JP4288579B2 - 界面活性剤を含む内容物を充填、密封した包装体 - Google Patents

界面活性剤を含む内容物を充填、密封した包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP4288579B2
JP4288579B2 JP2003183966A JP2003183966A JP4288579B2 JP 4288579 B2 JP4288579 B2 JP 4288579B2 JP 2003183966 A JP2003183966 A JP 2003183966A JP 2003183966 A JP2003183966 A JP 2003183966A JP 4288579 B2 JP4288579 B2 JP 4288579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
layer
density
copolymer resin
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003183966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005014461A (ja
Inventor
啓司 福江
円 山口
幸治 栗山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2003183966A priority Critical patent/JP4288579B2/ja
Publication of JP2005014461A publication Critical patent/JP2005014461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4288579B2 publication Critical patent/JP4288579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗剤、シャンプー等の界面活性剤を含む内容物を収納、保管する際に、包装袋のヒートシール部が後退して界面から剥離するのを防止することができ、且つ内容物充填時の開口性を保ちシーラントフイルム同士のブロッキングを防止できる包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック多層フイルムをヒートシールすることによって構成した包装袋は、食品、飲料、洗剤、シャンプー、化粧品等の各種の内容物を収納するものとして、幅広く使用されている。
このようなプラスチック多層フイルムのヒートシール部となる内層側を構成するシーラントフイルムとしては、内層側からシール層、中間層及びその外側に基材フイルムを積層するラミネート層からなる3層構造のシーラントフイルムが、種々提案されている。
【0003】
このようなシーラントフイルムとしては、シール層をアンチブロッキング剤を含有する密度0.945g/cm以上の高密度ポリエチレンと軟質ポリマーの樹脂組成物により形成し、中間層を造核剤を含有する密度0.935g/cm以上の直鎖状低密度ポリエチレンを主成分とする樹脂組成物で形成し、ラミネート層を中間層と同程度の耐熱性と耐衝撃性を有するポリエチレン系樹脂により形成したものがある。(特許文献1参照)
【0004】
また、シングルサイト触媒による密度0.91〜0.965g/cmのエチレン系樹脂で形成された中間層と、中間層の両面に積層された密度0.88〜0.925g/cmで中間層のエチレン系樹脂よりも少なくとも0.01g/cm低い密度を有するエチレン系樹脂で形成されたシール層とラミネート層を有し、シール層のエチレン系樹脂の密度ρsとラミネート層のエチレン系樹脂の密度ρlとの関係がρs≦ρlである複合フイルムも提案されている。(特許文献2参照)
【0005】
さらに、特定の性質を有するメタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体(A)40〜95重量%と、特定の性質を有する高圧法低密度ポリエチレン(B)60〜5重量%とを含む組成物を含むX層と、特定の性質を有するメタロセン触媒により製造されたエチレン−αオレフィン共重合体(C)80〜100重量%と特定の性質を有する高圧法低密度ポリエチレン(D)20〜0重量%とを含む組成物を含むY層(シール層)とが直接積層された多層フイルムも提案されている。(特許文献3参照)
【0006】
【特許文献1】
特開平8−25594号公報
【特許文献2】
特開平10−278196号公報
【特許文献3】
特開2002−127333号公報
【0007】
しかしながら、これら従来のシーラントフイルムのラミネート層に基材フイルムを積層したプラスチック多層フイルムを、ヒートシールすることにより包装袋を構成し、この包装袋に洗剤、シャンプー等の界面活性剤を含む内容物を充填後、密封して保管した場合には、界面活性剤の影響によってヒートシール部が後退して剥離し内容物が漏出したり、シール強度が低下して包装袋の耐衝撃性等が低下するといった問題点があり、これを解決するためにシール層を低密度化すると、充填時に充填口が開かないブロッキングが発生するといった問題点が新たに発生した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明はこれら従来技術の問題点を解消して、内容物充填時には開口性を保ち、シーラントフイルム同士のブロッキングを防止することができ、界面活性剤を含む内容物を収納、保管する際には、包装袋のヒートシール部が後退して剥離し内容物が漏出したり、シール強度が低下して耐衝撃性が低下するのを防止することができる包装袋、ならびに該包装袋に界面活性剤を含む内容物を充填、密封した、流通時及び保管時に内容物の漏出や破袋の生じない包装体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は鋭意検討した結果、シール層、中間層及びラミネート層を有するシーラントフイルムのラミネート層に、基材フイルムを積層した包材により界面活性剤を含む内容物を収納する包装袋を構成する際に、シール層をエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂に、樹脂組成物全体を基準として21〜60重量%の低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物により構成することによって、上記課題が解決されることを発見し本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明はつぎのような構成をとるものである。
