファイル内の先頭の再生画像であるナンバープレートの画像が再生されることになる。この先頭の再生画像から選択されている組写真の内容を知ることができる。
LCDパネルにも「送信:データ選択」の表示、コマ番号の表示、および整理番号の表示がなされる。また、「送信データを選択して下さい」という音声によるメッセージも出力される。
この状態でアップスイッチ48aまたはダウンスイッチ48bを操作することによって既記録の組写真を選択することができる。ここでスタートスイッチ41を押すことによって送信する組写真データを選択することができる。
【0055】
図35は、図34の段階でスタートスイッチ41を押すことによって移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。ここでは予め設定された4つの送信先が表示される。尚、背景の画像はミュートされる。この表示では選択された送信先の左側に矢印のマークが現れる。この表示状態にあるときに選択の矢印の位置はアップスイッチ48aまたはダウンスイッチ48bを操作することによって移動し、任意の送信先が選択されることになる。矢印がいずれかの位置にあるときにスタートスイッチ41を押すことによってその送信先に図34の段階で選択された組写真をまとめて伝送することができる。
【0056】
図36はデータ送信の手順を表わすフローチャートである。ステップS1でリレーションファイルより送信画像のリストを作成する。ステップS2でリレーションファイルの送信を行なう。次のステップS3で、作成された送信画像リストの画像ファイルを送信する。ステップS4では終了の判定をして、送信の対象となる全ての画像ファイルの送信が終了するとこのデータ送信のルーチンを終了する。上記全ての画像ファイルの送信が終了していないときにはステップS3に戻る。図33で説明したようなシステムでは、パーソナルコンピュータ335はディジタル電子スチルカメラ331から伝送されたリレーションファイルと画像ファイルとを受信する。パーソナルコンピュータ335では、この受信したリレーションファイルを基に画像ファイルをレイアウトして所定の様式に適合するようにドキュメントを作成する。
【0057】
図37は上述したようにディジタル電子スチルカメラ331から伝送されたリレーションファイルと画像ファイルとに基づいて作成されるドキュメントの様式の一例を示す模式図である。
これは、図25で説明したリレーションファイル中の<書式ID>0001と関連付けられたドキュメントの情報で作られたものである。この<書式ID>0001のドキュメントの情報はパーソナルコンピュータ335側に格納さている。パーソナルコンピュータ335はこのドキュメントの配置情報とリレーションファイルの中のパート情報(図37中、PART=1〜PART=6と表記された様式中の配置を特定する情報)を組み合わせて、ドキュメント内のどこの位置に受信された画像ファイルが対応付けられるかを判断して、撮影画像或いは整理番号等の文字データやコメント等を配置して、所定様式に適合したドキュメントを構成する。
【0058】
以上の実施の形態の説明では、指示情報が既に入力れているものとの仮定に立って説明したが、本発明のカメラは指示情報の入力手段を有しており、これによって指示情報の入力を行なうように構成されている。
図38は指示情報の入力を行なうための動作モードにあるときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
モードスイッチ43とスタートスイッチ41とを同時に押すことによってこのモードに入ることができる。
図示のようにビューファインダーの左上およびLCDパネルに「入力:入力番号選択」という入力番号の選択を促す旨の表示がなされる。また、画面内には4つの指示情報が表示される。尚、背景の画像はミュートされる。この表示では選択された指示情報の左側に矢印のマークが現れる。矢印のマークが付いた指示情報(指示情報1)の表示はLCDパネルにも出る。音声では「入力番号を選択して下さい」と発音される。この表示状態にあるときに選択の矢印の位置はアップスイッチ48aまたはダウンスイッチ48bを操作することによって移動し、任意の指示情報が選択されることになる。矢印がいずれかの位置(この例では指示情報1)にあるときにスタートスイッチ41を押すことによって指示情報を確定することができる。
【0059】
図39は図38の段階でスタートスイッチ41を押すことによって移行する状態におけるビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。この図39の段階では、ビューファインダーの左上およびLCDパネルに「入力:指示情報1」という表示が出る。カメラからの入力要求はタイトルの入力を促す「入力:タイトル」とされるため、操作者はこの表示に応じて指示情報のタイトルを入力する。この例では、「事故査定・小破」という形のタイトルが入力される。スタートスイッチ41を押すとこの入力が確定して、次の段階に移行する。
【0060】
図40は図39の段階でスタートスイッチ41を押すことによって移行する状態におけるビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。この図40の段階では、書式ID、即ち、対応付けをされる書式のIDコードが入力される。この例では、0001を入力してスタートスイッチ41を押すとこの入力が確定して、次の段階に移行する。
【0061】
