JP4290496B2 - 往復動式電動工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レシプロソー等の往復式電動工具に関し、被加工材を実際に切断作業する際の工具の挙動特性を考慮した実用的な制振技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
往復動式電動工具の一例として、特開2001−9632号にレシプロソーの構成が開示されている。この先行技術に係るレシプロソーは、先端に工具が取付けられたスライダをモータの回転動作を介して往復動作させるための運動変換機構を有するとともに、当該運動変換機構にカウンタウェイトを設定する構成を有する。このカウンタウェイトは、スライダの往復動作に伴って当該スライダの往復動方向と逆向きに、すなわちスライダの往復動の位相に対し180度位相がシフトした状態で往復動するよう構成され、これによってスライダが往復動する際の振動を極力減殺し電動工具の振動抑制を図っている。
【0003】
かかるカウンタウェイトはスライダの往復動作と逆位相で往復動するので、スライダの長軸方向についてはスライダとカウンタウェイトとの間で慣性力を主体とする運動量の減殺が行え、合理的な制振が可能である。しかしながら、実際に工具を用いて被加工材を切断作業する場合、工具が被加工材からの抵抗を受けることに起因してカウンタウェイトによる減殺タイミングがずれてしまう場合が生じ得るので、更なる実用上の改良の余地がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−9632号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、往復動式電動工具において工具を往復駆動して実際に被加工材を切断作業する際の工具の挙動ないし特性を考慮しつつ振動を低減するのに有用な技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。請求項1に記載の発明によれば、モータと、往復動して被加工材に所定の加工作業を行う工具と、前記工具を駆動するべく往復動するスライダと、前記モータの回転出力を前記スライダの往復動作に変換する運動変換部とを有する往復動式電動工具が構成される。本発明における「往復動式電動工具」としては、木工、金工、石工等といった各種被加工材の加工作業に用いられる電動工具が包含され、さらにレシプロソー、ジグソー等の各種工具が広く包含されるものとする。「運動変換部」は、モータの回転出力を適宜スライダの往復動作に切り替えることが可能な一般的運動変換機構を広く包含する。
【0007】
上記運動変換部は、スライダが往復動するのに対向して往復動するカウンタウェイトを有する。カウンタウェイトは「バランサー」とも称呼される。スライダと、当該スライダの往復動に対向して往復動するカウンタウェイトとの関係につき、本発明における往復動式電動工具では、少なくとも第1および第2の制振モードの間で切り替え可能に構成されている。第1の制振モードでは、スライダとカウンタウェイトが所定の位相差で相互に往復動するよう設定される。また第2の制振モードでは、スライダとカウンタウェイトとが、第1の制振モードとは異なる位相差で相互に往復動するように設定される。
【0008】
スライダとカウンタウェイトの往復動の位相差を各制振モードで異ならしめるとともに、各制振モード間での切り替えを可能に構成することで、例えば、工具が往復駆動されるものの未だ被加工材に対する加工作業が開始されていない場合と、加工作業が遂行され工具に対する被加工材側からの抵抗が付加された場合とでスライダとカウンタウェイトの往復動の位相を適宜変化させ、カウンタウェイトによるスライダの運動量ないし運動エネルギーの減殺を最適のタイミングで行うよう設定し、無用な振動の発生を抑制することができる。なお本発明では、少なくとも二つの制振モードに切り替えが可能であれば足り、さらに異なる位相差の制振モードを設定したり、あるいは複数の制振モード間で位相差が無段階状に変化していく構成としてもよい。
【0009】
上記第1の制振モードにつき、スライダとカウンタウェイトとが逆位相で正対しつつ往復動するよう構成するのが好ましい。「逆位相で正対」とは、具体的にはスライダの往復動の位相とカウンタウェイトの往復動の位相とが180度、ないし概ね180度シフトした状態をいうものとする。このように第1の制振モードとして、スライダとカウンタとを逆位相で対向状に往復動させることで、とりわけ被加工材からの抵抗が工具に作用していない場合、すなわち被加工材への加工作業が遂行されていない場合の往復動式電動工具の振動抑制が効果的に行われることとなる。
【0010】
本発明においては、第1の制振モードと第2の制振モード間の切り替えは、工具に作用する外力に基づいて行なわれるように構成するのが好ましい。例えば、被加工材に対する加工作業が開始され、被加工材からの加工作業時の抵抗が工具に作用した場合には、当該被加工材からの抵抗によってスライダとカウンタウェイト間の運動量ないし運動エネルギーの減殺のタイミングがずれる可能性があるが、このような場合には、工具に作用する外力に基づいて制振モードを適宜切り替えることで、作業者が格別な操作をすることなく、カウンタウェイトによる運動量の減殺のタイミングを最適化し、往復動式電動工具の振動を効果的に抑制することが可能となる。
【0011】
(請求項に記載の発明)
請求項2に記載の発明では、請求項に記載の往復動式電動工具につき、運動変換部に弾性部材を配置するのが好ましい。そして工具に作用する外力に基づいて当該弾性部材が変形することにより、モータによる回転動作の入力に対するスライダの往復動作の出力タイミングを変化させ、これによって第1の制振モードと第2の制振モードとの間の切り替えが行われるよう構成するのが好ましい。工具に作用する外力に基づいて弾性部材が変形するとともに、当該変形作用を利用して制振モードの切り替えが行われるため、作業時の被加工材からの抵抗の有無、あるいは大小に基づいて制振モードを自動的に切り替えることができ、作業時の利便性が向上することとなる。
【0012】
とりわけ弾性部材の変形を利用して位相を変化させる構成により、当該弾性部材の変化の度合いに応じてスライダとカウンタウェイトの往復動の位相差を無段階状に変化させることが可能であり、作業時の被加工材側からの抵抗値の変化にきめ細かく対応することができる。しかも弾性部材は工具に作用する外力に基づいて変形するため、外力が作用しなくなった場合には、弾性部材の付勢力によって初期位置すなわち、外力が作用しない状態に対応して規定される初期位置に自動的に復帰することができ、スライダとカウンタウェイトとの往復動の位相差調整を完全に自動化することが可能となる。
【0013】
(請求項に記載の発明)
請求項に記載の発明では、上記請求項に記載の往復動式電動工具における運動変換部が、回転軸の回りを当該回転軸に偏心して配置された偏心ピンと一体に回転することによってモータによる回転動作をカウンタウェイトの往復動作へ変換する回転体を有する構成とされる。なお、「回転体」としては、典型的には円盤状に形成することが好ましいが、モータによる回転動作をカウンタウェイトの往復動作へ変換する機能を奏するものであれば足りる。回転体は、偏心ピンに対し、スライダの往復動作に対するカウンタウェイトの往復動作タイミングを変化させるための少なくとも2つの異なる位置への設定を可能とするべく回転可能に取り付けられる。回転体の偏心ピンを中心とする回転は、当該回転体に働く遠心力に基づく回転力にカウンタウェイトの慣性力に基づく回転力を加算した複合状の回転力と、当該複合状の回転力に対向する向きに付加された弾性部材による付勢力との釣り合いによって行なわれる構成とされる。
更に回転体は、工具に外力が付加されていない無負荷時には、スライダに対しカウンタウェイトを逆位相で正対しつつ往復動させる第1の位置へと設定され、工具に外力が付加された有負荷時には、スライダに対するカウンタウェイトの往復動を無負荷時における逆位相での正対状態よりも遅くする第2の位置へと設定される構成とされている。
【0014】
かかる構成により、モータが駆動されると、回転体には偏心ピンを中心として当該回転体の遠心力による回転力と、カウンタウェイトの往復動作の慣性力による回転力とを加算した複合状の回転力が作用する。この複合状の回転力によって回転体は偏心ピン回りに弾性部材の付勢力に抗して回転される。工具に外力が付加されていない無負荷時には、回転体はスライダに対しカウンタウェイトを逆位相で正対しつつ往復動させる第1の位置へと回転され、このとき複合状の回転力と弾性部材の付勢力とが釣り合う。すなわち、回転体は第1の位置に設定されることになり、スライダとカウンタウェイトとの往復動が第1の制振モードに切り替えられる。これにより無負荷状態での往復動式電動工具の振動抑制が合理的に遂行される。