1.(1)エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂に、樹脂組成物全体を基準として21〜60重量%の低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物からなるシール層、(2)エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂、若しくはエチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂に低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物からなる中間層、(3)エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂、若しくはエチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂に低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物からなるラミネート層を有するシーラントフイルムの(3)ラミネート層に、(4)基材フイルムを積層した包材により構成された包装袋に界面活性剤を含む内容物を充填、密封した包装体。
2.シーラントフイルムの、(1)シール層の密度が0.905〜0.935g/cm、(2)中間層の密度が0.915〜0.970g/cm、(3)ラミネート層の密度が0.910〜0.945g/cmであることを特徴とする1に記載の包装体。
3.シーラントフイルムの、(1)シール層がシングルサイト触媒による密度0.910〜0.935g/cmエチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂に、密度0.900〜0.935g/cmの低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物からなることを特徴とする1又は2に記載の包装体。
4.シーラントフイルムの、(1)シール層、(2)中間層、(3)ラミネート層の層厚の比が、1:1〜5:0.5〜2であることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の包装体。
5.包装袋に収納する内容物が、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤及び非イオン系界面活性剤から選択された少なくとも1種の界面活性剤を含有するものであることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の包装体。
6.包装袋に収納する内容物が、脂肪酸塩、アルファスルホ脂肪酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、及びポリオキシアルキレン系界面活性剤から選択された少なくとも1種の界面活性剤を含有するものであることを特徴とする1〜5のいずれかに記載の包装体。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明で、シーラントフイルムの(1)シール層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂としては、エチレンを主体として、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1等の炭素数2〜8のα−オレフィンや、シクロペンテン、シクロヘキセン等の環状オレフィン等のα−オレフィン類の1種又は2種以上を共重合した樹脂を使用することができる。これらのエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂としては、メタロセン触媒等のシングルサイト触媒、チーグラー触媒等のマルチサイト触媒等を使用して重合した共重合体を使用することができるが、分子量分布が狭く低分子量成分の少ないシングルサイト触媒を使用して重合した共重合体を使用することが好ましい。
【0012】
(1)シール層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂としては、密度0.905〜0.935g/cm、好ましくは密度0.910〜0.935g/cm、特に好ましくはシングルサイト触媒による密度0.910〜0.935g/cmの共重体を使用することが好ましい。
エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂には、(1)シール層を構成する樹脂組成物全体を基準として21〜60重量%、好ましくは30〜40重量%、の低密度ポリエチレンを配合する。低密度ポリエチレンとしては、高圧下でラジカル重合した高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が用いられるが、これらの低密度ポリエチレンとしては、エチレンの単独重合体のほかに、エチレンに少量の他のモノマーを共重合させた共重合体を使用してもよい。低密度ポリエチレンの密度としては、0.900〜0.935g/cm、好ましくは0.905〜0.930g/cmのものが使用される。
【0013】
低密度ポリエチレンの配合量が21重量%未満の場合には、充填時に開口部が開かなくなる等、シーラントフイルム同士のブロッキングが発生する。一方、配合量が60重量%を超えると、界面活性剤を含む内容物を収納、保管する際に、包装袋のヒートシール部が後退して剥離し、内容物が漏出したり、シール強度が低下して耐衝撃性等が低下したりする。
(1)シール層を構成する樹脂組成物の密度は、0.905〜0.935g/cm、特に0.915〜0.930g/cmとすることが好ましい。密度がこの範囲より低くなると、シーラントフイルム同士のブロッキングが発生し易くなり、この範囲より高くなると低温シール性が低下する。
【0014】
シーラントフイルムの(2)中間層は、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂、若しくはエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂に高密度ポリエチレン又は低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物により構成される。エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂としては、(1)シール層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂と同様の共重合体を使用することができる。
また、必要に応じてエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂に配合する高密度ポリエチレン(HDPE)としては、密度0.945〜0.970g/cm、好ましくは0.950〜0.960g/cmの重合体が使用される。このような重合体としては、エチレンの単独重合体のほかに、エチレンに少量の他のモノマーを共重合させた共重合体を使用することができる。
また、必要に応じてエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂に配合する低密度ポリエチレン(LDPE)としては、密度0.900〜0.935g/cm、好ましくは0.905〜0.930g/cmの重合体が使用される。
エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂、若しくは該共重合体樹脂に高密度ポリエチレン又は低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物からなる中間層の密度は、0.915〜0.970g/cm、特に0.915〜0.960g/cmとすることが好ましい。
【0015】
シーラントフイルムの(3)ラミネート層は、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂、若しくはエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂に低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物により構成される。エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂としては、(1)シール層を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂と同様の共重合体を使用することができる。
ラミネート層を構成する樹脂としては、密度0.910〜0.945g/cm、特に0.915〜0.940g/cmの共重合体を使用することが好ましい。
【0016】
各樹脂層の密度としては、(1)シール層の密度が0.905〜0.935g/cm、(2)中間層の密度が0.915〜0.960g/cm、(3)ラミネート層の密度が0.915〜0.940g/cm、となるように調整することが好ましい。
各樹脂層の密度を上記のように調整することによって、シーラントフイルムの(3)ラミネート層に(4)基材フイルムを積層し、ヒートシールすることによって包装袋を構成した際に、ヒートシール部に必要を強度を持たせるとともに、内容物を充填密封した包装袋を開封する際の引裂き性を良好なものとすることができる。
【0017】
シーラントフイルムの膜厚には特に制限はないが、通常は2〜400μm、特に10〜200μm程度とすることが好ましい。また、シーラントフイルムを構成する各層の層厚の比は、(1)シール層:(2)中間層:(3)ラミネート層の比が、1;1〜5:0.5〜2とすることが好ましい。
シーラントフイルムの成形方法については特に制限はなく、通常の多層インフレーション法、キャスト法等が用いられ、また本発明の目的を損わない範囲で(1)シール層、(2)中間層及び(3)ラミネート層中に、滑剤、酸化防止剤、アンチブロッキング剤等の通常ポリオレフィン系フイルムに使用される添加剤を加えてもよい。
【0018】
シーラントフイルムの(3)ラミネート層に積層する(4)基材フイルムとしては特に制限はなく、通常プラスチック包装袋に使用されるフイルムはいずれも使用することができる。
好ましい基材フイルム(4)としては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−メチルペンテン−1、低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリル重合体;ナイロン6、ナイロン66、パラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド類;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂から構成されたプラスチックフイルムを挙げることができる。また、内容物が酸素に敏感なものの場合には、上記フイルムに金属酸化物等を蒸着したフイルム、或いは有機化合物を被覆したフイルムや、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなる層を設けてもよい。
これらの材料からなるプラスチックフィルムは、未延伸、一軸延伸、或いは二軸延伸して用いられる。
【0019】
基材フィルム(4)は、これらのプラスチックフィルムを単層で、或いは、二種以上を積層したものとして使用することができ、また、これらのプラスチックフィルムの一種、或いは、二種以上と、アルミニウム等の金属箔、紙、セロファン等を貼合わせて構成することもできる。
好ましい基材フィルム(4)としては、例えば、延伸ナイロンフィルム、延伸ポリエステルフイルムからなる単層フイルム、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムとPETを積層した二層構成のフイルム、PET/ナイロン/ポリエチレンを積層した三層構成のフィルム等が挙げられる。これらの積層フィルムの製造に際しては、各層間に必要に応じて接着剤、アンカー剤を介在させることもできる。また、デザインを表現するインキ層を設けてもよい。
【0020】
基材フイルム(4)をシーラントフイルムのラミネート層(3)に積層するには、押出しラミネート等によりラミネート層(3)に基材フイルム(4)を直接積層することができる。また、ドライラミネート等により接着剤を介してラミネート層(3)に基材フイルム(4)を積層してもよい。接着剤としては、ウレタン系接着剤、酸変性ポリオレフィン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリエーテル系接着剤、ポリアミド系接着剤等、通常のものを使用することができる。
基材フイルム層の厚さは任意に設定することができるが、通常は、3〜50μm、好ましくは5〜40μmの範囲から選択される。
【0021】
本発明の、(1)シール層、(2)中間層、(3)ラミネート層を有するシーラントフイルムの(3)ラミネート層に、(4)基材フイルムを積層した包材により構成した包装袋は、洗剤、シャンプー等の界面活性剤を含む内容物を収納するのに使用される。
このような包装袋に界面活性剤を含む内容物を充填後、密封して保管した場合には、界面活性剤の影響によって包装袋のヒートシール部が後退して剥離し、内容物が漏出したり、シール強度が低下して包装袋の耐衝撃性が低下するのを、効果的に防止することができる。
【0022】
本発明の包装袋に収納される界面活性剤を含む内容物としては、特に制限はなく、液状あるいはジェル状のもの等が対象とされる。好ましい内容物としては、例えばシャンプー、ボディシャンプー、ヘヤリンス、ヘヤトリートメント、衣料用液体洗浄剤、液体漂白剤、柔軟仕上剤、台所用液体洗浄剤等が挙げられる。
このような製品中には、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤及び両性界面活性剤から選択された少なくとも1種の界面活性剤が含まれているが、本発明の包装袋は、特にアニオン系界面活性剤及び非イオン系界面活性剤から選択された界面活性剤を含有する内容物を収納する包装袋として好適に用いられる。
【0023】
このような界面活性剤としては、例えば脂肪酸塩、アルファスルホ脂肪酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、及びポリオキシアルキレン系界面活性剤等が挙げられる。
以下、アニオン系界面活性剤について、さらに説明する。
脂肪酸塩としては、次の一般式(1)で表される高級脂肪酸金属塩(石けん)が使用される。
R−COOM (1)
(式中、RはC11〜C21のアルキル基又はアルケニル基を表し、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属を表す)
【0024】
アルファスルホ脂肪酸エステル塩(α−SFE)としては、次の一般式(2)で表される化合物が使用される。
R−CH(SO3M)COOCH (2)
(式中、RはC10〜C20の分岐又は直鎖のアルキル基又はアルケニル基を表し、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属を表す)
【0025】
アルキルベンゼンスルホン酸塩(ABS)としては、次の一般式(3)で表される化合物が使用される。
R−(C)SOM (3)
(式中、RはC10〜C20の分岐又は直鎖のアルキル基を表し、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属を表す)
一般式(3)で表される好適なABSとしては、Rが直鎖状のアルキル基である、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)が挙げられる。
【0026】
アルキル硫酸塩(AS)としては、次の一般式(4)で表される高級アルコール系硫酸塩が使用される。
R−OSOM (4)
(式中、RはC10〜C20の分岐又は直鎖のアルキル基を表し、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属を表す)
【0027】
アルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)としては、次の一般式(5)で表される化合物が使用される。
R−O(CHCHO)SOM (5)
(式中、RはC10〜C20の分岐又は直鎖のアルキル基を表し、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属を表す)
【0028】
さらに、次の一般式(6)で表されるアルキル硫酸トリエタノールアミンを使用することができる。
R−OSO NH(CHCHOH) (6)
(式中、RはC10〜C20の分岐又は直鎖のアルキル基を表す)
【0029】
非イオン系界面活性剤としては、以下のポリオキシアルキレン系界面活性剤等を使用することができる。
次の一般式(7)で表される高級アルコール系ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)。
R−O(CHCHO)H (7)
(式中、RはC10〜C20の分岐又は直鎖のアルキル基又はアルケニル基を表し、nは整数を表す)
【0030】
次の一般式(8)で表されるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(APE)。
R−(C)O(CHCHO)H (8)
(式中、RはC10〜C20の分岐又は直鎖のアルキル基又はアルケニル基を表し、nは整数を表す)
【0031】
また、次の一般式(9)で表される脂肪酸ジエタノールアミドを使用することもできる。
R−CON(CHCHOH) (9)
(式中、RはC10〜C20の分岐又は直鎖のアルキル基又はアルケニル基を表す)
【0032】
これらのアニオン系界面活性剤や非イオン系界面活性剤を含む、シャンプー、ボディシャンプー、ヘヤリンス、ヘヤトリートメント、医療用液体洗浄剤、液体漂白剤、柔軟仕上剤等の内容物を、従来のシーラントフイルムのラミネート層に基材フイルムを積層したプラスチック多層フイルムから構成した包装袋に収納した場合には、これらの界面活性剤によってヒートシール部が影響を受ける度合が大きく、内容物の漏出やシール強度の低下が発生する可能性が大きかった。本発明の包装袋では、上記した構成を採用することによって、包装袋のヒートシール部の後退を防止し、これらの問題点を解消することが可能となった。したがって、本発明の包装袋に界面活性剤を含む内容物を充填、密封した包装体は、流通時及び保管時に内容物の漏出や破袋が生じず、取扱いがきわめて容易になる。
【0033】
【実施例】
(実施例1)
シーラントフイルムの(1)シール層として密度0.921g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体65重量%と密度0.918g/cmの低密度ポリエチレン35重量%からなる樹脂組成物、(2)中間層として密度0.935g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体、(3)ラミネート層として密度0.921g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体を共押出しすることにより、厚み120μmの三層共押出シーラントフィルムを作製した。そして、(4)基材フイルムとなる15μmのナイロン6フィルムと、前記シーラントフィルムの(3)ラミネート層を、ウレタン系接着剤を使用してドライラミネートした。このラミネートフィルムについて、シーラントフィルムの各層の密度、および、耐内容物性、耐ブロッキング性について評価した結果を表1に示す。
尚、耐内容物性は、上記ラミネートフィルムをヒートシールすることによりパウチ(内容積870ml)を作製し、洗濯用液体洗剤500mlを充填後シールしたものを50℃で600時間保存後、ヒートシール部に大きなシール剥離や内容物の漏洩が見られたものは×、シール剥離がないものは○として評価を行った。また、耐ブロッキング性については、製袋機にて作製したパウチにおいて、内容物収納部のシーラントフィルム同士の密着が見られたものを×、密着がなかったものを○として評価を行った。
【0034】
(実施例2)
シーラントフイルムの(1)シール層として密度0.923g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体70重量%と密度0.919g/cmの低密度ポリエチレン30重量%からなる樹脂組成物、(2)中間層として密度0.945g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体、(3)ラミネート層として密度0.923g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体を共押出しすることにより、厚み120μmの三層共押出シーラントフィルムを作製した。このシーラントフィルムを使用し、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを作製した。このラミネートフィルムについて、シーラントフィルムの各層の密度、および、耐内容物性、耐ブロッキング性について評価した結果を表1に示す。
【0035】
(実施例3)
シーラントフイルムの(1)シール層として密度0.921g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体65重量%と密度0.918g/cmの低密度ポリエチレン35重量%からなる樹脂組成物、(2)中間層として密度0.935g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体30重量%と密度0.956g/cmの高密度ポリエチレン70重量%からなる樹脂組成物、(3)ラミネート層として密度0.921g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体を共押出しすることにより、厚み120μmの三層共押出シーラントフィルムを作製した。このシーラントフィルムを使用し、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを作製した。このラミネートフィルムについて、シーラントフィルムの各層の密度、および、耐内容物性、耐ブロッキング性について評価した結果を表1に示す。
【0036】
(実施例4)
シーラントフイルムの(1)シール層として密度0.923g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体70重量%と密度0.924g/cmの低密度ポリエチレン30重量%からなる樹脂組成物、(2)中間層として密度0.945g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体70重量%と密度0.924g/cmの低密度ポリエチレン30重量%からなる樹脂組成物、(3)ラミネート層として密度0.923g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体を共押出しすることにより、厚さ120μmの三層共押出シーラントフィルムを作製した。このシーラントフィルムを使用し、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを作製した。このラミネートフィルムについて、シーラントフィルムの各層の密度、および、耐内容物性、耐ブロッキング性について評価した結果を表1に示す。
【0037】
(実施例5)
シーラントフイルムの(1)シール層として密度0.915g/cmのエチレン・ブテン−1共重合体40重量%と密度0.919g/cmの低密度ポリエチレン60重量%からなる樹脂組成物、(2)中間層として密度0.923g/cmのエチレン・ブテン−1共重合体70重量%と密度0.919g/cmの低密度ポリエチレン30重量%からなる樹脂組成物、(3)ラミネート層として密度0.921g/cmのエチレン・ブテン−1共重合体を共押出しすることにより、厚さ150μmの三層共押出シーラントフィルムを作製した。このシーラントフィルムを使用し、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを作製した。このラミネートフィルムについて、シーラントフィルムの各層の密度、および、耐内容物性、耐ブロッキング性について評価した結果を表1に示す。
【0038】
(実施例6)
シーラントフイルムの(1)シール層として密度0.915g/cmのエチレン・ブテン−1共重合体70重量%と密度0.919g/cmの低密度ポリエチレン30重量%からなる樹脂組成物、(2)中間層として密度0.915g/cmのエチレン・ブテン−1共重合体70重量%と密度0.919g/cmの低密度ポリエチレン30重量%からなる樹脂組成物、(3)ラミネート層として密度0.915g/cmのエチレン・ブテン−1共重合体70重量%と密度0.919g/cmの低密度ポリエチレン30重量%からなる樹脂組成物を共押出しすることにより、厚さ150μmの三層共押出シーラントフィルムを作製した。このシーラントフィルムを使用し、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを作製した。このラミネートフィルムについて、シーラントフィルムの各層の密度、および、耐内容物性、耐ブロッキング性について評価した結果を表1に示す。
【0039】
(比較例1)
シーラントフイルムの(1)シール層として密度0.918g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体、(2)中間層として密度0.938g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体、(3)ラミネート層として密度0.918g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体を共押出しすることにより、厚さ130μmの三層共押出シーラントフィルムを作製した。このシーラントフィルムを使用し、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを作製した。このラミネートフィルムについて、シーラントフィルムの各層の密度、および、耐内容物性、耐ブロッキング性について評価した結果を表1に示す。
【0040】
(比較例2)
シーラントフイルムの(1)シール層として密度0.915g/cmのエチレン・ブテン−1共重合体30重量%と密度0.919g/cmの低密度ポリエチレン70重量%、(2)中間層として密度0.923g/cmのエチレン・ブテン−1共重合体70重量%と密度0.919g/cmの低密度ポリエチレン30重量%、(3)ラミネート層として密度0.921g/cmのエチレン・ブテン−1共重合体を共押出しすることにより、厚さ150μmの三層共押出シーラントフィルムを作製した。このシーラントフィルムを使用し、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを作製した。このラミネートフィルムについて、シーラントフィルムの各層の密度、および、耐内容物性、耐ブロッキング性について評価した結果を表1に示す。
【0041】
(比較例3)
シーラントフイルムの(1)シール層として密度0.920g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体80重量%と密度0.918g/cmの低密度ポリエチレン20重量%、(2)中間層として密度0.938g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体、(3)ラミネート層として密度0.920g/cmのエチレン・ヘキセン−1共重合体を共押出しすることにより、厚さ130μmの三層共押出シーラントフィルムを作製した。このシーラントフィルムを使用し、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを作製した。このラミネートフィルムについて、シーラントフィルムの各層の密度、および、耐内容物性、耐ブロッキング性について評価した結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
Figure 0004288579
【0043】
【発明の効果】
上記の構成をとることにより、本発明の包装袋では、シーラントフィルム同士がブロッキングすることなく、内容物を充填する際、充填口が開かないという問題を解決することができる。
また、液体洗剤、シャンプーといった界面活性剤を含む内容物を収納した場合でも、耐環境応力亀裂によるヒートシール部の剥離や内容物の漏出、耐衝撃性の低下を防止することができる。

Claims (6)

  1. (1)エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂に、樹脂組成物全体を基準として21〜60重量%の低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物からなるシール層、(2)エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂、若しくはエチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂に低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物からなる中間層、(3)エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂、若しくはエチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂に低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物からなるラミネート層を有するシーラントフイルムの(3)ラミネート層に、(4)基材フイルムを積層した包材により構成された包装袋に界面活性剤を含む内容物を充填、密封した包装体。
  2. シーラントフイルムの、(1)シール層の密度が0.905〜0.935g/cm、(2)中間層の密度が0.915〜0.970g/cm、(3)ラミネート層の密度が0.910〜0.945g/cmであることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  3. シーラントフイルムの、(1)シール層がシングルサイト触媒による密度0.910〜0.935g/cmエチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂又はエチレン・ブテン−1共重合体樹脂に、密度0.900〜0.935g/cmの低密度ポリエチレンを配合した樹脂組成物からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装体。
