JP4292807B2 - 無端金属ベルト用リングの耐摩耗性評価方法 - Google Patents

無端金属ベルト用リングの耐摩耗性評価方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板片状の多数のエレメントを互いに対面させて環状に配置し、それらのエレメントに金属帯であるリングを通して各エレメントを環状に結束して構成した無端金属ベルトの耐摩耗性評価技術に関し、特に、エレメントの首部に当接するリング端部の耐摩耗性評価技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、トランスミッションの変速比を車両の走行状況に応じて無段階に調整するベルト式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)が搭載されることがある。このCVTは、エンジン出力を効率的に引き出すことが可能であり、燃費および走行性能の向上に優れる。実用化されたCVTの1つとして、金属ベルトと一対のプーリとを用いて、油圧によってプーリの有効径を変化させることで連続的に無段の変速を実現するものがある。無端金属ベルトが、入力軸に取付けられた入力側プーリおよび出力軸に取付けられた出力側プーリに巻き掛けられて使用される。入力側プーリおよび出力側プーリは、溝幅を無段階に変えられる1対のシーブをそれぞれ備え、溝幅を変えることで、無端金属ベルトの入力側プーリおよび出力側プーリに対する巻付け半径が変わり、これにより入力軸と出力軸との間の回転数比、すなわち変速比を連続的に無段階に変化させることができる。
【0003】
この無端金属ベルトは、厚さの異なる複数の種類のエレメントを準備し、これら複数の種類のエレメントを予め定められた個数の比率でランダムに組合せる。組合せたエレメントに金属帯を通すことにより無端金属ベルトが製造される。このような無端金属ベルトのエレメントや金属帯には高い耐摩耗性が要求される。
【0004】
特開平11−236948号公報(特許文献1)は、耐摩耗性を向上させ、さらに耐久性と耐焼付性も兼備した無段変速機を開示する。この特許文献1に開示された無段変速機は、エレメントと、そのエレメントを配列するリングとを具備する無端金属ベルトが一対の可変プーリに巻き掛けられて構成される無段変速機であって、リングの少なくとも一部に浸硫窒化層が形成されており、エレメントとプーリとの接触面の少なくとも一方に窒化層または浸硫窒化層が形成されているものである。
【0005】
特許文献1に開示された無段変速機によると、窒化処理と浸硫処理を別々に行なうのではなく、リングに関しては窒化と浸硫を同時に進行させることによって、リング表面に硫化鉄と窒化鉄が混合した浸硫窒化層を形成することができ、この浸硫窒化層によって耐久性および耐焼付性を損なうことなく、耐摩耗性の向上が達成できる。また、エレメントとプーリの接触面に対しては、少なくとも一方が窒化層または浸硫窒化層を形成することにより、基材のままよりも耐焼付性を損なうことなく、耐摩耗性の向上が達成できる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−236948号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
無段変速機に用いられるリングは、その端部がエレメントの首部に接触して摩耗するので、その耐摩耗評価が重要である。特許文献1に開示された耐摩耗評価は、リングと同じ材料の摩耗試験片を製作して、その摩耗試験片を固定して、摩耗試験片に直交する位置にエレメント材およびプーリ材を配置して、摩耗速度を適宜決定して摩耗試験を行なう。しかしながら、特許文献1に開示された耐摩耗評価では、製造されたリングの材料自体の耐摩耗性を評価するに過ぎず、製造されたリングの耐摩耗性を評価したものではない。また、実際にリングが無段変速機に組み込まれて使用される状態を考慮していない。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、無段変速機に用いられる無端金属ベルトを構成するリングの端面の耐摩耗性を正確に評価する評価方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る耐摩耗性評価方法は、リングを複数のローラに掛け、ローラを回転させることによりリングを回転させるとともに、リング端部にエレメントの首部を押し当てる試験ステップと、試験ステップの終了後のリング端部の摩耗状態に基づいて、リング端部の耐摩耗性を評価する評価ステップとを含む。
【0010】
第1の発明によると、複数のエレメントをその板厚方向に並べて、エレメントの本体部および頂部の間に環状のリングを通すことにより構成された無端金属ベルトにおけるリングに適用される。耐摩耗性評価方法は、エレメントの本体部および頂部をつなぐ首部に接触するリングの端部の耐摩耗性を評価する。試験ステップにおいては、評価対象のリングをローラに掛けてローラを回転させる。これによりリングが予め定められた回転数で回転する。このリングの端部にエレメントの首部を押し当てる。実際にこのリングを含む無端金属ベルトを無段変速機に組み入れられたときに、リングの端部はエレメントの首部に当接する。このようにして試験ステップでは、実際の無段変速機において当接するリング端部とエレメント首部との状態を模擬できる。評価ステップにおいては、試験ステップの終了後のリング端部を顕微鏡で観察して、その端面の摩耗幅等を計測することにより摩耗状態を判断して、リング端部の耐摩耗性を評価する。その結果、無段変速機に用いられる無端金属ベルトを構成するリングの端面の耐摩耗性を、実際に無段変速機に組み込まれた状態を模擬して試験するので、正確に評価できる評価方法を提供することができる。
【0011】
第2の発明に係る耐摩耗性評価方法においては、第1の発明の構成に加えて、試験ステップは、無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際のリングおよびエレメントの状態と同じ状態でローラを回転させるステップを含む。具体的には、第3の発明に係る耐摩耗性評価方法によるように、第2の発明において、試験ステップは、無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際のリングおよびエレメントの状態と同じ状態の回転数でローラを回転するステップを含む。また、第4の発明に係る耐摩耗性評価方法によるように、第2または第3の発明において、試験ステップは、無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際のリングおよびエレメントの状態と同じ状態での張力がリングに付与されるようにローラ間に軸間力を付与してからローラを回転させるステップを含む。
【0012】
第3の発明によると、試験ステップにおいて、無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際のリングおよびエレメントの相対的な滑りの速度と同じようになるような回転数でローラを回転させる。第4の発明によると、試験ステップにおいて、無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際のリングの張力と同じようになるような張力がリングに付与されるようにローラ間に軸間力を付与してからローラを回転させる。これにより、リングの端面の耐摩耗性を、より正確に評価する評価方法を提供することができる。
【0013】
第5の発明に係る耐摩耗性評価方法においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、試験ステップは、無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際のリングおよびエレメントの状態と同じ状態でリング端部にエレメントの首部を押し当てるステップを含む。
【0014】
第5の発明によると、試験ステップにおいて、無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際のリングとエレメントとの間に生じる力と同じようになるように、リング端部にエレメントの首部を押し当てる。これにより、リングの端面の耐摩耗性を、より正確に評価する評価方法を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0016】
本実施の形態に係る耐摩耗性評価装置は、無端金属ベルトを構成する1本のリングの端部の耐摩耗性を評価する。無段変速機に組み込まれたリングの端部は、エレメントと当接して摩耗する。このため、まず、以下の説明において、多数のエレメントが互いに板厚方向に環状に並べて配置され、その左右のサドル部にリングを通して各エレメントが結束されて構成された無端金属ベルトおよびその無端金属ベルトを使用したベルト式無段変速機について説明する。
【0017】
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る耐摩耗性評価装置で耐摩耗性が評価されるリングおよびエレメントにより構成される無端金属ベルトが用いられるベルト式無段変速機100について説明する。このベルト式無段変速機100においては、無端金属ベルト106が、入力軸200に取付けられた入力側プーリ220および出力軸300に取付けられた出力側プーリ320に巻き掛けられて使用される。
【0018】
入力側プーリ220および出力側プーリ320は、溝幅を無段階に変えられる1対のシーブ108をそれぞれ備え、車両の走行状態に応じて制御される油圧回路により溝幅を変えることで、無端金属ベルト106の入力側プーリ220および出力側プーリ320に対する巻付け半径が変わり、これにより入力軸200と出力軸300との間の回転数比、すなわち変速比を連続的に無段階に変化させることができる。
【0019】
図2を参照して、無端金属ベルト106は、多数のエレメント102が互いに板厚方向に環状に並べて配置され、その左右のサドル部に環状の金属帯であるリング104を通して各エレメント102が結束されて、図3に示すように、全体として、無端金属ベルト106が構成される。
【0020】