図41は図40の段階でスタートスイッチ41を押すことによって移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。図示のように指示情報の中の指示可能なものが一覧表示されている。これは、文字入力表示と撮影指示表示と終了表示である
【0062】
このような一覧表示に対して、既述の矢印をアップスイッチ48aまたはダウンスイッチ48bを操作することによって移動し、任意の指示情報が選択されることになる。スタートスイッチ41を押すとこの入力が確定して、次の段階に移行する。
【0063】
図42は図41の段階で矢印による選択を行ってからスタートスイッチ41を押すことによって移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。この例では文字入力の指示の入力画面になる。音声によるメッセージも出される。このときに指示文が入っていて、本実施の形態では最初にここに「整理番号」と入る。次に文字数を入力して<書式ID>0001の中のパートのIDを入力する。このような入力操作をコメントに対しても行なう。
【0064】
図43は図42の段階の後撮影指示の設定状態となったときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。図示のとおり「設定:撮影指示」という表示がされ、音声によるメッセージも出される。このときにも指示文を入力する。例えば、ナンバープレート,車台番号,ボディ全体,破損部分というような指示文を入力する。併せて、書式IDとの対応付けを行なうパートIDを入力する。確認が必要な場合は次の段階で確認の入力を行なう。
【0065】
図44は上述の図43の段階での入力後、確認が必要な場合に確認の入力を行なうことが可能な状態となったときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。この段階では、確認の指示を行なうための指示文および確認で撮影不良(NG)であった場合の飛び先を表わすための飛び先の入力をする。以上のような操作を繰り返すことによって入力を行い、図41の「終了」を選択すると入力が終了する。
上述においては、パート番号はパーソナルコンピュータ側が配置情報を保持していて、それに対して当該配置情報(様式)の中のどこの部分に相当するかをパート(PART)という形で管理情報の中に書き込むものとして実施の形態を説明したが、同様の配置(様式)に関する管理(処理)をカメラ側でフレキシブルに行いたい場合に、それをレイアウト情報として付加した実施の形態を次に説明する。
【0066】
図45は図16を用いて説明したものとは異なる例としてのディジタル電子スチルカメラのEEPROM内に格納されている指示情報データの構造を示す模式図である。
図16では指示データはパート(PART)という形で書かれているが、この図45の例では撮影のパート部分にドキュメントの左上の座標と右下の座標を格納している。パーソナルコンピュータ側はこの座標データを認識してドキュメント内に配置するようにシステムを構成することにより、カメラ側で自由なレイアウト情報を付加して任意に所望のレイアウトを行なうことができる。
図45では、更に、<文字入力>の部分がパート情報となっているが、この部分を座標指定するような形でレイアウト情報を付加することによって、ドキュメント内の文字の情報も自由に配置することが可能となる。
【0067】
図46は撮影指示の中で自由なレイアウトを行なうような実施の形態におけるビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。図示のとおり「設定:撮影指示」という表示がされ、音声による「撮影指示を設定して下さい」というメッセージも出される。操作者はこれに応じて指示文を入力する。この実施の形態では、このときに右上と左下の位置情報を入力できるように構成してあり、自由度の高いレイアウト情報の入力が可能となる。複数の画像情報を組写真とする場合に、記録モードでは撮影の、撮影モードでは操作者が複数の画像情報を組写真とする場合の、指針としての情報が与えられる。また、カメラの再生モードにおいては、対応付け機能が動作する。
また一方、パーソナルコンピュータ側に対して組写真データを、画像データと管理情報を総合した組写真のデータとして伝送する場合、その組写真を選択するような機能を設けることによって、通信を行なう場合の各種選択を簡便に行なうこともできる。
以上の実施の形態は本発明をディジタル電子スチルカメラとして構成した場合の例であるが、発明思想は銀塩カメラに適用することができる。
【0068】
本願明細書に含まれる各発明の構成ならびにそれらにより解決される課題、発明としての効果について以下にまとめて記す。
【0069】
(1)光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
撮影者に提供する被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を記録する指示情報記憶手段と、
上記指示情報を撮影者に認識可能に提供するための指示情報出力手段と、
上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントを作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記憶するリレーション情報記録手段を備えたことを特徴とするカメラ。
【0070】