  4. シーラントフイルムの、(1)シール層、(2)中間層、(3)ラミネート層の層厚の比が、1:1〜5:0.5〜2であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装体。
  5. 包装袋に収納する内容物が、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤及び非イオン系界面活性剤から選択された少なくとも1種の界面活性剤を含有するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装体。
  6. 包装袋に収納する内容物が、脂肪酸塩、アルファスルホ脂肪酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、及びポリオキシアルキレン系界面活性剤から選択された少なくとも1種の界面活性剤を含有するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の包装体。
JP2003183966A 2003-06-27 2003-06-27 界面活性剤を含む内容物を充填、密封した包装体 Expired - Fee Related JP4288579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003183966A JP4288579B2 (ja) 2003-06-27 2003-06-27 界面活性剤を含む内容物を充填、密封した包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003183966A JP4288579B2 (ja) 2003-06-27 2003-06-27 界面活性剤を含む内容物を充填、密封した包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005014461A JP2005014461A (ja) 2005-01-20
JP4288579B2 true JP4288579B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=34183877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003183966A Expired - Fee Related JP4288579B2 (ja) 2003-06-27 2003-06-27 界面活性剤を含む内容物を充填、密封した包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4288579B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5303940B2 (ja) * 2008-01-31 2013-10-02 凸版印刷株式会社 積層体及びそれを用いた包装袋
JP6035765B2 (ja) * 2012-02-15 2016-11-30 凸版印刷株式会社 自立性包装袋
JP2017193120A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 大日本印刷株式会社 積層体、及びそれを用いたスティック状包装袋
CN116209626A (zh) 2020-09-30 2023-06-02 三井化学东赛璐株式会社 热熔接性层叠膜

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005014461A (ja) 2005-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4326603B2 (ja) 包装用フィルム
JP6326797B2 (ja) 低吸着性スタンディングパウチ
JP5589613B2 (ja) 積層フィルム
JPWO2019131168A1 (ja) 積層フィルム及び食品包装袋
JPWO2017018282A1 (ja) 積層フィルム及び包装材
JP5720202B2 (ja) 低吸着性シーラントフィルム並びにそれを用いた積層体及び包装袋
JP2001253028A (ja) 多層フイルム及び包装体
JP4288579B2 (ja) 界面活性剤を含む内容物を充填、密封した包装体
JP5699325B2 (ja) 低吸着性スタンディングパウチ
US20050069660A1 (en) Composite film structure for manufacturing pouches using rotary thermic sealing
JP2007136866A (ja) 共押出多層フィルム及びそれを用いたラミネートフィルム
JP7211521B2 (ja) シーラントフィルム、包装袋用積層フィルム、パウチ包装袋およびパウチ包装体
JP2002205359A (ja) 包装材料用積層体
JP4692818B2 (ja) 共押出積層フィルム並びにそれを用いたラミネートフィルム及び包装容器
JPH09176336A (ja) イージーピールシール用フィルムおよび容器
JP2968425B2 (ja) 複合多層フィルム
JP4870285B2 (ja) 包装用ポリオレフィンフィルム及び包装体
JP4037951B2 (ja) 食品包装用積層袋
JP2002205763A (ja) 包装袋
JP7331457B2 (ja) 撥液性樹脂組成物、並びに、それを用いた撥液性フィルム、撥液性積層体および包装材
JPH10264330A (ja) 易開封性共押出複合フィルム
JP4379952B2 (ja) 包装袋
JP3297889B2 (ja) 積層包装材料
JP5908712B2 (ja) 薬剤分包用の薬包紙および薬剤分包袋並びに薬剤分包方法
JP4864235B2 (ja) 熱融着フィルム及びそれからなる包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090305

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4288579

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees