JP4288944B2 - 遊技機島及び遊技媒体貯留量制御装置 - Google Patents

遊技機島及び遊技媒体貯留量制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4288944B2
JP4288944B2 JP2002370656A JP2002370656A JP4288944B2 JP 4288944 B2 JP4288944 B2 JP 4288944B2 JP 2002370656 A JP2002370656 A JP 2002370656A JP 2002370656 A JP2002370656 A JP 2002370656A JP 4288944 B2 JP4288944 B2 JP 4288944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game medium
game
detection means
storage amount
gaming machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002370656A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004195127A (ja
Inventor
正博 竹内
芳生 若菜
誠 田結
英勝 竹内
誠市 梁川
Original Assignee
株式会社竹屋
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社竹屋 filed Critical 株式会社竹屋
Priority to JP2002370656A priority Critical patent/JP4288944B2/ja
Publication of JP2004195127A publication Critical patent/JP2004195127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4288944B2 publication Critical patent/JP4288944B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機島及び遊技媒体貯留量制御装置に関し、詳しくは、遊技媒体揚送手段によって揚送した遊技媒体を第1,第2の少なくとも2つの経路を介して循環可能な遊技機島、及び、その遊技機島の遊技媒体の貯留量を制御する遊技媒体貯留量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、パチンコ機等の遊技機を複数並設してなる遊技機島では、その下部空間の貯留タンクにパチンコ玉等の遊技媒体を貯留しておき、この貯留した遊技媒体を揚送装置で揚送して再度遊技機に供給するようになっている。これにより、遊技機島の内部では、遊技媒体が循環的に使用されている。
【0003】
図20は、従来の遊技機島100の構成を表す縦断面図である。図20に示すように、この遊技機島100では、複数のパチンコ機2を並設すると共に、そのほぼ中央部に、遊技媒体としてのパチンコ玉を上部に揚送する玉揚送装置5を設置している。玉揚送装置5の上部には、揚送されたパチンコ玉を一時的に貯留する上部タンク6が設けられ、この上部タンク6からは、左右に傾斜状に設けられた補給樋7,8を介してパチンコ機2へパチンコ玉が補給される。
【0004】
また、玉揚送装置5の下部一側には、返却されるパチンコ玉を優先的に貯留する第1貯留タンク9が、玉揚送装置5の下部他側には、返却されるパチンコ玉を非優先的に貯留する第2貯留タンク10が、それぞれ設けられ、第1貯留タンク9と第2貯留タンク10とは、その貯留量がほぼ同一となるようにその傾斜底面高さを同じにされている。
【0005】
また、遊技機島100のほぼ中央には、遊技者が獲得したパチンコ玉を計数しながら第2貯留タンク10に返却する玉計数装置3が、パチンコ機2と並んで設けられている。更に、上部タンク6からオーバーフローしたパチンコ玉は、第1オーバーフローダクト21aまたは第2オーバーフロー21bを介して第1貯留タンク9または第2貯留タンク10へ流通される。
【0006】
そして、玉揚送装置5の下部近傍には、第1貯留タンク9を底板41に沿って流下したパチンコ玉を第2貯留タンク10に転送するミニコンベア60や、第2貯留タンク10に貯留されたパチンコ玉を一括して玉揚送装置5へ送り込む導入樋72が設けられている。
【0007】
このような遊技機島100では、通常、玉揚送装置5→上部タンク6→第1オーバーフローダクト21a→第1貯留タンク9→ミニコンベア60→玉揚送装置5といった経路(以下、第1経路ともいう)を介してパチンコ玉が循環しており、第1貯留タンク9及び第1オーバーフローダクト21aが満杯になると、玉揚送装置5→上部タンク6→第2オーバーフローダクト21b→第2貯留タンク10→玉揚送装置5なる経路(以下、第2経路ともいう)を介してパチンコ玉が循環するようになる。
【0008】
また、遊技機島100では、ミニコンベア60を設けたことによって、第1貯留タンク9は第2貯留タンク10よりも底を上げた位置にアウトレール(底板41)の傾斜を取る必要がないので、第2貯留タンク10と同様の貯留量を確保することができる(例えば、特許文献1参照)。更に、ミニコンベア60には、そのミニコンベア60のベルトが異常等によって停止したことを電気的に検出する図示しないコンベア異常検知センサが設けられている。また、第2貯留タンク10に設けられているコンベア停止センサ70は、ミニコンベア60で転送したパチンコ玉の受け入れスペースがあるか否かを検出するもので、コンベア停止センサ70が玉有りを検出している場合にはミニコンベア60が停止し、玉無しを検出している場合にはミニコンベア60を駆動するように制御されている。
【0009】
また、貯留タンク9,10の内側側壁には、それぞれにおけるパチンコ玉の貯留量を検出するための貯留レベル検出センサS1〜S5が設けられている。本出願人らの実験によれば、貯留レベル検出センサS1〜S5を図20に示すように水平方向の直線状に配置した場合、図21に示すように、貯留レベル検出センサS1〜S5は、玉貯留量が増大するにつれて、S1,S2,S3,S4,S5の順番でオンになり、減少するにつれてS5,S4,S3,S2,S1の順番でオフになる。このため、貯留レベル検出センサS1〜S5の検出信号に基づき、遊技機島100におけるパチンコ玉の貯留量を算出することができる。なお、図21において、ハッチングを施した部分はパチンコ玉が貯留された部分である。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−80562号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ミニコンベア60は何等かの異常(異物混入で過負荷が掛かりモータが停止する場合等)で停止してしまうことがあり、この場合には次に示す不都合が生じる。すなわち、ミニコンベア60が停止してしまうと、第1経路へ流通したパチンコ玉は、第1貯留タンク9に貯留されたまま使用不能となってしまう。この場合、第1貯留タンク9及び第1オーバーフローダクト21aが満杯になるまでは、上部タンク6からオーバーフローしたパチンコ玉の全てが第1経路へ流通してしまい、使用不能となるため、遊技機島100におけるパチンコ玉の枯渇を招く虞もある。このように、複数の経路を介してパチンコ玉を循環させる遊技機島では、一部の経路に異常が生じた場合でも使用可能なパチンコ玉が減少する虞があった。
【0012】
そこで、請求項1〜12のいずれかに記載の発明は、遊技媒体揚送手段によって揚送した遊技媒体を第1,第2の少なくとも2つの経路を介して循環可能な遊技機島において、少なくとも第1経路に異常が生じても、使用可能な遊技媒体が減少するのを防止することを目的としてなされた。また、請求項13または14記載の発明は、請求項3,4,6,7,9〜12のいずれかに記載の遊技機島を複数設けた場合に、各遊技機島間で遊技媒体貯留量の均一化を図ることのできる遊技媒体貯留量制御装置を提供することを目的としてなされた。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、遊技媒体を揚送する遊技媒体揚送手段と、該遊技媒体揚送手段が揚送した遊技媒体を循環して上記遊技媒体揚送手段へ戻す第1経路と、上記遊技媒体揚送手段が揚送した遊技媒体を循環して上記遊技媒体揚送手段へ戻す第2経路と、を少なくとも備えた遊技機島において、上記第1経路が上記遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができるか否かを検出する第1経路状態検出手段と、上記第1経路を遮断する第1シャッタ手段と、を更に備え、上記第1経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記第1シャッタ手段が上記第1経路を遮断して上記揚送された遊技媒体を上記第2経路に流通させることを特徴としている。
【0014】
このように構成された本発明では、第1経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができないことを、第1経路状態検出手段が検出している場合、第1シャッタ手段が、第1経路を遮断する。このため、揚送手段によって揚送された遊技媒体は第2経路に流通し、遊技媒体揚送手段へ戻ることができなくなっている第1経路へは流通しない。
【0015】
もし仮に、遊技媒体が第1経路へ流通してしまうと、第1経路で使用不能の状態で貯留される遊技媒体が増え、使用可能な遊技媒体が減少してしまう。これに対して、本発明では、第1経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができなくなった場合でも、上記のように遊技媒体を第2経路へ流通させることにより、その遊技媒体を良好に循環させることができる。
【0016】
例えば、自島が不足状態の場合に他島から遊技媒体が供給されるような制御がなされるものにおいては、その供給される遊技媒体も良好に循環させることができるため、不足状態が解消され易く、制御が有効に活用されるといった効果もある。従って、本発明では、第1経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができなくなった場合でも、使用可能な遊技媒体が減少するのを良好に防止することができる。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成に加え、上記遊技媒体揚送手段が揚送した遊技媒体は、上記第2経路よりも上記第1経路の方へ優先的に流通されることを特徴としている。
本発明では、遊技媒体揚送手段に揚送された遊技媒体は第2経路よりも第1経路の方へ優先的に流通されるので、前述のように、第1経路の不具合を検出してそれに対処することによる効果が一層顕著に表れる。従って、本発明では、請求項1記載の発明の効果が、一層顕著に表れる。すなわち、本発明では第2経路よりも第1経路の方へ遊技媒体が優先的に流通されるため、第1経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができなくなると遊技媒体の予期せぬ不足が発生し易くなるが、請求項1記載の発明ではこのような事態に良好に対応できるので、その効果が一層顕著に表れる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成に加え、上記第1経路に設けられ、遊技媒体を貯留する第1貯留タンクと、上記第2経路に設けられ、遊技媒体を貯留する第2貯留タンクと、上記第1貯留タンク内に、その第1貯留タンク内の遊技媒体の貯留量に応じて遊技媒体が位置する複数箇所に設置され、当該箇所における遊技媒体の有無を検出する複数の第1遊技媒体検出手段と、上記第2貯留タンク内に、その第2貯留タンク内の遊技媒体の貯留量に応じて遊技媒体が位置する複数箇所に設置され、当該箇所における遊技媒体の有無を検出する複数の第2遊技媒体検出手段と、上記複数の第1遊技媒体検出手段及び第2遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択する選択手段と、該選択手段に選択された上記遊技媒体検出手段の検出結果に基づき、遊技媒体の貯留量を算出する貯留量算出手段と、を更に備え、上記第1経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記選択手段が、上記第2遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択することを特徴としている。