上記(1)の発明以前の技術では、被写体の撮影すべき部位に関するガイドメッセージを出すようなカメラはなかった。このため所定の関連を持った定型的な組写真を撮る場合等では手順に沿った撮影作業を行なうことは非常に煩雑であるといった課題があった。
【0071】
上記(1)の発明によれば、撮影に不慣れな使用者でも、カメラの保有する指示情報出力手段からの指示情報に従って順次撮影作業を行なうだけで、所定の関連を持った定型的な組写真等を撮る作業が極め容易に効率的にできる。
【0072】
(2)光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
撮影者に提供する被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を予め入力するための指示情報入力手段と、
上記指示情報入力手段を通して入力された指示情報を記憶しておくための指示情報記憶手段と、
上記指示情報記憶手段に記憶された指示情報を撮影者に認識可能に出力するための指示情報出力手段と、
上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントを作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記憶手段に記憶するリレーション情報記録手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。
【0073】
上記(2)の発明によれば、上記(1)の発明による効果に加えて指示情報入力手段によって予め入力する指示情報を使用者の任意によって設定可能であるため、種々の目的に適合し得るものとなる。
【0074】
(3)光学系を通して形成される被写体の像に係る光電変換出力を画像信号として出力する撮像手段と、上記撮像手段から出力された画像信号をデジタル化して得られた画像データを記録体に記録する記録手段とを備えたカメラであって、
被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を予め入力するための指示情報入力手段と、
上記指示情報入力手段を通して入力された指示情報を記憶しておくための指示情報記憶手段と、
上記指示情報記憶手段に記憶された指示情報を撮影者に認識可能に出力するための指示情報出力手段と、
上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントの作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。
【0075】
上記(3)の発明によれば、上記(1)および(2)の発明による効果に加えて、撮影記録された画像情報が所定のドキュメントの作成に用いられるべき画像情報であるとの当該ドキュメントの管理情報と共に記録体に記録されるため、この記録体の記録に基づいて視認性に優れた様式(書式)のドキュメントを容易に効率的に作成できるという利点がある。
【0076】
(4)光学系を通して形成される被写体の像に係る光電変換出力を画像信号として出力する撮像手段と、上記撮像手段から出力された画像信号をデジタル化して得られた画像データを記録体に記録する記録手段とを備えたカメラであって、
被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を予め入力するための指示情報入力手段と、
上記指示情報入力手段を通して入力された指示情報を記憶しておくための指示情報記憶手段と、
上記指示情報記憶手段に記憶された指示情報を撮影者に認識可能に出力するための指示情報出力手段と、
上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントの作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段と、
上記記録手段によって記録された画像データを所定の伝送先に伝送する画像伝送手段と、
上記画像伝送手段が少なくとも上記指示情報に依拠して撮影記録された画像データおよび上記リレーション情報とをまとめて伝送を行なうよう制御する画像伝送制御手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。
【0077】
上記(4)の発明によれば上記(1)乃至(3)の発明の効果に加えて、画像を含むドキュメントを作成するに十分なデータを一つのまとまったデータとして伝送することができるため、遠隔地で所要のデータを得てドキュメントを自動作成することができる。
【0078】
(5)上記指示情報入力手段は、更に、上記指示情報に依拠して撮影記録される画像データを利用したドキュメントの作成に当たって必要となる付帯情報を入力設定するための付帯情報入力設定手段を含むものであることを特徴とする上記(3)または(4)のカメラ。
【0079】
上記(5)の発明によれば上記(3)乃至(4)の発明の効果に加えて、ドキュメントのタイトルや定形文書のID情報を入力設定し、画像と共に記録し利用することにより、様々な定形文書を自動構成することが可能な画像データの作成ができる。
【0080】
(6)上記付帯情報入力設定手段が、当該ドキュメントの作成に利用される画像データの上記ドキュメント上での位置や大きさを規定するためのレイアウト情報を入力設定するための手段であることを特徴とする上記(5)のカメラ。
【0081】
上記(6)の発明によれば上記(5)の発明の効果に加えて、撮影画像にちレイアウト情報を付加しておくことにより、自由な画像のレイアウトを指定したドキュメントを遠隔地にて作成し伝送できる。
