JP4288754B2 - 情報提供装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は不特定多数のユーザーが任意に使用して各種の情報を有料又は無料で入手できる情報提供装置及び情報提供方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種情報をメディアに記録した電子情報形態で提供することが行われている。
例えば新聞、雑誌、小説などが電子出版物としてCD−ROMなどに記録して販売されている。また音楽や映像(映画、ビデオクリップなど)、ゲームソフト、パーソナルコンピュータで用いるアプリケーションソフトウエアなども同様であって、非常に多様な範囲で、各種の情報(以下、メディアに記録されて提供される情報を本明細書では「コンテンツ」と総称する)が有料又は無料で提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで電子化されて提供されるコンテンツの中には、ユーザーが通常長期にわたって保存するもの(音楽ソフトやアプリケーションソフトウエアなど)もあれば、ユーザーが長期保存を必要ないと感じるものもある。
例えば新聞や週刊雑誌が電子化されて提供されることを考えると、ユーザーはその情報を1回見てしまえば後は不要となることが多い。
換言すれば、新聞や雑誌をパッケージメディアとして、長期保存性のあるディスクやカードの記録媒体で販売することは、実状にそぐわない。例えば1回内容を見てしまえばその情報だけでなくメディア自体も不要となってしまうため、資源の無駄な消費となってしまう。
【0004】
一方、このように長期保存の必要のない情報に関しては、インターネットなどの通信によりユーザーが任意に自分の端末(パーソナルコンピュータなど)から検索したりダウンロードするということも行われている。しかしながらこの場合は当然、その情報内容をみるにはユーザーは端末を設置してある場所(自宅やオフィスなど)にいなければならない。また例えば携帯用のディスク再生装置などで任意の場所で情報内容をみたいと思った場合は、その端末からディスクメディアなどにさらにダウンロードしなければならない。
またこれも当然ながら、そのように通信を介して電子新聞などのコンテンツを得るには、通信ネットワークと接続された端末装置を所有する必要がある。
【0005】
以上のような諸事情から、一般ユーザーが、電子新聞や雑誌などのコンテンツを記録したメディアを簡易に入手し、例えば携帯用の再生装置や自宅の端末装置などを用いて、任意の場所で内容を確認することができるようにすること、さらにメディア自体の無駄が生じないようにすることが求められている。
また一般ユーザーが、コンテンツを記録したメディアを入手できるようにする装置を考える際には、その在庫管理が簡易化できるようにすることも求められる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような事情に鑑みて、例えば不特定多数の人が任意に使用して所望のコンテンツがダウンロードされた記録媒体を入手(購入)できるようにするとともに、その記録媒体自体も有効に利用できるようにすること、及び有料又は無料で提供されるコンテンツを記録する記録媒体の在庫管理の簡略化及び適正化を実現することを目的とする。
【0007】
このため本発明の情報提供装置としては、複数種類のコンテンツ情報のうちのいずれかのコンテンツ情報が予め記録された複数の記録媒体を収納可能な収納部と、ユーザー等から提供を要求されたコンテンツ情報の種類を検出するコンテンツ検出手段と、収納部に収納されている記録媒体のうちコンテンツ検出手段が検出した種類のコンテンツ情報が記録されている記録媒体を排出する排出手段と、収納部に収納されている各種類のコンテンツ情報が記録されている記録媒体の残数が下限閾値以下であるか否かを検出する残記録媒体検出手段と、残記録媒体検出手段により残数が下限閾値以下であると検出された種類のコンテンツ情報が記録されている記録媒体を補充する補充手段とを備えるようにする。
【0008】
即ち、ユーザーが欲するコンテンツを記録した記録媒体がユーザーに提供されるような形態の情報提供装置を実現するものであるが、その提供形態としては、収納部に収納してある記録媒体のうちで、要求されたコンテンツが予め記録されていた記録媒体を取り出して排出するようにするものである。
従って、例えばユーザーが記録媒体を挿入し、その記録媒体における提示情報として要求されるコンテンツが検出される場合は、その挿入した記録媒体に代えて、収納してあった記録媒体が提供される。つまりメディアの交換によるコンテンツの提供を行う。
または、ユーザーが挿入した記録媒体における提示情報としてコンテンツが判別できなかった場合、もしくはユーザーが記録媒体を挿入しなかった場合は、ユーザーの入力などに応じて要求されたコンテンツを検出し、収納部にストックしておいた記録媒体の中で、該当するコンテンツが予め記録されていた記録媒体を取り出して排出する。つまりメディアの交換によるコンテンツの提供、又はメディアとコンテンツの提供を行う。
【0009】
そして収納部においては、各種コンテンツが記録されたメディアがそれぞれ多数収納されているわけであるが、その在庫数が適正に管理されるようにする。即ち補充手段による補充動作によりコンテンツが記録されてストックされるメディアが必要に応じて生成されたり更新されたりすることで、販売状況やデータ更新状況に応じて、適切な在庫状況が自動的に実現されるようにする。
特に補充手段は、記録媒体の残数が下限閾値以下である記録媒体、つまり在庫がゼロ又は残りわずかとなったコンテンツの記録媒体の補充動作を行うこととする。
【0010】
また補充手段は、収納部に収納されている記録媒体を用いて、補充を行なう。例えば、収納部に収納されている記録媒体のうち、コンテンツ情報が記録されていない記録媒体や、或いは同じ種類のコンテンツ情報が記録されている記録媒体の残数が最も多い記録媒体を用いて、補充を行う。
【0011】
また、記録媒体の補充が必要であることを警告する警告手段をさらに備えるようにし、補充手段は、収納部に収納されている各種類のコンテンツ情報のいずれかが記録されている記録媒体のうち、同じ種類のコンテンツ情報が記録されている記録媒体の残数が上限閾値より多い記録媒体、もしくはコンテンツ情報が記録されていない記録媒体がない時に、警告手段による警告を実行させる。
すなわち補充手段による自動的な補充ができないときに警告を発するようにする。
【0012】
また、外部サーバと通信を行なう通信手段をさらに備えるようにし、補充手段は、通信手段が外部サーバから受信したコンテンツ情報を記録媒体に記録することで、補充を行なうことができるようにする。
【0013】
また、排出手段による記録媒体の排出に先立って、課金処理を行なう課金手段をさらに備えるようにする。
課金手段は、コンテンツ検出手段が検出したコンテンツ情報の種類に応じて決定される料金で課金処理を行なう。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態としての情報提供装置について、次の順序で説明する。なお、記録媒体の例としてディスクメディアとICカードメディアの2例をあげ、対応する情報提供装置としても各メディアに対応する装置例を説明する。
1.システム形態
2.メディア
3.ディスク対応型情報提供装置の構成
4.ディスク対応型情報提供装置に対する使用手順
5.ディスク対応型情報提供装置の処理
6.ディスク対応型情報提供装置による効果
7.ICカード対応型情報提供装置
8.変形例
【0016】
1.システム形態
図1で実施の形態のシステム形態の例を説明する。
図1に示すように本例のシステムは、複数の情報提供装置1とサーバ2が通信回線3で接続されて構成される。
通信回線3は例えばLAN(Local Area Network)として、当該システムのために構築された通信網でもよいし、一般公衆電話回線網でもよい。また衛星通信手段など無線通信回線でもよい。
【0017】
情報提供装置1は、店頭、駅、学校、会社等、或る程度の不特定多数の人の使用が可能となるような場所に配置される。
そして後述するように、各ユーザーはその情報提供装置を使用して、リムーバブルな記録媒体であるディスク90又はICカード91の形態で、所望のコンテンツを購入できる。なお、記録媒体の例としては例えばICカード自体に表示機能を備えたようなビューワ付ICカード91Vも考えられる。
【0018】
そして電子新聞、電子雑誌等のコンテンツがダウンロードされたディスク90又はICカード91を入手することで、ユーザーは自分の所有するパーソナルコンピュータや携帯用の再生装置で、そのコンテンツの内容を見聞きすることができる。
またビューワ付ICカード91Vを入手することを考えると、電子新聞、電子雑誌等のコンテンツの内容を、ユーザーはそのビューワ付ICカード91Vを所持しているのみで確認できる。例えば操作部101を操作して表示部100にコンテンツの内容を表示させることができる。もちろんビューワ付ICカード91Vに音声再生機能をさらに備えるようにすれば、音声データを含むコンテンツについても、見聞きすることができる。
つまり情報提供装置は、情報(コンテンツ)の自動販売機のような機能を持つことになる。
【0019】
なお、コンテンツの入手のために、どのような記録媒体が用いられるかは限定されるものではないが、例えばディスク90、ICカード91(91V)を例にあげるとすると、情報提供装置1としてはディスク90に対応する情報提供装置、ICカード91(91V)に対応する情報提供装置が、それぞれ設けられることになる。
【0020】
また本例において記録媒体としては、ユーザーが個人的に購入して所有するものではなく、情報提供装置1を介して多数の人に使い回し使用される(例えばメディア自体は貸与のような形態となる)ものとする。
【0021】
サーバ2は、各所に設置された情報提供装置1の管理や、情報提供装置1に用意させるコンテンツの提供、ユーザーの使用に対する料金徴収管理などを行う。
例えばユーザーが情報提供装置1を使用して入手する情報について更新が必要なものについては、サーバ2は通信回線3を介して定期的に、もしくは不定期に、更新データを供給し、情報提供装置1側での更新を実行させる。
例えば日刊の電子新聞等を考え、ユーザーが毎日(もしくは所望のときに)、ディスク90として電子新聞としての情報を入手できるようにする場合、例えばその電子新聞が発行される毎に、新しい内容の電子新聞データを各情報提供装置1に送信して更新させる。
このような更新を実行させることで、多数の情報提供装置1に対して即時的に、かつ情報提供装置1について人手を介することなく、最新のデータをユーザー提供用途に用意できる。
【0022】
詳しくは後述するが、情報提供装置1は各種のコンテンツがダウンロード済の多数の記録媒体をストックしているとともに、記録媒体にコンテンツデータをダウンロードするドライブ機能も備えている。
従って必要に応じて更新されたコンテンツを、ストックされている記録媒体にダウンロードしていくことで、常に最新のコンテンツ内容が記録された記録媒体をユーザー提供用に用意しておくことができる。また販売状況に応じたフレキシブルな記録媒体の在庫管理も可能となる。例えば或るコンテンツが記録された記録媒体を、他のコンテンツに書き換えてコンテンツ毎の在庫数の調整などができる。
【0023】
なおコンテンツデータの更新方式は、このような通信回線3を介しての更新のみでなく、例えばディスク等により更新データを配布し、各情報提供装置1が設置されている場所での係員(その店の店員等)がその配布されたディスクを情報提供装置1に装填することで、ダウンロードデータの内容が更新されるようにしてもよい。
【0024】
ところでユーザーが情報提供装置1を使用する際の料金支払形態は、次のように各種考えられる。
まず情報提供装置1の使用を一般公衆(もしくは或る組織内の人のみに限って)に無料提供することは可能である。無料提供としては例えば学校内に数カ所情報提供装置1を配置し、その学校の生徒や職員が自由に情報提供装置1を使用して所望のコンテンツを入手できるようにする場合などの例が考えられる。
【0025】
有料とする場合は、ユーザーがサーバ2に対して支払い登録を行うことによるクレジットカード(銀行口座など)からの引き落としによる支払いや、通貨やプリペイドカードによる支払い、クレジットカード装填による支払いなどが考えられる。
【0026】
支払い登録によるクレジットカード支払いについては、例えばサーバ2が管理を行う。
例えばユーザーは予め情報提供装置1の利用に対する支払いをクレジットカードで行う旨の登録手続を行う。
サーバ2がその登録手続を受け付けると、以降ユーザーは通貨やプリペイドカードを持たなくても情報提供装置1を利用できる。
この場合、情報提供装置1の使用に際しては、そのユーザーについて、情報提供装置1及びサーバ2の双方で厳重なチェックが行われる。そしてそのチェックがOKであれば使用可能となる。このチェックに関しては、登録の際のユーザーIDやパスワード等が用いられる。
【0027】
通貨(コイン又は紙幣)やプリペイドカードによる支払いの場合は、情報提供装置1は投入されたコイン又はプリペイドカードに対して料金徴収処理を行う。
【0028】
また料金支払形態として、近年設置されている公衆電話の例にみられるものと同様に、クレジットカードを直接情報提供装置1に装填して使用するような方式も考えられる。もちろんこの場合、情報提供装置1にクレジットカード対応処理機能が搭載されていなければならない。
【0029】
なお課金される使用料金とは、情報提供装置1を用いて入手したコンテンツの情報料となる。
また記録媒体に関する料金としては、例えばユーザーが最初に使用するときはいくらかの補償金のようなかたちで課金されるものとする。そして次回からの使用時は後述するように交換されることになるためメディア自体の料金は課金されないようにすることが考えられる。また、メディアを返却することで補償金の全部又は一部がユーザーに払い戻されるようなかたちを採ってもよい。
【0030】
即ち、本システムでユーザーに課金される料金は、ほぼコンテンツとしての情報料のみとすることができ、料金を安価に設定することも可能となる。
【0031】
ところで、図1のようなシステム構成要素や料金支払い形態は、これから説明する具体的な構成や動作機能に対応したシステムとしての一例にすぎない。
特にシステムを構成する組織の形態(サーバシステムとしての数や種類)などは非常に多様に考えられ、それに応じてネットワーク接続形態や、料金徴収方式などは各種多様に形成されることになる。
【0032】
2.メディア
次に、本例のシステムで用いられる記録媒体(ディスク90、ICカード91,91V)のデータ内容、及びビューワ付きICカード91Vの構成について説明する。
【0033】
ユーザーは情報提供装置1に対応したメディアを装填することで、所望のコンテンツがダウンロードされている他のメディアを入手できる。またはメディアを装填しなくても、コンテンツを指定することで、所望のコンテンツがダウンロードされているメディアを入手できる。
【0034】
本例のシステムで用いられるディスク90又はICカード91(91V)としては、データ書換可能であることが必要であるが、さらにデータ書換不能な領域を有することが好ましい。このために、一部が再生専用データ領域、もしくはライトプロテクトされている領域とされたメディアとされる。以下、再生専用データ領域もしくはライトプロテクト領域をROM領域と総称し、一方、書換可能とされている領域をRAM領域ということとする。
【0035】
図2は、本例の記録媒体、つまりディスク90又はICカード91(91V)に記録されるデータ内容を示している。
まずROM領域、つまりユーザーが書き換え不可能とされるに領域には、情報提供装置1に対応するメディアであることを示す識別コードが記録される。
このように情報提供装置対応の識別コードが記録されたディスク90又はICカード91(91V)が情報提供装置1に装填されることで、情報提供装置1はシステムに対応した適正なメディアが装填されたと判断する。
【0036】
RAM領域に記録される情報としては、まずシリアルナンバ、ダウンロードコンテンツID(以下、コンテンツIDという)、ダウンロード履歴、書込位置ポインタ(以下、ポインタという)があり、これらの情報と上記対応メディア識別コードが、メディアが情報提供装置1に提示する提示情報(ユーザーが要求するコンテンツを情報提供装置1が検出するための情報)と位置づけられる。
また、RAM領域には、実際にコンテンツをダウンロードするためのダウンロード領域が用意され、また記録されたコンテンツを管理するディレクトリとしてのダウンロードファイル管理情報が記録される。
【0037】
まずシリアルナンバは、メディアが出荷される直前において、1つ1つのメディア毎にとおし番号として割り振られる、各メディアに固有のナンバとなるコードである。
【0038】
コンテンツIDは、或る特定のコンテンツを識別するコードである。例えばA新聞、B雑誌のように、コンテンツとして情報提供装置1で用意されている具体的な商品を示す。
個々のメディアにおいてコンテンツIDは1個だけでなく複数個記録されるようにしてもよいし、またコンテンツIDは記録されていないメディアも考えられる。
後述するようにコンテンツIDが記録されていれば、情報提供装置1はそのコンテンツIDからユーザーが購入したいコンテンツを判断できる。即ちユーザーは情報提供装置1の使用に際して購入したいコンテンツを選択する操作は不要となる。
【0039】
ダウンロード履歴としては、少なくともそのメディアにダウンロードが行われた回数情報が記録される。即ちメディアに対して情報提供装置1で或るコンテンツのダウンロードが実行される毎に、情報提供装置1は回数情報を書き換え(インクリメント)ていくことで、過去のダウンロード回数が表示される。
なお、回数情報だけでなく、情報提供装置1の使用日時、ダウンロードしたコンテンツ名、ダウンロードに伴って課金される料金情報などを記録するようにしてもよい。これらはシステム側での管理に利用できる情報となる。
【0040】
ポインタは、ダウンロード領域においてダウンロードすべきエリアのアドレス(先頭位置アドレス)となる。
例えば情報提供装置1は、そのメディアにダウンロードする際に、ポインタに示されるアドレスからコンテンツのダウンロード記録を行うようにする。
またダウンロードした後は、次のダウンロードに備えて、ポインタの値を他のアドレスに更新する。
これによって、例えばダウンロード毎にダウンロード領域内の異なる領域が使用されるようにすることができ、同一箇所が何度も書き換えられることでメディアの一部の領域に劣化が生じ、信頼性が低下することを防止できる。
【0041】
メディアには例えば以上のように各種情報が記録される。
なお、シリアルナンバ、コンテンツID、ダウンロード履歴、ポインタは、ユーザーが勝手に書き換えることができないようにする。そして必要に応じてこれらは情報提供装置1が変更できるようにする。
【0042】
ところで、本例では記録媒体の例としてディスク90、ICカード91(91V)をあげているが、例えばテープ状記録媒体などの他の種のデータ書込可能な記録媒体を用いることも可能である。
また、図2にあげた各種のデータ内容は一例であり、必ずしも全てのデータが必要となるものではないし、また他の必要な情報が記録されるようにしてもよい。
【0043】
ここでビューワ付ICカード91Vについて図3で説明する。
ビューワ付ICカード91Vは、いわゆる通常のICカードとしてのメモリ領域(例えばS−RAM)などに加えて、そのカード自体が表示機能を有するものとしている。
ビューワ付ICカード91Vは、外形形状、サイズ、コネクタ構造等をICカード91と同様として、後述するICカード対応の情報提供装置1において、ICカード91とビューワ付ICカード91Vがどちらも使用可能としてもよいし、ビューワ付ICカード91Vの外形等は通常のICカード91とは異なるものとして、ビューワ付ICカード91Vに対応する情報提供装置を用意するものとしてもよい。
【0044】
ビューワ付ICカード91Vの内部構成は例えば図3のようになり、表示部100、操作部101、CPU102、メモリ103、コネクタ部104、表示ドライブ部105が設けられる。表示部100は例えば液晶パネルなどの小型かつ薄型のデバイスが用いられる。操作部101は、図1に示したようにカード筐体上の各種操作キーとして形成される。
メモリ103は、ICカードとしての記憶領域を構成し、例えばS−RAMにより形成される。このメモリ103内のデータ内容は図2に示したようなものとなる。
コネクタ部104は、情報提供装置1に装填された際に、図14で説明する内部のカードコネクタ部34と接続され、データの書込、読出のための送受信が行われる。
【0045】
CPU102は、メモリ103に対するデータ読出、データ書込動作の制御を行う部位となる。さらにデータ読出としては図2で説明したいわゆる各種の提示情報を情報提供装置1側への送信のための読出制御の他、ダウンロードされてメモリ103に記憶されているデータを表示部100で表示させるための読出制御も行うこととなる。
CPU102は、操作部101からの操作に応じてメモリ103からのコンテンツデータ等の読出を行い、表示のためのデータを表示ドライブ部105に送信する。表示ドライブ部105は、CPU102からのデータに基づいて表示部100に表示動作を実行させる。
これにより、このビューワ付ICカード91Vは、それ自体でダウンロードされたコンテンツ等を表示出力させることができ、ユーザーはパーソナルコンピュータや携帯用の再生装置を用いなくてもコンテンツ内容を見ることができる。
もちろん上述したように音声出力部(例えばヘッドホン出力系やスピーカ出力系)を備えて音声出力可能としてもよい。
【0046】
3.ディスク対応型情報提供装置の構成
本例の情報提供装置1としてはディスク対応型とICカード対応型を例にあげているが、まずディスク対応型の情報提供装置について説明していく。
図4にディスク対応型の情報提供装置1の外観例を示す。
この情報提供装置1は公衆の使用を前提として店頭などに設置されるもので、例えば通常の公衆電話と類似した外観を備える例としている。
図示するように、情報提供装置1には前面上部に液晶パネルもしくは陰極線管(CRT)などを利用した表示部11が形成され、情報提供装置1の使用の際の各種の画像表示が行われる。
【0047】
なお、ユーザーが情報提供装置1を使用する場合には、例えば操作キーのような入力手段が必要となるが、この構成例では、操作キー等の機械的な入力キーは形成されない。
詳しくは後述するが、本例では表示部11の画面上においてユーザーが指などで触れた位置を検出するタッチセンサ機構(図5のタッチセンサ33)が設けられているとともに、表示部11には必要な各種操作キー等の表示が行われる。即ち、ユーザーは表示部11に表示された画像における各キーを押す動作を行うことで各種操作入力を行うことができるようにされている。
但し、もちろんキーボード等の機械的な入力キー部やマウスなどの入力機構が用意されてもかまわない。さらに音声認識機構を設けて音声入力が可能とするようなことも考えられる。
【0048】
情報提供装置1の使用時には、ユーザーが所持するディスク90を装填する場合があるが、このディスク90を挿入する部位としてディスク挿入部12が設けられている。
ディスク挿入部12からユーザーがディスク90を入れることで内部機構によりそのディスク90がディスクドライブ(図5のディスクドライブ24)に装填される状態とすることができ、情報提供装置1はディスク90に対する記録再生動作が可能となる。
またユーザーが、所望のコンテンツがダウンロードされたディスク90を受け取るためにディスク排出部13が用意されている。
【0049】
情報提供装置1の使用に際しての、ユーザーの料金支払形態としては、上述したようにクレジットカード登録による支払い、通貨、プリペイドカード、クレジットカードの投入による支払いなどがあるが、説明の簡略化のため、本例ではクレジットカード登録による支払い、及びクレジットカードの投入による支払いには対応できないものとする。
そして情報提供装置1では通貨/プリペイドカードによる支払いに対応するために、図示するようにコイン挿入部15、プリペイドカード挿入部16が設けられている。
なお、コイン投入で使用される場合の釣り銭の返却のためにコイン返却口14が用意されている。
【0050】
図5はディスク対応型情報提供装置1の内部構成を示している。
コンピュータ/ネットワークコンピュータ20(以下コンピュータ20という)は、情報提供装置1がダウンロード及びその他の必要な各種処理を行うための装置部であり、演算/制御処理を行うCPU、主記憶領域としてのRAM部、OS(Operating System)その他のプログラムを保持するROM部、情報提供装置1内の各部に対するインターフェース機能、ネットワーク7や電話線8に対するインターフェース機能等を備える。
また内部記憶媒体としてハードディスクドライブ(以下、HDD)21を有している。
【0051】
ディスク搬送機構22は、ディスク挿入部12、ディスク排出部13、ディスクドライブ24、ディスクストッカ23の間で、コンピュータ20の指示に応じて所要のディスクを所要の部位に搬送する機構である。
例えばディスク挿入部12から挿入されるディスク90は、ディスク搬送機構22によってディスクドライブ24に装填され、記録/再生可能とされる。即ちディスク挿入部12からのディスク90の挿入が検出されたらコンピュータ20はディスク搬送機構22に、そのディスク90をディスクドライブ24に搬送するように指示することになる。
【0052】
ディスクストッカ23は、この情報提供装置1内におけるディスク収納部であり、このディスクストッカ23には、予めコンテンツがダウンロードされた多数のディスクがストックされている。
例えば情報提供装置1が、A新聞、B新聞、C新聞、D新聞、E新聞のそれぞれをコンテンツとして提供できるものと仮定すると、ディスクストッカ23には図6のように、多数の収納棚23aが形成され、各コンテンツが既にダウンロードされたディスク90が、それぞれ多数収納されている。また、何もダウンロードされていない状態(初期化状態)のディスク90や、廃棄処分と認定されたディスク90も収納されている。
なお図示していないが、情報提供装置内で一時的にディスク90を退避させるための収納棚や、或いは後述する更新処理が未完了なディスク90をストックしておく収納棚などが形成されることもある。
【0053】
ユーザーがディスク90を挿入した場合、もしくはディスク90を挿入しないでコンテンツの購入の操作をした場合は、コンピュータ20は、ディスク搬送機構22に、求められたコンテンツが既にダウンロードされているディスク90をディスクストッカ23から取り出させ、ディスク排出部13に搬送させることで、ユーザーに提供する。
また、ディスクストッカ23から未ダウンロードディスクをディスクドライブに搬送させて、その未ダウンロードディスクに所要のコンテンツをダウンロードさせ、ディスク排出部13からユーザーに提供したり、或いはダウンロード済のディスクとしてディスクストッカ23にストックさせることができる。
【0054】
さらに、ユーザーが挿入したディスク90については、コンピュータ20は後述するように、そのディスク90を初期化したり必要なコンテンツをダウンロードさせたりした後、ディスク搬送機構22にディスクストッカ23に搬送させ、再利用用途として所定の収納棚23aに収納させる。
【0055】
なお、ディスクストッカ23に収納される、A新聞、B新聞、C新聞・・・等がダウンロードされたディスク90としては、サーバ2がそのディスク自体(つまり予めダウンロードされたディスク)を情報提供装置1に配布して、係員がディスクストッカ23に装填するようにしてもよい。また、更新データとしてのコンテンツが通信回線3を介してサーバ2からHDD21に提供される場合は、コンピュータ20がディスクストッカ23内の各ディスク90を逐次ディスクドライブ24に装填させ、記録されているコンテンツ内容を更新して再びディスクストッカ23に戻すような処理を行うものとしてもよい。このような動作例は、情報提供装置1の待機中の処理として後述する。
【0056】
ディスクドライブ24内に装填されたディスク90に対しては、ディスクドライブ24は、コンピュータ20からのリード/ライト要求に従って記録/再生動作を行なうことができる。
即ち、コンピュータ20がリードコマンド、読出位置アドレス、データ長等をディスクドライブ24に送信することで、ディスクドライブ24はその指示に応じた読出動作を行い、読出データをコンピュータ20に送る。例えばユーザーがディスク90を挿入した場合は、コンピュータ20はそのディスク90を、ディスク搬送機構22によってディスクドライブ24に装填させ、読出動作を指示して図2に示したような提示情報としての各種情報を読み取らせる指示を行うことになる。これに応じてディスクドライブ24は、各種提示情報としてのデータを読み出し、コンピュータ20に転送する。
【0057】
またコンピュータ20がライトコマンド、書込位置アドレス、データ長、及び書き込むべきファイルデータ等をディスクドライブ24に送信することで、ディスクドライブ24はその指示に応じた書込動作を行い、送信されてきたデータファイルをディスク90に記録する。
即ち或るディスク90に対してコンテンツのダウンロードを行う場合は、コンピュータ20はそのコンテンツとしてのデータを書込データとして供給するとともに上記書込制御を行って、ディスクドライブ24にディスク90に対するダウンロードを実行させる。
【0058】
表示部11においてはいわゆるダウンロード処理/操作のモニタ画面として、GUI画像やメニュー画像、操作ガイド等の表示が行われる。コンピュータ20は表示ドライバ25に対して表示すべき情報を与え、表示ドライバ25が表示部11に対する表示を実行する。
コンテンツ購入の際のユーザーの操作に必要な操作入力キーは、表示部11における表示により表現され、タッチセンサ33による画面に対する押圧位置が検出されることに応じて操作入力内容が検出される。
【0059】
即ちコンピュータ20は表示部11にキーボード表示やメニューアイコン表示、ファンクションキー表示などを実行させる一方、タッチセンサ33による画面に対するユーザーの押圧位置を監視している。
タッチセンサ33は画面上の平面方向の位置を例えばx、y座標で検出し、ユーザーが画面上の或る位置に触れた場合は、その座標データをコンピュータ20に供給する。
コンピュータ20は座標データが供給されたら、そのとき表示部11に表示させている内容において、その座標データの位置に対応する操作子(キーなどの画像)を判別する。そしてその判別された操作子による操作内容が入力されたと判断する。
従ってコンピュータ20が、例えば操作キーを模した画像を表示部11に表示させた場合は、ユーザーはその画面上の操作キーに触れていくことで各種の入力を行うことができる。
【0060】
この例の情報提供装置1は、LANインターフェース27を備え、通信回線3としてのネットワークと接続される。これによりコンピュータ20は図1に示したようにサーバ2とデータ通信を行うことができる。
また、コンピュータ20はモデム29を介して通信回線3としての電話線と接続されることで、電話線を介したデータ通信も可能とされている。
なお、電話線と接続されるようにすることで、例えばこの情報提供装置1を公衆電話として兼用させることも可能となる。その場合は送受話器18や所定の電話処理回路系を設ければよい。
【0061】
またこの情報提供装置1は上述のようにコイン投入支払いに対応するために、コイン処理部30が設けられ、コイン挿入部15から投入されたコインによる料金徴収処理や釣り銭の返却処理を行う。
プリペイドカード処理部31はプリペイドカード挿入部16から挿入されたプリペイドカードによる料金徴収処理を行う。例えば徴収する料金に応じたプリペイドカードの磁気データの更新やパンチング等の処理を行う。
【0062】
情報提供装置1は例えば以上のように構成されるが、このすべての構成要素は必ずしも必要ではなく、また例示していない構成要素を設けてもよい。
他の構成要素を付加する例としては、プリンタ部を配置し、情報提供装置1の使用時に印刷出力を可能とすることが考えられる。もちろん情報提供装置1とは別体でプリンタ装置が接続配置されるようにしてもよい。
また、パワーアンプやスピーカ装置を備え、コンテンツとしての音楽などが提供される場合は、ユーザーがその場で試聴できるようにしても良い。
【0063】
さらに情報提供装置1の使用を無料とする場合は、コイン挿入部15、コイン処理部30、プリペイドカード挿入部16、プリペイドカード処理部31は、当然ながら不要となる。
【0064】
4.ディスク対応型情報提供装置に対する使用手順
本例の情報提供装置1に対するユーザーの使用手順について図7で説明する。
ユーザーが情報提供装置1を使用する場合は、ユーザーが自分の所持しているディスク90を用いる使用形態と、ディスク90を用いない使用形態とがある。
これらのそれぞれについて使用手順を説明する。但し、ここで示す手順は基本的な手順のみであり、ディスクの状況やディスクストッカ23での在庫状況により手順が異なるものとなることもある。
【0065】
ユーザーがディスク90を所持していない場合では、S21〜S24で示す手順で使用する。
ユーザーはまず情報提供装置1の表示部11に表示されている初期画面から、使用を行う旨の操作を行う。すると情報提供装置1(コンピュータ20)は、ディスク挿入のない場合としての処理モードに入る。例えばこのとき、表示部11に購入可能としてメニュー表示されるコンテンツから所望のコンテンツを選択するように求められ、ユーザーはタッチ操作で購入したいコンテンツを選択する(S22)。
【0066】
ユーザーは続いて料金投入処理として、コインやプリペイドカードの投入を行う(S23)。例えば選択したコンテンツに応じた料金が表示部11に表示され、料金投入を求められることに応じて料金投入を行う。なお、ディスク90が用いられない場合は、本例ではそのユーザーにディスク90が貸与されるような形態となり、従って料金にはディスク90の補償金も含まれる。
【0067】
料金が投入されると、コンピュータ20は、選択されたコンテンツが既にダウンロードされているディスク90をディスクストッカ23から取り出し、ディスク排出部13から排出させるため、ユーザーはそのディスク90を受け取ればよい(S24)。
以上のように、ユーザーは例えば通常の自動販売機のような手順で、所望のコンテンツが記録されたディスク90を受け取ることができる。
【0068】
例えばこのように一度情報提供装置1を使用すると、ユーザーはそのとき購入したコンテンツとともに、ディスク90が入手できたものとなる。すると次回からは、そのディスク90を挿入して情報提供装置を使用することで、コンテンツの購入料金のみを支払えばよいものとなる。
【0069】
ディスク90を挿入する場合の手順はS11〜S14で示される。
ユーザーはまずディスク90をディスク挿入部12から挿入する(S11)。
ここで、ディスク90にコンテンツID(図2(b)参照)が記録されているか否かで手順が異なる。
コンテンツIDが記録されていれば、情報提供装置1(コンピュータ20)は、そのコンテンツIDで示されるコンテンツがユーザーの求めるコンテンツであると判断するため、ユーザーが購入したいコンテンツを選択することは不要となる。一方、コンテンツIDが記録されていない場合は、表示部11に購入可能としてメニュー表示されるコンテンツから所望のコンテンツを選択するように求められ、ユーザーはタッチ操作で購入したいコンテンツを選択する(S12)。
【0070】
コンテンツIDもしくは選択操作によってコンテンツが選択設定されると、ユーザーは続いて料金投入処理として、コインやプリペイドカードの投入を行う(S13)。例えば選択設定されたコンテンツに応じた料金が表示部11に表示され、料金投入を求められることに応じて料金投入を行う。なおこの場合は、ユーザーは過去にディスク90の貸与にかかる補償金を払っていることになるため、料金にはディスク90の補償金は含まれない。
【0071】
料金が投入されると、コンピュータ20は、選択設定されたコンテンツが既にダウンロードされているディスク90をディスクストッカ23から取り出し、ディスク排出部13から排出させるため、ユーザーはそのディスク90を受け取ればよい(S14)。このとき、ディスク90自体はユーザーが挿入したものとは異なるものとなる。つまりディスク90は交換されたことになる。
【0072】
なお、ディスク90においてコンテンツIDが記録されている場合とは、そのディスク90が或る特定のコンテンツのダウンロード専用とされるような場合である。
例えばA新聞を示すコンテンツIDが記録されたディスク90を用意することを仮定すれば、ユーザーはそのディスクを装填すれば、同じくA新聞を示すコンテンツIDが記録されたディスクであって、その日のA新聞の内容としてのコンテンツが記録されているディスクを受けとることができる。つまり、このように或る特定のコンテンツに専用化すると、ユーザーは情報提供装置使用時にいちいち選択操作をする必要はなく、例えば同一の新聞のコンテンツを毎日購入したいようなユーザーにとって便利なものとなる。
【0073】
5.ディスク対応型情報提供装置の処理
上記の手順での使用を実現して、ユーザーに要求されたコンテンツを提供するための情報提供装置1のコンピュータ20の処理について、図8から図10のフローチャートで説明していく。
【0074】
図8のステップF101として、情報提供装置1は、設置場所において表示部11に初期画面を表示した状態で待機している。
初期画面の例は各種考えられるが、例えばその情報提供装置1で購入可能なコンテンツのメニュー画像や、ディスク挿入もしくはディスク無しでの使用を選択する操作を求める表示を行っておけばよい。
【0075】
コンピュータ20は、ステップF101で初期画面を表示させた状態で、ステップF102,F103の監視処理を行う。つまりディスク90を挿入しないでコンテンツを購入する操作が行われたか、もしくはディスク90が挿入されたかを監視する。
【0076】
初期画面に対してユーザーが、ディスク90を用いないでコンテンツを購入する旨(つまり上記図7の手順S21〜S24が実行される場合)の操作を行った場合は、コンピュータ20の処理はステップF102から▲3▼として示すように図10のステップF128の処理に進む。
そして表示部11にコンテンツ選択画面として、購入可能なコンテンツのメニュー、及び選択を求める表示を行う。
コンピュータ20はこのステップF128の表示を行いながらユーザーの選択操作を待機しており、或るコンテンツの選択操作が行われたらステップF129からF130に進む。そして選択操作内容を判別して要求された特定のコンテンツが選択されたと設定する。
【0077】
続いてステップF131で課金処理を行う。即ちコンピュータ20は、選択設定されたコンテンツの代金及びディスク90の貸与に伴う補償金を、表示部11でユーザーに提示し、その料金の投入を求める。そしてユーザーがコイン又はプリペイドカードの投入することを待ち、投入があったら、コンピュータ20はコイン処理部30又はプリペイドカード処理部31に所要の課金処理を実行させる。
なお、この課金処理の際に、ユーザーがキャンセル操作を行うこともできるようにする。そしてユーザーがキャンセル操作を行った場合、もしくは料金投入が行われないまま所定時間経過した場合は、課金処理NGとしてステップF132から▲1▼として示すように図8のステップF101に戻る。つまり処理は中止として終了される。
【0078】
料金投入が適正に行われ、課金処理OKとなったら、コンピュータ20の処理はステップF132からF133に進む。
ここでコンピュータ20は、選択設定されたコンテンツが記録されているディスク90が、ディスクストッカ23に有るか否かを確認する。つまり在庫確認である。
該当するディスク90がディスクストッカ23に有れば、ステップF134でコンピュータ20は、ディスク搬送機構22を制御してそのディスク90をディスクストッカ23から取り出させ、ディスク排出部13に搬送させる。即ちこれによってユーザーは所望のコンテンツが記録されたディスク90を受け取ることができる。そしてコンピュータ20の処理は終了され図8のステップF101に戻る。
【0079】
ところが、特定のコンテンツのみが集中的に購入されて売り切れとなった場合などで、該当するディスク90がディスクストッカ23にない場合は、コンピュータ20はステップF135に進み、ディスクストッカ23から未ダウンロードディスクを取り出してディスクドライブ24に装填させるようにディスク搬送機構22を制御する。そしてディスクドライブ24に記録動作指示を行うとともにHDD21に格納してあるコンテンツデータを供給し、装填されたディスク90に対して、該当するコンテンツをダウンロード記録させる。
なお、この場合のコンテンツの記録は、そのディスク90に記録されたポインタによって示される位置に実行させる。
【0080】
またステップF136では、コンテンツのダウンロード記録に応じて、そのディスク90のファイル管理情報(図2参照)を更新し、コンテンツがユーザーサイドの機器で再生できるようにする。
さらにステップF137で、ディスク90の履歴情報(ダウンロード回数情報)を更新(インクリメント)するとともに、ポインタの値を、次回のダウンロード時の書込位置アドレスを示す値に更新する。
【0081】
このステップF135,F136,F137の処理で、ユーザーが求めるコンテンツが、或る未ダウンロードディスクにダウンロードされたことになる。そしてコンピュータ20はステップF138で、ディスク搬送機構22を制御してそのディスク90をディスクドライブ24から取り出してディスク排出部13に搬送させる。即ちこれによってユーザーは所望のコンテンツが記録されたディスク90を受け取ることができる。
これによりコンピュータ20の処理は終了され、図8のステップF101に戻る。
【0082】
図8のステップF101の初期画面表示状態から、ユーザーがディスク90をディスク挿入部12に挿入した場合は、コンピュータ20の処理はステップF103からF104に進むことになる。
まずコンピュータ20はディスク搬送機構22に挿入されたディスクをディスクドライブ24に装填させるように指示し、装填されたら、ディスクドライブ24にデータリード指令を出して、そのディスク90の提示情報を読み込ませる。即ち図2で説明した識別コードその他の提示情報を読み込ませる。
【0083】
ステップF105でコンピュータ20は読み込まれた提示情報のうち、まず対応メディア識別コードを確認し、その挿入されたディスクが当該情報提供装置1に対応するディスクであるか否かを判別する。
もし適切な対応メディア識別コードが読み込めなかった場合は、そのディスクは情報提供装置1に対応しないディスクである(ディスクエラー)と判断する。そしてステップF105からF106に進んで表示部11にディスクエラーの旨を表示してユーザーに伝えるとともに、ステップF107でそのディスクを返却する。即ちディスク搬送機構22に、ディスクドライブ24に装填されているディスクをディスク排出部13に送るように指示する。そしてステップF101に戻る。つまり処理を終了する。
【0084】
挿入されたディスクについて識別コードが適正に確認された場合は、コンピュータ20の処理は、ステップF105から▲2▼として示すように図9のステップF108に進む。
【0085】
ステップF108ではコンピュータ20は、読み込まれた提示情報のうちでコンテンツIDが存在したか否かを確認する。
コンテンツIDが記録されていなかった場合は、ステップF109で表示部11にコンテンツ選択画面として、購入可能なコンテンツのメニュー、及び選択を求める表示を行う。
コンピュータ20はこのステップF109の表示を行いながらユーザーの選択操作を待機しており、或るコンテンツの選択操作が行われたらステップF110からF111に進む。そして選択操作内容を判別して特定のコンテンツが選択されたと設定する。つまり要求されたコンテンツを検出したことになる。
【0086】
一方、コンテンツIDが記録されていた場合は、ステップF108から直接ステップF111に進む。そして、そのコンテンツIDで示される特定のコンテンツが、要求されたコンテンツであると設定する。
【0087】
続いてステップF112で課金処理を行う。即ちコンピュータ20はステップF111で、選択設定されたコンテンツの代金を表示部11でユーザーに提示し、その料金の投入を求める。そしてユーザーがコイン又はプリペイドカードの投入することを待ち、投入があったらコイン処理部30又はプリペイドカード処理部31に所要の課金処理を実行させる。
【0088】
なお、この課金処理の際も、ユーザーがキャンセル操作を行うこともできるようにする。そしてユーザーがキャンセル操作を行った場合、もしくは料金投入が行われないまま所定時間経過した場合は、課金処理NGとしてステップF113からステップF114に進み、ユーザーが挿入したディスク90を返却する。つまりディスク搬送機構22に、その時点でディスクドライブ24に装填されているディスク90をディスク排出部13に搬送するように指示する。
そして▲1▼として示すように、処理を終了してステップF101に戻る。
【0089】
料金投入が適正に行われ、課金処理OKとなったら、処理はステップF113からF115に進む。
ここでコンピュータ20は、選択設定されたコンテンツが記録されているディスク90が、ディスクストッカ23に有るか否かを確認する。つまり在庫確認である。
該当するディスク90がディスクストッカ23に有れば、コンピュータ20はステップF116で、ディスク搬送機構22を制御してそのディスク90をディスクストッカ23から取り出させ、ディスク排出部13に搬送させる。即ちこれによってユーザーは所望のコンテンツが記録されたディスク90を受け取ることができる。この場合ユーザーにとってはディスク90が交換されたことになる。
【0090】
ところがステップF115で、売り切れなどの事情で該当するディスク90がディスクストッカ23にないと判断された場合は、コンピュータ20はステップF117に進み、ディスクストッカ23から未ダウンロードディスクを取り出してディスクドライブ24に装填させるようにディスク搬送機構22を制御する。なお、この時点ではユーザーが挿入したディスク90がディスクドライブ24に装填されているため、予めディスク搬送機構22にそのディスク90をディスクドライブ24から退避させるようにする。例えばディスクストッカ23に退避用の収納棚を設け、もしくはディスク搬送機構22内に退避用の収納部を設けるなどしておいて、そこに移動させればよい。
ディスクドライブ24に未ダウンロードディスクが装填されたら、コンピュータ20はディスクドライブ24に記録動作指示を行うとともにHDD21に格納してあるコンテンツデータを供給し、装填されたディスク90に対して、該当するコンテンツをダウンロード記録させる。
なお、この場合のコンテンツの記録も、そのディスク90に記録されたポインタによって示される位置に実行させる。
【0091】
またステップF118では、コンテンツのダウンロード記録に応じて、そのディスク90のファイル管理情報(図2参照)を更新し、コンテンツがユーザーサイドの機器で再生できるようにする。
さらにステップF119で、ディスク90の履歴情報(ダウンロード回数情報)を更新(インクリメント)するとともに、ポインタの値を、次回のダウンロード時の書込位置アドレスを示す値に更新する。
【0092】
このステップF117,F118,F119の処理で、ユーザーが求めるコンテンツが、或る未ダウンロードディスクにダウンロードされたことになる。そしてコンピュータ20はステップF120で、ディスク搬送機構22を制御してそのディスク90をディスクドライブ24から取り出してディスク排出部13に搬送させる。即ちこれによってユーザーは所望のコンテンツが記録されたディスク90を受け取ることができる。ユーザーにとっては挿入したディスクと交換されたディスクを受け取ることになる。
【0093】
この時点で、ユーザーが最初に挿入したディスクはディスクドライブ24(もしくは退避用の収納部/収納棚)に残されている。
このディスクに対する処理がステップF121以降行われる。
まず、ステップF104で読み込んでおいたそのディスク90の提示情報において、履歴情報、即ち過去のダウンロード回数情報を確認し、ステップF121でダウンロード回数が規定回数以上となっているか否かを判断する。
ダウンロード回数が規定回数以上の場合は、そのディスク90は十分使用されて消耗しており、今後データ記録再生の信頼性が低下すると判断する。
そのためコンピュータ20の処理はステップF126に進んで、そのディスクを廃棄ディスクと認定し、ディスクストッカ23に廃棄ディスクとして収納させる。つまりディスク搬送機構22によって廃棄ディスクの収納部位に移動させる。そして処理を終えてステップF101に戻る。
【0094】
ダウンロード回数が規定回数以上ではない場合は、そのディスク90はまだ使用できるものと判断する。
そこでコンピュータ20は処理をステップF122に進めて(退避用の収納部/収納棚に置かれている場合はディスクドライブ24に移動させて)、そのディスク90の初期化処理を実行させる。但し、この初期化とは、ダウンロードデータに関する初期化であり、当然ながらダウンロード回数は書き換えない。
【0095】
ダウンロードデータの初期化(消去)を終えたら、ステップF123で、補充の必要なコンテンツが有るか否かを判断する。即ちディスクストッカ23にストックされているディスクであって、或るコンテンツが記録されているディスクとして残り少なくなっているものが有るか否かを判断する。
どのコンテンツのディスクも十分に在庫が有れば、ステップF127でディスク搬送機構22を制御して、ダウンロードデータを初期化したディスクを、未ダウンロードディスクとしてディスクストッカ23に収納させる。そして処理を終えてステップF101に戻る。
【0096】
ところが、或るコンテンツを記録したディスクとしての在庫が少なくなっていた(もしくは在庫無し)場合は、ステップF124で、そのコンテンツを記録したディスク90を作成する。つまり、ディスクドライブ24に記録指示及び補充が必要なダウンロードデータを供給して、初期化したディスク90にダウンロードさせる。なおフローチャートには示していないが、このダウンロードの場合も、上記ステップF118,F119のようなファイル管理情報の更新、履歴情報、ポインタの更新は行われる。
【0097】
ステップF124でのダウンロードにより、補充が必要なディスク90が生成されたら、ステップF125でディスク搬送機構22を制御して、そのディスクを、特定のコンテンツが記録されたディスクとしてディスクストッカ23の所定の収納棚23aに収納させる。そして処理を終えてステップF101に戻る。
【0098】
以上図8から図10で説明したように情報提供装置1の処理が行われるが、この処理例は一例である。
そしてこの処理例の場合は、ユーザーは図7で説明したうちで所望の手順で所望のコンテンツを入手できることになる。
つまりユーザーの好みに応じてディスク90に記録された形態で、求めるコンテンツを入手できる。また求めるコンテンツが記録されたディスク90は、通常はディスクストッカ23から取り出されてユーザーに提供されるため、ダウンロード等のための待ち時間なく即座に入手できることになる。
【0099】
またこの処理例の場合、ディスク90については、ダウンロード回数が規定回数以上として性能劣化のおそれが有ると判断されるまでは、そのディスク自体は何度も繰り返し使用できる。従ってディスクを無駄にすることがないという利点が有るとともに、例えば新聞や雑誌など毎日或いは毎週、データ更新されるようなコンテンツの提供形態として非常に好適なものとなる。
なお、もちろん新聞や雑誌に限らず、音楽、映像、アプリケーションソフトウエアなどのコンテンツが提供される情報提供装置としても利用できることはいうまでもない。
【0100】
また本例では、表示画面上でのタッチパネル操作方式とすることで、情報提供装置1に多数の操作キー等を配置する必要はなく、端末装置の構成の簡略化が実現できる。
特にタッチパネル操作のための操作キーやメニュー画像を、操作の進行に従って表示していくことで、ユーザーにとって操作をわかりやすいものとできる。
【0101】
またディスク90へダウンロードが行われる場合は、ポインタに応じたアドレスへ実行されることになる。このポインタの値がダウンロード実行毎に書き換えられることで、毎回ディスク上の同一領域が用いられてダウンロードが繰り返されることがなくなる。これによってディスク90の消耗が速まることを防止でき、ディスク90をより長期にわたって有効利用できる。
また、これに伴ってステップF121での判別の基準となる規定ダウンロード回数(上限回数)も高く設定できる。
【0102】
また本例では、ディスクが挿入された場合において、通常は別のディスクがユーザーに提供され、挿入されたディスクは回収されることになるが、その回収されるディスクはステップF121〜F127の処理により、使用可能なものであればストック分として再利用される。特に在庫状況に応じて必要なコンテンツがダウンロードされて補充されることになる。
これにより、ディスクストッカ23で、或るコンテンツのディスクの在庫がなくなるような事態はあまり発生しないことになり、ステップF115、F133ではほとんどの場合が肯定結果となる。つまり、ユーザーを待たせながらディスク90にダウンロードするようなことはあまり発生しない。
【0103】
ところで処理例としては、さらに多様な例が考えられる。
例えばコンテンツIDが記録されていたとしても、ユーザーがコンテンツを選択できるようにする処理例も考えられる。
【0104】
また、例えば使用されていない際には初期画面を表示しておくとしたが、使用されていない際に初期画面ではない多様な表示を行うことが考えられる。もしくは初期画面としての選択のためのアイコン等とともに多様な画像表示を行うことが考えられる。
例えばスクリーンセーバとして機能するような画像や、各種広告のための画像、設置場所に応じたイメージ画像、デモンストレーション画像などの表示を行うと、より面白味があり、また付加価値の高いシステムとすることができる。場合によっては、広告画像を流すことで、ユーザーに対する料金の無料化などもはかることができる。
【0105】
さらにダウンロードする内容の一例として、目的のコンテンツのみではなく、広告画像などのデータも一緒にダウンロードさせるようにすることも考えられる。この場合、広告を付加することでダウンロードするコンテンツに対する料金を無料化することも可能となる。
【0106】
また情報提供装置1が無料使用できるシステムの場合は、料金投入処理及び課金処理などは実行されないことはいうまでもない。
【0107】
以上のように図8から図10で説明した処理は、情報提供装置1に対してユーザーが購入操作を行った場合の処理となるが、本例では、ユーザーによってこの情報提供装置1が使用されていない期間(待機中)において、図11のような処理が行われ、ディスクストッカ23における在庫調整が自動的に行われる。
【0108】
待機中には、コンピュータ20は随時ステップF201からの処理を開始する。まずステップF201において、ディスクストッカ23内の各収納棚23aのコンテンツディスク(同一コンテンツがダウンロードされたディスク)の在庫数を確認する。即ちコンピュータ20はあらかじめ規定在庫数を下限しきい値として設定しておき、コンテンツディスク数がその規定在庫数に満たない収納棚23aの有無を判別する。
特に在庫の少なくなった収納棚23a(コンテンツディスク)がなければ、ステップF202から処理を終了する。
ところが、在庫が少なくなって補充が必要なコンテンツディスクが存在した場合は、ステップF202からF203に進む。例えば図6のディスクストッカ23においてB新聞としてのコンテンツディスクが残り少ないような場合は、そのB新聞のコンテンツディスクの収納棚23aに、コンテンツディスクを補充する処理を行うことになる。
【0109】
まずステップF203ではコンピュータ20は、ディスクストッカ23内に未ダウンロードディスク(コンテンツ内容が初期化された状態のディスク)としての在庫が有るか否かを確認する。
未ダウンロードディスクが有れば、ステップF204に進んで、その未ダウンロードディスクに対して補充の必要なコンテンツ(例えばB新聞のデータ)のダウンロードを行う。
つまり、コンピュータ20は、まずディスク搬送機構22を制御して未ダウンロードディスクをディスクドライブ24に装填させる。
そしてディスクドライブ24に記録指示及び補充が必要なダウンロードデータを供給して、ディスクドライブ24によりそのディスク90にダウンロードデータをダウンロードさせる。なおフローチャートには示していないが、このダウンロードの場合も、上述したステップF118,F119のようなファイル管理情報の更新、履歴情報、ポインタの更新は行われる。
【0110】
ステップF204でのダウンロードにより、補充が必要なディスク90が生成されたら、ステップF205でディスク搬送機構22を制御して、そのディスクを、特定のコンテンツが記録されたディスクとしてディスクストッカ23の所定の収納棚23aに収納させる。これによって在庫の少ないコンテンツディスクが補充されたことになる。そしてコンピュータ20は処理を終える。
【0111】
一方、ステップF203で、ディスクストッカ23内に未ダウンロードディスクが無いと判断されたら、ステップF206に進んで、在庫が多量に残っているコンテンツディスクが有るか否かを確認する。即ち、あまり売れていないコンテンツディスクを探すこととなる。
具体的には、コンピュータ20はコンテンツディスクの在庫数があらかじめ設定した或る上限しきい値を越えて残っている収納棚23aがあるか否かを確認する。
そしてそのようなコンテンツディスクが有れば、コンピュータ20はステップF207に進んで、その在庫多量のコンテンツディスクを取り出すことになる。具体的にはコンピュータ20は、その時点で上限しきい値以上の在庫のある1又は複数の収納棚23aのうちで、最も在庫数の多い収納棚23aからのコンテンツディスクを選択して取り出すことになる。
例えばE新聞のコンテンツディスクが上限しきい値以上に多量に残っている場合は、コンピュータ20は、まずディスク搬送機構22を制御してE新聞のコンテンツディスクをディスクドライブ24に装填させる。
また例えば、D新聞とE新聞のコンテンツディスクが上限しきい値以上に多量に残っている場合は、残量の多い方のコンテンツディスクをディスクドライブ24に装填させる。
【0112】
そしてコンピュータ20は、ステップF207でディスクドライブ24に対して、そのディスクを初期化する指示を出す。この初期化とは、ダウンロードデータに関する初期化であり、提示情報としてのダウンロード回数などは書き換えない。
【0113】
続いてステップF208で、ディスクドライブ24に記録指示及び補充が必要なダウンロードデータ(例えばB新聞データ)を供給して、ディスク90にダウンロードさせる。なおフローチャートには示していないが、このダウンロードの場合も、上述したステップF118,F119のようなファイル管理情報の更新、履歴情報、ポインタの更新は行われる。また、コンテンツIDが記録されるディスクの場合は、コンテンツとしての内容が変わったことに応じて、そのコンテンツIDも書き換えられる。
【0114】
ステップF208でのダウンロードにより、補充が必要なディスク90が生成されたら、コンピュータ20はステップF205でディスク搬送機構22を制御して、そのディスクを、特定のコンテンツが記録されたディスクとしてディスクストッカ23の所定の収納棚23aに収納させ、処理を終える。これにより残り少ないコンテンツディスクについての補充が完了する。
【0115】
ところがステップF203,F206で、未ダウンロードディスクも、在庫多量のコンテンツディスクもないと判断される場合がある。
そのような場合は、ダウンロードにより補充が必要なディスク90を生成することができないため、ステップF209に進んでディスク補充警告を行う。
例えば表示部11に、店員等の販売スタッフに対する警告表示を行う。もしくは警告音を出力するようにしてもよい。
このような警告に応じて店員等がディスクを補充した後は、必要に応じて図11の処理により在庫調整が可能となる。
【0116】
なお、この図11の処理においては、補充が必要なディスク90を生成する処理を、在庫数に応じて複数枚連続して行うようにしてもよい。
また処理例としては各種考えられ、例えば未ダウンロードディスク以外は使用しないようにすることも考えられる。その場合は、図11のステップF206〜208の処理は行われず、ステップF203で未ダウンロードディスクのストックがないとされた時点でステップF209の警告処理に進むことになる。
【0117】
このように在庫調整が行われることで必要なコンテンツディスクが随時補充され、ディスクストッカ23で、或るコンテンツのディスクの在庫がなくなる事態、つまり、ユーザーが購入時にダウンロードする時間を待たなければならないような事態の発生は最小限となる。
【0118】
またこの場合もステップF204,F208でダウンロードが行われる場合は、ポインタに応じたアドレスへ実行されることになる。このポインタの値がダウンロード実行毎に書き換えられることで、毎回ディスク上の同一領域が用いられてダウンロードが繰り返されることがなくなる。これによってディスク90の消耗が速まることを防止できる。
【0119】
なお、上記のように警告が行われても、係員等による必要な補充用ディスクが装填されなかったような場合において、ユーザーがコンテンツ購入操作を行い、その要求されたコンテンツが、在庫のないコンテンツであった場合は、例えばユーザーがディスク90を挿入したのであればそのディスク90にコンテンツデータをダウンロードしてユーザーに返却するようにすることが考えられる。また、ユーザーがディスク90を装填しなかった場合は、その時点で在庫数が最大(この場合上記した上限しきい値未満ではあるが)のコンテンツディスクを用いて要求されたコンテンツをダウンロードし、ユーザーに提供することが考えられる。
【0120】
ところで、情報提供装置1の待機中の処理としては、コンテンツの更新に伴う処理もある。
上述したように、サーバから新たな内容のコンテンツが送信されてくることが随時発生する(例えば日刊の新聞であれば毎日更新される)が、その場合は、ストックされているコンテンツディスクについては全てデータを書き直す(即ち更新データをダウンロードする)必要がある。
このために、サーバから更新データが送信されてきた際は、コンピュータ20は図12のステップF301からF302に進む処理を行う。
即ち或るコンテンツとしての更新データがHDD21に取り込まれた場合、コンピュータ20は、そのコンテンツが記録されたディスクに対する更新処理に移る。
【0121】
例えばA新聞の更新データが受信された場合は、コンピュータ20はステップF302で、ディスク搬送機構22を制御してディスクストッカ24からA新聞のコンテンツディスクを取り出してディスクドライブ24に装填させる。そして必要であれば旧コンテンツデータを初期化させたうえで、ディスクドライブ24に記録指示及び更新データを供給して、新しいダウンロードデータをダウンロードさせる。このダウンロードの場合も、上述したステップF118,F119のようなファイル管理情報の更新、履歴情報、ポインタの更新は行われる。
【0122】
更新のためのダウンロードを終えたらコンピュータ20は、ディスク搬送機構22を制御して、そのディスクを、ディスクストッカ23の元の収納棚23aに収納させる。
例えばA新聞の全コンテンツディスクに対してこのステップF302の処理を実行し、ストックされている全てのA新聞のコンテンツディスクに対して更新を終了したら、ステップF303から処理を終えることになる。
【0123】
このような処理が待機中に行われることで、毎日或いは毎週など、短いインターバルで更新されるコンテンツにも対応して、ユーザーに最新の情報を提供することができる。
もちろんこの更新のためのダウンロードの場合も、ポインタに応じたアドレスへ実行されることによるディスク消耗防止がはかられる。
【0124】
6.ディスク対応型情報提供装置による効果
以上、ディスク対応型情報提供装置の例として、構成及び動作を説明してきたが、このようなディスク対応型情報提供装置により得られる全体的な効果をまとめておく。
【0125】
本例によれば、ユーザーが欲するコンテンツを記録したディスクがユーザーに販売されるような形態の情報提供装置を実現できる。即ち、一般公衆が利用できる自動販売機のような形態での情報提供装置を実現し、不特定多数の人が任意に使用して所望のコンテンツがダウンロードされたディスクを入手(購入)できるようにすることができる。これにより多数の人が例えば電子新聞や電子雑誌などの情報サービスを享受できるようになる。
さらに通常は、ユーザーに要求されたコンテンツが既に記録されているディスク90をストッカ24からとりだして排出させる動作を行うことになるため、ユーザーがディスク90を装填した場合であればディスクが交換されることになり、この場合は、ユーザーが装填したディスク90をその後利用でき、またディスク自体の代金は不要となるためユーザーに要求する対価を安く設定できる。
そして、さらにこのような交換方式であることから、ユーザーはダウンロード実行する時間を待つことなしに必要なコンテンツが記録されたディスクを受け取ることができる。従って、非常に迅速に必要な情報を購入することができるという大きな利点が得られる。
また、ストッカ24内のディスクの在庫数やコンテンツの更新状況に応じてダウンロード動作が実行され、所要のコンテンツを記録したディスクの補充や、ディスクに記録されるコンテンツの更新を行うことにより、ストッカ24の在庫状況は常に適正な状態にあり、販売管理者などの管理の手間は大幅に削減されるという効果があるとともに、常に一般ユーザーに対して適切かつ最新の情報提供ができるという効果が得られる。
【0126】
またダウンロードデータ(コンテンツ)の選択が、ユーザーが挿入したディスクの提示情報に基づいて行われる場合はユーザーの選択操作は不要となり、使用性のよいものとなる。
一方、ディスクの提示情報によりコンテンツが指定されていない場合やディスクが挿入されなかった場合などは、ユーザーによる操作入力に応じて或るコンテンツが選択設定されるため、ユーザーのニーズに応じてフレキシブルに対応できるという利点がある。もちろんこれは、ユーザーがディスクを持っていなくても情報提供装置を利用して情報を入手できることを意味することにもなる。
【0127】
また本例では、例えばユーザーが求めるコンテンツを、ストックされているディスクにダウンロード記録させ、そのディスクを排出できるようにしているため、仮にユーザーが求めたコンテンツを記録したディスクのストックが無かったような場合でも、ユーザーに対して求められた情報(コンテンツ)を提供することができる。
【0128】
またストッカ23内において、例えばストックしておくことの必要性が小さくなったようなディスクに対して、必要な補充等のためのダウンロードが行われるため、ストックしているディスクの有効利用をはかることができる。
さらに、ユーザーが挿入したディスクに対して、必要な補充等のためのダウンロードを行なうことができるため、交換形式でユーザーから受け取ることになったディスクの有効利用をはかることもできる。
【0129】
また、ストッカ23における在庫が少なくなったコンテンツディスクについては、補充動作が随時行われることになるため、特に販売管理者等が気を付けていなくても常に適切な在庫状況を得ることができる。
【0130】
或るコンテンツとしての内容が更新された場合は、更新前の該当コンテンツが記録されてストックされているディスクに対して、更新処理が自動的に実行される。従ってストックされるディスクとしては、常に最新のコンテンツデータを記録しているものとなり、販売管理者等に手間をかけることなく、いわゆる最新商品としての在庫状態を得ることができる。
【0131】
コンテンツのダウンロードは、ディスク90が装填された際に提示情報から認識されるポインタに応じた位置に記録される。従ってディスク側の事情に応じた記録位置でダウンロードできる。
特に或るディスクに対してダウンロードを実行させた際に、そのディスクに記録されているポインタの値を、次回のダウンロードを実行する際の記録位置を示す値に更新させるようにしておくことで、例えばダウンロード実行毎に異なる位置にコンテンツを記録することができ、これはディスク上で同一箇所ばかりでデータ書換が行われてメディア寿命が低下することを防ぐものとなる。
【0132】
コンピュータ20は、ディスクの提示情報から認識されるダウンロード回数に応じて、そのディスクに対するダウンロード動作を行うことが適切であるか否かの判断を行う。つまり非常に多数回ダウンロードが行われたことで信頼性が低下したメディアであるか否かを判断できる。そしてそのその判断結果に応じて所要の処理(例えば補充用とするかもしくは廃棄する)を行うことで、ディスクの信頼性低下に対応する処理が可能となる。これによって情報提供装置の信頼性も向上する。
また、ディスクに対してダウンロード記録を実行させる毎に、そのディスクに記録されているダウンロード回数情報の値がインクリメントされるように更新させることで、ディスクの信頼性を正確に判断できるようになる。
【0133】
本例の情報提供装置1はダウンロードデータ(コンテンツ)を、通信を介して取り込むことができる。このため、例えば電子新聞などのコンテンツの更新や新規コンテンツの取り込みなど、一般ユーザーに提供できるコンテンツの用意を、迅速かつ簡易に実行できる。従って常に最新の情報や購入希望の多いコンテンツを用意しておくことなども可能となる。
またダウンロードデータをHDD21に格納しておくため、常にダウンロードが実行でき、また例えばサーバ2から受信されたデータをダウンロードデータとして保持しておくこともできる。
【0134】
またダウンロードデータ(コンテンツ)の種類に応じて課金処理されることや、交換形式か否かによりディスクに対する補償金の付加を決定することなどで、情報提供装置の使用に際して適切かつ柔軟な料金設定が可能となる。
【0135】
7.ICカード対応型情報提供装置
次に本例の情報提供装置1としてICカード対応型情報提供装置について説明していく。
図13にICカード対応型情報提供装置1の外観例を、また図14にICカード対応型情報提供装置1の内部構成を示す。なお、図13、図14において、図4、図5で説明したディスク対応型情報提供装置1と同一部分は同一符号を付し説明を省略する。
図13の情報提供装置1も公衆の使用を前提として店頭などに設置されるもので、例えば通常の公衆電話と類似した外観を備える例としている。
そして、液晶パネルもしくは陰極線管(CRT)などを利用した表示部11では、情報提供装置1の使用の際の各種の画像表示が行われ、また操作キーやメニュー表示が行われることでタッチセンサ33を利用したタッチ操作が可能とされる。
【0136】
この例のICカード対応型情報提供装置に対応するICカードメディアは、ICカード91もしくはビューワ付ICカード91Vとなる。
情報提供装置1の使用時には、上述してきたディスク対応型の情報提供装置と同様に、ユーザーは所持するICカード91(もしくはビューワ付ICカード91V;以下省略)を装填するか、もしくはICカード91を装填しないで使用することになる。
このため、ICカード91を挿入する部位としてカード挿入部17が設けられている。
またユーザーが、必要なコンテンツデータがダウンロードされているICカード91を受け取るためにカード排出部18が設けられる。
【0137】
図14からわかるように、内部構造例は上述のディスク対応型情報提供装置1とほぼ同様となる。つまりディスク対応部位がカード対応部位として異なるものとなり、ICカードインターフェース32、カードドライブ26、カードコネクタ部34、カード搬送機構35、カードストッカ36が設けられる。
【0138】
カード搬送機構35は、カード挿入部17、カード排出部18、カードストッカ36、カードコネクタ部34の間を、コンピュータ20の指示に応じてICカード91を搬送できる。
例えばカード挿入部17にユーザーがICカード91を差し入れることで、そのICカード91はカード搬送機構35によってカードコネクタ部34に接続される。すると情報提供装置1は、カードドライブ26によって、そのICカード91に対して記録再生が可能となる。
同様にカードストッカ36に収納されているICカードはカード搬送機構35によってカードコネクタ部34に接続されることで、カードドライブ26によって記録再生可能とされ、またカード搬送機構35によってカード排出部18に搬送されることで、ユーザーに受け渡される。
【0139】
カードストッカ36は、上記ディスクストッカ23と同様に各種コンテンツを記録したICカードや、未ダウンロード状態のICカード、或いは廃棄用のICカードなどが収納される。
【0140】
カードドライブ26はICカードインターフェース32を介してコンピュータ20と情報の授受を行う。即ちカードドライブ26は、コンピュータ20からの記録指令、再生指令、ダウンロードデータの供給をICカードインターフェース32を介して受けるとともに、再生の際はICカード91から読み出したデータをICカードインターフェース32を介してコンピュータ20に転送する。
【0141】
図14の情報提供装置1は、他の部位は図5と同様とするが、もちろん図5において説明した場合と同様に、構成の変形例は各種考えられる。
【0142】
このようなICカード対応型の情報提供装置1でも、ユーザーの使用手順や使用時のコンピュータ20の処理、待機中のコンピュータ20の処理は、上述してきたディスク対応型の情報提供装置1と同様となる。
従って動作説明は省略するが、上述したディスク対応型の情報提供装置1の場合と同様の効果が得られるとともに、各種の変形例が考えられる。
そしてさらに、ICカードメディアを用いることによる利点が得られるものとなる。
【0143】
即ち、ICカードの場合はダウンロードデータの書込時間が非常に短いものであるため、たとえユーザーを待たせた状態でダウンロードする必要がある場合でも(つまり要求されたコンテンツを記録したICカードの在庫がない場合)、ユーザーの待ち時間はほとんどないものすることができる。
また、ダウンロードが迅速にできるということは、図11、図12で説明したような待機中の在庫調整、コンテンツ更新なども迅速に実行できることを意味し、能率のよい動作を実現できる。
【0144】
またディスク90の場合と同様に、ICカード91へダウンロードは、ポインタに応じたアドレスへ実行されること、及びポインタの値がダウンロード実行毎に書き換えられることで、毎回ICカード上の同一領域が用いられてダウンロードが繰り返されることがなくなる。これによってICカード91の消耗が速まることを防止でき、より長期にわたって有効利用できる。
また、これに伴って消耗判別の基準となる規定ダウンロード回数(上限回数)も高く設定できる。
【0145】
さらにビューワ付ICカード91Vを用いる場合は、ユーザーは再生装置やパーソナルコンピュータを使用せずに、即座にコンテンツ内容を確認できる。
【0146】
8.変形例
ところで以上の実施の形態の例では、ディスク90もしくはICカード91は、例えばユーザーが要求するコンテンツ等をあらわす提示情報が、図2のようにデータ形態で記録されている例とした。
しかしながら例えばコンテンツIDや、識別コードなどの情報を、例えばデータではなくメディアの形状、形態などにより識別できるようにすることも考えられる。
【0147】
例えば図15(a)にはディスク90のカートリッジ上でコンテンツIDが示される例を示している。
いま、情報提供装置がA新聞〜E新聞としてのコンテンツを選択的にダウンロードできるものとすることを考えたときに、その情報提供装置1に対応するディスク90には図15(a)のような、スライドレバー94を設ける。
このスライドレバー94は、そのスライド溝の範囲に置いてA新聞〜E新聞のそれぞれに対応する位置に、ユーザーが任意にスライドさせることができるようにする。
【0148】
情報提供装置1側では、このスライド溝に相当する範囲でどの位置にスライドレバー94が位置しているかを検出する機構(例えばメカニカルなスイッチ機構や光学的な検出機構)を備えるようにする。
すると、例えば図15(a)の状態のディスク90が装填された際には、情報提供装置1ではコンテンツIDとしてB新聞が提示されていることを認識でき、ユーザーのコンテンツ選択操作無しにB新聞のコンテンツが提供すべきコンテンツであると識別できる。
【0149】
即ちユーザーは、予め自分が購入したいコンテンツに応じてスライドレバー94の位置を設定しておけばよい。
またこの場合は、コンテンツIDを切り換えることも容易であり、例えばその日の気分で購入したいコンテンツを変更したいときなども便利である。
【0150】
なお、このようなスライドレバー94により、より細かいコンテンツ内容を選択できるようにしてもよい。例えば新聞の政治欄、経済欄、スポーツ欄などをスライドレバー94で選択できるようにして、その選択された欄の内容のみが提供される情報として設定されるようにすることもできる。
この際のコンテンツとしての例えば新聞の選択は、その提示情報として書き込まれているコンテンツID、もしくは入力操作に応じて行われるようにすればよい。もちろんスライドレバー94を、新聞の選択用と、欄の選択用に2つ設けてもよい。
【0151】
さらに、例えばスライドレバー94の位置に対応するコンテンツID等をメディア内のRAM領域にデータとして記憶しておくようにし、情報提供装置1側では、そのデータとスライドレバー94の位置を対応させて、あるコンテンツを選択設定するようにしてもよい。このようにすると、スライドレバー94の位置に対応するデータを書き換えることで、選択肢を変更させることができる。
例えば上記のようにA新聞〜E新聞という選択肢内容を、A新聞、C新聞、F新聞、G新聞、H新聞というように変更することも可能となる。
【0152】
また図15(b)は、例えば特に詳しく知りたい情報内容をユーザーがスライドレバー94で選択できるような構成例である。
例えばこの図15(b)のディスク90は、A新聞専用のディスクとされているとする。即ちコンテンツIDとしてA新聞が指定されているとする。
ここで、スライドレバー94は、より詳しく知りたい内容を指定するものとして機能し、例えば政治、経済、スポーツ、社会、文化などの内容を選択できるようにする。
すると情報提供装置1は、A新聞としての全情報が記録されたディスク90をストッカ23から取り出すとともに、そのディスク90に、スライドレバー94で指定した内容についての、より詳しい記事内容を追加記録してからユーザーに提供されるようにするものである。より詳しい記事内容としては、例えばそのような詳細情報を予め用意しておいてもよいし、或いは他紙の該当欄の情報を加えるようにしてもよい。例えば図15(b)の状態の場合は、A新聞の全情報が記録されたディスクに、より詳しい経済情報が追加的にダウンロードされることになる。
もちろん、あらかじめ通常内容に加えて、特定の内容が詳しく記録された各種ディスク90を用意して、ストッカ23にストックしておいてもよく、これにより、ユーザーの購入時にダウンロードを行わなくてもよいものとすることができる。
また上記のようにスライドレバー94の対応データを書き換えて選択肢内容を変更できるようにしてもよい。
【0153】
また対応メディア識別コードを、カートリッジの所定の形状で提示してもよい。さらに、カートリッジもしくはメディア自体の外形形状が特殊な形とされ、それ以外の記録媒体が情報提供装置1に装填できないような場合は、対応メディア識別コードが不要となる場合もあり得る。
【0154】
なお、以上のような各例はICカードの場合も当然適用できる。つまりカード筐体に、レバースイッチや検出孔を設けたり、通常のICカードとは異なる特殊な形状とすることが考えられる。
【0155】
また、上記例の情報提供装置1は、図1で説明したとおりサーバ2と通信可能なものとしているが、通信ネットワーク接続されない情報提供装置1も考えられる。
【0156】
以上、本発明としての変形例を述べたが、処理や構成上の変形例はさらに多様に考えられる。
【0157】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明は次のような各効果を有する。
本発明によれば、ユーザーが欲するコンテンツを記録した記録媒体がユーザーに有料又は無料で提供されるような形態の情報提供装置を実現できる。即ち、一般公衆が利用できる自動販売機のような形態での情報提供装置を実現し、不特定多数の人が任意に使用して所望のコンテンツがダウンロードされた記録媒体を入手(購入)できるようにすることができる。これにより多数の人が例えば電子新聞や電子雑誌などの情報サービスを享受できるようになる。
さらに通常は、コンテンツ検出手段(コンテンツ検出手順)で検出されたコンテンツ情報の種類、つまり例えばユーザーが提供を要求したコンテンツ情報が、既に記録されている記録媒体を、収納部にストックされている記録媒体の中からとりだして排出させる動作を行うことになるため、ユーザーは例えば記録媒体にコンテンツをダウンロード実行する時間を待つことなく必要なコンテンツが記録された記録媒体を受け取ることができる。従って、非常に迅速に必要な情報を入手することができるという大きな利点が得られる。
また従って、ユーザーが記録媒体を装填した場合であれば記録媒体が交換されることになり、この場合は、ユーザーが装填した記録媒体をその後利用でき、資源の無駄をなくすとともに、また記録媒体自体の代金は不要となるためユーザーに要求する対価を安く設定できる。
また、補充手段(補充手順)が、残記録媒体検出手段(残記録媒体検出手順)によって検出された、収納部内の記録媒体の残量状況に応じて、随時補充動作を実行し、所要のコンテンツを記録した記録媒体の補充を行うことにより、在庫状況は常に適正な状態に維持でき、また特に販売管理者等が常に気を付けていなくてもよいため管理の手間は大幅に削減されるという効果がある。
【0158】
また、補充手段で補充される記録媒体を収納部に収納することで、提供すべき記録媒体を収納しておく収納部としては、常に適切な在庫状況とできる。
【0159】
また本発明によれば、収納部に収納されている記録媒体を利用して補充を行うため、必要に応じて的確な時点で、自動的に補充を行うことができるという効果がある。もちろん管理者はいちいち補充用の記録媒体を装填しなくてよいため、管理の手間は大幅に削減される。
【0160】
また、収納部内にストックしてある、コンテンツの記録されていない記録媒体を用いて補充、すなわち所要のコンテンツの記録/収納を行うようにすることで、残量の少なくなったコンテンツ(コンテンツが記録された記録媒体)を適切に補充できる。
【0161】
また本発明によれば、収納部にストックしている記録媒体のうち、残数(在庫数)が最も多いコンテンツの記録媒体を用いて補充を行うため、例えばコンテンツを記録していない記録媒体がないような場合でも補充が可能となる。またこれは、例えばあまり売れていないコンテンツの記録媒体を、売れ行きの多いコンテンツの記録媒体に変更する動作ともいえるため、一般のニーズに合わせた的確な在庫調整が自動的に実現されることも意味する。
また発明によれば、残数が最も多いコンテンツの記録媒体を用いて補充を行う際には、予め、それまで記録されていたコンテンツが消去されるため、無用なコンテンツが残されたまま補充される(及びその後にユーザーへ提供される)といったこともなくなる。
【0162】
また本発明によれば、収納部に、コンテンツが記録されていない記録媒体がない場合、もしくは残数が上限しきい値以上の記録媒体がない場合、つまり、補充用に用いるのに好適な記録媒体がなく、自動補充ができないときは、警告を発することになる。従って管理者は、その警告に応じて記録媒体を装填するなどの対応が可能となり、これによって情報提供装置を常に好ましい在庫状態に管理することが容易である。
【0163】
また本発明によれば、情報提供装置はコンテンツ情報を通信を介して取り込むことができる。このため、例えば電子新聞などのコンテンツの更新や新規コンテンツの取り込みなど、一般ユーザーに提供できるコンテンツの用意を、迅速かつ簡易に実行できる。従って常に最新の情報や購入希望の多いコンテンツを用意しておくことなども可能となる。
【0164】
また本発明によれば、記録媒体の排出に先立って課金処理が行われるため、有料での情報提供装置を実現できる。
に提供するコンテンツの種類に応じて課金処理すれば、情報提供装置の使用に際して適切かつ柔軟な料金設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のシステム構成の説明図である。
【図2】実施の形態の記録媒体のデータ内容の説明図である。
【図3】実施の形態のビューワ付ICカードの構成のブロック図である。
【図4】実施の形態のディスク対応型情報提供装置の外観例の説明図である。
【図5】実施の形態のディスク対応型情報提供装置のブロック図である。
【図6】実施の形態のディスク対応型情報提供装置のディスクストッカの説明図である。
【図7】実施の形態のディスク対応型情報提供装置に対する使用手順の説明図である。
【図8】実施の形態のディスク対応型情報提供装置の処理のフローチャートである。
【図9】実施の形態のディスク対応型情報提供装置の処理のフローチャートである。
【図10】実施の形態のディスク対応型情報提供装置の処理のフローチャートである。
【図11】実施の形態のディスク対応型情報提供装置の待機中の処理のフローチャートである。
【図12】実施の形態のディスク対応型情報提供装置の待機中の処理のフローチャートである。
【図13】実施の形態のICカード対応型情報提供装置の外観例の説明図である。
【図14】実施の形態のICカード対応型情報提供装置のブロック図である。
【図15】実施の形態の記録媒体の変形例の説明図である。
【符号の説明】
1 情報提供装置、2 サーバ、11 表示部、12 ディスク挿入部、13ディスク排出部、17 カード挿入部、18 カード排出部、20 コンピュータ、21 ハードディスクドライブ、22 ディスク搬送機構、23 ディスクストッカ、24 ディスクドライブ、25 表示ドライバ、26 カードドライブ、27 LANインターフェース、29 モデム、30 コイン処理部、31 プリペイドカード処理部、32 ICカードインターフェース、33 タッチセンサ、34 カードコネクタ部、35 カード搬送機構、36 カードストッカ、90 ディスク、91 ICカード、91V ビューワ付ICカード

Claims (4)

  1. 複数種類のコンテンツ情報のうちのいずれかのコンテンツ情報が予め記録された複数の記録媒体を収納可能な収納部と、
    要求されたコンテンツ情報の種類を検出するコンテンツ検出手段と、
    前記収納部に収納されている記録媒体のうち、前記コンテンツ検出手段が検出した種類のコンテンツ情報が記録されている記録媒体を排出する排出手段と、
    前記収納部に収納されている各種類のコンテンツ情報が記録されている記録媒体の残数が下限閾値以下であるか否かを検出する残記録媒体検出手段と、
    前記残記録媒体検出手段が、前記残数が前記下限閾値以下であると検出した種類のコンテンツ情報が記録されている記録媒体を、前記収納部に収納されている記録媒体を用いて補充する補充手段と、
    を備え、
    前記補充手段は、前記収納部に収納されている各種類のコンテンツ情報のいずれかが記録されている記録媒体のうち、同じ種類のコンテンツ情報が記録されている記録媒体の残数が最も多い記録媒体を補充記録媒体とし、その補充記録媒体に、前記残記録媒体検出手段が前記下限閾値以下の残数と検出した種類の記録媒体に記録されているコンテンツ情報と同じ種類のコンテンツ情報を記録することで、補充を行なうとともに、
    前記補充手段は、前記補充記録媒体に、前記残記録媒体検出手段が前記下限閾値以下の残数と検出した種類の記録媒体に記録されているコンテンツ情報と同じ種類のコンテンツ情報を記録するのに先立って、前記補充記録媒体に記録されているコンテンツ情報を消去する情報提供装置。
  2. 前記記録媒体の補充が必要であることを警告する警告手段をさらに備え、
    前記補充手段は、前記収納部に収納されている各種類のコンテンツ情報のいずれかが記録されている記録媒体のうち、同じ種類のコンテンツ情報が記録されている記録媒体の残数が上限閾値より多い記録媒体がない時に、前記警告手段による警告を実行させる請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 外部サーバと通信を行なう通信手段をさらに備え、
    前記補充手段は、前記通信手段が、前記外部サーバから受信したコンテンツ情報を記録媒体に記録することで、補充を行なう請求項1に記載の情報提供装置。
  4. 前記排出手段による前記記録媒体の排出に先立って、課金処理を行なう課金手段をさらに備える請求項1に記載の情報提供装置。
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