【0019】
本発明では、遊技媒体揚送手段によって揚送され、第1経路へ流通した遊技媒体は、第1貯留タンクに貯留された後、再び遊技媒体揚送手段に戻される。一方、遊技媒体揚送手段によって揚送され、第2経路へ流通した遊技媒体は、第2貯留タンクに貯留された後、再び遊技媒体揚送手段に戻される。
【0020】
第1貯留タンク内には、遊技媒体の貯留量に応じて遊技媒体が位置する複数箇所に、当該箇所における遊技媒体の有無を検出する第1遊技媒体検出手段が設置され、この検出結果は第1貯留タンク内の遊技媒体貯留量を反映する。同様に、第2貯留タンク内には、第2遊技媒体検出手段が複数箇所にそれぞれ設置され、この検出結果は第2貯留タンク内の遊技媒体貯留量を反映する。
【0021】
本発明では、第1経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができないことを第1経路状態検出手段が検出している場合、選択手段が、上記第2遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択する。そして、このように選択された遊技媒体検出手段の検出結果に基づき、貯留量算出手段が遊技媒体の貯留量を算出する。このため、使用不能となっている第1貯留タンク内の遊技媒体貯留量に影響されることなく、第2貯留タンク内の遊技媒体貯留量のみに基づいて、貯留量算出手段による遊技媒体の貯留量の算出が行える。
【0022】
このように遊技媒体貯留量が算出されるため、例えば、過剰状態や不足状態等を解消する制御がなされる遊技機島においては、実質上使用不能な遊技媒体を除いた状況の制御、つまり、実際の遊技機島の状況に合った制御を実行させることができる。従って、本発明では、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、使用不能な遊技媒体の貯留量の影響を受けることなく、遊技機島における実質的な遊技媒体の貯留量を正確に算出することができるといった効果が生じる。
【0023】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の構成に加え、上記第1経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出していない場合、上記選択手段が、上記第1遊技媒体検出手段及び上記第2遊技媒体検出手段からいくつかの遊技媒体検出手段を選択することを特徴としている。
【0024】
本発明では、第1経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができないことを第1経路状態検出手段が検出していない場合、すなわち、第1経路が第1貯留タンク内の遊技媒体を遊技媒体揚送手段へ戻すことができる場合、選択手段は、上記第1遊技媒体検出手段及び上記第2遊技媒体検出手段からいくつかの遊技媒体検出手段を選択する。このため、本発明では、第1貯留タンク内の遊技媒体が使用可能である場合には、その第1貯留タンク内の遊技媒体貯留量も、貯留量算出手段が算出する遊技媒体貯留量に良好に反映させることができる。
【0025】
このように遊技媒体貯留量が算出されるため、例えば、過剰状態や不足状態等を解消する制御がなされる遊技機島においては、全ての遊技媒体を含めた制御を実行させることができる。従って、本発明では、請求項3記載の発明の効果に加えて、第1貯留タンク内の遊技媒体が使用可能である場合には、その遊技媒体の貯留量も貯留量算出手段の算出結果に反映させて、算出される遊技媒体貯留量を実質上使用可能な遊技媒体の量に一層良好に対応させることができるといった効果が生じる。
【0026】
なお、本発明の上記効果は、第2経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができなくなる可能性に比べて、第1経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができなくなる可能性の方が有意に大きい場合に一層顕著になる。すなわち、このような場合、第1経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができることは、第1経路,第2経路の双方が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができることとほぼ同値である。従って、このような場合に第1遊技媒体検出手段及び第2遊技媒体検出手段からいくつかの遊技媒体検出手段を選択することは、極めて現状に即している。
【0027】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、上記第2経路が上記遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができるか否かを検出する第2経路状態検出手段と、上記第2経路を遮断する第2シャッタ手段と、を更に備え、上記第2経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記第2シャッタ手段が上記第2経路を遮断して上記揚送された遊技媒体を上記第1経路に流通させることを特徴としている。
【0028】
本発明では、第2経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができないことも、第2経路状態検出手段によって検出することができ、第2経路状態検出手段がそのことを検出している場合、第2シャッタ手段が上記第2経路を遮断する。前述のように、第1経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができないことを第1経路状態検出手段が検出している場合は、第1シャッタ手段が上記第1経路を遮断する。よって、揚送手段によって揚送された遊技媒体は、遊技媒体揚送手段へ戻ることができなくなっている側の経路へは流通しない。
【0029】
もし仮に、遊技媒体揚送手段へ戻ることができなくなっている側の経路へ遊技媒体が流通してしまうと、その経路で使用不能の状態で貯留される遊技媒体が増え、使用可能な遊技媒体が減少してしまう。これに対して、本発明では、いずれか一方の経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができなくなった場合、その経路を遮断することによって、遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができる側の経路に遊技媒体を流通させ、遊技媒体を良好に循環させることができる。例えば、自島が不足状態の場合に他島から遊技媒体が供給されるような制御がなされるものにおいては、その供給される遊技媒体も良好に循環させることができるため、不足状態が解消され易く、制御が有効に活用されるといった効果もある。
【0030】
従って、本発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、どちら側の経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができなくなった場合でも、使用可能な遊技媒体が減少するのを良好に防止することができるといった効果が生じる。
【0031】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の構成に加え、上記第1経路に設けられ、遊技媒体を貯留する第1貯留タンクと、上記第2経路に設けられ、遊技媒体を貯留する第2貯留タンクと、上記第1貯留タンク内に、その第1貯留タンク内の遊技媒体の貯留量に応じて遊技媒体が位置する複数箇所に設置され、当該箇所における遊技媒体の有無を検出する複数の第1遊技媒体検出手段と、上記第2貯留タンク内に、その第2貯留タンク内の遊技媒体の貯留量に応じて遊技媒体が位置する複数箇所に設置され、当該箇所における遊技媒体の有無を検出する複数の第2遊技媒体検出手段と、上記複数の第1遊技媒体検出手段及び第2遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択する選択手段と、該選択手段に選択された上記遊技媒体検出手段の検出結果に基づき、遊技媒体の貯留量を算出する貯留量算出手段と、を更に備え、上記第1経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記選択手段が、上記第2遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択し、上記第2経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記選択手段が、上記第1遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択することを特徴としている。
【0032】
本発明では、遊技媒体揚送手段によって揚送され、第1経路へ流通した遊技媒体は、第1貯留タンクに貯留された後、再び遊技媒体揚送手段に戻される。一方、遊技媒体揚送手段によって揚送され、第2経路へ流通した遊技媒体は、第2貯留タンクに貯留された後、再び遊技媒体揚送手段に戻される。
【0033】
第1貯留タンク内には、遊技媒体の貯留量に応じて遊技媒体が位置する複数箇所に、当該箇所における遊技媒体の有無を検出する第1遊技媒体検出手段が設置され、この検出結果は第1貯留タンク内の遊技媒体貯留量を反映する。同様に、第2貯留タンク内には、第2遊技媒体検出手段が複数箇所にそれぞれ設置され、この検出結果は第2貯留タンク内の遊技媒体貯留量を反映する。
【0034】
本発明では、第1経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができないことを第1経路状態検出手段が検出している場合、選択手段が、上記第2遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択する。そして、このように選択された遊技媒体検出手段の検出結果に基づき、貯留量算出手段が遊技媒体の貯留量を算出する。このため、使用不能となっている第1貯留タンク内の遊技媒体貯留量に影響されることなく、第2貯留タンク内の遊技媒体貯留量のみに基づいて、貯留量算出手段による遊技媒体の貯留量の算出が行える。
【0035】
逆に、第2経路が遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができないことを第2経路状態検出手段が検出している場合、選択手段が、上記第1遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択する。このため、使用不能となっている第2貯留タンク内の遊技媒体貯留量に影響されることなく、第1貯留タンク内の遊技媒体貯留量のみに基づいて、貯留量算出手段による遊技媒体の貯留量の算出が行える。従って、本発明では、請求項5記載の発明の効果に加えて、使用不能な遊技媒体の貯留量の影響を受けることなく、遊技機島における実質的な遊技媒体の貯留量を正確に算出することができるといった効果が生じる。
【0036】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の構成に加え、上記第1経路状態検出手段及び上記第2経路状態検出手段が、いずれも上記遊技媒体を戻すことができることを検出している場合、上記選択手段が、上記第1遊技媒体検出手段及び上記第2遊技媒体検出手段から上記いくつかの遊技媒体検出手段を選択することを特徴としている。
【0037】
本発明では、第1経路状態検出手段及び上記第2経路状態検出手段が、いずれも上記遊技媒体を戻すことができることを検出している場合、すなわち、第1経路及び第2経路の双方が遊技媒体を遊技媒体揚送手段へ戻すことができる場合、選択手段は、上記第1遊技媒体検出手段及び上記第2遊技媒体検出手段からいくつかの遊技媒体検出手段を選択する。このため、本発明では、第1貯留タンク内の遊技媒体、及び、第2貯留タンク内の遊技媒体の双方が使用可能である場合には、両貯留タンク内の遊技媒体貯留量を、貯留量算出手段が算出する遊技媒体貯留量に良好に反映させることができる。
【0038】
