JP4288899B2 - 識別情報生成方法、情報記憶媒体及び記憶装置 - Google Patents

識別情報生成方法、情報記憶媒体及び記憶装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報量をビット単位で書き込み可能な情報記憶媒体又は当該情報記憶媒体を有する記憶装置を同種の他の情報記憶媒体又は記憶装置と識別するために、それぞれの情報記憶媒体又は記憶装置に個別に付与される識別情報を生成させる識別情報生成方法、その識別情報が付与された情報記憶媒体、及びその情報記憶媒体を有する記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、DVD(デジタルバーサタイルディスク)に代表される光ディスクや光磁気ディスク等の大記憶容量の光学ディスクにテレビ番組や音楽等のコンテンツを記録、再生することが実現されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような大容量の光学ディスクには、多くのコンテンツが記録可能である。従って、どの光学ディスクにどのコンテンツが記録されているかを見出すためには、一々光学ディスクを記録再生装置に装填して再生してみる必要があり、そのため、煩雑で手間がかかるという問題がある。このような問題点は、光学ディスクと同様にメモリカード等に代表される半導体記録装置についても言える。
【0004】
このような問題を解決する1つの方法として、例えば、それぞれの情報記憶媒体に固有の識別情報(例えば、ID番号など)を付与し、そのID番号によって情報記憶媒体を1個ずつ個別に特定することが考えられる。この場合、ID番号によるユーザーの視認性を良くするためには、10進数で表すことが明確且つ簡単であって好ましい。
【0005】
従来の、この種の光学ディスクのID番号としては、例えば、16を基数とする16進法が利用されているものがあり、そのID番号は16進数で表されている。そして、それぞれの光学ディスクについて固有の値を付与するため、1個のID番号について多くのバイト(Byte)数が与えられている。そのため、多数の光学ディスクをID番号で識別して取り扱い若しくは処理する装置においては、そのID番号の数値の桁数が大きいために16進数から10進数に変換する計算の処理時間が長くなってしまう。その結果、このID番号を利用するアプリケーションの処理時間を大きくしてしまうという課題が予想される。
【0006】
一方、このような欠点を補うために、上述したID番号により取り扱われるバイト数を少なくすることが考えられるが、そのバイト数をあまり少なくしてしまうと、同じ番号が頻繁に出現するようになる。その結果、同じID番号の出現により却ってユーザーでの区別がしにくくなるという課題が予想される。
【0007】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、光ディスクや半導体メモリ等の情報記憶媒体に記憶されている情報(コンテンツ)を再生することなく、どのようなコンテンツが同種の情報記憶媒体又は記憶装置におけるどの情報記憶媒体又は記憶装置に記憶されているのかを容易に知ることが可能な識別情報を生成する識別情報生成方法、情報記憶媒体及び記憶装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述したような課題等を解決し、上記目的を達成するために、本出願の識別情報生成方法は、情報量をビット単位で書き込み可能な情報記憶領域を有する情報記憶媒体を同種の他の情報記憶媒体と識別するために、制御装置により、十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報を、数字の1字を8ビットの情報として表すことにより4桁の数字を32ビットの情報に置き換えて表し32ビットの情報として表された識別情報の全部又は一部を、情報記憶領域のうち、情報記憶媒体を製造する製造者又は販売する販売者の使用のために割り当てられている書き込み可能な特定記憶領域に、32ビットのうち、少なくとも下位の24ビットを用いて制御装置より情報記憶媒体に記憶させるようにした。
【0010】
本出願の識別情報生成方法は、情報記憶媒体は、ディスク状をなす媒体本体の一面又は両面に情報を記録するための情報記憶領域が設けられたディスク状記憶媒体からなり、識別情報は、ディスク状記憶媒体の情報記憶領域のうち最内周側に設けたトランジション領域に記憶されている。
【0011】
本出願の識別情報生成方法は、情報記憶媒体は、情報の書き換えが可能な半導体メモリが設けられた半導体記憶装置からなり、識別情報は、半導体メモリに設けられた情報記憶領域内の特定記憶領域に記憶されている。
【0012】
本出願の識別情報生成方法は、識別情報を情報記憶媒体の表面に印刷、刻印、書込み又はラベル貼付等の表示手段によって表示し、その識別情報を外部から視認できるようにした。
【0013】
本出願の識別情報生成方法は、識別情報を情報記憶媒体が収納される筐体の表面に印刷、刻印、書込み又はラベル貼付等の表示手段によって表示し、筐体を介して識別情報を外部から視認できるようにした。
【0014】
本出願の識別情報生成方法は、識別情報は、情報記憶媒体に記憶されている情報を光学的に再生するピックアップ装置によって再生可能な形態で記憶され、識別情報自体又は識別情報の内容が表示装置によって表示可能である。
本出願の情報記憶媒体は、情報量をビット単位で書き込み可能な情報記憶領域を有する情報記憶媒体であって、同種の他の情報記憶媒体と識別するために、制御装置により、十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報、数字の1字を8ビットの情報として表すことにより4桁の数字を32ビットの情報に置き換えて表して情報記憶媒体に記憶させ32ビットの情報として表された識別情報の全部又は一部を、情報記憶領域のうち、情報記憶媒体を製造する製造者又は販売する販売者の使用のために割り当てられている書き込み可能な特定記憶領域に、32ビットのうち、少なくとも下位の24ビットを用いて表し、識別情報は、更に、情報記憶媒体の表面に印刷、刻印、書込み又はラベル貼付等の表示手段によって表示され、識別情報を外部から視認できるようにした。
本出願の情報記憶媒体は、筐体に収納されて、情報量をビット単位で書き込み可能な情報記憶領域を有する情報記憶媒体であって、同種の他の情報記憶媒体と識別するために、制御装置により、十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報、数字の1字を8ビットの情報として表すことにより4桁の数字を32ビットの情報に置き換えて表して情報記憶媒体に記憶させ32ビットの情報として表された識別情報の全部又は一部を、情報記憶領域のうち、情報記憶媒体を製造する製造者又は販売する販売者の使用のために割り当てられている書き込み可能な特定記憶領域に、32ビットのうち、少なくとも下位の24ビットを用いて表し、識別情報は、更に、筐体の表面に印刷、刻印、書込み又はラベル貼付等の表示手段によって表示され、識別情報を筐体を介して外部から視認できるようにした。
本出願の情報記憶媒体は、ディスク状をなす媒体本体の一面又は両面に情報を記録するための情報記憶領域が設けられたディスク状記憶媒体からなり、識別情報は、ディスク状記憶媒体の情報記憶領域のうち最内周側に設けたトランジション領域に記憶されている。
本出願の情報記憶媒体は、情報の書き換えが可能な半導体メモリからなり、識別情報は、半導体メモリに設けられた情報記憶領域内の特定記憶領域に記憶されている。
また、本出願の記憶装置は、情報量をビット単位で書き込み可能な情報記憶領域を有する情報記憶媒体と、その情報記憶媒体に対して情報の記憶が可能な制御装置と、を備えた記憶装置であって、情報記憶媒体は、同種の他の情報記憶媒体と識別するために、制御装置により、十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報、数字の1字を8ビットの情報として表すことにより4桁の数字を32ビットの情報に置き換えて表して情報記憶媒体に記憶させ32ビットの情報として表された識別情報の全部又は一部を、情報記憶領域のうち、情報記憶媒体を製造する製造者又は販売する販売者の使用のために割り当てられている書き込み可能な特定記憶領域に、32ビットのうち、少なくとも下位の24ビットを用いて表すようにした。
【0015】
上述のように構成したことにより、本出願の識別情報生成方法では、制御装置により、十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報を、数字の1字を8ビットの情報として表すことにより4桁の数字を32ビットの情報に置き換えて情報記憶媒体に記憶させ32ビットの情報として表された識別情報の全部又は一部を、情報記憶領域のうち、情報記憶媒体を製造する製造者又は販売する販売者の使用のために割り当てられている書き込み可能な特定記憶領域に、32ビットのうち、少なくとも下位の24ビットを用いて制御装置より情報記憶媒体に記憶させることにより、多くの同種の情報記憶媒体又は記憶装置に対して個別に識別情報を生成させて付与することができる。その結果、使用する数値の桁数があまり大きくなることがなく、この識別情報を利用する装置による処理時間を短くできると共に、同じ識別情報が生成されるのを極力少なくしてユーザーによる区別が容易にできるようにする。
【0016】
本出願の識別情報生成方法では、製造者又は販売者において都合の良い識別情報を任意に生成させることができ、製造者等の段階において同種の情報記憶媒体又は記憶装置内で他の情報記憶媒体又は記憶装置と容易に識別することができる。
【0017】
本出願の識別情報生成方法では、多数のディスク状記憶媒体に対して十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報を生成させて制御装置より付与することができ、ディスク状記憶媒体に固有に割り当てられたディスク識別情報を情報記憶領域のトランジション領域又はエンボス領域に記憶することにより、そのトランジション領域又はエンボス領域に記憶されたコンテンツ情報をディスク用の記録再生装置により検索して識別することができる。
【0018】
本出願の識別情報生成方法では、多数の半導体メモリに対して十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報を生成させて制御装置より付与することができ、半導体メモリに固有に割り当てられた半導体メモリ識別情報を半導体メモリの特定記憶領域に記憶することにより、その特定記憶領域に記憶されたコンテンツ情報を半導体メモリ用の記録再生装置により検索して識別することができる。
【0019】
本出願の識別情報生成方法では、識別情報を情報記憶媒体の表面に印刷、刻印、書込み又はラベル貼付等の表示手段によって表示し、その識別情報を外部から視認できるようにすることにより、情報記憶媒体のコンテンツを再生することなく、どのようなコンテンツがどの情報記憶媒体に記憶されているかを容易に知ることができる。
【0020】
本出願の識別情報生成方法では、識別情報を情報記憶媒体が収納される筐体の表面に印刷、刻印、書込み、ラベル貼付等の表示手段によって表示し、その識別情報を筐体を介して外部から視認できるようにすることにより、情報記憶媒体のコンテンツを再生することなく、どのようなコンテンツがどの情報記憶媒体に記憶されているかを容易に知ることができる。
【0021】
本出願の識別情報生成方法では、情報記憶媒体に記憶されている識別情報を光学的に再生するピックアップ装置によって再生することにより、識別情報自体又はその識別情報の内容を記録再生装置により検索して識別できると共に、そのコンテンツ情報を表示装置に表示することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1乃至図5は本発明の実施の例を示すものである。即ち、図1は本発明の情報記憶媒体の第1の実施例を示す光学ディスクの構成を示す説明図、図2(A)〜(C)は図1に示す光学ディスクに識別情報を記録した説明図、図3(A)〜(E)は図1に示す光学ディスク、この光学ディスクが収納されたディスクカートリッジ及びこのディスクカートリッジが収納された保護筐体の一実施例を示す説明図、図4は本発明の情報記憶媒体の第1の実施の形態における記録再生システムの構成を示す説明図、図5(A),(B)は本発明の情報記憶媒体の第2の実施例を示す半導体記憶装置に識別情報を視認可能に設けた説明図である。
【0023】
まず、本発明の情報記憶媒体の第1の実施例を示す光学ディスクについて説明する。図1は、光学ディスクの一例としての光ディスクの構成を示す斜視図である。図1に示すように、光ディスク1は円板状の基体2を備えている。基体2の中心部には、ターンテーブルが嵌合されるセンタ孔3が設けられている。この基体2の一方の面には環状の情報記憶面4が形成されている。
【0024】
基体2の情報記憶面4は、それぞれ半径方向内側から外側に向けて並べられた環状のディスク保持用領域5、トランジション領域6、情報記憶領域7及びリム領域8とから構成されている。情報記憶領域7に対する情報の記録及び再生は、情報記憶面4側から光ピックアップ装置によって光ビームが照射されることによりなされる。また、基体2の他方の面、即ち、情報記憶面4と反対側の面には、環状の面(以下「基盤面」という。)9が形成されている。この基盤面9には、後述するように識別情報の第1の具体例を示すディスク識別情報が記録される。更に、基盤面9は、例えば、オーディオCDやCD−R等において文字やイラスト、画像等の印刷が施される側の面である。
【0025】
情報記憶面4のディスク保持用領域5は、光ディスク1を周知のクランピング機構によってクランプするための領域である。このディスク保持用領域5は、内周側に設けられているインナーエリア5aと、このインナーエリア5aの外周側に設けられているクランピングエリア5bとから構成されている。トランジション領域6は、ディスク保持用領域5と情報記憶領域7との間に形成されている部分であり、情報の記録がなされない領域である。また、リム領域8は、情報記憶領域7と基体2の外縁部2aとの間に形成されている部分であり、情報の記録がなされない領域である。
【0026】
情報記憶領域7は、基体2の径方向内側に形成されるエンボス領域7aと、このエンボス領域7aの径方向外側に形成されるリライタブル領域7bとから構成されている。エンボス領域7aは、情報が書き替え不能に記憶された領域であり、このエンボス領域7aに対する情報の記憶は、凹状のピットを成形加工して設けることによって行われる。このように、エンボス領域7aには凹状のピットによって情報が記憶されているため、この情報を書き替えることは不可能となっている。
【0027】
リライタブル領域7bは、光ディスク1内でのアドレス情報を示すピット(成形加工によって設けられている)を含み、情報が書き替え可能な領域である。このリライタブル領域7bに対する情報の記憶は、光ピックアップ装置から照射される光ビームによってグルーブ又はランドの記録膜に結晶状態と非結晶状態によりピット状のパターンを形成することによって行われる。
【0028】
情報記憶領域7は、エンボス領域7aとリライタブル領域7bとによって構成されているが、情報記憶領域7のフォーマットは、内周側からリードイン領域10とデータ領域11とリードアウト領域12との3領域に区分されている。リードイン領域10は、エンボス領域7aのすべてとリライタブル領域7bのうちエンボス領域7aに隣接している一部の領域とから構成されている。このリードイン領域10には、リードイン情報として、ディスク一般情報(例えば、回転速度、ディスク種類、トラッキング情報等)、レーザパワー較正領域、欠陥管理情報等のほか、後述するように光ディスク1を他の光ディスク1と識別するための識別情報が記憶されるようになっている。
【0029】
リードアウト領域12は、情報記憶領域7の外周寄りの一部から構成されている。このリードアウト領域12には、リードアウト情報として、欠陥管理情報等が記憶されるようになっている。また、データ領域11は、情報記憶領域7のうち、リードイン領域10とリードアウト領域12とによって挟まれた領域であり、ユーザーによって自由な内容のコンテンツが書き替え可能に記憶される領域である。
【0030】
なお、本実施例において適用した光ディスク1は、情報の書き替えが可能な相変化型光ディスクであり、この相変化型光ディスクは、その記憶膜が結晶状態と非結晶質(アモルファス)状態とに可逆的に変化し、結晶状態と非結晶質状態とで記憶膜の反射率が変化することを利用して情報の記録再生を行うように構成されている。
【0031】
次に、上述した光ディスク1の製造工程について説明する。まず、溶融したポリカーボネートをスタンパのついた金型に充填することによりPC基板を射出成形する。これにより、PC基板には、ランド部とグルーブ部が形成される。次に、PC基板上に相変化による記録が可能な記憶膜を形成し、その記憶膜の上に保護層を形成する。次いで、記憶膜にレーザビームを照射若しくは加熱し、記憶膜の初期化を行う。これにより、環状のディスク保護用領域5、トランジション領域6、情報記憶領域7及びリム領域8からなる情報記憶面4を有する光ディスク1が製造される。
【0032】
本発明では、上述のように構成された光ディスク1の各光ディスク1毎に、後述するようにして生成される固有の識別情報の第1の具体例を示すディスク識別情報を情報記録領域7の特定記憶領域に記憶すると共に、そのディスク識別情報を外部から視認可能なように適当な箇所に表示するように構成されている。
【0033】
この識別情報は、情報量をビット単位で書き替え可能な情報記憶媒体を有する記憶装置を同種の他の記憶装置と識別するために、十進法で表現される少なくとも4桁で表示されるもので、一連の続き番号として順次生成される。このディスク識別情報は、光ディスク1毎に固有に割り当てられる情報であり、4桁の数字(「0000」から「9999」まで)のみで構成しても良く、また5桁以上の数字(例えば「00000」から「09999」まで、又は「00000」から「99990」まで等)で構成し、或いは4桁の数字若しくは5桁以上の数字とアルファベット等の文字との組み合わせ(例えば「A0000」から「A9999」、又は「0000Z」から「9999Z」まで等)等によって構成することができる。
【0034】
この識別情報の生成方法について、次に、4桁の数字のみで構成した例について説明する。この識別情報を十進法による4桁の数字のみで構成すると、「0000」から「9999」までの数値になる。
【0035】
いま、4桁の数字「0000」〜「9999」を2バイト(Byte)、即ち16ビット(Bit)で表すことを考える。16ビットは216であるため、216=65,536となり、65,536種類の数値が得られる。これに4桁の数字0000〜9999を対応させると、表1の2バイトの場合として示すような関係となる。
【0036】
【表1】
Figure 0004288899
【0037】
即ち、ディスク番号が「1」から始まり、これに対応して識別情報であるカートリッジIDが「0000」から始まるものとすると、ディスク番号が「10000」となったときにカートリッジIDが「9999」となる。続いて、ディスク番号が「10001」になると、カートリッジIDは「0000」に戻り、カートリッジIDのみが2回目のカウントになる。このカートリッジIDのカウント数が7回目になると、ディスク番号が「60001」になるが、2バイト(16ビット)=65,536であるため、7回目のカートリッジID「5535」の後、そのカートリッジIDは「0000」に戻ってしまう。即ち、ディスク番号「65537」においてカートリッジIDが「0000」になる(8回目)。
【0038】
従って、2バイト当たりのカートリッジIDの存在比は、
(0000〜5535の出現回数):(5536〜9999の出現回数)
=7:6
となる。
このように、2バイトで4桁の数字を表すものとすると、偏りのレベルが大きく出てしまうことになる。
【0039】
次に、4桁の数字「0000」〜「9999」を3バイト、即ち24ビットで表すことを考える。24ビットは224であるため、224=16,777,216となり、16,777,216種類の数値が得られる。これに4桁の数字0000〜9999を対応させると、表1の3バイトの場合として示すような関係となる。
【0040】
同じくディスク番号が「1」から始まり、これに対応して識別情報であるカートリッジIDが「0000」から始まるものとすると、ディスク番号が「10000」となったときにカートリッジIDが「9999」となる。続いて、ディスク番号が「10001」になると、カートリッジIDは「0000」に戻り、カートリッジIDのみが2回目のカウントになる。このカートリッジIDのカウント数は、1677回目まで同様にして行われる。
【0041】
次に、カートリッジIDのカウント数が1678回目になると、ディスク番号が「16777217」になるが、3バイト(24ビット)=16,777,216であるため、1677回目のカートリッジID「7215」の後、そのカートリッジIDは「0000」に戻ってしまう。即ち、ディスク番号「16777217」においてカートリッジIDが「0000」になる(1678回目)。
【0042】
従って、3バイト当たりのカートリッジIDの存在比は、
(0000〜7215の出現回数):(7216〜9999の出現回数)
=1678:1677
となる。
このように、3バイトで4桁の数字を表すものとすると、偏りのレベルが小さくなる。
【0043】
これらから、次のような関係を導き出すことができる。例えば、ブランクメディアが市場に1億枚存在する場合を考える。このとき、2バイトの場合、上述した存在比は、次のようになる。
0000〜5535の出現回数は、100,000,000個×7/65,536=10,681個
5536〜9999の出現回数は、100,000,000個×6/65,536=9,155個
となり、両者の差は1,526個となる。これは、1,526個の重複したカートリッジIDが存在していることを意味している。
【0044】
一方、3バイトの場合、上述した存在比は、次のようになる。
0000〜7215の出現回数は、100,000,000個×1,678/16,777,216=10,001個
7216〜9999の出現回数は、100,000,000個×1,677/16,777,216=9,995個
となり、両者の差はわずかに6個にしかならない。これは、重複したカートリッジIDは、わずかに6個しか存在していないことを意味している。
【0045】
なお、バイト数を増やして4バイト以上で識別情報を生成させることも考えられる。この場合には、ディスクIDの出現回数が更に増大するため、上述した差が更に小さくなるが、光ディスク等の情報記憶媒体が市場に出回る実際の数を考慮すると、3バイトの場合で十分に満足する結果を得ることができる。しかも、バイト数が4バイト以上になると、その増加数に応じて、後述する検索装置等による識別情報検索等のための処理時間が増加するという好ましくない状態になる。従って、現実的には、3バイトを用いて4桁の十進数を生成されることが最も好ましいということができる。しかしながら、4バイト以上を用いて識別情報を生成させるようにしても良いことは勿論である。
【0046】
このように、光ディスク1毎に固有のID番号を4桁の十進数で生成するのに際し、光ディスク1に用いられる固有のシリアルナンバーのうち少なくとも下位3バイトを識別情報として用いるようにする。これにより、同じ番号の識別情報の再現率を低くしながら、現実的に使用可能な桁数であって、検索等の処理時間があまり掛かることがない識別情報の生成を可能とすることができる。
【0047】
上述のようにして生成されるディスク識別情報は、光ディスク1毎に固有に割り当てられる情報であるため、この光ディスク1に対して記録再生を行う記録再生装置に装填されたときに、この記録再生装置の光ピックアップ装置によって読取り可能な形態で光ディスク1に記憶する必要がある。
【0048】
また、光ディスク1の情報記憶領域7には書き替え不能な情報を記録するエンボス領域7aが設定されているが、このエンボス領域7aにピットを形成するにはスタンパが必要であり、光ディスク1毎に異なるスタンパを用意することは現実的ではない。従って、ディスク識別情報は、情報記憶領域7に対する情報の記憶形態と異なる記憶形態によって記録する必要がある。
【0049】
このような事情を考慮すると、ディスク識別情報は、情報記憶領域7のうちトランジション領域6とエンボス領域7aを使用することができる。本実施例においては、トランジション領域6を特定記憶領域として用いてディスク識別情報を記憶するようにしている。このディスク識別情報は、トランジション領域6の全体を使用するか、一部を使用するかは任意である。
【0050】
本実施の形態では、トランジション領域6の一部を使用し、トランジション領域6の最後の部分に表2に示すようなデータフォーマットを記憶し、そのデータフォーマットの最下位の3バイト(Byte)(バイト13番からバイト15番まで)を十進数に変換して下4桁の数字を発生させ、この下4桁の数字を識別情報として用いてカートリッジIDを付与するようにしている。
【0051】
【表2】
Figure 0004288899
【0052】
表2に示すデータフォーマットは、バイト0からバイト15までの16バイト(16×8=128ビット(Bit) )によって構成されている。バイト0は、ビット0からビット7までの8ビットを使用し、BCA Content Code=0116 として固定のデータが記憶される。バイト1は、ビット0からビット7までの8ビットを使用し、Content Length=0E16 として固定のデータが記憶される。バイト2のビット4からビット7までは、Categoryとして固定のデータが記憶される。そして、バイト2のビット0からビット3までとバイト3のビット0からビット7までの合計12ビットは、Disc Manufacturer Codeとしてディスクを製作するメーカーの通し番号が記憶される。
【0053】
また、データフォーマットのバイト4からバイト15までの12バイトは、Serial Number としてメーカーが使用する領域である。このシリアルナンバー領域には、例えば、その光ディスクに固有の製造番号が1個ずつ記憶される。このシリアルナンバー領域の最後の3バイト、即ち、バイト13からバイト15までの3バイト(=24ビット)を使用し、これを十進数に変換して下4桁の数字を発生させる。この下4桁の数字を表す24ビットの情報を、それぞれの光ディスク1を他の光ディスクと識別するためのディスク識別情報として用いて光ディスク1に付与する。
【0054】
特定記憶領域に対するディスク識別情報の記録は、例えば、レーザーマーキング加工によって行うことができる。即ち、情報記憶面4のトランジション領域6とエンボス領域7aの部分にも相変化記録膜が設けられているため、相変化記録膜に対するレーザビームの照射による相変化記録膜の相変化によって行う。また、トランジション領域6とエンボス領域7aの部分にエンボス加工を施して情報を記録するようにしても良い。このように形成されたディスク識別情報は、情報記憶面4の他の箇所とレーザビームの反射率が異なるため、光ピックアップ装置による読取りが可能となる。
【0055】
尚、光ディスクが光磁気ディスクである場合には、トランジション領域6とエンボス領域7aの部分にもアルミニウム等からなる反射膜が形成されている。このため、ディスク識別情報の記録は、例えば、反射膜に対するレーザビームの照射による反射膜の除去によって行うことができる。
【0056】
また、ディスク識別情報は、特定記憶領域に対して行う記憶とは別に、外部から視認できる箇所において視認可能な状態としても設ける。外部から視認可能な箇所に設けるディスク識別情報の記録は、特定記憶領域に対する情報の記録形態と異なる形態で行う。この実施例では、図2に示すように、光ディスク1の基体2の基盤面9にディスク識別情報14を視認可能な状態で設けている。
【0057】
この基盤面9に記録するディスク識別情報14は、ユーザーが所有する複数の光ディスク1の中で重複することがなく、且つ、ユーザーが目視して簡単に識別できればよいので4桁の数字(例えば、「1234」)として表示されれば良い。しかしながら、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、4桁の数字の上に5桁若しくは6桁以上となる数字或いはアルファベットその他の文字、記号等を加える構成としても良い。更に、これとは逆に、4桁の数字の下に1桁若しくは2桁以上となる数字或いはアルファベットその他の文字、記号等を加える構成としても良く、その組み合わせは自由に選択することができる。
【0058】
基盤面9に対するディスク識別情報14の記録は、例えば、レーザーマーキング装置LMによって行うことができる。レーザーマーキング装置LMでレーザビームを情報記憶面4のトランジション領域6に照射し、その相変化記録膜に相変化を与えて記録する(図(B))。次に、ディスク識別情報のうち、下4桁の十進数(例えば「1234」)からなるディスク識別情報14を基体2の基盤面9に、レーザーマーキング装置LMによりレーザビームを照射することによって設ける(図(C))。
【0059】
尚、基盤面9に対するディスク識別情報14の記憶方法としては、上述したレーザーマーキング装置によるレーザーマーキングの他、例えば、彫刻、超音波ペンマーキング、エアペンマーキング、インクジェット印刷等の任意の方法を採用することができる。
【0060】
また、次のような工程により、ディスク識別情報14を基盤面9に設けることも可能である。まず、光ディスク1の情報記憶面4にディスク識別情報をレーザーマーキング或いは加熱等の方法で記録する。次いで、光ディスク1のディスク識別情報を光ピックアップ装置によって読取り、その読み取ったディスク識別情報に基づき前述と同様にして基盤面9にディスク識別情報14をレーザーマーキング或いは上述した任意の方法で設ける。
【0061】
更に、次のような工程により、ディスク識別情報14を基盤面9に設けることも可能である。まず、光ディスク1の情報記憶面4にディスク識別情報をレーザーマーキング或いは加熱等の方法で記録する。次いで、光ディスク1のディスク識別情報に基づいて上述と同様にして基盤面9に、ディスク識別情報14をレーザーマーキング或いは上述した任意の方法で設ける。即ち、光ディスク1からディスク識別情報14を読み取る工程を省き、光ディスク1の情報記憶面4にディスク識別情報を記録すると共に、そのディスク識別情報に基づいて基盤面9にディスク識別情報14を設けても良い。
【0062】
は、上述のように形成される光ディスク1をカートリッジケース21内に回転自在に収納してディスクカートリッジ20を構成すると共に、カートリッジケース21にディスク識別情報14と同一のカートリッジ識別情報22を付与した実施の例を示すものである。
【0063】
カートリッジケース21は、光ディスク1(図3A)を回転自在に収納することができるディスク収納部を有する中空の偏平な箱体によって構成されている(図3B)。このカートリッジケース21の図に現れない下面には、シャッタによって開閉自在とされた開口部が設けられている。このカートリッジケース21の開口部は、ディスク収納部内に収納されている光ディスク1の情報記憶面の一部を露出させるもので、シャッタの開放時には、記録再生装置の光ピックアップ装置の光ピックアップ部が挿入されて情報記憶面に対向される。
【0064】
図3Eは、上述したような構成を有するディスクカートリッジ20を、保護筐体23に収納した状態を示すものである。保護筐体23は、ディスクカートリッジ20を着脱可能に収納することができるカートリッジ収納部24を有する中空の偏平な四角形の箱体によって構成されている。この保護筐体23の幅の狭い四面のうちの一面に、カートリッジ収納部24の開口部が設けられている。
【0065】
このような構成を有するディスクカートリッジ20に対しても、上述した光ディスク1と同様に、識別情報の第2の具体例を示すカートリッジ識別情報(カートリッジID)22を設ける。同様に、保護筐体23に対しても、カートリッジ識別情報に対応する筐体識別情報を設けるとよい。この実施例では、保護筐体23の四面のうちの開口部と隣り合う他の一面に、ディスク識別情報14及びカートリッジ識別情報22と同一で4桁の数字からなる筐体識別情報25が外部から視認可能に設けられている。
【0066】
上述したカートリッジ識別情報22は、例えば、次のようにして設けることができる。まず、図3Cに示すように、カートリッジケース21に収納された状態の光ディスク1の情報記憶面4のうちトランジション領域6の特定記憶領域に、レーザーマーキング装置LMを用いてレーザーマーキング(或いは任意の方法)によって3バイト(24ビット)で表されるカートリッジ識別情報を記録する。次いで、光ディスク1に記憶された24ビット表示の識別情報に対応した4桁の十進数からなるカートリッジ識別情報22を、カートリッジケース21の外部から視認できる任意の位置に設ける。
【0067】
この実施例では、図3Dに示すように、カートリッジケース21の背面に設定されたラベル貼付面21に、レーザーマーキング或いは加熱等の方法で記録している。このカートリッジ識別情報22の記録方法としては、彫刻、超音波ペンマーキング、インクジェット印刷等の任意の方法を用いることができる。このカートリッジ識別情報22が付与されたディスクカートリッジ20は、例えば、図3Eに示すように、保護筐体23に着脱自在に収納されて保管される。
【0068】
尚、筐体識別情報25は、例えば、ディスクカートリッジ20に対してカートリッジ識別情報22が付与された後、その番号を見て使用者が手書きで保護筐体23に書込み、印刷し、刻印し、或いはその番号が記載されたテープやラベルを貼付する等の各種の手段を採用することができる。
【0069】
このように、保護筐体23にディスク識別情報14と同様の筐体識別情報25を設けた場合、常に対応する識別番号を有するディスクカートリッジ20を収納することを条件として、保護筐体23の筐体識別情報25に基づいて、同一の識別番号を有する光ディスク1を容易に視認することができる。また、この実施例のように保護筐体23の端面に筐体識別情報25を設けた場合には、図4に示すように、複数の保護筐体23の情報表示面を揃えて厚さ方向に重ねて並べることにより、各情報表示面に設けた筐体識別情報25を一目で視認することができる。
【0070】
次に、上述したディスクカートリッジ20を用いて光ディスク1を記録再生する記録再生システム30の構成について説明する。本実施の形態における記録再生システム30は、図4に示すような構成を有している。記録再生システム30は、光ディスクが収納されたディスクカートリッジ20と、このディスクカートリッジ20を用いて情報の記録及び再生を行う記録再生装置31と、この記録再生装置31から出力される再生信号を受けて情報の内容を画面に表示する表示装置の一具体例を示すディスプレイ32等から構成されている。
【0071】
記録再生装置31は、装置本体が収納される筐体33と、この筐体33のフロント面に設けられ且つ装置本体に供給される電流をオン・オフさせる電源スイッチ34と、動作を起こさせる信号等を入力する操作部35と、動作状態等を表示する表示部36と、動作を起こさせる信号等を遠隔操作によって入力させるリモコン装置37等を備えて構成されている。操作部35及び表示部36は電源スイッチ34と同様にフロント面に設けられていて、操作部35は、光ディスク1の再生、記録、停止、早送り、巻戻し、イジェクト等の操作を行うものである。
【0072】
更に、筐体33のフロント面には、リモコン装置37から送信される無線制御信号(赤外線信号)を受信する受信部38と、他の電子機器と配線を接続するための接続部39とが設けられている。リモコン装置37を操作することにより、操作部35を操作するのと同様に遠隔操作ができるようになっている。更に又、筐体33のフロント面の略中央部には、ディスクカートリッジ20が出し入れされるカートリッジ出入口40が設けられている。
【0073】
このカートリッジ出入口40にディスクカートリッジ20を挿入することにより、筐体内に設けられた図示しないローディング機構により搬送されてディスクカートリッジ20が装置本体の所定位置にセットされる。そして、操作部35に設けられたイジェクト釦を操作することにより、ローディング機構を逆動作させてディスクカートリッジ20をカートリッジ出入口40から排出させることができる。
【0074】
また、記録再生装置31の装置本体には、図4に示した記憶装置41と、マイクロコンピュータ等からなる制御装置(CPU)42と、記録再生部と、光ピックアップ装置等が設けられている。制御装置42は、操作部35と受信部38と記憶装置41と記録再生部と光ピックアップ装置等の制御を司るものである。また、記録再生部は、光ピックアップ装置によって光ディスク1から再生される再生信号を処理し、ディスプレイ32によって画面表示可能な信号として出力する機能と、記録しようとする情報の記録信号を光ピックアップ装置に入力して光ディスク1に情報を記録する機能とを備えている。
【0075】
光ピックアップ装置は、光ビームを光ディスク1に照射して情報の記録と再生を行うものである。即ち、光ピックアップ装置は、入力される記録信号に基づいて光ディスク1の情報記憶領域7のリライタブル領域7bに情報(コンテンツ、後述するコンテンツ識別情報やコンテンツ内容情報)を記録し、また、情報記憶領域7のエンボス領域7aとリライタブル領域7bに記録されている情報を読み取って再生信号を出力する。
【0076】
また、リモコン装置37と操作部35は、コンテンツ内容情報を手動操作によって入力することができるように構成されている。これらによって入力されたコンテンツ内容情報は、制御装置の制御によって記録再生部から光ピックアップ装置に記録信号として入力され、光ディスク1のリライタブル領域7bのデータ領域に管理されて記録されるようになっている。
【0077】
次に、このような構成を有する記録再生システム30の動作について説明する。この記録再生システム30の動作は、ディスクカートリッジ20を記録再生装置31に装填し、これに収納された光ディスク1に対してテレビ番組を記録及び再生する場合を例にとって説明する。まず、ディスクカートリッジ20が記録再生装置31に装填されると、制御装置42の制御により光ディスク1に対して情報の再生及び記録と、記憶装置41に対する情報の再生及び記録とが行われる。
【0078】
ここで、光ディスク1に記録されるコンテンツ、コンテンツ識別情報、コンテンツ内容情報について説明する。コンテンツとは、番組そのものの情報であり、画像データ、音声データ、文字データ等を含む情報であり、データ領域11に記録されるものである。コンテンツ識別情報は、データ領域11に記録されるコンテンツ毎に割り当てられ、少なくとも同一の光ディスク内においては重複しないように付されるものである。このコンテンツ識別情報は、例えばCPUによって生成され、光ディスク1のデータ領域11に管理されて記録される。
【0079】
コンテンツ内容情報は、光ディスク1のデータ領域11に記録されるコンテンツ毎にそのコンテンツの内容に関わる情報、例えば番組のタイトル、キーワード、放送日時、録画時間、番組の概要を示す文字データ、音声データ、画像データ(サムネイル)等を含むものである。このコンテンツ内容情報は、例えばユーザーが操作部35やリモコン装置37を操作することによって生成され、光ディスク1のデータ領域11に管理されて記録される。
【0080】
次に、リードイン領域10のエンボス領域7aに記録される情報とリードアウト領域12に記録される情報について説明する。光ディスク1のリードイン領域11のうち、エンボス領域7aは、書き替え不能な情報として例えばディスク一般情報(例えば、ディスクタイプ、線速、トラッキング情報等)や調整用信号等が記録されている。従って、このエンボス領域7aに対して、記録再生装置31から情報を記録する動作は行われず、情報の再生のみが行われるようになっている。このリードイン領域10のうち、リライタブル領域7bに相当する領域は、レーザパワー較正に使用されたり、ディスク欠陥管理情報等が記録されたりする。また、リードアウト領域12にも、ディスク欠陥管理情報等のリードアウト情報が記録される。
【0081】
次に、記録再生装置31の記憶装置41に記憶される情報について説明する。この記憶装置41には、光ディスク1に記録されているディスク識別情報14及びこれと同一のカートリッジケース21に記録されているカートリッジ識別情報22毎に、コンテンツ識別情報とコンテンツ内容情報が互いに関連付けられて記録されている。従って、制御装置42は、記憶装置41に記憶された情報に対して検索動作を行うことができる。例えば、カートリッジ識別情報(カートリッジID)22をキーにしてコンテンツ識別情報とコンテンツ内容情報を検索することができる。また、コンテンツ内容情報をキーにしてカートリッジ識別情報とコンテンツ識別情報を検索することができる。
【0082】
これらカートリッジ識別情報、コンテンツ識別情報及びコンテンツ内容情報の記録装置41に対する記録は、記録再生装置31に装填されたディスクカートリッジ20の光ディスク1にコンテンツが記録される際に行われる。或いは、記録再生装置31に装填された既にコンテンツが記録されている光ディスク1からコンテンツが再生される際に行われる。
【0083】
また、制御装置42によるコンテンツ識別情報の生成は、同一のカートリッジ識別情報(カートリッジID)22に対応する複数のコンテンツ識別情報の間で重複しないように、記憶装置41に記憶されているディスク識別情報14及びカートリッジ識別情報22とコンテンツ識別情報の内容に基づいて行われる。そして、制御装置42によるコンテンツ内容情報の生成は、使用者が操作部35やリモコン装置37を操作して作成し、入力する。従って、本例では、コンテンツ内容情報は、操作部35やリモコン装置37で入力可能な番組名、放送日時、放送時間、番組の概要を示す情報(文字情報)等である。
【0084】
尚、記録再生装置31がコンピュータと接続可能に構成されていれば、コンピュータを利用してサムネイル等の画像情報や音声情報をコンテンツ内容情報として記憶装置41に記憶することができる。この記憶装置41としては、例えば半導体メモリ或いはハードディスク等によって構成することができる。そして、記憶装置41の記憶容量は有限であるため、記憶装置41に記憶されている情報が記憶容量いっぱいになった場合には、記憶装置41に記憶されている情報のうち、記憶された日時の古い情報から順次削除して新しい情報を記憶するように構成すればよい。
【0085】
次に、図4を参照して、光ディスク1のディスク識別情報14、ディスクカートリッジ20のカートリッジ識別情報22、コンテンツ識別情報、コンテンツ内容情報を利用した検索動作について説明する。いま、既にコンテンツが記録された複数のディスクカートリッジ20があるものとする。
【0086】
各光ディスク1の基盤面9に設けられたディスク識別情報14、及びこれと同一のカートリッジケース21に設けられたカートリッジ識別情報22は、上述したように、光ディスク1のトランジション領域6に記憶されている十進法で表現されている4桁の数字で示されている。ここで、各ディスク識別情報14及びカートリッジ識別情報22が、例えば、「1234」、「5678」、「0001」、「3333」、「0111」、「6666」であるものとする。
【0087】
まず、ディスク識別情報14及びカートリッジ識別情報22が「1234」の光ディスク1に記憶されているコンテンツの内容を知りたい場合の検索動作について説明する。コンテンツの内容を知りたい光ディスク1に視認可能に設けられているディスク識別情報14「1234」をリモコン装置37(或いは操作部35)を操作して入力し、そのディスク識別情報14「1234」をキーにした検索動作を指示する。これにより、制御装置42が受信部38を介して受信した検索動作の指示に応じて、記憶装置41に対してディスク識別情報14「1234」をキーにして検索を行う。
【0088】
その結果、制御装置42が検索結果に応じた信号をディスプレイ32に出力する。即ち、図4に示すように、ディスク識別情報14「1234」と同一のディスク識別情報「1234」がディスプレイ32に表示される。これと同時に、ディスプレイ32の画面には、コンテンツ識別情報「333」、「456」、・・・と、各コンテンツ識別情報に対応したコンテンツ内容情報「映画「ABC」、2001/10/1」、「日本シリーズ「G対L」、2001/10/13」・・・といった情報が一覧に表示される。
【0089】
これにより、使用者は、光ディスク1又はその光ディスク1に対応したディスクカートリッジ20を実際に記録再生装置31に装填することなく、所望の光ディスク1に記憶されているコンテンツ内容情報を知ることができる。尚、上記情報の中には、コンテンツ内容情報として番組名と記録開始年月日が含まれている。
【0090】
また、あるコンテンツがどの光ディスク1に記憶されているかを知りたいときは、次のように検索する。まず、リモコン装置37(或いは操作部35)を操作してコンテンツ内容情報に含まれている情報、例えば、キーワードをキーにした検索動作を指示する。これにより、制御装置42が記憶装置41に対して上記キーワードをキーにして検索を行う。その結果、検索結果に応じた信号が制御装置42からディスプレイ32に出力される。
【0091】
例えば、1つ或いは2以上のキーワードに該当して複数のディスク識別情報14がディスプレイ32に表示されると共に、各ディスク識別情報14に対応するコンテンツ識別情報及びコンテンツ内容情報がリスト形式によって表示される。この際、ディスプレイ32に表示されるディスク識別情報14は、光ディスク1に視認可能に設けられているディスク識別情報14と同様に、例えば4桁の十進数によって表示される。
【0092】
従って、使用者は、光ディスク1に設けられているディスク識別情報14に基づいて所望のコンテンツが記憶されている光ディスク1を特定することができる。つまり、使用者は、光ディスク1を実際に記録再生装置31に装填することなく、所望のコンテンツが記憶されている光ディスク1を、ディスプレイ32に表示されるディスク識別情報14によって知ることができる。
【0093】
また、光ディスク1のデータ領域11に記録されている各コンテンツのアドレス等の情報と、コンテンツ識別情報とを関連付けて記録、管理することにより、コンテンツ内容情報を利用して、次のような機能を記録再生装置31に持たせることができる。例えば、ディスプレイ32上に、あるディスク識別情報14と、そのディスク識別情報に対応するコンテンツ識別情報及びコンテンツ内容情報が表示されている状態で、再生したいコンテンツ識別情報を、例えば操作部35等の操作によって制御装置42に入力しておく。
【0094】
次に、表示されているディスク識別情報14に対応する光ディスク1が収納されたディスクカートリッジ20を記録再生装置31に装填する。これにより、制御装置42は、装填されたディスクカートリッジ20に収納されている光ディスク1に対して上記指定したコンテンツ識別情報に関連付けられたコンテンツのアドレスが集中管理されているデータ領域11から読み出し、光ピックアップ装置及び記録再生部を制御してコンテンツの再生動作を行う。
【0095】
また、コンテンツ内容情報にコンテンツの記録されている記録時間が含まれている場合には、制御装置42によって光ディスク1の未記録領域の時間から各コンテンツの記録時間の総和を減算することにより、記録可能な時間を算出して記録再生装置の表示部36に表示させるように構成することが可能である。更に、残量と記録すべきコンテンツの時間とを比較演算して、記録可能な光ディスクの選択を行うように構成することもできる。更に又、選択した光ディスクにコンテンツがすべて記録できるように記録品位を調整するように構成することもできる。
【0096】
尚、コンテンツ識別情報及びコンテンツ内容情報は、上述したように使用者が操作部35やリモコン装置37を操作して作成、入力する他、放送局から番組と共に送信される付加的な情報を利用して作成することも可能である。また、市販ソフト、撮影済みのビデオカセットからコンテンツを光ディスクに記録する際に、これらのソフトやビデオカセットに記録されている付加的な情報を利用してコンテンツ識別情報及びコンテンツ内容情報を作成することも可能である。
【0097】
上述した実施の形態では、ディスク識別情報を光ディスク1の情報記録領域7の特定記憶領域(例えば、トランジション領域6)にビット単位による3バイト(24ビット)によって記憶すると共に、これに対応したディスク識別情報14を外部から視認可能な箇所である基盤面9に設け、更に、ディスク識別情報14と同一の4桁の数字からなるカートリッジ識別情報22を、カートリッジケース21の外部から視認可能な箇所であるラベル貼付面21aに設けた。しかしながら、以下に説明するように、ディスク識別情報を光ディスク1の基盤面9に設けた上に、或いは基盤面9に設ける代わりに上記設置形態とは別の形態によってディスク識別情報を光ディスク1に設けるようにしてもよい。
【0098】
例えば、光ディスク1に記録されているディスク識別情報14を格納したメモリを用意し、このメモリを光ディスク1の製造工程中において、基盤面9上に貼付して固定する構成としてもよい。この場合、記録再生装置31にメモリの情報読取りが可能なメモリ読取り装置を設け、このメモリ読取り装置によって上記メモリからディスク識別情報を読み取るように構成する。この場合には、光ディスク1を光ピックアップ装置によって再生することなく、メモリからディスク識別情報を読み取ることができる。この場合のメモリは、接続端子が外部に露出された、いわゆる接触式であってもよく、また接続端子が露出されない、いわゆる非接触式のいずれの形態であってもよい。
【0099】
また、外部から視認可能なディスク識別情報14を設ける光ディスク1の設置箇所は、光ディスクの厚さ方向のいずれか一方の面の他、光ディスク1の径方向外側に面した外周面であってもよい。
【0100】
上述した実施の形態では、情報記憶媒体として光ディスクを適用し、その光ディスクに固有のディスク識別情報を割り当てた場合について説明したが、例えばメモリカードのように記憶手段と該記憶手段を収容する本体とが一体的に設けられた半導体記憶装置においても、上記実施例と同様に、各半導体記憶装置毎に固有の識別情報を生成させて割り当てることができる。この場合にも、識別情報を半導体記憶装置の外部から視認可能に設けることは、半導体記憶装置に格納されているコンテンツを再生することなく、どのようなコンテンツがどの半導体記憶装置に記憶されているかを容易に知る上で有効である。
【0101】
図5A,Bは、識別情報を外部から視認可能に設けた半導体記憶装置の一実施例を示すものである。半導体記憶装置50は、コンテンツを含む情報の書き替えが可能な記憶手段である半導体メモリ51と、この半導体メモリ51を収容する本体52とが一体的に構成されている。半導体メモリ51には、予め半導体記憶装置50に固有に割り当てられた識別情報が格納されている。また、本体52は、適当な厚さを有する矩形板状に構成され、厚さ方向の一方の面52aに複数の端子53が外方に露出して設けられている。各端子53は、半導体メモリ51に接続され、これら端子53を介して半導体メモリ51に対する給電、情報の記録及び再生が行われるように構成されている。
【0102】
この本体52の外部から視認可能な箇所である2つの平面のうちの一方の平面部52aに、半導体記憶装置50を同種の他の半導体記憶装置50から識別するための十進法で表現された少なくとも4桁の数字からなる第1の識別情報55が設けられている。そして、本体52の外部から視認可能な箇所である4つの側面のうちの一側面部52bにも、第1の識別情報55と同一の第2の識別情報56が設けられている。
【0103】
これらの識別情報55,56は、使用者が所有する複数の半導体記憶装置50の中で重複することがなく、且つ、使用者が目視して簡単に識別できるものであればよい。そのため、この実施例においても上述した実施例と同様に、半導体メモリ51に記憶されている識別情報のうち、その半導体メモリ51に割り当てられた特定記憶領域に記憶されている3バイト(24ビット)で表される識別情報に対応した4桁の数字によって識別情報55,56が構成されている。
【0104】
これら識別情報55,56の記憶方法としては、上述した実施例と同様に、彫刻、超音波ペンマーキング、エアペンマーキング、インクジェット印刷等の任意の方法を採用することができる。更に、外部から視認可能に設けられる識別情報は、光学的に再生可能に構成されていてもよい。
【0105】
このように構成される半導体記憶装置50においても、同種のすべての半導体記憶装置に固有に割り当てられた識別情報が設けられているため、記憶メモリにコンテンツを記憶すると共に、コンテンツを識別するコンテンツ識別情報及びコンテンツの内容に関するコンテンツ内容情報を記憶メモリ51に記憶しておくようにする。これにより、半導体記憶装置50用の記録再生装置によってこれらコンテンツ識別情報及びコンテンツ内容情報を識別情報55,56と関連付けて記憶させることが可能となる。更に、識別情報は、本体52の任意の箇所において外部から視認可能に設けられているため、半導体記憶装置50のコンテンツを再生することなく、どのようなコンテンツがどの半導体記憶装置50に記憶されているかを容易に知ることが可能となる。
【0106】
以上説明したが、本発明は上記実施の例に限定されるものではなく、上記実施例においては光学ディスクとして相変化型光ディスクを用いた例について説明したが、例えば、MD(ミニディスク)等で使用される光磁気ディスク、或いはCD−R等で使用される色素変化型ディスク等に適用することができることは勿論である。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願の識別情報生成方法によれば、情報量をビット単位で書き込み可能な情報記憶領域を有する情報記憶媒体を同種の他の情報記憶媒体と識別するために、制御装置により、十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報を、数字の1字を8ビットの情報として表すことにより4桁の数字を32ビットの情報に置き換えて表し32ビットの情報として表された識別情報の全部又は一部を、情報記憶領域のうち、情報記憶媒体を製造する製造者又は販売する販売者の使用のために割り当てられている書き込み可能な特定記憶領域に、32ビットのうち、少なくとも下位の24ビットを用いて制御装置より情報記憶媒体に記憶させるようにした。そのため、多くの同種の情報記憶媒体又は記憶装置に対して個別に識別情報を生成させて付与することができる。その結果、使用する数値の桁数があまり大きくなることがなく、この識別情報を利用する装置による処理時間を短くできると共に、同じ識別情報が生成されるのを極力少なくしてユーザーによる区別が容易にできるようにすることができるという効果を得ることができる。
【0108】
本出願の識別情報生成方法によれば、製造者又は販売者において都合の良い識別情報を任意に生成させることができ、製造者等の段階において同種の情報記憶媒体又は記憶装置内で他の情報記憶媒体又は記憶装置と容易に識別することができるという効果を得ることができる。
【0109】
本出願の識別情報生成方法によれば、多数のディスク状記憶媒体に対して十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報を生成させて制御装置より付与することができ、ディスク状記憶媒体に固有に割り当てられたディスク識別情報を情報記憶領域のトランジション領域又はエンボス領域に記憶することにより、そのトランジション領域又はエンボス領域に記憶されたコンテンツ情報をディスク用の記録再生装置により検索して識別することができるという効果を得ることができる。
【0110】
本出願の識別情報生成方法によれば、多数の半導体メモリに対して十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報を生成させて制御装置より付与することができ、半導体メモリに固有に割り当てられた半導体メモリ識別情報を半導体メモリの特定記憶領域に記憶することにより、その特定記憶領域に記憶されたコンテンツ情報を半導体メモリ用の記録再生装置により検索して識別することができるという効果を得ることができる。
【0111】
本出願の識別情報生成方法によれば、識別情報を情報記憶媒体の表面に印刷、刻印、書込み、ラベル貼付等の表示手段によって表示し、その識別情報を外部から視認できるようにすることにより、情報記憶媒体のコンテンツを再生することなく、どのようなコンテンツがどの情報記憶媒体に記憶されているかを容易に知ることができるという効果を得ることができる。
【0112】
本出願の識別情報生成方法によれば、識別情報を情報記憶媒体が収納される筐体の表面に印刷、刻印、書込み、ラベル貼付等の表示手段によって表示し、その識別情報を筐体を介して外部から視認できるようにすることにより、中身である情報記憶媒体のコンテンツを再生することなく、どのようなコンテンツがどの筐体内の情報記憶媒体に記憶されているかを容易に知ることができるという効果を得ることができる。
【0113】
本出願の識別情報生成方法によれば、情報記憶媒体に記憶されている識別情報を光学的に再生するピックアップ装置によって再生することにより、識別情報自体又はその識別情報の内容を記録再生装置により検索して識別できると共に、そのコンテンツ情報を表示装置に表示することができるという効果を得ることができる。
本出願の情報記憶媒体によれば、多くの同種の情報記憶媒体に対して個別に識別情報を制御装置より付与することにより、使用する数値の桁数があまり大きくなることがなく、同じ識別情報が生成されるのを極力少なくしてユーザーによる区別が容易にできる情報記憶媒体を提供することができる。
本出願の情報記憶媒体によれば、情報記憶媒体が収納される筐体に、多くの同種の情報記憶媒体に対して制御装置より付与される識別情報を表示することにより、使用する数値の桁数があまり大きくなることがなく、同じ識別情報が生成されるのを極力少なくしてユーザーによる区別が容易にできる筐体に収納される情報記憶媒体を提供することができる。
本出願の情報記憶媒体によれば、製造者又は販売者において都合の良い識別情報を任意に生成させることができ、同種の情報記憶媒体の中で他の情報記憶媒体と容易に識別できる情報記憶媒体を提供することができる。
本出願の情報記憶媒体によれば、ディスク状記憶媒体に固有に割り当てられたディスク識別情報を情報記憶領域のトランジション領域又はエンボス領域に記憶することにより、そのトランジション領域又はエンボス領域に記憶されたコンテンツ情報をディスク用の記録再生装置により検索して識別できるディスク状記憶媒体を提供することができる。
本出願の情報記憶媒体によれば、半導体メモリに固有に割り当てられた半導体メモリ識別情報を半導体メモリの特定記憶領域に記憶することにより、その特定記憶領域に記憶されたコンテンツ情報を半導体メモリ用の記録再生装置により検索して識別できる半導体メモリを提供することができる。
また、本出願の記憶装置によれば、多くの同種の記憶装置に対して個別に識別情報を制御装置より付与することにより、使用する数値の桁数があまり大きくなることがなく、同じ識別情報が生成されるのを極力少なくしてユーザーによる区別が容易にできる記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記憶媒体の第1の実施例を示す光学ディスクの構成を示す説明図である。
【図2】図1に示す光学ディスクに識別情報を記録した状態を示すもので、同図Aは記録前の状態、同図Bは情報記憶面に記憶した状態、同図Cは基盤面に視認可能に設けた状態、のそれぞれ説明図である。
【図3】本発明に係る光学ディスク、ディスクカートリッジ及び保護筐体の一実施例を示すもので、同図Aは光学ディスク、同図Bは光学ディスクが収納されたディスクカートリッジ、同図Cはディスクカートリッジ内の光学ディスク、同図Dはカートリッジケースに識別情報を視認可能に記憶する状態、同図Eは識別情報が視認可能に表示されたディスクカートリッジを保護筐体に収納した状態、のそれぞれ説明図である。
【図4】本発明の情報記憶媒体の第1の実施の形態における光学ディスクが用いられる記録再生システムの構成を示す説明図である。
【図5】本発明の情報記憶媒体の第2の実施例に係る半導体記憶装置を示すもので、同図Aは本体の平面部に識別情報を設けた状態、同図Bは本体の側面部に識別情報を設けた状態、のそれぞれ説明図である。
【符号の説明】
1 光ディスク(情報記憶媒体)、 4 情報記憶面、 6 トランジション領域(特定記憶領域)、 7 情報記憶領域、 8 リム領域、 9 基盤面、10 リードイン領域、 11データ領域、 12 リードアウト領域、 14 ディスク識別標識、 20 ディスクカートリッジ(記憶装置)、 21 カートリッジケース、 21a ラベル貼付面、 22 カートリッジ識別情報、 23 保護筐体、 30 記録再生システム、 31 記録再生装置、 32 ディスプレイ(表示装置)、 35 操作部、 37 リモコン装置、 41 記憶装置、 42 制御装置(CPU)、 50 半導体記憶装置(記憶装置)、 51 半導体メモリ(情報記憶媒体)、 52 本体、 55,56 識別情報

Claims (11)

  1. 情報量をビット単位で書き込み可能な情報記憶領域を有する情報記憶媒体を同種の他の情報記憶媒体と識別するために、制御装置により、十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報を、上記数字の1字を8ビットの情報として表すことにより上記4桁の数字を32ビットの情報に置き換えて表し
    上記32ビットの情報として表された上記識別情報の全部又は一部を、上記情報記憶領域のうち、上記情報記憶媒体を製造する製造者又は販売する販売者の使用のために割り当てられている書き込み可能な特定記憶領域に、上記32ビットのうち、少なくとも下位の24ビットを用いて制御装置より上記情報記憶媒体に記憶させるようにした
    識別情報生成方法。
  2. 上記情報記憶媒体は、ディスク状をなす媒体本体の一面又は両面に情報を記録するための情報記憶領域が設けられたディスク状記憶媒体からなり、
    上記識別情報は、上記ディスク状記憶媒体の上記情報記憶領域のうち最内周側に設けたトランジション領域に記憶されている
    請求項1記載の識別情報生成方法。
  3. 上記情報記憶媒体は、情報の書き換えが可能な半導体メモリが設けられた半導体記憶装置からなり、
    上記識別情報は、上記半導体メモリに設けられた情報記憶領域内の特定記憶領域に記憶されている
    請求項1記載の識別情報生成方法。
  4. 上記識別情報は、更に、上記情報記憶媒体の表面に印刷、刻印、書込み又はラベル貼付等の表示手段によって表示し、当該識別情報を外部から視認できるようにした
    請求項1記載の識別情報生成方法。
  5. 上記識別情報は、更に、上記情報記憶媒体が収納される筐体の表面に印刷、刻印、書込み又はラベル貼付等の表示手段によって表示し、上記筐体を介して上記識別情報を外部から視認できるようにした
    請求項1記載の識別情報生成方法。
  6. 上記識別情報は、上記情報記憶媒体に記憶されている情報を光学的に再生するピックアップ装置によって再生可能な形態で記憶され、当該識別情報自体又は当該識別情報の内容が表示装置によって表示可能である
    請求項1記載の識別情報生成方法。
  7. 情報量をビット単位で書き込み可能な情報記憶領域を有する情報記憶媒体であって、
    同種の他の情報記憶媒体と識別するために、制御装置により、十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報、上記数字の1字を8ビットの情報として表すことにより上記4桁の数字を32ビットの情報に置き換えて表して上記情報記憶媒体に記憶させ
    上記32ビットの情報として表された上記識別情報の全部又は一部上記情報記憶領域のうち、上記情報記憶媒体を製造する製造者又は販売する販売者の使用のために割り当てられている書き込み可能な特定記憶領域に、上記32ビットのうち、少なくとも下位の24ビットを用いて表し
    上記識別情報は、更に、上記情報記憶媒体の表面に印刷、刻印、書込み又はラベル貼付等の表示手段によって表示され、当該識別情報を外部から視認できるようにした
    情報記憶媒体。
  8. 筐体に収納されて、情報量をビット単位で書き込み可能な情報記憶領域を有する情報記憶媒体であって、
    同種の他の情報記憶媒体と識別するために、制御装置により、十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報、上記数字の1字を8ビットの情報として表すことにより上記4桁の数字を32ビットの情報に置き換えて表して上記情報記憶媒体に記憶させ
    上記32ビットの情報として表された上記識別情報の全部又は一部上記情報記憶領域のうち、上記情報記憶媒体を製造する製造者又は販売する販売者の使用のために割り当てられている書き込み可能な特定記憶領域に、上記32ビットのうち、少なくとも下位の24ビットを用いて表し
    上記識別情報は、更に、上記筐体の表面に印刷、刻印、書込み又はラベル貼付等の表示手段によって表示され、当該識別情報を上記筐体を介して外部から視認できるようにした
    情報記憶媒体。
  9. 上記情報記憶媒体は、ディスク状をなす媒体本体の一面又は両面に情報を記録するための情報記憶領域が設けられたディスク状記憶媒体からなり、
    上記識別情報は、上記ディスク状記憶媒体の上記情報記憶領域のうち最内周側に設けたトランジション領域に記憶されている
    請求項7又は8記載の情報記憶媒体。
  10. 上記情報記憶媒体は、情報の書き換えが可能な半導体メモリからなり、
    上記識別情報は、上記半導体メモリに設けられた情報記憶領域内の特定記憶領域に記憶されている
    請求項7記載の情報記憶媒体。
  11. 情報量をビット単位で書き込み可能な情報記憶領域を有する情報記憶媒体と、上記情報記憶媒体に対して情報の記憶が可能な制御装置と、を備えた記憶装置であって、
    上記情報記憶媒体は、
    同種の他の情報記憶媒体と識別するために、上記制御装置により、十進法で表現される少なくとも4桁の数字を有する固有の識別情報、上記数字の1字を8ビットの情報として表すことにより上記4桁の数字を32ビットの情報に置き換えて表して上記情報記憶媒体に記憶させ
    上記32ビットの情報として表された上記識別情報の全部又は一部を、上記情報記憶領域のうち、上記情報記憶媒体を製造する製造者又は販売する販売者の使用のために割り当てられている書き込み可能な特定記憶領域に、上記32ビットのうち、少なくとも下位の24ビットを用いて表すようにした
    記憶装置。
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