JP4290739B2 - 磁気検出装置 - Google Patents

磁気検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4290739B2
JP4290739B2 JP2007033356A JP2007033356A JP4290739B2 JP 4290739 B2 JP4290739 B2 JP 4290739B2 JP 2007033356 A JP2007033356 A JP 2007033356A JP 2007033356 A JP2007033356 A JP 2007033356A JP 4290739 B2 JP4290739 B2 JP 4290739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
comparison
signal
circuit
detection signal
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007033356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008196993A (ja
Inventor
昌広 横谷
浩 坂之上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007033356A priority Critical patent/JP4290739B2/ja
Publication of JP2008196993A publication Critical patent/JP2008196993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4290739B2 publication Critical patent/JP4290739B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Description

この発明は、磁性移動体の移動に伴うバイアス磁界の変化を検出する磁気検出装置に関する。
従来の磁気検出装置(回転検出装置)は、被検出対象に結合された磁性移動体と、この磁性移動体に対向して配置された磁石と、磁性移動体の回転方向に沿って所定のピッチで配置された複数個のセグメントからなる磁電変換素子とを備え、磁性移動体の回転に伴う印加磁界強度の変化を磁電変換素子によって検出し、磁性移動体の回転方向を検知している(例えば、特許文献1参照)。
以下、図7〜図11を参照しながら、従来の磁気検出装置について説明する。
図7(a)は従来の磁気検出装置の概略構成を示す斜視図であり、図7(b)は図7(a)の磁気検出装置の部分上面図であり、図7(c)は図7(a)の磁気抵抗セグメントのパターン図である。
図7において、この磁気検出装置は、バイアス磁界を印加するための磁石1と、バイアス磁界を変化させる磁性移動体2と、磁性移動体2の回転に伴って変化するバイアス磁界を検出し、互いに1/4周期の位相差を有する第1検出信号および第2検出信号を出力する磁気検出部3と、第1検出信号および第2検出信号に基づいて、バイアス磁界の変化を検出する信号処理部4とを備えている。
磁石1は、磁性移動体2に対向して配置され、磁性移動体2の回転軸5の方向に着磁されている。
磁性移動体2は、バイアス磁界を変化させるための凹凸が周縁部に形成され、回転軸5の回転に同期して回転する。
磁気検出部3は、磁性移動体2の回転方向(例えば、図中に矢印で示す正回転の方向)に沿って配置され、かつ磁性移動体2の回転方向と交差する磁石1の中心線に対して所定の間隔で対称的に配置された6個の磁気抵抗セグメント3a〜3fから構成される磁電変換素子を含んでいる。
磁気抵抗セグメント3a〜3f(磁電変換素子)は、各種回路(後述する)が集積されたICチップ6上に成膜によって形成されている。
また、6個の磁気抵抗セグメント3a〜3fのうち、2個の磁気抵抗セグメント3b、3cは、磁石1の中心線上に櫛歯状に交差して形成されている。
ここで、磁気抵抗セグメント3a〜3fとICチップ6に集積された各種回路とにより、磁気検出部3および信号処理部4が一体的に構成されている。
また、磁気検出部3および信号処理部4は、磁性移動体2の回転軸5の方向に、磁石1から所定の間隔を隔てて配置されている。
図8は、図7の磁気検出部3および信号処理部4を示す回路図である。
図8において、磁気検出部3は、第1ブリッジ回路11と、第2ブリッジ回路12と、第3ブリッジ回路13と、分圧回路14と、第1増幅回路15と、第2増幅回路16とを含んでいる。
第1ブリッジ回路11および第2ブリッジ回路12は、それぞれ一対の磁気抵抗セグメント3a、3bおよび磁気抵抗セグメント3c、3dで構成されている。第1ブリッジ回路11の中心線と第2ブリッジ回路12の中心線とは、磁石1の中心線に対して互いに対称である。
第1ブリッジ回路11および第2ブリッジ回路12には、それぞれ定電圧が印加され、バイアス磁界の変化による磁気抵抗セグメントの抵抗値変化が電圧変化に変換される。
第1増幅回路15は、第1ブリッジ回路11の中点出力Aと第2ブリッジ回路12の中点出力Bとの差分を増幅し、第1検出信号OP1として出力する。
また、第3ブリッジ回路13は、一対の磁気抵抗セグメント3e、3fで構成され、第3ブリッジ回路13の中心線は、磁石1の中心線と一致している。
第3ブリッジ回路13には、第1ブリッジ回路11および第2ブリッジ回路12と同様に定電圧が印加され、バイアス磁界の変化による磁気抵抗セグメントの抵抗値変化が電圧変化に変換される。
第2増幅回路16は、第3ブリッジ回路13の中点出力Cと分圧回路14の中点出力Dとの差分を増幅し、第2検出信号OP2として出力する。
なお、分圧回路14は、磁気抵抗セグメントで構成されてもよいし、固定抵抗で構成されてもよい。
また、図8において、信号処理部4は、第1比較回路21と、第2比較回路22と、第1出力回路23と、第2出力回路24と、D−FF回路25と、第3出力回路26とを含んでいる。
第1比較回路21は、第1増幅回路15から出力された第1検出信号OP1と、所定の第1比較電圧Vref1(第1判定値)とを比較し、比較結果を第1比較信号Vout1として第1出力回路23およびD−FF回路25のD端子に出力する。
ここで、第1比較回路21は、コンパレータ27を含んでおり、コンパレータ27の非反転入力端子には、定電圧が印加された分圧回路28から、正帰還回路を介して第1比較電圧Vref1が入力されている。
また、コンパレータ27の反転入力端子には、第1検出信号OP1から得られる第1入力信号CO1(ここでは、第1検出信号OP1と一致する)が入力されている。
すなわち、第1比較回路21は、第1入力信号CO1が第1比較電圧Vref1よりも高い場合に、第1比較信号Vout1を「L」で出力し、第1入力信号CO1が第1比較電圧Vref1よりも低い場合に、第1比較信号Vout1を「H」で出力する。
第1出力回路23は、第1比較回路21から出力された第1比較信号Vout1を変換して、最終出力FO1を出力する。
第2比較回路22は、第2増幅回路16から出力された第2検出信号OP2と、所定の第2比較電圧Vref2(第2判定値)とを比較し、比較結果を第2比較信号Vout2として第2出力回路24およびD−FF回路25のCL端子に出力する。
ここで、第2比較回路22は、コンパレータ29を含んでおり、コンパレータ29の非反転入力端子には、定電圧が印加された分圧回路30から、正帰還回路を介して第2比較電圧Vref2が入力されている。
また、コンパレータ29の反転入力端子には、第2検出信号OP2から得られる第2入力信号CO2(ここでは、第2検出信号OP2と一致する)が入力されている。
第2出力回路24は、第2比較回路22から出力された第2比較信号Vout2を変換して、最終出力FO2を出力する。
なお、最終出力FO1、FO2は、例えば内燃機関のクランク軸およびカム軸の角度検出等に用いられる。
D−FF回路25は、CL端子に入力される第2比較信号Vout2の立ち上がりエッジトリガでD端子に入力される第1比較信号Vout1が「H」状態であれば、出力を「H」にする。また、第2比較信号Vout2の立ち上がりエッジトリガで第1比較信号Vout1が「L」状態であれば、出力を「L」にする。
第3出力回路26は、D−FF回路25からの出力を変換して、磁性移動体2の回転方向を示す移動方向検知出力ROを出力する。
以下、図7、8とともに、図9〜11の信号波形図を参照しながら、上記構成の磁気検出装置の動作について説明する。
図9は、磁性移動体2の正回転時における磁気検出部3および信号処理部4の信号波形図であり、(a)は磁気抵抗セグメント3a〜3fの抵抗値、(b)は第1および第2ブリッジ回路11、12の中点出力A、B、(c)は第1および第2検出信号OP1、OP2、(d)は第1および第2比較信号Vout1、Vout2、(e)は最終出力FO1、FO2、(f)は移動方向検知出力ROを示している。
また、図10は、磁性移動体2の逆回転時における磁気検出部3および信号処理部4の信号波形図であり、図9と同様に、(a)は磁気抵抗セグメント3a〜3fの抵抗値、(b)は第1および第2ブリッジ回路11、12の中点出力A、B、(c)は第1および第2検出信号OP1、OP2、(d)は第1および第2比較信号Vout1、Vout2、(e)は最終出力FO1、FO2、(f)は移動方向検知出力ROを示している。
まず、回転軸5の回転に同期して磁性移動体2が回転すると、バイアス磁界の変化に応じて、磁気抵抗セグメント3a〜3fの抵抗値が変化する。抵抗値の変化は、第1、第2および第3ブリッジ回路11、12、13の中点出力A、B、Cの電圧変化に変換される。
中点出力A、Bは、第1増幅回路15で差動増幅され、第1検出信号OP1として出力される。また、中点出力Cと分圧回路14の中点出力Dとは、第2増幅回路16で差動増幅され、第2検出信号OP2として出力される。
続いて、第1検出信号OP1は、第1比較回路21で第1比較電圧Vref1と比較され、比較結果が第1比較信号Vout1として、第1出力回路23およびD−FF回路25のD端子に出力される。
また、第2検出信号OP2は、第2比較回路22で第2比較電圧Vref2と比較され、比較結果が第2比較信号Vout2として、第2出力回路24およびD−FF回路25のCL端子に出力される。
第1出力回路23に入力された第1比較信号Vout1は、最終出力FO1に変換されて出力される。また、第2出力回路24に入力された第2比較信号Vout2は、最終出力FO2に変換されて出力される。
また、D−FF回路25に入力された第1および第2比較信号Vout1、Vout2は、第3出力回路26を介して移動方向検知出力ROに変換されて出力される。
このように、磁性移動体2の形状に対応した最終出力FO1、FO2、および移動方向検知出力ROにより、磁性移動体2の回転方向および回転位置が検出される。
ここで、第1および第2比較回路21、22の第1および第2比較電圧Vref1、Vref2には、第1および第2検出信号OP1、OP2に重畳されるノイズによる誤動作を防止するために、ヒステリシスが設けられている。
そのため、磁性移動体2と磁気抵抗セグメント3a〜3fとの対向方向の間隔(以下、「GAP」と称する)が大きい場合(以下、「GAP大時」と称する)と小さい場合(以下、「GAP小時」と称する)とで、第1および第2比較信号Vout1、Vout2を、「L」から「H」、あるいは「H」から「L」に切り替えるタイミングがそれぞれ異なる。
図11は、磁性移動体2の正回転時における磁気検出部3および信号処理部4の信号波形を、GAP大時とGAP小時とについて示す信号波形図である。
図11において、(a)はコンパレータ27、29の反転入力端子に入力される第1および第2入力信号CO1、CO2(ここでは、第1および第2検出信号OP1、OP2と一致する)、(b)は拡大された第1入力信号CO1および第1比較電圧Vref1、(c)は第1比較信号Vout1、(d)は最終出力FO1、(e)は拡大された第2入力信号CO2および第2比較電圧Vref2、(f)は第2比較信号Vout2、(g)は最終出力FO2を、それぞれGAP大時およびGAP小時について示している。
図11において、GAP小時の第1入力信号CO1およびGAP大時の第1入力信号CO1と、第1比較電圧Vref1とが交差する箇所がそれぞれ異なるので、第1比較信号Vout1を、「L」から「H」、あるいは「H」から「L」に切り替えるタイミングがそれぞれ異なる。
そのため、最終出力FO1において、GAPの大小によるずれ(GAP特性)が大きく生じる。
なお、GAP小時の第1入力信号CO1とGAP大時の第1入力信号CO1との交差箇所(一周期につき2箇所)の電圧値と、第1比較電圧Vref1とを一致させた場合であっても、ヒステリシスによる第1比較電圧Vref1の変化により、何れか一方の交差箇所と第1比較電圧Vref1とが一致しなくなる。
また、同様に、GAP小時の第2入力信号CO2およびGAP大時の第2入力信号CO2と、第2比較電圧Vref2とが交差する箇所がそれぞれ異なるので、第2比較信号Vout2を、「L」から「H」、あるいは「H」から「L」に切り替えるタイミングがそれぞれ異なる。
そのため、最終出力FO2において、GAPの大小によるずれが大きく生じる。
特開2005−156368号公報
従来の磁気検出装置では、第1および第2比較電圧にヒステリシスが設けられているので、GAPの大小によって、第1および第2比較信号を、「L」から「H」、あるいは「H」から「L」に切り替えるタイミングがそれぞれ異なる。
そのため、最終出力において、GAPの大小によるずれが大きく生じ、バイアス磁界の変化を正確に検出することができないという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、ノイズによる誤動作を防止するとともに、バイアス磁界の変化を正確に検出することができる磁気検出装置を提供することにある。
この発明に係る磁気検出装置は、バイアス磁界を印加するための磁石と、バイアス磁界を変化させる磁性移動体と、磁性移動体の移動に伴って変化するバイアス磁界を検出し、互いに位相の異なる第1検出信号および第2検出信号を出力する磁気検出部と、第1検出信号および第2検出信号に基づいて、バイアス磁界の変化を検出する信号処理部とを備え、信号処理部は、第1検出信号と第1判定値とを比較し、第1比較信号を出力する第1比較回路と、第2検出信号と第2判定値とを比較し、第2比較信号を出力する第2比較回路とを含み、第1比較信号および第2比較信号は、それぞれ第1比較回路および第2比較回路に入力されて、第1判定値および第2判定値と、第1検出信号および第2検出信号との両方それぞれ正方向または負方向にオフセットさせるものである。
この発明の磁気検出装置によれば、第1判定値および第2判定値と、第1検出信号および第2検出信号との少なくとも一方は、第1比較信号および第2比較信号によって正方向または負方向にオフセットされるので、第1および第2比較信号を、「L」から「H」、あるいは「H」から「L」に切り替えるタイミングをGAPの大小によらず一致させて、GAPの大小による最終出力のズレを小さくすることができる。
そのため、ノイズによる誤動作を防止するとともに、バイアス磁界の変化を正確に検出することができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
なお、以下の実施の形態において、前述した従来の磁気検出装置と同様のものについては、同一符号の後に「A」〜「C」を付して示す。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る磁気検出装置の概略構成は、前述の図7に示した従来の磁気検出装置の構成と同様なので、説明を省略する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る磁気検出装置の磁気検出部3および信号処理部4Aを示す回路図である。
図1において、信号処理部4Aは、図8に示した第1比較回路21、第2比較回路22、第1出力回路23および第2出力回路24に代えて、第1比較回路21A、第2比較回路22A、第1出力回路23Aおよび第2出力回路24Aを有している。
第1比較回路21Aは、第1増幅回路15から出力された第1検出信号OP1と、所定の第1比較電圧Vref1(第1判定値)とを比較し、比較結果を第1比較信号Vout1として第1出力回路23A、D−FF回路25のD端子および第1下部トランジスタ35(後述する)に出力する。
ここで、第1比較回路21Aは、コンパレータ27を含んでいる。
コンパレータ27の反転入力端子には、定電圧が印加された分圧回路28を含み、第1比較電圧Vref1の基準値を設定する回路31(以下、「基準電位設定回路31」と称する)から、第1比較電圧Vref1が入力されている。
また、コンパレータ27の非反転入力端子には、第1検出信号OP1から得られる第1入力信号CO1(ここでは、第1検出信号OP1と一致する)が入力されている。
なお、第1比較電圧Vref1の基準値は、GAP小時の第1検出信号OP1とGAP大時の第1検出信号OP1との交差箇所の電圧値と一致するように設定されている。
すなわち、第1比較回路21Aは、第1入力信号CO1が第1比較電圧Vref1よりも高い場合に、第1比較信号Vout1を「H」で出力し、第1入力信号CO1が第1比較電圧Vref1よりも低い場合に、第1比較信号Vout1を「L」で出力する。
また、基準電位設定回路31には、定電流源32を介して定電圧源に接続された第1上部トランジスタ33と、定電流源34を介してグランドに接地された第1下部トランジスタ35とがそれぞれ接続されている。
ここで、定電流源32および定電流源34は、それぞれ同一の電流を流すものとする。
第2比較回路22Aは、第2増幅回路16から出力された第2検出信号OP2と、所定の第2比較電圧Vref2(第2判定値)とを比較し、比較結果を第2比較信号Vout2として第2出力回路24A、D−FF回路25のCL端子、第1上部トランジスタ33および第2下部トランジスタ40(後述する)に出力する。
ここで、第2比較回路22Aは、コンパレータ29を含んでいる。
コンパレータ29の反転入力端子には、定電圧が印加された分圧回路30を含み、第2比較電圧Vref2の基準値を設定する回路36(以下、「基準電位設定回路36」と称する)から、第2比較電圧Vref2が入力されている。
また、コンパレータ29の非反転入力端子には、第2検出信号OP2から得られる第2入力信号CO2(ここでは、第2検出信号OP2と一致する)が入力されている。
なお、第2比較電圧Vref2の基準値は、GAP小時の第2検出信号OP2とGAP大時の第2検出信号OP2との交差箇所の電圧値と一致するように設定されている。
また、基準電位設定回路36には、定電流源37を介して定電圧源に接続された第2上部トランジスタ38と、定電流源39を介してグランドに接地された第2下部トランジスタ40とがそれぞれ接続されている。
ここで、定電流源37および定電流源39は、それぞれ同一の電流を流すものとする。
第1出力回路23Aは、第1位相反転回路41および第2位相反転回路42を含み、第1比較回路21Aから出力された第1比較信号Vout1を変換して、最終出力FO1を出力する。
また、第1出力回路23Aは、第1位相反転回路41で反転された第1比較信号Vout1の反転信号を、第2上部トランジスタ38に出力する。
第2出力回路24Aは、2段の位相反転回路を含み、第2比較回路22Aから出力された第2比較信号Vout2を変換して、最終出力FO2を出力する。
なお、その他の回路構成は、前述の図8に示した回路構成と同様なので、説明を省略する。
以下、上記構成の磁気検出装置の動作について説明するが、第1比較回路21Aおよび第2比較回路22Aの動作以外ついては、前述した従来の磁気検出装置の動作と同様なので、説明を省略する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る磁気検出装置の第1比較回路21Aおよび第2比較回路22Aの動作を説明するためのタイミングチャートである。
図2において、(a)は第1および第2入力信号CO1、CO2、(b)は拡大された第1入力信号CO1および第1比較電圧Vref1、(c)は拡大された第2入力信号CO2および第2比較電圧Vref2、(d)は第1および第2比較信号Vout1、Vout2、(e)は最終出力FO1、FO2を、それぞれGAP大時およびGAP小時について示している。
図2において、まず、第1および第2入力信号CO1、CO2がそれぞれ第1および第2比較電圧Vref1、Vref2よりも高く、第1および第2比較信号Vout1、Vout2がともに「H」であるとする。
このとき、第1比較回路21Aの第1上部トランジスタ33および第1下部トランジスタ35がともにオン状態となるので、第1比較電圧Vref1は、基準値と一致している。
また、このとき、第2比較回路22Aの第2上部トランジスタ38がオフ状態となり、第2下部トランジスタ40がオン状態となるので、第2比較電圧Vref2は、低電位側にオフセットされている。
続いて、第1入力信号CO1が第1比較電圧Vref1よりも低くなった時刻t1において、第1比較信号Vout1が「H」から「L」に切り替わる。
ここで、第1比較電圧Vref1の基準値が、GAP小時の第1検出信号OP1とGAP大時の第1検出信号OP1との交差箇所の電圧値と一致するように設定されているので、GAPの大小による最終出力FO1のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Aの第1上部トランジスタ33がオン状態となり、第1下部トランジスタ35がオフ状態となるので、第1比較電圧Vref1は、高電位側にオフセットされる。
また、このとき、第2比較回路22Aの第2上部トランジスタ38および第2下部トランジスタ40がともにオン状態となるので、第2比較電圧Vref2は、基準値に戻る。
次に、第2入力信号CO2が第2比較電圧Vref2よりも低くなった時刻t2において、第2比較信号Vout2が「H」から「L」に切り替わる。
ここで、第2比較電圧Vref2が基準値に戻っているので、GAPの大小による最終出力FO2のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Aの第1上部トランジスタ33および第1下部トランジスタ35がともにオフ状態となるので、第1比較電圧Vref1は、基準値に戻る。
また、このとき、第2比較回路22Aの第2上部トランジスタ38がオン状態となり、第2下部トランジスタ40がオフ状態となるので、第2比較電圧Vref2は、高電位側にオフセットされる。
続いて、第1入力信号CO1が第1比較電圧Vref1よりも高くなった時刻t3において、第1比較信号Vout1が「L」から「H」に切り替わる。
ここで、第1比較電圧Vref1が基準値に戻っているので、GAPの大小による最終出力FO1のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Aの第1上部トランジスタ33がオフ状態となり、第1下部トランジスタ35がオン状態となるので、第1比較電圧Vref1は、低電位側にオフセットされる。
また、このとき、第2比較回路22Aの第2上部トランジスタ38および第2下部トランジスタ40がともにオフ状態となるので、第2比較電圧Vref2は、基準値に戻る。
次に、第2入力信号CO2が第2比較電圧Vref2よりも高くなった時刻t4において、第2比較信号Vout2が「L」から「H」に切り替わる。
ここで、第2比較電圧Vref2が基準値に戻っているので、GAPの大小による最終出力FO2のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Aの第1上部トランジスタ33および第1下部トランジスタ35がともにオン状態となるので、第1比較電圧Vref1は、基準値に戻る。
また、このとき、第2比較回路22Aの第2上部トランジスタ38がオフ状態となり、第2下部トランジスタ40がオン状態となるので、第2比較電圧Vref2は、低電位側にオフセットされる。
これ以降、時刻t1〜t4の動作が繰り返して実行される。
この発明の実施の形態1に係る磁気検出装置によれば、第1比較電圧Vref1および第2比較電圧Vref2は、第1比較信号Vout1および第2比較信号Vout2に応じて高電位側または低電位側にオフセットされる。
そのため、第1および第2比較信号Vout1、Vout2を「L」から「H」、あるいは「H」から「L」に切り替えるタイミングをGAPの大小によらず一致させて、GAPの大小による最終出力FO1、FO2のずれを小さくすることができる。
したがって、ノイズによる誤動作を防止するとともに、バイアス磁界の変化を正確に検出することができる。
また、第1比較回路21Aの定電流源32、34、および第2比較回路22Aの定電流源37、39は、それぞれ同一の電流を流すようになっているので、第1比較電圧Vref1の高電位側および低電位側へのオフセット量をそれぞれ等しくするとともに、第2比較電圧Vref2の高電位側および低電位側へのオフセット量をそれぞれ等しくすることができる。
そのため、バイアス磁界の変化をより正確に検出することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、第1比較電圧Vref1および第2比較電圧Vref2が、第1比較信号Vout1および第2比較信号Vout2に応じてオフセットされるとした。
しかしながら、これに限定されず、第1検出信号OP1および第2検出信号OP2が、第1比較信号Vout1および第2比較信号Vout2に応じてオフセットされてもよい。
以下に、第1検出信号OP1および第2検出信号OP2が、第1比較信号Vout1および第2比較信号Vout2に応じてオフセットされる場合について説明する。
図3は、この発明の実施の形態2に係る磁気検出装置の磁気検出部3および信号処理部4Bを示す回路図である。
図3において、信号処理部4Bは、図1に示した第1比較回路21Aおよび第2比較回路22Aに代えて、第1比較回路21Bおよび第2比較回路22Bを有している。
第1比較回路21Bは、第1増幅回路15から出力された第1検出信号OP1と、所定の第1比較電圧Vref1とを比較し、比較結果を第1比較信号Vout1として第1出力回路23A、D−FF回路25のD端子および第1下部トランジスタ35B(後述する)に出力する。
ここで、第1比較回路21Bは、コンパレータ27を含んでいる。
コンパレータ27の反転入力端子には、基準電位設定回路31から、第1比較電圧Vref1が入力されている。
また、コンパレータ27の非反転入力端子には、第1検出信号OP1から得られる第1入力信号CO1(後述する)が入力されている。
なお、第1比較電圧Vref1は、GAP小時の第1検出信号OP1とGAP大時の第1検出信号OP1との交差箇所の電圧値と一致するように設定されている。
また、第1増幅回路15とコンパレータ27の非反転入力端子との間には、定電流源32Bを介して定電圧源に接続された第1上部トランジスタ33Bと、定電流源34Bを介してグランドに接地された第1下部トランジスタ35Bとがそれぞれ接続されている。
ここで、定電流源32Bおよび定電流源34Bは、それぞれ同一の電流を流すものとする。
第2比較回路22Bは、第2増幅回路16から出力された第2検出信号OP2と、所定の第2比較電圧Vref2とを比較し、比較結果を第2比較信号Vout2として第2出力回路24A、D−FF回路25のCL端子、第1上部トランジスタ33Bおよび第2上部トランジスタ38B(後述する)に出力する。
ここで、第2比較回路22Bは、コンパレータ29を含んでいる。
コンパレータ29の反転入力端子には、基準電位設定回路36から、第2比較電圧Vref2が入力されている。
また、コンパレータ29の非反転入力端子には、第2検出信号OP2から得られる第2入力信号CO2(後述する)が入力されている。
なお、第2比較電圧Vref2は、GAP小時の第2検出信号OP2とGAP大時の第2検出信号OP2との交差箇所の電圧値と一致するように設定されている。
また、第2増幅回路16とコンパレータ29の非反転入力端子との間には、定電流源37Bを介して定電圧源に接続された第2上部トランジスタ38Bと、定電流源39Bを介してグランドに接地された第2下部トランジスタ40Bとがそれぞれ接続されている。
ここで、定電流源37Bおよび定電流源39Bは、それぞれ同一の電流を流すものとする。
また、第1出力回路23Aは、第1位相反転回路41で反転された第1比較信号Vout1の反転信号を、第2下部トランジスタ40Bに出力する。
その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
以下、図4を参照しながら上記構成の磁気検出装置の動作について説明する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
図4は、この発明の実施の形態2に係る磁気検出装置の第1比較回路21Bおよび第2比較回路22Bの動作を説明するためのタイミングチャートである。
図4において、(a)は第1および第2入力信号CO1、CO2、(b)は拡大された第1入力信号CO1および第1比較電圧Vref1、(c)は拡大された第2入力信号CO2および第2比較電圧Vref2、(d)は第1および第2比較信号Vout1、Vout2、(e)は最終出力FO1、FO2を、それぞれGAP大時およびGAP小時について示している。
図4において、まず、第1および第2入力信号CO1、CO2がそれぞれ第1および第2比較電圧Vref1、Vref2よりも高く、第1および第2比較信号Vout1、Vout2がともに「H」であるとする。
このとき、第1比較回路21Bの第1上部トランジスタ33Bおよび第1下部トランジスタ35Bがともにオン状態となるので、第1検出信号OP1は変化せず、そのまま第1入力信号CO1としてコンパレータ27に入力されている。
また、このとき、第2比較回路22Bの第2上部トランジスタ38Bがオン状態となり、第2下部トランジスタ40Bがオフ状態となるので、第2検出信号OP2は、高電位側にオフセットされ、第2入力信号CO2としてコンパレータ29に入力されている。
続いて、第1入力信号CO1が第1比較電圧Vref1よりも低くなった時刻t5において、第1比較信号Vout1が「H」から「L」に切り替わる。
ここで、第1比較電圧Vref1が、GAP小時の第1検出信号OP1とGAP大時の第1検出信号OP1との交差箇所の電圧値と一致するように設定されているので、GAPの大小による最終出力FO1のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Bの第1上部トランジスタ33Bがオフ状態となり、第1下部トランジスタ35Bがオン状態となるので、第1検出信号OP1は、低電位側にオフセットされ、第1入力信号CO1としてコンパレータ27に入力される。
また、このとき、第2比較回路22Bの第2上部トランジスタ38および第2下部トランジスタ40がともにオン状態となるので、第2検出信号OP2は変化せず、そのまま第2入力信号CO2としてコンパレータ29に入力される。
次に、第2入力信号CO2が第2比較電圧Vref2よりも低くなった時刻t6において、第2比較信号Vout2が「H」から「L」に切り替わる。
ここで、第2比較電圧Vref2が、GAP小時の第2検出信号OP2とGAP大時の第2検出信号OP2との交差箇所の電圧値と一致するように設定されているので、GAPの大小による最終出力FO2のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Bの第1上部トランジスタ33Bおよび第1下部トランジスタ35Bがともにオフ状態となるので、第1検出信号OP1は変化せず、そのまま第1入力信号CO1としてコンパレータ27に入力される。
また、このとき、第2比較回路22Bの第2上部トランジスタ38Bがオフ状態となり、第2下部トランジスタ40Bがオン状態となるので、第2検出信号OP2は、低電位側にオフセットされ、第2入力信号CO2としてコンパレータ29に入力される。
続いて、第1入力信号CO1が第1比較電圧Vref1よりも高くなった時刻t7において、第1比較信号Vout1が「L」から「H」に切り替わる。
ここで、第1比較電圧Vref1が、GAP小時の第1検出信号OP1とGAP大時の第1検出信号OP1との交差箇所の電圧値と一致するように設定されているので、GAPの大小による最終出力FO1のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Bの第1上部トランジスタ33Bがオン状態となり、第1下部トランジスタ35Bがオフ状態となるので、第1検出信号OP1は、高電位側にオフセットされ、第1入力信号CO1としてコンパレータ27に入力される。
また、このとき、第2比較回路22Bの第2上部トランジスタ38Bおよび第2下部トランジスタ40Bがともにオフ状態となるので、第2検出信号OP2は変化せず、そのまま第2入力信号CO2としてコンパレータ29に入力される。
次に、第2入力信号CO2が第2比較電圧Vref2よりも高くなった時刻t8において、第2比較信号Vout2が「L」から「H」に切り替わる。
ここで、第2比較電圧Vref2が、GAP小時の第2検出信号OP2とGAP大時の第2検出信号OP2との交差箇所の電圧値と一致するように設定されているので、GAPの大小による最終出力FO2のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Bの第1上部トランジスタ33Bおよび第1下部トランジスタ35Bがともにオン状態となるので、第1検出信号OP1は変化せず、そのまま第1入力信号CO1としてコンパレータ27に入力される。
また、このとき、第2比較回路22Bの第2上部トランジスタ38Bがオン状態となり、第2下部トランジスタ40Bがオフ状態となるので、第2検出信号OP2は、高電位側にオフセットされ、第2入力信号CO2としてコンパレータ29に入力される。
これ以降、時刻t5〜t8の動作が繰り返して実行される。
この発明の実施の形態2に係る磁気検出装置によれば、第1検出信号OP1および第2検出信号OP2は、第1比較信号Vout1および第2比較信号Vout2に応じて高電位側または低電位側にオフセットされる(切り替えられる)。
そのため、第1および第2比較信号Vout1、Vout2を「L」から「H」、あるいは「H」から「L」に切り替えるタイミングをGAPの大小によらず一致させて、GAPの大小による最終出力FO1、FO2のずれを小さくすることができる。
したがって、ノイズによる誤動作を防止するとともに、バイアス磁界の変化を正確に検出することができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1、2では、第1比較電圧Vref1および第2比較電圧Vref2と、第1検出信号OP1および第2検出信号OP2とのうち、何れか一方のみが第1比較信号Vout1および第2比較信号Vout2に応じてオフセットされるとした。
しかしながら、これに限定されず、第1比較電圧Vref1および第2比較電圧Vref2と、第1検出信号OP1および第2検出信号OP2との両方が、第1比較信号Vout1および第2比較信号Vout2に応じてオフセットされてもよい。
以下に、第1比較電圧Vref1および第2比較電圧Vref2と、第1検出信号OP1および第2検出信号OP2とが、第1比較信号Vout1および第2比較信号Vout2に応じてそれぞれオフセットされる場合について説明する。
図5は、この発明の実施の形態3に係る磁気検出装置の磁気検出部3および信号処理部4Cを示す回路図である。
図5において、信号処理部4Cは、図1に示した第1比較回路21Aおよび第2比較回路22Aに代えて、第1比較回路21Cおよび第2比較回路22Cを有している。
第1比較回路21Cは、第1増幅回路15から出力された第1検出信号OP1と、所定の第1比較電圧Vref1とを比較し、比較結果を第1比較信号Vout1として第1出力回路23A、D−FF回路25のD端子および第2トランジスタ46(後述する)に出力する。
ここで、第1比較回路21Cは、コンパレータ27を含んでいる。
コンパレータ27の反転入力端子には、基準電位設定回路31から、第1比較電圧Vref1が入力されている。
また、コンパレータ27の非反転入力端子には、第1検出信号OP1から得られる第1入力信号CO1(後述する)が入力されている。
なお、第1比較電圧Vref1の基準値は、GAP小時の第1検出信号OP1とGAP大時の第1検出信号OP1との交差箇所の電圧値と一致するように設定されている。
また、第1増幅回路15とコンパレータ27の非反転入力端子との間には、定電流源43を介してグランドに接地された第1トランジスタ44が接続されている。
また、基準電位設定回路31には、定電流源45を介してグランドに接地された第2トランジスタ46が接続されている。
ここで、定電流源43および定電流源45は、それぞれ同一の電流を流すものとする。
第2比較回路22Cは、第2増幅回路16から出力された第2検出信号OP2と、所定の第2比較電圧Vref2とを比較し、比較結果を第2比較信号Vout2として第2出力回路24A、D−FF回路25のCL端子、第1トランジスタ44および第4トランジスタ50(後述する)に出力する。
ここで、第2比較回路22Cは、コンパレータ29を含んでいる。
コンパレータ29の反転入力端子には、基準電位設定回路36から、第2比較電圧Vref2が入力されている。
また、コンパレータ29の非反転入力端子には、第2検出信号OP2から得られる第2入力信号CO2(後述する)が入力されている。
なお、第2比較電圧Vref2の基準値は、GAP小時の第2検出信号OP2とGAP大時の第2検出信号OP2との交差箇所の電圧値と一致するように設定されている。
また、第2増幅回路16とコンパレータ29の非反転入力端子との間には、定電流源47を介してグランドに接地された第3トランジスタ48が接続されている。
また、基準電位設定回路36には、定電流源49を介してグランドに接地された第4トランジスタ50が接続されている。
ここで、定電流源47および定電流源49は、それぞれ同一の電流を流すものとする。
また、第1出力回路23Aは、第1位相反転回路41で反転された第1比較信号Vout1の反転信号を、第3トランジスタ48に出力する。
その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
以下、図6を参照しながら上記構成の磁気検出装置の動作について説明する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
図6は、この発明の実施の形態3に係る磁気検出装置の第1比較回路21Cおよび第2比較回路22Cの動作を説明するためのタイミングチャートである。
図6において、(a)は第1および第2入力信号CO1、CO2、(b)は拡大された第1入力信号CO1および第1比較電圧Vref1、(c)は拡大された第2入力信号CO2および第2比較電圧Vref2、(d)は第1および第2比較信号Vout1、Vout2、(e)は最終出力FO1、FO2を、それぞれGAP大時およびGAP小時について示している。
図6において、まず、第1および第2入力信号CO1、CO2がそれぞれ第1および第2比較電圧Vref1、Vref2よりも高く、第1および第2比較信号Vout1、Vout2がともに「H」であるとする。
このとき、第1比較回路21Cの第1トランジスタ44がオン状態となるので、第1検出信号OP1は、低電位側にオフセットされ、第1入力信号CO1としてコンパレータ27に入力されている。また、第2トランジスタ46がオン状態となるので、第1比較電圧Vref1は、低電位側にオフセットされている。
また、このとき、第2比較回路22Cの第3トランジスタ48がオフ状態となるので、第2検出信号OP2は変化せず、そのまま第2入力信号CO2としてコンパレータ29に入力されている。また、第4トランジスタ50がオン状態となるので、第1比較電圧Vref1は、低電位側にオフセットされている。
続いて、第1入力信号CO1が第1比較電圧Vref1よりも低くなった時刻t9において、第1比較信号Vout1が「H」から「L」に切り替わる。
ここで、第1検出信号OP1が低電位側にオフセットされ、かつ第1比較電圧Vref1が低電位側にオフセットされているので、GAP小時の第1検出信号OP1とGAP大時の第1検出信号OP1との交差箇所で第1比較信号Vout1を「H」から「L」に切り替えることができ、GAPの大小による最終出力FO1のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Cの第1トランジスタ44がオン状態となるので、第1検出信号OP1は、低電位側にオフセットされ、第1入力信号CO1としてコンパレータ27に入力される。また、第2トランジスタ46がオフ状態となるので、第1比較電圧Vref1は、基準値に戻る。
また、このとき、第2比較回路22Cの第3トランジスタ48がオン状態となるので、第2検出信号OP2は、低電位側にオフセットされ、第2入力信号CO2としてコンパレータ29に入力される。また、第4トランジスタ50がオン状態となるので、第2比較電圧Vref2は、低電位側にオフセットされたままとなる。
次に、第2入力信号CO2が第2比較電圧Vref2よりも低くなった時刻t10において、第2比較信号Vout2が「H」から「L」に切り替わる。
ここで、第2検出信号OP2が低電位側にオフセットされ、かつ第2比較電圧Vref2が低電位側にオフセットされているので、GAP小時の第2検出信号OP2とGAP大時の第2検出信号OP2との交差箇所で第2比較信号Vout2を「H」から「L」に切り替えることができ、GAPの大小による最終出力FO2のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Cの第1トランジスタ44がオフ状態となるので、第1検出信号OP1は変化せず、そのまま第1入力信号CO1としてコンパレータ27に入力される。また、第2トランジスタ46がオフ状態となるので、第1比較電圧Vref1は、基準値のままとなる。
また、このとき、第2比較回路22Cの第3トランジスタ48がオン状態となるので、第2検出信号OP2は、低電位側にオフセットされ、第2入力信号CO2としてコンパレータ29に入力される。また、第4トランジスタ50がオフ状態となるので、第2比較電圧Vref2は、基準値に戻る。
続いて、第1入力信号CO1が第1比較電圧Vref1よりも高くなった時刻t11において、第1比較信号Vout1が「L」から「H」に切り替わる。
ここで、第1比較電圧Vref1の基準値が、GAP小時の第1検出信号OP1とGAP大時の第1検出信号OP1との交差箇所の電圧値と一致するように設定されているので、GAPの大小による最終出力FO1のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Cの第1トランジスタ44がオフ状態となるので、第1検出信号OP1は変化せず、そのまま第1入力信号CO1としてコンパレータ27に入力される。また、第2トランジスタ46がオン状態となるので、第1比較電圧Vref1は、低電位側にオフセットされる。
また、このとき、第2比較回路22Cの第3トランジスタ48がオフ状態となるので、第2検出信号OP2は変化せず、そのまま第2入力信号CO2としてコンパレータ29に入力される。また、第4トランジスタ50がオフ状態となるので、第2比較電圧Vref2は、基準値のままとなる。
次に、第2入力信号CO2が第2比較電圧Vref2よりも高くなった時刻t12において、第2比較信号Vout2が「L」から「H」に切り替わる。
ここで、第2比較電圧Vref2の基準値が、GAP小時の第2検出信号OP2とGAP大時の第2検出信号OP2との交差箇所の電圧値と一致するように設定されているので、GAPの大小による最終出力FO2のずれを小さくすることができる。
このとき、第1比較回路21Cの第1トランジスタ44がオン状態となるので、第1検出信号OP1は、低電位側にオフセットされ、第1入力信号CO1としてコンパレータ27に入力される。また、第2トランジスタ46がオン状態となるので、第1比較電圧Vref1は、低電位側にオフセットされたままとなる。
また、このとき、第2比較回路22Cの第3トランジスタ48がオフ状態となるので、第2検出信号OP2は変化せず、そのまま第2入力信号CO2としてコンパレータ29に入力される。また、第4トランジスタ50がオン状態となるので、第2比較電圧Vref2は、低電位側にオフセットされる。
これ以降、時刻t9〜t12の動作が繰り返して実行される。
この発明の実施の形態3に係る磁気検出装置によれば、第1比較電圧Vref1および第2比較電圧Vref2と、第1検出信号OP1および第2検出信号OP2とは、第1比較信号Vout1および第2比較信号Vout2に応じてそれぞれ低電位側にオフセットされる(切り替えられる)。
そのため、第1および第2比較信号Vout1、Vout2を「L」から「H」、あるいは「H」から「L」に切り替えるタイミングをGAPの大小によらず一致させて、GAPの大小による最終出力FO1、FO2のずれを小さくすることができる。
したがって、ノイズによる誤動作を防止するとともに、バイアス磁界の変化を正確に検出することができる。
なお、上記実施の形態1〜3の磁性移動体2は、バイアス磁界を変化させるための凹凸が周縁部に形成され、回転軸5の回転に同期して回転するとしたが、これに限定されない。
磁性移動体は、縁部に凹凸を有し、往復直線運動するものであってもよい。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜3では、第1検出信号OP1および第2検出信号OP2が互いに1/4周期の位相差を有するとしたが、これに限定されない。
第1および第2検出信号は、互いに位相が異なっていれば、位相差はいくらであってもよい。
この場合も、上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
また、磁電変換素子として、巨大磁気抵抗(GMR)素子を用いてもよい。
GMR素子は、数オングストロームから数十オングストロームの厚さの磁性層と非磁性層とを交互に積層させた積層体、いわゆる人工格子膜である。GMR素子は、磁気抵抗セグメントと比較して、格段に大きなMR効果(MR変化率)を有しており、印加磁界の変化による抵抗値変化にヒステリシスが存在するとともに、温度特性、特に温度係数が大きいという特徴を有している。
磁電変換素子としてGMR素子を用いることにより、SN比が向上し、ノイズ耐量を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係る磁気検出装置の磁気検出部および信号処理部を示す回路図である。 この発明の実施の形態1に係る磁気検出装置の第1比較回路および第2比較回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2に係る磁気検出装置の磁気検出部および信号処理部を示す回路図である。 この発明の実施の形態2に係る磁気検出装置の第1比較回路および第2比較回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態3に係る磁気検出装置の磁気検出部および信号処理部を示す回路図である。 この発明の実施の形態3に係る磁気検出装置の第1比較回路および第2比較回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図7(a)は従来の磁気検出装置の概略構成を示す斜視図であり、図7(b)は図7(a)の磁気検出装置の部分上面図であり、図7(c)は図7(a)の磁気抵抗セグメントのパターン図である。 図7の磁気検出部および信号処理部を示す回路図である。 磁性移動体の正回転時における磁気検出部および信号処理部の信号波形図である。 磁性移動体の逆回転時における磁気検出部および信号処理部の信号波形図である。 磁性移動体の正回転時における磁気検出部および信号処理部の信号波形を、GAP大時とGAP小時とについて示す信号波形図である。
符号の説明
1 磁石、2 磁性移動体、3 磁気検出部、3a〜3f 磁気抵抗セグメント、4、4A〜4C 信号処理部、11 第1ブリッジ回路、12 第2ブリッジ回路、13 第3ブリッジ回路、21、21A〜21C 第1比較回路、22、22A〜22C 第2比較回路、OP1 第1検出信号、OP2 第2検出信号、Vout1 第1比較信号、Vout2 第2比較信号、Vref1 第1比較電圧(第1判定値)、Vref2 第2比較電圧(第2判定値)。

Claims (5)

  1. バイアス磁界を印加するための磁石と、
    前記バイアス磁界を変化させる磁性移動体と、
    前記磁性移動体の移動に伴って変化する前記バイアス磁界を検出し、互いに位相の異なる第1検出信号および第2検出信号を出力する磁気検出部と、
    前記第1検出信号および前記第2検出信号に基づいて、前記バイアス磁界の変化を検出する信号処理部とを備え、
    前記信号処理部は、
    前記第1検出信号と第1判定値とを比較し、第1比較信号を出力する第1比較回路と、
    前記第2検出信号と第2判定値とを比較し、第2比較信号を出力する第2比較回路とを含み、
    前記第1比較信号および前記第2比較信号は、それぞれ第1比較回路および第2比較回路に入力されて、前記第1判定値および前記第2判定値と、前記第1検出信号および前記第2検出信号との両方それぞれ正方向または負方向にオフセットさせることを特徴とする磁気検出装置。
  2. 前記磁気検出部は、前記磁性移動体の移動方向に沿って配置され、かつ前記磁性移動体の移動方向と直交する前記磁石の中心線に対して所定の間隔で対称的に配置された複数個のセグメントから構成される磁電変換素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気検出装置。
  3. 前記磁気検出部は、
    それぞれ一対の前記セグメントで構成された第1ブリッジ回路、第2ブリッジ回路および第3ブリッジ回路を含み、
    前記第1ブリッジ回路の中心線と前記第2ブリッジ回路の中心線とは、前記磁石の中心線に対して互いに対称であり、かつ前記第3ブリッジ回路の中心線は、前記磁石の中心線と一致し、
    前記磁気検出部は、前記第1ブリッジ回路の出力と前記第2ブリッジ回路の出力との差を前記第1検出信号として出力することを特徴とする請求項2に記載の磁気検出装置。
  4. 前記磁電変換素子は、GMR素子であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の磁気検出装置。
  5. 前記第1比較信号および前記第2比較信号によってオフセットされる前記第1判定値および前記第2判定値と、前記第1検出信号および前記第2検出信号との両方のオフセット量を、それぞれ同一量とすることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の磁気検出装置。
JP2007033356A 2007-02-14 2007-02-14 磁気検出装置 Active JP4290739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007033356A JP4290739B2 (ja) 2007-02-14 2007-02-14 磁気検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007033356A JP4290739B2 (ja) 2007-02-14 2007-02-14 磁気検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008196993A JP2008196993A (ja) 2008-08-28
JP4290739B2 true JP4290739B2 (ja) 2009-07-08

Family

ID=39756081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007033356A Active JP4290739B2 (ja) 2007-02-14 2007-02-14 磁気検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4290739B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HU3839U (en) 2009-12-14 2010-10-28 Plast Engineering Zrt Dr Storage and portioning device for ribbonlike products
US10466075B2 (en) * 2015-03-05 2019-11-05 Mitsubishi Electric Corporation Magnetic detection apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008196993A (ja) 2008-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100641525B1 (ko) 회전 상태 검출 장치 및 회전 상태 검출 방법
US8260568B2 (en) Moving direction detector
JP7115505B2 (ja) 磁気センサ、磁気式エンコーダおよびレンズ位置検出装置
JP4646044B2 (ja) 磁気検出装置
JP5116751B2 (ja) 磁気検出装置
JP6581615B2 (ja) ゼロクロス検出回路およびセンサ装置
WO2007102332A1 (ja) オフセット補正プログラム及び電子コンパス
US6577122B2 (en) Magnetic detection apparatus with multiple pole projection guide
JP3987826B2 (ja) 回転検出装置
JP4290739B2 (ja) 磁気検出装置
KR100658859B1 (ko) 자기 검출 장치
US7045997B2 (en) Magnetic detection apparatus
JP7463593B2 (ja) 磁気センサシステムおよびレンズ位置検出装置
WO2009154157A1 (ja) 磁気センサ及び磁気エンコーダ
JP7119633B2 (ja) 磁気センサ
JP4484033B2 (ja) 移動体検出装置
JP2003106866A (ja) 磁気センサ
US20040017188A1 (en) Magnetic detection apparatus
JP5066628B2 (ja) 磁気検出装置
JP2006242709A (ja) 位置検出装置および磁気センサ出力信号検出方法
JP4487252B2 (ja) 磁気式位置回転検出用素子
JP5687223B2 (ja) 信号処理装置、回転角度検出装置及び調整値設定装置
JP6041959B1 (ja) 磁気検出装置
JP2021135161A (ja) 回転検出装置
JP5013135B2 (ja) 磁気式位置検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4290739

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250