このように遊技媒体貯留量が算出されるため、例えば、過剰状態や不足状態等を解消する制御がなされる遊技機島においては、全ての遊技媒体を含めた制御を実行させることができる。従って、本発明では、請求項6記載の発明の効果に加えて、第1貯留タンク内の遊技媒体、及び、第2貯留タンク内の遊技媒体の双方が使用可能である場合には、その各遊技媒体の貯留量を貯留量算出手段の算出結果に反映させて、算出される遊技媒体貯留量を実質上使用可能な遊技媒体の量に一層良好に対応させることができるといった効果が生じる。
【0039】
請求項8記載の発明は、請求項5〜7のいずれかに記載の構成に加え、上記第1経路状態検出手段及び上記第2経路状態検出手段が、共に上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記遊技媒体揚送手段の駆動を停止することを特徴としている。
【0040】
第1経路状態検出手段及び上記第2経路状態検出手段が、いずれも上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、すなわち、第1経路及び第2経路の双方が、遊技媒体を遊技媒体揚送手段へ戻すことができない場合、遊技媒体揚送手段にて揚送された遊技媒体は循環できない。本発明では、このような場合に遊技媒体揚送手段の駆動を停止しているので、請求項5〜7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、遊技媒体揚送手段が遊技媒体を排出することができず遊技媒体が詰まるなどの二次的な異常の発生を良好に防止することができるといった効果が生じる。
【0041】
請求項9記載の発明は、請求項3,4,6,7のいずれかに記載の構成に加え、上記各遊技媒体検出手段に異常が発生しているか否かを判断する異常判断手段を、更に備え、上記貯留量算出手段が、上記異常判断手段に異常が発生していると判断された上記遊技媒体検出手段も上記有または無のいずれかの検出結果を発生しているものとして扱い、遊技媒体の貯留量を算出することを特徴としている。
【0042】
本発明では、異常判断手段が、各遊技媒体検出手段に異常が発生しているか否かを判断する。そして、遊技媒体検出手段のいずれかに、断線・短絡などの異常が発生しても、貯留量算出手段は、その異常が発生していると判断された遊技媒体検出手段も、遊技媒体の有無のいずれかを検出したものとして扱って遊技媒体の貯留量を算出する。このため、本発明では、請求項3,4,6,7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、一部の遊技媒体検出手段に異常が発生しても、良好に遊技媒体の貯留量を算出することができるといった効果が生じる。
【0043】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の構成に加え、上記遊技媒体検出手段の中の少なくとも1つが、遊技媒体貯留量が過剰状態か否かを検出する過剰検出手段であり、上記遊技媒体検出手段の中の少なくとも他の1つが、遊技媒体貯留量が過剰状態よりも少ない準過剰状態か否かを検出する準過剰検出手段であり、上記準過剰検出手段が準過剰状態を検出していて、上記過剰検出手段が上記異常判断手段に異常と判断された場合には、上記貯留量算出手段が、上記過剰検出手段が過剰状態を検出したものとして扱い、遊技媒体の貯留量を算出することを特徴としている。
【0044】
本発明では、過剰検出手段が異常と判断されても、準過剰検出手段が遊技媒体有りと検出している準過剰検出状態の場合には、貯留量算出手段は、過剰検出手段も「遊技媒体有り」の過剰状態を検出しているものとして扱って遊技媒体の貯留量を算出する。すなわち、本発明では、過剰検出手段が異常で、実際に過剰検出手段で検出する位置における遊技媒体の有無が判らない場合であっても、遊技媒体貯留量が過剰状態に近い準過剰状態であれば、遊技媒体貯留量を過剰状態とする。すると、遊技媒体を減少させる処理を行うことが可能となり、過剰検出状態が異常であっても遊技媒体で満杯になることを未然に防止することができる。従って、本発明では、請求項9記載の発明の効果に加えて、過剰検出手段が異常の場合でも、遊技媒体で満杯になることを未然に防止することができるといった効果が生じる。
【0045】
請求項11記載の発明は、請求項9または10記載の構成に加え、上記遊技媒体検出手段の中の少なくとも1つが、遊技媒体貯留量が不足状態か否かを検出する不足検出手段であり、上記貯留量算出手段が、上記不足検出手段が上記異常判断手段に異常と判断された場合には、上記貯留量算出手段が、上記不足検出手段が上記不足状態を検出したものとして扱い、遊技媒体の貯留量を算出することを特徴としている。
【0046】
本発明では、不足検出手段が異常と判断されている場合には、貯留量算出手段は、不足検出手段が「遊技媒体無し」の不足状態を検出しているものとして扱って遊技媒体の貯留量を算出する。このため、本発明では、不足検出手段が異常であって、実際に不足検出手段で検出する位置における遊技媒体の有無が判らない場合であっても、遊技媒体貯留量を不足状態とする。これによって、遊技媒体貯留量を増加させる処理を行うことが可能となり、不足検出手段が異常であっても遊技媒体が枯渇することを未然に防止可能である。従って、本発明では、請求項9または10記載の発明の効果に加えて、不足検出手段が異常の場合でも、遊技媒体が枯渇することを未然に防止することができるといった効果が生じる。
【0047】
但し、不足検出手段が異常であると判断された場合を全て不足状態とすると、不足状態と判断される状態が長時間継続することになる。これでは、その貯留タンクの過剰状態を誘発する虞がある。これに対しては次のようにすればよい。
すなわち、請求項12記載の発明は、請求項9〜11のいずれかに記載の構成に加え、上記貯留量算出手段が、当該箇所に遊技媒体が有ることを検出している、または、検出しているとして扱われる上記遊技媒体検出手段の内、その設置位置に対応する遊技媒体の量が最も多いものに基づいて、遊技媒体の貯留量を算出することを特徴としている。
【0048】
このように構成された本発明では、例えば、不足検出手段に異常が発生しても、遊技媒体が有ることを検出している他の遊技媒体検出手段、または、検出結果を遊技媒体有りとして扱われる他の遊技媒体検出手段があれば、その検出結果に応じた貯留量を貯留算出手段が算出する。従って、不足検出手段が異常であっても、他に遊技媒体有りと検出している遊技媒体検出手段があったり、遊技媒体有りとして扱われる遊技媒体検出手段がある場合は、上記のように過剰状態を誘発することはない。
【0049】
従って、本発明では、請求項9〜11のいずれかに記載の発明の効果に加えて、過剰状態を誘発する可能性を極めて低くすることができるといった効果が生じる。また、本発明によれば、異常が不足検出手段以外の遊技媒体検出手段で発生した場合でも、全ての遊技媒体検出手段が異常と判断されない限り、適切に遊技媒体貯留量を算出することができる。
【0050】
請求項13記載の発明は、請求項3,4,6,7,9〜12のいずれかに記載の遊技機島の少なくとも2体の間で遊技媒体の交流を行う遊技媒体貯留量制御装置であって、上記遊技機島の内の1つにおける上記貯留量算出手段が算出した遊技媒体の貯留量が、上記遊技機島の内の他のものにおける上記貯留量算出手段が算出した遊技媒体の貯留量よりも多い場合に、上記1つの遊技機島から上記他の遊技機島へ遊技媒体を供給する遊技媒体供給手段を、備えたことを特徴としている。
【0051】
すなわち、本発明の遊技媒体貯留量制御装置は、少なくとも2体の遊技機島の間で遊技媒体の交流を行ういわゆる島交流と呼ばれる形態において、その交流が行われる遊技機島が請求項3,4,6,7,9〜12のいずれかに記載の遊技機島となっている。このように構成された遊技媒体貯留量制御装置によれば、選択手段が選択する遊技媒体検出手段を第1経路等の状況に応じて変更することにより、その状況に応じた適切な貯留量の算出を行うことができる。例えば、1つの遊技機島に実質上使用不能な遊技媒体が有って、その遊技媒体が遊技媒体検出手段に検出されている場合は、その遊技媒体検出手段の検出結果を無視して算出した遊技媒体の貯留量に基づき、上記遊技媒体の交流を行うことができる。このため、2体の遊技機島の内、多いと判定された方の島から少ないと判定された方の島へと遊技媒体を供給し、遊技媒体貯留量の均一化を図ることが良好に実施できる。
【0052】
請求項14記載の発明は、請求項3,4,6,7,9〜12のいずれかに記載の遊技機島に、更に、遊技者に払い出された遊技媒体を当該遊技機島の上記貯留タンクに返却する返却手段をそれぞれ備えた少なくとも2体の遊技機島の遊技媒体貯留量を制御する遊技媒体貯留量制御装置であって、上記遊技機島の内の1つにおける上記貯留量算出手段が算出した遊技媒体の貯留量が、予め設定された過剰レベルになると、その遊技機島の上記返却手段による遊技媒体の返却を制限する第1制限手段と、上記遊技機島の内の1つにおける上記貯留量算出手段が算出した遊技媒体の貯留量が、予め設定された不足レベルになると、上記遊技機島の内の他の少なくとも1つにおける上記返却手段による遊技媒体の返却を制限する第2制限手段と、を備えたことを特徴としている。
【0053】
すなわち、本発明の遊技媒体貯留量制御装置は、他の島との間で遊技媒体の直接的なやりとりを行わないいわゆる独立島と呼ばれる形態において、請求項3,4,6,7,9〜12のいずれかに記載の構成を採用したものとなっている。なお、返却手段としては、例えば玉計数装置を挙げることができる。この場合、第1制限手段及び第2制限手段によって行われる制限としては、玉計数装置の閉鎖の他、玉計数装置を使わないように遊技者に協力を請う報知動作をする、玉計数装置の計数速度を遅くする(遅くなっていることを報知するとなおよい)等が挙げられる。
【0054】
このように構成された遊技媒体貯留量制御装置によれば、選択手段が選択する遊技媒体検出手段を第1経路等の状況に応じて変更することにより、その状況に応じた適切な貯留量の算出を行うことができる。例えば、1つの遊技機島に実質上使用不能な遊技媒体が有って、その遊技媒体が遊技媒体検出手段に検出されている場合は、その遊技媒体検出手段の検出結果を無視して算出した遊技媒体の貯留量に基づき、上記第1制限手段,第2制限手段による返却の制限を適切に行って各遊技機島の遊技媒体貯留量の均一化を図ることが可能となる。
【0055】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明が適用された第1の実施の形態としての遊技機島1の構成を表す縦断面図である。なお、本実施の形態の遊技機島1は、後述の流路変更シャッタ27を設けた点及び貯留レベル検出センサの配置が異なる点を除いては、図20の遊技機島100と同様に構成されている。そこで、先ず、上記構成上の相違点、及び、従来の技術の欄で説明しなかった構成について説明する。なお、遊技機島1,100で同様に構成した部分については、図1,図20において同様の符号を付した。
【0056】
図1に示すように、遊技機島1では、貯留タンク9,10の内側側壁に、それぞれパチンコ玉の貯留玉量を検出するための貯留レベル検出センサ15a〜15e,16a〜16eを設けている。貯留レベル検出センサ15a〜15e,16a〜16eは、ほぼ水平方向の直線状に配置され、貯留タンク9,10の各上流側に配置された貯留レベル検出センサ15a,16aで各貯留タンク9,10における貯留量の下限を検出する一方、貯留タンク9,10の各下流側に配された貯留レベル検出センサ15e,16eで各貯留タンク9,10における貯留量の上限を検出する構成としている。
【0057】
また、パチンコ機2のアウト玉として、または返却手段としての玉計数装置3を介して返却された遊技媒体としてのパチンコ玉(図示せず)は、第2貯留タンク10を介して遊技媒体揚送手段としての玉揚送装置5へ送られ、揚送される。この玉揚送装置5の上部には、揚送されたパチンコ玉を一時的に貯留する上部タンク6が設けられている。上部タンク6からは、左右に補給樋7,8が傾斜状に設けられており、上部タンク6からパチンコ玉を流下させるようになっている。
【0058】
この補給樋7,8には、各パチンコ機2に対応して分配シュート7a,8aが設けられ、補給樋7,8を流下するパチンコ玉を取り込むようになっている。分配シュート7a,8aによって取り込まれたパチンコ玉は、分配シュート7a,8aの下部に設けられる計数装置7b,8bによって計数された後、パチンコ機2の背面上部に設けられる賞球タンクに供給され、遊技者に払い出される賞球として使用される。
【0059】