一方、工具に外力が付加された有負荷時には、当該負荷に対応してモータの回転数が低下し、それに伴い回転体に作用する複合状の回転力が小さくなるため、回転体は弾性部材の付勢力により回転され、複合状の回転力と弾性部材の付勢力とが釣り合う第2の位置に設定される。このときの第2の位置は、負荷の大小に対応した位置となる。これにより、スライダとカウンタウェイトとの往復動が第2の制振モードに切り替えられ、負荷の大きさに対応した振動抑制効果を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の実施の形態では、図1に示すように往復動式電動工具の一例としてレシプロソー101を用いて説明する。図1に示すように、本実施の形態に係るレシプロソー101は、概括的に見て本体部103、本体部103に着脱自在に装着されるバッテリ105、本体部103から突出するスライダ107先端のチャック109に取付けられて被加工材(便宜上特に図示しない)を切断作業するブレード111を主体として構成されている。ブレード111は本発明における「工具」に対応する。本体部103はモータハウジング103a、ギアハウジング103b、ハンドグリップ103cが一体として構成されている。
【0016】
本体部103を構成するモータハウジング103a内にはモータ113が配設されており、作業者がトリガスイッチ115を投入操作することで当該モータ113が駆動され、これによってブレード111がスライダ107およびチャック109とともに図中左右方向に往復動し、被加工材を切断可能に構成される。
【0017】
本実施の形態に係るレシプロソー101の主要部の正面断面構成が図2に示される。なお図2では便宜上ハンドグリップ103c内の構造およびブレード111の図示を省略している。図2に示すように、先端にチャック109が設けられたスライダ107は、軸受107aによって長軸方向(図中左右方向)に往復動可能に支持されるとともに、本体部103のうちのギアハウジング103b内に設けられた運動変換機構121を介してモータ出力軸117と接続されている。運動変換機構121は本発明における「運動変換部」に対応する。運動変換機構121は、モータ出力軸117の回転運動をスライダ107の長軸方向(図2中左右方向)への往復直線運動に変換する機構であり、ベベルギア123、偏心ピン129、クランク131、ガイドピン133、カムプレート145およびカウンタウェイト139を主体として構成される。カムプレート145が本発明における「回転体」に対応する。
【0018】
ベベルギア123は、ベアリング127によって軸支されるとともに図中上下方向に延在する回転軸125の上端側に、当該回転軸125と一体に回転可能に取付けられている。ベベルギア123にはモータ回転軸117が噛み合い係合する。偏心ピン129は、その一端側(図中下端側)がベベルギア123の回転中心から所定距離シフト(偏心)した位置において当該ベベルギア123に圧入されて固定状に取付けられる。偏心ピン129の他端側(図中上端側)には、カムプレート145およびクランク131が取り付けられる。
クランク131は偏心ピン129に対してナット130による締結により一体化されている。従って、ベベルギア123が回転軸125を中心として図3にQ矢印で示す時計方向に自転すると、クランク131は、ベベルギア123の回転に伴って回転軸125回りに公転動作する偏心ピン129とともに一体状に公転する。かかる公転の結果、クランク131の先端部に取付けられたガイドピン133は、図2に示すように回転軸125の右上に位置する状態と、特に図示しないものの回転軸125の左上に位置する状態との間で動作可能とされる。
【0019】
ガイドピン133は、ベベルギア123の回転中心(回転軸125)を挟んで偏心ピン129と対向する側に配置され、図中下端側がクランク131の一端側に圧入されて固定状に取付けられている。すなわち、ガイドピン133、回転軸125および偏心ピン129は、図3に示すように、それらの各中心133a,125a,129aが水平面内における一つの直線P上に位置するように配置される構成とされる。ガイドピン133の図中上端側は、スライダ107に形成されたスライダブロック137に対しベアリング135を介して嵌装される。ガイドピン133は、スライダ107に対し、当該ガイドピン133の径方向および軸方向について変位が規制されつつ相対的に回転可能に取付けられている。
【0020】
