JP4292943B2 - セキュリティシステム、携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

セキュリティシステム、携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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本発明は、電話端末からの緊急事態通知により所定のセキュリティサービスを提供するセキュリティシステム、携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体に関するものである。
近年、携帯電話端末の普及は著しく、子供から高齢者まで広く利用されている。また、通常の電話通信機能以外にも、アドレス機能や電子メール機能などの多彩な機能が組み込まれ、携帯電話端末は日常生活において欠かせないものとなっている。このため、就寝中を含み、常時身近なところに携帯電話端末を載置若しくは携行している者が少なくない。
ところで、このような携帯電話端末の一機能として、緊急事態が発生したとき、簡単な操作で非常警告音を発生し、周囲に注意を促すと共に助けを求めるための防犯ブザー機能が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、同じく防犯機能としては、ダイヤルロック状態でも、110番又は119番通報などの公的機関に通報可能な緊急発信機能が知られている。
特開平11−341567号公報
ところが、上記のように、緊急事態発生時において防犯ブザー音を発生する携帯電話端末では、周囲に人がいなければ効果がない。しかも、強盗に襲われた際などは、ブザー音によって犯罪者を逆上させてしまう危険性がある。また、110番又は119番通報などに通報可能であっても、犯罪に巻き込まれている状況では、キー入力が困難であり、なんとか電話を繋げることができたとしても話ができる状況でない可能性がある。また、このように話すことができない状況では、電子メール機能を用いて危機的状況を知らせるという方法も考えられるが、通常そのような時間的余裕は無い。しかも、危機的状況を知らせていることが犯罪者に気づかれてしまうと、携帯電話を壊されたり、通報者(携帯電話端末使用者)がさらに危険な状況になってしまうといった問題がある。
本発明は上記のような問題点に鑑み、周囲に気づかれることなく、緊急事態を簡単且つ確実に通知可能なセキュリティシステム、携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
本発明のセキュリティシステムは、電話端末と、当該電話端末からの緊急事態通知により所定のセキュリティサービスを提供するセキュリティセンターとから成るセキュリティシステムであって、電話端末は、キー入力状況および各種メッセージを表示する表示手段と、セキュリティセンターの電話番号を記憶する電話番号記憶手段と、所定のキー入力に基づいて、通常の電話通信が可能な通常モードから、セキュリティセンターに緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードに移行するエマージェンシーモード移行手段と、エマージェンシーモード移行手段によるモード移行に伴い、電話番号記憶手段に記憶された電話番号に自動電話発信することにより、セキュリティセンターへ緊急事態通知を行う電話発信手段と、を備え、表示手段は、エマージェンシーモード移行手段によるモード移行に伴って全ての表示を消灯すると共に、モード移行後は、電話端末の電源オン操作に対して、電話端末が故障している旨、若しくは充電が必要である旨を表示することを特徴とする。
この構成によれば、例えば1つ又は2つのキーを長押しするなどの容易なキー入力で、エマージェンシーモードに移行させることができ、このエマージェンシーモードへの移行に伴ってセキュリティセンターへの電話発信、すなわち緊急事態通知を行うことができる。したがって、セキュリティセンターへ緊急事態を簡単且つ迅速に通知することができる。また、エマージェンシーモードへのモード移行に伴って全ての表示を消灯するため、例えば強盗や誘拐など使用者の近くに犯罪者がいる場合でも、セキュリティセンターへの通知を犯罪者に気づかれることが無い。さらに、モード移行後はキー入力に対応した表示を行わないため、犯罪者に電話端末を取り上げられ、使用者が緊急事態の通知を行ったか否かを確認された場合でも、表示手段(表示画面)は消灯したままの状態となる。したがって、緊急事態の通知を犯罪者に気づかれることがないため、通知者の安全を確保することができる。また、電話端末を用いて緊急事態を通知することができるため、使用者は防犯ブザーなど防犯のための機器を別途用意する必要がない。
更に、この構成によれば、エマージェンシーモードである場合、電源オン操作に対して、故障若しくは電源切れであるかのように表示するため、使用者以外はエマージェンシーモードに移行していることを認識することができない。したがって、本システムが一般に広まり、犯罪者が電話端末による緊急事態通知を恐れて確認しようとした場合(電源オン操作を行った場合)でも、より自然に緊急事態の通知を隠すことができる。
これらの場合、電話端末は、外部音声を入力する送話口と、電話発信手段による緊急事態通知後、送話口に入力した音声をセキュリティセンターに送信し続ける音声送信手段と、をさらに備え、セキュリティセンターは、音声送信手段により送信された音声を録音する音声録音手段を備えることが好ましい。
この構成によれば、電話端末は、送話口に入力された音声をセキュリティセンターに送信し続けるため、セキュリティセンター側では、電話端末使用者の状況を音声により把握することができる。また、セキュリティセンターは、送信された音声を録音するため、犯罪およびそれによる被害を証明するための証拠を残すことができる。
この場合、電話端末は、電話通信を介して送信された音声を出力する受話口と、電話発信手段による緊急事態通知後、受話口からの音声出力を禁止する音声出力禁止手段と、をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、緊急事態通知後、受話口からの音声出力を禁止するため、例えば強盗や誘拐など使用者の近くに犯罪者がいる場合でも、セキュリティセンターからの音声が受話口から洩れて緊急事態を通知したことが犯罪者に気づかれてしまうといったことが無い。したがって、使用者は、自身の安全を確保しつつ、セキュリティセンターへの通知を行うことができる。
この場合、電話端末は、所定のキー入力に基づいて、エマージェンシーモードから通常モードに復帰する通常モード復帰手段をさらに備え、表示手段は、通常モード復帰手段によるモード復帰に伴い、緊急事態通知を行っている旨を表示すると共に、音声出力禁止手段による音声出力の禁止を解除することが好ましい。
この構成によれば、例えば犯罪に巻き込まれて緊急事態通知を行った後、犯罪者が傍にいない隙にセキュリティセンターに口頭で状況を伝えたい場合などに、エマージェンシーモードから通常モードに復帰することで、電話通信を行うことができる。また、このとき、音声出力の禁止が解除されるため、セキュリティセンターからの音声を出力することができ、セキュリティセンターとの通話を行うことができる。また、モード復帰に伴って緊急事態通知を行っている旨を表示するため、使用者は緊急事態通知が行われている旨を確実に確認することができる。
これらの場合、電話端末は、通常モード復帰手段によるモード復帰後、所定のキー入力に基づいて、緊急事態通知を解除する通知解除手段をさらに備え、セキュリティセンターは、電話端末による緊急事態通知の解除に伴い、音声録音手段による録音を停止することが好ましい。