一方、各パチンコ機2から排出されるアウト玉は、計数機能を有するアウト玉箱2aの玉排出ノズル(図示せず)から下方に排出される。この玉排出ノズルは、貯留タンク9,10の上部に個々に設けられる上部優先樋11,12に臨んで配される。これにより、アウト玉箱2aから排出されたパチンコ玉は、貯留タンク9,10内の上部優先樋11または12に導かれるようになっている。但し、この貯留タンク9,10並びに上部優先樋11,12は、それぞれパチンコ機2の3〜4台分の長さしかなく、それより外側のパチンコ機2のアウト玉は、第1回収樋13または第2回収樋14に直接導かれ、上部優先樋11または12に導かれたパチンコ玉と貯留タンク9,10の下流側で合流した後、玉揚送装置5に向けて導かれる。なお、第1回収樋13,第2回収樋14は、貯留タンク9,10の内部を通る部分が筒状に形成され、貯留タンク9,10内のパチンコ玉が中に入らない構造となっている。
【0060】
前述の貯留タンク9,10には、上部タンク6からオーバーフローしたパチンコ玉を下部に還流するオーバーフローボックス21がそれぞれ接続されている。オーバーフローボックス21は、玉揚送装置5の隣接空間を利用する形で設けられた直方体状のボックスであり、その内部が分岐仕切22によって縦方向に仕切られている。分岐仕切22は、図2に示すように、オーバーフローボックス21の一側(第2貯留タンク10側)に寄せて設けられ、その幅広領域に連通する一側の通路内に複数の流下板22aを段差状に交互に設けて第1オーバーフローダクト21aを構成している。また、その幅狭領域に連通する他側の通路内にも複数の流下板22aを段差状に交互に設けて、第2オーバーフローダクト21bを構成している。
【0061】
すなわち、上部タンク6からオーバーフローしたパチンコ玉は、第1オーバーフローダクト21aに優先的に導かれ、その第1オーバーフローダクト21aが満杯となったときに第2オーバーフローダクト21bに溢れ出るようになっている。そして、第1オーバーフローダクト21a及び第2オーバーフローダクト21bを流下したパチンコ玉は、それぞれ上段プレート25,26を介して図示左側の第1貯留タンク9及び右側の第2貯留タンク10に導かれるようになっている。なお、図2には、上部タンク6から補給樋7,8へ流下するパチンコ玉の流れを実線で、上部タンク6からオーバーフローしたパチンコ玉の流れを点線で、それぞれ示した。
【0062】
本実施の形態では、第1オーバーフローダクト21aのパチンコ玉が上段プレート25を通って流下するのを、シャッタ板27aによって阻止する第1シャッタ手段としての流路変更シャッタ27が設けられている。また、第2オーバーフローダクト21bの上方には、第2オーバーフローダクト21bがパチンコ玉で満杯になったことを検出する玉揚送装置停止センサ28が設けられている。
【0063】
このため、流路変更シャッタ27を作動させることにより、第1オーバーフローダクト21a内のパチンコ玉は第1貯留タンク9へ流下できなくなり、第1オーバーフローダクト21aがパチンコ玉で満杯になった後、第2オーバーフローダクト21bを介してパチンコ玉は第2貯留タンク10へ流下する。また、第2貯留タンク10及び第2オーバーフローダクト21bがパチンコ玉で満杯になると、玉揚送装置停止センサ28がそのことを検出する。すると、この検出結果に基づき、玉揚送装置5によるパチンコ玉の揚送が停止される。
【0064】
次に、図3は、この遊技機島1を利用した本実施の形態のパチンコホールの概略を表す説明図である。なお、以下の説明において、ホール内に設置された複数の遊技機島1を区別する必要がある場合は、遊技機島1a〜1dといったように添え字を付して説明する。
【0065】
本図に示した遊技機島1a〜1dはパチンコホールに設置された多数の遊技機島1の一部であり、それぞれ独立島の形式となっている。各遊技機島1の側面には、玉量レベルを示すランプLが設けられている。本図では、ランプLによって示される玉量レベルが、遊技機島1aでは「2」、遊技機島1bでは「3」、遊技機島1cでは「3」、遊技機島1dでは「2」となっている。また、各遊技機島1には、制御基板30がそれぞれ設けられている。なお、制御基板30に入出力される図示の各種信号については後述する。
【0066】
更に、前述の玉計数装置3は、各遊技機島1に、その中央の両面に配置されている。これにより、遊技者が、どの遊技機島1においてもパチンコ玉を計数できるように構成されている。図4に詳細に示すように、玉計数装置3には返却制限アーム31が出没可能に設けられている。これを突出させた際(本図の状態)には、玉計数装置3の玉返却口32を覆うように構成され、没入させた際には楽に玉を玉返却口32に流しこめるようになる。なお、符号33は紙幣両替器であり、符号34は玉貸し機である。
【0067】
図5に、遊技機島1a,1b,…の制御系統のブロック図を示す。制御基板30,30,…はそれぞれの遊技機島1の貯留レベル検出センサ15a〜15e,16a〜16eからの検出信号を取得し、それぞれの遊技機島1の玉計数装置3,3の返却制限アーム31,31を出没させるアーム駆動回路35,35へと制御信号を出力するようになっている。アーム駆動回路35,35を2個ずつ設けることによって、各遊技機島1の両面に設置される玉計数装置3の返却制限アーム31,31は、独立して出没させることができる。また、制御基板30は、流路変更シャッタ27へも駆動信号を出力している。
【0068】
更に、制御基板30同士の間も、隣接する制御基板30との間で信号授受が可能なように接続されている。なお、各制御基板30,30には、アーム駆動回路35,35に対応して、タイマ37,37も接続されている。また更に、制御基板30,30,…は、それぞれの遊技機島1のミニコンベア60のベルトが異常等によって停止したことを電気的に検出するコンベア異常検知センサ65,65や、ミニコンベア60で転送したパチンコ玉の受け入れスペースがあるか否かを検出するコンベア停止センサ70,70からの検出信号も取得し、コンベア異常検知センサ65,65の検出信号に応じて貯留レベル検出センサ15a〜16eの選択パターンも切り替えるようになっている。
【0069】
すなわち、図2に示すように、第2貯留タンク10を底板42に沿って流下したパチンコ玉や、第2回収樋14に導かれたパチンコ玉は、底板42,導入樋72に順次導かれて玉揚送装置5へ送り込まれる。また、第1回収樋13に導かれたパチンコ玉は、接続樋43,底板42,導入樋72に順次導かれて玉揚送装置5へ送り込まれる。
【0070】
ところが、第1貯留タンク9を底板41に沿って流下したパチンコ玉は、前述のようにミニコンベア60によって運び上げながら第2貯留タンク10に送られ、続いて、底板42,導入樋72に順次導かれて玉揚送装置5へ送り込まれる。このため、ミニコンベア60が異常で停止すると、第1貯留タンク9に貯留されたパチンコ玉は使用不能となってしまう。
【0071】
そこで、本実施の形態では、ミニコンベア60が正常のときは図6(a)に示すセンサパターン1を、ミニコンベア60が異常で停止したときは図6(b)に示すセンサパターン2を、それぞれ選択する。すなわち、ミニコンベア60が正常のときは、貯留レベル検出センサ15a,15c,15e,16c,16eを、それぞれセンサS1,S2,S3,S4,S5として選択し、上記従来例と同様にしてパチンコ玉の貯留量を検出する。一方、ミニコンベア60が異常で停止したときは、貯留レベル検出センサ16a,16b,16c,16d,16eを、それぞれセンサS1,S2,S3,S4,S5として選択し、第2貯留タンク10のパチンコ玉の貯留量を検出する。
【0072】
以下、この処理の詳細について、図7〜図12のフローチャートを用いて説明する。図7は、遊技機島1におけるパチンコ玉の貯留量を検出する貯留量検出処理のメインルーチンを表すフローチャートである。なお、制御基板30は、この処理を所定タイミングで繰り返し実行する。
【0073】
処理を開始すると、制御基板30は、先ずS10(Sはステップを表す:以下同様)にて、コンベア異常検知センサ65からの検出信号に基づき、ミニコンベア60が異常であるか否かを判断する。ミニコンベア60が正常である場合は(S10:正常)、前述のセンサパターン1を選択し(S11)、流路変更シャッタ27を開く(S12)。続くS13では、後述の玉量レベル決定処理にて遊技媒体貯留量としての玉量レベルを決定し、処理を一旦終了する。
【0074】
一方、ミニコンベア60が異常である場合は(S10:異常)、前述のセンサパターン2を選択し(S14)、流路変更シャッタ27を閉じて(S15)、前述のS13へ移行する。このため、ミニコンベア60が異常である場合は、第2貯留タンク10に設けられた貯留レベル検出センサ16a〜16eの検出信号のみに基づいてパチンコ玉の貯留量が検出され、しかも、第1オーバーフローダクト21aから第1貯留タンク9に到るパチンコ玉の流通が遮断される。
【0075】
次に、S13の玉量レベル決定処理について、図8のフローチャートを参照して詳細に説明する。本処理では、先ず、S30にて、センサS1〜S5に対応して設定されたフラグを「0」に初期化する。続くS31では、前述のセンサパターンに対応して設定されたセンサS1〜S5の検出信号(出力電圧)に基づき、その検出状態を次のように判断する。すなわち、センサS1〜S5は、断線、玉有り、玉無し、短絡の各状態に応じて抵抗が変化するものであり、制御基板30から一定の電流が流されている。センサS1〜S5の電圧を制御基板30で監視することにより上記各状態を検出可能にされている。電圧の具体値は、断線のとき0.00〜0.09V、玉有りのとき0.14〜1.06V、玉無しのとき4.40〜7.20V、短絡のとき8.67〜12.0Vとなっている。
【0076】
続くS32では、センサS1〜S5に対応して設定されたフラグを、S31による判断結果に基づいて、次のように変更する。すなわち、フラグの値を、断線のときには「2」、玉有りのときには「1」、玉無しのときには「0」、短絡のときには「3」とする。続くS33では、こうして変更されたフラグの中に「2」または「3」となっているものがあるか否か、すなわち、断線状態または短絡状態(以下、異常という)となっているセンサS1〜S5があるか否かを判断する。「2」または「3」となっているフラグがある場合には(S33:YES)、S35へ移行し、それはセンサS5のフラグであるか否かを判断する。異常となっているのがセンサS5であれば(S35:YES)、S36へ移行してセンサS5のフラグを「1」すなわち玉有りにする。そして、続くS37にて、センサS4のフラグが「1」か否かを判断する。センサS4のフラグが「1」すなわち玉有りであれば(S37:YES)、S40へ移行して玉量レベルを5とし、処理を一旦終了する。
【0077】
フラグが「2」または「3」で異常となっているのがセンサS5でないと判断した場合は(S35:NO)、S45にて、その異常となっているセンサ(S1〜S4のいずれか)のフラグを「0」すなわち玉無しに変更した後、S50へ移行する。一方、異常となっているセンサがない場合には(S33:NO)、S33からS50へ直接移行する。
【0078】
S50ではセンサS5のフラグが1であるか否かを判断し、フラグが「1」であれば(S50:YES)、前述のS40へ移行して玉量レベルを5とし、本処理を終了する。センサS5のフラグが「1」でなければ(S50:NO)、S55へ移行してセンサS4のフラグが「1」であるか否かを判断する。そして、センサS4のフラグが「1」であれば(S55:YES)、S60へ移行して玉量レベルを4とし、本処理を一旦終了する。
【0079】
センサS4のフラグが「1」でなければ(S55:NO)、S65へ移行してセンサS3のフラグが「1」であるか否かを判断する。センサS3のフラグが「1」であれば(S65:YES)、S70へ移行して玉量レベルを3とし、本処理を一旦終了する。なお、S37で否定判断したときも、S65へ移行して同様の処理を行う。
【0080】
以下同様に、センサS3のフラグが「1」でなければ(S65:NO)、S75へ移行してセンサS2のフラグが「1」であるか否かを判断する。センサS2のフラグが「1」であれば(S75:YES)、S80へ移行して玉量レベルを2とし、本処理を一旦終了する。センサS2のフラグが「1」でなければ(S75:NO)、S85へ移行してセンサS1のフラグが「1」であるか否かを判断する。センサS1のフラグが「1」であれば(S85:YES)、S90へ移行して玉量レベルを1とし、本処理を一旦終了する。また、センサS1のフラグも「1」でなければ(S85:NO)、S95へ移行して玉量レベルを0とし、本処理を一旦終了する。
【0081】
以上の処理によれば、センサS5に異常が発生したときには(S35:YES)、これを玉有りとして扱い(S36)、かつ、センサS4が玉有りの場合に(S37:YES)、玉量レベルを5、すなわち過剰状態とすることができる(S40)。一方、センサS1〜S4のいずれかに異常が発生した場合には(S35:NO)、それを玉無しとして扱い(S45)、以下、従来とほぼ同様に玉量レベルを算出することができる。また、このように算出された玉量レベルは、玉量信号(図3参照)としてランプLに送られ、その玉量レベルに応じた個数のランプが点灯制御される。
【0082】
次に、図9は、こうして算出された玉量レベルを用いて、制御基板30で別ルーチンとして実行されるパチンコ玉貯留量制御処理のメインルーチンを表すフローチャートである。制御基板30は、本処理を所定タイミング毎に繰り返し実行する。
【0083】
処理を開始すると、制御基板30は、先ず、S100にて、前述の玉量レベル決定処理で算出された玉量レベルを取得する。ここで、玉量レベルが0であれば、それはパチンコ玉貯留量が不足状態であることを示す。また、玉量レベルが5であれば、それはパチンコ玉貯留量が過剰状態であることを示す。そして、玉量レベルが1〜4であれば、それは、不足・過剰のいずれでもない中間状態であることを示す。
【0084】
続くS110では、取得した玉量レベルに応じて、処理を次のように振り分ける。すなわち、玉量レベルが0ならば、S120へ移行して「0」レベル処理ルーチンを実行し、玉量レベルが1〜4ならば、S130へ移行して「1」〜「4」レベル処理ルーチンを実行し、玉量レベルが5ならば、S140へ移行して「5」レベル処理ルーチンを実行する。そして、各ルーチン(S120,S130,S140)の終了後にこのプログラムを終了する。
【0085】
次に、各レベル処理ルーチンについて順に説明する。「0」レベル処理ルーチンでは、図10に示すように、先ず、制御基板30はS200にて、自島における両アーム駆動回路35,35に対して、返却制限アーム31,31が玉返却口32,32を開放するような制御信号(以下、開放信号という)を出力する。これにより、後述する他島からの閉鎖要求信号に基づいて自島における返却制限アーム31,31が玉返却口32,32を閉鎖していた場合には、玉返却口32,32を開放する。もちろん、片方だけ閉鎖していた場合にはその片方を開放し、両方閉鎖していた場合にはその両方を開放し、両方とも開放していた場合にはそのまま開放状態を維持する。
【0086】
続くS210では、左右両側の隣島における各制御基板30に対して自島側に設置された玉計数装置3,3の玉返却口32,32の閉鎖を要求する制御信号(以下、閉鎖要求信号という)を出力する(S210)。これにより、左右各隣島における自島側の玉計数装置3はその玉返却口32が返却制限アーム31によって閉鎖されるため利用不可能になる。この結果、自島における玉計数装置3は利用可能になる一方、隣島における自島側の玉計数装置3は利用不可能となるため、自島における玉計数装置3へと遊技者を誘導でき、比較的短時間の内に自島におけるパチンコ玉貯留量が増加する。但し、隣島も不足状態に陥っている場合は、後述のS230により、隣島における玉計数装置3は利用可能なままである。
【0087】
S210に続くS220では、隣島の制御基板30から玉返却口32の閉鎖要求信号が入力されたか否かを判断し、入力されていなければそのまま(S220:NO)、入力されていれば(S220:YES)、その閉鎖要求信号を無効にした後(S230)、それぞれS240へ移行する。これにより、隣島におけるパチンコ玉貯留量が上記不足状態に陥ったとしても、自島におけるパチンコ玉貯留量を回復させることを優先し、自島における玉計数装置3,3を利用可能な状態に維持する。
【0088】
そして、S240では、自島におけるセンサS1の検出信号に基づいて玉量レベルが「1」以上になったか否かを判断し、「1」以上でなければ(S240:NO)、S220以下の処理を繰り返す。一方、玉量レベルが「1」以上になったならば(S240:YES)、パチンコ玉貯留量が所定の不足状態を脱したので直ちに左右両側の隣島における閉鎖要求を解除してもよいのだが、ここでは、一旦「1」以上になった後、所定時間経過するまでの期間中、「1」以上を維持できた場合に初めて不足状態を脱したとみなし、左右両側の隣島における閉鎖要求を解除する。すなわち、S240で肯定判断後、タイマ37による計時を開始し、その後所定時間が経過するまでの期間中、玉量レベルが「1」以上を維持できているか否かを判断する(S250)。そして、維持できていなければ(S250:NO)、再びS220へ戻り、維持できていれば(S250:YES)、自島におけるパチンコ玉貯留量は充分回復したとみなし、S260へ移行する。S260では、左右両側の隣島における各制御基板30に対して玉返却口32,32の閉鎖要求を解除するような制御信号(以下、閉鎖要求解除信号という)を出力して、このルーチンを終了する。
【0089】
このように自島におけるパチンコ玉貯留量が回復した後は、隣島における玉計数装置3,3も利用可能になり、ホール全体をみるとパチンコ玉を返却可能な玉計数装置3が増加するため、パチンコ玉を計数しようとする遊技者はほとんど返却待ちをすることなく、自分が遊技した遊技機島1の近くの玉計数装置3で返却でき、遊技者にとって利便性が高まる。
【0090】
ここで、S240において肯定判断したとき直ちにS260へ進んでもよいのだが、そうすると、左右両側の隣島における玉計数装置3,3が利用可能になるため、自島における玉計数装置3,3の利用頻度が少なくなり、玉量レベルがすぐに「0」に戻ってしまう虞がある。そうなると、自島における玉計数装置3,3は頻繁に利用可能になったり利用不可能になったりを繰り返す虞があり、遊技者は故障かと勘違いしかねないため好ましくない。そこで、上記ルーチンでは、S240において肯定判断したとき直ちにS260へ移行するのではなく、S240において肯定判断してから所定時間経過するまで玉量レベルが「0」に戻らなかったことを確認した上で(S250)、S260へ移行するようにしている。この結果、自島におけるパチンコ玉貯留量は上記所定時間中に充分回復するため、このルーチン終了後すぐに玉量レベルが「0」に戻ってしまう虞がない。
【0091】
次に、「1」〜「4」レベル処理ルーチンについて図11に基づいて説明する。このルーチンでは、先ず、S300にて制御基板30は、隣島の制御基板30から上記閉鎖要求信号が入力されたか否かを判断する。そして、閉鎖要求信号が入力されていなければ(S300:NO)、S320へ移行する。一方、閉鎖要求信号が入力されていたならば(S300:YES)、自島における玉計数装置3,3の内、その隣島側に設置された方の玉返却口32を返却制限アーム31が閉鎖するような制御信号(以下、閉鎖信号という)をアーム駆動回路35に対して出力し(S310)、その後、S320へ移行する。
【0092】
このS310の処理の結果、一つの通路を挟んで、自島においてその隣島側に設置された玉計数装置3は利用不可能になる一方、隣島における玉計数装置3は利用可能なため、隣島における玉計数装置3へと遊技者を誘導でき、比較的短時間の内に隣島におけるパチンコ玉貯留量が増加する。
【0093】
続くS320では、隣島の制御基板30から玉返却口32の閉鎖要求解除信号が入力されたか否かを判断する。そして、閉鎖要求解除信号が入力されていなければ(S320:NO)、そのままこのルーチンを終了し、閉鎖要求解除信号が入力されたならば(S320:YES)、自島における玉計数装置3,3の内、その隣島側に設置された方の玉返却口32の返却制限アーム31を駆動するアーム駆動回路35に対して開放信号を出力し(S330)、このルーチンを終了する。このS330の処理の結果、一つの通路を挟んで、自島においてその隣島側に設置された玉計数装置3も、隣島における玉計数装置3も共に利用可能になり、パチンコ玉を返却可能な玉計数装置3が増加するため、パチンコ玉を計数しようとする遊技者はほとんど返却待ちをすることなく、自分が遊技した遊技機島1の近くの玉計数装置3で返却でき、遊技者にとって利便性が高まる。
【0094】
次に、「5」レベル処理ルーチンについて図12に基づいて説明する。このルーチンでは、先ず、S400にて制御基板30は、自島における両アーム駆動回路35,35に対して、閉鎖信号を出力する。この結果、自島における両玉計数装置3,3は利用不可能になるため、自島におけるパチンコ玉貯留量は減少し続けることになる。
【0095】
続くS410では、自島における図8の処理に基づいて玉量レベルが「4」以下になったか否かを判断し(S410)、「4」以下でなければ(S410:NO)、再度このS410を繰り返す。一方、玉量レベルが「4」以下になったならば(S410:YES)、パチンコ玉貯留量が上記過剰状態を脱したので直ちに自島における返却制限を解除してもよいのだが、ここでは、玉量レベルが一旦「4」以下になった後所定時間経過するまでの期間中、「4」以下を維持できた場合に初めて過剰状態を脱したとみなし、自島における返却制限を解除する。すなわち、S410で肯定判断後、タイマ37による計時を開始し、その後所定時間が経過するまでの期間中、玉量レベルが「4」以下を維持できているか否かを判断する(S420)。そして、維持できていなければ(S420:NO)、再びS410へ戻り、維持できていたならば(S420:YES)、自島におけるパチンコ玉貯留量は充分減少したとみなしてS430へ移行する。
【0096】
S430では、隣島の制御基板30から閉鎖要求信号が入力されたか否かを判断する。そして、そのような信号が入力されたならば(S430:YES)、自島における玉計数装置3,3の内、その隣島側に設置された方の玉返却口32を閉鎖したまま、反対側に設置された方の玉返却口32のみを開放し(S440)、このルーチンを終了する。一方、そのような信号が入力されていなければ(S430:NO)、自島における両アーム駆動回路35,35に対して、開放信号を出力し(S450)、このルーチンを終了する。
【0097】
ここで、S420において肯定判断したとき直ちにS450へ進んで自島における玉返却口32,32を開放してもよいのだが、そうすると、次のタイミングで図9の処理が実行されると、今度は玉量レベルが「1」〜「4」であるため、「1」〜「4」レベル処理ルーチンに移行することになる。そして、このルーチンのS300で隣島の制御基板30から閉鎖要求信号が入力されていると、せっかく開放した玉返却口32をすぐに閉鎖しなければならないので、遊技者にとって好ましくない。このため、上述したように、S420において肯定判断したとき、隣島における制御基板30から閉鎖要求信号が出力されていないことを確認した後(S430)、自島における玉返却口32,32を開放している(S450)。
【0098】
以上の処理によれば、センサS5に異常が発生してもセンサS4が玉有りの場合には玉量レベルを「5」、すなわち過剰状態とするので、自島の玉が減る処理である「5」レベル処理ルーチンが行われる。従って、遊技機島1が飽和状態となり玉揚送装置5が停止してパチンコ機2に玉補給できない状況になるのを防止できる。
【0099】
一方、センサS1〜S4に異常が発生した場合には、それを玉無しとして扱うので、実際に玉がない場合にはセンサS1に異常が発生していても自島の玉が増える制御である「0」レベル処理ルーチンが行われる。従って、自島の玉が完全に無くなって、パチンコ機2に玉補給できない状況になるのを防止できる。
【0100】
また、本実施の形態では、ミニコンベア60に異常が発生して第1貯留タンク9のパチンコ玉が使用不能となった場合、センサパターンを1から2に切り替えることにより、第1貯留タンク9内の貯留レベル検出センサ15a〜15eの検出結果を無視して上記玉量レベルを検出することができる。このため、使用不能なパチンコ玉が玉量レベルの検出結果に影響を与えるのを良好に防止することができる。一方、ミニコンベア60が正常な場合は、センサパターン1を選択することにより貯留タンク9,10内の貯留レベル検出センサ15a〜16eをほぼ均等に選択しているので、使用可能なパチンコ玉の貯留量を玉量レベルの検出結果に良好に反映させることができる。このため、いずれの場合もパチンコ玉の返却制限を適切に行って、各遊技機島1間でパチンコ玉の貯留量を均一化することが良好に行える。
【0101】
更に、本実施の形態では、ミニコンベア60に異常が発生した場合、流路変更シャッタ27を閉じている。こうすると、玉揚送装置5→上部タンク6→第1オーバーフローダクト21a→第1貯留タンク9→ミニコンベア60→玉揚送装置5といった第1経路におけるパチンコ玉の流通が遮断され、第1オーバーフローダクト21aが満杯になった後は、玉揚送装置5→上部タンク6→第2オーバーフローダクト21b→第2貯留タンク10→玉揚送装置5なる第2経路においてのみ、パチンコ玉が流通するようになる。
【0102】
例えば、遊技機島1の玉量レベルが1の状態(図21(a)に示す状態)でミニコンベア60の異常が発生した場合、流路変更シャッタ27で第1経路を遮断しなければ、遊技機島1の玉量レベルが3の状態(図21(c)に示す状態)になるまで、玉揚送装置5へパチンコ玉を送ることができない第1経路のみにパチンコ玉が流通してしまう。この場合、自島の使用可能なパチンコ玉が無くなってしまう可能性が非常に高いが、第1経路を遮断することにより、玉揚送装置5へパチンコ玉を送ることができない第1経路へのパチンコ玉の流通を停止し、使用不能になってしまうパチンコ玉を増加させないようにすることができる。このように、上記第1経路をパチンコ玉が流通すると、第1貯留タンク9に貯留されて使用不能となるパチンコ玉が増加してしまう可能性があるが、本実施の形態ではそのような事態を良好に回避することができる。
【0103】
次に、図13は、本発明が適用された第2の実施の形態としての遊技機島1の構成を表す縦断面図であり、図14はその遊技機島1の玉揚送装置5近傍の構成を表す拡大図、図15は、その遊技機島1を備えたパチンコホールの概略を表す説明図である。なお、各図では、第1の実施の形態とほぼ同様に構成した部分には図1と同一符号を付しており、以下、相違点についてのみ説明する。
【0104】
図15に示すように、本実施の形態の遊技機島1には、上部タンク6の上部に送球口81が形成され、互いに隣接する遊技機島1,1の送球口81,81の間に略V字型の上部交流樋82,82が架け渡されている。一方、上部タンク6の下部に形成された受給口83,83の間には、アーチ形をしたアーチ樋84,84が架け渡されている。なお、上部交流樋82,82は2本の直線状の樋からなるが、アーチ樋84,84はアーチ形をした一体の樋である。また、上部交流樋82,82の中央部とアーチ樋84,84の中央部とは内部にて連通している。
【0105】
このため、例えば図15に矢印で示すように、遊技機島1bの上部タンク6から図示左側の送球口81を介して送り出されたパチンコ玉は、遊技機島1aの上部タンク6に受給口83を介して受給される。左右逆方向でも同様で、例えば、遊技機島1cの上部タンク6から図示右側の送球口81を介して送り出されたパチンコ玉は、遊技機島1dの上部タンク6に受給口83を介して受給される。
【0106】
このため、図14に実線の矢印で示すように、上部タンク6内のパチンコ玉は補給樋7,8へ優先的に流下するが、補給樋7,8だけではパチンコ玉を吸収しきれなくなると、オーバーフローしたパチンコ玉は送球口81を介して隣接する遊技機島1の上部タンク6へ流下する(一点鎖線の矢印参照)。なお、送球口81には、その送球口81を制御信号(後述の開放信号,閉鎖信号)に基づいて開閉するシャッタ装置85が設けられている。シャッタ装置85の構成は、例えば特開2002−35388号公報に詳しいので、ここでは詳述しない。
【0107】
パチンコ玉が更にオーバーフローすると、図14に点線で示すように、そのパチンコ玉はオーバーフローボックス21へ流下する。なお、受給口83を介して他の遊技機島1から送り出されたパチンコ玉も、同様にオーバーフローボックス21へ流下する。
【0108】
本実施の形態の遊技機島1では、オーバーフローボックス21から玉揚送装置5の下端に到るパチンコ玉の経路を、次のように構成している。すなわち、図13に示すように本実施の形態では、第1貯留タンク9と第2貯留タンク10とを玉揚送装置5から離して配置し、それに応じて、第1オーバーフローダクト21a及び第2オーバーフローダクト21bの下部も、第1貯留タンク9及び第2貯留タンク10の玉揚送装置5側端部に近接するように玉揚送装置5から離して設けられている。第1オーバーフローダクト21a及び第2オーバーフローダクト21bの上部は、前述の実施の形態と同様に玉揚送装置5の周囲に配設されるので、この間をオーバーフロー樋22b,22bによって接続している。
【0109】
玉揚送装置5は、前述の実施の形態とは鉛直軸を中心に90°回転させた状態に配置され、その玉揚送装置5の下端部には、第1回収樋13,第2回収樋14からパチンコ玉が直接導入されるようになっている。本実施の形態の第1回収樋13,第2回収樋14も、貯留タンク9,10の内部を通る部分(本実施の形態では中間部分)が筒状に形成され、貯留タンク9,10内のパチンコ玉が中に入らない構造となっている。そして、貯留タンク9,10の玉揚送装置5側端部には、貯留タンク9,10を底板41,42に沿って流下したパチンコ玉を、第1回収樋13,第2回収樋14に汲み上げる第1ミニコンベア87,第2ミニコンベア88が、それぞれ設けられている。
【0110】
このため、遊技機島1には、玉揚送装置5→上部タンク6→第1オーバーフローダクト21aの上部→オーバーフロー樋22b→第1オーバーフローダクト21aの下部→第1貯留タンク9→第1ミニコンベア87→第1回収樋13→玉揚送装置5といった順にパチンコ玉が流通する第1経路と、玉揚送装置5→上部タンク6→第2オーバーフローダクト21bの上部→オーバーフロー樋22b→第2オーバーフローダクト21bの下部→第2貯留タンク10→第2ミニコンベア88→第2回収樋14→玉揚送装置5といった順にパチンコ玉が流通する第2経路とが形成される。
【0111】
また、第1オーバーフローダクト21aの上部とオーバーフロー樋22bとの接続部には、パチンコ玉の流下をシャッタ板91aによって阻止する第1シャッタ手段としての第1流路変更シャッタ91が設けられ、第2オーバーフローダクト21bの上部とオーバーフロー樋22bとの接続部には、パチンコ玉の流下をシャッタ板92aによって阻止する第2シャッタ手段としての第2流路変更シャッタ92が設けられている。更に、第1ミニコンベア87の近傍には、第1ミニコンベア87で汲み上げたパチンコ玉の受け入れスペースがあるか否かを検出する第1コンベア停止センサ93が、第2ミニコンベア88の近傍には、第2ミニコンベア88で汲み上げたパチンコ玉の受け入れスペースがあるか否かを検出する第2コンベア停止センサ94が、それぞれ設けられている。また、第1ミニコンベア87及び第2ミニコンベア88にも、第1の実施の形態と同様に、それぞれのベルトが異常等によって停止したことを電気的に検出する第1コンベア異常検知センサ95及び第2コンベア異常検知センサ96が設けられている(図16参照)。
【0112】
図16に、遊技機島1a,1b,…の制御系統のブロック図を示す。本実施例では、コンベア停止センサ93,94,コンベア異常検知センサ95,96,及び流路変更シャッタ91,92が第1,第2の2系統に渡って設けられ、更に、シャッタ装置85も制御基板30に接続される代わりに、アーム駆動回路35及びタイマ37は必ずしも備えていなくてもよい点で、第1の実施の形態と異なる。
【0113】
なお、例えば、遊技機島1bに内設する制御基板30からの開放信号または閉鎖信号により、遊技機島1bの上部タンク6の図15における左右に設置されたシャッタ装置85が動作するが、実質的に遊技機島1bの左側のシャッタ装置85は、遊技機島1aに内設する制御基板30からの左側シャッタ開放要求信号または左側シャッタ閉鎖要求信号に基づいて動作しており、遊技機島1bに内設する制御基板30では、遊技機島1bの左側のシャッタ装置85を開放または閉鎖するかを制御していない。つまり、遊技機島1aの制御基板30により、遊技機島1a及び遊技機島1bの玉量レベルに基づいて、遊技機島1aの左側及び遊技機島1bの右側のシャッタ装置85の開放または閉鎖を制御しており、その他の制御基板30についても同様である。
【0114】
また、各制御基板30,30,…は、前述のセンサパターン1,2に加えて、貯留レベル検出センサ15a,15b,15c,15d,15eを、それぞれセンサS1,S2,S3,S4,S5として選択するセンサパターン3を備えている。図17において、(a)はセンサパターン1を、(b)はセンサパターン2を、(c)はセンサパターン3を、それぞれ表している。
【0115】
以下、各制御基板30,30,…が実行する処理の詳細について、図18,19のフローチャートを用いて説明する。図18は、遊技機島1におけるパチンコ玉の貯留量を検出する貯留量検出処理のメインルーチンを表すフローチャートである。なお、制御基板30は、この処理を所定タイミングで繰り返し実行する。
【0116】
処理を開始すると、制御基板30は、先ずS500にて、コンベア異常検知センサ95,96からの検出信号に基づき、ミニコンベア87,88が異常であるか否かを判断する。第1ミニコンベア87及び第2ミニコンベア88の双方が正常である場合は(S500:正常)、前述のセンサパターン1を選択し(S510)、両方の流路変更シャッタ91,92を開く(S520)。続くS530では、第1の実施の形態と同様の玉量レベル決定処理(図8参照)にて遊技媒体貯留量としての玉量レベルを決定し、処理を一旦終了する。
【0117】
一方、第1ミニコンベア87が異常である場合は、S500からS540へ移行してセンサパターン2を選択し、第1流路変更シャッタ91を閉じて(S550)、前述のS530へ移行する。第1ミニコンベア87が異常である場合は、第1貯留タンク9のパチンコ玉が使用不能となる。そこで、上記S540,550の処理により、第2貯留タンク10に設けられた貯留レベル検出センサ16a〜16eの検出信号のみに基づいてパチンコ玉の貯留量を検出し、かつ、第1オーバーフローダクト21aから第1貯留タンク9に到るパチンコ玉の流通を遮断することができる。
【0118】
逆に、第2ミニコンベア88が異常である場合は、S500からS560へ移行してセンサパターン3を選択し、第2流路変更シャッタ92を閉じて(S570)、前述のS530へ移行する。第2ミニコンベア88が異常である場合は、第2貯留タンク10のパチンコ玉が使用不能となる。そこで、上記S560,570の処理により、第1貯留タンク9に設けられた貯留レベル検出センサ15a〜15eの検出信号のみに基づいてパチンコ玉の貯留量を検出し、かつ、第2オーバーフローダクト21bから第2貯留タンク10に到るパチンコ玉の流通を遮断することができる。
【0119】
次に、本実施の形態におけるパチンコ玉貯留量制御処理を図19に示す。本処理は所定タイミング毎に繰り返し起動される。処理を開始すると、制御基板30は、先ずS700にて、図18の処理で算出された玉量レベルを取得する。但し、ここでは自島の玉量レベルだけではなく、自島と玉を交流する右側の遊技機島1(以下、他島または右隣島という)から送信される玉量レベル信号から、他島の玉量レベルをも取得する。
【0120】
そして、S710にて、自島と他島の各玉量レベルの比較を行う。自島よりも他島の方が玉量レベルが多ければS720へ移行し、右隣島の制御基板30に、左側(つまり自島側)にあるシャッタ装置85を開放するよう左側シャッタ開放要求信号を出力する。自島と他島の玉量レベルが同じであればS730へ移行し、右隣島の制御基板30に左側にあるシャッタ装置85を閉鎖するよう左側シャッタ閉鎖要求信号を出力すると共に、自島の右側(つまり右隣の島側)のシャッタ装置85を閉鎖するよう閉鎖信号を出力する。自島よりも他島の方が玉量レベルが少なければS740へ移行し、自島の右側のシャッタ装置85を開放するよう開放信号を出力する。
【0121】
これらS720〜740のいずれか処理が終了するとS750へ移行し、左隣の遊技機島1から左側シャッタ開放要求信号が入力されているか否かを判定する。この要求信号は左隣の遊技機島1の制御基板30によって実行された本処理のS720で出力されたものである。これがあった場合は(S750:YES)、S760へ移行し、自島の左側のシャッタ装置85を開放する開放信号を出力し、S770へ移行する。要求信号がなかった場合は(S750:NO)、そのままS770へ移行する。
【0122】
S770では、左隣の遊技機島1から左側シャッタ閉鎖要求信号が入力されているか否かを判断する。この要求信号は左隣の遊技機島1の制御基板30によって実行された本処理のS730で出力されたものである。これがあった場合は(S770:YES)、S780へ移行し、自島の左側のシャッタ装置85を閉鎖する閉鎖信号を出力し、本処理を終了する。要求信号がなかった場合は(S770:NO)、何もせず本処理を終了する。
【0123】
本処理によれば、センサS5に異常が発生してもセンサS4が玉有りの場合には玉量レベルを「5」、すなわち過剰状態とするので、他島と適切に比較を行うことができる。従って、自島が飽和状態となり玉揚送装置5が停止してパチンコ機2に玉補給できない状況になるのを防止できる(但し他島も過剰状態となっている場合を除く)。
【0124】
一方、センサS1〜S4に異常が発生した場合には、それを玉無しとして扱うので、他島と適切に比較を行うことができる。例えば、実際に玉がない場合には、センサS1に異常が発生していても自島の玉が増えるような制御が行われる(但し他島も不足状態となっている場合を除く)。従って、自島の玉が完全になくなって、パチンコ機2に玉補給できない状況になるのを防止できる。
【0125】
また、本実施の形態では、第1ミニコンベア87に異常が発生して第1貯留タンク9のパチンコ玉が使用不能となった場合、センサパターンを1から2に切り替えることにより、第1貯留タンク9内の貯留レベル検出センサ15a〜15eの検出結果を無視して上記玉量レベルを検出することができる。逆に、第2ミニコンベア88に異常が発生して第2貯留タンク10のパチンコ玉が使用不能となった場合、センサパターンを1から3に切り替えることにより、第2貯留タンク10内の貯留レベル検出センサ16a〜16eの検出結果を無視して上記玉量レベルを検出することができる。このため、使用不能なパチンコ玉が玉量レベルの検出結果に影響を与えるのを良好に防止することができる。
【0126】
一方、第1ミニコンベア87及び第2ミニコンベア88が共に正常な場合は、センサパターン1を選択することにより貯留タンク9,10内の貯留レベル検出センサ15a〜16eをほぼ均等に選択しているので、使用可能なパチンコ玉の貯留量を玉量レベルの検出結果に良好に反映させることができる。このため、いずれの場合も、遊技機島1,1間でパチンコ玉を交流させてパチンコ玉の貯留量を均一化することが良好に行える。
【0127】
更に、本実施の形態では、第1ミニコンベア87に異常が発生した場合、その第1ミニコンベア87を経由する上記第1経路におけるパチンコ玉の流通を、第1流路変更シャッタ91を閉じて遮断している。逆に、第2ミニコンベア88に異常が発生した場合、その第2ミニコンベア88を経由する上記第2経路におけるパチンコ玉の流通を、第2流路変更シャッタ92を閉じて遮断している。このため、第1ミニコンベア87または第2ミニコンベア88によるパチンコ玉の搬出が不可能となった第1貯留タンク9または第2貯留タンク10に貯留されて使用不能となるパチンコ玉が、増加してしまうのを良好に回避することができる。
【0128】
なお、図18のフローチャートには明記しなかったが、第1ミニコンベア87及び第2ミニコンベア88の双方が異常である場合は、玉揚送装置5を停止すると共にホールの係員に対して警報を発してもよい。この場合、遊技機島1の内部でパチンコ玉が詰まるなどの異常の発生を一層良好に防止することができる。
【0129】
以上、具体的な実施の形態を挙げて本発明を説明したが、上記各実施の形態において、センサパターンを記憶した制御基板30のメモリがパターン記憶手段に、貯留レベル検出センサ15a〜16eが遊技媒体検出手段(詳しくは、貯留レベル検出センサ15a〜15eが第1遊技媒体検出手段、貯留レベル検出センサ16a〜16eが第2遊技媒体検出手段)に、図8の玉量レベル決定処理が貯留量算出手段に、S11,14の処理またはS510,540,560の処理が選択手段に、コンベア異常検知センサ65または第1コンベア異常検知センサ95が第1経路状態検出手段に、第2コンベア異常検知センサ96が第2経路状態検出手段に、S32,33の処理が異常判断手段に、センサパターンに応じて選択されたセンサS5が過剰検出手段に、センサS4が準過剰検出手段に、センサS1が不足検出手段に、S740,760の処理が遊技媒体供給手段に、S400の処理が第1制限手段に、S210の処理が第2制限手段に、それぞれ相当する。
【0130】
なお、本発明は上記実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、上記各実施の形態ではミニコンベアの異常に基づいてセンサS1〜S5を選択しているが、この他にも種々の形態が考えられる。例えば、パチンコ玉の過剰状態を重点的に検出したい場合と不足状態を重点的に検出したい場合とでセンサS1〜S5の選択パターンを切り替えるなどの形態が考えられる。具体的には、第1の実施の形態において、ミニコンベア60が正常のときに、センサパターン2を選択すればパチンコ玉の過剰状態を詳細に知ることができ、センサパターン3を選択すればパチンコ玉の不足状態を詳細に知ることができる。更に、パターン記憶手段に新たなセンサパターンを登録するパターン登録手段を設けてもよい。この場合、ホールの様々なニーズに合わせたセンサパターンを容易に登録することができる。
【0131】
また、上記各実施の形態では、貯留レベル検出センサ15a〜16eが10個のものを示したが、この個数はいくつでもよい。更に、センサの選択様式は、上記各実施の形態のように予めパターン化されていなくてもよく、貯留レベル検出センサ15a〜16eの中から個々に適切なものを選択してもよい。但し、予めパターン化して記憶しておけば、様々な状況に応じて最も適切な貯留レベル検出センサ15a〜16eを選択することが一層容易に行える。
【0132】
更に、選択手段は上記各実施の形態のように自動的に選択を行うものに限らず、ホールの係員等がディップスイッチ等の操作によって行うものであってもよい。また更に、上記各実施の形態では、選択される貯留レベル検出センサ15a〜16eの数を5に固定しているが、選択される貯留レベル検出センサ15a〜16eの数は変動してもよい。また、選択数に応じて玉量レベルも6段階以外のレベルに設定してもよい。但し、上記各実施の形態のように選択数を固定した場合、玉量レベル等の検出処理が一層容易になる。
【0133】
また更に、上記各実施の形態では、第1貯留タンク9が第2貯留タンク10に優先してパチンコ玉を貯留されるものとしたが、両者が均等にパチンコ玉を貯留されてもよい。但し、第1の実施の形態の場合、優先的にパチンコ玉を貯留される第1貯留タンク9がミニコンベア60を介して玉揚送装置5にパチンコ玉を送るので、ミニコンベア60の異常に対処した上記効果が一層顕著に表れる。
【0134】
更に、第1経路状態検出手段,第2経路状態検出手段としては、前述のようにコンベアのベルトの停止を検出するものの他にも、玉揚送装置5へパチンコ玉を戻すことができないことを検出するものであれば各種形態のものを利用することができる。例えば、コンベアのモータが過負荷で停止したことを検出するセンサや、第1経路または第2経路における玉詰まりを検出するセンサや、貯留タンクの排出口にシャッタ装置が設けられそのシャッタ装置を貯留タンクの玉量に応じて開閉制御するような遊技機島においてはそのシャッタ装置の異常を検出するセンサ等も使用することができる。また、第1シャッタ手段,第2シャッタ手段は、玉揚送装置5から貯留タンク9,10に到る第1,第2経路を遮断できる位置であればどこに設けてもよい。第1経路と第2経路とが分岐する位置に設けられるものが最も有効である。
【0135】
また更に、第2の実施の形態では、上部交流樋82,82とアーチ樋84,84とが一体になったものを例示したが、一方の遊技機島1から他方の遊技機島1に到る樋を別体に設けてもよい。また、樋は上部タンク6同士の間に架け渡したものに限らず、遊技機島1,1間でパチンコ玉の交流が行えるのであればどこに架け渡してもよい。例えば、地下に通路を設けたものでもよいし、補給樋7,8を流通するパチンコ玉を他島へ送るようなものでもよい。更に、遊技機島1,1間のパチンコ玉のやり取りを、アクチュエータの駆動によって行ういわゆる水平搬送装置も適用することができる。
【0136】
また更に、上記各実施の形態では、貯留タンクとして2つの第1貯留タンク9、第2貯留タンク10を有する遊技機島を示したが、3つ以上の貯留タンクを有する遊技機島でもよい。また、玉揚送装置5から排出したパチンコ玉を再び玉揚送装置5まで導く経路として2つの第1経路、第2経路を有する遊技機島を示したが、3つ以上の経路を有する遊技機島でもよい。例えば、3つの貯留タンクと各貯留タンクを経由する3つの経路とを有する遊技機島や、3つの貯留タンクと2つの経路とを有する遊技機島でもよい。後者の遊技機島は、1つの経路が2つの貯留タンクを経由する。
【0137】
更に、上記各実施の形態では、第1貯留タンクとして1つの箱体で形成された第1貯留タンク9を示したが、第1貯留タンクは、複数の貯留タンクで構成されたものでもよい。例えば、3つの貯留タンクであってそれぞれに1つの貯留レベル検出センサを設けたものでもよい。なお、第2貯留タンク等も同様である。更に、上記各実施の形態では、貯留タンクとして第1貯留タンク9、第2貯留タンク10が遊技機島の下部に配置されたものを示したが、遊技媒体を貯留できれば、遊技機島のどの位置に配置されたものでもよい。
【0138】
また更に、上記各実施の形態では、前述の各処理を遊技機島1毎に設けられた制御基板30で行っているが、図7,8または図18,8の処理のみを遊技機島1毎に設けられた制御基板30で行い、図9〜12または図19の処理は複数の遊技機島1に共通の(例えば、パチンコホール全体を管理する)制御基板,パソコン等で行ってもよい。
【0139】
また、本発明は、遊技媒体検出手段を全く備えず、第1貯留タンク9,第2貯留タンク10に設けた覗き窓を介してホールの係員が目視によって貯留量を確認するような遊技機島にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の遊技機島の構成を表す縦断面図である。
【図2】 その遊技機島の玉揚送装置近傍の構成を表す拡大図である。
【図3】 その遊技機島を備えたパチンコホールの概略を表す説明図である。
【図4】 その遊技機島の玉計数装置近傍の構成を表す斜視図である。
【図5】 その遊技機島の制御系統の構成を表すブロック図である。
【図6】 その制御系統で選択されるセンサパターンを表す説明図である。
【図7】 その制御系統による貯留量検出処理のメインルーチンを表すフローチャートである。
【図8】 その貯留量検出処理の玉量レベル決定処理を表すフローチャートである。
【図9】 上記制御系統によるパチンコ玉貯留量制御処理のメインルーチンを表すフローチャートである。
【図10】 そのパチンコ玉貯留量制御処理の「0」レベル処理ルーチンを表すフローチャートである。
【図11】 そのパチンコ玉貯留量制御処理の「1」〜「4」レベル処理ルーチンを表すフローチャートである。
【図12】 そのパチンコ玉貯留量制御処理の「5」レベル処理ルーチンを表すフローチャートである。
【図13】 第2の実施の形態の遊技機島の構成を表す縦断面図である。
【図14】 その遊技機島の玉揚送装置近傍の構成を表す拡大図である。
【図15】 その遊技機島を備えたパチンコホールの概略を表す説明図である。
【図16】 その遊技機島の制御系統の構成を表すブロック図である。
【図17】 その制御系統で選択されるセンサパターンを表す説明図である。
【図18】 その制御系統による貯留量検出処理のメインルーチンを表すフローチャートである。
【図19】 その制御系統によるパチンコ玉貯留量制御処理を表すフローチャートである。
【図20】 従来の遊技機島の構成を表す縦断面図である。
【図21】 その遊技機島の貯留タンクにパチンコ玉が貯留されていく様子を表す説明図である。
【符号の説明】
1…遊技機島 2…パチンコ機 3…玉計数装置
5…玉揚送装置 6…上部タンク 7…補給樋
9…第1貯留タンク 10…第2貯留タンク 13…第1回収樋
14…第2回収樋 15a〜15e,16a〜16e…貯留レベル検出センサ
21…オーバーフローボックス 21a…第1オーバーフローダクト
21b…第2オーバーフローダクト 27…流路変更シャッタ
28…玉揚送装置停止センサ 30…制御基板 31…返却制限アーム
32…玉返却口 35…アーム駆動回路 37…タイマ
60…ミニコンベア 70…コンベア停止センサ 82…上部交流樋
84…アーチ樋 85…シャッタ装置 87…第1ミニコンベア
88…第2ミニコンベア 91…第1流路変更シャッタ
92…第2流路変更シャッタ 93…第1コンベア停止センサ
94…第2コンベア停止センサ L…ランプ

Claims (14)

  1. 遊技媒体を揚送する遊技媒体揚送手段と、
    該遊技媒体揚送手段が揚送した遊技媒体を循環して上記遊技媒体揚送手段へ戻す第1経路と、
    上記遊技媒体揚送手段が揚送した遊技媒体を循環して上記遊技媒体揚送手段へ戻す第2経路と、
    を少なくとも備えた遊技機島において、
    上記第1経路が上記遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができるか否かを検出する第1経路状態検出手段と、
    上記第1経路を遮断する第1シャッタ手段と、
    を更に備え、
    上記第1経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記第1シャッタ手段が上記第1経路を遮断して上記揚送された遊技媒体を上記第2経路に流通させることを特徴とする遊技機島。
  2. 上記遊技媒体揚送手段が揚送した遊技媒体は、上記第2経路よりも上記第1経路の方へ優先的に流通されることを特徴とする請求項1記載の遊技機島。
  3. 上記第1経路に設けられ、遊技媒体を貯留する第1貯留タンクと、
    上記第2経路に設けられ、遊技媒体を貯留する第2貯留タンクと、
    上記第1貯留タンク内に、その第1貯留タンク内の遊技媒体の貯留量に応じて遊技媒体が位置する複数箇所に設置され、当該箇所における遊技媒体の有無を検出する複数の第1遊技媒体検出手段と、
    上記第2貯留タンク内に、その第2貯留タンク内の遊技媒体の貯留量に応じて遊技媒体が位置する複数箇所に設置され、当該箇所における遊技媒体の有無を検出する複数の第2遊技媒体検出手段と、
    上記複数の第1遊技媒体検出手段及び第2遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択する選択手段と、
    該選択手段に選択された上記遊技媒体検出手段の検出結果に基づき、遊技媒体の貯留量を算出する貯留量算出手段と、
    を更に備え、
    上記第1経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記選択手段が、上記第2遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択することを特徴とする請求項1または2記載の遊技機島。
  4. 上記第1経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出していない場合、上記選択手段が、上記第1遊技媒体検出手段及び上記第2遊技媒体検出手段からいくつかの遊技媒体検出手段を選択することを特徴とする請求項3記載の遊技機島。
  5. 上記第2経路が上記遊技媒体揚送手段へ遊技媒体を戻すことができるか否かを検出する第2経路状態検出手段と、
    上記第2経路を遮断する第2シャッタ手段と、
    を更に備え、
    上記第2経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記第2シャッタ手段が上記第2経路を遮断して上記揚送された遊技媒体を上記第1経路に流通させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機島。
  6. 上記第1経路に設けられ、遊技媒体を貯留する第1貯留タンクと、
    上記第2経路に設けられ、遊技媒体を貯留する第2貯留タンクと、
    上記第1貯留タンク内に、その第1貯留タンク内の遊技媒体の貯留量に応じて遊技媒体が位置する複数箇所に設置され、当該箇所における遊技媒体の有無を検出する複数の第1遊技媒体検出手段と、
    上記第2貯留タンク内に、その第2貯留タンク内の遊技媒体の貯留量に応じて遊技媒体が位置する複数箇所に設置され、当該箇所における遊技媒体の有無を検出する複数の第2遊技媒体検出手段と、
    上記複数の第1遊技媒体検出手段及び第2遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択する選択手段と、
    該選択手段に選択された上記遊技媒体検出手段の検出結果に基づき、遊技媒体の貯留量を算出する貯留量算出手段と、
    を更に備え、
    上記第1経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記選択手段が、上記第2遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択し、
    上記第2経路状態検出手段が上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記選択手段が、上記第1遊技媒体検出手段の中からいくつかの遊技媒体検出手段を選択することを特徴とする請求項5記載の遊技機島。
  7. 上記第1経路状態検出手段及び上記第2経路状態検出手段が、いずれも上記遊技媒体を戻すことができることを検出している場合、上記選択手段が、上記第1遊技媒体検出手段及び上記第2遊技媒体検出手段から上記いくつかの遊技媒体検出手段を選択することを特徴とする請求項6記載の遊技機島。
  8. 上記第1経路状態検出手段及び上記第2経路状態検出手段が、共に上記遊技媒体を戻すことができないことを検出している場合、上記遊技媒体揚送手段の駆動を停止することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の遊技機島。
  9. 上記各遊技媒体検出手段に異常が発生しているか否かを判断する異常判断手段を、更に備え、
    上記貯留量算出手段が、上記異常判断手段に異常が発生していると判断された上記遊技媒体検出手段も上記有または無のいずれかの検出結果を発生しているものとして扱い、遊技媒体の貯留量を算出することを特徴とする請求項3,4,6,7のいずれかに記載の遊技機島。
  10. 上記遊技媒体検出手段の中の少なくとも1つが、遊技媒体貯留量が過剰状態か否かを検出する過剰検出手段であり、
    上記遊技媒体検出手段の中の少なくとも他の1つが、遊技媒体貯留量が過剰状態よりも少ない準過剰状態か否かを検出する準過剰検出手段であり、
    上記準過剰検出手段が準過剰状態を検出していて、上記過剰検出手段が上記異常判断手段に異常と判断された場合には、上記貯留量算出手段が、上記過剰検出手段が過剰状態を検出したものとして扱い、遊技媒体の貯留量を算出することを特徴とする請求項9記載の遊技機島。
  11. 上記遊技媒体検出手段の中の少なくとも1つが、遊技媒体貯留量が不足状態か否かを検出する不足検出手段であり、
    上記貯留量算出手段が、
    上記不足検出手段が上記異常判断手段に異常と判断された場合には、上記貯留量算出手段が、上記不足検出手段が上記不足状態を検出したものとして扱い、遊技媒体の貯留量を算出することを特徴とする請求項9または10記載の遊技機島。
  12. 上記貯留量算出手段が、当該箇所に遊技媒体が有ることを検出している、または、検出しているとして扱われる上記遊技媒体検出手段の内、その設置位置に対応する遊技媒体の量が最も多いものに基づいて、遊技媒体の貯留量を算出することを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の遊技機島。
  13. 請求項3,4,6,7,9〜12のいずれかに記載の遊技機島の少なくとも2体の間で遊技媒体の交流を行う遊技媒体貯留量制御装置であって、
    上記遊技機島の内の1つにおける上記貯留量算出手段が算出した遊技媒体の貯留量が、上記遊技機島の内の他のものにおける上記貯留量算出手段が算出した遊技媒体の貯留量よりも多い場合に、上記1つの遊技機島から上記他の遊技機島へ遊技媒体を供給する遊技媒体供給手段を、
    備えたことを特徴とする遊技媒体貯留量制御装置。
  14. 請求項3,4,6,7,9〜12のいずれかに記載の遊技機島に、更に、遊技者に払い出された遊技媒体を当該遊技機島の上記貯留タンクに返却する返却手段をそれぞれ備えた少なくとも2体の遊技機島の遊技媒体貯留量を制御する遊技媒体貯留量制御装置であって、
    上記遊技機島の内の1つにおける上記貯留量算出手段が算出した遊技媒体の貯留量が、予め設定された過剰レベルになると、その遊技機島の上記返却手段による遊技媒体の返却を制限する第1制限手段と、
    上記遊技機島の内の1つにおける上記貯留量算出手段が算出した遊技媒体の貯留量が、予め設定された不足レベルになると、上記遊技機島の内の他の少なくとも1つにおける上記返却手段による遊技媒体の返却を制限する第2制限手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技媒体貯留量制御装置。
JP2002370656A 2002-12-20 2002-12-20 遊技機島及び遊技媒体貯留量制御装置 Expired - Fee Related JP4288944B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002370656A JP4288944B2 (ja) 2002-12-20 2002-12-20 遊技機島及び遊技媒体貯留量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002370656A JP4288944B2 (ja) 2002-12-20 2002-12-20 遊技機島及び遊技媒体貯留量制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004195127A JP2004195127A (ja) 2004-07-15
JP4288944B2 true JP4288944B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=32766517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002370656A Expired - Fee Related JP4288944B2 (ja) 2002-12-20 2002-12-20 遊技機島及び遊技媒体貯留量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4288944B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004195127A (ja) 2004-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4288944B2 (ja) 遊技機島及び遊技媒体貯留量制御装置
JP2748197B2 (ja) パチンコ遊技店の玉循環システム
JP4374849B2 (ja) 遊技媒体貯留量検出装置
JPH119812A (ja) 遊技媒体揚送量制御装置
JP2003230749A (ja) 遊技媒体制御システム
JP2000342801A (ja) パチンコ遊技機
JP2748893B2 (ja) パチンコ島及びパチンコ島への玉供給システム
JP4291820B2 (ja) 玉循環制御装置
JP4085454B2 (ja) パチンコ島台
JP3778599B2 (ja) 弾球遊技機設置島の玉補給システム
JP2004337455A (ja) 遊技機設置島システム
JP4302490B2 (ja) 遊技機設置島
JP5273851B2 (ja) 遊技機島
JP4229401B2 (ja) 遊技球循環システム
JP4097153B2 (ja) 遊技場設備
JP2006102544A (ja) 島間玉循環装置
JP4401317B2 (ja) 遊技球移送制御装置
JP2004236835A (ja) 弾球遊技機
JP4097152B2 (ja) 遊技場設備
JP4310959B2 (ja) 遊技媒体貯留量検出装置および遊技媒体貯留量制御装置
JPH09182862A (ja) パチンコ玉循環システム
JP4425359B2 (ja) 遊技島の遊技球循環システム
JP2009005834A (ja) 遊技媒体処理システム
JPH09276526A (ja) 玉貯留タンクを有するパチンコ島台
JP2003284858A (ja) 遊技媒体処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051213

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090304

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090310

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4288944

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees