JP4291991B2 - 単相ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単相ブラシレスモータの駆動装置に関し、特に、バイポーラ駆動装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の単相ブラシレスモータの駆動装置としては、例えば、図5に示すバイポーラ駆動回路を有する装置がある。
【0003】
図5において、単相ブラシレスモータの駆動装置1は、単相ブラシレスモータMと、該モータMを駆動する複数(例えば4個)の半導体スイッチング素子、例えばスイッチングトランジスタ2a,2b、2c、2dからなる駆動回路2と、前記モータMの固定子に配設され、回転子の磁極位置を検出する磁極位置検出素子3と、該磁極位置検出素子3からの出力信号を矩形波信号に成形するコンパレータ4と、該コンパレータ4からの出力信号を基にして、前記モータMの巻線Waに電流を流すため、前記駆動回路2の前記4個のスイッチングトランジスタ2a,2b,2c,2dをオンオフする信号を、該スイッチングトランジスタ2a,2b,2c,2dのそれぞれのゲートに出力する分配回路5とからなる。
【0004】
前記駆動回路2は、前記4個のスイッチングトランジスタ2a(PNP型),2b(NPN型),2c(PNP型),2d(NPN型)のうち、それぞれ直列に接続された該スイッチングトランジスタ2a,2dと,該スイッチングトランジスタ2c,2bとを並列に接続してブリッジ回路に組み込まれており、直列に接続された前記スイッチングトランジスタ2a,2dと2c,2bの、それぞれ中央接続点6,7の間に、前記モータMの一方の相の巻線Waが接続されている。また、定電圧直流電源Eと前記駆動回路2との間には、前記定電圧直流電源Eを逆極性接続したときの回路保護用にダイオードD1が接続されている。同様に、ダイオードD2,D3も逆極性接続の保護用である。
【0005】
なお、保護用ダイオード2e,2f,2g,2hが、前記スイッチングトランジスタ2a,2b,2c,2dのそれぞれのコレクタ・エミッタ間に逆方向に接続され、また、前記駆動回路2の前記定電圧直流電源Eに並列にツェナーダイオード8が接続され、前記スイッチングトランジスタ2a,2b,2c,2dのオフ時に前記モータ巻線Waに発生する逆起電力による電圧上昇、すなわちキックバックの電圧を前記ツェナーダイオード8により制限し、トランジスタなどが過電圧で破損するのを保護している。(ここで、キックバックとは、逆起電力により発生する電圧上昇、電流増加などをいう。)
【0006】
前記駆動回路2の動作は、前記分配回路5から出力されるそれぞれのゲート信号▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼により、スイッチングトランジスタ2a,2bをオン、スイッチングトランジスタ2c,2dをオフする時間と、スイッチングトランジスタ2a,2bをオフ、スイッチング素子2c,2dをオンする時間を繰り返す。すると前記中央接続点、6,7間には、直流電源Eの一定電圧の振幅をもつ交番矩形波が発生する。
【0007】
すなわち、前記駆動回路2は、前記モータMの回転子の磁極(永久磁石)の位置を前記磁極位置検出素子3からの信号を基に、前記分配回路5からの出力信号により、前記スイッチングトランジスタ2a,2b,2c,2dを切り替えて、前記モータ巻線Waに流す電流の方向を切り替えている。
【0008】
図6(a)、(b)及び(c)に、前記モータMの駆動装置1における前記磁極位置検出素子3から前記コンパレータ4を介した磁極位置信号、前記駆動回路2の各スイッチングトランジスタ2a,2b,2c,2dを駆動する信号波形、及びこれらの信号に対応して前記モータ巻線Waに流れるモータ電流の波形を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のブラシレスモータの駆動装置1にあっては、前記駆動回路2の動作中、切り替え時における前記スイッチングトランジスタ2a,2bのオフと、前記スイッチングトランジスタ2c,2dのオフとが同じタイミングであるため、図6(d)に示すように、前記モータ巻線Wa中に流れるモータ電流がオフされるとき、該モータ巻線Waにより、前記直流電源Eの電圧に異常な逆起電力、すなわちキックバックが発生するという問題点があった。