一方、カムプレート145は、円盤状に形成されており、ベベルギア123とクランク131の間に挟み込まれるように配置されている。カムプレート145はその重心145aから所定距離シフトした位置において偏心ピン129に偏心回転可能に取り付けられる。カムプレート145にはカウンタウェイト139が遊嵌状に取付けられる。カウンタウェイト139は、モータ出力軸117を介してベベルギア123が回転軸125回りに回転駆動された場合に、回転軸125を中心として偏心ピン129とともに公転するカムプレート145により、スライダ107の長軸方向(図中左右方向)に往復動可能に構成されている。カウンタウェイト139には、図3に示すように長孔状の係合孔139aが形成されており、回転軸125回りのカムプレート145の公転運動のうち、スライダ107の長軸と水平面内で交差する方向の動作成分については当該長孔状の係合孔139aに逃がされ、スライダ107の長軸方向への動作成分のみがカウンタウェイト139に伝達される構成とされている。すなわちカウンタウェイト139は、スライダ107の長軸方向への往復動のみが許容される構成とされている。なお図3に示すように、カウンタウェイト139は、本体部103側に取付けられた保持プレート143のスライドガイド部143aに摺動可能に保持されて、確実な往復動作が確保されるように構成されている。
【0021】
このように、スライダ107を駆動するガイドピン133と、カウンタウェイト139を駆動するカムプレート145が、ベベルギア123の回転中心である回転軸125を挟んで対向状に配置されることで、スライダ107とカウンタウェイト139は、所定の位相差で往復動を行なう構成とされる。
【0022】
カムプレート145は、その重心145aから所定距離シフトした位置で偏心ピン129回りに偏心回転できるように当該偏心ピン129に対して遊嵌状に嵌合されている。このため、カムプレート145が偏心ピン129回りに所定角度偏心回転されると、それに伴いカウンタウェイト139は、往復動作のタイミングが変更されることとなる。上記カムプレート145の偏心ピン129回りの偏心回転が本発明における「回転体の偏心ピンを中心とする回転」に対応する。
すなわち、モータ出力軸117を介してベベルギア123が回転軸125回りに回転駆動された場合、重心145aから所定距離シフトした位置で偏心ピン129により支持される構成のカムプレート145には、図4および図9に示すように、偏心ピン129回りに、当該カムプレート145の遠心力に基づく回転力(モーメント)F1と、カウンタウェイト139の慣性力が当該カウンタウェイトとカムプレートとの接触点を介して入力されることに基づく回転力(モーメント)F2とが作用する。すなわち、カムプレート145には、遠心力に基づく回転力F1と慣性力に基づく回転力F2とを加算した複合状の回転力が作用する。そしてこの複合状の回転力に対向して付勢力(バネ力)F3を付加するためのトーションスプリング141が設けられている。このトーションスプリング141が本発明における「弾性部材」に対応する。
【0023】
トーションスプリング141は、カムプレート145に形成された凹所に収容されるとともに、その一端がクランク131に係止され、他端がカムプレート145に係止されている。すなわち、クランク131とカムプレート145との間には、トーションスプリング141が介装され、これによりカムプレート145に対して上記の複合状の回転力と逆方向に付勢力を付加している。従って、カムプレート145は、モータ113の駆動時には、上記の複合状の回転力とトーションスプリング141のバネ力とが釣り合う位置に保持される構成とされる。
【0024】
本実施の形態では、モータ113が所定の回転数で駆動された状態で、ブレード111に負荷が作用していない、いわゆる無負荷状態のときには、図4に示すように、カムプレート145が当該カムプレート145に作用する複合状の回転力によってトーションスプリング141を圧縮しつつ偏心ピン129回りに偏心回転され、カムプレート145の重心145aが前述した直線P上における回転軸125から最も離間した位置に偏心回転されたときに、複合状の回転力とトーションスプリング141のバネ力との釣り合うように設定される。すなわち、回転軸125の中心125a、偏心ピン129の中心129a、ガイドピン133の中心133a、およびカムプレート145の重心145aが全て直線P上に位置する態様となり、クランク131とカムプレート145が直列状に配置された状態となる。このとき、スライダ107に対してカウンタウェイト139が180度の逆位相で正対しつつ往復動作を行なう態様となる。上記のカムプレート145の偏心回転位置が本発明における「第1の位置」に対応する(図3の点線参照)。
【0025】
一方、ブレード111に負荷が作用された、いわゆる有負荷状態では、図9に示すように、当該負荷に対応してモータ113の回転数が低下し、それに伴いカムプレート145に作用する遠心力に基づく回転力F1と慣性力に基づく回転力F2との複合状の回転力も小さくなる。このため、カムプレート145がトーションスプリング141のバネ力F3によって偏心ピン129回りに偏心回転され、それに伴いトーションスプリング141のバネ力も小さくなる。かくしてカムプレート145は、複合状の回転力とトーションスプリング141のバネ力との釣り合う位置へと偏心回転される。この偏心回転により、カムプレート145の重心がカウンタウェイト139の往復動作の位相が、スライダ107に対する位相が上記無負荷時の逆位相での正対状態での往復動作の位相よりも所定角度(α)分だけ遅れることになる。すなわち、カムプレート145の重心145aが直線P上から外れ、クランク131に対してカウンタウェイト145が屈曲した状態となり、位相差が生ずることになる。このときのカムプレート145の偏心回転位置が本発明における「第2の位置」に対応する(図3の二点鎖線参照)。
なお、カムプレート145に複合状の回転力が作用していないモータ113の停止状態では、特に図示しないものの、カムプレート145は、トーションスプリング141のバネ力で上記有負荷時の偏心回転角度よりも同方向へ更に大きく偏心回転される。この位置が初期位置となる。
【0026】
本実施の形態に係るレシプロソー101は上記のように構成される。次に当該レシプロソー101の作用および使用方法について説明する。図1に示すレシプロソー101のハンドグリップ103cに設けられたトリガスイッチ115を作業者が投入すると、バッテリ105からの駆動電流によりモータ113が通電駆動される。これにより図2に示すモータ出力軸117が回転駆動される。モータ出力軸117の回転により、当該モータ出力軸117に噛み合い係合したベベルギア123が回転軸125回りに水平面内にて回転駆動(図3において時計方向に回転)される。ベベルギア123の回転により回転軸125からオフセットして配置された偏心ピン129は回転軸125回りに公転する。この結果、クランク131は当該偏心ピン129とともに回転軸125回りに水平面内を公転する。
【0027】
クランク131の公転とともにガイドピン133も自転しつつ回転軸125回りに公転する。ガイドピン133はベアリング135によってスライダブロック137に遊嵌されており、ガイドピン133の公転を介してスライダ107は長軸方向(図2中左右方向)に直線状に往復動することとなる。なおガイドピン133の自転動作は、ベアリング135に受承されてスライダ107側には伝達されない。これによりスライダ107の先端に設けられたチャック109に取付けられたブレード111(図1参照)がスライダ107の長軸方向に往復動して被加工材を切断する。
【0028】
ところで本実施の形態では、トリガスイッチ115が投入されてモータ113が駆動されているものの、レシプロソー101を被加工材の切断作業に供していない状態、すなわちレシプロソー101が無負荷で駆動されている状態では、ブレード111には切断抵抗が付加されないので、モータ113は、所定の高い回転数で回転される。モータ113がこの所定回転数で回転されるとき、上述したようにカムプレート145に働く複合状の回転力が最大となる。従って、カムプレート145はトーションスプリング141を圧縮しつつ偏心ピン129回りに偏心回転(図4における右方向に回動)され、スライダ107とカウンタウェイト139とが逆位相で正対しつつ往復移動する状態のときに、トーションスプリング141のバネ力が複合状の回転力と釣り合う。すなわち、無負荷時にはこの状態でカウンタウェイト139が往復動される(図4〜図8参照)。この状態を第1の制振モード(第1の振動抑制モード)と定義する。
【0029】
図4〜図8に示す第1の制振モードにおいては、カムプレート145の重心145aが回転軸125、ガイドピン133および偏心ピン129の各中心125a,133a,129aを結ぶ直線P上に位置してカムプレート145とクランク131とが直列した状態となり、スライダ107の往復動の位相とカウンタウェイト139の往復動の位相とが、ちょうど180度シフトするように設定される。換言すれば、スライダ107とカウンタウェイト139とは対向状に逆位相でそれぞれ往復動されることとなる。なお第1の制振モードにおけるスライダ107の長軸方向への運動量は、スライダ107、チャック109およびブレード111とが一体状に往復動することによって生じる慣性力によって規定される。第1の制振モードでは、スライダ107とカウンタウェイト139とが逆位相で往復動することにより、スライダ107の長軸方向における慣性力に起因する運動量ないし運動エネルギーが、カウンタウェイト139の反対方向への移動による運動量ないし運動エネルギーによって減殺され、レシプロソー101の振動を効果的に抑制する。
【0030】
一方、図1に示すトリガスイッチ115が投入されてモータ113を駆動しつつレシプロソー101によって被加工材を切断作業する状態、すなわち被加工材切断に伴う有負荷駆動状態では、スライダ107、チャック109およびブレード111とが一体状に往復動することによって生じる慣性力に加え、さらに被加工材とブレード111との間に生じる切断時の抵抗を考慮する必要がある。かかる被加工材による切断抵抗により、カウンタウェイト139による減殺のタイミングにずれが生じる場合があるからである。このため本実施の形態に係るレシプロソー101の有負荷駆動時における慣性力と切断抵抗との関係を図14に示す。図14においては、スライダ107、チャック109およびブレード111とが一体状に往復動することによって生じる慣性力につき、濃色の矢印および符号「A」を用いて示し、切断作業中の被加工材からブレード111が受ける切断抵抗につき、白抜きの矢印および符号「B」を用いて示す。
【0031】
図14から理解されるように、慣性力Aは、スライダ107、チャック109およびブレード111の進行方向に向かって作用し、これとは反対に、切断抵抗Bは、これらの要素の進行方向とは反対の方向に向かって作用する。また慣性力Aは、スライダ107、チャック109およびブレード111の加速度に基づいて規定され、切断抵抗Bはこれらの要素の速度に基づいて規定され、両者の間には90度の位相差が存する。従って、スライダ107、チャック109およびブレード111による慣性力Aに対し、位相の異なる力(切断抵抗)が、速度を変数とする関数値として加わるため、有負荷駆動の際のレシプロソー101における振動抑制を合理的に行うには、こうした諸要素を勘案し、上記慣性力Aのみならず被加工材から受ける切断抵抗Bについて配慮する必要がある。
【0032】
このように慣性力Aのみならず切断抵抗Bをも考慮した制振対策として、本実施の形態では、カムプレート145を偏心回転させてカウンタウェイト139の長軸方向の位置を適宜変化させることにより、スライダ107の往復動とカウンタウェイト139の往復動との位相差を変化させることで対応している。
【0033】
切断作業中の被加工材からブレード111に所定の切断抵抗が付加された場合を例にとると、前記切断抵抗に基づいてモータ113の回転数、従ってベベルギア123の回転数が低下する。それに伴いベベルギア123の回転に伴うカムプレート145の公転数も低下する。従ってカムプレート145に作用する遠心力およびカウンタウェイト139の慣性力も低下する。従って、カムプレート145に作用する遠心力および慣性力に基づく偏心ピン129回りの複合状の回転力が小さくなる。そのため、図9に示すように、カムプレート145がトーションスプリング141の付勢力(復元力)で偏心回転(図9における左回りに回動)され、これにより、カムプレート145は、その重心145aが直線P上から外れる。そしてカムプレート145は、この状態で回転軸125回りに公転してカウンタウェイト139を往復動させる(図9〜図13参照)。この状態を第2の制振モードと定義する。
【0034】
図9〜図13においてクランク131は回転軸125を中心に時計方向(右回り)に回転駆動される。従ってカムプレート145は、クランク131に対し、当該クランク131の回転方向と反対側に向かって偏心ピン129回りに相対的に所定角度回転した状態とされる。これによりクランク131とカムプレート145とが直列した第1の制振モード(図3参照)と比較して、第2の制振モードでは、スライダ107の往復動の位相に対し、カウンタウェイト139の往復動の位相が相対的に遅れることとなる。換言すれば、カムプレート145を偏心ピン129回りに偏心回転させることで、第2の制振モードにおけるスライダ107とカウンタウェイト139の各往復動の位相差は、第1の制振モードに比べて、カウンタウェイト139の位相が遅れる側に拡大されるように切り替えられることとなる。
【0035】
第2の制振モードでは、第1の制振モードと比較して、スライダ107の往復動とカウンタウェイト139の往復動の位相差が、カウンタウェイト139の往復動位相が遅れる側に変化するよう構成されるが、かかる位相の遅れは上記被加工材からブレード111が受ける切断抵抗に照応している。すなわち第2の制振モードでは、ブレード111が受ける被加工材からの切断抵抗の分だけカウンタウェイト139の往復動の位相を遅らせることで、当該カウンタウェイト139による減殺タイミングを最適化することが可能とされている。
【0036】
カムプレート145の偏心ピン129回りの回転角、すなわちスライダ107に対するカウンタウェイト139の位相遅れは、ブレード111が受ける切断抵抗に基づいてトーションスプリング141を適宜変形(復元)させて調整するので、図3に示す第1の制振モードと、図7に示す第2の制振モードとの間を無段階状に可変である。従って、ブレード111の往復動の速度、作業者によるブレード111への押圧力の大きさ等の各パラメータに応じて被加工材側からの切断抵抗が逐次変化するような場合であっても、その都度最適な減殺タイミングで振動抑制を図ることができる。また切断作業が完了し、レシプロソー101を無負荷駆動状態とした場合には、ブレード111に対する切断抵抗の付加が解除されることに基づいて、モータ113およびベベルギア123の回転数が元の無負荷時の回転数に復元する。これに伴いカムプレート145に働く遠心力およびカウンタウェイト139に働く慣性力に基づく回転力がアップし、トーションスプリング141を変形させつつカムプレート145が偏心ピン129回りに回転し、その重心145aが直線P上に位置してクランク131に対して直列となる状態(第1の制振モード)に自動的に復帰する。
【0037】
上記した本実施の形態によれば、カムプレート145の偏心ピン129回りの偏心回転は、ブレード111が被加工材から受ける切断抵抗に基づいて生じるように構成される。ブレード111が被加工材からの切断抵抗を受けない状態では、カムプレート145は、トーションスプリング141と複合状の回転力との釣り合いによってクランク131に対し直列状をなす状態、すなわち重心が直線P上に位置するように設定される。
【0038】
一方、ブレード111に被加工材からの切断抵抗が作用した場合、すなわち被加工材の切断作業が行われている場合には、当該切断抵抗の大きさに応じ、トーションスプリング141の復元力により、カムプレート145が偏心ピン129回りに偏心回転し、そのときの偏心回転角は、切断抵抗の大きさに応じて逐次可変とされる。これによりカウンタウェイト139の往復動の位相がスライダ107の対向した位相に対して遅れることになる。この結果、スライダ107とカウンタウェイト139の各往復動の位相差は、スライダ107、チャック109およびブレード111の往復動に伴う慣性力のみならず、ブレード111が被加工材から受ける切断抵抗を加味したタイミングに調整されることとなる。
【0039】
なお図9〜13に示す第2の制振モードの状態よりも大きな切断抵抗が被加工材からブレード111に伝えられた場合には、当該切断抵抗により、回転数がさらに低下し、カムプレート145は、トーションスプリング141の復元力によりクランク131に対して図9〜13に示す状態よりも一層屈曲する。すなわち大きな切断抵抗が生じた場合には、それに併せてカウンタウェイト139の往復動の位相が一層遅れるよう調整され、当該カウンタウェイト139による最適な減殺タイミングが維持される。
【0040】
本実施の形態では、当該切断抵抗の大きさに応じてカウンタウェイト139による運動量の減殺のタイミングを最適化することが可能となり、レシプロソー101の無負荷駆動時および有負荷駆動時それぞれにおける制振、さらに切断抵抗の大きさに応じた制振タイミングの最適化が図られることとなった。
【0041】
なお本実施の形態では、カウンタウェイト139の往復動の位相をスライダ107の往復動の位相に対し遅らせることで減殺のタイミングを最適化する構成を採用したが、これとは反対に、カウンタウェイト139の位相に対し、スライダ107の位相を180度シフトした逆位相の状態から早めることでタイミング調整する構成も好適に採用可能である。
【0042】
また本実施の形態では、往復動式電動工具の一例としてレシプロソー101を用いて説明したが、工具が往復動して被加工材を加工作業する形態、例えばジグソー等にも広く適用が可能である。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、往復動式電動工具において、工具を往復駆動して実際に被加工材を切断作業する際の工具の挙動ないし特性を考慮しつつ振動を低減するのに有用な技術が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るレシプロソーの全体構成を示す側面図である。
【図2】 本実施の形態に係るレシプロソーの主要部の構成を示す部分的断面図である。
【図3】 運動変換機構の構成を平面視で示す。
【図4】 無負荷時(第1の制振モードの状態)におけるカムプレートの作動態様を示す図である。
【図5】 無負荷時のカムプレートの作動態様を示す図であり、図4の状態から時計回りに45度回転した状態を示す。
【図6】 無負荷時のカムプレートの作動態様を示す図であり、図5の状態から時計回りに45度回転した状態を示す。
【図7】 無負荷時のカムプレートの作動態様を示す図であり、図6の状態から時計回りに45度回転した状態を示す。
【図8】 無負荷時のカムプレートの作動態様を示す図であり、図7の状態から時計回りに45度回転した状態を示す。
【図9】 有負荷時(第2の制振モードの状態)におけるカムプレートの作動態様を示す図である。
【図10】 有負荷時のカムプレートの作動態様を示す図である。図9の状態から時計回りに45度回転した状態を示す。
【図11】 有負荷時のカムプレートの作動態様を示す図である。図10の状態から時計回りに45度回転した状態を示す。
【図12】 有負荷時のカムプレートの作動態様を示す図である。図11の状態から時計回りに45度回転した状態を示す。
【図13】 有負荷時のカムプレートの作動態様を示す図である。図12の状態から時計回りに45度回転した状態を示す。
【図14】 スライダとともに往復動するブレードに生じる力の状態を模式的に示す。
【符号の説明】
101 レシプロソー(往復動式電動工具)
103 本体部
105 バッテリ
107 スライダ
109 チャック
111 ブレード(工具)
113 モータ
115 トリガスイッチ
117 モータ出力軸
121 運動変換機構(運動変換部)
123 ベベルギア
125 回転軸
125a 中心
127 ベアリング
129 偏心ピン
129a 中心
131 クランク
133 ガイドピン
133a 中心
135 ベアリング
137 スライダブロック
139 カウンタウェイト
141 トーションスプリング(弾性部材)
143 保持プレート
143a スライドガイド部
145 カムプレート
145a 重心

Claims (3)

  1. モータと、往復動して被加工材に所定の加工作業を行う工具と、前記工具を駆動するべく往復動するスライダと、前記モータの回転出力を前記スライダの往復動作に変換する運動変換部とを有する往復動式電動工具であって、
    前記運動変換部は、前記スライダの往復動に対向して往復動するカウンタウェイトを有するとともに、
    少なくとも、前記スライダと前記カウンタウェイトが所定の位相差で相互に往復動する第1の制振モードと、前記スライダと前記カウンタウェイトとが前記第1の制振モードとは異なる位相差で相互に往復動する第2の制振モードとの間で切り替え可能に構成されており、
    前記第1の制振モードと前記第2の制振モード間の切り替えは、前記工具に作用する外力に基づいて行なわれることを特徴とする往復動式電動工具。
  2. 請求項に記載の往復動式電動工具であって、
    前記運動変換部には弾性部材が配置され、
    前記第1の制振モードと第2の制振モードとの間の切り替えは、前記工具に作用する外力に基づいて前記弾性部材が変形し、前記モータによる回転動作の入力に対する前記カウンタウェイトの往復動作の出力タイミングを変化することで行われることを特徴とする往復動式電動工具。
  3. 請求項に記載の往復動式電動工具であって、
    前記運動変換部は、回転軸の回りを当該回転軸に偏心して配置された偏心ピンと一体に回転することによって前記モータによる回転動作を前記カウンタウェイトの往復動作へ変換する回転体を有し、
    前記回転体は、前記偏心ピンに対し、前記スライダの往復動作に対する前記カウンタウェイトの往復動作タイミングを変化させるための少なくとも2つの異なる位置への設定を可能とするべく回転可能に取り付けられ、
    前記回転体の前記偏心ピンを中心とする回転は、当該回転体に働く遠心力に基づく回転力に前記カウンタウェイトの慣性力に基づく回転力を加算した複合状の回転力と、当該複合状の回転力に対向する向きに付加された前記弾性部材による付勢力との釣り合いによって行なわれる構成とされ、
    更に前記回転体は、前記工具に外力が付加されていない無負荷時には、前記スライダに対し前記カウンタウェイトを逆位相で正対しつつ往復動させる第1の位置へと設定され、前記工具に外力が付加された有負荷時には、前記スライダに対する前記カウンタウェイトの往復動を前記無負荷時における逆位相での正対状態よりも遅くする第2の位置へと設定される構成とされていることを特徴とする往復動式電動工具。
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