JP4288362B2 - 固定補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、締結部材を用いて線状部材を固定対象物に取り付ける際に用いる固定補助具に関する。より詳細には、本発明は、例えば、車両に搭載されるウィンドレギュレータにおいて使用される窓ガラスを駆動するケーブル等を、締結部材によりモータ等の固定対象物に固定する際に用いる固定補助具に関する。
車両には多くの可動装置が搭載されているが、このような可動装置は、油圧システムおよび電磁ソレノイド等の駆動手段や、ケーブル等の可動部材によって動作される。これらのうち、ケーブルは、汎用のモータと組み合わせるだけで比較的簡単かつ安価な可動装置を構成することができるため、幅広い用途に使用されている。
装置の動作に使用されるケーブルとしては、アクセルの開度を調節するアクセルワイヤの他、パワーウインドウやパワースライドドアなどを動作させる駆動ワイヤ等がある(例えば、特許文献1参照。)。
このようなケーブルは、一般に、インナー部材とそれを外囲して保護する柔軟なアウター部材とからなる二重構造を有している。従来、このようなケーブルの取り付けは、締結部材(結束バンドなど)を用いて固定対象物(例えば、モータのヨーク部、フレーム等)に直接締め付けることによって行うか、あるいは、ケーブルを結束バンドで一旦ケーブル固定具に固定し、さらにこのケーブル固定具を別の結束バンドで対象物に取り付けていた(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−129747号公報(第1図) 特開2001−320819号公報(第6図)
ところが、上述したように、特許文献1のケーブル固定具は、ケーブルの外側が柔軟なアウター部材で外囲されているため、ケーブルを締結部材で直接締め付けるとアウター部材が潰れ、これにより内部のインナー部材が圧迫され、インナー部材の摺動抵抗が増大する原因となっていた。
特許文献2に記載のケーブル固定具を使用した場合であっても、ケーブルをケーブル固定具に締結部材で直接締め付けるため、アウター部材が潰れる場合があった。また、複数の締結部材によってケーブルを締め付ける場合には、アウター部材が変形するとケーブルの締結力にばらつきが生じるため、ケーブルを安定して固定することが困難であった。
従って、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、締結部材の締め付けによってケーブルが潰れることを防止し、ケーブルを確実に対象物に固定することが可能な固定補助具を提供することを目的とする。
本発明に係る固定補助具は、締結部材を用いて線状部材を固定対象物に取り付ける際に用いる固定補助具であって、その特徴構成は、保持すべき前記線状部材を前記固定補助具に取り付ける第1取付部と、前記固定補助具を前記固定対象物に装着すべく締結部材を取り付ける第2取付部と、前記固定補助具の前記固定対象物への締結固定状態で前記固定対象物に当接する当接面と、前記当接面から延長して前記固定対象物の表面形状に適合させてある位置固定部と、前記第2取付部に取り付けられた前記締結部材が通る状態に前記位置固定部に設けられた切欠き部とを備えており、前記第1取付部の形成箇所が、前記固定補助具を前記固定対象物に締結固定したとき、前記第2取付部から前記固定対象物に当接する前記当接面に至る締結力の伝達経路と異なる位置に設けた点にある。
本構成の固定補助具においては、締結部材の力の伝達経路とは異なる部位に第1取付部を形成することで、前記線状部材が変形し易い部材で構成してある場合などでも、締結部材を締結したときに、線状部材の断面形状が変形することを防止することができる。例えば、線状部材がアウター部材とインナー部材とで構成される操作ケーブルなどの場合、アウターケーブルを変形させないことで、当該操作ケーブルの機能を損なわずに確実な取り付けを行なうことができる。
締結部材によって線状部材を取り付ける場合、取付対象物の表面形状としては様々な形状を取り得る。また、取付部位も、静的な部位であったり、常に振動を発生させるような部位など、各種の部位が想定される。
そこで、本構成の固定補助具においては、取付対象物の表面形状に適合させた形状を設けることで、固定補助具の取付状態を安定なものにすることができる。
本発明の固定補助具では、前記締結部材の締め付けにより、前記固定補助具のうち少なくとも前記固定対象物に当接する部位の近傍が弾性変形するように構成することも可能である。
例えば、線状部材が各種の操作ケーブルのような場合には、固定対象物に対する取り付け時において確実に取り付け得ることが必要である上に、その後の継続的な使用に際しても取り付け状態が維持できることが重要である。
そこで、本構成の固定補助具を、前記固定対象物に当接する部位の近傍が弾性変形するものとすれば、仮に締結部材が伸びて、その締結力が低下しそうな場合でも、当該弾性力によって、前記締結部材の機能低下を補うことができる。この結果、線状部材の安定な固定状態をより長期にわたって維持することができる。
本発明の固定補助具では、前記締結部材の長手方向に沿って凹凸部を繰り返し形成してあり、前記第2取付部に、前記凹凸部に対する係合部を備えることも可能である。
前記締結部材の種類によっては、締結部材自身に凹凸形状など各種の形状が備わっている。例えば、当該形状は、締結部材の締結状態を維持して締結力を持続するため等に設けられている。
そこで、本構成の固定補助具によれば、当該凹凸形状を利用して、締結部材に対する固定補助具の移動を阻止することができる。この結果、例えば、固定対象物の表面形状によっては、当該固定補助具を取り付けた後、固定対象物に対する固定補助具の位置が変化し易い場合でも、少なくとも固定補助具と締結部材との相対移動を阻止することができる。この結果、固定対象物に対する固定補助具の相対移動を効果的に阻止することができる。
本発明の固定補助具では、前記固定対象物に対して接着性を有する樹脂材料で構成することも可能である。
本構成の固定補助具においては、固定補助具の材質を固定対象物に対して接着性を有する樹脂材料で構成してあれば、当該固定補助具を固定対象物に固定する際に両者の固定度合いを向上させることができる。
この接着力は、締結時に直ちに接着力が得られないようなものであっても、締結力を付与したのち一定期間が経過することで、加圧力によって接着効果が生じるものや、使用時の熱変化によって接着効果が生じるものであれば良い。
このような固定補助具を用いることで、固定対象物に対する固定効果をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施の形態および図面に記載される構成に限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の固定補助具100を用いて、ケーブル20を固定対象物30に取り付けている状態を示す側面図である。図2には、図1の固定補助具100の一部断面図を示す。図3は、この固定補助具100の斜視図である。
この固定補助具100は、締結部材(例えば、トーマスアンドベッツインターナショナルインク社製のタイラップ、タイトン社製のインシュロックなど)10を用いて線状部材(例えば、ケーブル)20を固定対象物(例えば、モータのヨーク部)30に取り付ける際に使用するものである。
固定補助具100は、保持すべき線状部材20を固定補助具100に取り付ける第1取付部2と、固定補助具100を固定対象物30に装着すべく締結部材10を取り付ける第2取付部3とを備えている。第1取付部2は、例えば、線状部材20を挿入するための第1挿入孔12とすることができる。第2取付部3は、例えば、締結部材10を挿入するための第2挿入孔13とすることができる。この場合、第1挿入孔12および第2挿入孔13は、それぞれ、線状部材20および締結部材10をスムーズに挿入することが可能であるとともに、挿入した線状部材20および締結部材10が大きくがたつかないような適切なサイズおよび形状に形成される。固定補助具100は、一体物の素材から削り出して作製してもよいし、金型を用いたモールド成形により作製してもよい。
第1取付部2の形成箇所は、固定補助具100を固定対象物30に締結固定したとき、第2取付部3から固定対象物30に当接する部位(図3における当接面1)に至る締結力の伝達経路と異なる位置に設けられる。具体的には、例えば、図2に最もよく示されるように、固定対象物30の側から見て、線状部材20が取り付けられる第1取付部2を、締結部材10が取り付けられる第2取付部3の外側に設けることが好ましい。このように第1取付部2および第2取付部3を形成すると、締結部材10を締結したときに、当該締結力は線状部材20に伝達されない。このため、線状部材20が変形し易い部材で構成してある場合などでも、締結部材を締結したときに、線状部材20の断面形状が変形することを防止することができる。例えば、線状部材20がアウター部材とインナー部材とで構成される操作ケーブルなどの場合、アウター部材を変形させないことで、当該操作ケーブルの機能を損なわずに確実な取り付けを行なうことができる。
なお、固定補助具100の当接面1は、固定する対象物30の表面形状に適合するように、適宜曲面状に加工したり、あるいは多面状に形成したりすることも可能である。また、締結部材10を締め付けた後、固定補助具100が位置ずれを起こしたり、固定対象物30の表面を滑動したりしないように、例えば、図10に示すように、当接面1に複数の長手形状突起物からなる滑り止め4を設けることも可能である。
また、固定補助具100に複数の締結部材10を取り付けることができるように、第2取付部3を複数の挿入孔(図示せず)として形成することも可能である。このように構成することで、固定補助具100を固定対象物30に対して、より強力に取り付けることが可能になる。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態の固定補助具100を用いて、ケーブル20を固定対象物30に取り付けている様子を示す一部断面図である。図5(a)は、この固定補助具100の斜視図である。また、図5(b)は、この固定補助具100の変形例の斜視図である。
当該固定補助具100は、固定対象物30の一部形状に適合させた位置固定部5を備えること以外は第1実施形態と同様の構成である。
締結部材10によって線状部材20を取り付ける場合、固定対象物30などの取付対象物の表面形状としては様々な形状を取り得る。また、取付部位も、静的な部位であったり、常に振動を発生させるような部位など、各種の部位が想定される。そこで、取付対象物の表面形状に適合させた形状を有する位置固定部5を設けることで、固定補助具100の取付状態を安定なものにすることができる。この位置固定部5は、例えば、図5(a)に最もよく示されるように、当接面1の一端を延長して形成する。この場合、位置固定部5は、図4に示すように、固定対象物30の隅部分に適合させることができるので、より安定した固定補助具100の取り付けが可能となる。
なお、図5(a)に示す固定補助具100の位置固定部5には、締結部材10が通る部分に切欠き部8を設けている。この切欠き部8は、締結部材10によって固定補助具100を固定対象物30に締め付けた場合に、締結部材10と固定対象物30との間に隙間ができないようにするとともに、固定補助具100の表面から締結部材10が過度に突出するのを防止するためのものである。しかし、このような切欠き部8を設けずに、位置固定部5の上から締結部材10を締め付ける構成とすることも勿論可能である。また、図示しないが、位置固定部5は、当接面1の両端から延長して形成したものとすることも勿論可能である。この場合、固定補助具100と固定対象物30との接触面積を大きくすることができるので、固定対象物30の表面形状に当接面1および位置固定部5の形状を適合させることにより、固定補助具100をさらに安定して取り付けることが可能となる。
なお、図5(a)に示す固定補助具100では、当接面1の一端に位置固定部5を形成しているが、図5(b)に示す固定補助具100のように、当接面1の両端に位置固定部5を形成することも可能である。この場合の各位置固定部5も、取付対象物の表面形状に適合させた形状を有している。
[第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態の固定補助具100を示す模式図である。ここで、図6(a)は固定補助具100を固定対象物30に取り付ける前の状態を示す模式図であり、図6(b)は固定補助具100を固定対象物30に取り付けた後の状態を示す模式図である。
第3実施形態の固定補助具100は、締結部材10の締め付けにより固定補助具100のうち少なくとも固定対象物30に当接する部位、すなわち当接面1の近傍が弾性変形するように構成したこと以外は第1実施形態と同様の構成とすることができる。また、この第3実施形態の固定補助具100では、当接面1の曲率を固定対象物30の取付面の曲率よりも小さくしている。
例えば、線状部材20が各種の操作ケーブルのような場合には、固定対象物30などの固定対象物に対する取付け時において確実に取り付け得ることが必要である上に、その後の継続的な使用に際しても取り付け状態が維持できることが重要である。そこで、このような目的を達成する手段として、固定補助具100の固定対象物30に当接する部位、すなわち当接面1の近傍を弾性変形するように構成することが有効である。
具体的には、例えば、図6(a)に示すように、固定補助具100の当接面1の曲率が固定対象物30の取付面の曲率より小さくなるようにしておく。ここで、締結部材10を締め付けて固定補助具100を固定対象物30に取り付けるとき、当接面1の近傍が弾性変形可能である場合、固定補助具100は、図6(b)のように、固定対象物30の表面形状に隙間なく適合することができる。このような状態においては、仮に締結部材10が伸びて、その締結力が低下しそうな場合でも、固定補助具100の弾性力(すなわち、図6(b)中の矢印で示した復元力)によって締結部材10に張力が与えられるので、締結部材10の機能低下を補って固定補助具100と固定対象物30との当接状態が維持される。この結果、線状部材20の安定な固定状態をより長期にわたって維持することができる。
[第4実施形態]
図7は、本発明の第4実施形態の固定補助具100を示す模式図である。ここで、図7(a)は固定補助具100を固定対象物30に取り付ける前の状態を示す模式図であり、図7(b)は固定補助具100を固定対象物30に取り付けた後の状態を示す模式図である。
第4実施形態の固定補助具100は、締結部材10の締め付けにより固定補助具100のうち少なくとも固定対象物30に当接する部位、すなわち当接面1の近傍が弾性変形するように構成したこと以外は第1実施形態と同様の構成とすることができる。また、この第4実施形態の固定補助具100では、当接面1の曲率を固定対象物30の取付面の曲率よりも大きくしている。
この第4実施形態の固定補助具100は、上記の第3実施形態と同じ原理で締結部材10の締結力の低下を防止することができる。具体的には、例えば、図7(a)に示すように、固定補助具100の当接面1の曲率が固定対象物30の取付面の曲率より大きくなるようにしておく。ここで、締結部材10を締め付けて固定補助具100を固定対象物30に取り付けるとき、当接面1の近傍が弾性変形可能である場合、固定補助具100は、図7(b)のように、固定対象物30の表面形状に隙間なく適合することができる。このような状態においては、仮に締結部材10の締結力の低下が起こり得るような場合でも、固定補助具100の弾性力(すなわち、図7(b)中の矢印で示した復元力)によって締結部材10に張力が与えられるので、締結部材10の機能低下を補って固定補助具100と固定対象物30との当接状態が維持される。この結果、線状部材20の固定状態をより長期にわたって維持することができる。
[第5実施形態]
図8は、本発明の第5実施形態の固定補助具100を示す模式図である。第5実施形態の固定補助具100は、締結部材10の長手方向に沿って繰り返し形成した凹凸部に係合する係合部7を第2取付部3に備えたこと以外は第1実施形態と同様の構成である。具体的には、第2取付部3として構成した第2挿入孔13の双方の出口部であって、前記当接面1の側に係合部7を突出形成する。
前記タイラップ等の締結部材10は、通常、係止機能をもつ凹凸部を締結部材10自身に備えている。締結部材10を第2挿入孔13に通して締め付けると、締結部材10は、締まる方向に係合部7を容易に乗り越え、締結部材10の張力が高まる。所定の張力に達した状態で締め付けをやめ、固定対象物30に対して固定補助具100が固定される。この状態で、締結部材10は、その凹凸部によって固定対象物30に対して確実に位置固定される。そして、固定補助具100の係合部7が締結部材10の凹凸部に係合するから、固定対象物30に対して固定補助具100が強固に固定される。この結果、例えば、固定対象物30の表面形状によっては、当該固定補助具100を取り付けた後、固定対象物30に対する固定補助具100の位置が変化し易い場合でも、固定対象物30に対して締結部材10さえ固定することができれば、固定補助具100の移動をも阻止することができる。
尚、本実施形態では、第2取付部3に対して係合部7を二箇所設けたが、何れか一方に設けるものであっても良い。勿論、複数箇所設けておけば、固定補助具100の配置方向に拘らず、締結部材10を何れの方向に巻き付けても良く、締結時の作業性が向上する。
また、この第5実施形態のように、係合部7を設けることで、以下のように固定補助具100を締結することができる。
図9(a)は、固定対象物30の平坦面に固定補助具100を取り付ける初期状態を示し、図9(b)は、その後、固定補助具100を強固に固定した最終状態を示す。
図9(a)では、固定対象物30の平坦面の略中央に固定補助具100を位置させている。この状態で、締結部材10が所定の張力となるまで締め付ける。このとき、双方の係合部7と夫々が近接する固定対象物30の角部との距離d1およびd2は略等しい。
この状態から、固定補助具100を、図9(b)の右側、即ち、締結部材10の凹凸部が係合部7を乗り越え易い方向に固定補助具100をスライドさせる。この結果、上記二箇所の距離は夫々d3・d4となる。
これら(a)(b)の状態を比較すると、常に d3+d4>d1+d2 となる。つまり、第1段階の締結を終えた(a)の状態から、締結部材10の必要長さが長い(b)の状態に移行させることで、締結部材10の張力をさらに増加させることができる。このように、固定補助具100を楔のように使用することで、固定対象物30の表面が広い場合であっても、固定補助具100を強固に固定することができる。
[第6実施形態]
第6実施形態は、固定補助具100を固定対象物30に対して接着性を有する樹脂材料で構成したものであり、これ以外の構成は、第1実施形態と同様の構成とすることができる。
本実施形態において使用可能な樹脂材料には、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデンおよびポリビニルアセテート等のガラス転移温度が比較的低い樹脂、イソブチレンゴム、ネオプレンゴム、ブタジエンゴムおよび天然ゴム等のエラストマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂およびユリア樹脂等の熱硬化性樹脂などが挙げられる。
本実施形態のように、固定補助具100の材質を固定対象物30に対して接着性を有する樹脂材料で構成してあれば、固定補助具100を固定対象物30に固定する際に両者の固定度合いを向上させることができる。
この接着力は、締結時に直ちに接着力が得られないようなものであっても、締結力を付与したのち一定期間が経過することで、加圧力によって接着効果が生じるものや、使用時の熱変化によって接着効果が生じるものであれば良い。
このような固定補助具100を用いることで、固定対象物30に対する固定効果をさらに向上させることができる。
本発明の固定補助具は、本明細書において説明した車両に搭載されるウィンドレギュレータ等に使用される駆動ケーブルの固定の他にも、例えば、各種の産業用機械におけるケーブル類の固定、家電機器の可動部に使用する駆動ワイヤの固定など、種々の分野において利用することが可能である。
第1実施形態の固定補助具の使用態様を示す説明図 第1実施形態の固定補助具の使用態様を示す一部断面図 第1実施形態の固定補助具を示す斜視図 第2実施形態の固定補助具の使用態様を示す一部断面図 第2実施形態の固定補助具を示す斜視図 第3実施形態の固定補助具の使用態様を示す説明図 第4実施形態の固定補助具の使用態様を示す説明図 第5実施形態の固定補助具の使用態様を示す説明図 第5実施形態の固定補助具の使用態様を示す説明図 別実施形態の固定補助具を示す斜視図
符号の説明
1 当接面
2 第1取付部
3 第2取付部
10 締結部材
20 線状部材
30 固定対象物
100 補助固定具

Claims (4)

  1. 締結部材を用いて線状部材を固定対象物に取り付ける際に用いる固定補助具であって、
    保持すべき前記線状部材を前記固定補助具に取り付ける第1取付部と、
    前記固定補助具を前記固定対象物に装着すべく締結部材を取り付ける第2取付部と
    前記固定補助具の前記固定対象物への締結固定状態で前記固定対象物に当接する当接面と、
    前記当接面から延長して前記固定対象物の表面形状に適合させてある位置固定部と、
    前記第2取付部に取り付けられた前記締結部材が通る状態に前記位置固定部に設けられた切欠き部とを備えており、
    前記第1取付部の形成箇所が、前記固定補助具を前記固定対象物に締結固定したとき、前記第2取付部から前記固定対象物に当接する前記当接面に至る締結力の伝達経路と異なる位置に設けてある固定補助具。
  2. 前記締結部材の締め付けにより、前記固定補助具のうち少なくとも前記固定対象物に当接する部位の近傍が弾性変形する請求項1に記載の固定補助具。
  3. 前記締結部材の長手方向に沿って凹凸部を繰り返し形成してあり、前記第2取付部に、前記凹凸部に対する係合部を備えている請求項1または2に記載の固定補助具。
  4. 前記固定対象物に対して接着性を有する樹脂材料で構成してある請求項1からの何れか一項に記載の固定補助具。
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