JP4291589B2 - Manufacturing method of semiconductor device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体装置の製造方法に関する。より詳しくは、表面に素子が形成された基板(この明細書を通して「素子基板」と呼ぶ。)の裏面を研磨または研削する工程を有する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高周波用の高出力半導体デバイスでは、動作時に大きな熱が発生するため、予め素子基板を研磨や研削によって薄層にして、放熱性を良くする工夫がされている。従来、このような高出力半導体デバイスの製造は、例えば次のような方法で行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−37840号公報
【0004】
図5(a)に示すように、素子基板301の表面301aには複数の素子302が所定の間隔で並んで形成されているものとする。この素子基板301を、上記素子302が形成された表面301aが内側になる向き、つまり裏面301bが外側になる向きに、ワックス303等を介して支持基板304に貼り付ける。この状態で、素子基板301の裏面301bを研磨して、図5(b)に示すように、素子基板301を薄層(通常は、30μm〜100μmの範囲内の厚さ)にする。この研磨後の素子基板301の裏面(符号301cで表す。)で各素子302に対応する領域ごとに、それぞれ放熱用メタル(ヒートシンク)305を、メッキ等の手法を用いて形成する。次に、図5(c)に示すように、この状態の素子基板301を支持基板304から剥がし、素子基板301の表面301aに付着しているワックスを、有機溶剤を用いて洗浄して除去する。そして、図5(d)に示すように、この洗浄後の素子基板301を、裏面301bが内側になる向き、つまり素子302が形成された表面301aが外側になる向きに、ダイシングシート306に貼り付ける。この後、ダイシングによって素子基板301が分断され、各素子302がチップとして分離される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の方法では、素子基板301の裏面301bを研磨する工程は、素子基板301が支持基板304によって支持された状態にあるので、再現性や歩留りに問題がない。しかしながら、素子基板301を支持基板304から剥がして有機洗浄を行う工程と、ダイシングシートに貼り付ける工程とは、薄層になった素子基板301を、何ら支持の無い状態でハンドリング(取り扱い)しているため、素子基板301を損傷することが多く、歩留りが低下するという問題がある。このため、熟練した技術者しか作業できず、生産性が悪くなる。特に、高周波用の高出力半導体デバイスではGaAs基板が用いられることが多い。GaAs基板は、材料の熱抵抗が高く、また非常にもろい材料であるため、無線用の高出力半導体デバイスの歩留りを低下させる大きな原因になっている。
【0006】
なお、本出願人は、薄層になった素子基板のハンドリングによる歩留り低下を防止するために、特願2000−340262号において、熱や光の照射によって粘着力を弱めることによって剥離できるシートを用いて支持基板と素子基板を貼り付け、支持基板ごと素子基板をダイシングシートに固定した後に、熱や光を照射し、支持基板を剥離する方法を提案した。しかしながら、この方法では、熱や光の照射によって支持基板を剥離した後に、素子基板の表面に剥離用シートの粘着剤が残ることがある。この粘着剤を除去するためには、ダイシングシートが耐えられないような強力な有機溶剤による洗浄工程が必要になることから、結局、ダイシングシートに固定する前に、支持基板を剥がして、何ら支持の無い状態で素子基板を洗浄する必要が生じる。
【0007】
そこで、この発明の課題は、素子基板を薄層化した上、歩留りおよび生産性を高めることができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明の第1の局面の半導体装置の製造方法は、表面に素子が形成された素子基板の裏面を研磨または研削する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
上記素子基板の裏面を研磨または研削する工程の前に、
上記素子基板の上記素子が形成された表面上の基板周縁部以外を、所定の水溶液に可溶な高分子材料層によって被覆し、
上記素子基板を、上記高分子材料層が内側になる向きに、熱または光によって発泡する化学物質を含む発泡性粘着シートを介して支持基板に貼り付けて、上記発泡性粘着シートが上記素子基板の周縁部に直接接着するようにしたことを特徴としている。
【0009】
この第1の局面の半導体装置の製造方法では、素子基板の裏面を研磨または研削する工程は、素子基板が支持基板によって支持された状態にあるので、再現性や歩留りに問題がない。公知の技術によって素子基板の裏面を研磨または研削した後、上記素子基板を支持基板とともに、上記素子基板の裏面が内側になる向きにダイシングシートに貼り付ける。次に、熱または光を与えて上記発泡性粘着シートの化学物質を発泡させて、上記素子基板から支持基板を剥がす。このとき、上記発泡性粘着シートの化学物質を発泡させているので、支持基板は容易に剥がれる。そして、上記素子基板の上記表面を被覆している高分子材料層を所定の水溶液に溶解させて除去する。これにより、ダイシングシートに貼り付けられた素子基板の表面の素子が露出する。なお、ダイシングシートは、上記高分子材料層を溶解させるための所定の水溶液に対する耐性を持つ一般的なものとする。この後、ダイシングによって素子基板が分断され、各素子がチップとして分離される。
【0010】
このようにした場合、素子基板が何ら支持の無い状態で取り扱われることがないので、素子基板が損傷を受ける可能性が少なくなって歩留りが向上する。この結果、熟練していない作業者でも作業できるようになり、生産性が高まる。
【0011】
上記素子基板の裏面を研磨または研削した後、上記素子基板を支持基板とともにダイシングシートに貼り付ける前に、上記素子基板の裏面に放熱用メタルを形成するためにフォトリソグラフィおよびエッチングを行う場合がある。その場合、上記高分子材料層がこのフォトリソグラフィおよびエッチングによって変質または溶解する可能性がある。そこで、この第1の局面の半導体装置の製造方法では、上記素子基板の周縁部以外を、所定の水溶液に可溶な高分子材料層によって被覆して、上記発泡性粘着シートが上記素子基板の周縁部に直接接着するようにしている。したがって、上記素子基板の裏面を研磨または研削した後、上記素子基板を支持基板とともにダイシングシートに貼り付ける前に、上記素子基板の裏面に放熱用メタルを形成するためにフォトリソグラフィ等を行う場合であっても、上記高分子材料層が上記発泡性粘着シートによって保護される。したがって、上記素子基板が周縁部まで上記支持基板によって安定して支持される。
【0012】
一実施形態の半導体装置の製造方法は、上記高分子材料層がポリアリファテイックイミドポリマーからなることを特徴としている。
【0013】
この一実施形態の半導体装置の製造方法では、上記高分子材料層がポリアリファテイックイミドポリマーからなる。ポリアリファテイックイミドポリマーからなる高分子材料層は、例えばスピン塗布法によって塗布され、上記素子基板の素子が形成された表面を保護するとともに、良好に平坦化することができる。また、ポリアリファテイックイミドポリマーからなる高分子材料層は、所定のアルカリ性水溶液によって容易に溶解して除去される。
【0014】
また、この発明の第2の局面の半導体装置の製造方法は、表面に素子が形成された素子基板の裏面を研磨または研削する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
上記素子基板の裏面を研磨または研削する工程の前に、
上記素子基板の上記素子が形成された表面上の基板周縁部以外を、所定の水溶液に可溶な高分子材料層によって被覆し、
上記素子基板を、上記高分子材料層が内側になる向きに、光によって粘着性が低下するとともに気体を放出する性質を有する光硬化シートを介して支持基板に貼り付けて、上記光硬化シートが上記素子基板の周縁部に直接接着するようにしたことを特徴としている。
【0015】
この第2の局面の半導体装置の製造方法では、素子基板の裏面を研磨または研削する工程は、素子基板が支持基板によって支持された状態にあるので、再現性や歩留りに問題がない。公知の技術によって素子基板の裏面を研磨または研削した後、上記素子基板を支持基板とともに、上記素子基板の裏面が内側になる向きにダイシングシートに貼り付ける。次に、光を与えて上記光硬化シートの粘着性を低下させるとともに上記光硬化シートから気体を放出させて、上記素子基板から支持基板を剥がす。このとき、上記光硬化シートの粘着性を低下させるのに加えて上記光硬化シートから気体を放出させているので、支持基板は容易に剥がれる。そして、上記素子基板の上記表面を被覆している高分子材料層を所定の水溶液に溶解させて除去する。これにより、ダイシングシートに貼り付けられた素子基板の表面の素子が露出する。なお、ダイシングシートは、上記高分子材料層を溶解させるための所定の水溶液に対する耐性を持つ一般的なものとする。この後、ダイシングによって素子基板が分断され、各素子がチップとして分離される。
【0016】
このようにした場合、素子基板が何ら支持の無い状態で取り扱われることがないので、素子基板が損傷を受ける可能性が少なくなって歩留りが向上する。この結果、熟練していない作業者でも作業できるようになり、生産性が高まる。
【0017】
なお、既述の発泡性粘着シートは、「上記素子基板から上記支持基板を剥がす工程」の前に熱が与えられると(現実の半導体装置の製造工程には或る程度の温度の加熱工程が存在する)、発泡性が劣化(変質)してしまい、その結果、「上記素子基板から上記支持基板を剥がす工程」で上記支持基板を容易に剥がせなくなる可能性がある。これに対して、この第2の局面の半導体装置の製造方法における光硬化シートは、熱によって変質しにくい材料(つまり、半導体装置の製造工程で通常用いられる程度の温度の加熱では変質しない材料)で構成することができる。そのようにした場合、「上記素子基板から上記支持基板を剥がす工程」の前に熱が与えられたとしても、光硬化シートは変質することがなく、したがって「上記素子基板から上記支持基板を剥がす工程」で上記支持基板を容易に剥がすことができる。逆に言えば、シートの変質を招くことなく、「上記素子基板から上記支持基板を剥がす工程」の前に上記光硬化シートや素子基板に対する加熱工程を導入でき、製造プロセスの自由度が増す。
【0018】
また、この第2の局面の半導体装置の製造方法における光硬化シートは、有機溶剤に対する耐性をもつ材料で容易に構成することができる。そのようにした場合、「上記素子基板から上記支持基板を剥がす工程」の前に有機溶剤と接触したとしても、光硬化シートは変質することがなく、したがって「上記素子基板から上記支持基板を剥がす工程」で上記支持基板を容易に剥がすことができる。逆に言えば、シートの変質を招くことなく、「上記素子基板から上記支持基板を剥がす工程」の前に上記光硬化シートや素子基板を有機溶剤に接触させる工程を導入でき、製造プロセスの自由度が増す。
【0019】
上記素子基板の裏面を研磨または研削した後、上記素子基板を支持基板とともにダイシングシートに貼り付ける前に、上記素子基板の裏面に放熱用メタルを形成するためにフォトリソグラフィおよびエッチングを行う場合がある。その場合、上記高分子材料層がこのフォトリソグラフィおよびエッチングによって変質または溶解する可能性がある。そこで、この第2の局面の半導体装置の製造方法では、上記素子基板の周縁部以外を、所定の水溶液に可溶な高分子材料層によって被覆して、上記光硬化シートが上記素子基板の周縁部に直接接着するようにしている。したがって、上記素子基板の裏面を研磨または研削した後、上記素子基板を支持基板とともにダイシングシートに貼り付ける前に、上記素子基板の裏面に放熱用メタルを形成するためにフォトリソグラフィ等を行う場合であっても、上記高分子材料層が上記光硬化シートによって保護される。したがって、上記素子基板が周縁部まで上記支持基板によって安定して支持される。
【0020】
また、上記素子基板の裏面を研磨または研削した後、上記素子基板を支持基板とともにダイシングシートに貼り付ける前に、上記素子基板の裏面に放熱用メタルを形成するためにフォトリソグラフィおよびエッチングを行う場合、フォトリソグラフィ用レジストを硬化させるための加熱工程を行うし、上記レジストを剥離するための洗浄工程で上記光硬化シートや素子基板を有機溶剤に接触させることになる。そのような場合に、上記光硬化シートを、熱によって変質しにくい材料(つまり、フォトリソグラフィ用レジストを硬化させるための加熱では変質しない材料)、かつ上記有機溶剤に対する耐性をもつ材料で構成しておけば、既述のように「上記素子基板から上記支持基板を剥がす工程」で上記支持基板を容易に剥がすことができる。
【0021】
一実施形態の半導体装置の製造方法は、上記高分子材料層がポリアリファテイックイミドポリマーからなることを特徴としている。
【0022】
この一実施形態の半導体装置の製造方法では、上記高分子材料層がポリアリファテイックイミドポリマーからなる。ポリアリファテイックイミドポリマーからなる高分子材料層は、例えばスピン塗布法によって塗布され、上記素子基板の素子が形成された表面を保護するとともに、良好に平坦化することができる。また、ポリアリファテイックイミドポリマーからなる高分子材料層は、所定のアルカリ性水溶液によって容易に溶解して除去される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の半導体装置の製造方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0024】
(参考例)
図1(a)〜図2(f)は、この発明の基礎となる参考例としての製造方法によって製造される半導体装置の工程ごとの断面を示している。
【0025】
図1(a)に示すように、素子基板101の表面101aには複数の素子102が所定の間隔で並んで形成されているものとする。素子基板101の材料は数百μmの厚さを持つGaAs結晶であり、素子102は高周波用の高出力化合物半導体デバイスであるものとする。なお、図1(a)は素子基板101が既に支持基板105に貼り付けられた状態を示しているが、最初は、両者は互いに分離した状態にある。
【0026】
i) まず、素子基板101の素子102が形成された表面101a上を、所定のアルカリ性水溶液に可溶な高分子材料層からなる基板表面保護層103によって被覆する。
【0027】
具体的には、素子基板101の表面101aに、基板表面保護層103の材料として、12%ポリアリファティックイミドポリマーのシクロペンタノン溶液をスピンコートによって2μmの厚みで膜状に塗布する。スピンコートの回転数は2000rpmに設定する。スピンコート後、140℃で20分のべークを行う。これにより、素子基板101の素子102が形成された表面101aを保護するとともに、良好に平坦化することができる。この例では、塗布膜の厚みを2μmに設定したが、基板表面101a上の素子102が作る段差や図示しない配線の段差を首尾良く覆うことができるように、塗布膜の厚みを可変して設定するのが望ましい。
【0028】
べーク後のポリアリファティックイミドポリマーは、アセトンやIPA(イソプロピルアルコール)といった有機溶剤に不溶であるが、所定のアルカリ性水溶液(後述する)に溶ける性質をもっている。ポリアリファティックイミドポリマーは、シプレイ社のLOLや、マクダーミッド社のLORや、PMGIという商品名で市販されており、入手することが可能である。これらは、本来フォトレジスト材料として製造販売されているが、この例では表面保護剤として使用している。
【0029】
ii) 上記素子基板101を、基板表面保護層103が内側になる向き、つまり裏面101bが外側になる向きに、熱発泡性粘着シート104を介して支持基板105に貼り付ける。
【0030】
ここで、熱発泡性粘着シート104は、熱によって発泡する化学物質を含む粘着シートである。支持基板105は、シリコン結晶からなり、素子基板101の面積と同じか又はそれ以上の面積を持つものとする。この支持基板105としては、熱伝導性が良く、かつ平坦なものが望ましい。例えば、アルミや銅からなる金属板も利用できる。