エレメント102の形状の一例を、図4および図5に示す。エレメント102の幅方向の両側の側面は、シーブ108におけるテーパ状のシーブ面110に接触する対シーブ摩擦面112であって、シーブ面110と一致するテーパ面とされている。その対シーブ摩擦面112を備えた基体部分114の幅方向での中心部に、図4での上側に延びた首部116が形成され、その首部116が、左右に広がった頂部118につながっている。その左右に広がった頂部118と基体部分114との間にスリットが形成されており、この左右2つのスリットの部分にリング104が通されている。そして、基体部分114におけるリング104が接触する面がサドル面120となっている。
【0021】
このサドル面120の高さは、基体部分114を横切るピッチ線Pからの寸法で表わされる。また、エレメント102の幅は、ピッチ線P上の寸法で表わされる。なお、頂部118のうち首部116の延長位置には、一方の面側に凸となり、他方の面側では凹となったディンプル・ホール122が形成されており、互いに隣接するエレメント102のディンプル・ホール122が互いに嵌合するようになっている。なお、ディンプル・ホール122の凸部を有する面がエレメントの表面、凹部を有する面がエレメントの裏面である。
【0022】
図4に示すように、サドル面120は上に凸の曲面形状を有する。この曲面形状に沿ってリング104が当接している。
【0023】
無端金属ベルト106は、1対のシーブ108の間に挟み付けられて使用される。その場合、シーブ面110および対シーブ摩擦面112がテーパ面であるために、各エレメント102には、シーブ108による挟圧力により半径方向での外側に荷重が作用するが、各エレメント102がリング104によって結束されているので、リング104の張力により半径方向での外側への移動が規制される。その結果、シーブ面110と対シーブ摩擦面112との間に摩擦力が生じ、あるいは油膜の剪断力が生じてシーブ108と無端金属ベルト106との間でトルクが伝達される。
【0024】
リング104は、より詳しくは、図2および図4に示すように、9〜12層に積層された状態で各エレメント102を結束している(ただし、図2および図4では9〜12層ではなく3層として表わしている)。この場合、下層のリング104ほど周長が短く、上層のリングほど周長が長くされる。
【0025】
本実施の形態に係る耐摩耗性評価装置は、このリング104を1本ずつ評価する。図6にリング104の断面斜視図を示す。図6に示す端部がエレメント102の首部116に当接するため、リング104の端部が摩耗する。図6に示す端面を観察することにより、耐摩耗性を評価することができる。
【0026】
図7に示すように、本実施の形態に係る耐摩耗性評価装置においては、回転するリング104に、エレメント102をリング104の反対側からエアシリンダで押し当てて、実際の無段変速機に組み込まれた場合のリング104の端部とエレメント102の首部116との相対的な位置関係を模擬する。
【0027】
図8に耐摩耗性評価装置1000の側面図(その1)を、図9に耐摩耗性評価装置1000の側面図(その2)を、図10に耐摩耗性評価装置1000の上面図を示す。耐摩耗性評価装置1000において、リング104の直線部分に、エレメント102が押し当てられる。
【0028】
この耐摩耗性評価装置1000は、図7〜9に示すような構成を有し、実際の無段変速機におけるリング104の使用状態を模擬することができる。この耐摩耗性評価装置1000は、エレメント102をリング104に押し付けるエアシリンダ1040と、エアシリンダ1040の反対側の位置において、リング104の首部116に当接する端部とは反対側の端部を支持する支持ローラ1030および支持ローラ1032とを含む。このエアシリンダ1040の押し付け力は、リング104を構成要素とする無端金属ベルトを無段変速機に組み込んだ場合の、リング104の端部とエレメント102の首部116との間に作用する力を模擬できるように算出される。
【0029】
この耐摩耗性評価装置1000は、さらに、耐摩耗性評価対象のリング104が巻き掛けられ、リング104を予め定められた速度および張力で回転させる第1ローラ1010および第2ローラ1020を含む。支持ローラ1030と支持ローラ1032とは、エレメント102を中心として並列に配置される。第1ローラ1010は、回転力を発生させるモータ等の駆動機構より回転される。このとき、制御装置により予め定められた回転数になるように制御される。この第1ローラ1010の回転数は、リング104を構成要素とする無端金属ベルトを無段変速機に組み込んだ場合の、リング104の端部とエレメント102の首部116との相対的な速度(滑り)を模擬できるように算出される。
【0030】
第2ローラ1020は、第1ローラ1010の回転力により回転する従動ローラである。この第2ローラ1020は、第1ローラ1010から離れる方向に移動される。これにより、第1ローラ1010および第2ローラ1020の間に軸間力が付与され、リング104に張力が付与される。この第2ローラ1020の移動により付与される軸間力は、リング104を構成要素とする無端金属ベルトを無段変速機に組み込んだ場合の、リング104の張力と同じになるように調節される。
【0031】
以上のような構造を有する耐摩耗性評価装置1000を用いた耐摩耗性評価方法について説明する。
【0032】
耐摩耗性評価対象のリング104を選定して、第1ローラ1010および第2ローラ1020に巻き掛ける。第2ローラ1020を第1ローラから離れる方向に予め定められた軸間力になるまで移動させてリング104に所定の張力を与える。この張力は、無段変速機におけるリング104の張力を模擬するものである。
【0033】
第1ローラ1010を予め定められた回転数で回転させると、従動ローラである第2ローラ1020も回転して、リング104が回転する。この回転数は、無段変速機における。リング104とエレメント102との相対的速度を模擬するものである。
【0034】
このような第1ローラ1010と第2ローラ1020とにより、所定の回転数と所定の張力とでリング104を回転させた状態で、エアシリンダ1040によりエレメント102を押し当てて、エレメント102の首部116にリング104を押し当てる。このとき、支持ローラ1030,1032でエアシリンダ1040の反対側を支持しているので、リング104が逃げることがない。
【0035】
所定時間このような状態を維持した後、リング104を耐摩耗性評価装置1000から取り外して、検査装置である顕微鏡等で端面を目視観察する。リング104の端面に横筋があると、摩耗していると判断される。また、定量的にリング104の摩耗幅を計測して摩耗の度合いを判断するようにしてもよい。
【0036】
以上のようにして、本実施の形態に係る耐摩耗性評価装置を用いた評価方法によると、無段変速機の中で実際にリング端部がエレメント首部に押し付けられる状態を、ローラ回転数、リング張力およびエレメント押し当て力を模擬して、摩耗試験を行なうことができる。その試験後に、顕微鏡等で目視検査して耐摩耗性を評価することができる。
【0037】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る耐摩耗性評価方法で評価されるリングを含む無端金属ベルトを用いたベルト式無段変速機の断面図である。
【図2】 無端金属ベルトを説明するための部分斜視図である。
【図3】 無端金属ベルトの全体構成を示す斜視図である。
【図4】 エレメントの正面図である。
【図5】 エレメントの側面図である。
【図6】 リングの断面拡大斜視図である。
【図7】 リング端面のエレメント当接位置を示す図である。
【図8】 耐摩耗性評価装置の側面図(その1)である。
【図9】 耐摩耗性評価装置の側面図(その2)である。
【図10】 耐摩耗性評価装置の上面図である。
【符号の説明】
100 無段変速機、102 エレメント、104 リング、106 無端金属ベルト、108 シーブ、110 シーブ面、112 対シーブ摩擦面、114 基体部分、116 首部、118 頂部、120 サドル面、122 ディンプル・ホール、124 傾斜面、200 入力軸、220 入力側プーリ、300 出力軸、320 出力側プーリ、1000 耐摩耗性評価装置、1010第1ローラ、1020 第2ローラ、1030,1032 支持ローラ、1040 エアシリンダ。

Claims (5)

  1. 複数のエレメントをその板厚方向に並べて、前記エレメントの本体部および頂部の間に環状のリングを通すことにより構成された無端金属ベルトにおける前記リングに適用され、前記エレメントの本体部および頂部をつなぐ首部に接触する前記リングの端部の耐摩耗性を評価する耐摩耗性評価方法であって、
    前記リングを複数のローラに掛け、前記ローラを回転させることにより前記リングを回転させるとともに、前記リング端部に前記エレメントの首部を押し当てる試験ステップと、
    前記試験ステップの終了後の前記リング端部の摩耗状態に基づいて、前記リング端部の耐摩耗性を評価する評価ステップとを含む、無端金属ベルト用リングの耐摩耗性評価方法。
  2. 前記試験ステップは、前記無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際の前記リングおよび前記エレメントの状態と同じ状態で前記ローラを回転させるステップを含む、請求項1に記載の無端金属ベルト用リングの耐摩耗性評価方法。
  3. 前記試験ステップは、前記無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際の前記リングおよび前記エレメントの状態と同じ状態の回転数で前記ローラを回転させるステップを含む、請求項2に記載の無端金属ベルト用リングの耐摩耗性評価方法。
  4. 前記試験ステップは、前記無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際の前記リングおよび前記エレメントの状態と同じ状態での張力が前記リングに付与されるようにローラ間に軸間力を付与してから前記ローラを回転させるステップを含む、請求項2または3に記載の無端金属ベルト用リングの耐摩耗性評価方法。
  5. 前記試験ステップは、前記無端金属ベルトが無段変速機に組み込まれて使用される際の前記リングおよび前記エレメントの状態と同じ状態で前記リング端部に前記エレメントの首部を押し当てるステップを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の無端金属ベルト用リングの耐摩耗性評価方法。
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