【0010】
従来の駆動装置1においては、前述のように発生する前記キックバックを、例えばアルミ電解コンデンサで吸収させていた。
また、長寿命の前記駆動装置として、前記アルミ電解コンデンサを使用しないタイプの駆動装置があるが、そのままでは直流電圧が上昇して、前記スイッチング素子(トランジスタ)の使用最大電圧や時として耐圧を超えてしまう。
【0011】
前述のような場合、前記従来の駆動装置1では、前記ツェナーダイオード8を接続して置き、キックバックによる電圧上昇を該ツェナーダイオード8のツェナー電圧Vzdに制限して、前記スイッチングトランジスタ2a,2b,2c,2dを保護をしていた。しかし、前記従来の駆動装置1の動作中では、常に前記キックバックが発生するため、このツェナーダイオード8の消費電力は大きくなり、使用する素子が大型になるという問題点があった。
【0012】
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的は前記問題点を解消し、駆動回路の動作中における半導体スイッチング素子の切り替え時、特に前記半導体スイッチング素子のオフ時にモータ巻線に異常な逆起電力、いわゆるキックバックの発生を防止するブラシレスモータの駆動装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明の構成は、回転子の磁極位置を検出する手段を有する単相ブラシレスモータと、前記モータを駆動する4個の半導体スイッチング素子からなる駆動回路と、前記磁極位置検出手段からの出力信号を矩形波信号に成形するコンパレータと、前記コンパレータからの出力信号を基にして前記駆動回路の前記4個の半導体スイッチング素子をそれぞれオンオフする信号を出力する分配回路とからなる前記モータの駆動装置において、次のとおりである。
【0014】
前記駆動回路は、前記4個の半導体スイッチング素子がブリッジ回路状に接続されるバイポーラ駆動回路を形成するとともに、前記ブリッジ回路の互いに対向する辺に接続される2つの前記半導体スイッチング素子群を前記分配回路からの出力信号により、交互にオンオフを繰り返すとき、オフされる側の2個の半導体スイッチング素子のうちの1個を、他の3個の半導体スイッチング素子に対して時間差を設けてスイッチングさせて、前記半導体スイッチング素子群のそれぞれのオフ時に前記モータ巻線に発生する逆起電力による電圧上昇を低減し、又は該逆起電力による電圧上昇を防止するブラシレスモータの駆動装置である。
【0016】
前記半導体スイッチング素子群のそれぞれのなかでのオフ時の時間差は、前記磁極位置検出手段の配設位置を、位置調整手段により前記回転子位置より進み方向に微小位置ずらすとともに、そのずらされた磁極位置における位置信号と、前記ずらされた磁極位置信号が、前記分配回路に設けられる遅延回路により、前記設定された遅延時間だけ遅延された磁極位置信号との時間差であるブラシレスモータの駆動装置である。
【0017】
前記半導体スイッチング素子群のそれぞれのなかでのオフ時の時間差は、予め測定された前記回転子の磁極切り替え周期を基にして、前記半導体スイッチング素子群のそれぞれのオフ時に前記モータ巻線に発生する逆起電力が、該モータ巻線で消費される時間以上になるようにマイコンで制御される時間差であるブラシレスモータの駆動装置である。
【0018】
前記半導体スイッチング素子群のなかでのオフ時の時間差の始まりを、前記コンパレータで成形された矩形波状の出力信号の立ち上がり又は立ち下がりに合わせるブラシレスモータの駆動装置である。
【0019】
本発明は、以上のように構成されているので、前記駆動回路を形成するブリッジ回路の互いに対向する辺に接続され、交互にオンオフを繰り返す2つの前記半導体スイッチング素子群で、オフされる側の2個の半導体スイッチング素子のうちの1個を、他の3個の半導体スイッチング素子に対して時間差を設けてスイッチングさせて、前記半導体スイッチング素子群のそれぞれのなかの一方の半導体スイッチング素子を、他方の半導体スイッチング素子より早くオフさせて、モータ巻線のエネルギー(電磁エネルギー)を該巻線に還流させている。このように、前記エネルギーを前記巻線で消費することができるため、オフ時に前記モータ巻線に発生する逆起電力である、キックバックの発生を低減又は防止することができるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
[第1実施例]図1は、本発明のブラシレスモータの駆動装置の実施の形態の第1実施例を示す回路構成図である。図5に示す部材と同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
【0021】
図1において、ブラシレスモータの駆動装置11は、図5の前記ブラシレスモータの駆動装置1に遅延回路12が配設されている。
この遅延回路12は、前記単相ブラシレスモータMの回転子の磁極位置検出素子3から、前記コンパレータを介して出力される磁極位置信号に対して、遅延された信号を形成する。前記遅延回路12は、抵抗器R1とコンデンサCとからなるCR回路と抵抗器R2,R3による分圧回路とからなる。
【0022】
該遅延回路12は、前記磁極位置検出信号の前記コンパレータ4からの出力信号を分岐して、CR回路を介して遅延させ、その遅延された出力電圧信号と、直流電源Eの定電圧を抵抗器R2,R3により分割された基準電圧信号とをコンパレータ12aで比較して、該コンパレータ12aからの前記遅延出力信号を前記駆動回路2の前記スイッチングトランジスタ2a,2b,2c,2dのゲート信号を形成するために前記分配回路5に供給する。
【0023】
前記駆動回路2は、4個のスイッチングトランジスタ2a(PNP型),2b(NPN型),2c(PNP型),2d(NPN型)のうち、それぞれ直列に接続された該スイッチングトランジスタ2a,2dと,該スイッチングトランジスタ2c,2bとを並列に接続して、ブリッジ回路状に接続され、前記単相ブラシレスモータMの巻線Waにモータ電流を供給するバイポーラ駆動回路形式にて形成されている。
【0024】
前記ブリッジ回路の互いに対向する辺に接続される2つの前記スイッチングトランジスタ群2a,2b;2c,2dを前記分配回路5からの出力信号により、交互にオンオフを繰り返すとき、オフされる側の前記スイッチングトランジスタ群2a,2b;2c,2dのそれぞれのなかで、オフ時に時間差を設けている。
【0025】
前記スイッチングトランジスタ群2a,2b;2c,2dのそれぞれのなかで、オフ時に時間差を設ける手段としては、まず、前記モータMの固定子に配設する前記磁極位置検出素子3の位置を、図示しない位置調整手段により前記回転子位置より進み方向に微小位置ずらしておく。前記位置調整手段としては、前記磁極位置検出素子3と、予め決められたその各位置とがそれぞれ形成された、複数種類のプリント回路基板を選択的に取り付けるか、又は微小角調整装置が使用される。
【0026】
次いで、前記遅延回路12により、前記コンパレータ4を介して、前記磁極位置信号から、例えば0.3ms程度遅延された信号を形成している。この場合、前記遅延回路12の遅延時間は従来の位置の前記磁極位置検出素子3における前記磁極位置信号と同じか又はほぼ同じになるように設定しておく。
【0027】
次に、前記駆動回路2の動作を、図2の各部の動作波形図により説明する。図2で、磁極位置信号は前記磁極位置検出素子3からの検出信号を前記コンパレータ4を介して出力された信号である。
前記遅延回路12からの遅延信号の立ち上がりエッジで、前記分配回路5のトランジスタ駆動信号▲1▼、▲2▼を切り替えて前記トランジスタ群2a,2bをオンする。次いで前記分配回路5のトランジスタ駆動信号▲1▼により、ずらした前記磁極位置検出素子3における磁極位置信号の立ち下がりエッジで前記トランジスタ2aをオフする。その後、前記分配回路5のトランジスタ駆動信号▲2▼により、遅延信号の立ち下がりエッジで前記トランジスタ2bをオフするようにする。このときの時間差はToffである。
【0028】
他方、前記遅延回路12からの遅延信号の立ち下がりエッジで、前記分配回路5のトランジスタ駆動信号▲3▼、▲4▼を切り替えて前記トランジスタ群2c,2dをオンする。次いで前記分配回路5のトランジスタ駆動信号▲3▼により、ずらした前記磁極位置検出素子3における磁極位置信号の立ち上がりエッジで前記トランジスタ2cをオフする。その後、前記分配回路5のトランジスタ駆動信号▲4▼により、遅延信号の立ち上がりエッジで前記トランジスタ2dをオフするようにする。このときの時間差はToffである。
【0029】
