JP4289235B2 - 速結端子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、速結端子装置に関するものである。
従来、スイッチやコンセントのような配線器具においては、器体に設けた電線挿入孔を通して器体内に導入された電線を接続するために速結端子装置が広く用いられている。この種の速結端子装置は従来周知であって、スイッチにおける接点やコンセントにおける刃受などと電気的に接続された端子板と、端子板との間で電線(導体)を狭持して電線と端子板を電気的に接続すると同時に電線を鎖錠して抜け止めする鎖錠ばねと、器体に設けた操作孔を通してドライバのような工具で操作されて鎖錠ばねによる鎖錠を解除する解除釦とで構成されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが上記従来例においては、速結端子装置に接続された電線を外す際に作業者が一方の手で配線器具の器体を保持し、他方の手に持った工具で解除釦を操作した状態では両手が塞がれてしまうために電線を電線挿入孔から引き抜くことが困難であった。
そこで本出願人は、配線器具の器体側面を貫通する溝から進退自在に突出する操作部を有して器体内に移動自在に収納された解除釦を設け、溝を通して器体側面に露出している操作部を指で押し操作したときに器体に対して移動した解除釦で鎖錠ばねによる鎖錠を解除し、一方の手で器体の保持と解除釦の操作を同時に行い、他方の手で電線を引き抜くことができるようにした速結端子装置を既に提案している(特許文献2参照)。
また特許文献2に記載された従来例においては、電線が接続されていないときには解除釦の操作部が溝を通して器体側面から突出しているが、電線が接続されると解除釦が移動し溝を通して操作部が器体内に収納されて器体側面から突出しなくなるため、器体側面に対して操作部が突出しているか否かで電線の接続完了表示を行っていた。
特開平11−185905号公報(段落0014、図1) 特開2004−63163号公報(段落0029〜0030、図21)
しかしながら、上記後者の従来例では電線の接続状態において操作部が器体内に収納されて器体側面から突出していないため、電線の接続を解除する際に操作部を溝に押し込むように操作しなければならず、手の大きな作業者では操作部が操作しづらいという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、電線の接続完了表示を行いつつ解除釦の操作性を向上した速結端子装置を提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、配線器具の器体に貫設した電線挿入孔を通して器体に導入される電線に接触する端子板と、ばね力を利用して該端子板との間で前記電線を狭持するとともに鎖錠部が該電線に食い込んで抜け止めする錠ばねと、該錠ばねによる抜け止め状態を解除する解除手段とを備え、該解除手段は、前記器体に設けられた開口を通して器体表面に露出し手動操作される操作部と、該操作部が押し操作されたときにばね力に抗して前記錠ばねの電線に食い込んだ前記鎖錠部を該電線から引き離す向きに押し動かす押動部とを具備した解除釦からなり、該解除釦は、前記錠ばねにより電線が前記端子板に接続された接続状態のときの接続位置と、電線が前記端子板に接続されていない非接続状態のときの非接続位置との間で前記器体に対して移動自在に設けられ、前記接続位置では前記操作部の少なくとも一部が前記開口を通して器体表面から突出し、前記非接続位置では前記操作部が前記開口を通して器体内に収納されて器体表面から突出しないものであって、前記錠ばねは、弾性を有する金属板によって略U字状に形成されたばね片と、ばね片の先端部に設けられた前記鎖錠部とを有し、且つ前記ばね片の中央部が両端部に対して前記電線挿入孔から離れた位置となるように前記器体内に収納されることを特徴とする。
この発明によれば、電線が端子板に接続されていない非接続状態のときには解除釦の操作部が器体内に収納されて器体表面から突出せず、電線が端子板に接続された接続状態のときには解除釦の操作部が開口を通して器体表面から突出するため、器体表面に対して操作部が突出するか否かで電線の接続完了表示を行うことができ、しかも、電線の接続を解除する際には器体表面から突出した操作部を押し操作すればよいから、操作部が器体表面に突出しない場合に比較して解除釦の操作性が向上する。さらに、錠ばねを端子板と一体に構成する場合に比較して端子板の加工が簡単になり、また前記ばね片の中央部が両端部に対して前記電線挿入孔から離れた位置となるように錠ばねを前記器体内に収納しているため、ばね片の可動範囲が十分に確保できて塑性変形が防止できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記錠ばねのばね力に抗して前記解除釦を非接続位置にラッチするラッチ手段を備え、前記解除釦は、前記電線挿入孔を通して器体に導入された電線に駆動され前記ラッチ手段のラッチ状態を解除して前記操作部を非接続位置から接続位置に移動させる駆動部を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、ラッチ手段により解除釦が非接続位置にラッチされている状態では解除釦の押動部で鎖錠部が電線から引き離す向きに押し動かされているため、導体がより線からなる電線でも端子板と鎖錠部との間に容易に導入することが可能であり、電線によって駆動された駆動部がラッチ手段のラッチ状態を解除することで解除釦が非接続位置から接続位置に移動し、鎖錠部が電線に食い込むことで電線の抜け止めが為される。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記駆動部は、前記操作部が非接続位置にあるときに前記電線挿入孔と対向し、前記非接続位置から接続位置に向かって前記電線挿入孔に近付く向きに傾斜する傾斜面を有することを特徴とする。
この発明によれば、電線挿入孔から導入された電線の先端が非接続位置にある解除釦の駆動部が有する傾斜面に当接し、傾斜面が電線に押されることで解除釦が非接続位置から接続位置に移動するため、簡単な構造で解除釦を移動させることができる。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記解除釦は、前記操作部が接続位置にあるときに前記器体の内壁に当接して該器体に対する移動が規制される規制手段を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、解除釦の操作部が接続位置を越えて器体側面から突出するのを防ぐことができる。
請求項5の発明は、請求項2の発明において、前記ラッチ手段は、前記器体内に設けられた係合溝と、該係合溝と係脱自在に係合する係合突起を有して前記解除釦に撓み自在に設けられたラッチ部とからなることを特徴とする。
この発明によれば、傾斜面が電線に押されて解除釦が非接続位置から接続位置に移動する際にラッチ部が撓んで係合突起と係合溝の係合が外れ、また操作部を押し操作して解除釦を接続位置から非接続位置に移動する際にラッチ部が撓んで係合突起が係合溝に係合するものであり、解除釦の移動を妨げることなくラッチ手段のラッチ状態を解除することができる。
請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記解除釦が前記接続位置と非接続位置との間を移動する際に当該解除釦の前記電線の導入方向に沿った移動を阻止するストッパ手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、ストッパ手段により解除釦が電線の導入方向に沿って移動しなくなり、解除釦を非接続位置から接続位置にスムーズに移動させることができる。
請求項の発明は、請求項3の発明において、前記駆動部を前記電線の導入方向に沿って撓み自在としたことを特徴とする。
この発明によれば、操作部を押し操作して解除釦を接続位置から非接続位置に移動する際に電線の先端に駆動部が当たっても駆動部が電線の導入方向に沿って撓むため、解除釦をスムーズに非接続位置まで移動することができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記錠ばねは、前記鎖錠部を設けた前記ばね片の先端部が電線及び器体の内壁から離れる向きに曲成されたことを特徴とする。
この発明によれば、錠ばねのばね片が撓む際にばね片の先端部が器体の内壁に引っ掛かって動かなくなるのを防ぐことができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記錠ばねは、前記ばね片の後端部に設けられ、当該ばね片の撓み方向に撓み自在とした1乃至複数の補助ばね片を具備することを特徴とする。
この発明によれば、ばね片の湾曲した中央部にかかる応力を補助ばね片に分散することでばね片の塑性変形が抑制できる。
