JP4289889B2 - 回転操作部用表示器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブ操作ハンドルなどの回転操作部の状態を表示する回転操作部用の表示器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転操作部用の表示器としては、例えば、操作ハンドルの操作面に開閉方向が矢印で表示されたもの(例えば、特許文献1参照。)や、回転操作部の基部にバーニヤを設けたバーニヤタイプの表示器があった。
【0003】
【特許文献1】
実開昭62−131180号公報(第1頁、第4図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような回転操作部の表示器は、どのくらい回転操作を実施したかが表示されなかったり、表示されたとしても操作ハンドルの奥に位置するために操作者側から見え難かったりするものであった。したがって、日常点検作業などにおいて操作者に負担がかかってしまい、回転操作の度合いを誤る虞があった。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑み提案されたもので、その目的は、構造が簡単で、回転操作部の状態が読み取り易く、操作中でも連続して監視しやすい回転操作部用の表示器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、回転操作部と共回りする本体と、
該本体に、渦巻き状に形成された案内溝と、
上記案内溝内に移動可能な状態で収納された重錘体と、
上記回転操作部の軸に回転自在に支持され、軸を通る鉛直方向に窓が形成され、上記本体を覆う窓付きプレートと、
該窓付きプレートの窓あるいは窓の縁部に表記された目盛と、
上記窓付きプレートの重心を、上記軸を通り上記窓を形成した鉛直方向であって、軸よりも下にして、上記目盛が上記軸の下方に鉛直方向に位置するように上記窓付きプレートの姿勢を保持する姿勢保持手段と、
からなり、
回転操作部の回転操作に伴って本体が回動して重錘体が自重により案内溝内を移動すると共に、窓付きプレートの窓が鉛直方向に沿って位置して重錘体を窓内に臨ませ、該重錘体と目盛との位置関係により、回転操作部の状態を表示するようにしたことを特徴とする回転操作部用表示器である。
【0007】
請求項2に記載のものは、前記窓付きプレートは、案内溝を覆い隠す大きさに形成され、窓内を通してのみ案内溝の一部を視認可能としたことを特徴とする請求項1に記載の回転操作部用表示器である。
【0008】
請求項3に記載のものは、回転操作部と共回りする本体と、
該本体に、渦巻き状に形成されて内部に液体を充填した案内流路と、
上記案内流路内に移動可能な状態で収納された浮上指標体と、
上記案内流路の渦巻き状開口を塞いで浮上指標体を外部から視認可能とする透視カバーと、
上記回転操作部の軸に回転自在に支持され、軸を通る鉛直方向に窓が形成され、上記本体を覆う窓付きプレートと、
該窓付きプレートの窓あるいは窓の縁部に表記された目盛と、
上記窓付きプレートの重心を、上記軸を通り上記窓を形成した鉛直方向であって、軸よりも下にして、上記目盛が上記軸の上方に鉛直方向に位置するように上記窓付きプレートの姿勢を保持する姿勢保持手段と、
からなり、
回転操作部の回転操作に伴って本体が回動して浮上指標体が浮力により案内流路内を移動すると共に、窓付きプレートの窓が鉛直方向に沿って位置し、浮上指標体と目盛との位置関係により回転操作部の状態を表示するようにしたことを特徴とする回転操作部用表示器である。
【0009】
請求項4に記載のものは、前記浮上指標体が気泡であることを特徴とする請求項3に記載の回転操作部用表示器である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の回転操作部用表示器1の本体6及び窓付きプレート9を開閉バルブ2の操作ハンドル3(本実施形態における回転操作部)に取り付けた状態を示す正面図であり、図2はその断面図である。また、図3は、本体6のみを開閉バルブ2の操作ハンドル3に取り付けた状態を示す正面図である。さらに、図4は、窓付きプレート9の正面図である。
【0011】
これらの図面に示すように、本実施形態の回転操作部用表示器1は、中心に貫通孔5を有する円板状の本体6と、該本体6に形成した渦巻き状の案内溝7と、該案内溝7内に転動自在に収納した重錘体4と、重錘体4を視認可能な状態で上記案内溝7の渦巻き状開口を塞ぐ透視カバー8と、操作ハンドル3の軸10に回転自在に支持され、上記本体6を覆う窓付きプレート9などから構成されている。
【0012】
本体6は、アルミニウム等の金属やプラスチックなど適宜な材質から形成される円板状の部材であり、開閉バルブ2の操作ハンドル3の軸10を挿通させる貫通孔5が中心に開設され、この貫通孔5の周りに渦巻き状の案内溝7を、外周縁近傍の始点(外側溝端)Sから次第に中心の貫通孔5に近づけて、終点(内側溝端)Fまで略3周する状態で形成している。なお、この渦巻き状の案内溝7は、本実施形態では、始点Fから左回り(反時計回り)すると曲率を次第に減少させるように構成されている。
【0013】
案内溝7内に収納された重錘体4は、本実施形態では、この案内溝7内で転動自在となるように球体として形成されている。なお、自重による転動を促進するため、この重錘体4には、鉛球や鋼球等の金属球を採用することが好ましい。また、例えば、球体の表面を樹脂等により被覆することで本体6と異なる色に着色して、金属球である重錘体4が案内溝7の何処に位置しているかを視認し易くしてもよい。
【0014】
本体6の表面には、案内溝7の渦巻き状開口を塞ぎ、重錘体としての金属球4を視認可能な透明のアクリル円板等の透視カバー8が設けられており、この透視カバー8によって案内溝7内から金属球4が離脱するのを防止している。
【0015】
そして、本体6は、開閉バルブ2の操作ハンドル3に共回りするように固定されている。この本体6には左回り(反時計回り)の渦巻き状の案内溝7が形成されているので、操作ハンドル3を閉成方向である右回り(時計回り)に回転操作すると、金属球4は渦巻き状の案内溝7の中心部(貫通孔5側)、すなわち案内溝7の内側溝端Fへ向けて移動する。一方、操作ハンドル3を開放方向である左回り(反時計回り)に回転操作すると、金属球4は、渦巻き状の案内溝7の内側溝端Fから外側溝端Sへ向けて移動することになる。
【0016】
なお、本体6に右回り(時計回り)の渦巻き状の案内溝7を形成した場合には、操作ハンドル3を閉成方向である右回り(時計回り)に回転操作すると、金属球4は渦巻き状の案内溝7の外側溝端Sへ向けて移動することになり、一方、操作ハンドル3を開放方向である左回り(反時計回り)に回転操作すると、金属球4は渦巻き状の案内溝7の中心部、すなわち内側溝端Fへ向けて移動することになる。
【0017】
また、本実施形態における渦巻き状の案内溝7の巻き数は、外周縁近傍の始点Sから終点Fまで略3周となっているが、これに限られるものではなく、開閉バルブ2の軸10のストローク等により決定される操作ハンドル3の回転数に応じて適宜設定されることが好適である。
【0018】
本体6を覆う窓付きプレート9は、本体6と同様に、アルミニウム等の金属やプラスチックなど不透明な材質から形成される円板状の部材であり、少なくとも案内溝7を覆い隠し得る大きさに形成され、中心部にベアリング11を配して、開閉バルブ2の操作ハンドル3に対して回転自在な状態で支持されている。また、この窓付きプレート9は、支持部分(ベアリング11の内輪)と本体6および透視カバー8との間にスペーサ12を挟んでおり、本体6や透視カバー8に擦ることなく円滑に回転できるようになっている。
【0019】
この窓付きプレート9は、下半部分に縦長の長方形状の窓13を径方向、すなわち中心の孔を通る鉛直方向に沿って開設しており、この窓付きプレート9が本体6を覆って重なるように配すると、窓13内を通してのみ渦巻き状の案内溝7の一部、及びその内部に収納された金属球4が視認できるように構成されている。なお、この窓13は、中抜きの開口部として形成されたままでも良く、あるいは、開口部に透明アクリル板等の透明部材を配しても良い。
【0020】
窓付きプレート9の窓13は、一側(図中、右側)の縁部に案内溝7の径方向に沿って目盛14を表記している。この目盛14は、操作ハンドル3の状態、すなわち回動量が判別できるものであればどのような印でもよく、本実施形態では、案内溝7の内側溝端Fを臨ませ得る位置(窓13の縁部の上側)に「0%」を、外側溝端Sを臨ませ得る位置(窓13の縁部の下側)に「100%」を、その中間位置に「50%」を記している。また、窓13の開口部に透明部材を配設した場合には、この透明部材、すなわち窓13の内側に目盛14を記してもよい。
【0021】
なお、本体6に左回り(反時計回り)の渦巻き状の案内溝7を形成した場合には、案内溝7の内側溝端Fを臨ませ得る位置(窓13の縁部の上側)に「100%」が、外側溝端Sを臨ませ得る位置(窓13の縁部の下側)に「0%」が、その中間位置に「50%」が記されることになる。
【0022】
そして、窓付きプレート9は、窓13を案内溝7の最下部に対向する状態になる姿勢に付勢する姿勢保持手段として、窓付きプレート9の外周縁近傍における窓13の両側に一対のウェイト15を埋め込み、開口した窓13を常に鉛直方向に沿って下側に配置させている。このようなウェイト15を設けると、窓付きプレート9は、操作ハンドル3を回転操作してもウェイト15の重量により窓13が鉛直方向に沿って軸10の下方に位置し、自重により転動する重錘体4を窓13内に常時臨ませて視認可能することができる。
【0023】
本実施形態の窓付きプレート9は、姿勢保持手段としての一対のウェイト15を取り付けることで、重心を窓13に合わせて窓13から案内溝7内の重錘体が常に見えるようにしたが、これに限るものではなく、窓付きプレート9の重心を軸10を通る鉛直方向であって軸10よりも下になればよい。例えば、窓付きプレート9の下半部分を上半部分よりも肉厚にしてもよい。このように窓付きプレート9を形成すれば、ウェイト15等のような別部品を組み付けることなく、重心を窓の左右中心に位置させることができるので、回転操作部用表示器1の製造コストの低減を図ることができる。
【0024】
以上の構成からなる回転操作部用表示器1を開閉バルブ2の操作ハンドル3に取り付けるには、図2に示すように、操作ハンドル3から突出した軸10を本体6の貫通孔5内に挿通し、さらにスペーサ12を介して窓付きプレート9のベアリング11内に挿通した上で、窓付きプレート9から突出した軸10の先端雄ネジ部にナット16を螺合して操作ハンドル3に固定する。そして、操作ハンドル3を回転操作すると、回転操作部用表示器1の窓付きプレート9は同じ姿勢を保持し、本体6のみが操作ハンドル3と共回りするようになる。
【0025】
図5に示す状態における開閉バルブ2は、全閉状態であり、この状態において、金属球4は、案内溝7の内側溝端Fで停止して、操作ハンドル3が回されていない状態「0%」を指している。
【0026】
操作ハンドル3を図5中矢印A方向の左回り(反時計回り)に回転すると、回転操作部用表示器1の本体6が操作ハンドル3と共に回転し、これにより案内溝7も回転するが、金属球4は案内溝7内で自重により転動して、その時点における案内溝7内の最下位置に位置する。そして、例えば、開閉バルブ2が半開きの状態となるまで操作ハンドル3を矢印A方向に回転すると、金属球4は、窓縁部に記された目盛14の「50%」に近い位置に相対的に移動し、操作ハンドル3が50%の開度であることを表示する。同様に、操作ハンドル3を矢印A方向に回転可能限界まで回転すると、開閉バルブ2が全開であることを意味する「100%」を指し示す。
【0027】
逆に、操作ハンドル3を図6中矢印B方向の右回り(時計回り)に回転すると、金属球4が案内溝7内を戻り移動して、前記と同様に、その時点における操作ハンドル3の状態を指し示す。
【0028】
したがって、窓付きプレート9の窓13を介して金属球4が指し示す窓縁部の目盛14を読み取ると、操作ハンドル3の回動量を視覚で把握することができ、これにより開閉バルブ2の開閉状態を確認することができる。そして、渦巻き状の案内溝7は、その大部分が窓付きプレート9によって覆い隠されており、窓13内を通してのみ見える状態なので、金属球4を即座に見い出して回動量を惑うことなく読み取ることができる。
【0029】
なお、本実施形態では、窓13の一側縁部に記した目盛14を開閉バルブ2の開度(0〜100%)で表しているが、これに限るものではなく、操作ハンドル3の回転数や開閉角度で表してもよい。
【0030】
また、重錘体は、自重により案内溝7内を移動するものであればどのような材質、形状でもよい。例えば、金属球4に代えて鉱物製或いは金属製のコマ(図示せず)を重錘体として、案内溝7内で滑動するようにしてもよい。
【0031】
そして、一般的に、開閉バルブ2の軸10は、配管17の方向に対して直交する方向、すなわち水平方向に突出しているので、配管方向が縦方向であろうと横方向であろうと、図2に示す状態で使用することができる。しかし、配管方向が横方向で隣接する配管がある場合には、図7に示すように、軸10を斜め上方へ傾けると回転操作ハンドル3の回転面が傾き、この状態であれば金属球4などの重錘体が自重で案内溝7内を移動することができ、窓13もウェイト15により窓付きプレート9の下部に位置することになる。したがって、配管方向が横方向で隣接する配管がある場合でも、本発明に係る回転操作部用表示器1を操作ハンドル3に固定するだけで、開閉バルブ2の開閉状態を表示することができる。
【0032】
ところで、上記した実施形態においては、重錘体4が自重で案内溝7内を移動することで、開閉バルブ2の開度を表示していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8および図9に示すように、浮上指標体によって開度を表示する表示器でもよい。
【0033】
図8および図9に示す第2実施形態の回転操作部用表示器21は、液体の浮力を利用したものであり、中心部分に貫通孔23を有する円盤状の本体24と、該本体24に渦巻き状に形成した案内流路25と、該案内流路25内に充填した水やアルコールなどの液体と、上記案内流路25内に移動可能な状態で収納された浮上指標体としての気泡26と、案内流路25の渦巻き状開口を塞いで浮上指標体を外部から視認可能とする透視カバー28と、操作ハンドル3の軸10に回転自在に支持され、上記本体24を覆う窓付きプレート29などから構成されている。
【0034】
本体24は、アルミニウム等の金属やプラスチックなど適宜な材質からなる円盤状の部材であり、操作ハンドル3の軸10を通す貫通孔23を中心に開設し、この貫通孔23の周りに、外周縁近傍の始点(外側流路端)S´から次第に中心の貫通孔23に近づけて、終点(内側流路端)F´まで略3周する渦巻き状の溝を形成し、この溝の渦巻き状開口を透視カバー28で液密状に塞いで渦巻き状の案内流路25を形成している(図10参照)。なお、本体24と透視カバー28との間には、案内流路25内に充填した液体が漏出しないように、シール材(図示せず)により封止してある。
【0035】
そして、本体24は、開閉バルブ2の操作ハンドル3に、該操作ハンドル3と共回りするように固定されている。この本体24には左回り(反時計回り)の渦巻き状の案内流路25が形成されているので、操作ハンドル3を閉成方向である右回り(時計回り)に回転操作すると、気泡26は渦巻き状の案内流路25の中心部(貫通孔23側)、すなわち内側流路端F´へ向けて移動する。一方、操作ハンドル3を開放方向である左回り(反時計回り)に回転操作すると、気泡26は、内側流路端F´から外側流路端S´へ向けて移動することになる。
【0036】
なお、本体24に右回り(時計回り)の渦巻き状の案内流路25を形成した場合には、操作ハンドル3を閉成方向である右回り(時計回り)に回転操作すると、気泡26は外側流路端S´へ向けて移動することになり、一方、操作ハンドル3を開放方向である左回り(反時計回り)に回転操作すると、気泡26は内側流路端F´へ向けて移動することになる。
【0037】
気泡26は、後述する窓付きプレート29の目盛34を指し示す指標として機能するものであるので、容易に視認できる大きさであるが、大きすぎるとどの目盛34を指しているか曖昧になるので、案内流路25の幅程度であることが望ましい。また、この気泡26は、空気に限らず、液体に対して不溶性であればどのような組成の気体の泡でも良い。例えば、窒素ガスの泡でもよい。さらに、気泡26に代えて案内流路25内に充填した液体よりも比重が軽い球体やコマ等を浮上指標体としてもよい。
【0038】
そして、窓付きプレート29は、基本的には前記実施形態の窓付きプレート9と同じ構成であるが、窓の位置が異なる。具体的に説明すると、第2実施形態の窓付きプレート29は、上半部分に長方形状の窓33を径方向、すなわち中心の孔を通る鉛直方向に沿って開設しており、この窓付きプレート9が本体24を覆って重なるように配した場合に、窓33から渦巻き状の案内溝7の一部、及びその内部を浮遊する気泡が視認し得るように構成されている。
【0039】
そして、第2実施形態の窓33も、第1実施形態における窓13と同様に一側(図中、右側)の縁部に渦巻き状の案内流路25の径方向に沿って目盛34を表記している。この目盛34は、操作ハンドル3の状態、すなわち回動量が判別できるものであればどのような印でもよく、本実施形態では、案内流路25の内側流路端F´を臨ませ得る位置(窓33の縁部の下側)に「0%」を、外側溝端S´を臨ませ得る位置(窓33の縁部の上側)に「100%」を、その中間位置に「50%」を記している。また、この窓33についても、透明部材を開口部に配して、この透明部材、すなわち窓33の内側に目盛34を記してもよい。
【0040】
なお、本体24に左回り(反時計回り)の渦巻き状の案内流路25を形成した場合には、内側溝端F´を臨ませ得る位置(窓13の縁部の上側)に「100%」が、外側溝端S´を臨ませ得る位置(窓13の縁部の下側)に「0%」が、その中間位置に「50%」が記されることになる。
【0041】
そして、窓付きプレート29は、窓33を案内流路25の最上部に対向する状態になる姿勢に付勢する姿勢保持手段として、窓33とは反対側の外周縁近傍にウェイト35を埋め込んでいる。このようなウェイト35を設けると、窓付きプレート29は、操作ハンドル3を回転操作してもウェイト35の重量により窓33が鉛直方向に沿って軸10の上方に垂直に位置し、液体の浮力によって移動する気泡26を窓33内に常時臨ませて視認可能な状態にすることができる。
【0042】
本実施形態では、窓33を鉛直方向に沿って軸10の上方に位置させるウェイト35は窓付きプレート29内に埋め込まれているが、姿勢保持手段はこれに限らず、窓付きプレート29の重心を軸10を通る鉛直方向であって軸10よりも下方になればよい。例えば、窓付きプレート29の下半部分を上半部分よりも肉厚にしてもよい。このように窓付きプレート29を形成すれば、ウェイト35を埋め込むことなく、重心を窓の左右幅の中心に位置させることができるので、回転操作部用表示器21の製造コストの低減を図ることができる。また、窓33を中抜きの開口部として形成したり、あるいは、開口部に窓付きプレート29を形成する材質よりも密度が小さい透明部材を配したりしてもよい。
【0043】
以上の構成からなる回転操作部用表示器21を開閉バルブ2の操作ハンドル3に取り付けるには、図9に示すように、操作ハンドル3から突出した軸10を本体24の貫通孔23内に挿通し、さらにスペーサ12を介して窓付きプレート29のベアリング11内に挿通した上で、窓付きプレート29から突出した軸10の先端雄ネジ部にナット16を螺合して操作ハンドル3に固定する。これにより操作ハンドル3を回転操作すると、回転操作部用表示器1の窓付きプレート29は同じ姿勢を保持しつつ、本体24のみが操作ハンドル3と共回りするようになる。
【0044】
図8に示す状態における開閉バルブ2は、全開状態であり、この状態において、気泡26は、案内流路25の外側流路端S´で停止して、操作ハンドル3を回し切った状態「100%」を指している。
【0045】
操作ハンドル3を図8中矢印C方向の右回り(時計回り)に回転すると、回転操作部用表示器1の本体24が操作ハンドル3と共に回転し、これにより案内流路25も回転するが、気泡26は案内流路25内で最も高い位置に浮上しながら移動する。そして、例えば、開閉バルブ2が半開きの状態となるまで操作ハンドル3を矢印C方向に回転すると、気泡26は、窓33の縁部に記された目盛34の「50%」に近い位置に相対的に移動し、操作ハンドル3が50%の開度であることを表示する。同様に、操作ハンドル3を矢印C方向に回転可能限界まで回転すると、開閉バルブ2が全閉であることを意味する「0%」を指し示す。
【0046】
逆に、操作ハンドル3を図8中矢印D方向の左回り(反時計回り)に回転すると、気泡26が案内流路25内を戻り移動して、前記と同様に、その時点における操作ハンドル3の状態を指し示す。
【0047】
したがって、窓付きプレート29の窓33を介して気泡26が指し示す窓縁部の目盛34を読み取ると、操作ハンドル3の回動量を視覚で把握することができ、これにより開閉バルブ2の開閉状態を確認することができる。
【0048】
なお、本実施形態では、窓33の一側縁部に記した目盛34を開閉バルブ2の開度(0〜100%)で表しているが、これに限るものではなく、操作ハンドル3の回転数や開閉角度で表してもよい。
【0049】
そして、前記した各実施形態では、回転操作部用表示器1,21を回転操作部に取り付ける構成として、回転操作ハンドル3から突出した軸10を貫通孔5,23に貫通してナット12で固定したが、これに限定されるものではなく、本体6,24を操作ハンドル3にビス留めするなど、他の公知の固定手段を用いて固定してもよい。また、回転操作部用表示器1,21は、回転操作部と一体化してもよい。
【0050】
また、上記の実施形態では、開閉バルブ2の操作ハンドル3の開度を表示するための表示器として説明したが、本発明における回転操作部用表示器は、これに限定されるものではなく、回転操作部であればどのような用途のものであっても使用することができる。例えば、水門の開閉操作ハンドルに取り付けてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、回転操作部の操作者側に向けて取り付けることができるので、表示が読み取り易い。また、窓を設けることで、操作者が見るべき表示器の場所を確認し易くなっており、回転操作部を操作している最中でも連続して監視し易い。したがって、日常点検作業などにおいて作業の容易化を図ることができ、しかも構成が簡単なので安価に製造することができる。
【0052】
また、本発明に係る回転操作部用表示器を、例えば、開閉バルブの操作ハンドルに取り付けて使用すると、操作ハンドルの回転量に応じて開閉バルブの開度を明確に表示することができるので、弁開閉ネジのピッチの大小に拘わらず微小開度を正確かつ連続的に表示することができ、また、開度が読み取り易い。そして、取扱説明書で開閉バルブの開度を指示した場合、操作ミスを低減させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の回転操作部用表示器の本体及び窓付きプレートを開閉バルブの操作ハンドルに取り付けた状態を示す正面図である。
【図2】第1実施形態の回転操作部用表示器の本体及び窓付きプレートを開閉バルブの操作ハンドルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図3】第1実施形態の回転操作部用表示器の本体を開閉バルブの操作ハンドルに取り付けた状態を示す正面図である。
【図4】第1実施形態の回転操作部用表示器の本体上に配する窓付きプレートを示す正面図である。
【図5】第1実施形態の回転操作部用表示器が開閉バルブの閉成状態を示す場合の正面図である。
【図6】第1実施形態の回転操作部用表示器が開閉バルブの全開状態を示す場合の正面図である。
【図7】配管方向が横方向で隣接する配管がある場合において、開閉バルブ及び第1実施形態の回転操作部用表示器の取り付け状態を示す側面図である。
【図8】第2実施形態の回転操作部用表示器の本体及び窓付きプレートを開閉バルブの操作ハンドルに取り付けた状態を示す正面図である。
【図9】第2実施形態の回転操作部用表示器の本体及び窓付きプレートを開閉バルブの操作ハンドルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図10】第2実施形態の回転操作部用表示器の本体を開閉バルブの操作ハンドルに取り付けた状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 回転操作部用表示器
2 開閉バルブ
3 操作ハンドル
4 金属球(重錘体)
5 貫通孔
6 本体
7 案内溝
8 透視カバー
9 窓付きプレート
10 軸
11 ベアリング
12 スペーサ
13 窓
14 目盛
15 ウェイト
16 ナット
17 配管
21 回転操作部用表示器
23 貫通孔
24 本体
25 案内流路
26 気泡
28 透視カバー
29 窓付きプレート
33 窓
34 目盛
35 ウェイト
Claims (4)
- 回転操作部と共回りする本体と、
該本体に、渦巻き状に形成された案内溝と、
上記案内溝内に移動可能な状態で収納された重錘体と、
上記回転操作部の軸に回転自在に支持され、軸を通る鉛直方向に窓が形成され、上記本体を覆う窓付きプレートと、
該窓付きプレートの窓あるいは窓の縁部に表記された目盛と、
上記窓付きプレートの重心を、上記軸を通り上記窓を形成した鉛直方向であって、軸よりも下にして、上記目盛が上記軸の下方に鉛直方向に位置するように上記窓付きプレートの姿勢を保持する姿勢保持手段と、
からなり、
回転操作部の回転操作に伴って本体が回動して重錘体が自重により案内溝内を移動すると共に、窓付きプレートの窓が鉛直方向に沿って位置して重錘体を窓内に臨ませ、該重錘体と目盛との位置関係により、回転操作部の状態を表示するようにしたことを特徴とする回転操作部用表示器。 - 前記窓付きプレートは、案内溝を覆い隠す大きさに形成され、窓内を通してのみ案内溝の一部を視認可能としたことを特徴とする請求項1に記載の回転操作部用表示器。
- 回転操作部と共回りする本体と、
該本体に、渦巻き状に形成されて内部に液体を充填した案内流路と、
上記案内流路内に移動可能な状態で収納された浮上指標体と、
上記案内流路の渦巻き状開口を塞いで浮上指標体を外部から視認可能とする透視カバーと、
上記回転操作部の軸に回転自在に支持され、軸を通る鉛直方向に窓が形成され、上記本体を覆う窓付きプレートと、
該窓付きプレートの窓あるいは窓の縁部に表記された目盛と、
上記窓付きプレートの重心を、上記軸を通り上記窓を形成した鉛直方向であって、軸よりも下にして、上記目盛が上記軸の上方に鉛直方向に位置するように上記窓付きプレートの姿勢を保持する姿勢保持手段と、
からなり、
回転操作部の回転操作に伴って本体が回動して浮上指標体が浮力により案内流路内を移動すると共に、窓付きプレートの窓が鉛直方向に沿って位置し、浮上指標体と目盛との位置関係により回転操作部の状態を表示するようにしたことを特徴とする回転操作部用表示器。 - 前記浮上指標体が気泡であることを特徴とする請求項3に記載の回転操作部用表示器。
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