前記トランジスタ2aをオフすると前記モータ巻線Waに逆起電力が発生するが、前記トランジスタ2bが未だオフしていないので、該トランジスタ2bとダイオード2hに電流が流れて、該逆起電力を消費する。前記トランジスタ2bをトランジスタ2aより先にオフさせても同様に動作する。
他方の前記トランジスタ群2c,2dの駆動についても、同様に動作して、前記逆起電力による電圧上昇、すなわちキックバックを防止することができる。
【0030】
なお、前記遅延回路12では、従来の前記磁極位置検出素子3における磁極位置信号とずらした磁極位置信号との時間差は、前記モータMの回転周期に依存して変わるのに対して、該遅延回路12の遅延時間は変わらない。そのため、事前にその分の余裕をみて磁極位置検出素子3の位置を決める必要がある。
【0031】
[第2実施例]本発明の第2実施例で、前記駆動回路2の動作を、図3のマイコンにより制御する場合の動作波形図により説明する。図3で、磁極位置信号は前記磁極位置検出素子3からの検出信号を前記コンパレータ4を介して出力された信号であり、また、同図は、前記分配回路5のトランジスタ駆動信号▲1▼、▲2▼を切り替えて前記トランジスタ群2a,2bをオンオフする場合を示す。
【0032】
図1において、前記モータMの固定子に配設する前記磁極位置検出素子3の位置を、ずらさない従来の位置に配設するとともに、事前に前記モータMの磁極切り替わり周期T1を測定しておき、その周期(時間)を基に、前記遅延回路12に代えて配設された図示しないマイコンにより制御する。
【0033】
図3において、予め時間差Toffを設定しておき、該Toffは、前記トランジスタ2aがオフしたとき、前記モータ巻線Waに発生する逆起電力が該巻線Waで消費される時間以上に設定する。
しかる後、前記マイコンのタイマに時間T1−Toffを設定しておき、この時間T1−Toffがカウントアップすると、前記トランジスタ2aがオフするようにする。該トランジスタ2aがオフして時間Toff経過後、前記トランジスタ2bをオフする。なお、他方の前記トランジスタ群2c,2dの駆動についても、同様に動作して、前記逆起電力、いわゆるキックバックを防止することができる。
【0034】
[第3実施例]本発明の第3実施例で、前記駆動回路2の動作を、図4のマイコンにより制御する場合の動作波形図により説明する。図4で、磁極位置信号は前記磁極位置検出素子3からの検出信号を前記コンパレータ4を介して出力された信号であり、また、同図は、前記分配回路5のトランジスタ駆動信号▲1▼、▲2▼を切り替えて前記トランジスタ群2a,2bをオンオフする場合を示す。
前述の第2実施例では、回転子の着磁状態で磁極切り替わり周期T1などにばらつきがあると、前記時間差Toffに余裕を見る必要が生じる。
【0035】
そこで、第2実施例において、前記マイコンに、設定された時間差Toffを磁極切り替わり信号の初めに設けると、前記磁極切り替わり周期T1などのばらつきの時間は、前記モータ巻線Waに電流が供給される時間に吸収することができるので、起動時など周期が変わるときにも安定して動作するようになる。
【0036】
前記マイコンにおいて、前記磁極切り替わり信号で、タイマに前記時間差Toffを設定して起動させると、そのカウントアップで前記分配回路5の前記トランジスタ群2a,2bの駆動信号▲1▼、▲2▼をオンにする。次の磁極切り替わり信号(磁極位置検出信号)でトランジスタ2aをオフにして、前記マイコンのタイマを起動する。次いで、時間差Toff経過後、トランジスタ2bをオフする。こうすることで、時間差Toffを確保できるため、キックバックを確実に防止することができる。
【0038】
なお、本発明の技術は、前記実施の形態における技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明のブラシレスモータの駆動装置によれば、駆動回路は、前記4個の半導体スイッチング素子がブリッジ回路状に接続されるバイポーラ駆動回路を形成するとともに、前記ブリッジ回路の互いに対向する辺に接続される2つの前記半導体スイッチング素子群を前記分配回路からの出力信号により、交互にオンオフを繰り返すとき、オフされる側の2個の半導体スイッチング素子のうちの1個を、他の3個の半導体スイッチング素子に対して時間差を設けてスイッチングさせるので、駆動回路の動作中におけるスイッチング半導体素子の切り替え時、特に該スイッチング半導体素子のオフ時にモータ巻線に異常な逆起電力、いわゆるキックバックの発生を低減、又は防止することができるという優れた効果がある。
【0040】
また、キックバックの発生を防止できるので、直流電源の電圧ラインにツェナーダイオードを接続して置く必要がなくなり、さらに、その逆電力を前記モータ巻線に流しトルクとして利用するので、前記モータを効率よくで運転できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単相ブラシレスモータの駆動装置の実施の形態の第1実施例を示す回路構成図である。
【図2】図1の駆動装置の各部における信号及びモータ電流の波形図である。
【図3】本発明の第2実施例の単相ブラシレスモータの駆動装置の各部における信号及びモータ電流の波形図である。
【図4】本発明の第3実施例の単相ブラシレスモータの駆動装置の各部における信号及びモータ電流の波形図である。
【図5】従来の、バイポーラ駆動回路を有する単相ブラシレスモータの駆動装置の回路構成図である。
【図6】図5の駆動装置の各部における信号、モータ電流及びモータ巻線の逆起電力の波形を示し、図6(a)は、磁極位置検出素子からコンパレータを介した磁極位置信号波形、図6(b)は、駆動回路の各スイッチングトランジスタの駆動信号波形、図6(c)は、モータ巻線Waに流れる電流波形、図6(d)は、モータ巻線中に流れるモータ電流がオフされるとき、発生する逆起電力波形である。
【符号の説明】
1,11 単相ブラシレスモータの駆動装置
2 駆動回路
2a,2b,2c,2d スイッチングトランジスタ
2e,2f,2g,2h ダイオード
3 磁極位置検出素子
4,12a コンパレータ
5 分配回路
6,7 中央接続点
8 ツェナーダイオード
12 遅延回路
C コンデンサ
D1,D2,D3 ダイオード
E 定電圧直流電源
M 単相ブラシレスモータ
R1,R2,R3 抵抗器
Vzd ツェナー電圧(ツェナーダイオード8)
Wa モータ巻線

Claims (4)

  1. 回転子の磁極位置を検出する手段を有する単相ブラシレスモータと、前記モータを駆動する4個の半導体スイッチング素子からなる駆動回路と、前記磁極位置検出手段からの出力信号を矩形波信号に成形するコンパレータと、前記コンパレータからの出力信号を基にして前記駆動回路の前記4個の半導体スイッチング素子をそれぞれオンオフする信号を出力する分配回路とからなる前記モータの駆動装置において、
    前記駆動回路は、前記4個の半導体スイッチング素子がブリッジ回路状に接続されるバイポーラ駆動回路を形成するとともに、前記ブリッジ回路の互いに対向する辺に接続される2つの前記半導体スイッチング素子群を前記分配回路からの出力信号により、交互にオンオフを繰り返すとき、オフされる側の2個の半導体スイッチング素子のうちの1個を、他の3個の半導体スイッチング素子に対して時間差を設けてスイッチングさせて、前記半導体スイッチング素子群のそれぞれのオフ時に前記モータ巻線に発生する逆起電力による電圧上昇を低減し、又は該逆起電力による電圧上昇を防止することを特徴とする単相ブラシレスモータの駆動装置。
  2. 前記半導体スイッチング素子群のそれぞれのなかでのオフ時の時間差は、前記磁極位置検出手段の配設位置を、位置調整手段により前記回転子位置より進み方向に微小位置ずらすとともに、そのずらされた磁極位置における位置信号と、前記ずらされた磁極位置信号が、前記分配回路に設けられる遅延回路により、前記設定された遅延時間だけ遅延された磁極位置信号との時間差であることを特徴とする請求項1に記載の単相ブラシレスモータの駆動装置。
  3. 前記半導体スイッチング素子群のそれぞれのなかでのオフ時の時間差は、予め測定された前記回転子の磁極切り替え周期を基にして、前記半導体スイッチング素子群のそれぞれのオフ時に前記モータ巻線に発生する逆起電力が、該モータ巻線で消費される時間以上になるように、マイコンで制御される時間差であることを特徴とする請求項1に記載の単相ブラシレスモータの駆動装置。
  4. 前記半導体スイッチング素子群のなかでの前記オフ時中の時間差の始まりを、前記コンパレータで成形された矩形波状の出力信号の立ち上がり又は立ち下がりに合わせることを特徴とする請求項に記載の単相ブラシレスモータの駆動装置。
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