本発明によれば、電線が端子板に接続されていない非接続状態のときには解除釦の操作部が器体内に収納されて器体表面から突出せず、電線が端子板に接続された接続状態のときには解除釦の操作部が開口を通して器体表面から突出するため、器体表面に対して操作部が突出するか否かで電線の接続完了表示を行うことができ、しかも、電線の接続を解除する際には器体表面から突出した操作部を押し操作すればよいから、操作部が器体表面に突出しない場合に比較して解除釦の操作性が向上し、さらに、錠ばねを端子板と一体に構成する場合に比較して端子板の加工が簡単になり、また前記ばね片の中央部が両端部に対して前記電線挿入孔から離れた位置となるように錠ばねを前記器体内に収納しているため、ばね片の可動範囲が十分に確保できて塑性変形が防止できるという効果がある。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明の参考例について説明する。
参考例の速結端子装置は、スイッチやコンセントのような配線器具に電線を接続するための端子部に用いられるものであって、図1〜図3に示すように端子板1と解除釦30とで構成される。端子板1は、図3及び図4に示すように短冊状の主片2と、主片2の長手方向に沿った一方の端縁から下方へ垂下された略S字形の一対の接触片3と、主片2の長手方向に沿った他方の端縁から下方へ垂下された略J字形の一対の鎖錠片4とを有し、弾性を有する帯状の金属板を加工して接触片3の先端部と鎖錠片4の先端部がそれぞれ交差するように折り曲げて一体に形成される。接触片3には電線の挿入方向に沿った両端部において電線を押圧する一対の押圧部3a,3bが設けられ、押圧部3bと主片2の間には後述する電線挿入孔と対向し電線が挿通される挿通部5が形成されている。また、接触片3に対して内側に位置する鎖錠片4には、電線を接触片3の方へ押圧するとともに電線の一部に食い込んで抜け止めする鎖錠部4aが先端に設けられ、鎖錠部4aよりも下方の部位に電線(接触片3)から離れる向きに凸となる曲げ部4bが設けられている。但し、接触片3の幅寸法は鎖錠片4の幅寸法よりも小さく設定されている。
解除釦30は合成樹脂成型品からなり、図3及び図5に示すように扁平な直方体状に形成された操作部31と、操作部31の一端(図3における上端)から斜め上方に突出し且つ操作部31よりも幅広に形成された駆動部32と、操作部31の他端(図3における下端)から側方へ突出し略鈎形に形成された押動部33と、押動部33の下面から下方へ垂下した規制部34と、押動部33の先端から側方へ突出して上下方向に撓み自在としたラッチ部35とが一体に形成されている。なお、ラッチ部35の先端部には上方に突出した山形の係合突起35aが設けられている。また解除釦30が非接続位置(後述する)にあるときに端子板1の挿通部5を通して電線挿入孔と対向する駆動部32の下面には上から下に向かって操作部31に近付く向きに傾斜する傾斜面32aが形成されている。
上述のように構成される端子板1並びに解除釦30は、図1及び図2に示すようにスイッチやコンセントなどの配線器具の器体100に設けられた端子板収納室102に収納される。器体100は、上面が開口した箱状のボディ100aと、ボディ100aの上面に被着されるカバー100bとを結合して組み立てられる。ボディ100aの底壁には端子板収納室102に通じる一対の電線挿入孔(図示せず)が貫設されている。またボディ100aの側面には、図2に示すように各々端子板収納室102に通じる縦溝103が開口している。そして、解除釦30は押動部33の先端が端子板1の鎖錠片4と対向し、駆動部32の傾斜面32aが端子板1の挿通部5を通して電線の導入方向に沿って電線挿入孔と対向し、且つ操作部31が縦溝103から進退自在に突出するようにして端子板1とともに端子板収納室102に収納される。尚、図2に示すように端子板収納室102には互いに鏡像の関係となる2つの解除釦30が操作部31を縦溝103にそれぞれ挿通して並置される。
一方、ボディ100aの端子板収納室102と対向するカバー100bの内壁が電線の導入方向と略直交する方向(図1における左右方向)に沿った平面に形成され、さらに、その内壁面には解除釦30のラッチ部35から突出する係合突起35aが係脱自在に係合する係合溝104が設けられている(図1参照)。すなわち、電線110が接続されていない状態においては、図1(a)に示すようにラッチ部35の係合突起35aが係合溝104に係合(ラッチ)する位置(非接続位置)まで解除釦30が移動させてある。解除釦30が非接続位置にあるときは端子板1の鎖錠片4が押動部33に押動されて撓むために鎖錠部4aと接触片3との間隔が拡がった状態にある。このとき鎖錠片4のばね力によって解除釦30が反操作方向(図1における左方向)に弾性付勢されるが、係合突起35aがカバー100b内壁の係合溝104と係合(ラッチ)しているために解除釦30は非接続位置に保持されることになる。
そして、図1(b)に示すように図示しない電線挿入孔を通して電線110の導体111を接触片3と鎖錠片4との間に導入すると、挿通部5を通して導体111の先端が解除釦30の駆動部32の傾斜面32aに摺接し、電線110の導入方向と交差する向き(図1における左向き)の力が駆動部32にはたらくから、ラッチ部35が下方に撓んで係合突起35aと係合溝104との係合(ラッチ)が外れる。すると鎖錠片4のばね力で弾性付勢されていた解除釦30が、器体100の縦溝103を通して操作部31が器体100の側面から突出する方向(反操作方向)に移動し、鎖錠片4の鎖錠部4aが導体111に食い込むことによって電線110が抜け止めされるとともに鎖錠片4のばね力によって導体111が接触片3に弾接する。さらに導体111は一対の押圧部3a,3bによって鎖錠片4の方へ押圧され、鎖錠部4aと一対の押圧部3a,3bの押圧力が均衡して電線110が狭持される。また鎖錠片4のばね力で反操作方向に移動した解除釦30は、規制部34が図示しないボディ100aの内側面に当たるとともに駆動部32がカバー100bの内壁面に当たる位置(接続位置)で停止する(図1(b)参照)。従って、解除釦30が接続位置にあるときには規制部34がボディ100aの内側面に当たるとともに駆動部32がカバー100bの内壁面に当たるため、操作部31が接続位置を越えて器体100の側面から突出することを防ぐことができる。なお、端子板収納室102と対向するカバー100bの内壁面には、解除釦30が接続位置にあるときにラッチ部35の係合突起35aを逃がす凹部105が係合溝104と並設されており、係合突起35aを凹部105に嵌めて逃がすことにより解除釦30が接続位置にあるときにラッチ部35が撓められることがないから、ラッチ部35のクリープ変形が防止できる。
一方、電線110が端子板1と接続されて解除釦30が接続位置にあるときに器体100の側面から突出した操作部31を押し操作すれば、端子板1の鎖錠片4が押動部33に押動されて接触片3から離れる向きに撓み、導体111に食い込んでいる鎖錠部4aが導体111から離れて電線110の引き抜きが可能となる。但し、接続位置においては導体111の先端が駆動部32の傾斜面32aに当接しているため、操作部31を押し操作すると駆動部32を支点として押動部33が回動して鎖錠片4を撓ませることになる。
而して本参考例によれば、電線110が端子板1に接続されていない非接続状態のときには解除釦30の操作部31が器体100内に収納されて器体100の側面から突出せず、電線110が端子板1に接続された接続状態のときには解除釦30の操作部31が縦溝103を通して器体100の側面から突出するため、器体100の側面に対して操作部31が突出するか否かで電線110の接続完了表示を行うことができる。しかも、電線110の接続を解除する際には器体100の側面から突出した操作部31を押し操作すればよいから、操作部31が器体100の側面に突出しない場合に比較して解除釦30の操作性が向上するという利点がある。さらに電線110が接続されていない非接続状態(非接続位置)において、解除釦30の押動部33により鎖錠片4が撓められて鎖錠部4aと接触片3との間隔が拡がった状態にあるから、電線の導体がより線の場合でも接触片3と鎖錠部4aとの間に容易に導入・接続できるという利点がある。
また本参考例では、駆動部32の傾斜面32aが導体111に押されて解除釦30が非接続位置から接続位置に移動する際にラッチ部35が撓んで係合突起35aと係合溝104の係合が外れ、反対に操作部31を押し操作して解除釦30を接続位置から非接続位置に移動する際にラッチ部35が撓んで係合突起35aが係合溝104に係合するから、解除釦30の移動を妨げることなく係合(ラッチ)状態を解除することができる。またラッチ部35がカバー100bの内壁面(係合溝104が設けられている面)に摺接しながら解除釦30が移動し、カバー100bの内壁がストッパ手段となるから、解除釦30が電線110の導入方向に沿って移動することがなく、解除釦30を非接続位置から接続位置にスムーズに移動させることができる。なお、本参考例ではラッチ部35の係合突起35aが係合する係合溝と係合突起35aを逃がす凹部とをカバー100bの内壁に設けているが、図6に示すように端子板1の主片2に係合溝2aと凹部2bを設け、係合突起35aをラッチ部35の先端から下向きに突出させる構造としても構わない。
(実施形
ところで、参考例では端子板1と他の導電部材(スイッチにおける接点やコンセントにおける刃受)との連結構造については具体的に説明しなかったが、通常は金属板を加工して端子板1と他の導電部材とを一体に形成することが望ましい。しかしながら、参考例では従来例における端子板と鎖錠ばねを一体に形成した関係上、他の導電部材を一体化する場合に非常に複雑な形状の金型が必要となり、かかる金型の複雑化を避けようとすれば端子板と他の導電部材とをかしめや溶接などの方法で連結しなければならない。
そこで本実施形態においては、図7及び図8に示すように端子板1から鎖錠片4を取り除き、弾性を有する金属板によって略U字状に形成されたばね片10aと、ばね片10aの先端部に設けられた鎖錠部10bとを有する錠ばね10で接続手段を構成することにより、端子板1の形状を簡素化している。
端子板1は、図9に示すように主片2の端縁から接触片3と対向する向きに垂下された当接片7が鎖錠片4の代わりに設けられており、鎖錠部10bと対向するばね片10aの平坦部を当接片7に当接し且つばね片10aの湾曲した中央部が両端部に対して電線挿入孔101から離れた位置となるように端子板1の内側に錠ばね10が配置される(図8参照)。
錠ばね10は、図10に示すように弾性を有するとともに導電率が高い帯板状の金属板を曲げ加工することで略U字状のばね片10aが形成され、外側に折り曲げられたばね片10aの先端部に切り起こし形成された略S字状の鎖錠片10cの先端に鎖錠部10bが設けられている。また錠ばね10のばね片10a後端部(平坦部)にはばね片10aの撓み方向に撓み自在とした2つの補助ばね片10d,10eが設けられている。一方の補助ばね片10dはばね片10aの平坦部に逆U字形の溝を形成し、その溝の内側の部位を略V字形に折曲してなり、折曲された曲げ部がばね片10aの平坦部よりも外側に突出している。他方の補助ばね片10eはばね片10aの平坦部の下端中央から垂下された帯状の部位を略へ字状に折曲してなる。そして、図8に示すように端子板1の内側に錠ばね10が組み込まれた状態では2つの補助ばね片10d,10eが端子板1の当接片7と当接している。
一方、本実施形態における解除釦30は、図12に示すようにラッチ部35が操作部31の略中央から突出する点と、係合突起35aがラッチ部35の先端から下向きに突出する点と、操作部31に対して駆動部32を撓み自在に形成した点とを除けば参考例とほぼ共通の構成を有しているから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
上述のように構成された端子板1と錠ばね10とは、図13(a)に示すように接触片3と当接片7との間に錠ばね10を収めた状態で器体100の端子板収納室102に端子板1が収納される。また解除釦30は、押動部33の先端を端子板1の鎖錠片4と対向させ、駆動部32の傾斜面32aを端子板1の挿通部5を通して電線の導入方向に沿って電線挿入孔101と対向させるとともに、操作部31が器体100の側面に開口する縦溝(図示せず)から進退自在に突出するようにして端子板1及び錠ばね10とともに端子板収納室102に収納される。尚、図示は省略しているが端子板収納室102には互いに鏡像の関係となる2つの解除釦30が操作部31を縦溝にそれぞれ挿通して並置される。このとき、電線110が接続されていない状態においては、図13(a)に示すようにラッチ部35の係合突起35aがボディ100aに設けられた係合溝106に係合(ラッチ)する位置(非接続位置)まで解除釦30が移動させてある。解除釦30が非接続位置にあるときは錠ばね10のばね片10aが押動部33に押動されて撓むために鎖錠部10bと端子板1の接触片3との間隔が拡がった状態にある。このときばね片10aのばね力によって解除釦30が反操作方向(図13における右方向)に弾性付勢されるが、係合突起35aがボディ100aの係合溝106と係合(ラッチ)しているために解除釦30は非接続位置に保持されることになる。
そして、図13(b)に示すようにボディ100aの底壁に貫設された電線挿入孔101を通して電線110の導体111を端子板1の接触片3と錠ばね10の鎖錠片10cとの間に導入すると、挿通部5を通して導体111の先端が解除釦30の駆動部32の傾斜面32aに摺接し、電線110の導入方向と交差する向き(図13における右向き)の力が駆動部32にはたらくから、ラッチ部35が上方に撓んで係合突起35aと係合溝106との係合(ラッチ)が外れる。するとばね片10aのばね力で弾性付勢されていた解除釦30が、器体100の縦溝を通して操作部31が器体100の側面から突出する方向(反操作方向)に移動し、錠ばね10の鎖錠部10bが導体111に食い込むことによって電線110が抜け止めされるとともにばね片10aのばね力によって導体111が接触片3に弾接する。さらに導体111は一対の押圧部3a,3bによって錠ばね10の方へ押圧され、鎖錠部10bと一対の押圧部3a,3bの押圧力が均衡して電線110が狭持される。またばね片10aのばね力で反操作方向に移動した解除釦30は、規制部34が図示しないボディ100aの内側面に当たる位置(接続位置)で停止する(図13(c)参照)。なお、解除釦30が接続位置にあるときには、係合溝106に対して接触片3寄りの位置に設けられた凹部107にラッチ部35の係合突起35aが嵌り、解除釦30が接続位置にあるときにラッチ部35が撓められないようにしてクリープ変形を防止している。
一方、電線110が端子板1と接続されて解除釦30が接続位置にあるときに器体100の側面から突出した操作部31を押し操作すれば、錠ばね10のばね片10aが押動部33に押動されて接触片3から離れる向きに撓み、導体111に食い込んでいる鎖錠部10bが導体111から離れて電線110の引き抜きが可能となる。ここで本実施形態では、解除釦30の駆動部32を操作部31に対して撓み自在としており、操作部31を押し操作したときに導体111の先端に押された駆動部32が撓むため、参考例のように解除釦30を回動させることなく接続位置から非接続位置へスムーズに移動させることが可能である。
而して本実施形態では、端子板1から鎖錠片4を取り除いて錠ばね10で接続手段を構成するようにしたので、参考例における端子板1に比較して金型の複雑化を抑えつつスイッチにおける接点板やコンセントにおける刃受のような他の導電部材を端子板1の当接片7に連結して一体化することができ、端子板1と他の導電部材をかしめや溶接などで結合する工程が不要になる。またばね片10aの湾曲した中央部が両端部に対して電線挿入孔101から離れた位置となるように端子板1の内側に錠ばね10を配置しているため、ばね片10aの中央部が両端部に対して電線挿入孔101に近い位置となるように端子板1の内側に錠ばね10を配置する場合に比較して、ばね片10aの可動範囲が十分に確保できて塑性変形が防止できるという利点がある。しかも、解除釦30若しくは電線110(導体111)によって錠ばね10のばね片10aが撓められたときに補助ばね片10d,10eも同様に撓められ、ばね片10aと2つの補助ばね片10d,10eの双方で荷重を受けているため、図11に示すように補助ばね片10d,10eを設けない構造と比較してばね片10aの湾曲した部分にかかる応力を2つの補助ばね片10d,10eに分散することでばね片10aの塑性変形が抑制できる。但し、補助ばね片10d,10eは何れか一方のみでも応力分散の効果が期待できるが、本実施形態のように2つ設けることが望ましい。尚、本実施形態では、ばね片10aが撓む際にその先端がボディ100aの底壁に引っ掛かることがないようにばね片10aの先端部が電線及びボディ100aの底壁から離れる向きに曲成されており、ばね片10a先端がボディ100aの底壁に引っ掛かって動かなくなるのを防いでいる。
本発明の参考例を示し、(a)は接続位置の一部省略した断面図、(b)は電線の接続が完了した状態の一部省略した断面図である。 同上の一部省略した分解斜視図である。 同上の分解斜視図である。 同上における端子板を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は左側面図、(d)は下面図、(e)は右側面図である。 同上における解除釦を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は左側面図、(d)は下面図、(e)は右側面図、(f)は背面図である。 同上の他の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態の分解斜視図である。 同上における端子板と錠ばねの斜視図である。 同上における端子板を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は左側面図、(d)は下面図、(e)は右側面図である。 同上における錠ばねを示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は左側面図、(d)は下面図、(e)は右側面図である。 同上における錠ばねの他の構成を示す斜視図である。 同上における解除釦を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は左側面図、(d)は下面図、(e)は右側面図、(f)は背面図である。 同上を示し、(a)は非接続位置の断面図、(b)は電線が導入された状態の断面図、(c)は電線の接続が完了した状態の断面図である。
符号の説明
1 端子板
3 接触片
4 鎖錠片
4a 鎖錠部
5 挿通部
30 解除釦
31 操作部
33 押動部

Claims (9)

  1. 配線器具の器体に貫設した電線挿入孔を通して器体に導入される電線に接触する端子板と、ばね力を利用して該端子板との間で前記電線を狭持するとともに鎖錠部が該電線に食い込んで抜け止めする錠ばねと、該錠ばねによる抜け止め状態を解除する解除手段とを備え、該解除手段は、前記器体に設けられた開口を通して器体表面に露出し手動操作される操作部と、該操作部が押し操作されたときにばね力に抗して前記錠ばねの電線に食い込んだ前記鎖錠部を該電線から引き離す向きに押し動かす押動部とを具備した解除釦からなり、該解除釦は、前記錠ばねにより電線が前記端子板に接続された接続状態のときの接続位置と、電線が前記端子板に接続されていない非接続状態のときの非接続位置との間で前記器体に対して移動自在に設けられ、前記接続位置では前記操作部の少なくとも一部が前記開口を通して器体表面から突出し、前記非接続位置では前記操作部が前記開口を通して器体内に収納されて器体表面から突出しないものであって、前記錠ばねは、弾性を有する金属板によって略U字状に形成されたばね片と、ばね片の先端部に設けられた前記鎖錠部とを有し、且つ前記ばね片の中央部が両端部に対して前記電線挿入孔から離れた位置となるように前記器体内に収納されることを特徴とする速結端子装置。
  2. 前記錠ばねのばね力に抗して前記解除釦を非接続位置にラッチするラッチ手段を備え、前記解除釦は、前記電線挿入孔を通して器体に導入された電線に駆動され前記ラッチ手段のラッチ状態を解除して前記操作部を非接続位置から接続位置に移動させる駆動部を具備したことを特徴とする請求項1記載の速結端子装置。
  3. 前記駆動部は、前記操作部が非接続位置にあるときに前記電線挿入孔と対向し、前記非接続位置から接続位置に向かって前記電線挿入孔に近付く向きに傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項2記載の速結端子装置。
  4. 前記解除釦は、前記操作部が接続位置にあるときに前記器体の内壁に当接して該器体に対する移動が規制される規制手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の速結端子装置。
  5. 前記ラッチ手段は、前記器体内に設けられた係合溝と、該係合溝と係脱自在に係合する係合突起を有して前記解除釦に撓み自在に設けられたラッチ部とからなることを特徴とする請求項2記載の速結端子装置。
  6. 前記解除釦が前記接続位置と非接続位置との間を移動する際に当該解除釦の前記電線の導入方向に沿った移動を阻止するストッパ手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の速結端子装置。
  7. 前記駆動部を前記電線の導入方向に沿って撓み自在としたことを特徴とする請求項3記載の速結端子装置。
  8. 前記錠ばねは、前記鎖錠部を設けた前記ばね片の先端部が電線及び器体の内壁から離れる向きに曲成されたことを特徴とする請求項1記載の速結端子装置。
  9. 前記錠ばねは、前記ばね片の後端部に設けられ、当該ばね片の撓み方向に撓み自在とした1乃至複数の補助ばね片を具備することを特徴とする請求項1記載の速結端子装置。
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