この構成によれば、誤ってエマージェンシーモードに移行してしまった場合や使用者が危機的状況から解放された場合、使用者による所定の操作(キー入力)により、緊急事態通知を解除することができる。また、この緊急事態通知を解除に伴い、セキュリティセンター側は音声録音を停止するため、セキュリティセンターのオペレータとの通話を行うことなく、不必要な音声録音を自動的に停止させることができる。
この場合、電話端末は、セキュリティセンター以外に緊急事態通知を行う特定の連絡先の電子メールアドレスを記憶する電子メールアドレス記憶手段と、電話端末の使用者が緊急事態である旨を示す緊急事態情報、並びに当該緊急事態が解除された旨を示す緊急事態解除情報を記憶する緊急情報記憶手段と、電子メールアドレス記憶手段に記憶された特定の連絡先の電子メールアドレスに対し、電子メールを送信する電子メール送信手段と、をさらに備え、電子メール送信手段は、エマージェンシーモード移行手段によるモード移行に伴い、緊急事態情報を特定の連絡先に送信すると共に、通知解除手段による緊急事態通知の解除に伴い、緊急事態解除情報を特定の連絡先に送信することが好ましい。
この構成によれば、エマージェンシーモードへの移行に伴い、電子メールによって緊急事態情報を特定の連絡先に送信するため、セキュリティセンター以外にも迅速に緊急事態を通知することができる。また、緊急事態通知の解除を行った場合は、これら特定の連絡先へ緊急事態解除情報を送信するため、1回の操作でセキュリティセンターおよび特定の連絡先へ緊急事態が解除されたことを知らせることができる。
これらの場合、電話発信手段は、セキュリティセンターによる電話受信を確認するまで、電話発信を繰り返すことが好ましい。
この構成によれば、例えば電話端末が無線通信を行う携帯電話端末であって電波状態が悪くセキュリティセンターに緊急事態通知が送信されないような場合や、有線回線を介した電話通信を行う場合であって電話回線の混雑により回線が繋がらない場合でも繰り返し電話発信を行うため、確実にセキュリティセンターに緊急事態を通知することができる。
これらの場合、通常モード復帰手段および/または通知解除手段は、電話端末のユーザが任意に設定した暗証番号の入力に基づいてモード復帰および/または緊急事態通知の解除を行うことが好ましい。
この構成によれば、ユーザが任意に設定した暗証番号の入力に基づいてモード復帰および/または緊急事態通知の解除が行われるため、例えば犯罪者に電話端末を取り上げられた場合でも、暗証番号は使用者本人しか知らないため、使用者の知らないうちにモード復帰や緊急事態通知の解除が行われることがない。また、犯罪者が暗証番号を予測して複数回入力を繰り返すような場合は、その状況が音声としてセキュリティセンターに送信され続けるため、セキュリティセンターは、その音声情報を手がかりとして電話端末使用者の救出に役立てることができる。
本発明の携帯電話端末は、キー入力状況および各種メッセージを表示する表示手段と、所定のセキュリティサービスを提供するセキュリティセンターの電話番号を記憶する電話番号記憶手段と、所定のキー入力に基づいて、通常の電話通信が可能な通常モードから、前記セキュリティセンターに緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードに移行するエマージェンシーモード移行手段と、前記エマージェンシーモード移行手段によるモード移行に伴い、前記電話番号記憶手段に記憶された電話番号に自動電話発信することにより、前記セキュリティセンターへ前記緊急事態通知を行う電話発信手段と、を備え、前記表示手段は、前記エマージェンシーモード移行手段によるモード移行に伴って全ての表示を消灯すると共に、モード移行後は、電源オン操作に対して、故障している旨、若しくは充電が必要である旨を表示することを特徴とする。

この構成によれば、周囲に気づかれることなく、緊急事態を簡単且つ確実に通知可能な携帯電話端末を提供することができる。また、多くの人が常時携行している携帯電話端末を用いて緊急事態を通報することができるため、使用者は防犯ブザーなど防犯のための機器を別途携行することなく、より確実に緊急事態を通知することができる。
本発明のプログラムは、上記のいずれか1に記載のセキュリティシステムの各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
この構成によれば、周囲に気づかれることなく、緊急事態を簡単且つ確実に通知可能なセキュリティシステムを実現するためのプログラムを提供することができる。
本発明の記録媒体は、上記に記載のプログラムを記録し、コンピュータ読み取り可能であることを特徴とする。
この構成によれば、周囲に気づかれることなく、緊急事態を簡単且つ確実に通知可能なセキュリティシステムを実現するためのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。なお、記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリーカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
本発明のセキュリティシステム、携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体によれば、容易なキー入力で、緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードに移行させることができ、このエマージェンシーモードへの移行に伴ってセキュリティセンターへ電話発信するため、迅速に緊急事態通知を行うことができる。また、エマージェンシーモードへのモード移行に伴って全ての表示を消灯すると共に、モード移行後はキー入力に対応した表示を行わないため、例えば強盗や誘拐など使用者の近くに犯罪者がいる場合でも、セキュリティセンターへの通知を犯罪者に気づかれることが無い。したがって、周囲に気づかれることなく確実に緊急事態を通知することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るセキュリティシステム、携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、緊急事態発生時に、携帯電話端末の電話通信機能および電子メール送信機能を用いて、セキュリティセンターを含む所定の相手に緊急事態を通知することができるものである。そこで、緊急事態を通知する携帯電話端末と、当該携帯電話端末からの緊急事態通知に基づき、所定のセキュリティサービスを提供するセキュリティセンターとによって構成されるセキュリティシステムを例に挙げて説明する。なお、本発明のプログラムおよび記録媒体は、上記のセキュリティシステムを機能させるためのものであるため、これらについての記載は省略する。
図1に示すように、本発明のセキュリティシステム1は、緊急事態を通知する主体となる携帯電話端末10と、携帯電話端末10からの電話による通知を受けて、当該携帯電話端末10から発信される音声を録音したり、警備センター25への出動指令を行ったりなど、所定の対応を行うセキュリティセンター20と、当該セキュリティセンター20からの通報を受け、携帯電話端末10の使用者11が危機的状況にあると判断した場合に救出および救助活動を行う公的機関(警察31や救急センター32など)と、上記セキュリティセンター20以外で携帯電話端末10の使用者11が連絡を所望する相手(特定の連絡先41)の携帯電話端末40(以下、「連絡先用携帯電話端末」という)と、によって構成されている。
セキュリティシステム1の主体となる携帯電話端末10は、予めセキュリティセンター20を運営・管理するセキュリティ会社21とのセキュリティサービス契約により、所定の操作で緊急事態を通知できるようにカスタマイズされている。このカスタマイズでは、エマージェンシーモードの追加、セキュリティセンター20の電話番号の登録、連絡先用携帯電話端末40に送信される電子メールの内容(緊急情報,図4参照)の登録が行われ、当該セキュリティサービス契約において、携帯電話端末10の使用者11は、所定の契約料をセキュリティセンター20に支払う。なお、使用者11が支払う契約料は、月極めで支払いを行う形態、又は契約時のみ(カスタマイズ料金として)支払いを行い、実際にセキュリティサービスが提供されたとき(携帯電話端末10が緊急事態を通知したとき)に所定のサービス提供量を支払う形態のいずれであっても良い。
そして、携帯電話端末10は上記のカスタマイズにより、所定のキー入力によって通常モードから、緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードへの切り替えが可能となっている。なお、所定のキー入力とは、携帯電話端末10に搭載された複数の操作キー14(数字キーおよび機能キー)のうち、いずれか1つ又は2つ以上のキーの長押し(一定時間以上押下しつづける動作)、いずれか1つ又は2つ以上のキーの早押し(素早く押下を繰り返す動作)、エマージェンシーモード移行用の相性番号の押下などの操作を指すものであり、使用者11が通常使用時に誤って操作することがないように設定されることが好ましい。また、例えば強盗や誘拐など使用者11の近くに犯罪者がいる場合でも、使用者11が手探り状態で迅速に入力可能なように、所定のキー(又はその周囲や縁部)に凹凸部を形成したり、所定のキーを他のキーとは異なる指触りとなるような材質で形成したり、キー列の先頭または角部に所定キーを設定するなど、種々の構成が可能である。なお、所定のキー入力後、緊急事態を通知するための電話発信(緊急事態通知信号の送信)は、セキュリティセンター20による電話受信を確認するまで、複数回繰り返して行われる。
また、携帯電話端末10は、予め使用者11が設定しておいた暗証番号の入力により、エマージェンシーモードから通常モードへの切り替え、並びに緊急事態通知の解除が可能となっている。この通常モードへの切り替えのための暗証番号と、緊急事態通知の解除のための暗証番号は同じ番号であっても異なる番号であっても良いが、ここでは、通常モードへの切り替えのための暗証番号を「暗証番号1」、緊急事態通知の解除のための暗証番号を「暗証番号2」として説明する。また、いずれか一方の処理が、携帯電話端末10を他人に使用させないようにするためのロック番号等と共通する番号により行われるようにしても良い。なお、通常モードへの切り替えのための暗証番号1の入力、若しくは緊急事態通知の解除のための暗証番号2の入力が行われた場合は、それらの信号(モード復帰信号、通知解除信号)をセキュリティセンター20に発信する。また、暗証番号2の入力が行われた場合は、特定の連絡先41に対し、緊急事態通知を解除する旨を示す緊急事態解除情報を電子メールにより送信する(詳細については後述する)。
また、携帯電話端末10は、アンテナ12から、GPS(Global Positioning System)50によって位置情報を検出可能な電波を発信することができるようになっている。この携帯電話端末10が発信する電波には携帯電話端末10毎に固有の識別データが含まれているため、セキュリティセンター20側では、携帯電話端末10の場所とその使用者11が瞬時に特定できるようになっている。なお、電波発信は、エマージェンシーモード中においてのみであり、通常モードでは行われない。したがって、日常生活における使用者11の行動がセキュリティセンター20に知られることがなく、使用者11のプライバシーを守ることができる。
さらに、携帯電話端末10は、暗証番号1の入力によるエマージェンシーモードへの移行に伴って、予め電子メールアドレスに登録していた特定の連絡先41(連絡先用携帯電話端末40)に、インターネット等のネットワーク45を介して緊急事態を通知するための電子メール(緊急事態情報)を送信する。このとき送信される電子メールには、使用者11の氏名やセキュリティセンター20の電話番号に関する情報が含まれており(図4(a),(c)参照)、通知を受けた相手は、セキュリティセンター20への問い合わせができるようになっている。これにより、通知を受けた知人が、緊急事態の通知を受けたものの、為す術がなくパニック状態に陥ることを防ぐことができる。なお、携帯電話端末10の連絡先は、携帯電話端末に限らず、パーソナルコンピュータやPDAなど、メール受信可能な端末であれば良い。
また、携帯電話端末10は、エマージェンシーモードへの移行後、暗証番号2の入力による緊急事態通知の解除に伴って、予め電子メールアドレスに登録していた特定の連絡先41(緊急事態通知を送信した連絡先)に、緊急事態通知を解除するための電子メール(緊急事態解除情報)を送信する。このとき送信される電子メールには、使用者11の氏名の他、緊急事態が解除された日時(送信日時)に関する情報が含まれている(図4(b)参照)。このように、携帯電話端末10の使用者は、暗証番号2を入力するだけで、全ての連絡先41に同時に緊急事態通知を解除した旨の電子メールを送信することができる。
一方、セキュリティセンター20は、携帯電話端末10からの緊急事態通知を受信するコンピュータである複数のオペレータ端末22(1台のみ図示)と、各オペレータ端末22の処理状況および携帯電話端末10の所在地情報を表示する表示画面23(1台のみ図示)と、複数のオペレータ端末22と接続され、複数の携帯電話端末の電話番号およびその使用者11に関する情報を記憶するデータベース24と、オペレータ端末22からの出動指令により、携帯電話端末使用者11の救出を行う警備センター25と、顧客からの問い合わせに対する対応や、連絡先用携帯電話端末40の使用者11にオペレータ端末22が取得した種々の情報を提供するコールセンター26と、を備えている。
セキュリティセンター20は、これを運営するセキュリティ会社21と携帯電話端末使用者11との契約により、各携帯電話端末10の電話番号、使用者11の氏名、性別、年齢、写真、住所、自宅電話番号、病歴、家族構成および知人(特定の連絡先を含む)の他、例えば使用者11がストーカー行為の被害に遭っているような場合は、その相手に関する情報など、使用者11に関する種々の情報(使用者11を特定するための情報)を取得し、データベース24に記憶している。なお、セキュリティ会社21と携帯電話端末使用者11との契約は、直接行われても良いし、各携帯電話端末10を提供するサービス会社を介して行われても良い。
オペレータ端末22は、電話回線(携帯電話回線、PHS回線)を介して携帯電話端末10からの通知を受信すると、受信した電話番号に基づいて、データベース24より使用者11を特定する。そして、特定した使用者11に関する使用者情報を警備センター25(コンピュータ端末)に送信(提供)し、警備員の出動指令を行う。また、オペレータ端末22は、電話回線を介して、携帯電話端末10から発信された音声の録音を開始し、オペレータ端末22を操作するオペレータはこれをモニターする。オペレータは、モニターの結果、警備員の出動の必要がないと判断した場合(誤報である場合など)は、出動指令を解除する。また、オペレータ端末22は、電話受信に伴って、GPS50や携帯電話端末10のネットワークを利用した携帯電話端末10の所在地の探索を開始し、当該所在地に関する情報を警備センター25に送信する。
さらに、オペレータ端末22は、携帯電話端末10からの電話受信から、予め設定された所定時間経過後も携帯電話端末10からの緊急事態通知を解除する旨の連絡がない場合(携帯電話端末10が緊急事態通知を解除するための暗証番号2の入力を行わない場合)は、インターネット等の通信回線を利用して警察31および救急センター32に110番通報および119番通報を行う。また、この際、録音した音声情報、データベース24から取得した使用者11情報および携帯電話端末10の所在地に関する情報も同時に送信(提供)する。また、この他、消防署、犯罪・事故の調査機関などに併せて通報を行うようにしても良い。
なお、上記の公的機関30に通報するか否かを、オペレータ端末22ではなく、これを操作する(又は電話を受け取った)オペレータが音声情報に基づいて判断するようにしても良い。この構成によれば、より的確な判断ができると共に、確実に通報が必要な機関に絞って緊急事態通報を行うことができる。
一方、コールセンター26は、オペレータ端末22と接続されており、緊急事態を通知してきた携帯電話端末10およびその使用者11に関する情報を取得できるようになっている。そして、この情報に基づいて、連絡先用携帯電話端末40(特定の連絡先41)から、問い合わせがあった場合、必要な情報提供を行う。
なお、セキュリティセンター20は、予め携帯電話端末使用者11から家族や知人に関する情報を取得しておくことにより、携帯電話端末10からではなくセキュリティセンター20側からこれらの人々に電子メールまたは電話で緊急事態を通知するようにしても良い。また、これら家族などから予測される使用者11の所在に関する情報等を取得し、それらの情報を電子メールや電話を用いて、警備センター25、警察31および救急センター32等に随時情報提供を行うようにしても良い。
続いて、図2および図3を参照し、携帯電話端末10およびセキュリティセンター20(オペレータ端末22)の制御構成について説明する。図2は携帯電話端末10の制御構成を示す機能ブロック図、図3はセキュリティセンター20の制御構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、携帯電話端末10は、通常モードからエマージェンシーモードに移行するエマージェンシーモード移行手段101と、エマージェンシーモードから通常モードに復帰(移行)する通常モード復帰手段102とを備え、これらはいずれも数字キーや機能キーから成る操作キー14の入力によって行われる。なお、エマージェンシーモード移行のためのキー入力は、通常モードにおいてダイヤルロック状態でも入力可能となっている。また、エマージェンシーモード移行後は、通常の電話通信および電子メール送信を行うことはできない。
また、携帯電話端末10は、外部(携帯電話端末10の周囲)からの音声を入力する音声入力手段103を備え、当該音声入力手段103は、送話口15(マイク)により構成されている。また、携帯電話端末10は、セキュリティセンター20など通話先からの音声を出力する音声出力手段104aと、エマージェンシーモードにおいてその音声出力を禁止する音声出力禁止手段104bとを備え、これらは受話口16(レシーバー)により構成されている。また、携帯電話端末10は、キー入力状況および各種メッセージを表示する表示手段105を備え、当該表示手段105は、液晶表示画面13によって構成されている。この表示画面13は、通常モードからエマージェンシーモードへの移行に伴い、全ての表示を消灯すると共に、モード移行後はキー入力に対応した表示を行わないが、詳細については後述する。
また、携帯電話端末10は、セキュリティセンター20の電話番号や特定の連絡先41である連絡先用携帯電話端末40の電子メールアドレスの他、複数の電話番号や電子メールアドレスを記憶するアドレス記憶手段106と、緊急事態発生時やそれが解消したときに連絡先用携帯電話端末40に送信する電子メールの内容(緊急情報:緊急事態情報および緊急事態解除情報)を記憶する緊急情報記憶手段107とを備え、RAM等の書き換え可能な記憶媒体によって構成されている。なお、特定の連絡先41とは、登録番号の上位1ないし5、又は500番台のように決まった登録番号に登録された連絡先でも良いし、アドレスをグループ分けできる場合は、特定のグループに登録された連絡先でも良い。
また、携帯電話端末10は、エマージェンシーモードへの移行に伴い特定の連絡先41である連絡先用携帯電話端末40に自動的に電子メールを送信する他、通常モードにおいて指定した任意の相手に電子メールを送信する電子メール送信手段108と、同じくエマージェンシーモードへの移行に伴いセキュリティセンター20に自動的に電話を発信して、送話口15に入力した音声を送信する他、通常モードにおいて指定した任意の相手に電話を発信する電話発信手段109と、エマージェンシーモードから通常モードへ復帰後、緊急事態通知を解除する通知解除手段110と、を備え、通知解除手段110は、緊急事態通知を解除するための暗証番号2の入力に伴い、電話通信によりセキュリティセンター20へ、また電子メールにより特定の連絡先41へ緊急事態通知を解除する旨が通知される。
また、携帯電話端末10は、GPS50により位置情報を検出可能な電波を発信する電波発信手段111を備え、当該電波によって探索された携帯電話端末10の所在地情報は、セキュリティセンター20に送信される。
また、携帯電話端末10は、上記の各手段を制御する制御手段112を備え、当該制御手段112は、CPU、ROM、内部バス等によって構成されている。制御手段112は、エマージェンシーモードへの移行に伴い、音声出力の停止、表示画面13の消灯、特定の連絡先41への電子メールの送信、セキュリティセンター20への電話の発信(音声の発信)、位置情報を知らせるための電波発信など、種々の駆動制御を行う。
次に、セキュリティセンター20の制御構成について説明する。図3に示すように、セキュリティセンター20は、携帯電話端末10からの電話(緊急事態の通知)を受信する電話受信手段201と、当該電話受信に伴い、携帯電話端末10から発信された音声を録音する音声録音手段202と、携帯電話端末10からの暗証番号1の入力に基づくモード復帰信号および暗証番号2の入力に基づく通知解除信号を受信するモード復帰信号/通知解除信号受信手段203と、当該モード復帰信号の受信に伴い、オペレータの音声を送信し携帯電話端末使用者11との通話を行う音声送信手段204とを備えている。携帯電話端末10から緊急事態通知を停止する通知解除信号を受信すると、音声録音手段202による音声録音を停止すると共に、警備員の出動指令や公的機関30への通報が速やかに解除される。
また、セキュリティセンター20は、各携帯電話端末10の電話番号と各携帯電話端末10の使用者11に関する使用者情報とを関連づけて記憶する使用者情報記憶手段205を備え、当該使用者情報記憶手段はデータベース24によって構成されている。
また、セキュリティセンター20は、緊急事態の通知が行われた携帯電話端末10の電話番号に基づき、使用者情報記憶手段205を参照して使用者11を特定する特定手段206と、緊急事態の通知が行われた携帯電話端末10の所在地を、GPS50を利用して探索する所在地探索手段207と、使用者11から緊急事態通知を受信した旨を警察31や救急センター32等の公的機関30に通報すると共に、並びに音声録音手段202で録音した音声情報、使用者情報記憶手段205から抽出した使用者情報、所在地探索手段207で探索した所在地に関する情報を提供する緊急事態通報手段208と、を備えている。そして、緊急事態通報手段208による通報および情報提供は、電子メール等により行われる。
また、セキュリティセンター20は、上記の各手段を制御する制御手段209を備え、当該制御手段209は、オペレータ端末22の制御部(CPU、ROM、内部バス等)に相当する。そして、制御手段209は、携帯電話端末10からの電話受信に伴い、発信される音声の録音、使用者11の特定、所在地探索、公的機関30への緊急事態通報および情報提供など、種々の制御を行う。
続いて、携帯電話端末10から連絡先用携帯電話端末40に送信される電子メールの送信情報について、図4を参照して説明する。同図(a)および(c)は、エマージェンシーモードへのモード移行に伴って送信される緊急事態情報の内容および送信例を示したものであり、同図(b)は、緊急事態通知の解除に伴って送信される緊急事態解除情報の内容を示したものである。
同図(a)に示すように、緊急事態情報には、携帯電話端末使用者11の氏名、当該使用者11が緊急事態である旨、セキュリティセンター20の電話番号、送信日時の他、使用者11からの個人的なメッセージが含まれる。具体的には、同図(c)に示すような内容が送信され、電子メールを受け取った相手が、携帯電話端末使用者11の所在が分からない場合や、詳しい情報を知りたい場合の問い合わせ先(セキュリティセンター20の電話番号)が示される。また、連絡先用携帯電話端末40の表示画面にその電話番号が反転表示されている状態で選択キーを押下すると、ワンクリックでその電話番号に接続されるようになっている(d1)。
また、電子メールには、携帯電話端末使用者11からの個人的なメッセージも含まれており(d2)、メールアドレスを有しない相手(この場合、母××)への連絡を依頼する内容や、発作を伴う病気を抱えているような場合は、かかりつけの病院名およびその連絡先等が示される。なお、この個人的なメッセージは、特定の連絡先41として登録した相手全てに同一の内容が送信されるようにしても良いし、連絡先毎に異なっていても良い。
また、このメッセージ部分のデータd2は、携帯電話端末10の使用者11が自ら携帯電話端末10に登録可能となっており、セキュリティセンター20にはその内容は明かされない。したがって、使用者11が緊急事態を通知したい相手以外には知られたくないプライベートな情報も含めることができる。なお、当該メッセージ部分以外の情報(セキュリティ会社21からのお知らせ)d1は、契約時における携帯電話端末10のカスタマイズにより登録されたものであり、使用者11による書き換え・削除はできないようになっている。
一方、同図(b)に示すように、緊急事態解除情報には、携帯電話端末使用者11の氏名、緊急事態が解除された旨、送信日時等が含まれる。この緊急事態解除情報の具体例については図示を省略するが、当該情報にも個人的なメッセージを含められるようにしても良い。また、このメッセージは、予め登録されたものではなく、緊急事態解除操作(暗証番号2の入力)の後、使用者11が入力できるように構成されることが好ましい。この構成によれば、例えば誤って緊急事態情報を送信した場合、誤報であった旨をメッセージとして入力することで、情報を受信した相手に安心感を与えることができる。
続いて、図5および図6を参照し、各処理モードにおける携帯電話端末10の表示画面13(表示手段105)の構成について説明する。同図(a)に示すように、通常モードでは、電池残量、電波状況、時刻、その他表示画面13下部に配置される機能キー(コマンドキー)の説明等が表示される。当然、壁紙設定等が成されている場合にはその画像が表示され、電話接続、電話受信、電子メール送信、電子メール受信時はそれぞれに対応した画面に変化する。
一方、エマージェンシーモードでは、同図(b)のエマージェンシーモード<1>に示すように、全ての表示を消灯する。このように、エマージェンシーモードへの移行に伴って、表示を消灯することにより、例えば強盗や誘拐など使用者11の近くに犯罪者がいて、当該犯罪者から携帯電話端末10が視認できる場合でも、セキュリティセンター20への通知を犯罪者に気づかれることが無い。また、移行に伴って表示を消灯することで、使用者11はエマージェンシーモードに移行したこと(セキュリティセンター20への通知が行われる、又は通知が行われたこと)を確認することができる。
なお、エマージェンシーモードでは、上記のように表示を消灯するだけでなく、同図(c)のエマージェンシーモード<2>に示すように、所定のアイコン又は文字列(図示では、時刻を示す文字列)を表示するようにしても良い。この構成によれば、節電モードによる表示の消灯と区別することができ、使用者11はエマージェンシーモードに移行したことを確実に知ることができる。なお、当該所定のアイコン又は文字列は、例えば強盗や誘拐などの犯罪者に携帯電話端末10を取り上げられた場合でも、犯罪者にエマージェンシーモードであることが気づかれないような形態のもの(通常、携帯電話端末10に表示されても違和感のない表示)が好ましい。
また、エマージェンシーモードでは、表示を消灯するのではなく、同図(d)のエマージェンシーモード<3>に示すように、セキュリティセンター20への電話発信(エマージェンシーモードへの移行)に伴って表示を変化させない(通常モードのまま)とすることも可能である。この構成によれば、セキュリティセンター20への電話発信に伴って表示が変化しないため、例えば強盗や誘拐など使用者11の近くに犯罪者がいて、当該犯罪者から携帯電話端末10が視認できる場合でも、セキュリティセンター20への通知を犯罪者に気づかれることが無い。但し、この場合は、使用者11のみがエマージェンシーモードに移行したこと(セキュリティセンター20への通知が行われること)を確認可能な所定のアイコン又は文字列(図示では、星印を示すアイコン)を表示することが好ましい。また、犯罪者に気づかれにくくするため、表示手段105(表示画面13)に小さく表示されることが好ましい。
なお、同図(b)ないし(d)に示すエマージェンシーモードへの画面の移行は、使用者11によりキー入力が行われた直後でも良いし、セキュリティセンター20へ電話が接続された後でも良い。また、セキュリティセンター20への電話接続および音声発信、並びに特定の連絡先41への電子メール送信完了の後(すなわちエマージェンシーモード移行のための処理が全て完了した後)であっても良い。
ところで、本発明の携帯電話端末10は、犯罪者に携帯電話端末10を取り上げられた場合でも、犯罪者にセキュリティセンター20への通知を気づかれないようにするため、上記のようにエマージェンシーモードへの移行に伴って、表示画面13を消灯したり、表示を変化させない他、電源オン操作に対して、「故障中」または「充電して下さい」といった表示を行う。図6(a)のエマージェンシーモード<4>および(b)のエマージェンシーモード<5>に示すように、エマージェンシーモードにおいて、通常モードに復帰するための暗証番号1の入力が行われることなく、電源入力操作が行われた場合は、実際の携帯電話端末10の状態に関わらず、図示(a)または(b)の表示を行う。これにより、携帯電話端末10を取り上げた犯罪者は、当該携帯電話端末10が「故障中」または「電源切れ」であると判断するため、使用者11がセキュリティセンター20へ緊急事態通知を行ったことに気が付くことがない。したがって、使用者11は、身の安全を確保しつつ、確実に緊急事態通知を行うことができる。なお、エマージェンシーモードにおいて電源が入力された場合、図示(a)または(b)のいずれの表示を行わせるかは、使用者11が選択できることが好ましい。また、実際に携帯電話端末10が「故障中」または「電源切れ」となったときは、これらの表示と異なる表示または態様で示される(例えば表示と共にビープ音を発生するなど)ことが好ましい。
また、携帯電話端末10は、暗証番号1の入力によって通常モードに復帰したとき、同図(c)の通常モード(モード復帰直後)に示すように、「緊急事態通知中」である旨を表示する。これにより、使用者11は、緊急事態通知が行われている旨を確実に確認することができる。また、ここで緊急事態通知を解除する場合は、操作キーの中から「1.Yes」キーを押下すると、暗証番号2の入力が促され(図示省略)、当該暗証番号2の入力により、緊急事態通知が解除される。また、これによりセキュリティセンター20への通知解除信号の送信、並びに特定の連絡先41への緊急事態解除情報の送信が行われる。
また、緊急事態通知の解除後は、同図(d)の通常モード(緊急事態通知解除後)に示すように、緊急事態通知を解除した旨、解除した時刻、緊急事態通知および緊急事態解除通知を送信した相手先名の一覧を表示する。これにより、使用者11は、誰に緊急事態通知および緊急事態解除通知が行われたかを知ることができると共に、緊急事態通知が解除されたことを確認することができる。なお、図示の相手先名に付された行頭マークは、セキュリティセンター20へは電話通信で、それ以外に対しては電子メールで通知されたことを示すものである。
続いて、図7を参照し、携帯電話端末10による緊急事態通知後の一連の流れについて説明する。同図の簡易フローチャートに示すように、携帯電話端末10は、所定のキー入力により(S1)、エマージェンシーモードへの移行(t11)、電話発信および音声送信開始(t12)、受話口16からの音声出力禁止(t13)、表示画面13の消灯(t14)、連絡先用携帯電話端末40への電子メールの送信(t15)を行う。なお、t11ないしt15の処理に関しては、その順序は問わないができるだけ短時間で処理されることが好ましい。また、ここで、電話発信および電子メールの送信が正常に行われなかった場合は、正常に行われるまで発信および送信が繰り返される。
携帯電話端末10からの電話により緊急事態が通知されると、セキュリティセンター20は、オペレータ端末22により通知(電話)を受信し(S2)、当該オペレータ端末22が、携帯電話端末10から発信された音声の録音(t21)、データベース24の参照による使用者11の特定(t22)、警備センター25への出動指令(t23)、所在地の探索(t24)を行う。なお、t21およびt22の処理に関しては、電話受信直後に処理され、t23およびt24の処理も使用者11が特定され次第、即座に処理されることが好ましい。
その後、携帯電話端末10から所定時間経過後までに緊急事態を停止する旨の停止信号が送信されなかった場合、オペレータ端末22は、公的機関30への通報を行う(S3)。そして、通知解除信号が送信されるまで、音声の録音および所在地の探索を行い、これらによって得られた情報を、随時、警備員(警備センター25)や公的機関30に送信する。
一方、携帯電話端末10に通常モードに復帰するための暗証番号1の入力が行われると(S4)、通常モードへの移行(t41)、緊急事態通知中である旨の表示(t42)、受話口16からの音声出力禁止の解除(t43)を行い、セキュリティセンター20からの音声を出力できるようになる。また、セキュリティセンター20側は、モード復帰信号の受信により、オペレータが携帯電話端末10への通話確認を行い、具体的な使用者11の状況を確認する(S5)。この時点では、まだ音声録音は続行しており、使用者11との通話確認ができない場合であっても携帯電話端末10から送信される音声に基づいて使用者11の状況を確認しながらモニターを続ける。
ここで、携帯電話端末10に緊急事態通知を解除するための暗証番号2の入力が行われると(S6)、セキュリティセンター20に通知解除信号を送信すると共に、連絡先用携帯電話40に緊急事態解除情報(電子メール)を送信する(t61)。また、セキュリティセンター20側(オペレータ)は、通知解除信号の受信により、警備センター25への出動解除指令、および公的機関30への通報を行うと共に、音声録音を停止する(S7)。なお、これら警備センター25の出動解除指令および公的機関30への通報は、電話、電子メール、その他専用の通信網を用いて行われる。また、緊急事態通知を解除する通知解除信号に対してオペレータが対応するのではなく、オペレータ端末22がこれを取得し、通知解除信号の受信に伴って警備センター25や公的機関30へ、緊急事態停止信号を取得した旨の情報送信(電子メールなど)を行うようにしても良い。
続いて、図8を参照し、携帯電話端末10による緊急事態通知の解除操作について説明する。同図のフローチャートに示すように、携帯電話端末10は、所定のキー入力による緊急事態通知によって、表示画面13が消灯した後(S11)、モード復帰していない状態(暗証番号1が入力されない状態)で(S12:No)電源オン操作が為されると(S13:Yes)、「故障中」または「充電して下さい」という旨の表示を行う(S14、図6(a),(b)参照)。また、特に図示しないが、その他のキー操作に対しては、表示画面13に何ら表示されない(消灯したままとなる)。なお、電源キーの操作に対しても、これを無視するように構成することも可能である。
一方、モード復帰操作が為されると(S12:Yes)、通常モードへ復帰し、受話口16からの音声出力の禁止を解除すると共に、モード復帰信号をセキュリティセンター20に送信することにより、セキュリティセンター20のオペレータと通話可能状態となる(S15)。また、表示画面13には「緊急事態通知中」という旨の表示を行う(S16、図6(c)参照)。ここで、緊急事態通知が解除されると(暗証番号2が入力されると)(S17:Yes)、通知解除信号をセキュリティセンター20に送信すると共に、電子メール(緊急事態解除情報)を連絡先用携帯電話端末40に送信する(S18)。また、当該電子メールの送信後、状況レポートを表示画面13に表示し(S19、図6(d)参照)、誰に緊急事態通知を送信したかが使用者11によって確認される。
このように、本発明では、モード復帰操作(暗証番号1の入力)によってセキュリティセンター20との通話が可能となり、さらに緊急事態通知の解除操作(暗証番号2の入力)によって緊急事態通知を解除するといった、2段階の構成で緊急事態通知を解除する。これにより、緊急事態は解消されていないものの、使用者11がオペレータと通話したい場合に対応することができる。また、犯罪者が使用者11を脅して暗証番号を聞き出そうとした場合でも、それらのやりとりは全て音声録音されているため、犯罪捜査に役立てることができると共に、所在地検索により居場所をつきとめるための時間稼ぎとなる。また、携帯電話端末10の使用者11にとっては、誤報してしまった場合、通常モードへの復帰後、セキュリティセンター20のオペレータにその旨を伝えても良いが、電車の中など通話ができない状況でも暗証番号2の入力により自動的にセキュリティセンター20での音声録音が停止されるため、わざわざオペレータと通話しなくとも緊急事態通知を取り消すことができる。
なお、上記のように2段階構成で緊急事態通知を解除するのではなく、通常モードへの復帰に伴って自動的に緊急事態通知が解除されるように構成することも当然可能である。
以上、説明したとおり、本発明のセキュリティシステム、携帯電話端末、プログラムおよび記録媒体によれば、キーの長押しなどの容易なキー入力で、エマージェンシーモードに移行させることができ、このエマージェンシーモードへの移行に伴ってセキュリティセンター20へ緊急事態を簡単且つ迅速に通知することができる。また、エマージェンシーモードへのモード移行に伴って全ての表示を消灯するため、例えば強盗や誘拐など使用者11の近くに犯罪者がいる場合でも、セキュリティセンター20への通知を犯罪者に気づかれることが無い。さらに、モード移行後はキー入力に対応した表示を行わないため、犯罪者に携帯電話端末10を取り上げられ、使用者11が緊急事態の通知を行ったか否かを確認された場合でも、表示画面13は消灯したままの状態となり、犯罪者に気づかれることがない。したがって、通知者の安全を確保しつつ、確実にセキュリティセンター20へ通知することができる。
また、多くの人が常時携行している携帯電話端末11を用いて緊急事態を通報することができるため、使用者は防犯ブザーなど防犯のための機器を別途携行することなく、より確実に緊急事態を通知することができる。
また、エマージェンシーモード中の電源オン操作に対して、故障若しくは電源切れであるかのように表示するため、使用者以外はエマージェンシーモードに移行していることを認識することができない。したがって、本システム1が一般に広まり、犯罪者が携帯電話端末10による緊急事態通知を恐れて確認しようとした場合(電源オン操作を行った場合)でも、より自然に緊急事態の通知を隠すことができる。
また、携帯電話端末10は、送話口15に入力された音声をセキュリティセンター20に送信し続けるため、セキュリティセンター20側では、使用者11の状況を音声により把握することができる。また、セキュリティセンター20は、送信された音声を録音するため、犯罪およびそれによる被害を証明するための証拠を残すことができる。
また、緊急事態通知後、受話口16からの音声出力を禁止するため、例えば強盗や誘拐など使用者の近くに犯罪者がいる場合でも、セキュリティセンター20からの音声が受話口16から洩れて緊急事態を通知したことが犯罪者に気づかれてしまうといったことが無い。したがって、使用者11は、自身の安全を確保しつつ、セキュリティセンター20への通知を行うことができる。
また、例えば使用者11が犯罪に巻き込まれて緊急事態通知を行った後、犯罪者が傍にいない隙にセキュリティセンター20に口頭で状況を伝えたい場合などに、エマージェンシーモードから通常モードに復帰することで、電話通信を行うことができる。また、このとき、音声出力の禁止が解除されるため、セキュリティセンター20からの音声を出力することができ、セキュリティセンター20との通話を行うことができる。また、モード復帰に伴って緊急事態通知を行っている旨を表示するため、使用者11は緊急事態通知が行われている旨を確実に確認することができる。
また、誤ってエマージェンシーモードに移行してしまった場合や使用者11が危機的状況から解放された場合、使用者11による所定の操作(キー入力)により、緊急事態通知を解除することができる。また、この緊急事態通知を解除に伴い、セキュリティセンター20側は音声録音を停止するため、セキュリティセンター20のオペレータとの通話を行うことなく、不必要な音声録音を自動的に停止させることができる。
また、エマージェンシーモードへの移行に伴い、電子メールによって緊急事態情報を知人など特定の連絡先41に送信するため、セキュリティセンター20以外にも迅速に緊急事態を通知することができる。また、緊急事態通知の解除を行った場合は、これら特定の連絡先41へ緊急事態解除情報を送信するため、1回の操作でセキュリティセンター20および特定の連絡先41へ緊急事態が解除されたことを知らせることができる。
また、緊急事態通知を行うための電話発信は、例えば電波状態が悪い場合や電話回線の混雑により回線が繋がらない場合でも繰り返し行うため、確実にセキュリティセンター20に緊急事態を通知することができる。なお、緊急事態通知を解除するための解除信号についても、セキュリティセンター20側の受信が確認されるまで繰り返し送信されることが好ましい。
また、モード復帰および/または緊急事態通知の解除は、ユーザが任意に設定した暗証番号の入力に基づいて行われるため、例えば犯罪者に電話端末を取り上げられた場合でも、暗証番号は使用者本人しか知らないため、使用者の知らないうちにモード復帰や緊急事態通知の解除が行われることがない。また、犯罪者が暗証番号を予測して複数回入力を繰り返すような場合は、その状況が音声としてセキュリティセンターに送信され続けるため、セキュリティセンター20は、その音声情報を手がかりとして電話端末使用者11の救出に役立てることができる。
なお、上記の例では、所定のキー入力によってエマージェンシーモードに移行するものとしたが、所定の部位の取り外し又は破壊によって、エマージェンシーモードへの移行を行い得るように構成しても良い。この構成によれば、例えば携帯電話端末使用者11が目隠しをされていたり身動きができないなど、キー入力が困難な状況でも、携帯電話端末10をたたきつけたり、所定の部位(アンテナなど)を取り外すことで、緊急事態を通知することができる。
また、携帯電話端末10に送信器、使用者11自身に受信器を取り付けておき、所定の距離だけ離れた時点で、緊急事態が通知されるように構成することも可能である。この構成によれば、犯罪者が使用者11から携帯電話端末10を奪い取って放棄した場合でも、送信器と受信器との間に距離が生じることにより緊急事態を通知することができる。すなわち犯罪者にとっては、例えば誘拐した相手が携帯電話端末10を携行しており、緊急事態を通知されることを恐れていても、誘拐した相手からこれを取り上げてしまうとその時点で緊急事態が通知されてしまうため、犯罪が早期に発覚してしまうといったデメリットが生じる。したがって、本発明の携帯電話端末11を携行することが犯罪者に対して脅威となり、よりセキュリティ効果を高めることができる。
また、上記の例では、携帯電話端末10がセキュリティモードに移行した後、外部音声を発信し、これをセキュリティセンター20が受信することで使用者11の状況を確認することができるものとしたが、携帯電話端末10がカメラ機能を有する場合、一定時間毎に撮影した画像情報をセキュリティセンター20に送信し、セキュリティセンター20が使用者11の状況をより具体的に確認できるように構成するようにしても良い。この構成によれば、使用者11の状況を具体的に知ることができる他、犯罪や被害を証明するための有力な証拠を残すことができる。また、携帯電話端末10が動画撮影機能を有する場合、セキュリティセンター20に動画情報をリアルタイムで送信するような構成も可能である。
また、本発明の携帯電話端末10が広く利用されるようになると、犯罪者がセキュリティセンター20への通報を恐れて携帯電話端末10を取り上げ、当該携帯電話端末10がエマージェンシーモード対応のものであるか否かを確認することが考えられる。このような場合でも、犯罪者にエマージェンシーモード対応のものであることを気づかれないように、携帯電話端末10に記憶されたセキュリティセンター20の電話番号や緊急情報は、確認できないように構成されることが好ましい。
また、上記の例では、エマージェンシーモードにおいて、通常の電話通信および電子メール送信を行うことはできないものとしたが、通常モードと同様の電話発信操作および電子メール送信操作を行い得るようにしても良い。この構成によれば、例えば犯罪者から携帯電話端末10を取り上げられた場合、電話発信操作や電子メール送信操作ができないことでセキュリティセンター20への通知を気づかれることがない。但しこの場合、エマージェンシーモードにおいては、セキュリティセンター20への音声発信を行っているため、電話発信および電子メール送信が不可能である。したがって、電話発信操作が成された場合は、コール音のみが流れ(通信先不在状態となり)、電子メール送信操作が成された場合は、送信不可状態となることが好ましい。また、この場合、携帯電話端末10を電波受信不可状態とすることも可能である。
また、上記の例では、特定の連絡先41(連絡先用携帯電話端末40)へ、電子メールで通知を行うものとしたが、電話回線を介してあらかじめ登録されていた音声(音声の内容は図4に示す電子メールの内容と同じもので良い)を発信するようにしても良い。この場合は、特定の連絡先41として、メールアドレスではなく電話番号が登録される。また、セキュリティセンター20へは電話回線を介して通知を行うものとしたが、電子メールで通知を行い、当該通知を取得した、セキュリティセンター20が携帯電話端末10に対して電話発信し、音声録音を開始する構成とすることも可能である。
また、上記の例では、セキュリティセンター20へ通知を携帯電話端末10から行うものとしたが、固定式の電話端末であっても良いし、公衆電話であっても良い。すなわち、少なくとも音声を送信可能な端末であれば、本発明を実現することが可能である。
また、上述したセキュリティシステム1の例によらず、例えばシステム構成や携帯電話端末10の制御構成等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
本発明の一実施形態に係るセキュリティシステムの一例を示す構成図である。 本発明の一実施形態に係る携帯電話端末の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るセキュリティセンターの機能ブロック図である。 本発明の携帯電話端末から送信される電子メールの内容を示す説明図である。 本発明の携帯電話端末の表示画面の一例を示す説明図である。 本発明の携帯電話端末の表示画面の一例を示す説明図である。 本発明の緊急事態通知方法を示すフローチャートである。 本発明の緊急事態通知解除方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 セキュリティシステム
10 携帯電話端末
11 使用者
12 アンテナ
13 表示画面
20 セキュリティセンター
22 オペレータ端末
25 警備センター
26 コールセンター
30 公的機関
40 連絡先用携帯電話端末
50 GPS
101 エマージェンシーモード移行手段
102 通常モード復帰手段
103 音声入力手段
104a 音声出力手段
104b 音声出力禁止手段
105 表示手段
106 アドレス記憶手段
107 緊急情報記憶手段
108 電子メール送信手段
109 電話発信手段
110 通知解除手段
111 電波発信手段
112 制御手段
201 電話受信手段
202 音声録音手段
203 モード復帰信号/通知解除信号受信手段
204 音声送信手段
205 使用者情報記憶手段
206 特定手段
207 所在地探索手段
208 緊急事態通報手段
209 制御手段

Claims (11)

  1. 電話端末と、当該電話端末からの緊急事態通知により所定のセキュリティサービスを提供するセキュリティセンターとから成るセキュリティシステムであって、
    前記電話端末は、
    キー入力状況および各種メッセージを表示する表示手段と、
    前記セキュリティセンターの電話番号を記憶する電話番号記憶手段と、
    所定のキー入力に基づいて、通常の電話通信が可能な通常モードから、前記セキュリティセンターに緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードに移行するエマージェンシーモード移行手段と、
    前記エマージェンシーモード移行手段によるモード移行に伴い、前記電話番号記憶手段に記憶された電話番号に自動電話発信することにより、前記セキュリティセンターへ前記緊急事態通知を行う電話発信手段と、を備え、
    前記表示手段は、前記エマージェンシーモード移行手段によるモード移行に伴って全ての表示を消灯すると共に、モード移行後は、前記電話端末の電源オン操作に対して、前記電話端末が故障している旨、若しくは充電が必要である旨を表示することを特徴とするセキュリティシステム。
  2. 前記電話端末は、
    外部音声を入力する送話口と、
    前記電話発信手段による前記緊急事態通知後、前記送話口に入力した音声を前記セキュリティセンターに送信し続ける音声送信手段と、をさらに備え、
    前記セキュリティセンターは、
    前記音声送信手段により送信された音声を録音する音声録音手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のセキュリティシステム。
  3. 前記電話端末は、
    電話通信を介して送信された音声を出力する受話口と、
    前記電話発信手段による前記緊急事態通知後、前記受話口からの音声出力を禁止する音声出力禁止手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載のセキュリティシステム。
  4. 前記電話端末は、
    所定のキー入力に基づいて、前記エマージェンシーモードから前記通常モードに復帰する通常モード復帰手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記通常モード復帰手段によるモード復帰に伴い、前記緊急事態通知を行っている旨を表示すると共に、前記音声出力禁止手段による音声出力の禁止を解除することを特徴とする請求項に記載のセキュリティシステム。
  5. 前記電話端末は、
    前記通常モード復帰手段によるモード復帰後、所定のキー入力に基づいて、前記緊急事態通知を解除する通知解除手段をさらに備え、
    前記セキュリティセンターは、
    前記電話端末による前記緊急事態通知の解除に伴い、前記音声録音手段による録音を停止することを特徴とする請求項またはに記載のセキュリティシステム。
  6. 前記電話端末は、 前記セキュリティセンター以外に前記緊急事態通知を行う特定の連絡先の電子メールアドレスを記憶する電子メールアドレス記憶手段と、
    前記電話端末の使用者が緊急事態である旨を示す緊急事態情報、並びに当該緊急事態が解除された旨を示す緊急事態解除情報を記憶する緊急情報記憶手段と、
    前記電子メールアドレス記憶手段に記憶された前記特定の連絡先の電子メールアドレスに対し、電子メールを送信する電子メール送信手段と、をさらに備え、
    前記電子メール送信手段は、前記エマージェンシーモード移行手段によるモード移行に伴い、前記緊急事態情報を前記特定の連絡先に送信すると共に、前記通知解除手段による前記緊急事態通知の解除に伴い、前記緊急事態解除情報を前記特定の連絡先に送信することを特徴とする請求項に記載のセキュリティシステム。
  7. 前記電話発信手段は、前記セキュリティセンターによる電話受信を確認するまで、前記電話発信を繰り返すことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1に記載のセキュリティシステム。
  8. 前記通常モード復帰手段および/または前記通知解除手段は、前記電話端末のユーザが任意に設定した暗証番号の入力に基づいてモード復帰および/または緊急事態通知の解除を行うことを特徴とする請求項またはに記載のセキュリティシステム。
  9. キー入力状況および各種メッセージを表示する表示手段と、
    所定のセキュリティサービスを提供するセキュリティセンターの電話番号を記憶する電話番号記憶手段と、
    所定のキー入力に基づいて、通常の電話通信が可能な通常モードから、前記セキュリティセンターに緊急事態を通知するためのエマージェンシーモードに移行するエマージェンシーモード移行手段と、
    前記エマージェンシーモード移行手段によるモード移行に伴い、前記電話番号記憶手段に記憶された電話番号に自動電話発信することにより、前記セキュリティセンターへ前記緊急事態通知を行う電話発信手段と、を備え、
    前記表示手段は、前記エマージェンシーモード移行手段によるモード移行に伴って全ての表示を消灯すると共に、モード移行後は、電源オン操作に対して、故障している旨、若しくは充電が必要である旨を表示することを特徴とする携帯電話端末。
  10. 請求項1ないしのいずれか1に記載のセキュリティシステムの各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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