【0082】
(7)上記指示情報入力手段は、更に、上記指示情報に依拠して撮影記録される画像データに関する解説的情報であるコメント情報を入力設定するためのコメント情報入力設定手段を含むものであることを特徴とする上記(3)または(4)のカメラ。
【0083】
上記(7)の発明によれば上記(3)乃至(4)の発明の効果に加えて、コメント情報を画像情報に付加しておくことにより、画像データを含んで構成されたドキュメントの利用価値が高まる。
【0084】
(8)上記コメント情報入力設定手段は、更に、当該入力設定されるコメント情報の上記ドキュメント上での位置や範囲を規定するためのレイアウト情報を入力設定するための手段を含むものであることを特徴とする上記(7)のカメラ。
【0085】
上記(8)の発明によれば上記(7)の発明の効果に加えて、画像と付随するコメントの配置情報を含んだデータを作成することにより、構成されるドキュメントの形態の多用化が計られ得る。
【0086】
(9)上記画像伝送制御手段は、上記画像データおよび上記リレーション情報と共に、上記指示情報に依拠して撮影記録される画像情報を利用したドキュメントの作成に当たって必要となる付帯情報および/または上記指示情報に依拠して撮影記録される画像データに関する解説的情報であるコメント情報の伝送をまとめて行なうように制御する手段を含んでなるものであることを特徴とする上記(4)のカメラ。
【0087】
上記(9)の発明によれば上記(4)の発明の効果に加えて、業務上の価値の高いドキュメントを簡単に構成することが可能になる。
【0088】
(10)上記指示情報出力手段から出力される指示情報が、それぞれの指示内容が互いに異なる複数の指示情報より構成され、上記指示情報出力手段は、該複数の各指示情報を出力するようになされたものであることを特徴とする上記(1)乃至(4)の何れか一つに記載のカメラ。
【0089】
上記(10)の発明によれば上記(1)乃至(4)の発明の効果に加えて、複数の指示情報を出力するため、複雑な撮影業務(作業)の指示を効果的に行なうことができる。
【0090】
(11)上記指示情報出力手段は、撮影者による撮影記録動作の終了毎に順次、後続する新しい指示情報を時系列で出力するものであることを特徴とする上記(10)のカメラ。
【0091】
上記(11)の発明によれば上記(10)の発明の効果に加えて、操作者がカメラの操作指示に従って撮影を行なうだけでドキュメントとしてまとまりのある組写真を撮ることができる。
【0092】
(12)上記指示情報出力手段は、撮影者による撮影記録動作の終了毎に順次、後続する新しい指示情報を時系列で出力する際に、所要に応じて前回撮影記録動作時の指示情報を再現させる手段を含んでなるものであることを特徴とする上記(11)のカメラ。
【0093】
上記(12)の発明によれば上記(11)の発明の効果に加えて、操作者に撮影データのフィードバックを行い、前回指示へ戻れるようにすることで撮りなおしの操作が極めて容易になる。
【0094】
(13)上記指示情報出力手段から出力される指示情報が、それぞれの指示内容が互いに異なる複数の指示情報より構成される指示情報群の異なる複数種のものによって構成され、該複数種の指示情報群のうちから一の指示情報を選択するための指示情報群選択手段を含んでなるものであることを特徴とする上記(1)乃至(4)の何れか一つのカメラ。
【0095】
上記(13)の発明によれば上記(1)乃至(4)の発明の効果に加えて、撮影結果と撮影の状況により指示情報を適応的に変更可能にすれば複雑な業務での撮影も可能になる。
【0096】
(14)上記指示情報出力手段から出力される指示情報の内容に対応した文字情報を生成する文字情報生成手段と、
上記文字情報生成手段で生成された文字情報を適用された映像表示手段に表示せしめる表示手段と、
を更に備えたことを特徴とする上記(1)乃至上記(4)の何れか一つのカメラ。
【0097】
上記(14)の発明によれば上記(1)乃至(4)の発明の効果に加えて、ファインダー等に指示情報が文字で表示されることにより不慣れな操作者でも確実に撮影を行なうことができる。
【0098】
(15)上記指示情報出力手段から出力される指示情報の内容に対応した音声情報を生成する音声情報生成手段と、
上記音声情報生成手段で生成された音声情報を適用された音声出力手段に供給せしめる音声出力制御手段と、を更に備えたことを特徴とする上記(1)乃至上記(4)の何れか一つのカメラ。
【0099】
上記(15)の発明によれば上記(1)乃至(4)の発明の効果に加えて、ファインダー等の視認が困難な状況下でも音声によって容易に指示通りの撮影を行なうことができる。
【0100】
(16)上記指示情報入力手段によって入力される指示情報が、同一の撮影対象物に関して互いに異なる撮影対象部位を特定するための複数の指示情報からなることを特徴とする上記(2)乃至上記(4)の何れか一つのカメラ。
【0101】
上記(16)の発明によれば上記(2)乃至(4)の発明の効果に加えて、撮影対象のいくつかの部位を指定して撮影の指示が出され、これに応じて撮影することでドキュメントとして有用な組写真を誰でも撮影することができる。
【0102】
(17)上記指示情報入力手段によって入力される指示情報が、同一の撮影対象物に関して互いに異なる撮影対象部位を特定するための複数の指示情報からなる指示情報群の異なる複数種をもって構成され、該複数種の指示情報群は各別に選択可能に構成されたものであることを特徴とする上記(2)乃至上記(4)の何れか一つのカメラ。