【0031】
iii) このように素子基板101を支持基板105に貼り付けた状態で、図1(b)に示すように、素子基板101の裏面101bを研磨して、素子基板101を70μmの厚さまで薄層化する。
【0032】
なお、本参考例では素子基板101を70μmまで薄層にしたが、この厚さは本発明の適用を限定するものではない。例えば、素子基板101を100μm以下まで薄層にすると、素子基板101を何ら支持の無い状態でハンドリングすることが非常に困難となる。そこで、本発明が有効に適用されることになる。
【0033】
iv) 次に、この研磨後の素子基板101の裏面(符号101cで表す。)で各素子102に対応する領域ごとに、それぞれ放熱用メタル(ヒートシンク)106を、メッキ等の手法を用いて形成する。
【0034】
具体的には、まず、素子基板101の裏面101c全域にメッキ用の給電メタルを形成する。その後、フォトリソグラフィを行って、素子102と素子102との間のスクライブ領域に相当する裏面101c上の領域に、電解メッキ用のマスクとしてフォトレジスト(図示せず)を設ける。そして、電解メッキによって、各素子102に対応する領域ごとに、放熱用メタルとして金を10μmの厚さに析出させる。
【0035】
v) 次に、図1(c)に示すように、上記素子基板101を支持基板105とともに、素子基板101の放熱用メタル106が形成された裏面101cが内側になる向き、つまり素子102が形成された表面101aが外側になる向きに、ダイシングシート107に貼り付ける。
【0036】
このとき、素子基板101を支持基板105が支持しているので、素子基板101が薄層になっていても、割れることはない。したがって、生産性と歩留りを向上させることができる。なお、ダイシングシート107は、支持基板105の面積と同じか又はそれ以上の面積を持ち、また、ポリアリファティックイミドポリマーを溶解させるアルカリ性水溶液(後述する)に対する耐性を持つ一般的なものとする。
【0037】
vi) 次に、図2(d)に示すように、支持基板105に対向するように熱源108を配置する。熱源108としては、赤外線を発生させるランプや、ドライヤーのように部分的に熱風を発生させるものを用いてもよい。この熱源108から熱線109を照射して、熱発泡性粘着シート104の化学物質を発泡させる。熱発泡性粘着シート104の中に気泡110が発生して、支持基板105が気泡110によって持ち上げられて素子基板101(より正確には、基板表面保護層103)から浮いた状態になる。この状態で、素子基板101から支持基板105を剥がす。このとき、支持基板105が浮いた状態になっているので、図2(e)に示すように、支持基板105は素子基板101から容易に剥がれる。
【0038】
なお、この例では、支持基板105、熱発泡性粘着シート104、基板保護層103、素子基板101を通じて、ダイシングシート107も熱せられる。一般的に言って、ダイシングシートは、熱せられると、収縮や「よれ」を生じて、平坦ではなくなるため、後に行われるダイシング工程において歩留り低下を招く。しかし、この例では、熱線109は実質的に支持基板105が占める領域にのみ照射されるので、ダイシングシート107が収縮や「よれ」を生じることは殆ど無く、実質的に平坦性を維持する。さらに、ダイシングシート107として、ポリオレフィン系の耐熱シートを用いることで、収縮や「よれ」を生じる可能性が低くなり、ダイシング工程において歩留り低下を招くことがない。
【0039】
vii) 次に、図2(f)に示すように、上記素子基板101の表面101aを被覆している基板表面保護層103をアルカリ性水溶液に溶解させて除去する。
【0040】
具体的には、素子基板101をダイシングシート107とともに、アルカリ水溶液に浸漬して、ゆっくり撹拌を行う。このアルカリ水溶液としては、ノボラックフォトレジストの現像液である、テトラメチルアンモニウムが3〜5%含まれた水溶液を用いる。30秒間から50秒間の浸漬で、基板表面保護層103は容易に除去される。これにより、ダイシングシート107に貼り付けられた素子基板101の表面101a上に、粘着シート104の粘着剤(糊成分)が残存することなく、素子102が露出する。その後、水洗を行い、窒素ブローなどを行って素子基板101等を乾燥させる。なお、ダイシングシート107は、上記アルカリ性水溶液に対する耐性を持つので、変質したり溶解したりすることがない。
【0041】
このようにした場合、素子基板101の表面101a上に粘着シート104の粘着剤が残存しないので、ダイシングシート107が耐えられないような強力な有機溶剤による洗浄工程は不要である。
【0042】
viii) この後、ダイシングによって素子基板101を分断して、各素子102をチップとして分離する。さらに、このダイシングによって得られたチップをパッケージに実装する。
【0043】
このようにした場合、素子基板101が何ら支持の無い状態で取り扱われることがないので、素子基板101が損傷を受ける可能性が少なくなって歩留りが向上する。この結果、初心者でも作業できるようになり、生産性が高まる。
【0044】
さらに、素子基板101の表面101a上に粘着シート104の粘着剤が残存していないので、上述のチップを実装する工程において、チップ表面の汚れに起因するワイヤボンド不良を生じることもなかった。
【0045】
この参考例では、素子基板101と支持基板105とを熱発泡性粘着シート104を用いて貼り付けたが、これに限られるものではない。例えば、素子基板と透明な支持基板(例えばガラス基板)とを、ジアゾ基を高分子鎖に有する光発泡性粘着シートを用いて貼りつけても良い。そして、上に述べたのと同様に、上記素子基板の裏面を研磨または研削し、上記素子基板を支持基板とともにダイシングシートに貼り付ける。この後、光源から透明支持基板を通して光線を照射して、光発泡性粘着シートの化学物質を発泡させる。すると、光発泡性粘着シートの中に気泡が発生して、支持基板が気泡によって持ち上げられて素子基板(より正確には、基板表面保護層)から浮いた状態になるので、支持基板を素子基板から容易に剥がすことができる。
【0046】
なお、素子基板と支持基板とを、光によって粘着力が劣化するタイプの周知の光硬化シートを用いて貼りつけた場合は、光を照射しても粘着力が弱まるに過ぎない。このため、支持基板を素子基板から剥がすために相当の力を加える必要がある。このため、素子基板を破損してしまうことが多い。
【0047】
(第1実施形態)
図3(a)〜図4(f)は、第1実施形態の製造方法によって製造される半導体装置の工程ごとの断面を示している。
【0048】
図3(a)に示すように、素子基板201の表面201aには複数の素子202が所定の間隔で並んで形成されているものとする。上記参考例と同様に、素子基板201の材料は数百μmの厚さを持つGaAs結晶であり、素子202は高周波用の高出力化合物半導体デバイスであるものとする。なお、図3(a)は素子基板201が既に支持基板205に貼り付けられた状態を示しているが、最初は、両者は互いに分離した状態にある。
【0049】
i) まず、素子基板201の素子202が形成された表面201a上を、所定のアルカリ性水溶液に可溶な高分子材料層からなる基板表面保護層203によって被覆する。
【0050】
具体的には、素子基板201の表面201aに、基板表面保護層203の材料として、12%ポリアリファティックイミドポリマーのシクロペンタノン溶液をスピンコートによって2μmの厚みで膜状に塗布する。スピンコートの回転数は2000rpmに設定する。この塗布時に、素子基板201の周縁部201e上で、シクロペンタノンを用いたエッジカットリンスによって塗布膜を溶解せしめて、塗布膜が素子基板201の周縁部201e上を被覆しないようにする。スピンコート後、140℃で20分のべークを行う。これにより、素子基板201の素子202が形成された表面201aを保護するとともに、良好に平坦化することができる。また、上記基板表面保護層203を素子基板201の周縁部201eを被覆しないように形成することができる。
【0051】
べーク後のポリアリファティックイミドポリマーは、既述のように、アセトンやIPA(イソプロピルアルコール)といった有機溶剤に不溶であるが、所定のアルカリ性水溶液(後述する)に溶ける性質をもっている。
