JP4293724B2 - 電話システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通話機能以外に電子手帳やメール機能等のデータ送受信の付加機能を有する固定回線用電話機、及び携帯電話機、PHS等の電話システムに係り、特に、予め登録された電話番号に発呼する際に発信者情報を送信する電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電話システムにおいて、発信時に発信側の情報を着信側に通知する機能としては、通信事業者が行う発信者番号表示サービスがあった。
これは、発信側の事業者設備(交換機)で保持している発信者の電話番号を着信側の交換機に送信し、着信側の交換機から着信側電話機に送信し、着信側電話機で発信者の電話番号を表示するものである。この時、着信側電話機で発信者の電話番号を電話帳登録してある場合には、電話帳登録されている情報、例えば、氏名やグループなどを電話番号の代わりに、又は電話番号と共に表示する機能が実現されている。
【0003】
また、電話システムにおいて発呼時に発信者情報を着信側に送信する従来技術としては、平成11年2月2日公開の特開平11−32115「携帯端末」(出願人:国際電気株式会社、発明者:嶋田信康)がある。
この従来技術は、回線が接続すると、発信者側電話機から静止画又は動画の画像データ及び音声データを発信者情報として通知し、また、着信者側電話機からも同様の画像データ及び音声データを着信者情報として通知し、双方が相手を確認し、着信者のオフフックにより通話を開始する携帯端末であり、これにより、回線接続後に発信者と受信者の情報を送受信し、相手を確認した場合に通話を行うことができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電話システムでは、発信者の電話番号のみを着信側に通知するものであり、着信側電話機に発信者番号に対応する所有者の情報を持っていなければ、発信者の電話番号を知ることができても、発信者に関する情報を知ることができず解りにくいという問題点があった。
【0005】
また、特開平11−32115で提案された携帯端末では、通話開始前に画像データや音声データなどの発信者情報が送信され、相手を確認してから通話を開始するので、課金開始前に多量のデータが流れるが、通話を開始しない場合には、全く課金されないことになり、運用面からいって実用化するのは難しいという問題点があった。
また、通話開始前に発信者情報の送信時に課金する方法も考えられるが、無条件に発信者情報を送信するので、発信者情報の送信が必要でないような場合にも課金されてしまい、実用化するのは難しいという問題点があった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、発信者情報を送信する相手を予め事業者側に登録し、課金することによって、発信者の情報送信を実用可能なサービスとして実現できる電話システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、任意の電話番号に対して発呼を行う発信側携帯電話機と、発信側携帯電話機からの発呼を受け電話番号の携帯電話機を呼び出す事業者設備と、事業者設備からの呼び出しを受けて着呼を行う着信側携帯電話機とを有する電話システムであって、発信側携帯電話機は、キー操作により文字からなる文字メッセージが入力され、入力された文字メッセージを予め複数記憶し、発呼するときに、キーの操作により電話番号が入力され、記憶されている文字メッセージが選択され、当該入力された電話番号へ発呼を行い、当該発呼のときに選択された文字メッセージを事業者設備を介して送信し、事業者設備は、発信側携帯電話機からの発呼を受け、着信側携帯電話機の呼び出しを行い、着信側携帯電話機が、事業者設備からの呼び出しを受けるときに、発信者番号が検出されない場合は、表示部に発信側携帯電話機で選択された文字メッセージを表示せず、発信者番号が検出された場合は、表示部に発信側携帯電話機で選択された文字メッセージを表示することを特徴としている。
また、本発明は、上記電話システムにおいて、事業者設備が、発信者側携帯電話機で選択された文字メッセージが送信されるときに課金を行うことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
尚、以下で説明する機能実現手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのような回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は全部をソフトウェアで実現することも可能である。更に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよく、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよい。
【0009】
本発明に係る電話システムは、発信側電話機が、発信者の情報と当該発信者の情報の送信先電話番号とを予め記憶すると共に、送信先電話番号へ発呼を開始した場合、事業者設備との回線接続後に発信者の情報を送信し、事業者設備が、発信側電話機に対応付けて登録された発信者の情報の送信先電話番号を予め記憶し、発信側電話機からの発呼を受け付け、発呼先の電話番号が記憶している情報送信先電話番号である場合、通話開始前に為された発信者の情報送信にも課金を行い、着呼側電話機が、事業者設備からの呼び出しを受ける際に、発信者の情報を受信して表示してから着呼の処理を行い、通話が為されない時には、受信した発信者の情報を記憶する電話システムとしているので、通話開始前に発信者の情報を送信する機能を実用可能なサービスとして実現できるものである。
【0010】
まず、本発明の電話システムの概略構成について図1を使って説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る電話システムのシステム構成図である。
本発明の電話システムの構成は、図1に示すように、発信側電話機1と、事業者設備2と、着信側電話機3とから構成されている。
【0011】
次に、本発明の電話システムを構成する各部について具体的に説明する。
発信側電話機1は、一般的な電話機として任意の電話番号に対して発呼を行い通話を実現する機能に加えて、本発明の電話機の特徴として、発信者に関する画像や文字の情報(発信者情報)を1つ又は複数種類記憶し、各発信者情報に対応付けて当該発信者情報の送信先電話番号を記憶しておき、記憶されている送信先電話番号に対して発呼を行う際に、対応付けられて記憶されている発信者情報を事業者設備2を介して着信側電話機3へ送信するようになっている。
【0012】
事業者設備2は、一般的な電話システムの事業者設備として、発信側電話機1からの発呼を受け付け、着信側電話機3を呼び出し、発信側電話機1と着信側電話機3との通話を実現し課金する機能に加えて、本発明の事業者設備の特徴部分として、発信側電話機1の電話番号に対応付けて発信者情報を送信する情報送信先電話番号を予め記憶し、発信側電話機1からの発呼を受け付け、発呼先の電話番号が記憶している情報送信先電話番号である場合、通話開始前に為された発信者の情報送信にも課金する事業者設備である。
尚、事業者設備2への情報送信先電話番号の登録は、電話やインターネット等から行えるようにすればよい。
【0013】
着信側電話機3は、一般的な電話機として事業者設備2からの呼び出しを受けて着呼を行い、通話を実現する機能に加えて、事業者設備2を介して発信側電話機1からの発信者情報を受信すると表示して、通話が為されない場合は受信した発信者情報を記憶するようになっている。
【0014】
次に、本発明の電話システムの動作について説明する。
本発明の電話システムは、発信側電話機1に予め発信者情報と発信者情報の送信先電話番号が記憶されており、発信側電話機1によって送信先電話番号が発呼されると、発信者情報が送信され、事業者設備2を介して送信先電話番号である着信側電話機3が呼び出されると共に、発信者情報が着信側電話機3に送信され、着信側電話機3に発信者情報が表示されてから着呼され、通話が為されない時には、受信された発信者情報が記憶される。
この時、事業者設備2において、送信先電話番号が予め記憶されている発信側電話機1に対応付けられた情報送信先電話番号である場合は、発信者情報の送信にも課金されるようになっている。
【0015】
次に、本発明の電話システムを構成する電話機の内部構成について図2を使って説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る電話システムにおける電話機の構成例を示すブロック図である。
本実施の形態の電話システムにおける発信側又は着信側の電話機は、図2に示すように、CPU11と、表示部12と、マイクロホン13と、アンテナ14と、無線通信回路部15と、スピーカー16と、RAM17と、ROM18と、キー入力部19とから構成されている。
尚、図2の電話機は、無線通信機能を有する携帯電話機を示しているが、携帯電話機に限らず、固定電話機であっても構わない。
【0016】
次に本発明の携帯端末を構成する各部について具体的に説明する。
アンテナ14は、電波を受信および送信するもので、受信した電気信号を無線通信回路部15に出力し、無線通信回路部15から入力した電気信号を送信するようになっている。
【0017】
マイクロホン13は、音声を入力するもので、音声を入力して対応する電気信号に変換して無線通信回路部15に出力するようになっている。
【0018】
スピーカー16は、音声を出力するもので、無線通信回路部15から電気信号を入力して音声に変換するようになっている。
【0019】
無線通信回路部15は、データの送受信を行うもので、アンテナ14を介して受信した音声データをスピーカ16に送出し、マイクロホン13から入力した音声データをアンテナ14を介して送信する一般的な通話機能に加えて、本発明の特徴部分として、発信側電話機においては、CPU11から入力した画像や文字情報の発信者情報を送信し、着信側電話機においては、受信した画像や文字情報の発信者情報をCPU11に出力するようになっている。
【0020】
キー入力部19は、キー情報が入力される一般的な操作部で、具体的には、基本機能としてのダイアルキー、オフフックキー(通話キー)、オンフックキー(終話キー)の他、発信者情報を設定する際や受信記録を表示する際に操作される特定機能キーや矢印キーなどが配置されており、いずれかのキーが操作されると、対応するキー情報をCPU11に伝えるようになっている。
【0021】
表示部12は、一般的な情報の表示部であるが、本発明では着信側電話機において、受信した発信者情報の文字や画像等を表示するようになっている。
【0022】
ROM18は、電話システムの各動作のプログラムが格納されているもので、発信側電話機による発呼処理、着信側電話機による受信処理のプログラム等が格納されている。
【0023】
RAM17は、一般的な電話帳データなどのユーザ設定情報を記憶する不揮発性メモリであり、特に本発明では、発信者情報を送信するための各種データを記憶している。
具体的に、発信者情報を送信するためデータとしては、図2に示すように、送信先電話番号レジスタ21と、発信者電話番号レジスタ22と、発信者情報記憶部23と、発信者情報送信先リスト24と、受信記録部25から構成されている。
【0024】
RAM17内の送信先電話番号レジスタ21は、発信側電話機において、発呼時に相手先の電話番号を記憶するレジスタである。
発信者電話番号レジスタ22は、着信側電話機において、着信時に発信者電話番号を記憶するレジスタである。
【0025】
RAM17内の発信者情報記憶部23は、発信者に関する画像や文字の情報(発信者情報)を1つ又は複数種類記憶し、各発信者情報に対応付けて当該発信者情報の送信先電話番号を記憶するものである。
ここで、発信者情報記憶部23の具体例について、図3を使って説明する。図3は、本発明の電話システムにおける発信側電話機の発信者情報記憶部の構成及び記憶例を示す説明図である。
電話システムにおける発信側電話機の発信者情報記憶部23は、図3に示すように、画像エリアと文字情報エリアと送信先電話番号エリアとで構成されており、画像と文字情報の発信者情報の種類毎に送信先電話番号を記憶するようになっている。尚、当エリアに記憶される情報は、電話機のキー入力部19から入力したものでも良いし、パソコンなどから取り込んだものでも良く、その取り込み方法などについては、本発明において限定するものではない。
【0026】
例えば、画像エリアには、発信者情報として送る写真、絵などの画像情報を記憶する。画像情報はキャラクタ配信サービスやメール機能で得られたキャラクタ、ディジタルカメラで撮った画像、電話装置に予め記億されている画像などである。
文字情報エリアには、入力した氏名、会社名、電話番号、住所、メッセージなどの文字情報を記憶する。
送信先電話番号エリアには、画像情報と文字情報から成る発信者情報を送信したい相手先の電話番号を記憶する。例えば、図3にあるように、ビジネスユースとして、取引先などに電話する場合に送信する発信者情報として、No.1のように名刺代わりの情報を登録し、取引先などの電話番号を送信先電話番号に登録しておく。また、友人などには、発信者情報として、No.3のようなラフな格好の画像と、ちょっとした挨拶文を組み込んだような情報を登録し、友人の電話番号を送信先電話番号に登録しておく。
【0027】
RAM17内の発信者情報送信先リスト24は、発呼時に発信者情報を送信する全ての電話番号を記憶しておくエリアである。
ここで、発信者情報送信先リスト24の具体例について、図4を使って説明する。図4は、本発明の電話システムにおける発信側電話機の発信者情報送信先リストの構成例を示す説明図である。
電話システムにおける発信側電話機の発信者情報送信先リスト24は、電話番号エリアに発信者情報を送信する送信先電話番号を全て予め記憶するもので、図3に示したような発信者情報が記憶されている場合には、図4に示すよう電話番号が記憶されることになる。
【0028】
RAM17内の受信記憶部25は、着信側電話機として、発信者情報を受信し、通話を行わなかった場合に受信した発信者情報及びその着信履歴を記憶するものである。
ここで、受信記憶部25の具体例について、図5を使って説明する。図5は、本発明の電話システムにおける着信側電話機の受信記憶部の記憶例を示す説明図である。
電話システムにおける着信側電話機の受信記憶部25は、図5に示すように、受信日時エリア、画像エリア、発信者文字情報エリア、発信者電話番号エリアとで構成されており、着信側電話機が通話されない場合受信者の情報を記憶するようになっている。
受信日時エリアには、電話を受信した日時を記憶し、画像エリア、発信者文字情報エリアには、それぞれ送信されてきた画像情報、文字情報を記憶し、発信者電話番号エリアには、受信した電話の発信者電話番号を記憶するようになっている。
【0029】
CPU11は、電話システムにおける一般的な制御を行うもので、ROM18に格納されている発信側電話機の発呼処理、着信側電話機の着呼処理のプログラムを読み出して制御を行うようになっている。
【0030】
本発明の発信側電話機における発呼処理は、発呼先の電話番号が、発信者情報送信先リスト24に記憶されている場合に、当該電話番号に対応する発信者情報を送信する処理である。
ここで、本発明の電話システムにおける発信側電話機の発呼処理の具体的な流れについて、図6を使って説明する。図6は、本発明の電話システムにおける発信側電話機の発呼処理の流れを示すフローチャート図である。
【0031】
本発明の電話システムにおける発信側電話機の発呼処理は、発呼のために、例えばキー入力部19でオフフックキーが押下されると起動され、キー入力部19から電話番号を入力し(S1)、入力された電話番号をRAM17の送信先電話番号レジスタ21に格納し(S2)、回線接続を行って接続されたか判断を行い(S3)、回線接続されるまで処理S3を繰り返す。
【0032】
そして、回線が接続されたなら(Yes)、S1で入力された電話番号が発信者情報送信先リスト24の電話番号エリアにリストされているか確認することによって、発信者情報を送信するか判断し(S4)、送付しない場合(No)は、処理S7へ行く。
【0033】
一方、処理S4において、送信する場合(Yes)は、発信者情報記憶部23から送信先電話番号レジスタ21に記憶された電話番号に対応した画像や文字情報の発信者情報を読み出して(S5)、発信者情報を無線通信回路部15へ出力して送信させる(S6)。
【0034】
そして、呼出し待ちし(S7)、その後、回線断を検出した場合(2)は、発呼処理を終了し、オフフックを検出した場合(1)は、通話状態にし(S9)、オンフックが検出されたか判断を行い(S10)、オンフックされない場合(No)は、処理S9に戻り、オンフックされた場合(Yes)は、発呼処理を終了する。
【0035】
尚、上記説明では、発信者情報送信先リスト24を設け、発信者情報送信先リスト24を参照することによって、入力した電話番号が発信者情報を送信する番号か否かを判断したが、発信者情報記憶部23の送信先電話番号を順に検索して、入力した電話番号が発信者情報を送信する番号か否かを判断するようにしても構わない。
【0036】
また、上記説明では、発信者情報記憶部23で送信する画像と文字情報から成る発信者情報と電話番号を対応をさせて記憶し、発呼時に発信者情報記憶部23を参照して電話番号に対応付けられた発信者情報を送信しているが、ダイヤル時にキー操作によって発信者情報を選択するようにしても構わない。
【0037】
本発明の着信側電話機における着呼処理は、着呼を受け付け、発信者情報が送信されると、受信して一時記憶し、表示し、通話が開始されない場合に、記憶する処理である。
ここで、本発明の電話システムにおける着信側電話機の着呼処理の流れについて、図7を使って説明する。図7は、本発明の電話システムにおける着信側電話機の着呼処理の流れを示すフローチャート図である。
【0038】
本発明の電話システムにおける着信側電話機の着呼処理は、無線通信回路部15から着呼を受け付けると起動され、発信者番号の検出を行い(S21)、発信者番号を検出しない場合(No)は、処理S25へ行く。
【0039】
一方、処理S21において、発信者番号を検出した場合(Yes)は、発信者電話番号レジスタ22に発信者番号を記憶し(S22)、画像と文字情報等から成る発信者情報の検出を行い(S23)、発信者情報を検出しない場合(No)は、処理S25へ行く。
【0040】
一方、処理S23において、画像と文字情報の発信者情報を検出した場合(Yes)は、表示部12へ発信者情報の表示を行い(S24)、呼出し音の発生や振動等によって通常の電話の呼出しを行い(S25)、オフフック信号の検出、回線断の検出を行い(S26)、オフフックを検出した場合(1)は、通話状態にし(S27)、オンフックが検出されたか判断を行い(S28)、オンフックされない場合(No)は、処理S27へ戻り、オンフックされた場合(Yes)は、着呼処理を終了する。
【0041】
一方、処理S26において、回線断を検出した場合(2)は、発信者情報がある場合には一時記憶されている発信者情報と発信者電話番号レジスタ22に記憶された発信者電話番号と受信日時とを受信記憶部25に格納(記録)し(S29)、着呼処理を終了する。
【0042】
次に、本発明の電話システムにおける着信側電話機の表示部12における発信者情報の表示例について、図8を使って説明する。図8は、本発明の電話システムにおける着信側電話機の表示部における発信者情報の表示例を示す説明図である。
本発明の電話システムにおける着信側電話機の表示部12における発信者情報の表示例は、図8に示すように、受信した発信者情報の画像を左側に、文字情報を右側に表示するようになっている。
また、片方の情報だけをキー操作で切り替えたり、表示をスクロールして表示させる構成にしても良い。
【0043】
次に、本発明の電話システムにおける発信側及び着信側の電話機の動作について説明する。
本発明の電話システムにおける発信側電話機では、RAM17内の発信者情報記憶部23に予め発信者情報と発信者情報の送信先が記憶されており、キー入力部19によって電話番号が入力されると、入力された電話番号がRAM17の送信先電話番号レジスタ21に記憶され、回線が接続されると、入力された電話番号が発信者情報送信先リスト24の電話番号エリアにリストされている場合は、発信者情報記憶部23から送信先電話番号レジスタ21に記憶された電話番号に対応した画像や文字情報の発信者情報が読み出され、発信者情報が無線通信回路部15へ出力され、アンテナ14を介して事業者設備2に送信される。
【0044】
この時、事業者設備2では、発信側電話機の電話番号に対応付けられて送信先電話番号が情報送信先電話番号として登録されているので、発信者情報の送信に関しても課金を行う。
【0045】
そして、着信側電話機では、事業者設備2からアンテナ14を介して無線通信回路部15から着呼を受け付け、発信者番号が受信されると、RAM17内の発信者電話番号レジスタ22に発信者番号が記憶され、画像と文字情報の発信者情報が検出されると一時的に記憶されて表示部12へ画像と文字情報の発信者情報が表示され、呼出しが行われ、オフフックされると通話状態になり、オフフックされずに回線が切れた場合は、RAM17内の受信記憶部25に画像と文字情報の発信者情報と発信者電話番号レジスタ22に記憶された発信者電話番号と受信日時とが格納されるようになっている。
【0046】
尚、本発明の電話システムにおいて、発信者情報のデータ量や時間に対して課金を行っても良いし、従量制の課金ではなく付加サービスとしての固定料金の課金を行ってもよい。
また、課金を行うのではなく、事業者側におけるサービスとしてのアピールポイントとしてもよい。
【0047】
また、上記説明では、発信者情報及び送信先電話番号を発信側電話機1内に保持する構成であったが、予め事業者設備2内に登録しておき、発信側電話機1からの通話開始要求に従って、事業者設備2が発信者情報を着信側電話機に送信するようにしても構わない。
【0048】
また、上記説明では、発信者情報送信先リスト24を、発信側電話機が保持する構成だが、事業者設備2側で保持する構成にしたり、あるいは登録された電話番号を事業者設備2で暗号化した発信者情報送信先リスト24を発信側電話機で保持する構成も考えられる。
【0049】
本発明の実施の形態に係る電話システムよれば、発信側電話機1のRAM17内の発信者情報記憶部23に予め画像と文字情報からなる発信者情報と発信者情報の送信先が登録されており、発信側電話機1から発信者情報の送信先として登録された電話番号へ発呼する際に、発信者情報を送信し、着信側電話機3を呼び出す際に発信者情報が送信されて、着信側電話機3で発信者情報が表示されるので、着信側電話機3では、オフフックの前に発信者に関する画像と文字情報からなる情報が確認でき、分かり易い情報で相手を確認してから通話を行うことができ、使い勝手が向上する効果がある。
また、着信側でオフフックされず通話が為されない時には、RAM17内の受信記憶部25に受信された発信者情報が記憶されるので、着信履歴に関しても、発信者に関する画像と文字情報からなる情報が確認でき、使い勝手が向上する効果がある。
【0050】
また、発信者情報として複数の種類が登録でき、各発信者情報に対応付けて、送信先電話番号が登録できるので、ビジネスユースやプライベートユースなど、相手に応じて適切な発信者情報を送ることができ、利用範囲も拡大できる効果がある。
【0051】
また、本発明の電話システムによれば、事業者設備2において、発信側電話機1の番号に対応付けられた発信者情報の情報送信先電話番号が予め記憶されており、発信側電話機1から登録されている電話番号への発呼が行われると、発信者情報の送信に関しても課金を行うので、発信者の情報送信を実用可能なサービスとして実現できる効果がある。
【0052】
また、本発明の電話システムによれば、発信者情報として画像と文字情報を送信するので、例えば、通話を行わなくても発信者側から簡単な画像及びメッセージをデータ送信することもでき、且つ事業者設備としては、このデータ送信に対する課金を行うことができるので、新しい形でのサービスとして実現できる効果がある。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、発信側携帯電話機は、キー操作により文字からなる文字メッセージが入力され、入力された文字メッセージを予め複数記憶し、発呼するときに、キーの操作により電話番号が入力され、記憶されている文字メッセージが選択され、当該入力された電話番号へ発呼を行い、当該発呼のときに選択された文字メッセージを事業者設備を介して送信し、事業者設備は、発信側携帯電話機からの発呼を受け、着信側携帯電話機の呼び出しを行い、着信側携帯電話機が、事業者設備からの呼び出しを受けるときに、発信者番号が検出されない場合は、表示部に前記発信側携帯電話機で選択された文字メッセージを表示せず、発信者番号が検出された場合は、前記表示部に発信側携帯電話機で選択された文字メッセージを表示する電話システムとしているので、通話開始前に発信者の情報を送信する機能を実用可能なサービスとして実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電話システムのシステム構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電話システムにおける電話機の構成ブロック図である。
【図3】本発明の電話システムにおける発信側電話機の発信者情報記憶部の構成例を示す説明図である。
【図4】本発明の電話システムにおける発信側電話機の発信者情報送信先リストの構成例を示す説明図である。
【図5】本発明の電話システムにおける受信側電話機の受信記憶部の構成例を示す説明図である。
【図6】本発明の電話システムにおける発信側電話機の発呼処理の流れを示すフローチャート図である。
【図7】本発明の電話システムにおける着信側電話機の着呼処理の流れを示すフローチャート図である。
【図8】本発明の電話システムにおける着信側電話機の表示部における発信者情報の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…発信側電話機、 2…事業者設備、 3…着信側電話機、 11…CPU、12…表示部、 13…マイクロホン、 14…アンテナ、 15…無線通信回路部、16…スピーカー、 17…RAM、 18…ROM、 19…キー入力部、 21…発信先電話番号レジスタ、 22…発信者電話番号レジスタ、 23…発信者情報記憶部、 24…発信者情報送信先リスト、 25…受信機億部

Claims (2)

  1. 任意の電話番号に対して発呼を行う発信側携帯電話機と、前記発信側携帯電話機からの発呼を受け前記電話番号の携帯電話機を呼び出す事業者設備と、前記事業者設備からの呼び出しを受けて着呼を行う着信側携帯電話機とを有する電話システムであって、
    前記発信側携帯電話機は、キー操作により文字からなる文字メッセージが入力され、入力された文字メッセージを予め複数記憶し、発呼するときに、キーの操作により電話番号が入力され、前記記憶されている文字メッセージが選択され、当該入力された電話番号へ発呼を行い、当該発呼のときに前記選択された文字メッセージを前記事業者設備を介して送信し、
    前記事業者設備は、前記発信側携帯電話機からの発呼を受け、前記着信側携帯電話機の呼び出しを行い、
    前記着信側携帯電話機が、前記事業者設備からの呼び出しを受けるときに、発信者番号が検出されない場合は、表示部に前記発信側携帯電話機で選択された文字メッセージを表示せず、発信者番号が検出された場合は、前記表示部に前記発信側携帯電話機で選択された文字メッセージを表示することを特徴とする電話システム。
  2. 事業者設備が、発信者側携帯電話機で選択された文字メッセージが送信されるときに課金を行うことを特徴とする請求項1記載の電話システム。
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