【0103】
上記(17)の発明によれば上記(2)乃至(4)の発明の効果に加えて、予め入力しておくべき指示情報を選択できるため、多様な業務に適用することができる。
【0104】
(18)光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
撮影者に提供する被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を記憶する指示情報記憶手段と、
上記指示情報を撮影者に認識可能に出力する出力モードと、該指示情報を出力しない非出力モードとの、いずれのモードで動作するかを選択的に切り換え制御する動作制御手段と
上記指示情報を撮影者に認識可能に提供するための指示情報出力手段と、
上記出力モードを選択されている場合に、上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントを作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。
【0105】
上記(18)の発明によれば、定形的業務以外のときには通常のカメラとして使用できるので用途が広がる。
【0106】
(19)光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
撮影記録された各画像情報を、予め当該カメラに入力設定された、撮影対象物のいずれの部分を撮影記録するかの撮影対象部位を特定するための撮影者にとって必要な指示情報に対応付けるための画像対応付手段と、
上記画像対応付手段によって対応付けられた、上記画像データと上記指示情報に対応したドキュメント上の配置とを関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段、
を備えたことを特徴とするカメラ。
【0107】
上記(19)の発明によれば、予め撮影が行われている画像を撮影指示情報とと対応付ける手段を有するため、撮影指示情報に従った撮影が行われなかった画像も組写真としてまとめて付帯情報と関連付けることができる。
即ち、記録モードではガイド機能となる指示情報が再生モードでは対応付け機能となる。
【0108】
【発明の効果】
本願発明によれば、撮影に不慣れな使用者でも、カメラの保有する指示情報出力手段からの指示情報に従って順次撮影作業を行なうだけで、所定の関連を持った定型的な組写真等を撮る作業が極め容易に効率的にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの一つの実施の形態としてのディジタル電子スチルカメラの構成を示す斜視図である。
【図2】図1のカメラのスイッチパネル4におけるスイッチの配置の詳細を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態としてのディジタル電子スチルカメラの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明のカメラを用いて車両の事故での査定業務のための撮影を行なう様子を示す図である。
【図5】本発明のカメラが通常撮影モードで動作しているときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図6】本発明のカメラが指示情報の選択モードにあるときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図7】図6の状態で選択操作を行った後スタートスイッチを押してその指示情報が実行されるときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図8】図7の状態で全ての入力が終了した後にスタートスイッチを押すことにより移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
【図9】図8の状態で上記コメント入力が終了した後にスタートスイッチを押すことにより移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
【図10】図9の状態で最初の撮影が終了した後に移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
【図11】図10の状態で最初の撮影が良好で間違いがない場合にスタートスイッチを押すことにより移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
【図12】図11の状態で2回目の撮影が終了した後に移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
【図13】図12の状態で3回目の撮影が終了した後に移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
【図14】図13の状態で4回目の撮影が終了した後に移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
【図15】図14の状態で前段階の撮影が良好で間違いがない場合にスタートスイッチを押すことにより移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
【図16】図3のディジタル電子スチルカメラのEEPROM内に格納されている指示情報データの構造を示す模式図である。
【図17】カメラのスイッチパネルにおけるモードスイッチの動作に関するフローチャートである。
【図18】図17のフローチャートにおけるステップS3の指示情報選択の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図19】図18のフローチャートにおけるステップS10での指定された指示情報で撮影する動作の詳細を示すフローチャートである。
【図20】図19のフローチャートにおけるステップS5での文字入力処理動作の詳細を示すフローチャートである。
【図21】図19のフローチャートにおけるステップS6の撮影指示処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図22】図19のフローチャートにおけるステップS7の確認指示処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図23】図19のフローチャートにおけるステップS9の終了指示処理の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図24】本発明のカメラに適用されるメモリカード内のデータの配置を示す模式図である。
【図25】図23で説明されているリレーションファイル中のリレーションデータの構造を示す模式図である。
【図26】カメラが再生モードで動作しているときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図27】本発明のカメラが「対応付け編集」のモードにあるときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図28】図27の状態で選択操作を行った後スタートスイッチを押して次の段階に移行したときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図29】図28の段階でスタートスイッチ41を押すことによって移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
【図30】図29の状態でコメント入力が終了した後にスタートスイッチを押すことにより移行する段階でのビューファインダーおよびLCDパネルの表示状況を示す図である。
【図31】対応付け編集の詳細を示すフローチャートである。
【図32】図31のステップS6の画像選択処理の詳細を示すフローチャートである。
【図33】本願発明の一実施の形態としてのディジタル電子スチルカメラを含む画像情報伝送処理システムを示す系統図である。
【図34】カメラ/通信切換スイッチが通信に設定され、記録/再生(送信/受信)切換スイッチが送信に設定されたときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図35】図34の段階でスタートスイッチを押すことによって移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図36】データ送信の手順を表わすフローチャートである。
【図37】ディジタル電子スチルカメラから伝送されたリレーションファイルと画像ファイルとに基づいて作成されるドキュメントの様式の一例を示す模式図である。
【図38】指示情報の入力を行なうための動作モードにあるときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図39】図38の段階でスタートスイッチを押すことによって移行する状態にでのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図40】図39の段階でスタートスイッチを押すことによって移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図41】図40の段階でスタートスイッチを押すことによって移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図42】図41の段階で矢印による選択を行ってからスタートスイッチを押すことによって移行する状態でのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図43】図42の段階の後撮影指示の設定状態となったときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図44】図43の段階での入力後、確認が必要な場合に確認の入力を行なうことが可能な状態となったときのビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【図45】ディジタル電子スチルカメラのEEPROM内に格納されている指示情報データの構造を示す模式図である。
【図46】撮影指示の中で自由なレイアウトを行なうような実施の形態におけるビューファインダーおよびLCDパネル上での表示状況を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラボディ
2 撮影レンズ
3 LCDパネル
4 スイッチパネル
5 カードスロット
6 カード
7 モデムカード
8 出力端子
9 ファインダー
41 スタートスイッチ
42 パワースイッチ
43 モードスイッチ
44 カメラ/通信切換スイッチ
45 記録/再生(送信/受信)切換スイッチ
46a プラススイッチ
46b マイナススイッチ
47a 早送りスイッチ
47b 早戻しスイッチ
48a アップスイッチ
48b ダウンスイッチ
331 ディジタル電子スチルカメラ
332 モデム
333 公衆電話回線
334 モデム
335 パーソナルコンピュータ
336 プリンタ
401 光学系
402 撮像回路
403 A/D変換回路
404 画像メモリ
405 D/A変換回路
406 プロセス回路
407 ビューファインダー
408 圧縮伸張回路
409 インターフェース回路(1)
410 コネクタ(1)
411 メモリカード
412 インターフェース回路(2)
413 コネクタ(2)
414 モデムカード
415 システム制御回路
416 D/A変換回路
417 スピーカ
418 表示パネル
419 操作スイッチ群
420 EEPROM
421 キャラクタジェネレータ

Claims (19)

  1. 光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
    撮影者に提供する被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を記録する指示情報記憶手段と、
    上記指示情報を撮影者に認識可能に提供するための指示情報出力手段と、
    上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントを作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記憶するリレーション情報記録手段を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
    撮影者に提供する被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を予め入力するための指示情報入力手段と、
    上記指示情報入力手段を通して入力された指示情報を記憶しておくための指示情報記憶手段と、
    上記指示情報記憶手段に記憶された指示情報を撮影者に認識可能に出力するための指示情報出力手段と、
    上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントを作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記憶するリレーション情報記録手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  3. 光学系を通して形成される被写体の像に係る光電変換出力を画像信号として出力する撮像手段と、上記撮像手段から出力された画像信号をデジタル化して得られた画像データを記録体に記録する記録手段とを備えたカメラであって、
    被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を予め入力するための指示情報入力手段と、
    上記指示情報入力手段を通して入力された指示情報を記憶しておくための指示情報記憶手段と、
    上記指示情報記憶手段に記憶された指示情報を撮影者に認識可能に出力するための指示情報出力手段と、
    上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントの作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  4. 光学系を通して形成される被写体の像に係る光電変換出力を画像信号として出力する撮像手段と、上記撮像手段から出力された画像信号をデジタル化して得られた画像データを記録体に記録する記録手段とを備えたカメラであって、
    被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を予め入力するための指示情報入力手段と、
    上記指示情報入力手段を通して入力された指示情報を記憶しておくための指示情報記憶手段と、
    上記指示情報記憶手段に記憶された指示情報を撮影者に認識可能に出力するための指示情報出力手段と、
    上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントの作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段と、
    上記記録手段によって記録された画像データを所定の伝送先に伝送する画像伝送手段と、
    上記画像伝送手段が少なくとも上記指示情報に依拠して撮影記録された画像データおよび上記リレーション情報とをまとめて伝送を行なうよう制御する画像伝送制御手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  5. 上記指示情報入力手段は、更に、上記指示情報に依拠して撮影記録される画像データを利用したドキュメントの作成に当たって必要となる付帯情報を入力設定するための付帯情報入力設定手段を含むものであることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のカメラ。
  6. 上記付帯情報入力設定手段が、当該ドキュメントの作成に利用される画像データの上記ドキュメント上での位置や大きさを規定するためのレイアウト情報を入力設定するための手段であることを特徴とする請求項5に記載のカメラ。
  7. 上記指示情報入力手段は、更に、上記指示情報に依拠して撮影記録される画像データに関する解説的情報であるコメント情報を入力設定するためのコメント情報入力設定手段を含むものであることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のカメラ。
  8. 上記コメント情報入力設定手段は、更に、当該入力設定されるコメント情報の上記ドキュメント上での位置や範囲を規定するためのレイアウト情報を入力設定するための手段を含むものであることを特徴とする請求項7に記載のカメラ。
  9. 上記画像伝送制御手段は、上記画像データおよび上記リレーション情報と共に、上記指示情報に依拠して撮影記録される画像データを利用したドキュメントの作成に当たって必要となる付帯情報および/または上記指示情報に依拠して撮影記録される画像データに関する解説的情報であるコメント情報の伝送をまとめて行なうように制御する手段を含んでなるものであることを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
  10. 上記指示情報出力手段から出力される指示情報が、それぞれの指示内容が互いに異なる複数の指示情報より構成され、上記指示情報出力手段は、該複数の各指示情報を出力するようになされたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のカメラ。
  11. 上記指示情報出力手段は、撮影者による撮影記録動作の終了毎に順次、後続する新しい指示情報を時系列で出力するものであることを特徴とする請求項10に記載のカメラ。
  12. 上記指示情報出力手段は、撮影者による撮影記録動作の終了毎に順次、後続する新しい指示情報を時系列で出力する際に、所要に応じて前回撮影記録動作時の指示情報を再現させる手段を含んでなるものであることを特徴とする請求項11に記載のカメラ。
  13. 上記指示情報出力手段から出力される指示情報が、それぞれの指示内容が互いに異なる複数の指示情報より構成される指示情報群の異なる複数種のものによって構成され、該複数種の指示情報群のうちから一の指示情報を選択するための指示情報群選択手段を含んでなるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のカメラ。
  14. 上記指示情報出力手段から出力される指示情報の内容に対応した文字情報を生成する文字情報生成手段と、
    上記文字情報生成手段で生成された文字情報を適用された映像表示手段に表示せしめる表示手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のカメラ。
  15. 上記指示情報出力手段から出力される指示情報の内容に対応した音声情報を生成する音声情報生成手段と、
    上記音声情報生成手段で生成された音声情報を適用された音声出力手段に供給せしめる音声出力制御手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のカメラ。
  16. 上記指示情報入力手段によって入力される指示情報が、同一の撮影対象物に関して互いに異なる撮影対象部位を特定するための複数の指示情報からなることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか一項に記載のカメラ。
  17. 上記指示情報入力手段によって入力される指示情報が、同一の撮影対象物に関して互いに異なる撮影対象部位を特定するための複数の指示情報からなる指示情報群の異なる複数種をもって構成され、該複数種の指示情報群は各別に選択可能に構成されたものであることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか一項に記載のカメラ。
  18. 光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
    撮影者に提供する被写体としての対象物のいずれの部位を撮影すべきかに関する指示情報を記憶する指示情報記憶手段と、
    上記指示情報を撮影者に認識可能に出力する出力モードと、該指示情報を出力しない非出力モードとの、いずれのモードで動作するかを選択的に切り換え制御する動作制御手段と
    上記指示情報を撮影者に認識可能に提供するための指示情報出力手段と、
    上記出力モードを選択されている場合に、上記指示情報出力手段から出力される指示情報に依拠して撮影記録された画像データを、所定のドキュメントを作成するための当該ドキュメント上の配置と関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  19. 光学系を通して形成される被写体の像に係る画像データを記録体に記録するようになされたカメラであって、
    撮影記録された各画像データを、予め当該カメラに入力設定された、撮影対象物のいずれの部分を撮影記録するかの撮影対象部位を特定するための撮影者にとって必要な指示情報に対応付けるための画像対応付手段と、
    上記画像対応付手段によって対応付けられた、上記画像データと上記指示情報に対応したドキュメント上の配置とを関連付けるリレーション情報を上記記録体に記録するリレーション情報記録手段、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
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