【0052】
ii) 上記素子基板201を、基板表面保護層203が内側になる向き、つまり裏面201bが外側になる向きに、熱発泡性粘着シート204を介して支持基板205に貼り付ける。既述のように上記基板表面保護層203が素子基板201の周縁部201eを被覆しないように形成しているので、発泡性粘着シート204が素子基板201の周縁部201eに直接接着する。
【0053】
ここで、熱発泡性粘着シート204は、熱によって発泡する化学物質を含む粘着シートである。支持基板205は、シリコン結晶からなり、素子基板201の面積と同じか又はそれ以上の面積を持つものとする。この支持基板205としては、熱伝導性が良く、かつ平坦なものが望ましい。例えば、アルミや銅からなる金属板も利用できる。
【0054】
iii) このように素子基板201を支持基板205に貼り付けた状態で、図3(b)に示すように、素子基板201の裏面201bを研磨して、素子基板201を70μmの厚さまで薄層化する。
【0055】
なお、本実施形態では、上記参考例と同様に、素子基板201を70μmまで薄層にしたが、この厚さは本発明の適用を限定するものではない。例えば、素子基板201を100μm以下まで薄層にすると、素子基板201を何ら支持の無い状態でハンドリングすることが非常に困難となる。そこで、本発明が有効に適用されることになる。
【0056】
iv) 次に、図3(c)に示すように、素子基板201の研磨後の裏面201c全域に、メッキ用の給電メタル206をスパッタ法によって堆積する。この給電メタル206は、厚さ1000Åのチタンと、厚さ2000Åの金とからなる。
【0057】
v) 次に、この給電メタル206上の全域に、スピンコートによってノボラックレジスト207を塗布する。続いて、プリベークを行う。このプリベークの温度は、熱発泡性粘着シート204が発泡しない程度の温度に設定する。この例では、80℃に設定した。
【0058】
vi) 次に、図4(d)に示すように、放熱用のバックメタルを形成すべき開口部208のパターンを露光し、現像する。これにより、各素子202に対応する領域ごとにフォトレジストを除去して開口部208を形成する一方、素子202と素子202との間のスクライブ領域に相当する裏面201c上の領域に、電解メッキ用のマスクとしてフォトレジスト207を残す。
【0059】
本実施形態では、ノボラックレジスト207の現像時には、公知のアルカリ性水溶液を用いる。一般的に言って、このアルカリ性水溶液は、基板表面保護層203をエッチングする可能性がある。しかし、本実施形態では、発泡性粘着シート204が素子基板201の周縁部に直接接着するようにしているので、素子基板201の裏面に放熱用メタルを形成するためにフォトリソグラフィ等を行う場合であっても、基板表面保護層203が発泡性粘着シート204によって保護される。したがって、後に行われるダイシング工程等で、素子基板201が周縁部まで支持基板205によって安定して支持される。
【0060】
vii) 次に、図4(e)に示すように、電解メッキによって、各開口部208ごとに、放熱用のバックメタル209として金を10μmの厚さに析出させる。
【0061】
viii) 次に、図4(f)に示すように、素子基板201の裏面201cを全面露光し、現像を行う。これにより、素子基板201の裏面201c上に電解メッキ用のマスクとして残したフォトレジスト207を、完全に除去する。
【0062】
このようにして、素子基板201の裏面201cで各素子202に対応する領域ごとに、それぞれ放熱用のバックメタル(ヒートシンク)209を形成する。
【0063】
ix) この後は、上記参考例と同様に、上記素子基板201を支持基板205とともに、ダイシングシートに貼り付ける。熱線を支持基板205側から与えることにより熱発泡性シート204を発泡させて、支持基板205を剥がす。さらに、アルカリ水溶液を用いて基板表面保護層203を除去する。これにより、ダイシングシートに貼り付けられた素子基板の表面の素子が露出する。この後、ダイシングによって素子基板を分断して、各素子をチップとして分離する。さらに、このダイシングによって得られたチップをパッケージに実装する。
【0064】
このようにした場合、上記参考例と同様に、素子基板201が何ら支持の無い状態で取り扱われることがないので、素子基板201が損傷を受ける可能性が少なくなって歩留りが向上する。この結果、初心者でも作業できるようになり、生産性が高まる。しかも、本実施形態では、発泡性粘着シート204が素子基板201の周縁部に直接接着するようにしているので、ダイシング工程等で、素子基板201が周縁部まで支持基板205によって安定して支持される。したがって、歩留りおよび生産性がさらに向上する。
【0065】
(第2実施形態)
図6(a)〜図7(e)は、第2実施形態の製造方法によって製造される半導体装置の工程ごとの断面を示している。
【0066】
図6(a)に示すように、素子基板401の表面401aには複数の素子402が所定の間隔で並んで形成されているものとする。上記参考例と同様に、素子基板401の材料は数百μmの厚さを持つGaAs結晶であり、素子402は高周波用の高出力化合物半導体デバイスであるものとする。なお、図6(a)は素子基板401が既に支持基板405に貼り付けられた状態を示しているが、最初は、両者は互いに分離した状態にある。
【0067】
i) まず、素子基板401の素子402が形成された表面401a上を、所定のアルカリ性水溶液に可溶な高分子材料層からなる基板表面保護層403によって被覆する。
【0068】
具体的には、素子基板401の表面401aに、基板表面保護層403の材料として、12%ポリアリファティックイミドポリマーのシクロペンタノン溶液をスピンコートによって2μmの厚みで膜状に塗布する。スピンコートの回転数は2000rpmに設定する。この塗布時に、素子基板401の周縁部401e上で、シクロペンタノンを用いたエッジカットリンスによって塗布膜を溶解せしめて、塗布膜が素子基板401の周縁部401e上を被覆しないようにする。スピンコート後、160℃で20分のべークを行う。これにより、素子基板401の素子402が形成された表面401aを保護するとともに、良好に平坦化することができる。また、上記基板表面保護層403を素子基板401の周縁部401eを被覆しないように形成することができる。
【0069】
べーク後のポリアリファティックイミドポリマーは、既述のように、アセトンやIPA(イソプロピルアルコール)といった有機溶剤に不溶であるが、所定のアルカリ性水溶液(後述する)に溶ける性質をもっている。
【0070】
ii) 上記素子基板401を、基板表面保護層403が内側になる向き、つまり裏面401bが外側になる向きに、光硬化シート404を介して支持基板405に貼り付ける。既述のように上記基板表面保護層403が素子基板401の周縁部401eを被覆しないように形成しているので、光硬化シート404が素子基板401の周縁部401eに直接接着する。
【0071】
ここで、光硬化シート404は、光によって粘着性が低下するとともに気体を放出する性質を有する粘着シートである。この例では、後の工程のために、光硬化シート404を、熱によって変質しにくい材料、かつ有機溶剤に対する耐性をもつ材料で構成している。具体的には、光硬化シート404の例としては、ジアゾ基を高分子鎖に有する化学物質を含む粘着材を使用した粘着シートがあげられる。支持基板405は、石英結晶からなり、素子基板401の面積と同じか又はそれ以上の面積を持つものとする。この支持基板405としては、紫外線の透過率が高く、かつ平坦なものが望ましい。例えば、ガラスあるいはサファイアも利用できる。
【0072】
iii) このように素子基板401を支持基板405に貼り付けた状態で、図6(b)に示すように、素子基板401の裏面401bを研磨して、素子基板401を70μmの厚さまで薄層化する。
【0073】
なお、本実施形態では、上記参考例と同様に、素子基板401を70μmまで薄層にしたが、この厚さは本発明の適用を限定するものではない。例えば、素子基板401を100μm以下まで薄層にすると、素子基板401を何ら支持の無い状態でハンドリングすることが非常に困難となる。そこで、本発明が有効に適用されることになる。
【0074】
iv) 次に、上記参考例と同様に素子基板401の裏面401cで各素子402に対応する領域ごとに、それぞれ放熱用のバックメタル(ヒートシンク)406を形成する。
【0075】
ここで、上述の第1実施形態では、バックメタル(ヒートシンク)406を形成するためにレジストを塗布し、続いて、プリベークを行い熱発泡性シートが発泡しない温度に設定することを説明したが、熱発泡性シートは熱を加えることによりその粘着力が低下することがあり、厳しい工程管理を要する。これに対して本実施形態では、光硬化シート404を熱によって変質しにくい材料で構成しているので、上記プリベークによって熱を加えても、シートの粘着性の劣化(変質)を招くおそれがなく、素子基板401を安定して支持することができる。また、このように光硬化シート404を熱によって変質しにくい材料で構成しているので、製造プロセスの自由度が増す。すなわち、プリベークの温度設定は、ほぼ自由となり、より高温でのプリベークが必要な厚膜レジストも使用可能になる。また、バックメタルの厚さも厚膜化できる。この結果、素子の熱抵抗を低減でき、素子性能を向上させることができる。
【0076】
また、上述の第1実施形態では、上記レジストを塗布する際に熱発泡性シートの側面がレジストを形成する有機溶剤に接触すると、熱発泡性シートの熱発泡性を損う(変質する)おそれがあるため、厳しい工程管理を要する。これに対して本実施形態では、上記光硬化シート404を有機溶剤に対する耐性をもつ材料で構成しているので、シートの熱発泡性を損う(変質する)おそれがない。したがって、後述するように規定の紫外線を照射することにより、素子基板401から支持基板405を容易に剥がすことができる。したがって、歩留りおよび生産性を向上させることができる。
【0077】
v) 次に、図6(c)に示すように、上記素子基板401を支持基板405とともに、素子基板401の放熱用メタル406が形成された裏面401cが内側になる向き、つまり素子402が形成された表面401aが外側になる向きに、ダイシングシート407に貼り付ける。
【0078】
このとき、素子基板401を支持基板405が支持しているので、素子基板401が薄層になっていても、割れることはない。したがって、生産性と歩留りを向上させることができる。なお、ダイシングシート407は、支持基板405の面積と同じか又はそれ以上の面積を持ち、また、ポリアリファティックイミドポリマーを溶解させるアルカリ性水溶液(後述する)に対する耐性を持つ一般的なものとする。
【0079】
vi) 次に、図7(d)に示すように、紫外線を支持基板405側から例えば2000mJ/cm2の量を照射することにより光硬化シート404の粘着力を低下させるとともに光硬化シート404から気体410を放出させて、素子基板401から支持基板405を剥がす。
【0080】
ここで、仮に光によって粘着力が劣化するのみの周知のタイプの光硬化シートを用いて素子基板と支持基板を貼り付けた場合は、光を照射して支持基板を素子基板から剥がそうとしても、なお相当な力を加える必要がある。この理由は、支持基板と素子基板を貼り付けている光硬化シートの粘着力が弱まっても、光硬化シートと素子基板とが密着した状態(真空状態)になっているからである。これに対して本実施形態では、上記光を与えて光硬化シート404の粘着性を低下させるのに加えて光硬化シート404から気体を放出させている。したがって、光硬化シートと素子基板とが密着した状態が解消され、支持基板405が気体によって持ち上げられて素子基板401(より正確には、基板表面保護層403から浮いた状態になる。例えば、光硬化シート404として、ジアゾ基を高分子鎖に有する化学物質を含む粘着シートを用いた場合は、紫外線を2000mJ/cm2以上照射することにより、ジアゾ基を高分子鎖に有する化学物質から気体として窒素が放出される。これにより、光硬化シート404と素子基板401とが密着した状態が解消され、支持基板405が素子基板401から浮いた状態になる。この状態で、素子基板401から支持基板405を剥がすので、支持基板405は素子基板401から容易に剥がれる。
【0081】
vii) この後は図7(e)に示すように、上記参考例と同様に、上記素子基板401の表面401eを被覆している基板表面保護層403をアルカリ水溶液に溶解させて除去する。これにより、ダイシングシート407に貼り付けられた素子基板401の表面401aの素子402が露出する。この後、ダイシングによって素子基板401を分断して、各素子402をチップとして分離する。さらに、このダイシングによって得られたチップをパッケージに実装する。
【0082】
このようにした場合、上記参考例、第1実施形態と同様に、素子基板401が何ら支持の無い状態で取り扱われることがないので、素子基板401が損傷を受ける可能性が少なくなって歩留りが向上する。この結果、初心者でも作業できるようになり、生産性が高まる。しかも、本実施形態では、光硬化シート404が素子基板401の周縁部に直接接着するようにしているので、ダイシング工程等で、素子基板401が周縁部まで支持基板405によって安定して支持される。したがって、歩留りおよび生産性がさらに向上する。
【0083】
また、光硬化シート404を使用しているので、選択できるダイシングシートの種類が増す。また、熱あるいは有機溶剤などの外的な要因によって光硬化シート404の劣化がないので、製造プロセスの自由度が増す。これとともに、歩留りおよび生産性を向上させることができる。
【0084】
また、発泡性粘着シートを用いた場合は粘着材が素子基板の表面に残って、ワイヤボンド不良を生じる可能性がある。これに対して、光硬化シート404を用いた場合は、発泡性粘着シートと比較すると、粘着材が素子基板の表面に残りにくく、基板表面保護層403なしでもワイヤボンド不良を生じない場合がある。
【0085】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の半導体装置の製造方法によれば、素子基板を薄層化した上、ハンドリングによる歩留り低下を生じることなく、ダイシングシートに貼り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の基礎となる参考例としての製造方法によって製造される半導体装置の工程ごとの断面を示す図である。
【図2】 上記参考例としての製造方法によって製造される半導体装置の工程ごとの断面を示す図である。
【図3】 この発明の第1実施形態の製造方法によって製造される半導体装置の工程ごとの断面を示す図である。
【図4】 この発明の第1実施形態の製造方法によって製造される半導体装置の工程ごとの断面を示す図である。
【図5】 従来の製造方法によって製造される半導体装置の工程ごとの断面を示す図である。
【図6】 この発明の第2実施形態の製造方法によって製造される半導体装置の工程ごとの断面を示す図である。
【図7】 この発明の第2実施形態の製造方法によって製造される半導体装置の工程ごとの断面を示す図である。
【符号の説明】
101,201,401 素子基板
102,202,402 素子
103,203,403 基板表面保護層
104,204 熱発泡性粘着シート
105,205,405 支持基板
106 裏面メタル
107,407 ダイシングシート
108 熱源
109 熱線
110 気泡
206 給電メタル
207 ノボラックレジスト
208 開口部
209,406 バックメタル
404 光硬化シート
409 紫外線
410 気体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a semiconductor device. More specifically, the present invention relates to a manufacturing method including a step of polishing or grinding a back surface of a substrate having an element formed on the surface (referred to as an “element substrate” throughout this specification).
[0002]
[Prior art]
In high-frequency high-power semiconductor devices, a large amount of heat is generated during operation. Therefore, the element substrate is previously thinned by polishing or grinding to improve heat dissipation. Conventionally, such a high-power semiconductor device is manufactured by the following method, for example (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-37840
[0004]
As shown in FIG. 5A, it is assumed that a plurality of
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the method described above, the step of polishing the
[0006]
In order to prevent a decrease in yield due to handling of a thin layered element substrate, the present applicant uses a sheet that can be peeled off by weakening the adhesive force by heat or light irradiation in Japanese Patent Application No. 2000-340262. Then, a method was proposed in which the support substrate and the element substrate were bonded together, the element substrate was fixed to the dicing sheet together with the support substrate, and then the support substrate was peeled off by irradiation with heat or light. However, in this method, the peeling sheet adhesive may remain on the surface of the element substrate after the support substrate is peeled off by heat or light irradiation. In order to remove this adhesive, a washing process with a strong organic solvent that the dicing sheet cannot withstand is necessary. Therefore, before fixing to the dicing sheet, the support substrate is peeled off to support anything. Therefore, it is necessary to clean the element substrate in a state where there is no defect.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a method of manufacturing a semiconductor device that can increase the yield and productivity after thinning the element substrate.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a method for manufacturing a semiconductor device according to a first aspect of the present invention is a method for manufacturing a semiconductor device including a step of polishing or grinding a back surface of an element substrate having elements formed on the surface,
Before the step of polishing or grinding the back surface of the element substrate,
Other than the substrate periphery on the surface of the element substrate on which the element is formed, the polymer substrate is covered with a polymer material layer soluble in a predetermined aqueous solution,
The element substrate is attached to a support substrate through a foamable adhesive sheet containing a chemical substance that is foamed by heat or light in a direction in which the polymer material layer is directed inside, and the foamable adhesive sheet is the element substrate. It is characterized in that it is directly bonded to the peripheral edge of the.
[0009]
In the manufacturing method of the semiconductor device according to the first aspect, the process of polishing or grinding the back surface of the element substrate has no problem in reproducibility or yield because the element substrate is supported by the support substrate. After the back surface of the element substrate is polished or ground by a known technique, the element substrate is attached to a dicing sheet together with the support substrate so that the back surface of the element substrate is inward. Next, heat or light is applied to foam the chemical substance of the foamable adhesive sheet, and the support substrate is peeled off from the element substrate. Since the chemical substance of the said foamable adhesive sheet is made to foam at this time, a support substrate peels easily. Then, the polymer material layer covering the surface of the element substrate is dissolved in a predetermined aqueous solution and removed. Thereby, the element of the surface of the element substrate affixed on the dicing sheet is exposed. The dicing sheet is assumed to have a general resistance to a predetermined aqueous solution for dissolving the polymer material layer. Thereafter, the element substrate is divided by dicing, and each element is separated as a chip.
[0010]
In such a case, since the element substrate is not handled in an unsupported state, the element substrate is less likely to be damaged and the yield is improved. As a result, even unskilled workers can work and productivity is increased.
[0011]
After polishing or grinding the back surface of the element substrate, photolithography and etching may be performed to form a metal for heat dissipation on the back surface of the element substrate before the element substrate is attached to the dicing sheet together with the support substrate. . In that case, the polymer material layer may be altered or dissolved by the photolithography and etching. Therefore, in the method of manufacturing a semiconductor device according to the first aspect, the foam substrate is covered with a polymer material layer soluble in a predetermined aqueous solution except for the peripheral portion of the element substrate. It adheres directly to the periphery. Therefore, after polishing or grinding the back surface of the element substrate, before attaching the element substrate to the dicing sheet together with the support substrate, photolithography or the like is performed to form a heat dissipation metal on the back surface of the element substrate. Even if it exists, the said polymeric material layer is protected by the said foamable adhesive sheet. Therefore, the element substrate is stably supported by the support substrate up to the peripheral portion.
[0012]
In one embodiment of the method for manufacturing a semiconductor device, the polymer material layer is made of a polyaliphatic imide polymer.
[0013]
In the method of manufacturing a semiconductor device according to this embodiment, the polymer material layer is made of a polyaliphatic imide polymer. The polymer material layer made of a polyaliphatic imide polymer is applied by, for example, a spin coating method, and can protect the surface on which the element of the element substrate is formed and can be satisfactorily flattened. In addition, the polymer material layer made of the polyaliphatic imide polymer is easily dissolved and removed with a predetermined alkaline aqueous solution.
[0014]
In addition, the present invention 2 The method for manufacturing a semiconductor device according to the aspect of the invention is a method for manufacturing a semiconductor device having a step of polishing or grinding a back surface of an element substrate having elements formed on the surface,
Before the step of polishing or grinding the back surface of the element substrate,
Other than the substrate periphery on the surface of the element substrate on which the element is formed, the polymer substrate is covered with a polymer material layer soluble in a predetermined aqueous solution,
The element substrate is attached to a support substrate through a light-curing sheet having a property of releasing gas and releasing gas in a direction in which the polymer material layer faces inward, and the light-curing sheet is It is characterized in that it is directly bonded to the peripheral edge of the element substrate.
[0015]
This first 2 In the method of manufacturing a semiconductor device according to the above aspect, the process of polishing or grinding the back surface of the element substrate has no problem in reproducibility and yield because the element substrate is supported by the support substrate. After the back surface of the element substrate is polished or ground by a known technique, the element substrate is attached to a dicing sheet together with the support substrate so that the back surface of the element substrate is inward. Next, light is applied to reduce the adhesiveness of the photocuring sheet and gas is released from the photocuring sheet to peel the support substrate from the element substrate. At this time, since the gas is released from the photocured sheet in addition to reducing the tackiness of the photocured sheet, the support substrate is easily peeled off. Then, the polymer material layer covering the surface of the element substrate is dissolved in a predetermined aqueous solution and removed. Thereby, the element of the surface of the element substrate affixed on the dicing sheet is exposed. The dicing sheet is assumed to have a general resistance to a predetermined aqueous solution for dissolving the polymer material layer. Thereafter, the element substrate is divided by dicing, and each element is separated as a chip.
[0016]
In such a case, since the element substrate is not handled in an unsupported state, the element substrate is less likely to be damaged and the yield is improved. As a result, even unskilled workers can work and productivity is increased.
[0017]
It should be noted that the foamable pressure-sensitive adhesive sheet described above is heated before the “step of peeling the support substrate from the element substrate” (the actual semiconductor device manufacturing process includes a heating process at a certain temperature). And the foamability deteriorates (changes), and as a result, the support substrate may not be easily peeled off in the “step of peeling the support substrate from the element substrate”. In contrast, this 2 The photocuring sheet in the method for manufacturing a semiconductor device according to the above aspect can be made of a material that is not easily changed by heat (that is, a material that is not changed by heating at a temperature that is normally used in the manufacturing process of the semiconductor device). In such a case, even if heat is applied before the “step of peeling the support substrate from the element substrate”, the photocured sheet does not change in quality. Therefore, “the support substrate is peeled off from the element substrate. In the step, the support substrate can be easily peeled off. In other words, a heating process for the photocured sheet and the element substrate can be introduced before the “step of peeling the support substrate from the element substrate” without causing alteration of the sheet, and the degree of freedom of the manufacturing process is increased.
[0018]
This second 2 The photocuring sheet in the method for manufacturing a semiconductor device according to the above aspect can be easily composed of a material having resistance to an organic solvent. In such a case, even if it comes into contact with the organic solvent before the “step of peeling the support substrate from the element substrate”, the photocured sheet does not change in quality. Therefore, “the support substrate is peeled off from the element substrate. In the step, the support substrate can be easily peeled off. In other words, a process of bringing the photocured sheet or element substrate into contact with an organic solvent can be introduced before the “step of peeling the support substrate from the element substrate” without causing deterioration of the sheet. The degree increases.
[0019]
After polishing or grinding the back surface of the element substrate, photolithography and etching may be performed to form a metal for heat dissipation on the back surface of the element substrate before the element substrate is attached to the dicing sheet together with the support substrate. . In that case, the polymer material layer may be altered or dissolved by the photolithography and etching. So this first 2 In the method for manufacturing a semiconductor device according to the above aspect, the periphery of the element substrate is covered with a polymer material layer soluble in a predetermined aqueous solution, and the photocured sheet is directly bonded to the periphery of the element substrate. I am doing so. Therefore, after polishing or grinding the back surface of the element substrate, before attaching the element substrate to the dicing sheet together with the support substrate, photolithography or the like is performed to form a heat dissipation metal on the back surface of the element substrate. Even if it exists, the said polymeric material layer is protected by the said photocuring sheet. Therefore, the element substrate is stably supported by the support substrate up to the peripheral portion.
[0020]
In addition, after polishing or grinding the back surface of the element substrate and before attaching the element substrate to the dicing sheet together with the support substrate, photolithography and etching are performed to form a heat dissipation metal on the back surface of the element substrate. Then, a heating process for curing the photolithography resist is performed, and the photocuring sheet and the element substrate are brought into contact with an organic solvent in a cleaning process for removing the resist. In such a case, the photocuring sheet is made of a material that is not easily altered by heat (that is, a material that is not altered by heating for curing a photolithography resist) and a material that is resistant to the organic solvent. In this case, as described above, the support substrate can be easily removed in the “step of peeling the support substrate from the element substrate”.
[0021]
In one embodiment of the method for manufacturing a semiconductor device, the polymer material layer is made of a polyaliphatic imide polymer.
[0022]
In the method of manufacturing a semiconductor device according to this embodiment, the polymer material layer is made of a polyaliphatic imide polymer. The polymer material layer made of a polyaliphatic imide polymer is applied by, for example, a spin coating method, and can protect the surface on which the element of the element substrate is formed and can be satisfactorily flattened. In addition, the polymer material layer made of the polyaliphatic imide polymer is easily dissolved and removed with a predetermined alkaline aqueous solution.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a semiconductor device manufacturing method according to the present invention will be described in detail with reference to embodiments shown in the drawings.
[0024]
( Reference example )
FIG. 1A to FIG. As a reference example on which this invention is based The cross section for every process of the semiconductor device manufactured by the manufacturing method is shown.
[0025]
As shown in FIG. 1A, it is assumed that a plurality of
[0026]
i) First, the
[0027]
Specifically, a 12% polyaliphatic imide polymer cyclopentanone solution is applied to the
[0028]
The poly-aliphatic imide polymer after baking is insoluble in an organic solvent such as acetone or IPA (isopropyl alcohol), but has a property of being dissolved in a predetermined alkaline aqueous solution (described later). The polyaliphatic imide polymer is commercially available under the trade names of LOL from Shipley, LOR from McDermid, and PMGI. These are originally manufactured and sold as photoresist materials, but are used as surface protective agents in this example.
[0029]
ii) The
[0030]
Here, the heat-foamable pressure-
[0031]
iii) With the
[0032]
Book Reference example Then, although the
[0033]
iv) Next, a heat-dissipating metal (heat sink) 106 is formed for each region corresponding to each
[0034]
Specifically, first, a feeding metal for plating is formed over the
[0035]
v) Next, as shown in FIG. 1C, the
[0036]
At this time, since the
[0037]
vi) Next, as shown in FIG. 2D, the
[0038]
In this example, the
[0039]
vii) Next, as shown in FIG. 2F, the substrate surface
[0040]
Specifically, the
[0041]
In this case, since the adhesive of the
[0042]
viii) Thereafter, the
[0043]
In this case, since the
[0044]
Further, since the adhesive of the
[0045]
this Reference example Then, although the
[0046]
In addition, when the element substrate and the support substrate are attached using a well-known photocuring sheet whose adhesive strength is deteriorated by light, the adhesive strength is only weakened even if light is irradiated. For this reason, it is necessary to apply a considerable force in order to peel the support substrate from the element substrate. For this reason, the element substrate is often damaged.
[0047]
(No. 1 Embodiment)
3 (a) to 4 (f) show the first 1 The cross section for every process of the semiconductor device manufactured by the manufacturing method of an embodiment is shown.
[0048]
As shown in FIG. 3A, it is assumed that a plurality of
[0049]
i) First, the
[0050]
Specifically, a 12% polyaliphatic imide polymer cyclopentanone solution is applied to the
[0051]
As described above, the post-baking polyaliphatic imide polymer is insoluble in organic solvents such as acetone and IPA (isopropyl alcohol), but has a property of being dissolved in a predetermined alkaline aqueous solution (described later).
[0052]
ii) The
[0053]
Here, the heat-foamable pressure-
[0054]
iii) With the
[0055]
In this embodiment, Reference example above Similarly to the above, the
[0056]
iv) Next, as shown in FIG. 3C, a
[0057]
v) Next, a novolac resist 207 is applied to the entire area of the
[0058]
vi) Next, as shown in FIG. 4D, the pattern of the
[0059]
In the present embodiment, a known alkaline aqueous solution is used when developing the novolak resist 207. Generally speaking, this alkaline aqueous solution may etch the substrate surface
[0060]
vii) Next, as shown in FIG. 4E, gold is deposited to a thickness of 10 μm as a heat-dissipating
[0061]
viii) Next, as shown in FIG. 4F, the
[0062]
In this manner, a heat dissipating back metal (heat sink) 209 is formed for each region corresponding to each
[0063]
ix) After this, Reference example above Similarly to the above, the
[0064]
If you do this, Reference example above Similarly to the above, since the
[0065]
(No. 2 Embodiment)
FIGS. 6A to 7E show the first 2 The cross section for every process of the semiconductor device manufactured by the manufacturing method of an embodiment is shown.
[0066]
As shown in FIG. 6A, it is assumed that a plurality of
[0067]
i) First, the
[0068]
Specifically, a 12% polyaliphatic imide polymer cyclopentanone solution is applied to the
[0069]
As described above, the post-baking polyaliphatic imide polymer is insoluble in organic solvents such as acetone and IPA (isopropyl alcohol), but has a property of being dissolved in a predetermined alkaline aqueous solution (described later).
[0070]
ii) The
[0071]
Here, the light-curing
[0072]
iii) With the
[0073]
In this embodiment, Reference example above Similarly to the above, the
[0074]
iv) Next, Reference example above Similarly, a heat-dissipating back metal (heat sink) 406 is formed for each region corresponding to each
[0075]
Where 1 In the embodiment, it has been described that a resist is applied to form the back metal (heat sink) 406, followed by pre-baking to set a temperature at which the thermally foamable sheet is not foamed. Addition may reduce the adhesive strength, requiring strict process control. On the other hand, in the present embodiment, since the light-curing
[0076]
In addition, 1 In the embodiment, when applying the resist, when the side surface of the thermally foamable sheet comes into contact with the organic solvent that forms the resist, the thermal foamability of the thermally foamable sheet may be deteriorated (deformed). Requires management. On the other hand, in this embodiment, since the said
[0077]
v) Next, as shown in FIG. 6C, the
[0078]
At this time, since the
[0079]
vi) Next, as shown in FIG. 7 (d), ultraviolet rays are applied from the
[0080]
Here, if the element substrate and the support substrate are pasted using a well-known type of light-curing sheet whose adhesive strength is only deteriorated by light, even if the support substrate is peeled off from the element substrate by irradiating light. Still, considerable power needs to be applied. This is because the photocuring sheet and the element substrate are in close contact (vacuum state) even if the adhesive force of the photocuring sheet to which the support substrate and the element substrate are bonded is weakened. On the other hand, in this embodiment, in addition to reducing the adhesiveness of the light-curing
[0081]
vii) After this, as shown in FIG. Reference example above Similarly to the above, the substrate surface
[0082]
If you do this, Reference example above The second 1 Similar to the embodiment, since the
[0083]
Moreover, since the
[0084]
Moreover, when a foaming adhesive sheet is used, an adhesive material may remain on the surface of the element substrate, and a wire bond defect may occur. On the other hand, when the
[0085]
【The invention's effect】
As apparent from the above, according to the method for manufacturing a semiconductor device of the present invention, the element substrate can be thinned and attached to a dicing sheet without causing a yield reduction due to handling.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 of the present invention As a basic reference example It is a figure which shows the cross section for every process of the semiconductor device manufactured by the manufacturing method.
[Figure 2] As a reference example above It is a figure which shows the cross section for every process of the semiconductor device manufactured by the manufacturing method.
FIG. 3 shows the first aspect of the present invention. 1 It is a figure which shows the cross section for every process of the semiconductor device manufactured by the manufacturing method of embodiment.
FIG. 4 shows the first aspect of the present invention. 1 It is a figure which shows the cross section for every process of the semiconductor device manufactured by the manufacturing method of embodiment.
FIG. 5 is a diagram showing a cross section of each process of a semiconductor device manufactured by a conventional manufacturing method.
FIG. 6 shows the first aspect of the present invention. 2 It is a figure which shows the cross section for every process of the semiconductor device manufactured by the manufacturing method of embodiment.
FIG. 7 shows the first aspect of the present invention. 2 It is a figure which shows the cross section for every process of the semiconductor device manufactured by the manufacturing method of embodiment.
[Explanation of symbols]
101, 201, 401 Element substrate
102, 202, 402 elements
103, 203, 403 Substrate surface protective layer
104,204 Thermal foaming adhesive sheet
105, 205, 405 Support substrate
106 Back metal
107,407 dicing sheet
108 heat source
109 hot wire
110 bubbles
206 Feed metal
207 Novolac resist
208 opening
209,406 Back metal
404 Light-curing sheet
409 UV
410 gas
Claims (4)
上記素子基板の裏面を研磨または研削する工程の前に、
上記素子基板の上記素子が形成された表面上の基板周縁部以外を、所定の水溶液に可溶な高分子材料層によって被覆し、
上記素子基板を、上記高分子材料層が内側になる向きに、熱または光によって発泡する化学物質を含む発泡性粘着シートを介して支持基板に貼り付けて、上記発泡性粘着シートが上記素子基板の周縁部に直接接着するようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。A method for manufacturing a semiconductor device comprising a step of polishing or grinding a back surface of an element substrate having elements formed on the surface,
Before the step of polishing or grinding the back surface of the element substrate,
Other than the substrate periphery on the surface of the element substrate on which the element is formed, the polymer substrate is covered with a polymer material layer soluble in a predetermined aqueous solution,
The element substrate is attached to a support substrate through a foamable adhesive sheet containing a chemical substance that is foamed by heat or light in a direction in which the polymer material layer is directed inside, and the foamable adhesive sheet is the element substrate. A method of manufacturing a semiconductor device, characterized in that it is directly bonded to the peripheral edge of the semiconductor device.
上記高分子材料層がポリアリファテイックイミドポリマーからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。In the manufacturing method of the semiconductor device according to claim 1 ,
A method of manufacturing a semiconductor device, wherein the polymer material layer is made of a polyaliphatic imide polymer.
上記素子基板の裏面を研磨または研削する工程の前に、
上記素子基板の上記素子が形成された表面上の基板周縁部以外を、所定の水溶液に可溶な高分子材料層によって被覆し、
上記素子基板を、上記高分子材料層が内側になる向きに、光によって粘着性が低下するとともに気体を放出する性質を有する光硬化シートを介して支持基板に貼り付けて、上記光硬化シートが上記素子基板の周縁部に直接接着するようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。A method for manufacturing a semiconductor device comprising a step of polishing or grinding a back surface of an element substrate having elements formed on the surface,
Before the step of polishing or grinding the back surface of the element substrate,
Other than the substrate periphery on the surface of the element substrate on which the element is formed, the polymer substrate is covered with a polymer material layer soluble in a predetermined aqueous solution,
The element substrate is attached to a support substrate through a light-curing sheet having a property of releasing gas and releasing gas in a direction in which the polymer material layer faces inward, and the light-curing sheet is A method of manufacturing a semiconductor device, wherein the semiconductor device is directly bonded to a peripheral portion of the element substrate.
上記高分子材料層がポリアリファテイックイミドポリマーからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。In the manufacturing method of the semiconductor device according to claim 3 ,
A method of manufacturing a semiconductor device, wherein the polymer material layer is made of a polyaliphatic imide polymer.
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